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古泉「失恋した者同士、食事でもどうです?」ハルヒ「フン!」

ごった煮です
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/21(日) 20:51:21.06 ID:PBK256b70 [1/2]
キョン「有希、今日の放課後はどこか行きたい所あるか?」

長門「貴方となら、どこにでも行く」

キョン「……ああっ、畜生!可愛いなぁ有希!!」



古泉「いやぁ、相変わらず彼と長門さんは仲睦まじいですね」

ハルヒ「……ふん。何よキョンったらあんなにデレデレして。
    あんなだらしない顔じゃあ、一緒にいる有希の恥じゃない」

古泉「まぁまぁ、恋愛というものは往々にしてそういう物ですよ。
   長門さんの方も嬉しそうですし、優しく見守りましょう」

ハルヒ「……うー」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:08:31.49 ID:qHY1wu6uO [1/27]
古泉「涼宮さん涼宮さん」

ハルヒ「…なによ」

古泉「今日の日曜洋画劇場はハリーポッターと秘密の部屋ですよ」
ハルヒ「…あっそ」

古泉「…はは」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:11:00.74 ID:qHY1wu6uO [2/27]
古泉「涼宮さん涼宮さん」

ハルヒ「…なによ」

古泉「最近寒くなってきましたね。風邪をひかないように、体調管理には十分注意しましょうね」

ハルヒ「…そうね」

古泉「…はは」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:13:15.31 ID:qHY1wu6uO [3/27]
古泉「涼宮さん涼宮さん」

ハルヒ「…なによ」

古泉「外、暗くなってしまいましたね…」

ハルヒ「…そうね」

古泉「…帰りましょうか」

ハルヒ「…うん」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:17:26.85 ID:qHY1wu6uO [4/27]

古泉「うー、寒い。廊下は冷えてますね」

ハルヒ「…ええ」

古泉「寒くないですか?」

ハルヒ「…ええ、大丈夫よ。古泉くん」

古泉「そうですか」ニコッ

ハルヒ「…、あ…」



キョン「ん?古泉と、ハルヒじゃないか」
長門「…」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:20:42.45 ID:qHY1wu6uO [5/27]
ハルヒ「……」

古泉「おや…あなた方もこれからお帰りでしたか」

キョン「ん、まぁな。長門がなかなか図書館から出ようとしなくてなー」

長門「…迷惑だった?」

キョン「んな訳あるか」


ハルヒ「……」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:23:31.96 ID:qHY1wu6uO [6/27]
ハルヒ「……」スタスタ

古泉「あ、涼宮さん!で、では僕たちはこれで。涼宮さんっ」タタッ
キョン「あ、ああ…」

長門「……」





25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:26:06.21 ID:qHY1wu6uO [7/27]
古泉「涼宮さん…っ涼宮さん!」

ハルヒ「……」スタスタ

古泉「はぁっ…やっと追いつきました。歩くの早いですよ、涼宮さん…」

ハルヒ「……に…よ…」

古泉「え?」

ハルヒ「なによ…なんなのよ!涼宮さん涼宮さん涼宮さんって!」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:30:32.87 ID:qHY1wu6uO [8/27]
古泉「涼宮さん…」

ハルヒ「うるさい!呼ばないでよ!名前呼ばないでよ!」

古泉「……」

ハルヒ「どうせ、笑ってるくせに…っ私が、有希に、負けたって…キョンとられたって…!」

古泉「……」

ハルヒ「う、うぅ…っ」





27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:35:12.04 ID:qHY1wu6uO [9/27]
ハルヒ「なんで…キョン、なんで…っ私…キョンの、こと…っ」

古泉「……」

ハルヒ「…ッグス……ズズッ…」

古泉「……」

ハルヒ「……ごめん、古泉くん。私…最低ね…」

古泉「そんなことはありませんよ」

ハルヒ「……」

古泉「さぁ、帰りましょう」ニコッ

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:41:40.99 ID:qHY1wu6uO [10/27]
ハルヒ「…そうね、帰りましょう」

古泉「あ、そうだ。失恋したもの同士、食事にでも行きませんか?」

ハルヒ「ふっ…なにそれ、古泉くんにしては笑えない冗談よ?それに古泉くんは失恋してないでしょ?」

古泉「はは…(現在進行形でしてますよ、涼宮さん)」



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/21(日) 21:45:25.02 ID:qHY1wu6uO [11/27]
ハルヒ「まあ、でも…そうね…気晴らしにはなるかもね。どこに連れてってくれる?」

古泉「え?あー…そうですねぇ…えっと…(話題を替えるために振ったのはいいが、何も考えてなかった…まずいですね…)」


古泉「…さ…」

ハルヒ「さ?」

古泉「サイゼリア…」

ハルヒ「……」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:50:36.85 ID:qHY1wu6uO [12/27]
ハルヒ「……」

古泉「そ、そんな非難の目で見ないでくださいよ」
古泉「学生のオアシス、サイゼリアですよ…?」

ハルヒ「……」ジトー

古泉「ほら、あそこ、安いですし!財布に優しくて…っ」
古泉「奢りますから…ね…?」

ハルヒ「…ぷっ、あはは!」

古泉「え…」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 22:00:43.41 ID:qHY1wu6uO [13/27]
ハルヒ「ふふふっ。だって、サイゼリアって…っ」

古泉「い、嫌ですか?」

ハルヒ「うーん、嫌じゃないの。でも古泉くんだからもっと気品のあるような、高そうなお店に連れてってくれるかと思ったのよ」

古泉「はは、それは誤解ですよ。僕だってただの一般人、学生ですよ。彼と同じ…あ…!」

ハルヒ「……」

古泉「す、すみません」

ハルヒ「…いいの。大丈夫よ、古泉くん」
ハルヒ「あーお腹空いた!はやく行きましょ!」

古泉「…はい」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 22:06:44.72 ID:qHY1wu6uO [14/27]
inサイゼリア

店員「っしゃーせー」


古泉「やはりこの時間帯は学生が多いですね」

ハルヒ「でも席はあいてるわ。ほら早く」グイッ

古泉「わっ…!」
古泉(わ、わっ…腕を、引かれてる…!)

ハルヒ「とりあえずドリンクバーふたつ」

店員「かしこまりましたー」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 22:19:33.05 ID:qHY1wu6uO [15/27]
ハルヒ「ドリンクバーって名前負けしてるわ。決まった種類しかないもの」

古泉「そうですねぇ。月毎に種類が変更されるとか…」

ハルヒ「そんなのあまっちょろいわ!日替わりにしなさい!」
ハルヒ「メロンソーダにしよっと」トポトポ

古泉「はは、仰る通りかと。では僕はコーヒーを…」トポトポ

ハルヒ「…とりゃ!」ドポッ

古泉「ああ!ちょ、涼宮さんっ、何してるんですか!」

ハルヒ「ふふん、甘い…甘いわよ古泉くん」
ハルヒ「何時なんどき危機が迫るか分からないのよ?もっと神経を尖らせ、アンテナを張りなさい!」

古泉「善処します…あぁ…僕のコーヒーが炭酸と混合されて絶妙なハーモニーを醸し出していますよ…」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/21(日) 22:27:53.09 ID:qHY1wu6uO [16/27]
古泉「これ絶対飲めませんよ…お腹下っちゃいますよ…」

ハルヒ「弱音を吐かない!男でしょ!」

古泉「はいぃ…」

40 名前:>>35 ふひっありがとうございます![sage] 投稿日:2010/11/21(日) 22:32:08.16 ID:qHY1wu6uO [17/27]
古泉「さて、メニューは何を…」

ハルヒ「私、イカスミパスタ」

古泉「決めるの早っ!まさか、涼宮さん…」

ハルヒ「ふっ…お察しの通り、常連よ」キリッ

古泉「なんと!」



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 22:41:47.04 ID:qHY1wu6uO [18/27]
ハルヒ「高校に入学した初日、お母さんと生まれて初めてサイゼリアに来たわ」
ハルヒ「私は驚愕したわ、メニューの多さに…そして制覇したいって思ったの」
ハルヒ「誰かがやらなきゃいけない…私は使命感に燃え、メニューをすべてノートに書き出し、その日から毎日通いつめたわ!」
ハルヒ「1日一品!自分でルールも決めて、団活が始まってからも毎日毎日…」
ハルヒ「そして、先日やっと完遂したのよ!」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 22:48:27.73 ID:qHY1wu6uO [19/27]
古泉「それはそれは。驚きの域を通り越して尊敬してしまいますよ」

ハルヒ「ふっふっふ!でしょでしょ?!」
ハルヒ「それなのにキョンったら『馬鹿らしい』って一言で…!」
ハルヒ「それだけで、終わっちゃって…」
ハルヒ「私は…キョンに…」

古泉「…涼宮さん、僕にオススメを教えてください」

ハルヒ「え…?」

古泉「僕もパスタがいいです、美味しいパスタはどれですか?」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 22:53:38.92 ID:qHY1wu6uO [20/27]
ハルヒ「古泉くん…」

古泉「ペペロンチーノとか美味しそうですね、んーでもタラコスパも捨てがたい…梅なんてあるんですか?」

ハルヒ「そ、そうね!私の、オススメ…オススメ、は…」ポロッ

古泉「!」

ハルヒ「っ…ごめんなさい、トイレ行ってくるわ」ガタッ




48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 23:00:11.97 ID:qHY1wu6uO [21/27]
店員「イカスミおふたつ、以上でよろしーでしょーか?」

店員「しょーしょーお待ちくださいませー」


古泉「……はぁ、まいったな」

古泉(彼と長門さんが付き合い初めて1週間、涼宮さんの精神は毎々酷く不安定になっている…)

古泉(今の涼宮さんを支える事が出来るのは、僕しかいない…僕がしっかりしないと…)





49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 23:11:19.62 ID:qHY1wu6uO [22/27]
五分後

ハルヒ「お待たせ。あら、古泉くんもイカスミにしたの」

古泉「おかえりなさい。実は初めてでして…」

ハルヒ「ふぅん。さ、食べましょ!いただきまーす」
古泉「いただきます」


ハルヒ「んーやっぱり美味しい!」ズルズル

古泉「…そ、そうですね」ズル…ズル…

ハルヒ「…口に合わなかった?」

古泉「い、いえ、はは…、喉が乾きますねぇ…」ゴクッ
古泉「っ!?ぐへあ!」ブーッ!!

ハルヒ「ええっ?!」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/21(日) 23:18:44.56 ID:qHY1wu6uO [23/27]
古泉(なっ、なんだ?!このコーヒーの味は…!マズッ…不味い!)

ハルヒ「……」ポカーン

古泉「ゴホッ、すみませっ…お見苦しい所を…うぇ…」

古泉(しまった…涼宮さん特製メロンコーヒーソーダ、完全に忘れていた…)
古泉(しかも涼宮さんの目の前でこんな醜態を…っ)

ハルヒ「…っぷ!あっはっは!今日の古泉くん超変!おっかしー」ケラケラ

古泉「はは…本当にすみません…」



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 23:28:11.43 ID:qHY1wu6uO [24/27]
ハルヒ「なんで謝るの?」

古泉「え?」

ハルヒ「古泉くんってそんな表情も出来るのね。なんだか新鮮だわ」

古泉「あ、ありがとうございます」

ハルヒ「あー、もうイカスミ飛びちってる…ほら、口元も汚れてるわ」スッ

古泉「え…」

フキフキ

古泉「っ…あ、わわ…すみません…」

ハルヒ「こら、謝らないの」



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 23:36:58.54 ID:qHY1wu6uO [25/27]
outサイゼリア

ハルヒ「ふう、食べた食べた!満腹よ」

古泉「はい、グラタン美味しかったです」

ハルヒ「でしょ?コイズイカスミくん」

古泉「うわ、止めてください…忘れてくださいよ…」

ハルヒ「イヤよ、せっかく握った古泉くんの弱み…ふふふ」

古泉「うう…」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 23:49:39.64 ID:qHY1wu6uO [26/27]
ガヤガヤ
学生「次どこいくー?」
学生「カラオケいこーよ」
学生「テストめんどくさいよー」


ハルヒ「あれって確か光陽園学院の制服よね」

古泉「そのようですね」

ハルヒ「お嬢様学校とか言ってる割りに遊びまくりじゃない…」

古泉「はは」

ハルヒ「……私も、光陽行けばよかったかな」

古泉「え…」

ハルヒ「そうすれば、こんな苦しい思いもしなくて済んだのに…」
ハルヒ「こんな卑怯で、自分勝手で、ワガママで…」
ハルヒ「そりゃキョンだって振り向かないわよね」
ハルヒ「いっそのこと、会わなければ…」




57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 23:57:45.54 ID:qHY1wu6uO [27/27]
ハルヒ「なーんて冗談…」

古泉「嫌です」

ハルヒ「え?」

古泉「嫌ですよ、涼宮さんがいなくなるなんて」

古泉「絶対に嫌です」

ハルヒ「こ、古泉くん…?」

古泉「しかも光陽園?ダメです、そんな所に転校なんてできません」
古泉「もしかして、僕の女装姿がお望みですか?仕方がありませんね、メイド服を朝比奈さんにでも借りて…」

ハルヒ「ちょ、ちょっと何を言って…」

古泉「そういうことですよ、涼宮さん」

ハルヒ「え…」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 00:05:34.64 ID:+hTYO6NeO [1/3]
古泉「いなくなるなんて、言わないでください」

古泉「僕の…僕たちSOS団、団長でいてください」

ハルヒ「…ふふ、当たり前よ!私を誰だと思ってるのかしら?」
ハルヒ「これからも私の背中は任せたわよ、副団長!」

古泉「承知致しました。団長殿」



ハルヒ「古泉くんは女装癖アリ、と…」メモメモ

古泉「……え?」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 00:14:36.93 ID:+hTYO6NeO [2/3]
古泉(今はまだ自分の想いは伝えられない)

古泉(…それでいい)

古泉(涼宮さんが、傍にいてくれるだけでいい)

古泉(機関も、閉鎖空間も、彼も関係ない…)

古泉(これは僕と涼宮さんの……)

古泉(…………)

古泉(それに…現状維持が僕の精一杯だから)


古泉「涼宮さん涼宮さん」

ハルヒ「なに?古泉くん」

古泉「また一緒に、来ましょうね」ニコッ

ハルヒ「ええ!」






63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 00:18:59.73 ID:+hTYO6NeO [3/3]
これ以上何を書けば…状態なのでこれにて終了です。みんなありがとう、優しいなおまえら。処女作で古ハル書けてよかった。

古泉が好きだ、ハルヒも好きだ、みんな大好きだー!

【レス抽出】
対象スレ:古泉「失恋した者同士、食事でもどうです?」ハルヒ「フン!」
ID:oSpm4Zf80


71 名前:無線なんでid変わる[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:15:50.91 ID:oSpm4Zf80 [1/2]
ハルヒ「キョン、有希、じゃあまた来週会いましょう」

キョン「有希、土曜はどこか行きたい所あるか?」

長門「また、図書館へ」

キョン「……ああっ、畜生!相変わらず可愛いなぁ有希!!」ギュッナデナデ


ハルヒ「もう、嫌…」

古泉「まぁまぁ、涼宮さん。別に団員としての関係が変わるわけではありませんし。
長門さんの方も嬉しそうですし、優しく見守りましょう」

ハルヒ「……うぅぅ」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:20:29.47 ID:oSpm4Zf80 [2/2]
古泉「寒い。相変わらず、廊下は冷えてますね」

ハルヒ「…ええ」

古泉「寒くないですか?」

ハルヒ「…そう、寒いわね」

古泉「そうですか」

ハルヒ「そう…、…」

古泉(まるで少し前の、長門さんみたいになってしまいましたね)

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:29:39.30 ID:9tg3pqla0 [1/2]
古泉「あしたは雪がふるそうですよ」

ハルヒ「…そう」

古泉「涼宮さん、僕がパスタ吹いた件は誰にも話してませんよね」

ハルヒ「…そう」

古泉「涼宮さん、もちろんコーヒーには炭酸水ですよね」

ハルヒ「…ええ」

古泉(ああ、やはり、彼がそんなに大切、なのですね…)

古泉(あの笑顔は、僕には向けてもらえないんですか)

古泉「…うらやましいものです」

ハルヒ「…ええ、そうね」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:35:21.89 ID:9tg3pqla0 [2/2]
古泉「明日はお暇ですか?」

ハルヒ「…ええ、そうね」

古泉「あ、あの、それなら僕と明日…」

古泉(今回はプランも練っています。前回みたいな失敗はしません)

古泉(少々お高かったですが、フランス料理店の席の予約もすませました)

古泉(フルコースのお値段で、僕のバイト代は全て消えてしまいましたが)

古泉(でも、その程度で涼宮さんの気が晴れるなら、安いものです)

古泉「…明日は」

古泉(きっと、こんな涼宮さんでも、楽しんでもらえるはず)

ハルヒ「ごめんなさい」

古泉「え」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:44:50.51 ID:AlfKFqui0 [1/17]
ハルヒ「今は一人にさせてほしいの」テクテク



え…




古泉「ちょっと待って下さい!」

ハルヒ「しつこいわよ!」バシ

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:48:41.73 ID:AlfKFqui0 [2/17]
古泉「いたっ」

ハルヒ「…いいじゃない、笑えばいいじゃない!
 古泉くんはどうせ女には困ってないから分からないんでしょう」 

古泉「」

ハルヒ「あたし、寂しかった。
 キョン…、あいつだけが、分かってくれたのに。
  こんな…あたしは、あいつが…もう手遅れだって」

古泉「…そんな」

ハルヒ「一人にさせて、お願い」テクテク

78 名前:とっとと終わらせよう[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:58:15.06 ID:AlfKFqui0 [3/17]
古泉(ずいぶん時間がたった…)

古泉(惨めだ…)




古泉(本当に、惨めだ…)
古泉「うぅぅ…」


電話<ピリリリリリ

古泉(目の前で泣いている人間も救えないのに、
    また世界を救う、バイトを始めるのですか…
ばからしい、本当にばからしい)

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 03:06:09.97 ID:AlfKFqui0 [4/17]
ピッ

古泉「はい…古泉です」

朝比奈さん(大)<こんばんわ。お久しぶりです。

古泉「女声の真似は気持ち悪いです。やめて下さい新川さん」

朝比奈さん(大)<失礼な!あたしは朝比奈みくるです。み・く・る!

古泉「それにしては朝比奈さん、昼よりちょっと声太くないですか?」

朝比奈さん(大)<そろそろ怒っていい?

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 03:15:59.79 ID:AlfKFqui0 [5/17]
古泉「新川さん、変な冗談はよして下さいプチッ」

古泉(今、そんな気分じゃないのに…)

電話<ピリリリリリ

「あたし朝比奈さん。今ゴミ捨て場にいるの…」

プチッ

電話<ピリリリリリ

「あたし朝比奈さん。今タバコ屋さんの角にいるの…」

プチッ

電話<ピリリリリリ
「あたし朝比奈さん。今 あなたの後ろにいるの…」



古泉「ひーっ」

81 名前:だれもいない…適当に終わらせるならイマノウチ[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 03:24:30.16 ID:AlfKFqui0 [6/17]
朝比奈さん(大)「この糞寒いのに薄着で雪まで降りそうな時空に飛ばされて本当にふぁっくしょん」

朝比奈さん(大)「元いた未来は夏だから汗かいててますますふぁっくしょん」

古泉「風邪、引いてたんですね…」

朝比奈さん(大)「おまけにこのキチン野郎を、ふぁっっく!しょん」

古泉「朝比奈さん、キャラ変わってますよ」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 03:41:14.59 ID:AlfKFqui0 [7/17]
そのころ、駅前。

ハルヒ「…あたし、馬鹿みたい」テクテク

ハルヒ「…どうすれば、いいんだろ」




ハルヒ「はぁ…」

ハルヒ「ジョン…こんな時、あんたならどうしてた?」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:00:22.67 ID:AlfKFqui0 [8/17]
ハルヒ「寒い…」
ハルヒ「スカートって、寒い…」

ハルヒ「うずくまって、いいかしら」

ペタン
ハルヒ「道路、冷たい…」

ハルヒ「なんか、うずくまったら泣きたくなってきた」


ハルヒ「みっともない、立たなきゃ」

ハルヒ「もしジョンが見てたら、笑われちゃう…」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:04:32.72 ID:AlfKFqui0 [9/17]
<よう、久しぶりだな。

ハルヒ「?」

<しかしお前もずいぶんとみっともなくなったモンだよな。
 お前が中学生のときは、もう少し元気があったような気がしたが?

ハルヒ「へ?」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:13:31.94 ID:AlfKFqui0 [10/17]
ハルヒ「ジョン、ジョン?」

ハルヒ(涙で周りがよく見えない…)

ハルヒ「ふ、ふざけるな」

ハルヒ「ちょっとジョン!隠れてないで出てきなさい!
まさかあんたストーカー?変態?きもいわよそういうの」

ハルヒ「とっとと出てきなさい!警察に通報するわよ!」

ハルヒ(服、乱れてないわよね…)

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:15:25.65 ID:AlfKFqui0 [11/17]
その後ろの電柱にて…

古泉(朝比奈さーん、いきなりパンツ一丁にしたのは何でですか。
 寒いです、とてつもなく寒いです。思いっきり風邪引きます!)

古泉(公道でパンツ一丁、しかも女子高生ストーカーティックに追ってる所なんて、誰かに見られたらおしまいですよ)

<いや、訳あって今回お前の前には…びゃっくしょん

古泉(というか、既に風邪引いてます!声質変わってます!)

古泉(それにこの台本なんなんですか!意味分かりませんよ!)

朝比奈さん(大)「いいからとっとと読みやがれこのファック!ション」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:30:53.78 ID:AlfKFqui0 [12/17]
<あのな、ハルヒ…

 以後、朝比奈さん(大)心の声変換

涼宮さん、あのね。
 結局、あなたは自分自身を導かねばなりません。

あなたとキョンくんの関係がどうなるにしろ
 去っていくわたしと同じ。

終わってしまえば、何もかもあっという間だった。
 夢のように過ぎてしまった。

そんな風に…思うときがきっときます。
 だから、今を大切にしてあげて。

ひとりで惨めに泣くようなことは、あたしが許さないから。

<…俺がゆるさん。絶対にだ!

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:40:50.79 ID:AlfKFqui0 [13/17]
ハルヒ「…聞いていれば偉そうに…ふざけんなジョン・スミス!」

古泉「わーやめて来ないでください!」

ハルヒ「よく見えないけど、公道でパンツ一丁?なによこの、この、変態!へ・ん・た・い!」

古泉「ギャー」

ほぼ全裸の古泉がハルヒを振り切るのに、
 なんと20分近くもかかったという。

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:53:36.39 ID:AlfKFqui0 [14/17]
次の日。女性服売り場にて

ハルヒ「うん、うん♪新しい分野が開けたわ!
 ミクルちゃんもいいけど、古泉くんの着せ替えも良いわね!」
古泉 「女装だと、周囲の目がつらいです…」

ハルヒ「え、なぁに?もっと女物が着たい?そう、そうなの?
 この変態!ならこのブラジャーはどう?ランラン♪」

通行人1<うわー見て、あそこの男の人~
通行人2<ほんと、ああいうの気持ち悪いわぁー

古泉(朝比奈さんの気持ちが分かって来ました…)

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:58:37.05 ID:AlfKFqui0 [15/17]
ハルヒ「ごめんね、古泉くん。こんなことで呼び出しちゃって」

古泉「ヘロヘロヘロ」

ハルヒ「昨日、パンツ一丁の変態みちゃってさー」

古泉「熱があって…」

ハルヒ「それ見てたら、どうしても誰かに服着せたくなっちゃって」

ハルヒ「古泉くん、ちょうど女装癖もあることだし、もうピピッときちゃって♪」

ヘロヘロヘロロ

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 05:08:15.43 ID:AlfKFqui0 [16/17]
古泉(今はまだ自分の想いは伝えるときじゃない)

古泉(…今が、大切だから)

ハルヒ「ほーら、可愛いわ!もう、女のあたしでもどうかしちゃうぐらい!」

古泉「ヘロヘロヘロ」

ハルヒ「この場所なら誰かには邪魔されないしね」

ハルヒ「そね、キョン…とか」

ハルヒ「キョン…ううん、ごめんね」

古泉(これが僕と涼宮さんの……)

古泉(今、なんだ…………)

古泉(…今を、大切にしよう)


ハルヒ「古泉くん」

古泉「…なんでしょうか、涼宮さん」

ハルヒ「また一緒に、来ましょうね」ニコッ

古泉「はい…!」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 05:09:45.01 ID:AlfKFqui0 [17/17]
┼ヽ  -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ  __ノ

今さら、ねるねるねーるね


101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 13:29:14.69 ID:3sHH3ovI0 [1/34]
ハルヒ「……明日は団活の日か」ポフッ

ハルヒ「…………」

ハルヒ「……うん……」ポチ..ポチポチ..

『明日の団活は休み!各自休養をとりなさい!以上!』

ハルヒ「送信……」ピロン

ハルヒ「あーあ……あたしってばやさしーなー……」グスッ


102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 13:36:28.84 ID:3sHH3ovI0 [2/34]
ハルヒ「明日、ヒマね……」

ハルヒ「休日はずっと、みんなといたし……」

ハルヒ「つまんないな……」

ハルヒ「…………」

ハルヒ「……うー……」ゴロン

ハルヒ「……うー……」ゴロンゴロン

ハルヒ「……うーー……」ゴロンゴロンピタッ

ハルヒ「…………」ジーッ

ハルヒ「…………」ポチ..ポチ..ポチ

送信ピロン

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 13:41:00.45 ID:3sHH3ovI0 [3/34]
ハルヒ「メール書くの、つかれるなあ……」

ハルヒ「三文字メールとか、ないわよね……」

ピロリーン

ハルヒ「……早……」ムクリ

-----
はい。どうかされましたか?
>ひま?
-----

ハルヒ「どうもしてないんだけどさー……」ポチ..ポチ

ハルヒ「四文字とか、何これ。送信」ピロン

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 13:48:21.81 ID:3sHH3ovI0 [4/34]
ピロリーン

ハルヒ「本当、早いってば……」

-----
明日もひまです。涼宮さんは何かされたいですか?
>明日は?
-----

ハルヒ「何かする元気……沸いてこないのよね……」

ハルヒ「何もしたくないとか……どんなあたしよ……」

ハルヒ「うー……」ポチポチ

ハルヒ「五文字……」

ハルヒ「あーもういいや」ピロン

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 13:57:46.13 ID:3sHH3ovI0 [5/34]
ピロリーン

ハルヒ「だーかーらー早いっ」

-----
スペイン料理はお好きですか?
>なにもない
-----

ハルヒ「スペイン?」

ハルヒ「あんまり注目した事なかったわ……あたしとした事が、盲点だったわね……」

ハルヒ「んー……」ポチポチポチ

ハルヒ「えいやっ」ピロン

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:00:19.28 ID:3sHH3ovI0 [6/34]
ピロリーン

ハルヒ「もう何も言う気になれないわ」

-----
涼宮さんならきっとお好きだと思います。近くに店があるんですが
>どんな感じ?
-----

ハルヒ「あたし、各人休養取れって言ったのにね……」

ハルヒ「むー……」

ハルヒ「明日、天気は……晴れか。雨だと億劫よね」

ハルヒ「…………」ポチポチポチポチ

ハルヒ「そぉいっ」ピロン

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:06:46.94 ID:3sHH3ovI0 [7/34]
ピロリーン

ハルヒ「はいはい」

-----
では11:30、駅前で。あとカラオケ行ってみたいです
>何時にどこで?
-----

ハルヒ「みたいって何よみたいって」

ハルヒ「高校生ならカラオケぐらいエンジョイしなさいよ」ポポポポチポチチ

ハルヒ「行きたいなら決定事項にしなさいってば」ピロン

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:09:42.71 ID:3sHH3ovI0 [8/34]
ピロリーン

ハルヒ「来ると思ってたわ」

-----
畏まりました。アイス乗せトーストがいいです
>カラオケでおやつ
-----

ハルヒ「激甘じゃない」フフッ

ハルヒ「せっかくのイケメンが太っちゃうわよ」ポチポチポポチリ

ハルヒ「そいやー」ピロン

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:12:59.09 ID:3sHH3ovI0 [9/34]
ピロリーン

ハルヒ「指が高速で動くのかしら…やりかねない気もする」

-----
抹茶アイスが合いそうです、楽しみです。
>あんこ乗せおすすめ
-----

ハルヒ「どこどこまでも甘味を求道する気なのかしら」

ハルヒ「ハニーシロップの甘さを知った上で言ってたら、大したものだわ」ポポチポチポチ

ハルヒ「よし、おーわり」ピロン

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:15:43.22 ID:3sHH3ovI0 [10/34]
ピロリーン

ハルヒ「シャイニング・フィンガー!」シュバッ

-----
僕も楽しみです。おやすみなさい
>また明日ね、楽しみよ
-----

ハルヒ「ふぅ……」ポフッ

ハルヒ「…………」

ハルヒ「…………」ウトウト

ハルヒ「……あ、明日の服どうしよ」

ハルヒ「……うーん……考える気が起きない……」

ハルヒ「ジャージはアウトよね……」ウトウト

ハルヒ「…………」クー クー

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:19:26.24 ID:3sHH3ovI0 [11/34]
翌日 11:00

ハルヒ「」パチリ

ハルヒ「えっ」11:00

ハルヒ「えっ」11:00

ハルヒ「な、なんで今日に限って寝坊するのよー!!?」ガバッ

ハルヒ「あー、もう、バッグバッグ!」バタバタ

ハルヒ「あ、まずご飯!朝の活力はご飯から!」バタバタ

ハルヒ「いやいやそんな暇無いでしょ!」ズビシッ

ハルヒ「髪ねぐせ!洗顔洗顔!」ガチャバタ

ハルヒ「あ、服」ピタッ

ハルヒ「…………」ゴソゴソ

ハルヒ「外行きの服がタンスに入ってない……ですって……?」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:25:08.51 ID:3sHH3ovI0 [12/34]
ハルヒ「そう言えば、衣替えするから全部出しちゃうよって言ってたような…」

ハルヒ「着る服は事前にちゃんと出しといてって言われてたような…」

ハルヒ「まあ、椅子の背にかけてたりして、何かあるわよね」

ハルヒ「…………」チラッ

つジャージ

ハルヒ「」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:27:36.50 ID:3sHH3ovI0 [13/34]
駅前 11:25

ハルヒ「…………」

古泉「涼宮さん、おはようございます」ニコ

ハルヒ「……古泉くん、何か言う事無いわけ?」ギロッ

古泉「?何でしょう。何か、失礼をしてしまったでしょうか」

ハルヒ「いやいやそうじゃなくて」in ジャージ

古泉「涼宮さんは何を着ていてもお似合いですねぇ」ホワン

ハルヒ「その反応でいいのかしら……」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:30:57.99 ID:3sHH3ovI0 [14/34]
ハルヒ「行く所って、一応レストランな訳よね?」

古泉「はい、そうです。
   しかしフランクなところですし、涼宮さんでしたら何を着られてても」

ハルヒ「ああもう、あーもう!余計はずかしいわよ!ジャージ的な意味で!
    とりあえず、ちょっと服屋さん着いてきてちょうだい!買うから!」

古泉「そのままでも素敵ですのに」ムー

ハルヒ「本気で言ってくれてるとわかる分つらいわ…」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:33:15.23 ID:3sHH3ovI0 [15/34]
服屋

ハルヒ「じゃあ、パパッと選んじゃうわよ」

古泉「あ、これどうですか?」つケープ&セーター

ハルヒ「ケープぅ?動きにくそう、と言うか似合わなさそう」

古泉「うーん、似合うはずなんですが」

ハルヒ「あたしのキャラじゃないって事よ」

古泉「…おや、涼宮さんともあろう人のお言葉とは思えませんねぇ?」

ハルヒ「…何ですって?」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:37:05.59 ID:3sHH3ovI0 [16/34]
古泉「自分で自分のキャラクターを決め、殻に籠もってしまうとは……。
   僕の知る涼宮ハルヒさんは、このモコモコしている白いケープさえ
   颯爽と着こなしてみせる人なのですが……」

ハルヒ「…………」ジッ

古泉「…………」ジッ

ハルヒ「…………それ、貸して頂戴」

古泉「おや」

ハルヒ「いいじゃない、その挑戦受けて立ってあげる!
    あたしが小さな殻になんて収まらない、
    遠大なる人間だって事を証明してあげるわ!」ガッツ

古泉「さすがです、涼宮さん」ウナズキ


店員(あそこの二人組、何でブティックで人生論を展開してるんだろう)

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:41:12.23 ID:3sHH3ovI0 [17/34]
 ~お着替え中~

ハルヒ「どうよ!」ジョバァーン

古泉「…………」

ハルヒ「ど、どうしたのよ…」ビクッ

古泉「いえ、本当に心底からお似合いで……天使みたいです」ホゥ

ハルヒ「古泉君、褒め言葉はもう少しソフトにお願いするわ…」

古泉「本当によくお似合いなんです。
   涼宮さん、黒髪ですから、白い服が映えますね」

ハルヒ「ふふん、これくらい当然よ!
    …まあ本当に、こういうのもたまにはいいわね」

古泉「ええ。すごく愛らしいです」ホワン

ハルヒ「うーん…もう何も言う気になれないわ…」グッタリ

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:42:55.86 ID:3sHH3ovI0 [18/34]
古泉「では、こちらでお願いします」

店員「はーい、タグ切っちゃいますねー」ハサミ

ハルヒ「え、あのまだ代金払ってないんだけど」ガード

店員「お支払いは、お連れ様からもう頂いておりますのでー」

ハルヒ「古泉君?」

古泉「絶対にお似合いだって、わかってましたから」ニコ

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:49:19.65 ID:3sHH3ovI0 [19/34]
店員「ありがとうございましたー」



ハルヒ「うー……」ズカズカ

古泉「涼宮さん、歩くの早いですねえ」テクテクテク

ハルヒ「……あのねえ、古泉君」ギロッ

古泉「はい?」

ハルヒ「あたし、自分の服代ぐらい自分で出せるんだけど?
    と言うか、安いものじゃないんだし、人に服買われるって落ち着かないわよ!」

古泉「ご迷惑、でしたか?」

ハルヒ「迷惑、と言うのとは違うけど、変じゃない!友達に服買われるなんて!」

古泉「ふむ……。それは一理ありますね」

ハルヒ「そんな素直に同意されると困るけど」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:54:33.69 ID:3sHH3ovI0 [20/34]
古泉「まあ、僕のための記念、だと思って下さいませんか?」

ハルヒ「古泉君のため?」

古泉「あまり、休日に女性と遊びに行く、という経験がなかったのですよ。
   なので、ちょっと浮かれてしまいました。
   よくあるじゃないですか、男女がデートした時にプレゼントって。
   一回してみたかったんです。だから……。
   だめですか?」

ハルヒ「……だめじゃないわよ。あたしはそういう風潮好きじゃないけど」

古泉「失礼しました。
   僕のわがままを、聞いてくれてありがとうございます」

ハルヒ「……うー。
    ……ちょっとここで待ってて」タッ

古泉「?はい」ステイ

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 14:56:48.04 ID:3sHH3ovI0 [21/34]
ハルヒ「お待たせー」タッタッ

古泉「いえいえ。どうされたんですか?」

ハルヒ「はいこれ」グイ

古泉「え?」

ハルヒ「はいこれ」グイッ

古泉「は、はい」ウケトリ


古泉「……手袋?」


ハルヒ「古泉君、冷え性っぽい気がするのよね。これ使いなさい」

古泉「……白なんて、僕には可愛らしすぎますよ」クス

ハルヒ「自分の殻を破るのよ!私が見込んだ副団長ならできるわ!」

古泉「ふふ。……ありがとうございます」フワッ

ハルヒ(あ、いい笑顔ね)

古泉「……大切に使います。」ギュッ

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 15:03:05.31 ID:3sHH3ovI0 [22/34]
書きために追いついたのでここまで


スペイン料理屋さんで
「これ美味しいですよ、半分どうぞ」
「あっこっちも美味しいわよ!はい」
とか

カラオケで、歌そっちのけで
「アイスが染みてますねぇ」
「ここよここ、食べごろだわ!」
とか

公園で、ムードそっちのけで
「大車輪したいです」
「古泉君の身長だと、地面に引っかかるわね」
とか

変な方向でなごむ感じとハルヒと古泉を想像して下さい


支援ありがとうございました、喜んでいただけてよかった!
今日は冷えますが、皆様お体大事にされて下さい


132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 15:19:31.56 ID:3sHH3ovI0 [23/34]
>>129-131
こちらこそ乙
続くべきなのでしょうか
片付けから帰ってきても残ってたらぜひ
でも他の人のも読みたい


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 17:10:21.85 ID:3sHH3ovI0 [24/34]
書き溜めてみたものの方向性が自分でわからなくなってきた
とりあえず途中まで
>>128がラストの方がすっきりしているよと言う。蛇足な感じ
ハルヒと古泉がだらだら喋って「いただきます」するまでの8レス

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 17:12:24.86 ID:3sHH3ovI0 [25/34]
古泉「こちらです」

ハルヒ「へぇ、こじんまりしてて、雰囲気あるところね」

古泉「お気に召して頂けると嬉しいのですが」

ハルヒ「古泉君は、ここの常連なわけ?」

古泉「いえ、初めてです」

ハルヒ「へぇ…何か意外」

古泉「そうですか?」

ハルヒ「古泉君は、事前にカンペキにリサーチするイメージだったわ」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 17:14:25.70 ID:3sHH3ovI0 [26/34]
古泉「あはは、食事会のセッティングとかなら調べてはおきますが、せっかくの休日ですから」

ハルヒ「もう。まあ、初めて行くお店ってワクワクするわよね」

古泉「そうなんですよ。それに、もし美味しかったら、残念じゃないですか?」

ハルヒ「残念?」

古泉「美味しいものなら、人と一緒に食べたいじゃないですか」ニコ

ハルヒ「…そうね。何かわかるわ」

古泉「来てみたかったんですけど、機会がなくて。
   涼宮さんが好きそうかな、と通りかかるたび思ってたんです。
   ですので今日、ご一緒できてよかったです」

ハルヒ「嬉しいこと言ってくれるじゃない。
    じゃあ、さっそく突撃しましょうか!」

古泉「畏まりました」

カランカラン

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 17:16:39.05 ID:3sHH3ovI0 [27/34]
店員「いらっしゃいませ、何名様でしょう?」

古泉「二名です」

店員「それでは、お好きなお席へどうぞ」


ハルヒ「やっぱり奥の席よね」トサ

古泉「落ち着きますしね」ストン

ハルヒ「それに店内の全貌が見えるから、調度品も楽しみ放題よ!」

古泉「なるほど。あ、この壁にあるお面はいかがですか?」

ハルヒ「……これスペインなのかしら??」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 17:19:15.20 ID:3sHH3ovI0 [28/34]
店員「こちら、メニューになります」

古泉「ありがとうございます。
   さて、どれにしましょうか?」

ハルヒ「ふぅん……知ってる料理名も多いわね。
   結構スペイン料理って、普通に食べてるものね」

古泉「では、日ごろ食べているものとどう違うか、よくわかりますね」

ハルヒ「そうね。じゃあ、色々種類食べたいし、小皿を色々注文しようかしら。
   古泉君は、足らないかしら?」

古泉「いえ、腹八分目がモットーですので」

ハルヒ「何よそれ、男なら張り裂けるまで詰め込みなさい!」クス

古泉「エイリアン誕生みたいになりますね」フフ

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 17:21:32.02 ID:3sHH3ovI0 [29/34]
ハルヒ「じゃあ、このソーセージとコロッケ、生ハム、海老のソテー、
   エスカルゴ、いわしの酢漬けと、あとパエリア二人分。
   他はどうかしら?」

古泉「煮込み料理が食べたいですね……牛のワイン煮はいかがでしょう?」

ハルヒ「じゃあそれも!うん、こんなものかしら」

古泉「では頼みますね。
   すみません、こちら注文お願いします」

店員「はーい」

152 名前:さるさんくらった[] 投稿日:2010/11/22(月) 18:01:10.56 ID:3sHH3ovI0 [30/34]
ハルヒ「料理、楽しみね!」

古泉「ええ。
   あ、そうだ。そう言えば僕、超能力が使えるんですよ」

ハルヒ「え!!?」ガタンッ

古泉「それではまず、こちらの紙ナフキンをご覧ください」

ハルヒ「?ええ」

古泉「このナフキンを胡椒挽きの上にかぶせます」

ハルヒ「うんうん」

古泉「アブラカタブラ、と唱え」

ハルヒ「古典的ね」

古泉「すると」グシャッ
   「このように、胡椒挽きが無くなってしまうわけです」

ハルヒ「…………」

古泉「…………」

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 18:02:23.84 ID:3sHH3ovI0 [31/34]
ハルヒ「どう見ても手品なのは気のせいかしら……」プルプル

古泉「気のせいですよ?」

ハルヒ「そう、そうね…ふふ……もう……あっはは!!」ケラケラ

古泉「おや、せっかくの超能力が笑われてしまいました」

ハルヒ「だ、だって無いわよそれは!
   もう、いつからツッコんでいいのか迷ったのよ!?」プルプル

古泉「ボケたつもりはないのですが」クス

ハルヒ「で、胡椒挽きは……あれ?戻ってる」

古泉「こちらが本命、と言うわけでして。気づかれなかったでしょう?」

ハルヒ「気づかなかったけれど、騙された気分だわ」

古泉「そんなものですよ」

ハルヒ「そんなものかしら……」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 18:04:02.02 ID:3sHH3ovI0 [32/34]
古泉「さて、料理が来ましたね」ドーン

ハルヒ「うん、壮観壮観!」ズラーン

古泉「横のテーブル、くっつけて貰っちゃいましたね」

ハルヒ「まあ、二人で食べればあっという間よ!」

古泉「では、食べましょうか」

ハルヒ・古泉「いただきます」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 18:06:26.91 ID:3sHH3ovI0 [33/34]
終わった
ぐだぐだですまん
さるさんくらったの初めてでびびった

ほのぼのしたハルヒと古泉が好きだと言う気持ちだけはわかってくれると嬉しい
誰か書いてくれ

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 09:08:19.78 ID:ehdBWR++0 [1/7]
キョン「有希、今日の放課後はどこか行きたい所あるか?」

長門「あなたとなら、どこにでも」

キョン「……ああっ、畜生!可愛いなぁ有希!!」



古泉「いやぁ、相変わらず彼と長門さんは仲睦まじいですね」

ハルヒ「……ふん。何よジョンったらあんなにデレデレして。
    あんなだらしない顔じゃあ、一緒にいる長門さんの恥じゃない」

古泉「まぁまぁ、恋愛というものは往々にしてそういう物ですよ。
   長門さんの方も嬉しそうですし、優しく見守りましょう」


185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 09:15:15.42 ID:ehdBWR++0 [2/7]
部室にて

┏━━┓          ┏┓  ┏━━━┓┏━━┓┏┓
┗┓┏┛        ┏┛┗┓┗┓┏━┛┃┏┓┃┃┃
┏┛┗┓┏━━┓  ┃┏┓┃┏┛┗━┓┗┛┃┃┃┃
┗┓┏┛┗━┓┃  ┗┛┃┃┗┓┏━┛    ┃┃┗┛
┏┛┃  ┏━┛┗┓  ┏┛┃  ┃┗━┓    ┃┃┏┓
┗━┛  ┗━━━┛  ┗━┛  ┗━━┛    ┗┛┗┛

ハルヒ「はーい注目注目!」

長門「え…っ」

みくる「ひぃいい」

古泉「…」

キョン「またか!ってか今度はなんだ」

ハルヒ「宝よ!」

キョン「宝ってなんだ」

ハルヒ「宝の地図よ!昨日骨董屋で見つけたの!きっと金銀小判が埋まってるに違いないわ!そうね、今のお金で100億円分ぐらい!」

キョン「そうがなるなハルヒ!みろ、思いっきり有希や朝比奈さんがビビってるだろうが!」

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 09:20:52.43 ID:ehdBWR++0 [3/7]
ハルヒ「がなるとかがならないとか、目標とはてんで無関係じゃないの!」

キョン「俺は目立たない人生を目標にしてるんだって!」

ハルヒ「そんな目標、屋上から紙飛行機にでも乗っけて飛ばすと良いわ!」

キョン「いや、無理だろ、ふつーに」

ハルヒ「あのねジョン、いい?あんた若いのに無理とかいわないこと。
     人生を語るのは大往生を遂げる三秒前にしなさい!わかった?」

キョン「三秒で語れる人生なんて嫌だぁ―――っ!」

古泉(………)


ハルヒ「今日のSOS団の活動はこれで終了!あしたは8時に、北口駅!分かった?」

みくる「ひょえー」

長門「…うん…」

ハルヒ「じゃあ、古泉くん、帰りましょう」

古泉「はい」

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 09:24:23.39 ID:ehdBWR++0 [4/7]
下校中

ハルヒ「このあいだ、借りた本だったけど」テクテク

古泉「いかがでした?」テクテク

ハルヒ「――普通ね。あまり目新しくもなかったわ」

古泉「そうでしたか……。それではまた別のものもお貸し致しましょう」

ハルヒ「そう…」

古泉「…」

ハルヒ「…」

古泉「……」

ハルヒ「……」

古泉「………」

ハルヒ「………」

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 09:31:55.22 ID:ehdBWR++0 [5/7]
古泉(彼と話すときは、あんなに目が輝いているのに)

古泉(僕と話すときは、目が死んでいる)



ハルヒ「じゃあね、古泉くん。また、明日」

古泉「はい、それではまたお会いしましょう」

古泉(あの笑顔を、僕に向けてくれれば良いのに)

古泉(…僕じゃ無理か、はは…)

テクテク





古泉(うらやましい、…ですね…)

テクテク

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 09:37:32.05 ID:ehdBWR++0 [6/7]
翌日・北口駅

ハルヒ「どうしてジョンだけ遅れるのよ。あたしが来たときにはみんなちゃんと待っててくれたわよ!
    とくにそう、長門さん待たせて少しは心苦しいとおもわないの!」

長門「え…えっ…わたしは…」

長門「…だいじょうぶ、気にしないで」

キョン「ほら、有希も大丈夫っていってるじゃないか」

ハルヒ「なぁ~に、開き直るようなこと言ってるのよ。遅れてきたのはあんたじゃない!」ニコ

古泉「…」

キョン「不幸だ…果てしなく不幸だっ…」

ハルヒ「もっときびきびした顔しなさいよ!それともなに?風邪でもひいたの?」

キョン「いーや、ただ寒がってるだけだ」



ハルヒ「…なによ古泉くん。まるで悩み事でもあるような顔してるわよ。どうかした?」

古泉 「…なんでもありません」

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 09:56:12.83 ID:ehdBWR++0 [7/7]
喫茶店

ハルヒ「で、これが、宝の地図なんだけど」

キョン「どれどれ…なるほど、 ✡印が2つあるな」

ハルヒ「そうそう、だからここで二手に分かれるべきだと思うの」

キョン「で、登場するのが爪楊枝くじね。へいへい、これですか」

ハルヒ「そうそうこれこれ、あんた案外、気が利くじゃない」

キョン「まあ、前の世界のお前がそうやってたからな」

ハルヒ「あ、その話、こんどまた聞かせてよね、ジョン!」ニコニコ

キョン「言うまでもなく語ってやるよ。お前がどんだけ迷惑女だったかくらいは、な」

ハルヒ「ふんっ…!言わせておけば……じゃあみんな、さっさと引きなさい!」


193 名前:id変わった[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 10:04:32.45 ID:5/QewjIe0 [1/3]
>>192
古泉(涼宮さんと一緒でありませんように…)
古泉(一緒になっても、もっと印象が悪くなるだけだから…)

しゅっしゅ…

古泉「赤ですね」

しゅっ…

キョン「白だ」

しゅっ

みくる「白ですぅ」

しゅっ

ハルヒ「白よ」

…と、いうことは

長門「赤」



A:長門・古泉
B:涼宮・ジョン・朝比奈

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 10:12:13.47 ID:5/QewjIe0 [2/3]
ハルヒ「じゃ、これで決まりね!」
キョン「…なんか微妙だが」

駅前

キョン「いいか古泉、マジデートじゃないんだぞ!しっかり不思議を探せよ!な!」
ハルヒ「じゃ!行くわよキョン!この世の不思議を探しに!」

キョン「この世の迷惑女を捜しに…」

ハルヒ「…え?ジョン、今なんか言った?」ギリ
キョン「あのぉ、涼宮さん?何、抱きつかないで…ってか、間接技はやめて、やめて、痛い、アッー」

ハルヒ「変態ね?あんた変態なのね!」テクテク
キョン「ぎゃー…」テクテク

みくる「あのお、涼宮さん、らめです。やめてあげてくらさーい…」テクテク

<さあとっとと行くわよ
<やめろぉおお~
<ぴー

長門「…」
古泉「…」

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 10:22:03.88 ID:5/QewjIe0 [3/3]
駅の南側のはずれ。用水路沿いに小さな公園がある。

古泉「缶コーヒー買ってきましたよ」

長門「…」

古泉「いよいよ桜も咲き出しましたね」

長門「…」

古泉「この公園にも桜はありますが、やはり、祝川の桜並木に尽きます」

長門「…」

古泉(何話しても反応がありませんね)

古泉「どうせですから、こんなところより祝川へ行きませんか?」

長門「…」コクン

古泉(この人、とても話しづらい…)

199 名前:またid変わった[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 10:36:09.26 ID:31E6A1cX0 [1/2]
>>196
祝川

古泉「おにぎり、買ってきました」

長門「…」

古泉「いやぁ、すばらしい桜ですね」

長門「…」

古泉「おにぎりで花見も、乙なものです。ほんとうに、すばらしい桜です」

長門「…」

古泉(…正直、つまらない人…かもしれない)

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 10:37:16.47 ID:31E6A1cX0 [2/2]
古泉(…きっと涼宮さんにとって、僕はこんな感じなんだろうな)

長門「…」

古泉(彼は…なにがよくてこんな人と付き合ってるんだろう)

長門「…」

古泉(容姿?…確かに美人ではあるけど…)

子供「わーい!」

古泉(あ、あのままだと躓くな…)

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 10:47:12.34 ID:wVQBwhvB0
>>200
子供「あっ」コテン

長門「あっ…」

子供「…うぅ…」グスン

子供「ぅぅぅ」

子供「うわぁあああああああん!」

……

長門「…大丈夫?」ニコ



古泉(え…、いまの笑顔…)



子供「ぅぅぅ、お姉ちゃん…ぅぅぅ…ぅん…だいじょぶ、だよ」

長門「…よかった」

子供「うん、僕、いい子、だから、ぅぅぅ―、うん、泣かない」

古泉(ちょっと、今のはめまいがしました…)

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 10:58:51.59 ID:gW+hAFkQ0 [1/5]
子供「ありがと―――!おねーちゃ~ん!」

長門「元気で」

子供「また、会おうねー!」


古泉(そういえば、僕は涼宮さんに笑って欲しかったけど)

古泉(そのまえに僕は、涼宮さんに笑いかけていただろうか)

古泉(泣いている子供でさえ、笑いかければちゃんと笑ってくれるんだ…)

古泉(…)



長門「そろそろ、集合時間」

古泉「そうですね。じゃあ、駅前に戻りましょう」


204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 11:03:19.52 ID:gW+hAFkQ0 [2/5]
解散の後、帰路

ハルヒ「このあいだ、借りた本なんだけど」テクテク

古泉「いかがでした?」テクテク

ハルヒ「――やっぱ普通ね。あまり目新しくもなかったわ」

古泉「そうでしたか……。それは残念です」

ハルヒ「そう」

古泉「…」

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 11:05:06.83 ID:gW+hAFkQ0 [3/5]
ハルヒ「古泉くん?」

古泉「何でしょう」

ハルヒ「気のせいだけど雰囲気、変わった?」

古泉「そうでしょうか」ニコ



ハルヒ「そう変わったわ。なんかキモくなってない?
    ってかそのにやけ顔、結構むかつく………」 プイ




――

―――

ハルヒ「じゃあね、古泉くん。また、明日」ニコ

古泉「あ…、はい、それではまたお会いしましょう」

┼ヽ  -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ  __ノ

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 11:14:06.07 ID:gW+hAFkQ0 [4/5]
はあ、オワタ、
ってか結構呼称ミスってる

わーい(。0。/

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