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絶望先生「私の妹がこんなに可愛い訳がありませんっ!!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/05(日) 21:46:48.12 ID:KPLv60Mu0 [1/4]

絶望「……倫?どうしたんですか、こんな夜更けに」

絶倫「――――お兄様、人生相談がありますの」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/06(月) 07:27:07.40 ID:/FNZGQf3O [1/3]
望「倫…何か悩んでいるようですね」

倫「あの…実は…気になる殿方が出来まして」

望「ほぅ 実に興味深い」

倫「少しでもお近きたいのですが…」

望「恋愛相談って訳ですね ですが私には経験がありません」

倫「まぁ お兄様なんたるチキン!」

望「」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/06(月) 07:35:43.20 ID:/FNZGQf3O [2/3]
望「そこで皆さんに来て貰いました」

常月「まずは情報収集ですね ごみを(ry」

倫「」

望「あなたのやってる事は… いやなんでもないです」

大草「例え浮気されても耐える自信ある?」

望「ん?展開が早いですね 付き合うの前提ですか?」

音無『付き合った事ねーから知らねーよ ハゲ』メルメル

小節「私はしっぽがあれば…」

望「途中からなんの話しかわからなくなりましたね」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/06(月) 07:44:41.74 ID:/FNZGQf3O [3/3]
木津「あーもうっ そういうのイライラするわねぇ!!」

望(おっと 始まったか)

木津「気になるならガツンと告白すればいいのよ」

倫「それは分かっているのだがやり方がのぉ…」

木津「やり方…か…あいつしか居ないわね」

藤吉「えっ あ、あたし?」

木津「倫ちゃんにきっちり教えてあげなさい」

藤吉「同性愛ならわかるけど…異性は…」

倫「だが人を愛するのは異性だろうと同性だろうと同じではないのか?」

藤吉「むぅ~ 倫ちゃんちょっと来て」

倫「?」トコトコ

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 18:33:11.43 ID:Zix8zPrPQ [1/2]

藤吉「えーっと、まず倫ちゃんは誰が好きなの?」

倫「…。お兄さま、じゃ」

藤吉「!(まじか!困った!先生が好きな女の子が多すぎて、男×先生がどんどん難しく…いや、あえてここは女キャラを増やして逆に男キャラと先生の絆を深めるようなフラグを立てるほうが、美味しいかもしれない)」

倫「…?」

藤吉「私、協力するよ!
…先生なら、やっぱり清楚な女の子アピールがいいんじゃないかな?」

倫「清楚…ですか」

藤吉「うん、エロ本見ても反応しないってことは、チラリズムの方がいいんだと思う」

倫「しかし、チラリズムとは、何をすればいいのじゃ」

藤吉「そのセーラーのスカートを使えばいいんじゃないかな」




94 名前:>>93 俺基本ROMってるだけだからわからん[] 投稿日:2010/12/07(火) 19:25:22.41 ID:Zix8zPrPQ [2/2]

倫「いやしかし、チラリズムはもうやりつくされてる気が」

木津「遅い!待ちくたびれたわ!もう話は終わったんでしょ」グイッ

倫「え、ま、まつのじゃ!」ズルズル

木津「そうやってぐすぐすしてるの、いらっとするのよ。時間が無駄だわ」

木津「それに、先生にいつも『なんたるチキン!』って言ってた倫さんはどこにいったわけ?」

倫「…、それもそうじゃな。お兄さまより、今の私の方がチキンだとは情けない」

木津「そうよ」

倫「…よし、やってやろうではないか」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 22:07:58.01 ID:G6U8BOf2Q [1/8]

木津「あれ、そういや倫さんの好きな人って」

望「あ、二人とも戻ってきましたか。倫、藤吉さんのアドバイスはどうでしたか?」

倫「え?あ、あぁ。とても参考になりま…きゃあっ」ピラッ

木津「あっ、こら!なにやってるのマリアちゃん!」

マリア「マリア悪くないヨ!命令されたカラ、仕方なしにだヨ!」

倫「(お兄さまに見られた!)」カァァ


望「(起訴される起訴される起訴される)」サァァ


倫「(…でもここで焦ってはダメじゃ。清楚な女性、清楚な女性…)」



倫のキャラがいまいち掴めきれてない俺でもいいですか?(´・ω・`)

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 22:20:53.06 ID:G6U8BOf2Q [2/8]

望「り、倫、今のはちが」

倫「ああお兄さま、私の…ぱ、パンツを凝視するなんて…。お兄さま、なんたる不潔!」

望「いやいや!今のは明らかに不可抗力でしょう!」

倫「たとえ不可抗力であろうと、見たものは見たのですよ、お兄さま。
私だって、いくら兄弟と言えども、恥ずかしいのですから」

望「頼みます倫、起訴だけはどうかご勘弁を…!」

倫「…反省は、しているんですか?」

望「勿論です!」

倫「しかし、私のパンツを見た責任はとってもらいます」

望「責任?」

倫「そうですね…。今度の休日、私と過ごしてください。勿論二人きりで、ですよ」




138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 22:36:38.60 ID:G6U8BOf2Q [3/8]

望「え?ま、まあそういうことなら、別に構いませんよ」

倫「そうですか。じゃあ、次の休日を楽しみに待っていますねお兄さま」ニッコリ

望「はあ」

倫「ああ、そうと決まれば、さっそく服を調達しにいかなければ。さようならお兄さま!」タタタッ

木津「…生徒に、手を出そうとはいい覚悟してますね?生徒と先生の関係、きっちり守ってくださいよ」ズルズル

望「ひっ!木津さん!金属バットを今すぐに手放して下さい!」

藤吉「(そんなこと言ったら、千里と先生もダメな気が)」

木津「晴美何か言った?」ズルズル

藤吉「何も言ってない!」



139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 22:46:39.47 ID:G6U8BOf2Q [4/8]


望「倫は妹です。ただの兄弟でのお出かけじゃないですか!」

木津「じゃあ私、先生の生徒なので、今度一緒に何処か連れていってください」ズルズル

常月「そんなこと言ったら、私だって先生の恋人ですから、次の週末にデートしてくれますよね?先生」

望「いたんですか」

常月「はい。ずっと」

望「って違います!今週の休みは倫と過ごす予定が入ったので、もう無理ですよ」



143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 22:55:52.59 ID:G6U8BOf2Q [5/8]

木津「なら、再来週の週末は」

望「ああ、家に閉じ籠るという予定が入っているので無理ですね」

木津「予定?予定だなんてまだ未定と言うことじゃないですか!きっちり確定して下さい!ああイライラする!」

望「じゃあ確定で」

木津「はっ、しまった!」

常月「じゃあ先生は何時ならお暇なのですか」

望「暇など教師にはありませんよ」

常月「それでも、私は先生とデートをしたいです」




145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:05:21.51 ID:G6U8BOf2Q [6/8]

望「…あなたは、常に私の後ろにいる気がするのですが」

常月「後ろに居るのと、横に居るのとでは全然違うんです先生。
後ろだけでは手だって、繋ぐことすらままならないのですから」

望「そういうものなんですか…。しかし、僕は常に自殺場所を探すという仕事もあるので、先程も言いましたが無理です」

木津「じゃあ今ここで私と死んでください。
そうすれば先生にも暇が出来て、あの世で永遠に一緒に過ごせます」ズルズル


望「」



147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:14:45.14 ID:G6U8BOf2Q [7/8]

望「ちょっと待って下さい!倫とはただの家族ですから!兄弟孝行、です!」

木津「兄弟孝行?」

望「そ、そうです。絶望したっ!両親だけでなく、兄弟にも孝行出来ないことに絶望したー!」

木津「兄弟孝行かあ…」

望「そうです、兄弟孝行ですよ!両親の前にまずは兄弟から孝行です!」

木津「…兄弟孝行なら仕方ないですね」

望「そ、そうですよ!(咄嗟に思い付いただけだけど、うまく騙せたみたいだ。助かった)」




149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:59:12.70 ID:G6U8BOf2Q [8/8]

そんなこんなで週末~


倫「お兄さまっ!お早う御座います」

望「おはようございます。おや、倫の私服姿、久々に見ました。とても似合っていますね」

倫「ほ、本当ですか。お兄さまにそう言って頂けると、頑張ってお洒落した甲斐がありましたわ」ポッ

望「そうですか」

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:00:37.43 ID:mtvL3NXeQ
倫「…」

望「…」

倫「あの、何処にも行かないおつもりですか」

望「?当たり前でしょう。過ごすだけなんですから」

倫「今すぐ出掛ける支度をするのです」

望「倫、せっかく可愛くなっていると言うのに、外に出て汚れてしまうのは勿体無いですよ」

倫「お兄さま…。

正直なところは?」

望「外に出るの、面倒くさい」

倫「はやくなさい」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:17:17.69 ID:VwJBOuWzQ [1/11]

望「ああ…休日位、家でゆっくり過ごしたい」

倫「あのままでは自堕落な人間に成り下がるだけですわ」

望「…ところで、僕たちは一体何処へ向かっているんですか?」

倫「さあ」

望「さあって。なら家に帰りましょうよ」

倫「…お兄さまは、どれだけ家に戻りたいのですか」

望「出来れば小森さんのように籠っていたいですね」

倫「ならば、こうしましょう。買い物に付き合ってください」

望「行き先が決まるだけまだマシということですか。わかりました」




156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:23:42.89 ID:VwJBOuWzQ [2/11]

望「どこもかしこも服ばかり。この内どれだけが売れ残って福袋に詰め込まれるのでしょうね」

倫「そんなこと言ってないで、はやく見に行きましょう」

望「あっ」

日塔「先生!」

望「これはこれは。偶然ですね」

日塔「本当ですねー」



160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:30:49.52 ID:VwJBOuWzQ [3/11]


望「やはり日塔さんも買い物ですか?」

日塔「まあそのようなものです」

望「その割には、何も買っていませんね」

日塔「今月、ピンチなんで買えないんです。見るだけでも十分楽しいからいいんですけど」




161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:32:42.87 ID:VwJBOuWzQ [4/11]

望「じゃあ買わずに見るだけ、と」

日塔「楽しいですよ」

望「普通ですね」

日塔「普通って言うなー!」

倫「…」ポツーン
倫「むぅ」

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:40:25.35 ID:VwJBOuWzQ [5/11]

倫「お兄さま、はやくお店にいきましょう」

望「ああ、そうですね。それでは日塔さん、さようなら」

日塔「さようなら」

倫「…」ムスッ


望「急にご機嫌斜めですね。僕が何かしましたか」

倫「…私と一緒に居ること、忘れないでください。これじゃあ何の為にお洒落したのかわかりませんわ…」ボソッ


望「すみません、何を言ったのかよく聞き取れなかったのですが」

倫「なんでもありませんわ」




165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:46:07.13 ID:VwJBOuWzQ [6/11]


倫「さ、着きました」

望「ら、ランジェリーショップ…」

倫「お兄さまに選んでいただこうかしら」クスクス

望「いや、恥ずかしいので全力でご遠慮します!」

倫「一緒に選んでくださいよ」

望「店舗に入る勇気が無いのでパスです」

倫「なんたるチキン!仕方ないので私が2つ選ぶので、どちらかお兄さまは決めてくださいね」

望「それもどうかと」



166 名前:>>164 まじかよ!うろ覚えだからすまん[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:51:15.98 ID:VwJBOuWzQ [7/11]

倫「さて、どれにしよう」

倫「おや?」

音無「…」じー

音無「…」ピトッ

音無「(´・ω・`)」スカスカ

倫「これまた奇遇な」

音無「!」ピポピポ

音無「『もしや、お前今の見てたか!?』」


169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 01:02:15.88 ID:VwJBOuWzQ [8/11]

倫「まあ見たけれど」

音無「!」カァーッピポピポ
音無『最悪!忘れろ!
記憶が消えるように
頭打ち付けて死ね!』

倫「まあまあ。女性は胸の大きさだけではないから、気にすることはない」

音無『うっさいばーか!
どうせ胸があるお前には
この絶望感は一生わかんねーんだろ
死ねばいいのに!
もうまじで死んで!頼むから』

倫「死ねなど簡単に使うものではないぞ」

音無『うるせーババア』


そのころ
望「(女性は普段こんな派手なものを服の下に着ているのですか…恥ずかしい)」

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 17:55:06.76 ID:VwJBOuWzQ [9/11]

望「ずいぶんと時間が経ったように思えますが、倫が帰ってくる気配は無さそうです。うーん、待つのにも飽きてきました」

望「…仕方無い。呼び戻しますか。目を瞑っていれば、大丈夫なはず」

倫「これなんかはどうじゃ?」

音無『それスポーツブラじゃねえかボケ!
そこまで小さくねえから
大人になったらお前より
胸おっきくなるから今に見とけ』

望「倫ー、倫ー」フラフラ


望「わっ」ペタッ


音無「!」ペタッ



乗っ取りなのに保守ありがとう!
でも俺以外も書いたっていいんだぜ?(´・ω・`)


191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 17:56:23.49 ID:VwJBOuWzQ [10/11]

望「おや、こんな所に壁が」

音無「~っ」

倫「あら、お兄さま」

望「倫!遅いですよ。私すっかり待ちくたびれました…ってあれ」パチッ

音無『今は壁かも知れないが
大人になったら
絶対、絶対に
でっかくなるんだからな
バーカ!!死ね!』ウワーン! タタタ


望「えっ、えっ」

倫「ああお兄さま、ついにやってしまいましたね。これにて教師生活にピリオドが」


192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 17:57:37.54 ID:VwJBOuWzQ [11/11]

望「えっ、ちょ」

倫「ああ無情。お兄さまも無職に、無一文に成り下がってしまうのですね…。」

倫「まあ、私と一緒に生活すると言うなら、援助も考えないことも…」

音無「…」タタタ

望「戻ってきた」

音無『今回は不可抗力として
特別に許してやる
先生が居なくなると
面倒なことになるしな
本当なら今すぐぶっ殺してる所だが、
特別だ』

望「よかった…ありがとうございます音無さん!」

倫「ちっ」


そのころ
常月「これ、お願いします(先生が見てたやつ先生が見てたやつ)」

店員「かしこまりましたー」

223 名前:保守ありがとうございます[] 投稿日:2010/12/10(金) 15:22:01.34 ID:dFT1PAI1Q [1/7]

倫「次の場所にいきましょう」

望「下着は買わなくても良いのですか?」

倫「ええ。よくよく考えれば、家にまだたくさんあるので」

望「私が待っていた時間とは一体…」

大草「あ、先生」

望「大草さんじゃないですか。あなたも買い物を?」

大草「はい、一階の食品売り場に。今日は鍋にしようと思って」

望「それはそれは。とても美味しそうですね」

大草「ありがとうございます。…あ、よければ先生もどうですか?ちょうど鍋だですし」

望「本当ですか?それは是非と」

倫「生憎、お兄さまは私と夕飯を食べるので、結構じゃ。お兄さま、行きましょう」グイッ


望「」



225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/10(金) 15:23:05.64 ID:dFT1PAI1Q [2/7]

倫「どうしてお兄さまはそうやって、女性に目移りするのですか」

望「いやいや目移りなどしていませんから!それに、今のは全員生徒だったでしょう」

倫「それでも、こうして私と一緒に居るのに、他の女性と親しげに話すじゃありませんか」

望「いやだから生徒だと」



226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/10(金) 15:31:39.07 ID:dFT1PAI1Q [3/7]

倫「私じゃ…嫌ですか?妹だから、一緒に居てもつまらないのですか」ウルッ

望「!いえっ、決してそう言う訳では」アセッ

倫「…。じゃあ、私のことを、今日だけでも妹じゃなくて、普通の女性と見て下さい」

望「え」

倫「ちゃんと女性として、私をエスコートして欲しいですわ」

望「それはキツイ気がす」

倫「ということなので、ここに入りましょう」

望「…。高級レストラン…。これは、私に奢れと」

倫「男の方は女性に対し、奢るのが基本だと聞きましたわ」ニッコリ



227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/10(金) 15:32:40.88 ID:dFT1PAI1Q [4/7]
店内~

店員「いらっしゃいませー」

店員「2名様ですね、こちらへどうぞ」


倫「いい雰囲気のお店ですわね、お兄さま」

望「ああぁぁああ…」

倫「おや?」

加賀「あっ」

倫「こんな所で会うとは珍しい。お前は1人で来たのか?」


228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/10(金) 15:35:31.70 ID:dFT1PAI1Q [5/7]

加賀「すみません、私なんかがこんな高級レストランに来てしまって、すみません!商店街のくじ引きも当ててしまってすみません!」

望「成る程、高級レストランの食事券を当てたんですか」

加賀「はい…。本当に申し訳ない」

倫「くじ運がいいのは良いことじゃ。…ん?くじで当てたとは、これのことか?」ピラッ

加賀「それです」

倫「…。これ、隣のレストランの食事券じゃないか」



229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/10(金) 15:36:13.73 ID:dFT1PAI1Q [6/7]

加賀「」
加賀「うわあっ、す、す、すみません!私、間違って、なんてことを!やっぱり私なんかが、こんな高級レストラン来るべきじゃなかった!」サァー


倫「お前、一旦落ち着くのじゃ」

加賀「ででで、でもっ」

倫「一緒に私たちと食べようじゃないか。どうせ、1人や2人、変わらない」

望「あれっ。これは、もしや、私が加賀さんの分まで持つと」

倫「当たり前じゃないですか」

望「絶望したーーっ!人に奢って貰えるのが当たり前だと思っている女性に絶望したあああ」

倫「じゃあ、お兄さまは困っている人間をこのまま放っておけと言いたいのですか」


232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/10(金) 16:08:02.23 ID:dFT1PAI1Q [7/7]

望「うぐっ…。しかしそれは流石に自己中心としか言い様がないじゃ」

倫「お兄さま…」

望「…わかりました。今回だけですからね」

加賀「い、いえっ!私結構ですから!先生にそんなご迷惑をおかけするなんて!」

倫「じゃあ、白い目を向けられる中、お前はそそくさとここを出て行けるのか?」

加賀「うっ」

倫「一緒に食べようと誘っているのじゃ。お言葉に甘えておけ」

加賀「すみません…」

269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 19:42:07.06 ID:64NCq3lWQ [1/13]


望「良かった、思った程高くなくて安心です」

倫「お前は何を食べる?」

加賀「そんな、私なんかが決めるなんて出来ません。なんでもいいです、すみません」

望「じゃあ一番安いこ」

倫「これとこれお願いします」

店員「かしこまりましたー」

望「」


270 名前:皆さんまたまた保守ありがとうございます[] 投稿日:2010/12/11(土) 19:42:52.77 ID:64NCq3lWQ [2/13]


倫「うむ。やはり美味じゃな」

加賀「あぁ…。本当すみません私なんかが!本当にすみません!」

望「まあまあ、私は大丈夫ですから、ご遠慮せず食べてください(こうなったらヤケクソです)」

倫「そうじゃ。このケチなお兄さまが奢るなんて、滅多に無いことだぞ。遠慮したら負けじゃ」

望「ケチなどではありません、せめて節約と言って欲しいものです」

加賀「あぅ…ありがとうございます…」



273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 19:54:01.36 ID:64NCq3lWQ [3/13]

店員「ありがとうございましたー。またのご来店お待ちしておりまーす」


倫「うむ、美味だったな」

望「財布があ…お金…ああぁぁああ…」

加賀「先生本当にすみません!なんなら全額お返しします!倫さんも、迷惑かけてしまい…」

倫「大丈夫じゃ。あ、他のお店にでももう一度行くか?」

望「ちょ」


275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 20:05:38.73 ID:64NCq3lWQ [4/13]

加賀「(そんなのだめよ。どうしよう、はっきり断らなきゃ)」

加賀「べ、別にそんなの嬉しくないんだからねっ!」

倫「(つんでれた)」



276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 20:06:32.53 ID:64NCq3lWQ [5/13]

加賀「本当迷惑かけてすみませんでした。お食事、とても美味しくて楽しかったです。さようなら」

倫「さようなら」

望「それではまた学校で」

望「…どうして加賀さんに意地悪したんですか?」

倫「さっきから謝りっぱなしだったから、少しは自分でなんとかする方法も身に付けて欲しい、と思っただけですわ」

望「おや、倫が人の為に何かをするとは珍しい」


277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 20:12:19.10 ID:64NCq3lWQ [6/13]

倫「なっ。そんなこと無いですわ。いつもお兄さまの為に頑張っているではないですか」

望「し、知りますん」

倫「もうっ、お兄さまったら!少しは私の有り難みを感じて下さいな。私がいないと何も出来ないくせに」プゥ


望「どれだけ私は幼稚なんですか」

倫「幼稚ですから私が面倒を見ているのでしょう。お兄さまは私に感謝するべきですわ!」


278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 20:16:17.32 ID:64NCq3lWQ [7/13]

望「…そうですね、いつもありがとうございます。倫」ニコッ


倫「…。なんですか、急に。お兄さまらしくなくて、気持ち悪いです」カァァァ


望「気持ち悪いって…」

倫「まあでも、嫌々言いつつ、加賀さんと私に奢ってくれたのは感謝しますわ」

望「なんという上から目線」

倫「流されてるとは言え、何だかんだいって困ってる人を助けるお兄さまのこと、私は好きですよ」



279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 20:26:00.63 ID:64NCq3lWQ [8/13]

望「えっ。そ、それはどういった意味で」

倫「知りたいですか?お兄さま」

望「まあ…是非」

倫「ふふ、実はそれは…」

望「それは?」

倫「秘密」
倫「ですわ」ニコニコ

望「はあ」



280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 20:34:07.88 ID:64NCq3lWQ [9/13]

倫「すっかり日が傾いてきましたわ」

望「少し寒くもなってきました」

倫「お兄さま、じゃあ今日の夕御飯は温かいものにしましょう」

望「おや、倫が作ってくれるのですか?」

倫「ええ。何かリクエストはありますか?」



281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 20:34:50.09 ID:64NCq3lWQ [10/13]

望「そうですねー。じゃあ、なb」

倫「お兄さま、大草さんの鍋だなんてだめですからね?」

望「そんな、私は何も言っておりませんよあははは…」

倫「むー。今日は私と一緒にいる約束でしょう。
…それに、お兄さまが鍋が良いって言うなら私、大草さんのより、美味しくなるよう頑張りますから」

望「本当にどうしたんですか急に。倫らしくない」

倫「なんだっていいでしょう。それより、夕御飯です」



284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 20:36:27.83 ID:64NCq3lWQ [11/13]

望「ああ…じゃあ、シチューで」

倫「じゃあ買い物に行きましょう」

望「買い物に行くのはわかりますが…、倫、これは?」

倫「手を繋いではだめですか?」

望「なんか違和感が」

倫「だって、手が冷えてきたんですもの。私の手が温まるまで我慢なさい」

望「いやもう温かい気が」

倫「う、うるさい!」カアッ




285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 21:10:34.11 ID:64NCq3lWQ [12/13]

スーパー

倫「にんじん、じゃがいも、玉ねぎ…」

望「玉ねぎはあまり好きじゃないのでパスで」

倫「だめです。好き嫌いはいけませんよお兄さま」

望「あなたは私のお母さんですか」

倫「お母さんはあまり嬉しくないです」



286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 21:11:21.99 ID:64NCq3lWQ [13/13]

倫「(こうして2人きりで買い物なんて…なんだか、新婚さんのようですわ)」ポッ

あびる「先生。偶然ですね」

倫「…。(ああ、どうしてこう、邪魔ばかり)」

望「本当に今日は色々な方と出会いますねー」

あびる「え?私の他にも会ったんですか?」

望「ええ、日塔さんや音無さん、大草さん、加賀さんにも会いました」

342 名前:休憩時間の合間にでも[] 投稿日:2010/12/13(月) 18:53:34.76 ID:V7lq/EBjQ [2/4]

あびる「へえ、そうなんですか。まあ、千里に会わないだけマシでしたね」

望「そうですねー。あの子がいたら色々とややこしくなりますからねー」

あびる「良い子なんですけどね」

アハハウフフ

倫「(いらいら)」

348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 20:43:51.34 ID:V7lq/EBjQ [3/4]
あびる「へえ、そうなんですか。まあ、千里に会わないだけマシでしたね」

望「そうですねー。あの子がいたら色々とややこしくなりますからねー」

あびる「良い子なんですけどね」

アハハウフフ

倫「(いらいら)」

あびる「さようなら先生!」

望「さようなら」

倫「…」むすっ

望「倫、どうかしましたか?スーパーに着いてからずっと不機嫌でしたが」


349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 20:47:31.94 ID:V7lq/EBjQ [4/4]

倫「…お兄さまは、フラフラしすぎですわ」

望「フラフラ、とは?」

倫「なんでもないです」むすっ

望「…」

倫「…」

望「り…うわっ」コケッ

倫「!?」

望「いつつ、なぜこんな所に岩が」

倫「ふふ、あはは!もうっ、情けないですわね、お兄さまは!」

望「言い返す言葉が見つからない」

倫「仕方ないですから、私が側にいて、情けないお兄さまのこと支えてあげましょう」

350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13(月) 21:33:07.92 ID:V7lq/EBjQ

望「あれ?倫は妹ですよね?あれ?」

倫「さて、夕飯はシチューですわ。絶対美味しいと言わせてみせますから」ギュッ

望「…まあ、倫に支えてもらうのも、悪くはないかも知れませんね」ギュッ


おわり!

霧「先生がかえってこない…」

音無父「くそっ…!死ねばよかったのに!死ねばよかったのに!」


352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13(月) 21:39:01.41 ID:V7lq/EBjQ

初めて乗っ取ったので色々駄目な点もあったと思いますが、
最後までお付き合いいただきありがとうございました!


絶望先生「私の妹がこんなに可愛い訳がありませんっ!!」
これにておわり!

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