スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
上条「……不幸だ」美琴「あんたまたリスカなんかして!」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 13:05:50.26 ID:PJNjSBnLO
上条「美琴さんじゃないですか、なんですか……いきなり上がり込んで」
美琴「いいから、そのカッターを床に置きなさい」
上条「……死にたいのに」
美琴「死んでもいいことなんてないわよ?生きてればいい事あるかもしれないじゃない」
上条「ハハ…いい事、ですか……第5位の美琴さんは言う事が違うなぁ……」
美琴「なにそれ……」
上条「俺は不幸なら第1位を超えられる自信があるんだけどなぁ……」
上条「美琴さんじゃないですか、なんですか……いきなり上がり込んで」
美琴「いいから、そのカッターを床に置きなさい」
上条「……死にたいのに」
美琴「死んでもいいことなんてないわよ?生きてればいい事あるかもしれないじゃない」
上条「ハハ…いい事、ですか……第5位の美琴さんは言う事が違うなぁ……」
美琴「なにそれ……」
上条「俺は不幸なら第1位を超えられる自信があるんだけどなぁ……」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 19:13:36.64 ID:PJNjSBnLO
美琴「ほら、ダラダラしないで身仕度しろ!」
上条「なんですか、一体…」
美琴「アンタ、今日補習なんじゃないの?」
上条「……いや、無いはず…」
prrrr
上条「はい、上条……はい…えぇ……はぁ……」
美琴「どったの?」
上条「馬鹿だから補習になりました……」
美琴「そ、そう…」
上条「不幸だ……死にたい…」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 19:23:28.13 ID:PJNjSBnLO
美琴「ほらほら、さっさとしろ!」
上条「わかりました……」
美琴「カッター放せ!死のうとするな!!」
上条「さっさとしろって…」
美琴「生きろ!学校行く用意しろ!」
上条「……終わりました」
美琴「見せてみなさい」
上条「子供じゃないんですから」
美琴「見せなさい。……カミソリとナイフは要らない。丈夫な紐も却下……これなに?」
上条「ただの薬で…」
美琴「問答無用、処分!」
バチッ
上条「あぁ……手に入れるの苦労したのに黒焦げ…」
美琴「うっさい黙れ生きろ」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 19:26:39.25 ID:PJNjSBnLO
上条「ノートとペンケース、教科書……だけ」
美琴「十分でしょ」
上条「……せめてカミソ…」
美琴「却下。ほら、行くわよ」
上条「……不幸だ…」
ベランダ
何か「……お腹減ったんだよ…」
禁書編・完
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 19:30:34.13 ID:PJNjSBnLO
美琴「ちゃんと学校行きなさいよ」
上条「…………急いで行きます」
美琴「素直になったわね。屋上と非常階段には行くなよ」
上条「……………行きませんよ」
美琴「ちゃんと目を見て言えやコラ」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 19:36:21.97 ID:PJNjSBnLO
小萌「はーい、上条ちゃんいらっしゃーい」
青髪「……傷、増えとるなぁ」
上条「……鉢植えが落ちてきました…」
土御門「つくづくよく生きてるにゃー、カミやん?」
上条「死にたい……死ねない…」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 20:04:15.18 ID:PJNjSBnLO
土御門「そういやカミやん、第三位と登校してなかったかにゃー?」
青髪「ほー、どうやってお近づきに?」
上条「……第三位って聞いて…」
土御門「ほうほう」
上条「殺してくれって頼んだ」
青髪「……そりゃあ…」
上条「電撃が右手に当たって消しちゃって…」
土御門「あー、プライド高そうだもんにゃー」
上条「…付き纏われる……不幸だ」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 20:11:54.95 ID:PJNjSBnLO
小萌「はーい、それ以上喋りやがったら補習追加3日ですよー」
上条「………先生」
小萌「はい、上条ちゃん。質問ですか?」
上条「何故、ワタクシの足と机に鎖が?」
土御門「飛び降りさせないためぜよ」
青髪「5回も飛び降り図れば当然やん?」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 20:17:08.12 ID:PJNjSBnLO
放課後
美琴「お、生きてるわね。感心感心」
上条「美琴さん…」
美琴「……当たり前だろ、くらい言い返さないの」
上条「…いや、素でそうだなぁ、と」
美琴「家、帰っても予定なんもないでしょ?」
上条「……ありま」
美琴「自殺計画は無しにしろ」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 20:24:19.90 ID:PJNjSBnLO
美琴「この先にさー、新しいラーメン屋出来たんだけど」
上条「はぁ」
美琴「……」
上条「……」
美琴「………食べに行こうくらい言えやコラぁぁ!!」
バリバリバリバリ
上条「うがっ!?」
パチューン
美琴「…大して効いてないでしょ」
上条「もう少し強めに……」
美琴「強かったら死んじゃうじゃん」
上条「是非ともお願いします」
美琴「うっさい黙れ生きろ」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 20:29:20.08 ID:PJNjSBnLO
夜・女子寮
美琴「あのさ、黒子」
黒子「はい、なんでしょうかお姉さま?」
美琴「死にたがってる奴がいるんだけどさ」
黒子「まぁまぁ、物騒な」
美琴「どうすりゃいい?」
黒子「そうですわねぇ、死にたきゃ死ね。と、突き放してみては?」
美琴「いや、それがさ…」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 20:34:37.88 ID:PJNjSBnLO
黒子「死ねない、ですか」
美琴「首を吊れば紐が切れ、飛び降りれば障害物に当たって重症で済み、手首を切れば発見される」
黒子「死にたくても死ねないとか……もしかして无?」
美琴「いや、額に文字は無かった」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:27:14.73 ID:Zonw4xb8O
黒子「死にたいのに死ねない」
美琴「能力者頼みでも死ぬ前に効果が無くなる」
黒子「なんと言いますか……不幸ですわね」
美琴「口癖のように言ってるし」
黒子「あり得ない高さから落ちるとか」
美琴「いや、殺したい訳じゃなくてさ」
黒子「テレポで上空1500mに送り付けるか…」
美琴「いや、だからさ…」
黒子「体内に異物を送り付け…」
美琴「人の話聴けよレズ」
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:56:44.35 ID:Zonw4xb8O
翌朝
美琴「おーっす…あれ、鍵かかってんじゃん…よっと」
バチッ……カチャ ←磁力で鍵開けた
美琴「おーっす、生きてるー?」
上条「………………」
美琴「勝手に上がるわよー…居ない」
上条「………………」
美琴「生体電気は感じるからどっかにいるんだけど…まさか?」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:40:23.19 ID:Zonw4xb8O
蛙顔「しかしまぁ、よく来るねぇ。彼も」
美琴「容体はどうなんです?」
蛙顔「死にはしないよ。傷痕も残さないようにする?」
美琴「……はぁ。どうでもいいです」
蛙顔「キミも大変だねぇ、彼氏があんなだと」
美琴「いや、違います」
蛙顔「それは置いといて」
美琴「置くな。否定を確認しろ」
蛙顔「警察に聴かれたときの為に状況を教えて」
美琴「朝、家に行ったら風呂に手首突っ込んでました」
蛙顔「いつもと同じね」
美琴「はい」
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:56:52.75 ID:Zonw4xb8O
上条「………………生きてる」
美琴「黙って生きろ」
上条「……なんで…」
美琴「は?」
上条「なんでこの上条ごときを生かすんですか…」
美琴「さぁ?」
上条「……不幸だ」
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:15:19.85 ID:6J/rk0+p0
美琴というよりアマガミのメデューサっぽい
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:25:29.33 ID:Zonw4xb8O
>>127
薫「誰がメデューサだゴルァァァ!!」
上条「!?」
美琴「!?」
薫「あれ……あ、部屋間違えた?ごめんねー」
上条「……不幸だ」
美琴「……不幸だわ」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:40:13.54 ID:Zonw4xb8O
美琴「取り敢えずさ」
上条「……はい」
美琴「アンタの部屋の鍵、もらったから」
上条「……はい?」
美琴「いや、顔赤らめんな死ね馬鹿」
上条「直ぐにでも…」
美琴「ごめん間違えた。生きろ」
上条「……」
美琴「残念がるな、生きろ」
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 01:08:15.03 ID:zf4RWiORO
美琴「警察とかに聴かれると面倒くさいから、合鍵もらったの」
上条「…あぁ、なるほど」
美琴「むしろ死のうとするな」
上条「……生きていてもいい事ありませんし…」
美琴「そんなことないでしょ」
上条「……例えば何がありますか」
美琴「え?………えーと…ほら、アタシみたいな美少女とお近づきになれた!」
上条「……」
美琴「……」
上条「……」
美琴「なんか言え…恥ずかしい」
上条「……そうですね…」
美琴「ちょ…真に受けるな……恥ずかしい」
上条「……どうしろと……」
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 12:35:57.24 ID:zf4RWiORO
昼休みにちょっとだけ
数日後
美琴「おーっす、元気してる?」
上条「……せめてインターホン鳴らしてください…」
美琴「あぁ、ごめん。いつもの癖で」
上条「……癖…」
美琴「鳴らしても返事ないし、6割方手首切ってるじゃない?」
上条「……それで風呂場を覗きながら入ってきたんですね」
美琴「……癖よ、癖…」
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 12:39:06.39 ID:zf4RWiORO
上条「…それで、今日は何かご用意ですか……」
美琴「ハンバーガー屋、付き合って」
上条「……ハンバーガー?」
美琴「ゲコ太キャンペーンやっててさ、コンプしたいんだけど、数多くてねー」
上条「………」
美琴「……なによ」
上条「……可愛いですね」
美琴「ッ!? う、うっさい黙れ馬鹿死……待った!生きろ!窓開けるな!!」
上条「許可が出たかと…」
美琴「うっさい許可なんかしないから生きろ」
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 12:45:22.24 ID:zf4RWiORO
上でちょっと出た3×3禁書も書いてみたい気がする
こねくり回してみるか…
美琴「スペシャルバリューセット2つ」
店員「ご一緒に…」
上条「…ぁ、シェイクを…」
美琴「要りません」
店員「では以上ですね。スペバリュつー」
上条「……」
美琴「? どったの?」
上条「……いえ、不幸だなぁ…と」
175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 12:50:30.98 ID:zf4RWiORO
上条「……混んでますね」
美琴「持ち帰りにすりゃよかったかなー」
上条「…相席ならありそうですね」
美琴「………巫女さんがいる」
上条「……他いっぱいですね」
美琴「……あ、あのー。相席、よろしいですか?」
秋沙「………苦しい」
美琴「……OKってことで」
上条「え……?」
214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 22:19:53.94 ID:zf4RWiORO
美琴「梅干しゲコ太…アンコモンか……」
秋沙「…苦しい…」
上条「……」
美琴「あ、信玄ゲコ太じゃん!やたっ!レアレア~」
秋沙「……うーん…うーん…」
上条「……あの、美琴さん?」
美琴「ん、何?」
上条「この苦しんでる巫女さんは?」
美琴「食べ過ぎでしょ?あぁん、ゲコ太可愛い…」
秋沙「うーん!」
上条「……………不幸だ」
216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 22:28:07.86 ID:zf4RWiORO
上条「……大丈夫…ですか」
秋沙「100円」
上条「……はい?」
秋沙「100円貸して」
美琴「…食べ過ぎでしょ」
秋沙「いや、流石にもう食べない」
美琴「ふむ。して、その心は?」
秋沙「食べ過ぎて電車賃が無い…」
上条「……」
美琴「……」
220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 22:40:36.94 ID:zf4RWiORO
美琴「貸すのはいいけど、いつ返す?」
秋沙「まぁ…おいおい」
上条「……会えたら返す、と」
秋沙「そんな感じ」
美琴「あのねぇ、学生には100円だって惜しい時が…」
秋沙「5倍にして返す」
美琴「……スペシャルがもう1セット分…」
上条「……美琴さん?」
224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 22:58:35.33 ID:zf4RWiORO
美琴「おっけ、貸すわ。はい100円」
秋沙「ども」
美琴「で、名前と住所は?」
上条「……」
秋沙「姫神秋沙、三沢塾に住んでる」
美琴「は?塾に住んでる?」
上条「……不幸ですね」
秋沙「以外と悪くない」
227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 23:34:10.93 ID:zf4RWiORO
翌々日
美琴「さ、出掛けるわよ」
上条「……?」
美琴「…なにその不思議そうな顔。あとそのナイフを置け」
上条「……え、ワタクシもですか?」
美琴「もちろん。証人なんだし」
上条「100円の為に…………不幸だ」
美琴「何言ってんの」
上条「はい?」
美琴「500円」
上条「……」
美琴「ゲコ太1つ分」
上条「………」
234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 00:18:49.36 ID:5qJjUOyEO
色々あって
アウレオルス「死ね」
秋沙「ぁ……」
上条「!」
美琴「ち、ちょっと…マジ!?」
上条「………」
アウレオルス「怒るか。自ら歩み寄るとは」
上条「……死ね、と思えば殺せるんですね…」
アウレオルス「当然。我が黄金錬成は完璧」
上条「……お願いします、殺してください」
アウレオルス「なにそれ怖い」
237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 00:30:45.25 ID:5qJjUOyEO
美琴「オルァァァ!」
バリバリ!
アウレオルス「なっ、鍼が地面に…吸い付いてッ」
美琴「さっきから見てたけどさ…アンタ、何かしらするとき、その鍼を刺してるよね……」
アウレオルス「はっ、鍼…床にッ」
美琴「床に磁力持たせたの。鍼が無きゃ脆いもんねー」
アウレオルス「ひ…ヒィ!?」
美琴「チェストォォォォッ!」
アウレオルス「ぐえ……」
ステイル「……回し蹴りて…なんやのそれ……」
上条「……死にそこなった…」
美琴「ビクトリー」
239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 00:36:30.72 ID:5qJjUOyEO
美琴「もしもーし……あ、ちょっと来なさい」
上条「……」
美琴「手、貸して」
上条「はぁ……」
秋沙「ごほっ……いきてる?」
美琴「変なものにはアンタの手、よく効くわよね」
上条「……はぁ」
秋沙「あの……どうして…」
美琴「500円」
269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 12:24:15.87 ID:5qJjUOyEO
美琴「……ダブった…」
上条「…あの、美琴さん」
美琴「なに?」
上条「……毎日ハンバーガーは流石に…」
美琴「アンタはまだ昼だけじゃない」
上条「………まさか?」
美琴「…………昼夜よ」
上条「……」
美琴「ここで食べて、持ち帰りで買って、寮の夕食食べて、夜食として食べる」
上条「……飽きませんか」
美琴「…黒子はポテトの匂いがするだけて震えだすわ」
上条「……不幸じゃなかった…?」
307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 00:56:29.13 ID:pQE2Rv5yO
美琴「ただいまー」
黒子「ひっ……」
美琴「なによ…そんなに身構えなくても…」
黒子「お、お姉さま…今日は……」
美琴「あぁ、大丈夫だって」
黒子「………本当のようですわね…ポテトの匂いも無いようですし……」
美琴「でしょ?+20円でナゲットのセットにしてきたから」
黒子「………不幸ですの…」
美琴「コンプまであと4つ。協力してね」
黒子「……死にたいですわ」
美琴「……って、拒否られたから今日から2セットということで」
上条「……死にたい」
美琴「つべこべ言わずに食べて生きろ」
320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 05:59:39.88 ID:pQE2Rv5yO
ミサカ「……ビル風が強い。3度修正」
カチャ…ギィィ……
ミサカ「…横風。2度修せ…?」
上条「……よいしょ」
ピョイ…がしっ!
上条「……飛び降れなかった…不幸だ……」
ミサカ「うるさいです黙ってください生きなさい。と、ミサカは叱咤します」
321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 06:07:26.43 ID:pQE2Rv5yO
ミサカ「予定が狂ってしまいました。と、ミサカはため息混じりに貴方を睨み付けます」
上条「……美琴さん、こんな夜中に寮抜け出していいんですか…」
ミサカ「ミサカはミサカですが、美琴お姉さまではありません。と、ミサカ簡潔に説明します」
上条「……妹さんでしたか…」
ミサカ「はい。と、ミサカは…」
上条「死なせてもらえませんか…たとえばその銃…」
ミサカ「うるさいです黙ってください生きなさい。と、ミサカは死にたがりの貴方を睨み付けて叱咤します」
329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 10:07:37.71 ID:pQE2Rv5yO
翌朝
美琴「………」
上条「……お悩みですか…?」
美琴「ん…ま、ね」
上条「……心中しますか?」
美琴「何言ってんの。死ぬなら一人で……じゃなくて死ぬな……さっそく首を吊るな!」
バチッ! ぶちん…ぼて
上条「…ロープを焼き切るなんて……」
美琴「悩んでるのがアホらしくなるわ……」
上条「……昨夜、妹さんに会いましたよ」
美琴「ッ!……何処で…」
上条「飛び降りようとしたら止められました」
美琴「……色んな意味で頭痛いわ…」
335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 12:16:01.69 ID:pQE2Rv5yO
美琴「よし、うじうじ悩んでも仕方ない」
上条「死にますか?」
美琴「……死ぬかも」
上条「……逝きましょう」
美琴「……変換違う気がするけど手伝って」
上条「もちろんです!」
336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 12:25:26.26 ID:pQE2Rv5yO
で、夜
一方「ほらほらァ、逃げてみろよォォッ!」
ミサカ「ごほっ…うぐ……」
美琴「待ちなさい、アクセラレータ!」
一方「あぁン?おやおや、第三位のレールガンさんじゃあないですかァ……で、なンなンですかァ?そいつァ…」
上条「は、はは…凄い……」
一方「たりめェだろォ?なんたって俺様は学園都市の第一位…」
上条「素敵だ……」
一方「あァ?」
上条「これなら殺してもらえる……」
一方「…………なにそれ怖い」
338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 12:31:36.63 ID:pQE2Rv5yO
一方「おらァァァッ!」
バキーン
上条「………ごほっ…」
一方「痛ェだろ!?諦めろよォォ!」
上条「ふ、フヒッ……ヒヒヒ…」
一方「来るな…来るンじゃねェェッ!」
ドカァァァン!
上条「ヒヒ…いいんです…その調子で………殺してください…」
一方「来るな…来ないでェェェ!!」
340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 12:38:08.63 ID:pQE2Rv5yO
ガシッ
一方「ヒィ!」
上条「お願いします…殺して……ベクトル変換でしたっけ?それで血流を変えたり…」
一方「…う……」
上条「生体電気を集めて脳を焼いたり…」
一方「うわ……」
上条「なんでもいいんです……殺してくださいよォォ」
一方「うわァァァァァァァ!!」
美琴「……隙あり」
バチン!
一方「ぁ……」
ドサッ
美琴「ビクトリー」
ミサカ「………展開がおかしいとミサカは正直に思ったことを口にします」
上条「…起きて…起きてくださいよ……殺してくださいよ………」
345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 12:45:50.29 ID:pQE2Rv5yO
蛙顔「…今回は派手だねぇ」
美琴「全身打撲、骨折、内出血…重症ですよね、普通」
蛙顔「うん、相当死神に嫌われてるねぇ、彼」
美琴「死ねないじゃなくて、死なない強運みたいな?」
蛙顔「そんなもんだね。ま、夫婦喧嘩はほどほどにね」
美琴「ちげーよ、インスマウス面」
上条「……不幸だ…死ねない…」
352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 15:11:13.70 ID:pQE2Rv5yO
美琴「退院おめでとー」
上条「あ、ありがとうございます…」
美琴「さ、退院パーティーしましょうか!」
上条「…いや、そんな…」
美琴「もう場所とってあるんだって。ほらほら!」
上条「……ここは…」
美琴「…………ハンバーガー屋……」
黒子「………も…ぅ…限界…です…の…」
上条「……まさか………」
美琴「……キャンペーン、今日まで…だから……」
上条「……死にたい…」
373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 19:11:00.26 ID:pQE2Rv5yO
黒子「大体中身が解らないようになっていて、店員がランダムに渡すのがいけないのです」
美琴「……ぁ」
上条「……これでなんセット目…」
黒子「…まだ6セット目ですわね。私のと合わせても10セットですの…」
美琴「ありがとう、揃った!」
上条「まだ20セットくらいある……」
黒子「…言わないでくださいまし……」
美琴「だ、だからね…おかげさまで無事揃いました……」
上条「追加でなんセットかな……」
上黒「……不幸だ・ですわ……」
378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 19:20:44.66 ID:pQE2Rv5yO
美琴「いや、だからね、揃ったんだってば…」
黒子「しかしこの白井黒子!お姉さまの為ならば体重の増加程度耐えてみせます!」
上条「……ポテトどうぞ」
黒子「ヒィ!ぽ、ポテトは…ポテトはらめぇぇぇ!」
美琴「……仲いいのね、アンタ達」
上条「美琴さん、応援呼びませんか…このままだと食べきれません…」
黒子「この際、店のゲコ太キャンペーン分頼んでみます?流石に揃うと思いますわ」
美琴「……いや、だから…揃った…」
黒子「な…そういう大切なことは早く言ってくださいまし!」
上条「……長かった…」
美琴「………ごめん」
379 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 19:27:04.33 ID:pQE2Rv5yO
黒子「さて………どうしましょう」
美琴「……20セット手付かず…」
上条「……喉に詰め…」
美琴「却下」
黒子「揃ったことですし、棄て…」
美琴「それはよくない」
黒子「…ですよねー」
禁煙「すている~お腹減ったんだよ」
ステイル「はいはい…じゃ、そこのハンバーガー屋にでも……あれ?」
美琴「ん?」
上条「……あ」
火織「? どうしました、ステイル?」
381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 19:35:02.66 ID:pQE2Rv5yO
ステイル「いつぞやはありがとう。神裂、彼女らがアウレオルスからインセンティブを助け出すのに協力してくれた…」
神裂「あなた方が…」
美琴「あー、気にしない気にしない。ついでだったから」
引退「お腹減った……」
黒子「!?」
上条「…美琴さん」
美琴「そうね。良かったら食べていかない?」
インフレ「ご馳走様!」
神裂「…一瞬で…」
ステイル「…すまない、弁償を…」
美琴「助かりました」
ステイル「は?」
384 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 19:38:14.01 ID:pQE2Rv5yO
翌日
小萌「とりあえずですねー、上条ちゃんと御坂さんの二人が悪巧みしたとかでー」
上条「…いえ、なにも…」
小萌「ゴタゴタが収まるまで学園都市から離れた方がいいのです」
上条「……いえ、ですから…」
小萌「それなりに良い場所らしいですよー」
上条「あの……何がなんだか…」
小萌「相手は女子中学生なのでー、手を出すと犯罪者になりますので気を付けてくださーい」
上条「……………え?二人?」
386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 19:43:12.84 ID:pQE2Rv5yO
上条「……あの」
美琴「うっさい何も言うな」
上条「……」
美琴「シスターズを助けることしか考えてなかった……」
上条「…海、らしいですよ」
美琴「……文句言ったところでタクシーは学園都市に帰らないでしょ」
上条「まぁ、そうですが…」
美琴「この際、楽しんでやる…」
上条「……また振り回される…不幸だ…」
394 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 20:37:04.05 ID:pQE2Rv5yO
女将「いらっしゃいまし」
美琴「お世話になりまーす」
上条「……重い…不幸……だ…」
女将「お部屋へ案内します。こちらへ」
美琴「ほら、アタシの部屋まで頼むわよ」
上条「不幸だ…死にたい…」
美琴「………相部屋…?」
女将「えぇ、ご予約のお部屋は一つです」
上条「は」
美琴「……へ?」
396 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 20:44:35.27 ID:pQE2Rv5yO
美琴「アンタ、荷物結構あるけど…何入ってんの?」
上条「いえ、たいしたものは……」
美琴「見せなさい!」
上条「やめっ…いやああああ」
美琴「さっさと見せろ!オボコじゃあるめぇし!」
上条「……美琴さん、オボコの意味知ってます?」
美琴「ん?知らない」
401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 20:49:23.23 ID:pQE2Rv5yO
美琴「……最近治まったと思ったら……」
上条「……三つ子の魂、百まで……」
美琴「アンタ三歳から死にたがってたの?」
上条「言葉のアヤですよ……」
美琴「鎖に鉄アレイ、ロープ、手錠…溺死する気?」
上条「海といえば溺死ですよね」
美琴「うっさい黙れ全力投球で生きろ」
404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 20:55:29.60 ID:pQE2Rv5yO
電池無いから、いつ書き込みが止まるかわからん
美琴「自殺抜きで海行くわよ」
上条「……足がつるのは仕方ないですよね」
美琴「アンタは海入るな」
上条「殺生な……」
美琴「さて、水着……」
上条「……」
美琴「……出てけ」
上条「……あぁ、恥じらいは残ってるんですね」
美琴「…後悔させっぞコノヤロウ…」
407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 20:59:24.90 ID:pQE2Rv5yO
浜辺にて
美琴「……」
上条「…?お早いお帰りで」
美琴「……後悔したのはアタシだった…」
上条「…は?」
美琴「クラゲだらけ……刺されて痛い……不幸だ…」
上条「…一緒に死にますか」
美琴「アンタは生きろ…アタシが逝く」
上条「……ずるい」
美琴「痛い……楽しみだったのに…」
410 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:06:53.28 ID:pQE2Rv5yO
女将「お帰りなさいまし。海はクラゲだらけだったでしょう」
美琴「……知ってたなら早めに言って頂けると幸いです」
主人「ごほっ…お連れ様から連絡がありまして、今日中には到着できそうにない、と…」
上条「……そうですか」
美琴「……」
女将「ご夕食、お部屋にお持ちします」
美琴「お願いします」
女将「ビールと日本酒、どちらをお持ちしましょうか」
上条「日本し」
美琴「結構です。未成年ですから」
412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:11:43.71 ID:pQE2Rv5yO
美琴「お刺身美味しー」
上条「……ぅ、グスッ…」
美琴「ちょ、何泣いてるの…」
上条「…こんなに美味しい物があるなんて…」
美琴「泣くほどじゃないでしょ?…でも、こんな小さな幸せでもあるんだからさ…死にたいなんて言うのやめ…」
上条「ハンバーガー以外の味が久し振りで……グスッ」
美琴「………」
美琴「うん、ホントごめん……」
413 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:16:09.45 ID:pQE2Rv5yO
美琴「さあさあ、本命!」
上条「心中ですか?」
美琴「うっさい黙れ老衰するまで生きろ。露天風呂よ、露天風呂」
上条「……露…天……風呂」
美琴「混浴は無いから」
上条「………解ってますよ」
美琴「アタシの目を真っ直ぐ見て言え」
455 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 09:59:31.03 ID:APobog9aO
上条「……何故…」
主人「お嬢ちゃんから゛なにをしでかすか判らないから゛と、言われまして…」
上条「……」
主人「…お背中、流しましょうか?」
上条「…死にたい……」
456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 10:07:56.81 ID:APobog9aO
美琴「いいお湯だったー……どったの?」
上条「……いえ…」
美琴「そんな死にたかったの?」
上条「……大分」
ガチャ
美琴「………ちょ…」
上条「……布団は一つ、枕は二つ…」
美琴「……YESNO枕……じゃない!?YESしかねぇ!」
上条「……床に寝ます」
美琴「その判断は正しい」
457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 10:12:59.88 ID:APobog9aO
美琴「あ、手錠貸して」
上条「? どうぞ」
美琴「右手」
上条「……はい?」
ガチャン
上条「……なにを?」
美琴「逃げ出さないようにってか、死ににいかないように」
ガチャン ←美琴の左手に
美琴「はい、サクッと寝るわよ」
上条「………」
美琴「ぐぅ…」
上条「……眠れません…」
463 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 11:29:36.63 ID:APobog9aO
美琴「ん…んんっ、あー…よく寝たーっ」
上条「……おはようございます…」
美琴「うわっ!?」
上条「……正直、そのリアクションは傷つきます…」
美琴「あ?あー、そうか…ごめん」
上条「……眠れませんでした…」
コンコン
女将「おはようございます」
美琴「は、はい!?」
女将「朝食のご用意が…」
美琴「はーい、ただいま…鍵外すよ」
上条「手首痛い…」
美琴「ん?自分だと外しにく…」
464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 11:32:16.77 ID:APobog9aO
ガチャ
女将「………」
上条「……なにか?」
女将「…中学生の女の子に手錠…いい趣味で」
美琴「断じて違…え、シスターズ?」
女将「…はい?」
主人「朝食、お持ちしました…女の子に手錠……」
上条「……え?」
美琴「それはもういい……ステイルさん?」
465 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 11:39:44.99 ID:APobog9aO
美琴「……何が起きてるのかしら」
上条「…美味しい」
美琴「…アンタの親御さん、今日到着するのよね」
上条「……予定では」
美琴「それ見て判断するしかないのか……つか、どっきりにしてはおかしい…」
上条「いい天気だ……自殺日和じゃない……欝だ死のう」
美琴「うっさい黙って世紀末すら乗り越えるほど生きろ」
510 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:27:29.45 ID:APobog9aO
乙姫「おにぃちゃぁーん!」
上条「……い!?」
美琴「あれ、アンタの担任じゃない?」
乙姫「おにぃちゃんおにぃちゃん!」
上条「……年相応に見える」
美琴「……違和感がない…」
親父「久し振りだな、当麻」
上条「……変化なし」
美琴「ラジャ」
母「あらあら、乙姫ちゃんは当麻が大好きなのね」
美琴「ぶっ!く、黒子…はぁ!?」
557 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 10:22:49.22 ID:IjfMklUuO
親父「ほら、土産だ。なんと言ったか…無名祭祠書とかだったかな」
上条「……あぁ、サンキュ」
親父「彼女ちゃんには、この宝石…輝くトラペゾヘドロンだったかな?」
美琴「違います………両方、本物じゃあるないな…」
親父「いやいや、手に入れるのに苦労したんだぞ」
美琴「もしかして、当麻さんは小さい頃から感受性強かったとか?」
親父「うーん、言われてみれば…強かったと思うよ」
上条「変わった親父ですよね…」
美琴「…アンタがそうなったのって、親父さんのせいじゃないのか……」
562 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 12:33:09.70 ID:IjfMklUuO
美琴「…もうなにがなんだか…」
上条「……すみません」
美琴「いや、アンタのせいじゃないでしょ?」
上条「…いえ、親父が彼女とか」
美琴「え?あ、いや、気にしなくていいから!アンタだって嫌でしょ!?」
上条「………嬉しかったです…」
美琴「…頬を赤らめるな両手を顔にあてて照れるなこっち見つめんなお前は乙女かコラ」
上条「……お詫びに命を差し上げます」
美琴「いらないから自力で生きろ」
563 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 12:38:25.76 ID:IjfMklUuO
スク水「問一。うんぬんかんぬん」
上条「…え?」
スク水「問一をもう一度。なんたらかんたら」
美琴「変態だ…リアル変態がいる…」
スク水「訂正一。変態ではない」
上条「殺してくれるんですか…」
スク水「……回答によっては」
上条「是非お願いします」
スク水「……異常。こわい」
美琴「リアル変態発見なう…と」
564 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 12:41:50.16 ID:IjfMklUuO
上条「お願いします、その物騒な物で一思いに…」
グイ……ぱきーん
スク水「う、うわァァぁ…ぁ………」
美琴「……消えた………目標ロストなう…と」
上条「……逃げられた」
土御門「……出番失った」
651 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 12:24:54.61 ID:TflFaqKrO
インフルエンザ「火織、カキ氷おいしいんだよ」
火織「えぇ、とても。…どこぞに確認を取りましたが、ミーシャという人物は居ないそうです」
美琴「……えーと、佐天涙子…?」
ステイル「中身はステイルだ」
上条「……可愛いですね」
ステイル「あぁ、胸も大きい」
美琴「アンタ、戻ったらぶっとばすわ」
土御門「インド洋を庇った結果にゃー、許してやって欲しいぜよ」
653 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 12:32:27.86 ID:TflFaqKrO
美琴「で、その居もしないスク水恥女が原因じゃないわけ?」
ステイル「そうみたいだね。今となってはミーシャの正体はわからないが、原因じゃない」
火織「大規模な魔術です。私達以外に姿が変わっていない犯人を見つけるのは至難かと…」
上条「…親父」
美琴「あぁ、親父さん?」
土御門「カミやんの親父さんがどうしたぜよ」
上条「姿、変わってません……」
火織「犯人確定」
ステイル「話、聴きに行こうか…」
上条「…すみません、責任をとって死にます…」
美琴「飛ぼうとするな時の最果てまで生き抜けろ」
654 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 12:37:30.66 ID:TflFaqKrO
美琴「そう言えば、親父さんにこんなもの貰ったんだけど…」
火織「!?」
ステイル「か、輝くトラペゾヘドロン……偽物じゃないかな」
インテル「…本物かも。呼び出してみる?ナイアラトテプ」
ステイル「ダメだ」
上条「…この本ですが…」
インター「無名祭祠書……うん、本物だね…」
土御門「何者ぜよ、カミやんの親父さん…」
656 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 12:41:10.86 ID:TflFaqKrO
で、
上条「……なんでオカルトに手を染めたんですか…」
親父「……」
火織「偶然ですよね?」
ステイル「…魔術の気配は無いしなぁ」
親父「姿が変われば、息子の自殺癖が治るかと……」
美琴「マジで犯人かい!」
バリバリ
親父「あふん」
658 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 12:46:17.05 ID:TflFaqKrO
土御門「よっこらしょ」
どかーん
火織「儀式場も破壊したし」
ステイル「もうすぐ姿も戻るだろ」
インタビュー「払った犠牲は大きかったんだよ…」
上条「……ずるいです…代わりに俺が死ねば良かったのに…」
美琴「…ありがとう。安らかに…」
土御門「死んでねーよ」
677 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:11:52.80 ID:TflFaqKrO
シェリー「がんばれー、エリス」
黒子「そこの等身大フィギュア!ジャッジメントですの!」
シェリー「………」
黒子「暴れ回るのをお辞めなさ……なんですの…」
シェリー「……可愛い…あぁ…私のエリス…」
黒子「ひ、ヒィ!?」
シェリー「さぁ、エリス…私と一つに…一つに、一つに…」
黒子「お、お姉さまぁぁ!?私、貞操の危機ですわ!」
678 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:16:39.22 ID:TflFaqKrO
シェリー「……お姉さま……肉親?」
黒子「え?いや、違いますけど……」
シェリー「…………悔しい」
黒子「は?」
シェリー「私のエリスにお姉さまなんて呼ばせるなんて…」
黒子「いや、意味わかんねーですの」
シェリー「お姉さまとやら…私のエリスを……返して貰う…」
黒子「エリスじゃありませんの…」
シェリー「ふ、ふふ…ふふふふふふ」
黒子「話を聴け」
681 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:25:14.40 ID:TflFaqKrO
黒子「お姉さま!」
美琴「うわっ!?びっくりした…」
黒子「ゴッドイーターやってる場合ではありませんの!」
美琴「は?」
黒子「メンヘラレズビアンが出ましたの!」
美琴「……あぁ、うん…目の前にいる」
黒子「私ではなく!ジャッジメントで現場に行きまして」
美琴「うん」
黒子「メンヘラレズに迫られまして」
美琴「うん」
黒子「逃げ帰りました」
美琴「現場放棄したのか」
682 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:30:48.95 ID:TflFaqKrO
美琴「はいはい、バリバリっとやってくればいいの?」
黒子「いえ、アレは近づかない方が良いタイプですの」
美琴「あぁ…そう……」
黒子「…なにをしてますの?」
美琴「出掛ける用意」
黒子「お姉さま、話を聴いていました?」
美琴「聴いたよ、メンヘラに近づくな、でしょ」
黒子「……」
685 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:45:56.46 ID:TflFaqKrO
ゲーセン
美琴「あ、メンヘラの見た目聞いてなかった…ま、いいか」
上条「…なんですか…急に……」
美琴「いやさ、変態が暴れてるって聞いたから」
上条「……そうですか」
美琴「ほら、あれ。特大ゲコ太ぬいぐるみ」
上条「……クレーンの幅より大きいじゃないですか…」
美琴「気合いで取って」
上条「……死にたい…」
美琴「あれ取ってからね」
688 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:57:08.35 ID:TflFaqKrO
上条「……あ、美琴さん」
美琴「何?」
上条「ゴスロリ、初めて見ました」
美琴「ホントだ…あーゆーの好きなの、アンタ」
上条「いえ、別に。言えば着てくれるんですか」
美琴「……ちょっと着てみた…着ないわよ!」
シェリー「…………」
美琴「あー、手首に包帯…アンタと同じタイプみたい」
上条「……隣に白井さんいますが…」
美琴「ホントだ」
シェリー「ふふ、私のエリス…」
美琴「……………アレだ」
上条「はい?」
美琴「メンヘラレズ…」
690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 21:03:06.72 ID:TflFaqKrO
シェリー「……何」
美琴「い、いえ!何も…」
上条「白井さん、こんにちは」
美琴「ちょ、馬鹿…」
シェリー「私のエリスに…何?」
上条「あ、白井さん。髪にゴミ付いてます」
ぱきーん
シェリー「ッ!?わ、私のエリスがぁぁぁ!!」
上条「ご、ごめんなさい…」
シェリー「………死のう…」
上条「…責任取って死にます…」
美琴「二人して手首切ろうとするな!二人で生き延びろ!!」
694 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 21:07:47.02 ID:TflFaqKrO
シェリー「……死なせてください…もう、生きる意味がありません」
上条「何言ってるんですか……俺が死ねばいいんです…」
シェリー「…死にましょうか……」
上条「…そこに良い高さのビルがあります……」
シェリー「飛びましょうか……」
上条「飛びましょう……」
シェ条「……そういうことで…」
美琴「意気投合してるところ悪いが死の概念を棄てろ」
738 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 12:20:55.82 ID:3d+BK9bEO
美琴「それで、なんでシェリーさんは死にたいの」
シェリー「…恋人が死にまして…不幸です…」
上条「……生まれつき不幸で…」
ガシッ
美琴「固い友情が芽生えた?」
シェ条「共に死のうと思いました」
美琴「アイコンタクトで心中の計画を練るな。つか、二人で生き延びろ」
数年後。二人は婚約し、不幸ばかりの人生から幸せをつくり、細々と生きたとか
美琴はおまえらの嫁だからしらない
いつ落ちるか判らないから取り敢えずこれで一区切りってことにさせてくれ
ポチポチの駄文なのに保守してくれた方々、ありがとう
美琴「ほら、ダラダラしないで身仕度しろ!」
上条「なんですか、一体…」
美琴「アンタ、今日補習なんじゃないの?」
上条「……いや、無いはず…」
prrrr
上条「はい、上条……はい…えぇ……はぁ……」
美琴「どったの?」
上条「馬鹿だから補習になりました……」
美琴「そ、そう…」
上条「不幸だ……死にたい…」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 19:23:28.13 ID:PJNjSBnLO
美琴「ほらほら、さっさとしろ!」
上条「わかりました……」
美琴「カッター放せ!死のうとするな!!」
上条「さっさとしろって…」
美琴「生きろ!学校行く用意しろ!」
上条「……終わりました」
美琴「見せてみなさい」
上条「子供じゃないんですから」
美琴「見せなさい。……カミソリとナイフは要らない。丈夫な紐も却下……これなに?」
上条「ただの薬で…」
美琴「問答無用、処分!」
バチッ
上条「あぁ……手に入れるの苦労したのに黒焦げ…」
美琴「うっさい黙れ生きろ」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 19:26:39.25 ID:PJNjSBnLO
上条「ノートとペンケース、教科書……だけ」
美琴「十分でしょ」
上条「……せめてカミソ…」
美琴「却下。ほら、行くわよ」
上条「……不幸だ…」
ベランダ
何か「……お腹減ったんだよ…」
禁書編・完
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 19:30:34.13 ID:PJNjSBnLO
美琴「ちゃんと学校行きなさいよ」
上条「…………急いで行きます」
美琴「素直になったわね。屋上と非常階段には行くなよ」
上条「……………行きませんよ」
美琴「ちゃんと目を見て言えやコラ」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 19:36:21.97 ID:PJNjSBnLO
小萌「はーい、上条ちゃんいらっしゃーい」
青髪「……傷、増えとるなぁ」
上条「……鉢植えが落ちてきました…」
土御門「つくづくよく生きてるにゃー、カミやん?」
上条「死にたい……死ねない…」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 20:04:15.18 ID:PJNjSBnLO
土御門「そういやカミやん、第三位と登校してなかったかにゃー?」
青髪「ほー、どうやってお近づきに?」
上条「……第三位って聞いて…」
土御門「ほうほう」
上条「殺してくれって頼んだ」
青髪「……そりゃあ…」
上条「電撃が右手に当たって消しちゃって…」
土御門「あー、プライド高そうだもんにゃー」
上条「…付き纏われる……不幸だ」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 20:11:54.95 ID:PJNjSBnLO
小萌「はーい、それ以上喋りやがったら補習追加3日ですよー」
上条「………先生」
小萌「はい、上条ちゃん。質問ですか?」
上条「何故、ワタクシの足と机に鎖が?」
土御門「飛び降りさせないためぜよ」
青髪「5回も飛び降り図れば当然やん?」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 20:17:08.12 ID:PJNjSBnLO
放課後
美琴「お、生きてるわね。感心感心」
上条「美琴さん…」
美琴「……当たり前だろ、くらい言い返さないの」
上条「…いや、素でそうだなぁ、と」
美琴「家、帰っても予定なんもないでしょ?」
上条「……ありま」
美琴「自殺計画は無しにしろ」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 20:24:19.90 ID:PJNjSBnLO
美琴「この先にさー、新しいラーメン屋出来たんだけど」
上条「はぁ」
美琴「……」
上条「……」
美琴「………食べに行こうくらい言えやコラぁぁ!!」
バリバリバリバリ
上条「うがっ!?」
パチューン
美琴「…大して効いてないでしょ」
上条「もう少し強めに……」
美琴「強かったら死んじゃうじゃん」
上条「是非ともお願いします」
美琴「うっさい黙れ生きろ」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 20:29:20.08 ID:PJNjSBnLO
夜・女子寮
美琴「あのさ、黒子」
黒子「はい、なんでしょうかお姉さま?」
美琴「死にたがってる奴がいるんだけどさ」
黒子「まぁまぁ、物騒な」
美琴「どうすりゃいい?」
黒子「そうですわねぇ、死にたきゃ死ね。と、突き放してみては?」
美琴「いや、それがさ…」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 20:34:37.88 ID:PJNjSBnLO
黒子「死ねない、ですか」
美琴「首を吊れば紐が切れ、飛び降りれば障害物に当たって重症で済み、手首を切れば発見される」
黒子「死にたくても死ねないとか……もしかして无?」
美琴「いや、額に文字は無かった」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:27:14.73 ID:Zonw4xb8O
黒子「死にたいのに死ねない」
美琴「能力者頼みでも死ぬ前に効果が無くなる」
黒子「なんと言いますか……不幸ですわね」
美琴「口癖のように言ってるし」
黒子「あり得ない高さから落ちるとか」
美琴「いや、殺したい訳じゃなくてさ」
黒子「テレポで上空1500mに送り付けるか…」
美琴「いや、だからさ…」
黒子「体内に異物を送り付け…」
美琴「人の話聴けよレズ」
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:56:44.35 ID:Zonw4xb8O
翌朝
美琴「おーっす…あれ、鍵かかってんじゃん…よっと」
バチッ……カチャ ←磁力で鍵開けた
美琴「おーっす、生きてるー?」
上条「………………」
美琴「勝手に上がるわよー…居ない」
上条「………………」
美琴「生体電気は感じるからどっかにいるんだけど…まさか?」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:40:23.19 ID:Zonw4xb8O
蛙顔「しかしまぁ、よく来るねぇ。彼も」
美琴「容体はどうなんです?」
蛙顔「死にはしないよ。傷痕も残さないようにする?」
美琴「……はぁ。どうでもいいです」
蛙顔「キミも大変だねぇ、彼氏があんなだと」
美琴「いや、違います」
蛙顔「それは置いといて」
美琴「置くな。否定を確認しろ」
蛙顔「警察に聴かれたときの為に状況を教えて」
美琴「朝、家に行ったら風呂に手首突っ込んでました」
蛙顔「いつもと同じね」
美琴「はい」
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:56:52.75 ID:Zonw4xb8O
上条「………………生きてる」
美琴「黙って生きろ」
上条「……なんで…」
美琴「は?」
上条「なんでこの上条ごときを生かすんですか…」
美琴「さぁ?」
上条「……不幸だ」
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:15:19.85 ID:6J/rk0+p0
美琴というよりアマガミのメデューサっぽい
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:25:29.33 ID:Zonw4xb8O
>>127
薫「誰がメデューサだゴルァァァ!!」
上条「!?」
美琴「!?」
薫「あれ……あ、部屋間違えた?ごめんねー」
上条「……不幸だ」
美琴「……不幸だわ」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:40:13.54 ID:Zonw4xb8O
美琴「取り敢えずさ」
上条「……はい」
美琴「アンタの部屋の鍵、もらったから」
上条「……はい?」
美琴「いや、顔赤らめんな死ね馬鹿」
上条「直ぐにでも…」
美琴「ごめん間違えた。生きろ」
上条「……」
美琴「残念がるな、生きろ」
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 01:08:15.03 ID:zf4RWiORO
美琴「警察とかに聴かれると面倒くさいから、合鍵もらったの」
上条「…あぁ、なるほど」
美琴「むしろ死のうとするな」
上条「……生きていてもいい事ありませんし…」
美琴「そんなことないでしょ」
上条「……例えば何がありますか」
美琴「え?………えーと…ほら、アタシみたいな美少女とお近づきになれた!」
上条「……」
美琴「……」
上条「……」
美琴「なんか言え…恥ずかしい」
上条「……そうですね…」
美琴「ちょ…真に受けるな……恥ずかしい」
上条「……どうしろと……」
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 12:35:57.24 ID:zf4RWiORO
昼休みにちょっとだけ
数日後
美琴「おーっす、元気してる?」
上条「……せめてインターホン鳴らしてください…」
美琴「あぁ、ごめん。いつもの癖で」
上条「……癖…」
美琴「鳴らしても返事ないし、6割方手首切ってるじゃない?」
上条「……それで風呂場を覗きながら入ってきたんですね」
美琴「……癖よ、癖…」
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 12:39:06.39 ID:zf4RWiORO
上条「…それで、今日は何かご用意ですか……」
美琴「ハンバーガー屋、付き合って」
上条「……ハンバーガー?」
美琴「ゲコ太キャンペーンやっててさ、コンプしたいんだけど、数多くてねー」
上条「………」
美琴「……なによ」
上条「……可愛いですね」
美琴「ッ!? う、うっさい黙れ馬鹿死……待った!生きろ!窓開けるな!!」
上条「許可が出たかと…」
美琴「うっさい許可なんかしないから生きろ」
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 12:45:22.24 ID:zf4RWiORO
上でちょっと出た3×3禁書も書いてみたい気がする
こねくり回してみるか…
美琴「スペシャルバリューセット2つ」
店員「ご一緒に…」
上条「…ぁ、シェイクを…」
美琴「要りません」
店員「では以上ですね。スペバリュつー」
上条「……」
美琴「? どったの?」
上条「……いえ、不幸だなぁ…と」
175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 12:50:30.98 ID:zf4RWiORO
上条「……混んでますね」
美琴「持ち帰りにすりゃよかったかなー」
上条「…相席ならありそうですね」
美琴「………巫女さんがいる」
上条「……他いっぱいですね」
美琴「……あ、あのー。相席、よろしいですか?」
秋沙「………苦しい」
美琴「……OKってことで」
上条「え……?」
214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 22:19:53.94 ID:zf4RWiORO
美琴「梅干しゲコ太…アンコモンか……」
秋沙「…苦しい…」
上条「……」
美琴「あ、信玄ゲコ太じゃん!やたっ!レアレア~」
秋沙「……うーん…うーん…」
上条「……あの、美琴さん?」
美琴「ん、何?」
上条「この苦しんでる巫女さんは?」
美琴「食べ過ぎでしょ?あぁん、ゲコ太可愛い…」
秋沙「うーん!」
上条「……………不幸だ」
216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 22:28:07.86 ID:zf4RWiORO
上条「……大丈夫…ですか」
秋沙「100円」
上条「……はい?」
秋沙「100円貸して」
美琴「…食べ過ぎでしょ」
秋沙「いや、流石にもう食べない」
美琴「ふむ。して、その心は?」
秋沙「食べ過ぎて電車賃が無い…」
上条「……」
美琴「……」
220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 22:40:36.94 ID:zf4RWiORO
美琴「貸すのはいいけど、いつ返す?」
秋沙「まぁ…おいおい」
上条「……会えたら返す、と」
秋沙「そんな感じ」
美琴「あのねぇ、学生には100円だって惜しい時が…」
秋沙「5倍にして返す」
美琴「……スペシャルがもう1セット分…」
上条「……美琴さん?」
224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 22:58:35.33 ID:zf4RWiORO
美琴「おっけ、貸すわ。はい100円」
秋沙「ども」
美琴「で、名前と住所は?」
上条「……」
秋沙「姫神秋沙、三沢塾に住んでる」
美琴「は?塾に住んでる?」
上条「……不幸ですね」
秋沙「以外と悪くない」
227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 23:34:10.93 ID:zf4RWiORO
翌々日
美琴「さ、出掛けるわよ」
上条「……?」
美琴「…なにその不思議そうな顔。あとそのナイフを置け」
上条「……え、ワタクシもですか?」
美琴「もちろん。証人なんだし」
上条「100円の為に…………不幸だ」
美琴「何言ってんの」
上条「はい?」
美琴「500円」
上条「……」
美琴「ゲコ太1つ分」
上条「………」
234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 00:18:49.36 ID:5qJjUOyEO
色々あって
アウレオルス「死ね」
秋沙「ぁ……」
上条「!」
美琴「ち、ちょっと…マジ!?」
上条「………」
アウレオルス「怒るか。自ら歩み寄るとは」
上条「……死ね、と思えば殺せるんですね…」
アウレオルス「当然。我が黄金錬成は完璧」
上条「……お願いします、殺してください」
アウレオルス「なにそれ怖い」
237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 00:30:45.25 ID:5qJjUOyEO
美琴「オルァァァ!」
バリバリ!
アウレオルス「なっ、鍼が地面に…吸い付いてッ」
美琴「さっきから見てたけどさ…アンタ、何かしらするとき、その鍼を刺してるよね……」
アウレオルス「はっ、鍼…床にッ」
美琴「床に磁力持たせたの。鍼が無きゃ脆いもんねー」
アウレオルス「ひ…ヒィ!?」
美琴「チェストォォォォッ!」
アウレオルス「ぐえ……」
ステイル「……回し蹴りて…なんやのそれ……」
上条「……死にそこなった…」
美琴「ビクトリー」
239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 00:36:30.72 ID:5qJjUOyEO
美琴「もしもーし……あ、ちょっと来なさい」
上条「……」
美琴「手、貸して」
上条「はぁ……」
秋沙「ごほっ……いきてる?」
美琴「変なものにはアンタの手、よく効くわよね」
上条「……はぁ」
秋沙「あの……どうして…」
美琴「500円」
269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 12:24:15.87 ID:5qJjUOyEO
美琴「……ダブった…」
上条「…あの、美琴さん」
美琴「なに?」
上条「……毎日ハンバーガーは流石に…」
美琴「アンタはまだ昼だけじゃない」
上条「………まさか?」
美琴「…………昼夜よ」
上条「……」
美琴「ここで食べて、持ち帰りで買って、寮の夕食食べて、夜食として食べる」
上条「……飽きませんか」
美琴「…黒子はポテトの匂いがするだけて震えだすわ」
上条「……不幸じゃなかった…?」
307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 00:56:29.13 ID:pQE2Rv5yO
美琴「ただいまー」
黒子「ひっ……」
美琴「なによ…そんなに身構えなくても…」
黒子「お、お姉さま…今日は……」
美琴「あぁ、大丈夫だって」
黒子「………本当のようですわね…ポテトの匂いも無いようですし……」
美琴「でしょ?+20円でナゲットのセットにしてきたから」
黒子「………不幸ですの…」
美琴「コンプまであと4つ。協力してね」
黒子「……死にたいですわ」
美琴「……って、拒否られたから今日から2セットということで」
上条「……死にたい」
美琴「つべこべ言わずに食べて生きろ」
320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 05:59:39.88 ID:pQE2Rv5yO
ミサカ「……ビル風が強い。3度修正」
カチャ…ギィィ……
ミサカ「…横風。2度修せ…?」
上条「……よいしょ」
ピョイ…がしっ!
上条「……飛び降れなかった…不幸だ……」
ミサカ「うるさいです黙ってください生きなさい。と、ミサカは叱咤します」
321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 06:07:26.43 ID:pQE2Rv5yO
ミサカ「予定が狂ってしまいました。と、ミサカはため息混じりに貴方を睨み付けます」
上条「……美琴さん、こんな夜中に寮抜け出していいんですか…」
ミサカ「ミサカはミサカですが、美琴お姉さまではありません。と、ミサカ簡潔に説明します」
上条「……妹さんでしたか…」
ミサカ「はい。と、ミサカは…」
上条「死なせてもらえませんか…たとえばその銃…」
ミサカ「うるさいです黙ってください生きなさい。と、ミサカは死にたがりの貴方を睨み付けて叱咤します」
329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 10:07:37.71 ID:pQE2Rv5yO
翌朝
美琴「………」
上条「……お悩みですか…?」
美琴「ん…ま、ね」
上条「……心中しますか?」
美琴「何言ってんの。死ぬなら一人で……じゃなくて死ぬな……さっそく首を吊るな!」
バチッ! ぶちん…ぼて
上条「…ロープを焼き切るなんて……」
美琴「悩んでるのがアホらしくなるわ……」
上条「……昨夜、妹さんに会いましたよ」
美琴「ッ!……何処で…」
上条「飛び降りようとしたら止められました」
美琴「……色んな意味で頭痛いわ…」
335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 12:16:01.69 ID:pQE2Rv5yO
美琴「よし、うじうじ悩んでも仕方ない」
上条「死にますか?」
美琴「……死ぬかも」
上条「……逝きましょう」
美琴「……変換違う気がするけど手伝って」
上条「もちろんです!」
336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 12:25:26.26 ID:pQE2Rv5yO
で、夜
一方「ほらほらァ、逃げてみろよォォッ!」
ミサカ「ごほっ…うぐ……」
美琴「待ちなさい、アクセラレータ!」
一方「あぁン?おやおや、第三位のレールガンさんじゃあないですかァ……で、なンなンですかァ?そいつァ…」
上条「は、はは…凄い……」
一方「たりめェだろォ?なんたって俺様は学園都市の第一位…」
上条「素敵だ……」
一方「あァ?」
上条「これなら殺してもらえる……」
一方「…………なにそれ怖い」
338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 12:31:36.63 ID:pQE2Rv5yO
一方「おらァァァッ!」
バキーン
上条「………ごほっ…」
一方「痛ェだろ!?諦めろよォォ!」
上条「ふ、フヒッ……ヒヒヒ…」
一方「来るな…来るンじゃねェェッ!」
ドカァァァン!
上条「ヒヒ…いいんです…その調子で………殺してください…」
一方「来るな…来ないでェェェ!!」
340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 12:38:08.63 ID:pQE2Rv5yO
ガシッ
一方「ヒィ!」
上条「お願いします…殺して……ベクトル変換でしたっけ?それで血流を変えたり…」
一方「…う……」
上条「生体電気を集めて脳を焼いたり…」
一方「うわ……」
上条「なんでもいいんです……殺してくださいよォォ」
一方「うわァァァァァァァ!!」
美琴「……隙あり」
バチン!
一方「ぁ……」
ドサッ
美琴「ビクトリー」
ミサカ「………展開がおかしいとミサカは正直に思ったことを口にします」
上条「…起きて…起きてくださいよ……殺してくださいよ………」
345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 12:45:50.29 ID:pQE2Rv5yO
蛙顔「…今回は派手だねぇ」
美琴「全身打撲、骨折、内出血…重症ですよね、普通」
蛙顔「うん、相当死神に嫌われてるねぇ、彼」
美琴「死ねないじゃなくて、死なない強運みたいな?」
蛙顔「そんなもんだね。ま、夫婦喧嘩はほどほどにね」
美琴「ちげーよ、インスマウス面」
上条「……不幸だ…死ねない…」
352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 15:11:13.70 ID:pQE2Rv5yO
美琴「退院おめでとー」
上条「あ、ありがとうございます…」
美琴「さ、退院パーティーしましょうか!」
上条「…いや、そんな…」
美琴「もう場所とってあるんだって。ほらほら!」
上条「……ここは…」
美琴「…………ハンバーガー屋……」
黒子「………も…ぅ…限界…です…の…」
上条「……まさか………」
美琴「……キャンペーン、今日まで…だから……」
上条「……死にたい…」
373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 19:11:00.26 ID:pQE2Rv5yO
黒子「大体中身が解らないようになっていて、店員がランダムに渡すのがいけないのです」
美琴「……ぁ」
上条「……これでなんセット目…」
黒子「…まだ6セット目ですわね。私のと合わせても10セットですの…」
美琴「ありがとう、揃った!」
上条「まだ20セットくらいある……」
黒子「…言わないでくださいまし……」
美琴「だ、だからね…おかげさまで無事揃いました……」
上条「追加でなんセットかな……」
上黒「……不幸だ・ですわ……」
378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 19:20:44.66 ID:pQE2Rv5yO
美琴「いや、だからね、揃ったんだってば…」
黒子「しかしこの白井黒子!お姉さまの為ならば体重の増加程度耐えてみせます!」
上条「……ポテトどうぞ」
黒子「ヒィ!ぽ、ポテトは…ポテトはらめぇぇぇ!」
美琴「……仲いいのね、アンタ達」
上条「美琴さん、応援呼びませんか…このままだと食べきれません…」
黒子「この際、店のゲコ太キャンペーン分頼んでみます?流石に揃うと思いますわ」
美琴「……いや、だから…揃った…」
黒子「な…そういう大切なことは早く言ってくださいまし!」
上条「……長かった…」
美琴「………ごめん」
379 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 19:27:04.33 ID:pQE2Rv5yO
黒子「さて………どうしましょう」
美琴「……20セット手付かず…」
上条「……喉に詰め…」
美琴「却下」
黒子「揃ったことですし、棄て…」
美琴「それはよくない」
黒子「…ですよねー」
禁煙「すている~お腹減ったんだよ」
ステイル「はいはい…じゃ、そこのハンバーガー屋にでも……あれ?」
美琴「ん?」
上条「……あ」
火織「? どうしました、ステイル?」
381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 19:35:02.66 ID:pQE2Rv5yO
ステイル「いつぞやはありがとう。神裂、彼女らがアウレオルスからインセンティブを助け出すのに協力してくれた…」
神裂「あなた方が…」
美琴「あー、気にしない気にしない。ついでだったから」
引退「お腹減った……」
黒子「!?」
上条「…美琴さん」
美琴「そうね。良かったら食べていかない?」
インフレ「ご馳走様!」
神裂「…一瞬で…」
ステイル「…すまない、弁償を…」
美琴「助かりました」
ステイル「は?」
384 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 19:38:14.01 ID:pQE2Rv5yO
翌日
小萌「とりあえずですねー、上条ちゃんと御坂さんの二人が悪巧みしたとかでー」
上条「…いえ、なにも…」
小萌「ゴタゴタが収まるまで学園都市から離れた方がいいのです」
上条「……いえ、ですから…」
小萌「それなりに良い場所らしいですよー」
上条「あの……何がなんだか…」
小萌「相手は女子中学生なのでー、手を出すと犯罪者になりますので気を付けてくださーい」
上条「……………え?二人?」
386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 19:43:12.84 ID:pQE2Rv5yO
上条「……あの」
美琴「うっさい何も言うな」
上条「……」
美琴「シスターズを助けることしか考えてなかった……」
上条「…海、らしいですよ」
美琴「……文句言ったところでタクシーは学園都市に帰らないでしょ」
上条「まぁ、そうですが…」
美琴「この際、楽しんでやる…」
上条「……また振り回される…不幸だ…」
394 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 20:37:04.05 ID:pQE2Rv5yO
女将「いらっしゃいまし」
美琴「お世話になりまーす」
上条「……重い…不幸……だ…」
女将「お部屋へ案内します。こちらへ」
美琴「ほら、アタシの部屋まで頼むわよ」
上条「不幸だ…死にたい…」
美琴「………相部屋…?」
女将「えぇ、ご予約のお部屋は一つです」
上条「は」
美琴「……へ?」
396 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 20:44:35.27 ID:pQE2Rv5yO
美琴「アンタ、荷物結構あるけど…何入ってんの?」
上条「いえ、たいしたものは……」
美琴「見せなさい!」
上条「やめっ…いやああああ」
美琴「さっさと見せろ!オボコじゃあるめぇし!」
上条「……美琴さん、オボコの意味知ってます?」
美琴「ん?知らない」
401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 20:49:23.23 ID:pQE2Rv5yO
美琴「……最近治まったと思ったら……」
上条「……三つ子の魂、百まで……」
美琴「アンタ三歳から死にたがってたの?」
上条「言葉のアヤですよ……」
美琴「鎖に鉄アレイ、ロープ、手錠…溺死する気?」
上条「海といえば溺死ですよね」
美琴「うっさい黙れ全力投球で生きろ」
404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 20:55:29.60 ID:pQE2Rv5yO
電池無いから、いつ書き込みが止まるかわからん
美琴「自殺抜きで海行くわよ」
上条「……足がつるのは仕方ないですよね」
美琴「アンタは海入るな」
上条「殺生な……」
美琴「さて、水着……」
上条「……」
美琴「……出てけ」
上条「……あぁ、恥じらいは残ってるんですね」
美琴「…後悔させっぞコノヤロウ…」
407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 20:59:24.90 ID:pQE2Rv5yO
浜辺にて
美琴「……」
上条「…?お早いお帰りで」
美琴「……後悔したのはアタシだった…」
上条「…は?」
美琴「クラゲだらけ……刺されて痛い……不幸だ…」
上条「…一緒に死にますか」
美琴「アンタは生きろ…アタシが逝く」
上条「……ずるい」
美琴「痛い……楽しみだったのに…」
410 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:06:53.28 ID:pQE2Rv5yO
女将「お帰りなさいまし。海はクラゲだらけだったでしょう」
美琴「……知ってたなら早めに言って頂けると幸いです」
主人「ごほっ…お連れ様から連絡がありまして、今日中には到着できそうにない、と…」
上条「……そうですか」
美琴「……」
女将「ご夕食、お部屋にお持ちします」
美琴「お願いします」
女将「ビールと日本酒、どちらをお持ちしましょうか」
上条「日本し」
美琴「結構です。未成年ですから」
412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:11:43.71 ID:pQE2Rv5yO
美琴「お刺身美味しー」
上条「……ぅ、グスッ…」
美琴「ちょ、何泣いてるの…」
上条「…こんなに美味しい物があるなんて…」
美琴「泣くほどじゃないでしょ?…でも、こんな小さな幸せでもあるんだからさ…死にたいなんて言うのやめ…」
上条「ハンバーガー以外の味が久し振りで……グスッ」
美琴「………」
美琴「うん、ホントごめん……」
413 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:16:09.45 ID:pQE2Rv5yO
美琴「さあさあ、本命!」
上条「心中ですか?」
美琴「うっさい黙れ老衰するまで生きろ。露天風呂よ、露天風呂」
上条「……露…天……風呂」
美琴「混浴は無いから」
上条「………解ってますよ」
美琴「アタシの目を真っ直ぐ見て言え」
455 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 09:59:31.03 ID:APobog9aO
上条「……何故…」
主人「お嬢ちゃんから゛なにをしでかすか判らないから゛と、言われまして…」
上条「……」
主人「…お背中、流しましょうか?」
上条「…死にたい……」
456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 10:07:56.81 ID:APobog9aO
美琴「いいお湯だったー……どったの?」
上条「……いえ…」
美琴「そんな死にたかったの?」
上条「……大分」
ガチャ
美琴「………ちょ…」
上条「……布団は一つ、枕は二つ…」
美琴「……YESNO枕……じゃない!?YESしかねぇ!」
上条「……床に寝ます」
美琴「その判断は正しい」
457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 10:12:59.88 ID:APobog9aO
美琴「あ、手錠貸して」
上条「? どうぞ」
美琴「右手」
上条「……はい?」
ガチャン
上条「……なにを?」
美琴「逃げ出さないようにってか、死ににいかないように」
ガチャン ←美琴の左手に
美琴「はい、サクッと寝るわよ」
上条「………」
美琴「ぐぅ…」
上条「……眠れません…」
463 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 11:29:36.63 ID:APobog9aO
美琴「ん…んんっ、あー…よく寝たーっ」
上条「……おはようございます…」
美琴「うわっ!?」
上条「……正直、そのリアクションは傷つきます…」
美琴「あ?あー、そうか…ごめん」
上条「……眠れませんでした…」
コンコン
女将「おはようございます」
美琴「は、はい!?」
女将「朝食のご用意が…」
美琴「はーい、ただいま…鍵外すよ」
上条「手首痛い…」
美琴「ん?自分だと外しにく…」
464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 11:32:16.77 ID:APobog9aO
ガチャ
女将「………」
上条「……なにか?」
女将「…中学生の女の子に手錠…いい趣味で」
美琴「断じて違…え、シスターズ?」
女将「…はい?」
主人「朝食、お持ちしました…女の子に手錠……」
上条「……え?」
美琴「それはもういい……ステイルさん?」
465 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 11:39:44.99 ID:APobog9aO
美琴「……何が起きてるのかしら」
上条「…美味しい」
美琴「…アンタの親御さん、今日到着するのよね」
上条「……予定では」
美琴「それ見て判断するしかないのか……つか、どっきりにしてはおかしい…」
上条「いい天気だ……自殺日和じゃない……欝だ死のう」
美琴「うっさい黙って世紀末すら乗り越えるほど生きろ」
510 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:27:29.45 ID:APobog9aO
乙姫「おにぃちゃぁーん!」
上条「……い!?」
美琴「あれ、アンタの担任じゃない?」
乙姫「おにぃちゃんおにぃちゃん!」
上条「……年相応に見える」
美琴「……違和感がない…」
親父「久し振りだな、当麻」
上条「……変化なし」
美琴「ラジャ」
母「あらあら、乙姫ちゃんは当麻が大好きなのね」
美琴「ぶっ!く、黒子…はぁ!?」
557 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 10:22:49.22 ID:IjfMklUuO
親父「ほら、土産だ。なんと言ったか…無名祭祠書とかだったかな」
上条「……あぁ、サンキュ」
親父「彼女ちゃんには、この宝石…輝くトラペゾヘドロンだったかな?」
美琴「違います………両方、本物じゃあるないな…」
親父「いやいや、手に入れるのに苦労したんだぞ」
美琴「もしかして、当麻さんは小さい頃から感受性強かったとか?」
親父「うーん、言われてみれば…強かったと思うよ」
上条「変わった親父ですよね…」
美琴「…アンタがそうなったのって、親父さんのせいじゃないのか……」
562 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 12:33:09.70 ID:IjfMklUuO
美琴「…もうなにがなんだか…」
上条「……すみません」
美琴「いや、アンタのせいじゃないでしょ?」
上条「…いえ、親父が彼女とか」
美琴「え?あ、いや、気にしなくていいから!アンタだって嫌でしょ!?」
上条「………嬉しかったです…」
美琴「…頬を赤らめるな両手を顔にあてて照れるなこっち見つめんなお前は乙女かコラ」
上条「……お詫びに命を差し上げます」
美琴「いらないから自力で生きろ」
563 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 12:38:25.76 ID:IjfMklUuO
スク水「問一。うんぬんかんぬん」
上条「…え?」
スク水「問一をもう一度。なんたらかんたら」
美琴「変態だ…リアル変態がいる…」
スク水「訂正一。変態ではない」
上条「殺してくれるんですか…」
スク水「……回答によっては」
上条「是非お願いします」
スク水「……異常。こわい」
美琴「リアル変態発見なう…と」
564 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 12:41:50.16 ID:IjfMklUuO
上条「お願いします、その物騒な物で一思いに…」
グイ……ぱきーん
スク水「う、うわァァぁ…ぁ………」
美琴「……消えた………目標ロストなう…と」
上条「……逃げられた」
土御門「……出番失った」
651 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 12:24:54.61 ID:TflFaqKrO
インフルエンザ「火織、カキ氷おいしいんだよ」
火織「えぇ、とても。…どこぞに確認を取りましたが、ミーシャという人物は居ないそうです」
美琴「……えーと、佐天涙子…?」
ステイル「中身はステイルだ」
上条「……可愛いですね」
ステイル「あぁ、胸も大きい」
美琴「アンタ、戻ったらぶっとばすわ」
土御門「インド洋を庇った結果にゃー、許してやって欲しいぜよ」
653 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 12:32:27.86 ID:TflFaqKrO
美琴「で、その居もしないスク水恥女が原因じゃないわけ?」
ステイル「そうみたいだね。今となってはミーシャの正体はわからないが、原因じゃない」
火織「大規模な魔術です。私達以外に姿が変わっていない犯人を見つけるのは至難かと…」
上条「…親父」
美琴「あぁ、親父さん?」
土御門「カミやんの親父さんがどうしたぜよ」
上条「姿、変わってません……」
火織「犯人確定」
ステイル「話、聴きに行こうか…」
上条「…すみません、責任をとって死にます…」
美琴「飛ぼうとするな時の最果てまで生き抜けろ」
654 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 12:37:30.66 ID:TflFaqKrO
美琴「そう言えば、親父さんにこんなもの貰ったんだけど…」
火織「!?」
ステイル「か、輝くトラペゾヘドロン……偽物じゃないかな」
インテル「…本物かも。呼び出してみる?ナイアラトテプ」
ステイル「ダメだ」
上条「…この本ですが…」
インター「無名祭祠書……うん、本物だね…」
土御門「何者ぜよ、カミやんの親父さん…」
656 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 12:41:10.86 ID:TflFaqKrO
で、
上条「……なんでオカルトに手を染めたんですか…」
親父「……」
火織「偶然ですよね?」
ステイル「…魔術の気配は無いしなぁ」
親父「姿が変われば、息子の自殺癖が治るかと……」
美琴「マジで犯人かい!」
バリバリ
親父「あふん」
658 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 12:46:17.05 ID:TflFaqKrO
土御門「よっこらしょ」
どかーん
火織「儀式場も破壊したし」
ステイル「もうすぐ姿も戻るだろ」
インタビュー「払った犠牲は大きかったんだよ…」
上条「……ずるいです…代わりに俺が死ねば良かったのに…」
美琴「…ありがとう。安らかに…」
土御門「死んでねーよ」
677 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:11:52.80 ID:TflFaqKrO
シェリー「がんばれー、エリス」
黒子「そこの等身大フィギュア!ジャッジメントですの!」
シェリー「………」
黒子「暴れ回るのをお辞めなさ……なんですの…」
シェリー「……可愛い…あぁ…私のエリス…」
黒子「ひ、ヒィ!?」
シェリー「さぁ、エリス…私と一つに…一つに、一つに…」
黒子「お、お姉さまぁぁ!?私、貞操の危機ですわ!」
678 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:16:39.22 ID:TflFaqKrO
シェリー「……お姉さま……肉親?」
黒子「え?いや、違いますけど……」
シェリー「…………悔しい」
黒子「は?」
シェリー「私のエリスにお姉さまなんて呼ばせるなんて…」
黒子「いや、意味わかんねーですの」
シェリー「お姉さまとやら…私のエリスを……返して貰う…」
黒子「エリスじゃありませんの…」
シェリー「ふ、ふふ…ふふふふふふ」
黒子「話を聴け」
681 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:25:14.40 ID:TflFaqKrO
黒子「お姉さま!」
美琴「うわっ!?びっくりした…」
黒子「ゴッドイーターやってる場合ではありませんの!」
美琴「は?」
黒子「メンヘラレズビアンが出ましたの!」
美琴「……あぁ、うん…目の前にいる」
黒子「私ではなく!ジャッジメントで現場に行きまして」
美琴「うん」
黒子「メンヘラレズに迫られまして」
美琴「うん」
黒子「逃げ帰りました」
美琴「現場放棄したのか」
682 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:30:48.95 ID:TflFaqKrO
美琴「はいはい、バリバリっとやってくればいいの?」
黒子「いえ、アレは近づかない方が良いタイプですの」
美琴「あぁ…そう……」
黒子「…なにをしてますの?」
美琴「出掛ける用意」
黒子「お姉さま、話を聴いていました?」
美琴「聴いたよ、メンヘラに近づくな、でしょ」
黒子「……」
685 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:45:56.46 ID:TflFaqKrO
ゲーセン
美琴「あ、メンヘラの見た目聞いてなかった…ま、いいか」
上条「…なんですか…急に……」
美琴「いやさ、変態が暴れてるって聞いたから」
上条「……そうですか」
美琴「ほら、あれ。特大ゲコ太ぬいぐるみ」
上条「……クレーンの幅より大きいじゃないですか…」
美琴「気合いで取って」
上条「……死にたい…」
美琴「あれ取ってからね」
688 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:57:08.35 ID:TflFaqKrO
上条「……あ、美琴さん」
美琴「何?」
上条「ゴスロリ、初めて見ました」
美琴「ホントだ…あーゆーの好きなの、アンタ」
上条「いえ、別に。言えば着てくれるんですか」
美琴「……ちょっと着てみた…着ないわよ!」
シェリー「…………」
美琴「あー、手首に包帯…アンタと同じタイプみたい」
上条「……隣に白井さんいますが…」
美琴「ホントだ」
シェリー「ふふ、私のエリス…」
美琴「……………アレだ」
上条「はい?」
美琴「メンヘラレズ…」
690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 21:03:06.72 ID:TflFaqKrO
シェリー「……何」
美琴「い、いえ!何も…」
上条「白井さん、こんにちは」
美琴「ちょ、馬鹿…」
シェリー「私のエリスに…何?」
上条「あ、白井さん。髪にゴミ付いてます」
ぱきーん
シェリー「ッ!?わ、私のエリスがぁぁぁ!!」
上条「ご、ごめんなさい…」
シェリー「………死のう…」
上条「…責任取って死にます…」
美琴「二人して手首切ろうとするな!二人で生き延びろ!!」
694 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 21:07:47.02 ID:TflFaqKrO
シェリー「……死なせてください…もう、生きる意味がありません」
上条「何言ってるんですか……俺が死ねばいいんです…」
シェリー「…死にましょうか……」
上条「…そこに良い高さのビルがあります……」
シェリー「飛びましょうか……」
上条「飛びましょう……」
シェ条「……そういうことで…」
美琴「意気投合してるところ悪いが死の概念を棄てろ」
738 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 12:20:55.82 ID:3d+BK9bEO
美琴「それで、なんでシェリーさんは死にたいの」
シェリー「…恋人が死にまして…不幸です…」
上条「……生まれつき不幸で…」
ガシッ
美琴「固い友情が芽生えた?」
シェ条「共に死のうと思いました」
美琴「アイコンタクトで心中の計画を練るな。つか、二人で生き延びろ」
数年後。二人は婚約し、不幸ばかりの人生から幸せをつくり、細々と生きたとか
美琴はおまえらの嫁だからしらない
いつ落ちるか判らないから取り敢えずこれで一区切りってことにさせてくれ
ポチポチの駄文なのに保守してくれた方々、ありがとう
<<佐々木「ねぇキョン」 | ホーム | サーニャ「エイラ気持ち悪い」エイラ「」 >>
コメント
No title
おもしろかったよwww
No title
美琴さんマジ男前
No title
どこで入手したんだよww
No title
ぶっちゃけ全部クリトルリトル関係な気がした上条さん家の器物w
No title
まさかのシェリーエンド・・だと・・・?
No title
シェリーエンドとか初めて見たwww
コメントの投稿
トラックバック
| ホーム |
てか親父どこでそんなもの見つけてきたんだw
インなんとかさんも気軽に邪神呼ぼうとするなww