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唯「けいおん! にーぜろいちぜろ!!」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:42:20.79 ID:Q3h0HPKY0 [2/65]
始まりは突然・・・そんなレベルではなかった

本当にいきなりだった

突然、桜高生徒が「赤く」染まり

周りの人々を襲い始めたのだ・・・

染まった人々触れられると「感染」してしまう

瞬く間に病原体は・・・学校中へ広まっていった

2010年 

桜高は、崩壊の危機を迎えていた・・・


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:43:28.23 ID:Q3h0HPKY0

学校の外、用具入れ

律「くそぉ・・・ゾロゾロいやがる」

律「この用具入れに隠れていろ・・・いいな、梓」

梓「律先輩・・・一人で逃げ道を捜すなんて無茶です!!止めてください!!」

律「へへ・・・たまには先輩らしい事させろよな」

律「でも、こんなに早く広まるとは」

梓「本当に・・・あっと言う間でしたね・・・」

律「感染した奴が校門から外に出ないのが不幸中の幸いか」

梓「外からの助けが来ないとこを見ると、外からこの状況が見えてないんでしょうか?」

律「何故か携帯も通じないし・・・」

律「もう、訳わかんないぜ・・・梓と合流出来たのが不幸中の幸いか」



?「『ときめきシュガー』のどこが悪いっていうんだぁ!!」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:45:49.26 ID:Q3h0HPKY0
梓「この声・・・澪先輩!!」

律「澪まで・・・」

ちなみに、感染すると狂暴になり、心の秘め事をぶっちゃけるようになってしまうのだ!!

澪「縞パンじゃ悪いかぁ!!」

律(澪や皆を助けるためにも・・・まず外に助けを呼ばないと・・・)

律「とりあえずここに隠れていろ・・・いいな!!」

律、飛び出す

梓「律先輩・・・」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:48:14.97 ID:Q3h0HPKY0

律(澪・・・)

澪「見つけたぞ、律~!!このおでこ女!!」

律(見つかったか)

律「キャラ壊れなんてレベルじゃないな・・・」

澪「お前も・・・仲間になれ!!」

律「お断りだ!!」

律、走り出す

律(マラソン大会でも澪には負けなかったんだ・・・行ける!!)

律、隠れつつ澪から逃げる

澪「待て~デコ~」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:52:59.42 ID:Q3h0HPKY0



澪「積年の恨み!!ぶちのめしてやる!!」

律「そういうの、澪には似合わないぜ」

澪「うるさい!!」



律「よし、ココを曲がれば裏門まで・・・」

澪「お前らぁ!!やっちまえ!!」

ミウィープス「ハイル・澪!!」

律(これは・・・澪のファン達が感染したのか!!)

澪「これは私の手足・・・忠実な僕・・・」

澪「律、今私はとても楽しいぞ・・・おまえも来い」

律(しま・・・囲まれ・・・)

律「ちくしょぉぉぉぉぉ!!」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:54:54.65 ID:Q3h0HPKY0




梓(律先輩・・・無事助けを呼びに行けたかな・・・)

梓(私達・・・どうなっちゃうんだろう)

梓(私達はただ、楽しく学園生活をしていただけなのに)

梓(勉強して、部活して、お茶飲んで・・・・)

梓(もう、そんなこと出来なくなっちゃうのかな・・・)



梓(寂しいよ・・・唯先輩!!)

?「感染すれば寂しくなくなるんじゃない・・・?」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:57:37.26 ID:Q3h0HPKY0
梓 「ふぇ?」

純「梓も感染すればいいんだよぉ・・・」

梓「純・・・嘘でしょ・・・」

純「梓はいいよねぇ・・・いっつも澪先輩の近くにいられてさぁ!!」

純、用具入れの扉をこじ開ける

梓「キャア!!」

梓、用具入れの奥へ逃げる



純「いっつも『軽音部であーだった』『唯先輩がこーだった』」

純「そんなの、言われ続けたら私だって入りたくなるよ!!」

床のボールをけり飛ばす


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:00:29.53 ID:Q3h0HPKY0
純「羨ましい・・・羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい!!」

梓(純・・・そんなこと思ってたんだ・・・)

純「だからさ・・・今度はそっちからこっちにおいでよ・・・」

梓(このままじゃ・・・)

純「みーつけた」

梓「く、くるなぁ!!」

純「ちょっと、友達にそれは酷いんじゃないの?」

純「さあ・・・・こっちにおいで梓」

純「さあ・・・さあ、さあ、さあ、さあ!!」

梓(ここまで・・・なの?)



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:04:08.38 ID:Q3h0HPKY0
?「行っちゃ駄目だよ、お嬢さん」

梓(え?誰?)

純「あなた・・・ここの生徒?」

用具入れの入り口に、フード付きローブで顔を隠したを人物が立っている

?「行ったら全てを支配される、例え心に隠した思いを口に出しても」

?「それは自分の意思じゃない」

純「邪魔しないでよ・・・梓はこっちに・・・私達の仲間に・・・」

?「させない」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:07:42.76 ID:Q3h0HPKY0
純「じゃあ・・・」

純「あんたが先だよ!!」

梓「危ない!!逃げて!!」

純、ローブの人物に殴りかかる

?「甘いよ・・・『純ちゃん』・・・」

純「嘘・・・なんで!!」

ローブの人物、ローブで純の拳を受け流す

?「そう、『桜高ペスト』は、直接身体に触れられなければ問題ない」

純「この、この、この!!」ポカポカ

?「感染してても、所々は可愛い純ちゃんだね・・・抱きつ・・・」

?「今は無理か・・・」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:11:37.30 ID:Q3h0HPKY0
梓(か、カッコいい・・・)

梓(でもこの人、どこかで見覚えが・・・)

純「なんで・・・なんで仲間にならないのよ!!」

?「私には・・・やらなきゃいけない事があるの」

?「そろそろ終わりにしようか?」

梓「え?」




16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:13:45.61 ID:Q3h0HPKY0
梓「終わりにするって・・・」

?「安心して、お嬢さん」

?「少し眠ってもらうだけだから、全てが終わるまで」

純「終わるのはあんたの方だよ!!」

?「必殺・・・」

?「ゴォールデンンンンンン」

?「チョコパンンンンン」

?「殴打ぁぁぁぁ!!」

ボカボカボカ!!


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:15:42.87 ID:Q3h0HPKY0
純「パン・・・しかも殴打って・・・」 バタ

?「ふぅ・・・正義は勝つ」



梓「純!!」

?「触っちゃ駄目だよ、チョコの力で気絶しているだけだから」

梓「あ、ありがとうございます・・・」

梓「あなたは一体・・・」

?「もう・・・いい加減気が付いてよ・・・」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:19:42.45 ID:Q3h0HPKY0
?「二日休んだ位でもう忘れちゃった?」

バサァ

?「では改めまして・・・」

唯「こんにちは、あずにゃん」

梓「うそ・・・」

梓「唯先輩!!」ダキ

唯「おお、珍しい・・・そっちから抱きついてきたか」

唯「大丈夫だよ、あずにゃん、もう簡単には離れないから」

梓「先輩・・・皆が・・・律先輩が・・・」

唯「分かっているよ、私はこの馬鹿騒ぎを終わらせに来たんだ」

梓「で、でも唯先輩」

梓「風邪でお休みしてたのに・・・なんで」

唯「呼ばれたんだ」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:21:32.94 ID:Q3h0HPKY0
梓「呼ばれた? 携帯も通じないのに・・・」

唯「人じゃないよ」

唯「これにだよ」

梓「これ?校舎ですか?」

唯「そう、桜高だよ」

梓「学校が・・・」

唯「詳しい話しは、取りあえず後で・・・来たよ」

梓「え?」

生徒「うぉぁぁぁぁ!!」

生徒「血祭りにあげてやる!!」

唯「まったく、女の子なんだから」

唯「もうちょっと可愛く暴れなさい!!」

ポカポカ


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:22:46.09 ID:Q3h0HPKY0
唯・梓、校舎に入る

梓「校舎に戻って大丈夫なんですか?」

唯「さっきも言ったけど、皮膚や髪に触られなければ大丈夫だから」

梓「そのローブとゴールデンチョコパンがあれば平気だよ」

梓、ローブとゴールデンチョコパンを装備(唯が二個持ってた)

梓(なんでチョコパンなんだろう・・・てかこれどこから・・・)

唯「さて・・・どこにいるんだろう」

梓「誰か捜してるんですか?もしかしたらもう・・・」

唯「いや、感染はしてないと思うけど・・・」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:25:20.54 ID:Q3h0HPKY0
?「待ちなさい!!」

唯「ん?」

梓「こ、この声は・・・」

?「ふふふ・・・」

?「お前らが来るのを・・・」

さわ子「待ていたぁ!!」



唯「やっぱりさわちゃん・・・だね・・・」

梓「さわ子先生・・・」

唯「先生以外にもゾロゾロと・・・」

さわ子「唯ちゃーん・・・遅刻よ・・・」

唯「スミマセン・・・じゃ済みそうにないね」

さわ子「あと・・・」

唯「あと?」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:27:28.46 ID:Q3h0HPKY0
さわ子「その服似合ってないわ・・・これに着替えなさい!!」

ジャラジャラジャラ

唯「これは・・・」

梓「コスプレ服・・・」

唯(さわちゃん、ホントにペストの影響・・・受けてるのかな?)

さわ子「さあ、仲間になってこれを着なさい!!」

さわ子「やっちゃえ、お前達!!」

コスプレ生徒「はい!!」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:31:17.08 ID:Q3h0HPKY0
梓「感染させた生徒にコスプレさせた!?」

唯「とりあえず行くよ!!あずにゃん!!」

ポカポカ

ポカポカ

ポカポカ



唯「はぁ・・・はぁ」

梓「数が、多すぎる」

さわ子「無駄、無駄、無駄!!」

さわ子「さあ、おとなしく感染してコスプレ・・・」

梓「お断りします!!」

さわ子「残念ね・・・じゃあ」

さわ子「ここまでよ!!」

唯「く・・・」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:34:08.54 ID:Q3h0HPKY0
?「じゃあ、私」

?「唯達を助けるね・・・」

ボカボカ

ボカボカ

さわ子「な・・・後ろから!?」

和「先生が生徒を襲っちゃ・・・」

和「駄目じゃないですか!!」

ボカ

さわ子「ぐわぁぁぁぁ!!」



和「一著上がりね」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:36:47.77 ID:Q3h0HPKY0
梓「和先輩!?」

唯「待ってたよ、和ちゃん!!」

和「ごめんね唯、私が探してたのに、そっちから来て貰っちゃって」

梓「和先輩・・・それは」

和「三本目のゴールデンチョコパンよ」

梓(三本揃った・・・って何考えてるんだ私)

和「じゃあ、唯」

唯「さわちゃん、私達生徒会室行くね」

さわ子「うぅ~」


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:47:39.88 ID:Q3h0HPKY0
生徒会室

梓「なんとかココまで来ましたね・・・で」

梓「そろそろ説明してくれませんか?」

梓「今、一体ここで何が・・・」

唯「『桜高ペスト』だよ」

梓「桜高・・・ペスト?」

唯「夢で教えて貰ったんだ・・・歴代校長の意思に」

和「私もよ」





?「目覚めよ・・・弦の音色を奏でし少女よ・・・」

唯「え・・・誰?」

?「聞け・・・われらの声を」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:50:50.28 ID:Q3h0HPKY0
唯「何・・・ココ」

謎の空間、唯が浮かんでいる

「ようこそ・・・平沢 唯」

「桜高軽音部のギタリストよ・・・」

唯「なんで私のことを?」

「我々は『桜高歴代校長』の意思」

唯「校長先生の意思?」

「いきなりだが・・・桜高は今壊滅の危機にある」

唯「え、何それ?」

「これを見よ・・・」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:53:22.59 ID:Q3h0HPKY0
唯「これ・・・澪ちゃん?」

空に澪が映る



澪「助けて・・・誰かぁ」

感染澪ファン「どこですか~澪先輩~」

感染澪ファン「澪さーん」

澪「くるなぁ・・・くるなぁ!!」


澪ファン「澪さん・・・みーつけた!!」

澪「ひぃぃぃぃぃ!!」

澪「来るな・・・来るな・・・」

澪ファン「ファンに来るなは酷いじゃないですか・・・」

澪「助けて・・・律・・・りつぅぅぅぅぅぅ!!」

澪「きゃぁぁぁぁぁ!!」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:56:15.82 ID:Q3h0HPKY0
唯「澪・・・ちゃん・・・」

唯「これは・・・一体何が・・・」



「『桜高ペスト』・・・」

唯「桜高ペスト・・・それがこんなひどいことを?」

「そうだ・・・かつて桜高においてのみ広がった謎のウィルス」

「人間に感染し、狂暴化させる」

「だが、当時の桜高軽音部が奇跡を起こし、ペストを消滅させたのだ」

唯「軽音部が?なんで?どうやって?」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:00:08.96 ID:Q3h0HPKY0
「ペストが呼び覚ますのは狂気、狂気に対抗するものは英知と安らぎだ」

「軽音部は音楽で奇跡を起こし、怒りを和らげたのだ」

唯「そんなことが・・・」

「そして、また同じことが起きた時、生徒を守るため」

「歴代校長はこの事実を受け継ぎ、守り」

「もしもペストが再度広がった際、次世代の生徒達に対抗策を残し託したのだ」

唯「も・・・もしかして」

唯「私が行け・・・と?」

「そうだ」

唯「無理だよ・・・第一私、風邪引いてるし・・・」

「風邪は目覚めれば治っている」

唯「ホントに?でもどうすれば・・・」

「これから対抗手段を伝える」

「君が最後の希望だ」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:03:13.81 ID:Q3h0HPKY0
「多くの生徒、君の友達を守るために・・・どうか・・・」

唯「わ、わかった!!で・・・どうすれば・・・」

唯「で、対抗手段を教えてもらって、現在ここにいると」

梓「和先輩は?」

和「私も大体一緒、生徒会長として唯を助けるようにって」

梓「はぁ・・・」

梓(なんか・・・凄い事になってるなぁ・・・)

梓「で・・・私達はどうすれば?」

唯「方法は一つ!!」

和「かつてペストを消滅させた、当時の軽音部が使用した伝説のアンプ」

和「『マトリクス』を探し出して、ある特殊な歌を歌えば、ペストは消滅するのよ」

梓「じゃあ・・・それを探さなきゃいけないんですね」

和「そう、なんだけど・・・」

梓「へ?」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:05:28.09 ID:Q3h0HPKY0
和「それはあそこにあるのよ・・・」

和、校長先生の像を指さす

梓「そのアンプって・・・校長先生の像にあるんですか?」

和「あの周り・・・感染した生徒でいっぱいね・・・」

唯「それに・・・もっとマズイことが・・・」

梓「え?」

唯「マトリクスには専用のギターがあるわけじゃないんだって・・・」

梓「あ、ギターが・・・」

唯「うん・・・ギー太は今憂が持ってるかも・・・しれないんだ・・・」


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:08:42.02 ID:Q3h0HPKY0
和「憂が?どういうこと?」

唯「私が風邪引いた理由って・・・三日前の雨に濡れて帰ったせいだと思うんだけど・・・」

唯「ギー太が濡れないように部室に置いてたんだ・・・」

和「で、憂に今日持って帰ってくれるように頼んだ・・・と」

梓「もし憂が持ってないとしても部室ですか・・・」

和「どっち道感染者は増える一方よ・・・やるしかないわ」

和「私は憂を探してみるから、二人は部室へ行って」

和「後で部室で合流して、マトリクスを取りに行きましょう」

唯「了解しました!!」 敬礼

和「じゃ、私憂を捜してくるから」

唯「憂の事よろしくね、和ちゃん」

和「分かったわ、唯」

唯「行くよ、あずにゃん!!」

梓「は、はい!!」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:10:20.81 ID:Q3h0HPKY0
ポカポカ

ドカドカ

梓「あのー聞いていいですか?」

唯「なに~?」

梓「なんで、ゴールデンチョコパンで感染者を叩くと、気絶するんですか?」

唯「チョコには感染者の意識を一時的に奪ったり、ペストを寄せ付けない効果があるんだって」

梓「は・・・はぁ」

唯「あと少しで・・・部室・・・」

生徒「うぁぁぁ!!」

梓「先輩、危ない!!」 ボカ

唯「ありがと、あずにゃん!!」

部室

唯「つ・・・ついた・・・」

梓「もう、くたくたです・・・」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:12:09.05 ID:Q3h0HPKY0
梓「やっぱりギー太無いですね・・・」

唯「あずにゃん、むったんは?」

梓「どこかに置いてきてしまいました・・・」

唯「やっぱり憂を捜さな・・・」

ガサ

梓「先輩、今何か動きました!!」

身構える二人



紬「わ、私よ!!二人とも!!」

唯「ムギちゃん・・・無事だったんだ!!」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:15:30.34 ID:Q3h0HPKY0
紬「そんなことになってなのね・・・」

紬「私はずっとここに隠れてたの」

唯「なんとかマトリクスを回収したいんだけど・・・何か手はないかな?」

梓「後、憂も探さないと・・・感染してないことを祈るしかないですね」

唯「ローブじゃ脱がされる危険があるし・・・あの数相手はきついよ・・・」

紬「ねぇ?チョコがあれば防げるんだよね?」

梓「はい、そうみたいです」

梓(でもなんでなんだろう・・・)

紬「唯ちゃんの身体を・・・チョコで包むってどう?」

唯「おーチョコレートコーティング!?」

梓「でも・・・そんな大量のチョコ、一体どこに・・・」

紬「ふふ・・・こんなこともあろうかと・・・」

紬「たくさんのチョコを用意してみました~!!」

梓「ムギ先輩も夢を見たんですか!?」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:17:53.65 ID:Q3h0HPKY0
紬「いいえ、偶然よ・・・でも」

紬「『こんな事もあろうかと・・・』って秘密兵器を出すのが夢だったの~」

梓「は、はぁ・・・」

唯「でもおかげで、対抗策が見つかったよ!!」

梓「でもどうしますか?手足や顔に塗るのは兎も角・・・服を脱がされて身体を触られたらアウトですよ」

唯「あずにゃんのエッチ~」

梓「事実を言ったまでです」

唯「大丈夫、手ならあるよ」





唯「よさこい!!」

紬「あ、いつかのスクール水着!!」

梓「まだあったんですか・・・」

唯「でもこれなら脱がされにくいし、上からチョコを塗れるかもよ?」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:19:39.82 ID:Q3h0HPKY0
チョココーティング開始

溶かしたチョコをボールに入れ、氷で冷やして刷毛で塗る

唯「あ・・・やめて・・・そこ」

梓「唯先輩・・・緊張感無いですよ」

唯「だって・・・くすぐった・・・あはぁ」

紬「ふふ、これがええのんか~」

梓「ムギ先輩まで・・・」

唯「でも・・・これでなんとかなるよ」

唯(後は・・・和ちゃんが無事に憂を探し出してくれれば・・・)

唯「あはぁん!!もう、あずにゃん・・・許して~」

梓「はいはい・・・」


和「ここにもいない」

和「憂・・・一体どこに」

エキサイティング けいおん!!

にーぜろいちぜろ

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:23:56.49 ID:Q3h0HPKY0
エキサイティング けいおん!!

にーぜろいちぜろ


校舎内

和「おっと・・・」

和、隠れる

澪「よくも私を助けなかったな!!律!!」

律「お前だって集団で攻撃してきたじゃないか!!」

ボカボカ

律「ぶちのめしてやるこのファンシーハゲが!!」

澪「おでこがやばいのはお前もだろうが、この色気無し!!」



和「感染者同士で殴り合い・・・このままじゃけが人どころの騒ぎじゃないわね」

律「私だってなぁ!!女なんだよ!!」ボカボカ

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:24:51.41 ID:Q3h0HPKY0
澪「こんのぉ!!」 ズタズタ



和「これ以上生徒会長としてほっとけないけど・・・憂を探さなきゃ」

?「みなさん!!止めてください!!」

和「あれは・・・憂!!」

律「憂ちゃんか・・・よくもまあ無事だったなコンパチ妹」

憂「分かってます、その言葉が本心じゃないことくらい!!」

憂「さっきまで隠れていましたけど・・・もう我慢できません」

憂「律さんと澪さんが戦うなんておかしいですよ!!」

和(ギー太を持ってる・・・けど、遠すぎる、間に合わない!!)

和、憂に向かって走る

澪「だまれぇぇぇぇぇ!!」

憂「正気に・・・もど・・・」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:28:21.59 ID:Q3h0HPKY0
和「しまった・・・最後の希望が!!」

律「ふふ・・・どうだ憂ちゃん」

澪「最高の気分だろうぉ?」

和(手遅れか・・・)

憂「黙れよ・・・」

律「あぁん?」

澪「なんつった?」

憂「お姉ちゃんを私から奪った奴が口を開くんじゃねぇ!!」

律「うがぁ!!」

澪「は・・・腹が・・・」 バタ

憂「ちぃ・・・腹パン一発かよ・・・つまんねぇなぁ!!」


和(嘘・・・ホントにあれが憂?)

憂「誰がコンパチ妹だって・・・このチビが!!」 ドカドカ

憂「まあある意味ほめ言葉だけど・・・なんか気に食わない!!」ドカドカ

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:30:01.73 ID:Q3h0HPKY0
和「止めなさい、憂!!」

憂「あー眼鏡ちゃん・・・間違えた和風ちゃんだっけ?」

和(もう原型とどめて無いわね・・・)

和「おとなしく背中のギー太を地面に置いて!!じゃなきゃ」

憂「ふふ・・・なにその格好(ローブ)・・・てか武器パン!?」

憂「もう・・・笑い死ぬよ私」

和「そろそろ黙らないと後が怖いわよ、憂」

憂「てかさ、私がお姉ちゃんの私物を他人に渡すと思う?」

憂「特にギー太は『神器』と言っていいものだよ~」

和(私達にとっても神器よ・・・最後の切り札・・・)

憂「ワゴンちゃんもこの二人と同罪だよ・・・」

憂「いっつもお姉ちゃんと同じ学校・・・保護者面してさぁ」

憂「お姉ちゃんは・・・平沢唯の輝きは・・・私のもの」

憂「軽音部のアホどもにも・・・ノックちゃんにも・・・」

憂「誰にも渡さない!!」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:31:30.23 ID:Q3h0HPKY0
憂「ぶっ潰してあげるよ・・・」

和「なんの」

ローブで防ぐ

和「こんのぉ!!」 バキ

憂「甘いよ・・・チョコパン以上に」

和「そんな・・・チョコパンのチョコのない部分をつかんだ!?」

憂「そーれ」

ぐちゃ

チョコパン、折れて地面に落ちる

憂、落ちたチョコパンを踏む

憂「へっへー残念でしたぁぁぁぁ!!」ドガドガ

和「そんな、チョコパンが・・・」

憂「あんたのローブと一緒、チョコのない部分を触れたり、靴で踏めばチョコの影響は無いのよ!!」 ドガドガ

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:33:09.68 ID:Q3h0HPKY0
和(流石の観察眼ね・・・)

憂「さぁ・・・これでも戦う?」

和「く・・・戦うべきは桜高ペストであって・・・私じゃないんじゃないの?」

憂「うるさぁぁぁい!!」

憂、殴りかかる

和、ローブでよけるが、壁に追いつめられる

憂「ふふ・・・追いつめたよ、私の勝ち!!」

和「それはどうかしら・・・」

和、ローブを憂に被せ、走って逃げる

憂「悪あがきを・・・」

憂「逃がさないよ・・・ノボリちゃん・・・」

憂「お前の眼鏡臭をどこまでも追いかけるよ!!」

和「しまった・・・また行き止まり?」

憂「言ったよねぇ・・・私の勝ちだって」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:36:13.32 ID:Q3h0HPKY0
和「私も言ったわよ、それはどうかしら・・・って」

和、警官帽子(文化祭で付けてたやつ)を被り、憂に頭突き

和「てりゃ!!」

憂「がぁ!!」

憂、たじろぐ

和(慣れないことするものじゃないわね・・・でも今よ)

憂「甘いよ・・・「和ちゃん」!!」

憂、すぐに体制を立て直し、両手を組み

憂「これで終わりだよ!!」

憂「でや!!」

和「ぐわぁ」

憂「へへ・・・帽子押しのけて脳天直撃だよ・・・のーどーかーちゃん!!」

憂「面白くないなぁ」

憂「そうだ・・・お姉ちゃんに纏わりつくゴミを一掃して」

憂「ここに二人だけの楽園をつくろー、おー!!」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:38:40.07 ID:Q3h0HPKY0
部室

紬「完成しました、博士」

梓「うむ・・・ってなにやらせるんですか」

唯「でも、完成だよ」

唯「チョココーティング唯・・・参上!!」

頭はもちろん帽子着用

梓「ホントに真っ茶色ですね」

唯「あずにゃん・・・私、チョコ塗られながら」

唯「新しい扉を開いたかもしれない」

梓「はぁ?」

紬「どうする?和ちゃん待つ?」

唯「先にマトリクスを取りに行くよ」

紬「え?」

唯「なんとなくわかるんだ・・・和ちゃんはもう・・・」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:40:47.93 ID:Q3h0HPKY0
梓「そんなぁ」

唯「私は桜高ペストが許せない」

唯「あれがみんなの『心』を奪った」

唯「だから・・・奪い返す」

梓「ですね」

唯「ムギちゃんは私のチョコパンとローブを着て」

紬「う、うん」

唯「さーて・・・行きますか、演奏に!!」

唯達、慎重に外へ

唯「行くよ・・・」



唯「例え・・・この身体が犠牲になっても・・・」

唯「皆を・・・助ける!!」




55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:42:44.41 ID:Q3h0HPKY0
さわ子「あれは・・・」

さわ子「唯ちゃんが、いつの間に!!」

唯、タックルで正面突破

コスプレ生徒「いつの間に・・・きゃぁ!!」

梓「てい!」 ドガ

紬「そりゃ!!」ドガ

コスプレ生徒「止めてぇ!!わぁ!!」

さわ子「かかれぇ!!」

唯「そりゃ!!」ドサ

唯 「とりゃ!!」

唯(意地でも校長先生の像へ・・・)

さわ子「唯ちゃん」

唯「さわちゃんか・・・」

唯「ごめんね・・・構ってる暇はないの!!」


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:44:55.74 ID:Q3h0HPKY0
梓「凄い数・・・キリがない」

紬「あきらめちゃ駄目・・・希望はきっと」

?「みーつけた」

梓「あれは・・・憂」

憂「やっと見つけたよ・・・ごきにゃん」

紬「やっぱり憂ちゃんがギー太を・・・」

憂「また、あんたはお姉ちゃんに張り付いてるんだね・・・・」

梓「それは・・・皆を助けるために」

憂「どうだかー」

憂「軽音部であんたが一番気に食わないんのよ!!」

憂「いっつも、いっつもお姉ちゃんに抱き付かれて・・・」

梓(好きで抱きつかれているんじゃないんだけど・・・)

憂「お姉ちゃんは私だけの聖域・・・」

憂「あんただけには・・・渡さない」

梓「やるしかないみたいね」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:46:22.22 ID:Q3h0HPKY0
さわ子「やるじゃない・・・」バタ

唯「はぁ・・・時間が掛かり過ぎてる・・・このままじゃ」

唯「あれ・・・憂!?」

憂「あーお姉ちゃん~」

憂「ちょっと待ってて、こいつら倒して迎えに行くから!!」

唯「ちょっと憂、まって・・・」

?「池沼唯はどこだぁ!!」

唯「え?」

唯「和ちゃん・・・それにりっちゃんに、澪ちゃんまで・・・」

和「覚悟はいい?あんたはいつも私を困らせる・・・」

和「あんたの御守は・・・もう沢山なのよ!!」

澪「このサボり魔・・・」

律「おとなしくしろよ・・・このドジっ子が」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:48:28.17 ID:Q3h0HPKY0
唯「見るも無残とはこのことだね・・・かわいそうに」

和「可愛そうなのはあんたのオツムと格好よ」

唯「さっくと嫌なこと言うね、格好はしょうがないけど」

唯「意地でも像までへたどりつくよ・・・」

和「やれるものなら・・・やってみなさい!!」

和達が襲いかかる



梓「皆が危険なんだよ!!それが分からないの?」

憂「そんなの私には関係ない・・・お姉ちゃんさえいれば!!」

紬「梓ちゃん!!」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:51:50.70 ID:Q3h0HPKY0
梓「ムギ先輩は唯先輩の所へ!!ココは私が・・・」

紬「分かったわ」

憂「よそ見してんじゃないの!!」

憂、梓に殴りかかる



梓「桜高ペストのせいで皆が憎しみ合ってる・・・憂はそれでいいの」

憂「私はお姉ちゃん以外はどうでもいい」

梓「憂を傷つけたくないよ!!」

憂「自分の心配しなさいよ!!」

梓、逃げ回る

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:54:40.27 ID:Q3h0HPKY0
和「この!!」

唯「甘い!!」

律「私ら入る場所ない?」

澪「ぽいな」

紬「私が相手よ!!」

チョコパンを構える

律「ムギ・・・面白い!!掛かってきな!!」


唯「確かに私は迷惑かけっぱなしかもしれないね・・・」

和「今更何を・・・」

唯「なら、少しでも恩を返したい」

唯「和ちゃんを、皆を助けてね!!」

和「何も出来ないあんたが・・・・何言ってんのよ!!」

唯「和ちゃん!!勝負だよ!!」

和「ゆぃぃぃぃぃ!!」

唯「のどかちゃぁぁぁぁぁぁん!!」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:57:02.59 ID:Q3h0HPKY0
和「やるじゃん・・・・唯・・・」

和「あんたやっぱ・・・高校入って・・・変わっ・・・」バタ

唯「ごめんね・・・和ちゃん」

唯「そして・・・ありがとう」




憂「手加減しないよ・・・このエビ味の怪獣が!!」ボカ

梓「もう・・・本気で行くよ!!」ボカ

梓、憂の頭をチョコパンで叩こうとする

憂「なんども通用しないよ!!」

両手で防ぐ

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 23:00:14.39 ID:Q3h0HPKY0
梓「そんなぁ」

憂「終わりだよ!!」

梓「危ない!!」

ローブで受け流す

憂「あんたじゃ私には勝てない!!」

憂、梓を押し倒す

唯「後すこしで・・・」

律「待ちな!!」

澪「この池沼が!!」

唯「二人とも・・・ってことは」

紬「唯ちゃ~ん」

唯(ムギちゃんまで・・・そんなぁ)

紬「唯ちゃん、私と約束したわよね・・・『残りは必ず返す』って・・・

紬「嘘つきは泥棒の始まりって知ってる?」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 23:05:15.41 ID:Q3h0HPKY0
唯「そ、そこを突かれると痛いなぁ・・・」

紬「許さないよ・・・唯ちゃん!!」

澪「ミウィープス達、この嘘つき池沼をやってしまえ!!」

ミウィープス「はい、澪様!!」

唯「敵が多すぎるよ・・・あずにゃん!!」


憂「お、お姉ちゃんが・・・」

梓「憂はいいの?唯先輩が感染して、いつもの唯先輩じゃなくなっても」

憂「そ、それは・・・」

梓「お姉ちゃんの笑顔が見れなくなるんだよ!!」

憂「それは嫌だぁ!!」

梓(今だ・・・・)

梓、両足で憂を蹴りあげる

憂「しま・・・」

梓「悪いけど、強硬手段をとるよ!!」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 23:07:51.09 ID:Q3h0HPKY0
梓、すばやく後ろに回り、憂からギー太を取り上げようとする

梓「皆の為に・・・これを唯先輩に返して!!」

憂「やだーやめろー」

梓「この・・・」

憂「誰が渡すか・・・お前なんかに・・・」

梓「この・・・・」

梓、ギー太を取り上げる

梓「唯先輩!!」

唯へ向かって投げる

憂「よくも!!」

唯「ナイスパス!!」

唯、しっかりとキャッチ

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 23:09:46.45 ID:Q3h0HPKY0
憂「このぉ!!」

梓「うぁぁぁ」

唯「あずにゃん!!」

澪「よそ見するな」

唯「この・・・」

梓「へへ・・・チョコまみれの唯先輩・・・」

梓「可愛いなぁぁぁぁぁぁ!!」

梓「抱きつきたいぃぃぃぃぃぃぃ!!」

憂「ゴキブリにしてはいい考えじゃない」

憂「でもチョコまみれじゃ無理だから・・・チョコを落としちゃおう!!」

梓「そうだね・・・唯先輩・・・おとなしくしてくださいねぇぇぇぇ・・・!!」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 23:10:50.36 ID:Q3h0HPKY0
唯「あと少し、もう少しで皆を助けられるのに・・・・」

唯、完全に囲まれる

唯「みんなを・・・取り戻せるのに・・・・」

「諦めるのか・・・・」

「大切な時を取り戻すことを諦めてしまうのか」

「この校舎では、多くの乙女がその青春を過ごしてきた」

「君もその一人であろう」

「諦めてはいけない」

「信じるのだ、自分の心を」

「友を取り戻そうとする心を」


唯「そうだ・・・ココで諦めたら」

唯「あの日々は戻らない!!」

校長の像が光る

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 23:12:14.04 ID:Q3h0HPKY0
澪「なんだ!!この光は」

律「くるし・・・」

唯「いまだ!!」

唯、人込みをかき分け、像に触る

唯「みんなを・・・取り戻す!!」



梓「唯先輩が・・・消えちゃったぁ!!」

梓「唯先輩!!どこですか!!」

律「どこだ、唯ぃ!!」

唯「ここだよ」

唯、屋上に立つ

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 23:14:18.44 ID:Q3h0HPKY0
澪「いつの間に屋上・・・それに制服に!!」

律「どういうことだ」

唯「このアンプ、『マトリクス』の力だよ」

唯「安心して、みんな」

唯「私が必ず皆を取り戻すから」

唯、ギターを構えコードをマトリクスに繋げる

唯(どうか・・・この輝きを皆に)

唯「聞いて、今日限定の私の歌・・・」

唯「The Touch !!」

http://www.youtube.com/watch?v=AZKpByV5764

(歌ってるの唯じゃないし、ギター以外の音も出てますが気にしないでください)

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 23:15:48.39 ID:Q3h0HPKY0
You got the touch You got the power

After all is said and done You've never walked, you've never run, You're a winner

You got the moves, you know the streets Break the rules, take the heat You're nobody's fool

You're at your best when when the goin' gets rough You've been put to the test, but it's never enough

You got the touch You got the power

When all hell's breakin' loose You'll be riding the eye of the storm

You got the heart You got the motion

You know that when things get too tough You got the touch

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 23:17:40.98 ID:Q3h0HPKY0
You never bend, you never break You seem to know just what it takes You're a fighter

It's in the blood, it's in the will It's in the mighty hands of steel When you're standin' your ground

And you never get hit when your back's to the wall Gonna fight to the end and you're takin' it all

You got the touch You got the power

When all hell's breakin' loose You'll be riding the eye of the storm

You got the heart You got the motion

You know that when things get too tough You got the touch

You're fightin' fire with fire You know you got the touch

You're at your best when when the road gets rough You've been put to the test, but it's never enough

You got the touch You got the power

You got the touch You got the power

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 23:18:46.63 ID:Q3h0HPKY0
律「なんだ・・・・この歌」

澪「怒りが収まっていく・・・・」

紬「そういえば私達」

和「何をあんなに怒っていたのかしら・・・」

憂「私・・・皆さんに酷いことを」



梓「唯先輩!!やりましたね!!」

唯「やった・・・・みんなもど・・った」

バタ

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 23:20:48.57 ID:Q3h0HPKY0
保健室

唯「ん・・・」

和「あ、唯・・・」

唯「和ちゃん・・・」

和「お疲れ様、唯」

唯「終わったんだね・・・全部」

和「えぇ」

唯「みんなは?」

和「動揺は大きいわね・・・」

和「ペストのせいとはいえ、隠された自分を他人にさらけ出したんだから無理ないわ」

唯「和ちゃんも色々言ってくれたよねぇ~」

和「ご、ごめん・・・」

唯「大丈夫だよ、気にしてないから」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 23:22:13.63 ID:Q3h0HPKY0
唯「歌いながら・・・マトリクスの『思い』が流れてきたんだけど・・・」

和「思い?」

唯「マトリクス・・・あのアンプの輝きは歴代生徒や先生」

唯「皆の思いの集まりの光だったんだよ」

和「それを開放して・・・ああなっちゃったのね」

部屋の隅に普通のアンプとなったマトリクスが置かれている

唯「楽しさ、嬉しさ、つらさ、悲しさ、友情」

唯「いろんな思いを、像の中で見守りながら蓄えてたんだね・・・」

和「守られたのね・・・『桜高』に」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 23:24:41.81 ID:Q3h0HPKY0
和「でも、それも無くなってしまった」

唯「大丈夫だよ」

和「え?」

唯「前のペスト後、そうだったように」

唯「私達が・・・そしてあずにゃんや、未来の後輩達が、新しく蓄えていくよ」

和「ふふ・・・そうね」

「あの~」

唯「ん?」

唯「みんなぁ!!」

澪「唯・・・」

律「唯」

紬「唯ちゃん・・・」

梓「唯先輩!!」

憂「お姉ちゃん・・・」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 23:25:54.11 ID:Q3h0HPKY0
「ごめんなさい!!」

唯「みんな色々言ってくれたけど・・・」

唯「まあ・・・許してしんぜよう」



梓「唯先輩!!」

唯「あずにゃん痛いよ・・・抱きつかないで~」

憂「梓ちゃんだけずるい!!」

唯(見ていてね、マトリクス・・・)

唯(卒業まで・・・いっぱい思い出作るから!!)

終わり

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