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ハルヒ「おまんこ侍ですって?」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:37:03.65 ID:RNqKv7Fm0
古泉「そうです。最近、噂が広まっている正義の味方です」
キョン「おいおい、正義の味方ってどういう事だ?」
長門「例えば、夜道を歩く一人の女性がいたとする」
「彼女が暴漢に襲われた際、ただちに馬に乗って駆けつけ、暴漢を成敗する」
みくる「確か、出現する時に『おまんこ侍、見参!』と叫び」
「悪い人をやっつけた後『峰打ちじゃ、命までは取らぬ』と言って」
「去り際に『用心いたせよ』と女性に声をかけるんですよね。格好良いです!」
ハルヒ「おまんこ侍。……不思議の予感がしてきたわ!」
古泉「そうです。最近、噂が広まっている正義の味方です」
キョン「おいおい、正義の味方ってどういう事だ?」
長門「例えば、夜道を歩く一人の女性がいたとする」
「彼女が暴漢に襲われた際、ただちに馬に乗って駆けつけ、暴漢を成敗する」
みくる「確か、出現する時に『おまんこ侍、見参!』と叫び」
「悪い人をやっつけた後『峰打ちじゃ、命までは取らぬ』と言って」
「去り際に『用心いたせよ』と女性に声をかけるんですよね。格好良いです!」
ハルヒ「おまんこ侍。……不思議の予感がしてきたわ!」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:39:29.29 ID:RNqKv7Fm0
ハルヒ「あたしたちで捕まえましょう、おまんこ侍!」
キョン「正義の味方を捕まえるなよ」
古泉「しかし、一度は会ってみたいものです」
長門「サインが欲しい」
みくる「握手してほしいです」
キョン「みんなミーハーだなぁ」
みくる「だって、おまんこ侍ですよ! おまんこ侍!」
長門「おまんこ侍……どのような人間なのか。期待に胸が膨らむ」
古泉「人知れず善行を行う、おまんこ侍。素敵ですね」
ハルヒ「まあ、直接会って、話だけでも聞きたいわね! おまんこ侍!」
キョン「やれやれ。で、どうやって会うんだよ?」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:43:18.53 ID:RNqKv7Fm0
ハルヒ「順当に考えれば囮作戦よね」
長門「朝比奈みくるが夜道を歩き、暴漢に襲われる」
古泉「そこに、おまんこ侍が!」
みくる「ふええ! もし、おまんこ侍が来てくれなかったらどうすればいいんですかぁ?」
長門「そこは心配ない」
ハルヒ「あたしたちが陰からひっそり見守ってるから!」
古泉「万一の時には警察に連絡しますよ」
みくる「分かりました! 囮作戦、頑張ります!」
ハルヒ「じゃあ、みんな! 今日の夜中に、駅前集合よ!」
一同「了解!」
キョン「……全く」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:49:15.13 ID:RNqKv7Fm0
― 夜中・駅前 ―
ハルヒ「みんな来たわね! ってキョンは?」
古泉「妹さんが熱を出したとかで……」
ハルヒ「はあ? そんな事でおまんこ侍に会うチャンスを棒にふる気!」
「電話してやる!」
キョン『お前か……すまん、妹が49℃の高熱でな。いつ死ぬかも知れんのだ』
ハルヒ「ならしょうがないわね! ちゃんと看取ってあげなさいよ!」
キョン『殺すな。まだ生きてる。というか元気にさせるさ』
ハルヒ「ちっ……バカキョンは抜きで、おまんこ侍を誘き出すわよ!」
長門「了解」
みくる「この格好は恥ずかしいです」
ハルヒ「全裸の女の子が歩いてれば、悪い奴の一人や二人、釣れるわ! さあ、暗いほうに歩いた歩いた!」
みくる「が、頑張りますぅ~」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:54:59.66 ID:RNqKv7Fm0
みくる「ううっ……寒いなあ」
暴漢A「ヒャッハー! 裸の女だぜぇ!」
暴漢B「これはチョメチョメされても文句は言えないなあ、おい!」
暴漢C~Z「ヒャハハハ!」
みくる「ひいっ! お助けぇ!」
ハルヒ(ここまでは想定通り!)
長門(後は、おまんこ侍の来るのを待つだけ)
古泉(きっと来てくれますよ、おまんこ侍は)
パカラッ パカラッ パカラッ ヒヒーン
おまんこ侍「おまんこ侍、見参!」
暴漢A~Z「ゲェーーーッ! おまんこ侍だとぉ!」
キィン ザクッ ドシュッ ズバァッ
おまんこ侍「峰打ちじゃ、命までは取らぬ」
みくる「あ、あの!」
おまんこ侍「朝比奈さん。……用心いたせよ」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:59:20.22 ID:RNqKv7Fm0
みくる「待ってください!」
おまんこ侍「……何用か?」
みくる「何故、私の名前を?」
おまんこ侍「おまんこのあるところ、おまんこ侍有り。おまんこを持つ者の名を知るなど、造作も無い事」
パカラッ パカラッ パカラッ
みくる「行っちゃった……」
ハルヒ「追いかけるわよ! みくるちゃん!」
みくる「おまんこ侍は馬です! 追いつけませんよ」
古泉「機関のタクシーを呼びました」
ハルヒ「頼りになるわ、古泉君!」
新川「お乗りください」
ハルヒ「あの、おまんこ侍を追って!」
新川「承知しました」
ブロロロロローン
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:05:51.00 ID:RNqKv7Fm0
おまんこ侍「追って来るようだな……」
ヒヒヒィーーン!
おまんこ侍「どうした、おめこ号!」
???「貴様がおまんこ侍か……」
おまんこ侍「何奴!? ええい、名を名乗れ!」
おちんぽ忍者「人呼んで、おちんぽ忍者……!」
おまんこ侍「おぬしが、あの!」
おちんぽ忍者「どちらが強いか、勝負!」
ハルヒ「車を止めて! おまんこ侍が戦ってる!」
古泉「あれは……おちんぽ忍者!」
みくる「おちんぽ忍者?」
長門「おちんぽ忍者……おまんこ侍と対をなす存在」
「一般人に危害は加えないものの、腕の立つ者に勝負を挑む、迷惑なおちんぽ忍者」
ハルヒ「おまんこ侍……頑張って!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:10:39.67 ID:RNqKv7Fm0
キィン キィン キィン
おまんこ侍「なかなかやりおる……!」
おちんぽ忍者「貴様もな」
おまんこ侍「さすれば全力を出さねばならぬな!」
おちんぽ忍者「面白い!」
おまんこ侍「おまんこ剣術奥義! 亞屁顔剣!」
ザシュウ!
おちんぽ忍者「くっ……顔がアヘ顔に……しかし!」
おまんこ侍「浅かったか!」
おちんぽ忍者「おちんぽ忍法! 白粘りの術!」
ドピュウ! ドロドロ……
おまんこ侍「ぬかった! 動けぬ!」
ハルヒ「待ちなさい! おちんぽ忍者!」
おちんぽ忍者「何!?」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:15:15.78 ID:RNqKv7Fm0
ハルヒ「おまんこ侍の代わりに……あたしが相手よ!」
おちんぽ忍者「ふふ……ははは!」
ハルヒ「何がおかしいの!?」
おちんぽ忍者「おまんこでもおちんぽでもない、ただの女に興味は無いのでござる!」
ハルヒ「甘く見ないでよね……」
ファサ
おちんぽ忍者「そ、それは!」
ハルヒ「おまんこがあれば、人は誰でもおまんこ侍なのよ!」
おちんぽ忍者「そのような屁理屈を……!」
長門「屁理屈では無い。おまんこ侍はここにもいる」
おちんぽ忍者「何と!?」
みくる「こ、ここにもです!」
おちんぽ忍者「ぬう!」
古泉「くっ……おまんこ! どこかにおまんこはないのか!? 僕一人、役立たずだ!」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:22:38.10 ID:RNqKv7Fm0
おまんこ侍「下がっておれ……娘たちよ」
ハルヒ「おまんこ侍!?」
おまんこ侍「奴には、勝てぬ……おぬしらでは」
長門「やってみなければ分からない」
みくる「そ、そうです! おまんこ侍さんは休んでてください!」
おまんこ侍「たわけっ!」
一同「!」
おまんこ侍「これはおまんこ侍とおちんぽ忍者の、一対一の決闘ぞ?」
「そこに割って入るとなど、言語道断!」
みくる「でも! おまんこ侍さんはネバネバで動けないじゃありませんか!」
おまんこ侍「ふむ……既に粘液は乾いておるよ。おぬしらが時間を稼いでくれたお陰だ」
ハルヒ「おまんこ侍……! みんな、おまんこ侍に任せましょう!」
みくる「で、でも!」
ハルヒ「分からないの!? おまんこ侍は……あたしたちの為に戦うんじゃないの!」
「そう……自分の限界を乗り越えるために戦っているのよ!」
おまんこ侍「ふふ……なかなか良い目をしておる」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:35:53.66 ID:RNqKv7Fm0
古泉「うわああああ!」
ザシュッ!
おまんこ侍「ぬうっ!」
ハルヒ「古泉君!? 何で全裸で、おまんこ侍に攻撃するの!?」
古泉「か、身体が……勝手に……」
おちんぽ忍者「ふふ……おちんぽ忍法! おちんぽ傀儡の術……!」
長門「あれは……周囲のおちんぽを自在に操る技……!」
ハルヒ「卑怯よ、おちんぽ忍者! 古泉君を操るなんて!」
おちんぽ忍者「忍者に卑怯は褒め言葉!」
みくる「そんな……!」
おまんこ侍「戦い方は違えど、全力で戦うのは当然の事! 傀儡もろとも切り捨ててくれるわ!」
ザシュッ!
古泉「あ……あ……」
おまんこ侍「安心致せ、峰打ちじゃ」
ハルヒ「流石は、おまんこ侍ね……」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:41:57.20 ID:RNqKv7Fm0
おちんぽ忍者「ふん……傀儡はあくまで傀儡よ」
「真の忍者は、戦う前から勝っておるのだ!」
おまんこ侍「何を言っておる?」
おちんぽ忍者「この少女に見覚えはあるかな?」
ハルヒ「あれは! 妹ちゃん!」
おまんこ侍「くっ……卑怯な!」
おちんぽ忍者「ここまできて卑怯とな? くつくつ、笑わしてくれる」
ブヒヒヒィン!
おまんこ侍「おめこ号!?」
おちんぽ忍者「何? 馬が!?」
ザシュ!
おまんこ侍「何と……この幼子を取り戻すために!」
「おめこ号ーーーーっ!」
古泉「何という戦い……神人との戦闘とは比べ物にならない……!」
ハルヒ「おめこ号……あんた、格好良すぎるわよ……!」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:50:18.49 ID:RNqKv7Fm0
おちんぽ忍者「しかし、その幼子……毒を盛ってある事に気づいておるか?」
おまんこ侍「何!? ではこの幼子の49℃の高熱は!」
おちんぽ忍者「くつくつくつ! 我が毒薬の効果よ! 解毒したければ……」
おまんこ侍「おぬしを倒し、解毒剤を奪うのみ、か!」
「はああああっ! おまんこ剣術奥義! 羅目絵剣!」
ズシュッ!
おちんぽ忍者「くっ……らめぇ……!」
おまんこ侍「また浅かったか!」
おちんぽ忍者「おちんぽ忍法! 自慰見せつけの術!」
シコシコシコシコ……!
おまんこ侍「ぬ……目が腐る!」
ハルヒ「おまんこ侍、よく見て! あれ、本物のおちんぽじゃないわ!」
おまんこ侍「何……? 張形とな!?」
おちんぽ忍者「しまった!」
キィン! ザシュウウッ!
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:59:10.16 ID:RNqKv7Fm0
おちんぽ忍者「くつくつ……まさか偽のおちんぽだとばれるとは、な……」
おまんこ侍「何ゆえ、このような事を?」
おちんぽ忍者「おちんぽを愛するがゆえに。それだけの事よ……」
「さあ、とどめを刺すがいい……」
おまんこ侍「……とどめなど、刺さぬ」
おちんぽ忍者「! 貴様、愚弄するか!」
おまんこ侍「逆よ……おぬしがおちんぽを愛すると同様、拙者もおまんこを愛しておる」
「精進せい。腕を上げたなら、また戦おうぞ!」
おちんぽ忍者「くっ……甘い、甘いぞおまんこ侍!」
「……解毒剤は、この張形の中だ。幼子に飲ませれば、すぐに回復するだろう」
ダッ タタタ……
ハルヒ「おまんこ侍! おちんぽ忍者を追わないの?」
おまんこ侍「これで良い……あやつも、人の心はあると分かった」
みくる「妹ちゃんに解毒剤を飲ませないと!」
古泉「僕が飲ませましょう。張形の扱いには慣れてますから」
妹「ハア……ハア……」ゴクリ
「スゥ……スゥ……」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 00:07:06.49 ID:LrDT7gVe0
おまんこ侍「これで万事解決よな」
ハルヒ「おまんこ侍……あんた、一体、何者なの?」
おまんこ侍「おまんこを愛する、一人の人間……それでいいではないか」
ブルルル……
おまんこ侍「おお! おめこ号! 生きておったか!」
「歩けるようじゃな……では、いざさらば」
長門「おまんこ侍、是非、握手を」
みくる「わたしはサインがほしいです!」
おまんこ侍「いかん、いかん。拙者のような奇人に関わりを持っては、いかん」
古泉「おまんこ侍……また、会えるでしょうか?」
おまんこ侍「さあて、な。世に吹く風は、分からぬものよ。縁があれば、あいまみえん事も無し」
パカラッ パカラッ パカラッ
ハルヒ「さようなら……おまんこ侍……」
古泉「嵐のようなお人でしたね」
みくる「……妹ちゃんをキョンくんの家に連れて行かないと」
長門「……そう」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 00:18:44.78 ID:LrDT7gVe0
― 翌日・団室 ―
キョン「済まなかったな、昨日は」
ハルヒ「いいのよ。妹ちゃんの様子は?」
キョン「張形を口から離さないのを除けば、もう心配なさそうだ」
みくる「良かった……」
古泉「しかし、おちんぽ忍者は許せませんね。何の関係も無い妹さんを……!」
長門「おまんこ侍のお陰で助かった」
ハルヒ「キョン! おまんこ侍にお礼を言いなさいよ!」
キョン「ああ。……会えたら、な」
キョン(おちんぽ忍者……次に会うときは更に強くなってるだろうな……)
― 別の場所で ―
佐々木「全く忌々しい……おまんこ侍め……」
橘「どうしたのですか?」
佐々木「いや。何でもないよ。何でもね……くつくつ……」
― 劇終 ―
34 :南部十四朗 ◆pTqMLhEhmY :2010/10/20(水) 00:19:43.59 ID:LrDT7gVe0
ふう、精神的に気持ち良かったです。
ジューヌ・ヴェルヌの「月世界へ行く」を読んでいて急に書きたくなりました。
古典ジュブナイルは面白いですね。
今回は少し小脳を使って書いたので眠いです。
どうもありがとうございました。おやすみなさい。
ハルヒ「あたしたちで捕まえましょう、おまんこ侍!」
キョン「正義の味方を捕まえるなよ」
古泉「しかし、一度は会ってみたいものです」
長門「サインが欲しい」
みくる「握手してほしいです」
キョン「みんなミーハーだなぁ」
みくる「だって、おまんこ侍ですよ! おまんこ侍!」
長門「おまんこ侍……どのような人間なのか。期待に胸が膨らむ」
古泉「人知れず善行を行う、おまんこ侍。素敵ですね」
ハルヒ「まあ、直接会って、話だけでも聞きたいわね! おまんこ侍!」
キョン「やれやれ。で、どうやって会うんだよ?」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:43:18.53 ID:RNqKv7Fm0
ハルヒ「順当に考えれば囮作戦よね」
長門「朝比奈みくるが夜道を歩き、暴漢に襲われる」
古泉「そこに、おまんこ侍が!」
みくる「ふええ! もし、おまんこ侍が来てくれなかったらどうすればいいんですかぁ?」
長門「そこは心配ない」
ハルヒ「あたしたちが陰からひっそり見守ってるから!」
古泉「万一の時には警察に連絡しますよ」
みくる「分かりました! 囮作戦、頑張ります!」
ハルヒ「じゃあ、みんな! 今日の夜中に、駅前集合よ!」
一同「了解!」
キョン「……全く」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:49:15.13 ID:RNqKv7Fm0
― 夜中・駅前 ―
ハルヒ「みんな来たわね! ってキョンは?」
古泉「妹さんが熱を出したとかで……」
ハルヒ「はあ? そんな事でおまんこ侍に会うチャンスを棒にふる気!」
「電話してやる!」
キョン『お前か……すまん、妹が49℃の高熱でな。いつ死ぬかも知れんのだ』
ハルヒ「ならしょうがないわね! ちゃんと看取ってあげなさいよ!」
キョン『殺すな。まだ生きてる。というか元気にさせるさ』
ハルヒ「ちっ……バカキョンは抜きで、おまんこ侍を誘き出すわよ!」
長門「了解」
みくる「この格好は恥ずかしいです」
ハルヒ「全裸の女の子が歩いてれば、悪い奴の一人や二人、釣れるわ! さあ、暗いほうに歩いた歩いた!」
みくる「が、頑張りますぅ~」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:54:59.66 ID:RNqKv7Fm0
みくる「ううっ……寒いなあ」
暴漢A「ヒャッハー! 裸の女だぜぇ!」
暴漢B「これはチョメチョメされても文句は言えないなあ、おい!」
暴漢C~Z「ヒャハハハ!」
みくる「ひいっ! お助けぇ!」
ハルヒ(ここまでは想定通り!)
長門(後は、おまんこ侍の来るのを待つだけ)
古泉(きっと来てくれますよ、おまんこ侍は)
パカラッ パカラッ パカラッ ヒヒーン
おまんこ侍「おまんこ侍、見参!」
暴漢A~Z「ゲェーーーッ! おまんこ侍だとぉ!」
キィン ザクッ ドシュッ ズバァッ
おまんこ侍「峰打ちじゃ、命までは取らぬ」
みくる「あ、あの!」
おまんこ侍「朝比奈さん。……用心いたせよ」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:59:20.22 ID:RNqKv7Fm0
みくる「待ってください!」
おまんこ侍「……何用か?」
みくる「何故、私の名前を?」
おまんこ侍「おまんこのあるところ、おまんこ侍有り。おまんこを持つ者の名を知るなど、造作も無い事」
パカラッ パカラッ パカラッ
みくる「行っちゃった……」
ハルヒ「追いかけるわよ! みくるちゃん!」
みくる「おまんこ侍は馬です! 追いつけませんよ」
古泉「機関のタクシーを呼びました」
ハルヒ「頼りになるわ、古泉君!」
新川「お乗りください」
ハルヒ「あの、おまんこ侍を追って!」
新川「承知しました」
ブロロロロローン
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:05:51.00 ID:RNqKv7Fm0
おまんこ侍「追って来るようだな……」
ヒヒヒィーーン!
おまんこ侍「どうした、おめこ号!」
???「貴様がおまんこ侍か……」
おまんこ侍「何奴!? ええい、名を名乗れ!」
おちんぽ忍者「人呼んで、おちんぽ忍者……!」
おまんこ侍「おぬしが、あの!」
おちんぽ忍者「どちらが強いか、勝負!」
ハルヒ「車を止めて! おまんこ侍が戦ってる!」
古泉「あれは……おちんぽ忍者!」
みくる「おちんぽ忍者?」
長門「おちんぽ忍者……おまんこ侍と対をなす存在」
「一般人に危害は加えないものの、腕の立つ者に勝負を挑む、迷惑なおちんぽ忍者」
ハルヒ「おまんこ侍……頑張って!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:10:39.67 ID:RNqKv7Fm0
キィン キィン キィン
おまんこ侍「なかなかやりおる……!」
おちんぽ忍者「貴様もな」
おまんこ侍「さすれば全力を出さねばならぬな!」
おちんぽ忍者「面白い!」
おまんこ侍「おまんこ剣術奥義! 亞屁顔剣!」
ザシュウ!
おちんぽ忍者「くっ……顔がアヘ顔に……しかし!」
おまんこ侍「浅かったか!」
おちんぽ忍者「おちんぽ忍法! 白粘りの術!」
ドピュウ! ドロドロ……
おまんこ侍「ぬかった! 動けぬ!」
ハルヒ「待ちなさい! おちんぽ忍者!」
おちんぽ忍者「何!?」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:15:15.78 ID:RNqKv7Fm0
ハルヒ「おまんこ侍の代わりに……あたしが相手よ!」
おちんぽ忍者「ふふ……ははは!」
ハルヒ「何がおかしいの!?」
おちんぽ忍者「おまんこでもおちんぽでもない、ただの女に興味は無いのでござる!」
ハルヒ「甘く見ないでよね……」
ファサ
おちんぽ忍者「そ、それは!」
ハルヒ「おまんこがあれば、人は誰でもおまんこ侍なのよ!」
おちんぽ忍者「そのような屁理屈を……!」
長門「屁理屈では無い。おまんこ侍はここにもいる」
おちんぽ忍者「何と!?」
みくる「こ、ここにもです!」
おちんぽ忍者「ぬう!」
古泉「くっ……おまんこ! どこかにおまんこはないのか!? 僕一人、役立たずだ!」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:22:38.10 ID:RNqKv7Fm0
おまんこ侍「下がっておれ……娘たちよ」
ハルヒ「おまんこ侍!?」
おまんこ侍「奴には、勝てぬ……おぬしらでは」
長門「やってみなければ分からない」
みくる「そ、そうです! おまんこ侍さんは休んでてください!」
おまんこ侍「たわけっ!」
一同「!」
おまんこ侍「これはおまんこ侍とおちんぽ忍者の、一対一の決闘ぞ?」
「そこに割って入るとなど、言語道断!」
みくる「でも! おまんこ侍さんはネバネバで動けないじゃありませんか!」
おまんこ侍「ふむ……既に粘液は乾いておるよ。おぬしらが時間を稼いでくれたお陰だ」
ハルヒ「おまんこ侍……! みんな、おまんこ侍に任せましょう!」
みくる「で、でも!」
ハルヒ「分からないの!? おまんこ侍は……あたしたちの為に戦うんじゃないの!」
「そう……自分の限界を乗り越えるために戦っているのよ!」
おまんこ侍「ふふ……なかなか良い目をしておる」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:35:53.66 ID:RNqKv7Fm0
古泉「うわああああ!」
ザシュッ!
おまんこ侍「ぬうっ!」
ハルヒ「古泉君!? 何で全裸で、おまんこ侍に攻撃するの!?」
古泉「か、身体が……勝手に……」
おちんぽ忍者「ふふ……おちんぽ忍法! おちんぽ傀儡の術……!」
長門「あれは……周囲のおちんぽを自在に操る技……!」
ハルヒ「卑怯よ、おちんぽ忍者! 古泉君を操るなんて!」
おちんぽ忍者「忍者に卑怯は褒め言葉!」
みくる「そんな……!」
おまんこ侍「戦い方は違えど、全力で戦うのは当然の事! 傀儡もろとも切り捨ててくれるわ!」
ザシュッ!
古泉「あ……あ……」
おまんこ侍「安心致せ、峰打ちじゃ」
ハルヒ「流石は、おまんこ侍ね……」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:41:57.20 ID:RNqKv7Fm0
おちんぽ忍者「ふん……傀儡はあくまで傀儡よ」
「真の忍者は、戦う前から勝っておるのだ!」
おまんこ侍「何を言っておる?」
おちんぽ忍者「この少女に見覚えはあるかな?」
ハルヒ「あれは! 妹ちゃん!」
おまんこ侍「くっ……卑怯な!」
おちんぽ忍者「ここまできて卑怯とな? くつくつ、笑わしてくれる」
ブヒヒヒィン!
おまんこ侍「おめこ号!?」
おちんぽ忍者「何? 馬が!?」
ザシュ!
おまんこ侍「何と……この幼子を取り戻すために!」
「おめこ号ーーーーっ!」
古泉「何という戦い……神人との戦闘とは比べ物にならない……!」
ハルヒ「おめこ号……あんた、格好良すぎるわよ……!」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:50:18.49 ID:RNqKv7Fm0
おちんぽ忍者「しかし、その幼子……毒を盛ってある事に気づいておるか?」
おまんこ侍「何!? ではこの幼子の49℃の高熱は!」
おちんぽ忍者「くつくつくつ! 我が毒薬の効果よ! 解毒したければ……」
おまんこ侍「おぬしを倒し、解毒剤を奪うのみ、か!」
「はああああっ! おまんこ剣術奥義! 羅目絵剣!」
ズシュッ!
おちんぽ忍者「くっ……らめぇ……!」
おまんこ侍「また浅かったか!」
おちんぽ忍者「おちんぽ忍法! 自慰見せつけの術!」
シコシコシコシコ……!
おまんこ侍「ぬ……目が腐る!」
ハルヒ「おまんこ侍、よく見て! あれ、本物のおちんぽじゃないわ!」
おまんこ侍「何……? 張形とな!?」
おちんぽ忍者「しまった!」
キィン! ザシュウウッ!
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:59:10.16 ID:RNqKv7Fm0
おちんぽ忍者「くつくつ……まさか偽のおちんぽだとばれるとは、な……」
おまんこ侍「何ゆえ、このような事を?」
おちんぽ忍者「おちんぽを愛するがゆえに。それだけの事よ……」
「さあ、とどめを刺すがいい……」
おまんこ侍「……とどめなど、刺さぬ」
おちんぽ忍者「! 貴様、愚弄するか!」
おまんこ侍「逆よ……おぬしがおちんぽを愛すると同様、拙者もおまんこを愛しておる」
「精進せい。腕を上げたなら、また戦おうぞ!」
おちんぽ忍者「くっ……甘い、甘いぞおまんこ侍!」
「……解毒剤は、この張形の中だ。幼子に飲ませれば、すぐに回復するだろう」
ダッ タタタ……
ハルヒ「おまんこ侍! おちんぽ忍者を追わないの?」
おまんこ侍「これで良い……あやつも、人の心はあると分かった」
みくる「妹ちゃんに解毒剤を飲ませないと!」
古泉「僕が飲ませましょう。張形の扱いには慣れてますから」
妹「ハア……ハア……」ゴクリ
「スゥ……スゥ……」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 00:07:06.49 ID:LrDT7gVe0
おまんこ侍「これで万事解決よな」
ハルヒ「おまんこ侍……あんた、一体、何者なの?」
おまんこ侍「おまんこを愛する、一人の人間……それでいいではないか」
ブルルル……
おまんこ侍「おお! おめこ号! 生きておったか!」
「歩けるようじゃな……では、いざさらば」
長門「おまんこ侍、是非、握手を」
みくる「わたしはサインがほしいです!」
おまんこ侍「いかん、いかん。拙者のような奇人に関わりを持っては、いかん」
古泉「おまんこ侍……また、会えるでしょうか?」
おまんこ侍「さあて、な。世に吹く風は、分からぬものよ。縁があれば、あいまみえん事も無し」
パカラッ パカラッ パカラッ
ハルヒ「さようなら……おまんこ侍……」
古泉「嵐のようなお人でしたね」
みくる「……妹ちゃんをキョンくんの家に連れて行かないと」
長門「……そう」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 00:18:44.78 ID:LrDT7gVe0
― 翌日・団室 ―
キョン「済まなかったな、昨日は」
ハルヒ「いいのよ。妹ちゃんの様子は?」
キョン「張形を口から離さないのを除けば、もう心配なさそうだ」
みくる「良かった……」
古泉「しかし、おちんぽ忍者は許せませんね。何の関係も無い妹さんを……!」
長門「おまんこ侍のお陰で助かった」
ハルヒ「キョン! おまんこ侍にお礼を言いなさいよ!」
キョン「ああ。……会えたら、な」
キョン(おちんぽ忍者……次に会うときは更に強くなってるだろうな……)
― 別の場所で ―
佐々木「全く忌々しい……おまんこ侍め……」
橘「どうしたのですか?」
佐々木「いや。何でもないよ。何でもね……くつくつ……」
― 劇終 ―
34 :南部十四朗 ◆pTqMLhEhmY :2010/10/20(水) 00:19:43.59 ID:LrDT7gVe0
ふう、精神的に気持ち良かったです。
ジューヌ・ヴェルヌの「月世界へ行く」を読んでいて急に書きたくなりました。
古典ジュブナイルは面白いですね。
今回は少し小脳を使って書いたので眠いです。
どうもありがとうございました。おやすみなさい。
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よくもまぁ次から次に