スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
唯「二つのパラレルワールド」-2
唯「二つのパラレルワールド」
続きです
続きです
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 23:05:09.08 ID:nKWTKblCO [96/101]
【パラレルワールド2】
唯『美味しかったね~』
憂「梓ちゃんがこんなに料理上手だとは思わなかったよ~」
梓「私は何やらせても凄いからね」
唯『あずにゃん凄いね~』
梓「ずっと前から思ってたんですけど、あずにゃんってあだ名って変ですよ」
唯『えー!そうかなぁ?』
梓「私が言うんですから間違いは無いです」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 23:11:21.15 ID:nKWTKblCO [97/101]
憂「どうして、あずにゃんってあだ名を付けたんですか?」
唯『あずにゃんが猫みたいだから!』
梓「んな阿保な……」
唯『あずにゃんって猫っぽいよね?』
憂「ちょっとだけ猫っぽいかなぁ~」
梓「二人共早く寝れば?」
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 23:18:55.70 ID:nKWTKblCO [98/101]
唯『こっちの世界のあずにゃんは何か少し怖いよね~』
梓「怖くない怖くない」
唯『可愛い花には刺があるとはまさにこの事だね!』
梓「可愛いのは認めますけど刺はありませ~ん」
憂「梓ちゃん今日は泊まるの?」
梓「う~ん泊まっちゃおうかな?家に帰るのも面倒だし」
唯『じゃあ一緒に寝ようよ!』
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 23:28:05.35 ID:nKWTKblCO [99/101]
梓「一緒に寝る……?」
唯『うん!一緒に寝よーっ!』
梓「い、いいですよ」
憂「お姉ちゃんよかったね~」
唯『うん!私の世界のあずにゃんなら断るよ~』
梓「え?何で断るんですか?」
唯『ほぇ?』
梓「いや、何でも無いです」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 23:37:53.16 ID:nKWTKblCO [100/101]
【パラレルワールド】
唯「じゃあお休み憂」
憂『うん……』
ガチャバタン。
唯「はぁ……明日も元の世界に帰れないんだろうなぁ」
唯「……もしかしてずっとこのままなのかも?」
唯「それだけは勘弁して欲しいな……」
唯「みんなが恋しいよ……はぁ……」
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 23:46:33.16 ID:nKWTKblCO [101/101]
唯「それな初めてのライブも……無しになっちゃうかも……」
唯「あんなに練習したのに……」
唯「はぁ……どうやったら戻れるんだろう?」
唯「みんなに会いたいな……」
唯「………………」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:00:19.10 ID:JuBFlNpvO [1/92]
翌日。
唯「うぅ……ふわぁ……戻ってないよね」
憂『朝ですよ~あ、もう起きてたんですね』
唯「今、起きたばかりだけど……」
憂『あの!今日は私がお弁当を作ったんですけど……』
唯「え?……今何時?」
憂『七時三十分ですよ』
唯「もうそんな時間なんだ……弁当作ってくれてありがとね」
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:05:11.86 ID:JuBFlNpvO [2/92]
唯(後二日か……)
憂『どうしたんですか?』
唯「ううん。何でも無いよ。制服に着替えようかな……」
憂『分かりました。リビングで待ってますね』
唯「うん」
ガチャバタン。
唯「……はぁ早く戻りたいな」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:10:58.54 ID:JuBFlNpvO [3/92]
・・・・・・
唯「着替え終わったよ」
憂『あ、それじゃあ朝ご飯食べましょう!』
唯「そーだね。いただきまーす」
憂『いただきます!』
唯「ねぇ憂?」
憂『どうしたんですか?』
唯「私、何時になったら戻れるんだろうね」
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:18:36.67 ID:JuBFlNpvO [4/92]
憂『分かりません……』
唯「だよね……ごめんいきなりこんな事言って」
憂『いえ……いいんです』
唯「この目玉焼き美味しいよ」
憂『…………』ウルウル
唯「味噌汁も本当に美味しいよ……」
憂『…………』ポロポロ
唯「泣かないでよ憂」
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:23:13.86 ID:JuBFlNpvO [5/92]
憂『お姉ちゃんに会いたいです……ぐすっ』
唯「……私も憂に会いたいよ」
憂『お姉ちゃん……帰って来ないのかな?このままずっと会えないのかなぁ?』
唯「……ずっと会いたいの我慢してたんだね」
憂『うぅっ……ぐすっ……』
唯「……ほら、朝ご飯冷めるよ早く食べなきゃ」
憂『ずずっ……はい』
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:34:53.86 ID:JuBFlNpvO [6/92]
唯(はぁ……憂はちゃんと朝ご飯食べてるのかな?)
憂『…………』パクパク
唯(それにみんなも心配してるだろうな)
憂『……ずずっ』
唯「ほら、これで涙拭いて」
憂『ありがとうございます……』
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:38:04.18 ID:JuBFlNpvO [7/92]
【パラレルワールド2】
唯『あずにゃん朝だよ~!』
梓「すぅ……すぅ……」
憂「あーずーさーちゃん!朝だよー!」
梓「知ってる……」
唯『起きないと遅刻しちゃうよー!』
梓「チッ……」ムクッ
唯『もう!あずにゃんったらお寝坊さん何だから!』フンス
梓「あー…眠い」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:45:54.08 ID:JuBFlNpvO [8/92]
梓「あ、制服に着替えますから向こうに行ってて下さい」
唯『うん!憂行こう!』
憂「そうだね~」
ガチャバタン。
唯『こっちのあずにゃんは寝起き悪いね~』
憂「梓ちゃんは何時もこうなんだよ~」
唯『私の世界のあずにゃんはすっごく真面目なんだよ~』
240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:54:20.16 ID:JuBFlNpvO [9/92]
憂「どんなの~?」
唯『唯先輩!早く練習しましょう』フンス
憂「え~?」
唯『私の世界のあずにゃんマネだよ~』
憂「何それ~面白い!」
ガチャバタン。
梓「聞こえてるっつーの!」
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 01:06:55.28 ID:JuBFlNpvO [10/92]
唯『あずにゃん!聞こえてたぁ?』
梓「そりゃもう、つつぬけでしたよ」
憂「向こうの梓ちゃんは真面目だって~」
梓「あー……話した事あるけど真面目っぽいよねアイツ」
唯『あ!もうそろそろ学校行こーよ』
憂「でも、梓ちゃんの朝ご飯は?」
梓「いらないよ。朝ご飯食べない主義だから」
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 01:11:24.03 ID:JuBFlNpvO [11/92]
【パラレルワールド】
唯「じゃあまた……」
憂『はい……』
唯(はぁ、大丈夫かな?)
澪『あ!平沢さん、おはよう』
唯「秋山さん……おはよう」
唯(……平沢さん?)
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 01:17:12.51 ID:JuBFlNpvO [12/92]
唯「平沢さんって……急にどうしたの?」
澪『え?何が?』
唯「いや、平沢さんって呼んだよね?」
澪『うん、呼んだけど……どうかしたのか?』
唯(まさか……秋山さんもパラレルワールドに来たのかな?)
唯「秋山さんが1番好きなゾンビ映画なんだっけ?」
澪『ゾ、ゾンビ映画?そんな怖い映画私は見ないぞ!』
唯「あれ?」
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 01:21:57.27 ID:JuBFlNpvO [13/92]
律『おっ!澪と平沢さんじゃん校門の前で何やってんだ?』
唯「田井中さん、秋山さんがおかしい……今平沢さんって言った?」
律『言ったけど……それがどうかしたか?』
唯「普段は唯って呼んでるのに何で急に平沢さん?」
律『寝ぼけてんのか?前からそう呼んでるじゃん』
唯「呼んでない呼んでない」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 01:32:25.51 ID:JuBFlNpvO [14/92]
律『言ってたよな?』
澪『あぁ言ってた』
唯「どう言う事?これって何かの遊び?」
律『え?遊んでるつもりは無いんだけど……唯何かあったのか?』
澪『何時も以上に機嫌が悪そうだぞ』
唯「いや、だからさ何で急に平沢さんって呼ぶの?」
247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 01:48:12.55 ID:JuBFlNpvO [15/92]
律『呼んだらダメなのか?』
唯「別に呼んでも良いけど、昨日まで唯って呼んでたよね」
紬『三人共、どうしたの?』
唯「あ……琴吹さん」
紬『唯ちゃん何かあったの?』
澪『唯ちゃん?』
唯「いや、この二人が私の事を急に平沢さんって呼び始めたんだ」
紬『そうなの……』
澪『なぁ、ムギは何で唯の事を唯ちゃんって呼んでるんだ?』
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 01:55:08.78 ID:JuBFlNpvO [16/92]
紬『え?前からそう呼んでたわよ?』
澪『いや、一年の時から平沢さんって呼んでたよな?』
紬『一年生の時から唯ちゃんって呼んでたわよ?』
唯「ねぇ一年生の時の私はヘアピン付けてた?」
律『付けてないぞ。ずっとその髪型じゃん』
澪『うん……お前が軽音部を廃部から救った時から同じ髪型だぞ』
250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 02:05:07.66 ID:JuBFlNpvO [17/92]
紬『唯ちゃんが軽音部を廃部から救った?』
唯「救って無いんだけど……」
律『一年の時に私達を無理矢理に軽音部に誘って救ったじゃん』
紬『りっちゃんがみんなを誘ったんじゃないの?』
律『え?私が?誘ってないぞ』
唯「ちょっと琴吹さん話しがあるから来てよ」
紬『え、えぇ……』
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 02:13:02.49 ID:JuBFlNpvO [18/92]
唯「……おかしくない?」
紬『おかしいわね……』
唯「嘘言ってるのかな?」
紬『嘘じゃないと思うわ……あの二人は人を傷付けるような嘘は言わないの』
唯「じゃあ二人が言ってる事は本当?」
紬『……分からないわ』
唯「昨日まで唯って呼んでたのに……」
紬『またパラレルワールドから来たんじゃないかしら?』
唯「それ、試してみたけど違うみたいだったよ」
252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 02:23:43.74 ID:JuBFlNpvO [19/92]
紬『そうなの?』
唯「うん、あの二人私がずっとヘアピンを付けて無いって言ったよね」
紬『え、えぇ……唯ちゃんはずっと付けてたのに……昨日の立花さんやいちごさんも同じような事を言ってたんでしょう?』
唯「うん言ってたね」
紬『何だか向こうの世界に行ってしまった唯ちゃんの事を忘れてるみたいで怖いわね』
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 02:37:29.77 ID:JuBFlNpvO [20/92]
唯「忘れてる感じがして怖いかぁ……」
紬『そんな感じがしない?』
唯「パラレルワールドの私の事をあまり知らないから分かんない」
紬『そう……私にはね何だか二人が唯ちゃんとの思い出を忘れてしまってるような気がするの』
唯「……ねぇもしさ私がパラレルワールドに来た事によって過去が変わってしまったらどうする?」
256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 02:55:47.72 ID:JuBFlNpvO [21/92]
紬『過去が変わる?』
唯「うん、正解には過去が変わるんじゃなくて私がパラレルワールドに来た事によって過去が書き換えられる」
紬『つまり……どう言う事?』
唯「ほら、梓ちゃんも言ってたじゃん。みんな最初から私の事を知っているみたいだって」
紬『えぇ……』
唯「もしかしたらだけど……私はこの世界に最初から居た……そう言う事になってるんだと思う」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 03:10:06.94 ID:JuBFlNpvO [22/92]
紬『まさか……そんな事って有り得るの?』
唯「だって、みんな私の趣味を知ってるし私がこの世界で軽音部を廃部から救ったって言う過去も出来てるんだよ?」
紬『じゃあ!この世界に元々居た唯ちゃんの事はみんな忘れてしまったって言うの!?』
唯「……うん、田井中さんや秋山さんはもう覚えていないよ……」
紬『……唯ちゃんとの思い出を全部、全部忘れてしまったって言うの!?』
268 名前: ◆HaQe1m0Wgk [] 投稿日:2010/10/20(水) 03:23:05.37 ID:JuBFlNpvO [23/92]
唯「……もう、何一つ覚えていないと思う」
紬『そんな……』
唯「彼女達とパラレルワールドの私が過ごした過去は書き換えられて……私と過ごした過去になってるんだよ……きっと」
紬『憶測よね?……根拠は無いのよね?』
唯「あのね琴吹さん……小学生の時の思い出……何か思い出せる?」
紬『小学生の時の思い出?』
273 名前: ◆HaQe1m0Wgk [] 投稿日:2010/10/20(水) 03:27:46.30 ID:JuBFlNpvO [24/92]
唯「何かあるでしょ?何でもいいから言ってみて」
紬『小学生の時は……ピアノのコンクールで賞を取った事があるわ』
唯「じゃあ中学生の時の思い出は?」
紬『飼っていた犬が死んでしまったわ……』
唯「高校一年生の思い出は?」
紬『…………!?』
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 03:34:19.16 ID:JuBFlNpvO [25/92]
唯「……書き換えられてるでしょ?」
紬『何で……何でアナタが私を軽音部に誘ってるの?』
唯「記憶が書き換えられてるんだよ……」
紬『嘘よ……こんなの嘘よっ!』
唯「私も小学生の頃の記憶が書き換えられてるんだ。真鍋さんと幼なじみって事になってる」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 03:42:28.95 ID:JuBFlNpvO [26/92]
紬『……唯ちゃんもなの?』
唯「うん、悔しいけどね。こればっかりは止められないよ。きっと向こうの世界でも同じ事が起こってるんだと思う。これで憶測じゃないって事がわかったでしょう?」
紬『……唯ちゃんは何でそんなに冷静なの?』
唯「どうしてかな?それよりもさ……今、書き換えられた思い出を思い返して見ると凄く楽しそうなんだ」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 03:49:46.13 ID:JuBFlNpvO [27/92]
唯「真鍋さんは凄くまともでしっかりしてる憂も可愛い……」
紬『唯ちゃん……?』
唯「憂って真鍋さんの事を和ちゃんって呼んでるんだよ知ってた?」
紬『…………』
唯「幼稚園生の時なんか私カスタネット必死で叩いてる……」
唯「思えば私の人生って対した思い出なんか無いんだよね」
唯「こっちの世界の思い出は楽しい事がいっぱいだね」
281 名前: ◆HaQe1m0Wgk [] 投稿日:2010/10/20(水) 04:02:00.22 ID:JuBFlNpvO [28/92]
紬『唯ちゃん……』
唯「ずっと私は友達がいなかった……幼稚園生の時も一人で折り紙を折ってたし小学生の時は一人で小説を読んでた。中学生の時も……友達はいなかった」
唯「こっちの世界はいっぱい友達がいる……私の事を思ってくれる沢山の友達がいる」
唯「でもね。何でだろう?私、元の世界に帰りたくて堪らないんだ」
286 名前: ◆HaQe1m0Wgk [] 投稿日:2010/10/20(水) 04:10:03.06 ID:JuBFlNpvO [29/92]
唯「何でかな?きっとこっちの世界にいた方が楽しいんだろうけど……元の世界に凄く帰りたい」
唯「秋山さんのホラー映画のうんちくを聞きたいし田井中さんの転んだ姿を見たい。真鍋さんのが作ってくれてる衣装を見たい。梓ちゃんの我が儘に振り回されたい。琴吹さんと一緒に帰りたい」
紬『…………』
唯「何より憂に会いたい……私がいなきゃ生きていけないだろうから……」
紬『きっと……戻れるわよ』
287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 04:17:13.90 ID:JuBFlNpvO [30/92]
唯「うん……戻れるよね……」
紬『……私も手伝うわアナタの為にも唯ちゃんの為にも……私も手伝うわ』
唯「ありがとう……」
紬『でも、どうやって唯ちゃんを連れ戻せるか分からないの』
唯「私もだよ……でも何もしないよりかはマシだよ。私達の記憶が書き換えられる前に……早く戻らないと」
290 名前: ◆HaQe1m0Wgk [] 投稿日:2010/10/20(水) 04:24:22.14 ID:JuBFlNpvO [31/92]
紬『とりあえず……私は梓ちゃんがまだ記憶が書き換えられてないか見てくるわね』
唯「うん、お願い。私は……何か戻れる方法が無いか学校を隈なく探すよ」
紬『えぇ……それじゃあ行くわね』
唯「うん……ありがとう手伝ってくれてやっぱり何処の世界でも琴吹さんは私の1番の親友だよ」
紬『まぁ!平沢さん嬉しいわぁ~』
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 04:31:07.34 ID:JuBFlNpvO [32/92]
唯「…………」
紬『平沢さん急に私にそんな事言ってどうしたの?』
唯「ううん。何でも無いよ。授業そろそろ始まると思うから……琴吹さん教室に行った方がいいよ」
紬『平沢さんは?』
唯「私、今日は学校休むよ。先生にもそう伝えておいて」
紬『何処か具合が……』
唯「いいから早く行ってよ!!」
紬『わ、わかったわ……お大事にね』タッタッタッ
唯「琴吹さん怒鳴ってごめんね」
295 名前: ◆HaQe1m0Wgk [] 投稿日:2010/10/20(水) 04:41:43.76 ID:JuBFlNpvO [33/92]
【パラレルワールド2】
放課後。
唯『何だかみんな、今日おかしいね!』
律「そうかなぁー?」
唯『そうだよ~』
梓「確かに何でみんな急に唯って呼ぶようになったの?」
紬「……ずっと前からそう呼んでるよ」
律「うん、呼んでるー」
澪「別におかしい所なんか無いよな?」
梓「いや、おかしーし」
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 04:50:41.71 ID:JuBFlNpvO [34/92]
唯『みんな何かあったのー?』
律「何も無いよ~っ」
唯『もう!友達に隠し事しちゃダメなんだよ!』
澪「本当に何も無いよ」
唯『もう!あれ?あれって……』
梓「あぁ、パラレルワールドと交信出来た手鏡ですね。まぁ鏡は割れちゃいましたけど」
唯『触っていいかなぁ?』
澪「いや、自分のだから聞かなくてもいいんじゃないか?」
唯『私のじゃないよ~』
299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 04:57:41.45 ID:JuBFlNpvO [35/92]
律「パラレルワールドの世界の唯ちゃんはカッコよかったよねー」
唯『え?えへへ……そうかなぁ?』
梓「いや、唯にゃん先輩の事じゃ無いと思いますよ」
唯『えーあずにゃん酷い!あ、それよりムギちゃん私背が低くて取れないから手鏡取ってくれる?』
紬「……いいよ」ガタッ
唯『ありがとーっ!おーい聞こえるー?』
梓「無理無理、私も何回か為した事はあるけど向こうの世界とは交信出来ませんよ」
301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 05:08:53.19 ID:JuBFlNpvO [36/92]
唯『ちぇっ……つまんなーい』
律「それ不思議な鏡だったよねー」
紬「……うん」
唯『私も最初見付けた時はびっくりしたよー!』
梓「ほら、返して下さい。唯にゃん先輩の大事な物なんですから」
唯『わかったぁ~』
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:13:16.07 ID:JuBFlNpvO [38/92]
梓「はぁ……向こうの唯先輩は能天気ですね」
唯『そうかなぁ?』
澪「唯は何時も能天気じゃないか」
唯『澪ちゃん酷い!』
梓「私は向こうの世界に行った唯先輩の事を思うだけで夜も眠れませんよ」
唯『あずにゃん今日、ぐっすり寝てたよ!』
梓「……チッ」
唯『でも、何時戻れるんだろうね~早くみんなに会いたいよ!』
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:24:00.76 ID:JuBFlNpvO [39/92]
律「さっきから何の話しをしてるの~?」
唯『パラレルワールドの話だよ!』
紬「……パラレルワールド?」
唯『うん!早く元の世界に戻りたいよぉ~』
梓「何でみんな唯にゃん先輩がパラレルワールドに来た事覚えてないのかな?」
唯『えぇ!覚えてないのー!?』
梓「多分……」
紬「……唯ちゃんはパラレルワールドから来て無いよ」
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:29:12.39 ID:JuBFlNpvO [40/92]
唯『来てるよー!』
梓「まさか……まさか!?」
唯『あずにゃんどうしたの!?』
梓「いえ、何でも無いです。言ってみただけ」
唯『な、何それぇ~!』
梓「ま、向こうの世界に行った唯先輩なら戻って来ますよ」
唯『うん!私も元の世界に戻れる……よね?』
梓「勿論、戻れるんじゃないですかね?」
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:41:39.99 ID:JuBFlNpvO [41/92]
【パラレルワールド】
放課後。
憂『あの……アナタが言ってる事は本当ですか?』
唯「うん……」
憂『じゃあ……私はお姉ちゃんの事を忘れてしまうんですか!?』
唯「……憂のお姉ちゃんと過ごして来た思い出を何か思い出してみて」
憂『……何で私の思い出の中にお姉ちゃんじゃなくてアナタが出て来るんですか?』
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:51:28.49 ID:JuBFlNpvO [42/92]
唯「だからさ……過去が書き換えられてるんだよ……もし、向こうの世界に行った私の事を忘れたくなかったらさ……一緒に戻れる方法を探して欲しいんだ」
憂『……………』
唯「お願い……私だけの力じゃ無理なんだ」
憂『分かりました……私も手伝います』
唯「本当!?ありがとう!」
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 17:02:01.14 ID:JuBFlNpvO [43/92]
憂『でも……何をすればいいんですか?』
唯「分からない……とりあえず学校をあちこち探索してみたけど……結局無駄な時間だったし……」
憂『……お姉ちゃんの事忘れるの嫌だよぉ!』
唯「私だって……憂の事を忘れるの嫌だよ……」
憂『何か……こっちの世界に来た時に何かありませんでしたか?』
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 17:11:50.72 ID:JuBFlNpvO [44/92]
唯「琴吹さんとトイレに行く途中に倒れて……起き上がったらこっちの世界に居た……」
憂『じゃあ、その倒れた場所を調べましょうよ!』
唯「もう調べたよ……特に何も無かった」
憂『そんな……ぐすっ』
唯「な、泣かないでよ……」
憂『もう……お姉ちゃんと会えない……私はお姉ちゃんと二度と会う事が出来ないんだ……』
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 17:25:13.43 ID:JuBFlNpvO [45/92]
唯「……ごめんね。私がこっちの世界に来てしまったばっかりに……」
憂『うぅ……ぐすっ……』
唯「ごめんね……」
梓『あれ?憂……何で泣いてるの?』
憂『梓ちゃん……お姉ちゃんがお姉ちゃんが……』
梓『唯先輩……憂どうしたんですか?』
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 17:33:24.74 ID:JuBFlNpvO [46/92]
唯「いや……梓ちゃんは私の事を覚えてる?」
梓『はい?覚えてますけど……パラレルワールドの唯さんですよね?』
唯「うん……よかった。覚えててくれて」
梓『……何で憂泣いているんですか?』
唯「いや、色々事情があって……」
梓『そうですか……あれ?唯先輩スカートの裾がほつれてますよ』
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 17:55:13.96 ID:JuBFlNpvO [47/92]
唯「あ……そう言えば直してなかった……ありがとう梓ちゃん」
梓『い、いえ……何処でほつれたんですかね?』
唯「……多分、何かに引っ掛けたんだと思う」
梓『そうですか……ほら、憂ハンカチだよ』
憂『うぅ……ありがとぉ……』
唯「……ねぇ何処で引っ掛けたと思う?」
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:01:52.64 ID:JuBFlNpvO [48/92]
梓『し、知らないですよ……憂大丈夫?』
憂『うん……』
唯「二人共、着いて来て!元の世界に帰れるかも」
憂『……え?』
唯「向こうの世界の私もこっちの世界に帰れるかも知れないから着いて来て!」
憂『ほ、本当ですか!?』
唯「まだ分からないけど……今頼れる物はこれしか無いよ」
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:09:37.49 ID:JuBFlNpvO [49/92]
・・・・・・
唯「はぁはぁはぁはぁ」
梓『ど、どうしたんですか急に……ふぅ』
唯「……何処で裾がほつれたと思う?」
憂『お姉ちゃんと……会える』
唯「何処かに糸が落ちて無いか探してみて」
梓『い、糸?』
憂『糸を探せばお姉ちゃんと会えるんですか?』
唯「多分……見付からなかったら諦めて貰うしかないけど……」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:18:49.06 ID:JuBFlNpvO [50/92]
梓『……ん?糸ってこれの事ですか?』
唯「私のスカートと同じ色だ……引っ張ってみて」
梓『は、はい……』グイ
憂『空中で途切れてる様に見えますね』
唯「……見えない?」
梓『何がですか?』
唯「フレディがガラスを引っ掻いたような傷が空中にあるの見えない?」
梓『ここからじゃよく見えませんね……』
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:25:33.69 ID:JuBFlNpvO [51/92]
唯「…………」ピトッ
唯(傷の部分だけ触れる……)
憂『お姉ちゃん……帰って来ますよね?』
唯「うん……」
梓『え!?唯先輩帰って来られるんですか?』
唯「多分……帰って来られるよ。よいしょ」
唯(開く……帰れるかも!)
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:33:55.49 ID:JuBFlNpvO [52/92]
【パラレルワールド2】
唯『ほぇ?何かあそこおかしくない?』
梓「な、何ですかアレ……あれ?」
唯「……いた!」
梓「唯にゃん先輩!」
唯「わ、私!」
憂『お姉ちゃん!』
唯「憂ー!」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:45:04.96 ID:JuBFlNpvO [53/92]
梓「何コレすっげぇ」
唯「梓ちゃんみんなは?って言うか私の事覚えてる?」
梓「ゆ、唯にゃん……唯にゃん先輩!」ダキッ
唯「ちょ……やめろ」
梓『私が……唯先輩に抱き付いてる……』
唯『憂ー!会いたかったよーっ!』ダキッ
憂『ずずっ……私も私も会いたかったよ!』
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:55:55.78 ID:JuBFlNpvO [54/92]
梓「唯にゃん先輩~」スリスリスリ
唯「だからやめろっ!」
憂『あ、あの!』
唯「ん?どうしたの?」
憂『お姉ちゃんを連れ戻してくれてありがとうございます!』
唯『ありがとー!』
唯「ううん。こちらこそ色々とありがとうね」
唯『もう会えないと思ったけど会えて嬉しいよ!』
唯「うん、私もちょっとだけ嬉しい……かな?」
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 19:09:51.54 ID:JuBFlNpvO [55/92]
唯『えへぇー!ちょっとだけ!?』
唯「凄く嬉しいって言った方がよかった?」
唯『うん!』
唯「じゃあ……凄く嬉しいかな」
唯『流石向こうの私!』
憂『お姉ちゃん大丈夫だった?』
唯『うん!大丈夫だったよ!むしろ楽しかった!』
梓『……よかったですね唯先輩』
梓「ねぇ、ちょっとそこの梓」
349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 19:16:45.73 ID:JuBFlNpvO [56/92]
梓『私……ですか?』
梓「うわぁ……本当に私と瓜二つだよ!」
唯「そりゃあパラレルワールドの梓ちゃんだからね……それより憂が心配だから会いに行かなきゃ!」
唯『憂なら大丈夫だよー』
唯「私の目で無事かどうか調べたいの!」
憂『お別れ……ですか?』
唯「うん……お別れだね」
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 19:30:39.16 ID:JuBFlNpvO [57/92]
憂「……また、会えますよね?」
唯『どうかな?先の事は分からないよ。こんな事は二度と嫌だけどね』
唯「私はまた会いたいなぁ~」
唯『アハハ……じゃあそろそろ行くね』
憂「……はい、さようなら」
唯『うん、さようなら』
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 19:47:36.61 ID:JuBFlNpvO [58/92]
【パラレルワールド】
唯『行っちゃったね~』
憂『うん……』
唯『パラレルワールドの私はどうだった?』
憂『カッコイイ人だったよ!』
唯『そっかぁ~!あ、私も話したい事が沢山あるからお家に帰ってパラレルワールドのみんなの事を話してあげる!』フンス
憂『ありがとう!』
梓『何かさっぱりした別れ方だったね』
憂『……うん、パラレルワールドのお姉ちゃんらしいよ。じゃあお姉ちゃん行こっか!』
唯『うん!』
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 19:56:28.51 ID:JuBFlNpvO [59/92]
【パラレルワールド2】
唯「梓ちゃん何時まで空中を眺めてるの?そろそろ行くよ」
梓「うん、分かった。……またパラレルワールド行きたいですか?」
唯「もう、勘弁して欲しいね……でも機会があればまたみんなと会いたいかな」
梓「ふぅん……」
唯「早く帰って憂と話しをしたいな……」
唯(もうパラレルワールドの入り口、開かないだろうな……)
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:03:42.36 ID:JuBFlNpvO [60/92]
唯(まず、憂と会ったら何を話そうかな?)
梓「……あれ?」
唯(とりあえず向こうの軽音部の事を話して……久しぶりに私の手料理を食べさせて……あぁやる事がいっぱいだよ)
梓「なんでだよ……チッ」
唯「ん?梓ちゃんどうしたの?」
梓「あ、いや何でもないです」
梓(制服の袖が何でほつれてるんだよ……うざってぇ)
おわり
362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:15:56.46 ID:JuBFlNpvO [61/92]
【番外編:初めてのライブ】
部室。
唯「私がパラレルワールドに行ってる間、練習しなかったの?」
律「うん!そだよー」
唯「……アハハ」
紬「……ごめんね」ギュッ
唯(何でこの人、私の服を掴む癖があるんだろう)
梓「まぁまぁいいじゃないですかー」
唯「よくねぇよ……明日のライブどうするの?」
364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:23:01.13 ID:JuBFlNpvO [62/92]
澪「何とかなる」
唯「ならねぇよ……下手くそな演奏でいいの?」
梓「まぁ、高校生ですからね。そこら辺は妥協しましょう」
律「だきょーしよう!」
唯「そんな事言ってないで早く練習しようよ……」
ガチャバタン。
純「あのー……」
365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:26:36.85 ID:JuBFlNpvO [63/92]
唯「あ……えっと」
梓「純、何しに来たの?」
純「この前、ベースを聞いて貰えなかったから……私のベースを聞いて貰おうと思って来たと」
唯(そう言えばそんな事もあったな……)
澪「自分のベースは持って来たみたいだな!良い心意気だ」
唯「心意気って言いたいだけだよね?」
律「純ちゃんのベース可愛いーっ」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:32:31.82 ID:JuBFlNpvO [64/92]
純「そう……ですか?」
律「可愛いよーっ!」
梓「何か弾いてみてよ純」
純「わかった……何を弾けばいいと?」
梓「適当に何か弾けばいいじゃん」
唯(今から練習しようと思ったのに……この人も間が悪いなぁ……)
純「じゃあ適当に弾いて見るけん聞いてね」
梓「はいはーい!」
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:39:07.48 ID:JuBFlNpvO [65/92]
・・・・・・
純「ふぅ……どうですか?」
律「上手だねー」
澪「私より上手いかもな……」
紬「……カッコイイ」
梓「純ってこんなにベース上手かった?」
唯「軽音部に入らない?」
純「あの、えっと……」
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:46:18.20 ID:JuBFlNpvO [66/92]
梓「入っちゃいなよー」
純「じゃあ……学祭の皆さんのライブを見た後に入りましゅ……ます」
律「そっかぁ~」
唯「すぐには無理?」
純「一度皆さんのライブを見てみたいですし……今すぐ入るのは無理ですね」
ガチャバタン。
和「衣装出来たわよ!」
369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:50:24.48 ID:JuBFlNpvO [67/92]
律「見せてー見せてー」
和「じゃじゃーん!」
唯「よかった……ただのTシャツで本当によかった……」
純「あの……そろそろ帰りますね」
梓「もう?」
純「うん、ライブ楽しみにしとるけんね。バイバイ~」
ガチャバタン。
唯「ありゃベースを弾きに来ただけだね」
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:56:24.87 ID:JuBFlNpvO [68/92]
紬「……可愛い服だね」クンクン
唯「何で匂うの?」
紬「……新しい洋服の匂い好き」
和「私は練習して汗ばんだアナタの匂いが好きだわ」
唯「おい」
梓「あーお腹減った。そろそろ帰りません?」
唯「練習しなきゃダメでしょう!」
梓「面倒臭いなぁ……ぶっつけ本場で行きましょうよ」
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:02:13.74 ID:JuBFlNpvO [69/92]
唯「ほらグダグダ言ってないで早く練習するよ」
梓「いーやーだぁー」
律「我が儘言っちゃダメだよ~」
梓「もう……仕方ないですね。練習してあげます」
澪「そうと決まれば練習だな」
紬「……うん、練習」
374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:09:08.65 ID:JuBFlNpvO [70/92]
・・・・・・
梓「あー…疲れた」
澪「稽古の方がまだまだキツイぞ中野」
梓「そ、そっすか……」
唯「あ、せっかくだから今日泊まらない?明日、学祭だから泊まってる人もいるみたいだよ」
紬「……私も泊まりたい」
律「私もー!」
和「みんなで体を寄せ合って寝るの?」
唯「……梓ちゃんも無理矢理にでも泊まらせるからね」
梓「えー……」
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:16:36.56 ID:JuBFlNpvO [71/92]
澪「泊まるんなら飯はどうするんだ?」
唯「あ……考えてなかった」
梓「ちゃんと考えてて下さいよー」
信代「さーせん。差し入れして来ましたー」ニコニコ
律「あ!信代ちゃん」
信代「みんな練習頑張ってる?」ニコニコ
律「頑張ってるよー」
唯「誰だっけ?」ボソボソ
紬「……同じクラスの信代ちゃん」
377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:25:19.57 ID:JuBFlNpvO [72/92]
信代「差し入れにマンモス肉持って来たけど食べる?ウチ達が作ったんだー」ニコニコ
澪「おー!美味そうだな!」
信代「この性格悪いウチにも良い所があるんだよーびっくりした?」ニコニコ
梓「何だコイツ」ボソボソ
唯「あ、ありがとうね信代さん。美味しくいただくよ」
信代「いいっていいってじゃあまたねー」ニコニコ
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:29:13.05 ID:JuBFlNpvO [73/92]
澪「ありがたいなマンモス肉」
律「そーだねぇー」
梓「何であの人あんなにニコニコしてるんですか?」
唯「知らないよ……」
梓「微笑みデブみたいですね」
紬「……悪口ダメだよ」
梓「す、すいません」
唯「まぁあの人に感謝してマンモス肉食べようよ」
和「そうね~」
379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:35:10.28 ID:JuBFlNpvO [74/92]
唯「お、結構イケるね」
梓「確かに美味しいですね。この美味しさが憎いね!」
唯「……下らない駄洒落を言う梓ちゃんが私は憎い」
紬「……お肉美味しいね」
律「美味しいね~もっと食べたいなぁ~」
紬「……もっと食べたいね」
律「うん!」
澪「もしかしたら他の所からも差し入れ来るかもな」
380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:40:49.29 ID:JuBFlNpvO [75/92]
梓「だったら良いですね!」
唯「でも、差し入ればかり貰うのも悪い気がしない?」
梓「明日のライブでお礼をすればいいじゃないですか」
唯「アハハ……良く言うよ」
いちご「おいーっす。差し入れしに来ましたー!」
紬「……今度は何かな?」
律「何だろーねー」
383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:47:49.21 ID:JuBFlNpvO [76/92]
いちご「アイスだぞー美味しそうでしょ?」
紬「アイス!」ガバッ
唯「うおっ!」ビクッ
紬「私、アイス食べたいよ!美味しそうだよ!」
律「琴吹さんどったのー?」
いちご「凄い食いついてくれてありがたいねっ!んじゃ特別に琴吹さんにアイスを二つ……プレゼントしちゃう!やったね、琴吹さん!」
紬「い、いいの?アイス二つ食べていいの?」
385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:52:41.95 ID:JuBFlNpvO [77/92]
いちご「モチのロンだよ!」
紬「でも、アイス食べたらお腹壊しちゃうって……ママが言ってた」
いちご「だぁーいじょうぶっ!壊さない壊さない!じゃあアイスはここ置いとくからねっ!」
唯「いちごさんありがとうね」
いちご「いいって~。んじゃ私は他の所へ差し入れに行ってきまっーす!」
律「やったっアイスだぁ!」
388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:00:19.27 ID:JuBFlNpvO [78/92]
紬「冷たくて美味しいよー!甘くて冷たくて美味しいよー!」
唯「こ、琴吹さんアイス好きなの?」
紬「……うん!」
梓「アイスを見た時の琴吹さんのテンション凄いですね」
和「可愛いわぁ……」
律「琴吹さんかわいーねー」
和「田井中さんも可愛いわよ」
律「えへへーそうかなぁ?」
393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:12:25.64 ID:JuBFlNpvO [79/92]
和「胸も膨らんで来たよね。田井中さん」
律「そ、そうなぁ?」
和「触ってみ……」
唯「真鍋さんストップ」
和「冗談に決まってるじゃない」
唯「冗談でも田井中さんが触っていいって言ったら触ってたでしょ」
和「そうね、来る者拒まずだわ」
唯「否定しようよ……」
澪「なぁ、学校の中探検してみないか?」
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:21:37.52 ID:JuBFlNpvO [80/92]
唯「あ、それいいね」
澪「学校と言ったら幽霊だ。肝試しと思って探検しよう」
紬「……お化け怖いよ」
唯「大丈夫だよ。何も出ないから」
紬「……本当?」
澪「いや、ここの学校のロッカーにはブギーマンが出るらしい」
律「ブギーマン?」
唯「出ないから……それにブギーマンはクローゼットでしょ」
梓「そんな下らない事より早く探検行きましょうよー」
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:29:25.44 ID:JuBFlNpvO [81/92]
律「そうだよー早く行こーよー」
唯「うん、じゃあ……みんなで少し散歩しよっか」
和「私は行かないわ」
唯「そっか、じゃあ私達だけで行こう」
紬「……うん」
梓「楽しみだなぁ~」
唯「じゃあ真鍋さん留守番お願いね」
和「まかせて!」
398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:37:22.74 ID:JuBFlNpvO [82/92]
・・・・・
写真部。
梓「ほら!見て下さいアレ!よく観光名所とかで見るキャラクターの顔がくり抜かれてある奴ですよ!」
唯「これ、せんとくんのパクりじゃん」
澪「……だな。B級ホラー映画に出て来そうな顔でもあるな」
静「気に入り……ましたか……?」
律「あ!しぃちゃん!」
400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:43:20.86 ID:JuBFlNpvO [83/92]
静「田井中さん……こん……ばんは」
唯「こ、こんばんは」
静「これ……凄く……可愛い……ですよね」
律「かぁいいよ~」
静「ありがとう……ございます……」
唯(何でこんな喋り方がゆっくりしてるの?)
静「皆さん……写真……一枚……どうですか?」
澪「取ってくれるのか?」
静「はい……」
402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:48:37.70 ID:JuBFlNpvO [84/92]
梓「じゃあ取って貰いましょうよ!」
律「うん!」
静「じゃあ……そこに……並んで……下さい」
唯「う、うん……」
梓「唯にゃん先輩が真ん中ですよ~」
唯「端っこでいいんだけどな……」
澪「部長が真ん中じゃないとダメ」
唯「はぁ……わかったよ。私あまり写真写りが良くないから真ん中嫌なんだけどなぁ」
405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:55:44.19 ID:JuBFlNpvO [85/92]
静「いいですか……撮りますよ……」
梓「はい!良いですよ」
静「はい……チーズ」カシャ
唯「あぁぁっ!目閉じちゃった!」
静「残業……でしたね……写真は……現像してから渡します……」
唯「はぁ……」
紬「……どんまい」
唯「ありがとう琴吹さん……」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 23:08:42.18 ID:JuBFlNpvO [86/92]
・・・・・
オカ研。
姫子「よぉ!ムギ」
紬「……ひめちゃんこんばんは」
姫子「こんばんは。何してんの?」
紬「……探検だよ」
澪「ここがオカ研か……」
姫子「えっと……確か秋山澪だっけ?よろしくな」
澪「あぁ、ここは何をやるんだ?」
姫子「宇宙人やこの学校に纏わる七不思議とかを来た人に解説するんだ。楽しそうだろ?」
407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 23:15:09.14 ID:JuBFlNpvO [87/92]
律「えー!怖そうだよー!」
姫子「いやいや、一回聞いてみなってすげぇ面白いから」
澪「あぁたまらんな」
唯「私も少し聞いてみたいかも……」
梓「ってかこの学校に七不思議なんてあったんだ」
姫子「知らないのか?ロッカーの中にブギーマンがいたりするんだぞ」
梓「まさかぁ~」
姫子「まぁブギーマンは信じてる人の所にしか来ないからな。信じない方がいいぞ」
410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 23:22:49.12 ID:JuBFlNpvO [88/92]
澪「私はブギーマンと色々と話し合いたいから信じてるよ」
姫子「すげぇな!」
澪「まぁな」
梓「そろそろ別の場所に行きましょうよ」
律「そーだねー!何処行く?」
唯「憂の所に行こうよ」
梓「憂も何かやるんですか?」
唯「うん、メイド喫茶やるらしいよ」
411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 23:30:36.72 ID:JuBFlNpvO [89/92]
・・・・・・
テニス部。
梓「何でメイド喫茶やるのにテニス部なんですか?」
唯「メイド喫茶をやるのはテニス部なんだよ」
梓「えっ?そうなんですか?」
憂「あ!お姉ちゃんだぁ!」フリフリ
唯「メ、メイド服!」
律「うわぁーかぁいいー!」
412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 23:38:25.80 ID:JuBFlNpvO [90/92]
憂「お姉ちゃん!私、メイド服似合うかなぁ?」
唯「うん……最高に可愛いよ憂」
憂「えへーありがとぉ!」
唯「…………」ジーッ
梓「おーい帰って来ーい!」
唯「……憂も今日は学校に泊まるの?」
憂「うん!泊まるよ!お姉ちゃんは?」
唯「私も泊まるよ。明日メイド服着てる憂の写真を撮らせてね」
憂「いいよぉ~」
413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 23:46:18.38 ID:JuBFlNpvO [91/92]
唯「じゃあ私達も部室に戻って練習しよっか」
澪「あぁ、そうだな」
憂「お姉ちゃんバイバイ~」
唯「うん、バイバイ。明日のライブ楽しみにしててね」
憂「うん!」
唯「それじゃあ行こっか、みんな」
414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 23:54:24.67 ID:JuBFlNpvO [92/92]
・・・・・
部室。
唯「ただいま」
和「おかえりなさい。楽しかった?」
唯「楽しかったよ」
梓「憂のメイド服姿可愛いかったですね~」
律「ねー!」
和「詳しく聞かせて!」
唯「よし、みんな朝まで練習しよっか」
梓「朝まで!?」
唯「うん、何か問題ある?」
梓「あるある」
415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:01:48.30 ID:LO0Nh+H5O [1/14]
唯「へーそっか。じゃあみんな朝まで練習しよう!」
紬「…………うん」
梓「ちょっと待てよ!本当に朝まで練習するの?」
唯「冗談だよ冗談、でも限界ギリギリまで練習するつもりだよ」
紬「……嘘良くない」
梓「琴吹先輩の言う通り!」
唯「ごめんごめん。じゃあそろそろ練習しよっか」
一同「おー!」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:07:26.03 ID:LO0Nh+H5O [2/14]
・・・・・・
朝。
和「…………」カシャカシャ
唯「うぅん……ん?」
和「唯ちゃんおはよう」ササッ
唯「うん……何か今隠してなかった?」
和「何も隠して無いわよ!」
唯「そっか……もう朝かぁ~」
紬「ふわぁ~……おはよ」
唯「おはよう琴吹さん……何で私に抱き着いたまま寝てるの?」
紬「……わかんない」
417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:17:11.74 ID:LO0Nh+H5O [3/14]
唯「とりあえず。みんな起こすから離れて」
紬「……うん」パッ
唯「みんな!起きてっ!」
澪「……もう、朝か」
律「みんなおはよーっ!」
梓「すぅ……すぅ……」
唯「後は……梓ちゃんだけか」
梓「すぅ……すぅ……」
唯「おーい起きろー!」
梓「すぅ……すぅ……」
唯「起きろってば!」ユサユサ
梓「まだ寝たい……」
419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:25:48.79 ID:LO0Nh+H5O [4/14]
唯「うん、じゃあ寝てるといいよ。みんな教室に行こっか」
梓「……分かりましたよ。起きますよ!もう!」
澪「そう言えば軽音部の演奏は何時だっけ?」
唯「10時30分だよ……今は8時だから2時間30分後だね」
紬「……ドキドキして来た」
律「わ、私も……」
唯「とりあえず先に教室に行こうよ。ホームルームが終わったら、またみんな部室に集合ね」
420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:33:54.87 ID:LO0Nh+H5O [5/14]
・・・・・・
唯「あー……やっと終わったねホームルーム」
律「長かったねー」
紬「……うん」
澪「お、そっちもホームルーム終わったのか?」
唯「うん、じゃあ部室に戻って機材とかを体育館に運ぼっか」
澪「あぁ、そうだな」
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:39:32.58 ID:LO0Nh+H5O [6/14]
部室。
梓「遅いですよー!」
唯「先生の話しが長かったもん仕方ないじゃん」
和「ねぇ、そろそろ衣装に着替えた方がいいんじゃない?」
唯「まだ少し早く気がするけど……着替えようか」
澪「あぁ、それから機材を運ぼう」
梓「あー!緊張して来た!」
紬「…………」ギュッ
唯「ほら、私の手を握ってないで琴吹さんも衣装に着替えて」
紬「……うん」
422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:52:13.11 ID:LO0Nh+H5O [7/14]
唯「うわぁ……サイズ小さいなぁ……」
紬「……おへそが見えるね」
和「いいわね!可愛いわ!」
律「ピッチピチだよ~」
澪「何でこんなにサイズが小さいんだ?」
和「まぁ……サ、サイズが分からなかったからよ」
唯(全然に嘘だ……)
梓「それより早く機材を運びましょうよ」
唯「そ、そうだね」
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:59:58.80 ID:LO0Nh+H5O [8/14]
・・・・・・
唯「よいしょ」ドサッ
澪「これで最後だな」
唯「うん、今何時?」
梓「10時20分ですよ~演劇部の講演が終わったら次は私達です」
律「緊張するー!」
唯「私も……上手く行くかな?」
紬「……大丈夫だと思う。私達ならきっと出来るよ」
唯「琴吹さん……」
梓「そうですよね。私達なら上手くやれます。今日は精一杯演奏しましょう!」
426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 01:06:05.18 ID:LO0Nh+H5O [9/14]
唯「珍しく良い事を言うね」
梓「まぁね!」フンス
「次は軽音部の演奏です。軽音部は演奏の準備をして下さい」
澪「すーふぅー行くか」
律「うん!」
和「頑張ってね!」
唯「ありがとう。じゃあ準備をして……みんなで演奏しよう!」
一同「おー!」
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[ありがとうございます] 投稿日:2010/10/21(木) 01:10:47.79 ID:LO0Nh+H5O [10/14]
唯「アンプちゃんと繋がってる?」
澪「オッケー」
律「…………」タムタムタムタム
紬「…………」プァプァ-
梓「みんなも大丈夫みたいですね……」
唯「……うん」
「それでは次は軽音部の演奏です」
梓「あぁ……垂れ幕が上がって行く……」
唯「…………」ゴクリ
430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 01:18:30.65 ID:LO0Nh+H5O [11/14]
唯「……み、皆さんこんに……ゴホッゴホッ」
憂「お姉ちゃん頑張って!」
唯「ありがと……皆さんこんにちは!」
「こんにちはー」「唯ちゃんこんにちはー」「紬ちゃん衣装可愛いよー」
唯「今日はわざわざ来ていただきましてありがとうございます」
梓「みんなありがとねー!」
432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 01:29:39.70 ID:LO0Nh+H5O [12/14]
唯「あの……始めての演奏でお聞き苦しい点もあると思います……」
いちご「平沢さんかたいぞー!」
唯「……やっぱりかたいかな?」
律「かたいよー!」
唯「じゃあ、始めての演奏だけど気楽に聞いて下さいね」
憂「お姉ちゃんカッコイイよー!」
唯「ふふっ……それじゃあ聞いて下さい!ギリギリ時間!」
律「1・2・3・4!」
澪「イヴェェェェェェ!!」
おわり
434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 01:34:20.98 ID:LO0Nh+H5O [13/14]
終わりです
支援保守読んでくれた方ありがとうございます
何か分からない点がありましたら質問して下さい
435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 01:40:17.22 ID:SUNMg0N00
記憶がうんたらかんたらってのは何だったんだ?
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 01:44:17.35 ID:LO0Nh+H5O [14/14]
>>435
唯達が入れ変わった事により、その世界の過去が変わってしまうそれが原因で唯達に関係する人の記憶が書き換えられてしまう
【パラレルワールド2】
唯『美味しかったね~』
憂「梓ちゃんがこんなに料理上手だとは思わなかったよ~」
梓「私は何やらせても凄いからね」
唯『あずにゃん凄いね~』
梓「ずっと前から思ってたんですけど、あずにゃんってあだ名って変ですよ」
唯『えー!そうかなぁ?』
梓「私が言うんですから間違いは無いです」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 23:11:21.15 ID:nKWTKblCO [97/101]
憂「どうして、あずにゃんってあだ名を付けたんですか?」
唯『あずにゃんが猫みたいだから!』
梓「んな阿保な……」
唯『あずにゃんって猫っぽいよね?』
憂「ちょっとだけ猫っぽいかなぁ~」
梓「二人共早く寝れば?」
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 23:18:55.70 ID:nKWTKblCO [98/101]
唯『こっちの世界のあずにゃんは何か少し怖いよね~』
梓「怖くない怖くない」
唯『可愛い花には刺があるとはまさにこの事だね!』
梓「可愛いのは認めますけど刺はありませ~ん」
憂「梓ちゃん今日は泊まるの?」
梓「う~ん泊まっちゃおうかな?家に帰るのも面倒だし」
唯『じゃあ一緒に寝ようよ!』
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 23:28:05.35 ID:nKWTKblCO [99/101]
梓「一緒に寝る……?」
唯『うん!一緒に寝よーっ!』
梓「い、いいですよ」
憂「お姉ちゃんよかったね~」
唯『うん!私の世界のあずにゃんなら断るよ~』
梓「え?何で断るんですか?」
唯『ほぇ?』
梓「いや、何でも無いです」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 23:37:53.16 ID:nKWTKblCO [100/101]
【パラレルワールド】
唯「じゃあお休み憂」
憂『うん……』
ガチャバタン。
唯「はぁ……明日も元の世界に帰れないんだろうなぁ」
唯「……もしかしてずっとこのままなのかも?」
唯「それだけは勘弁して欲しいな……」
唯「みんなが恋しいよ……はぁ……」
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 23:46:33.16 ID:nKWTKblCO [101/101]
唯「それな初めてのライブも……無しになっちゃうかも……」
唯「あんなに練習したのに……」
唯「はぁ……どうやったら戻れるんだろう?」
唯「みんなに会いたいな……」
唯「………………」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:00:19.10 ID:JuBFlNpvO [1/92]
翌日。
唯「うぅ……ふわぁ……戻ってないよね」
憂『朝ですよ~あ、もう起きてたんですね』
唯「今、起きたばかりだけど……」
憂『あの!今日は私がお弁当を作ったんですけど……』
唯「え?……今何時?」
憂『七時三十分ですよ』
唯「もうそんな時間なんだ……弁当作ってくれてありがとね」
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:05:11.86 ID:JuBFlNpvO [2/92]
唯(後二日か……)
憂『どうしたんですか?』
唯「ううん。何でも無いよ。制服に着替えようかな……」
憂『分かりました。リビングで待ってますね』
唯「うん」
ガチャバタン。
唯「……はぁ早く戻りたいな」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:10:58.54 ID:JuBFlNpvO [3/92]
・・・・・・
唯「着替え終わったよ」
憂『あ、それじゃあ朝ご飯食べましょう!』
唯「そーだね。いただきまーす」
憂『いただきます!』
唯「ねぇ憂?」
憂『どうしたんですか?』
唯「私、何時になったら戻れるんだろうね」
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:18:36.67 ID:JuBFlNpvO [4/92]
憂『分かりません……』
唯「だよね……ごめんいきなりこんな事言って」
憂『いえ……いいんです』
唯「この目玉焼き美味しいよ」
憂『…………』ウルウル
唯「味噌汁も本当に美味しいよ……」
憂『…………』ポロポロ
唯「泣かないでよ憂」
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:23:13.86 ID:JuBFlNpvO [5/92]
憂『お姉ちゃんに会いたいです……ぐすっ』
唯「……私も憂に会いたいよ」
憂『お姉ちゃん……帰って来ないのかな?このままずっと会えないのかなぁ?』
唯「……ずっと会いたいの我慢してたんだね」
憂『うぅっ……ぐすっ……』
唯「……ほら、朝ご飯冷めるよ早く食べなきゃ」
憂『ずずっ……はい』
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:34:53.86 ID:JuBFlNpvO [6/92]
唯(はぁ……憂はちゃんと朝ご飯食べてるのかな?)
憂『…………』パクパク
唯(それにみんなも心配してるだろうな)
憂『……ずずっ』
唯「ほら、これで涙拭いて」
憂『ありがとうございます……』
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:38:04.18 ID:JuBFlNpvO [7/92]
【パラレルワールド2】
唯『あずにゃん朝だよ~!』
梓「すぅ……すぅ……」
憂「あーずーさーちゃん!朝だよー!」
梓「知ってる……」
唯『起きないと遅刻しちゃうよー!』
梓「チッ……」ムクッ
唯『もう!あずにゃんったらお寝坊さん何だから!』フンス
梓「あー…眠い」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:45:54.08 ID:JuBFlNpvO [8/92]
梓「あ、制服に着替えますから向こうに行ってて下さい」
唯『うん!憂行こう!』
憂「そうだね~」
ガチャバタン。
唯『こっちのあずにゃんは寝起き悪いね~』
憂「梓ちゃんは何時もこうなんだよ~」
唯『私の世界のあずにゃんはすっごく真面目なんだよ~』
240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 00:54:20.16 ID:JuBFlNpvO [9/92]
憂「どんなの~?」
唯『唯先輩!早く練習しましょう』フンス
憂「え~?」
唯『私の世界のあずにゃんマネだよ~』
憂「何それ~面白い!」
ガチャバタン。
梓「聞こえてるっつーの!」
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 01:06:55.28 ID:JuBFlNpvO [10/92]
唯『あずにゃん!聞こえてたぁ?』
梓「そりゃもう、つつぬけでしたよ」
憂「向こうの梓ちゃんは真面目だって~」
梓「あー……話した事あるけど真面目っぽいよねアイツ」
唯『あ!もうそろそろ学校行こーよ』
憂「でも、梓ちゃんの朝ご飯は?」
梓「いらないよ。朝ご飯食べない主義だから」
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 01:11:24.03 ID:JuBFlNpvO [11/92]
【パラレルワールド】
唯「じゃあまた……」
憂『はい……』
唯(はぁ、大丈夫かな?)
澪『あ!平沢さん、おはよう』
唯「秋山さん……おはよう」
唯(……平沢さん?)
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 01:17:12.51 ID:JuBFlNpvO [12/92]
唯「平沢さんって……急にどうしたの?」
澪『え?何が?』
唯「いや、平沢さんって呼んだよね?」
澪『うん、呼んだけど……どうかしたのか?』
唯(まさか……秋山さんもパラレルワールドに来たのかな?)
唯「秋山さんが1番好きなゾンビ映画なんだっけ?」
澪『ゾ、ゾンビ映画?そんな怖い映画私は見ないぞ!』
唯「あれ?」
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 01:21:57.27 ID:JuBFlNpvO [13/92]
律『おっ!澪と平沢さんじゃん校門の前で何やってんだ?』
唯「田井中さん、秋山さんがおかしい……今平沢さんって言った?」
律『言ったけど……それがどうかしたか?』
唯「普段は唯って呼んでるのに何で急に平沢さん?」
律『寝ぼけてんのか?前からそう呼んでるじゃん』
唯「呼んでない呼んでない」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 01:32:25.51 ID:JuBFlNpvO [14/92]
律『言ってたよな?』
澪『あぁ言ってた』
唯「どう言う事?これって何かの遊び?」
律『え?遊んでるつもりは無いんだけど……唯何かあったのか?』
澪『何時も以上に機嫌が悪そうだぞ』
唯「いや、だからさ何で急に平沢さんって呼ぶの?」
247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 01:48:12.55 ID:JuBFlNpvO [15/92]
律『呼んだらダメなのか?』
唯「別に呼んでも良いけど、昨日まで唯って呼んでたよね」
紬『三人共、どうしたの?』
唯「あ……琴吹さん」
紬『唯ちゃん何かあったの?』
澪『唯ちゃん?』
唯「いや、この二人が私の事を急に平沢さんって呼び始めたんだ」
紬『そうなの……』
澪『なぁ、ムギは何で唯の事を唯ちゃんって呼んでるんだ?』
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 01:55:08.78 ID:JuBFlNpvO [16/92]
紬『え?前からそう呼んでたわよ?』
澪『いや、一年の時から平沢さんって呼んでたよな?』
紬『一年生の時から唯ちゃんって呼んでたわよ?』
唯「ねぇ一年生の時の私はヘアピン付けてた?」
律『付けてないぞ。ずっとその髪型じゃん』
澪『うん……お前が軽音部を廃部から救った時から同じ髪型だぞ』
250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 02:05:07.66 ID:JuBFlNpvO [17/92]
紬『唯ちゃんが軽音部を廃部から救った?』
唯「救って無いんだけど……」
律『一年の時に私達を無理矢理に軽音部に誘って救ったじゃん』
紬『りっちゃんがみんなを誘ったんじゃないの?』
律『え?私が?誘ってないぞ』
唯「ちょっと琴吹さん話しがあるから来てよ」
紬『え、えぇ……』
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 02:13:02.49 ID:JuBFlNpvO [18/92]
唯「……おかしくない?」
紬『おかしいわね……』
唯「嘘言ってるのかな?」
紬『嘘じゃないと思うわ……あの二人は人を傷付けるような嘘は言わないの』
唯「じゃあ二人が言ってる事は本当?」
紬『……分からないわ』
唯「昨日まで唯って呼んでたのに……」
紬『またパラレルワールドから来たんじゃないかしら?』
唯「それ、試してみたけど違うみたいだったよ」
252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 02:23:43.74 ID:JuBFlNpvO [19/92]
紬『そうなの?』
唯「うん、あの二人私がずっとヘアピンを付けて無いって言ったよね」
紬『え、えぇ……唯ちゃんはずっと付けてたのに……昨日の立花さんやいちごさんも同じような事を言ってたんでしょう?』
唯「うん言ってたね」
紬『何だか向こうの世界に行ってしまった唯ちゃんの事を忘れてるみたいで怖いわね』
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 02:37:29.77 ID:JuBFlNpvO [20/92]
唯「忘れてる感じがして怖いかぁ……」
紬『そんな感じがしない?』
唯「パラレルワールドの私の事をあまり知らないから分かんない」
紬『そう……私にはね何だか二人が唯ちゃんとの思い出を忘れてしまってるような気がするの』
唯「……ねぇもしさ私がパラレルワールドに来た事によって過去が変わってしまったらどうする?」
256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 02:55:47.72 ID:JuBFlNpvO [21/92]
紬『過去が変わる?』
唯「うん、正解には過去が変わるんじゃなくて私がパラレルワールドに来た事によって過去が書き換えられる」
紬『つまり……どう言う事?』
唯「ほら、梓ちゃんも言ってたじゃん。みんな最初から私の事を知っているみたいだって」
紬『えぇ……』
唯「もしかしたらだけど……私はこの世界に最初から居た……そう言う事になってるんだと思う」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 03:10:06.94 ID:JuBFlNpvO [22/92]
紬『まさか……そんな事って有り得るの?』
唯「だって、みんな私の趣味を知ってるし私がこの世界で軽音部を廃部から救ったって言う過去も出来てるんだよ?」
紬『じゃあ!この世界に元々居た唯ちゃんの事はみんな忘れてしまったって言うの!?』
唯「……うん、田井中さんや秋山さんはもう覚えていないよ……」
紬『……唯ちゃんとの思い出を全部、全部忘れてしまったって言うの!?』
268 名前: ◆HaQe1m0Wgk [] 投稿日:2010/10/20(水) 03:23:05.37 ID:JuBFlNpvO [23/92]
唯「……もう、何一つ覚えていないと思う」
紬『そんな……』
唯「彼女達とパラレルワールドの私が過ごした過去は書き換えられて……私と過ごした過去になってるんだよ……きっと」
紬『憶測よね?……根拠は無いのよね?』
唯「あのね琴吹さん……小学生の時の思い出……何か思い出せる?」
紬『小学生の時の思い出?』
273 名前: ◆HaQe1m0Wgk [] 投稿日:2010/10/20(水) 03:27:46.30 ID:JuBFlNpvO [24/92]
唯「何かあるでしょ?何でもいいから言ってみて」
紬『小学生の時は……ピアノのコンクールで賞を取った事があるわ』
唯「じゃあ中学生の時の思い出は?」
紬『飼っていた犬が死んでしまったわ……』
唯「高校一年生の思い出は?」
紬『…………!?』
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 03:34:19.16 ID:JuBFlNpvO [25/92]
唯「……書き換えられてるでしょ?」
紬『何で……何でアナタが私を軽音部に誘ってるの?』
唯「記憶が書き換えられてるんだよ……」
紬『嘘よ……こんなの嘘よっ!』
唯「私も小学生の頃の記憶が書き換えられてるんだ。真鍋さんと幼なじみって事になってる」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 03:42:28.95 ID:JuBFlNpvO [26/92]
紬『……唯ちゃんもなの?』
唯「うん、悔しいけどね。こればっかりは止められないよ。きっと向こうの世界でも同じ事が起こってるんだと思う。これで憶測じゃないって事がわかったでしょう?」
紬『……唯ちゃんは何でそんなに冷静なの?』
唯「どうしてかな?それよりもさ……今、書き換えられた思い出を思い返して見ると凄く楽しそうなんだ」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 03:49:46.13 ID:JuBFlNpvO [27/92]
唯「真鍋さんは凄くまともでしっかりしてる憂も可愛い……」
紬『唯ちゃん……?』
唯「憂って真鍋さんの事を和ちゃんって呼んでるんだよ知ってた?」
紬『…………』
唯「幼稚園生の時なんか私カスタネット必死で叩いてる……」
唯「思えば私の人生って対した思い出なんか無いんだよね」
唯「こっちの世界の思い出は楽しい事がいっぱいだね」
281 名前: ◆HaQe1m0Wgk [] 投稿日:2010/10/20(水) 04:02:00.22 ID:JuBFlNpvO [28/92]
紬『唯ちゃん……』
唯「ずっと私は友達がいなかった……幼稚園生の時も一人で折り紙を折ってたし小学生の時は一人で小説を読んでた。中学生の時も……友達はいなかった」
唯「こっちの世界はいっぱい友達がいる……私の事を思ってくれる沢山の友達がいる」
唯「でもね。何でだろう?私、元の世界に帰りたくて堪らないんだ」
286 名前: ◆HaQe1m0Wgk [] 投稿日:2010/10/20(水) 04:10:03.06 ID:JuBFlNpvO [29/92]
唯「何でかな?きっとこっちの世界にいた方が楽しいんだろうけど……元の世界に凄く帰りたい」
唯「秋山さんのホラー映画のうんちくを聞きたいし田井中さんの転んだ姿を見たい。真鍋さんのが作ってくれてる衣装を見たい。梓ちゃんの我が儘に振り回されたい。琴吹さんと一緒に帰りたい」
紬『…………』
唯「何より憂に会いたい……私がいなきゃ生きていけないだろうから……」
紬『きっと……戻れるわよ』
287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 04:17:13.90 ID:JuBFlNpvO [30/92]
唯「うん……戻れるよね……」
紬『……私も手伝うわアナタの為にも唯ちゃんの為にも……私も手伝うわ』
唯「ありがとう……」
紬『でも、どうやって唯ちゃんを連れ戻せるか分からないの』
唯「私もだよ……でも何もしないよりかはマシだよ。私達の記憶が書き換えられる前に……早く戻らないと」
290 名前: ◆HaQe1m0Wgk [] 投稿日:2010/10/20(水) 04:24:22.14 ID:JuBFlNpvO [31/92]
紬『とりあえず……私は梓ちゃんがまだ記憶が書き換えられてないか見てくるわね』
唯「うん、お願い。私は……何か戻れる方法が無いか学校を隈なく探すよ」
紬『えぇ……それじゃあ行くわね』
唯「うん……ありがとう手伝ってくれてやっぱり何処の世界でも琴吹さんは私の1番の親友だよ」
紬『まぁ!平沢さん嬉しいわぁ~』
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 04:31:07.34 ID:JuBFlNpvO [32/92]
唯「…………」
紬『平沢さん急に私にそんな事言ってどうしたの?』
唯「ううん。何でも無いよ。授業そろそろ始まると思うから……琴吹さん教室に行った方がいいよ」
紬『平沢さんは?』
唯「私、今日は学校休むよ。先生にもそう伝えておいて」
紬『何処か具合が……』
唯「いいから早く行ってよ!!」
紬『わ、わかったわ……お大事にね』タッタッタッ
唯「琴吹さん怒鳴ってごめんね」
295 名前: ◆HaQe1m0Wgk [] 投稿日:2010/10/20(水) 04:41:43.76 ID:JuBFlNpvO [33/92]
【パラレルワールド2】
放課後。
唯『何だかみんな、今日おかしいね!』
律「そうかなぁー?」
唯『そうだよ~』
梓「確かに何でみんな急に唯って呼ぶようになったの?」
紬「……ずっと前からそう呼んでるよ」
律「うん、呼んでるー」
澪「別におかしい所なんか無いよな?」
梓「いや、おかしーし」
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 04:50:41.71 ID:JuBFlNpvO [34/92]
唯『みんな何かあったのー?』
律「何も無いよ~っ」
唯『もう!友達に隠し事しちゃダメなんだよ!』
澪「本当に何も無いよ」
唯『もう!あれ?あれって……』
梓「あぁ、パラレルワールドと交信出来た手鏡ですね。まぁ鏡は割れちゃいましたけど」
唯『触っていいかなぁ?』
澪「いや、自分のだから聞かなくてもいいんじゃないか?」
唯『私のじゃないよ~』
299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 04:57:41.45 ID:JuBFlNpvO [35/92]
律「パラレルワールドの世界の唯ちゃんはカッコよかったよねー」
唯『え?えへへ……そうかなぁ?』
梓「いや、唯にゃん先輩の事じゃ無いと思いますよ」
唯『えーあずにゃん酷い!あ、それよりムギちゃん私背が低くて取れないから手鏡取ってくれる?』
紬「……いいよ」ガタッ
唯『ありがとーっ!おーい聞こえるー?』
梓「無理無理、私も何回か為した事はあるけど向こうの世界とは交信出来ませんよ」
301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 05:08:53.19 ID:JuBFlNpvO [36/92]
唯『ちぇっ……つまんなーい』
律「それ不思議な鏡だったよねー」
紬「……うん」
唯『私も最初見付けた時はびっくりしたよー!』
梓「ほら、返して下さい。唯にゃん先輩の大事な物なんですから」
唯『わかったぁ~』
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:13:16.07 ID:JuBFlNpvO [38/92]
梓「はぁ……向こうの唯先輩は能天気ですね」
唯『そうかなぁ?』
澪「唯は何時も能天気じゃないか」
唯『澪ちゃん酷い!』
梓「私は向こうの世界に行った唯先輩の事を思うだけで夜も眠れませんよ」
唯『あずにゃん今日、ぐっすり寝てたよ!』
梓「……チッ」
唯『でも、何時戻れるんだろうね~早くみんなに会いたいよ!』
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:24:00.76 ID:JuBFlNpvO [39/92]
律「さっきから何の話しをしてるの~?」
唯『パラレルワールドの話だよ!』
紬「……パラレルワールド?」
唯『うん!早く元の世界に戻りたいよぉ~』
梓「何でみんな唯にゃん先輩がパラレルワールドに来た事覚えてないのかな?」
唯『えぇ!覚えてないのー!?』
梓「多分……」
紬「……唯ちゃんはパラレルワールドから来て無いよ」
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:29:12.39 ID:JuBFlNpvO [40/92]
唯『来てるよー!』
梓「まさか……まさか!?」
唯『あずにゃんどうしたの!?』
梓「いえ、何でも無いです。言ってみただけ」
唯『な、何それぇ~!』
梓「ま、向こうの世界に行った唯先輩なら戻って来ますよ」
唯『うん!私も元の世界に戻れる……よね?』
梓「勿論、戻れるんじゃないですかね?」
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:41:39.99 ID:JuBFlNpvO [41/92]
【パラレルワールド】
放課後。
憂『あの……アナタが言ってる事は本当ですか?』
唯「うん……」
憂『じゃあ……私はお姉ちゃんの事を忘れてしまうんですか!?』
唯「……憂のお姉ちゃんと過ごして来た思い出を何か思い出してみて」
憂『……何で私の思い出の中にお姉ちゃんじゃなくてアナタが出て来るんですか?』
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:51:28.49 ID:JuBFlNpvO [42/92]
唯「だからさ……過去が書き換えられてるんだよ……もし、向こうの世界に行った私の事を忘れたくなかったらさ……一緒に戻れる方法を探して欲しいんだ」
憂『……………』
唯「お願い……私だけの力じゃ無理なんだ」
憂『分かりました……私も手伝います』
唯「本当!?ありがとう!」
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 17:02:01.14 ID:JuBFlNpvO [43/92]
憂『でも……何をすればいいんですか?』
唯「分からない……とりあえず学校をあちこち探索してみたけど……結局無駄な時間だったし……」
憂『……お姉ちゃんの事忘れるの嫌だよぉ!』
唯「私だって……憂の事を忘れるの嫌だよ……」
憂『何か……こっちの世界に来た時に何かありませんでしたか?』
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 17:11:50.72 ID:JuBFlNpvO [44/92]
唯「琴吹さんとトイレに行く途中に倒れて……起き上がったらこっちの世界に居た……」
憂『じゃあ、その倒れた場所を調べましょうよ!』
唯「もう調べたよ……特に何も無かった」
憂『そんな……ぐすっ』
唯「な、泣かないでよ……」
憂『もう……お姉ちゃんと会えない……私はお姉ちゃんと二度と会う事が出来ないんだ……』
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 17:25:13.43 ID:JuBFlNpvO [45/92]
唯「……ごめんね。私がこっちの世界に来てしまったばっかりに……」
憂『うぅ……ぐすっ……』
唯「ごめんね……」
梓『あれ?憂……何で泣いてるの?』
憂『梓ちゃん……お姉ちゃんがお姉ちゃんが……』
梓『唯先輩……憂どうしたんですか?』
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 17:33:24.74 ID:JuBFlNpvO [46/92]
唯「いや……梓ちゃんは私の事を覚えてる?」
梓『はい?覚えてますけど……パラレルワールドの唯さんですよね?』
唯「うん……よかった。覚えててくれて」
梓『……何で憂泣いているんですか?』
唯「いや、色々事情があって……」
梓『そうですか……あれ?唯先輩スカートの裾がほつれてますよ』
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 17:55:13.96 ID:JuBFlNpvO [47/92]
唯「あ……そう言えば直してなかった……ありがとう梓ちゃん」
梓『い、いえ……何処でほつれたんですかね?』
唯「……多分、何かに引っ掛けたんだと思う」
梓『そうですか……ほら、憂ハンカチだよ』
憂『うぅ……ありがとぉ……』
唯「……ねぇ何処で引っ掛けたと思う?」
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:01:52.64 ID:JuBFlNpvO [48/92]
梓『し、知らないですよ……憂大丈夫?』
憂『うん……』
唯「二人共、着いて来て!元の世界に帰れるかも」
憂『……え?』
唯「向こうの世界の私もこっちの世界に帰れるかも知れないから着いて来て!」
憂『ほ、本当ですか!?』
唯「まだ分からないけど……今頼れる物はこれしか無いよ」
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:09:37.49 ID:JuBFlNpvO [49/92]
・・・・・・
唯「はぁはぁはぁはぁ」
梓『ど、どうしたんですか急に……ふぅ』
唯「……何処で裾がほつれたと思う?」
憂『お姉ちゃんと……会える』
唯「何処かに糸が落ちて無いか探してみて」
梓『い、糸?』
憂『糸を探せばお姉ちゃんと会えるんですか?』
唯「多分……見付からなかったら諦めて貰うしかないけど……」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:18:49.06 ID:JuBFlNpvO [50/92]
梓『……ん?糸ってこれの事ですか?』
唯「私のスカートと同じ色だ……引っ張ってみて」
梓『は、はい……』グイ
憂『空中で途切れてる様に見えますね』
唯「……見えない?」
梓『何がですか?』
唯「フレディがガラスを引っ掻いたような傷が空中にあるの見えない?」
梓『ここからじゃよく見えませんね……』
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:25:33.69 ID:JuBFlNpvO [51/92]
唯「…………」ピトッ
唯(傷の部分だけ触れる……)
憂『お姉ちゃん……帰って来ますよね?』
唯「うん……」
梓『え!?唯先輩帰って来られるんですか?』
唯「多分……帰って来られるよ。よいしょ」
唯(開く……帰れるかも!)
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:33:55.49 ID:JuBFlNpvO [52/92]
【パラレルワールド2】
唯『ほぇ?何かあそこおかしくない?』
梓「な、何ですかアレ……あれ?」
唯「……いた!」
梓「唯にゃん先輩!」
唯「わ、私!」
憂『お姉ちゃん!』
唯「憂ー!」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:45:04.96 ID:JuBFlNpvO [53/92]
梓「何コレすっげぇ」
唯「梓ちゃんみんなは?って言うか私の事覚えてる?」
梓「ゆ、唯にゃん……唯にゃん先輩!」ダキッ
唯「ちょ……やめろ」
梓『私が……唯先輩に抱き付いてる……』
唯『憂ー!会いたかったよーっ!』ダキッ
憂『ずずっ……私も私も会いたかったよ!』
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:55:55.78 ID:JuBFlNpvO [54/92]
梓「唯にゃん先輩~」スリスリスリ
唯「だからやめろっ!」
憂『あ、あの!』
唯「ん?どうしたの?」
憂『お姉ちゃんを連れ戻してくれてありがとうございます!』
唯『ありがとー!』
唯「ううん。こちらこそ色々とありがとうね」
唯『もう会えないと思ったけど会えて嬉しいよ!』
唯「うん、私もちょっとだけ嬉しい……かな?」
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 19:09:51.54 ID:JuBFlNpvO [55/92]
唯『えへぇー!ちょっとだけ!?』
唯「凄く嬉しいって言った方がよかった?」
唯『うん!』
唯「じゃあ……凄く嬉しいかな」
唯『流石向こうの私!』
憂『お姉ちゃん大丈夫だった?』
唯『うん!大丈夫だったよ!むしろ楽しかった!』
梓『……よかったですね唯先輩』
梓「ねぇ、ちょっとそこの梓」
349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 19:16:45.73 ID:JuBFlNpvO [56/92]
梓『私……ですか?』
梓「うわぁ……本当に私と瓜二つだよ!」
唯「そりゃあパラレルワールドの梓ちゃんだからね……それより憂が心配だから会いに行かなきゃ!」
唯『憂なら大丈夫だよー』
唯「私の目で無事かどうか調べたいの!」
憂『お別れ……ですか?』
唯「うん……お別れだね」
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 19:30:39.16 ID:JuBFlNpvO [57/92]
憂「……また、会えますよね?」
唯『どうかな?先の事は分からないよ。こんな事は二度と嫌だけどね』
唯「私はまた会いたいなぁ~」
唯『アハハ……じゃあそろそろ行くね』
憂「……はい、さようなら」
唯『うん、さようなら』
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 19:47:36.61 ID:JuBFlNpvO [58/92]
【パラレルワールド】
唯『行っちゃったね~』
憂『うん……』
唯『パラレルワールドの私はどうだった?』
憂『カッコイイ人だったよ!』
唯『そっかぁ~!あ、私も話したい事が沢山あるからお家に帰ってパラレルワールドのみんなの事を話してあげる!』フンス
憂『ありがとう!』
梓『何かさっぱりした別れ方だったね』
憂『……うん、パラレルワールドのお姉ちゃんらしいよ。じゃあお姉ちゃん行こっか!』
唯『うん!』
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 19:56:28.51 ID:JuBFlNpvO [59/92]
【パラレルワールド2】
唯「梓ちゃん何時まで空中を眺めてるの?そろそろ行くよ」
梓「うん、分かった。……またパラレルワールド行きたいですか?」
唯「もう、勘弁して欲しいね……でも機会があればまたみんなと会いたいかな」
梓「ふぅん……」
唯「早く帰って憂と話しをしたいな……」
唯(もうパラレルワールドの入り口、開かないだろうな……)
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:03:42.36 ID:JuBFlNpvO [60/92]
唯(まず、憂と会ったら何を話そうかな?)
梓「……あれ?」
唯(とりあえず向こうの軽音部の事を話して……久しぶりに私の手料理を食べさせて……あぁやる事がいっぱいだよ)
梓「なんでだよ……チッ」
唯「ん?梓ちゃんどうしたの?」
梓「あ、いや何でもないです」
梓(制服の袖が何でほつれてるんだよ……うざってぇ)
おわり
362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:15:56.46 ID:JuBFlNpvO [61/92]
【番外編:初めてのライブ】
部室。
唯「私がパラレルワールドに行ってる間、練習しなかったの?」
律「うん!そだよー」
唯「……アハハ」
紬「……ごめんね」ギュッ
唯(何でこの人、私の服を掴む癖があるんだろう)
梓「まぁまぁいいじゃないですかー」
唯「よくねぇよ……明日のライブどうするの?」
364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:23:01.13 ID:JuBFlNpvO [62/92]
澪「何とかなる」
唯「ならねぇよ……下手くそな演奏でいいの?」
梓「まぁ、高校生ですからね。そこら辺は妥協しましょう」
律「だきょーしよう!」
唯「そんな事言ってないで早く練習しようよ……」
ガチャバタン。
純「あのー……」
365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:26:36.85 ID:JuBFlNpvO [63/92]
唯「あ……えっと」
梓「純、何しに来たの?」
純「この前、ベースを聞いて貰えなかったから……私のベースを聞いて貰おうと思って来たと」
唯(そう言えばそんな事もあったな……)
澪「自分のベースは持って来たみたいだな!良い心意気だ」
唯「心意気って言いたいだけだよね?」
律「純ちゃんのベース可愛いーっ」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:32:31.82 ID:JuBFlNpvO [64/92]
純「そう……ですか?」
律「可愛いよーっ!」
梓「何か弾いてみてよ純」
純「わかった……何を弾けばいいと?」
梓「適当に何か弾けばいいじゃん」
唯(今から練習しようと思ったのに……この人も間が悪いなぁ……)
純「じゃあ適当に弾いて見るけん聞いてね」
梓「はいはーい!」
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:39:07.48 ID:JuBFlNpvO [65/92]
・・・・・・
純「ふぅ……どうですか?」
律「上手だねー」
澪「私より上手いかもな……」
紬「……カッコイイ」
梓「純ってこんなにベース上手かった?」
唯「軽音部に入らない?」
純「あの、えっと……」
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:46:18.20 ID:JuBFlNpvO [66/92]
梓「入っちゃいなよー」
純「じゃあ……学祭の皆さんのライブを見た後に入りましゅ……ます」
律「そっかぁ~」
唯「すぐには無理?」
純「一度皆さんのライブを見てみたいですし……今すぐ入るのは無理ですね」
ガチャバタン。
和「衣装出来たわよ!」
369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:50:24.48 ID:JuBFlNpvO [67/92]
律「見せてー見せてー」
和「じゃじゃーん!」
唯「よかった……ただのTシャツで本当によかった……」
純「あの……そろそろ帰りますね」
梓「もう?」
純「うん、ライブ楽しみにしとるけんね。バイバイ~」
ガチャバタン。
唯「ありゃベースを弾きに来ただけだね」
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 20:56:24.87 ID:JuBFlNpvO [68/92]
紬「……可愛い服だね」クンクン
唯「何で匂うの?」
紬「……新しい洋服の匂い好き」
和「私は練習して汗ばんだアナタの匂いが好きだわ」
唯「おい」
梓「あーお腹減った。そろそろ帰りません?」
唯「練習しなきゃダメでしょう!」
梓「面倒臭いなぁ……ぶっつけ本場で行きましょうよ」
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:02:13.74 ID:JuBFlNpvO [69/92]
唯「ほらグダグダ言ってないで早く練習するよ」
梓「いーやーだぁー」
律「我が儘言っちゃダメだよ~」
梓「もう……仕方ないですね。練習してあげます」
澪「そうと決まれば練習だな」
紬「……うん、練習」
374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:09:08.65 ID:JuBFlNpvO [70/92]
・・・・・・
梓「あー…疲れた」
澪「稽古の方がまだまだキツイぞ中野」
梓「そ、そっすか……」
唯「あ、せっかくだから今日泊まらない?明日、学祭だから泊まってる人もいるみたいだよ」
紬「……私も泊まりたい」
律「私もー!」
和「みんなで体を寄せ合って寝るの?」
唯「……梓ちゃんも無理矢理にでも泊まらせるからね」
梓「えー……」
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:16:36.56 ID:JuBFlNpvO [71/92]
澪「泊まるんなら飯はどうするんだ?」
唯「あ……考えてなかった」
梓「ちゃんと考えてて下さいよー」
信代「さーせん。差し入れして来ましたー」ニコニコ
律「あ!信代ちゃん」
信代「みんな練習頑張ってる?」ニコニコ
律「頑張ってるよー」
唯「誰だっけ?」ボソボソ
紬「……同じクラスの信代ちゃん」
377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:25:19.57 ID:JuBFlNpvO [72/92]
信代「差し入れにマンモス肉持って来たけど食べる?ウチ達が作ったんだー」ニコニコ
澪「おー!美味そうだな!」
信代「この性格悪いウチにも良い所があるんだよーびっくりした?」ニコニコ
梓「何だコイツ」ボソボソ
唯「あ、ありがとうね信代さん。美味しくいただくよ」
信代「いいっていいってじゃあまたねー」ニコニコ
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:29:13.05 ID:JuBFlNpvO [73/92]
澪「ありがたいなマンモス肉」
律「そーだねぇー」
梓「何であの人あんなにニコニコしてるんですか?」
唯「知らないよ……」
梓「微笑みデブみたいですね」
紬「……悪口ダメだよ」
梓「す、すいません」
唯「まぁあの人に感謝してマンモス肉食べようよ」
和「そうね~」
379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:35:10.28 ID:JuBFlNpvO [74/92]
唯「お、結構イケるね」
梓「確かに美味しいですね。この美味しさが憎いね!」
唯「……下らない駄洒落を言う梓ちゃんが私は憎い」
紬「……お肉美味しいね」
律「美味しいね~もっと食べたいなぁ~」
紬「……もっと食べたいね」
律「うん!」
澪「もしかしたら他の所からも差し入れ来るかもな」
380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:40:49.29 ID:JuBFlNpvO [75/92]
梓「だったら良いですね!」
唯「でも、差し入ればかり貰うのも悪い気がしない?」
梓「明日のライブでお礼をすればいいじゃないですか」
唯「アハハ……良く言うよ」
いちご「おいーっす。差し入れしに来ましたー!」
紬「……今度は何かな?」
律「何だろーねー」
383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:47:49.21 ID:JuBFlNpvO [76/92]
いちご「アイスだぞー美味しそうでしょ?」
紬「アイス!」ガバッ
唯「うおっ!」ビクッ
紬「私、アイス食べたいよ!美味しそうだよ!」
律「琴吹さんどったのー?」
いちご「凄い食いついてくれてありがたいねっ!んじゃ特別に琴吹さんにアイスを二つ……プレゼントしちゃう!やったね、琴吹さん!」
紬「い、いいの?アイス二つ食べていいの?」
385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 21:52:41.95 ID:JuBFlNpvO [77/92]
いちご「モチのロンだよ!」
紬「でも、アイス食べたらお腹壊しちゃうって……ママが言ってた」
いちご「だぁーいじょうぶっ!壊さない壊さない!じゃあアイスはここ置いとくからねっ!」
唯「いちごさんありがとうね」
いちご「いいって~。んじゃ私は他の所へ差し入れに行ってきまっーす!」
律「やったっアイスだぁ!」
388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:00:19.27 ID:JuBFlNpvO [78/92]
紬「冷たくて美味しいよー!甘くて冷たくて美味しいよー!」
唯「こ、琴吹さんアイス好きなの?」
紬「……うん!」
梓「アイスを見た時の琴吹さんのテンション凄いですね」
和「可愛いわぁ……」
律「琴吹さんかわいーねー」
和「田井中さんも可愛いわよ」
律「えへへーそうかなぁ?」
393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:12:25.64 ID:JuBFlNpvO [79/92]
和「胸も膨らんで来たよね。田井中さん」
律「そ、そうなぁ?」
和「触ってみ……」
唯「真鍋さんストップ」
和「冗談に決まってるじゃない」
唯「冗談でも田井中さんが触っていいって言ったら触ってたでしょ」
和「そうね、来る者拒まずだわ」
唯「否定しようよ……」
澪「なぁ、学校の中探検してみないか?」
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:21:37.52 ID:JuBFlNpvO [80/92]
唯「あ、それいいね」
澪「学校と言ったら幽霊だ。肝試しと思って探検しよう」
紬「……お化け怖いよ」
唯「大丈夫だよ。何も出ないから」
紬「……本当?」
澪「いや、ここの学校のロッカーにはブギーマンが出るらしい」
律「ブギーマン?」
唯「出ないから……それにブギーマンはクローゼットでしょ」
梓「そんな下らない事より早く探検行きましょうよー」
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:29:25.44 ID:JuBFlNpvO [81/92]
律「そうだよー早く行こーよー」
唯「うん、じゃあ……みんなで少し散歩しよっか」
和「私は行かないわ」
唯「そっか、じゃあ私達だけで行こう」
紬「……うん」
梓「楽しみだなぁ~」
唯「じゃあ真鍋さん留守番お願いね」
和「まかせて!」
398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:37:22.74 ID:JuBFlNpvO [82/92]
・・・・・
写真部。
梓「ほら!見て下さいアレ!よく観光名所とかで見るキャラクターの顔がくり抜かれてある奴ですよ!」
唯「これ、せんとくんのパクりじゃん」
澪「……だな。B級ホラー映画に出て来そうな顔でもあるな」
静「気に入り……ましたか……?」
律「あ!しぃちゃん!」
400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:43:20.86 ID:JuBFlNpvO [83/92]
静「田井中さん……こん……ばんは」
唯「こ、こんばんは」
静「これ……凄く……可愛い……ですよね」
律「かぁいいよ~」
静「ありがとう……ございます……」
唯(何でこんな喋り方がゆっくりしてるの?)
静「皆さん……写真……一枚……どうですか?」
澪「取ってくれるのか?」
静「はい……」
402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:48:37.70 ID:JuBFlNpvO [84/92]
梓「じゃあ取って貰いましょうよ!」
律「うん!」
静「じゃあ……そこに……並んで……下さい」
唯「う、うん……」
梓「唯にゃん先輩が真ん中ですよ~」
唯「端っこでいいんだけどな……」
澪「部長が真ん中じゃないとダメ」
唯「はぁ……わかったよ。私あまり写真写りが良くないから真ん中嫌なんだけどなぁ」
405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 22:55:44.19 ID:JuBFlNpvO [85/92]
静「いいですか……撮りますよ……」
梓「はい!良いですよ」
静「はい……チーズ」カシャ
唯「あぁぁっ!目閉じちゃった!」
静「残業……でしたね……写真は……現像してから渡します……」
唯「はぁ……」
紬「……どんまい」
唯「ありがとう琴吹さん……」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 23:08:42.18 ID:JuBFlNpvO [86/92]
・・・・・
オカ研。
姫子「よぉ!ムギ」
紬「……ひめちゃんこんばんは」
姫子「こんばんは。何してんの?」
紬「……探検だよ」
澪「ここがオカ研か……」
姫子「えっと……確か秋山澪だっけ?よろしくな」
澪「あぁ、ここは何をやるんだ?」
姫子「宇宙人やこの学校に纏わる七不思議とかを来た人に解説するんだ。楽しそうだろ?」
407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 23:15:09.14 ID:JuBFlNpvO [87/92]
律「えー!怖そうだよー!」
姫子「いやいや、一回聞いてみなってすげぇ面白いから」
澪「あぁたまらんな」
唯「私も少し聞いてみたいかも……」
梓「ってかこの学校に七不思議なんてあったんだ」
姫子「知らないのか?ロッカーの中にブギーマンがいたりするんだぞ」
梓「まさかぁ~」
姫子「まぁブギーマンは信じてる人の所にしか来ないからな。信じない方がいいぞ」
410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 23:22:49.12 ID:JuBFlNpvO [88/92]
澪「私はブギーマンと色々と話し合いたいから信じてるよ」
姫子「すげぇな!」
澪「まぁな」
梓「そろそろ別の場所に行きましょうよ」
律「そーだねー!何処行く?」
唯「憂の所に行こうよ」
梓「憂も何かやるんですか?」
唯「うん、メイド喫茶やるらしいよ」
411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 23:30:36.72 ID:JuBFlNpvO [89/92]
・・・・・・
テニス部。
梓「何でメイド喫茶やるのにテニス部なんですか?」
唯「メイド喫茶をやるのはテニス部なんだよ」
梓「えっ?そうなんですか?」
憂「あ!お姉ちゃんだぁ!」フリフリ
唯「メ、メイド服!」
律「うわぁーかぁいいー!」
412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 23:38:25.80 ID:JuBFlNpvO [90/92]
憂「お姉ちゃん!私、メイド服似合うかなぁ?」
唯「うん……最高に可愛いよ憂」
憂「えへーありがとぉ!」
唯「…………」ジーッ
梓「おーい帰って来ーい!」
唯「……憂も今日は学校に泊まるの?」
憂「うん!泊まるよ!お姉ちゃんは?」
唯「私も泊まるよ。明日メイド服着てる憂の写真を撮らせてね」
憂「いいよぉ~」
413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 23:46:18.38 ID:JuBFlNpvO [91/92]
唯「じゃあ私達も部室に戻って練習しよっか」
澪「あぁ、そうだな」
憂「お姉ちゃんバイバイ~」
唯「うん、バイバイ。明日のライブ楽しみにしててね」
憂「うん!」
唯「それじゃあ行こっか、みんな」
414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 23:54:24.67 ID:JuBFlNpvO [92/92]
・・・・・
部室。
唯「ただいま」
和「おかえりなさい。楽しかった?」
唯「楽しかったよ」
梓「憂のメイド服姿可愛いかったですね~」
律「ねー!」
和「詳しく聞かせて!」
唯「よし、みんな朝まで練習しよっか」
梓「朝まで!?」
唯「うん、何か問題ある?」
梓「あるある」
415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:01:48.30 ID:LO0Nh+H5O [1/14]
唯「へーそっか。じゃあみんな朝まで練習しよう!」
紬「…………うん」
梓「ちょっと待てよ!本当に朝まで練習するの?」
唯「冗談だよ冗談、でも限界ギリギリまで練習するつもりだよ」
紬「……嘘良くない」
梓「琴吹先輩の言う通り!」
唯「ごめんごめん。じゃあそろそろ練習しよっか」
一同「おー!」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:07:26.03 ID:LO0Nh+H5O [2/14]
・・・・・・
朝。
和「…………」カシャカシャ
唯「うぅん……ん?」
和「唯ちゃんおはよう」ササッ
唯「うん……何か今隠してなかった?」
和「何も隠して無いわよ!」
唯「そっか……もう朝かぁ~」
紬「ふわぁ~……おはよ」
唯「おはよう琴吹さん……何で私に抱き着いたまま寝てるの?」
紬「……わかんない」
417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:17:11.74 ID:LO0Nh+H5O [3/14]
唯「とりあえず。みんな起こすから離れて」
紬「……うん」パッ
唯「みんな!起きてっ!」
澪「……もう、朝か」
律「みんなおはよーっ!」
梓「すぅ……すぅ……」
唯「後は……梓ちゃんだけか」
梓「すぅ……すぅ……」
唯「おーい起きろー!」
梓「すぅ……すぅ……」
唯「起きろってば!」ユサユサ
梓「まだ寝たい……」
419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:25:48.79 ID:LO0Nh+H5O [4/14]
唯「うん、じゃあ寝てるといいよ。みんな教室に行こっか」
梓「……分かりましたよ。起きますよ!もう!」
澪「そう言えば軽音部の演奏は何時だっけ?」
唯「10時30分だよ……今は8時だから2時間30分後だね」
紬「……ドキドキして来た」
律「わ、私も……」
唯「とりあえず先に教室に行こうよ。ホームルームが終わったら、またみんな部室に集合ね」
420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:33:54.87 ID:LO0Nh+H5O [5/14]
・・・・・・
唯「あー……やっと終わったねホームルーム」
律「長かったねー」
紬「……うん」
澪「お、そっちもホームルーム終わったのか?」
唯「うん、じゃあ部室に戻って機材とかを体育館に運ぼっか」
澪「あぁ、そうだな」
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:39:32.58 ID:LO0Nh+H5O [6/14]
部室。
梓「遅いですよー!」
唯「先生の話しが長かったもん仕方ないじゃん」
和「ねぇ、そろそろ衣装に着替えた方がいいんじゃない?」
唯「まだ少し早く気がするけど……着替えようか」
澪「あぁ、それから機材を運ぼう」
梓「あー!緊張して来た!」
紬「…………」ギュッ
唯「ほら、私の手を握ってないで琴吹さんも衣装に着替えて」
紬「……うん」
422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:52:13.11 ID:LO0Nh+H5O [7/14]
唯「うわぁ……サイズ小さいなぁ……」
紬「……おへそが見えるね」
和「いいわね!可愛いわ!」
律「ピッチピチだよ~」
澪「何でこんなにサイズが小さいんだ?」
和「まぁ……サ、サイズが分からなかったからよ」
唯(全然に嘘だ……)
梓「それより早く機材を運びましょうよ」
唯「そ、そうだね」
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 00:59:58.80 ID:LO0Nh+H5O [8/14]
・・・・・・
唯「よいしょ」ドサッ
澪「これで最後だな」
唯「うん、今何時?」
梓「10時20分ですよ~演劇部の講演が終わったら次は私達です」
律「緊張するー!」
唯「私も……上手く行くかな?」
紬「……大丈夫だと思う。私達ならきっと出来るよ」
唯「琴吹さん……」
梓「そうですよね。私達なら上手くやれます。今日は精一杯演奏しましょう!」
426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 01:06:05.18 ID:LO0Nh+H5O [9/14]
唯「珍しく良い事を言うね」
梓「まぁね!」フンス
「次は軽音部の演奏です。軽音部は演奏の準備をして下さい」
澪「すーふぅー行くか」
律「うん!」
和「頑張ってね!」
唯「ありがとう。じゃあ準備をして……みんなで演奏しよう!」
一同「おー!」
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[ありがとうございます] 投稿日:2010/10/21(木) 01:10:47.79 ID:LO0Nh+H5O [10/14]
唯「アンプちゃんと繋がってる?」
澪「オッケー」
律「…………」タムタムタムタム
紬「…………」プァプァ-
梓「みんなも大丈夫みたいですね……」
唯「……うん」
「それでは次は軽音部の演奏です」
梓「あぁ……垂れ幕が上がって行く……」
唯「…………」ゴクリ
430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 01:18:30.65 ID:LO0Nh+H5O [11/14]
唯「……み、皆さんこんに……ゴホッゴホッ」
憂「お姉ちゃん頑張って!」
唯「ありがと……皆さんこんにちは!」
「こんにちはー」「唯ちゃんこんにちはー」「紬ちゃん衣装可愛いよー」
唯「今日はわざわざ来ていただきましてありがとうございます」
梓「みんなありがとねー!」
432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 01:29:39.70 ID:LO0Nh+H5O [12/14]
唯「あの……始めての演奏でお聞き苦しい点もあると思います……」
いちご「平沢さんかたいぞー!」
唯「……やっぱりかたいかな?」
律「かたいよー!」
唯「じゃあ、始めての演奏だけど気楽に聞いて下さいね」
憂「お姉ちゃんカッコイイよー!」
唯「ふふっ……それじゃあ聞いて下さい!ギリギリ時間!」
律「1・2・3・4!」
澪「イヴェェェェェェ!!」
おわり
434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 01:34:20.98 ID:LO0Nh+H5O [13/14]
終わりです
支援保守読んでくれた方ありがとうございます
何か分からない点がありましたら質問して下さい
435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 01:40:17.22 ID:SUNMg0N00
記憶がうんたらかんたらってのは何だったんだ?
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 01:44:17.35 ID:LO0Nh+H5O [14/14]
>>435
唯達が入れ変わった事により、その世界の過去が変わってしまうそれが原因で唯達に関係する人の記憶が書き換えられてしまう
<<古泉「料理をしましょう」 | ホーム | 唯「二つのパラレルワールド」>>
コメント
コメントの投稿
トラックバック
| ホーム |