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インデックス「See you later.」
876 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:20:06.33 ID:Dhr.hEAO [4/15]
うわぁ!ありがとう!!ちょっと投下する前に注意をば
・上イン悲恋
・上条さんお亡くなり
・若干の未来設定
・場面場面の切り取りだからとても読みにくい、地の文はあまり入れてないけど
・シリアル(笑)ぐらいな文才だけどちょっと暗いのは否めない
7レスもらいます
うわぁ!ありがとう!!ちょっと投下する前に注意をば
・上イン悲恋
・上条さんお亡くなり
・若干の未来設定
・場面場面の切り取りだからとても読みにくい、地の文はあまり入れてないけど
・シリアル(笑)ぐらいな文才だけどちょっと暗いのは否めない
7レスもらいます
877 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:22:56.10 ID:Dhr.hEAO [5/15]
「とう…ま…なの?」
「……インデックス」
「なんでとうまが…?」
「……分からない、俺にも」
「きみは、もう…死んじゃったんだよ…?」
「……」
雨がしとしとと降る夕方、彼らは再び交差する。
--それは、彼の右手が最後に打ち消したものによる、たった一週間の物語--。
878 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:27:22.80 ID:Dhr.hEAO [6/15]
「ふざけんな…、結局、その話を聞く限りカミやんを戦争に向かわせたのも見殺しにしたのもてめえじゃねえかよ…っ!」
ガシャンと破壊音がしている。彼、青髪が机を蹴り飛ばしたからだ。
「あ、あ青髪ちゃん」
「結局、てめえらは誰一人死なず!てめえらを助けたカミやんが…っ!なぁっ!聞こえてんのか!?」
「青髪ちゃん…!そんなに責めないでっ!!」
「先生は黙ってて下さい!」
正面の男を見ているだけで、彼の視界はじんわりぼやけだす。
「…そちらお得意の宗教かなんかで治せないのかよ…!なあ、俺は、特別なことだったり多くを望んでんのか?」
下を向き、肩を震わせ、震える声で続ける。
「馬鹿話して、一緒にスキルアウトから女の子救って、休日ゲーセン行ったり、真剣に悩んだり…!ありふれたた日常を俺はカミやんとお前と過ごしたいだけなんだよ!
なあ土御門…!!」
「…………」
879 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:29:02.59 ID:Dhr.hEAO [7/15]
わたしは、自分に絶対的な自信を持ってた。そうじゃなきゃ、この孤独の正体を納得することが出来なかったからだと思う。わたしは強いからこその孤独を味わっているのだって。
結局、驕りを持ってただけで誰一人としてわたしだけでは救えなかった、多分これからも。もう、そんな自分はいらない。捨てたい、逃げたい、忘れたい。
「あ」
「調子は良いか」
「あなた、会いに来てくれたんだね!」
「約束しちまったからな」
「うん、嬉しいなっ!今日はどんなお話、してくれるの?」
「……“アイツ”がとあるシスターを救った話は?」
「うーん、“いんでっくす”以外にも助けてるの?」
「そうだ、数多くの人や思いがアイツによって救われた」
「凄いなあ!かっこいいね!」
「ヒーロー、だからな」
「いつか、わたしが危なくなったら、“いまじんぶれーかー”は助けにきてくれるのかな」
「……」
880 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:30:48.38 ID:Dhr.hEAO [8/15]
「…アイツの変わりに俺が行くから、幻想殺しは出番ナシだろ」
「じゃあ、あなたが助けに来なくても良いかなぁ」
「けっ、そうかよ」
「ごめんね、うそだよ。やっぱりわたしは一緒に助けに来て欲しいな」
「お前は、俺にもアイツにも守ってもらいたいと」
「うん!」
「……欲張りすぎだから、素直に幻想殺しの方にしとけ」
「うーん、じゃあやっぱりわたしはあなたが良い」
「……どうしてだよ」
「あなたはいつも優しいから!」
「優しい?」
「そう!わたしとの約束を守ってくれるもん!だから絶対に絶対に“あくせられーた”が助けにきてね!」
「また、お前との約束増えたなァ…」
「“みこと”は待ってるからね」
「…分かったよ」
881 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:32:49.54 ID:Dhr.hEAO [9/15]
「三人ともきっと誤解してる。わたしは今まで狂ったことなんてない。理論は分からないけど確かに彼はここに居るんだよ」
「もう無理をしないで下さい。私たちには、あなたが常軌を逸脱しているとしか思えないのです。」
「何を言ってるの?」
「神裂の言うとおり、僕たちには君の“それ”が、幻覚にしか思えないんだよ。」
「私にも。彼を知覚出来ない。……ごめんなさい。」
「……あいさ」
「インデックス、最大主教からの提案を聞いてくれ」
「な、に」
「彼と過ごした、この町を捨ててイギリス清教に帰らないか?君は元来、こちらの人間だろう」
「わたしは…」
「最大主教自らあなたに謝罪したいと、彼のこと、そして長らくあなたを苛んだ首輪について謝りたいと言っているのです」
「……」
「わたしは。きみが幸せになれる道を。応援したい」
「わたしの幸せ…」
「……イギリスに帰って、君が望むのなら十字教から離反したっていい。
もう一度言う。インデックス、もう帰らないか?」
ステイルがインデックスに手を伸ばす。インデックスは俯き彼らを見てはいない。あと、数センチ--。
882 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:34:59.98 ID:Dhr.hEAO [10/15]
パシっ、と彼の手が振り払われた。
「わたしはね、とうまと居ることが最上の幸せ。とうまもそう思ってくれているなら、もっともっと。
誘ってくれてありがとう、…そしてごめんね。
ただのエゴだけど今はとうまが帰ってきた状況を、幻想でも良いから享受したいんだよ。そのせいでわたしが破綻することになっても、この不幸の中の幸せに浸かっていたい。……だから、放っといて欲しいんだよ」
暗闇に消えていく彼女を、その場に居た人間は誰も引き留めようとしなかった。
「今、僕の手を払ったのは…?」
彼女は、歩く教会を握りしめていた。それは彼の手が払われたときだって変わらなかった筈なのだ。
883 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:37:52.38 ID:Dhr.hEAO [11/15]
「その肉体にしか知覚できないのは、“それ”が次元を変換させているからだ。」
ほのかに発光している腕を、彼女の衣服に向けた。
「その変換器は君、というのが最適なのだろうか、一人だけの専用にすぎない。」
「変換の対象を増やすことは可能ですか」
「不可能だよ。身に纏っている者にしか効果は無いからね」
平坦な声で両者は質疑応答を繰り返していく。
「では、あちらの状況を変化させることは有効なのですか?」
「8次元に君たちが関与出来るとでも?」
「貴方が状況を打破する手だてがあるというのなら可及的速やかに教授願います」
「どうして、君がそのように禁書目録を庇って出てくるのか。君自体は一つの魔術では無かっただろう?」
「ええ。私は自動書記、彼女の魔翌力により生成されています。
そのため彼女の感情により生死が左右されるのなら、私はそれを取り除くための協力を惜しみません。私は彼女を守る、一介の魔術」
「禁書目録を守る騎士とでも言うべきか…、実に興味深いな。」
その人物自身と一体化した服の袖口から羊皮紙を取り出した。
「私が出せるヒントはここまでだ。後は君たちが思案するのだよ」
「感謝します」
「健闘を祈っているよ」
884 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:41:31.67 ID:Dhr.hEAO [12/15]
「世界中お前と行ったどんな綺麗なところより、どんな安全なところより、お前とだらだら出来る、この部屋が俺は好きだ。スフィンクスに餌あげて、俺が作った料理をペロリと平らげちまうお前の物足りそうな顔を見る、そんな他愛もない日常を何より求めてた。
もしかしたらいつだってここに帰って来るために戦ってたのかもしれないしな」
「……なら、ずっと居ると良いんだよ。わたしもここにずっと居る。とうまとずっとずっと一緒に居る」
「……」
「もう、置いていかないで、そのせいでわたしは二度もきみを失うことになったんだから
次元が何なのかな、わたしはそんなの認めない。幻想だって良い。魔術だって良い。」
「そんなの、壊すしかないだろ」
885 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:48:16.88 ID:Dhr.hEAO [13/15]
「 」
「……俺もだよ」
「今までありがとう、幻想殺し」
「こちらこそ、禁書目録。
……じゃあ、そろそろ行くな」
「きっといつか、追いつくから」
「じゃあ、さよならじゃないのか」
「うん、言ってなんかあげない。
だからね、最適な言葉を選ぶよ。とうまだってきっと分かるよね?」
「最後まで見くびんなよ」
『行ってらっしゃい』
「とう…ま…なの?」
「……インデックス」
「なんでとうまが…?」
「……分からない、俺にも」
「きみは、もう…死んじゃったんだよ…?」
「……」
雨がしとしとと降る夕方、彼らは再び交差する。
--それは、彼の右手が最後に打ち消したものによる、たった一週間の物語--。
878 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:27:22.80 ID:Dhr.hEAO [6/15]
「ふざけんな…、結局、その話を聞く限りカミやんを戦争に向かわせたのも見殺しにしたのもてめえじゃねえかよ…っ!」
ガシャンと破壊音がしている。彼、青髪が机を蹴り飛ばしたからだ。
「あ、あ青髪ちゃん」
「結局、てめえらは誰一人死なず!てめえらを助けたカミやんが…っ!なぁっ!聞こえてんのか!?」
「青髪ちゃん…!そんなに責めないでっ!!」
「先生は黙ってて下さい!」
正面の男を見ているだけで、彼の視界はじんわりぼやけだす。
「…そちらお得意の宗教かなんかで治せないのかよ…!なあ、俺は、特別なことだったり多くを望んでんのか?」
下を向き、肩を震わせ、震える声で続ける。
「馬鹿話して、一緒にスキルアウトから女の子救って、休日ゲーセン行ったり、真剣に悩んだり…!ありふれたた日常を俺はカミやんとお前と過ごしたいだけなんだよ!
なあ土御門…!!」
「…………」
879 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:29:02.59 ID:Dhr.hEAO [7/15]
わたしは、自分に絶対的な自信を持ってた。そうじゃなきゃ、この孤独の正体を納得することが出来なかったからだと思う。わたしは強いからこその孤独を味わっているのだって。
結局、驕りを持ってただけで誰一人としてわたしだけでは救えなかった、多分これからも。もう、そんな自分はいらない。捨てたい、逃げたい、忘れたい。
「あ」
「調子は良いか」
「あなた、会いに来てくれたんだね!」
「約束しちまったからな」
「うん、嬉しいなっ!今日はどんなお話、してくれるの?」
「……“アイツ”がとあるシスターを救った話は?」
「うーん、“いんでっくす”以外にも助けてるの?」
「そうだ、数多くの人や思いがアイツによって救われた」
「凄いなあ!かっこいいね!」
「ヒーロー、だからな」
「いつか、わたしが危なくなったら、“いまじんぶれーかー”は助けにきてくれるのかな」
「……」
880 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:30:48.38 ID:Dhr.hEAO [8/15]
「…アイツの変わりに俺が行くから、幻想殺しは出番ナシだろ」
「じゃあ、あなたが助けに来なくても良いかなぁ」
「けっ、そうかよ」
「ごめんね、うそだよ。やっぱりわたしは一緒に助けに来て欲しいな」
「お前は、俺にもアイツにも守ってもらいたいと」
「うん!」
「……欲張りすぎだから、素直に幻想殺しの方にしとけ」
「うーん、じゃあやっぱりわたしはあなたが良い」
「……どうしてだよ」
「あなたはいつも優しいから!」
「優しい?」
「そう!わたしとの約束を守ってくれるもん!だから絶対に絶対に“あくせられーた”が助けにきてね!」
「また、お前との約束増えたなァ…」
「“みこと”は待ってるからね」
「…分かったよ」
881 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:32:49.54 ID:Dhr.hEAO [9/15]
「三人ともきっと誤解してる。わたしは今まで狂ったことなんてない。理論は分からないけど確かに彼はここに居るんだよ」
「もう無理をしないで下さい。私たちには、あなたが常軌を逸脱しているとしか思えないのです。」
「何を言ってるの?」
「神裂の言うとおり、僕たちには君の“それ”が、幻覚にしか思えないんだよ。」
「私にも。彼を知覚出来ない。……ごめんなさい。」
「……あいさ」
「インデックス、最大主教からの提案を聞いてくれ」
「な、に」
「彼と過ごした、この町を捨ててイギリス清教に帰らないか?君は元来、こちらの人間だろう」
「わたしは…」
「最大主教自らあなたに謝罪したいと、彼のこと、そして長らくあなたを苛んだ首輪について謝りたいと言っているのです」
「……」
「わたしは。きみが幸せになれる道を。応援したい」
「わたしの幸せ…」
「……イギリスに帰って、君が望むのなら十字教から離反したっていい。
もう一度言う。インデックス、もう帰らないか?」
ステイルがインデックスに手を伸ばす。インデックスは俯き彼らを見てはいない。あと、数センチ--。
882 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:34:59.98 ID:Dhr.hEAO [10/15]
パシっ、と彼の手が振り払われた。
「わたしはね、とうまと居ることが最上の幸せ。とうまもそう思ってくれているなら、もっともっと。
誘ってくれてありがとう、…そしてごめんね。
ただのエゴだけど今はとうまが帰ってきた状況を、幻想でも良いから享受したいんだよ。そのせいでわたしが破綻することになっても、この不幸の中の幸せに浸かっていたい。……だから、放っといて欲しいんだよ」
暗闇に消えていく彼女を、その場に居た人間は誰も引き留めようとしなかった。
「今、僕の手を払ったのは…?」
彼女は、歩く教会を握りしめていた。それは彼の手が払われたときだって変わらなかった筈なのだ。
883 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:37:52.38 ID:Dhr.hEAO [11/15]
「その肉体にしか知覚できないのは、“それ”が次元を変換させているからだ。」
ほのかに発光している腕を、彼女の衣服に向けた。
「その変換器は君、というのが最適なのだろうか、一人だけの専用にすぎない。」
「変換の対象を増やすことは可能ですか」
「不可能だよ。身に纏っている者にしか効果は無いからね」
平坦な声で両者は質疑応答を繰り返していく。
「では、あちらの状況を変化させることは有効なのですか?」
「8次元に君たちが関与出来るとでも?」
「貴方が状況を打破する手だてがあるというのなら可及的速やかに教授願います」
「どうして、君がそのように禁書目録を庇って出てくるのか。君自体は一つの魔術では無かっただろう?」
「ええ。私は自動書記、彼女の魔翌力により生成されています。
そのため彼女の感情により生死が左右されるのなら、私はそれを取り除くための協力を惜しみません。私は彼女を守る、一介の魔術」
「禁書目録を守る騎士とでも言うべきか…、実に興味深いな。」
その人物自身と一体化した服の袖口から羊皮紙を取り出した。
「私が出せるヒントはここまでだ。後は君たちが思案するのだよ」
「感謝します」
「健闘を祈っているよ」
884 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:41:31.67 ID:Dhr.hEAO [12/15]
「世界中お前と行ったどんな綺麗なところより、どんな安全なところより、お前とだらだら出来る、この部屋が俺は好きだ。スフィンクスに餌あげて、俺が作った料理をペロリと平らげちまうお前の物足りそうな顔を見る、そんな他愛もない日常を何より求めてた。
もしかしたらいつだってここに帰って来るために戦ってたのかもしれないしな」
「……なら、ずっと居ると良いんだよ。わたしもここにずっと居る。とうまとずっとずっと一緒に居る」
「……」
「もう、置いていかないで、そのせいでわたしは二度もきみを失うことになったんだから
次元が何なのかな、わたしはそんなの認めない。幻想だって良い。魔術だって良い。」
「そんなの、壊すしかないだろ」
885 名前:インデックス「See you later.」[] 投稿日:2010/11/16(火) 21:48:16.88 ID:Dhr.hEAO [13/15]
「 」
「……俺もだよ」
「今までありがとう、幻想殺し」
「こちらこそ、禁書目録。
……じゃあ、そろそろ行くな」
「きっといつか、追いつくから」
「じゃあ、さよならじゃないのか」
「うん、言ってなんかあげない。
だからね、最適な言葉を選ぶよ。とうまだってきっと分かるよね?」
「最後まで見くびんなよ」
『行ってらっしゃい』
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