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勇気
674 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/10(金) 16:07:09.19 ID:1aOK02Y0 [1/17]
5~6レスほどもらいます
カップリングは上琴? むしろ上禁破局ごの上条←美琴
苦手な方はご注意を
5~6レスほどもらいます
カップリングは上琴? むしろ上禁破局ごの上条←美琴
苦手な方はご注意を
675 名前:勇気その1[] 投稿日:2010/12/10(金) 16:07:49.76 ID:1aOK02Y0 [2/17]
美琴「あ、おはよ」
上条「……御坂か」
朝、あの自販機の前
ベンチに座る姿を見つけて
ひさしぶりに声をかける
美琴「どうしたの? なんかテンション低いじゃない」
上条「四六時中、お前や白井みたいなテンションでいられっかよ」
美琴「ちょっと、ひとまとめにしないでよね」
上条「そうか、悪い」
こちらを見ないで
答えが返ってくる
ぼーっと中空を見つめたままで
美琴「……ホント、どうしたのよ」
上条「なんでもねぇよ」
美琴「何でもない人の態度、それ」
上条の前に回り込み
視線を合わせる
上条「……ちょっと、な」
美琴「何かあったの?」
上条「ああ」
676 名前:勇気その2[] 投稿日:2010/12/10(金) 16:08:33.98 ID:1aOK02Y0 [3/17]
美琴「私には話せない事?」
上条「……そうじゃねぇけど」
美琴「じゃあ、話してみなさいよ。話した方が楽になることもあるし」
上条「……インデックスに出てってもらったんだ。ちょっと前に」
美琴「どうして?」
あのシスターが上条当麻にとって
いかに大切な存在かは
美琴でも知っていた
上条「俺の記憶喪失の事、知ってるだろ」
美琴「うん」
上条「アイツもなんだ」
美琴「そうなの、でもそれが?」
上条「アイツの記憶を取り戻す方法が見つかったんだ」
「俺の記憶には使えない方法で」
美琴「……そう」
上条「俺の傍にいるとアイツも遠慮して、記憶の事を諦めちまう。そんなの良くないだろ」
たんたんと、上条が語る
その声音には諦めの色が混じっていて
677 名前:勇気その3[] 投稿日:2010/12/10(金) 16:09:23.82 ID:1aOK02Y0 [4/17]
上条「なくしたからわかるんだ、これから先の記憶を作ることも大切だ。それを支えに頑張れる。でも」
美琴「でも?」
上条「アイツがステイルや神裂と過ごしていた時間は、宝物なんだ。軽視しちゃいけない」
美琴「そう」
上条「それにさ、ステイルがいれば大丈夫だよ。アイツが、ずっとインデックスの事大切に思ってるの知ってるしさ」
笑顔を作りながら美琴に話す
でもその笑い声は渇いていて
美琴「アンタはそれでいいの?」
そう問いかけてしまう
上条「いいんだ」
美琴「本当に」
上条「ああ」
美琴「あの子の事、好きじゃなかったの?」
上条「……アイツが幸せならそれでいい」
美琴「答えになって無いわよ」
上条「だから、もういいんだよ」
678 名前:勇気その4[] 投稿日:2010/12/10(金) 16:10:00.06 ID:1aOK02Y0 [5/17]
美琴「良くないわよ、逃げてるだけじゃない!」
「あの子が好きってことから」
上条の瞳から目をそらさずに
逃がさないように胸ぐらをつかみながら
言葉を紡ぐ
上条「そ、そんなことねぇよ」
美琴「そんなことよ。アンタは自分の中の感情に向き合う勇気が無いから、あの子の心を知るのが怖いから、綺麗事を言ってるだけ」
上条「そうじゃねぇよ」
美琴「……私は逃げないから」
上条「え?」
679 名前:勇気その5[] 投稿日:2010/12/10(金) 16:10:43.03 ID:1aOK02Y0 [6/17]
美琴「私は、アンタがまだあの子を好きでも、私の事をなんとも思っても無くても逃げない」
「アンタを誰かから奪ってでも、絶対に、この想いを消させやしないから」
そのまま、さらに距離を詰め
上条が口を開くのを塞ぐ
上条「み、御坂!?」
美琴「覚悟しときなさい!」
それだけ言って踵を返して
上条の前から走り去る
上条「御坂……」
一人になってさっきの出来事を考えてみる
美琴の言葉と行動は直球で
インデックスとの別れを
ズルズル引き摺っているような自分では
上条「……逃げ切れそうもないな」
呟いた後、まだ感触の残る
唇に触れてみる
上条「もっとスッパリ諦めないとな、インデックスの事」
美琴と話しているうちに
少しだけ元気が出たような気がする
今度はちゃんと向き合おう
自分の中の感情と、彼女の心に
了
680 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/10(金) 16:12:55.84 ID:1aOK02Y0 [7/17]
以上です
よくある「インデックスはイギリスに帰った」をベースになんか書けないかと
お目汚し失礼しました
美琴「あ、おはよ」
上条「……御坂か」
朝、あの自販機の前
ベンチに座る姿を見つけて
ひさしぶりに声をかける
美琴「どうしたの? なんかテンション低いじゃない」
上条「四六時中、お前や白井みたいなテンションでいられっかよ」
美琴「ちょっと、ひとまとめにしないでよね」
上条「そうか、悪い」
こちらを見ないで
答えが返ってくる
ぼーっと中空を見つめたままで
美琴「……ホント、どうしたのよ」
上条「なんでもねぇよ」
美琴「何でもない人の態度、それ」
上条の前に回り込み
視線を合わせる
上条「……ちょっと、な」
美琴「何かあったの?」
上条「ああ」
676 名前:勇気その2[] 投稿日:2010/12/10(金) 16:08:33.98 ID:1aOK02Y0 [3/17]
美琴「私には話せない事?」
上条「……そうじゃねぇけど」
美琴「じゃあ、話してみなさいよ。話した方が楽になることもあるし」
上条「……インデックスに出てってもらったんだ。ちょっと前に」
美琴「どうして?」
あのシスターが上条当麻にとって
いかに大切な存在かは
美琴でも知っていた
上条「俺の記憶喪失の事、知ってるだろ」
美琴「うん」
上条「アイツもなんだ」
美琴「そうなの、でもそれが?」
上条「アイツの記憶を取り戻す方法が見つかったんだ」
「俺の記憶には使えない方法で」
美琴「……そう」
上条「俺の傍にいるとアイツも遠慮して、記憶の事を諦めちまう。そんなの良くないだろ」
たんたんと、上条が語る
その声音には諦めの色が混じっていて
677 名前:勇気その3[] 投稿日:2010/12/10(金) 16:09:23.82 ID:1aOK02Y0 [4/17]
上条「なくしたからわかるんだ、これから先の記憶を作ることも大切だ。それを支えに頑張れる。でも」
美琴「でも?」
上条「アイツがステイルや神裂と過ごしていた時間は、宝物なんだ。軽視しちゃいけない」
美琴「そう」
上条「それにさ、ステイルがいれば大丈夫だよ。アイツが、ずっとインデックスの事大切に思ってるの知ってるしさ」
笑顔を作りながら美琴に話す
でもその笑い声は渇いていて
美琴「アンタはそれでいいの?」
そう問いかけてしまう
上条「いいんだ」
美琴「本当に」
上条「ああ」
美琴「あの子の事、好きじゃなかったの?」
上条「……アイツが幸せならそれでいい」
美琴「答えになって無いわよ」
上条「だから、もういいんだよ」
678 名前:勇気その4[] 投稿日:2010/12/10(金) 16:10:00.06 ID:1aOK02Y0 [5/17]
美琴「良くないわよ、逃げてるだけじゃない!」
「あの子が好きってことから」
上条の瞳から目をそらさずに
逃がさないように胸ぐらをつかみながら
言葉を紡ぐ
上条「そ、そんなことねぇよ」
美琴「そんなことよ。アンタは自分の中の感情に向き合う勇気が無いから、あの子の心を知るのが怖いから、綺麗事を言ってるだけ」
上条「そうじゃねぇよ」
美琴「……私は逃げないから」
上条「え?」
679 名前:勇気その5[] 投稿日:2010/12/10(金) 16:10:43.03 ID:1aOK02Y0 [6/17]
美琴「私は、アンタがまだあの子を好きでも、私の事をなんとも思っても無くても逃げない」
「アンタを誰かから奪ってでも、絶対に、この想いを消させやしないから」
そのまま、さらに距離を詰め
上条が口を開くのを塞ぐ
上条「み、御坂!?」
美琴「覚悟しときなさい!」
それだけ言って踵を返して
上条の前から走り去る
上条「御坂……」
一人になってさっきの出来事を考えてみる
美琴の言葉と行動は直球で
インデックスとの別れを
ズルズル引き摺っているような自分では
上条「……逃げ切れそうもないな」
呟いた後、まだ感触の残る
唇に触れてみる
上条「もっとスッパリ諦めないとな、インデックスの事」
美琴と話しているうちに
少しだけ元気が出たような気がする
今度はちゃんと向き合おう
自分の中の感情と、彼女の心に
了
680 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/10(金) 16:12:55.84 ID:1aOK02Y0 [7/17]
以上です
よくある「インデックスはイギリスに帰った」をベースになんか書けないかと
お目汚し失礼しました
Tag : とあるSS総合スレ
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