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C.C.「ルルーシュ。 お前、死んだらしいぞ」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:27:15.75 ID:ROKXfRbu0
C.C.「ルルーシュ! 起きろ、大ニュースだ!」
ルル「朝から騒々しいぞ…。 もう少し眠らせろ」
C.C.「二度寝する前に話を聞いておけ、損はさせないつもりだ」
ルル「どうせお前の事だから『ピザ激安』とかいうCMでも見たんだろう…」
C.C.「違う。 全く、お前は私を何と思っているんだ?」
ルル「ピザ食いNEET魔女」
C.C.「ほぅ、お前のカードを破産させるくらいピザを食ってやろうか?」
ルル「一体どんな脅しだ……」
ルル(……そして、俺はいつの間に見知らぬ部屋のベッドで眠っていたんだ)
C.C.「ルルーシュ! 起きろ、大ニュースだ!」
ルル「朝から騒々しいぞ…。 もう少し眠らせろ」
C.C.「二度寝する前に話を聞いておけ、損はさせないつもりだ」
ルル「どうせお前の事だから『ピザ激安』とかいうCMでも見たんだろう…」
C.C.「違う。 全く、お前は私を何と思っているんだ?」
ルル「ピザ食いNEET魔女」
C.C.「ほぅ、お前のカードを破産させるくらいピザを食ってやろうか?」
ルル「一体どんな脅しだ……」
ルル(……そして、俺はいつの間に見知らぬ部屋のベッドで眠っていたんだ)
:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:29:53.98 ID:ROKXfRbu0
C.C.「ふん。減らず口はその辺にして、いいから私の話を聞けと言っている」
ルル「そこまでお前が執着するニュースとは珍しいな。
いいだろう、話してみろ」
C.C.「ルルーシュ。 お前、死んだみたいだぞ」
ルル「何……だと……!?」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:32:41.42 ID:ROKXfRbu0
ルル「それは何時だ?」
C.C.「先日の昼過ぎとの事らしい」
ルル「いったい誰が殺した?」
C.C.「先の大戦で死んだと思われていたゼロに、だ」
ルル「死因は?」
C.C.「胸を剣で一突き。 出血多量によるショック死だと報道されていた」
ルル「ほぅ…一突きで仕留めたのか。 ゼロは相当の腕利きだな」
C.C.「ああ、それはもう色々な奴からお墨付きな程度にはな」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:35:52.95 ID:ROKXfRbu0
ルル「捕虜のナナリーはどうなったんだ?」
C.C.「解放軍と市民により即救助された」
ルル「黒の騎士団の面々は?」
C.C.「同上だ」
ルル「今日の朝食は?」
C.C.「フレンチトースト。私が作ったんだぞ」
ルル「味の方は?」
C.C.「味見などするか。目分量に決まっているだろう」
ルル「…ちなみにシュナイゼルはどうなった?」
C.C.「助けられた恩義が云々で、ゼロに忠義を誓う声明を昨晩のうちに発表した」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:39:28.19 ID:ROKXfRbu0
ルル「それで、俺は誰だ」
C.C.「ルルーシュだ」
ルル「そうか…殺されたのは誰だったか?」
C.C.「ルルーシュだな」
ルル「とんでもない事件が起こったものだな」
C.C.「ああ、お前が寝ていた間に世間はとんでもない事態になっているぞ」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:42:03.15 ID:ROKXfRbu0
ルル「……それで、満足したか?」
C.C.「ああ。予想以上にお前が乗ってくれて大満足だ」
ルル「いつの間にかゼロ・レクイエムを俺はやり遂げていたのか」
C.C.「お見事だったぞ」
ルル「お前から賞賛を貰えたとなれば、相当なものだったのだろう」
C.C.「……ん?」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:43:43.35 ID:ROKXfRbu0
ルル「どうした、そんな訝しんだ顔をして」
C.C.「ルルーシュ、お前」
ルル「なんだ」
C.C.「ゼロ・レクイエムの事を覚えていないのか?」
ルル「……」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:45:51.74 ID:ROKXfRbu0
ルル「正直、気がついたらベッドに寝ていた事に最初は驚愕していた」
C.C.「一応確認しておくが、どういった理由でここにいるのか理解しているか?」
ルル「…大体の予想はつくが確証が持てない」
C.C.「覚えてないのか? お前、刺されてからずっと眠っていたんだぞ」
ルル「言われてみれば先日の記憶が曖昧だな」
C.C.「ちなみに、どの辺りまで覚えている?」
ルル「ほとんど覚えていない。
うろ覚えながら、ナナリーと少しだけ喋った…気がするだけだ」
C.C.「そうか。 会話は出来たか?」
ルル「…ああ。 記憶や感覚は曖昧だが、何かしら会話を交わせたと思う」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:50:45.35 ID:ROKXfRbu0
ルル「さて、現状を理解するために様々な疑問がある。
しかしてゼロ・レクイエムを含めた全ての事象が
本当にあったことならば、一つ大きな問題があるのだが」
C.C.「お前が抱える問題なぞお見通しだ」
ルル「ほぅ、やけに自信ありげだな」
C.C.「当たり前だろう? 私はC.C.だからな」
C.C.「ズバリ空腹だな。待ってろ、今すぐ朝食持ってきてやる」
ルル「……大ハズレもいいところだ」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:53:49.91 ID:ROKXfRbu0
ルル「思ったよりも美味しく出来ているな、このフレンチトースト」
C.C.「私にかかれば簡単な事だ」
ルル「ところで、C.C.。キッチンに置いてある失敗作の山だが」
C.C.「それは後で私が食べる分だからな。 決して失敗作なワケじゃないぞ」
ルル「よく言ったものだな…」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:56:59.51 ID:ROKXfRbu0
ルル「で、だ。キッチンに置いてあるフレンチトーストっぽい何かだが」
C.C.「ふん」
ルル「お前には勿体無いくらいの量だ。俺が全部食うから後で持ってこい」
C.C.「だ、だからアレは私が食べる分だと…!」
ルル「いいから持ってこい」
C.C.「あ、アレは本来私の分だが、お前がそういうなら持ってきてやろう」
ルル「そういう事にしておいてやろう」
C.C.「…美味しくなくても知らないからな」
ルル「お前が作ったんだろう? 不味いのか?」
C.C.「そんなワケないだろう。 しっかり味わって食えよ」
ルル「せいぜい期待させてもらおう」
C.C.「……腹、壊すなよ」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:58:40.39 ID:ROKXfRbu0
ルル「おい、C.C.」
C.C.「なんだ」
ルル「昼はいらん」
C.C.「…完食したのか」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:01:20.20 ID:ROKXfRbu0
ルル「ちょっと横になるから、そっとしてくれ。
落ち着いた頃にでも俺の質問に答えてもらうぞ」
C.C.「却下だ。私は忙しい」
ルル「ゲーム機をTVへ繋ぐ作業を忙しいというのか、お前は」
C.C.「重労働だぞ?」
ルル「こんな事が重労働なら、数千万人単位で過労死する輩が出るぞ」
C.C.「いいじゃないか。
どうだ、折角の機会だから一緒にゲームでもするか?」
ルル「馬鹿を言え。俺にそんな時間が…」
C.C.「時間が?」
ルル「……時間が、あるのか?」
C.C.「ああ、あるんだぞ。 心からゆっくり休める時間が」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:03:02.19 ID:ROKXfRbu0
ルル「丁度いい腹ごなしだ。
こういうのには慣れていないが、お前がそう言うなら付き合おう」
C.C.「ふん、今日の童貞ボーヤは素直だな」
ルル「ただ、何事も慢性的に遊ぶのでは面白くない」
C.C.「私は楽しいぞ?」
ルル「俺が面白くないんだ。
…ちょっとした賭けでもしながら遊んでみるか」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:05:55.94 ID:ROKXfRbu0
ルル「受理するか?」
C.C.「内容次第だな」
ルル「なに、簡単なことだ。
俺が勝てばお前に質問、お前が勝てば俺に命令。
シンプル故に分かりやすいだろう?」
C.C.「おい、ルルーシュ」
ルル「なんだ?」
C.C.「お前に対する命令は何でもいいのか?」
ルル「内容次第だな」
C.C.「おやおや、いきなり保守的とはらしくないな。
要するにお前は負けなければいいんだ。
最初から『内容次第』と逃げているようでは男がすたるぞ?」
ルル「自分の事を棚に上げておいてよく言えるな…」
C.C.「私はか弱い女だからな。 よって先ほどの理屈は私にはまかり通らん」
ルル「…まぁいい。言い出したのは俺からだからな、その条件で受けてたとう」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:09:04.28 ID:ROKXfRbu0
C.C.「では、まずチェスゲームを何戦かやってみるか」
ルル「C.C.、俺にチェスで敵うと思っているのか?」
C.C.「聞きたい事があるのだろう?」
ルル「……ふん」
Win:ルルーシュ
ルル「当然ながら俺の勝ちだ」
C.C.「…ここまでコテンパンにされると若干腹が立つな」
ルル「…拗ねるな」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:11:59.59 ID:ROKXfRbu0
C.C.「それで、お前は何が聞きたいんだ?」
ルル「まずは一つ。俺の疑問の基盤となる質問だ」
C.C.「言ってみろ」
ルル「『ゼロ・レクイエムは予定の通り成功したのか?』」
C.C.「その質問にはYesと答えよう。
完璧だった。本当に、一部の狂いもなく、完璧に達成された」
ルル「……そうか」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:14:51.63 ID:ROKXfRbu0
C.C.「ゲーム中の憂い顔は相手に失礼だぞ。ほら、第二戦目だ」
ルル「まだ題目はチェスでいいのか?」
C.C.「ああ、それでいい」
Win:ルルーシュ
C.C.「………」
ルル「不貞腐れるな、さっきよりも10分長く対局出来たじゃないか」
C.C.「…バレバレだ。もっと分かりにくい手の抜き方をしろ」
ルル「…善処する」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:16:59.66 ID:ROKXfRbu0
ルル「では、次の質問だ」
C.C.「いいだろう」
ルル「『今俺たちが居る場所、ココはどこだ?』」
C.C.「確かに記憶の曖昧なお前にとっては重要な質問だな。
ここはジェレミアの隠遁地となる予定のミカン畑。そこの宿舎だ」
ルル「また随分と立派な宿舎だな」
C.C.「皇帝時代のお前から貰った給与の半分で土地と家を買ったそうだ。
随分と優遇してくれて感謝がうんたら、とアイツは言っていたぞ」
ルル「…そうか」
C.C.「外を見てみろ。見事なオレンジ農園だろう。
アレは全部ジェレミアが栽培しているらしい」
ルル「今さらながら自分の業の深さを噛み締めているよ」
C.C.「気にするな、アイツは忠義の名とかで結構受け入れているぞ」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:19:03.60 ID:ROKXfRbu0
C.C.「もう一戦、もう一戦だけやるぞ」
ルル「俺の勝ちは揺るがないが良いのか?」
C.C.「その鼻をへし折ることに快感を覚えるのが私だ」
ルル「面白い、やってみろ」
Win:ルルーシュ
C.C.「………!」
ルル「大人気なかったのは謝罪するから涙ぐむな」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:21:49.68 ID:ROKXfRbu0
ルル「では、気を取り直して聞くぞ」
C.C.「ふん、上等だ。何でもこい」
ルル「『何故ここには俺とお前しかいない?』」
C.C.「簡単な事だ。ジェレミアとアーニャが農作業に出て留守にしているからだ」
ルル「…ナイトオブラウンズが何故ここにいるんだ」
C.C.「色々あってジェレミアが養うことになったようでな。
この話は長くなるから、次の機会にでもゆっくり話してやる」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:24:21.79 ID:ROKXfRbu0
C.C.「…次はゲームを変えるぞ」
ルル「ふん、何でも来い。負けるつもりは毛頭無いがな」
C.C.「では、このゲームで高得点を取った方が勝ちとしよう」
ルル「次に選んだジャンルは『ガンシューティング』か。
この程度の題目なら楽勝だろう」
C.C.(…負けっぱなしは性に合わんからな。目にもの見せてやる)
ルル「今から始めるゲームのタイトルは何なんだ?」
C.C.「デスクリムゾン、だ」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:27:31.91 ID:ROKXfRbu0
Win:C.C.
ルル「おい、何だこれは」
C.C.「何がだ?」
ルル「何が? なにもかもに決まっているだろう!?
だいたい何だ、このコンバット越前とやらは!
コードネームに本名の一部を使う馬鹿がいるか!!」
C.C.「落ち着け、そんな熱くなるな」
ルル「他にも設定やらゲームの当たり判定やら、不満な部分を上げたらキリが無い…!」
C.C.「クソゲーたる所以がそこだからな」
ルル「それに、何よりも」
C.C.「ん?」
ルル「なんでお前は平然とエンディングまで辿り着いてるんだ!?」
C.C.「ふふん。当たり前だ、私を誰だと思っている?」
ルル「くそぅ…無駄に勝ち誇るその顔が腹立たしい……!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:32:26.44 ID:ROKXfRbu0
C.C.「それじゃあ命令を一つ聞いてもらおうか」
ルル「仕方ない。ルールはルールだからな」
C.C.「『コーヒー淹れてこい』」
ルル「人を小間使いと思っていないか、お前」
C.C.「黙れ敗者。とっとと私のために精魂込めてコーヒー作れ」
ルル「くっ、い、淹れてくるから待っていろ! すぐに再戦だ!」
C.C.「おい、ルルーシュ」
ルル「何だ!?」
C.C.「間違っても睡眠薬入れて、私に変なことしようとするなよ?」
ルル「…手が滑って下剤が投与されたら悪かったと先に謝っておくよ」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:35:48.72 ID:ROKXfRbu0
~数分後~
C.C.「ほぅ、やるじゃないか。及第点を与えれる程度には美味いぞ」
ルル「褒められても嬉しくないのが不思議だな」
C.C.「変なものは入れてないだろうな?」
ルル「お前はまず俺に対する猜疑心を脱ぎ払うことを善処しろ」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:39:39.68 ID:ROKXfRbu0
ルル「さて、再戦だ」
C.C.「ゲームは先ほどと一緒で構わないな?」
ルル「構わないわけないだろう。さっさと別のゲームに切り替えろ」
C.C.「ふん、文句ばかりは一丁前だな」
ルル「その台詞はどの口が言うんだ」
C.C.「じゃあ、シューティングでのスコアアタックはどうだ?」
ルル「ほぅ、パターン構築が主となるタイプか。俺は構わんぞ」
C.C.「ジャンルは横スクロールSTGでいいな」
ルル「いいだろう。
ところで、何というタイトルのゲームなんだ?」
C.C.「怒首領蜂・大往生だ」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:41:19.92 ID:ROKXfRbu0
Win:C.C.
ルル「ス、スコア差が圧倒的すぎるぞ…」
C.C.「なんだ、張り合いの無い奴め」
ルル「C.C.、貴様…このゲーム、やり込んでいるなっ!」
C.C.「答える必要は無い」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:44:09.93 ID:ROKXfRbu0
C.C.「そうだな、とりあえず『腰でも揉め』」
ルル「年寄りは大変だな」
C.C.「喧しい。 私はまだピチピチだ」
ルル「その表現がすでに…いや、なんでもない」
C.C.「うむ、今から横になるんで黙って手を動かせ」
ルル「はいはい…」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:46:16.26 ID:ROKXfRbu0
C.C.「それと」
ルル「ん?」
C.C.「変なところ触るなよ」
ルル「触らん」
C.C.「絶対だぞ」
ルル「触らん」
C.C.「手がすべったとか無しだからな」
ルル「触らんと言っているだろう」
C.C.「…真顔で返答されると、それはそれで腹が立つな」
ルル「…一体なんなんだ」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:48:52.49 ID:ROKXfRbu0
C.C.「さて、次は何で挑んでくる? んん?」
ルル「パズル系ならば有り難いんだが」
C.C.「却下。 お前に分がありすぎてアンフェアだ」
ルル「だとすればお前に何か案はあるのか?」
C.C.「そうだな、イレブンを列車で徘徊しながらモノを買い続けるゲームはどうだ?」
ルル「その言い回しだとモノポリーを連想するな」
C.C.「大体あっている。 桃太郎電鉄というタイトルのようだ」
ルル「またしても初めてプレイするゲームか。
C.C.、ちなみにお前これをどの程度やりこんでいるんだ?」
C.C「一人で閻魔を3人相手どって余裕で勝てる程度だ」
ルル(基準がいまいちよく分からんが、大したことはなさそうだな…)
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:51:15.47 ID:ROKXfRbu0
C.C.「さて、これはプレイ年数が選べるが何年くらいで戦ってみるか?」
ルル「適度に遊べる程度で頼む」
C.C.「了解した。 では10年くらいで遊ぶか」
Win:C.C.
ルル「くっ……惜敗か…!」
C.C.「ルルーシュ、お前の敗因は一つ。
機動力を疎かにして農林物件ばかりを買い漁ってしまったことだ」
ルル「ふん、次の機会には見返してやるからな」
C.C.「せいぜい楽しみにしておこう」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:57:01.92 ID:ROKXfRbu0
C.C.「……『手を握れ』」
ルル「ん?」
C.C.「二度も繰り返さんぞ」
ルル「いや、しっかり聞こえてはいたんだが」
C.C.「だったら早くしろ」
ルル「そんな事でいいのか?」
C.C.「充分だ」
ルル「手の内側に画鋲とか仕込んでいないだろうな」
C.C.「なんだその絶妙に陰険な手法の嫌がらせは」
ルル「…欲の少ない奴だな」
C.C.「…いや、私にとっては欲張りなくらいだよ」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:01:10.79 ID:ROKXfRbu0
C.C.「さて、次は何のゲームで遊んでみるか?」
ルル「C.C.、ちょっと待て。
こんなに長時間ゲームをやったことが無い身としては、流石に疲れたぞ」
C.C.「なんだ、もうへばったのか。 だらしない奴め。
私なんて某RPGでは天鱗を求めて丸二日ポータブルを手放さなかったぞ」
ルル「見事なまでに廃人じゃないか」
C.C.「そのくらい私の持つ気概を見習ってみろ」
ルル「ああ、反面教師としてな…」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:04:38.11 ID:ROKXfRbu0
C.C.「まぁ、お前が疲れたならば仕方ない。この辺りで切り上げるか」
ルル「ちょっと待て、まだあと一つだけ聞きたいことがある。
最後に一戦だけやるぞ」
C.C.「ほう? 題目は?」
ルル「シンプル・イズ・ベスト。 ジャンケンだ」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:06:46.84 ID:ROKXfRbu0
C.C.「先に言っておく。 私はグーだ」
ルル「奇遇だな。 俺もグーを出すつもりだ」
C.C.「それでは引き分けてしまうだろう」
ルル「だったらお前が変えればいい」
C.C.「却下だ。 お前に言われてホイホイ意見を変えるのはプライドが許さん」
ルル「じゃあ俺がパーを出せば万事解決だな」
C.C.「ま、まぁそういう事になるな」
ルル「もういいな? それではいくぞ」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:08:57.70 ID:ROKXfRbu0
C.C.「最初は、グー!」
ルル「ジャンケン!」
ルル&C.C.「ポン!」
ルル:グー
C.C.:チョキ
Win:ルルーシュ
C.C.「ふ、不覚……」
ルル「C.C.、一つだけコツを教えておいてやる。
この手のゲームで心理戦に勝つには、まず引き分けを狙っていくことだ」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:10:51.05 ID:ROKXfRbu0
C.C.「まぁいい。 負けは負けだ。
で、お前が私に聞いておきたいことは何だ?」
ルル「最後に一つ、大事な質問をする。正直に答えてくれ」
C.C.「いいだろう」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:14:58.22 ID:ROKXfRbu0
ルル「今まで提示された条件から察すると、
本当にゼロ・レクイエムは終わったんだろう」
C.C.「ああ、お前達は見事にやり遂げている」
ルル「そうなると、大きな矛盾が一つだけ生じるんだ」
C.C.「…言ってみろ」
ルル「C.C.、『俺は何故こうして生きている?』」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:16:58.24 ID:ROKXfRbu0
C.C.「……」
C.C.「…どこかの物好きがコードを与えたからだ。
お前に死んでほしくないと願った愚か者が、そうしたんだ」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:19:01.36 ID:ROKXfRbu0
C.C.「ルルーシュ、人は死んだらどこへ行くか覚えているか?」
ルル「Cの世界だったか」
C.C.「ああ、そこでは過去に死した人と会話も出来る」
ルル「その為には自分も死人になっているのが条件だがな」
C.C.「お前、そこで会いたい人や謝りたい人がいるんだろう?」
ルル「……ああ」
C.C.「私がコードを与えたことにより、しばらくそこへ行けなくなったわけだ」
ルル「……」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:21:40.86 ID:ROKXfRbu0
C.C.「なぁ、ルルーシュ」
ルル「なんだ?」
C.C.「…私を恨んでくれて構わないんだぞ」
ルル「……」
C.C.「お前は全ての罪を抱える覚悟でスザクに殺されることを望んだ。
しかして、私の勝手なエゴでお前はこうして生きている」
ルル「……」
C.C.「言うなれば、お前の誇りに泥を塗ったようなものだ」
ルル「……」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:22:49.85 ID:ROKXfRbu0
C.C.「…本当に、これは私のエゴなんだ。 謝っても、謝りきれない」
ルル「……」
C.C.「だから一向に恨んでくれて構わない。
そうされるだけの理由が私にはあるし、お前にはそうする権利がある」
ルル「……」
C.C.「お前が望むのならば、何でもしよう。
私はただ…お前に死とは別の救いを見つけてほしかったんだ」
ルル「…なんでもする、だと」
C.C.「…そこだけを抜粋するか貴様」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:26:59.16 ID:ROKXfRbu0
ルル「本当に、なんでも聞くんだな?」
C.C.「あ、ああ! なんでも聞いてやろう」
ルル「C.C.、それでは…」
C.C.(な、何をこいつは願うのだろうか…)
ルル「ならば、C.C.」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:28:05.93 ID:ROKXfRbu0
ルル「俺と一緒に来い」
C.C.「……は?」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:29:58.82 ID:ROKXfRbu0
ルル「今まで騎士団やら何やらのしがらみばかりだった。
だからこそ、自由な時間が出来たら俺は旅がしてみたくてな」
C.C.「まるで仕事に疲れたOLの発想じゃないか」
ルル「五月蝿いぞ。
で、だ。 やはり旅をしようにも一人だと退屈しそうでな。
お供のような奴が一人は欲しかったんだ」
C.C.「…そこで私に白羽の矢が立ったわけだ」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:31:29.64 ID:ROKXfRbu0
C.C.「なぁ、恨んでないのか?」
ルル「感謝はすれど恨むことなど何も無い」
C.C.「いいのか?」
ルル「Cの世界にはいつでも行ける。 この現状も縁と受け取ろう」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:33:54.79 ID:ROKXfRbu0
ルル「何でも聞くと言ったな?」
C.C.「確かに言った」
ルル「二言は?」
C.C.「無い」
ルル「だとすれば話は早い。
俺をこういった現状においたお前への責任は、それが一番ベストな形だろう」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:35:39.70 ID:ROKXfRbu0
C.C.「全般的に問題はないが、一つだけいいか」
ルル「この後に及んで質問か。 まぁいい、何だ?」
C.C.「そ、その…私なんかで、いいのか?」
ルル「愚問だな。 お前がいいんだ」
C.C.「そうか。 そこまではっきり言うのは清々しいな」
ルル「ふん、今さら体裁を取り繕ってどうする。
忘れたか? 俺とお前は…」
C.C.「共犯者だから、か…」
C.C.「ふふん、それなら確かに遠慮は要らんな」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:39:02.73 ID:ROKXfRbu0
ルル「ルルーシュ・ランペルージは死んだ」
C.C.「ああ、シャルルの王位を継承したその瞬間にな」
ルル「そして、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアも死んだ」
C.C.「ああ、華奢な男が持つには重過ぎる大罪を背負ってな」
ルル「だが、俺は生きている」
C.C.「ああ、…生きている。 お前は、こうして生きている」
ルル「とりあえずは、この優しい世界で余生を楽しむとしよう」
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:42:32.67 ID:ROKXfRbu0
【エピローグ】
~とあるのどかな農道にて~
女「……」
男「……」
女「ギアスという名の王の力は、人を孤独にする」
男「……」
女「ふふっ。 少しだけ違っていたな」
男「……」
女「なぁ、ルルーシュ」
男「……ふん」
―END―
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:48:45.44 ID:ROKXfRbu0
長時間お付き合い頂きありがとうございました
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:13:12.26 ID:pycocQ5pP
C.C.「それで、お前は何が聞きたいんだ?」ってSSが昔あった気がする
>>29
以前書いたssを覚えていて下さった方がいた事に驚きました
需要の有無は関係なく、また同じネタで音楽紹介でもしてみたいですね
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:54:24.96 ID:ROKXfRbu0
完全に蛇足の形で申し訳ありませんが、スザクssも準備しておりまして…
ですが今回は時間の都合で割愛させていただきました
機会があれば彼にもスポットを当ててみたいですね
では、この辺りで失礼を
また次のギアスssで
C.C.「ふん。減らず口はその辺にして、いいから私の話を聞けと言っている」
ルル「そこまでお前が執着するニュースとは珍しいな。
いいだろう、話してみろ」
C.C.「ルルーシュ。 お前、死んだみたいだぞ」
ルル「何……だと……!?」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:32:41.42 ID:ROKXfRbu0
ルル「それは何時だ?」
C.C.「先日の昼過ぎとの事らしい」
ルル「いったい誰が殺した?」
C.C.「先の大戦で死んだと思われていたゼロに、だ」
ルル「死因は?」
C.C.「胸を剣で一突き。 出血多量によるショック死だと報道されていた」
ルル「ほぅ…一突きで仕留めたのか。 ゼロは相当の腕利きだな」
C.C.「ああ、それはもう色々な奴からお墨付きな程度にはな」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:35:52.95 ID:ROKXfRbu0
ルル「捕虜のナナリーはどうなったんだ?」
C.C.「解放軍と市民により即救助された」
ルル「黒の騎士団の面々は?」
C.C.「同上だ」
ルル「今日の朝食は?」
C.C.「フレンチトースト。私が作ったんだぞ」
ルル「味の方は?」
C.C.「味見などするか。目分量に決まっているだろう」
ルル「…ちなみにシュナイゼルはどうなった?」
C.C.「助けられた恩義が云々で、ゼロに忠義を誓う声明を昨晩のうちに発表した」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:39:28.19 ID:ROKXfRbu0
ルル「それで、俺は誰だ」
C.C.「ルルーシュだ」
ルル「そうか…殺されたのは誰だったか?」
C.C.「ルルーシュだな」
ルル「とんでもない事件が起こったものだな」
C.C.「ああ、お前が寝ていた間に世間はとんでもない事態になっているぞ」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:42:03.15 ID:ROKXfRbu0
ルル「……それで、満足したか?」
C.C.「ああ。予想以上にお前が乗ってくれて大満足だ」
ルル「いつの間にかゼロ・レクイエムを俺はやり遂げていたのか」
C.C.「お見事だったぞ」
ルル「お前から賞賛を貰えたとなれば、相当なものだったのだろう」
C.C.「……ん?」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:43:43.35 ID:ROKXfRbu0
ルル「どうした、そんな訝しんだ顔をして」
C.C.「ルルーシュ、お前」
ルル「なんだ」
C.C.「ゼロ・レクイエムの事を覚えていないのか?」
ルル「……」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:45:51.74 ID:ROKXfRbu0
ルル「正直、気がついたらベッドに寝ていた事に最初は驚愕していた」
C.C.「一応確認しておくが、どういった理由でここにいるのか理解しているか?」
ルル「…大体の予想はつくが確証が持てない」
C.C.「覚えてないのか? お前、刺されてからずっと眠っていたんだぞ」
ルル「言われてみれば先日の記憶が曖昧だな」
C.C.「ちなみに、どの辺りまで覚えている?」
ルル「ほとんど覚えていない。
うろ覚えながら、ナナリーと少しだけ喋った…気がするだけだ」
C.C.「そうか。 会話は出来たか?」
ルル「…ああ。 記憶や感覚は曖昧だが、何かしら会話を交わせたと思う」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:50:45.35 ID:ROKXfRbu0
ルル「さて、現状を理解するために様々な疑問がある。
しかしてゼロ・レクイエムを含めた全ての事象が
本当にあったことならば、一つ大きな問題があるのだが」
C.C.「お前が抱える問題なぞお見通しだ」
ルル「ほぅ、やけに自信ありげだな」
C.C.「当たり前だろう? 私はC.C.だからな」
C.C.「ズバリ空腹だな。待ってろ、今すぐ朝食持ってきてやる」
ルル「……大ハズレもいいところだ」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:53:49.91 ID:ROKXfRbu0
ルル「思ったよりも美味しく出来ているな、このフレンチトースト」
C.C.「私にかかれば簡単な事だ」
ルル「ところで、C.C.。キッチンに置いてある失敗作の山だが」
C.C.「それは後で私が食べる分だからな。 決して失敗作なワケじゃないぞ」
ルル「よく言ったものだな…」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:56:59.51 ID:ROKXfRbu0
ルル「で、だ。キッチンに置いてあるフレンチトーストっぽい何かだが」
C.C.「ふん」
ルル「お前には勿体無いくらいの量だ。俺が全部食うから後で持ってこい」
C.C.「だ、だからアレは私が食べる分だと…!」
ルル「いいから持ってこい」
C.C.「あ、アレは本来私の分だが、お前がそういうなら持ってきてやろう」
ルル「そういう事にしておいてやろう」
C.C.「…美味しくなくても知らないからな」
ルル「お前が作ったんだろう? 不味いのか?」
C.C.「そんなワケないだろう。 しっかり味わって食えよ」
ルル「せいぜい期待させてもらおう」
C.C.「……腹、壊すなよ」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 13:58:40.39 ID:ROKXfRbu0
ルル「おい、C.C.」
C.C.「なんだ」
ルル「昼はいらん」
C.C.「…完食したのか」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:01:20.20 ID:ROKXfRbu0
ルル「ちょっと横になるから、そっとしてくれ。
落ち着いた頃にでも俺の質問に答えてもらうぞ」
C.C.「却下だ。私は忙しい」
ルル「ゲーム機をTVへ繋ぐ作業を忙しいというのか、お前は」
C.C.「重労働だぞ?」
ルル「こんな事が重労働なら、数千万人単位で過労死する輩が出るぞ」
C.C.「いいじゃないか。
どうだ、折角の機会だから一緒にゲームでもするか?」
ルル「馬鹿を言え。俺にそんな時間が…」
C.C.「時間が?」
ルル「……時間が、あるのか?」
C.C.「ああ、あるんだぞ。 心からゆっくり休める時間が」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:03:02.19 ID:ROKXfRbu0
ルル「丁度いい腹ごなしだ。
こういうのには慣れていないが、お前がそう言うなら付き合おう」
C.C.「ふん、今日の童貞ボーヤは素直だな」
ルル「ただ、何事も慢性的に遊ぶのでは面白くない」
C.C.「私は楽しいぞ?」
ルル「俺が面白くないんだ。
…ちょっとした賭けでもしながら遊んでみるか」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:05:55.94 ID:ROKXfRbu0
ルル「受理するか?」
C.C.「内容次第だな」
ルル「なに、簡単なことだ。
俺が勝てばお前に質問、お前が勝てば俺に命令。
シンプル故に分かりやすいだろう?」
C.C.「おい、ルルーシュ」
ルル「なんだ?」
C.C.「お前に対する命令は何でもいいのか?」
ルル「内容次第だな」
C.C.「おやおや、いきなり保守的とはらしくないな。
要するにお前は負けなければいいんだ。
最初から『内容次第』と逃げているようでは男がすたるぞ?」
ルル「自分の事を棚に上げておいてよく言えるな…」
C.C.「私はか弱い女だからな。 よって先ほどの理屈は私にはまかり通らん」
ルル「…まぁいい。言い出したのは俺からだからな、その条件で受けてたとう」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:09:04.28 ID:ROKXfRbu0
C.C.「では、まずチェスゲームを何戦かやってみるか」
ルル「C.C.、俺にチェスで敵うと思っているのか?」
C.C.「聞きたい事があるのだろう?」
ルル「……ふん」
Win:ルルーシュ
ルル「当然ながら俺の勝ちだ」
C.C.「…ここまでコテンパンにされると若干腹が立つな」
ルル「…拗ねるな」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:11:59.59 ID:ROKXfRbu0
C.C.「それで、お前は何が聞きたいんだ?」
ルル「まずは一つ。俺の疑問の基盤となる質問だ」
C.C.「言ってみろ」
ルル「『ゼロ・レクイエムは予定の通り成功したのか?』」
C.C.「その質問にはYesと答えよう。
完璧だった。本当に、一部の狂いもなく、完璧に達成された」
ルル「……そうか」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:14:51.63 ID:ROKXfRbu0
C.C.「ゲーム中の憂い顔は相手に失礼だぞ。ほら、第二戦目だ」
ルル「まだ題目はチェスでいいのか?」
C.C.「ああ、それでいい」
Win:ルルーシュ
C.C.「………」
ルル「不貞腐れるな、さっきよりも10分長く対局出来たじゃないか」
C.C.「…バレバレだ。もっと分かりにくい手の抜き方をしろ」
ルル「…善処する」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:16:59.66 ID:ROKXfRbu0
ルル「では、次の質問だ」
C.C.「いいだろう」
ルル「『今俺たちが居る場所、ココはどこだ?』」
C.C.「確かに記憶の曖昧なお前にとっては重要な質問だな。
ここはジェレミアの隠遁地となる予定のミカン畑。そこの宿舎だ」
ルル「また随分と立派な宿舎だな」
C.C.「皇帝時代のお前から貰った給与の半分で土地と家を買ったそうだ。
随分と優遇してくれて感謝がうんたら、とアイツは言っていたぞ」
ルル「…そうか」
C.C.「外を見てみろ。見事なオレンジ農園だろう。
アレは全部ジェレミアが栽培しているらしい」
ルル「今さらながら自分の業の深さを噛み締めているよ」
C.C.「気にするな、アイツは忠義の名とかで結構受け入れているぞ」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:19:03.60 ID:ROKXfRbu0
C.C.「もう一戦、もう一戦だけやるぞ」
ルル「俺の勝ちは揺るがないが良いのか?」
C.C.「その鼻をへし折ることに快感を覚えるのが私だ」
ルル「面白い、やってみろ」
Win:ルルーシュ
C.C.「………!」
ルル「大人気なかったのは謝罪するから涙ぐむな」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:21:49.68 ID:ROKXfRbu0
ルル「では、気を取り直して聞くぞ」
C.C.「ふん、上等だ。何でもこい」
ルル「『何故ここには俺とお前しかいない?』」
C.C.「簡単な事だ。ジェレミアとアーニャが農作業に出て留守にしているからだ」
ルル「…ナイトオブラウンズが何故ここにいるんだ」
C.C.「色々あってジェレミアが養うことになったようでな。
この話は長くなるから、次の機会にでもゆっくり話してやる」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:24:21.79 ID:ROKXfRbu0
C.C.「…次はゲームを変えるぞ」
ルル「ふん、何でも来い。負けるつもりは毛頭無いがな」
C.C.「では、このゲームで高得点を取った方が勝ちとしよう」
ルル「次に選んだジャンルは『ガンシューティング』か。
この程度の題目なら楽勝だろう」
C.C.(…負けっぱなしは性に合わんからな。目にもの見せてやる)
ルル「今から始めるゲームのタイトルは何なんだ?」
C.C.「デスクリムゾン、だ」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:27:31.91 ID:ROKXfRbu0
Win:C.C.
ルル「おい、何だこれは」
C.C.「何がだ?」
ルル「何が? なにもかもに決まっているだろう!?
だいたい何だ、このコンバット越前とやらは!
コードネームに本名の一部を使う馬鹿がいるか!!」
C.C.「落ち着け、そんな熱くなるな」
ルル「他にも設定やらゲームの当たり判定やら、不満な部分を上げたらキリが無い…!」
C.C.「クソゲーたる所以がそこだからな」
ルル「それに、何よりも」
C.C.「ん?」
ルル「なんでお前は平然とエンディングまで辿り着いてるんだ!?」
C.C.「ふふん。当たり前だ、私を誰だと思っている?」
ルル「くそぅ…無駄に勝ち誇るその顔が腹立たしい……!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:32:26.44 ID:ROKXfRbu0
C.C.「それじゃあ命令を一つ聞いてもらおうか」
ルル「仕方ない。ルールはルールだからな」
C.C.「『コーヒー淹れてこい』」
ルル「人を小間使いと思っていないか、お前」
C.C.「黙れ敗者。とっとと私のために精魂込めてコーヒー作れ」
ルル「くっ、い、淹れてくるから待っていろ! すぐに再戦だ!」
C.C.「おい、ルルーシュ」
ルル「何だ!?」
C.C.「間違っても睡眠薬入れて、私に変なことしようとするなよ?」
ルル「…手が滑って下剤が投与されたら悪かったと先に謝っておくよ」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:35:48.72 ID:ROKXfRbu0
~数分後~
C.C.「ほぅ、やるじゃないか。及第点を与えれる程度には美味いぞ」
ルル「褒められても嬉しくないのが不思議だな」
C.C.「変なものは入れてないだろうな?」
ルル「お前はまず俺に対する猜疑心を脱ぎ払うことを善処しろ」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:39:39.68 ID:ROKXfRbu0
ルル「さて、再戦だ」
C.C.「ゲームは先ほどと一緒で構わないな?」
ルル「構わないわけないだろう。さっさと別のゲームに切り替えろ」
C.C.「ふん、文句ばかりは一丁前だな」
ルル「その台詞はどの口が言うんだ」
C.C.「じゃあ、シューティングでのスコアアタックはどうだ?」
ルル「ほぅ、パターン構築が主となるタイプか。俺は構わんぞ」
C.C.「ジャンルは横スクロールSTGでいいな」
ルル「いいだろう。
ところで、何というタイトルのゲームなんだ?」
C.C.「怒首領蜂・大往生だ」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:41:19.92 ID:ROKXfRbu0
Win:C.C.
ルル「ス、スコア差が圧倒的すぎるぞ…」
C.C.「なんだ、張り合いの無い奴め」
ルル「C.C.、貴様…このゲーム、やり込んでいるなっ!」
C.C.「答える必要は無い」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:44:09.93 ID:ROKXfRbu0
C.C.「そうだな、とりあえず『腰でも揉め』」
ルル「年寄りは大変だな」
C.C.「喧しい。 私はまだピチピチだ」
ルル「その表現がすでに…いや、なんでもない」
C.C.「うむ、今から横になるんで黙って手を動かせ」
ルル「はいはい…」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:46:16.26 ID:ROKXfRbu0
C.C.「それと」
ルル「ん?」
C.C.「変なところ触るなよ」
ルル「触らん」
C.C.「絶対だぞ」
ルル「触らん」
C.C.「手がすべったとか無しだからな」
ルル「触らんと言っているだろう」
C.C.「…真顔で返答されると、それはそれで腹が立つな」
ルル「…一体なんなんだ」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:48:52.49 ID:ROKXfRbu0
C.C.「さて、次は何で挑んでくる? んん?」
ルル「パズル系ならば有り難いんだが」
C.C.「却下。 お前に分がありすぎてアンフェアだ」
ルル「だとすればお前に何か案はあるのか?」
C.C.「そうだな、イレブンを列車で徘徊しながらモノを買い続けるゲームはどうだ?」
ルル「その言い回しだとモノポリーを連想するな」
C.C.「大体あっている。 桃太郎電鉄というタイトルのようだ」
ルル「またしても初めてプレイするゲームか。
C.C.、ちなみにお前これをどの程度やりこんでいるんだ?」
C.C「一人で閻魔を3人相手どって余裕で勝てる程度だ」
ルル(基準がいまいちよく分からんが、大したことはなさそうだな…)
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:51:15.47 ID:ROKXfRbu0
C.C.「さて、これはプレイ年数が選べるが何年くらいで戦ってみるか?」
ルル「適度に遊べる程度で頼む」
C.C.「了解した。 では10年くらいで遊ぶか」
Win:C.C.
ルル「くっ……惜敗か…!」
C.C.「ルルーシュ、お前の敗因は一つ。
機動力を疎かにして農林物件ばかりを買い漁ってしまったことだ」
ルル「ふん、次の機会には見返してやるからな」
C.C.「せいぜい楽しみにしておこう」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:57:01.92 ID:ROKXfRbu0
C.C.「……『手を握れ』」
ルル「ん?」
C.C.「二度も繰り返さんぞ」
ルル「いや、しっかり聞こえてはいたんだが」
C.C.「だったら早くしろ」
ルル「そんな事でいいのか?」
C.C.「充分だ」
ルル「手の内側に画鋲とか仕込んでいないだろうな」
C.C.「なんだその絶妙に陰険な手法の嫌がらせは」
ルル「…欲の少ない奴だな」
C.C.「…いや、私にとっては欲張りなくらいだよ」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:01:10.79 ID:ROKXfRbu0
C.C.「さて、次は何のゲームで遊んでみるか?」
ルル「C.C.、ちょっと待て。
こんなに長時間ゲームをやったことが無い身としては、流石に疲れたぞ」
C.C.「なんだ、もうへばったのか。 だらしない奴め。
私なんて某RPGでは天鱗を求めて丸二日ポータブルを手放さなかったぞ」
ルル「見事なまでに廃人じゃないか」
C.C.「そのくらい私の持つ気概を見習ってみろ」
ルル「ああ、反面教師としてな…」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:04:38.11 ID:ROKXfRbu0
C.C.「まぁ、お前が疲れたならば仕方ない。この辺りで切り上げるか」
ルル「ちょっと待て、まだあと一つだけ聞きたいことがある。
最後に一戦だけやるぞ」
C.C.「ほう? 題目は?」
ルル「シンプル・イズ・ベスト。 ジャンケンだ」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:06:46.84 ID:ROKXfRbu0
C.C.「先に言っておく。 私はグーだ」
ルル「奇遇だな。 俺もグーを出すつもりだ」
C.C.「それでは引き分けてしまうだろう」
ルル「だったらお前が変えればいい」
C.C.「却下だ。 お前に言われてホイホイ意見を変えるのはプライドが許さん」
ルル「じゃあ俺がパーを出せば万事解決だな」
C.C.「ま、まぁそういう事になるな」
ルル「もういいな? それではいくぞ」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:08:57.70 ID:ROKXfRbu0
C.C.「最初は、グー!」
ルル「ジャンケン!」
ルル&C.C.「ポン!」
ルル:グー
C.C.:チョキ
Win:ルルーシュ
C.C.「ふ、不覚……」
ルル「C.C.、一つだけコツを教えておいてやる。
この手のゲームで心理戦に勝つには、まず引き分けを狙っていくことだ」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:10:51.05 ID:ROKXfRbu0
C.C.「まぁいい。 負けは負けだ。
で、お前が私に聞いておきたいことは何だ?」
ルル「最後に一つ、大事な質問をする。正直に答えてくれ」
C.C.「いいだろう」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:14:58.22 ID:ROKXfRbu0
ルル「今まで提示された条件から察すると、
本当にゼロ・レクイエムは終わったんだろう」
C.C.「ああ、お前達は見事にやり遂げている」
ルル「そうなると、大きな矛盾が一つだけ生じるんだ」
C.C.「…言ってみろ」
ルル「C.C.、『俺は何故こうして生きている?』」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:16:58.24 ID:ROKXfRbu0
C.C.「……」
C.C.「…どこかの物好きがコードを与えたからだ。
お前に死んでほしくないと願った愚か者が、そうしたんだ」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:19:01.36 ID:ROKXfRbu0
C.C.「ルルーシュ、人は死んだらどこへ行くか覚えているか?」
ルル「Cの世界だったか」
C.C.「ああ、そこでは過去に死した人と会話も出来る」
ルル「その為には自分も死人になっているのが条件だがな」
C.C.「お前、そこで会いたい人や謝りたい人がいるんだろう?」
ルル「……ああ」
C.C.「私がコードを与えたことにより、しばらくそこへ行けなくなったわけだ」
ルル「……」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:21:40.86 ID:ROKXfRbu0
C.C.「なぁ、ルルーシュ」
ルル「なんだ?」
C.C.「…私を恨んでくれて構わないんだぞ」
ルル「……」
C.C.「お前は全ての罪を抱える覚悟でスザクに殺されることを望んだ。
しかして、私の勝手なエゴでお前はこうして生きている」
ルル「……」
C.C.「言うなれば、お前の誇りに泥を塗ったようなものだ」
ルル「……」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:22:49.85 ID:ROKXfRbu0
C.C.「…本当に、これは私のエゴなんだ。 謝っても、謝りきれない」
ルル「……」
C.C.「だから一向に恨んでくれて構わない。
そうされるだけの理由が私にはあるし、お前にはそうする権利がある」
ルル「……」
C.C.「お前が望むのならば、何でもしよう。
私はただ…お前に死とは別の救いを見つけてほしかったんだ」
ルル「…なんでもする、だと」
C.C.「…そこだけを抜粋するか貴様」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:26:59.16 ID:ROKXfRbu0
ルル「本当に、なんでも聞くんだな?」
C.C.「あ、ああ! なんでも聞いてやろう」
ルル「C.C.、それでは…」
C.C.(な、何をこいつは願うのだろうか…)
ルル「ならば、C.C.」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:28:05.93 ID:ROKXfRbu0
ルル「俺と一緒に来い」
C.C.「……は?」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:29:58.82 ID:ROKXfRbu0
ルル「今まで騎士団やら何やらのしがらみばかりだった。
だからこそ、自由な時間が出来たら俺は旅がしてみたくてな」
C.C.「まるで仕事に疲れたOLの発想じゃないか」
ルル「五月蝿いぞ。
で、だ。 やはり旅をしようにも一人だと退屈しそうでな。
お供のような奴が一人は欲しかったんだ」
C.C.「…そこで私に白羽の矢が立ったわけだ」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:31:29.64 ID:ROKXfRbu0
C.C.「なぁ、恨んでないのか?」
ルル「感謝はすれど恨むことなど何も無い」
C.C.「いいのか?」
ルル「Cの世界にはいつでも行ける。 この現状も縁と受け取ろう」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:33:54.79 ID:ROKXfRbu0
ルル「何でも聞くと言ったな?」
C.C.「確かに言った」
ルル「二言は?」
C.C.「無い」
ルル「だとすれば話は早い。
俺をこういった現状においたお前への責任は、それが一番ベストな形だろう」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:35:39.70 ID:ROKXfRbu0
C.C.「全般的に問題はないが、一つだけいいか」
ルル「この後に及んで質問か。 まぁいい、何だ?」
C.C.「そ、その…私なんかで、いいのか?」
ルル「愚問だな。 お前がいいんだ」
C.C.「そうか。 そこまではっきり言うのは清々しいな」
ルル「ふん、今さら体裁を取り繕ってどうする。
忘れたか? 俺とお前は…」
C.C.「共犯者だから、か…」
C.C.「ふふん、それなら確かに遠慮は要らんな」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:39:02.73 ID:ROKXfRbu0
ルル「ルルーシュ・ランペルージは死んだ」
C.C.「ああ、シャルルの王位を継承したその瞬間にな」
ルル「そして、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアも死んだ」
C.C.「ああ、華奢な男が持つには重過ぎる大罪を背負ってな」
ルル「だが、俺は生きている」
C.C.「ああ、…生きている。 お前は、こうして生きている」
ルル「とりあえずは、この優しい世界で余生を楽しむとしよう」
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:42:32.67 ID:ROKXfRbu0
【エピローグ】
~とあるのどかな農道にて~
女「……」
男「……」
女「ギアスという名の王の力は、人を孤独にする」
男「……」
女「ふふっ。 少しだけ違っていたな」
男「……」
女「なぁ、ルルーシュ」
男「……ふん」
―END―
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:48:45.44 ID:ROKXfRbu0
長時間お付き合い頂きありがとうございました
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 14:13:12.26 ID:pycocQ5pP
C.C.「それで、お前は何が聞きたいんだ?」ってSSが昔あった気がする
>>29
以前書いたssを覚えていて下さった方がいた事に驚きました
需要の有無は関係なく、また同じネタで音楽紹介でもしてみたいですね
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 15:54:24.96 ID:ROKXfRbu0
完全に蛇足の形で申し訳ありませんが、スザクssも準備しておりまして…
ですが今回は時間の都合で割愛させていただきました
機会があれば彼にもスポットを当ててみたいですね
では、この辺りで失礼を
また次のギアスssで
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コメント
No title
これはいいSS
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