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唯「みんな大好き」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 20:38:40.79 ID:VEsIyL48P
唯「みんなみんなー」

軽音部「?」

唯「今日はみんなにお話があります」

梓「はいはい。なんですか?」

澪「どうした?唯」

律「なんだーゆい?」

紬「どうしたのゆいちゃん?」

唯「実はね…」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 20:45:33.47 ID:VEsIyL48P
唯「みんなのことが…好きだよ!」

……

律「おいゆい」

唯「へ?」

律「この空気をどうしてくれるんだ…」

梓「はあ…唯先輩なにいってるんですか?」

唯「違うんだよ!だって私、ほんとにみんなのことが好きすぎて悩んでるんだよっ」

澪「ええと…なんだ…//」チラッ


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 20:51:59.61 ID:VEsIyL48P
律「おーい、どうした澪まで?」

澪「…むぎが…//」

紬「うふふふふ」キラーン

律梓「目が輝いてるっ!?」ガビーン



しばらくして場が落ち着きまして

律「で、ゆい。なんでいきなりそんなこと言い出したんだ?」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 20:56:04.08 ID:VEsIyL48P
唯「あのねー。昨日憂と話してるときね」



憂「おねえちゃーん!」

唯「なにぃ~ういぃ~」ゴロゴロ

憂「もうおねえちゃんたら、ご飯できたよー」

唯「今日はなにかななにかなー」

憂「ハンバーグだよー」

唯「…今すぐいきますっ!」キリッ

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:01:07.76 ID:VEsIyL48P
唯「はんばーぐうんまー」モグモグ

憂「ふふふっ」

唯「憂が妹でほんとに良かったよ~」モグモグ

憂「あっ、おねえちゃん」

唯「ふえ?」

憂「も~ご飯粒ついてるよ」ピトッ

唯「おお~ありがとうー」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:07:36.40 ID:VEsIyL48P
唯「そういえば憂は気になってる男の子とかいるの?」

憂「!…ど、どうしたのおねえちゃん急にそんなこと」

唯「いやあのね~こんなおいしいご飯を作れるお嫁さんをもらえるなんて

  うらやましいなあと思ってねー」

憂「…もうやめてよぉ…いないよそんな人//」

唯(うんうん。わが妹は照れたところもやはりかわいいのう~)コクコク




26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:10:57.01 ID:VEsIyL48P
唯「なんてことがありました」

梓「は、はあ…」

澪「それはわかったが…なあ律」

律「そうだよ!なんでそれでいきなりみんなのことが好き発言なんだーっ!?」

紬(うふふふ…いい感じなの…ナイス唯ちゃん)グジュリ


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:16:55.47 ID:VEsIyL48P
唯「それで憂に私はどうなのって言われたから本気で考えてみたんだよっ」

唯「そしたらけいおん部のみんなのことが好きだなってなってね」エヘヘ



律(く…くそっ…みんなときたか!私の秘めたるお前への気持ちはどうなる…)

澪(みんなかぁ…)シュン

梓(…べ、別に…唯先輩のこと独り占めしたいなんて…)ブツブツ

紬(こうなったらみんなで愛し合いたい…うふふふ…)


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:23:10.54 ID:VEsIyL48P
唯「ど、どしたのみんな?」



律(いや…でもこの中で私がリードするには…)ブツブツ

澪(いけない…落ち込むな。嫌われてはないんだ。それなら私だって…)

梓(ううう…なんか変な気持ちになってきちゃったよ…どうしてだろ)

紬(さっそく通販で…)キラーン


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:27:09.48 ID:VEsIyL48P
律「な、なるほどなー」

澪「うん。べ、別にいいんじゃないか?」

梓「…まあそう思うのは別にいいと思いますけど…」ボソッ

紬「全然いいと思うわー」

唯「?」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:30:27.92 ID:VEsIyL48P
律(よしっ!ここいらで一発、探りをいれてみるか)

律「おい…ゆい?」

唯「ほえ?なにりっちゃん」

律「ちなみに…ちなみになんだが…」

唯「うん、なあにー?」

律「この中で一番好き…いや、お気に入りなのは誰か言ってみなさいっ!!」バンッ

澪梓紬(な、なんとっっ!?)


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:37:08.02 ID:VEsIyL48P
唯「一番お気に入りー?うーんそうだねー…」

ドキドキ

律(うおおぉ勢いで言っちまったぞおおー!こうなったら覚悟を決めるしか…)

ドキドキ

澪(おい律…その質問はおまえ~)ウルウル

ドキドキ

梓(ぜ、全然気にならないですっ…唯先輩のことなんてべ、べ、べつにどうだってっ)アセアセ

ドキドキ

紬(ど、どうなのかしら…)


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:41:24.27 ID:VEsIyL48P
唯「うーんとね…」

……

律澪梓紬 ゴクリッ…


唯「のどかちゃんだね!」ビシッ




律澪梓紬(そ、そもそも軽音部じゃない!!)ガーン


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:52:09.94 ID:VEsIyL48P
唯「あれ?みんななんか今日変だよー?」

律澪梓紬 ズーン

唯「まあいいやー」



唯「ふう、今日も練習がんばったね~」

梓「どの口がいいますか!どの口が」

澪「まったくだ!」


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:57:20.23 ID:VEsIyL48P
唯「えへへーじゃあ帰ろうか?」

律「…唯」

唯「ほえ?」

律「私たちはちょーっと会議してから帰るから

  今日はお前一人で帰ってもらっていいかな?」

澪梓紬「!」

唯「ええーなんで私はダメなの~」ブー


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 22:02:15.48 ID:VEsIyL48P
律「」チラッ

澪「…あっ、そうだ!和に連絡してみるな私っ」

梓「あの…ですね唯先輩?実はすごく複雑で難しい哲学の話をですね…」

紬「…そ、そうなの!あっ明日とっておきのケーキ持ってくるわねっ?」

唯「?」


結局、この日、唯は和と帰りました


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 22:07:37.74 ID:VEsIyL48P
律「諸君…今回この会議を開いたのは他でもない」

澪梓紬 ゴクリッ

律「第一回、私…じゃなかった私たちの唯を取り戻そう作戦会議だっ!」バンッ

梓「なんなんですかそれは…」

澪「意味がわからん…」

紬「お、おおー」パチパチ


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 22:14:28.07 ID:VEsIyL48P
律「ははーん?澪梓コンビはそんな態度取っていいのかなー?」

梓「な、なんの事ですか?…ねえ澪先輩」

澪「あ、ああ…まったく持って身に覚えがない…」

律「ふふーん…そこまで言うんだったら仕方ないな?」

澪梓 ギクッ

律「むぎくんっ!!」

紬「ハイ、サー!りっちゃん」ビシッ


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 22:18:52.01 ID:VEsIyL48P
律「実はな…澪梓唯あたりには内緒にしていたんだが

  この部室には隠しカメラが存在するのだ…」

澪梓 !!!

律「この意味がわ・か・る・よ・なー?」

澪梓 ダラダラ

律「ふふん。…あーむぎくん、準備はできたかな?」

紬「はいですっ!」


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 22:25:35.75 ID:VEsIyL48P
律「実は私も最近知ったのだが…もはや手遅れだった。

  なあむぎくん?」

紬「はいっ!結構前に私がこれ仕掛けたんだけど、大好きなりっちゃんのあられもない姿が…」

律「ゴホンっ。あーむぎくんそのへんにして?…ね?//」

律「さて…私は今、とあるリモコンの再生ボタンを押そうとしてるわけだが…

  これは…ふむふむ。○月×日の…」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 22:32:41.73 ID:VEsIyL48P
梓「ちょ、ちょっと待ってください!!///」

律「おんや~梓どうしたー?」

梓「は、はは犯罪じゃないですかぁぁ!!!///」

律「正直だよな…でも相手がむぎだからさ」ガクリ

紬「大丈夫よっ!梓ちゃん!私しか見れないように認証システムを

  設定してあるのっ!」キラーン

梓「うううっ…それでもダメですって!!!///」

澪「は…はは…」


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 22:39:01.67 ID:VEsIyL48P
紬「その節はみなさんお世話になりました//」ペコリ

律「…というわけで、むぎにはみんなの秘めたる思いがバレバレというわけなんだ」

紬「そうなのー…ごめんねみんな…

  みんな…その…情熱的に唯ちゃんの名前を叫んでたものだから…その…//」ポッ


澪「あ、はは…はは…う、うああああぁあぁああ!!///」


律「うおお、やばいっ!!余りの恥ずかしさに澪が自我をわすれてっ!」

梓「澪先輩っ!き、気持ちはわかりまくりますがおちついてください~」ウルウル


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 22:45:06.39 ID:VEsIyL48P
一旦、落ち着きまして

澪「ううぅ~」シクシク

梓「ううう…」シクシク

律「まあ…な?見られちまったもんはしょうがないだろ?

  …わ、私なんてなっ!私なんてあんなことしてるときに…//」ゴニョゴニョ

澪梓「あんなこと?」

律「だあああ!だからもういいだろうが!!//」

紬(うふふふふ…すごかったわぁ~)ポワワーン


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 22:51:06.61 ID:VEsIyL48P
律「…話を戻すぞ!

  ようするにだ、ゆいのやつが和を一番気に入ってるって言ってたろ?

  正直、新たなる敵の出現だといわざるおえないわけだ」

梓「わ、私は別に気にしないです…」ボソッ

律「むぎー」

紬「あのね、あのね!梓ちゃんったらね…」キラン

梓「ううぅ~ごめんなさい嘘ですっ、気になるです」シクシク

律「よろしい。正直にいこうな」


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 22:54:40.38 ID:VEsIyL48P
律「ところで澪ー?大丈夫かー、生きてるかー?」

澪「…はひ大丈夫れす」ポカーン

律「…ごめんな…少しそっとしておくか…」



律「よし、というわけで続けるぞ?」

紬「はーい」サッ

律「はいむぎ、どうぞー」


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 23:14:04.32 ID:VEsIyL48P
紬「私はみんなが好きだからみんなで楽しむというのも…」キラーーン

律「はい何か意見あるかー?」

紬「ううっ…聞いて欲しいのに~」シュン

梓「あ、あの…」

律「おお梓か、言ってみ」

梓「その…ちょっと本題からはずれるんですが、みなさんは唯先輩の

  どこに惹かれたのかなと思いまして…」


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 23:23:25.07 ID:VEsIyL48P
律「なるほど…確かにちょっと気になるな」

澪「わ、私は!」バンッ

律「おお澪!復活したかっ」

澪「唯は…その…なんというか…かわいいんだ!」

律「おお、なんともまあ…抽象的な澪らしくない意見だなー」

澪「だ、だってな!だって…か、かわいい…んだもん//」

紬(澪ちゃん…それがかわいすぎるわ~)ホワン


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 23:29:54.89 ID:VEsIyL48P
律「まあ、ゆいがかわいいのは…な、納得だがっ//

って、ええいっ梓!おまえはどうなんだよっ!?」

梓「わ、私ですか?私は…」

澪「聞かせてくれ」

梓「や、やっぱり…一番はかわいいところですかね…

  唯先輩はいつもかわいいっていってくれますけど…

  あの人自体かわいいのわかってないんですっ。

  いつも…その…抱きつかれるのも…ドキドキなんですもう!!//」

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 23:35:42.74 ID:VEsIyL48P
律澪紬(う、うらやましい…)

梓「ふうっ…以上ですっ//」

律「そうか…なるほどなー」

澪「おい律、まさかとは思うが…」

律「は、はいいいっ!?」ビクッ

澪「お前の番だぞ?」ゴゴゴゴ

律「はっ、はいいい!」


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 23:43:00.79 ID:VEsIyL48P
律「わ、私…は…その…//」

澪「うん」

梓「はい」

律「…もう…クソ…恥ずかしいけどさ…」

律「ゆいの顔を思い出すだけで元気になれるんだ…

  あいつと一緒にいるだけで心が楽になるんだ…

  気づいたら好きになってたんだあぁああ!///」

紬(りっちゃんの真剣な顔もそそるわ~)ホワワン


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 23:49:09.41 ID:VEsIyL48P
紬「私は唯ちゃんのこともみんなのことも大好きですっ!

  もう…体ごと愛せるのっ!//」キラン

律「はいはい聞いてないぞーむぎには」



律「まあここにいるみんなが唯のことをどれだけ

  思っているは再確認できたわけだが…」

律「ふふふ…正直に言おうじゃないか…

  お前らに…ゆいはわたさんぞぉ!」ビシッ

澪梓紬「!」


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 23:54:20.10 ID:VEsIyL48P
律「と思ってた時期もありました」

澪「おいおい」

梓「さすがにこのタイミングじゃ突っ込めませんよ…」

紬「うんうん」

律「まあ…なんつーのかな?

  正直な話、ゆいがあんなんだからな…

  どうにもそういう感じにはならないよ」

澪「わかる」

梓「超納得です」

紬「そうねー…」


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 00:12:00.33 ID:NCwqN1msP
律「ということで…ここに提案するっ!」

律「各自、休日を唯と2人きりで一緒に一日過ごしてみようっ!!」

澪「な、なんだとー!?」

梓「いやそれはちょっと!」

紬「りっちゃんナイスよっ」グッ

律「私だって恥ずかしい…しかーしっ!

のどかという新しいライバル出現に対して、なんらかの策は必要

  なんだよっ!!」バンッ


79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 00:23:55.37 ID:NCwqN1msP
澪「そ、そういわれるとな…」

梓「そんな気も…しないでもないような…」ボソッ

紬「いい…いいわ、りっちゃん」

律「まあ、というわけだ。

  今週からいくからな!まずは…立候補いるかっ?」

梓「…わ、私行きます!」

律「おおっ、梓が自分から…意外だなー」

澪「だ、だな…」

梓(こういうのは最初に終わらせちゃうべき…だよね。

  …唯先輩と…今週末…で、でーと…なんだ…

  た、楽しみかも…//)ポッ


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 17:05:49.17 ID:NCwqN1msP
律「いよーし!じゃあ明日、部活中にさっそく誘うとこからだなー」

梓「ええっ!?メールとかじゃダメなんですかー!?」

律「いかんなっ」

澪「そ、そんな…恥ずかしいだろ…」オロオロ

紬「うふふ~がんばってあずさちゃん!」グッ

梓(ううう…なんか乗せられている気がするんだよなぁ)


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 17:20:09.01 ID:NCwqN1msP
翌日、放課後

唯「ふい~今日ももりもり頑張ったねー」

律「だなー…」チラッ

澪「そ、そうだな?…」チラッ

紬「そうねー…」チラッ



梓(みんなの視線が露骨すぎるよ…ううぅ…)

唯「さあー帰るぞぉー」オー

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 17:34:31.61 ID:NCwqN1msP
梓「ちょ…ちょちょちょっ、ちょっといいでしょうか!//」バンッ

唯「ふえ?どしたのあずにゃん」

律澪紬(!!)

梓「…唯先輩っ…」ボソッ

唯「私?なんだい相撲の相手かい?ならばかかってきなさーい」ボスン

律 ニヤニヤ

澪 ドキドキ

紬 ワクワク


103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 17:41:32.64 ID:NCwqN1msP
梓(こ、この雰囲気じゃ無理だ…)ガタッ

唯「ちょっ!あずにゃんどこ行くのー!?」

梓「いいからちょっときて下さいっ!」



梓「…唯先輩っ!!//」

唯「は、はいっ!?」

梓「こ、こここ…」

唯「粉?」


104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 17:52:48.85 ID:NCwqN1msP
梓「って違います!!…あの…今週末の休みは…なにか予定とかあるでしょうか?」

唯「今週末…うーん別に大丈夫だよー?」

梓「ならっ!買い物に付き合ってくださいっ!!」ズズイ

唯「うおいっ!あずにゃんなんか近いっ!」

梓「ど・う・な・ん・で・す・か!?」ズズズイ

唯「ひょぇ~…だ、だだだいじょぶですっ!」ビシッ


107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 18:05:45.98 ID:NCwqN1msP
梓「そ、それならいいんです!じゃあもどりましゅう!!」ヒューン

唯「あずにゃん!もどりましゅうて…あのあずにゃんが噛んでるよっ!?ってもういないっ!?」ガビーン

梓(あっ…うまくいった…んだよね?

  や、やったぁ…ふふっ…//)ポッ


そして週末になりまして


唯「あ、あずにゃーん!」バタバタ

梓「…あっ、唯先輩?」


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 18:21:02.21 ID:NCwqN1msP
唯「ふいーっ。あれ?私まさか遅れたかなっ?」

梓「いえ。私がちょっと早く来ただけですから」

唯「まったくこの娘はかわいいのぉ~」スリスリ

梓「ちょっ!!//まったく脈絡がわかりませんからっ!!///」

唯「まあまあー」エヘヘ


110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 18:31:34.91 ID:NCwqN1msP
梓(ふう…唯先輩はあいかわらずだなぁ…

  今日は私がちゃんとリードしていかなきゃダメなんだ…

  うん、がんばれ梓!)



梓「着きましたよ?唯先輩」

唯「おおー楽器屋さんだねー」

梓「はい。野暮用なんですけどね、えへへ」


111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 18:40:54.26 ID:NCwqN1msP
唯「いやいやー。あずにゃんから誘ってくれただけでわたしゃ嬉しいよぉ~」スリスリ

梓「だからっ!!それもうほんとにダメなんですってばぁ~ううぅ…//」



唯「なつかしいなー」キョロキョロ

梓「へっ?そうですか?結構きてる気がしますが…」

唯「ううん違うの。あのねー?ギー太を買ったときのこと思い出しちゃってさ」


112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 18:52:26.52 ID:NCwqN1msP
梓「ああ…まだ私が入ってない頃の話…ですね?」

唯「あっ、そういえばそうだねー」

梓「…」

梓(私が知らない唯先輩…

  他の先輩方は…知ってるんだよね…

  なんだろ…なんかやだな…)シュン


113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 19:10:29.07 ID:NCwqN1msP
唯(ぐふふふーこのへんでちょっとあずにゃん驚かせようかなっ)

唯「…あーずにゃんっ!」ポンッ

梓「…にゃあ!」

唯「…」ポカーン

梓「…!///」カアー

梓(いやあああぁああぁああ!!

  なんでなんでなんでっ!?

  私って普段『にゃあ』とか言わないよ!?

  あ、悪意を感じる…誰かがそうさせたに違いないよー…)シクシク


114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 19:27:41.75 ID:NCwqN1msP
梓「あ…ああ…あの…あの…っ//」アセアセ

唯「…」

梓「…ち、違うんですよっ!?これはそのですねっ!?

  日頃のむちゃぶりでですねっ!?

  変な癖がですねっ!?///」アタフタ

唯「…あずにゃんっ!!」

梓「は、はいっ!!」ビクッ


117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 19:44:33.60 ID:NCwqN1msP
唯「…か」

梓(!…なんかこの先の展開がだいたい読める気が…)

唯「か…わ…」

梓(もう間違いない予感です神様ぁー)ウルウル

唯「もうかわいいっ!!あずにゃーん!!!」キラーン

梓「あはははですよねー…」


119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 19:59:20.82 ID:NCwqN1msP
梓(うぅうう…おもいっきりスリスリされてしまった…///)

唯「ふい~、なんか思う存分あずにゃんスリスリしたらお腹へって来ちゃったよ~」

梓「自分のせいじゃないですかっ!//」



梓「まあ買いたいものも買えましたし、そろそろご飯でもいきましょうか?」

唯「さんせーい!ごはんごはんっ♪」

梓「はあ…じゃあ行きますか」

梓(…あの無邪気な顔とかほんとズルいよ…もう//)


121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 20:12:48.65 ID:NCwqN1msP
というわけで、とあるファミレスに入りました

唯「うーんうーん…」

梓「唯先輩まだ決まらないんですかー?」

唯「だってねあずにゃん?メニューがどれもおいしそうすぎてね?

  どれにしようか私を惑わすんだよ?

  ふぬうううう…なんてこったい選べない!」

梓「あははは、ゆっくり決めましょうね?」


122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 20:26:08.20 ID:NCwqN1msP
唯「いやぁおいしかったのー満足じゃ~」

梓「そうですねー。思った以上においしかったです」

唯「だよねぇー」

梓「でも唯先輩、食べすぎじゃないですか?

  だってハンバーグのあとにあんなに

  おおきなパフェなんて…」

唯「あずにゃん!!」

梓「は、はい!?」ビクッ

唯「そいつは言わない約束だよ~」ウルウル

梓(な、なんというかわいい生き物なんだろう…)


145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 09:06:38.68 ID:BmJGZxx3P
梓(えっと…この後ってまだ決めてないんだよね…

  ど、どうしようかな…)

唯「あずにゃん」

梓「えっ!?…は、はい?」

唯「今日は本当にありがとね」

梓「!…べ、別に感謝されるほどのことは…//」ゴニョゴニョ


146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 09:13:12.90 ID:BmJGZxx3P
唯「ぐふふー、なんとねー!今日は実はあずにゃんにサプライズがあるんだー」

梓「はあ…な、なんですか?」

唯「あずにゃんが誘ってくれた記念っ!」ババン

梓(なんか照れるなぁ…でもいったいなんなんだろ…?)

唯「さあー張り切っていきましょうっ!」ズンズン

梓「ちょ、ちょっと唯先輩っ!?何処行くんですかー!?」


148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 09:25:40.99 ID:BmJGZxx3P
唯「それはねぇー…」

梓「そ、それは?」ゴクリ

唯「な・い・しょだよ~」

梓「もう!いいじゃないですか教えてくださいっ!!…はっ」

梓(まさか私…完全に唯先輩のペースに乗せられているっ?)

唯「それでは改めてれつごー!」ズンズン

梓「はあ…わかりましたよ。ついて行きますから」


149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 09:42:30.96 ID:BmJGZxx3P
梓(なんだかんだでもう夕方かぁ。

  私…今日ほんとにうまくできたのかな…

  唯先輩とせっかく二人きりのチャンスだっていうのに…

  普段と変わらない感じだし…)シュン

梓「はあ…」

唯「あずにゃん元気ないねー」

梓「いえ、そんなことはないんですが…」


150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 09:56:57.04 ID:BmJGZxx3P
唯「いんやっ!唯姉さんにはわかるっ、わかるんだよっ?」

梓「あははっ、もう姉さんって憂がいるのにですかー?」

唯「憂ももちろん大好きだけどねっ?そりゃもう負けないくらい

  あずにゃんも大好きだからいいんだよっ!」キラン

梓「意味不明ですってばー。あははは…」

梓(気がつけばこうやって笑わせてくれるんだよね。

  そんな唯先輩が私はやっぱり…)


151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 10:01:25.68 ID:BmJGZxx3P
唯「そんなこんなで到着ですっ!」ビシッ

梓「ここは…」

唯「じゃじゃーん!」

梓「て、学校じゃないですか」

唯「えへへまあそうなんだけどねー。

  鍵もあるからバッチリだよっ!」

梓「ええっ!?まさか入る気なんですかっ!?」

唯「そのまさかですたいっ」フンス


153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 10:08:11.37 ID:BmJGZxx3P
梓「なんか暗くなってきてますし…ちょっと不気味ですね…」

唯「そう?私は全然大丈夫だよー?

  怖かったらいつでも私に抱きついてきなよ!あずにゃん?」フフン

梓「結構です」

唯「なんとっ!あずにゃんが反抗期っ!?」ガビーン

梓(それにしても結局入っちゃったけど…

  ほんとに大丈夫なのかなぁ?)


154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 10:12:37.54 ID:BmJGZxx3P
唯「お邪魔しますっ」ガチャ

梓「私たちの部室ですから」

唯「いんや~やっぱりここは落ち着きますなぁー」

梓(うっ…唯先輩とほんとにほんとに二人きりだ…

  さすがに意識しないようにしても無理だよ…//)

唯「さて、あずにゃん」

梓「あ…は、はい!」ビクン


156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 10:20:40.82 ID:BmJGZxx3P
唯「恥ずかしながら…サプライズの発表を行いたいと思いますっ!」

梓「は、はあ…」

唯「ふふふ…実はねぇ…これだぁああ!!」バンッ

梓「!!」

唯が鞄から取り出したものは

もはや角がぼこぼこになってしまった箱のようなものでした

唯「んえ!?こ、これは!?…うああぁああぁああぁ…」ガクリ

梓(唯先輩らしくて言葉もでません…)シクシク


157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 10:27:16.79 ID:BmJGZxx3P
唯「うええぇ…あのねぇ…うええぇええ…これはねぇ…ひっく」ビエーン

梓「ゆ、唯先輩っ!!大丈夫ですっ!泣かないでいいですからっ!」アセアセ

唯「だぁってぇぇ…うええぇ…」

梓「ほらっ、泣き止んでくださいっ」サッ

唯「ちーーんっ」

梓「ほらー気にしない気にしない!なんなら…」


159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 10:32:05.61 ID:BmJGZxx3P
梓(あははは、もうどうにでもなーれ…あははは…)

唯「うええ…?」

梓 ガサゴソ

梓「…」スーハー

~猫耳☆装着~

梓「もう泣かなくていいんだにゃんっ♪////」バーン

唯「…」

梓(いいの…これでいいの梓…

  恥ずかしくて死にそうだけどいいのっ!
  
  唯先輩のためだもんっ!!///)


160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 10:41:26.73 ID:BmJGZxx3P
唯「…」フラッ

梓(よ、予想外の反応っ!?)ビクッ

唯「あ、あずにゃん…」フラフラ

梓(ひええ~…唯先輩がゾンビのように寄ってくるっ!?)

唯「あーずーにゃーん」ユラユラ

梓「にゃ、にゃああああっ!?」


161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 10:53:02.06 ID:BmJGZxx3P
唯「…ごめん…ね?」

梓「えっ…」

唯「私ってね?いつもこうなんだ…

  張り切ってるときはいつも失敗。

  ほんとダメな子だよね…えへへ…」

梓「ゆ、唯先輩…」

唯「…」グスッ

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 10:56:20.38 ID:BmJGZxx3P
唯「…なんてねっ!?ああもうまた失敗しちゃったよーてへへっ」ポカッ

梓「唯先輩!」

唯「…」

梓「なんで…?」

唯「…」

梓「なんでそんなに無理するんですかっ!!

  私の前…だけでも…素直になっていいんですよっ!?

  お願い…そんなに抱え込まないでください…よぉ…」グスッ


165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 11:01:14.28 ID:BmJGZxx3P
唯「あずにゃん…」

梓「うええぇ…ぐすっ…」

唯「…」

唯先輩は優しく私を抱きとめてくれました

梓「…」

唯「ほーんとにあずにゃんは優しい娘だねぇ?」ナデナデ

梓「…うるさいです」


166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 11:05:41.36 ID:BmJGZxx3P
唯「うげっ、怒られてしまったっ」グサッ

梓「…」

唯「…」

唯「あずにゃん?」

梓「…はい」

唯「ありがとね」

そう言った唯先輩の顔を

私はなんだか照れくさくてちゃんと見ることが出来ませんでした


167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 11:10:40.99 ID:BmJGZxx3P

ちょっと残念…だったかな?


そのあとは二人で箱の中身の崩れたケーキを食べて

お互い味には苦笑いでした。あはは…

今日はいろいろあったけど

…うん。とても楽しい一日でした。


169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 11:17:53.17 ID:BmJGZxx3P
律「…っておい!」

梓「ふふふ…//」ホワン

律「あーなんか妄想してポーッとしちゃってるよ…」

紬「そうとう良かったのね~」

澪「…聞かされてるこっちが照れるな…//」

律「まあ梓的には大成功だったわけかー」


170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 11:23:36.04 ID:BmJGZxx3P
律「それにしても…梓、恐ろしい子っ」

澪「まあ今の話聞くようだと、恐ろしく梓が

  かわいかったというのはわかるな」

梓「そ、そんなことないですっ!!//」バン

律「お、復活した」

梓「みなさんちゃんと聞いてたんですかっ!?

  唯先輩がかわいいんですっ!!もう!」プン

紬(私は二人ともだと思うなー)


172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 11:50:28.51 ID:BmJGZxx3P
律「まあまあ。というわけで梓はミッションコンプリート

  というわけだな」

梓「はい。私はこのくらいで大満足ですから」

律「ええーほんとかな~?

  なあむぎー?」ニシシ

紬「ねえ?りっちゃん。だってあんなに…」


173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 12:04:16.36 ID:BmJGZxx3P
梓「もう終わりですって!!

  …と、とにかく、次は誰の番なんですかっ!!//」

澪「律に一票」サッ

紬「じゃあ私も」サッ

律「おいっ!?なんの多数決だよ!!」

梓「では私もです」スッ

律「…これは」

澪「満場一致だな」

紬「りっちゃんに決定~」パチパチ


174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 12:09:57.36 ID:BmJGZxx3P
律「不公平…じゃないか?」

澪「見苦しいぞ律」

梓「むしろ後輩の私を最初にして

  実験台にしたんですから当然ですっ」

律「おいー!そんなつもりじゃないって!

  なあむぎもなんか言ってくれよ!」

紬「りっちゃんファイトっ!」キラーン

律(くそ…誰一人味方がいないとは…)ガクッ


175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 12:25:12.40 ID:BmJGZxx3P
゙チャ

唯「みんなー」

澪「お、唯きたな」

紬「唯ちゃん待ってたわ~」

律(うっ…なんか変に意識してしまうのは

  なぜなんだ…//)

梓「…//」

律(ってお前もかーいっ!)



176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 12:28:27.68 ID:BmJGZxx3P
しばらく経過しまして

律「…唯さんや」

唯「なんだいりっちゃんや」



ジー

律(うう…梓のやつをからかったとはいえ

  この空気で誘うのは…きついものが…)


178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 12:42:51.42 ID:BmJGZxx3P
律「あ、あのさぁ…」

唯「なあに?」ズイ

律(ち、近いっておい…//)

律「あのっ、ええっと…なあ?」

唯「ん?なあになあにー」ズズイ

律(これはコイツの癖なのかぁっ!?だからちかいってぇぇ///)

律「…ごほん。ああー…唯さんや?

  い、いったん席に着いてもらいたいんですが…」

唯「おおー、らじゃー」スチャ


180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 12:50:03.84 ID:BmJGZxx3P
律(いよっし。とりあえず落ち着いたことだし…ここからだ律っ)

律「あのさ唯?今週末なんだけどさ…」

唯「うん」

律「その…空いてたり…するかなー?

  …なんて思ったりなんかして?
  
  あははは…」

唯「おおっ、思ったりなんかして!?」キラーン

律(そ、そこじゃねー…)シクシク


181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 12:59:18.90 ID:BmJGZxx3P
律「だあぁーもうっ!!

  今週末は暇あるかっ!?//」バンッ

唯「ふえ?」

梓(律先輩…ここが山場ですよっ!

  頑張って!!)グッ

澪(…やはりこっちが緊張する…

  律、早くきめてくれ…)ドキドキ

紬(りっちゃん…みんなで愛し合うためには

  あなたの頑張りが必要なのっ)キラーン


182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 13:15:45.08 ID:BmJGZxx3P
唯「…ば…」

律「…ば!?」

唯「ばっちこーいっ!!」キラーン

律(ど、どういう返答なんだーっ!?)



唯「なんとなく言ってみたくなっただけです」

律「お前の発言にはいつも驚かされるわ…」

唯「えへへ照れるねー」

律「褒めてないって」ポカッ


183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 13:23:15.82 ID:BmJGZxx3P
唯「よっ!手厳しいよっ!りっちゃんっ」

律「う、うるせー…」シクシク

梓(さすが唯先輩…あの律先輩を

  翻弄してますっ)

澪(ううう…いい加減、胸が痛くなってきた…)

紬(…!澪ちゃんが胸を抑えてるわ…

  私も…揉んでみたい…)ポッ


184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 13:33:50.44 ID:BmJGZxx3P


唯「いやー今週末楽しみだねぇーりっちゃん」

律「!」

律(よしっ!!どうにか伝わっていたようだ…
  
  助かったぜー…ふいー…)

唯「先週はあずにゃんとデートだったし…なになにー?

  みんな私のこと好きなんじゃないのー?」テヘヘ

律梓澪紬(せ、せいかいっ!!)ガビーン

186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 13:49:52.35 ID:BmJGZxx3P
週末 朝

律(いやいや…完全に私らしくないだろ…

  現在の時間は、9時30分と。

  待ち合わせの時間は…10時。

  ううむ…

  だああぁああ!!どう考えてもノリノリすぎだろ私っ!!///)ブンブン


188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 14:04:11.13 ID:BmJGZxx3P
律(いけない…こんな事で動揺してはいけないわ律。

  そう。今日は決めていたじゃないか!

  いつもとは違う私…そう!乙女な私を演出すると!!)バーン

律(ふふん!私にはあのジュリエットを演じたという

  輝かしき経歴があるんだからなっ!

  きっと唯のやつも日ごろとのギャップにやられて

  うまくいけばあんなことや…えっ?ゆいってばこんなことまで…?

  ぐふふふ…)ホワン


190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 14:29:42.52 ID:BmJGZxx3P
唯「りっちゃんおはよー!」バタバタ

律「おおーゆい。おはよ」

唯「あれー待った?」

律「いや?今…きたとこ」

唯「そうなんだ。良かった~」

律(わ、私の嘘つきっ…

  あっ、ていうか乙女な私演出してないじゃん…

  あーあ…)シクシク


194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 15:16:03.02 ID:BmJGZxx3P
唯「りっちゃんあのねー?」

律「お、おお!なんだなんだっ!?」

律(うう…せめてテンションだけは!

  いつもの田井中律でいなければっ!!)

唯「ここで問題ですっ」フンス

律「おおっと突然すぎるが、よしこーいっ!!」


195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 15:41:15.62 ID:BmJGZxx3P
唯「とんちゃんがいます」

律「お?おお…」

唯「そこにあずにゃんが乱入しましたっ」

律「な、なんだって!」

唯「さらにさらに私も加わったよっ!!」

律「お、おおおぉおおお!!」

唯「…あれ?なんでこんな問題出したんだろ?」

律「私が知るわけねーだろぉおおお!!」

唯「特に意味は…ないです」キラン

律「だと思ったわっ!!」


198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 16:35:05.72 ID:BmJGZxx3P


律「ぜー…はー…ゆい?」

唯「なんだいりっちゃん」

律「ちょーっとばかりとばし過ぎだから抑えような?」

唯「何言ってんのりっちゃん!あたしゃこれからだよー」フンフン

律「ゆー…いー…?」ゴゴゴゴ

唯「…はっ!りっちゃんが闇のオーラを纏っていらっしゃる!」

律「…いい加減なぁ…」ボソッ

唯「はいっ!?」

律「…つっこみ疲れたんだよっ!!」ポカン

唯「はうっ」


201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 16:42:47.05 ID:BmJGZxx3P
律(…ま、やっぱりこんな感じか…

  いいんだけどさ?楽しいし。

  だけど…私だってさ…あーもうっ!)

唯「…りっちゃん?」ピトッ

律「はうっ!…な、なんだよ?//」

唯「りっちゃん…今の顔いいよっ!!」グッ

律「はあ?なんだいきなりっ?」

唯「あれだよー?気づいてないだけかもだけど、
 
  私は知ってるんだよ?」


202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 16:50:01.51 ID:BmJGZxx3P
律「だから何がだよー」

唯「りっちゃんの秘・密だよっ」

律「はいっ?」

律(まーたふざけたこと言いそうだなー。

  …まあ、私と唯はこんな感じだもんな。

  私が勝手に期待してる…?いやいや、んことないって。

  …うう…なんか…勝手にマジになってるのかな?

  あははっ、キャラじゃないって!なあ…うん)


203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 16:56:48.89 ID:BmJGZxx3P
律「…な、なんだとっ!!唯隊員っ!!今すぐそれを私に

  教えるのだぁああ!!」

律(そうそう。これこれ。

  これが田井中律じゃないか。
  
  いよーしっ!!ここから軌道修正だなっ!)

唯「…」

律「…あれ?」

律(まさか…すべったってやつ?)


204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 17:02:54.69 ID:BmJGZxx3P
唯「…うーん…違う」

律「…違う?」

唯「そうだよ?それじゃあ正解じゃないもん」

律「正解って…」

唯「うん、それだ」

律「えっ!?」

唯「りっちゃんの秘密発見っ」


206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 17:08:41.83 ID:BmJGZxx3P
律「な、なんのことだよ?」

唯「すとっぷ」

律「!!」

唯「…うん。りっちゃんの秘密その1。

  実は真面目な顔がクールビューティーですっ。ようするに美人さんだねっ」

律「…なっ!?//」


207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 17:13:05.21 ID:BmJGZxx3P
唯「まだまだあるよっ?りっちゃんの秘密その2-。

  いつも私のむちゃなボケボケに付き合ってくれる…そんな優しさを隠しています。

  うん…これはきっと間違いないねーえへへ」

律「…」

唯「いやいや尽きませんなー。その3-。

  あっ、これは秘密でもないや。

  …そんな…そんな優しいりっちゃんが…私は大好きだよ」ニコッ

律「…」

209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 17:17:12.08 ID:BmJGZxx3P
律「…ばかっ…」ボソッ

唯「なっ!りっちゃんひどいっ」グサッ

律「ばかばかばかぁっ…」ポンポン

唯「りっちゃん!…あれっ?」

律「うっ…ううっ…ばかぁばかぁ…」ポン

唯「…りっちゃん」

律「かっこ悪いじゃないか…

  こんなの…こんなの田井中律じゃないんだよ…

  ばかぁ…ばか…」グスッ


210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 17:25:39.51 ID:BmJGZxx3P
唯「なに言ってるのー?私はこうやってときには泣いちゃう

  りっちゃんだって大好きだよ?」ポカーン

律「う…ううっ…」ダー

唯「ええっ!?なんでまた泣いちゃうのーっ!?」アセアセ

律(なんだよ…ほんとかっこ悪いじゃないか私…

  全部…全部お見通しみたいな…さ?

  好きな相手にこんなの…反則だよ…もう)


211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 17:31:47.99 ID:BmJGZxx3P
唯「うーん…とりあえず、まだあって間もないのに

  ものすごい展開になっちゃったねーあははは」

律「お…グスッ…お前の…」ボソッ

唯「おおっ!?いいよいいよりっちゃん!そのままいつもの

  りっちゃんに戻るんだっ!」

律「…お前の…せいだー…ばかぁ…」

唯「な、ななななっ!?」

律「ほえ?」


212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 17:40:19.62 ID:BmJGZxx3P
唯「ま、まさかの…まさかの秘密が…

  りっちゃんは泣くと萌えるなんて!!!

  さっそくむぎちゃんあたりに教えないと…」キラーン


律「い、いい加減にしろおおっ!!」ゴゴゴ


唯「うえええっ!一気に戻ったっ!?」ガビーン


214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 17:46:55.74 ID:BmJGZxx3P


律「…ったく。午前中なのにこの疲れはなんなんだ…」

唯「いやぁまったくですなー」

律「…まあいいやっ…あははっ」


私はこの時心から笑った。

別にいつも笑ってるのが偽の笑顔とかそんなんじゃないけど、

でもなんか…この時は心からって表現が一番あってるんじゃないかって気がしたんだ。

ただ…ただそれだけのことだ。


215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 17:52:40.63 ID:BmJGZxx3P


律「ふふーん。どうだい皆の衆?感動巨編だろっ!!」エヘン

澪「…えっ?」

梓「あの…それでどうなったんですか?」

紬「うんうん、そうね」

律「…は?それでってなんだよ?」

澪「いや、だってまだ午前中の話だろ?」

梓「そうですよっ」


216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 17:59:28.39 ID:BmJGZxx3P
律「それから…そうだ。2人でカラオケにいったなー」

澪「カラオケっ!?」

梓「なっ…カラオケですか…」

紬(密室…いいわぁ~)ホワン

澪「で、どうなったんだっ!?」

律「いんやー別になにも。2人でいろんな曲

  シャウトして帰った」

梓「えっ?それだけですか…?」


217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 18:05:15.41 ID:BmJGZxx3P
律「梓…まったくお前はさっきの話聞いてなかったのかー?」

梓「いや聞いてましたけど」

律「本当の私をゆいは知ってるんだぜっ!?

  これはもう…完全にラヴラヴってやつだろっ!

  やだ自分で言ってて恥ずかしいっ!いやんっ」

澪「キモいな」

梓「そうですね」

紬「むしろ萌えるわっ」キラーン


219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 18:13:11.10 ID:BmJGZxx3P
律「とーにかくっ!私はあの時点でもう大満足だったんだよ!

  だって…ゆいの前とはいえ…あんなになるなんてな…//」ゴニョゴニョ

澪「まあ私も付き合い長いが、たしかにないな」

梓「まあ…たしかにライバルながらちょっと応援したくなりましたが…」

律「私のものだぜっ?」キラン

澪梓「違うっ!!&違いますっ!!」バンッ



紬「間をとってみんなのものでどうかしら?」

律梓澪(まさかの提案きた…)


233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:03:01.45 ID:BmJGZxx3P
律「さあてそれじゃあ…次はお待ちかねの澪ということになりました」

澪「な、なにぃっ!?//」

梓「さすがにそうなりますね」

澪「いやっ!も、むぎもいるじゃないかっ!」

律「はい却下ー」

紬「私も次は澪ちゃんがいいと思うわー?」

梓「澪先輩…」ポン

澪「…梓ぁ?」

梓「…逃がしませんよ?」ゴゴゴ

澪「ひっ、ひいいいいっ!!」ガクブル


234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:10:13.25 ID:BmJGZxx3P
律「まあ結局は順番くるんだからさぁー。なあ澪?」

澪「わ、わかってるっ!!…でも…心の準備が…な?//」モジモジ

梓「そんな心配しなくても大丈夫ですよ、澪先輩」

澪「…うぅう~…そう…かな?」

紬「そうよ澪ちゃん。平気平気っ」

澪「うん…がんばる…」


235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:17:30.57 ID:BmJGZxx3P
唯『ねえ~みんなまだ~入れてよぉ~』ガリガリ


律「さすがにゆいに事情話せないからって、

  部室から追い出しておくってのもなんだかな…」

梓「で、ですね」

澪「ちょっと可哀想だろ…」

紬「うふふふ。でも放置プレイっていうのも…いいわぁ」ホワン

律澪梓(なぜ私たちはこの意見を採用してしまったんだろう…)


236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:29:00.44 ID:BmJGZxx3P
ガラッ

唯「ふええ~みんななんでいきなり『とりあえず出てけ』だったのー?

  ひどいよー!私だけのけものにしてっ」プンプン

紬「ゆーいーちゃん?」

唯「さすがのむぎちゃんでも、私のこの怒りは今ね!

  天をも貫く勢いなんだからねーっ?まったくっ!」

紬「今日は…とっておきのモンブランですっ♪」

唯「ごほん、許します!ただし私は栗二個ねー?」

律(うんうんこれぞゆいだ)

澪(誘うには…ど、どどっ、どうやって話題をもっていけばいいんだっ!?)ドキドキ

梓(唯先輩…やっぱりかわいいな…//)


237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:43:26.25 ID:BmJGZxx3P
唯「いやーモンブランうんまー」モグモグ

澪(ううっ…きっかけが見つからないぞ…)モジモジ

律「…!」キラーン

律「おーい、ゆーいー?」

唯「りっちゃん!?栗はやらんよっ!?」

律「あはは違うって」

唯「なーんだ。どったの?」


239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:52:02.29 ID:BmJGZxx3P
律「あのさー澪がお前に話があるらしいぞ?」

澪「…なあっ!?//」

律(さあ澪ーがんばれよー?ぐふふふっ)

唯「ん?なあに澪ちゃん?」

澪「あ、あの…その…な、なあ?//」

唯「うん」

梓(澪先輩…なんか心配だなぁ…が、がんばって!)グッ


240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:59:54.67 ID:BmJGZxx3P
澪「…ゆ、唯っ!!」バン

紬(き、きたわー…)ワクワク

澪「こ、今週末!!予定あるくぁwせdrftgyふじこlpっ…」

唯「…ほえ?」

澪「…!///」カアー

律梓紬(せ、盛大に噛んだーっ!!)


241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 00:09:34.26 ID:75rfpcpsP
澪「あ…ああ…ああ…///」

唯「…うーむ…」

澪「もう…終わりだぁああっ!!//」ガタッ

律「いかんっ!あまりの事に澪が暴走モードにっ!?

  梓隊員!手伝うのだっ!!」

梓「へっ?ああっ、はいいいっ!」

律「むぎー!ホワンとしてる場合じゃないぞっ!!」

紬「…はっ!そうね了解ですっ!」


242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 00:20:14.24 ID:75rfpcpsP
澪「もうほっといてくれーっ!!//」シクシク

律「澪っ!落ち着けっ!なっ?」

梓「そうですそうです!!ええとええと…にゃあ!

  ってあれなんでこんなこと?私意味わからない…うう…」

紬「どう!どうどう澪ちゃん」

律「むぎっ!馬じゃないんだからっ」


唯「…みんな!!すとっーっぷ!!」ビシッ


243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 00:32:43.82 ID:75rfpcpsP
唯「…ごほん。あーあー…

  私を賭けてそんなに争わないで!」キラーン


澪梓律紬(わ、割と正解に近いっ!?)


唯「まあまあみなさん落ち着きましょうねー?

 むぎちゃんや。とりあえずお茶お願いします」

紬「あ、はーい。今淹れてくるねー」


244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 00:46:45.55 ID:75rfpcpsP
唯「…ふっふっふ…」

律「おお?ゆいがなにか不気味な音を発してるぞ?」

唯「りっちゃん!それ言い方ひどいっ」グサッ

梓「で、いったいなんなんですか?」

唯「へへん。…澪ちゃん?」

澪「!…な、なんだよぉ…//」グスッ

唯「今週末って暇かなー?」

澪「へ?」


246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 01:00:42.95 ID:75rfpcpsP
唯「あのねー。ここのところみんなと週末にデートしてるんだけど

  そりゃもう充実してるっていうか楽しくてねー?」

律梓「…//」

唯「だから澪ちゃんも私とデートいかがかなっ!?」キラン

澪「…//」コクリ

唯「おぉーじゃあ決まりだねっ!

  楽しみだなぁー」

紬(唯ちゃん…グッジョブよっ!)グッ


248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 01:24:17.01 ID:75rfpcpsP
週末 朝

澪(よし。…こんなもんだよな?)

澪(ううっ…結局、あんまり眠れなかった…)


澪「…正直…ねむいかも…」


澪(ダメだダメだっ!こんなんじゃ唯と会える顔じゃない…)


澪「…」

澪「…えへっ」ニコッ


澪(///…なにやってんだ私…早く用意…し、しちゃおう//)


249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 01:37:17.74 ID:75rfpcpsP
待ち合わせ 10分前


澪(おっ唯おはよー!)

澪(…元気すぎ?)

澪(おお、来たか)

澪(…そっけなさすぎ?)

澪(お待ちしておりました。お嬢様)ペコリ

澪(…誰なんだよ私は…//)


252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 02:21:45.41 ID:75rfpcpsP
澪(そろそろ時間だな…)

澪(…そういえば、結局唯から誘ってもらったんだよな…)

澪(私っていつも受身だからな…たまには積極的に…うん)



唯「お、おはよー澪ちゃん!」

澪「おお唯っ!!おはよー!」バッ

唯「お、おおー澪ちゃんがいつになく元気だよっ!」

澪「あ、あははは…た、たまには…そういうのも、な?//


277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:06:17.16 ID:75rfpcpsP
唯「うんうん。そんな澪ちゃんもいいのう~」

澪「そ、そうか?//」

唯「そうだよー?普段とは違う澪ちゃん…いやー萌えるっ!」キラーン

澪「ばかっ!!も、萌えるとか…そんなんじゃないってば…//」

唯「えへへー」

澪(ううぅ…なんでこんな顔が火照るんだよ…もう…//)


278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:15:22.30 ID:75rfpcpsP
唯「そんで今日はどうしようかー?」

澪「あっ、うん。そうだな…」

澪(一応、予定は考えてきたんだが…

  唯がどこか行きたいとかあるんなら

  それ優先でもいいんだよな)

澪「唯、どっか行きたいところとかあるか?」

唯「私ー?」


279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:22:29.23 ID:75rfpcpsP
澪「あるんだったら私も付き合うからさ」

唯「うーんそうだねぇ…」

澪(お…唯が真面目に考えてるな…

  本人自覚がないけど、やっぱり

  黙ってるとそうとう…)ジー

唯「…おうっ!?熱い視線を感じるっ?!」

澪「!…あっ、ご、ごめんっ!」


281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:30:18.91 ID:75rfpcpsP
唯「うーんとね。澪ちゃんと一緒ならどこでもいいよ?」

澪「は、はぅぅ…//」

唯「ほへ?」ポカーン

澪(な、なんて奴だ…こんな…こんな…

  こんな嬉しくなるような台詞を連発されたら体が持たないぞっ!?//

  いけない…今こそ平常心だ、澪!)

澪「な、なんでも…ない//」ボソッ


282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:40:48.55 ID:75rfpcpsP
澪(よし…気を取り直して)

澪「…よし。じゃあ私が考えてたお店にでもいってみるか?」

唯「そうしよう!うんうん」

澪「ふふっ…ほんと唯はいつも元気だよなっ?はははっ…」

唯「ううっ、笑うとはひどいよ~? グサッ

  まあ元気は私の取り柄だからねー?えへへ」

澪(そこが大好きなんだ!…なんて言えない?いや言ってみたいと思う…

  …な、なんてなー?あはは…はは…

…って何一人で混乱してんだ私はっ!!//)

唯「さあて移動しようっ!」


283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:48:56.06 ID:75rfpcpsP
某、CDショップ店


澪「ごめんな唯?完全に私が行きたかったところに連れて来ちゃってさ」

唯「いえいえー。私も澪ちゃんになんか紹介してもらいたかったしねー?」

澪「おっ!ほんとにかっ?よーしならこれとか…」キラーン

唯(なんだか澪ちゃんがいつになくノリノリです)


284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:56:50.69 ID:75rfpcpsP


お店の店員「お会計が0000円になります」

ガシャーン

唯「おおうっ」

澪「ん?どうした唯?」

唯「た、足りません…」ウルウル

澪(だと思ったけどな…はは…)


285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 18:04:59.52 ID:75rfpcpsP
唯「澪ちゃんごめんねぇー…うぅうう…」シクシク

澪「いや大丈夫だ。予想の範囲内だから、まあ泣くなよ?なあ唯?」

澪(ちょっと薦めすぎたのも私のせいだしな)

唯「ほ、ほんとにぃ?//」グスッ

澪「!?っ」

澪「…はぅぅ~…//」

澪(ダメだ…このかわいさはダメだ…うう…耐えられない…)


286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 18:19:02.95 ID:75rfpcpsP
澪「もう時間も…結構な感じだな。

  そろそろご飯にでもするか?」

唯「うんっ!お腹減った~」

澪「唯…お金は?」

唯「もちろんありませんがっ」キラーン

澪「…貸しにしとくな?」

唯「ほんとすみません…」ウルウル


288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 18:49:37.96 ID:75rfpcpsP
澪「さあてじゃあ何食べようか」

唯「そだねー」

澪「あっ、でも最近金欠なんだよな…唯はどうだ?」

唯「私なんて常に金欠だよっ」フンス

澪「たしかにそんな感じがするな…」

唯「澪ちゃん!」

澪「な、なんだ!?」

唯「お、お腹が…」グー

澪「減ったな…うん。音なってるしな」

唯「やだっ恥ずかしいっいやんっ!」

澪(…律のやつなら叩いてるけど

  唯はかわいいから許してしまう自分がいる…//)


290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 19:15:58.10 ID:75rfpcpsP
結局、ファストフード店に入りました


唯「うん。これって女子高生って感じだと思わないっ?」

澪「はっ?なんだなんだっ?」

唯「いやねー?だってハンバーガー片手にお喋りなんて

  そんな感じしないかな?」

澪「まあ…なんとなくはわかる気が…する?」

唯「それわかってないでしょ!澪ちゃんっ」プンスカ

澪「いやいやそんなことないって!うん。わかるわかるぞっ?」

唯「納得いきませーん」ブー


291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 19:27:24.24 ID:75rfpcpsP
唯「もー、そんな澪ちゃんにはねー…」

澪(なんだなんだ…?)

唯「はーい澪ちゃん?あーんしてー?」

澪(ほああぁああっ!?///)

澪「ゆ、唯!?そ、そそそっそういうのはっ…ちょっと…//」

唯「ダメ~。許しませーん」

澪(これは…完全に恋人じゃないかおいっ!?」ドキドキ


292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 19:40:44.44 ID:75rfpcpsP
唯「ほらっ!澪ちゃん!ぐぐいーっとさ!いっちゃいなよっ」

澪(これは…か、覚悟を決めるしか…)ゴクリ

唯「ほらほら~。あーん」

澪「あ、あああ//」

唯「うおおい!もう一声だよっ!」

澪「あーん…」


293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 19:47:45.48 ID:75rfpcpsP
唯「!」キラーン

唯「ここだあぁあっ!!ほわたっ!!」シュッ

澪「ほえっ!?」

パクリ

唯「…」

澪「…」

澪(…あれ?なんか口の中に…?)

唯「…うーむ…勢いつけすぎて私の指までいっちゃったえへへ☆」

澪(…?………!…!!!!○△□!?///)


296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 19:58:58.57 ID:75rfpcpsP
澪「ほがっ!!ほがほがぁっ!!///」

唯「え?やだなー何言ってるのかわかんないよっ澪ちゃん?」

澪(まずは指をぬ・い・て・く・れー!!///)ウルウル

唯「え?…あんっ!

  …ってもう!澪ちゃんたらくすぐったいよぉ~もーえっち~//」

澪(誰か助けてぇ~?///)


297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:13:30.14 ID:75rfpcpsP
しばらく経過しまして


澪(私落ち着け私落ち着け私落ち着け…)ゴニョゴニョ

唯「あははーごめんね澪ちゃん?つい指までススっとさっ!?」

澪「…まあ…じ、事故だったし…いいけど//」ボソッ

唯「でも澪ちゃんに指ペロペロされるのはちょっとびっくりしちゃったっ」

澪「それは断固としてしてないっ!!//」


298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:36:50.74 ID:75rfpcpsP
唯「うーん…お腹がおっぱいです。あ、間違えたいっぱいです」

澪「…唯?さすがにわざとだろ?」

唯「いやー間違えやすくて困るねっまったく」プンプン

澪「全然そんなことないだろ…はあ」

澪(ふう…色々あったけど…次どうしようかな?)

唯「ここで澪ちゃんに提案があります」

澪「ん?なんだ言ってみな」


299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:47:44.19 ID:75rfpcpsP
唯「ちょっとついてきてほしいんだー」グフフ

澪「はあっ?え…どういうことだ?」

唯「まあいいからいいからっ」

澪(あっ…梓のときみたいに学校行くのか?)

唯「さあではでは、行きましょうぜー澪ちん」

澪「あ、ああ…」

300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 21:01:48.15 ID:75rfpcpsP
澪「なあ…唯?」

唯「へ?」

澪「いったいどこに行くつもりなんだ?」

唯「さあねぇ?どこでしょうかねぇー」

澪「それは教えられないものなのか?」

唯「お楽しみお楽しみっ」テクテク

澪「おっ、おい!」

澪(結構来たけど…ほんとどこ行く気だ?)

301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 21:19:20.81 ID:75rfpcpsP
夕方

唯「…ふいー…到着!」

澪「…ここは…」

唯「じゃじゃーん!」


そう言った唯は振り向いた。

私は不思議な世界に誘われたようだった。

そこは一面のオレンジの世界だった。

ふと唯の横顔を覗いてみると

いつもとは違って大人っぽくみえる。

なんでだろう?不思議だ。


302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 21:45:11.52 ID:75rfpcpsP
唯「どうかな?」

澪「…」

唯「この前偶然見つけたんだ、ここ」

唯「ほんとはみんなに見せようと思ってたんだけどね?

  うん…そうだね。澪ちゃんに先に見せたくなっちゃってさ」

このときの私は

なんていったらいいかわからない不思議な気持ちに覆われていて

言葉なんてとんでいっちゃうくらい

なにも考えることも出来なくなっていて


304 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 21:55:17.80 ID:75rfpcpsP
唯「どうかな?」

澪「…」

唯「この前偶然見つけたんだ、ここ」

澪「…」

唯「ほんとはみんなに見せようと思ってたんだけどね?

  うん…そうだね。澪ちゃんに先に見せたくなっちゃってさ」


305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 21:56:27.65 ID:75rfpcpsP
唯「…不思議だよね」

澪「えっ…不思議?」

唯「そう不思議。

  だってこんなきれいな夕暮れを私は見たことがないよ?」

唯「前に来た時は一人きりだったかな?

  同じ時間くらいだったから夕暮れはもちろんきれいだったけど」

唯「それでもこんなきれいだなぁーとは思わなかったんだ」


306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 22:04:08.67 ID:75rfpcpsP
唯「…きっと…澪ちゃんと一緒に見ているからだね。

  …うん。そうに違いない…だから」

澪「…」

唯「今日は1日楽しかったよ。

  ありがとね?澪ちゃん」

オレンジが少し暗くなっていっていた。

それは私にはちょうど良かったかもしれない

だって…こんな顔、唯には見せられないから。

澪「…ゆい」

でも言葉だけでも伝えたかった

唯「?」

思いっきり感謝をこめて大好きな人へ

澪「…私こそ、こんな素敵な日をありがとう」


307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 22:10:05.71 ID:75rfpcpsP
澪「…ううぅ…それでね…それでね…」シクシク

律「澪ー…ちょっといいか?」

澪「…な、なんだよぉー…?」

律「まったくもって聞きとれんわっ!!」ガビーン

澪「へ?」

梓「澪先輩…後半泣きすぎて話になってなかったです…」

澪「…?」

律「ほんとだぞっ!!『えぐっ…それでねー?』しかわからないっつの!

  まあ若干一名ほど感化されてる奴がいるけどな…」

紬「…ううぅ…いい話だわ~…」グスッ


310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 22:46:22.22 ID:75rfpcpsP
律「しかもなんかものすごいメルヘンチックにまとめたというか…なあ梓?」

梓「まるで澪先輩の詩の世界でした…ね?あはは…」

澪「そ、そんなことないもんっ!!」

律「澪~口調がもどってないぞぉー」

澪「!!!…ううぅ…/////」

梓「なんか…澪先輩…かわいいなぁ…」ボソッ

紬(…!この感じは…フラグの予感ねっ!?)キラーン


312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 23:33:00.62 ID:75rfpcpsP
律「まあとにかく…澪も無事に終えたということだな」

梓「そうですね」

律「そうなると最後の一人…ということは」ゴクリ

梓「ええ…ついにあの人の出番がやってきてしまいました…」

澪「えっ?な、なんだなんだ?」

紬「なあになあに?」ワクワク


313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 23:36:59.95 ID:75rfpcpsP
「…いーや、やっぱりだめだっ!!なにせ貞操の危機かもしれんのだっ!!」

梓「そ、そうですっ!!めずらしく律先輩と意見があってしまって嫌ですがそうなんですっ!!」

律「おーい梓ー。一言多いぞー?」

澪「馬鹿だなーお前ら。むぎがそんなことするわけないだろ?まったく」

紬「そうよー?うふふふふ」ワサワサ

律梓(まったくもって信用なりませんがっ!?)


315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 23:45:37.47 ID:75rfpcpsP
澪「だいたい律も梓もなにをそんなに心配してるのかがわからないなっ!」

律「梓…今の聞いたか?」

梓「ええ、はっきりと聞きました…気づかせてあげないとまずいのでは?」

律「うむ…そうだな。でないと…澪のあの豊満な胸が心配だ…」

澪「な、ななな何をいってんだっ!!//」ポカッ

律「あいたっ…うう…」

紬(澪ちゃんの…豊満な胸…いやぁ~//)ホワン


318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 00:10:08.55 ID:1sTWbVfuP


唯「納得…いかんよっ!!」プンスカ

梓「まあまあ先輩落ち着いてください?」

律「そうだぞーゆい」

唯「これが落ち着いてられますかっ!

  いったい何回私をのけ者して会議すれば気がすむのっ!」プンプン

澪「あ、あははは…まあ…な?」

梓「そんな深く考えなくても大丈夫ですよ!?

  たいしたことじゃありませんからっ!」アセアセ


319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 00:15:42.84 ID:1sTWbVfuP
唯「ええいっ!ゆるさな…」

律「むぎっ!例のものをっ!!」パンパン

紬「はいはいっ!」

カタッ

紬「今日のお菓子はショートケーキですっ。
 
  唯ちゃんだけ苺2個乗せてみました~」

唯「…許したっ!!いただきますっ!!!」キラーン

律澪梓(うんうんだよね)


320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 00:21:36.05 ID:1sTWbVfuP
唯「この苺のすっぱさがたまんないよねー?

  甘いのにきゅううってするのがたまりませんな~」モグモグ

律(さあて餌付けは成功したと…)

梓(あとはむぎ先輩が…)

澪(どう切り出す…かだな)

ジー

紬「うふふー唯ちゃんに喜んでもらえて嬉しいわ~」ニコニコ


322 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 00:27:23.88 ID:1sTWbVfuP
紬「ねえ唯ちゃん?」


律澪梓「!!」


唯「なあにーむぎちゃん」モグモグ

紬「もうーほっぺにクリームついてるの」

唯「ええーほんとにー?むぎちゃんとってくれる?」

紬「うん、じゃあちょっと動かないで…」

324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 00:32:05.76 ID:1sTWbVfuP
唯「うんっ」


ペロペロッ


紬「…うん。これで大丈夫よ?」ニコッ

唯「ありがとーむぎちゃん」ニコッ



澪梓率(……)ゴゴゴ


326 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 00:43:03.30 ID:1sTWbVfuP
律「…唯…」

唯「へ?なにりっちゃん?」

梓「…少し…少しでいいので…」

唯「ほえっ!?今度はあずにゃんっ!?」ビクッ

澪「外に…出ててくれないか…?」

唯(…なぜかわからないけけど…無性にここにいたくない気分にっ!?)

唯「あはは…じゃあちょっと出てきます…」


329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 00:58:18.65 ID:1sTWbVfuP
紬「あ、あの…やっぱりやりすぎ…」


律澪梓「やりすぎだあああぁああ!!」バン


紬「ご、ごめんなさーいっ!!」



梓「お、思わず敬語も忘れて叫んじゃいましたよ…」

律「いや梓あれはしょうがないというやつだ、うん」

澪「う、うらやましい…な…//」ボソッ


346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 16:03:36.91 ID:1sTWbVfuP
律「ったくむぎはなー」

紬「みんなごめんね?でももしみんなに同じようにクリームついてたら

  同じことしてたと思うのよっ!」キラーン

梓「あはは…むぎ先輩?目を輝かせて恐ろしいこと言わないでください?」

澪「は、ハレンチだっ!///」



唯(みんな…あたしゃ寂しいよ?…)シクシク


347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 16:11:25.23 ID:1sTWbVfuP
唯「長い長い旅路から…ようやく私はここに

  帰ってきた!」バン

律「そんな壮大な話じゃねーだろっ!」

唯「あははー気分を出してみましたっ」キラン

梓「なんなんですかそれっ!?」ガビーン



紬「唯ちゃん、唯ちゃん」

唯「ほええ?むぎちゃんなにー?」


348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 16:17:32.33 ID:1sTWbVfuP
紬「今週末ちょっと付き合って欲しいの」

唯「おおー了解!」


律(さすがむぎ…まったくもって動じないとはっ!)

澪(あれくらい私も簡単に誘えたらな…//)

梓(この2人がデート?…ううぅ…

  絶対おかしなことになるよ~…//)


349 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 16:32:25.71 ID:1sTWbVfuP
週末 朝 

紬「ふんふんふーん♪」

紬(楽しみだなぁー…うふふ~。

  …いいえ、私が楽しむだけじゃダメ。

  今日は唯ちゃんを楽しませるのが目標なのっ!

  紬、ファイおー!)グッ



唯「むぎちゃーん!!バタバタ

紬「あっ、唯ちゃん」

唯「ごめんねー!ちょっと遅れたよ~」アセアセ


351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 16:40:56.18 ID:1sTWbVfuP
唯「みんなとの約束もいつも待たせちゃっててさ~えへへ。

  いつも時間ちょうどくらいにはいるんだけど、

  なぜかみんなもういるんだ…うーんみんな早起きさんなんだよねっ」

紬(それはみんなデートをすごく楽しみにしてたからなの。ふふっ)

唯「…?どしたのむぎちゃんにこにこしちゃって」

紬「ううん、なんでもないの」


353 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 16:53:22.31 ID:1sTWbVfuP
唯「変なむぎちゃん」

紬「!」

紬(これは…チャンス…?ええチャンスよー!!

  今こそ唯ちゃんを楽しませるんだからっ!!)キラーン

紬「…唯ちゃん!」

唯「は、はいっ!?」

紬「へ、変なむぎとかけまして…

  変顔と解きます…その心は…」ボソッ


紬「変顔のむぎですーっ!!//」プー


唯「おおうっ!むぎちゃんが突然よくわからない事をっ!?

  でもなんかグッジョブ」グッ


355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 17:05:33.13 ID:1sTWbVfuP
紬(うう…なんかちょっと失敗しちゃったかも~//)

唯「むぎちゃんなんか無理してない?大丈夫っ?」

紬「ええっ?そ、そんなことないのよ?」

唯「そうかなぁ?私に合わせてくれる感じに思えたからさー。

  むぎちゃんらしくないというか…」

紬(はううっ!?なんか唯ちゃん鋭いっ!?)ギクリ


356 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 17:19:21.46 ID:1sTWbVfuP
紬「いいえっ!そんなことないわっ!!

  私ってこんなキャラだものっ!!」グッ

唯「うーん…だったらいいんだけどね?」

紬「あははは…」

紬(あ、危ないわ…。

  これはもうちょっと慎重さと大胆さが必要ね…

  しっかりするのよっ、紬?)


357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 17:32:21.73 ID:1sTWbVfuP
唯「ほんじゃあ移動しようか?そろそろ」

紬「そうね…うん」

紬(平常心、平常心と)

唯「今日はねー?

  いつもの私とは違う、大人な私でいこうと思ってるんだっ!

  ふふんっ、エスコートは任せなさいっむぎちゃん!」キラーン

紬(そうなのっ!?ここまではいつもと違いがわからないわ…

  唯ちゃん…)シクシク


358 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 17:47:53.07 ID:1sTWbVfuP
唯「というわけで、どこいこうかむぎちゃん?」ポカン

紬(唯ちゃん!さっそく決めてないのっ!?

  全然エスコートになってないわ!?)ガビーン

唯「うーん…お茶でもいいかなー?」

紬「うんそうね。それでいいんじゃないかしら」

唯「だねっ。そうと決まればれつごーだねっ」



2人は喫茶店にやってきました


359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 18:01:26.69 ID:1sTWbVfuP
唯「ふい~。部室じゃないのもたまにはいいねー?」

紬「そうねー?うふふっ」

唯「!」

紬「?どうしたの唯ちゃん」

唯「…それ私もやりたいよっ!」キラーン

紬(また何かが動き出したのね…)ゴクリ

紬(何でも受け止めてあげるわ唯ちゃんっ!)キラーン


360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 18:13:34.61 ID:1sTWbVfuP
唯「えへへ…ではではっ、ゴホンっ」

紬 ドキドキ

唯「お茶おいしいわ~うふふっ」

紬「はうぅっ」ゾクリ

唯「どうしたの?むぎちゃん大丈夫?うふふっ」

紬(な…な…な…)

唯「うふふっ」ニコニコ

紬(…な、なというかわいさなのっ!?

  ものすごい威力だわっ!!

  ああもうかわいい!!かわいいの~!

  もう堪らないっ!!いやぁ~///)ブンブン


362 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 18:26:03.59 ID:1sTWbVfuP
紬「…唯ちゃん…」

唯「なんてねっ?いやーやってみたかったんだよ!

  むぎちゃんの『うふふ~』ってやつ」

紬「唯ちゃん!!」バン

唯「ほわいっ!?」

紬「少し…おトイレに…いってきます」

唯「ど、どうぞ」

紬(うん…少し落ち着かないとダメ…これはもうダメ…)ハアハア


363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 18:36:22.93 ID:1sTWbVfuP
唯(むぎちゃん遅いなー)



紬(唯ちゃん…ハアハア…唯ちゃん…唯ちゃん!!

  ゆいちゃあん…ハアハア…ああっ…ああぁ!!

  だめぇ…かわいいのぉ…かわいいのぉ…!!)



紬「た、ただいまかえりました…//」

唯「おかえりむぎちゃん!」

紬(ごめんね唯ちゃん…粗相してしまいました…うぅ…//)


364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 18:44:23.02 ID:1sTWbVfuP
唯「はあ~結構ゆっくりできたし、そろそろいこうかむぎちゃん?」

紬「いく!?」

唯「?うん」

紬(いい加減…落ち着きなさいむぎ…//)

紬「い、いえっ!!なんでもないのよっ?」アセアセ

唯「そうなの?」

紬「いきましょう、ね?」


365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 19:07:44.40 ID:1sTWbVfuP


唯「むぎちゃん…お腹すちゃったよー」

紬「あっ、そうね。時間もいい頃合ね」

唯「うんうん」

紬「何か食べたいものある?唯ちゃん」

唯「ハンバーグかなっ!」キラーン

紬(それでこそ唯ちゃんね。うふふっ)


376 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 23:26:49.96 ID:1sTWbVfuP
とあるファミレスにて

唯「う~ん…」

紬(唯ちゃん…ものすごく悩んでるわ…?

  ハンバーグを頼むって言ってたはずなんだけど

  どうしたのかしら?)

唯「むうう~…むぎちゃん?」

紬「はいっ!?」ビクン

唯「私は今人生最大の悩みで苦しんでいます…」

紬(なんですって!唯ちゃん人生最大の悩みを抱えているのっ!?

  これは私が力になるしかっ)キラーン


377 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 23:37:20.33 ID:1sTWbVfuP
唯「これはむぎちゃんにも助けを求めることになりそうだよ…」

紬「ま、任せてっ!!私、唯ちゃんの力になりたいのっ!」グッ

唯「むぎちゃん!」

紬「ゆいちゃん!」

ガシッ



紬「それで…悩みというのはなんなのかな?」

唯「実はこのメニューにある『和風おろしハンバーグ』と

  『チーズハンバーグ』のどちらを頼めばいいのか…

  これは…選べんよっ!」

紬(それが人生最大の悩みなのっ!?)ガビーン


378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 23:45:36.77 ID:1sTWbVfuP


唯「むぎちゃんナイスっ!やはりチーズにはなにものも

  敵わないというのが実証されたよ、うんうん」モグモグ

紬「そう?それはよかったわ~」

紬(とりあえず力にはなれたみたい…)ホッ

唯「むぎちゃんのもおいしそうだねー?」

紬(…はっ!これは…澪ちゃんもやってもらったという…

  あれをできるチャンスではっ!?)

紬「もしよかったら…ひとくち食べる?」

唯「よろこんでっ!」

紬(チャーンスッ!!)キラーン


379 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 23:51:43.31 ID:1sTWbVfuP
紬「ゆ、ゆゆ唯ちゃん?あーん」

唯「あーん」

紬(ああっ…唯ちゃんが近づいてくる…//)

パクリ

唯「うーんおいしーよ~」モグモグ

紬(なぜ私はポテトを頼まなかったの…

  これじゃ指までパクリといかないわ…

  スプーンなんて…スプーンなんて!!)ウルウル

唯「?」


380 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 00:11:17.45 ID:5jHfajEfP
唯「おいしかったね~むぎちゃん」

紬「ほんとねー」

紬(はあ…

  ってこんなことで気を落としてる場合じゃないわ、紬!

  勝負はここからなのっ)グッ

唯「ほんとお腹一杯の大満足だよ~」


383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 00:31:54.68 ID:5jHfajEfP
紬「唯ちゃん」

唯「なあにー?」

紬「実は私、唯ちゃんといってみたい所があるのっ!」

唯「おおっ行こう行こう!むぎちゃんとならどこにだっていっちゃうよっ!」

紬(ああ…嬉しいこと言われちゃったわ~)ホワン

紬「うふふ~。じゃあ行きましょうね」

唯「うん!」


384 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 00:49:36.91 ID:5jHfajEfP
唯「こ、ここはっ!!」

紬「そう、ゲームセンターですっ。

  前にりっちゃんと来たんだけど、あまりに楽しかったものだから」

唯「むぎちゃん…グッチョイスっ」グッ

紬「そうっ!?よかった~喜んでもらえて」

唯「喜びの舞いを踊れるくらいだねっ!」

紬(ここでさらに唯ちゃんとの触れ合いも…ふふふ)キラーン


385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 01:08:49.93 ID:5jHfajEfP
唯「なにやるなにやるー?」ワクワク

紬「そうね~…」

紬(なるべく二人して…密着とかする感じの…

  いいわっ、それがいいっ!!)キラーン

紬「ええと…」

唯「むぎちゃん!アレやろう!!」

紬「あ、はーい…」


386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 01:19:33.92 ID:5jHfajEfP
チャリン

唯「さあてゾンビというゾンビを一網打尽だよっ!!

  準備はいいっ!?むぎちゃん!!」ワクワク

紬「おおー!」

紬(唯ちゃんを殺させないわっ!!

  私が守るのっ!!)

スタート!


387 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 01:23:31.28 ID:5jHfajEfP
バシュンバシュン

唯「ほっ!ほっ!あいたっ」

バシュンバシュン

紬「えいっえいっ」

バシュンバシュン



唯「むぎちゃん…私はもうライフが一個しかないのに

  むぎちゃん満タンだね…」

紬(私のばかぁぁ!!)ウルウル


389 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 01:36:54.97 ID:5jHfajEfP
ゲームオーバー!

唯「足を引っ張ってごめんなさい」ペコリ

紬「あ、あはは…ゲームなんだし気にしないでね?」

紬(唯ちゃんに謝らせてる…こんなはずじゃないのに~)シクシク

唯「次はむぎちゃん決めていいよ…」ズーン

紬(落ち込んでるわ~どうしよう…)アセアセ

紬「…そうだっ!唯ちゃんが得意なものってなにかあるっ?」


391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 01:49:10.56 ID:5jHfajEfP
紬(それで唯ちゃんに元気を取り戻してもらうのよっ!)キラーン

紬「私、全然きたことないからよくわからないの」

唯「私の…得意なもの…」

紬「うんうん!」

唯「…!」

紬(あの顔は…なにか思いついてくれたのかもっ)

唯「ふっふっふ…

  私にUFOキャッチャーやらせたら景品なくなっちゃうかもしれないよ?」キラーン

紬(大成功ねっ!)グッ

392 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 01:57:10.95 ID:5jHfajEfP
チャリン

唯「さあいけぇ!私の思いを乗せてっ!!」

ウィーン

紬(お、お願いっフィンガーさん!)

ガシッ

唯「いっけぇえええ!!」


ポロッ


唯「…」

紬「…」

394 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 02:03:50.45 ID:5jHfajEfP
唯「…まあね?さすがに一回で取れるなんて思ってないよっ?

  次、次ー!」

紬「そうよっ!がんばれ唯ちゃん!!」

ポロッ

ポロッ

ポロッ…

唯「すいませんさっきのウソです…調子いいこと言ってごめんなさい…」ズーン

紬(神様の…ばかああああ!!!)ダー


397 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 02:15:48.57 ID:5jHfajEfP
唯「ねえむぎちゃん?私ってなんで存在してるのかな…

  こんな屑生まれてこなければ…」ブツブツ

紬(唯ちゃんがついにキャラを忘れて自己否定までし始めてしまいました…

  いったいどうしたらいいのっ!?)ウルウル

紬「唯ちゃん!!」

紬(とにかく話題を変えなければっ!)

唯「なんでしょうか優秀で可憐で麗しいお嬢様の紬様…」ズーン

紬(ものすごく卑屈になってるわっ!!?)ガビーン


398 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 02:31:58.44 ID:5jHfajEfP
紬「目を…目を覚ましてっ!唯ちゃん!」

唯「やだなぁ?目を覚ましてって私今ようやくちゃんと自分が

  存在する価値なしだって認識できたところなのに…」ブツブツ

紬「もう!ちがうのー!」

紬(こうなったらもう…実力行使しかっ)

紬「…ごめんっ唯ちゃん!」

パシン


399 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 02:42:21.18 ID:5jHfajEfP
唯「…はっ!」

紬「唯ちゃん!?」

唯「なにか…真っ暗な闇のなかにいた気がするよ…」

紬(唯ちゃん…無事に帰ってこれたのね)ウルウル

唯「むぎちゃんが助けてくれたんだね?

  ありがとねっ!」グッ

紬「いいえ…唯ちゃんが自分で頑張ったから」

周りの客(なにやってんだこいつら…)


401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 03:00:19.55 ID:5jHfajEfP
唯「気を取り直していこう!」

紬(元気な唯ちゃんがようやく戻ってきてくれたわ~!

  よかった。ふふっ)

唯「むぎちゃんごめんね?余計な心配かけちゃって」

紬「そんなっ。気にしないで?」

唯「むぎちゃん優しい~だから大好きだよっ!」

紬(神様…さっきはあんなこと言ってごめんなさい…

  大好きなんて言われてしまいました!いやぁ~//)フルフル


402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 03:18:31.86 ID:5jHfajEfP
唯「うーん…あっ!そうだプリクラ撮ろうよむぎちゃん!」

紬「プ、プリクラっ!!」キラーン

唯「おおーっ!?むぎちゃんのテンションが高いよっ!?」

紬(プリクラ…ふたりで…密着…ふたりで…
  
  プリクラ万歳としかっ!)

唯「じゃあいこうっ」


404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 03:38:31.12 ID:5jHfajEfP
バサッ

唯「久しぶりだなー」

紬「…」ドキドキ

紬(…まずいわ…胸のトキメキが収まらない…

  ああもう…だってこんな密室でふたりきりなんだもん//)

唯「むぎちゃん?なんか顔真っ赤だよ大丈夫ー?」

紬「な、なんでもないのっ!

  ここここれは…そう!さっきから息を止める訓練をしていたの!」アセアセ

唯「あっなんだ、なるほどね~」

紬(唯ちゃんじゃなかったらたぶんアウトでした…)


405 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 04:40:22.09 ID:5jHfajEfP
唯「ええっとねー…」

背景を選択してください

唯「だってさ?むぎちゃん」

紬「背景…」

紬(どこでもいいけど…あっこれ)

紬「が、学校もあるのね…」

唯「あっ、ほんとだねー!教室っていつもと変わらないじゃんね~あはは」

紬「そうよねー?あはは…」

紬(ううっ…これがいいとは言えないわ…)


416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 14:52:17.13 ID:5jHfajEfP
唯「とみせかけてあえて選択っ!」キラーン

紬「ええっ!?良いの唯ちゃん!?」

唯「なんか他のもパッとしないしねー?

 やっぱり私たちって花の女子高生って奴だしさっ!」

紬(思わぬラッキーね!?ふふふ…

  これで気分は学校で…2人きり…なんてっ私ったらいやぁ~//)フルフル


417 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 14:59:10.47 ID:5jHfajEfP


唯「よしっ!これであとは撮るだけだねっ」

紬(ついに…)ドキドキ

3

唯「くるよくるよー!」

2

紬「あっ…と!」

1

唯「むふふふっ、むーぎーちゃん!」バッ

紬「はうぅっ!?ゆ、ゆいちゃんっ!?//」

カシャッ


418 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 15:08:13.22 ID:5jHfajEfP
唯「作戦成功っ!」キラーン

紬(唯ちゃんたらいきなり抱きついてきちゃった…

  ああっ…幸せ過ぎて怖いくらいです神様…//)ウルウル



唯「…っとこれでよーし。はいむぎちゃんの分ねっ」

紬「うん。ありがとっ」

唯「いえいえ~」

紬(宝物ができたわ~。ふふふっ♪)


419 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 15:33:24.60 ID:5jHfajEfP


唯「いんやーほんと楽しかったねぇ~?むぎちゃん」

紬「ほんとねー?唯ちゃんのおかげね」

唯「そんなことないよ~えへへ」

紬「…」

唯「むぎちゃん?」

紬「…あ、ごめんなさいっ!な、なにかしら?」

唯「…」


420 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 15:43:24.74 ID:5jHfajEfP
紬(あれっ…なんか少し…)フラッ

唯「むぎちゃん」

紬「な、なに…?」

ピトッ

唯「…体調悪いの?」

紬「…」

唯「今日はもう帰ったほうが…」

紬「ダメっ!!」

唯「…むぎちゃん?」


421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 15:48:55.84 ID:5jHfajEfP
紬「…あっ…ごめんなさい、急に大きな声だしちゃって…

  気にしないでね?う、うふふ~…」フラフラ

唯「むぎちゃん…そうだっ!

  とりあえずそこに座ろうっ?」

紬「…うん」



唯「…」

紬「…」


424 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 15:59:54.11 ID:5jHfajEfP
紬「なんで…なんでだろうね…?

  こんなに楽しいときに限ってこんな…」

紬「本当に…ほんとに…ね?…あ、あはは…」


唯「…」


紬(紬…しっかりして。

  ここで情けない姿は絶対にみせちゃダメ。

  そんなことをしたら…きっと優しいこの子は、

  私を心配しすぎてしまうわ。

  それだけは…それだけは嫌なの)


425 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 16:12:36.39 ID:5jHfajEfP
紬「…よしっ、むぎぱわ~全快っ!!」

唯「!」

紬「これでもう大丈夫!…あうっ…」フラッ

唯「むぎちゃん!!」ガシッ

紬「…えへへっ?

  まったく情けないわ~うふふ…」

唯「…」

紬(残念残念。でもしかたないよね?神様)

紬「…抱えてくれてありがとね?

  …でももう大丈夫です。むぎ再起動ーっ…なんてね?うふふ…

  でもこれだと…唯ちゃんに心配かけちゃうから…」


426 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 16:18:24.75 ID:5jHfajEfP
紬「今日はもう…」


本当はこんなこと言いたくない


紬「…」


やっぱり意地悪だよ…神様


紬「…うん。帰りますっ」ニコリ


427 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 16:37:33.29 ID:5jHfajEfP
唯「…むぎちゃん…」

紬「なあに?唯ちゃん」

唯「…この前、私あずにゃんに怒られちゃったんだ…」

唯「私ねー?こんなぼけぼけだからさぁ?

  怒ってもらうまでわかんないんだ」

紬「…」

唯「だからみんなにたぶんいつもすごい迷惑をかけててね…

  それでね?…それでね…」

唯「むぎちゃんが…むぎちゃんが調子悪くなったなっちゃったのもね?

  きっと…グスッ…私がはしゃぎ過ぎたせいでね…ううぅ…」


429 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 16:49:32.68 ID:5jHfajEfP
私はバカだ

こんなことを唯ちゃんに言わせちゃうなんて…


紬「…そんなことない…」ボソッ


唯「…グスッ…えっ?」

紬「唯ちゃんはなにも悪くないの」


私は自然と唯ちゃんを抱きしめていました


唯「…むぎちゃんやらかいね…」

紬「うふふ…ゆいちゃんだって…」


唯ちゃんていいにおいがするなぁ

なんて

この時私はそんなことを考えていました


430 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 16:55:51.57 ID:5jHfajEfP
紬「…こんな感じだったの~」ホワン


律「なんといいますか…なあ?」

梓「はい…なんか意外…でした」

澪(なんかいい話だなぁ…)ジーン


紬「うふふ…でもほんと楽しい一日でした」ニコッ


431 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:01:26.56 ID:5jHfajEfP


唯「なんか最近みんなとデートしすぎな気がします」

律「ふふふ…さあて唯…」

唯「へ?」

梓「条件は整いましたね…」

唯「あずにゃんまでっ!?」

澪「これで…これでやっとだな」

唯「な、なんなんでしょうかいったい!?」

紬「うふふ~♪」


432 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:07:25.84 ID:5jHfajEfP
「みんな、わかってるよな!?」

梓「はいっ!みんな一斉にいきましょう!!」

澪「お、おお!!//」

紬「せーのっ」


律梓澪梓「今一番気になってるのはだれですか!?」バンッ


唯「…」ポカーン


ドキドキ ドキドキ ドキドキ


唯「…うんっ」


唯「やっぱり…やっぱりみんなが大好きっ!!!」


おわり


433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:09:54.02 ID:5jHfajEfP
何日もぐだぐだやってしまったり
異常に投下が遅かったりといろいろすいませんでした
でもこの何日かけいおんメンバーのこと改めて考えられて
とても楽しかったです。やはりけいおん素晴らしいです
読んでくださった方等、ありがとうございました

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