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ネコ「あたしのシュークリーム!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 19:06:58.51 ID:OZ+P4HdJ0 [1/24]
音もなく、色もない世界――


あたしはここで一人の男の子を見つめている

毎朝ベランダにキャットフードと水、それからシュークリームを置く

そしてまたずっとパソコンに向かう

そんな生活を何ヶ月も送っている彼

「もったいない・・・」

たった一度も、誰にも食べられたことのないそれらを見てあたしは呟く

関連
「ただいまぁ」僕「えっと・・・どちらさま?」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 19:08:09.53 ID:OZ+P4HdJ0 [2/24]
あの雪の降る日

彼とお別れして以来、あたしはここにいる

ここでずっと彼を見つめている

(もう一度、お話ししたい・・・)

何度そう思ったことだろう

猫とは直接お話し出来るけど、人間とはだめ

なぜかはここでこうしているあたしにもわからない

きっとそういうルールなのだろう

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 19:12:31.74 ID:OZ+P4HdJ0
すいません前スレ的なものを貼り忘れました

http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1288818415/




彼は今、何を想い 何を感じ 何を考え生活しているんだろう

ふと、過去の記憶が蘇る

あの場所にいたこと

人間だったこと

人間にしてくれた人のこと

(あの人・・・あたしを人間にしてくれたあの人、今思うとほんっといじわるな人!)

(もうちょっと優しく言ってくれればよかったのに)

(そしたらあたしと彼はきっと・・・)

ネコ「ねぇ?僕・・・」

決して届かないと知りながらも声をかける

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 19:15:48.08 ID:OZ+P4HdJ0
あたしは僕を見つめながら

同時に何十、何百、何千もの猫を観察している

この世界にどれだけの猫が生活しているのかはわからない

けどあたしは選ばなくちゃいけない

たった一匹、人間にする猫を――

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 19:18:50.93 ID:OZ+P4HdJ0
ある時、一匹の猫に目がいった

交通事故で瀕死になっている子猫

そこに偶然通りかかった獣医が自分の病院へと運び

手術をし、奇跡的に助かった

子猫はもらい手がなく、その獣医が飼うことに

あたしは僕と子猫の生活だけ見つめるようになった

僕はというと、相変わらずゲームしかしない生活を送っている

(サーバーランキングトップおめでとう、ねぇ・・・)

(子猫ちゃんはどうしてるかなぁ~)

(うんっ楽しそう)

大切な人の傍にいれる、少し羨ましく思えた

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 19:24:24.39 ID:OZ+P4HdJ0
僕と子猫の生活を同時に見つめる

どれくらいの時間そうしていたのかわからない

眠ることもなく、お腹がすくこともない

時間という概念をすっかり忘れていた

それに気付くまで――・・・

(二ヶ月、かぁ)

気付いてしまった、感じてしまった、わかってしまった

どの言い回しもしっくりこない

でもわかってしまうのだからしょうがない

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 19:29:29.79 ID:OZ+P4HdJ0
あたしは悩んだ

あたしに猫全員を幸せにする力なんてない

不幸な一生を送る猫だってたくさんいる

でもあたしにはどうすることもできない

あたしが出来ることはたった一つだけ

ここにいると自分の無力さを痛感する

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 19:32:00.83 ID:OZ+P4HdJ0
悩んでも仕方ないと思い、子猫とお話しすることにした

あたしのような存在はあの世界に行くことはあまりない

長い時間、存在を維持できないから

あたしはあたしの世界から子猫に話しかける

『こんにちわ』

えっ・・・え?

『初めましてだけど、あたしが誰だかわかるよね?』

あの、ごめんなさい・・・

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 19:37:18.73 ID:OZ+P4HdJ0
『獣医さんとの生活はどう?』

楽しいです

『そっかぁ お話ししてみたいとは思わない?』

思いますけど・・・相手は人間です。話しかけても理解してくれません

『うわっすごいまじめな子・・・』

す、すいません

『いいのいいのっ それで、お話しできるとしたら子猫ちゃんはどうする?』

そうですね・・・まず、命を助けてくれたことのお礼を言いたいです

『やっぱりまじめ・・・あたしなんかただいまぁ~とかお腹すいたぁ~だったような』

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 19:43:36.55 ID:OZ+P4HdJ0
なんの話しです?

『ううんっ なんでもない』

はぁ

『あたしがお話し出来るようにしてあげよっか』

獣医さんと、ですか?

『うんっ』

そんなことできるんですか?

『えへへ~ あたしが子猫ちゃんを人間にしてあげるっ』

人間・・・ですか

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 19:53:26.38 ID:OZ+P4HdJ0
『あ、あれ反応薄い・・・』

・・・

『今ここで返事をする必要はないよ 少し考える時間をあげる』

はい

『近いうちに答えを聞きにくるから、ちゃんと考えておいてねっ』

はい、わかりました

『それじゃあ、ばいば~い』

さようなら

(なんだか大人しくて、まじめで、でも可愛い子・・・)

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 21:36:26.35 ID:OZ+P4HdJ0
人間の感覚で言うと二日くらい経っただろうか

子猫に答えを聞く為、あたしはまたあたしの世界から話しかける


『こんにちわ~』

あ・・・この前の・・こんにちわ

『答えは出たかな?』

えっと・・・すいません、まだ

『獣医さんとお話ししたくないの?』

それはしたいです

『だったら・・・』

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 21:41:55.91 ID:OZ+P4HdJ0
怖いんです

『怖い?』

はい・・・人間になった私を獣医さんが受け入れてくれるかどうかが

『た、たしかに・・・あたしそこまで考えてなかった』

お話ししたいです

一緒に笑って

一緒にご飯食べて

同じ時間を過ごしてみたいです

でも・・・人間になった私を拒絶されたらと考えると・・・

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 21:45:57.01 ID:OZ+P4HdJ0
『う、うん・・・』

とても魅力的な話しではありますが、私には出来そうにありません・・・

『わかった』

すいません

『あたしの記憶を少し見せてあげるっ』

え?


―――

――



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 22:01:49.54 ID:OZ+P4HdJ0
あのこれって

『どうだったかな』

えっと、もしかして私・・・

『そう、なるね』

だから私のところへ来たんですか?

『うん』

そう・・・ですか

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 22:03:57.28 ID:OZ+P4HdJ0
『もう一日だけ考える時間をあげる』

・・・

『明日の夜中に○○まで来て そこで返事を聞かせて』

はい

『場所、わかるよね?』

はい、大丈夫です

『それじゃあまた明日っ』

さようなら

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 22:13:57.71 ID:OZ+P4HdJ0
子猫にあたしの記憶全部を見せたわけじゃない

ほんの一部だけ

それでも子猫の気持ちを動かすには十分だと思った

だからこそあの場所に来てもらうよう言った

子猫の返事がわかっていたから

(ちょっと強引すぎたかな・・・)

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 22:30:30.34 ID:OZ+P4HdJ0
翌日、約束の時間―


『こんばんわ』

こんばんわ

『見つからないで抜け出してこれた?』

はい、大丈夫です

『そっか それじゃあ答えを聞かせてもらおうかなぁ』

えっと、私・・・人間になります

『うんうんっ そう言うと思ってたよ!

 じゃあさっそく始めようか』

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 22:34:37.36 ID:OZ+P4HdJ0
今ですか?

『そうだよぉ~ その為にここにきてもらったんだから』

わ、わかりました

『その前に・・・、子猫ちゃんの中にルールがあるよね?』

猫のルールのことですか?それならあります

『うん それとは別にね、あたしとのルールを守ってほしいの』

は、はい

『二人のお約束ってことねっ』

わかりました

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 22:49:06.89 ID:OZ+P4HdJ0
『まず一つ、人間になったらちゃんと獣医さんのところへ帰ること』


『二つ、獣医さん以外に自分が猫であった事を言わないこと』


『そして三つ、猫と人間との境界を越えてはならない』



『おっけー?』

あ、あの・・・

『なぁに?』

三つ目はどういう意味でしょうか

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 22:51:46.82 ID:OZ+P4HdJ0
『子猫ちゃんはどういう意味だと思った?』

えっと、体の関係とかそういうものでしょうか

『そう捉えたのならそれでいいよ』

は、はぁ・・・

『恋でも愛でも心でも体でも、子猫ちゃんが捉えた意味でいいんだよ』

わかりました

『それじゃあ、目を瞑って』

―――

――

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 23:00:13.98 ID:OZ+P4HdJ0
『目、覚めた?』

子猫「あれ、私いつの間に眠って・・・」

『ふふっ ちっちゃくて可愛い』

子猫「?」

『自分の体、よく見てみな~』

子猫「あ、私・・・本当に」

『お洋服もとっても似合ってるよっ』

子猫「あ、ありがとうございます」

『うんうんっ それじゃあ、あたし行くね』

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/06(土) 23:05:56.47 ID:OZ+P4HdJ0
子猫「あ、あの!」

『ん?』

子猫「あの、お名前を・・・」

『あたしネコ』

子猫「ネコさん 本当にありがとうございました」

『うんっこれから子猫ちゃんのこと見てるからね ばいば~い』

見えないあたしにお辞儀する子猫ちゃんを見ながら

あたしは自分の世界へと戻った

(疲れたぁ・・・ちょっと長く居すぎちゃった)

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 01:23:44.75 ID:lGlj4HO+0 [1/71]
あたしはまた僕と子猫の生活を見つめるだけ

猫を人間に変えてしまったらあたしに特別な力なんてない

あとはその時が来るのを待つだけ


獣医は子猫を受け入れた

初めはやはり戸惑っていたけれど

子猫は獣医の仕事を手伝いながら楽しく生活している

あたしはなんだか親になったような気持ちでそれを見つめてる

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 01:32:00.41 ID:lGlj4HO+0 [2/71]
花びらが舞い、木々が緑色の葉をつける季節

子猫が人間となって生活し始めてから二ヶ月が経とうとしていた

あたしは子猫の意識だけをあたしの世界へと連れてきた


『こんばんわ』

子猫「ネコさん・・・ですか?」

『そうだよ』

子猫「あの、ここは一体」

『ここはあたしの世界』

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 01:41:22.37 ID:lGlj4HO+0 [3/71]
子猫「真っ暗でなにもない、なんだか淋しいところですね・・・」

『あたしはもう慣れたっ ここから子猫ちゃんたちの世界も見れるしね』

子猫「そうなんですか」

『今日は少しお話ししたくてここに来てもらったの』

子猫「はい」

『子猫ちゃん、あなたにはもうあまり時間がないの』

子猫「はい・・・わかってます」

『?』

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 01:52:32.01 ID:lGlj4HO+0 [4/71]
子猫「ネコさん、見せてくれましたよね?」

『あ、あれ・・・そこまで見せたっけ?』

子猫「はい」

『あれ・・・』

子猫「くすっ」

『あたしどこまで見せた?』

子猫「ネコさんが人間として生活していた記憶を少しと、私の命の時間を」

『・・・やっちゃった』

子猫「それを見せたかったんじゃないんですか?」

『い、いやぁ あはは・・・』

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 01:56:11.47 ID:lGlj4HO+0 [5/71]
子猫「私前から思ってたんですけど」

『ん?』

子猫「ネコさんがそこにいるのは似合わないです」

『どういうこと?』

子猫「ネコさんは優しいし、明るいし、温かいです

   ネコさんに神様みたいなことは似合わないです。

   こんな真っ暗な世界なんて」

『あたしは神様なんかじゃないよ・・・』

子猫「そう、ですね・・・神様とは少し違いますね」

『うん・・・』

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 02:05:14.18 ID:lGlj4HO+0 [6/71]
子猫「私・・・今この世界にきてもいいです」

『それは』

子猫「近いうちに私はネコさんの変わりにここに居ることになります」

『そうだけど・・・』

子猫「ネコさんにはとても感謝してます。あんなに素晴らしい日々を私にくれたんですから」

『子猫ちゃん・・・』

子猫「ネコさんは、ネコさんのいるべき場所に帰ってください」

『・・・』

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 02:09:33.73 ID:lGlj4HO+0 [7/71]
子猫「私はもう満足してますから」

『ううんっ やっぱりだめ!』

子猫「どうしてですか?ネコさんだって早く戻りたいんじゃ・・・」

『それはそうだけど・・・、子猫ちゃんにはまだ少しだけど時間がある

 その時間を大切に過ごしてほしいの』

子猫「でも・・・」

『獣医さんにもちゃんとお別れ言わなきゃ、ね?』

子猫「・・・」

『ごめんね、強引に人間にさせちゃって』

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 02:17:29.94 ID:lGlj4HO+0 [8/71]
子猫「いえ、ネコさんが謝ることじゃありません

    もし、ネコさんが私に声をかけてくれなかったら

    もし、私が最期まで人間にならなかったら

    私は永遠に獣医さんとお別れしなきゃいけませんでした

    でももう違う、私はいつかあの場所へ帰れるんです」

『うん』

子猫「こんな幸せなことってないじゃないですかっ」

『うんっ そうだね』

子猫「ネコさん、もう少しだけ私を見ていて下さい」

『うんっ』

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 02:27:06.04 ID:lGlj4HO+0 [9/71]
子猫は少しだけ目に涙を浮かべながら笑ってみせた

もしあたしに肉体があったなら、泣いていたかもしれない

あたしが見せるつもりのないところまで見せてしまったせいか

子猫はあたしのことまで想ってくれる

嬉しい反面、申し訳ない気持ちになった

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 02:55:34.25 ID:lGlj4HO+0 [10/71]
それから数日後―


子猫は獣医に言える範囲内で説明をした

獣医は「またね」と言って子猫を送りだす

あんな別れ方も出来るんだと、あたしは過去を少しだけ後悔した

子猫がルールを破ることは最期までなかった



あたしが猫から人間になり、人間からこの存在へと変わったあの場所

子猫とあたしはそこにいる

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 04:14:47.83 ID:lGlj4HO+0 [11/71]
『もう、いいの?』

子猫「はい 十分です」

『ここに獣医さんを連れてくることもできるんだよ?』

子猫「私が消える姿を見たら余計悲しくなってしまうと思いますから・・・」

『そう・・・だね』

子猫「私、あの場所からネコさんのこと見てますからっ」

『あははっ 獣医さんのこと見ててあげなよ』

子猫「獣医さんのことも、ネコさんのことも見てます」

『うん』

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 04:18:35.44 ID:lGlj4HO+0 [12/71]
子猫「そして私もどこかの猫に幸せな時間をプレゼントします」

『うん』

子猫の体が人間から猫の姿へと戻る

そしてその形を失っていく・・・同時にあたしの意識もまた

『ネコさん、本当にありがとうございました』

(・・・・・・)

あたしはもう喋れない

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 04:23:07.57 ID:lGlj4HO+0 [13/71]
『もしこの世界で会うことができたら――・・・』

意識が遠のいていく

あたしがこの存在としての役目を終えたことを感じる

『さようなら』

ばいばい

―――

――



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 04:29:57.90 ID:lGlj4HO+0 [14/71]
僕「あちぃ~」

日差しが強く、暑さを肌で感じる日

僕は未だこの部屋にいた

雪の降るあの日と同じ、この部屋に

「お腹すいたなー・・・起きてからなにも食べないでゲームしてたからな」

『廃人乙』

「おまえもな」

相変わらず僕はゲーム仲間とチャットしてゲームしての生活だった

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 04:35:23.51 ID:lGlj4HO+0 [15/71]
『飯食ってくるわ』

「同じく」

僕「なんか食べ物あったっけ・・・」

立ち上がり冷蔵庫を覗いてみる

僕「・・・何もねぇ」

僕(暑いから外でたくないけど、しゃーない)

また一人の生活になってからご飯はコンビニで済ませるようになった

台所にはもうずっと使われてない食器が重ねられている

それを見ないように僕は外へ出た

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 04:40:54.82 ID:lGlj4HO+0 [16/71]
僕(今日は何にしようかなぁ)

陳列棚には見慣れた商品

飲み物とお弁当をカゴに入れ、レジへ向かう

店員「500円になります」

僕「あ、すいません・・・」

そう言って慌ててそれを持ってくる

僕「これもお願いします」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 04:43:05.46 ID:lGlj4HO+0 [17/71]
コンビニを出て自転車にまたがる

僕(あれ、そう言えば冷蔵庫にまだ一個あったっけ・・・まぁいいか)

僕(キャットフード、残り少なかったよな)

僕(もうやめたほうがいいのかな・・・)

なんて考えているうちに家に着いた

これだけ近いと考え事もすぐ終わってしまう

自転車を止め、ドアを開ける

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 04:48:25.26 ID:lGlj4HO+0 [18/71]
僕(あれ?)

知らない靴

可愛らしい女性物の靴がある

僕(部屋間違えた!?)

慌てて外の表札を確認する

僕(103号室・・・僕の部屋)

「おかえり~」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 04:50:52.60 ID:lGlj4HO+0 [19/71]
部屋の奥から声がする

知っている

聞きなれたあの声

それでいてとても懐かしい

ずっと聞きたかったあの声

僕がずっと待っていた人の声

「ただ・・・いま・・」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 04:55:53.21 ID:lGlj4HO+0 [20/71]
声が震える

この感情はなんだろう

嬉しくて

ほっとしたような安心感と

よくわからない感動みたいなものがごちゃ混ぜになったこの感情

そいつらが一つの雫となって頬を伝う

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 05:02:16.44 ID:lGlj4HO+0 [21/71]
「ねぇねぇ どこいってたの?」

僕「コンビニ」

「ご飯?ご飯?」

僕「うん」

「あたしも食べたいっ お腹すいちゃったぁ」

僕「一人分しか買ってないよ」

「えー、あっ シュークリームだ」

「あたしのシュークリーム!」

僕はずっと言いたかった、言えなかった言葉を口にする

僕「おかえり、ネコ」

ネコ「うんっ ただいま!」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 05:11:29.03 ID:lGlj4HO+0 [22/71]
ネコが帰ってきた

帰って来ないと思いながらも忘れられないでいた僕には信じられないことだった

僕(ネコはあいつみたいな存在になって・・・それで)

僕(そういえばあいつ、あんなことも言ってたっけ)

僕(じゃあネコも・・・そっか)

ベッドで寝ているネコを見ながら物思いにふける

僕はなにがあったか聞くことはしない

あの時と同じように・・・ただ毎日を一緒に過ごせているんだから、それだけで

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 05:15:08.29 ID:lGlj4HO+0 [23/71]
僕「ネコ、起きて朝だよ」

ネコ「んん~」

僕「ネコ~」

ネコ「うん・・・」

僕(完全に寝ぼけてるな)

僕「朝ご飯にシュークリーム食べよっと。一つ冷蔵庫にあったような・・・」

ネコ「だめっ」

僕「あ、起きた」


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 05:21:15.45 ID:lGlj4HO+0 [24/71]
ネコ「僕、今日は早いねぇ」

僕「いや、まだ寝てなかったりする・・・」

ネコ「またゲーム?」

僕「まぁね」

ネコ「なんで一緒に寝てくれないの?僕の大好きなあたしが帰ってきたっていうのに!」

僕「それ、自分で言ってて恥ずかしくないの」

ネコ「むぅ~・・・」

僕「朝だし、僕は寝るかな」

ネコ「あたしのこと起こしておいて自分は寝るんだ」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 05:31:47.23 ID:lGlj4HO+0 [25/71]
僕「ははっ なんのことやら」

ネコ「いいもんいいもんっ」

僕「ちょっと、布団かしてよ」

ネコ「いじわるな僕はお布団なしで寝たらいいんだよっ」

僕「まぁ暑いしそれでもいいけど、布団ないと落ち着かないんだよ」

ネコ「はいっ 一緒に寝よ?」

僕「ネコはもう寝たじゃん」

ネコ「猫はいっぱい寝るものなんだよっ」


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 05:38:01.67 ID:lGlj4HO+0 [26/71]
僕「ふぅん・・・ねぇもうちょっと布団ちょうだい」

ネコ「え~、あたしもお布団使いたい」

僕「そんなにくっつかれると暑いんだけど・・・」

ネコ「えへへ~」

僕「クーラーつける?」

ネコ「あたしは平気、風が気持ちいい」

僕「そうだね」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 05:39:43.61 ID:lGlj4HO+0 [27/71]
僕(時間がゆっくりと過ぎていく

  またこんな日常が訪れるなんて思ってもみなかった

  それはとても―・・・

ネコ「ねぇ、僕」

僕「なにっ 今モノローグ中なんだけど!」

ネコ「暑い・・・」

僕「クーラーつけなよ!」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 07:44:13.01 ID:lGlj4HO+0 [29/71]
仮眠して頭がすっきりした
すっきりしたところで前スレと合わせて一つのお話しとして読んで下さい
お話し的には>>79で完結という結論に至りました
新しくスレ建てる程の量じゃなく申し訳ありません

読んでくれた方ありがとうございました

おまけというか後日談というか、そんなものをちょろっと書きたいと思います

おいここどういうことだよksみたいな質問があればお答えします
駄文な為伝わりにくい点が多々あったと思いますので。

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 09:41:59.62 ID:lGlj4HO+0 [32/71]
朝までゲームをし、昼間寝る

そんな生活を繰り返していた

当たり前のように今日も

その日が特別な日だと覚えていなかった


ネコ(僕またこんな時間に寝て・・・)

ネコ(まぁいっか、ご飯食べてお洗濯しなきゃ)

ピンポーン

ネコ(お客さん?誰だろう・・・僕に家までくる友達なんていないのに)

ネコ「は~いっ」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 09:44:43.00 ID:lGlj4HO+0 [33/71]
黒猫「僕さんのお宅ですか?代金引換のお届け物です」

ネコ「あ、あの中身はなんですか?」

黒猫「えっと、アマ○ンさんからでパソコンゲームですね」

ネコ「は、はぁ・・・」

黒猫「僕さんのお宅で間違いないでしょうか」

ネコ「あ、はいっ」

黒猫「9800円になります」

ネコ「じゃあこれで」

黒猫「200円のお返しです。ありがとうございましたー」

ネコ「ご苦労様です」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 09:48:22.06 ID:lGlj4HO+0 [34/71]
ネコ(もうっ 一万円のパソコンゲームなんて買っちゃって)

ネコ(中身だけあればいいよね。箱は捨てちゃおう)

ネコ(・・・・・・)

ネコ「僕~、ねぇ僕起きて~」

僕「んん~・・・」

ネコ「起きてってばぁ~」

僕「もうそんな時間?」

ネコ「お昼過ぎだよ」

僕「ならまだ寝てていいじゃん・・」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 09:51:21.09 ID:lGlj4HO+0 [35/71]
ネコ「あのね、さっきア○ゾンってとこから荷物届いたの」

僕(ん・・・なんか買ったっけ)

僕「今日何日だっけ?」

ネコ「29日だよ」

僕(29・・・29・・・29?)

ネコ「お金、僕のお財布から払っておいたけど」

僕「うん、ありがと」

ネコ「それでね、無駄におっきい箱に入ってたから」

僕「開けたの?」

ネコ「うんっ」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 09:54:16.09 ID:lGlj4HO+0 [36/71]
僕(はい僕死んだー)

僕「おやすみ・・・」

ネコ「っ!まだ話しは終わってないよね、そうでしょ?僕」

僕「はい」

ネコ「これなに?」

僕「ゲームソフトです」

ネコ「タイトル、読んであげよっか?」

僕「いえ、結構です・・・」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 10:00:15.71 ID:lGlj4HO+0 [37/71]
ネコ「・・・」

僕「ち、違うんだよ?やらないよ全然やらないよ?」

ネコ「やらないのに買うんだ?」

僕「それは、あの・・・積みゲーってやつ。製作会社へのお布施的なね」

ネコ「僕はこういう子が好きなんだ?」

僕「違うよ全然違うよっ 

  幼女とか小さい子とか幼女とか、そういうのが好きとかじゃないよ!」

ネコ「ふぅん」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 10:03:52.42 ID:lGlj4HO+0 [38/71]
僕「・・・」

ネコ「じゃあ捨てても問題ないねっ」

僕「ちょちょちょ待ってください」

ネコ「なぁに?」

僕「いや、あの物を粗末にするのはどうかと」

ネコ「ふふっ」

僕「?」

ネコ「冗談っ はいこれ」

僕「あ、ありがとう」

ネコ「やっていいんだからねっ」

僕「はい・・・」

ネコ「僕はそれやりながら何するのかなぁ~」

僕「特に・・・何も・・」

ネコ「ナニをするのかなぁ~」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 10:06:43.25 ID:lGlj4HO+0 [39/71]
この後なぜか二人でエロゲをプレイするはめになった

『ねぇねぇ、この言葉なんて意味?』

『さ、さぁ・・・なんすかね』

『うわぁ いやらしいっすごくいやらしいね!僕』

『そうっすね・・・』

こうして僕の青春の一ページは幕を閉じた

『こういうのしてみたいの?』

『なっ・・・幼女に手を出すなんて卑劣!幼女は見て楽しm』

『ヘンタイだねっ』

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 10:43:16.65 ID:lGlj4HO+0 [40/71]
>>103
書いてます!

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 11:01:51.79 ID:lGlj4HO+0 [41/71]
あの悪夢のような日から一週間程経った

僕(僕の心の傷は未だ癒えていない

  ぽっかりと穴が空いているかのような

  大切なピースが一つ欠けているかのような

  それを埋めるものを探す僕の旅はまだ始まったばかり― )

ネコ「僕~、ゲームばっかりやってないで手伝ってよぉ」

僕「ごめん、今いく」

ネコ「モノローグ聞こえてたよ」

僕「気にしないで・・・」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 11:07:33.52 ID:lGlj4HO+0 [42/71]
ネコ「お塩とって」

僕「はい」

ネコ「ありがとっ」

僕「料理上手くなったね」

ネコ「あたしも女の子だからね~」

僕「最初はさ、僕がほとんどやってネコが手伝う感じだったのに」

ネコ「食べてくれる人がいると上達するんだよっ」

僕「そうなんだ」

ネコ「テレビでそう言ってた」

僕「ふぅん」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 11:12:04.72 ID:lGlj4HO+0 [43/71]
ネコ「あたし女の子でしょ?」

僕「うん」

ネコ「女の子はね、オシャレしたい生き物なんだよ」

僕「テレビでそう言ってた?」

ネコ「だからね、あたしも新しいお洋服が欲しいなぁ~って」

僕「えっスルー?」

ネコ「僕だってあたしが可愛い格好してたほうがいいでしょ?」

僕「まぁそうだけど・・・僕たち外でないじゃん」

ネコ「もう!そういうことじゃないのっ」

僕「はぁ・・・」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 11:15:27.63 ID:lGlj4HO+0 [44/71]
ネコ「それに僕がどっか連れていってくれればいいじゃんっ」

僕「どっかって言われてもなぁ」

ネコ「僕お金ないしねぇ」

僕「失敬な!今月は二万くらいは残ってるよ」

ネコ「食費は?」

僕「食費込み!」

ネコ「じゃあ全然ないねっ」

僕「ごめん・・・」

ネコ「ううん、あたしもそんなに外好きじゃないし」

僕「散歩とかでいいならいつでも・・・」


109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 11:19:55.21 ID:lGlj4HO+0 [45/71]
ネコ「ほんとにっ?」

僕「え、うん」

ネコ「いつでもって言った!」

僕「たまにはってことね」

ネコ「えへへ」

僕「ご飯食べたらどっかいく?」

ネコ「いいの?あたしウィンドウショッピングしたいっ」

僕「女の子ってそれ好きだよねぇ」

ネコ「そういうものなのだよ童貞君」

僕「童貞じゃないし・・・」

ネコ「えへへ そうだったねっ」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 11:23:56.50 ID:lGlj4HO+0 [46/71]
僕たちは少し歩いて駅前に来ていた

ネコ「色んなお店あるねぇ~」

僕「前はなんもない田舎だったのに」

ネコ「ねぇねぇあそこのお店みたいっ」

僕「うん」

僕(ちょっと外に出てないだけでこんなに街の景色って変わるのか)

ネコ「手繋いで歩くもの久しぶりだね」

僕「そう言われればそうだね」

ネコ「僕、見てみて!これ可愛い~」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 11:26:55.64 ID:lGlj4HO+0 [47/71]
僕「ネコに似合いそうだけど、すぐ季節外れになっちゃうよ?」

ネコ「もぉ~ウィンドウショッピングはそういうこと気にしなくていいのっ」

僕「そっか」

それからネコは色々なお店を見てはこれ可愛いと言っていた

仮に買ってあげると言っても答えはわかっていたからなにも言わずただはしゃぐネコを見ているだけだった

僕(少しだけでもバイトしようかな・・・

  でも僕が家を空けることでネコに寂しい思いさせたら意味ないしな)

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 11:30:29.05 ID:lGlj4HO+0 [48/71]
僕「はぁ・・・」

ネコ「疲れちゃった?」

僕「ううん そんなんじゃないよ」

ネコ「ごめんね、連れ回しちゃって」

僕「いいんだよ たまには外にもでないとね」

ネコ「うんうんっ」

僕「あ、ネコは知らないと思うけどさ」

ネコ「なに?」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 11:31:41.09 ID:lGlj4HO+0 [49/71]
僕「あそこのお店のシュークリームおいしいらしいんだよね。買って帰ろっか」

ネコ「えぇ~ いいのいいの?」

僕「洋服とかは買えないけど、それくらいはね」

ネコ「わぁ~い 僕大好きっ」

僕「うわっ恥ずかしいから人前でくっつかないでよ・・・」

ネコ「えへへ~」

僕「えへへじゃないって」








書いてて僕がただのリア充に見えてきた死にたい

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 12:08:22.28 ID:lGlj4HO+0 [50/71]
少しでかけてきます

あまりだらだらやるのもあれなので仮にスレが残ってたらあと1つくらい書いて終わります


読んでくれた皆様方本当にありがとうございました。


124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:42:06.99 ID:lGlj4HO+0 [51/71]
うあああああああああどうしようスレ残ってるよ!!!
絶対落ちると思ってたからあと1つくらい書いて終わります(キリッ
とか言っちゃったよおれバカスwwwwwwwwwwwwwwww

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:08:18.98 ID:lGlj4HO+0 [52/71]
ネコが戻ってきて部屋が明るくなった気がした

僕の気持ちの問題なのかもしれないけど、たしかにそう感じる

ネコが猫だったことや、あの存在のようなものになったことなんて忘れ

僕は相変わらず部屋から出ない生活を送っていた



季節が一巡し、またこの暑い季節がやってきた

この日常が少しずつ崩れているとは僕はまだ知らない

そんなある日――

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:16:54.54 ID:lGlj4HO+0 [53/71]
ネコ「僕~、お昼ご飯作ったけどどうする?」

僕「ねむい・・・」

ネコ「もう少し寝る?」

僕「うん・・・」

ネコ「じゃあ、起きたら一緒に食べよ?」

僕「先に食べていいよ・・・」

ネコ「ご飯はね、一人で食べてもおいしくないんだよっ」

僕「んん~・・・起きた」

ネコ「寝てていいのにぃ」

僕「ん、大丈夫」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:25:56.07 ID:lGlj4HO+0 [54/71]
僕「ん、大丈夫」

ネコ「じゃあ、顔洗って歯磨きしてきてっ」

僕「ふぁ~い」

ネコ「ふふっ いい子」

僕「ご飯なに?」

ネコ「ちらし寿司だよ」

僕「うっは昼から豪華!」

ネコ「えへへ」

僕(今日なんか特別な日だったっけ・・・?)

ネコ「昨日ね、テレビで作り方がやってたから挑戦してみたのっ」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:34:56.16 ID:lGlj4HO+0 [55/71]
僕「それだけ?」

ネコ「うん それだけっ」

僕(なんだかご機嫌そうだなぁ)

ネコ「僕、なに飲む?」

僕「ネコは?」

ネコ「あたしはねぇ・・・冷たいお茶にしようかなっ」

僕「じゃあ僕も同じので」

ネコ「はぁ~い」

ピンポーン

ネコ「誰だろう」

僕「ネコは部屋に居ていいよ、どうせ新聞の勧誘だから」


135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:43:18.70 ID:lGlj4HO+0 [56/71]
ネコ「うん、わかった」

ピンポーン

僕「はーい」

ドアを開けるとそこには可愛らしい少女が立っていた

「こんにちわ。突然すいません」

僕(白くて小っちゃくて可愛い・・・けど誰だ)

「あ、あのネコさんいらっしゃいますか?」

僕「ネコの知り合い?」

「すいません!あたしネコさんのお友達で」

ネコ「僕、どうしたの?」

僕「ん、あぁ・・ネコにお客さんだよ」

ネコ「あたしに?」


136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:50:34.19 ID:lGlj4HO+0 [57/71]
>>135
×「すいません!あたしネコさんのお友達で」
○「すいません!私ネコさんのお友達で」





「あっネコさんお久しぶりです!」

ネコ「子猫ちゃん!?」

子猫「はいっ」

僕(ネコに友達がいたとは・・・)

ネコ「そうだ、今からご飯なのっ せっかくだから一緒に食べようよ」

子猫「でもいきなり来てお邪魔するのは・・・僕さんもいらっしゃいますし」

僕「ネコ・・・」

ネコ「え、だめ?」



137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:58:08.13 ID:lGlj4HO+0 [58/71]
僕「いや、五分くらいそこでおしゃべりしてて」

ネコ「ん?」

僕「部屋を片付けてくるっ!」

ネコ「うんっ」

子猫「あの、私本当に・・・」

ネコ「いいのいいのっ 今日はちらし寿司なんだよぉ~」

子猫「すごいですね~、なにかあったんですか?」

ネコ「ううん、作ってみただけ」

子猫「あははっ そうなんですかぁ」

玄関から他愛もない会話が聞こえてくる

僕「もういいよ」


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:07:10.48 ID:lGlj4HO+0 [59/71]
ネコ「子猫ちゃんあがってあがって」

子猫「は、はいお邪魔します」

ネコ「僕・・・」

僕「どう?この完璧な仕事」

ネコ「うん、それはいいんだけど子猫ちゃんどこに座るの?」

僕「な・・・・・」

僕(しまった!部屋を綺麗にするという目的に囚われ過ぎて

  こんなイージーミスを・・・僕はっ!)

ネコ「聞こえてるっ」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:17:35.28 ID:lGlj4HO+0 [60/71]
ネコ「子猫ちゃん、これあたしのなんだけどここ座って」

子猫「でもそれじゃあネコさんが」

ネコ「あたしは僕の使うからっ」

僕「でもそれじゃあ僕さんが」

ネコ「なぁに?」

子猫「くすっ」

僕「い、いえ」

ネコ「それじゃあ食べよっ」

僕・ネコ・子猫「いただきます」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:26:25.55 ID:lGlj4HO+0 [61/71]
食事中も会話が途切れることはなかった

主にネコと子猫が話しているだけだったけど

時々僕にも気を使って話しをふってくれる子猫

よくできた子だなと思いながら箸をすすめる

僕「ごちそうさま」

ネコ「ごちそうさまでしたっ」

子猫「ご馳走様でした、おいしかったです」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:36:21.07 ID:lGlj4HO+0 [62/71]
僕「僕、洗い物するから二人はゆっくりしてて」

ネコ「うんっ」

子猫「あ、私もなにかお手伝いを」

僕「いや、お客さんなんだから気にしなくていいよ」

子猫「はい、ありがとうございます」

食器をまとめ、台所へ向かう

子猫「僕さん、優しいですね」

ネコ「子猫ちゃんがいるからじゃないかなぁ」

子猫「どうして私が?」

ネコ「僕、子猫ちゃんのこと好きだからっ」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:41:11.22 ID:lGlj4HO+0 [63/71]
子猫「で、でも初対面ですし・・・」

ネコ「安心して?変なことされたりすることはないと思うから」

子猫「そう、ですか」

ネコ「あっ でもいやらしい目で見られたらすぐあたしに言うんだよ?」

子猫「はぁ・・・」

僕(おいおい、人をまるで小さい子が好きな変態みたいに言って)

ネコ「今日はあたしに用事だったの?」

子猫「はい、実は少しお話しがあって」

ネコ「話し?」

子猫「あの・・・あっちの世界でのことでちょっと」


145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:58:59.40 ID:lGlj4HO+0 [64/71]
ネコ「うん」

聞くつもりはなかった

狭い部屋なので聞こえてしまう

こればっかりはどうしようない

子猫「私があの世界にいた時なんですけど、誰かに話しかけられたんです」

ネコ「?」

子猫「姿や気配はありませんでした。それは私たちも同じだったじゃないですか」

ネコ「うん」

子猫「私たちは他にもあのような存在はいるということは知っていても

   話しかけたり、どこにいるのか感じとったりすることは出来なかったと思うんです」


147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:32:53.20 ID:lGlj4HO+0 [65/71]
ネコ「うんうん そうだったね」

子猫「それが・・・あの世界で話しかけられたんです」

ネコ「ん~」

子猫「とても言いにくいんですが、内容が・・・」

ネコ「ルールを破った?」

子猫「はい」

ネコ「あたし?」

子猫「あの、それが――・・・

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:39:18.39 ID:lGlj4HO+0 [66/71]
『子猫、聞こえているか』

『誰・・・、どうやって私に』

『おまえの問いに答える気はない

 私がおまえのような存在と会話をすることなど本当はないのだがな』

『・・・』

『おまえたちはルールを犯した』

『私、たち?』

『そう、おまえと・・・ネコだ』

『ネコさん?』


149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:44:26.87 ID:lGlj4HO+0 [67/71]
『まぁ、おまえはある種被害者でもあるのだが』

『一体どういう・・・』

『ネコは地上にいる時のおまえに見せていけないものを見せた

 そう、命の時間だ

 それはルールに反している、存在としてのルールに』

『!』

『ルールを犯した者には罰を与えなければなるまい

 これは当然のこと』


150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:48:02.36 ID:lGlj4HO+0 [68/71]
『で、でも!ネコさんはもう』

『地上へ戻ったか?だからどうだと言う』

『それじゃあ・・・』

『おまえは忘れていないか?ルールを犯した者の中にはおまえも含まれているのだぞ

 例え見せられただけだとしても、な』

『そ、それはわかっています』

『ふっ まぁいい、おまえたちにはいずれ罰を与える

 努々忘れないことだ』


    ―そう言うと声は聞こえなくなりました」

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 23:40:05.78 ID:lGlj4HO+0 [69/71]
ネコ「あたしが・・・」

子猫「あ、あのネコさん」

ネコ「子猫ちゃんごめんね・・・」

子猫「いえ、私のことはいいんです」

ネコ「罰、かぁ」

僕(どうしよう・・・確実に聞いてはいけない話しだった)

ネコ「僕」

僕「は、はいっ」

ネコ「聞いてた?」

子猫「すいません僕さんがいらっしゃるというのに私・・・」


155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 23:50:08.14 ID:lGlj4HO+0 [70/71]
>>154
そこまで細かく設定してないのでなんとも
Cくらいじゃないかな





ネコ「ううんっ いいの、どうせ僕には話すと思うし」

子猫「は、はい」

僕「聞いてたというか、聞こえちゃったというか」

ネコ「そう」

僕「う、うん」

ネコ「その声は誰だったんだろう」

子猫「私にもわかりません ただ・・・」

ネコ「ん?」

子猫「あの世界にいた私たちよりもっと偉いというか

   もっと上にいるような存在というか・・・」


156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 23:57:25.88 ID:lGlj4HO+0 [71/71]
僕「神、とか?」

子猫「近いかもしれません

    でも、神様にしてはなんだか冷たい感じがしました」

僕(神ねぇ・・・)

ネコ「・・・」

その後も少し話し続けたが結局その声が誰かという結論はでなかった

帰り際に子猫は「私はもう、罰を受けましたから」

少し寂しそうにそう言った

罰というのが一体何なのか、その時の僕たちは知らなかった

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 00:07:21.90 ID:plxMhJXj0 [1/33]
ネコ「あたし、子猫ちゃんに悪いことしちゃった・・・」

僕(もう罰は受けたって言ってたけど、一体・・・

  何も言わずあのまま帰っちゃったしな)

ネコ「子猫ちゃんになんて言えば・・・」

僕「・・・」

ネコが泣いている姿を見たのは初めてだったかもしれない

僕は何も言えず、ただ傍にいることしかできなかった

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 01:09:04.70 ID:plxMhJXj0 [2/33]
それから数日後―

僕は一人で出掛けていた

あの会話のことはあまり気にしていなかった

気にならないと言えば嘘になるけど

罰を受けたと言う子猫ちゃんのあの元気そうな様子から

僕はそれ程心配することじゃないんじゃないかとさえ思っていた


自転車で15分程のところにある本屋に向かっている

信号が青に変わるのを待っている時、それを見つけた

僕(これ、血の跡?花もある事故で誰か亡くなったのかな・・・)

なんとも言えない気持ちになりながらも再び自転車を漕ぎ出した

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 01:21:02.02 ID:plxMhJXj0 [3/33]
予約票を手に、レジへ並ぶ

僕「これお願いします」

店員「はい、少々お待ち下さい」

そう言って店員は裏へと消えた

店員「お待たせしました」

僕「あの、あそこの交差点で事故でもあったんですか?」

会計をしながらなんの気なしに聞いてみた

店員「ご近所の方なんですか?」

僕「あ、はい 来る時に少し見てしまって・・・花も供えてあったから」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 01:42:46.04 ID:plxMhJXj0 [4/33]
店員「・・・数日前、轢き逃げがあったそうです

   近くの動物病院わかりますか?あそこの獣医さんが亡くなられたそうで・・・」

僕「そうだったんですか・・・すいません変なこと聞いて」

店員「いえ、ありがとうございました」



帰り道に子猫と偶然出会った

僕「あ、子猫ちゃん」

子猫「僕さんっ こんにちわ

   あそこの本屋さんに行ってたんですか?」

僕「うん、今日は新刊の発売日でね」

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 01:48:05.69 ID:plxMhJXj0 [5/33]
子猫「そうだったんですか」

僕「子猫ちゃんはなにしてたの?」

子猫「これから僕さんのお家に行こうかと」

僕「ネコに会いに?」

子猫「はいっ」

僕「そうなんだ、後ろ乗ってく?」

子猫「いえ、近いですし歩いていきます」

僕「そっか、じゃあ家で待ってるよ

  ネコに伝えておくね」


167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 01:56:01.24 ID:plxMhJXj0 [6/33]
子猫「はい、それじゃあまた後で」

僕「うん、気をつけてね」



僕「ただいま~」

ネコ「おかえりっ」

僕「もうすぐ子猫ちゃんがくるよ」

ネコ「え?どうして?」

僕「帰り道会ったんだけど、ネコに会いに来るんだって」

ネコ「ふぅん この前のお話しの続きかな?」

僕「どうだろう」

ネコ「あ、なんか冷たいもの用意しなきゃ」


168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 02:02:19.69 ID:plxMhJXj0 [7/33]
すいません、少し仮眠します

ある程度書いてあるので起きたら再開出来ると思います

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 04:43:55.76 ID:plxMhJXj0 [8/33]
保守ありがとうございます






僕「そういえばさっき聞いた話しなんだけどさ、近くの動物病院あるじゃん?

  あそこの獣医さんがこの前轢き逃げにあって亡くなったって・・・

  ネコは一人で出歩くことはないと思うけど、気を付け――

パリーンという甲高い音が部屋に響いた

僕「ネ、ネコ?大丈夫?」

ネコの顔色が一変していた

僕「ネコ?」

ネコ「動物病院ってあの本屋さんの近くの?」

僕「う、うん・・・」

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 04:51:40.16 ID:plxMhJXj0 [9/33]
ネコ「それはいつの話し?」

僕「本屋の店員さんに聞いたんだけど、たしか

  えっと・・・子猫ちゃんがうちに来る三日前?」

ネコ「・・・・・・」

僕「どうかした?」

ネコ「・・・・・・あたし」

僕「ネコ?」

ピンポーン

僕「はい」

ネコ「子猫ちゃん・・・」

子猫「こんにちわっ・・・ど、どうしたんですか?」


175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 05:09:51.78 ID:plxMhJXj0 [10/33]
僕「いや、それが」

ネコ「子猫ちゃん!ごめんなさい・・・獣医さん・・・」

子猫「知られちゃいましたか・・・」

ネコ「ごめんなさい・・・あたしのせいで・・」

僕「と、とりあえず部屋の中に」

子猫「はい」

涙を隠そうともせず泣きながら子猫に謝り続けるネコ

子猫は子どもをあやすように「ネコさんのせいじゃありませんから」

そう言って背中を擦っていた

子猫も少し、泣いているようだった

僕は一人会話についていけず、取り残されたような気分になった

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 05:24:12.08 ID:plxMhJXj0 [11/33]
泣き疲れたのかネコは眠ってしまった

子猫「眠ってしまいましたね」

僕「うん」

子猫「・・・」

僕「・・・」

子猫「あの、少しお話ししてもいいですか?」

僕「うん」

子猫は自分の昔のことを話してくれた

亡くなった獣医との出会い、ネコとの出会い

人間になった後のこと

そして子猫自身もあの存在へとなったこと

僕は静かにその話しを聞いてた


178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 05:29:47.16 ID:plxMhJXj0 [12/33]
僕「・・・」

言葉がでない

なにか言わなきゃと口を動かそうとしても

やはり言葉がでてこない

子猫「すいません、こんな話し」

僕「いや・・・子猫ちゃんが謝ることじゃ」

子猫「はい・・・」

僕「あ、あのさ」

子猫「?」

僕「ごめん、変なこと聞くようだけど・・・子猫ちゃんは、悲しくないの?

  獣医さん、亡くなったのってさ・・・

  子猫ちゃんがここに初めてくる何日か前のことだって聞いたから

  あの時、元気そうに見えたし・・・」


179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 05:40:15.43 ID:plxMhJXj0 [13/33]
子猫「・・・」

僕「ごめんね、無神経だったね」

子猫「悲しかったです・・・とてもとても

   それは今でも変わりません

   私もいっぱい泣きました・・・」

僕「ならどうしてあの日」

子猫「泣いて泣いて、思い出したんです

   私のもう一人の、大切な人のことを」

僕「もう一人?」

子猫「はいっ ネコさんです」


180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 05:50:20.72 ID:plxMhJXj0 [14/33]
僕「子猫ちゃんはどうしてそこまでネコのことを」

子猫「ネコさんは、僕さんが思っているよりもずっと優しい人なんですよっ」

僕「・・・」

子猫「ネコさんがいなかったら、私がここにいることはありませんでした

   もう一度獣医さんに会うことも、ネコさんに会うことも

   僕さんとこうしてお話しすることだって」

僕「ネコが・・・」

子猫「ネコさんを責めないであげてください

   私は、ネコさんに私と同じような思いをしてほしくない、それだけなんです」


181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 06:00:13.30 ID:plxMhJXj0 [15/33]
僕(わかってる・・・ネコに多少非があるかもしれない、

  でも故意にやったわけじゃない)

子猫「私は大切な人を失ってしまいました

   それはとても辛く、悲しいことです

   決して忘れることのできない・・・」

僕(子猫ちゃんが何をしたって言うんだ・・・それなのに)

子猫「でもネコさんは今もここにいます

   大切な人が二人もいるなんて、私は幸せ者ですねっ」

僕(どうして・・・、どうしてこんなに優しい子が

  こんなに悲しそうな顔で笑わなくちゃいけないんだ・・・)


182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 06:10:11.18 ID:plxMhJXj0 [16/33]
ネコを起こしてしまうといけないからと子猫は帰って行った

僕は送って行くと言ったが、ネコの傍に居てあげて欲しいという子猫の申し出を受け入れた



窓から月明かりが差し込む薄暗い部屋

僕はなぜだかあいつの言葉を思い出していた

僕(選択権なんてない、どうすることも出来ない・・・か)

ふと、ある事に気付く―

僕(子猫ちゃんの大切な人、獣医さんが亡くなった・・・それが罰?

  そうすると次は僕が・・・?)

僕「おまえはこの事を言ってたのか?

  僕には理解できないと言ったのも」

僕(考えても仕方ない・・・今はネコと子猫ちゃんのことを)

「おやすみ」


183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 06:23:42.37 ID:plxMhJXj0 [17/33]
―――

――



僕「おはよう」

ネコ「おはよ・・・」

僕「目、腫れてる」

ネコ「うん・・・」

僕「何か飲む?」

ネコ「ううん、平気」

僕「そういえば昨日、夜ご飯食べないで寝ちゃったよね

  久しぶりに僕が何か作ろうかな」


184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 06:30:59.70 ID:plxMhJXj0 [18/33]
ネコ「ねぇ、僕」

僕「ん?」

ネコ「あたし・・・」

僕「うん」

ネコ「子猫ちゃんになんて謝れば・・・」

僕「子猫ちゃんはネコのことを怒ってる」

ネコ「っ!」

僕「ネコのせいで大切な人を失ったと恨んでる」

ネコ「そう思われて、しょうがないよね」

僕「ほんとにそう思う?」


185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 06:33:39.89 ID:plxMhJXj0 [19/33]
ネコ「だってあたしはそれだけのことを」

僕「初めてここに来た時の子猫ちゃん、そう見えた?」

ネコ「ううん」

僕「じゃあ昨日は?」

ネコ「ううん」

僕「ずっとネコのこと心配してくれてたよね?」

ネコ「うん」

僕「子猫ちゃん言ってたよ。大切な人を失って辛いし

  悲しいしずっと忘れられないだろうって」

ネコ「・・・」

僕「でもね、もう一人大切な人が今もここにいるんだって」


186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 06:57:04.49 ID:plxMhJXj0 [20/33]
ネコ「それって」

僕「ネコのことに決まってるじゃん」

ネコ「でもあたし・・・」

僕「臆病な自分では到底得る事の出来なかった時間を

  感じる事の出来なかったものを、そして、もう一度命をネコがくれた

  少し寂しそうだったけど、笑ってそう言ってた」

ネコ「・・・」

僕「あれ、そう言えば・・・」

ネコ「?」

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 07:04:04.19 ID:plxMhJXj0 [21/33]
僕「子猫ちゃんって獣医さんと暮らしてたんだよね?」

ネコ「うん・・・」

僕「獣医さんが亡くなった今は?」

ネコ「・・・・・・わからない」

僕「きっと知り合いもそういないよね」

ネコ「子猫ちゃん・・・」

僕「行ってみる?」

ネコ「うん」


188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 07:08:13.49 ID:plxMhJXj0 [22/33]
僕「その顔で?」

ネコ「僕、嫌い」

僕「嘘だよ冗談だよ!場の空気をちょっと和ませようかなぁなんてさ」

ネコ「うるさいっ」

僕「ちょちょっと待ってよ ほら、さっき僕ちょっといい事言ったじゃん?」

ネコ「関係ないっ」

僕「待ってってば」


189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 07:13:33.86 ID:plxMhJXj0 [23/33]
歩くと結構時間がかかる道のりを僕たちはいつもより少し早足で向かった

小さな動物病院、可愛いらしい看板が建っている

正面の入り口にはシャッターが降りていて人の気配はない

僕「いないのかな?」

ネコ「うん・・・」

僕「裏も一応見てみる?」

ネコ「そうだね」

少女はそこにいた

裏のベンチで一人

ぼんやりと空を見つめていた

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 07:20:04.66 ID:plxMhJXj0 [24/33]
ネコ「子猫ちゃんっ!」

子猫「ネコさん・・・それに僕さん」

子猫の姿を見つけるなり駆け寄って抱きしめるネコ

ネコ「ごめんね、ごめんね」

昨日とは雰囲気の違うネコに気付いた子猫は

子猫「はい」

そう答えた

泣きながら抱き合う二人

きっと同じ猫同士、気持ちが通じ合うのだろう


192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 07:23:24.81 ID:plxMhJXj0 [25/33]
僕「子猫ちゃん、今はどこにお世話になってるの?」

子猫「ずっとここにいます」

ネコ「え?」

子猫「獣医さん以外にお知り合いいなくって」

恥ずかしそうに笑いながらそう言った

僕「うちくる?」

子猫「え?」

ネコ「僕っ」

僕「子猫ちゃんさえよければうちにおいでよ」

子猫「でもご迷惑になりますから・・・」


193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 07:26:08.06 ID:plxMhJXj0 [26/33]
>>191
ありがとう少し疲れたけどがんばる
気になったところ・・・どこだろう
頭の回転が鈍くなってるせいか、変なとこあったら指摘よろす




僕「僕はもう大変なの飼ってるから一人増えたくらいじゃ」

ネコ「僕、嫌い」

僕「嘘だよ冗談だよ!」

子猫「くすっ」

僕「どうかな?」

子猫「あの、私」

ネコ「子猫ちゃん、帰ろ?」

そう言ってネコは手を差し伸べる

子猫「はいっ」

笑顔でその手を掴む子猫


196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 07:32:30.14 ID:plxMhJXj0 [27/33]
僕「帰ろうか」

ネコ「うんっ」

僕(どれだけ明るく振舞おうとも少女の心には大きな傷がある

  癒えるかどうかもわからないそれを抱えている

  けどその明るさは偽りなかじゃ決してない

  なぜなら少女の心には―― )

ネコ「うるさいっ」

僕「あれ、聞こえてた?」

子猫「はいっ」


197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 07:35:23.09 ID:plxMhJXj0 [28/33]
>>194
ぐぐってみたら筋肉質なお兄さんがでてきたがそれか?

>>195
気になるうううううううううううううううううう
終わったら聞かせてくれ

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 07:36:12.56 ID:plxMhJXj0 [29/33]
不揃いな影が三つ

夕日に照らされて、アスファルトに映っている

今日までとは違う、新しい生活が始まる


僕は忘れてはいない

ルールを破った者は二人

子猫と、ネコ―――

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 07:47:13.83 ID:plxMhJXj0 [30/33]
僕・ネコ「ただいま~」

子猫「お邪魔します」

ネコ「やりなおしっ」

子猫「?」

僕「おかえり」

子猫「あの・・・ただいま」

ネコ「うんっ おかえり」

僕「ネコ~、お風呂沸かしてあげなよ」

ネコ「うんっ わかった~」


200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 08:06:56.67 ID:plxMhJXj0 [31/33]
子猫「私はなにをすれば」

僕「子猫ちゃん なんか飲む?」

子猫「い、いえ大丈夫です」

僕「わかった お茶ね」

子猫「え、いえあの・・・」

僕「ネコ~、子猫ちゃんにお茶」

ネコ「はぁ~い」

僕「すぐご飯にするからちょっと待っててね」

子猫「は、はい・・・それで私は何をすれば」


201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/08(月) 08:15:55.03 ID:plxMhJXj0 [32/33]
僕「なんか食べたいものある?」

子猫「い、いえ」

僕「ネコ~」

ネコ「もぉ!僕も手伝ってよねっ」

僕「わかってます・・・」


とても自然に接してくれる二人

子猫(やっぱり温かい人・・・)

頂いたお茶がなぜか少しだけしょっぱかったのを覚えている

でもとてもおいしかった

二人の傍にいればきっと私の傷は癒えていく

特別なことなんてしてもらわなくても、ゆっくりと時間をかけて

そう思えた

217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 17:22:56.40 ID:plxMhJXj0
僕「ねぇ」

ネコ「ん?」

僕「僕どこで寝るの・・・」

ネコ「イス、とか?」

子猫「あの、私が」

僕「いや、子猫ちゃんはベッド使っていいよ!」

ネコ「子猫ちゃんと僕がベッドで二人で寝るなんておかしいよね?」

僕「はい・・・」

218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 17:35:15.60 ID:plxMhJXj0
ネコ「じゃあ決まりっ」

子猫「それじゃあ僕さんが可哀想じゃ・・・」

僕「そうだよっ 可哀想だよ」

ネコ「ん~・・・じゃあ三人でベッドで寝る?」

僕「狭くない?」

ネコ「子猫ちゃんは奥、あたしは真ん中、僕が手前ね」

子猫「私はそれで大丈夫です」

僕「僕落ちない?」

ネコ「じゃあイスで寝る?」

僕「三人で寝よう!」

220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 17:43:42.60 ID:plxMhJXj0
ネコ「うんっ」


僕「あの・・・」

ネコ「子猫ちゃん狭くない?」

子猫「はい 大丈夫です」

僕「あの・・・」

ネコ「子猫ちゃん布団ちゃんとかかってる?」

子猫「は、はい 大丈夫です」

僕「あの!」

ネコ「どうしたの?僕」

221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 18:02:24.92 ID:plxMhJXj0
僕「ネコさん、僕・・・布団がないです」

ネコ「涼しそうでいいねっ」

子猫「くすっ」

僕「代わってあげよっか」

ネコ「ううん、大丈夫だよっ」

子猫「ネコさん、僕さんのほうにもう少し布団を」

ネコ「いいのに~ 子猫ちゃん優しいねっ」

子猫「い、いえ・・・」

ネコ「僕も布団入れてあげる」

僕「んん~ やっぱり布団があると落ち着くなぁ」

222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 18:13:48.84 ID:plxMhJXj0
子猫「あ、それわかります」

僕「だよねぇ」

子猫「あと天気のいい日に干した後のお布団も気持ちいいですよね」

僕「うんうん 太陽の匂いがするよね」

ネコ「太陽の匂い?」

子猫「はいっ しますします」

ネコ「でも僕お布団干さないよね?」

子猫「そうなんですか?」

僕「失敬な!ネコが干してくれてるじゃん」

ネコ「あたしがねっ」

子猫「あははっ」

223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 18:20:24.24 ID:plxMhJXj0
僕とネコと子猫ちゃんの新しい生活が始まった

子猫ちゃんがうちにいることに全く違和感がない

ネコも元気になったし、これできっと・・・

僕は二人には何も言わなかった

この生活がいつまで続くかわからないけど

壊したくない、終わりになんかしたくなかったから

その時間が有限だとはわかっていても――

225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 18:27:19.10 ID:plxMhJXj0
だんだん肌寒く感じるようになってきたある日

僕は風邪を引いた

理由は簡単、毎朝目が覚めると布団がなかったからだ

僕「うぅ~」

子猫「僕さん大丈夫ですか?」

僕「うん、そんなにひどくないから・・・」

子猫「そうですか・・・今日はゆっくり休んでくださいね」

僕「ありがとう子猫ちゃん」

ネコ「僕~ ココア、飲むでしょ?はいっ」

僕「うん、ありがと」

ネコ「僕が風邪なんてめずらしいね」

226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 18:42:57.83 ID:plxMhJXj0
僕「それはね、毎朝布団が」

ネコ「どこにもでかける予定もないし、今日は一日寝てるんだよっ」

僕「え?」

子猫「どうかしましたか?」

僕「僕は風邪で・・・」

ネコ「うん、だから今日は一日寝ててねって」

僕「違うっ」

ネコ・子猫「?」

僕「こんな日くらい・・・いや、こんな日だからこそっ

  僕は・・・僕はゲームをやる!」

228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 18:57:19.22 ID:plxMhJXj0
ネコ「いつもしてるじゃんっ」

子猫「ゲーム、ですか」

僕「あ、子猫ちゃんもやる?」

子猫「私ゲームはやったことないので・・・」

僕「大丈夫、僕が教えてあげるから」

子猫「それならネコさんのほうが」

僕「ネコはやったことあるから、ね?」

ネコ「・・・うん」

子猫「そうなんですか」

僕「ネコはすごいよ、びっくりする程センスないよ」

230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 19:02:09.38 ID:plxMhJXj0
ネコ「むぅ~」

子猫「なんだか難しそうですね・・・」

僕「ちょっと待ってね 今ノートパソコンをおぉ!?」

子猫「だめですよ急に立っちゃ・・・大丈夫ですか?」

僕「うん、ありがと」

ネコ「ここに入ってるやつでしょ?」

僕「そうそう」

ネコ「子猫ちゃんに変なこと教えちゃだめだよっ」

僕「変なことなんて人聞きの悪い」

子猫「どういうゲームなんですか?」

231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 19:06:54.88 ID:plxMhJXj0
僕「人をころがすゲームだよ!」

ネコ「ころがす、ねぇ」

僕「なにか?」

ネコ「ううん なんでもない」

僕「僕のサブキャラ貸してあげる」

子猫「サブキャラってなんですか?」

僕「んー、そこまでは覚えなくていいかも」

子猫「そうですかぁ」

僕「でもそこら辺の一般プレイヤーよりは全然強いからね!」

233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 19:18:51.27 ID:plxMhJXj0
子猫「はぁ・・・」

僕「まずは基本操作からね」

子猫「はい」

僕「ここで動いて」

子猫「こうですか?」

僕「そうそう」

30分後―

僕「こんな感じ」

子猫「結構複雑なんですね~」

234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 19:24:15.46 ID:plxMhJXj0
僕「慣れちゃえば簡単だけど、最初はそうかもね」

子猫「でもキャラクター可愛いし、楽しいですね」

僕「でしょ!ちょっと練習してみようか」

子猫「あの、この名前が赤い人はなんですか?」

僕「攻撃してみて」

子猫「あ、あの・・・これ死んじゃったんですか?」

僕「ううん、ころがってるだけ」

子猫「私・・・よかったんでしょうか」

僕「これは僕だから全然大丈夫」

30分後―

235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 19:29:00.19 ID:plxMhJXj0
僕「じゃあさっきのやってみて」

子猫「はい」

僕「おお」

子猫「どうでしょうか・・・」

僕「初めてにしてはかなり上手」

子猫「本当ですかっ?」

僕「でも、ここはもうちょっとこうかなぁ」

子猫「こう、ですか?」

僕「もうちょっとだけタイミング早く」

子猫「・・・」

僕「そう!」

子猫「一瞬でころがりましたねっ」

僕「なんて末恐ろしい子なんだ・・・これはさっそく!」

236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 19:32:21.48 ID:plxMhJXj0
ネコ「ご飯だよぉ~」

僕・子猫「はぁ~い」

僕「あ、運ぶよ」

子猫「いえ、私がやります 僕さんは病人なんですから座っててください」

僕「で、でも・・・」

ネコ「ありがとっ」

子猫「飲み物出しておきますね」

ネコ「うんっ」

僕「お箸は僕が・・・」

子猫「あ、私がやりますよ」

238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 19:39:05.51 ID:plxMhJXj0
僕「でも」

子猫「なんだか僕さんいつもと違う」

ネコ「ゲームばっかりやってお手伝いしないとあたしに怒られるからね」

子猫「そうなんですか」

ネコ「ね~?僕っ」

僕「いや、そういうことで手伝おうとしてるわけじゃないよ」

ネコ「ふぅん」

子猫「でも今日は僕さん風邪ひいてるんですから」

ネコ「そうそうっ こんな時くらい大人しくしててくれなきゃ」

僕「僕は普段からパソコンの前に居続けられる自信がある」

239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 19:42:33.74 ID:plxMhJXj0
ネコ「普段はお手伝いしてくれなきゃだめだよっ」

僕「それなりにしてるはず」

ネコ「うん、してくれてるっ」

僕「食べよっか」

ネコ「うんっ」

子猫「はいっ」

僕・ネコ・子猫「いただきます」

ネコ「僕は食べられる分だけでいいからね」

僕「うん」

240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 19:44:38.67 ID:plxMhJXj0
ネコ「食べたらお薬ね」

僕「わかった」

僕「子猫ちゃん子猫ちゃん」

子猫「はい」

僕「あと一時間くらいしたらさ、すっごいころがすイベントあるから一緒にいこうよ」

子猫「はい、そんなにすごいんですか?」

僕「うん もはやそこは戦場だからね!っていうかただの戦争なんだけど」

子猫「私なんかが大丈夫でしょうか・・・」

242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 19:52:36.72 ID:plxMhJXj0
僕「平気平気 子猫ちゃん飲み込み早いし」

ネコ「一緒にゲームできる人ができてよかったね 僕」

僕「うん あ、そうだパソコンをもう一台買って、ネコも一緒に三人で」

ネコ「そんなお金ないでしょ」

僕「・・・そうでした」

ネコ「あたしはこういうの見てるほうが楽しいからっ」

僕「じゃあ子猫ちゃんの見てあげなよ」

子猫「私、ですか?」

僕「レーダーの見方とか覚えてるでしょ?」

243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 20:02:41.78 ID:plxMhJXj0
ネコ「もちろんっ」

子猫「なんだか楽しそうですね」

僕「これで死角はない!」



――

子猫「すごい人ですね・・・」

僕「でしょ、でもこれはみんな味方だからね」

子猫「そ、そうなんですか・・・じゃあ相手も同じくらいいるんですか?」

僕「そういうこと」

244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 20:09:22.00 ID:plxMhJXj0
子猫「私はなにをしたらいいんでしょう」

僕「さっき最後に教えたやつあるでしょ?」

子猫「はい」

僕「あれを順番に撃ってればいいよ」

子猫「わ、わかりましたっ」

僕「子猫ちゃんなら二、三人しゅんころだよ」

子猫「しゅんころ?」

僕「一瞬でころがす の略」

子猫「なるほど~ 頑張ります」

245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 20:13:02.02 ID:plxMhJXj0
ネコ「僕、お薬飲んだ?」

僕「まだです!」

ネコ「じゃあこれ飲んでね はいっお水」

僕「ありがと」

ネコ「それ終わったらお風呂入ってね 出たらまたゲームやっていいから」

僕「はーい」

子猫「すいません、遊んでばかりで・・・」

ネコ「ううん、いいのっ 僕も子猫ちゃんも楽しそうだし」

子猫「は、はい」

246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 20:17:52.15 ID:plxMhJXj0
ネコ「あたし先にお風呂入ってくるね」

僕「早くでてきて子猫ちゃんのサポートを頼む!」

ネコ「はいはいっ」

僕「もうすぐ始まるよ」

子猫「なんだか緊張してきました・・・」

僕「大丈夫!僕たちがついてるから」

子猫「僕さん、たち・・・ですか?」

僕「あ、この名前が緑色の人たちいるでしょ?」

子猫「はい」

僕「白色の人たちも味方なんだけど、緑色の人たちはみんな僕の友達だから」

248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 20:23:54.25 ID:plxMhJXj0
子猫「そうなんですか すいません、私ご挨拶もしないで」

僕「いいのいいの そういう堅苦しいのはなしな人らだから」

子猫「そうですか 仲が良いんですね」

僕「ずっと一緒に遊んでる人らだからねぇ」

子猫「あっ 僕さん始まったみたいですよ」

僕「おぉ じゃあ僕についてきて」

子猫「はいっ」

249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 20:27:04.88 ID:plxMhJXj0
僕「セオリー通り東に・・・ってあれ?」             (チャット)―東じゃねぇの?

子猫「どうかしましたか?」                          ―しらん 本隊西いったぞ

僕「ううん、なんでも」                             ―はは・・・わろす・・・

子猫「僕さんについて行きますね」                      ―これどうすんだ

子猫「あ、僕さん僕さん」                           ―東いくしかなくね

僕「ん?」                                    ―この数で敵の本隊とやれって?

子猫「赤い人がいっぱいいます」                      ―敵本隊見えた

僕「わお」                                    ―こっち何人いんだよ

250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 20:29:47.40 ID:plxMhJXj0
僕「子猫ちゃん・・・」                             ―多分半分くらい

子猫「はい」                                  ―援軍来るって                 

僕「すごく劣勢!!!」                           ―本隊から?

子猫「どうしましょう」                             ―もつのかよ

僕「僕が囮になるから何人かしゅんころしちゃってよ!」        ―おいあいついったぞ     
                    
子猫「はいっ」                                 ―逝ったな
  
僕「おおう すごい・・・死んじゃう」                     ―ヒールいったら巻添え食らう

子猫「ぼ、僕さんが」                             ―俺も逝ってくる

僕「子猫ちゃん今!」                            ―火力援護するお

子猫「は、はいっ」                              ―カバー入るわ

251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 20:35:47.61 ID:plxMhJXj0
僕「しゅんころ!すげーしゅんころ!」

子猫「はい!しゅんころでしたっ」

僕「でも僕死んじゃう!戻りたい・・・」

子猫「全然減りませんね赤い人」

僕「ヒールきた 生きて帰ってこれた」

子猫「おかえりなさい」

僕「ただいま!」

ネコ「盛り上がってるねっ」

252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 20:41:53.51 ID:plxMhJXj0
子猫「あ、ネコさん 僕さんすごかったんですよっ」

ネコ「僕、ゲームだけは上手いからねぇ~」

僕「だけとか言わないでよ・・・そんなことよりレーダー見てよ」

ネコ「ん?どれどれぇ」

僕「子猫ちゃんあんまりですぎないでね」

子猫「はい、すいません」

ネコ「ねぇねぇ僕、なんで本隊西なの?」

僕「さすがネコ!状況把握がお早い」

ネコ「あたしゲーム下手だからずっと僕の見てたからね」

子猫「ネコさんすごい・・・」

254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 20:48:44.41 ID:plxMhJXj0
ネコ「増援は?」

僕「来る・・・らしい」

ネコ「どれくらい?」

僕「多分1PTとかじゃないかな」

ネコ「ふぅん」

僕「ネコさん!采配は・・・っ」

ネコ「がんばって」

僕「・・・子猫ちゃん」

子猫「はい?」

僕「ネコは僕たちを見捨てたよ」

256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 21:02:32.57 ID:plxMhJXj0
子猫「そんなことありません、応援してくれてますよっ

    大丈夫です、僕さんならさっきみたいに」

僕「俺この戦争が終わったら」

ネコ「死亡フラグっ」

子猫「フラグってなんですか?」

僕「お風呂に入るんだ!」

ネコ「あははっ 僕いい子~」

僕「子猫ちゃんあれ!」

子猫「これですね」

ネコ「子猫ちゃん上手っ」

子猫「あ、ありがとうございます」

ゲーマーの夜はまだ始まったばかりだ

257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 21:03:36.23 ID:plxMhJXj0
『三人で出来るゲーム欲しいね』

『そうですね 楽しそうです』

『あたしは見てるだけでいいもん』

『ネコ下手だから いじめると楽しいんだよね』

『あははっ そんなことしたら可哀想ですよ』

『むぅ~』

これが三人で遊んだ最後の記憶――

259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 21:08:23.94 ID:plxMhJXj0
次の日、僕は風邪をこじらせてずっと寝ていた

布団の中からテレビを見たり、二人と喋ったり

そして僕はまた眠る

目が覚めると部屋には誰もいなかった

僕「あれ、ネコ?子猫ちゃん?」

僕「うわぁ・・・」

頭がフラついて立ち上がれない

僕(寝てよ・・・きっと買い物にでも行ったんだろう)

また目を瞑って夢の中へ――・・・

261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 21:18:51.96 ID:plxMhJXj0
「ただいま」

僕(ネコ・・・?)

台所から音がする

僕「おかえり~・・」

子猫「あ、僕さん起きてたんですか ただいまです」

僕「買い物?」

子猫「はいっ 風邪ひどいみたいなので栄養のあるものをと思って」

僕「ネコは?」

子猫「あれ、ネコさんはお留守番のはず」

262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 21:22:25.47 ID:plxMhJXj0
僕「さっき起きたら誰もいなくて」

子猫「お買い物は私一人で行くので僕さんを看ててあげてくださいって家を出たんですけど・・・」

僕「どこ行ったんだろ」

子猫「私、近くを見てきますね」

僕「ま、待って」

子猫「?」

僕「少し待ってみよ、出掛けただけかもしれないから」

子猫「そうですね じゃあ私はご飯の仕度しますね」

僕「うん・・・ありがとう」

265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 21:26:38.72 ID:plxMhJXj0
僕(雨、降りそう)

その日、ネコは帰ってこなかった

心配だから探しに行くと言う子猫ちゃんに

今日はもう遅いし雨も降ってるからという理由で引き止めた

でも本当はこのまま子猫ちゃんを行かせてしまったら

彼女まで戻ってこないんじゃないか、そう思ったからだ

268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 21:32:04.19 ID:plxMhJXj0
次の日も、その次の日もネコは帰ってこなかった

僕の体調もすっかり回復し、一人で探しに行くことにした

もしネコが帰ってきた時の為に子猫ちゃんには留守番をしてもらって

思い当たる所を順に行ってみる

あの雪の日、ネコが消えてしまったあの場所

一緒に出掛けた駅前

獣医さんが勤めていた動物病院

他も回ってみたけれど、ネコの姿はどこにもなかった

僕(またなのか・・・)

270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 21:35:08.83 ID:plxMhJXj0
子猫「僕さん・・・」

僕「ただいま」

子猫「あの、ネコさんは」

僕「いや・・・」

子猫「そう、ですか」

僕はベッドに横になり天井をぼーっと眺めた

頭の中に響くあいつの声

『君に選択権なんてないし、どうすることも出来ない』

僕(うるさい・・・)

271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 21:41:20.36 ID:plxMhJXj0
子猫「僕さん、お茶置いておきますね」

僕「ありがとう」

僕(ネコ・・・)

「ニャー」

子猫「あれ、ベランダに・・・」

僕(ネコが産まれてすぐだったよなうちに来たの

  最初は手に乗っちゃうくらい小さかったのに

  いつの間にか大きくなって、なぜか人間になって)

子猫「野良猫さんですかね」

272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 21:44:33.85 ID:plxMhJXj0
僕(よく考えるとありえない話しだよな・・・)

「ニャー」

子猫「にゃぁ~」

窓を開け、ベランダで子猫ちゃんがかまっている猫

僕(そうそう、あの猫みたいな茶色と・・・しろ・・の・・・)

僕「ネコ・・・」

子猫「僕さん?」

僕「おいで」

そう言うとその猫は躊躇うことなく部屋の中へ入ってきた

嬉しそうに僕に擦り寄ってくるその猫を、僕は抱きかかえる

273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 22:00:45.71 ID:plxMhJXj0
僕「おかえり、ネコ」

子猫「え・・・」

僕「ネコ、帰ってきたよ」

子猫「その猫さんが・・・ネコさん」

僕「うん」

子猫ちゃんは少し戸惑った様子を見せながらも、笑顔で

子猫「ネコさん、おかえりなさいっ」

そう言った

274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 22:02:00.05 ID:plxMhJXj0
ネコは戻ってきた、猫の姿で

少しだけ寂しさはあったけどそんなものは関係ない

どんな姿であろうとネコは今もここにいる

それだけで僕には十分だから――




子猫「綺麗な部屋ですねぇ~」

僕「うん 前のとこより少し広いし」

子猫「ネコさんが走り回っても大丈夫ですねっ」

僕「そうだね ほらネコ、新しいお家だよ」

ネコ「ニャー」

275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 22:03:27.95 ID:plxMhJXj0
僕が何年も住んでいた、色々な思い出が詰まったあの部屋

古くて狭いけどすごく住みやすかったあの部屋はもうない


子猫「ネコさんも喜んでます」

僕「前の家、本当はペット禁止だったからね」

子猫「そうだったんですか」

僕「ネコは大人しいから大丈夫だったけど・・・ね?ネコ」

ネコ「ニャー」

276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 22:07:12.94 ID:plxMhJXj0
僕「荷物片付けちゃおうか」

子猫「はいっ」

僕「ネコは部屋で待ってて」

玄関にちょこんと座るネコを見ながらドアを閉め

引越し業者の手伝いに外へ出る


引越しが終わり数週間が経った

僕はアルバイトを始めることになった

家賃が高くなったのもあるけれど

ネコと子猫ちゃんにもう少しいい暮らしをさせてあげたい

これが本音だ

277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 22:09:01.79 ID:plxMhJXj0
僕「それじゃあ行ってきます」

子猫「はい、いってらっしゃい」

僕「ネコ、いい子にしてたらシュークリーム買ってきてあげるからね」

ネコ「ニャー」

僕「子猫ちゃん、ネコのことよろしくね」

子猫「はいっ それは大丈夫です

   私はネコさんに遊んでもらう側ですから」

僕「そっか・・・、鍵ちゃんと閉めてね?帰る時に電話するから」

子猫「はい、気をつけていってらっしゃい」

僕「いってきます」

278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 22:15:11.37 ID:plxMhJXj0
おしまいです

読んでくれた方ありがとうございました

相変わらず雑な分で申し訳ありませんでした

質問があればお答えします




89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 08:08:16.74 ID:Flu38wabO
>>87
乙でした
僕はネコとどこまでいったの?(つまり、ネコが設定した人間と猫の境界は?)


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 08:26:47.72 ID:lGlj4HO+0 [30/71]
>>89

>>ネコとどこまでいった?
体の関係なら前スレでヤりました

>>ネコが設定した猫と人間の境界は?
一言で言うと「愛」です
三つ目のルールは猫とご主人の間だけで成立するものではありません。猫本人のみでも成立します
ネコの本質は猫であり、あの時の人間の姿は”存在”になるまでの一時的なものでした
ネコは本質の猫ではなく本当の人間として僕を愛したいと思い、ルールを破ったことになります


長々スマソ

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 08:16:28.89 ID:dBLMQ/Ah0 [2/2]
>>87
乙です
ネコを人間にした人はどうやって僕にコンタクトしたの?
人間にした猫がルールを破れば可能になるって事でいいのでしょうか


92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 08:33:19.67 ID:lGlj4HO+0 [31/71]
>>90
僕とネコがヤったから
一時的にでも繋がった僕にコンタクトできるようになり、意識をあちらの世界連れてくることが出来ました

補足として、2回目に僕が二人いたのは繋がりが薄れた為うまく意識を連れて来れなかったということです



>>255なんで転がすの?
ネトゲの対人コンテンツだけでなく対戦系のゲームだと乱暴な口調になったりしませんか?
「殺す」とか普通に言う人もいますし。
ネトゲーマー全員が使っているわけじゃないですが、「殺す」=「ころがす」と言い換えて使っている人もいます
語源はわかりませんが、敵が地面に倒れている様を見てそういってるのかなぁと勝手に思っています
お話しの中で「殺す」という言葉を使いたくなかったので「ころがす」を使いました

279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 22:16:57.02 ID:HunoEadpO
>>278
おつでした
子猫は主人の死が罰
ネコは猫に戻るのが罰
でいいのかな


283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 22:25:06.43 ID:plxMhJXj0
>>279
合ってます
>>279だけ見るとネコの罰軽すぎじゃね?って思われそうですがそんなことはない、と思う・・・
そこは読み手の方の感じ方次第になってきそうですが

286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 22:28:55.65 ID:DjS69Rn50
まあ獣医さん事故死はちょっと表現としてキツ目な気がしないでもないね


290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 22:38:49.38 ID:plxMhJXj0
>>286
かもしれませんね。今後気をつけます

287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 22:29:04.16 ID:rCYoLwzpO
>>278
超乙
また猫を飼いたくなった


子猫が元猫であることは、僕に知られて問題ないの?
ネコとの“お約束”に反してるんじゃ…?
俺の勘違いかな


>>287
あのルールは猫→人間→存在まで間のルールです
存在としての役目を果たし、地上へ戻った時にはなんのルールもありません

わかりずらい表現で申し訳ない

295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 23:14:23.09 ID:NiUT4KtfI
子猫に罰が与えられたということは、
子猫は人間として生きられるという事?

296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 23:59:05.20 ID:kcXkcI6T0
子猫は見せられただから獣医取り上げられたけど、僕と生きる道がある
見せた猫はそれを指くわえて見てるしかない

ってことだと思った


298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/09(火) 01:01:39.84 ID:YjVzt5dt0
>>295
それであってます

>>296
だいたいあってる

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