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刹那「きのこたけのこ戦争への武力介入を開始する」-2
刹那「きのこたけのこ戦争への武力介入を開始する」
続きです
続きです
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 17:37:52.96 ID:JIkzjtmU0
――
スメラギ「刹那! 無事だったのね!」
グラハム「やはり、生きていたな少年ッ!」
刹那「マリナに助けられた」
セルゲイ「お礼に子供達にお菓子をプレゼントしよう」
アンドレイ「ちゃんとさくさくぱんだ以外のお菓子もあげてくださいよ」
刹那「沙慈も無事だったのか」
沙慈「……」
刹那「ティエリアはどうした?」
沙慈「……あの人は……」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 17:40:55.12 ID:JIkzjtmU0
ティエリア「たけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこ」
刹那「ティエリア・アーデ……」
リボンズ「君のきのこたけのこ摂取量は致死レベルに達しているはずだ」
リボンズ「彼と同じ量のたけのこの里を食べさせられたのに、君はどうして無事なのかな」
刹那「なにが言いたい」
リボンズ「治療の糸口を見つけたってことさ」
刹那「なに!?」
リボンズ「僕たち上位種を見くびらないでほしいな」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 17:44:00.14 ID:JIkzjtmU0
――
アレルヤ「いいかい、刹那に赤ハロ。トランザムと叫ぶだけの簡単なお仕事だからね」
アレルヤ「じゃあいくよ。せーのっ」
刹那「トランザム!」
赤ハロ「トランザム! トランザム!」
刹那「 ト ラ ン ザ ム ! ! 」
赤ハロ「トランザム! トランザム! トランザム!」
刹那「 ト ラ ン ザ ム ! ! 」
赤ハロ「トランザム! トランザム! トランザム! トランザム!」
リヴァイヴ「さあ、みなさん。ダブルオーが排出した高濃度GN粒子を急いで集めましょう」
ヒリング「集めたらすぐにきのこたけのこにまぶすのよ!」
ミレイナ「カレル隊GOですぅー」
フェルト「ハロ隊もがんばって!」
ハロ達「「「「「「ヤッテヤンヨ! ヤッテヤンヨ!」」」」」」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 17:47:01.73 ID:JIkzjtmU0
アニュー「純正太陽炉の高濃度粒子がきのこたけのこ中毒の特効薬だったなんて……」
スメラギ「刹那だけ発症しなかったのはダブルオーから発生した高濃度粒子のおかげだったのね」
ビリー「この粒子をきのこたけのこに混ぜて、騙し討ちで患者に摂取させたら効果覿面」
セルゲイ「ただ問題なのは、粒子入りきのこたけのこがとてつもなく不味いということだ。一口食べればあまりの不味さに患者はたちまち昏睡状態」
アンドレイ「どぎつい緑色で謎の発光……食べ物とは思えない色なだけある。見かけ通りの味というわけか」
ライル「アレ食わせてから、兄さん達がピクリとも動かないんだけど、生きてるよな……?」
ニール「 」
ティエリア「 」
ラッセ「 」
クリス「 」
リヒティ「 」
モレノ「 」
ブリング「 」
ディヴァイン「 」
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 17:50:03.29 ID:JIkzjtmU0
リボンズ「というわけで、君たちには特効薬できのこたけのこ両陣営の基地を叩いてもらうよ」
スメラギ「片方だけ治療しても、もう一方が蔓延するだけ。片方の独裁体制になるのはなんとしても避けたいの」
ビリー「だから、両方いっぺんに治療する必要があるんだ」
スメラギ「GN粒子入りきのこの山・たけのこの里を従来の作戦のようにただばら撒くだけじゃなくて、相手に確実に食べさせる……」
ビリー「危険だけど、君たちには敵の基地に潜入してもらうことになる」
刹那「かまわない。それでもやるのがCBだ」
スメラギ「それは心強いんだけど、ダブルオーはここで待機よ」
刹那「 」
スメラギ「濃縮GN粒子を作ってもらわなきゃ困るもの。引き続き、トランザムと叫ぶだけの簡単なお仕事をしてちょうだい」
刹那「…………俺はガンダムにはなれない……」
アレルヤ「ドンマイ☆」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 17:57:08.05 ID:JIkzjtmU0
――アロウズ基地内 たけのこ第2部隊
マリー「戦術予報より簡単に潜入できたわ……」
ヒリング「結局、いつものばら撒き作戦にほとんどのやつらがひっかかってたじゃない。人間ってやっぱり愚かね」
リヴァイヴ「油断は禁物だヒリング。基地内にはばら撒き作戦に引っかからない、人間にしてはなかなかやる部類の敵が潜んでいる可能性がある」
ハレルヤ(なんだこいつらうぜぇ……。まずこいつらからボッコボッコにしようぜアレルヤァ!!!)
アレルヤ(それはだめだよ! でも、この人達とうまくミッションできるのかな……。僕は憂鬱だよ……)
ハレルヤ(って、おセンチになってる場合じゃねええ! あっちからなんかやべえにおいがプンプンしてきたぜ!)
マリー「敵が来たわ!」
リヴァイヴ「噂をすれば……
ハレルヤ「この際、相手は誰でもいい! ボッコボッコにしてやんよ!!!」ガッシボッカ
ヒリング「GNたけのこの里射出!」ポイポイポイ
リント「いやあああああああああああああっ!!!」
コーラ「なんなんだよおおおおおおおおおお!!!」
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 18:00:29.34 ID:JIkzjtmU0
リント「 」
コーラ「 」
ヒリング「ちょろいわね! やっぱ、人間なんてたいしたことないのよ!」
マリー「あっけなさすぎだわ……アレルヤ?」
アレルヤ(あのハレルヤがやばいなんて言った相手だ。こんな簡単に終わるわけ……ん?)
アレルヤ「なんか……変なにおいが……」スンスン
マリー「におい?」スンスン
ヒリング「くさっ! きっと、この辺にトイレでもあるのね」スンスン
リヴァイヴ「……」スンスン
リヴァイヴ「……待て! 赤毛の男の様子がおかしい!!」
コーラ「いてててて……。なんなんだよったく……」ムクリ
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 18:04:09.56 ID:JIkzjtmU0
さっきさるさんになったので、一旦休憩します。
話はラストまでできていて、一応、伏線もあったりしますが、
こんな感じの話なので、たいした意味はないです。
245 名前:保守ありがとうございました[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:18:41.47 ID:JIkzjtmU0
ヒリング「あたしたちにフルボッコにされたってのに、何事もなかったかのように復活した!? なんなのさこいつ!」
コーラ「なんだぁ? 俺を知らねえたあモグリだな?」
コーラ「俺の名はパトリック・コーラサワー。旧AEUのエース様だ!」
マリー「コーラサワー少尉ですって!?」
アレルヤ「彼を知っているのかい、マリー?」
マリー「不死身のコーラサワー……7度のガンダム戦を生き残ったパイロット……」
アレルヤ「7度のガンダム戦を! 自らエースと名乗るのも伊達じゃないというわけか……」ゴクリ
コーラ「今度はこっちから行かせてもらうぜえええええええ!!!!!」
リヴァイヴ「そうはさせない! GNたけのこの里、射出!」
ヒリング「たけのこの里トランザムアタック!」ポイポイポイポイ
マリー「これは戦いじゃない、さくさくパンダのための!」ポイポイポイポイ
ハレルヤ「たけのこの里は食べ盛り!!」ポイポイポイポイ
コーラ「ぎゃあああああああああああああああああ!!!」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:21:44.44 ID:JIkzjtmU0
コーラ「……なんてな」ムクリ
マリー「そんな……。あのとんでもまずいGNたけのこの里を食らって無傷だなんて……」
ヒリング「これじゃあキリがないじゃないのさ!」
リヴァイヴ「こちらとしてもこれ、以上のGNたけのこの里の消費は避けたい……」
ハレルヤ(もうこいつ殺すしかねーだろ!)
アレルヤ(僕たちは治療のために来たんだ、戦いじゃない! マリーだっているのに、そんなことはできないよ!)
ハレルヤ(今まで散々人殺ししといてよく言うぜ!)
アレルヤ(きっと、なにか別の手があるはずだ!)
ハレルヤ(ケッ、んなこと考えてる間に愛しのマリーちゃん共々全滅して……)
コーラ「ゴクゴク……ぷはぁ!」
コーラ「このカロリーゼロコーラを飲めば攻撃ダメージもゼロだぜ!」
アレルヤ「別の手が……………あった!!」
ハレルヤ「そのコーラ、ころしてでもうばいとる!!!!!」ガッシボッカ
コーラ「ぎゃあああああああああああああああああ!!!」
247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:24:46.98 ID:JIkzjtmU0
コーラ「 」
ヒリング「GNたけのこの里による治療完了。今度こそこの無限ループを脱出だわね」
コーラ「いってて……。なんだよこのたけのこの里、変な味だな……」ムクリ
マリー「どうして……。普通ならあまりの不味さに意識を失うはずなのに……」
リヴァイヴ「なにかがおかしい……。そもそも、カロリーゼロコーラでダメージがゼロになるなんてことありえない……」
コーラ「えっ」
アレルヤ「なにか、まだ他の……」
ハレルヤ(だから、最初に言っただろうが! やべえにおいがプンプンするってなあ!)
アレルヤ「におい……?」スンスン
リヴァイヴ「……」スンスン
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:27:54.08 ID:JIkzjtmU0
リヴァイヴ「……ピーリス中尉、コーラサワー少尉の上官は?」
ソーマ「カティ・マネキン大佐だが、それが……」
リヴァイヴ「…………そうか。やはり、このにおいはサルミアッキ……」キィィィン
アレルヤ「サルミアッキ?」
リヴァイヴ「北欧周辺で伝統的に食べられている飴です」
マリー「北欧……。たしか、マネキン大佐はフィンランド出身だったわ」
リヴァイヴ「サルミアッキの主な原材料は塩化アンモニウムとリコリス」
アレルヤ「アンモニウム……。だからこんな臭いが……」スンスン
ヒリング「さっすがリヴァイヴ! 犬みたいに鼻が利くんだから!」
リヴァイヴ「冗談を言っている場合じゃない。サルミアッキの別名は――世界一不味い飴……」
アレルヤ・マリー・ヒリング「「「!!」」」
???「随分な言われようだな」
コーラ「大佐ぁ!」
カティ「バーロー」
250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:31:17.10 ID:JIkzjtmU0
リヴァイヴ「おそらく、あの2人は世界一不味い飴を日常的に摂取して、不味いもの耐性がついています」
ヒリング「並大抵の不味いものじゃ太刀打ちできないってわけね」
アレルヤ「だけど、ここを突破しないと、アロウズNo.2のアーサー・グッドマン准将の元へはたどり着けない」
マリー「みなさんで力を合わせれば……」
ヒリング「はぁ? なんであたしたちが出来損ないのD級品の超兵()なんかと力を合わせなきゃなんないの!」
マリー「そんな……」
ヒリング「ここはあたし達に任せて先に行きなさいって言ってるのよ!」
ヒリング「言わせるんじゃないわよ恥ずかしい///」
マリー「ヒリングさん……」
アレルヤ「行こう、マリー」
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:34:20.03 ID:JIkzjtmU0
――アロウズ基地内 たけのこ第1部隊
グラハム「少年! ……の友人! 弁当は持ったか? 筑前炊きは入れたか?」
沙慈「はいはい持ってます持ってます。筑前炊きもぎっしり入れてますよ……」
グラハム「ならばよい! では行くぞ! 筑前炊き第1部隊出撃!!」
沙慈「ううっ……なんで僕がこの人と……」
ビリー「ははは、グラハムったら、君の筑前炊きにメロメロみたいでね。言っても聞かないんだよ」
グラハム「筑前炊き……好意以上の感情を抱くよ」
沙慈「これなら基地に残って、刹那とトランザムと叫ぶだけの簡単なお仕事をしていた方がマシだよ……」
グラハム「この味、まさしくお袋の味!」ムシャムシャ
沙慈「あー! もう! つまみ食いなんかして!」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:37:23.52 ID:JIkzjtmU0
沙慈(ターゲットはアロウズのトップに君臨するホーマー氏……)
沙慈(筑前炊き仮面はああ見えて凄腕パイロットらしいけど、ビリーさんは技術者だし、僕なんてただの一般人……)
沙慈(イノベイドや超兵が勢揃いの第2部隊、)
沙慈(イノベイドとガンダムマイスターとぱんださん親子が揃ったきのこ部隊に比べるとパワーバランスが……)
沙慈(僕たち、大丈夫なのかな……)
ドンドンドンドン!!
グラハム「たのもー!」
沙慈「ちょっ、なんの戦術もなしに普通にドアをノックして入る気ですか!」
ドンドンドンドン!!
ドンドンドンドンドンドンドンドン!!
グラハム「たのもーたのもー!!」
ビリー「おかしいね。留守なのかな」
255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:40:27.18 ID:JIkzjtmU0
――
ビリー「お久しぶりです叔父さん」
グラハム「ご無沙汰しております」
ホーマー「うむ」
沙慈(叔父さん……コネ……。納得のパワーバランスだよ……)
ホーマー「彼は?」
グラハム「筑前炊き職人のオフクロードです」
沙慈「違います」
グラハム「えっ」
沙慈「えっ」
ビリー「彼はクロスロードくん。日本から来た僕たちの友人です」
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:43:32.53 ID:JIkzjtmU0
グラハム「さて、ここらで昼食としよう。少年! ……の友人、弁当を所望する」
沙慈「ええっ! ちょ、ちょっと、こんな時にのんきなことを……」
ビリー(いいんだ。君が作った弁当にGN粒子を混ぜてある。それを叔父さんに食べさせて)ヒソヒソ
沙慈(僕の弁当に? 普通にGNたけのこの里を食べさせればいいんじゃないですか)ヒソヒソ
ビリー(叔父さんは世界中のたけのこの里を掌握するトップだからね。非正規品なんてすぐに見破ってしまうよ)ヒソヒソ
沙慈(世界中って、ご当地品やら期間限定品やらが全世界いくつあると思ってるんだ……)ヒソヒソ
ホーマー「どうした?」
沙慈「なっ、なんでもありません!」
ホーマー「もうすぐ客人が来る。みんなで食べるとしよう」
沙慈「客人?」
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:46:35.38 ID:JIkzjtmU0
ホーマー「……ああ、ちょうど来たようだ」
???「失礼いたします」
沙慈「……!! ルイス!?」
???「えっ沙慈!?」
沙慈「どうしてルイスがこんなところに!?」
ルイス「どうして沙慈がこんなところに!?」
ホーマー「今日はスポンサーの石油禁輸出機構との会談があってな」
ホーマー「この会談が成立すれば、対きのこ厨用兵器がアロウズに装備される」
ホーマー「ちょうどいい機会だ。お前達も思う存分たけのこの里道を語っていきなさい」
ビリー「叔父さん……」
グラハム「まさに、運命という名のセンチメンタリズム!」
沙慈「そんな……」
260 名前:さるさん[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:00:37.43 ID:JIkzjtmU0
ルイス「どうして沙慈がこんなところに、なんて野暮なことを聞いちゃったね……」
沙慈「ル、ルイス……?」
ルイス「たけのこ派最前線のアロウズにいるんだもの。沙慈もたけのこ派に決まってるよね」
ルイス「4年前にどっちもおいしいだとかおかしなことを言ったのは嘘だったんだよね沙慈!」
ルイス「たけのこの里がきのこ()なんかと同列なわけがない! 味も売上も人気も全てがたけのこの勝ち!」
ルイス「あの時はあの女に脅されてああ言うしかなかったんだだってわかってるよ沙慈!」
ルイス「沙慈が好きなのはたけのこの里だってわかってる!」
ルイス「姉だかなんだか知らないけど、沙慈の邪魔をするあの味覚障害のカスゴミきのごみ女はあたしがやっつけてあげる!」
ルイス「だから沙慈も安心してたけのこの里を……」
沙慈「やめてよルイス!!」
ルイス「沙慈……?」
沙慈「姉さんのことをそんな風に言わないでくれ!」
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:06:51.06 ID:JIkzjtmU0
ルイス「どうしたの沙慈? まさか、あの女の洗脳がまだ解けないんじゃ……」
沙慈「そんなんじゃない。僕はきのこもたけのこも両方好きなんだ。優劣なんてつけられないよ」
ルイス「なに言ってるの? きのこが好きですって? まさか、沙慈……きのこ()厨? 4年前からずっとあたしを騙して……」
ビリー「まあまあ、2人とも落ち着いて……。おなかが減ってイライラしてるのかな」
グラハム「一刻も早く昼食にすべきだ。腹が減っては戦はできぬ」
ビリー「グラハム、戦をしちゃだめじゃないか。僕たちはそれを止めに来たんだから」
ビリー「クロスロードくん、このお弁当をハレヴィ家のご令嬢に渡してくれるかい」
ビリー(GN粒子をまぶしてあるから、これを食べたら彼女も正気に戻るはずだよ)ヒソヒソ
沙慈(わかりました……)ヒソヒソ
沙慈「ルイス、久しぶりにいっしょにご飯食べて仲直りしようよ」
ルイス「たけのこの里があるからいらない」プイッ
沙慈「お菓子だけで済ますなんてだめだよ。太っても知らないんだから」
ルイス「……!! し、仕方ないから食べてあげる……///」ムシャムシャ
沙慈(よし……)
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:11:11.22 ID:JIkzjtmU0
ホーマー「 」
ビリー「ふう、なんとか叔父さんにGNたけのこの里を食べさせることができたよ」
グラハム「落ち着いたところで我々も昼食に……ん? カタギリ、私の弁当を知らないか?」
ビリー「そこに置いてあるじゃないか」
グラハム「これは治療用のGN筑前炊き弁当だ。私の指揮官用GN筑前炊き弁当ではない」
ビリー「えっ」
沙慈「どうかな。僕がつくったんだけど……」
ルイス「まあまあいけるんじゃない。たけのこの里には負けるけど」ムシャムシャ
グラハム「カタギリ、彼女はなぜ気を失わない?」
ビリー「……まさか、治療用弁当とグラハム専用弁当が入れ替わってた……とか」
グラハム「……」
ビリー「……」
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:14:35.62 ID:JIkzjtmU0
ルイス「懐かしい味……」ムシャムシャ
ルイス「ねえ、沙慈。覚えてる? あたしたちがはじめて会った時のこと」ムシャムシャ
沙慈「覚えてるけど、食べながら喋るのはやめて」
ルイス「ハイスクールのカフェテリアで、バイト疲れでテーブルに突っ伏して寝てる沙慈の肩をあたしがつっついて……」
ルイス「もうあの頃にみたいにはなれないけど……」
沙慈「なれるさ! 今からだって遅くない! やり直せるんだ!」
ルイス「沙慈……」ムシャ…
ビリー「彼女が正気に戻った? でも、どうして……」
グラハム「これぞまさしく愛だ!」
ビリー「君って案外ロマンチストだよね。でも、今回はそういうことにしておこうか」
ホーマー「 」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:18:34.73 ID:JIkzjtmU0
――アロウズ基地内 たけのこ第2部隊イノベ組+
リヴァイヴ「第1部隊はミッションを完遂したようです」
カティ「そうか」
ヒリング「あたしたちもミッションコンプリート! って、ただ対話しただけってのがもの足りないけど」
カティ「私は物心ついたときからサルミアッキ派だ」
カティ「アロウズのたけのこの里政策には疑問を持っていた。着任したのも内部からの監視のため」
コーラ「俺は大佐派です大佐ぁ!!!」
ヒリング「このあたしがこんな男に苦戦してたなんて……」
リヴァイヴ「しかし、マネキン大佐の協力を得ることができたのは心強い」
リヴァイヴ「残るはアロウズのNo.2グッドマン准将と、きのこ派か……」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:22:41.17 ID:JIkzjtmU0
――アロウズ基地グッドマンの部屋 たけのこ第2部隊超兵組
グッドマン「なんだ貴様ら! どこから入ってきた!?」
アレルヤ「名乗るほどのものじゃありません。通りすがりのガンダムマイスターですよ」
マリー「あなたにはこのGNたけのこの里で治療を受けてもらいます」
グッドマン「ピーリス中尉だと!? CBの奇襲を受けて行方不明と聞いていたが、この裏切り者め!」
グッドマン「だが今はそんなことどうでもいい! 裏切り者でもCBでも誰でもいいから私を助けんかあああああ!!」
アレルヤ「助けるって……敵に対してなにを言っているんだ」
???「敵に助けを求めるとは、見苦しいですよグッドマン准将」
マリー「あなたは、アーバ・リント少佐!」
アレルヤ「この人、さっきコーラサワー少尉といっしょにいた……。倒したと思ったのにどうして……」
ハレルヤ(こいつの髪型をよく見てみろよボンクラァ!!)
アレルヤ「きのこカット……まさかあなたは!?」
リント「見ての通りきのこ派です。カタロンの構成員ですよ」
マリー「スパイだったのね……」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:27:25.80 ID:JIkzjtmU0
リント「先ほどのGN生ゴミ……失礼。GNたけのこの塵でしたっけ? あんなカスを口にするわけないじゃないですか」
リント「ホーマー・カタギリもやられ、アロウズはもうおしまいです。たけのこ厨は世界から殲滅され、これからは我々きのこ派の時代!」
グッドマン「ぐぬぬ……」
アレルヤ「そんなことさせない! カタロンでは僕たちの仲間が戦っているんだ!」
リント「お仲間、ですか。それもどうでしょうね……」
アレルヤ「なに?」
リント「我々カタロンはアロウズだけではなく、CBにも潜んでいるのですよ」
アレルヤ「まさか……」
セルゲイ『聞こえるかピーリス!』
セルゲイ『きのこ部隊より緊急通信!』
セルゲイ『ガンダムデュナメス、ロックオン・ストラトスがカタロンへ寝返った。繰り返す。きのこ部隊より緊急通信……』
ソーマ「そんな……」
アレルヤ「嘘だ……」
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:31:07.26 ID:JIkzjtmU0
――カタロン秘密基地 きのこ部隊
アニュー「ライル戻ってきて! どうして私たちが戦わなくてはいけないの!」
ライル「それは俺がきのこ派で、君がたけのこ派だからだ!」
アニュー「違う! 私は信州限定アポロぶどう味派よ!!」
ライル「こまけえこたあいいんだよ! きのこの山以外の菓子なんてみんないっしょだ!」
アンドレイ「この裏切り者め!! あんたはなにをやっているんだ!!」
ライル「裏切ったもなにも俺は生まれながらのきのこ派なんでね!」
セルゲイ「クッ! ガンダムが敵に回ってしまっては、これ以上は戦えんか……」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:34:48.29 ID:JIkzjtmU0
――アロウズ基地グッドマンの部屋 たけのこ第2部隊超兵組
アレルヤ「ロックオン……」
リント「おやあ、さっきまでの威勢はどうしたのです? まあ、こちらとしては好都合ですが」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
アレルヤ「これは……」
リント「対人兵器オートマトン、全自動きのこの山射出機です。これを食らえば金髪豚野郎はもちろんのこと、超兵だってひとたまりもないでしょうね」
ソーマ「クッ……」
グッドマン「貴様ァ!!」
リント「やらせてもらいますよ。私のだーいすきな殲滅作戦をね」
アレルヤ(どうしよう。このままじゃマリーまでやられちゃう……)
リント「きのこの山、発射!!」
アレルヤ「マリィィィィィィィィィィィ!!!!!」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:38:08.90 ID:JIkzjtmU0
ハレルヤ「マリーマリーうっせーんだよ! マリービスケットでも食ってろクッキーモンスターが!」
ドガッシャーーーーーーーーン!!!!
オートマトン「 」
リント「なっ!? オートマトンを素手で破壊しt」
ハレルヤ「超兵なめンじゃねえええええええええええ!!!!」ドカッバギッ!!
リント「へぶっ!!」
ハレルヤ「残念だったなあ! 俺様はお優しいアレルヤ様と違ってたけのこ派なんだよ!!」ガッシボッカ!!!
リント「ぎゃ……やめ……」
ハレルヤ「ムカつくんだよ!! テメーのキノコヘアーを見てるだけで!!!」デュクシデュクシ!!!
リント「 」
ハレルヤ「たけのこの里を生ゴミあつかいしやがって! 口にするわけないだァ!? そんじゃあ、俺がムリヤリ口に押し込んでやんよ!!」ギュウギュウ
リント「 」
ハレルヤ「だーい嫌いなたけのこの里をたらふく食った感想はどうだ!! って、口いっぱいで喋れねーよなあ! ギャハハハハハハハハ!!!!!」
281 名前:さる[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:56:30.77 ID:JIkzjtmU0
リント「 」
ソーマ「……倒したのか」
グッドマン「よ、よくやったぞ!」
ハレルヤ「うっせー! 俺らの真のターゲットはテメーなんだよ金髪豚野郎!!」デュクシデュクシ
グッドマン「 」
ソーマ「……(こんなやつが味方だなんて思いたくない……)」
ハレルヤ「呆けてる場合じゃねーぞ女ァ!」
ソーマ「わ、わかっている!」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
284 名前:支援ありがとうございます。10時15分移行席を外します[] 投稿日:2010/11/29(月) 22:00:44.77 ID:JIkzjtmU0
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
アレルヤ「倒しても倒してもきりがない! 敵の数が多すぎる!」
ソーマ「相手は機械だ。このままでは体力がなくなれば我々の負けだ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キ……」
オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」
ソーマ「機械の動きが止まった!?」
アレルヤ「こんなことができるのは……」
???『 ト ラ イ ア ル ! 』
アレルヤ「ガンダムセラフィム……。ティエリア! 元気になったんだね!」
ティエリア『僕たちイノベイドにとって、生体端末は単なる器にすぎない』
アレルヤ「…………どうしてこのタイミングでそんなことを言うんだい? まさか、治療が失敗して一度死n……」
ティエリア『フッ、冗談だよ』
アレルヤ「笑えない冗談だよ……」
ソーマ「本当に冗談なんだろうな」
285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 22:04:10.98 ID:JIkzjtmU0
沙慈(それから、僕たちたけのこ部隊と、スミルノフ大佐が率いるきのこ部隊は一旦基地へと退却した)
沙慈(ルイスは戻ってきて、たけのこ戦も勝利したけど、勝利の美酒なんて味わっている場合じゃなかった)
沙慈(ガンダムの裏切りはそれほどまでに大きな傷を残した)
――連邦軍 きのこたけのこ中毒症対策基地
フェルト「ロックオンが裏切ったなんて……」
アニュー「せっかくわかりあえたと思ったのに、ライル……」
リヴァイヴ「やはり、人間なんて信用すべきじゃないということか」
ヒリング「たけのこ戦でちょっとは見直したと思ったのに、所詮、人間は人間ね!」
アンドレイ「人間だからと一括りにされては困る。だいたい、CBなんかと戦ったのが間違いだったんだ」
マリー「そんなことないわ!」
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 22:07:37.93 ID:JIkzjtmU0
刹那「そうだ。これは俺たちの問題だ」
ティエリア「ガンダムマイスターの不始末はガンダムマイスターが挽回する」
アレルヤ「次のカタロン戦は僕たちガンダムマイスター3人だけで行かせてください」
スメラギ「あなたたち……」
刹那「頼むスメラギ。行かせてくれ」
スメラギ「……わかったわ。どうやら、あなたちには勝算があるみたいね」
ヒリング「なに言ってんのさ! あんたたちだって信用できないわよ!」
リヴァイヴ「今度は3人で裏切るんじゃないんですか」
マリー「アレルヤ達はそんなことしないわ!」
グラハム「少年がここまで言うのだ。何か秘策があるに違いない」
リジェネ「そうだよ。行かせたらいいんじゃない。ティエリアは僕が監視するし」
リボンズ「僕も賛成だよ」
ヒリング「リボンズまで!」
288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 22:10:41.88 ID:JIkzjtmU0
――
フェルト『カタロンは現在、アザディスタン王宮に立てこもっているとの情報です』
ミレイナ『ガンダム各機は王宮に向かってくださいですぅ』
リジェネ『ティエリア、お土産期待してるからね』
ティエリア「了解」
沙慈「お土産って……そんな軽いノリでいいんですか?」
アレルヤ「君こそ良かったのかい? 今回の件は僕たちの責任なのに、ついて来なくてもいいんだよ?」
刹那「ルイス・ハレヴィはもう取り戻した。お前には戦う必要はない」
沙慈「そうなんだけど……。なんだか気になって……」
ティエリア「……おしゃべりはそこまでだ。前方から所属不明のMSが接近」
ティエリア「これは……スローネ? いや、違う……これは……」
刹那「まさか……」
アリー『そうよ! そのまさかよ!!!』
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 22:13:37.61 ID:JIkzjtmU0
刹那・ティエリア「「アリー・アル・サーシェス!!」」
沙慈「この機体、前に中東で僕たちを襲ってきた……」
アレルヤ(誰?)
アリー『生きてたのかクルジスのガキ! 今日はお友達と揃ってピクニックかよ』
刹那「黙れ! 見つけたぞ世界の歪み!」
ティエリア「貴様がきのこたけのこ戦争の原因か!」
アリー『ケッ、んなもん俺が生まれる何百年も前からあんだろーが! とんだ濡れ衣だぜ!』
刹那「拡大させたのはお前だろう!」
アリー『証拠はあんのかよ!』
ティエリア「……クッ!」
アリー『きのこたけのこ戦争の原因なんてどこにもねえんだ! どいつもこいつも好きにやった結果があるだけだ!』
アリー『……それと、ひとつ教えてやるぜ。きのこたけのこ戦争を終わらせたところで、この世には無数の食べ物がある!』
アリー『だから、戦争はなくなんねえ!』
アリー『テメーらのやってることなんてぜーんぶ無駄だ! 紛争根絶を掲げるテロリストさんがよ!』
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/29(月) 22:15:47.06 ID:JIkzjtmU0
――アザディスタン王宮
マリナ「どうしてなのシーリン……。あなたがカタロンだなんて……」
シーリン「あなただってわかっているでしょう。いいから早くきのこの山を食べなさい!」グリグリ
マリナ「ちょっとシーリン、ムリヤリ口に押しつけないで……むぐぐっ」
クラウス「そーれっ! きのこのやまーは!!」グリグリ
シーリン「たべざかり!!」グリグリ
マリナ「むぐぐううっ……」
ライル「おいおい、2人がかりでか弱い女性に襲いかかるなんて見苦しいぜ」
マリナ「むぐっ……ぷはっ!」
クラウス「ジーン1! 邪魔をするのか?」
ライル「邪魔じゃない。紛争への武力介入さ」
マリナ「武力介入……。まさか、あなたは……」
ライル「CBのガンダムマイスター、ロックオン・ストラトス」
マリナ「CB……」
シーリン「裏切り者は裏切り者ってわけね……」
293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 22:19:13.15 ID:JIkzjtmU0
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
マリナ「なに……これ……」
クラウス「対人兵器オートマトン……。ジーン1、君もその威力はわかっているだろう……」
ライル「わかっちゃいるさ……」
シーリン「だったらなぜなの! あなただってたけのこ厨を恨んでいたでしょう!」
ライル「確かに、俺はたけのこ厨を恨んでいたさ……」
ライル「けどな……。俺が嫌いなのはたけのこ厨で、たけのこの里自体はガキの頃から大好きなんだよ!」
クラウス「そうか。君はたけのこ厨だったのか……」
クラウス「やむを得ない。オートマトン、きのこの山をジーン1とマリナ姫へ射出!」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 22:21:16.93 ID:JIkzjtmU0
……
マリナ「攻撃が……来ない?」
オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」
オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」
オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」
シーリン「オートマトンが停止した!?」
クラウス「どういうことだ! なにが起きた!?」机バンバン
ライル「やっとおいでなすったか!」
マリナ「刹那……」
――
ティエリア『 ト ラ イ ア ル ! 』キィィン
刹那・沙慈・アレルヤ『 『 ト ラ ン ザ ム ! 』 』
389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:17:04.91 ID:xHI30OyL0 [2/44]
――
――――
沙慈(全裸)『……ここは?』
ティエリア(モザイク)『ダブルオーライザーのトランザムで発生した量子空間の中だ』
刹那(全裸)『俺たちはカタロンの女の意識空間に入ったらしい』
ライル(全裸)『そんなことより、なんでみんな全裸なんだ!』
ライル(全裸)『ティエリア、モザイクよこせよ! ひとりだけなんだよ!』
ティエリア(モザイク)『設定上仕方がない。僕は公式プロフィールで姓名と身長体重しか公表されていない』
アレルヤ(全裸)『マリーを連れてこなくてよかった……』
沙慈(全裸)『あ、それで今回はアーチャーなしだったんですね』
391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:20:35.82 ID:xHI30OyL0 [3/44]
――2307年 アザディスタン
シーリン『明治製菓がアザディスタンの復興支援をしてくれるですって!?』
マリナ『ええ。アザディスタンにきのこの山工場をつくって、子供たちにきのこの山をプレゼントしてくれるんですって』
マリナ『大人には仕事、子供にはお菓子……。みんなきっと喜ぶわ』
シーリン『そう喜んでばかりもいられないわよ。工場ができたら環境や労働、人権……沢山の問題が発生するかもしれない』
マリナ『問題は山積みね。ただ明治製菓に頼るだけではなく、この国に暮らす私たちも頑張らなくてはいけない……』
シーリン『でも、これをきっかけにこの国が少しでも発展することを期待しましょ』
392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:24:08.84 ID:xHI30OyL0 [4/44]
――
シーリン『石油禁輸出機構がきのこの山輸出規制!? なんて馬鹿なことを……』
マリナ『アザディスタンきのこの山工場の建設計画は凍結ですって……』
シーリン『子供たちへのプレゼントは? せめてそれだけでも……』
マリナ『税関で引っかかって、日本から出られないそうよ……』
シーリン『そんな!! 明治製菓に問い合わせてなんとか……』
マリナ『明治製菓のたけのこ部門はハレヴィ家に、きのこ部門も買収されてしまった……。これ以上は明治製菓でももうどうにもできないの……』
シーリン『化石燃料の次は、きのこの山……』
シーリン『彼らはどれだけ中東を苦しませれば気が済むの……』
シーリン『石油禁輸出機構……。いいえ、たけのこ厨……』
393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:27:29.24 ID:xHI30OyL0 [5/44]
――
――――
沙慈「石油禁輸出機構……。ルイスのパパがしたのはこういうことだったのか……」
アレルヤ「真面目に考えると、こうなるよね……」
ティエリア「カタロンへ入ったのも彼女なりに国を考えてのことだったのだろう」
アレルヤ「国を思う気持ちを誰かに利用されたのかもしれない」
ライル「俺にだって、死んだ家族が住んでた家を潰してたけのこの里工場を作ったたけのこ厨を許せねえって気持ちはある」
ライル「だから、俺には彼女の気持ちは否定できねえ」
沙慈「……」
刹那「だが、ここにはマリナがいる」
刹那「あの女も変わっていくだろう」
394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:30:50.37 ID:xHI30OyL0 [6/44]
沙慈「それにしても、刹那たちははじめからロックオンさんがたけのこ派だってわかっていたみたいだけど、どうしてなの?」
刹那「ロックオン(兄)が言っていた――」
――ガキの頃はきのこの山かたけのこの里かでよく弟と喧嘩したもんだ。
――俺もガキの頃は絶対きのこだなんて言い張ってたけど、今じゃたけのこ派だしな
刹那「つまり、幼少期のロックオン(兄)がきのこ派ということは、必然的に喧嘩相手の弟はたけのこ派だと推測できる」
沙慈「つまり、生まれながらのきのこ派ではないということ? でも、お兄さんと違って、弟さんの方は派閥替えをしなかった可能性もあるんじゃ……」
アレルヤ「それに関しては、君にも覚えがあるんじゃないかな。連邦軍基地の自販機前でのこと覚えてる?」
沙慈「そういえば、あの時、虐殺用とはいえ、目の前にきのこの山があるのに買う素振りさえなかった……」
ティエリア「決定的なのはその後だ。君はリジェネから没収したたけのこの里を返してやらなかった上に、後でこっそり食べただろう?」
ライル「 」ギクッ
ティエリア「リジェネから僕へ苦情が来ている。新しく買い直して返却するように」
ライル「わかったよ」
沙慈「お土産ってこういうことだったのか……」
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:33:55.35 ID:xHI30OyL0 [7/44]
刹那「全ては俺たちがはじめてきのこたけのこを食べた日からはじまっていた――」
ライル「全く、兄さんしてやられたぜ」
沙慈「おかげで作戦がうまくいったんだからいいじゃないですか」
ライル「……そうだな」
ティエリア「それで、二重スパイまでして得た情報は?」
ライル「ああ、そのことなんだがな」
ライル「お前ら、おかしいと思わねえか?」
ライル「アロウズのスポンサーが世界規模なのに比べて、カタロンのスポンサーはJNN。たかだか一国の報道機関だ」
沙慈「そういわれてみると、あまりにも力の差がありすぎますね」
アレルヤ「なのに、カタロンはアロウズより先に対人兵器を装備している……」
ティエリア「この技術力や開発資金がJNNだけのものとは思えないな」
刹那「きのこ派の背後に何かがある……」
ライル「そうだ。ハレヴィ家と並ぶ世界的な金持ちと言えば――」
刹那「王留美……」
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:37:05.06 ID:xHI30OyL0 [8/44]
――連邦軍 きのこたけのこ中毒症対策基地
スメラギ「なんですって! 王留美が!?」
刹那「王留美の居場所はわかるか?」
フェルト「……経済特区日本、JNN本社です!」
沙慈「姉さんの職場だ……」
ミレイナ「ノリエガさん、大変ですぅ! クーデターが発生したみたいですぅ!」
ティエリア「クーデターだと!? きのこ派のJNNか? たけのこ派の残党か?」
ミレイナ「それが……。映像を転送するですぅ!」
ハーキュリー『私は同志たちとともに、きのこ厨基地であるJNN本社を占拠した』
ハーキュリー『私たちの目的はただひとつ。きのこ厨たけのこ厨の蛮行を世に知らしめ、その是非を世論に問うためである』
ハーキュリー『我々はすぎのこ村の利益と安全を守る村民だ!』
ハーキュリー『ゆえに、誤ったきのこ、間違ったたけのこを糺すのも我々すぎのこ村の使命なのである!』
399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:40:58.57 ID:xHI30OyL0 [9/44]
セルゲイ「ハーキュリー! なんてことを!!」
沙慈「すぎのこ村って一体……」
イアン「きのこの山、たけのこの里の兄弟品だが、最近の若いもんは知らんのか」
セルゲイ「発売してすぐ売り場から消えたから無理もない」
ビリー「すぎのこ村は、きのこたけのこ戦争に巻き込まれて消失したとの俗説もあるね」
ライル「やっとのことでたけのこ派を抑え込んだと思ったら、こんどはきのこすぎのこ戦争かよ」
アレルヤ「きのこたけのこ戦争を終わらせたところで、この世には無数の食べ物がある、か……」
ティエリア「このままアリー・アル・サーシェスの言った通りになどさせん!」
刹那「俺たちの手でこの戦いを止める!」
スメラギ「そうね。それでこそCB……」
グラハム「それでこそ少年!」
沙慈(こうして、僕たちのラストミッションが、)
刹那(きのこたけのこすぎのこ戦争を止めるための戦いがはじまった)
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:44:04.66 ID:xHI30OyL0 [10/44]
――経済特区日本JNN本社前 プトレマイオス2
スメラギ「クーデター派は元軍人よ」
カティ「奴らはMSで武装している。総員、くれぐれも……」
フェルト「コーラサワー機、すぎのこ砲で撃沈しました!」
ミレイナ「応答なしですぅ!」
カティ「……コーラサワー機に砲撃!」
ドーーーーーーーーーン!
イアン「味方に砲撃しただと!?」
カティ「心配ない。中身はカロリーゼロコーラだ。すぐに復活する」
コーラ『イヤッフウウウウウウウウウ!! 不死身のコーラサワー復活!!』
リンダ「本当に、何事もなかったかのように復活したわ……」
ビリー「だから、カロリーゼロだからって、ダメージゼロにはならないよ……」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:56:48.41 ID:xHI30OyL0 [11/44]
ハレルヤ「いいか、きのことたけのこの融合だ!」
ソーマ「わかっている。きのことたけのことぱんだの融合だな」
ハレルヤ「行くぜえええ! これが超兵の力だ!!」
アレルヤ「違う、これはお菓子業界の未来を切り開く力だ!!」
セルゲイ「こんなことはやめるんだハーキュリー!」
ハーキュリー「世論は目を覚ます必要があるのだよセルゲイ!」ジャン! ケン! ポーン!
アンドレイ「一般人を人質に取るなんて……ぐああああっ!!」カクレンボオォォォ!!
セルゲイ「アンドレイ!」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、あのこはだあれ? すぎのこー村のすぎのこじゃ♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、すーぎのこ。すぎのこそろって食べ盛り♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、すーぎのこ。じゃんけんぽーんでかくれんぼ♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、みーつけた。すぎのこそろって食べ盛り♪」」」」
ハレルヤ「なんだよこいつら!!」
アレルヤ「これは、敵の数が多すぎる……」
409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:07:02.45 ID:xHI30OyL0 [12/44]
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、あのこはだあれ? すぎのこー村のすぎのこじゃ♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、すーぎのこ。すぎのこそろって食べ盛り♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、すーぎのこ。じゃんけんぽーんでかくれんぼ♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、みーつけた。すぎのこそろって食べ盛り♪」」」」
ティエリア「まさか、君とともに戦うことになるとは……」
リボンズ「勘違いしないでほしいな。僕は計画がチョコ菓子ごときに奪われるのが許せないだけさ」
リジェネ『ふたりとも頑張ってね。僕も基地でゴロゴロしてポッキー食べながら応援してるよ』
ティエリア「ゴロゴロだと!? 君も戦え!!」
リジェネ『僕だって選ばれし6人の仲間とか、オリジナルを含む全ての太陽炉のコントロールみたいな能力があったら戦うけどさ、』
リジェネ『さっきまでそんな能力が合ったような気がしたけど、気のせいだったみたいだし、戦わないよ』
ティエリア「なにを言っているんだ君は……」
リボンズ「……」
???『あぎゃ』
リジェネ『まあ、仕方ないな。リボンズがどうしてもって言うから、援軍を派遣してあげるよ』
リボンズ「そんなことひとことも言っていないよ」
411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:11:24.16 ID:xHI30OyL0 [13/44]
ティエリア「援軍……?」
ブリング「リボンズ・アルマーク! ティエリア・アーデ!」
ディヴァイン「助太刀する!」
ティエリア「君たちも復活したのか!」
リボンズ「余計なことを……」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
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赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
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赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
リボンズ「これは、味方の数が多すぎる……」
ティエリア「…とんだ茶番だ」
413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:16:21.72 ID:xHI30OyL0 [14/44]
ライル「何派なんだ貴様は! なぜ戦渦を広げようとする!」
アリー「何派でもねえ! 俺は俺だ! 戦いが好きだからやってんに決まってんだろ!!!」
ライル「こいつだけは絶対に許さねえ!」
アリー「許してもらおうなんて思っちゃいねえ!! 行けよファング!!!」ダダダダダ
アニュー「させないわ! 行きなさい! アポロ!」バラバラバラ
ヒリング「そっちとは地方特産バリエーションがダンチなのよね!!」バラバラバラ
アリー「ぐああああああああああ!!」ベタベタベタ
リヴァイヴ「こっちも助太刀しますよ」
ライル「お前ら……」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:22:58.36 ID:xHI30OyL0 [15/44]
絹江「久しぶりね沙慈……」
沙慈「姉さん……」
絹江「どうして沙慈がこんなところに、なんて野暮なことは聞かないわ……」
絹江「きのこ派最前線のJNNまで来てくれたんだもの。沙慈もきのこ派に決まってるわよね」
絹江「4年前にどっちもおいしいだなんて、おかしなことを言ったのは嘘だったのよね沙慈」
絹江「きのこの山がたけのこの()なんかと同列なわけがない! 味もチョコレートの量も全てがたけのこの勝ち!」
絹江「あの時はあのたけのこ女に脅されてああ言うしかなかったんだだってわかってるわよ沙慈!」
絹江「あなたが好きなのはきのこの山だってわかってる!」
沙慈「だめだ……。姉さんまで昔のルイスみたいになってる……」
刹那「これでは前に進めない……」
グラハム「ならば、ここは私があずからせてもらおう!」
刹那「お前は!!」
沙慈「筑前炊き仮面さん!!」
グラハム「きのこ王国のミス・ヒメは私に任せるがいい!」
グラハム「だから、行け少年たち! お菓子業界の未来をその手で切り拓け!!」
420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:26:37.76 ID:xHI30OyL0 [16/44]
――JNN本社内
紅龍「お嬢様! CBと連邦がそこまで迫ってきています! 早くお逃げください!」
留美「……ふふっ」
紅龍「お嬢様……?」
留美「……うふふふふふ!」
留美「たけのこ厨は消えた。きのこ厨もすぎのこ厨ももうお仕舞いだわ」
留美「何百年と続いてきたお菓子が消える……」
留美「いいえ、きのこ厨が勝っても、すぎのこ厨が勝っても、CBが勝ったとしても、」
留美「どちらにしても、世界は変わる……!」
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:30:23.50 ID:xHI30OyL0 [17/44]
ネーナ「バッカじゃないの!」
留美「なんですって!」
ネーナ「あんたはただ駄々をこねているだけ! 世界中にいくつお菓子があるのよ! こんなことして世界が変わると本気で思ってんの?」
留美「あなたにはわからないでしょうね」
ネーナ「わかってないのはあんたの方よ、お嬢サマ! パンもケーキもなにもかも食べ放題だったあんたになんてわかってたまるか!」
ネーナ「あたしは作られて、戦わされて……他の奴らみたいにお菓子も自由に食べれなかった!」
留美「あなたは特別じゃないわ……」
ネーナ「うるさいうるさいうるさい! あんたのその小うるさい口なんて塞いでやる!」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
ネーナ「あんたが作らせたオートマトンでね……」
留美「……ひいっ!」
ネーナ「あんたなんて大嫌い! チョコレートの食べ過ぎでぶくぶく醜く太って鼻血出して死んじゃえばいいよ!」
紅龍「逃げろ留美!!」
422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:34:18.74 ID:xHI30OyL0 [18/44]
――
――――
留美(全裸)『……わたくしは…………』
留美(全裸)『助かった……?』
留美(全裸)『でもここは……? わたくしはJNNにいたのではなくて?』
刹那(全裸)『なぜだ?』
留美(全裸)『刹那・F・セイエイ?』
沙慈(全裸)『すいませんすいません見てませんから裸なんて見てませんごめんなさい』
刹那(全裸)『お前はどうして戦いを広げた?』
留美(全裸)『……世界を変えるため』
刹那(全裸)『違う』
留美(全裸)『それ以外になにがあって? あなたたちだって世界を変えたがっていた』
刹那(全裸)『違う。あんたは……』
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:38:15.04 ID:xHI30OyL0 [19/44]
――1X年前 王家
子留美『お兄様、なにを食べていらっしゃるの?』
子紅龍『きのこの山とたけのこの里……』ムシャムシャ
子留美『わたくしにも分けてくださる?』
子紅龍『ああ』スッ
子留美『わーい!』
子紅龍『……』ムシャムシャ
子留美『おいしいですわね、お兄様』ムシャムシャ
子紅龍『ああ』ムシャムシャ
424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:43:23.44 ID:xHI30OyL0 [20/44]
『なにをしているんだ留美!』
『王家の次期当主とあろうものがそんなものを食べるな!!』
『こんな安っぽい菓子、なにが入っているかわかったもんじゃない!!』
『もう二度と食べるな!!』
子留美『そんな! 返して! わたくしのお菓子……返して!!』
子紅龍『……』ムシャムシャ
子留美『お兄様……?』
子紅龍『……お父様がダメって言ったから留美はダメ』ムシャムシャ
子留美『そんな! どうしてお兄様だけ……。どうしてわたくしだけ……』
子留美『ずるい……こんなのって……』
425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:47:05.83 ID:xHI30OyL0 [21/44]
――2307年 プトレマイオス
スメラギ『お久しぶりね、王留美。わざわざご苦労様』
留美『実行部隊の視察もエージェントの役目ですから』
留美『それより、ガンダムマイスターはどちらに?』
スメラギ『さっきまで刹那がその辺にいたんだけど……』
『よう、刹那! なに食ってんだ?』
『きのこの山とたけのこの里……』
『き、きのこの? たけのこの……?』
『なんなんだこれは?』
『きのこの山とたけのこの里だ。経済特区日本原産の有名な菓子なんだが、お前らまさか知らないのか?』
スメラギ『珍しく4人揃ってると思ったら、子供みたいにお菓子なん食べて……。あの子たちにも意外とかわいいところがあるのね』
留美『…………』
429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 19:00:52.37 ID:xHI30OyL0 [22/44]
――
――――
留美(全裸)『……私は王家の当主』
留美(全裸)『幼い頃から世界的なセレブとして、なに不自由なく暮らしてきたわ』
留美(全裸)『パンもケーキも思うがままに手に入る退屈で灰色の世界……』
留美(全裸)『だけど、気付いてしまった』
留美(全裸)『時の流れは止められない。やり直すことができない。過去に食べられなかったきのこたけのこはもう2度と食べることができない……』
沙慈(全裸)『そんなことのために、あなたはきのこたけのこ戦争を引き起こしたんですか! そんなことのために、ルイスと姉さんは……!』
留美(全裸)『そんなこと……。あなたのような人間にはそう思えるのでしょうね……』
留美(全裸)『刹那・F・セイエイ、あなたなら考えたことがあるはず』
留美(全裸)『あなたはこれを見ても、わたくしを否定できるのかしら……』
刹那(全裸)『……』
431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 19:04:30.98 ID:xHI30OyL0 [23/44]
――1X年前 アイルランド
子ライル『たけのこの里うめー!』ムシャムシャ
子ニール『きのこの山の方がうめー!』ムシャムシャ
子ライル『たけのこの里の方がもっとうめー!』ムシャムシャ
子ニール『きのこの山の方がもっともっとうめー!』ムシャムシャ
子ライル『たけのこの里の方がもっともっともっとうめー! きのこはカス!』ムシャムシャ
子ニール『カスはたけのこだろ! 絶対きのこの方がうまいって!!』
子ライル『きのこが好きとかバカじゃね。たけのこの方が売れてる!人気! はい論破!』
子ニール『売上が全てじゃねーよ! たけのこなんてガキの食い物だね。きのこは大人に人気。ま、弟のライルにはわからないだろうがな。はい論破!』
子ライル『弟つったって、双子だろ! ヒゲのきのこじじいは若者に嫉妬すんな! 土管にでももぐってろ!』
子ニール『うっせーぞルイージ! 永遠の二番手のくせに! きのこ! 絶対きのこ!』
子ライル『たけのこ! 絶対たけのこ!』
――――
沙慈(全裸)『……えっ、今のがなんなんですか? よくある光景じゃないですか』
留美(全裸)『よくある……ね……』
433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 19:07:04.40 ID:xHI30OyL0 [24/44]
――1X年前 クルジス
『この戦いは神の御前に捧げられる聖戦である。死を恐れるな。我々は戦いで死することによって神の御許へと導かれるだろう』
ソラン(子刹那)『…………』
――1X年前 超兵機関
子アレルヤ『マリー、今日は、しろくまちゃんのほっとけーきって本を持ってきたよ』
子マリー(ほっとけーき? ほっとけーきってなにかしら?)
子ハレルヤ(そんなことも知らねーのかよ!)
子アレルヤ『ハレルヤは知っているの?』
子ハレルヤ(はぁ? お前が知らねーことを俺が知ってるわけねーだろ!)
――X年前 母艦ソレスタルビーイング
リジェネ『ティエリアをCBに!?』
リボンズ『彼はCBが活動を開始した数百日のうちに世界の敵として死ぬ。計画として決まっていることだよ』
ヒリング『それよりリボンズ、何か食べる? 今日はトースト失敗してないわよ』
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 19:10:13.82 ID:xHI30OyL0 [25/44]
――
留美(全裸)『これでもよくある光景といえるのかしら?』
沙慈(全裸)『…………』
留美(全裸)『過去には戻れない。楽しい子供時代を送れなかったものは、もう二度とそれを取り戻せない』
留美(全裸)『刹那・F・セイエイ、あなただって、おいしかったきのこたけのこの思い出を自慢げに話すロックオン・ストラトスに嫉妬をしたでしょう』
留美(全裸)『アレルヤ・ハプティズムだって、ティエリア・アーデだって、彼を疎ましく思っていたに違いないわ!』
刹那(全裸)『違う!』
留美(全裸)『なにが違うというの』
刹那(全裸)『ロックオンは俺たちに教えてくれた。きのこを、たけのこを、きのこたけのこ戦争を、お菓子の楽しみ方を』
刹那(全裸)『確かに、過去は変えることはできない。だが、未来は変えられる。俺たちは変わることはできる』
沙慈(全裸)『未来は今からだって変えられるんだ。お菓子は子供だけのものじゃない』
沙慈(全裸)『大人買いみたいに、大人になったって楽しい思い出はつくれるんだ』
刹那(全裸)『そうだ、俺は変わる! お前だって変わっていける!』
留美(全裸)『わ、わたくしは……』
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 19:11:49.96 ID:xHI30OyL0 [26/44]
――
――――
沙慈『あっ、刹那。これお裾分け』
刹那『きのこの山……たけのこの里……?』
沙慈『ルイスが買いすぎたのを押しつけられちゃって……。よかったら食べてよ』
ロックオン『よう、刹那! なに食ってんだ?』
刹那『きのこの山とたけのこの里……』
アレルヤ『き、きのこの? たけのこの……?』
ティエリア『なんなんだこれは?』
ロックオン『きのこの山とたけのこの里だ。経済特区日本原産の有名な菓子なんだが、お前らまさか知らないのか?』
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 19:12:38.66 ID:xHI30OyL0 [27/44]
刹那『ひとりでは食べきれない。お前たちも食べてくれ』スッ
ロックオン『サンキュー。ありがたくいただくぜ』モグモグ
アレルヤ『おいしいね、ハレルヤ……』モグモグ
ティエリア『……』モグモグ
刹那『まだたくさんある。買いすぎたらしい』
ロックオン『大人買いにしても買いすぎだろ』
ティエリア『我々で全て消費できるのか?』
ロックオン『いざとなったら他の連中にお裾分けだな』
刹那『お裾分けのお裾分けか。ちょうどいい、あんたも食べるか?』スッ
留美『――ええ、おひとついただきますわ』
439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 19:14:20.87 ID:xHI30OyL0 [28/44]
ちょっと夕食を食べてきます。
残りはエピローグだけです。
留美は>>57あたりからちょくちょく刹那達に介入してました
451 名前:再開します[] 投稿日:2010/12/01(水) 20:48:56.69 ID:xHI30OyL0 [29/44]
沙慈(……こうして、きのこたけのこ、そして、すぎのこ戦争は終わった)
――スイーツ店
ジニン(今日は、カタロンにきのこ中毒にされた妻の……)
ジェジャン(病弱な妹の……)
ジニン・ジェジャン((退院日!))
ジニン・ジェジャン((恥ずかしいのを我慢して、お祝い用のお菓子を買いにきたのに、なぜこんな所に軍の知り合いに会うんだ!))
ミハエル「なんだあのおっさん達、邪魔くせえ……」
ヨハン「これではネーナのスイーツが買えん」
ネーナ「せっかく、今日は兄々ズの退院祝いなのに!」
452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:00:43.25 ID:xHI30OyL0 [30/44]
ビリー(私たちの使命は、おいしさ・楽しさの世界を広げ、健康・安心への期待に応えていくこと)
ビリー(私たちの願いは、お客様の気持ちに寄り添い、日々の生活充実に貢献すること)
ビリー(明治グループの理念だ)
ビリー(僕が調べたところによると、GN粒子には人と人をリンクさせる力があるようだ)
ビリー(明治製菓の気持ちがきのこたけのこを通じて中毒者達を、クロスロード君の気持ちが筑前炊きを通じてルイス・ハレヴィを変えたのかもしれない)
ダリル「隊長、これは……?」
グラハム「筑前炊きだ」
ハワード「まさか、隊長の手作りですか?」
グラハム「無論だ」
グラハム「料理は愛情! これが私の愛だ!!!」
ジョシュア「ふん、お袋面して!」モグモグ
455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:04:53.74 ID:xHI30OyL0 [31/44]
――経済特区日本
ルイス「ちょっと沙慈! あたしのきのこの山、食べたでしょ!」
沙慈「ええっ!? あれ、ルイスのだったの? 君はたけのこ派じゃ……」
ルイス「今日はきのこ気分だったの! 沙慈のばかばか!」
沙慈「ごめんルイス……」
ルイス「買ってきて! 今すぐコンビに行って、きのこの山買ってきて! 今すぐ食べたい食べたいー!」
沙慈「そんなあ……」
絹江「全く……。ほら、私のお菓子あげるから我慢しなさい。新発売のラッキーミニアーモンドですって」
ルイス「わあ、お姉さん優しい! 沙慈も見習ってよね!」
沙慈(食べ物の恨みは怖い)
沙慈(世界にはたくさんの食べ物があって、その数だけ恨みや妬みもあるのだろう)
沙慈(もしも、また、戦いが起きてしまったら、その時はきっと彼らが立ち上げる……)
沙慈(全ての矛盾を抱えて……)
456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:08:23.75 ID:xHI30OyL0 [32/44]
――プトレマイオス2
刹那「……」ズルズル
ニール「よう、刹那! なに食ってんだ?」
刹那「赤いきつねだ」
アレルヤ「赤いきつねと緑のたぬきだっけ」
ティエリア「経済特区日本原産のインスタント麺だな。世界中に流通している製品だ」
ニール「俺が説明しようと思ったんだが……まあいいさ。昔っから、こいつらは人類に争いを……」
ライル「きつねとたぬきの大戦争だろ?」
ニール「ちょっ」
アレルヤ「経済特区日本も争いが耐えないね」
ティエリア「火種は食べ物ばかりだがな」
461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:14:46.26 ID:xHI30OyL0 [33/44]
ニール「俺は緑のたぬき派だけど、この戦争のやっかいなとこは、どん兵衛という別勢力がいることだな」
ライル「俺はどん兵衛派だ。消費者の声を取り入れてこまめにリニューアルする常に新しい味を求める未来に生きるカップ麺だ」
ニール「改悪とも言うだろ。モモフク・アンドーが亡くなってからの日清はなんか迷走してねえか? 古いものを壊せばいいってだけじゃねえんだ」
ティエリア「モモフク・アンドーが亡くなったのは300年も前のことだが……」
ライル「さすが、過去に縛られて変われなかった男だぜ」
アレルヤ「僕は、白いマルチーズって商品があれば、絶対に好きになるんだけど……」
ハレルヤ(白い力もちうどんがそう改名するよう祈っとけ。ま、無駄な努力だろうがよ)
466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:19:14.75 ID:xHI30OyL0 [34/44]
ティエリア「うどん・そばの分類から外れるが、僕はチキンラーメンが気に入っている」
アレルヤ「君がインスタント麺を好んで食べるなんて意外だな」
ニール「てっきり、栄養価がどうとかって言い出すと思ったぜ」
ティエリア「今となっては、インスタント麺には不健康なイメージがついているが、そもそも、モモフク・アンドーは……」
ライル「あんた、チキンラーメン開発物語を全部語る気か! 話が長くなる!」
ニール「変われなかった俺のかわりに話題を変えるぜ! 刹那はどんなインスタント麺が好きなんだ?」
刹那「俺はどん兵衛だ」
ニール「刹那ぁ! お前もついにガンダム以外の答えを言えるようになったのか!!」
ティエリア「どん兵衛は過去にガンダムとのコラボをしている」
刹那「俺がガンダムだ」
ライル「やっぱ、ガンダムかよ……」
469 名前:まだおまけが続きます[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:27:18.55 ID:xHI30OyL0 [35/44]
――
――――――
アリー「きのこの山とたけのこの里」
アリー「コカコーラペプシコーラ、ポッキートッポフラン、パイの実コアラのマーチ、粒あんこしあん、ポカリアクエリ、吉野家松屋すき家なか卯……」
アリー「まだ戦いは終わっちゃいねえ!」
アリー「世界にはまだまだ数え切れないほどの食べ物があんだよ!」
「この戦いは赤いきつねに捧げられる聖戦である。緑のたぬきを許してはならない」
アリー「さあ、始めようじゃねえか! インスタント麺同士による、とんでもねえ戦争ってやつをよ!」
刹那「きのこたけのこ戦争への武力介入を開始する」 Mission complete ?
473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:36:14.79 ID:xHI30OyL0 [36/44]
!! 特 報 !!
ラッセ「俺達はただ黙ってお湯を注ぐだけでいい。いざという時まではな」
ミレイナ「日清さん、どんなリニューアルをしても、ミレイナはカップヌードルさんのことが大好きです」
スメラギ「謎肉のことを、思ってあげて……」
フェルト「いいの。スーパーカップは大きすぎるから、私はマグヌードルを食べるから、それでいいの……」
―――カップラーメンにはまるトレミークルー
474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:39:07.21 ID:xHI30OyL0 [37/44]
――しかし、ひとつのラーメン屋が世界を変える!
アレルヤ「この行列……それがそんなにも気になるのかい、マリー?」
マリー「ええ、なんだか胸焼けがして……。ごめんなさい、私のわがままに付き合わせて……」
ティエリア「な、なんだ!? ヤサイの山が麺の下へ転移している!?」
ライル「カロリー計算しなくてよかったのかい?」
刹那「その必要性を感じない」
475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:41:11.02 ID:xHI30OyL0 [38/44]
デカルト「ジロリアンの実力、知りたいんじゃないですか?」
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:44:44.23 ID:xHI30OyL0 [39/44]
――ガンダム V.S ジロリアン !?
ライル「アニューだって完食できたんだ! だから、俺らだって!」
ハレルヤ「テメーが食ってんのはブタの餌だ!!」
アレルヤ「それでも麺だ!!」
ティエリア「僕らイノベイドは人類に健康的な食生活を送ってもらうと決めた……そのためなら!」
480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:48:03.86 ID:xHI30OyL0 [40/44]
キム「君は三田の荒熊を知っているか? 彼は一介の軍人でありながら、ロティストのあり方と二郎の未来を考え続けた男だった……」
アンドレイ「私はロットを守る、三田のロティストだ!!」
コーラ「ったく、なんだよ! 食うなら早く食えってんだ! ガンダム!!」
グラハム「これはラーメンではない! 二郎という名の――」
ビリー「に、ニンニクなしに、してください……」
店主「ラージャ」
アーミア 「……ねぇ、この前やった身体測定の結果、どうだった? ……なんかね、私、再検査だって言われちゃって。コレステロール値が……」
481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:51:58.27 ID:xHI30OyL0 [41/44]
リヒティ『なにしてるんすか。みんなまだ必死に食べてるっすよ』
クリス『乱れたロットを変えようとしている』
ニール『言ったはずだぜ、刹那。お前は食べろ。食べきれなかった俺のかわりに――』
刹那「俺たちは、食べきることができたんだ……」
マリナ「それであなたの家族は……幸せになれるのですね……」
483 名前:本当に終[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:57:27.78 ID:xHI30OyL0 [42/44]
主題歌 bUTARworld「ジロリア」
ルイス「沙慈、映画はどうだった?」
沙慈「ひどかった……」
ルイス「入場者に配られる26day限定の店主カードはもらえた?」
沙慈「もらえなかった」
ルイス「なんですってー?」
劇場版 機動戦士ガンダム00 - A battle of the Lot - 2314年秋 公開予定!
484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:58:46.31 ID:xHI30OyL0 [43/44]
以上で終わりです。
見てくださってありがとうございました。
微妙な終わり方になってしまったけいおんネタSSの続きを書いていたところ、
イノベイドをVOCALOIDにして、2期同士を合わせて刹那とティエリアがリボンズ主催の夏フェスに行く話
→あれ? 刹那とティエリアの出番多すぎじゃね?
→映画でその後が気になった沙慈とルイス、映画小説版でかっこよかったライルの見せ場が書きたい
→おまけで活躍させよう
……という感じて書いていたものが、予想外に長くなってしまった結果がこれです。
本当は今回の二郎ネタ程度の長さになる予定でした。
――
スメラギ「刹那! 無事だったのね!」
グラハム「やはり、生きていたな少年ッ!」
刹那「マリナに助けられた」
セルゲイ「お礼に子供達にお菓子をプレゼントしよう」
アンドレイ「ちゃんとさくさくぱんだ以外のお菓子もあげてくださいよ」
刹那「沙慈も無事だったのか」
沙慈「……」
刹那「ティエリアはどうした?」
沙慈「……あの人は……」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 17:40:55.12 ID:JIkzjtmU0
ティエリア「たけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこ」
刹那「ティエリア・アーデ……」
リボンズ「君のきのこたけのこ摂取量は致死レベルに達しているはずだ」
リボンズ「彼と同じ量のたけのこの里を食べさせられたのに、君はどうして無事なのかな」
刹那「なにが言いたい」
リボンズ「治療の糸口を見つけたってことさ」
刹那「なに!?」
リボンズ「僕たち上位種を見くびらないでほしいな」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 17:44:00.14 ID:JIkzjtmU0
――
アレルヤ「いいかい、刹那に赤ハロ。トランザムと叫ぶだけの簡単なお仕事だからね」
アレルヤ「じゃあいくよ。せーのっ」
刹那「トランザム!」
赤ハロ「トランザム! トランザム!」
刹那「 ト ラ ン ザ ム ! ! 」
赤ハロ「トランザム! トランザム! トランザム!」
刹那「 ト ラ ン ザ ム ! ! 」
赤ハロ「トランザム! トランザム! トランザム! トランザム!」
リヴァイヴ「さあ、みなさん。ダブルオーが排出した高濃度GN粒子を急いで集めましょう」
ヒリング「集めたらすぐにきのこたけのこにまぶすのよ!」
ミレイナ「カレル隊GOですぅー」
フェルト「ハロ隊もがんばって!」
ハロ達「「「「「「ヤッテヤンヨ! ヤッテヤンヨ!」」」」」」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 17:47:01.73 ID:JIkzjtmU0
アニュー「純正太陽炉の高濃度粒子がきのこたけのこ中毒の特効薬だったなんて……」
スメラギ「刹那だけ発症しなかったのはダブルオーから発生した高濃度粒子のおかげだったのね」
ビリー「この粒子をきのこたけのこに混ぜて、騙し討ちで患者に摂取させたら効果覿面」
セルゲイ「ただ問題なのは、粒子入りきのこたけのこがとてつもなく不味いということだ。一口食べればあまりの不味さに患者はたちまち昏睡状態」
アンドレイ「どぎつい緑色で謎の発光……食べ物とは思えない色なだけある。見かけ通りの味というわけか」
ライル「アレ食わせてから、兄さん達がピクリとも動かないんだけど、生きてるよな……?」
ニール「 」
ティエリア「 」
ラッセ「 」
クリス「 」
リヒティ「 」
モレノ「 」
ブリング「 」
ディヴァイン「 」
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 17:50:03.29 ID:JIkzjtmU0
リボンズ「というわけで、君たちには特効薬できのこたけのこ両陣営の基地を叩いてもらうよ」
スメラギ「片方だけ治療しても、もう一方が蔓延するだけ。片方の独裁体制になるのはなんとしても避けたいの」
ビリー「だから、両方いっぺんに治療する必要があるんだ」
スメラギ「GN粒子入りきのこの山・たけのこの里を従来の作戦のようにただばら撒くだけじゃなくて、相手に確実に食べさせる……」
ビリー「危険だけど、君たちには敵の基地に潜入してもらうことになる」
刹那「かまわない。それでもやるのがCBだ」
スメラギ「それは心強いんだけど、ダブルオーはここで待機よ」
刹那「 」
スメラギ「濃縮GN粒子を作ってもらわなきゃ困るもの。引き続き、トランザムと叫ぶだけの簡単なお仕事をしてちょうだい」
刹那「…………俺はガンダムにはなれない……」
アレルヤ「ドンマイ☆」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 17:57:08.05 ID:JIkzjtmU0
――アロウズ基地内 たけのこ第2部隊
マリー「戦術予報より簡単に潜入できたわ……」
ヒリング「結局、いつものばら撒き作戦にほとんどのやつらがひっかかってたじゃない。人間ってやっぱり愚かね」
リヴァイヴ「油断は禁物だヒリング。基地内にはばら撒き作戦に引っかからない、人間にしてはなかなかやる部類の敵が潜んでいる可能性がある」
ハレルヤ(なんだこいつらうぜぇ……。まずこいつらからボッコボッコにしようぜアレルヤァ!!!)
アレルヤ(それはだめだよ! でも、この人達とうまくミッションできるのかな……。僕は憂鬱だよ……)
ハレルヤ(って、おセンチになってる場合じゃねええ! あっちからなんかやべえにおいがプンプンしてきたぜ!)
マリー「敵が来たわ!」
リヴァイヴ「噂をすれば……
ハレルヤ「この際、相手は誰でもいい! ボッコボッコにしてやんよ!!!」ガッシボッカ
ヒリング「GNたけのこの里射出!」ポイポイポイ
リント「いやあああああああああああああっ!!!」
コーラ「なんなんだよおおおおおおおおおお!!!」
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 18:00:29.34 ID:JIkzjtmU0
リント「 」
コーラ「 」
ヒリング「ちょろいわね! やっぱ、人間なんてたいしたことないのよ!」
マリー「あっけなさすぎだわ……アレルヤ?」
アレルヤ(あのハレルヤがやばいなんて言った相手だ。こんな簡単に終わるわけ……ん?)
アレルヤ「なんか……変なにおいが……」スンスン
マリー「におい?」スンスン
ヒリング「くさっ! きっと、この辺にトイレでもあるのね」スンスン
リヴァイヴ「……」スンスン
リヴァイヴ「……待て! 赤毛の男の様子がおかしい!!」
コーラ「いてててて……。なんなんだよったく……」ムクリ
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 18:04:09.56 ID:JIkzjtmU0
さっきさるさんになったので、一旦休憩します。
話はラストまでできていて、一応、伏線もあったりしますが、
こんな感じの話なので、たいした意味はないです。
245 名前:保守ありがとうございました[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:18:41.47 ID:JIkzjtmU0
ヒリング「あたしたちにフルボッコにされたってのに、何事もなかったかのように復活した!? なんなのさこいつ!」
コーラ「なんだぁ? 俺を知らねえたあモグリだな?」
コーラ「俺の名はパトリック・コーラサワー。旧AEUのエース様だ!」
マリー「コーラサワー少尉ですって!?」
アレルヤ「彼を知っているのかい、マリー?」
マリー「不死身のコーラサワー……7度のガンダム戦を生き残ったパイロット……」
アレルヤ「7度のガンダム戦を! 自らエースと名乗るのも伊達じゃないというわけか……」ゴクリ
コーラ「今度はこっちから行かせてもらうぜえええええええ!!!!!」
リヴァイヴ「そうはさせない! GNたけのこの里、射出!」
ヒリング「たけのこの里トランザムアタック!」ポイポイポイポイ
マリー「これは戦いじゃない、さくさくパンダのための!」ポイポイポイポイ
ハレルヤ「たけのこの里は食べ盛り!!」ポイポイポイポイ
コーラ「ぎゃあああああああああああああああああ!!!」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:21:44.44 ID:JIkzjtmU0
コーラ「……なんてな」ムクリ
マリー「そんな……。あのとんでもまずいGNたけのこの里を食らって無傷だなんて……」
ヒリング「これじゃあキリがないじゃないのさ!」
リヴァイヴ「こちらとしてもこれ、以上のGNたけのこの里の消費は避けたい……」
ハレルヤ(もうこいつ殺すしかねーだろ!)
アレルヤ(僕たちは治療のために来たんだ、戦いじゃない! マリーだっているのに、そんなことはできないよ!)
ハレルヤ(今まで散々人殺ししといてよく言うぜ!)
アレルヤ(きっと、なにか別の手があるはずだ!)
ハレルヤ(ケッ、んなこと考えてる間に愛しのマリーちゃん共々全滅して……)
コーラ「ゴクゴク……ぷはぁ!」
コーラ「このカロリーゼロコーラを飲めば攻撃ダメージもゼロだぜ!」
アレルヤ「別の手が……………あった!!」
ハレルヤ「そのコーラ、ころしてでもうばいとる!!!!!」ガッシボッカ
コーラ「ぎゃあああああああああああああああああ!!!」
247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:24:46.98 ID:JIkzjtmU0
コーラ「 」
ヒリング「GNたけのこの里による治療完了。今度こそこの無限ループを脱出だわね」
コーラ「いってて……。なんだよこのたけのこの里、変な味だな……」ムクリ
マリー「どうして……。普通ならあまりの不味さに意識を失うはずなのに……」
リヴァイヴ「なにかがおかしい……。そもそも、カロリーゼロコーラでダメージがゼロになるなんてことありえない……」
コーラ「えっ」
アレルヤ「なにか、まだ他の……」
ハレルヤ(だから、最初に言っただろうが! やべえにおいがプンプンするってなあ!)
アレルヤ「におい……?」スンスン
リヴァイヴ「……」スンスン
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:27:54.08 ID:JIkzjtmU0
リヴァイヴ「……ピーリス中尉、コーラサワー少尉の上官は?」
ソーマ「カティ・マネキン大佐だが、それが……」
リヴァイヴ「…………そうか。やはり、このにおいはサルミアッキ……」キィィィン
アレルヤ「サルミアッキ?」
リヴァイヴ「北欧周辺で伝統的に食べられている飴です」
マリー「北欧……。たしか、マネキン大佐はフィンランド出身だったわ」
リヴァイヴ「サルミアッキの主な原材料は塩化アンモニウムとリコリス」
アレルヤ「アンモニウム……。だからこんな臭いが……」スンスン
ヒリング「さっすがリヴァイヴ! 犬みたいに鼻が利くんだから!」
リヴァイヴ「冗談を言っている場合じゃない。サルミアッキの別名は――世界一不味い飴……」
アレルヤ・マリー・ヒリング「「「!!」」」
???「随分な言われようだな」
コーラ「大佐ぁ!」
カティ「バーロー」
250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:31:17.10 ID:JIkzjtmU0
リヴァイヴ「おそらく、あの2人は世界一不味い飴を日常的に摂取して、不味いもの耐性がついています」
ヒリング「並大抵の不味いものじゃ太刀打ちできないってわけね」
アレルヤ「だけど、ここを突破しないと、アロウズNo.2のアーサー・グッドマン准将の元へはたどり着けない」
マリー「みなさんで力を合わせれば……」
ヒリング「はぁ? なんであたしたちが出来損ないのD級品の超兵()なんかと力を合わせなきゃなんないの!」
マリー「そんな……」
ヒリング「ここはあたし達に任せて先に行きなさいって言ってるのよ!」
ヒリング「言わせるんじゃないわよ恥ずかしい///」
マリー「ヒリングさん……」
アレルヤ「行こう、マリー」
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:34:20.03 ID:JIkzjtmU0
――アロウズ基地内 たけのこ第1部隊
グラハム「少年! ……の友人! 弁当は持ったか? 筑前炊きは入れたか?」
沙慈「はいはい持ってます持ってます。筑前炊きもぎっしり入れてますよ……」
グラハム「ならばよい! では行くぞ! 筑前炊き第1部隊出撃!!」
沙慈「ううっ……なんで僕がこの人と……」
ビリー「ははは、グラハムったら、君の筑前炊きにメロメロみたいでね。言っても聞かないんだよ」
グラハム「筑前炊き……好意以上の感情を抱くよ」
沙慈「これなら基地に残って、刹那とトランザムと叫ぶだけの簡単なお仕事をしていた方がマシだよ……」
グラハム「この味、まさしくお袋の味!」ムシャムシャ
沙慈「あー! もう! つまみ食いなんかして!」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:37:23.52 ID:JIkzjtmU0
沙慈(ターゲットはアロウズのトップに君臨するホーマー氏……)
沙慈(筑前炊き仮面はああ見えて凄腕パイロットらしいけど、ビリーさんは技術者だし、僕なんてただの一般人……)
沙慈(イノベイドや超兵が勢揃いの第2部隊、)
沙慈(イノベイドとガンダムマイスターとぱんださん親子が揃ったきのこ部隊に比べるとパワーバランスが……)
沙慈(僕たち、大丈夫なのかな……)
ドンドンドンドン!!
グラハム「たのもー!」
沙慈「ちょっ、なんの戦術もなしに普通にドアをノックして入る気ですか!」
ドンドンドンドン!!
ドンドンドンドンドンドンドンドン!!
グラハム「たのもーたのもー!!」
ビリー「おかしいね。留守なのかな」
255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:40:27.18 ID:JIkzjtmU0
――
ビリー「お久しぶりです叔父さん」
グラハム「ご無沙汰しております」
ホーマー「うむ」
沙慈(叔父さん……コネ……。納得のパワーバランスだよ……)
ホーマー「彼は?」
グラハム「筑前炊き職人のオフクロードです」
沙慈「違います」
グラハム「えっ」
沙慈「えっ」
ビリー「彼はクロスロードくん。日本から来た僕たちの友人です」
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:43:32.53 ID:JIkzjtmU0
グラハム「さて、ここらで昼食としよう。少年! ……の友人、弁当を所望する」
沙慈「ええっ! ちょ、ちょっと、こんな時にのんきなことを……」
ビリー(いいんだ。君が作った弁当にGN粒子を混ぜてある。それを叔父さんに食べさせて)ヒソヒソ
沙慈(僕の弁当に? 普通にGNたけのこの里を食べさせればいいんじゃないですか)ヒソヒソ
ビリー(叔父さんは世界中のたけのこの里を掌握するトップだからね。非正規品なんてすぐに見破ってしまうよ)ヒソヒソ
沙慈(世界中って、ご当地品やら期間限定品やらが全世界いくつあると思ってるんだ……)ヒソヒソ
ホーマー「どうした?」
沙慈「なっ、なんでもありません!」
ホーマー「もうすぐ客人が来る。みんなで食べるとしよう」
沙慈「客人?」
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 20:46:35.38 ID:JIkzjtmU0
ホーマー「……ああ、ちょうど来たようだ」
???「失礼いたします」
沙慈「……!! ルイス!?」
???「えっ沙慈!?」
沙慈「どうしてルイスがこんなところに!?」
ルイス「どうして沙慈がこんなところに!?」
ホーマー「今日はスポンサーの石油禁輸出機構との会談があってな」
ホーマー「この会談が成立すれば、対きのこ厨用兵器がアロウズに装備される」
ホーマー「ちょうどいい機会だ。お前達も思う存分たけのこの里道を語っていきなさい」
ビリー「叔父さん……」
グラハム「まさに、運命という名のセンチメンタリズム!」
沙慈「そんな……」
260 名前:さるさん[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:00:37.43 ID:JIkzjtmU0
ルイス「どうして沙慈がこんなところに、なんて野暮なことを聞いちゃったね……」
沙慈「ル、ルイス……?」
ルイス「たけのこ派最前線のアロウズにいるんだもの。沙慈もたけのこ派に決まってるよね」
ルイス「4年前にどっちもおいしいだとかおかしなことを言ったのは嘘だったんだよね沙慈!」
ルイス「たけのこの里がきのこ()なんかと同列なわけがない! 味も売上も人気も全てがたけのこの勝ち!」
ルイス「あの時はあの女に脅されてああ言うしかなかったんだだってわかってるよ沙慈!」
ルイス「沙慈が好きなのはたけのこの里だってわかってる!」
ルイス「姉だかなんだか知らないけど、沙慈の邪魔をするあの味覚障害のカスゴミきのごみ女はあたしがやっつけてあげる!」
ルイス「だから沙慈も安心してたけのこの里を……」
沙慈「やめてよルイス!!」
ルイス「沙慈……?」
沙慈「姉さんのことをそんな風に言わないでくれ!」
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:06:51.06 ID:JIkzjtmU0
ルイス「どうしたの沙慈? まさか、あの女の洗脳がまだ解けないんじゃ……」
沙慈「そんなんじゃない。僕はきのこもたけのこも両方好きなんだ。優劣なんてつけられないよ」
ルイス「なに言ってるの? きのこが好きですって? まさか、沙慈……きのこ()厨? 4年前からずっとあたしを騙して……」
ビリー「まあまあ、2人とも落ち着いて……。おなかが減ってイライラしてるのかな」
グラハム「一刻も早く昼食にすべきだ。腹が減っては戦はできぬ」
ビリー「グラハム、戦をしちゃだめじゃないか。僕たちはそれを止めに来たんだから」
ビリー「クロスロードくん、このお弁当をハレヴィ家のご令嬢に渡してくれるかい」
ビリー(GN粒子をまぶしてあるから、これを食べたら彼女も正気に戻るはずだよ)ヒソヒソ
沙慈(わかりました……)ヒソヒソ
沙慈「ルイス、久しぶりにいっしょにご飯食べて仲直りしようよ」
ルイス「たけのこの里があるからいらない」プイッ
沙慈「お菓子だけで済ますなんてだめだよ。太っても知らないんだから」
ルイス「……!! し、仕方ないから食べてあげる……///」ムシャムシャ
沙慈(よし……)
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:11:11.22 ID:JIkzjtmU0
ホーマー「 」
ビリー「ふう、なんとか叔父さんにGNたけのこの里を食べさせることができたよ」
グラハム「落ち着いたところで我々も昼食に……ん? カタギリ、私の弁当を知らないか?」
ビリー「そこに置いてあるじゃないか」
グラハム「これは治療用のGN筑前炊き弁当だ。私の指揮官用GN筑前炊き弁当ではない」
ビリー「えっ」
沙慈「どうかな。僕がつくったんだけど……」
ルイス「まあまあいけるんじゃない。たけのこの里には負けるけど」ムシャムシャ
グラハム「カタギリ、彼女はなぜ気を失わない?」
ビリー「……まさか、治療用弁当とグラハム専用弁当が入れ替わってた……とか」
グラハム「……」
ビリー「……」
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:14:35.62 ID:JIkzjtmU0
ルイス「懐かしい味……」ムシャムシャ
ルイス「ねえ、沙慈。覚えてる? あたしたちがはじめて会った時のこと」ムシャムシャ
沙慈「覚えてるけど、食べながら喋るのはやめて」
ルイス「ハイスクールのカフェテリアで、バイト疲れでテーブルに突っ伏して寝てる沙慈の肩をあたしがつっついて……」
ルイス「もうあの頃にみたいにはなれないけど……」
沙慈「なれるさ! 今からだって遅くない! やり直せるんだ!」
ルイス「沙慈……」ムシャ…
ビリー「彼女が正気に戻った? でも、どうして……」
グラハム「これぞまさしく愛だ!」
ビリー「君って案外ロマンチストだよね。でも、今回はそういうことにしておこうか」
ホーマー「 」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:18:34.73 ID:JIkzjtmU0
――アロウズ基地内 たけのこ第2部隊イノベ組+
リヴァイヴ「第1部隊はミッションを完遂したようです」
カティ「そうか」
ヒリング「あたしたちもミッションコンプリート! って、ただ対話しただけってのがもの足りないけど」
カティ「私は物心ついたときからサルミアッキ派だ」
カティ「アロウズのたけのこの里政策には疑問を持っていた。着任したのも内部からの監視のため」
コーラ「俺は大佐派です大佐ぁ!!!」
ヒリング「このあたしがこんな男に苦戦してたなんて……」
リヴァイヴ「しかし、マネキン大佐の協力を得ることができたのは心強い」
リヴァイヴ「残るはアロウズのNo.2グッドマン准将と、きのこ派か……」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:22:41.17 ID:JIkzjtmU0
――アロウズ基地グッドマンの部屋 たけのこ第2部隊超兵組
グッドマン「なんだ貴様ら! どこから入ってきた!?」
アレルヤ「名乗るほどのものじゃありません。通りすがりのガンダムマイスターですよ」
マリー「あなたにはこのGNたけのこの里で治療を受けてもらいます」
グッドマン「ピーリス中尉だと!? CBの奇襲を受けて行方不明と聞いていたが、この裏切り者め!」
グッドマン「だが今はそんなことどうでもいい! 裏切り者でもCBでも誰でもいいから私を助けんかあああああ!!」
アレルヤ「助けるって……敵に対してなにを言っているんだ」
???「敵に助けを求めるとは、見苦しいですよグッドマン准将」
マリー「あなたは、アーバ・リント少佐!」
アレルヤ「この人、さっきコーラサワー少尉といっしょにいた……。倒したと思ったのにどうして……」
ハレルヤ(こいつの髪型をよく見てみろよボンクラァ!!)
アレルヤ「きのこカット……まさかあなたは!?」
リント「見ての通りきのこ派です。カタロンの構成員ですよ」
マリー「スパイだったのね……」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:27:25.80 ID:JIkzjtmU0
リント「先ほどのGN生ゴミ……失礼。GNたけのこの塵でしたっけ? あんなカスを口にするわけないじゃないですか」
リント「ホーマー・カタギリもやられ、アロウズはもうおしまいです。たけのこ厨は世界から殲滅され、これからは我々きのこ派の時代!」
グッドマン「ぐぬぬ……」
アレルヤ「そんなことさせない! カタロンでは僕たちの仲間が戦っているんだ!」
リント「お仲間、ですか。それもどうでしょうね……」
アレルヤ「なに?」
リント「我々カタロンはアロウズだけではなく、CBにも潜んでいるのですよ」
アレルヤ「まさか……」
セルゲイ『聞こえるかピーリス!』
セルゲイ『きのこ部隊より緊急通信!』
セルゲイ『ガンダムデュナメス、ロックオン・ストラトスがカタロンへ寝返った。繰り返す。きのこ部隊より緊急通信……』
ソーマ「そんな……」
アレルヤ「嘘だ……」
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:31:07.26 ID:JIkzjtmU0
――カタロン秘密基地 きのこ部隊
アニュー「ライル戻ってきて! どうして私たちが戦わなくてはいけないの!」
ライル「それは俺がきのこ派で、君がたけのこ派だからだ!」
アニュー「違う! 私は信州限定アポロぶどう味派よ!!」
ライル「こまけえこたあいいんだよ! きのこの山以外の菓子なんてみんないっしょだ!」
アンドレイ「この裏切り者め!! あんたはなにをやっているんだ!!」
ライル「裏切ったもなにも俺は生まれながらのきのこ派なんでね!」
セルゲイ「クッ! ガンダムが敵に回ってしまっては、これ以上は戦えんか……」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:34:48.29 ID:JIkzjtmU0
――アロウズ基地グッドマンの部屋 たけのこ第2部隊超兵組
アレルヤ「ロックオン……」
リント「おやあ、さっきまでの威勢はどうしたのです? まあ、こちらとしては好都合ですが」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
アレルヤ「これは……」
リント「対人兵器オートマトン、全自動きのこの山射出機です。これを食らえば金髪豚野郎はもちろんのこと、超兵だってひとたまりもないでしょうね」
ソーマ「クッ……」
グッドマン「貴様ァ!!」
リント「やらせてもらいますよ。私のだーいすきな殲滅作戦をね」
アレルヤ(どうしよう。このままじゃマリーまでやられちゃう……)
リント「きのこの山、発射!!」
アレルヤ「マリィィィィィィィィィィィ!!!!!」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:38:08.90 ID:JIkzjtmU0
ハレルヤ「マリーマリーうっせーんだよ! マリービスケットでも食ってろクッキーモンスターが!」
ドガッシャーーーーーーーーン!!!!
オートマトン「 」
リント「なっ!? オートマトンを素手で破壊しt」
ハレルヤ「超兵なめンじゃねえええええええええええ!!!!」ドカッバギッ!!
リント「へぶっ!!」
ハレルヤ「残念だったなあ! 俺様はお優しいアレルヤ様と違ってたけのこ派なんだよ!!」ガッシボッカ!!!
リント「ぎゃ……やめ……」
ハレルヤ「ムカつくんだよ!! テメーのキノコヘアーを見てるだけで!!!」デュクシデュクシ!!!
リント「 」
ハレルヤ「たけのこの里を生ゴミあつかいしやがって! 口にするわけないだァ!? そんじゃあ、俺がムリヤリ口に押し込んでやんよ!!」ギュウギュウ
リント「 」
ハレルヤ「だーい嫌いなたけのこの里をたらふく食った感想はどうだ!! って、口いっぱいで喋れねーよなあ! ギャハハハハハハハハ!!!!!」
281 名前:さる[] 投稿日:2010/11/29(月) 21:56:30.77 ID:JIkzjtmU0
リント「 」
ソーマ「……倒したのか」
グッドマン「よ、よくやったぞ!」
ハレルヤ「うっせー! 俺らの真のターゲットはテメーなんだよ金髪豚野郎!!」デュクシデュクシ
グッドマン「 」
ソーマ「……(こんなやつが味方だなんて思いたくない……)」
ハレルヤ「呆けてる場合じゃねーぞ女ァ!」
ソーマ「わ、わかっている!」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
284 名前:支援ありがとうございます。10時15分移行席を外します[] 投稿日:2010/11/29(月) 22:00:44.77 ID:JIkzjtmU0
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
アレルヤ「倒しても倒してもきりがない! 敵の数が多すぎる!」
ソーマ「相手は機械だ。このままでは体力がなくなれば我々の負けだ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キ……」
オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」
ソーマ「機械の動きが止まった!?」
アレルヤ「こんなことができるのは……」
???『 ト ラ イ ア ル ! 』
アレルヤ「ガンダムセラフィム……。ティエリア! 元気になったんだね!」
ティエリア『僕たちイノベイドにとって、生体端末は単なる器にすぎない』
アレルヤ「…………どうしてこのタイミングでそんなことを言うんだい? まさか、治療が失敗して一度死n……」
ティエリア『フッ、冗談だよ』
アレルヤ「笑えない冗談だよ……」
ソーマ「本当に冗談なんだろうな」
285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 22:04:10.98 ID:JIkzjtmU0
沙慈(それから、僕たちたけのこ部隊と、スミルノフ大佐が率いるきのこ部隊は一旦基地へと退却した)
沙慈(ルイスは戻ってきて、たけのこ戦も勝利したけど、勝利の美酒なんて味わっている場合じゃなかった)
沙慈(ガンダムの裏切りはそれほどまでに大きな傷を残した)
――連邦軍 きのこたけのこ中毒症対策基地
フェルト「ロックオンが裏切ったなんて……」
アニュー「せっかくわかりあえたと思ったのに、ライル……」
リヴァイヴ「やはり、人間なんて信用すべきじゃないということか」
ヒリング「たけのこ戦でちょっとは見直したと思ったのに、所詮、人間は人間ね!」
アンドレイ「人間だからと一括りにされては困る。だいたい、CBなんかと戦ったのが間違いだったんだ」
マリー「そんなことないわ!」
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 22:07:37.93 ID:JIkzjtmU0
刹那「そうだ。これは俺たちの問題だ」
ティエリア「ガンダムマイスターの不始末はガンダムマイスターが挽回する」
アレルヤ「次のカタロン戦は僕たちガンダムマイスター3人だけで行かせてください」
スメラギ「あなたたち……」
刹那「頼むスメラギ。行かせてくれ」
スメラギ「……わかったわ。どうやら、あなたちには勝算があるみたいね」
ヒリング「なに言ってんのさ! あんたたちだって信用できないわよ!」
リヴァイヴ「今度は3人で裏切るんじゃないんですか」
マリー「アレルヤ達はそんなことしないわ!」
グラハム「少年がここまで言うのだ。何か秘策があるに違いない」
リジェネ「そうだよ。行かせたらいいんじゃない。ティエリアは僕が監視するし」
リボンズ「僕も賛成だよ」
ヒリング「リボンズまで!」
288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 22:10:41.88 ID:JIkzjtmU0
――
フェルト『カタロンは現在、アザディスタン王宮に立てこもっているとの情報です』
ミレイナ『ガンダム各機は王宮に向かってくださいですぅ』
リジェネ『ティエリア、お土産期待してるからね』
ティエリア「了解」
沙慈「お土産って……そんな軽いノリでいいんですか?」
アレルヤ「君こそ良かったのかい? 今回の件は僕たちの責任なのに、ついて来なくてもいいんだよ?」
刹那「ルイス・ハレヴィはもう取り戻した。お前には戦う必要はない」
沙慈「そうなんだけど……。なんだか気になって……」
ティエリア「……おしゃべりはそこまでだ。前方から所属不明のMSが接近」
ティエリア「これは……スローネ? いや、違う……これは……」
刹那「まさか……」
アリー『そうよ! そのまさかよ!!!』
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 22:13:37.61 ID:JIkzjtmU0
刹那・ティエリア「「アリー・アル・サーシェス!!」」
沙慈「この機体、前に中東で僕たちを襲ってきた……」
アレルヤ(誰?)
アリー『生きてたのかクルジスのガキ! 今日はお友達と揃ってピクニックかよ』
刹那「黙れ! 見つけたぞ世界の歪み!」
ティエリア「貴様がきのこたけのこ戦争の原因か!」
アリー『ケッ、んなもん俺が生まれる何百年も前からあんだろーが! とんだ濡れ衣だぜ!』
刹那「拡大させたのはお前だろう!」
アリー『証拠はあんのかよ!』
ティエリア「……クッ!」
アリー『きのこたけのこ戦争の原因なんてどこにもねえんだ! どいつもこいつも好きにやった結果があるだけだ!』
アリー『……それと、ひとつ教えてやるぜ。きのこたけのこ戦争を終わらせたところで、この世には無数の食べ物がある!』
アリー『だから、戦争はなくなんねえ!』
アリー『テメーらのやってることなんてぜーんぶ無駄だ! 紛争根絶を掲げるテロリストさんがよ!』
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/29(月) 22:15:47.06 ID:JIkzjtmU0
――アザディスタン王宮
マリナ「どうしてなのシーリン……。あなたがカタロンだなんて……」
シーリン「あなただってわかっているでしょう。いいから早くきのこの山を食べなさい!」グリグリ
マリナ「ちょっとシーリン、ムリヤリ口に押しつけないで……むぐぐっ」
クラウス「そーれっ! きのこのやまーは!!」グリグリ
シーリン「たべざかり!!」グリグリ
マリナ「むぐぐううっ……」
ライル「おいおい、2人がかりでか弱い女性に襲いかかるなんて見苦しいぜ」
マリナ「むぐっ……ぷはっ!」
クラウス「ジーン1! 邪魔をするのか?」
ライル「邪魔じゃない。紛争への武力介入さ」
マリナ「武力介入……。まさか、あなたは……」
ライル「CBのガンダムマイスター、ロックオン・ストラトス」
マリナ「CB……」
シーリン「裏切り者は裏切り者ってわけね……」
293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 22:19:13.15 ID:JIkzjtmU0
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
マリナ「なに……これ……」
クラウス「対人兵器オートマトン……。ジーン1、君もその威力はわかっているだろう……」
ライル「わかっちゃいるさ……」
シーリン「だったらなぜなの! あなただってたけのこ厨を恨んでいたでしょう!」
ライル「確かに、俺はたけのこ厨を恨んでいたさ……」
ライル「けどな……。俺が嫌いなのはたけのこ厨で、たけのこの里自体はガキの頃から大好きなんだよ!」
クラウス「そうか。君はたけのこ厨だったのか……」
クラウス「やむを得ない。オートマトン、きのこの山をジーン1とマリナ姫へ射出!」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 22:21:16.93 ID:JIkzjtmU0
……
マリナ「攻撃が……来ない?」
オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」
オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」
オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」
シーリン「オートマトンが停止した!?」
クラウス「どういうことだ! なにが起きた!?」机バンバン
ライル「やっとおいでなすったか!」
マリナ「刹那……」
――
ティエリア『 ト ラ イ ア ル ! 』キィィン
刹那・沙慈・アレルヤ『 『 ト ラ ン ザ ム ! 』 』
389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:17:04.91 ID:xHI30OyL0 [2/44]
――
――――
沙慈(全裸)『……ここは?』
ティエリア(モザイク)『ダブルオーライザーのトランザムで発生した量子空間の中だ』
刹那(全裸)『俺たちはカタロンの女の意識空間に入ったらしい』
ライル(全裸)『そんなことより、なんでみんな全裸なんだ!』
ライル(全裸)『ティエリア、モザイクよこせよ! ひとりだけなんだよ!』
ティエリア(モザイク)『設定上仕方がない。僕は公式プロフィールで姓名と身長体重しか公表されていない』
アレルヤ(全裸)『マリーを連れてこなくてよかった……』
沙慈(全裸)『あ、それで今回はアーチャーなしだったんですね』
391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:20:35.82 ID:xHI30OyL0 [3/44]
――2307年 アザディスタン
シーリン『明治製菓がアザディスタンの復興支援をしてくれるですって!?』
マリナ『ええ。アザディスタンにきのこの山工場をつくって、子供たちにきのこの山をプレゼントしてくれるんですって』
マリナ『大人には仕事、子供にはお菓子……。みんなきっと喜ぶわ』
シーリン『そう喜んでばかりもいられないわよ。工場ができたら環境や労働、人権……沢山の問題が発生するかもしれない』
マリナ『問題は山積みね。ただ明治製菓に頼るだけではなく、この国に暮らす私たちも頑張らなくてはいけない……』
シーリン『でも、これをきっかけにこの国が少しでも発展することを期待しましょ』
392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:24:08.84 ID:xHI30OyL0 [4/44]
――
シーリン『石油禁輸出機構がきのこの山輸出規制!? なんて馬鹿なことを……』
マリナ『アザディスタンきのこの山工場の建設計画は凍結ですって……』
シーリン『子供たちへのプレゼントは? せめてそれだけでも……』
マリナ『税関で引っかかって、日本から出られないそうよ……』
シーリン『そんな!! 明治製菓に問い合わせてなんとか……』
マリナ『明治製菓のたけのこ部門はハレヴィ家に、きのこ部門も買収されてしまった……。これ以上は明治製菓でももうどうにもできないの……』
シーリン『化石燃料の次は、きのこの山……』
シーリン『彼らはどれだけ中東を苦しませれば気が済むの……』
シーリン『石油禁輸出機構……。いいえ、たけのこ厨……』
393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:27:29.24 ID:xHI30OyL0 [5/44]
――
――――
沙慈「石油禁輸出機構……。ルイスのパパがしたのはこういうことだったのか……」
アレルヤ「真面目に考えると、こうなるよね……」
ティエリア「カタロンへ入ったのも彼女なりに国を考えてのことだったのだろう」
アレルヤ「国を思う気持ちを誰かに利用されたのかもしれない」
ライル「俺にだって、死んだ家族が住んでた家を潰してたけのこの里工場を作ったたけのこ厨を許せねえって気持ちはある」
ライル「だから、俺には彼女の気持ちは否定できねえ」
沙慈「……」
刹那「だが、ここにはマリナがいる」
刹那「あの女も変わっていくだろう」
394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:30:50.37 ID:xHI30OyL0 [6/44]
沙慈「それにしても、刹那たちははじめからロックオンさんがたけのこ派だってわかっていたみたいだけど、どうしてなの?」
刹那「ロックオン(兄)が言っていた――」
――ガキの頃はきのこの山かたけのこの里かでよく弟と喧嘩したもんだ。
――俺もガキの頃は絶対きのこだなんて言い張ってたけど、今じゃたけのこ派だしな
刹那「つまり、幼少期のロックオン(兄)がきのこ派ということは、必然的に喧嘩相手の弟はたけのこ派だと推測できる」
沙慈「つまり、生まれながらのきのこ派ではないということ? でも、お兄さんと違って、弟さんの方は派閥替えをしなかった可能性もあるんじゃ……」
アレルヤ「それに関しては、君にも覚えがあるんじゃないかな。連邦軍基地の自販機前でのこと覚えてる?」
沙慈「そういえば、あの時、虐殺用とはいえ、目の前にきのこの山があるのに買う素振りさえなかった……」
ティエリア「決定的なのはその後だ。君はリジェネから没収したたけのこの里を返してやらなかった上に、後でこっそり食べただろう?」
ライル「 」ギクッ
ティエリア「リジェネから僕へ苦情が来ている。新しく買い直して返却するように」
ライル「わかったよ」
沙慈「お土産ってこういうことだったのか……」
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:33:55.35 ID:xHI30OyL0 [7/44]
刹那「全ては俺たちがはじめてきのこたけのこを食べた日からはじまっていた――」
ライル「全く、兄さんしてやられたぜ」
沙慈「おかげで作戦がうまくいったんだからいいじゃないですか」
ライル「……そうだな」
ティエリア「それで、二重スパイまでして得た情報は?」
ライル「ああ、そのことなんだがな」
ライル「お前ら、おかしいと思わねえか?」
ライル「アロウズのスポンサーが世界規模なのに比べて、カタロンのスポンサーはJNN。たかだか一国の報道機関だ」
沙慈「そういわれてみると、あまりにも力の差がありすぎますね」
アレルヤ「なのに、カタロンはアロウズより先に対人兵器を装備している……」
ティエリア「この技術力や開発資金がJNNだけのものとは思えないな」
刹那「きのこ派の背後に何かがある……」
ライル「そうだ。ハレヴィ家と並ぶ世界的な金持ちと言えば――」
刹那「王留美……」
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:37:05.06 ID:xHI30OyL0 [8/44]
――連邦軍 きのこたけのこ中毒症対策基地
スメラギ「なんですって! 王留美が!?」
刹那「王留美の居場所はわかるか?」
フェルト「……経済特区日本、JNN本社です!」
沙慈「姉さんの職場だ……」
ミレイナ「ノリエガさん、大変ですぅ! クーデターが発生したみたいですぅ!」
ティエリア「クーデターだと!? きのこ派のJNNか? たけのこ派の残党か?」
ミレイナ「それが……。映像を転送するですぅ!」
ハーキュリー『私は同志たちとともに、きのこ厨基地であるJNN本社を占拠した』
ハーキュリー『私たちの目的はただひとつ。きのこ厨たけのこ厨の蛮行を世に知らしめ、その是非を世論に問うためである』
ハーキュリー『我々はすぎのこ村の利益と安全を守る村民だ!』
ハーキュリー『ゆえに、誤ったきのこ、間違ったたけのこを糺すのも我々すぎのこ村の使命なのである!』
399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:40:58.57 ID:xHI30OyL0 [9/44]
セルゲイ「ハーキュリー! なんてことを!!」
沙慈「すぎのこ村って一体……」
イアン「きのこの山、たけのこの里の兄弟品だが、最近の若いもんは知らんのか」
セルゲイ「発売してすぐ売り場から消えたから無理もない」
ビリー「すぎのこ村は、きのこたけのこ戦争に巻き込まれて消失したとの俗説もあるね」
ライル「やっとのことでたけのこ派を抑え込んだと思ったら、こんどはきのこすぎのこ戦争かよ」
アレルヤ「きのこたけのこ戦争を終わらせたところで、この世には無数の食べ物がある、か……」
ティエリア「このままアリー・アル・サーシェスの言った通りになどさせん!」
刹那「俺たちの手でこの戦いを止める!」
スメラギ「そうね。それでこそCB……」
グラハム「それでこそ少年!」
沙慈(こうして、僕たちのラストミッションが、)
刹那(きのこたけのこすぎのこ戦争を止めるための戦いがはじまった)
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:44:04.66 ID:xHI30OyL0 [10/44]
――経済特区日本JNN本社前 プトレマイオス2
スメラギ「クーデター派は元軍人よ」
カティ「奴らはMSで武装している。総員、くれぐれも……」
フェルト「コーラサワー機、すぎのこ砲で撃沈しました!」
ミレイナ「応答なしですぅ!」
カティ「……コーラサワー機に砲撃!」
ドーーーーーーーーーン!
イアン「味方に砲撃しただと!?」
カティ「心配ない。中身はカロリーゼロコーラだ。すぐに復活する」
コーラ『イヤッフウウウウウウウウウ!! 不死身のコーラサワー復活!!』
リンダ「本当に、何事もなかったかのように復活したわ……」
ビリー「だから、カロリーゼロだからって、ダメージゼロにはならないよ……」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 17:56:48.41 ID:xHI30OyL0 [11/44]
ハレルヤ「いいか、きのことたけのこの融合だ!」
ソーマ「わかっている。きのことたけのことぱんだの融合だな」
ハレルヤ「行くぜえええ! これが超兵の力だ!!」
アレルヤ「違う、これはお菓子業界の未来を切り開く力だ!!」
セルゲイ「こんなことはやめるんだハーキュリー!」
ハーキュリー「世論は目を覚ます必要があるのだよセルゲイ!」ジャン! ケン! ポーン!
アンドレイ「一般人を人質に取るなんて……ぐああああっ!!」カクレンボオォォォ!!
セルゲイ「アンドレイ!」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、あのこはだあれ? すぎのこー村のすぎのこじゃ♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、すーぎのこ。すぎのこそろって食べ盛り♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、すーぎのこ。じゃんけんぽーんでかくれんぼ♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、みーつけた。すぎのこそろって食べ盛り♪」」」」
ハレルヤ「なんだよこいつら!!」
アレルヤ「これは、敵の数が多すぎる……」
409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:07:02.45 ID:xHI30OyL0 [12/44]
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、あのこはだあれ? すぎのこー村のすぎのこじゃ♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、すーぎのこ。すぎのこそろって食べ盛り♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、すーぎのこ。じゃんけんぽーんでかくれんぼ♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、みーつけた。すぎのこそろって食べ盛り♪」」」」
ティエリア「まさか、君とともに戦うことになるとは……」
リボンズ「勘違いしないでほしいな。僕は計画がチョコ菓子ごときに奪われるのが許せないだけさ」
リジェネ『ふたりとも頑張ってね。僕も基地でゴロゴロしてポッキー食べながら応援してるよ』
ティエリア「ゴロゴロだと!? 君も戦え!!」
リジェネ『僕だって選ばれし6人の仲間とか、オリジナルを含む全ての太陽炉のコントロールみたいな能力があったら戦うけどさ、』
リジェネ『さっきまでそんな能力が合ったような気がしたけど、気のせいだったみたいだし、戦わないよ』
ティエリア「なにを言っているんだ君は……」
リボンズ「……」
???『あぎゃ』
リジェネ『まあ、仕方ないな。リボンズがどうしてもって言うから、援軍を派遣してあげるよ』
リボンズ「そんなことひとことも言っていないよ」
411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:11:24.16 ID:xHI30OyL0 [13/44]
ティエリア「援軍……?」
ブリング「リボンズ・アルマーク! ティエリア・アーデ!」
ディヴァイン「助太刀する!」
ティエリア「君たちも復活したのか!」
リボンズ「余計なことを……」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
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赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
リボンズ「これは、味方の数が多すぎる……」
ティエリア「…とんだ茶番だ」
413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:16:21.72 ID:xHI30OyL0 [14/44]
ライル「何派なんだ貴様は! なぜ戦渦を広げようとする!」
アリー「何派でもねえ! 俺は俺だ! 戦いが好きだからやってんに決まってんだろ!!!」
ライル「こいつだけは絶対に許さねえ!」
アリー「許してもらおうなんて思っちゃいねえ!! 行けよファング!!!」ダダダダダ
アニュー「させないわ! 行きなさい! アポロ!」バラバラバラ
ヒリング「そっちとは地方特産バリエーションがダンチなのよね!!」バラバラバラ
アリー「ぐああああああああああ!!」ベタベタベタ
リヴァイヴ「こっちも助太刀しますよ」
ライル「お前ら……」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:22:58.36 ID:xHI30OyL0 [15/44]
絹江「久しぶりね沙慈……」
沙慈「姉さん……」
絹江「どうして沙慈がこんなところに、なんて野暮なことは聞かないわ……」
絹江「きのこ派最前線のJNNまで来てくれたんだもの。沙慈もきのこ派に決まってるわよね」
絹江「4年前にどっちもおいしいだなんて、おかしなことを言ったのは嘘だったのよね沙慈」
絹江「きのこの山がたけのこの()なんかと同列なわけがない! 味もチョコレートの量も全てがたけのこの勝ち!」
絹江「あの時はあのたけのこ女に脅されてああ言うしかなかったんだだってわかってるわよ沙慈!」
絹江「あなたが好きなのはきのこの山だってわかってる!」
沙慈「だめだ……。姉さんまで昔のルイスみたいになってる……」
刹那「これでは前に進めない……」
グラハム「ならば、ここは私があずからせてもらおう!」
刹那「お前は!!」
沙慈「筑前炊き仮面さん!!」
グラハム「きのこ王国のミス・ヒメは私に任せるがいい!」
グラハム「だから、行け少年たち! お菓子業界の未来をその手で切り拓け!!」
420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:26:37.76 ID:xHI30OyL0 [16/44]
――JNN本社内
紅龍「お嬢様! CBと連邦がそこまで迫ってきています! 早くお逃げください!」
留美「……ふふっ」
紅龍「お嬢様……?」
留美「……うふふふふふ!」
留美「たけのこ厨は消えた。きのこ厨もすぎのこ厨ももうお仕舞いだわ」
留美「何百年と続いてきたお菓子が消える……」
留美「いいえ、きのこ厨が勝っても、すぎのこ厨が勝っても、CBが勝ったとしても、」
留美「どちらにしても、世界は変わる……!」
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:30:23.50 ID:xHI30OyL0 [17/44]
ネーナ「バッカじゃないの!」
留美「なんですって!」
ネーナ「あんたはただ駄々をこねているだけ! 世界中にいくつお菓子があるのよ! こんなことして世界が変わると本気で思ってんの?」
留美「あなたにはわからないでしょうね」
ネーナ「わかってないのはあんたの方よ、お嬢サマ! パンもケーキもなにもかも食べ放題だったあんたになんてわかってたまるか!」
ネーナ「あたしは作られて、戦わされて……他の奴らみたいにお菓子も自由に食べれなかった!」
留美「あなたは特別じゃないわ……」
ネーナ「うるさいうるさいうるさい! あんたのその小うるさい口なんて塞いでやる!」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
ネーナ「あんたが作らせたオートマトンでね……」
留美「……ひいっ!」
ネーナ「あんたなんて大嫌い! チョコレートの食べ過ぎでぶくぶく醜く太って鼻血出して死んじゃえばいいよ!」
紅龍「逃げろ留美!!」
422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:34:18.74 ID:xHI30OyL0 [18/44]
――
――――
留美(全裸)『……わたくしは…………』
留美(全裸)『助かった……?』
留美(全裸)『でもここは……? わたくしはJNNにいたのではなくて?』
刹那(全裸)『なぜだ?』
留美(全裸)『刹那・F・セイエイ?』
沙慈(全裸)『すいませんすいません見てませんから裸なんて見てませんごめんなさい』
刹那(全裸)『お前はどうして戦いを広げた?』
留美(全裸)『……世界を変えるため』
刹那(全裸)『違う』
留美(全裸)『それ以外になにがあって? あなたたちだって世界を変えたがっていた』
刹那(全裸)『違う。あんたは……』
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:38:15.04 ID:xHI30OyL0 [19/44]
――1X年前 王家
子留美『お兄様、なにを食べていらっしゃるの?』
子紅龍『きのこの山とたけのこの里……』ムシャムシャ
子留美『わたくしにも分けてくださる?』
子紅龍『ああ』スッ
子留美『わーい!』
子紅龍『……』ムシャムシャ
子留美『おいしいですわね、お兄様』ムシャムシャ
子紅龍『ああ』ムシャムシャ
424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:43:23.44 ID:xHI30OyL0 [20/44]
『なにをしているんだ留美!』
『王家の次期当主とあろうものがそんなものを食べるな!!』
『こんな安っぽい菓子、なにが入っているかわかったもんじゃない!!』
『もう二度と食べるな!!』
子留美『そんな! 返して! わたくしのお菓子……返して!!』
子紅龍『……』ムシャムシャ
子留美『お兄様……?』
子紅龍『……お父様がダメって言ったから留美はダメ』ムシャムシャ
子留美『そんな! どうしてお兄様だけ……。どうしてわたくしだけ……』
子留美『ずるい……こんなのって……』
425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 18:47:05.83 ID:xHI30OyL0 [21/44]
――2307年 プトレマイオス
スメラギ『お久しぶりね、王留美。わざわざご苦労様』
留美『実行部隊の視察もエージェントの役目ですから』
留美『それより、ガンダムマイスターはどちらに?』
スメラギ『さっきまで刹那がその辺にいたんだけど……』
『よう、刹那! なに食ってんだ?』
『きのこの山とたけのこの里……』
『き、きのこの? たけのこの……?』
『なんなんだこれは?』
『きのこの山とたけのこの里だ。経済特区日本原産の有名な菓子なんだが、お前らまさか知らないのか?』
スメラギ『珍しく4人揃ってると思ったら、子供みたいにお菓子なん食べて……。あの子たちにも意外とかわいいところがあるのね』
留美『…………』
429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 19:00:52.37 ID:xHI30OyL0 [22/44]
――
――――
留美(全裸)『……私は王家の当主』
留美(全裸)『幼い頃から世界的なセレブとして、なに不自由なく暮らしてきたわ』
留美(全裸)『パンもケーキも思うがままに手に入る退屈で灰色の世界……』
留美(全裸)『だけど、気付いてしまった』
留美(全裸)『時の流れは止められない。やり直すことができない。過去に食べられなかったきのこたけのこはもう2度と食べることができない……』
沙慈(全裸)『そんなことのために、あなたはきのこたけのこ戦争を引き起こしたんですか! そんなことのために、ルイスと姉さんは……!』
留美(全裸)『そんなこと……。あなたのような人間にはそう思えるのでしょうね……』
留美(全裸)『刹那・F・セイエイ、あなたなら考えたことがあるはず』
留美(全裸)『あなたはこれを見ても、わたくしを否定できるのかしら……』
刹那(全裸)『……』
431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 19:04:30.98 ID:xHI30OyL0 [23/44]
――1X年前 アイルランド
子ライル『たけのこの里うめー!』ムシャムシャ
子ニール『きのこの山の方がうめー!』ムシャムシャ
子ライル『たけのこの里の方がもっとうめー!』ムシャムシャ
子ニール『きのこの山の方がもっともっとうめー!』ムシャムシャ
子ライル『たけのこの里の方がもっともっともっとうめー! きのこはカス!』ムシャムシャ
子ニール『カスはたけのこだろ! 絶対きのこの方がうまいって!!』
子ライル『きのこが好きとかバカじゃね。たけのこの方が売れてる!人気! はい論破!』
子ニール『売上が全てじゃねーよ! たけのこなんてガキの食い物だね。きのこは大人に人気。ま、弟のライルにはわからないだろうがな。はい論破!』
子ライル『弟つったって、双子だろ! ヒゲのきのこじじいは若者に嫉妬すんな! 土管にでももぐってろ!』
子ニール『うっせーぞルイージ! 永遠の二番手のくせに! きのこ! 絶対きのこ!』
子ライル『たけのこ! 絶対たけのこ!』
――――
沙慈(全裸)『……えっ、今のがなんなんですか? よくある光景じゃないですか』
留美(全裸)『よくある……ね……』
433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 19:07:04.40 ID:xHI30OyL0 [24/44]
――1X年前 クルジス
『この戦いは神の御前に捧げられる聖戦である。死を恐れるな。我々は戦いで死することによって神の御許へと導かれるだろう』
ソラン(子刹那)『…………』
――1X年前 超兵機関
子アレルヤ『マリー、今日は、しろくまちゃんのほっとけーきって本を持ってきたよ』
子マリー(ほっとけーき? ほっとけーきってなにかしら?)
子ハレルヤ(そんなことも知らねーのかよ!)
子アレルヤ『ハレルヤは知っているの?』
子ハレルヤ(はぁ? お前が知らねーことを俺が知ってるわけねーだろ!)
――X年前 母艦ソレスタルビーイング
リジェネ『ティエリアをCBに!?』
リボンズ『彼はCBが活動を開始した数百日のうちに世界の敵として死ぬ。計画として決まっていることだよ』
ヒリング『それよりリボンズ、何か食べる? 今日はトースト失敗してないわよ』
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 19:10:13.82 ID:xHI30OyL0 [25/44]
――
留美(全裸)『これでもよくある光景といえるのかしら?』
沙慈(全裸)『…………』
留美(全裸)『過去には戻れない。楽しい子供時代を送れなかったものは、もう二度とそれを取り戻せない』
留美(全裸)『刹那・F・セイエイ、あなただって、おいしかったきのこたけのこの思い出を自慢げに話すロックオン・ストラトスに嫉妬をしたでしょう』
留美(全裸)『アレルヤ・ハプティズムだって、ティエリア・アーデだって、彼を疎ましく思っていたに違いないわ!』
刹那(全裸)『違う!』
留美(全裸)『なにが違うというの』
刹那(全裸)『ロックオンは俺たちに教えてくれた。きのこを、たけのこを、きのこたけのこ戦争を、お菓子の楽しみ方を』
刹那(全裸)『確かに、過去は変えることはできない。だが、未来は変えられる。俺たちは変わることはできる』
沙慈(全裸)『未来は今からだって変えられるんだ。お菓子は子供だけのものじゃない』
沙慈(全裸)『大人買いみたいに、大人になったって楽しい思い出はつくれるんだ』
刹那(全裸)『そうだ、俺は変わる! お前だって変わっていける!』
留美(全裸)『わ、わたくしは……』
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 19:11:49.96 ID:xHI30OyL0 [26/44]
――
――――
沙慈『あっ、刹那。これお裾分け』
刹那『きのこの山……たけのこの里……?』
沙慈『ルイスが買いすぎたのを押しつけられちゃって……。よかったら食べてよ』
ロックオン『よう、刹那! なに食ってんだ?』
刹那『きのこの山とたけのこの里……』
アレルヤ『き、きのこの? たけのこの……?』
ティエリア『なんなんだこれは?』
ロックオン『きのこの山とたけのこの里だ。経済特区日本原産の有名な菓子なんだが、お前らまさか知らないのか?』
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 19:12:38.66 ID:xHI30OyL0 [27/44]
刹那『ひとりでは食べきれない。お前たちも食べてくれ』スッ
ロックオン『サンキュー。ありがたくいただくぜ』モグモグ
アレルヤ『おいしいね、ハレルヤ……』モグモグ
ティエリア『……』モグモグ
刹那『まだたくさんある。買いすぎたらしい』
ロックオン『大人買いにしても買いすぎだろ』
ティエリア『我々で全て消費できるのか?』
ロックオン『いざとなったら他の連中にお裾分けだな』
刹那『お裾分けのお裾分けか。ちょうどいい、あんたも食べるか?』スッ
留美『――ええ、おひとついただきますわ』
439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 19:14:20.87 ID:xHI30OyL0 [28/44]
ちょっと夕食を食べてきます。
残りはエピローグだけです。
留美は>>57あたりからちょくちょく刹那達に介入してました
451 名前:再開します[] 投稿日:2010/12/01(水) 20:48:56.69 ID:xHI30OyL0 [29/44]
沙慈(……こうして、きのこたけのこ、そして、すぎのこ戦争は終わった)
――スイーツ店
ジニン(今日は、カタロンにきのこ中毒にされた妻の……)
ジェジャン(病弱な妹の……)
ジニン・ジェジャン((退院日!))
ジニン・ジェジャン((恥ずかしいのを我慢して、お祝い用のお菓子を買いにきたのに、なぜこんな所に軍の知り合いに会うんだ!))
ミハエル「なんだあのおっさん達、邪魔くせえ……」
ヨハン「これではネーナのスイーツが買えん」
ネーナ「せっかく、今日は兄々ズの退院祝いなのに!」
452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:00:43.25 ID:xHI30OyL0 [30/44]
ビリー(私たちの使命は、おいしさ・楽しさの世界を広げ、健康・安心への期待に応えていくこと)
ビリー(私たちの願いは、お客様の気持ちに寄り添い、日々の生活充実に貢献すること)
ビリー(明治グループの理念だ)
ビリー(僕が調べたところによると、GN粒子には人と人をリンクさせる力があるようだ)
ビリー(明治製菓の気持ちがきのこたけのこを通じて中毒者達を、クロスロード君の気持ちが筑前炊きを通じてルイス・ハレヴィを変えたのかもしれない)
ダリル「隊長、これは……?」
グラハム「筑前炊きだ」
ハワード「まさか、隊長の手作りですか?」
グラハム「無論だ」
グラハム「料理は愛情! これが私の愛だ!!!」
ジョシュア「ふん、お袋面して!」モグモグ
455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:04:53.74 ID:xHI30OyL0 [31/44]
――経済特区日本
ルイス「ちょっと沙慈! あたしのきのこの山、食べたでしょ!」
沙慈「ええっ!? あれ、ルイスのだったの? 君はたけのこ派じゃ……」
ルイス「今日はきのこ気分だったの! 沙慈のばかばか!」
沙慈「ごめんルイス……」
ルイス「買ってきて! 今すぐコンビに行って、きのこの山買ってきて! 今すぐ食べたい食べたいー!」
沙慈「そんなあ……」
絹江「全く……。ほら、私のお菓子あげるから我慢しなさい。新発売のラッキーミニアーモンドですって」
ルイス「わあ、お姉さん優しい! 沙慈も見習ってよね!」
沙慈(食べ物の恨みは怖い)
沙慈(世界にはたくさんの食べ物があって、その数だけ恨みや妬みもあるのだろう)
沙慈(もしも、また、戦いが起きてしまったら、その時はきっと彼らが立ち上げる……)
沙慈(全ての矛盾を抱えて……)
456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:08:23.75 ID:xHI30OyL0 [32/44]
――プトレマイオス2
刹那「……」ズルズル
ニール「よう、刹那! なに食ってんだ?」
刹那「赤いきつねだ」
アレルヤ「赤いきつねと緑のたぬきだっけ」
ティエリア「経済特区日本原産のインスタント麺だな。世界中に流通している製品だ」
ニール「俺が説明しようと思ったんだが……まあいいさ。昔っから、こいつらは人類に争いを……」
ライル「きつねとたぬきの大戦争だろ?」
ニール「ちょっ」
アレルヤ「経済特区日本も争いが耐えないね」
ティエリア「火種は食べ物ばかりだがな」
461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:14:46.26 ID:xHI30OyL0 [33/44]
ニール「俺は緑のたぬき派だけど、この戦争のやっかいなとこは、どん兵衛という別勢力がいることだな」
ライル「俺はどん兵衛派だ。消費者の声を取り入れてこまめにリニューアルする常に新しい味を求める未来に生きるカップ麺だ」
ニール「改悪とも言うだろ。モモフク・アンドーが亡くなってからの日清はなんか迷走してねえか? 古いものを壊せばいいってだけじゃねえんだ」
ティエリア「モモフク・アンドーが亡くなったのは300年も前のことだが……」
ライル「さすが、過去に縛られて変われなかった男だぜ」
アレルヤ「僕は、白いマルチーズって商品があれば、絶対に好きになるんだけど……」
ハレルヤ(白い力もちうどんがそう改名するよう祈っとけ。ま、無駄な努力だろうがよ)
466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:19:14.75 ID:xHI30OyL0 [34/44]
ティエリア「うどん・そばの分類から外れるが、僕はチキンラーメンが気に入っている」
アレルヤ「君がインスタント麺を好んで食べるなんて意外だな」
ニール「てっきり、栄養価がどうとかって言い出すと思ったぜ」
ティエリア「今となっては、インスタント麺には不健康なイメージがついているが、そもそも、モモフク・アンドーは……」
ライル「あんた、チキンラーメン開発物語を全部語る気か! 話が長くなる!」
ニール「変われなかった俺のかわりに話題を変えるぜ! 刹那はどんなインスタント麺が好きなんだ?」
刹那「俺はどん兵衛だ」
ニール「刹那ぁ! お前もついにガンダム以外の答えを言えるようになったのか!!」
ティエリア「どん兵衛は過去にガンダムとのコラボをしている」
刹那「俺がガンダムだ」
ライル「やっぱ、ガンダムかよ……」
469 名前:まだおまけが続きます[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:27:18.55 ID:xHI30OyL0 [35/44]
――
――――――
アリー「きのこの山とたけのこの里」
アリー「コカコーラペプシコーラ、ポッキートッポフラン、パイの実コアラのマーチ、粒あんこしあん、ポカリアクエリ、吉野家松屋すき家なか卯……」
アリー「まだ戦いは終わっちゃいねえ!」
アリー「世界にはまだまだ数え切れないほどの食べ物があんだよ!」
「この戦いは赤いきつねに捧げられる聖戦である。緑のたぬきを許してはならない」
アリー「さあ、始めようじゃねえか! インスタント麺同士による、とんでもねえ戦争ってやつをよ!」
刹那「きのこたけのこ戦争への武力介入を開始する」 Mission complete ?
473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:36:14.79 ID:xHI30OyL0 [36/44]
!! 特 報 !!
ラッセ「俺達はただ黙ってお湯を注ぐだけでいい。いざという時まではな」
ミレイナ「日清さん、どんなリニューアルをしても、ミレイナはカップヌードルさんのことが大好きです」
スメラギ「謎肉のことを、思ってあげて……」
フェルト「いいの。スーパーカップは大きすぎるから、私はマグヌードルを食べるから、それでいいの……」
―――カップラーメンにはまるトレミークルー
474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:39:07.21 ID:xHI30OyL0 [37/44]
――しかし、ひとつのラーメン屋が世界を変える!
アレルヤ「この行列……それがそんなにも気になるのかい、マリー?」
マリー「ええ、なんだか胸焼けがして……。ごめんなさい、私のわがままに付き合わせて……」
ティエリア「な、なんだ!? ヤサイの山が麺の下へ転移している!?」
ライル「カロリー計算しなくてよかったのかい?」
刹那「その必要性を感じない」
475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:41:11.02 ID:xHI30OyL0 [38/44]
デカルト「ジロリアンの実力、知りたいんじゃないですか?」
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:44:44.23 ID:xHI30OyL0 [39/44]
――ガンダム V.S ジロリアン !?
ライル「アニューだって完食できたんだ! だから、俺らだって!」
ハレルヤ「テメーが食ってんのはブタの餌だ!!」
アレルヤ「それでも麺だ!!」
ティエリア「僕らイノベイドは人類に健康的な食生活を送ってもらうと決めた……そのためなら!」
480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:48:03.86 ID:xHI30OyL0 [40/44]
キム「君は三田の荒熊を知っているか? 彼は一介の軍人でありながら、ロティストのあり方と二郎の未来を考え続けた男だった……」
アンドレイ「私はロットを守る、三田のロティストだ!!」
コーラ「ったく、なんだよ! 食うなら早く食えってんだ! ガンダム!!」
グラハム「これはラーメンではない! 二郎という名の――」
ビリー「に、ニンニクなしに、してください……」
店主「ラージャ」
アーミア 「……ねぇ、この前やった身体測定の結果、どうだった? ……なんかね、私、再検査だって言われちゃって。コレステロール値が……」
481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:51:58.27 ID:xHI30OyL0 [41/44]
リヒティ『なにしてるんすか。みんなまだ必死に食べてるっすよ』
クリス『乱れたロットを変えようとしている』
ニール『言ったはずだぜ、刹那。お前は食べろ。食べきれなかった俺のかわりに――』
刹那「俺たちは、食べきることができたんだ……」
マリナ「それであなたの家族は……幸せになれるのですね……」
483 名前:本当に終[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:57:27.78 ID:xHI30OyL0 [42/44]
主題歌 bUTARworld「ジロリア」
ルイス「沙慈、映画はどうだった?」
沙慈「ひどかった……」
ルイス「入場者に配られる26day限定の店主カードはもらえた?」
沙慈「もらえなかった」
ルイス「なんですってー?」
劇場版 機動戦士ガンダム00 - A battle of the Lot - 2314年秋 公開予定!
484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 21:58:46.31 ID:xHI30OyL0 [43/44]
以上で終わりです。
見てくださってありがとうございました。
微妙な終わり方になってしまったけいおんネタSSの続きを書いていたところ、
イノベイドをVOCALOIDにして、2期同士を合わせて刹那とティエリアがリボンズ主催の夏フェスに行く話
→あれ? 刹那とティエリアの出番多すぎじゃね?
→映画でその後が気になった沙慈とルイス、映画小説版でかっこよかったライルの見せ場が書きたい
→おまけで活躍させよう
……という感じて書いていたものが、予想外に長くなってしまった結果がこれです。
本当は今回の二郎ネタ程度の長さになる予定でした。
Tag : きのこたけのこ戦争
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