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上条「上条さんは一体どうなるんでせうか」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 06:44:21.38 ID:RCTZ6QJn0 [1/55]
―――夜

上条「くかー…」zzz


人々が眠りについた頃
日本上空から毛玉のようなものが降ってきていた
そして、その内の一つが学園都市の中に迷い込む


モゾ…

上条「うーん」

チクッ

上条「いっつ?!」

上条「右腕になんか刺さった?」

見れば腕が蚯蚓腫れのようになっている
否、その痕が脳に向かい上ってきている

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 06:52:33.12 ID:RCTZ6QJn0
上条「なんだよ、これ!」

危険を感じた上条は左手で腕を圧迫する
しかしそれも意に介さず蚯蚓腫れのようなものは
脳へと一直線に突き進んでいく

上条「これならどうだ!」

前にスフィンクス用にと買ってきて結局使わなかった手綱ロープを右腕に巻きつけ思い切り締め付ける

上条「よし、動きが止まった!」

しばらくそうしていると蚯蚓腫れが治まり
上条は安堵のためか意識を失った

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 06:57:37.24 ID:RCTZ6QJn0
―――朝

上条「ふぁぁ」

右手「おはよう」

上条「なっ?!」

右手「おや、言葉が間違っていたかな」

上条「」パクパク

家の中は強盗に荒らされたかのように酷い有様で
特に上条の数少ない本類である辞書辞典などが広がっていた

右手「どうかしたのか?」

そして広げられた本の中には上条の右手がいた
手を人型に無理やり変形させたような形で辞書を読みながら…

6 名前:>>3 そうならないようにするよ[] 投稿日:2010/10/17(日) 07:04:41.39 ID:RCTZ6QJn0
上条「つまり宇宙人ということでしょうか?」

右手「宇宙人…宇宙から来訪した者か。その言葉が一番適しているだろう」

上条「魔法の次は宇宙かよ…。上条さんの常識は今盛大に改変が起きてますよ!」

イン云々「うるさいんだよ、とうま~。私はまだ寝たいかも~」

上条「す、すまん。インデックス。とりあえず、ベランダに行こう」

右手「かまわないぞ」

8 名前:>>6 魔法じゃねぇ魔術だ… [] 投稿日:2010/10/17(日) 07:12:06.97 ID:RCTZ6QJn0
―――ベランダ

上条「それで宇宙人さんは一体どうして上条さんの右手に入ってきたんですか?」

右手「…」

上条「あのー、なんか喋ってもらえるとありがたいんですが…」

右手「分からない」

上条「へっ?」

右手「ただ一つ分かるのは我々には逃れられない運命がある」

右手「それは母体となった種を捕食せよ、というものだ」

上条「ほ、捕食だって?!」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 07:18:09.24 ID:RCTZ6QJn0
右手「案ずるな。私はどうやら失敗らしい」

上条「失敗とはどういうことでせうか?」

右手「その運命の輪から外れたということだ」

上条「…はい?」

右手「つまり私にはその本能的衝動が無いということだ」

上条「それは安全ということですか?」

右手「ふむ、果たしてどうだろうか」

上条「その意味ありげな言葉は非常に怖いんですが…」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 07:25:54.21 ID:RCTZ6QJn0
上条「ところでお前の名前は何て言うんだ?」

右手「我々にとって固有名詞など不要だ」

上条「そういわれましても名前があった方が呼ぶ時とか楽なんで」

右手「ならば君が決めてくれ。いわば君は宿主のようなものだ」

上条「え、…それは責任重大じゃないですか」

右手「いやなに、さして重く見る必要などない。そうだな右手だからミギー。こんな感じでいい」

上条「じゃ、じゃあ、それでいいんじゃないか」

ミギー「そうか? では、私はあの本というものをもう少し見たい。戻ってくれるか」

上条「は、はい…」(ふ、不幸だ…)

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 07:31:11.73 ID:RCTZ6QJn0
上条「いや本当に良かった」

ミギー「そんなに困るものかね」

上条「そりゃ右手が独立行動とってる人は変に見られますですよ、ミギーさん!」

ミギー「ふむ、では人目がある時は元の姿でいるようにしよう」

上条「えぇ、お願いします。さーて、学校に行くぞー」



イン云々「とうまがずっと右手に語りかけてるんだよ。怖いかも…」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 07:39:02.92 ID:RCTZ6QJn0
―――学校

上条「うー、授業が分からん…」

土御門「上やん、真面目に聞いたって無駄だぜい」

上条「おいおい土御門。諦めたらそこで試合終了だぜ」

土御門「いやいや、上やんこそよく聞いてみるにゃー」

小萌「つまりeの値中の、最初の連続する10桁の素数とは…云々」

土御門「高校の授業を軽く超えてるぜい」

上条「そうなのか? いつもの授業との違いが分からん」

青ピ「上やん、この違いが分からないのはかなり重症やでー」

ミギー「…」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 07:45:58.22 ID:RCTZ6QJn0
ミギー「…」カキカキ

上条「ちょ、おいおい勝手に動くなって」コソコソ

ミギー「これを読み上げたまえ」

上条「? 7427466391…なんだこりゃ」

小萌「はっ!! 上条ちゃん、今何を言いましたか?!」

上条「え、いや…」

青ピ「ノートに数式がめっちゃ書いてあるで」

小萌「ちょっと見せるのです」

上条「は、はい」(小萌先生の顔が怖い…)

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 07:53:15.93 ID:RCTZ6QJn0
小萌「これは…、素晴らしくエレガントな答えなのです」

青ピ「上やんが覚醒してるでー!」

姫神「ちょっと。びっくり」

小萌「ちょっと放課後に残ってもらいますからねー」

上条「そんな、不幸だ…」

土御門(上やんがアレを解くだと?)

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 07:59:19.41 ID:RCTZ6QJn0
―――放課後

ミギー「すまない」

上条「へ? どうしたんだよ、いきなり」

ミギー「なにやら当麻を困らせてしまったようだからな」

上条「いやいや、良いって。ネットの答えを丸写ししましたって言ったら解放してもらえたし」

ミギー「そうか。それならいいんだが」

御坂「あっ! 見つけたわよ、アンタ!!」

上条「げっ、ビリビリ」

御坂「ビリビリじゃないって言ってんでしょ!!」ビリビリ

上条「ふ、不幸だーっ!!」ダッシュ

御坂「待て、逃げるなー!!」ダッシュ

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 08:06:59.52 ID:RCTZ6QJn0
ミギー「彼女は?」

上条「アイツは御坂美琴て言ってだなー」ダダダッ

待ちなさーい! ビリビリ、バシューッ

ミギー「電気を発しているが?」

上条「あれがアイツの能力なんだよー」ダダダッ

もー、ちょこまか動くなー! バチバチッ

ミギー「能力…文献によるとアレほどの力となると」

上条「超能力者だよ! えぇい、くそ」イマジンブレイカー

ヒョイッ

上条「ミギー、なんで避けたーッ!! ぎゃー」ビリビリッ

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 08:13:45.64 ID:RCTZ6QJn0
上条「」

ミギー「大丈夫か、当麻?!」

御坂「う、嘘。なんで当たんのよ」アタフタ

ミギー(彼女がいては動けない…)

御坂「い、今、救急車呼ぶから」

ミギー(しかし、なぜ私に電気が通らなかった? 確か当麻は電撃が当たる直前、なにか叫んでいたな)

ミギー(幻想殺し…か)

御坂「あ! こっちこっち、早く来て!!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 08:20:34.11 ID:RCTZ6QJn0
冥土返し「君は本当にここが好きだね」

上条「好きで来てる訳じゃないですよ」

冥土返し「しかし、その右手がありながら甘んじて電撃を受けるなんて解せないね」

上条「そういうこともありますって」

冥土返し「そうだね。でも、身体は大事にするべきだと思うよ」

上条「肝に銘じておきます、はい」

冥土返し「念の為、もうしばらくは寝ておくんだね。それじゃ」

上条「どうも」

ススッ

御坂「…」

上条「ん? ビリビリか。入ってこいよ」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 08:25:52.34 ID:RCTZ6QJn0
御坂「ビリビリじゃないって言ってんでしょ!」

上条「はいはい、御坂。病院じゃ静かにしましょうねー」

御坂「っ…悪かったわね」

上条「まぁ、別に死んだわけでもないし気にすんなよ」

御坂「本当に、ごめん」

上条「おいおい、いつもの生意気な態度はどこいったんだよ。お前らしくないぜ」

御坂「なんで」

上条「はい?」

御坂「なんで防がなかったのよ。アンタの能力ならあんな電撃簡単に消せるでしょ?」

上条「い、いや、それは」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 08:30:15.94 ID:RCTZ6QJn0
御坂「もしかしてあの力が無くなったの?」

上条「いや、違うと思うんだけど…。御坂、ちょっと電気飛ばしてくれ」

御坂「え…、うん」バチ

ヒョイッ

上条「いたっ」ビリ

御坂「あ、ごめん。ってなんで避けんのよ」

上条「あれ、おかしいな。…御坂、ちょっと外に出てもらえるか」

御坂「う、うん、分かった」

ガララ…

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 08:35:14.18 ID:RCTZ6QJn0
上条「おい、ミギー。どういうことだよ」

ミギー「当麻。もし、君の目の前に電撃が迫ってきたらどうする」

上条「うーん。とりあえず、右手でガードする」

ミギー「右手が使えなければ?」

上条「避けるな」

ミギー「そういうことだ」

上条「そういうことか。…ってふざけるんじゃねー。それじゃあ、上条さんは今後ビリビリの電撃を受け続けなければいけないんですかー!」

ミギー「脊髄反射には誰も逆らえないだろう」

上条「ぐぐぐ…」

ミギー「ところで君の右手。幻想殺しとはなんだ?」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 08:39:32.43 ID:RCTZ6QJn0
上条「えーと、上条さんもよく分からないんですが、なんでも『異能の力ならなんでも打ち消せる』っていうものでして」

ミギー「そうか、それで私には電気が通らなかったと」

上条「えぇ、そういうことで…ってまさかビリビリ受けてたのは俺だけ?!」

ミギー「そうか、無効化されるならあるいは…」

上条「聞いてないし!!」

御坂「あのー、もういいかしら?」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 08:43:58.79 ID:RCTZ6QJn0
ミギー「当麻。もう一度電気を受けてくれ」

上条「えー、もうビリビリはこりごりなんですが」

ミギー「私を信じてくれ」

御坂「入るわよ」

上条「えーっと、御坂。もう一回、電撃頼む」

御坂「今度は避けたりしないでしょうね」

上条「あぁ、たぶん大丈夫だ」

御坂「それじゃ」ビリ

バシュッ

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 08:49:07.34 ID:RCTZ6QJn0
御坂「あれ、なーんだ。普通に消せるじゃない」

上条「そうみたいだな」

御坂「もう、今度からは避けないでよね!」

上条「げぇ、それは暗に的になれってことですか!」

御坂「べ、別にアンタが私をビリビリって言わなきゃいいだけでしょう。あら、もう門限だわ」

上条「あ、気をつけてな」

御坂「ふん、第三位にケンカ売ってくるようなヤツいないわよ。じゃあね」

上条「第三位だろうが女の子だろう。はぁ、言っても無駄か。じゃあな」

バタンッ

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 08:53:00.66 ID:RCTZ6QJn0
―――その晩

上条「ふぅ、なんとか家に帰らせてもらえましたよっと」

イン云々「とうまー! また女の子を連れ込むなんて良い度胸なんだよ!!」

上条「へっ、そんなバカな」

ガブッ

上条「ふ、不幸だーっ!!」



上条「んで、一体あなたは誰でせうか?」

イン云々「本当にとうまが連れ込んだんじゃないの?」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 09:00:16.69 ID:RCTZ6QJn0
タンポポ「こんばんは、上条当麻さん。私はタンポポ・トコドット・ポポールと申します」

上条「は、はぁ。そのタンポポさんが何故にして上条さんの家へ?」

イン云々「もしかして、また魔術がらみで当麻に無茶させるつもり?」

タンポポ「いえ、そうではなく、上条当麻さんが我がオタンコナス製超特殊汎用パワード・スーツ・スットコドッコイのモニターに選ばれたんです」

上条「はい?」

タンポポ「~説明~」

上条「つまり、正義の味方となって戦えと…」

タンポポ「はい、給料も出ますよ!」

上条「んなこといわれても上条さんは意外と多忙でして」

タンポポ「給料はこのくらいです」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 09:04:46.38 ID:RCTZ6QJn0
上条「いち、じゅう、ひゃく…」

イン「丸が一杯なんだよ…」

上条「こ、こんなにもらってもいいんですか?!」

タンポポ「はい、それに命の保障もありますし結構ボロい話ですよー」

上条「その話のった! モニターだかなんだか知りませんが、金の為ならなんのその!!」

イン「もしかして、これでモヤシ地獄ともおさらばかも?!」

タンポポ「本当ですか! ありがとうございます。では、私も補佐としてここに住まわせてもらいますね」

上条&イン「えっ?」

ミギー(騒がしい家だ)

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 09:12:35.21 ID:RCTZ6QJn0
タンポポ「では、この変身ベルトをどうぞ」

上条「おう、なんでもかかってきやがれ。ってベルト?」

イン「わぁ、カナミンの前にやってるライダー物みたいなベルトなんだよ!」

タンポポ「それを付けてください」

上条「は、はぁ」

チェイーング!!

上条「ふはは、金の惹かれて決めたけど、決めたからにはやり遂げよう。だからよろしく生活費。株式会社オタンコナス製造。超特殊汎用パワードスーツドッコイダー!!」

タンポポ「キャー、かっこいいですよー!」

44 名前:>>40 そうだったかスマン[] 投稿日:2010/10/17(日) 09:16:16.22 ID:RCTZ6QJn0
上条「ふはははは、今の上条さんなら誰でも倒せそうですよー!!」

タンポポ「むむ、早速、A級宇宙犯罪人が出てきたようです。退治に行きましょう!!」

上条「おうよ! さぁ、ゆくぞ。タンポポさん!!」

ダッダッダッ


ポツーン

イン「なんかすごくダサかったんだよ…」



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 09:22:37.38 ID:RCTZ6QJn0
警備員「こら、止まれ!」

マロン「はっはっは、わしを止めたければ力づくでやってみるがいい!」

ガシャーン、ガシャーン

警備員「くそ、学園都市以上の科学力だと…」

黄泉川「気張るじゃん。爺さん自体は丸見えなんだし、麻酔銃を使うしか無いじゃん」

マロン「無駄じゃ。そぅれ、ポチ」ウィーン

黄泉川「な、防弾ガラス」

マロン「そんなチンケな銃が効くか、はっはっは!!」

「ちょっと待った!!」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 09:28:01.59 ID:RCTZ6QJn0
マロン「はっ、ついに現われおったか」

上条「迷える民の声がする。そげぶをせよと声がする。ちょっと怖いがなんのその、金のためならやってやる。株式会社オタンコナス製造。超特殊汎用パワードスーツドッコイダー!!ただいま参上」

マロン「ふん、ビルの上か。すぐに引きずりおろしてやろう」

上条「無用だ! とうっ!!」シュバッ

マロン「なに、飛んだじゃと?!」

上条「喰らえ、幻想殺しパーンチ!!」

ズボッ

マロン「…」

上条「…地面に刺さって抜けねぇ」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 09:32:44.37 ID:RCTZ6QJn0
タンポポ「上条さん! ドッコイダーは技名をちゃんと言わないとダメなの!!」

上条「それを先に言ってくれ…ふぐぐ…」

マロン「はっはっは、こんなバカが相手とは楽勝じゃな。踏み潰してくれる!」

タンポポ「上条さん、Dr.マロンフラワーが来てます!」

上条「でも、抜けないんだよぉー」

ズダーン、ズダーン

上条「こんな巨大ロボに踏み潰されるなんて…不幸だーっ!!」

ミギー「世話が焼けるな」グニョーン

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 09:37:18.67 ID:RCTZ6QJn0
ズバッズバッズバッ!!

ミギー「こんなところか」シューン

上条「み、ミギー。今の…」

ブスッ、ブボボッ、…ドカーン!!

マロン「な、なんじゃと~」ヒューン、キランッ☆

上条「はぁはぁ、やっと頭が抜けた」

タンポポ「大丈夫ですか、上条さん」

上条「え、えぇ、なんとか」

タンポポ「でも、すごいです。教えてもいないのに必殺技を出せちゃうなんて!」

上条「え? 必殺技?」

53 名前:>>49 ごめんね、これじゃ元ネタ分からなくなるよね[] 投稿日:2010/10/17(日) 09:43:07.87 ID:RCTZ6QJn0
タンポポ「えー、あれはギャラクシースパイラル(中略)エクスタシーカットを使ったんじゃないんですか?」

上条「いや、必死だったから分かんねぇや」(必殺技長くないか…?)

タンポポ「何はともあれ、初のお仕事お疲れ様です。さぁ、帰りましょう」

上条「あ、あぁ」変身解除

上条「ミギー、助かったよ。ありがとう」コソコソ

ミギー「構わんよ」コソコソ



イン「反対なんだよ!」

上条「なんでだよ」

55 名前:>>52 よく分かったな[] 投稿日:2010/10/17(日) 09:47:30.75 ID:RCTZ6QJn0
イン「うら若き乙女を二人も家に囲むなんて風紀が乱れすぎなんだよっ」

上条「そんなこと言ったって、補佐だって言うんだから仕方ないだろ」

イン「そんなの知らないんだよ。それに私より幼い子なんて変態なんだよ!」

上条「んなっ」

タンポポ「あのー、私、上条さんより年上ですけど」

イン「うるさいんだよ、おこちゃまは黙ってるんだよ…って、え?」

上条「タンポポさん、マジっすか」

56 名前:>>54 ですよねー[] 投稿日:2010/10/17(日) 09:52:33.94 ID:RCTZ6QJn0
タンポポ「この星に換算すると…25歳ですね」

上条「…なーんだ」

イン「ひとまず安心なんだよ」

タンポポ「あれ、これでも幼態進化の星出身でそこそこ珍しいんですよ」

上条「小萌先生を知ってるとなぁ…」

イン「常識の範囲内なんだよ」

ミギー(文献によると異常なはずだが…)

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 09:55:39.04 ID:RCTZ6QJn0
上条「ま、とりあえず寝よう」

タンポポ「そうですね」

イン「待つんだよ! たんぽぽはどこで寝るつもりなのかな?」

タンポポ「えっと、一応、煎餅布団を持参しました」

イン「うんうん、よろしいんだよ」

すたすた ベッドにぼふ~ん

イン「おやすみなんだよ!」

上条「というわけだから、おやすみ」

すたすた

タンポポ「え、上条さんはどこへ?」

63 名前:>>59 あっちは進一君に頑張ってもらいます[] 投稿日:2010/10/17(日) 10:00:08.82 ID:RCTZ6QJn0
上条「上条さんの寝床はバスタブなんですよ」

タンポポ「な、なんでですか。お風呂は寝る場所じゃないですよ!」

上条「っていっても、ベッドはアイツがいるし」

タンポポ「じゃ、じゃあ、私のとこに寝れば良いじゃないですか」

上条「え、それじゃあ、タンポポさんが…」

タンポポ「一緒に寝れば良いんですよ」

上条「あぁ、そうか。…ってなるかー!!」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 10:05:08.34 ID:RCTZ6QJn0
―――朝

タンポポ「おはようございます、上条さん」

上条「ん…、あぁ、タンポポさん。おはよう」

タンポポ「やっぱりバスタブじゃ身体に悪いんじゃ…」

上条「いえいえ、上条さんもう慣れっこですから」

イン「とーうーまー!!」

上条「あー、はいはい、朝飯なら今用意するから待ってろー」

イン「違うんだよ! ご飯がもう出来てるんだよ!!」

上条「なにぃ?!」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 10:10:07.64 ID:RCTZ6QJn0
上条「ま、まさかタンポポさんが?」

タンポポ「お口に合うか分かりませんが、作らせて頂きました。」

上条「め、女神だ…」ポロポロ

タンポポ「そ、そんな涙まで流さなくても」オロオロ

上条「居候といえば大喰らいのインデックスしかしらないからな。感動してしまって前が見えないぜ…」

イン「失礼なんだよ、とうまー!」

ガブッ

上条「ちょ、まっ、不幸だーっ!!」

67 名前:腰痛い…[] 投稿日:2010/10/17(日) 10:15:52.06 ID:RCTZ6QJn0
上条「それじゃ、タンポポさん。行ってくる」

タンポポ「はい、行ってらっしゃい」

イン「いってらっしゃいなんだよ、とうまー」

バタンッ

タンポポ「さって、お掃除でもしましょうかね」

イン「がんばるんだよ~」

タンポポ「~~♪~~~♪」ルンルン

イン「~~♪~~~♪」ダラダラ

70 名前:>>66 もうまもなく[] 投稿日:2010/10/17(日) 10:20:15.74 ID:RCTZ6QJn0
―――学校

ガヤガヤ

「ねぇねぇ、聞いた。ドッコイダーだって」

「あー、ニュースになってたよね」

「あのだっさいの?」

「そうそうー」



上条「不幸だ…」

土御門「浮かない顔して上やん、どうしたんだにゃー?」

71 名前:>>68 素で忘れてた…ごめん…[] 投稿日:2010/10/17(日) 10:25:34.09 ID:RCTZ6QJn0
上条「ドッコイダーってダサいかな?」

土御門「あん? あぁ、あのよく分からんコスプレ野朗のことかにゃー?」

上条「こ、コスプレ野朗…」

土御門「あのセンスは常軌を逸してるぜい。あれを着ろと言われたらいくら出されても無理だにゃー」

上条「せ、せうですか」ズズーン

ドカーン!!

上条「はっ、何が起きた?」

土御門「あの音は建物が崩れる音だぜい!」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 10:29:25.32 ID:RCTZ6QJn0
逃げろー!ワー、キャー

土御門「上やん、これは逃げた方がいいぜい」

上条「いや、土御門は先に行ってくれ」

土御門「上やん、どこ行くんだにゃー!!」

タッタッタッ

―――屋上

上条「ベルト装着っと」

チェイーング!!

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 10:37:27.14 ID:RCTZ6QJn0
エーデルワイス「ほっほっほ、わらわのゴーレムで全て壊しつくしてくれる!」

「ちょっと待った!!」

エーデルワイス「むぅ、来よったなドッコイダー」

上条「我らが聖なる学び舎に、蔓延る悪をそげぶせよ。お金のためと言いつつも、やっぱり正義の心なり。株式会社オタンコナス製造。超特殊汎用パワードスーツドッコイダー!!ただいま参上」

エーデルワイス「ふっふっふ、さぁ、来るがよい!」

上条「いくぞ、とぅ!!」シュバッ

タンポポ「ちょ、ちょっと待ってくださいよ~!」

ズボッ

上条「あ、頭が…地面に…」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 10:42:58.89 ID:RCTZ6QJn0
タンポポ「あちゃ~、だから高い所から登場しちゃダメって言おうとしてたのに」

上条「そういうこと、先に言って下さい。いや、割と切実にーっ!!」

エーデルワイス「にゃっはっは、なんなのだ、この阿呆は」

上条「…ぅるせぇよ」

エーデルワイス「なっ! わらわに対してなんたる口の聞きよう。許せぬ!!」

上条(ここでまたミギーに頼ったら、芸人的には天丼じゃねぇか…ッ!)

上条「ミギー、ギリギリまで助けなくていいからな」

ミギー「?…分かった」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 10:48:13.74 ID:RCTZ6QJn0
タンポポ「早く頭を抜いて下さい!」

ズポッ

上条「ふぅ、抜けた。よーし、やってやる!」

上条「…と、意気込んでみましたけど、これはいったい?」

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…!!

タンポポ「あれはエルロード一族の作り出すゴーレムです!」

上条「ゴーレム? あの林檎の化け物みたいのがか?」

タンポポ「そうです。早く逃げないとぺしゃんこですよ!!」

上条「うーん、変身解除」

タンポポ「な、なにしてるんですか?!」

上条「受け止める」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 10:54:25.74 ID:RCTZ6QJn0
タンポポ「いや、変身もしないで無理ですよ!」

上条「あれと似たヤツと戦ったことがある。それと同じなら俺の右手で消せるはずだ」

タンポポ「け、消す?! 無理ですよ。銀河警察の一個師団がたった一つのゴーレムにやられたことだってあるんですから!」

上条「タンポポは下がってろ」

エーデルワイス「ほっほっほ、潰れてしまうがよい!!」

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…

上条「いいぜ、てめえがそんな大玉転がしで俺を倒して、そして学校を壊そうって言うんなら…その幻想をぶち殺す!」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 10:59:24.03 ID:RCTZ6QJn0
上条「おらぁぁああああ!!!!!」イマジンブレイカー

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…

ポンッ…キュイーーーーーーン

上条「な、許容量を超えてるだと?!」

エーデルワイス「ほっほっほ、エルロード舐めんな、ということよ!!」

上条「く、くそっ!!」

ミギー「…」グニョーン

タンポポ「な、あれは?!」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 11:04:38.72 ID:RCTZ6QJn0
ミギー「校舎を壊すほどの質量だ。受け止めていてはこちらに分が悪い」

上条「け、県になった?!」

ミギー「そういう時に有効な手段は受け流すことだ」

タンポポ「手が剣になった。すごい…、カッコいい!」

上条「上条さんの腕が変形しちゃいましたよ…」

ミギー「しかし、一つ欠点がある。方向を変えることは出来るが、その方向には被害が出てしまう」

エーデルワイス「くぅ、進路を変えられたか。ならばもう一度!」

バキッグシャッドコッバカッ(建物やらを巻き込む音)

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 11:09:05.85 ID:RCTZ6QJn0
上条「NO!! あれ、絶対俺のせいにされるって!!」

ミギー「そういわれてもな」

上条「なんとか受け止める方法ないか!」

ミギー「ふむ、少し時間をくれ」

上条「なんでそんなに落ち着いてるんですかーっ!」

ミギー「斬り流していれば君に被害は無い」

上条「周りの被害が甚大なんですよー!!」

タンポポ「ここをこうしてっと」カチャカチャ

タンポポ「これでよし。上条さーん、受け取って!!」

ヒョイッ

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 11:13:03.87 ID:RCTZ6QJn0
上条「ん? 変身ベルト?」

タンポポ「改良しました。付けて下さい!」

上条「よく分かりませんが、えぇい、ままよ」

チェイーング!!

「ドッコイダー!! 再度参上」

エーデルワイス「次こそ仕留めてくれよう!」

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…

タンポポ「ドッコイダー・ソードと叫んでください」

上条「は、はひ。ドッコイダー・ソード!!」

シャキーン!!

83 名前:あれ…、マロンフラワーの時どうしたんだ…?[] 投稿日:2010/10/17(日) 11:19:20.40 ID:RCTZ6QJn0
上条「おぉ、腕が剣の形に…」

ミギー「腕を柔軟な素材に変えたのか。これで自由に私が動けるというわけだ」

タンポポ「そして、こう叫んでください…アップルカッターと」

上条「たしかにリンゴっぽいけど、そんな必殺技で大丈夫なのか…?」

ミギー「リンゴの皮むき…そうか、その手が。ゆくぞ、当麻」

上条「えぇ、ミギーさんはノリノリですか?! 上条さんは無理だと思うんですが…」

ミギー「物は試しだ」

上条「ミギーさん、日本語堪能ですね。もうやけくそだ、アップルカッター!!」シュバッ

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 11:25:47.20 ID:RCTZ6QJn0
シュバババババババッ!!

エーデルワイス「な、なんじゃと?! わらわのゴーレムが見る見るうちにやせ細っていく!」

上条「これで、最後だっ!!」イマジンブレイカー

シュパンッ!

ミギー「よし、消えたな」

エーデルワイス「ぬぐぐ、おのれドッコイダー、次こそはわらわが最高傑作を作って、この地球を手始めに全宇宙を手中にしてくれるわ!」

上条「待て、エーデルワイス。なんで、お前はそうやって街を破壊するんだ」

タンポポ「…上条さん、それは」

エーデルワイス「ふんっ、元を正せば他の者らが悪いのだ…」

上条「どういうことだよ」

タンポポ「エルロード一族は…」

86 名前:うろ覚えだからツッコミ大歓迎[] 投稿日:2010/10/17(日) 11:32:40.55 ID:RCTZ6QJn0
エルロード一族は、その強い力のあまり他の宇宙人たちにより滅ぼされた。
エーデルワイスはその生き残りとして、孤児として育った。
孤児院ではエルロード一族と言うだけで迫害を受け、
次第に彼女の顔からは笑顔が消えていった。


上条「…」

エーデルワイス「ほっほっほ、だからなんだというのだ。わらわは独りであろうとエルロード一族の復興を胸に生き抜く。そして、いつしか全宇宙の者共を我が前に平伏せさせるのよ!」

上条「エーデルワイス…」

エーデルワイス「なんだ」

上条「…お前は、強いな」

エーデルワイス「にゃ、にゃにをいっておる?!」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 11:38:58.13 ID:RCTZ6QJn0
上条「お前は独りであっても頑張ってきたんだろう。そんな強い信念を持てるヤツなんざ、そういねぇよ」

エーデルワイス「なにを知ったような口を…」

上条「俺もよ、幼い頃、この幻想殺しのせいで、周りからハブられたり、因縁つけられたりした」

エーデルワイス「なんじゃと…?!」

上条「でもよ、俺は高校で青ピや土御門みたいな仲間に会えた。もし、あいつらがいなかったら、俺一人じゃ、きっとダメになってた」

エーデルワイス「…」

上条「でも、お前は違う。一人でもその運命に抗って生きている。そんなお前がなんで犯罪なんか犯しちまったんだよ!なんで俺たちの校舎を壊したりしたんだよ!!」

エーデルワイス「う…ぐぅ…」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 11:46:55.44 ID:RCTZ6QJn0
上条「もう分かってるんだろ。そんな方法じゃハッピーエンドなんか迎えられないって。そこで思考を止めんじゃねぇよ!お前なら、…お前なら分かるはずだ!!」

エーデルワイス「う、うるさい! ならば、わらわにどうしろというのだ。わらわに味方してくれる者などいるはずもないであろう」

上条「馬鹿野朗!! まだ、分かんねぇのかよ。目の前を見ろよ。そこに似た境遇の男が立ってるじゃねぇか!」

エーデルワイス「なっ…、なっ…、何を言っておるのじゃ、それではおぬしもお尋ね者になるのだぞ?!」

上条「んなもん知ったことか! お前の進む道に邪魔が入ると思ってるのか?」

エーデルワイス「全宇宙から追われるのだぞ。む、無理に決まっておる!」

上条「さっき言ったよな。んなもん知ったことか。それでも、全宇宙がかかってくるっていうなら」



上条「その幻想をぶち殺す!」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/17(日) 11:53:15.45 ID:RCTZ6QJn0 [55/55]
宇宙海賊エンド

~fin~



申し訳ない
ちょっと暫定終わりってな感じで
ドッコイダーエンドのエーデルワイスと上条さんのみVerみたいな

腰がやばくてPCの前に座ってられない
落としてください

コメント

なぜに寄生獣からコスモス荘になったし…

ここは完全体の寄生獣を出してほしかったわ。

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