スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
唯「キモい、死ね」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 00:38:23.70 ID:b798nzhY0 [1/29]
梓「えっ…」
唯「なに?なんなの?」
梓「ゆ、唯先輩?」
唯「こっちが下手に出ればいい気になってさぁ」
梓「…」
唯「正直邪魔。別に嫌なら出て行っていいんだよ?」
梓「でも」
唯「うるせえよ!」
梓「ひっ」
梓「えっ…」
唯「なに?なんなの?」
梓「ゆ、唯先輩?」
唯「こっちが下手に出ればいい気になってさぁ」
梓「…」
唯「正直邪魔。別に嫌なら出て行っていいんだよ?」
梓「でも」
唯「うるせえよ!」
梓「ひっ」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 00:42:27.93 ID:b798nzhY0 [2/29]
唯「後輩の分際でさぁ……ねぇ?」
梓「…」
唯「なんだと思ってるワケ?ねえ」
梓「私は、皆さんと一緒に練習をしたいだけで…」
唯「それがキモいの。分かる?」
梓「…」
唯「なに?なにいい子ぶってんの?」
梓「そ、そんなわけじゃ」
唯「ほらまた歯向かう」
梓「…」
唯「…今度歯向かったら、このキモいギター燃やすからね」
梓「……」
唯「返事は?」
梓「…はい」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 00:45:51.60 ID:b798nzhY0
ガチャ
律「おーっす!!」
唯「りっちゃんおいーす」
律「お?どうした梓」
梓「いえ…」
唯「あずにゃーん!どうしたのー、元気無いよ~?」ギュ
梓「…」
律「…」
唯「あずにゃん?」
唯「…」ギロ
梓「あ、あはは、や、やめて下さいゆゆ唯先輩…」
律「…」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 00:49:55.21 ID:b798nzhY0
唯「りっちゃん、みんなは~?」
律「え?ああ、もうすぐくると思う」
梓「…」
唯「そっか~」
律「あ、私トイレ行ってくる」
唯「はーい」
ガチャン
梓「…」
唯「…ねえ」
梓「は、はい」
唯「だめ」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 00:53:46.23 ID:b798nzhY0
梓「な、なにが」
唯「なに震えてんの?ねえ、あずにゃん」
梓「すすすみません…」
唯「…」イライラ
梓「あの、ほんとに…すみません……」
唯「はぁ~…」
梓「…」ウルウル
唯「何泣いてんの?やめてくれる?」
梓「はい…」ゴシ
唯「…そのさぁ、髪の毛邪魔じゃない?」
梓「…」
唯「切らない?いちいち結うのも面倒でしょ?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 00:59:11.24 ID:b798nzhY0
梓「い……で…す」
唯「はあ!!?なに!?聞こえないんだけど?」
梓「…ぅぅ…」ポロポロ
唯「泣くなよ…マジキモいんだけど」
梓「…」ポロポロ
唯「切っていいの?だめなの?どっち?早くして、時間無いの」
梓「やぁ…」
唯「なんだよ!?」
梓「嫌ですっ!!だめですっ!!」
唯「…はぁ?」
梓「唯先輩のバカ!おに!もうやめますっ!!!!」
タッタッタッ
唯「ちょ待てよ!!」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:04:25.84 ID:b798nzhY0
ガチャ
澪「おー…お!?」
ゴッツン!
梓「いてて…」
澪「梓!?ごめん……」
梓「うっ…うっ……」ポロポロ
唯「…」
澪「そ、そんなに痛かったのか…?ごめん、梓…」
梓「うえぇぇぇぇん…」
唯「澪ちゃんひどーい!!」
澪「えっ…ごめんな…梓」ナデナデ
梓「みおせんぱいぃ……」グスン
澪「ん…?」
唯「あーーー!!!」
澪「な、なんだ!?」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:09:54.23 ID:b798nzhY0
唯「あずにゃんのギターが割れてる!!」
澪「はぁ…?」
梓「!?」
唯「ほらぁ!さっきの衝撃で…」
澪「いやまて、ありえないだろ……って」
梓「むったん……」
唯「あっ」
スッテーン!!! グシャ!!
澪「な…」
唯「いてて…ごめん、こけちゃった……」
梓「ぁぁぁぁ…」ウルウル
唯「あっ!?あずにゃんのギターが!!」
澪「完全に潰れて……」
梓「いやああああああああああああああ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:15:41.68 ID:b798nzhY0
唯「ごめんねあずにゃん……」
唯「!?」
梓「…絶対に許さない!!」
澪「梓!?」
唯「ギー太!!」
梓「ふふ…ははは……」
唯「ギー太を離して!!」
梓「……こいつもぶっ壊してやらあああ!」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:17:18.95 ID:b798nzhY0
澪「お、おい!!梓!!」
梓「うおあああああ!!!」ドンッ
唯「ぎ、ギー太ぁぁ!」
グシャ
唯「ぁぁ…」
梓「ばーか!!」
タッタッタッ ガチャン!
澪「…」ポカーン
唯「ぁぁぁぁ…」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:19:37.61 ID:b798nzhY0
澪「…えっと」
唯「ギー太がぁ…」ウル
澪「ど、どうしてこうなった…」
ガチャ
律「おーす、あ、澪」
澪「律!!大変だ!!」
律「どうした?なんか梓が走ってたけど」
唯「ギー太が壊された……」
律「なにー!?」
澪「一瞬の出来事だった…」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:24:42.36 ID:b798nzhY0
律「なんだこの惨状は……」
唯「りっちゃん……ぅぅ……」ポロ
律「おお、泣くな泣くな」
律「…酷いなこりゃ」
澪「えーっと……唯と梓のギターが壊れた、のか」
唯「壊されたんだよ!!あずにゃんに!!」
澪「お、落ち着け唯」
唯「だってぇ…」
律「なんだ?なにがあったんだ?」
唯「あずにゃんが!あずにゃんが」
律「わーかったから、唯じゃなくて澪、教えてくれ」
澪「いや私にもなにがなんだか…」
唯「あずにゃんがいきなりギー太を壊して……」ポロ
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:30:04.31 ID:b798nzhY0
律「ん~…梓は何かあったのか…?」
澪「さぁ…」
ガチャ
紬「みんな~……え!?」
唯「ムギちゃん……」グスン
紬「えっ!?えっ!?」
澪「ムギも落ち着いて」
紬「…これは?」
唯「あずにゃんがぁ……」
律「あー!ちょっと唯は黙ってろって」
唯「ぅぅ……」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:32:56.04 ID:b798nzhY0
紬「…なにがあったの?」
澪「それがよく分からなくて…」
ガチャ
梓「…」
澪「梓!!」
唯「…」ギロ
律「梓、どうした、なにがあった」
紬「梓ちゃん…」
梓「すみません…」
澪「いや、すみませんじゃなくて…」
梓「私、もう軽音部やめます」
紬「えぇ!?」
律「…梓、なにがあったのか、それだけ教えてくれない?」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:40:39.30 ID:b798nzhY0
梓「…」グスン
澪「いいよ梓、落ち着いて話して」
梓「はい…」
紬「…」ソワソワ
唯「…」イライラ
梓「あ、あいつが私のギターを潰して…」
律「あいつ?」
梓「…」
澪「唯…のことだよな…」
紬「そんな…梓ちゃん……」
梓「あいつが…酷いことばっかり…」ポロポロ
律「潰した?梓のギターを潰した…ってこと?」
梓「はいっ…」グス
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:46:00.03 ID:b798nzhY0
唯「っ…潰してないもん!潰したのはあずにゃんでしょお!!」
澪律紬「!?」
梓「…」ビクッ
唯「あずにゃん?分かってるよね?」
梓「わ、分かってません!!唯先輩がむったんを壊したんです!」
律「澪?」
澪「確か私がはいって来た時に、梓のギターが割れて…?」
律「なっ…!?」
唯「そうだ!澪ちゃんがあずにゃんとぶつかって、それでギターが割れたんだよ!!」
梓「嘘です!!」
律「待て待て、澪と梓がぶつかって、なんでギターが割れるんだ?」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:49:26.77 ID:b798nzhY0
唯「し…衝撃だよ!」
律「…」
律「…それで?割れてあの状態になったのか?」
澪「その後唯がいきなり梓のギターの上にいきなりコケて…」
律「はぁ!?」
唯「…っ」
梓「わざとです……」
律「唯!?」
唯「なに!?」
律「なに じゃなくて…なんでそんなことしたんだよ?」
唯「わざとじゃないし!」
澪「…」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:52:49.52 ID:b798nzhY0
律「それで唯のギー太は…」
唯「あずにゃんが!あずにゃんが壁に叩きつけて!!」
梓「……」
律「…梓」
梓「はい…」
律「本当なのか?」
澪「…」
梓「それは唯先輩の嘘です」
澪「えっ」
唯「ほら!嘘つき!!」
梓「たまたま割れたんです、叩きつけてなんてないです」
律「たまたまって…」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:01:27.37 ID:b798nzhY0
澪「梓…」
梓「…」
律「澪?」
澪「うん、別に唯の肩を持つとかじゃないけど、梓、唯のギター、思いっきり叩きつけてたよ…な?」
梓「…」
律「どうなってんだよ…」
紬「みんな、もうやめよう?代わりは私がどうにかするから…」
唯「…」
梓「…」
律「…ここでうやむやにするのはなぁ」
澪「うーん…」
梓「…律先輩」
律「ん?」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:09:18.42 ID:b798nzhY0
梓「あいつ、皆さんが居なくなると…」チラ
唯「…」ギロ
梓「……」ゴクン
梓「私に向かって、色んな嫌がらせを…」
紬「ま、待って!!」
梓律澪「…?」
紬「もう…やめよう?二人とも、少し…機嫌が悪かっただけだよ。ね?」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:11:29.60 ID:b798nzhY0
唯「私はなにもしてないのに…」
紬「唯ちゃん!」
律「…まあ、梓の話を聞いてみよう」
澪「嫌がらせ?唯が?」
梓「はいっ…いきなり私の髪を切ろうとしたり……」
律「…唯?」
唯「ぅぅ……ぅぇぇ……」ポロポロ
澪「どうしたんだよ…唯…」
唯「だって……あずにゃんがぁ……」ポロポロ
律「うん…?」
唯「わたしのこと嫌って……こんなウソついてぇ……っ」グスン
梓「…」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:16:02.35 ID:b798nzhY0
紬「泣かないで、唯ちゃん…」
唯「あずにゃん酷いよぉ……」ポロポロ
梓「……律先輩、あ、あれは嘘泣きで」
律「…」
澪「梓…」
梓「え、あの、」
律「まぁ…」
梓「ちょっと待って下さい!!」
唯「うわぁぁぁぁん!!」ポロポロ
紬「唯ちゃん……」
梓「あぁぁ…」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:21:11.96 ID:b798nzhY0
律「まぁ…どっちの言い分も分かったから、今回は……」
梓「ち、違いますっ!!澪先輩!!見てましたよね!?」
澪「見てたけど…?」
唯「ぅぅ……」ポロポロ
梓「私は…私は悪くないんですっ!!」
律「梓…」
梓「だって…だって!唯先輩が私のギターを壊して!!」
澪「梓が唯のギターを壊してた…のも見た」
梓「だけど…じゃなくて」
律「いいよ、梓、大丈夫だから」
梓「あああああっ!!!」
唯「…」ニヤ
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:38:51.43 ID:b798nzhY0
数日後、部室
梓「なんかつき合わせちゃってごめんね」
憂「いいけど…なんで?」
梓「ほら、新しいギター、憂にも見せようと思って…」
梓「(本当は唯先輩と二人きりにはなりたく無いから…)」
憂「へぇ~、かわいいね~!」
梓「そうだ、憂も練習に参加しない?」
憂「え、でも楽器無いし…」
梓「オルガンがあるよ」
憂「でも…」
梓「やろうよ!」
憂「う~ん……」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:42:15.89 ID:b798nzhY0
憂「あ、そうだ!」
梓「憂!?どこ行くの!?」
憂「純ちゃん呼んでくるね!」
梓「え、私も」
憂「梓ちゃんは待ってて、すぐ戻ってくるから!」
梓「う、うん…(すぐなら大丈夫かな)」
タッタッタッ ガチャン!!
梓「…」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:45:27.29 ID:b798nzhY0
梓「(いつかあいつの正体を暴いてやる…)」
梓「(退部するのはそれから…!)」
ガチャ
梓「!?」ビクッ
憂「ふぅ」
梓「憂か…」
憂「どうしたの?」
梓「いいや…純は?」
憂「えっ?」
梓「純を探しにって…」
憂「あ、ううん、いなかったよ」
梓「…?」
憂「ギター、かっこいいね~!」
梓「そうかな……ありがと」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:48:53.42 ID:b798nzhY0
憂「…」
梓「ねえ、憂」
憂「なぁに?あずにゃん」
梓「唯先輩、家ではどう?」
憂「どうって?」
梓「いや…なんか変わったことあったかなーって」
憂「なにも無いよ」
梓「そっか…流石だね」
憂「え?」
梓「ううん、なんでもない」
憂「…」
梓「!!」
憂「ん?」
梓「…うそ……」ビクッ
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:53:30.52 ID:b798nzhY0
憂「どうしたの?あずにゃん」
梓「ぁぁぁ……」
憂「あずにゃーん…」
梓「…」
スルスルスル
唯「えへへ♪」
梓「…なんで」
唯「なんで、って?」
梓「…ごめんなさい」ビクビク
唯「はっ…なにが?」
梓「…」ゴクン
唯「覚悟しろよ?」
梓「っ…」
バキッ
おわり
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 15:55:22.20 ID:cwvT8UIa0 [1/17]
>>126から
梓「だ、だめかな」
憂「うーん、上手くできるかわからないけど」
梓「前上手だったじゃん。てか、う、憂ならできるよ!」
憂「あ、梓ちゃん!ありがとう!」
梓「そんなに喜ばれるとビックリするよ」
憂「あ、ごめん」
憂(いつも家ではお姉ちゃんにバカにされてるから嬉しかったなんて言えないよね)
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 15:59:12.00 ID:cwvT8UIa0 [2/17]
唯「おいす」
梓「お、おはようございます……」ピクッ
梓(このタイミングでか。でも、憂がいるから大丈夫)
唯「は?なんで憂がいんの?家事は?」
憂「あ、ごめんなさい。お姉ち……様」
唯「もしかしてゴキにゃんが憂拉致ってきたわけー?」
梓「え、あ、その」
憂「違うの!お姉ちゃん!私が勝手に!」
唯「」バキッ
梓「ういっ!」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 16:02:41.02 ID:cwvT8UIa0 [3/17]
唯「二人のときは様つけろっていってるでしょ」
憂「ご、ごめんなさい。お姉様やめてください」ゲホゲホ
梓「あ……あ……」
唯「それに私は憂に何も質問してないし」
唯「……ゴキにゃん。どういうことかな?」
梓「あ、あの、その」
唯「」 イライラ
梓「なんと申し上げましょうかっ」
唯「」 ボスッ 梓「ぐえっ!」
憂「あ、梓ちゃん!」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:06:49.42 ID:cwvT8UIa0 [4/17]
唯「別にどうでもいいけど」 グリグリ
梓「や、やめてください」
唯「うん、もうすぐみんな来るからやめるよ」
唯「ほら、憂。さっさっと帰ってごはん準備してよ」
憂「は、はいっ」 サッ
憂(梓ちゃんごめん)
唯「ゴキにゃんも、ほらもう立って」 スッ
梓「うう……」
唯「起こしてもらってありがとうございますは?」
梓「……ありがとうございます」
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:11:28.14 ID:cwvT8UIa0 [5/17]
唯「はーい、ゴキにゃんよくできましたぁ!」 ダキッ
律「おいすー。お、また抱きついてるのかw」 ケラケラ
澪「なんだ仲直りできたのか」 ウンウン
紬「よかったわね」 ハァハァ
唯「うん!ありがとー!」
唯「ね、あずにゃん」 ニコッ
梓「は、はい。その、はい。そうです」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:16:01.97 ID:cwvT8UIa0 [6/17]
夜 中野家
梓「まさか憂も同じ目にあってたとは……」
ピロピロリーン
梓「あっ、憂からメールだ」
憂(梓ちゃん。今日はありがとう。でも、嫌な想いさせてごめんね)
梓「……なんだろう。これは、本当に憂が打ったのかな」
梓「唯先輩が私をハメるために送ってるような気もする」
梓「これで私が同意したら」
梓「ごきゃーん?憂から見せてもらったんだけど、これどういうことかな?」
梓「あ、ありうる!」
梓「とりあえず返信せずに寝よう」
梓「気づかなかったって言えばいいし」
梓「誰にも相談できないって辛いよ」
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 16:22:05.79 ID:cwvT8UIa0 [7/17]
夜 平沢家
憂「よし、お姉ちゃんお風呂行った」
憂「いまのうちに梓ちゃんにメールを」 ポチポチ
憂「お姉ちゃんに暴露たらまたひどいことされちゃう」
憂「優しかった頃のお姉ちゃんに戻ってよぉ」
憂「梓ちゃん相談に乗ってくれるかな」
………
……
…
憂「もう寝なきゃ明日に差し支える」
憂「お弁当準備しなきゃ罰金払わないと」
憂「でも、あと五分だけ返信まとうっと」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:28:32.25 ID:cwvT8UIa0 [8/17]
朝
唯「憂?」 グリグリ
憂「お、おひゃおうございます!」
唯「いやぁ、気持ちのいい朝だったんだけどね」
唯「なんで朝ご飯作らないで寝てるの?」
憂「あ、その、ごめんなさい」
唯「まあ、普段のお疲れがでたのかなぁ」
憂「ごめんなさい、ごめんなさい」
唯「いいよ。私も鬼じゃないし」
唯「コンビニでご飯買ってきたからお金もらっていくね」
憂「えっ!もう、わたしのお小遣い」
唯「知ってるよ。憂は我慢できずにすぐ使っちゃうもんね」
憂(お姉ちゃんが取り上げるからじゃない)
唯「大丈夫だよ。いつも通り憂のパンツ売って来るから。これでいいや貰ってくね」
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:33:18.26 ID:cwvT8UIa0 [9/17]
唯「じゃー用も済んだし私学校いくね」
憂「あの、私の朝ご飯は……」
唯「」 バキッ
憂「いたっ」
唯「今のどうみても和ちゃんのモノマネじゃん!」
唯「ギャグのスルーが一番応えるんだよ!」
唯「傷ついた!うい、あやまって!」
憂「ごめんなひゃい……」
唯「もー憂ったら。ちゃんと反応しないとだめだよ?」 ナデナデ
憂「ひゃあい」
唯「憂も学校遅刻したり休んだらだめだかね、じゃお先」
憂「うん……」
憂「……」
憂「……もうやだぁ」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:39:33.97 ID:cwvT8UIa0 [10/17]
二年生教室
梓「憂が聞いたら昨日のことは黙っておこう」
梓「強制されてる可能性もあるなぁ」
梓「やっぱり知らないふりしてたほうが安全かも」
純「おっす!なにブツブツいってんの?」
梓「あ、いや、なんでもないす」
純「そっか?なんでも聞いてあげるよ」
梓(優しい。でも、純に相談しても何もならないよ)
憂「……おはよう、ふたりとも」
純「うん、あれ?憂元気ない?」
憂「そ、そんなことないよ!」
純「いや、憂も梓も元気ないよ。何かあったんでしよ」
梓「いや、そんなことな
憂「純ちゃん!」 ダキッ
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:45:44.44 ID:cwvT8UIa0 [11/17]
純「どうしたの、憂。ってガチ泣してるし」
梓「う、うい……」
純「よし、梓!サボるよ!」
梓「えっ、授業もうすぐ」
純「授業よりこっちのほうが大切だよ」
憂「……大丈夫、大丈夫。純ちゃん。落ち着いた」
梓「憂」
憂「あのね、梓ちゃんも純ちゃんも放課後聞いてほしいことがあるの」
梓「うん、わかった」
純「えー授業サボれるとおもったのになぁー」(棒読み)
憂「もー純ちゃんたらー」 フフッ
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:53:28.84 ID:cwvT8UIa0 [12/17]
放課後
純「なるほど。唯先輩にいつからか暴力受けてると」
憂「私どうしたらいいかわからなくて」
梓「うい……」
純「意外なのは梓も部活で虐められてるってことだよね」
梓「最初は優しかったんだけど何時の間にか」
純「うーん。唯先輩がそんな人なんて信じられないよ」
憂「私も信じられない」
純「そりゃ警察沙汰にすれば解決はできるかもだけど、ねぇ……」
梓「それは困るよ」
純「逆に唯先輩を虐めかえすとか」
憂「そ、そんなの無理だよ!」
純「一人じゃ無理だからみんなで」
梓「でも昨日私と憂ふたりいたけどボコボコにされたよ」
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 17:03:59.25 ID:cwvT8UIa0 [13/17]
純「そりゃ戦う意思を見せなかったからでしょ」
憂「戦う意思」
梓「それに学校ではよくても、家では憂ひとりなんだよ!」
純「あっ、そうか。そりゃまずいよね。エスカレートする可能性も」
憂「ううん、私大丈夫。お姉ちゃんと向き合ってみる」
梓「う、うい!」
憂「私お姉ちゃんに虐められてて」
憂「いつかお姉ちゃんこんなこと辞めてくれるって思ってた」
憂「でも多分それは違う」
憂「お姉ちゃんにまた元通りになってもらいたい」
憂「だから私頑張るよ」
純「わかった!私も手伝うよ」
梓「わ、私は……怖い」
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 17:10:05.29 ID:cwvT8UIa0 [14/17]
梓「あんな人に勝てないよ」
純「……」
梓「他の先輩方はみんな唯先輩のこと信用してる」
梓「それに私は唯先輩のギターこわしちゃったし」
梓「私が歯向かったら余計に先輩達からいじめられちゃうよ」
純「梓、あんた……」
憂「いいよ!梓ちゃん!私ががんばるから」
純「あんたも頑張ろうって思わないの?」
梓「純は唯先輩知らないから言えるんだよ、そんなこと」
純「ああ、知らないよ。でも、あんたより知っている憂がこんなにも頑張ってるんじゃない!」
梓「……!」
憂「じゅ、純ちゃん!」
純「悔しくないの?負けっぱなしで!」
梓「……でも、でも」 ポロポロ
憂「梓ちゃん、私は一人で出来るから大丈夫。巻き込んじゃってごめんなさい」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 17:14:54.07 ID:cwvT8UIa0 [15/17]
梓(私最低だ)
梓(憂はこんなにも唯先輩のこと考えていたのに)
梓(私はどうやったらこれ以上悪くならないかだけ)
梓(それどころか憂を疑ったりして)
梓「わ、わたし、何ができるかな」
憂「梓ちゃん!」
純「梓!」
梓「私もまたチャレンジしてみる」
純「うん、言い過ぎたゴメン」
梓「それは傷ついた」
純「まじかよ!」
梓「だから罰として一緒に考えて」
純「罰なら仕方ないなぁ」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 17:26:56.81 ID:cwvT8UIa0 [16/17]
純「ほいで実際どうしようかな」
憂「私は優しいお姉ちゃんに戻ってもらいたい」
梓「うん、なんでこんなことになっちゃったんだろう」
憂「うー気がついたらなんだよね」
梓「私はいきなりふたりっきりになったところで」
純「どうしてなのかなぁ」
憂「嫌われたのかな」
梓「あ、私はそうかも。調子に乗りすぎって」
純「調子に乗りすぎだから暴力ってこと?」
梓「まあ、実際そんなところはあったからなんとも言えないんだけどね」
260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/16(木) 04:56:35.05 ID:mpzlr3bv0 [2/23]
純「でも、ギター壊したりとかは尋常じゃないよ」
憂「う、うん」
純「直接唯先輩に聞いてみよう」
梓「えっ!」
純「私もついていってあげるよ」
憂「純ちゃん」
純「それならきっと唯先輩も無茶しないはず」
憂「そう……だよね」
平沢家
唯「ただいまー」
憂「おかえりなさい」
唯「……この靴誰の?」
憂「梓ちゃんと純ちゃんが来てる」
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/16(木) 04:59:44.28 ID:mpzlr3bv0 [3/23]
純「話は聞かせてもらいましたよ!唯先輩!」
唯「えっとだぁれ?」
純「いま憂が説明してましたよね!」
憂「う、うん……」
唯「まあどうでもいいんだけど何か用?」
純「聞きたいのは一つだけです。二人への暴力についてです」
唯「純ちゃんには関係ないよ」
純「関係あります。どちらも友達ですから」
梓「あの唯先輩私が悪いところは直します。何故こんな酷いことをするんですか」
唯「普通に嫌いだからだよ」
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/16(木) 05:03:57.44 ID:mpzlr3bv0 [4/23]
梓「そんなこと言われても……あの態度とか」
唯「まずゴキにゃんはその媚売ってる感じがムカつく」
唯「憂は必要以上に馴れ馴れしくてうっとおしい」
唯「まあ、憂はまだ家事してくれるからいいよ」
唯「ゴキにゃんは何もしないし、部活の雰囲気も悪くする」
唯「だから嫌い」
唯「嫌いだから暴力を振るう」
純「それはおかしくありませんか」
唯「なんで?」
純「梓も憂も嫌なら云えば直しますよ」
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 05:08:19.36 ID:mpzlr3bv0 [5/23]
唯「あーはいはい。私が悪うございました」
純「いえ、わかってくれたらいいんです」
唯「うい、こっちにおいで」
憂「う、うん、お姉ちゃん」
唯「」 ボカッ
憂「いたっ」
純「えっ!」
唯「ストレス解消しただけだよ」
梓「今暴力はしないって」
唯「そんなこと一言も言ってないけど?勝手に勘違いしないで?」
純「このっ」
唯「なに?やる気?暴力はいけないんじゃないのかなぁ」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 05:15:26.46 ID:mpzlr3bv0 [6/23]
梓「最低です唯先輩」
唯「おい、今なんていっのかな、ごきにゃん」
梓「真実をいったまでですよ」
唯「そういう態度ほんとむかつくよね」
憂「あ、梓ちゃん」
唯「じゃあさ、ゴキにゃんか憂の代わりにサンドバッグになる?」
梓「意味わかりません」
純「唯先輩こんなことはやめましょう」
唯「あーもうムカつく」
唯「なんで皆私のことそんなに叩くの?」
梓「先に手を出したのは唯先輩ですが」
唯「それは皆がうっとおしいから悪いんだよ」
純「……だめだよ、この人は」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 05:21:41.81 ID:mpzlr3bv0 [7/23]
梓「そうだね。憂、ウチにとまりにおいで」
唯「はっ?晩飯はどうするの」
梓「知りませんよ。ねっ、憂いくよ」
憂「だ、だめ。お姉ちゃん可哀想」
純「今の聞いたでしょ、憂。コイツは憂のことメイドくらいにしかおもってないよ」
憂「うう、それでも私がお姉ちゃんをおいてけないよ」
唯「うい……ありがと」
梓「うい!だめだよ!また叩かれるよ!
」
憂「それでも今お姉ちゃんが笑ってくれるなら」
純「唯先輩、まだ憂はあなたのことを信用しているみたいですね」
唯「そりゃ姉妹だからね」
純「その信用裏切らないことしないほうがいいと思いますよ」
唯「どんなことがあったって私たちの絆は潰れないよ。ねえ、憂?」
憂「お、お姉ちゃん……」
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 05:33:57.10 ID:mpzlr3bv0 [8/23]
中野家
純「憂心配だな」
梓「アイツが暴力ふるわないわけないよ」
純「確かにね、どうすれば憂を助けてあげれるんだろう」
梓「アイツがいなくなればいいんだけどね」
純「漫画とかなら殺しちゃえーとかなるのにね」ハハッ
梓「……それは無理だよ」
純「知ってる」
梓「でも、自殺するのは本人の勝手だよね」
梓「先輩達に協力してもらってアイツを精神的に追い込む」
純「そんなことしたら部活が!」
梓「関係ないよ。今のギスギスした感じよりマシ」
梓「途中で痛みに気づいて改心してくれたらそれはそれでいいし」
純「梓……」
梓「まずは先輩達をコチラに引き込むために証拠をつくらないと」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 05:49:12.26 ID:mpzlr3bv0 [9/23]
純「証拠ねえ」
梓「明日学校で私殴られるからそれ抑えててくれる?」
純「……わかった」
梓「みてろよ……」
部活
純inロッカー「REC」
唯「うーっす」
梓「おはようございます唯先輩」
梓「憂に暴力ふるってませんよね」
唯「憂に聞けば」
梓「言うわけないじゃないですか」
唯「だったらないってことでしょ」
梓「……」
唯「あーなんかイライラしてきた。でも、憂いないんだよなぁ」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 05:51:02.85 ID:mpzlr3bv0 [10/23]
梓「近づかないでください」
唯「あっ、こんなところにゴキブリが!」スパァン
梓「いたっ!」唯「わー、なんだこのゴキブリしゃべるよー」ボスッ
梓「うう……」
唯「はーすっきりした。おっ、あずにゃーんどうしたのー?」ダキダキ
澪「おっす、相変わらず仲がいいな」
律「うんうん」
梓「ちがいます!今もコイツに殴られてました!」
唯「そんな嘘つかないでよ」
純「嘘じゃないですよ」カチャ
唯「ロッカーの中から?」
純「これをみてください!」
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 05:53:13.41 ID:mpzlr3bv0 [11/23]
唯「ちょ、やめ」
律「……ムギ抑えて」
紬「ごめんね、唯ちゃん」
澪「確かに叩いてるな」
律「これどういうことだ唯」
唯「えっとそのアレだよ捏造」
澪「録画時間いまだぞ」
唯「それだって編集できる!」
律「なぁ、前々からおかしいとおもってたんだ」
紬「うん、なかなか証拠はつかめなかっけどね」
律「憂がいないからか、憂ちゃんにもこんなことしてるの?」
澪「憂ちゃん可哀想だろ!」
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:06:25.06 ID:mpzlr3bv0 [12/23]
唯「……はーもういいや」
唯「みんなムカつくんだよね」
唯「ムギちゃんはお菓子くれるから好きだけど」
唯「りっちゃんは基本うっとおしいし」
唯「澪ちゃんも同じく」
唯「こんな部活もういいや。やめる」
梓「別にとめませんけどそれでいいんですか?」
唯「関係ないよ。わたしには憂がいるし、」
律「おい、まてよ」
唯「離してりっちゃん」
律「はなせねーな」
唯「はっ?やめるっていってるじゃん」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:09:03.89 ID:mpzlr3bv0 [13/23]
澪「おまえが辞めるのは好きにしろ」
澪「でも、憂ちゃんに暴力振るってるのは見逃せない」
梓「そうです」
紬(姉妹SMを想像して興奮していたけど、そんな雰囲気じゃないみたいだから黙っておこう)
律「そういうことだ」
唯「憂殴るのやめろってこと?」
唯「だったらわたしのストレスはどうすればいいのさ?」
律「音楽で」
唯「音楽で発散できるなら殴ってないよ。デコも脳もツルツルなの?」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:19:56.58 ID:mpzlr3bv0 [14/23]
律「おい、てめーふざけんなよ」
澪「やめとけ。憂ちゃんだけは今から迎えにいく」
紬「ウチで面倒みてあげてもいいわ」
梓「大丈夫です。ウチでいけます」
唯「やめてよ。憂は行きたがらないよ」
梓「憂にも来てもらいます」
純「もしもし、あっ、憂まだ学校にいる?」
……
…
憂「あの、これは……」
律「憂ちゃん少し唯と離れたほうがいい」
憂「あの、その私は大丈夫ですから」
澪「大丈夫じゃない。こういうのはエスカレートするんだ」
280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:25:27.44 ID:mpzlr3bv0 [15/23]
唯「ねえ、憂。離れないよね」
憂「私は……優しいお姉ちゃんが好き」
唯「ほらね、憂はわたしのこと」
憂「今のお姉ちゃんは優しくない」
唯「」
憂「私だけが殴られるのは仕方ないけど」
澪「しかたくないよ」
憂「梓ちゃんを殴ったりするのはもうやめてほしい」
憂「優しいお姉ちゃんに戻ってよ」
律「そうだぞ、唯。元通りに楽しく演奏しようじゃないか」
紬「うん、そうそう。楽しくやればいいだけじゃない」
唯「私だけが悪者扱いですか」
律「扱いっていうか悪者じゃねーか」
唯「はーっ、だるいなぁ。あーあーあずにゃんがちくらなきゃよかったのに」
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:30:47.34 ID:mpzlr3bv0 [16/23]
律「てめーふざけんなよ」
唯「なに?暴力?さっき暴力はいけませーん!って言ってた人いますけど」
唯「自分だけはセーフってやつですか?」
憂「お姉ちゃん!」パチン
唯「いたっ、なにするの。憂」
憂「ばか、ばか、ばか!」パンバン
唯「やっ、やめて」
憂「私が辞めてっていったときやめてくれなかった!」
唯「みんなも止めてよ!」
梓「とめるわけがないですよ」
憂「お姉ちゃん、もう元には戻れないのら」カチッ
唯「なんでカッター?やめっ、やめて!」
梓「憂、それは辞めよう」
憂「こんなのお姉ちゃんじゃない!」
律「おい、コラ。殴られる痛みちっとはわかったか?」
283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:36:38.27 ID:mpzlr3bv0 [17/23]
唯「すごいムカつくね」
澪「じゃなくて!」
憂「お姉ちゃん」
唯「お前ら絶対許さないから」
唯「今日はとりあえず帰る」
憂「お、お姉ちゃん」
澪「憂ちゃんは帰さないから」
唯「しらないよ、好きにすれば?」
梓「もういいんで帰ってもらえますか」
唯「はいはいーじゃねー」バタン
憂「お姉ちゃん……」
律「唯があんな奴だとはおもわなかったなー」
澪「そうだな。今まで騙されてたよ」
284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:40:31.95 ID:mpzlr3bv0 [18/23]
中野家!
憂「ごめんね、梓ちゃん」
梓「いいよ!いいよ!狭いところだけど:
憂「そんなことないよ……あ、電話だ」
梓「アイツから?」
憂「ううん、知らない番号、留守電あるや」
梓「なんだろう」
病院「あ、もしもし桜ヶ丘病院です。平沢唯さんの妹様の携帯電話に電話しております。伝えたいことがあるので折り返し連絡ください」
憂「病院?なんだろう」
梓「何かあったのかな」
憂「もしもし、今留守電が……」
憂「えっ、お姉ちゃんがトラックに轢かれた?」
285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:44:35.96 ID:mpzlr3bv0 [19/23]
病院
憂「お姉ちゃんの容態は!」
看護師「今手術中です」
憂「お姉ちゃん……!」
澪「唯が事故だって?」
律「今ならざまーみろって感じだわ」
梓「……あ、終わったみたいですよ」
医師「……」
憂「お姉ちゃんは!」
医師「申し訳ありません。先ほど息を引き取られました」
憂「お姉ちゃんあん!」
287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:49:45.93 ID:mpzlr3bv0 [20/23]
葬儀
律「唯の本性みんなしらねーから泣いてるよ」
澪「まあ、私も多分泣いていたな」
紬「でも憂ちゃんは本当にかなしそう」
梓「そう、ですね」
憂「みなさんあんなことがあったのに今日はありがとうございます」
律「いや、憂ちゃん心配で来たんだよ」
澪「そうそう」
梓「でも、憂のご両親あまり泣いてないよね。実は本性ばれてたとか?」
憂「……私もさっき知らされたんだけどお姉ちゃん悪い病気にかかってたらしいの」
一同「えっ!」
288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:54:42.28 ID:mpzlr3bv0 [21/23]
憂「お母さんが言うには憂に心配かけたくないからって秘密にしてたらしいの」
梓「それわかったのいつなの?」
憂「私がお姉ちゃんに暴力を受け始めたころ」
澪「……ってことは、もしかして」
律「……嫌われ者になっとけば、死んでも悲しまれないとかそういうことか?」
紬「……そう、だったの」
憂「それは分からないんですが、そうだとするならば、すべての辻褄はあいます」
澪「あの、バカ……」
梓「ほんと唯先輩はバカなんですから……」
律「ちくしょー!ちょっと唯に挨拶してくる!」
紬「わ、わたしも!」
憂「あっ、今の話は公言しないで皆様の中にとどめていてください。私も暴力を受けていたとか知られたくないので」
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 07:13:05.95 ID:mpzlr3bv0 [22/23]
憂の部屋
憂「お姉ちゃん」
憂「お姉ちゃんがいけないんだよ」
憂「お姉ちゃんが元に戻らないから」
憂「でも、大丈夫。私がしっかりサポートしてあげたから」
憂「皆さんの中でお姉ちゃんは元に戻ったよ」
憂「……病気なんて嘘なのにね」
憂「遺品を漁っても皆さんの悪口ばかり」
憂「大丈夫。私だけの秘密にしておくから」
憂「えっ、私の中のお姉ちゃん?」
憂「こうやって髪留めを使えば」
憂「ういーだいすきだよー」
293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 07:16:11.71 ID:mpzlr3bv0 [23/23]
憂「あいすー」
憂「ほらね、簡単でしょう」
憂「事故は残念だったけど」
憂「結果的には笑顔のお姉ちゃんが守られてよかったのかも……しれないね」
憂「ねえ、お姉ちゃん」スッ
憂「そうだねー憂」ニコッ
憂「お姉ちゃんこれからも一緒だよ」ニコッ
おわり
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 17:25:25.93 ID:/ZrDvORr0 [1/7]
>>179あたりの続き
___________________
ピンポーン
梓「(うるさい…)」
ピンポーンピンポーン
梓「む…にゃ…はっ!…家?…今までのは…?」
鏡を見る梓、そこには傷もアザもない顔がうつる
梓「ははっ・・・・(なんて嫌な夢だったんだろう)」
ピンポーン
梓「はーい」タタタタッガチャ
梓「あ…」ビクッ
唯「あずにゃん遊びに来たよっ」ダキッ
梓「あ・・・う・・・も、もう、唯先輩いきなり抱きつくのはやめてください///(いつもの唯先輩だ・・)」ズキッ
唯「あずにゃん分補給補給」ギュゥ
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 17:28:33.75 ID:/ZrDvORr0 [2/7]
梓「にゃ///、前もって連絡してくださればお茶くらい用意して・・・」
唯「ええー?今日遊びに行くって学校で言ったのに忘れたんだ…」ウルウル
梓「そ、そうでしたっけ・・・忘れてましたすみません・・・・(あれ?なんかお腹痛いな)」ズキズキ
唯「ううん、いいよっでもなんか顔色悪いね?大丈夫?」
梓「えっと、ついさっきまで寝ちゃってて悪い夢見て・・・・すみません・・・大丈夫です・・・」
唯「そっかー、じゃあ明日はおやすみだし今日はゆっくりと朝まで
夢 の 続 き
をしてあげるね」
終わり
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 19:01:26.13 ID:/ZrDvORr0 [3/7]
___________________
ピンポーン
梓「・・・」ビクッ
ピンポーンピンポーン
梓「・・・・・!・・・さっきのも夢・・・?じゃあこれは・・・・?」
鏡を見る梓、そこには傷もアザもない顔がうつる
梓(そ、そうだあとお腹を確・・・)
・・・・ガチャッ
梓「!?」ビクッ
唯「あずにゃ~ん?入るよう?」
梓(う、嘘なんで玄関が・・・鍵閉め忘れた・・・?)
梓(か、隠れなきゃ隠れなきゃ隠れなきゃ、そ、そうだクローゼット!)ダッッ
クローゼットに隠れ小さなスリットから外を覗う
梓(すぐ足元しか見えない・・・)ドキドキ
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 19:04:28.24 ID:/ZrDvORr0 [4/7]
ギシ…ギシ…ギシッ
ガチャッ
唯「あーずーにゃーんー?」
梓「」ビクッ
唯「かくれんぼかなあ?」ヒタヒタヒタ バサッ
唯「お布団の中じゃないかあ」
唯「じゃあ」
梓「」ギュッ
唯「ベッドの下かな?・・・・・うーん、いないなあ」
梓(来ないで来ないで来ないで来ないで)ドクンドクンドクン
ヒタヒタヒタ
クローゼットのスリットから唯の足が見える
梓「」ギュウウ
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 19:08:45.66 ID:/ZrDvORr0 [5/7]
カランッ
唯「あ、台所の方かあ、今いくよ~っ」
ヒタヒタヒタ ギィッ ガチャン
梓「・・・(助かった・・・)」
梓(そ、そうだ!また戻ってくるかもしれない!今のうちにベッドの下に移ろう!)
梓「」ビクッ
梓「」ガタガタガタ
梓(な、なんであいつは今移動したはずなのに)
梓(移動したはずなのになんであいつの足がスリットから見えているの)ガクガク
スリットの隙間から唯の足が明らかにクローゼット側を向いているのが見えた
10分、20分、30分、1時間、2時間
隙間から見える足が動く気配はまったくない
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 19:12:34.59 ID:/ZrDvORr0 [6/7]
梓(もう何時間経ったんだろう・・・隙間から外を見るも真っ暗で何も確認できない・・もう夜だよね)
ヒタヒタヒタ ギィッ ガチャン
梓「!(移動した?!ううん、またフェイントかもしれない、それに廊下に出た後の足音がしない)」ドクンドクン
梓「」
___________________
______________
_________
チュンチュン
梓(寝ちゃってた・・・まだ薄暗いけど朝・・・だよね・・・隙間からは足は見えない・・よし・・・)
ガチャッ
梓「・・・・」キョロキョロ
梓「・・・はあ」
梓「トイレ・・・」
タタタッ ガチャッ
唯「おはようあずにゃん」ニコッ
おしまい
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 19:22:10.94 ID:/ZrDvORr0 [7/7]
よし、ここに新たなオレの黒歴史がまた1ページ
唯「後輩の分際でさぁ……ねぇ?」
梓「…」
唯「なんだと思ってるワケ?ねえ」
梓「私は、皆さんと一緒に練習をしたいだけで…」
唯「それがキモいの。分かる?」
梓「…」
唯「なに?なにいい子ぶってんの?」
梓「そ、そんなわけじゃ」
唯「ほらまた歯向かう」
梓「…」
唯「…今度歯向かったら、このキモいギター燃やすからね」
梓「……」
唯「返事は?」
梓「…はい」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 00:45:51.60 ID:b798nzhY0
ガチャ
律「おーっす!!」
唯「りっちゃんおいーす」
律「お?どうした梓」
梓「いえ…」
唯「あずにゃーん!どうしたのー、元気無いよ~?」ギュ
梓「…」
律「…」
唯「あずにゃん?」
唯「…」ギロ
梓「あ、あはは、や、やめて下さいゆゆ唯先輩…」
律「…」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 00:49:55.21 ID:b798nzhY0
唯「りっちゃん、みんなは~?」
律「え?ああ、もうすぐくると思う」
梓「…」
唯「そっか~」
律「あ、私トイレ行ってくる」
唯「はーい」
ガチャン
梓「…」
唯「…ねえ」
梓「は、はい」
唯「だめ」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 00:53:46.23 ID:b798nzhY0
梓「な、なにが」
唯「なに震えてんの?ねえ、あずにゃん」
梓「すすすみません…」
唯「…」イライラ
梓「あの、ほんとに…すみません……」
唯「はぁ~…」
梓「…」ウルウル
唯「何泣いてんの?やめてくれる?」
梓「はい…」ゴシ
唯「…そのさぁ、髪の毛邪魔じゃない?」
梓「…」
唯「切らない?いちいち結うのも面倒でしょ?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 00:59:11.24 ID:b798nzhY0
梓「い……で…す」
唯「はあ!!?なに!?聞こえないんだけど?」
梓「…ぅぅ…」ポロポロ
唯「泣くなよ…マジキモいんだけど」
梓「…」ポロポロ
唯「切っていいの?だめなの?どっち?早くして、時間無いの」
梓「やぁ…」
唯「なんだよ!?」
梓「嫌ですっ!!だめですっ!!」
唯「…はぁ?」
梓「唯先輩のバカ!おに!もうやめますっ!!!!」
タッタッタッ
唯「ちょ待てよ!!」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:04:25.84 ID:b798nzhY0
ガチャ
澪「おー…お!?」
ゴッツン!
梓「いてて…」
澪「梓!?ごめん……」
梓「うっ…うっ……」ポロポロ
唯「…」
澪「そ、そんなに痛かったのか…?ごめん、梓…」
梓「うえぇぇぇぇん…」
唯「澪ちゃんひどーい!!」
澪「えっ…ごめんな…梓」ナデナデ
梓「みおせんぱいぃ……」グスン
澪「ん…?」
唯「あーーー!!!」
澪「な、なんだ!?」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:09:54.23 ID:b798nzhY0
唯「あずにゃんのギターが割れてる!!」
澪「はぁ…?」
梓「!?」
唯「ほらぁ!さっきの衝撃で…」
澪「いやまて、ありえないだろ……って」
梓「むったん……」
唯「あっ」
スッテーン!!! グシャ!!
澪「な…」
唯「いてて…ごめん、こけちゃった……」
梓「ぁぁぁぁ…」ウルウル
唯「あっ!?あずにゃんのギターが!!」
澪「完全に潰れて……」
梓「いやああああああああああああああ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:15:41.68 ID:b798nzhY0
唯「ごめんねあずにゃん……」
唯「!?」
梓「…絶対に許さない!!」
澪「梓!?」
唯「ギー太!!」
梓「ふふ…ははは……」
唯「ギー太を離して!!」
梓「……こいつもぶっ壊してやらあああ!」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:17:18.95 ID:b798nzhY0
澪「お、おい!!梓!!」
梓「うおあああああ!!!」ドンッ
唯「ぎ、ギー太ぁぁ!」
グシャ
唯「ぁぁ…」
梓「ばーか!!」
タッタッタッ ガチャン!
澪「…」ポカーン
唯「ぁぁぁぁ…」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:19:37.61 ID:b798nzhY0
澪「…えっと」
唯「ギー太がぁ…」ウル
澪「ど、どうしてこうなった…」
ガチャ
律「おーす、あ、澪」
澪「律!!大変だ!!」
律「どうした?なんか梓が走ってたけど」
唯「ギー太が壊された……」
律「なにー!?」
澪「一瞬の出来事だった…」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:24:42.36 ID:b798nzhY0
律「なんだこの惨状は……」
唯「りっちゃん……ぅぅ……」ポロ
律「おお、泣くな泣くな」
律「…酷いなこりゃ」
澪「えーっと……唯と梓のギターが壊れた、のか」
唯「壊されたんだよ!!あずにゃんに!!」
澪「お、落ち着け唯」
唯「だってぇ…」
律「なんだ?なにがあったんだ?」
唯「あずにゃんが!あずにゃんが」
律「わーかったから、唯じゃなくて澪、教えてくれ」
澪「いや私にもなにがなんだか…」
唯「あずにゃんがいきなりギー太を壊して……」ポロ
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:30:04.31 ID:b798nzhY0
律「ん~…梓は何かあったのか…?」
澪「さぁ…」
ガチャ
紬「みんな~……え!?」
唯「ムギちゃん……」グスン
紬「えっ!?えっ!?」
澪「ムギも落ち着いて」
紬「…これは?」
唯「あずにゃんがぁ……」
律「あー!ちょっと唯は黙ってろって」
唯「ぅぅ……」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:32:56.04 ID:b798nzhY0
紬「…なにがあったの?」
澪「それがよく分からなくて…」
ガチャ
梓「…」
澪「梓!!」
唯「…」ギロ
律「梓、どうした、なにがあった」
紬「梓ちゃん…」
梓「すみません…」
澪「いや、すみませんじゃなくて…」
梓「私、もう軽音部やめます」
紬「えぇ!?」
律「…梓、なにがあったのか、それだけ教えてくれない?」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:40:39.30 ID:b798nzhY0
梓「…」グスン
澪「いいよ梓、落ち着いて話して」
梓「はい…」
紬「…」ソワソワ
唯「…」イライラ
梓「あ、あいつが私のギターを潰して…」
律「あいつ?」
梓「…」
澪「唯…のことだよな…」
紬「そんな…梓ちゃん……」
梓「あいつが…酷いことばっかり…」ポロポロ
律「潰した?梓のギターを潰した…ってこと?」
梓「はいっ…」グス
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:46:00.03 ID:b798nzhY0
唯「っ…潰してないもん!潰したのはあずにゃんでしょお!!」
澪律紬「!?」
梓「…」ビクッ
唯「あずにゃん?分かってるよね?」
梓「わ、分かってません!!唯先輩がむったんを壊したんです!」
律「澪?」
澪「確か私がはいって来た時に、梓のギターが割れて…?」
律「なっ…!?」
唯「そうだ!澪ちゃんがあずにゃんとぶつかって、それでギターが割れたんだよ!!」
梓「嘘です!!」
律「待て待て、澪と梓がぶつかって、なんでギターが割れるんだ?」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:49:26.77 ID:b798nzhY0
唯「し…衝撃だよ!」
律「…」
律「…それで?割れてあの状態になったのか?」
澪「その後唯がいきなり梓のギターの上にいきなりコケて…」
律「はぁ!?」
唯「…っ」
梓「わざとです……」
律「唯!?」
唯「なに!?」
律「なに じゃなくて…なんでそんなことしたんだよ?」
唯「わざとじゃないし!」
澪「…」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:52:49.52 ID:b798nzhY0
律「それで唯のギー太は…」
唯「あずにゃんが!あずにゃんが壁に叩きつけて!!」
梓「……」
律「…梓」
梓「はい…」
律「本当なのか?」
澪「…」
梓「それは唯先輩の嘘です」
澪「えっ」
唯「ほら!嘘つき!!」
梓「たまたま割れたんです、叩きつけてなんてないです」
律「たまたまって…」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:01:27.37 ID:b798nzhY0
澪「梓…」
梓「…」
律「澪?」
澪「うん、別に唯の肩を持つとかじゃないけど、梓、唯のギター、思いっきり叩きつけてたよ…な?」
梓「…」
律「どうなってんだよ…」
紬「みんな、もうやめよう?代わりは私がどうにかするから…」
唯「…」
梓「…」
律「…ここでうやむやにするのはなぁ」
澪「うーん…」
梓「…律先輩」
律「ん?」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:09:18.42 ID:b798nzhY0
梓「あいつ、皆さんが居なくなると…」チラ
唯「…」ギロ
梓「……」ゴクン
梓「私に向かって、色んな嫌がらせを…」
紬「ま、待って!!」
梓律澪「…?」
紬「もう…やめよう?二人とも、少し…機嫌が悪かっただけだよ。ね?」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:11:29.60 ID:b798nzhY0
唯「私はなにもしてないのに…」
紬「唯ちゃん!」
律「…まあ、梓の話を聞いてみよう」
澪「嫌がらせ?唯が?」
梓「はいっ…いきなり私の髪を切ろうとしたり……」
律「…唯?」
唯「ぅぅ……ぅぇぇ……」ポロポロ
澪「どうしたんだよ…唯…」
唯「だって……あずにゃんがぁ……」ポロポロ
律「うん…?」
唯「わたしのこと嫌って……こんなウソついてぇ……っ」グスン
梓「…」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:16:02.35 ID:b798nzhY0
紬「泣かないで、唯ちゃん…」
唯「あずにゃん酷いよぉ……」ポロポロ
梓「……律先輩、あ、あれは嘘泣きで」
律「…」
澪「梓…」
梓「え、あの、」
律「まぁ…」
梓「ちょっと待って下さい!!」
唯「うわぁぁぁぁん!!」ポロポロ
紬「唯ちゃん……」
梓「あぁぁ…」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:21:11.96 ID:b798nzhY0
律「まぁ…どっちの言い分も分かったから、今回は……」
梓「ち、違いますっ!!澪先輩!!見てましたよね!?」
澪「見てたけど…?」
唯「ぅぅ……」ポロポロ
梓「私は…私は悪くないんですっ!!」
律「梓…」
梓「だって…だって!唯先輩が私のギターを壊して!!」
澪「梓が唯のギターを壊してた…のも見た」
梓「だけど…じゃなくて」
律「いいよ、梓、大丈夫だから」
梓「あああああっ!!!」
唯「…」ニヤ
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:38:51.43 ID:b798nzhY0
数日後、部室
梓「なんかつき合わせちゃってごめんね」
憂「いいけど…なんで?」
梓「ほら、新しいギター、憂にも見せようと思って…」
梓「(本当は唯先輩と二人きりにはなりたく無いから…)」
憂「へぇ~、かわいいね~!」
梓「そうだ、憂も練習に参加しない?」
憂「え、でも楽器無いし…」
梓「オルガンがあるよ」
憂「でも…」
梓「やろうよ!」
憂「う~ん……」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:42:15.89 ID:b798nzhY0
憂「あ、そうだ!」
梓「憂!?どこ行くの!?」
憂「純ちゃん呼んでくるね!」
梓「え、私も」
憂「梓ちゃんは待ってて、すぐ戻ってくるから!」
梓「う、うん…(すぐなら大丈夫かな)」
タッタッタッ ガチャン!!
梓「…」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:45:27.29 ID:b798nzhY0
梓「(いつかあいつの正体を暴いてやる…)」
梓「(退部するのはそれから…!)」
ガチャ
梓「!?」ビクッ
憂「ふぅ」
梓「憂か…」
憂「どうしたの?」
梓「いいや…純は?」
憂「えっ?」
梓「純を探しにって…」
憂「あ、ううん、いなかったよ」
梓「…?」
憂「ギター、かっこいいね~!」
梓「そうかな……ありがと」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:48:53.42 ID:b798nzhY0
憂「…」
梓「ねえ、憂」
憂「なぁに?あずにゃん」
梓「唯先輩、家ではどう?」
憂「どうって?」
梓「いや…なんか変わったことあったかなーって」
憂「なにも無いよ」
梓「そっか…流石だね」
憂「え?」
梓「ううん、なんでもない」
憂「…」
梓「!!」
憂「ん?」
梓「…うそ……」ビクッ
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:53:30.52 ID:b798nzhY0
憂「どうしたの?あずにゃん」
梓「ぁぁぁ……」
憂「あずにゃーん…」
梓「…」
スルスルスル
唯「えへへ♪」
梓「…なんで」
唯「なんで、って?」
梓「…ごめんなさい」ビクビク
唯「はっ…なにが?」
梓「…」ゴクン
唯「覚悟しろよ?」
梓「っ…」
バキッ
おわり
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 15:55:22.20 ID:cwvT8UIa0 [1/17]
>>126から
梓「だ、だめかな」
憂「うーん、上手くできるかわからないけど」
梓「前上手だったじゃん。てか、う、憂ならできるよ!」
憂「あ、梓ちゃん!ありがとう!」
梓「そんなに喜ばれるとビックリするよ」
憂「あ、ごめん」
憂(いつも家ではお姉ちゃんにバカにされてるから嬉しかったなんて言えないよね)
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 15:59:12.00 ID:cwvT8UIa0 [2/17]
唯「おいす」
梓「お、おはようございます……」ピクッ
梓(このタイミングでか。でも、憂がいるから大丈夫)
唯「は?なんで憂がいんの?家事は?」
憂「あ、ごめんなさい。お姉ち……様」
唯「もしかしてゴキにゃんが憂拉致ってきたわけー?」
梓「え、あ、その」
憂「違うの!お姉ちゃん!私が勝手に!」
唯「」バキッ
梓「ういっ!」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 16:02:41.02 ID:cwvT8UIa0 [3/17]
唯「二人のときは様つけろっていってるでしょ」
憂「ご、ごめんなさい。お姉様やめてください」ゲホゲホ
梓「あ……あ……」
唯「それに私は憂に何も質問してないし」
唯「……ゴキにゃん。どういうことかな?」
梓「あ、あの、その」
唯「」 イライラ
梓「なんと申し上げましょうかっ」
唯「」 ボスッ 梓「ぐえっ!」
憂「あ、梓ちゃん!」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:06:49.42 ID:cwvT8UIa0 [4/17]
唯「別にどうでもいいけど」 グリグリ
梓「や、やめてください」
唯「うん、もうすぐみんな来るからやめるよ」
唯「ほら、憂。さっさっと帰ってごはん準備してよ」
憂「は、はいっ」 サッ
憂(梓ちゃんごめん)
唯「ゴキにゃんも、ほらもう立って」 スッ
梓「うう……」
唯「起こしてもらってありがとうございますは?」
梓「……ありがとうございます」
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:11:28.14 ID:cwvT8UIa0 [5/17]
唯「はーい、ゴキにゃんよくできましたぁ!」 ダキッ
律「おいすー。お、また抱きついてるのかw」 ケラケラ
澪「なんだ仲直りできたのか」 ウンウン
紬「よかったわね」 ハァハァ
唯「うん!ありがとー!」
唯「ね、あずにゃん」 ニコッ
梓「は、はい。その、はい。そうです」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:16:01.97 ID:cwvT8UIa0 [6/17]
夜 中野家
梓「まさか憂も同じ目にあってたとは……」
ピロピロリーン
梓「あっ、憂からメールだ」
憂(梓ちゃん。今日はありがとう。でも、嫌な想いさせてごめんね)
梓「……なんだろう。これは、本当に憂が打ったのかな」
梓「唯先輩が私をハメるために送ってるような気もする」
梓「これで私が同意したら」
梓「ごきゃーん?憂から見せてもらったんだけど、これどういうことかな?」
梓「あ、ありうる!」
梓「とりあえず返信せずに寝よう」
梓「気づかなかったって言えばいいし」
梓「誰にも相談できないって辛いよ」
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 16:22:05.79 ID:cwvT8UIa0 [7/17]
夜 平沢家
憂「よし、お姉ちゃんお風呂行った」
憂「いまのうちに梓ちゃんにメールを」 ポチポチ
憂「お姉ちゃんに暴露たらまたひどいことされちゃう」
憂「優しかった頃のお姉ちゃんに戻ってよぉ」
憂「梓ちゃん相談に乗ってくれるかな」
………
……
…
憂「もう寝なきゃ明日に差し支える」
憂「お弁当準備しなきゃ罰金払わないと」
憂「でも、あと五分だけ返信まとうっと」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:28:32.25 ID:cwvT8UIa0 [8/17]
朝
唯「憂?」 グリグリ
憂「お、おひゃおうございます!」
唯「いやぁ、気持ちのいい朝だったんだけどね」
唯「なんで朝ご飯作らないで寝てるの?」
憂「あ、その、ごめんなさい」
唯「まあ、普段のお疲れがでたのかなぁ」
憂「ごめんなさい、ごめんなさい」
唯「いいよ。私も鬼じゃないし」
唯「コンビニでご飯買ってきたからお金もらっていくね」
憂「えっ!もう、わたしのお小遣い」
唯「知ってるよ。憂は我慢できずにすぐ使っちゃうもんね」
憂(お姉ちゃんが取り上げるからじゃない)
唯「大丈夫だよ。いつも通り憂のパンツ売って来るから。これでいいや貰ってくね」
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:33:18.26 ID:cwvT8UIa0 [9/17]
唯「じゃー用も済んだし私学校いくね」
憂「あの、私の朝ご飯は……」
唯「」 バキッ
憂「いたっ」
唯「今のどうみても和ちゃんのモノマネじゃん!」
唯「ギャグのスルーが一番応えるんだよ!」
唯「傷ついた!うい、あやまって!」
憂「ごめんなひゃい……」
唯「もー憂ったら。ちゃんと反応しないとだめだよ?」 ナデナデ
憂「ひゃあい」
唯「憂も学校遅刻したり休んだらだめだかね、じゃお先」
憂「うん……」
憂「……」
憂「……もうやだぁ」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:39:33.97 ID:cwvT8UIa0 [10/17]
二年生教室
梓「憂が聞いたら昨日のことは黙っておこう」
梓「強制されてる可能性もあるなぁ」
梓「やっぱり知らないふりしてたほうが安全かも」
純「おっす!なにブツブツいってんの?」
梓「あ、いや、なんでもないす」
純「そっか?なんでも聞いてあげるよ」
梓(優しい。でも、純に相談しても何もならないよ)
憂「……おはよう、ふたりとも」
純「うん、あれ?憂元気ない?」
憂「そ、そんなことないよ!」
純「いや、憂も梓も元気ないよ。何かあったんでしよ」
梓「いや、そんなことな
憂「純ちゃん!」 ダキッ
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:45:44.44 ID:cwvT8UIa0 [11/17]
純「どうしたの、憂。ってガチ泣してるし」
梓「う、うい……」
純「よし、梓!サボるよ!」
梓「えっ、授業もうすぐ」
純「授業よりこっちのほうが大切だよ」
憂「……大丈夫、大丈夫。純ちゃん。落ち着いた」
梓「憂」
憂「あのね、梓ちゃんも純ちゃんも放課後聞いてほしいことがあるの」
梓「うん、わかった」
純「えー授業サボれるとおもったのになぁー」(棒読み)
憂「もー純ちゃんたらー」 フフッ
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 16:53:28.84 ID:cwvT8UIa0 [12/17]
放課後
純「なるほど。唯先輩にいつからか暴力受けてると」
憂「私どうしたらいいかわからなくて」
梓「うい……」
純「意外なのは梓も部活で虐められてるってことだよね」
梓「最初は優しかったんだけど何時の間にか」
純「うーん。唯先輩がそんな人なんて信じられないよ」
憂「私も信じられない」
純「そりゃ警察沙汰にすれば解決はできるかもだけど、ねぇ……」
梓「それは困るよ」
純「逆に唯先輩を虐めかえすとか」
憂「そ、そんなの無理だよ!」
純「一人じゃ無理だからみんなで」
梓「でも昨日私と憂ふたりいたけどボコボコにされたよ」
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 17:03:59.25 ID:cwvT8UIa0 [13/17]
純「そりゃ戦う意思を見せなかったからでしょ」
憂「戦う意思」
梓「それに学校ではよくても、家では憂ひとりなんだよ!」
純「あっ、そうか。そりゃまずいよね。エスカレートする可能性も」
憂「ううん、私大丈夫。お姉ちゃんと向き合ってみる」
梓「う、うい!」
憂「私お姉ちゃんに虐められてて」
憂「いつかお姉ちゃんこんなこと辞めてくれるって思ってた」
憂「でも多分それは違う」
憂「お姉ちゃんにまた元通りになってもらいたい」
憂「だから私頑張るよ」
純「わかった!私も手伝うよ」
梓「わ、私は……怖い」
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 17:10:05.29 ID:cwvT8UIa0 [14/17]
梓「あんな人に勝てないよ」
純「……」
梓「他の先輩方はみんな唯先輩のこと信用してる」
梓「それに私は唯先輩のギターこわしちゃったし」
梓「私が歯向かったら余計に先輩達からいじめられちゃうよ」
純「梓、あんた……」
憂「いいよ!梓ちゃん!私ががんばるから」
純「あんたも頑張ろうって思わないの?」
梓「純は唯先輩知らないから言えるんだよ、そんなこと」
純「ああ、知らないよ。でも、あんたより知っている憂がこんなにも頑張ってるんじゃない!」
梓「……!」
憂「じゅ、純ちゃん!」
純「悔しくないの?負けっぱなしで!」
梓「……でも、でも」 ポロポロ
憂「梓ちゃん、私は一人で出来るから大丈夫。巻き込んじゃってごめんなさい」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 17:14:54.07 ID:cwvT8UIa0 [15/17]
梓(私最低だ)
梓(憂はこんなにも唯先輩のこと考えていたのに)
梓(私はどうやったらこれ以上悪くならないかだけ)
梓(それどころか憂を疑ったりして)
梓「わ、わたし、何ができるかな」
憂「梓ちゃん!」
純「梓!」
梓「私もまたチャレンジしてみる」
純「うん、言い過ぎたゴメン」
梓「それは傷ついた」
純「まじかよ!」
梓「だから罰として一緒に考えて」
純「罰なら仕方ないなぁ」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 17:26:56.81 ID:cwvT8UIa0 [16/17]
純「ほいで実際どうしようかな」
憂「私は優しいお姉ちゃんに戻ってもらいたい」
梓「うん、なんでこんなことになっちゃったんだろう」
憂「うー気がついたらなんだよね」
梓「私はいきなりふたりっきりになったところで」
純「どうしてなのかなぁ」
憂「嫌われたのかな」
梓「あ、私はそうかも。調子に乗りすぎって」
純「調子に乗りすぎだから暴力ってこと?」
梓「まあ、実際そんなところはあったからなんとも言えないんだけどね」
260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/16(木) 04:56:35.05 ID:mpzlr3bv0 [2/23]
純「でも、ギター壊したりとかは尋常じゃないよ」
憂「う、うん」
純「直接唯先輩に聞いてみよう」
梓「えっ!」
純「私もついていってあげるよ」
憂「純ちゃん」
純「それならきっと唯先輩も無茶しないはず」
憂「そう……だよね」
平沢家
唯「ただいまー」
憂「おかえりなさい」
唯「……この靴誰の?」
憂「梓ちゃんと純ちゃんが来てる」
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/16(木) 04:59:44.28 ID:mpzlr3bv0 [3/23]
純「話は聞かせてもらいましたよ!唯先輩!」
唯「えっとだぁれ?」
純「いま憂が説明してましたよね!」
憂「う、うん……」
唯「まあどうでもいいんだけど何か用?」
純「聞きたいのは一つだけです。二人への暴力についてです」
唯「純ちゃんには関係ないよ」
純「関係あります。どちらも友達ですから」
梓「あの唯先輩私が悪いところは直します。何故こんな酷いことをするんですか」
唯「普通に嫌いだからだよ」
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/16(木) 05:03:57.44 ID:mpzlr3bv0 [4/23]
梓「そんなこと言われても……あの態度とか」
唯「まずゴキにゃんはその媚売ってる感じがムカつく」
唯「憂は必要以上に馴れ馴れしくてうっとおしい」
唯「まあ、憂はまだ家事してくれるからいいよ」
唯「ゴキにゃんは何もしないし、部活の雰囲気も悪くする」
唯「だから嫌い」
唯「嫌いだから暴力を振るう」
純「それはおかしくありませんか」
唯「なんで?」
純「梓も憂も嫌なら云えば直しますよ」
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 05:08:19.36 ID:mpzlr3bv0 [5/23]
唯「あーはいはい。私が悪うございました」
純「いえ、わかってくれたらいいんです」
唯「うい、こっちにおいで」
憂「う、うん、お姉ちゃん」
唯「」 ボカッ
憂「いたっ」
純「えっ!」
唯「ストレス解消しただけだよ」
梓「今暴力はしないって」
唯「そんなこと一言も言ってないけど?勝手に勘違いしないで?」
純「このっ」
唯「なに?やる気?暴力はいけないんじゃないのかなぁ」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 05:15:26.46 ID:mpzlr3bv0 [6/23]
梓「最低です唯先輩」
唯「おい、今なんていっのかな、ごきにゃん」
梓「真実をいったまでですよ」
唯「そういう態度ほんとむかつくよね」
憂「あ、梓ちゃん」
唯「じゃあさ、ゴキにゃんか憂の代わりにサンドバッグになる?」
梓「意味わかりません」
純「唯先輩こんなことはやめましょう」
唯「あーもうムカつく」
唯「なんで皆私のことそんなに叩くの?」
梓「先に手を出したのは唯先輩ですが」
唯「それは皆がうっとおしいから悪いんだよ」
純「……だめだよ、この人は」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 05:21:41.81 ID:mpzlr3bv0 [7/23]
梓「そうだね。憂、ウチにとまりにおいで」
唯「はっ?晩飯はどうするの」
梓「知りませんよ。ねっ、憂いくよ」
憂「だ、だめ。お姉ちゃん可哀想」
純「今の聞いたでしょ、憂。コイツは憂のことメイドくらいにしかおもってないよ」
憂「うう、それでも私がお姉ちゃんをおいてけないよ」
唯「うい……ありがと」
梓「うい!だめだよ!また叩かれるよ!
」
憂「それでも今お姉ちゃんが笑ってくれるなら」
純「唯先輩、まだ憂はあなたのことを信用しているみたいですね」
唯「そりゃ姉妹だからね」
純「その信用裏切らないことしないほうがいいと思いますよ」
唯「どんなことがあったって私たちの絆は潰れないよ。ねえ、憂?」
憂「お、お姉ちゃん……」
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 05:33:57.10 ID:mpzlr3bv0 [8/23]
中野家
純「憂心配だな」
梓「アイツが暴力ふるわないわけないよ」
純「確かにね、どうすれば憂を助けてあげれるんだろう」
梓「アイツがいなくなればいいんだけどね」
純「漫画とかなら殺しちゃえーとかなるのにね」ハハッ
梓「……それは無理だよ」
純「知ってる」
梓「でも、自殺するのは本人の勝手だよね」
梓「先輩達に協力してもらってアイツを精神的に追い込む」
純「そんなことしたら部活が!」
梓「関係ないよ。今のギスギスした感じよりマシ」
梓「途中で痛みに気づいて改心してくれたらそれはそれでいいし」
純「梓……」
梓「まずは先輩達をコチラに引き込むために証拠をつくらないと」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 05:49:12.26 ID:mpzlr3bv0 [9/23]
純「証拠ねえ」
梓「明日学校で私殴られるからそれ抑えててくれる?」
純「……わかった」
梓「みてろよ……」
部活
純inロッカー「REC」
唯「うーっす」
梓「おはようございます唯先輩」
梓「憂に暴力ふるってませんよね」
唯「憂に聞けば」
梓「言うわけないじゃないですか」
唯「だったらないってことでしょ」
梓「……」
唯「あーなんかイライラしてきた。でも、憂いないんだよなぁ」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 05:51:02.85 ID:mpzlr3bv0 [10/23]
梓「近づかないでください」
唯「あっ、こんなところにゴキブリが!」スパァン
梓「いたっ!」唯「わー、なんだこのゴキブリしゃべるよー」ボスッ
梓「うう……」
唯「はーすっきりした。おっ、あずにゃーんどうしたのー?」ダキダキ
澪「おっす、相変わらず仲がいいな」
律「うんうん」
梓「ちがいます!今もコイツに殴られてました!」
唯「そんな嘘つかないでよ」
純「嘘じゃないですよ」カチャ
唯「ロッカーの中から?」
純「これをみてください!」
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 05:53:13.41 ID:mpzlr3bv0 [11/23]
唯「ちょ、やめ」
律「……ムギ抑えて」
紬「ごめんね、唯ちゃん」
澪「確かに叩いてるな」
律「これどういうことだ唯」
唯「えっとそのアレだよ捏造」
澪「録画時間いまだぞ」
唯「それだって編集できる!」
律「なぁ、前々からおかしいとおもってたんだ」
紬「うん、なかなか証拠はつかめなかっけどね」
律「憂がいないからか、憂ちゃんにもこんなことしてるの?」
澪「憂ちゃん可哀想だろ!」
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:06:25.06 ID:mpzlr3bv0 [12/23]
唯「……はーもういいや」
唯「みんなムカつくんだよね」
唯「ムギちゃんはお菓子くれるから好きだけど」
唯「りっちゃんは基本うっとおしいし」
唯「澪ちゃんも同じく」
唯「こんな部活もういいや。やめる」
梓「別にとめませんけどそれでいいんですか?」
唯「関係ないよ。わたしには憂がいるし、」
律「おい、まてよ」
唯「離してりっちゃん」
律「はなせねーな」
唯「はっ?やめるっていってるじゃん」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:09:03.89 ID:mpzlr3bv0 [13/23]
澪「おまえが辞めるのは好きにしろ」
澪「でも、憂ちゃんに暴力振るってるのは見逃せない」
梓「そうです」
紬(姉妹SMを想像して興奮していたけど、そんな雰囲気じゃないみたいだから黙っておこう)
律「そういうことだ」
唯「憂殴るのやめろってこと?」
唯「だったらわたしのストレスはどうすればいいのさ?」
律「音楽で」
唯「音楽で発散できるなら殴ってないよ。デコも脳もツルツルなの?」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:19:56.58 ID:mpzlr3bv0 [14/23]
律「おい、てめーふざけんなよ」
澪「やめとけ。憂ちゃんだけは今から迎えにいく」
紬「ウチで面倒みてあげてもいいわ」
梓「大丈夫です。ウチでいけます」
唯「やめてよ。憂は行きたがらないよ」
梓「憂にも来てもらいます」
純「もしもし、あっ、憂まだ学校にいる?」
……
…
憂「あの、これは……」
律「憂ちゃん少し唯と離れたほうがいい」
憂「あの、その私は大丈夫ですから」
澪「大丈夫じゃない。こういうのはエスカレートするんだ」
280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:25:27.44 ID:mpzlr3bv0 [15/23]
唯「ねえ、憂。離れないよね」
憂「私は……優しいお姉ちゃんが好き」
唯「ほらね、憂はわたしのこと」
憂「今のお姉ちゃんは優しくない」
唯「」
憂「私だけが殴られるのは仕方ないけど」
澪「しかたくないよ」
憂「梓ちゃんを殴ったりするのはもうやめてほしい」
憂「優しいお姉ちゃんに戻ってよ」
律「そうだぞ、唯。元通りに楽しく演奏しようじゃないか」
紬「うん、そうそう。楽しくやればいいだけじゃない」
唯「私だけが悪者扱いですか」
律「扱いっていうか悪者じゃねーか」
唯「はーっ、だるいなぁ。あーあーあずにゃんがちくらなきゃよかったのに」
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:30:47.34 ID:mpzlr3bv0 [16/23]
律「てめーふざけんなよ」
唯「なに?暴力?さっき暴力はいけませーん!って言ってた人いますけど」
唯「自分だけはセーフってやつですか?」
憂「お姉ちゃん!」パチン
唯「いたっ、なにするの。憂」
憂「ばか、ばか、ばか!」パンバン
唯「やっ、やめて」
憂「私が辞めてっていったときやめてくれなかった!」
唯「みんなも止めてよ!」
梓「とめるわけがないですよ」
憂「お姉ちゃん、もう元には戻れないのら」カチッ
唯「なんでカッター?やめっ、やめて!」
梓「憂、それは辞めよう」
憂「こんなのお姉ちゃんじゃない!」
律「おい、コラ。殴られる痛みちっとはわかったか?」
283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:36:38.27 ID:mpzlr3bv0 [17/23]
唯「すごいムカつくね」
澪「じゃなくて!」
憂「お姉ちゃん」
唯「お前ら絶対許さないから」
唯「今日はとりあえず帰る」
憂「お、お姉ちゃん」
澪「憂ちゃんは帰さないから」
唯「しらないよ、好きにすれば?」
梓「もういいんで帰ってもらえますか」
唯「はいはいーじゃねー」バタン
憂「お姉ちゃん……」
律「唯があんな奴だとはおもわなかったなー」
澪「そうだな。今まで騙されてたよ」
284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:40:31.95 ID:mpzlr3bv0 [18/23]
中野家!
憂「ごめんね、梓ちゃん」
梓「いいよ!いいよ!狭いところだけど:
憂「そんなことないよ……あ、電話だ」
梓「アイツから?」
憂「ううん、知らない番号、留守電あるや」
梓「なんだろう」
病院「あ、もしもし桜ヶ丘病院です。平沢唯さんの妹様の携帯電話に電話しております。伝えたいことがあるので折り返し連絡ください」
憂「病院?なんだろう」
梓「何かあったのかな」
憂「もしもし、今留守電が……」
憂「えっ、お姉ちゃんがトラックに轢かれた?」
285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:44:35.96 ID:mpzlr3bv0 [19/23]
病院
憂「お姉ちゃんの容態は!」
看護師「今手術中です」
憂「お姉ちゃん……!」
澪「唯が事故だって?」
律「今ならざまーみろって感じだわ」
梓「……あ、終わったみたいですよ」
医師「……」
憂「お姉ちゃんは!」
医師「申し訳ありません。先ほど息を引き取られました」
憂「お姉ちゃんあん!」
287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:49:45.93 ID:mpzlr3bv0 [20/23]
葬儀
律「唯の本性みんなしらねーから泣いてるよ」
澪「まあ、私も多分泣いていたな」
紬「でも憂ちゃんは本当にかなしそう」
梓「そう、ですね」
憂「みなさんあんなことがあったのに今日はありがとうございます」
律「いや、憂ちゃん心配で来たんだよ」
澪「そうそう」
梓「でも、憂のご両親あまり泣いてないよね。実は本性ばれてたとか?」
憂「……私もさっき知らされたんだけどお姉ちゃん悪い病気にかかってたらしいの」
一同「えっ!」
288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 06:54:42.28 ID:mpzlr3bv0 [21/23]
憂「お母さんが言うには憂に心配かけたくないからって秘密にしてたらしいの」
梓「それわかったのいつなの?」
憂「私がお姉ちゃんに暴力を受け始めたころ」
澪「……ってことは、もしかして」
律「……嫌われ者になっとけば、死んでも悲しまれないとかそういうことか?」
紬「……そう、だったの」
憂「それは分からないんですが、そうだとするならば、すべての辻褄はあいます」
澪「あの、バカ……」
梓「ほんと唯先輩はバカなんですから……」
律「ちくしょー!ちょっと唯に挨拶してくる!」
紬「わ、わたしも!」
憂「あっ、今の話は公言しないで皆様の中にとどめていてください。私も暴力を受けていたとか知られたくないので」
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 07:13:05.95 ID:mpzlr3bv0 [22/23]
憂の部屋
憂「お姉ちゃん」
憂「お姉ちゃんがいけないんだよ」
憂「お姉ちゃんが元に戻らないから」
憂「でも、大丈夫。私がしっかりサポートしてあげたから」
憂「皆さんの中でお姉ちゃんは元に戻ったよ」
憂「……病気なんて嘘なのにね」
憂「遺品を漁っても皆さんの悪口ばかり」
憂「大丈夫。私だけの秘密にしておくから」
憂「えっ、私の中のお姉ちゃん?」
憂「こうやって髪留めを使えば」
憂「ういーだいすきだよー」
293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 07:16:11.71 ID:mpzlr3bv0 [23/23]
憂「あいすー」
憂「ほらね、簡単でしょう」
憂「事故は残念だったけど」
憂「結果的には笑顔のお姉ちゃんが守られてよかったのかも……しれないね」
憂「ねえ、お姉ちゃん」スッ
憂「そうだねー憂」ニコッ
憂「お姉ちゃんこれからも一緒だよ」ニコッ
おわり
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 17:25:25.93 ID:/ZrDvORr0 [1/7]
>>179あたりの続き
___________________
ピンポーン
梓「(うるさい…)」
ピンポーンピンポーン
梓「む…にゃ…はっ!…家?…今までのは…?」
鏡を見る梓、そこには傷もアザもない顔がうつる
梓「ははっ・・・・(なんて嫌な夢だったんだろう)」
ピンポーン
梓「はーい」タタタタッガチャ
梓「あ…」ビクッ
唯「あずにゃん遊びに来たよっ」ダキッ
梓「あ・・・う・・・も、もう、唯先輩いきなり抱きつくのはやめてください///(いつもの唯先輩だ・・)」ズキッ
唯「あずにゃん分補給補給」ギュゥ
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 17:28:33.75 ID:/ZrDvORr0 [2/7]
梓「にゃ///、前もって連絡してくださればお茶くらい用意して・・・」
唯「ええー?今日遊びに行くって学校で言ったのに忘れたんだ…」ウルウル
梓「そ、そうでしたっけ・・・忘れてましたすみません・・・・(あれ?なんかお腹痛いな)」ズキズキ
唯「ううん、いいよっでもなんか顔色悪いね?大丈夫?」
梓「えっと、ついさっきまで寝ちゃってて悪い夢見て・・・・すみません・・・大丈夫です・・・」
唯「そっかー、じゃあ明日はおやすみだし今日はゆっくりと朝まで
夢 の 続 き
をしてあげるね」
終わり
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 19:01:26.13 ID:/ZrDvORr0 [3/7]
___________________
ピンポーン
梓「・・・」ビクッ
ピンポーンピンポーン
梓「・・・・・!・・・さっきのも夢・・・?じゃあこれは・・・・?」
鏡を見る梓、そこには傷もアザもない顔がうつる
梓(そ、そうだあとお腹を確・・・)
・・・・ガチャッ
梓「!?」ビクッ
唯「あずにゃ~ん?入るよう?」
梓(う、嘘なんで玄関が・・・鍵閉め忘れた・・・?)
梓(か、隠れなきゃ隠れなきゃ隠れなきゃ、そ、そうだクローゼット!)ダッッ
クローゼットに隠れ小さなスリットから外を覗う
梓(すぐ足元しか見えない・・・)ドキドキ
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 19:04:28.24 ID:/ZrDvORr0 [4/7]
ギシ…ギシ…ギシッ
ガチャッ
唯「あーずーにゃーんー?」
梓「」ビクッ
唯「かくれんぼかなあ?」ヒタヒタヒタ バサッ
唯「お布団の中じゃないかあ」
唯「じゃあ」
梓「」ギュッ
唯「ベッドの下かな?・・・・・うーん、いないなあ」
梓(来ないで来ないで来ないで来ないで)ドクンドクンドクン
ヒタヒタヒタ
クローゼットのスリットから唯の足が見える
梓「」ギュウウ
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 19:08:45.66 ID:/ZrDvORr0 [5/7]
カランッ
唯「あ、台所の方かあ、今いくよ~っ」
ヒタヒタヒタ ギィッ ガチャン
梓「・・・(助かった・・・)」
梓(そ、そうだ!また戻ってくるかもしれない!今のうちにベッドの下に移ろう!)
梓「」ビクッ
梓「」ガタガタガタ
梓(な、なんであいつは今移動したはずなのに)
梓(移動したはずなのになんであいつの足がスリットから見えているの)ガクガク
スリットの隙間から唯の足が明らかにクローゼット側を向いているのが見えた
10分、20分、30分、1時間、2時間
隙間から見える足が動く気配はまったくない
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 19:12:34.59 ID:/ZrDvORr0 [6/7]
梓(もう何時間経ったんだろう・・・隙間から外を見るも真っ暗で何も確認できない・・もう夜だよね)
ヒタヒタヒタ ギィッ ガチャン
梓「!(移動した?!ううん、またフェイントかもしれない、それに廊下に出た後の足音がしない)」ドクンドクン
梓「」
___________________
______________
_________
チュンチュン
梓(寝ちゃってた・・・まだ薄暗いけど朝・・・だよね・・・隙間からは足は見えない・・よし・・・)
ガチャッ
梓「・・・・」キョロキョロ
梓「・・・はあ」
梓「トイレ・・・」
タタタッ ガチャッ
唯「おはようあずにゃん」ニコッ
おしまい
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 19:22:10.94 ID:/ZrDvORr0 [7/7]
よし、ここに新たなオレの黒歴史がまた1ページ
<<唯「レンタルお姉ちゃんだよっ」 | ホーム | 御坂「無い、漫画が一冊も無い!!」>>
コメント
コメントの投稿
トラックバック
| ホーム |
ここまでくると精神病の疑いがあるね