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ゲンドウ「そうだ。久しぶりだなシンジ」シンジ「…長谷川さん?」4スレ目 2
105 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:30:15.33 ID:qtWMU2AO [2/37]
「決めてくれた?」
「男だったらシンジ、女だったらレイと名付ける」
「シンジ…レイ…ウフフフッ」
前とか
ゲンドウ「そうだ。久しぶりだなシンジ」シンジ「…長谷川さん?」index
「決めてくれた?」
「男だったらシンジ、女だったらレイと名付ける」
「シンジ…レイ…ウフフフッ」
前とか
ゲンドウ「そうだ。久しぶりだなシンジ」シンジ「…長谷川さん?」index
106 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:30:46.04 ID:qtWMU2AO [3/37]
THE END OF EVANGELION × 銀魂
~グラサンを 君に~
107 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:31:36.95 ID:qtWMU2AO [4/37]
《ターミナルドグマ・ヘブンズゲート最奥部》
ゲンドウ「ふざけるな!?シンジがサードインパクトを防いでいるとでもいうのか!?そんな馬鹿げたことが…!?」
カヲル「そんな馬鹿げたことが起きているんだよ、お父さん?」
ゲンドウ「」イラッ
カヲル「そう…彼はまだ自分のカタチを失っていない。
エヴァの中でも強烈な自我をそのまま保っているんだね」
リツコ「なんて子なの…」
ミサト「シンジ君…!」
アスカ「じゃ、シンジはこのままサードインパクトを起こさないで戻ってこられるの!?」
カヲル「彼次第だけど、上手くいけばそうなるだろうね」
ゲンドウ「…!どこまで私の邪魔を…!」ギリッ
新八「シンジ君…まだ戦ってるんだね…エヴァの中で…」
カヲル「戦ってる…というか…うん、間違ってはいないかな。
蹴りが入ったし」
綾波「…。蹴り?」
108 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:35:42.14 ID:qtWMU2AO [5/37]
《前回までのあらすじ》
蹴りが入った
《リリス胎内》
ユイ「ふぐぉあああぁぁぁ…!?」
シンジ「…」ボリボリ
ユイ「ちょっと何するのシンちゃんドメスティックバイオレンス!?」プルプル
シンジ「何すんのはこっちだよいい加減にしろよコラ。
さっきっから何ですか。どんだけ安眠妨害したいんですかさっさと引っ越しですか、あ?」
ユイ「いやあの、そんなつもりじゃ」
シンジ「あんさ、こちとら3ヶ月以上寝てない感じなんだけど?劇中じゃ一晩だけどもう3ヶ月寝てないみたいなテンションなんですけど!?」
ユイ「あの、ごめんなさい…あなたが何を言っているかちょっとわからないわ」
シンジ「大体>>1が遅すぎんだよウンコすぎんだよ!?いい加減イライラくんだろ俺もみんなも!?
お前月イチどころか隔月連載ってどんだけ遅筆だよ!?どんだけSQだよ!?
そりゃ飽きられて人も減るわ!?」
ユイ「ねえやめないそういうメタ発言!?」
シンジ「…つーか、誰」
ユイ「…。えっ」
シンジ「えっ」
109 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:36:40.01 ID:qtWMU2AO [6/37]
ユイ「わかんないの?あのホラ…。
…え、ホントにわかんない?」
シンジ「さっぱり」
ユイ「あの…。かなり重要な…物語のキーパーソン的な…
わかんない?マジで?」
シンジ「ちっとも」
ユイ「…」
110 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:38:28.22 ID:qtWMU2AO [7/37]
ユイ「けほっ、けほけほっ…エヴァの中けほっ…ずっと…見守っゲホッゲホッ」
シンジ「え、何で急に咳き込み始めたの。何で咳に紛れてヒントが埋まってるの何で僕に言わせたい感じになってるの」
ユイ「ゲホゲホッ!いつもシンジのことをけほ心配ゲホッ!共に戦ってゲ…ゲホッゲホッ!?変なとこ入ったっ!?」
シンジ「…。まさか…」
ユイ「…!ええ…!」コクコク
シンジ「エヴァンゲリオンの仙人…?」
ユイ「お母さんですぅ!?いい加減気づいてくれてもいいじゃない!?
ワザと!?ワザとよね!?ワザとって言ってお願い!?」
シンジ「…お母さん?」
ユイ「ええ…」
シンジ「八郎の?」
ユイ「あーなーたーのー!!!?」
111 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:40:12.07 ID:qtWMU2AO [8/37]
ユイ「ひどい…ひどいわシンちゃん!お母さんシンちゃんが気付いてくれるのずーっと待ってたのに!?
いつまでたってもシンクロ率全然上がんないしいっぺんも暴走しないし邂逅イベントも他にもってかれるし!」
シンジ「え、ああ…すいません…。
邂逅イベントって何?」
ユイ「そりゃあ確かに強く逞しく育って欲しいとは思ったわよ?でもいくらなんでもお母さんの顔も忘れるなんて逞しく育ちすぎだわ…」
シンジ「え、無視ですか」
112 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:41:12.23 ID:qtWMU2AO [9/37]
ユイ「全く…あの人ったらいったいどんな漢気あふれる教育したのかしら…」
シンジ「あの人?」
ユイ「ゲンドウさんよ。あなたのお父さんに決まって…」
シンジ「いや、育てられてないし」
ユイ「…はい?」
シンジ「育児放棄されましたが」
ユイ「…」
シンジ「…」
ユイ「…えっ」
シンジ「母さんが死んですぐに」
ユイ「いや死んでないから。エヴァの中に取り込まれたの」
シンジ「(めんどくせェな)
まあそれからすぐに親類んとこに放置プルェェェイされましたが」
ユイ「…またまたぁ」
シンジ「ヤローは一度たりとも会いに来ませんでしたが」
シンジ「叔母夫婦んとこでも冷遇されまくった挙げ句自転車ドロ扱いされましたが」
シンジ「小学生にして家出しましたが」
113 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:42:32.02 ID:qtWMU2AO [10/37]
ユイ「…いやいや」
ユイ「…」
シンジ「…」
ユイ「マジで?」
シンジ「マジで」
ユイ「っはあああぁぁぁ!!!?何やってんの!?あのまるでダメな夫略してマダオ!?」
シンジ「(あ、確かに母さんだわこの人)」
114 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:43:00.86 ID:qtWMU2AO [11/37]
ユイ「何で!?あの時のシンジまだ幼稚園児じゃない!?何でほったらかしにできるの!?最っ低!」
シンジ「(…。そっか。僕のためにちゃんと怒ってくれるんだ。
ちょっと嬉しいな)」
シンジ「あの…母さ」
ユイ「わかった!こうなったらやっぱり合体しかないわ!
シンジ、お母さんと一つになりましょう!心も体も一つに!」
シンジ「おい今の感動返せ」
115 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:52:09.65 ID:qtWMU2AO [12/37]
シンジ「ねえ何がわかったの?何一つわかんねーよ何で息子に合体宣言?
何なのビッチなの?死ぬの?」
ユイ「違うわシンちゃん、合体っていってもそういうアレじゃないの。文字通り一つになれるのよ私たち!」
シンジ「いえ、よくわかんないけどいいです」
ユイ「遠慮しないの!私と一つになればあなたは完全な生命体へと進化するわ!」
シンジ「ああ、人造人間セルみたいなアレですか?
でも僕まだ花も恥じらうティーンエイジャーなんで若本ボイスはちょっと」
ユイ「怖いことなんて何もないから!痛くもないしとてもとても気持ちのいいことだから!先っぽだけだから!」
シンジ「怖ェよ!?先っぽって何の先っぽだよいや言わないでいいですけどね!?
どう考えてもそういうアレじゃねーか!?」
ユイ「心配いらないわ。合体してもサードインパクトが終わったらちゃんとみんな戻せるから!」
シンジ「戻せねーよ!?明らかに人として道踏み外して…
…サードインパクト?」
116 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:53:44.16 ID:qtWMU2AO [13/37]
ユイ「そう、サードインパクトであなたは神様になるの」
シンジ「…神って…。
あ、死神?ノートに名前書いちゃうの?リンゴ食べちゃうの?
それともオサレになっちゃうの?月牙になっちゃうの?」
ユイ「いやね?お母さんだって色々考えたわよ?
色々考えて悩んで…もうサードインパクトで人類全て一つになった世界に改変するしかないなって結論に」
シンジ「色々考えすぎだろ!?んなモンどこぞの団長にやらしとけよ!?
綾波が文芸部員のメガネっ娘とかゾッとしねーよ!?」
ユイ「もう、シンジ!お母さんにそんなワガママ言っちゃいけません!めっ!」
シンジ「息子に合体宣言した親に言われたくねェェ!?」
ユイ「…そんなにイヤなの?」
シンジ「イヤとか以前の問題だと気づいて下さいお願いだから」
ユイ「もしかして…
『べ、別に合体なんてしたくないんだからねっ!?』とか『合体するなよ!?絶対に合体するなよ!?』みたいな…」
シンジ「ツンデレ属性も芸人魂も持ち合わせてねェェェ!!!?」
ユイ「うん…やっぱり実際に体験してもらったほうが早そうね。
さ、こっちよシンジ!」グイッ
シンジ「だから何だって人の話を聞かねえんだ!?
ちょっ…待っ…ああああぁぁぁ!!!?」
117 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:58:45.04 ID:qtWMU2AO [14/37]
《シンジの精神世界》
シンジ「…え、何だこれ……どこだここ…」
あなたそのものよ
シンジ「僕そのもの?」
ここには、あなたしかいないから
あなただけの世界
自由な世界
シンジ「僕しか、って…え?母さんは?」
わからない?私はもう、あなたと一つになったわ
シンジ「はあっ!?
!?
何だこれ…何だこれ…何だこれ…!?」
ATフィールドは心の壁
それはヒトの形を作り出すモノ
その心の壁を取り払えば、全ての人間は一つの完全な存在になる
争うことも、傷つけあうこともない
解り合うことができるの
それが、サードインパクトの本当の目的
そして、その鍵となるのが私とあなたよ
シンジ「…流れ込んでくる…!?母さんの…母さんそのものが!?」
シンジ
これは、あなたの望み通りの世界を作り出すことが出来るということでもあるわ
エヴァ初号機はサードインパクトの要
そのパイロットであるあなたは、新しい世界の鍵
あなたは神様と同じ権利を手に入れたの
118 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:00:26.74 ID:qtWMU2AO [15/37]
見て
あなたの可能性を
シンジ「可能性…って」
さあ
目を覚ましてシンジ
シンジ
「バカシンジッ!」
シンジ「ハッ!?」
119 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:02:13.68 ID:qtWMU2AO [16/37]
《シンジの部屋》
アスカ「ようやくお目覚めね…バカシンジ」
シンジ「何だ、アスカか…」
アスカ「なんだとは何よ!こうして毎朝遅刻しないように起こしに来てやってるのに。
それが幼なじみにささげる感謝の言葉ぁ?」
シンジ「うん、ありがと…だから、もう少し寝かせて…」モゾモゾ
アスカ「何甘えてんの!もー、さっさと起きなさいよ!」
モッコリ←汚らわしいバベルの塔
ドスンバタン
アスカ「キャー!エッチバカ変態!?信じらんない!?」
シンジ「仕方ないだろ!朝なんだから!」
アスカが、隣に住む幼なじみ…
120 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:06:40.73 ID:qtWMU2AO [17/37]
トントントントントン…
ユイ「シンジったら、せっかくアスカちゃんが迎えに来てくれているのにしょうのない子ねぇ」
ゲンドウ「ああ」
ユイ「あなたも!新聞ばかり読んでないで、さっさと支度してください!」
ゲンドウ「ああ」
ユイ「もう、いい年してシンジと変わんないんだから…」
ゲンドウ「君の支度はいいのか?」
ユイ「はいいつでも!
もう、会議に遅れて冬月先生に文句いわれるの私なんですよ!?」
ゲンドウ「君はもてるからな」
ユイ「バカ言ってないで、さっさと着替えてください!」
ゲンドウ「ああ、分かってるよ。ユイ」
母さんが生きていて…
父さんが、どこにでもいる普通の父さんで…
121 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:07:46.93 ID:qtWMU2AO [18/37]
《学校》
ヒカリ「起立!礼!着席!」
ミサト「喜べ男子!今日は噂の転校生を紹介するっ!」
綾波「綾波レイですー、よろしくっ♪」
シンジ「ああーっ!?」
綾波「ああっ!あんた、今朝のパンツ覗き魔!」
アスカ「ちょっと!言いがかりはやめてよ!アンタがシンジに勝手に見せたんじゃない!」
綾波「あんたこそ何?すぐこの子かばっちゃってさ。何?できてるわけ?2人?」
アスカ「たっ、ただの幼なじみよ!うっさいわねぇ…!」
ヒカリ「ちょっと、授業中よ!静かにしてください!」
ミサト「まぁ~、楽しそうじゃない。私も興味あるわ。続けてチョーダイ♪」
アハハハハ……
綾波は、唐突に現れた転校生で…
122 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:08:14.40 ID:qtWMU2AO [19/37]
ガラガラッ
銀八「オーイ、うるっせーぞ隣のクラスー」ボリボリ
ボサボサの天然パーマに白衣ひっかけたやる気のない死んだ魚みたいな目した教師がいて…
シンジ「あ、銀八先生だ」
…
なんか予想外のキャラ出てきたァァァ!!!?
123 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:12:54.15 ID:qtWMU2AO [20/37]
銀八「静かにしろてめーらー。こっちゃもうホームルーム始まってんだよ。
アニメ第二期に向けて、スポンサー獲得の為の話し合いしてんだよクソガキどもー」
ミサト「…坂田先生。何で高校教師のあなたが中等部にいるんですか」
銀八「こまけー事気にしてんなよヅラ城センセ」
ミサト「ヅラ城はやめろって何度言やわかんのよ白髪天パッ!?」
銀八「あんだコラ!?てめーこそセーラー服が似合いそうな前髪しやがって!
金髪にされてーのか!?オレンジががった金髪にされてーのか!?
オサレにBLEACHされてーのか!?」
ミサト「あんでそこだけ英語にしやがった!?テメー久保先生に恨みでもあんのか!?」
ギャーギャー
ケンスケ「…平和だねぇ」
トウジ「アレが平和に見えるんやったらメガネ替えたほうがええで?」
シンジ「つか、何だこれ」
・
・
・
シンジ「ああアレか。番外編的な…読み切り的なアレか」
…
おかしいわ…どうしても邪魔が入る…
シンジ「でもアレじゃね?半年かかっても本編完結できねーウンコが番外編とか身の程知らずにもほどがあんじゃない?」
仕方がないわ
少し、つらい思いをしてもらうわね
シンジ
シンジ「へ?」
124 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:14:33.91 ID:qtWMU2AO [21/37]
あれも一つの世界
あなたの中の可能性
今のあなたがあなたそのものではない
いろんなあなた自身がありえるの
エヴァのパイロットでないあなたもありえるのよ
シンジ「んな事言われても…違うよ。
あんなの僕じゃない」
そうね、今のあなたじゃないわね
じゃあ、今のあなたは本当に碇シンジ?
シンジ「は?」
そうやって、嫌なことから逃げているのね
今いるこの世界が、あなたが望んで作った世界だとは思わない?
125 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:15:57.39 ID:qtWMU2AO [22/37]
シンジ「今って」
あなたが逃げ込んだ、あの街のこと
あなたが逃げ込んだ、あの人たちのこと
あなたが逃げ込んだ先に創り出した、理想の世界のこと
シンジ「!!!?」
思い出した?
本当のこと
本当の世界
本当のあなた
何だ!?引っ張られ…向こう側に取り込まれる…!?
126 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:17:07.97 ID:qtWMU2AO [23/37]
「裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったな!父さんと同じに裏切ったんだ!」
「僕は、僕は!エヴァンゲリオン初号機のパイロット、碇シンジです!」
「僕はここにいてもいいのかもしれない」
「そうだ、僕は僕でしかない」
「僕は僕だ。僕でいたい!」
「僕はここにいたい!」
「僕はここにいてもいいんだ!」
「助けてアスカ…助けてよ…」
「僕にはヒトを傷つけることしかできないんだ。だったら何もしない方がいい!」
「だって、エヴァに乗る資格がないんだ…」
シンジ「うわあああぁぁっっ!!!?」
127 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:19:28.60 ID:qtWMU2AO [24/37]
違う…僕は、僕は、こんなんじゃ…
これが…僕?
本当の僕?
これが?
消えていく…世界が消えていく…
何もない空間、何もない世界
僕のほかには何もない世界
僕がよく分からなくなっていく
自分がなくなっていく感じ…僕という存在が、消えていく……
そう、だから創るの
あなたが、世界を
せかい……
だめだ……
いしきが…とける……
さあ
心を解き放って
ミサト「何を願うの?」
アスカ「何を願うの?」
綾波「何を願うの?」
何を願うの?
ね……が……い……
ぼく…は…………
128 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:23:11.50 ID:qtWMU2AO [25/37]
『なあシンジ、オメーはどうしたい』
…ッ!?
129 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:27:18.18 ID:qtWMU2AO [26/37]
《愛とか情とかじゃ解けないモノ》
見とけ、てめーのいう余計なモンがどれだけの力を持ってるか
しかとその目ん玉に焼きつけな
僕らの…かぶき町のおふくろさんを傷つけたことは…許さない
銀ちゃんがいなくなったら、生きてたって何にも楽しくなんかないアル!
てめーが勝手に掘った小せェ溝なんて俺達はしらねェよ
そんなもん、何度でも飛び越えてって何度でもてめーをブン殴りに行ってやる
てめーに一言言っておく!ありがとよォォォォ!!!!
俺ァ、死んでもココを動かねーぜィ…!
世の中というのはなかなか思い通りにいかぬものだな!
国どころか、友一人変えることもままならんわ!
からくり技師が引き起こした事態だ、からくり技師がなんとかせにゃなるめーよ
それは志の死、魂の死を指しているんでしょう
この街は、私達の街です
ぬしらと会えて、良かった
しぶとくずぶとくしたたかにしなやかに
それが、私達ってモンじゃないのかい
銀時『テメーらァァァ!!!!それでも銀魂ついてんのかァァァ!!!?』
…!!!!!!!!!!!!
130 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:28:17.89 ID:qtWMU2AO [27/37]
帰るよ
…シンジ?
僕は、新しい世界なんていらない
シンジ「みんなのところに、帰る」
131 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:30:35.43 ID:qtWMU2AO [28/37]
どうして?
シンジ「…」
どうして!?
どうして!?どうして!?どうして!!!?
シンジ「それは僕の願いじゃない」
シンジ「あなたの願いでしょ?」
シンジ「母さん」
132 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:31:37.18 ID:qtWMU2AO [29/37]
…
ユイ「…シンジ…」
シンジ「あの頃、母さんがいなくなって、寂しかった」
シンジ「野郎に置き去りにされて…自分には何もない、必要とされてない人間なのかって…悲しかった」
シンジ「今まで、どれだけのモン取りこぼしてきたかわからない。それが人より多かった気もするけど…。
でも、今はもう寂しくも悲しくもない」
シンジ「欲しかったモンも大切なモンも余計なモンも全部、あの街で貰えた。
あの人たちに会えたから…無くしたモンより貰ったモンのほうが多かったから、ここまで来れたんだ。
それは、僕一人じゃ絶対手に入らなかったモンだ。自分の都合で作り出したものなんかじゃない。絶対に違う。
みんなが…魂が、そう教えてくれてる」
133 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:32:05.51 ID:qtWMU2AO [30/37]
シンジ「それを全部都合のいいように作り替えて、それでお終いなんて…
そんなケリのつけ方はしない」
シンジ「願いは」
シンジ「テメーでテメーの因縁にケリつけるために」
シンジ「俺ァ、帰る」
134 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:33:32.24 ID:qtWMU2AO [31/37]
シンジ「だから」
シンジ「さようなら、母さん」
ユイ「…」
ギュッ
ユイ「お母さんはもう、必要ないのね?」
シンジ「…うん」
ユイ「ゴメン…ゴメンね、シンジ…ひどいことして…つらい目にあわせて…。
あなたじゃない…寂しかったのは、私ね…」
シンジ「いいよ…。
母さん…あなたのことは恨んでいない」
ユイ「…」
シンジ「…」
ユイ「あなたはもう…子供じゃないのね…」
シンジ「男は下の毛が生えたらてめーでてめーを育てていくものってね」ニッ
ユイ「…ふふ」ニコリ
スゥッ……
136 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:35:06.98 ID:qtWMU2AO [32/37]
一つだけ、お願い
ほんの少しでいい
私も連れて行って
あの人を、ゲンドウさんを止めるために
137 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:42:28.01 ID:qtWMU2AO [33/37]
《現実世界・ヘブンズゲート最奥部》
リリス『!』ビクン
ググ…
星海坊主「リリスが!?」
ゲンドウ「始まったか…!」
アスカ「そんなっ!?」
カヲル「…いいや」
リリス『』ブルブルブル
ドロッ…ドロドロドロ……
ゲンドウ「なっ!?」
カヲル「終わったよ」
びっちゃああぁぁぁぁっっ………!!!!!!!!
138 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:46:39.25 ID:qtWMU2AO [34/37]
ミサト「リリスが…溶けた…」
リツコ「形象崩壊…」
綾波「…」
ゲンドウ「な…あ……。
ユ…イ……ユイ……!?
ユイィィィィィィ!!!!!!!!!!???」
銀時「うおっ!?なんか血みてーなのが……血生臭っ!?」
新八「グロっ!?あれちょっとグロいですよ!?」
神楽「私…なんか…気分悪くなってきtおぼろろろろろ…」オボロロロロロ……
新八「いやああああ神楽ちゃんんんん!?」
星海坊主「オイしっかりしろ神楽!?
オメーらなんかねーのか!?エチケット袋的なモンは!?」
ミサト「んなもんあるわけないでしょネルフに!?
つーかくさっ!?」
アスカ「…ぅぷ」
リツコ「…アスカまさか」
アスカ「気持ち悪い」
ミサト「まてまて待って!?それはヤバい!?それはヤバいわよアスカ!?」
141 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:55:28.09 ID:qtWMU2AO [35/37]
ミサト「耐えて!?お願い耐えて!?」サスサス
アスカ「無理……臭いで…もらっちゃ……。
ちょ、おじさんソレ貸して…もうそのメットでいいから貸して…」フルフル
星海坊主「いいい!?
いや駄目だって!?コイツぁ失われた希望に代わって頭皮を守ってくれる大切な!?」
ゴワン…ガランガランガラン…!!
ズーン…
銀時「あんだァ!?」
桂「むう…一体何が起こっているのだ…あれは?」
リツコ「初号機の拘束具…エントリープラグも」
ミサト「リリスと一緒にエヴァも溶けたの!?」
綾波「碇君は…!?」
プシュゥッ
シンジ「よっ…と」
142 名前:とりあえずここまで[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:57:39.40 ID:qtWMU2AO [36/37]
…!!!!!!!!
シンジ「…アレ?」
アスカ「シ…!?」
「「「「シンジ(君)っ!!!?」」」」
シンジ「なんか増えてね?」
143 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 03:03:02.74 ID:qtWMU2AO [37/37]
はい、えー…
すいまっせーん!!!!ホントすいまっせーん!!!!
GEP中のみんなにすいまっせーん!!!?
今夜はとりあえずここまでです……
必ず完結させます……ホントに……
THE END OF EVANGELION × 銀魂
~グラサンを 君に~
107 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:31:36.95 ID:qtWMU2AO [4/37]
《ターミナルドグマ・ヘブンズゲート最奥部》
ゲンドウ「ふざけるな!?シンジがサードインパクトを防いでいるとでもいうのか!?そんな馬鹿げたことが…!?」
カヲル「そんな馬鹿げたことが起きているんだよ、お父さん?」
ゲンドウ「」イラッ
カヲル「そう…彼はまだ自分のカタチを失っていない。
エヴァの中でも強烈な自我をそのまま保っているんだね」
リツコ「なんて子なの…」
ミサト「シンジ君…!」
アスカ「じゃ、シンジはこのままサードインパクトを起こさないで戻ってこられるの!?」
カヲル「彼次第だけど、上手くいけばそうなるだろうね」
ゲンドウ「…!どこまで私の邪魔を…!」ギリッ
新八「シンジ君…まだ戦ってるんだね…エヴァの中で…」
カヲル「戦ってる…というか…うん、間違ってはいないかな。
蹴りが入ったし」
綾波「…。蹴り?」
108 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:35:42.14 ID:qtWMU2AO [5/37]
《前回までのあらすじ》
蹴りが入った
《リリス胎内》
ユイ「ふぐぉあああぁぁぁ…!?」
シンジ「…」ボリボリ
ユイ「ちょっと何するのシンちゃんドメスティックバイオレンス!?」プルプル
シンジ「何すんのはこっちだよいい加減にしろよコラ。
さっきっから何ですか。どんだけ安眠妨害したいんですかさっさと引っ越しですか、あ?」
ユイ「いやあの、そんなつもりじゃ」
シンジ「あんさ、こちとら3ヶ月以上寝てない感じなんだけど?劇中じゃ一晩だけどもう3ヶ月寝てないみたいなテンションなんですけど!?」
ユイ「あの、ごめんなさい…あなたが何を言っているかちょっとわからないわ」
シンジ「大体>>1が遅すぎんだよウンコすぎんだよ!?いい加減イライラくんだろ俺もみんなも!?
お前月イチどころか隔月連載ってどんだけ遅筆だよ!?どんだけSQだよ!?
そりゃ飽きられて人も減るわ!?」
ユイ「ねえやめないそういうメタ発言!?」
シンジ「…つーか、誰」
ユイ「…。えっ」
シンジ「えっ」
109 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:36:40.01 ID:qtWMU2AO [6/37]
ユイ「わかんないの?あのホラ…。
…え、ホントにわかんない?」
シンジ「さっぱり」
ユイ「あの…。かなり重要な…物語のキーパーソン的な…
わかんない?マジで?」
シンジ「ちっとも」
ユイ「…」
110 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:38:28.22 ID:qtWMU2AO [7/37]
ユイ「けほっ、けほけほっ…エヴァの中けほっ…ずっと…見守っゲホッゲホッ」
シンジ「え、何で急に咳き込み始めたの。何で咳に紛れてヒントが埋まってるの何で僕に言わせたい感じになってるの」
ユイ「ゲホゲホッ!いつもシンジのことをけほ心配ゲホッ!共に戦ってゲ…ゲホッゲホッ!?変なとこ入ったっ!?」
シンジ「…。まさか…」
ユイ「…!ええ…!」コクコク
シンジ「エヴァンゲリオンの仙人…?」
ユイ「お母さんですぅ!?いい加減気づいてくれてもいいじゃない!?
ワザと!?ワザとよね!?ワザとって言ってお願い!?」
シンジ「…お母さん?」
ユイ「ええ…」
シンジ「八郎の?」
ユイ「あーなーたーのー!!!?」
111 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:40:12.07 ID:qtWMU2AO [8/37]
ユイ「ひどい…ひどいわシンちゃん!お母さんシンちゃんが気付いてくれるのずーっと待ってたのに!?
いつまでたってもシンクロ率全然上がんないしいっぺんも暴走しないし邂逅イベントも他にもってかれるし!」
シンジ「え、ああ…すいません…。
邂逅イベントって何?」
ユイ「そりゃあ確かに強く逞しく育って欲しいとは思ったわよ?でもいくらなんでもお母さんの顔も忘れるなんて逞しく育ちすぎだわ…」
シンジ「え、無視ですか」
112 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:41:12.23 ID:qtWMU2AO [9/37]
ユイ「全く…あの人ったらいったいどんな漢気あふれる教育したのかしら…」
シンジ「あの人?」
ユイ「ゲンドウさんよ。あなたのお父さんに決まって…」
シンジ「いや、育てられてないし」
ユイ「…はい?」
シンジ「育児放棄されましたが」
ユイ「…」
シンジ「…」
ユイ「…えっ」
シンジ「母さんが死んですぐに」
ユイ「いや死んでないから。エヴァの中に取り込まれたの」
シンジ「(めんどくせェな)
まあそれからすぐに親類んとこに放置プルェェェイされましたが」
ユイ「…またまたぁ」
シンジ「ヤローは一度たりとも会いに来ませんでしたが」
シンジ「叔母夫婦んとこでも冷遇されまくった挙げ句自転車ドロ扱いされましたが」
シンジ「小学生にして家出しましたが」
113 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:42:32.02 ID:qtWMU2AO [10/37]
ユイ「…いやいや」
ユイ「…」
シンジ「…」
ユイ「マジで?」
シンジ「マジで」
ユイ「っはあああぁぁぁ!!!?何やってんの!?あのまるでダメな夫略してマダオ!?」
シンジ「(あ、確かに母さんだわこの人)」
114 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:43:00.86 ID:qtWMU2AO [11/37]
ユイ「何で!?あの時のシンジまだ幼稚園児じゃない!?何でほったらかしにできるの!?最っ低!」
シンジ「(…。そっか。僕のためにちゃんと怒ってくれるんだ。
ちょっと嬉しいな)」
シンジ「あの…母さ」
ユイ「わかった!こうなったらやっぱり合体しかないわ!
シンジ、お母さんと一つになりましょう!心も体も一つに!」
シンジ「おい今の感動返せ」
115 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:52:09.65 ID:qtWMU2AO [12/37]
シンジ「ねえ何がわかったの?何一つわかんねーよ何で息子に合体宣言?
何なのビッチなの?死ぬの?」
ユイ「違うわシンちゃん、合体っていってもそういうアレじゃないの。文字通り一つになれるのよ私たち!」
シンジ「いえ、よくわかんないけどいいです」
ユイ「遠慮しないの!私と一つになればあなたは完全な生命体へと進化するわ!」
シンジ「ああ、人造人間セルみたいなアレですか?
でも僕まだ花も恥じらうティーンエイジャーなんで若本ボイスはちょっと」
ユイ「怖いことなんて何もないから!痛くもないしとてもとても気持ちのいいことだから!先っぽだけだから!」
シンジ「怖ェよ!?先っぽって何の先っぽだよいや言わないでいいですけどね!?
どう考えてもそういうアレじゃねーか!?」
ユイ「心配いらないわ。合体してもサードインパクトが終わったらちゃんとみんな戻せるから!」
シンジ「戻せねーよ!?明らかに人として道踏み外して…
…サードインパクト?」
116 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:53:44.16 ID:qtWMU2AO [13/37]
ユイ「そう、サードインパクトであなたは神様になるの」
シンジ「…神って…。
あ、死神?ノートに名前書いちゃうの?リンゴ食べちゃうの?
それともオサレになっちゃうの?月牙になっちゃうの?」
ユイ「いやね?お母さんだって色々考えたわよ?
色々考えて悩んで…もうサードインパクトで人類全て一つになった世界に改変するしかないなって結論に」
シンジ「色々考えすぎだろ!?んなモンどこぞの団長にやらしとけよ!?
綾波が文芸部員のメガネっ娘とかゾッとしねーよ!?」
ユイ「もう、シンジ!お母さんにそんなワガママ言っちゃいけません!めっ!」
シンジ「息子に合体宣言した親に言われたくねェェ!?」
ユイ「…そんなにイヤなの?」
シンジ「イヤとか以前の問題だと気づいて下さいお願いだから」
ユイ「もしかして…
『べ、別に合体なんてしたくないんだからねっ!?』とか『合体するなよ!?絶対に合体するなよ!?』みたいな…」
シンジ「ツンデレ属性も芸人魂も持ち合わせてねェェェ!!!?」
ユイ「うん…やっぱり実際に体験してもらったほうが早そうね。
さ、こっちよシンジ!」グイッ
シンジ「だから何だって人の話を聞かねえんだ!?
ちょっ…待っ…ああああぁぁぁ!!!?」
117 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 01:58:45.04 ID:qtWMU2AO [14/37]
《シンジの精神世界》
シンジ「…え、何だこれ……どこだここ…」
あなたそのものよ
シンジ「僕そのもの?」
ここには、あなたしかいないから
あなただけの世界
自由な世界
シンジ「僕しか、って…え?母さんは?」
わからない?私はもう、あなたと一つになったわ
シンジ「はあっ!?
!?
何だこれ…何だこれ…何だこれ…!?」
ATフィールドは心の壁
それはヒトの形を作り出すモノ
その心の壁を取り払えば、全ての人間は一つの完全な存在になる
争うことも、傷つけあうこともない
解り合うことができるの
それが、サードインパクトの本当の目的
そして、その鍵となるのが私とあなたよ
シンジ「…流れ込んでくる…!?母さんの…母さんそのものが!?」
シンジ
これは、あなたの望み通りの世界を作り出すことが出来るということでもあるわ
エヴァ初号機はサードインパクトの要
そのパイロットであるあなたは、新しい世界の鍵
あなたは神様と同じ権利を手に入れたの
118 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:00:26.74 ID:qtWMU2AO [15/37]
見て
あなたの可能性を
シンジ「可能性…って」
さあ
目を覚ましてシンジ
シンジ
「バカシンジッ!」
シンジ「ハッ!?」
119 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:02:13.68 ID:qtWMU2AO [16/37]
《シンジの部屋》
アスカ「ようやくお目覚めね…バカシンジ」
シンジ「何だ、アスカか…」
アスカ「なんだとは何よ!こうして毎朝遅刻しないように起こしに来てやってるのに。
それが幼なじみにささげる感謝の言葉ぁ?」
シンジ「うん、ありがと…だから、もう少し寝かせて…」モゾモゾ
アスカ「何甘えてんの!もー、さっさと起きなさいよ!」
モッコリ←汚らわしいバベルの塔
ドスンバタン
アスカ「キャー!エッチバカ変態!?信じらんない!?」
シンジ「仕方ないだろ!朝なんだから!」
アスカが、隣に住む幼なじみ…
120 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:06:40.73 ID:qtWMU2AO [17/37]
トントントントントン…
ユイ「シンジったら、せっかくアスカちゃんが迎えに来てくれているのにしょうのない子ねぇ」
ゲンドウ「ああ」
ユイ「あなたも!新聞ばかり読んでないで、さっさと支度してください!」
ゲンドウ「ああ」
ユイ「もう、いい年してシンジと変わんないんだから…」
ゲンドウ「君の支度はいいのか?」
ユイ「はいいつでも!
もう、会議に遅れて冬月先生に文句いわれるの私なんですよ!?」
ゲンドウ「君はもてるからな」
ユイ「バカ言ってないで、さっさと着替えてください!」
ゲンドウ「ああ、分かってるよ。ユイ」
母さんが生きていて…
父さんが、どこにでもいる普通の父さんで…
121 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:07:46.93 ID:qtWMU2AO [18/37]
《学校》
ヒカリ「起立!礼!着席!」
ミサト「喜べ男子!今日は噂の転校生を紹介するっ!」
綾波「綾波レイですー、よろしくっ♪」
シンジ「ああーっ!?」
綾波「ああっ!あんた、今朝のパンツ覗き魔!」
アスカ「ちょっと!言いがかりはやめてよ!アンタがシンジに勝手に見せたんじゃない!」
綾波「あんたこそ何?すぐこの子かばっちゃってさ。何?できてるわけ?2人?」
アスカ「たっ、ただの幼なじみよ!うっさいわねぇ…!」
ヒカリ「ちょっと、授業中よ!静かにしてください!」
ミサト「まぁ~、楽しそうじゃない。私も興味あるわ。続けてチョーダイ♪」
アハハハハ……
綾波は、唐突に現れた転校生で…
122 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:08:14.40 ID:qtWMU2AO [19/37]
ガラガラッ
銀八「オーイ、うるっせーぞ隣のクラスー」ボリボリ
ボサボサの天然パーマに白衣ひっかけたやる気のない死んだ魚みたいな目した教師がいて…
シンジ「あ、銀八先生だ」
…
なんか予想外のキャラ出てきたァァァ!!!?
123 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:12:54.15 ID:qtWMU2AO [20/37]
銀八「静かにしろてめーらー。こっちゃもうホームルーム始まってんだよ。
アニメ第二期に向けて、スポンサー獲得の為の話し合いしてんだよクソガキどもー」
ミサト「…坂田先生。何で高校教師のあなたが中等部にいるんですか」
銀八「こまけー事気にしてんなよヅラ城センセ」
ミサト「ヅラ城はやめろって何度言やわかんのよ白髪天パッ!?」
銀八「あんだコラ!?てめーこそセーラー服が似合いそうな前髪しやがって!
金髪にされてーのか!?オレンジががった金髪にされてーのか!?
オサレにBLEACHされてーのか!?」
ミサト「あんでそこだけ英語にしやがった!?テメー久保先生に恨みでもあんのか!?」
ギャーギャー
ケンスケ「…平和だねぇ」
トウジ「アレが平和に見えるんやったらメガネ替えたほうがええで?」
シンジ「つか、何だこれ」
・
・
・
シンジ「ああアレか。番外編的な…読み切り的なアレか」
…
おかしいわ…どうしても邪魔が入る…
シンジ「でもアレじゃね?半年かかっても本編完結できねーウンコが番外編とか身の程知らずにもほどがあんじゃない?」
仕方がないわ
少し、つらい思いをしてもらうわね
シンジ
シンジ「へ?」
124 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:14:33.91 ID:qtWMU2AO [21/37]
あれも一つの世界
あなたの中の可能性
今のあなたがあなたそのものではない
いろんなあなた自身がありえるの
エヴァのパイロットでないあなたもありえるのよ
シンジ「んな事言われても…違うよ。
あんなの僕じゃない」
そうね、今のあなたじゃないわね
じゃあ、今のあなたは本当に碇シンジ?
シンジ「は?」
そうやって、嫌なことから逃げているのね
今いるこの世界が、あなたが望んで作った世界だとは思わない?
125 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:15:57.39 ID:qtWMU2AO [22/37]
シンジ「今って」
あなたが逃げ込んだ、あの街のこと
あなたが逃げ込んだ、あの人たちのこと
あなたが逃げ込んだ先に創り出した、理想の世界のこと
シンジ「!!!?」
思い出した?
本当のこと
本当の世界
本当のあなた
何だ!?引っ張られ…向こう側に取り込まれる…!?
126 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:17:07.97 ID:qtWMU2AO [23/37]
「裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったな!父さんと同じに裏切ったんだ!」
「僕は、僕は!エヴァンゲリオン初号機のパイロット、碇シンジです!」
「僕はここにいてもいいのかもしれない」
「そうだ、僕は僕でしかない」
「僕は僕だ。僕でいたい!」
「僕はここにいたい!」
「僕はここにいてもいいんだ!」
「助けてアスカ…助けてよ…」
「僕にはヒトを傷つけることしかできないんだ。だったら何もしない方がいい!」
「だって、エヴァに乗る資格がないんだ…」
シンジ「うわあああぁぁっっ!!!?」
127 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:19:28.60 ID:qtWMU2AO [24/37]
違う…僕は、僕は、こんなんじゃ…
これが…僕?
本当の僕?
これが?
消えていく…世界が消えていく…
何もない空間、何もない世界
僕のほかには何もない世界
僕がよく分からなくなっていく
自分がなくなっていく感じ…僕という存在が、消えていく……
そう、だから創るの
あなたが、世界を
せかい……
だめだ……
いしきが…とける……
さあ
心を解き放って
ミサト「何を願うの?」
アスカ「何を願うの?」
綾波「何を願うの?」
何を願うの?
ね……が……い……
ぼく…は…………
128 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:23:11.50 ID:qtWMU2AO [25/37]
『なあシンジ、オメーはどうしたい』
…ッ!?
129 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:27:18.18 ID:qtWMU2AO [26/37]
《愛とか情とかじゃ解けないモノ》
見とけ、てめーのいう余計なモンがどれだけの力を持ってるか
しかとその目ん玉に焼きつけな
僕らの…かぶき町のおふくろさんを傷つけたことは…許さない
銀ちゃんがいなくなったら、生きてたって何にも楽しくなんかないアル!
てめーが勝手に掘った小せェ溝なんて俺達はしらねェよ
そんなもん、何度でも飛び越えてって何度でもてめーをブン殴りに行ってやる
てめーに一言言っておく!ありがとよォォォォ!!!!
俺ァ、死んでもココを動かねーぜィ…!
世の中というのはなかなか思い通りにいかぬものだな!
国どころか、友一人変えることもままならんわ!
からくり技師が引き起こした事態だ、からくり技師がなんとかせにゃなるめーよ
それは志の死、魂の死を指しているんでしょう
この街は、私達の街です
ぬしらと会えて、良かった
しぶとくずぶとくしたたかにしなやかに
それが、私達ってモンじゃないのかい
銀時『テメーらァァァ!!!!それでも銀魂ついてんのかァァァ!!!?』
…!!!!!!!!!!!!
130 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:28:17.89 ID:qtWMU2AO [27/37]
帰るよ
…シンジ?
僕は、新しい世界なんていらない
シンジ「みんなのところに、帰る」
131 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:30:35.43 ID:qtWMU2AO [28/37]
どうして?
シンジ「…」
どうして!?
どうして!?どうして!?どうして!!!?
シンジ「それは僕の願いじゃない」
シンジ「あなたの願いでしょ?」
シンジ「母さん」
132 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:31:37.18 ID:qtWMU2AO [29/37]
…
ユイ「…シンジ…」
シンジ「あの頃、母さんがいなくなって、寂しかった」
シンジ「野郎に置き去りにされて…自分には何もない、必要とされてない人間なのかって…悲しかった」
シンジ「今まで、どれだけのモン取りこぼしてきたかわからない。それが人より多かった気もするけど…。
でも、今はもう寂しくも悲しくもない」
シンジ「欲しかったモンも大切なモンも余計なモンも全部、あの街で貰えた。
あの人たちに会えたから…無くしたモンより貰ったモンのほうが多かったから、ここまで来れたんだ。
それは、僕一人じゃ絶対手に入らなかったモンだ。自分の都合で作り出したものなんかじゃない。絶対に違う。
みんなが…魂が、そう教えてくれてる」
133 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:32:05.51 ID:qtWMU2AO [30/37]
シンジ「それを全部都合のいいように作り替えて、それでお終いなんて…
そんなケリのつけ方はしない」
シンジ「願いは」
シンジ「テメーでテメーの因縁にケリつけるために」
シンジ「俺ァ、帰る」
134 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:33:32.24 ID:qtWMU2AO [31/37]
シンジ「だから」
シンジ「さようなら、母さん」
ユイ「…」
ギュッ
ユイ「お母さんはもう、必要ないのね?」
シンジ「…うん」
ユイ「ゴメン…ゴメンね、シンジ…ひどいことして…つらい目にあわせて…。
あなたじゃない…寂しかったのは、私ね…」
シンジ「いいよ…。
母さん…あなたのことは恨んでいない」
ユイ「…」
シンジ「…」
ユイ「あなたはもう…子供じゃないのね…」
シンジ「男は下の毛が生えたらてめーでてめーを育てていくものってね」ニッ
ユイ「…ふふ」ニコリ
スゥッ……
136 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:35:06.98 ID:qtWMU2AO [32/37]
一つだけ、お願い
ほんの少しでいい
私も連れて行って
あの人を、ゲンドウさんを止めるために
137 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:42:28.01 ID:qtWMU2AO [33/37]
《現実世界・ヘブンズゲート最奥部》
リリス『!』ビクン
ググ…
星海坊主「リリスが!?」
ゲンドウ「始まったか…!」
アスカ「そんなっ!?」
カヲル「…いいや」
リリス『』ブルブルブル
ドロッ…ドロドロドロ……
ゲンドウ「なっ!?」
カヲル「終わったよ」
びっちゃああぁぁぁぁっっ………!!!!!!!!
138 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:46:39.25 ID:qtWMU2AO [34/37]
ミサト「リリスが…溶けた…」
リツコ「形象崩壊…」
綾波「…」
ゲンドウ「な…あ……。
ユ…イ……ユイ……!?
ユイィィィィィィ!!!!!!!!!!???」
銀時「うおっ!?なんか血みてーなのが……血生臭っ!?」
新八「グロっ!?あれちょっとグロいですよ!?」
神楽「私…なんか…気分悪くなってきtおぼろろろろろ…」オボロロロロロ……
新八「いやああああ神楽ちゃんんんん!?」
星海坊主「オイしっかりしろ神楽!?
オメーらなんかねーのか!?エチケット袋的なモンは!?」
ミサト「んなもんあるわけないでしょネルフに!?
つーかくさっ!?」
アスカ「…ぅぷ」
リツコ「…アスカまさか」
アスカ「気持ち悪い」
ミサト「まてまて待って!?それはヤバい!?それはヤバいわよアスカ!?」
141 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:55:28.09 ID:qtWMU2AO [35/37]
ミサト「耐えて!?お願い耐えて!?」サスサス
アスカ「無理……臭いで…もらっちゃ……。
ちょ、おじさんソレ貸して…もうそのメットでいいから貸して…」フルフル
星海坊主「いいい!?
いや駄目だって!?コイツぁ失われた希望に代わって頭皮を守ってくれる大切な!?」
ゴワン…ガランガランガラン…!!
ズーン…
銀時「あんだァ!?」
桂「むう…一体何が起こっているのだ…あれは?」
リツコ「初号機の拘束具…エントリープラグも」
ミサト「リリスと一緒にエヴァも溶けたの!?」
綾波「碇君は…!?」
プシュゥッ
シンジ「よっ…と」
142 名前:とりあえずここまで[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 02:57:39.40 ID:qtWMU2AO [36/37]
…!!!!!!!!
シンジ「…アレ?」
アスカ「シ…!?」
「「「「シンジ(君)っ!!!?」」」」
シンジ「なんか増えてね?」
143 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 03:03:02.74 ID:qtWMU2AO [37/37]
はい、えー…
すいまっせーん!!!!ホントすいまっせーん!!!!
GEP中のみんなにすいまっせーん!!!?
今夜はとりあえずここまでです……
必ず完結させます……ホントに……
<<唯「エリちゃんのお見舞いに」 | ホーム | 義兄さん、事件のようです>>
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やっとか・・・・やっと続きが(涙
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