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唯「くさびら!!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 19:51:01.33 ID:8hX31gBI0 [1/28]
唯「ぶっかつ~♪ぶっかつ~♪」

澪「今日はいつにもましてやる気だな、唯」

唯「うん!だってもうお腹ぺこぺこなんだも~ん♪」

律「…お前はとりあえず梓に怒られろ!」

澪「まったく、お茶もいいけどその前にちゃんと練習だぞ?」

ガチャッ

澪「…ん?うわあああああああああああっ!?」

律「どうした澪!?部室に何か…わああああああああああっ!?」

唯「何!?どしたの!?…うおおぅ!?」

紬「わ、私にも見せて!…あらあら~♪」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 19:53:55.46 ID:8hX31gBI0 [2/28]
澪「な…ななな…」

唯「これって…あれだよね…?」

律「ああ…あれだな」

紬「大きなキノコ~♪」

律「大きいったってなあ…でかすぎるだろこれ」

唯「1メートル以上は軽くあるよね」

澪「こわいこわいこわいこわい…」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 19:56:30.09 ID:8hX31gBI0 [3/28]
唯「あっ!なんかこれ、人の顔に見えないかな?」

紬「あ、確かに…ここが目ね?」

唯「うん!で、こっちが鼻で…これが口!」

律「そう言われてみれば……んん、どことなく梓に似てるような…」

唯「それはりっちゃんひどいよ~…でも似てるかも」

紬「梓ちゃんダケ~♪」

律「………まさかこれ、本当に梓じゃないよな…?」

唯「え…?ま、まさかそんな…そんなこと…」

紬「そういえば、まだ梓ちゃん来てないよね…」

律「梓を栄養にしてここまで大きく育った、とか…」

澪「うあああああああああああああああああああああああ!!」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 20:00:00.45 ID:8hX31gBI0
唯「ど、どうしよう!?やだよ!あずにゃんがキノコなんてやだよぉ!」

ガチャッ

梓「遅くなりましたー」

唯「!!あずにゃん!!」

がばっ!

唯「よかった!よかったよぉ~!あずにゃ~ん!」ずりずりずり

梓「うわっ!どうしたんですか唯先輩!?な、何で泣いてるんですか!?」

唯「あずにゃん!あずにゃん!」ぎゅうぅっ

紬「ふふっ、一件落着ね~♪」

律「へへへ、だな!……っていやいやいや」

澪「ああああああああああああああああ」ガタガタブルブル

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 20:07:30.51 ID:8hX31gBI0
梓「きゃあっ!?な、何ですかこれ!?」

唯「キノコだよ、あずにゃん」

梓「た、確かにキノコみたいですね…ていうか大きすぎ…」

律「で、この辺が顔に見えるんだ」

梓「…本当だ、人の顔みたいですね…ん?………あぁ、そういうことですか、唯先輩」

唯「あ…わかっちゃった?」

梓「…はい。そして怒るに怒れないので若干悶々としています」

律「苦労性だな梓も」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 20:12:36.95 ID:8hX31gBI0
梓「それにしても…本当に大きいですね。気持ち悪い…」

唯「…ちょっとつついてみよう!」

律「その意見には賛成だが…私のスティックを使うな!ホウキかなんかにしろ!」

つんつん

唯「おお…割とかたいよ!」

律「ううん…ま、わかっちゃいたが、つついたところで特に進展はないなあ…」

梓「やりようがないですね…」

紬「…とりあえずお茶にしようか?」

律「お茶もいいんだけどさ…その前に」

澪「うああああああああああああああ」ガタガタブルブルガタガタブルブル

律「澪をこっち側に戻すほうが先決だな」

梓「…ですね」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 20:16:01.98 ID:8hX31gBI0
律「落ち着いたか、澪」

澪「うん…一応な。ちゃんと視界に入らないようにしたし…」

唯「じゃあお茶だね!おやつおやつ~♪」

澪「いや、でもその…まずいんじゃないか?今お茶やお菓子を食べるのは」

唯「ほえ?なんで?」

澪「胞子とか…空気中に浮いてるかもしれないだろ?あのキノコの」

律「ううん、一理ある…か?どうなんだろ?」

梓「でも、そう言われると食欲なくなりますね…」

紬「やっぱりあのキノコをどうにかするほうが先決かしら~♪」

梓「でもどうするんですか?あんなに大きいキノコ…」

律「…抜くとか?」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 20:22:08.92 ID:8hX31gBI0
梓「まあそれが一番手っ取り早い方法ですかね…」

唯「じゃあ私が抜くよ!」

梓「ゆ、唯先輩!?」

澪「本気か…!?」

唯「うん!私は早くお茶が飲みたいんだよ!あんなキノコぐらいへっちゃらだよ!」

ガタン

唯「目に物見せてくれる!このキノコめ!うおりゃー!」

梓「せ、せめて軍手つけてください!」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 20:25:44.53 ID:8hX31gBI0
唯「いくよー!」

澪「気持ち悪くないのか…?」

紬「唯ちゃん頑張ってー!」

唯「ふんっ!」がしっ

ぐぐぐぐっ

唯「あうう~、抜・け・な・いぃ~」

紬「私、加勢する!」

がばっ

紬「唯ちゃんしっかり持っててね!よいしょぉ!!」

ずぽん!

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 20:27:29.53 ID:8hX31gBI0
唯「わっ!」

紬「きゃあっ!」

どしん

梓「抜けた!」

律「おっしゃあ!でかしたぜ!」

唯「ほへぇ…むぎちゃん、ありがと~」

紬「ふふっ、お安いご用よ~♪」

律「さーて、と。で、どうするよ、これ?」

唯「…食べる?」

律「…食えるのか?」

唯「…トンちゃんに食べさせてみて様子を」

梓「やめてください!捨てましょうよ、こんな気持ちの悪いもの!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 20:31:31.95 ID:8hX31gBI0
唯「えー?もったいないよー」

澪「わ、私も捨てたほうがいいと思うぞ。何か気味悪い…」

律「ま、それが無難か。いいよな、唯」

唯「ううん、わかったよー」

紬「じゃあゴミ袋に入れちゃうね。よい、しょっと!」

ガサァー

紬「それじゃあ、今度こそお茶にしましょうか♪」

唯「労働後の一杯だぁ~!」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 20:42:08.72 ID:8hX31gBI0
唯「はぁ~、おいしいねぇ~」

紬「唯ちゃん、どんどんお代わりしてね♪」

唯「は~い!」

梓「でも…本当に何だっんですかね、あのキノコ」

唯「昨日はなかったよね?」

梓「はい、帰るときはいつも通りでした」

律「梅雨時ってわけでもないしなあ」

紬「たとえ梅雨でも一日であんなに大きくはならないよね」

澪「ま、まあ、あれだな、神様のいたずらってことでいいんじゃないか?」

律「神様のいたずらなあ………んん!?」

澪「ん?どうかしたか、律?」

律「澪…お前の言う神様ってのは、よっぽどいたずら好きみたいだぞ?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 20:45:43.25 ID:8hX31gBI0
澪「どういうことだ?…まさか…!?」チラッ

澪「わああああああああああああああああああああ!?」

梓「…また…生えてますね」

律「また生えてるよ…」

唯「行くよ、むぎちゃん!」

紬「おう!」

ガタン

梓「もう少し驚きましょうよ!?」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 20:49:38.52 ID:8hX31gBI0
唯「とったどー!」

紬「2本目ー!」

ガサァー

梓「最初のを抜いてからまだ10分くらいしか経ってませんよね…?」

律「異常な成長スピードだな」

澪「こわいこわいこわいこわい…」

梓「……あの、律先輩。嫌な予感がするんですけど…」

律「…わかってる、皆まで言うな」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 20:59:45.76 ID:8hX31gBI0
唯「さあ、お茶の続きだよー!」

紬「は~い♪」

律「軽いなあ、お前ら…」

唯「だってせっかくのお茶が冷めちゃうよ?」

紬「練習の時間もなくなっちゃうし…」

梓「そ、それはそうかもしれないですけど…」チラッ

梓「あっ!!」

律「え?…あっちゃー」

唯「むぎちゃん!」

紬「唯ちゃん!」

ガタン

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 21:03:22.57 ID:8hX31gBI0
唯「私達のティータイムを!」

紬「守りましょう!」

がしっ

ずぽん!

紬「3本目!」

唯「とったどー!」

ガサァー

律「……ちょっと目を離すとすぐに生えちゃうみたいだな…」

梓「嫌な予感、的中です」

澪「うあああああああああああ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 21:08:09.48 ID:8hX31gBI0
十数分後

紬「9本目…」

唯「とったどぉ~」

梓「やっぱり抜いても抜いても生えてくるみたいですね…」

律「だな。はい全員上向いてー!」

律「はい顔を戻してー!さあ出ました10本目ー!」

唯「ほえぇ…もう疲れたよぉ」

紬「諦めちゃ駄目よ、唯ちゃん!いざ!」

梓「待ってください、むぎ先輩!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 21:10:22.78 ID:8hX31gBI0
紬「え?どうして、梓ちゃん?」

梓「このキノコは多分、いくら抜いてもきりがないと思うんです。何本抜いても抜くだけ生えてくる」

紬「ううん、確かにそうね…」

梓「だから、少し様子を見たほうがいいと思うんです。今のところ、このキノコに害はないみたいですし」

梓「それに、もしかすると1本生えてさえいれば、それ以上は生えないかもしれませんよ?」

律「むぎ、私も梓の意見に賛成だ。一旦キノコ狩りは切り上げようぜ?唯もへばってるしさ」

紬「そうね、わかったわ。じゃあ私、お茶を淹れ直すね♪」

梓「お願いします!さあ、唯先輩も立って立って」

唯「すまないねえ、あずにゃん」

律「…お前も立て」

澪「ひいいいいいいいいいいい」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 21:33:50.86 ID:8hX31gBI0
唯「結局あずにゃんの言うとおりだったね」

律「2時間近く経ったけど、新しいのは生えてこなかったな」

紬「このキノコのこと…先生に言ったほうがいいかしら?何とかしてもらえるかも」

梓「でも、もしこれを撤去する業者か何かが入ってしまうと、しばらく練習ができなくなっちゃいますよね」

律「んー、当分このままでもいいんじゃないか?ギャラリーみたいで面白いし」

梓「面白い…ですか?」

唯「うん!私もそれでいいと思うよ!」

律「んじゃまあ、とりあえず現状維持ということで!よござんすか!」

唯「よござんす!」

紬「ざんす!」

梓「ちゃんと練習ができるなら、私はそれで構わないです」

澪「アウー」

律「満場一致、だな。じゃあ今日はもう切り上げて帰ろうぜ」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 21:38:15.54 ID:8hX31gBI0
唯「このキノコはどうするの?このままほっとくの?」

律「あー、もし他の誰かに見つかったら面倒なことになるなあ」

紬「とりあえず布かけて隠しておくね」

律「お、むぎナーイス!」

梓「あ、抜いちゃったキノコ達はどうするんですか?」

律「みんなで運んでゴミ置き場にでも置いていけばいいさ」

梓「ゴミ置き場まで持っていくのか…いやだなあ」

律「ほら澪、正気に戻れ!帰るぞ!」

澪「アウアー」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 21:43:55.11 ID:8hX31gBI0
翌日

唯「キノコどうなってるかなあ?」

律「数が増えてないことを祈るばかりだな」

澪「もうヤダ…誰か何とかしてくれ…」

紬「ご開帳~♪」

ばさっ

澪「ひっ!!………ど、どうなってる?」

律「…大きさが2倍に」

澪「わああああああああああああああ!!」

律「…なってない。昨日と全く一緒だなあ」

唯「ぶー。つまんな~い」

紬「ね~」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 21:49:11.45 ID:8hX31gBI0
澪「かぶせて!む、むぎ!早く布かぶせて!隠して!」

紬「うん♪」ふぁさっ

紬「はい。もう大丈夫よ、澪ちゃん」

澪「な、なあ、やっぱり先生に相談しようよ…こんなのがあるんじゃ、練習に集中できない…」

律「どうする?」

唯「このままじゃ澪ちゃんの精神が崩壊しちゃうかもね~」

紬「とりあえず…さわ子先生にだけは相談してみる?」

律「…だな。ほいじゃまさわちゃんが来たらこれ見せてリアクションでも観察しようぜ」ばさっ

澪「ひゃあっ!!い、いきなり布を取るなぁ!!隠せ!!隠して下さい!!」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 23:28:31.89 ID:8hX31gBI0
ガチャッ

梓「お疲れ様でーす。どうですか?キノコの調子は」

唯「すこぶる普通だよ、あずにゃん!」

律「とりあえずさわちゃんには見せることになったぞー」

梓「あれ、昨日の今日でもう方針変更なんですか?」

紬「ほら澪ちゃん、梓ちゃんがすごく怒ってるわよ?」

澪「ご、ごめん、梓…でもすごく怖いんだよ…」

梓「へっ!?い、いや、別に怒ってるわけじゃ…もう!むぎ先輩!」

紬「うふふふふ~♪」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 23:30:20.42 ID:8hX31gBI0
ガチャッ

さわ子「みんなやっほー!相変わらずダラダラしてるー?」

唯「あっ!さわちゃん来たよ!」

律「よっしゃー!」

さわ子「えっ?なになに?私に何かご用?」

律「さわちゃん!否、さわ子先生!こちらへどうぞ!」

唯「今日はお見せしたいものがございましてそうろう!」

梓「何ですかそのキャラ」

さわ子「見せたいもの?この、布がかかってるのがそうなの?」

律「その通り!さあ、むぎ!」

紬「どうぞご覧じませ~♪」

ふぁさっ

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 23:34:03.45 ID:8hX31gBI0
さわ子「こっ…これは!?……何て太くて立派なキノコ…」うっとり

唯「りっちゃん隊長!意外なリアクションでした!」

律「人の嗜好はわからないものだな、平沢君!」

さわ子「あなたたち…これってまさか私へのプレゼント?ありがとう、すごくうれしいわ!」

唯「さらに意外な方向に話が飛びました!」


梓「実はですね…これこれしかじかでして…」

さわ子「なるほど、かくかくうまうまというわけね」

律「今のところこれといった害はないんだけどな。でも澪が怯えちゃってしかたなくてさ~」

澪「あ、当たり前の反応だろ!?みんなが平然としてるほうがよっぽどおかしいんだよ!」

梓「業者の人とかに頼むと、しばらくの間部室が使えなくなっちゃうでしょうし…」

唯「お茶が飲めなくなっちゃうよ!」

律「というわけで、さわちゃんなら何か良い知恵を出してくれるんじゃないかと思ってさ」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 23:35:48.41 ID:8hX31gBI0
さわ子「ううん、そうねえ…力ずくではどうにも出来なかったのよね?」

梓「はい」

さわ子「そっか…だとしたら………うん、その手で行ってみるか…」

紬「何か良い方法があるんですか!?」

さわ子「確証はないけどね。ちょっとお願いしてくるから、みんなは部活を続けていて頂戴ね。それじゃ」

ガチャッ、バタン

唯「すごいねえ~!さすがさわちゃんだよ~!」

律「亀の甲より年の功、だな」

梓「それ、さわ子先生の前で言わないで下さいね」

紬「それじゃあ…お茶にしましょうか♪」

唯「わ~い!お茶お茶おやつ~!」

梓「今日は練習できるのかなあ…?」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 23:43:50.30 ID:8hX31gBI0
ガチャッ

さわ子「お待たせ~」

唯「あっ!さわちゃんおかえり~♪」

澪「で、どうでした!?」

さわ子「まあまあ落ち着いて。あ、私ミルクティーね」

紬「は~い♪」

澪「先生!あのキノコは」

さわ子「はいはい、ちゃんとお願いしてきたわよ。明日の放課後に来てくれるそうよ」

律「おほー!で、どんな人が来てくれんの?」

さわ子「ふふふっ、まあ明日をお待ちなさいな。あ、おみやげにするからキノコ一本抜いておいてくれる?」

唯「むぎちゃん!」

紬「唯ちゃん!」

唯紬「うおおおおおおおおお!!」

梓「(キノコに詳しい知り合いでもいるのかな…?)」

ずぽん!

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 23:50:06.77 ID:8hX31gBI0 [28/28]
翌放課後

唯「どんな人が来るのかな~?わくわく!わくわく!」

澪「早く来て…早く…お願いします…!」

律「まだ慣れないのかよ、澪~!よく見ると可愛いもんだぞ?あのキノコ」

梓「律先輩は慣れすぎな気もしますけどね…」

紬「お茶とお菓子は……ううん、何人来るか聞いておけばよかったわ~」

ガチャッ

さわ子「お待たせ~♪」

澪「ようこそ先生!」

唯「さわちゃん!助っ人は!?助っ人さんはいずこ!?」

さわ子「はいはい、そんなに焦らないで。さあ、入って」

眉毛「失礼します」

おかっぱ「失礼します」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 01:05:59.73 ID:JAiBBXJi0 [1/23]
澪「…先生…?この人たちですか…?」

さわ子「ええ、そうよ!」

律「んん?どっ…かで見たような気が…」

さわ子「んもう、みんな薄情ねえ…同じ3年生じゃないの」

紬「あ、そうだわ!たまに廊下ですれ違ったりしたことがあるもの!」

梓「(私は2年なんだけどな…)」

さわ子「紹介するわ。オカルト研究会の子たちよ」

おかっぱ「こんにちは」

眉毛「よろしくお願いします」

唯「こ、こちらこそよろしく~」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 01:07:54.30 ID:JAiBBXJi0 [2/23]
律「しかし…キノコ対策にオカルト研って……まさか…!?」

さわ子「そう!押しても駄目なら引いてみろってね。腕ずくで駄目なら神秘の力を借りるべし、よ!」

律「うさんくせ~…」

さわ子「じゃあ、みんな頑張ってね?また後で見に来るから」

澪「えっ!?先生行っちゃうんですか!?」

さわ子「今日はこれから職員会議なのよ~。じゃあ、二人ともよろしくね~♪」

バタン

眉毛「………」

おかっぱ「………」

律「えーと…」

梓「(どうしようこの空気…)」

紬「お、お茶はいかがですか?」

眉毛「…いただきます」

唯「いただくんだ…」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 01:16:47.51 ID:JAiBBXJi0 [3/23]
おかっぱ「おいしい…」

紬「ふふっ、よかった~♪」

律「えーと、何をするために呼ばれたのかはわかってるんだよね?」

眉毛「はい。この部屋に現れた謎のキノコを退治するのですよね」

律「あ、うん。まあそうなんだけどさ…本当に大丈夫なのか?」

おかっぱ「わかりません。私たちもこのような事例は初めてなので」

梓「そうなんですか!?」

おかっぱ「はい。そもそも私たち二人の主な活動は、異星人との第三種・第四種接近遭遇についての研究です」

眉毛「それ以外の研究もするにはしますが、今回のような件は私たちには完全に専門外です」

澪「そ、そんなあ…」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 01:21:07.89 ID:JAiBBXJi0 [4/23]
眉毛「ですが…」

澪「えっ?」

おかっぱ「昨年卒業した私たちの先輩の一人は、憑き物に関する研究を熱心に行っていました」

唯「つきのもの?」

眉毛「憑き物です。人に取り憑いて害を為す妖怪や霊のことを言うそうです」

おかっぱ「先輩は憑き物研究の一環として、除霊や怨霊調伏などについても詳しく調べていました」

眉毛「それで、その先輩が遺していってくださった数多くの資料をオカルト研で保管しているのです」

梓「それってつまり…」

おかっぱ「はい。その資料を参考にして、私たちがキノコを退治します」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 01:29:08.63 ID:JAiBBXJi0 [5/23]
眉毛「専門外のこととはいえ、先輩のやってきたことはしっかりと見ています。知識や技術なら少しはあるつもりです」

律「大丈夫なのか…?」

澪「お、お願いします!ぜひ、みなさんの力であのキノコを退治してください!ほら、みんなも!」

唯「ほえっ!?お、お願いします」

紬「お願いしま~す♪」

律「やらずに後悔するよりは、か。よろしくお願いしまっす!」

梓「お、お願いします!」

眉毛「わかりました。美味しいお茶とお菓子も頂いたことだし。全力を尽くしましょう」

おかっぱ「それでは早速始めます。あの、どこか着替える場所はありますか?」

澪「き、着替えるんですか?」

おかっぱ「装束は儀式を行ううえで極めて重要な要素の一つです」

律「えっと…じゃあ、この物置きの中で」

眉毛「わかりました。それではしばらくお待ちを」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 01:45:01.57 ID:JAiBBXJi0 [6/23]
ガチャッ、バタン

唯「…ほんとに大丈夫なのかな~?」

澪「やってもらうしかないだろ…!たとえ藁でも掴むほかないんだ…!」

梓「…わざわざ来てもらっといて結構失礼ですよね先輩方」

ガチャッ

おかっぱ「お待たせしました」

唯「天狗さんだ!」

眉毛「山伏です」

おかっぱ「修験者とも言いますが」

律「こりゃまた…随分と古風なというか」

おかっぱ「これも先輩が遺してくれたものです」

眉毛「他にも袈裟や狩衣、いざなぎ流の衣装なんかもあります」

おかっぱ「全部先輩の手作りなんだよね」

梓「さわ子先生みたいな先輩だ…」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 01:46:48.77 ID:JAiBBXJi0 [7/23]
おかっぱ「それでは始めます」

唯「どんな風に退治するのかな~?」

梓「護摩を焚いたりはしないみたいですね…」

唯「ごま?ごまってキノコに効くの?」

梓「さあ、私には何とも」

唯「キノコをごま油で炒めて…あ、美味しそう~!」

眉毛「はあっ!!」

おかっぱ「はあっ!!」

じゃらじゃらじゃらじゃら…

律「おお…数珠をもみ始めたぞ…!」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 20:01:36.57 ID:JAiBBXJi0 [8/23]
眉毛「それ山伏といっぱ!山に起き伏すによっての山伏なり!」

おかっぱ「それ山伏といっぱ!山に起き伏すによっての山伏なり!」

唯「な、何これ!?何かの呪文!?」

律「そうみたいだな…」

澪「怖いよぉ…」

眉毛「兜巾といっぱ!一尺ばかりの布切れを真っ黒に染め、むさと襞を取って戴くによっての兜巾なり!」

おかっぱ「兜巾といっぱ!一尺ばかりの布切れを真っ黒に染め、むさと襞を取って戴くによっての兜巾なり!」

眉毛「あの…かっこいいですか?私」

律「へっ!?まあ、あの…かっこいいです、よ…?」

おかっぱ「私はかっこいいですか?」

唯「か、かっこいいです!!」

おかっぱ「…よかったね」

眉毛「ね」

じゃらじゃらじゃらじゃら…

律「何なんだ今のは…」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 20:06:03.91 ID:JAiBBXJi0 [9/23]
眉毛「数珠といっぱ!苛高の数珠…ではなくて、むさとしたる草の実をつなぎ集め、数珠と名付く!」

おかっぱ「数珠といっぱ!苛高の数珠…ではなくて、むさとしたる草の実をつなぎ集め、数珠と名付く!」

眉毛「この数珠にて一祈り祈るならば、などか奇特のなかるべき!」

おかっぱ「この数珠にて一祈り祈るならば、などか奇特のなかるべき!」

じゃっじゃっじゃっじゃっ、じゃっじゃっじゃっじゃっ…

眉毛「ボヨヨン、ボヨン。ボヨヨンボヨン」

おかっぱ「ボヨヨンボヨン、ボヨヨンボヨン」

梓「ぼよよん…?」

紬「なんだか楽しい呪文ね~♪」

澪「かえって怖いよぅ」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 20:10:52.89 ID:JAiBBXJi0 [10/23]
じゃっじゃっじゃっじゃっ、じゃっじゃっじゃっじゃっ…

眉毛「ボヨヨン、ボヨン。ボヨヨンボヨン…」

おかっぱ「ボヨヨン、ボヨン。ボヨヨンボヨン…」

唯「あっ!みんな、見て!」

キノコ「」もぞもぞ、もぞもぞ

紬「キノコが…動いているわ!」

梓「まさか、このお祈りで…苦しんでいる!?」

じゃっじゃっじゃっじゃっ、じゃっじゃっじゃっじゃっ…

眉毛「ボヨヨン、ボヨン。ボヨヨンボヨン」

おかっぱ「ボヨヨンボヨン、ボヨヨンボヨン」

律「すごい…!いける!これならいけひあああっ!?」

澪「!?どうした律!?わああああああああああっ!?」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 20:17:43.78 ID:JAiBBXJi0 [11/23]
唯「りっちゃんがキノコに貫かれた!?」

紬「あらあらあらあら~」

律「貫かれてねーよ!!わ、私の立ってたところからキノコが生えてきたんだっ!!」

澪「あわわわわわわわ…」ガタガタガタガタ

眉毛「これは…」

律「ど、どういうことなんだ!?お祈りしたら新しいキノコが生えてきたぞ!?」

梓「最初のキノコにも結局変化は見られませんね…」

唯「キノコの数が増えただけだね~」

おかっぱ「…ご心配なく」

眉毛「事態はよい方向へ向かっています」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 20:27:25.01 ID:JAiBBXJi0 [12/23]
律「よい方向!?」

眉毛「はい。確か、お話によるとこのキノコは何度抜いても新しく生え変わってしまうのでしたね」

梓「はい、抜いても抜いても新しいキノコがにょきにょきと」

眉毛「しかし、この世に無限に発生するものなど存在しません」

おかっぱ「つまり、このキノコにも限りがあるということ」

唯「はあ、なるほどなるほど…?」

眉毛「その新しいキノコはおそらく、床下に隠れ潜んでいた『親株』でしょう」

おかっぱ「私たちの祈りの力に耐え切れず、音を上げて出てきたのです。『親株』が出たからには、もう一息です」

律「そう…なのか?」

おかっぱ「全ては私たちにお任せを。ボヨヨンボヨヨン…」

梓「またぼよよん…」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 20:32:33.52 ID:JAiBBXJi0 [13/23]
じゃっじゃっじゃっじゃっ、じゃっじゃっじゃっじゃっ…

眉毛「いろはにほへと、ボヨヨン、ボヨン」

おかっぱ「ちりぬるおわか、ボヨヨンボヨン」

眉毛「ゑひもせず京、ボヨヨン、ボヨン」

梓「すごい!キノコがますます暴れてる…」

キノコ「」ぐいんぐいんぐいん

おかっぱ「何とオカ研の行力、覚えたか!」

唯「すごい!すごひゃあっ!?」

梓「唯せんぱわっ!?」

紬「あらあらあらあらあらあら~」

律「あの…うちの部員が一気に3人もキノコに持ち上げられてるんだけど…」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 20:37:32.98 ID:JAiBBXJi0 [14/23]
眉毛「これはおびただしい…」

おかっぱ「残っていた『親株』が全て出てきたのでしょう」

梓「お、降ろしてください~!」

唯「おおっ!高い!高いよむぎちゃん!」

紬「結構座り心地もいいわ~♪」

律「馴染むなよお前ら…さっさと降りて来い!」

眉毛「あと一息です。ある分は全て出し、祈りの力で息の根を止めてくれましょう」

律「本当に大丈夫なのか…?」

おかっぱ「私たちを信じることです。疑いの心は祈りの力を弱めます」

律「わ、わかった・・・おいみんな!信じるんだ!」

澪「このままだと…次は私!?」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 20:42:37.73 ID:JAiBBXJi0 [15/23]
じゃっじゃっじゃっじゃっ、じゃっじゃっじゃっじゃっ…

眉毛「ボヨヨン、ボヨン。ボヨヨンボヨン」

おかっぱ「ボヨヨンボヨン、ボヨヨンボヨン」

キノコ「」ぶるるんぶるるんぶるるんぶるるん

律「おっ!おおっ!?うおおおおおっ!?」

梓「ひゃっ!?またですかぁっ!?」

唯「いやっほう!来たぁ!」

紬「うふふふふ~」

澪「ひっ!?ひぎゃああああああああああああああ!?」

おかっぱ「おや、皆さんお揃いで随分と高いところに」

律「何でこのキノコはピンポイントで私らの下から生えてくるんだよっ!?」

梓「…これで合計10本です」

紬「部室がキノコだらけ~♪」

澪「」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 20:47:11.87 ID:JAiBBXJi0 [16/23]
律「なあ!本当に大丈夫なのか!?キノコだらけだぞ!?」

眉毛「しかしこれが私たちの…」

律「あんたらが来る前より状況悪化してるぞ!?」

梓「一気に10倍です…」

眉毛「どうする?」

おかっぱ「仕方がないよ、あれを使おう」

唯「あれ?」

おかっぱ「はい。秘法の印を結びます。この印の力を受けて滅びぬキノコはありません」

眉毛「その名も…」

梓「その名も…?」

眉毛「なすびの印!」

唯「…弱そうだねぇ」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 20:54:42.84 ID:JAiBBXJi0 [17/23]
眉毛「………」ぶんぶん

おかっぱ「………」ぶんぶん

唯「何かあの人たち踊り出したよ?」

梓「印を結んでるんだと思いますよ?」

おかっぱ「ブーッ!!」

キノコ「」びくん

眉毛「ブーッ!!」

キノコ「」びくんびくん

律「……キノコに唾かなんか吹きかけたぞ…」

紬「面白いわ~!うふふっ!」

じゃっじゃっじゃっじゃっ、じゃっじゃっじゃっじゃっ…

眉毛「役の行者の跡を継ぎ!金胎両部の峯を分け!帝釈天で産湯をつかい!」

おかっぱ「寅さん混じってるよ」

眉毛「いかに悪心深きくさびらなりとも、茄子の印を結んでかけ、あらめの文にて祈るならば、などか奇特のなかるべき!」

おかっぱ「いかに悪心深きくさびらなりとも、茄子の印を結んでかけ、あらめの文にて祈るならば、などか奇特のなかるべき!」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 21:04:08.81 ID:JAiBBXJi0 [18/23]
じゃっじゃっじゃっじゃっ、じゃっじゃっじゃっじゃっ…

眉毛「ボヨヨン、ボヨン。ボヨヨンボヨン…」

おかっぱ「ボヨヨン、ボヨン。ボヨヨンボヨン…」

じゃっじゃっじゃっじゃっ、じゃっじゃっじゃっじゃっ…

眉毛「ボヨヨン、ボヨン。ボヨヨンボヨン…」

おかっぱ「ボヨヨン、ボヨン。ボヨヨンボヨン…」

律「本当に頼むぜ…?ってうわああああっ!?」

唯「すごい!すごいすごい!」

紬「素敵~♪」

梓「うわぁ…」

眉毛「これは…ひときわ大きいキノコ…」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 21:06:31.42 ID:JAiBBXJi0 [19/23]
律「な、何だよこれ!?あんたたちが祈れば祈るほどわけわかんないことになるじゃんかあ…」

おかっぱ「いえ、先輩の研究によればこれでいいはず…」

律「自信満々に言うから信じてたのに…」

梓「部室中がキノコになっちゃいましたよぉ…」

唯「二人に任せなかったらこうはならなかったよね…」

眉毛「くっ…わ、わかりました!」

おかっぱ「オカルト研究部の誇りををかけて、全身全霊最後の祈祷をいたしましょう!」

澪「」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 21:14:22.74 ID:JAiBBXJi0 [20/23]
じゃかじゃかじゃかじゃか!じゃかじゃかじゃかじゃか!

眉毛「悪事災難打ち祓わせたまえ!ボヨヨン、ボヨン。ボヨヨンボヨン…」

おかっぱ「ボヨヨンボヨン、ボヨヨンボヨン…」

眉毛 「ボヨヨンボヨン、ボヨヨンボヨン…」

おかっぱ「ボヨヨンボヨン、ボヨヨンボヨン…。皆さんもご一緒にお願いします!」

唯「へっ!?えーと、ぼよよんぼよん、ぼよよんぼよん」

律「お、お願いします!ボヨヨンボヨン、ボヨヨンボヨン…」

梓「ぼ、ぼよよんぼよよん、ぼよよんぼよよん…」

紬「ほら澪ちゃん起きて?楽しいよ?ボヨヨンボヨン!ボヨヨンボヨン!」

澪「う…うぅん…」

キノコたち「」ぐいんぐいんぐいんぐいん

唯「見て!どのキノコも苦しそうにうねうねしてるよ!」

律「よっしゃあ!みんなもっと祈れぇ!ボヨヨンボヨン、ボヨヨンボヨン…」

一同「ボヨヨンボヨン、ボヨヨンボヨン…」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 21:23:26.61 ID:JAiBBXJi0 [21/23]
キノコたち「」ぶるるんぶるるんぶるるんぶるるん

唯「もう一息だよ!ぼよよんぼよん!ぼよよんぼよん!」

じゃかじゃかじゃかじゃか!じゃかじゃかじゃかじゃか!

眉毛「ボヨヨン、ボヨン。ボヨヨンボヨン…」

おかっぱ「ボヨヨンボヨン、ボヨヨンボヨン…」

大キノコ「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!」

律「ひいっ!?」

キノコたち「ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!」

ぴょこぴょこ、ぴょこぴょこ

梓「キ、キノコが喋ってる!?」

唯「そ、それにぴょ、ぴょんぴょん跳ね回ってるよぉ!?」

澪「んっ…な、何だ?騒がしいな…」

キノコたち「ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!」

ぴょこぴょこ、ぴょこぴょこ

澪「…あふん」ぱたっ

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 21:27:25.30 ID:JAiBBXJi0 [22/23]
キノコたち「ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!」

ぴょこぴょこ、ぴょこぴょこ

律「ど、どうなってんだよこれぇ!?は、早く何とかしてくれよっ!!」

眉毛「えーと…これは、あれだよね」

おかっぱ「…うん、そうだね。……お邪魔しました!」

ダッ!

唯「あっ!?オカ研逃げたぁ!!」

キノコたち「ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!」

ぴょこぴょこ、ぴょこぴょこ

梓「私たちも逃げましょう!!」

律「そ、そうだな!みんな逃げろ!」

紬「え~?楽しいのに…」

律「自重しろ自重!むぎ、澪をかついできてくれ!」

紬「…は~い。よい、しょっと」

澪「」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 21:31:06.15 ID:JAiBBXJi0 [23/23]
梓「早く!急いで下さい!」

キノコたち「ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!」

ぴょこぴょこ、ぴょこぴょこ

唯「うわあっ!?お、追いかけて来たああああ!!」

キノコたち「ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!ほい!」

ぴょこぴょこ、ぴょこぴょこ

律「振り返るな!走れええええ!!」

紬「ばいば~い」

澪「」

キノコたち「ほい!ほい!ほい!ほい!」

キノコたち「ほい!ほい!」

キノコ「ほい!」


トンちゃん「………ほい」


おわり

コメント

No title

だめだ………俺には理解ができない………

No title

すげえ!

No title

これ狂言が元になってるんだね

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