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唯「姫子ちゃん♪大好き!」おまけ
198 名前: ◆H7CZL0McOk [] 投稿日:2010/10/10(日) 00:20:00.60 ID:7yUEb8Pg0 [1/9]
おまけ投下します
下ネタ含むギャグなので、ふいんき壊されたくない人は見ない方が
関連
唯「姫子ちゃん♪大好き!」
おまけ投下します
下ネタ含むギャグなので、ふいんき壊されたくない人は見ない方が
関連
唯「姫子ちゃん♪大好き!」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:22:32.88 ID:7yUEb8Pg0 [2/9]
それと時系列は全く関係ないです
書いた本人は恥ずかしがってた
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:24:31.54 ID:7yUEb8Pg0 [3/9]
唯「ひっめっこちゃん♪」
姫「なに?唯?」
唯「あっそびましょ!」
くぅ。今日もかわいいな唯。
はぐはぐしたい。
わしゃわしゃしたい。 ……キスしたい!
ガマン、ガマン。
押さえろ私。
私は石。私は石像。
姫「ぶつぶつぶつ」
唯「何唱えてるの?」
姫「へぇ?」
唯「あ、わかった!おまじないだ~!ねぇ何のおまじない?」
おまじない?
あれ?私、今何してたんだっけ。
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:25:34.15 ID:7yUEb8Pg0 [4/9]
姫「うん、おまじない。こ、恋、とか///」
唯「おおー!♪」
おおーキュート!
唯、天使!
地上に舞い降りた最後の天使、平沢唯!
唯「やってほしいでごわす」ふんす!
鼻息荒い唯!
姫「わかった。やったげる」
唯「よっさこい!」
おまじないなんて知らないけど。
唯「ぎゅ」
唯、目瞑った。
まつ毛、以外と長いな~
唯「ん~早く♪」
…誘ってるとしか思えない。
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:27:36.02 ID:7yUEb8Pg0 [5/9]
い、いいよね。
少しくらい。
姫「ドキドキ」
ちゅっ
キス、しちゃった。
唯「ひ、姫子ちゃん!!」
姫「ごめん、ごめん。ふざけ過ぎた♪」
唯がワナワナしてる。
まずいことしたかな。
唯「私で、いいんだね?」
姫「え?何が?」
唯「私の子供、産んじゃうんだね!!」
?
姫「え――!なにいってんの唯!」
唯「何って、キスすると、妊娠しちゃうんだよ!」
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:30:03.59 ID:7yUEb8Pg0 [6/9]
姫「?それは違…」
唯「とぼけてもダメー!」姫「びくっ」
唯「キスするってことは、そういう事なんだよ///ぽっ」
ど、どうしよう。
唯、幼稚園児みたいな勘違いを。
どうすれば諭せるか。
キョロキョロ。
律はダメだ。面白がる。
エリとアカネはイチャイチャしてるし。
真鍋さんは取りあってくれなさそう。
琴吹さんは、得たいがしれない。
秋山さんか。
真面目だし。
大丈夫そう。
姫「秋山さん」
澪「ビクッ!な、なに?(立花さん、怖い)」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:31:48.61 ID:7yUEb8Pg0 [7/9]
姫「唯の誤解を解いてほしいんだ」
澪「なにを勘違いしてるの?」
姫「ボソッ。唯、キスすると妊娠すると思ってるんだ」
澪「に、妊娠!また古典的な」
唯「澪ちゃん。どうしたさ?」
澪「唯!キスしたくらいじゃ妊娠しないよ!」
唯「へ?じゃあなにすれば」
澪「そ、そりゃ、セ、セックスだよ」
姫「うんうん」
唯「澪ちゃん、それは違うよ」
澪「へ?」
唯「騙されてるんだよ!欲望にまみれた大人たちに――!!」
澪「なに!」
唯「大人たちはね、自分の欲望、肉欲を満たす為に、セックスしなくちゃ妊娠出来ないなんて言ってるんだよ――!!」
姫「ちょ、唯、あんま大きな声で…」
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:33:12.21 ID:7yUEb8Pg0 [8/9]
澪「そ、そうだったのか!」
唯「わかってくれたんだね、澪ちゃん!」
澪「は!でも、そうすると、私。律とふざけて何回か…」
ムギ「キマシタワー!」
澪「わ、私は、妊娠してしまったのか!」
唯「澪ちゃん!」
姫「お、落ち着いて。女同士だから。妊娠しないから!」
澪唯「へ?」
姫「ん?」
唯「何言ってるの、姫子ちゃん?」
澪「そうだよ!」
…どういう教育を受けたら、こんな勘違いするんだろ。
と、とにかく、誤解を解こう。
え~と。
琴吹さんなら。
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:39:21.82 ID:7yUEb8Pg0 [9/9]
姫「琴吹さん!」
ムギ「ツヤツヤ。何かしら?」
姫「誤解を解いて欲しいんだけど、澪と唯の」
ムギ「どんな?」
姫「女同士でも妊娠するって」
ムギ「姫子ちゃん」がしっ
姫「な、何?」
ムギ「出来るわ!」
姫「何が?」
ムギ「愛があれば!!性別なんて関係ないわ!」
澪「そうだよな!」
唯「当たり前だよね~」
ムギ「常識よ?姫子ちゃん!」
あれ。
なんかどんどん酷くなってる気が。
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:53:30.86 ID:GYzmgzA30 [1/18]
軽音部だからかな。
軽音部の中の常識なのかな。
軽音部じゃない人。
真鍋さん。
うん。
生徒会長だし。
姫「真鍋さん!」
和「あら、立花さん、困ってるみたいね」
姫「そう。誤解を解いて欲しいんだけど!」
和「どんな?」
姫「愛があれば、キスすれば、同性どうしでも妊娠出来るって」
和「…なに言ってるの?」
や、やった!真鍋さんは常識人だ!
和「キスなんて、いらないわよ?」
姫「へ?」
215 名前:さるったのでモデム引っこ抜いてきた ◆H7CZL0McOk [] 投稿日:2010/10/10(日) 00:55:52.01 ID:GYzmgzA30 [2/18]
唯「どういう事?和ちゃん」
和「相手を想う、愛するだけで、愛の結晶、子供は生まれるのよ」
唯「じゃあキスは…」
和「愛を確かめるだけの行為よ。本来ならば必要ないのよ」
澪「そ、そうだったのか」
唯「さすか和ちゃん、物知りだね!」
和「それほどでもないわ」エッヘン。
す、すごく得意になってる。
生徒会長。
澪「律、律。ちょっとこっち来い!」
律「なんだよ、澪」
澪「もっと近くに来い」
ぐぃ。むぎゅ。ぶちゅ~
律「ん、ん、ん~///何するんだ!」
澪「これで私は律の子を妊娠したぞ!」
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:57:30.61 ID:GYzmgzA30 [3/18]
律が疑問に思った!
もしかして望みが――
律「妊娠ってのは、ひ、秘部を擦り合わせるんだぞ!そ、その、女同士の場合///」
澪「そ、そうなのか?」
唯「そんな?姫子ちゃん、妊娠してないの?」
ムギ「愛の力は?」グスン
和「それは俗説よ」
姫「なんかどうでも良くなってきた」
アカネ「なんだって」
エリ「初耳だったね~」
アカネ「前から不思議だったんだ。子作りってどうするのか」
エリ「方法もわかったことだし、私もする?」
アカネ「バカっ///」
あー、なんだろう。
この教室。
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:10:02.08 ID:GYzmgzA30 [4/18]
唯「ひ、姫子ちゃん!」
唯かわいい。
なんかどうでも良くなってきた。
唯「姫子ちゃん!私の子供、産んでください!///」
………それもありかな。
姫「うん。結婚したらね!」
唯「へ?」
和「なに言ってるの?」
澪「ああ」
律「そうだな」
ムギ「悲しいことだけれど」
唯「日本で女のコ同士は、結婚出来ないよ?」
姫「え?」
終わり
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:16:13.34 ID:GYzmgzA30 [5/18]
なんかおまけパート2があるっぽい
書きためは最後までできてないらしいが
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:24:31.53 ID:GYzmgzA30 [6/18]
はやく
230 名前:また本編とは関係ない話です[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:28:13.22 ID:GYzmgzA30 [7/18]
唯「ねぇ、ねぇ。姫子ちゃん」
隣の席に座る唯の顔は、キラキラと輝いていた。
か、かわえぇ。
って、じゃなくてっ
イヤな予感。
またなにか良からぬことを――
唯「姫子ちゃんって、番長だったんでしょ!」
やっぱり。
姫「ち、ちが」
唯「カッコイイな~カッコイイな~番長!」
姫「だから、私は」
唯「番長か~いいな~。やってみてよ!」
姫「何を?!」
唯「番長らしいこと!」
姫「いや、だから」
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:36:24.55 ID:GYzmgzA30 [8/18]
唯「じ――」
め、めっちゃ期待しとるやないかい!
裏切れない。
私は唯の期待を裏切れない。
姫「す~、オラオラ、なめてんじゃねぇぞこの!」
澪「ビクッ」
姫「なにガンくれてんだコラ~!」
澪「びくっびくっ!」
澪(な、なんだ、この全身を駆け抜ける感覚)
唯「あははは~♪」
ゆ、唯が喜んでくれてる!
嬉しい。
姫「埋めんぞ、河口湖に沈めんぞてめえ~♪」
唯「でも違う」
姫「へ?」
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:39:45.44 ID:GYzmgzA30 [9/18]
唯「それ、番長違う。それは舎弟のセリフだよ!」
姫「しゃ、舎弟?」
唯「下っぱさんだよ」
ガーン!
そ、そんな。
姫「じゃあ、番長って」
唯「漢義だよ!」
姫「でも、私、女…」
唯「姫子ちゃん。番長時代を恥ずかしいとか思ってるのかも知れないけど、そんな事ないよ!」
姫「ゆ、唯」
唯「私は、姫子ちゃんがカッコイイ番長さんだって、知ってるから―!」ダキッ
唯、柔らかい。唯に抱きしめられて。頭がぽーってしちゃう。
でも。
私は番長なんだから。
姫「触るな。殺すぞ」
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:45:42.18 ID:GYzmgzA30 [10/18]
澪(はぁあん。なんだ、胸が疼く。なんだろう、これ)
唯「それでこそ番長。硬派。カッコイイ!」
唯にカッコイイって言われた///
唯「姫子番長の復活だね!そうと決まれば、舎弟が必要だよ!私、舎弟1号~!」
唯が舎弟か~
いいかも///
姫「何してんだ。暑い」
唯「あ、はい番長」
唯が下敷きで扇いでくれてる。
涼しぃ~
唯「番長、子分作りましょうや!あ、そうだ~りっちゃん!」
律「んーなんだ?」
唯「姫子ちゃ、番長の舎弟になれ!ほら、番長も」
え、周り巻き込んじゃうの!それは、でも。
姫「俺の舎弟になれ。ならなきゃぶっ殺す」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:52:47.38 ID:GYzmgzA30 [11/18]
律(また新しい遊びか~乗ってやるか♪)
律「不肖、この田井中、番長の舎弟にならせて頂きます」
唯「りっちゃんもカッコイイ!なんか言って!」
律「這いつくばって、ワンッて鳴け」
澪(はぁ――!律の声で言われると、更に、ひゃぁん)
そ、それは違くないか?
唯「おぉ~りっちゃん舎弟ぽい。クールな舎弟ぽい」
律「気安く名前で呼ぶな。犬っコロ」
澪(いぬ、いぬ、私はいぬ)
律「しつけてやろーか?クズ」
澪(ひゅるりらら!)
唯「さて、そろそろ抗争たよ!バイオレンスだよ!」
え?いきなり?
姫「誰と、やるの?」
唯「和ちゃんだよ!にっくき生徒会だよ!」
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 02:29:36.49 ID:GYzmgzA30 [12/18]
こうして、私たち、唯、律、私、そして何故かはぁはぁいいながら付いてくる澪の四人で、生徒会室に向かった。
生徒会室はただならぬ緊迫感。
唯「この学校を明け渡すか、死ぬか、一つに二つだ!」
二つに一つだよ、唯。
でもかわいいから許す。
律「てめえは犬小屋で、残飯でも食ってろ」
澪(ふぅ、ふぅ。何だか慣れてきた。胸がドキドキしない)
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 02:54:03.91 ID:GYzmgzA30 [13/18]
姫「そういう事」
ああ、ごめん、真鍋さん。
私は、番長だから。
和「?唯と律は分かるけど、なんで立花さんと澪まで悪ふざけに参加してるの?」
おお!唯の幼なじみは冷静だ。
このまま、番長やめられないかな。
唯「何言ってるの、和ちゃん!姫子ちゃんは番長さんなんだよ?」
和「?」
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 03:43:50.43 ID:GYzmgzA30 [15/18]
律「(なんか、セリフを言うたび体が熱くなる)日本言理解できないのかよ?」
澪(う~ん、どうすれば、あの感覚を取り戻せるんだろう?」
和「……ああ!立花さん、唯に勘違いされちゃったのね?」
なんと!さすが生徒会長。
頭脳明晰、そして唯の幼なじみ!
これで解決する~!
251 名前:ミスった[] 投稿日:2010/10/10(日) 03:47:40.60 ID:GYzmgzA30 [17/18]
澪(そうだ!)
姫「そうなんだ、実は――」
澪「会長、からかうのはいい加減にしましょう!かわそうですよ」
姫和「え?」
澪「そこまで小バカにしなくても。一応、会長の島で番長名乗ってるんですから」
和「澪、いきなりどうしたの?」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 10:56:06.47 ID:erc7hByQ0 [2/48]
唯「ひどい!!澪ちゃん、仲間だと思ってたのに!スパイだったんだね!」
姫「え?唯?」
澪「いかにも」
和「何がどうなってるの?」
律「見損なったぜ。飼い主の言うことも聞けない、駄犬だったとはな。あばすれが」
澪(はぅぅー!やぁん、体に電気走る~!これ、これだよ。律が他の人にいうんじゃダメなんだ!
私を見て、私に言ってくれなくちゃ!我ながらいい作戦!律の敵になればいいんだ!)
澪「やっちゃいましょうよ、会長」
律「脳にうじでも沸いたか」
澪(んぁ~はぁ。もっと、もっと)
澪「五月蝿いハエがいますね」
律(なんか、澪に向かって言うと、き、気持いい!)
律「あ?もう一度、言ってみろ、売女」
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:05:24.22 ID:erc7hByQ0 [3/48]
澪「ハエ」
律「二度と口がきけないように、栓してやるよ」
澪(り、律が私の口に、栓、栓!何でかな?猿轡?ポールギャグ?そ、それとも、く、唇、で!?)
姫子「はぁ」
なんか、どうでも良くなってきちゃた。
唯(む。澪ちゃんからただならぬオーラ!ここは……」
唯「番長!ここは撤退しましょう!」
姫「え?あ、うん」
何だか流されてる。
でも。
唯「キリッ」
キリッとしてる唯、かわいい~!
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:10:52.94 ID:erc7hByQ0 [4/48]
和「なんだったのかしら。というか、なんなのかしら、説明して澪」
澪「そ、それは・・・・・・(私が律に罵られたいからなんて言えない)」
和「それに、唯と律ならともかく、立花さんまで」
澪「そ、それはだな、つまり」
和「つまり?」
澪「あ、あの三人は目覚めてしまったんだ」
和「?」
澪「その、漢道に」
和「・・・・・・」
澪「私は、その、ついて行けなかったから、和の仲間になろうと、思って」
和「漢、道?」
澪「う、うん」
和「(あの、天然でホワホワした、それでも人一倍優しい唯が、漢道なんて・・・・・でも、あなたがそれを望むなら)わかったわ」
澪「え?」
和「唯は、強くなりたいのね?」
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:16:03.70 ID:erc7hByQ0 [5/48]
澪「そ、その通りだ」
和「わかったわ」
澪「何が?」
和「唯が強く、たくましく育っていく為なら、私は唯の敵にでも、鬼にでもなるわ。それが、唯の為なら」
澪「和・・・・・・」
和「手伝って、くれるわよね?」クスっ
澪「う、うん」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:19:43.42 ID:erc7hByQ0 [6/48]
放課後。教室。
唯「なーんだ、姫子ちゃん番長さんじゃなかったんだ!」
姫「だから、そう言ってたじゃない」
あれから、義兄弟の契りとか言い出した唯に説明すること一時間半。
ようやく、唯の誤解が解けた。
律「唯、本気で思ってたのかよ、番長だったなんて」
唯「えーだって、姫子ちゃんカッコイイし、なんだか姉御!って感じじゃない?」
律「まあ、確かにそうかも」
姫「まあ、良かったよ。誤解も解けて、これで今までどうり。一時はどうなることかと思ったよ」
律「ああ、良かった。別の意味でも」
唯「へ?なんか言った?りっちゃん」
律「い、いや、何でもないぞー」
姫「まあ、それなら私、部活行くからね」
唯「うん!また明日ね~」
律「悪いね、唯につきあわせちゃって」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:25:44.48 ID:erc7hByQ0 [7/48]
姫「ううん。なんだかドタバタしてて、楽しかったし」
それに、なんだか唯と一気に距離が縮まった気がする。
よ、よし!
また明日、頑張ろう!
律「姫子も、意外とノリがいいよな~」
唯「もしかしたら、やっぱり番長さんだったんじゃないかな」
律「まだ言うか」
唯「でもさ、なんだか姫子ちゃんって、私たちと違う気がするんだよね。あんまし昔のこと話してくれないし」
律「確かになー。そういえば、どこ中かも知らん」
唯「なにか、きっと過去にあるんだよ」
269 名前:いちごちゃんキタ━━(゚∀゚)━━ !![] 投稿日:2010/10/10(日) 11:30:31.35 ID:erc7hByQ0 [8/48]
いちご「知りたい?」
律「うおい!いきなり背後に現れるなよ!」
いちご「・・・・知りたい?」
唯「うん!知りたい!」
いちご「そう。じゃあ、教えてあげる。実はね・・・・・」
律「ごくり」
唯「わくわく」
いちご「姫子の中学校、姉妹(スール)制度のある学校で、そこで姫子は、お姉様の中のお姉様、薔薇様だったんだよ」
律「何?!」
唯「へ?どういう事?」
いちご「つまりね、学校のお姉様として君臨していたってこと」
唯「なんと!」
いちご「それが間違って伝わって、番長なんて噂になったんだ」
律「そうだったのか」
唯「う~ん、いまいち分からない」
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:36:30.29 ID:erc7hByQ0 [9/48]
いちご「これ、貸してあげる」
律「そ、それは!なんでいちご持ち歩いてるんだよ!」
いちご「貸したのが返ってきた」
唯「なに、これ?小説?」
いちご「うん。これを読めば、姫子が中学でどんな存在だったのか、わかる」
唯「ありがとう!」
いちご「長い話だから、また持ってくる」
律「いちご、こういうの読むのか」
いちご「へん?」
律「う~ん、イメージと違うというか」
唯「ありがとう、いちごちゃん!これ読んで、姫子ちゃんの過去を暴くよ!」
いちご「うん」
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:41:48.82 ID:erc7hByQ0 [10/48]
姫「あーバイト終わったー。あれ、いちごから電話だ、珍しい。どうしたのいちご」
いちご「今日、唯に番長だって間違われたんだって?」
姫子「そうなんだ。大変だったよ、でもなんで知ってんの?」
いちご「唯たちから聞いた。それで、唯たちが姫子の中学の話を知りたがってたから、教えといた」
姫子「ふーん。でも、なに話したの?特に話すようなこと」
いちご「姫子が学校のお姉様で、薔薇様だったって」
姫子「ふーん。って!なに嘘吹き込んでるのよ!!」
いちご「面白そうだったから。ついでに、本も貸しといた」
姫子「ちょ、あんた!貸したってあの本?!」
いちご「じゃあ」
ぷつん
姫子「ちょっまちなさい!って、切れてる」
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:49:20.69 ID:erc7hByQ0 [11/48]
唯「ひーめーこちゃん!!」
正門前。
唯はなぜか門の前に立っていた。
姫「な、なに?」
唯「ほれ!」
唯のリボンは、なぜか解けかかっている。
姫「こ、これは」
唯「姫子おねえさま♪」
うわっ、かわいい・・・・・
じゃなくて。
姫「あのね、いちごが昨日言ってたこと、あれは嘘で・・・・」
律「あー唯、姫子にタイを結んでもらうのか?」にやにや
いちご「唯は姫子の妹」
律といちごが一緒にいる。
律のやつ、ぐるになったな。
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:59:34.00 ID:erc7hByQ0 [12/48]
唯「姫子お姉様」
く!
唯にお姉様と呼ばれる日が来るなんて。
いちごと律がにやにやとこちらを見ているのは悔しいけど。
う、嬉しい!
姫「あ、あら、タイが曲がっていてよ、だったっけ」
唯のリボンを直す。
唯「姫子お姉様、近い」
すっかり唯は役にはまりきっているようだった。
教室。
いちご「こうして、私と唯は、無事スールになり、幸せに暮らしましたとさ。まる」
姫「勝手なナレーションつけるな!」
唯「え~いいじゃん。私にロザリオをください!」
姫「え、えっと、今持ってないし」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 12:02:09.48 ID:erc7hByQ0 [13/48]
律「すっかり唯のペースだな」
エリ「なにやってんの、面白そう!」
アカネ「また、あんたはすぐ首をつっこむ」
唯「スールだよ、姉妹だよ!」
エリ「私が渡すとしたら、数珠かな~」
律「お前らまで読んでんのかよ・・・・・しかし、澪のやつ遅いな。ムギは・・・・・・気絶してるな」
唯「りっちゃんは?」
律「え?」
唯「りっちゃんは、澪ちゃんにロザリオ渡さないの?こうやって、首にかけてさー」
律「首に、かける?」
唯「そうだよ!首にかけてあげるんだよ!」
律「首、首にかける・・・・・・・は!」
律「首輪!!!!」
唯「へ?」
いちご「なに叫んでるの?」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 12:15:13.05 ID:erc7hByQ0 [14/48]
律「な、なんでもねえ・・・(つい興奮してしまった。澪、澪に首輪・・・・)」
姫「とにかく、唯、私が薔薇様だったっていうのは誤解で」
唯「・・・・そんなこと関係ないよ」
姫子「え?」
唯「私は、姫子ちゃんの妹だよ!!!」
姫「う、うん」
唯「ぎゅっ」
姫「(手を、握ってきた!)・・・・・・・・私は唯のお姉様だよ」
いちご「成功」
律「よかったな、唯!」
アカネ「(いいな)」
エリ「(よーし、私も!)」
ムギ「(桃源郷・・・・・・・)」
279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 12:17:54.20 ID:erc7hByQ0 [15/48]
ガラガラ!
和「おらー!立花!平沢!田井中!ちょっと顔かせや!!!!!」
唯「へ?」
姫「真鍋さん、何してるの?」
和「・・・・・・え?」
終わり
282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 12:26:49.89 ID:erc7hByQ0 [16/48]
ごじつだん!
澪「ほ、ほんとにやるのか?」
律「お前がやりたいってきたんだろ」
澪「そ、そうだけど」
律「ほら、じっとしてろ(澪に、首輪をかける!)」
澪「(り、律ーーーーー)」
律「これで、澪は私の愛しい犬だな」
澪「う、うん」///
これで本当におしまい
284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:16:49.39 ID:erc7hByQ0 [17/48]
本編とのギャップがしどいwww
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:04:02.93 ID:erc7hByQ0 [18/48]
続きやるってさ
293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:29:05.83 ID:erc7hByQ0 [19/48]
姫「そういえばさ、いつ私の事好きになったの?」
放課後。
少し先を歩いている唯の背中に聞いた。
唯「突然、どうしたの姫子ちゃん?」
唯は振り向く。
姫「唯って、なんだか捕らえどころないからさ、ちょっとね。聞きたくて」
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:54:55.09 ID:erc7hByQ0 [20/48]
唯「う~ん」
考え込む唯。
唯と出会ったのはちょうど、三年二組の教室で席替えで同じ席になってから。
あの頃は、自分がこうなるなんて考えもしなかった。
唯「隣だね!姫子ちゃん」
298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:07:36.02 ID:erc7hByQ0 [21/48]
そうだ。
この天然娘は最初から私の事を名前で、ちゃん付けで呼んでいた。
私はこの桜高でも、トップクラスで目立っている、軽音部の平沢唯を知っていた。
一年の時の学園祭も、二年の時も、それなりに話題になったから。
でも、私のことは、なんで知ってたんだろう。
唯「よろしくね♪」
そう言って、唯は桜の花びらを私に渡した。
300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:24:26.10 ID:erc7hByQ0 [22/48]
姫「なに?これ?」
唯「1ダースたまったから!」
姫「花びら?」
唯「うん!」
姫「ありがと」
よく分からない子。それが第一印象だった。
301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:41:43.67 ID:erc7hByQ0 [23/48]
平沢さんは、どうも人懐っこいらしい。
女子校のクラスなんて、だいたいすぐグループができて、話す相手は固定してしまう。
なのに平沢さんは、なんで?と不思議になる交友関係を築いていた。
どうやら、その一人に私も入っているらしい。
唯「姫子ちゃん、すみませんのー教科書を見せてごせぇ」
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:03:01.13 ID:erc7hByQ0 [24/48]
姫「また忘れたの?」
唯「えへへへ///」
姫「仕方ないな。ほら」
唯「ありがとー」
よしみ(地味子ちゃんの事です)「最近、仲いいね」
姫「誰と?」
よしみ「唯ちゃん」
304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:07:28.97 ID:erc7hByQ0 [25/48]
ところがどっこい
書きためはここまでです。
数時間は書けないらしいorz
310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:42:15.90 ID:erc7hByQ0 [26/48]
姫「そうかな」
仲がいいというより、懐かれてるというほうが正しいと思う。
よしみ「珍しいよね、姫子とこんなに早く打ち解けるの」
姫「そう?」
よしみ「そうだよ。私だって、最初怖かったもん」
姫「ははは。そっかー」
311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:48:38.89 ID:erc7hByQ0 [27/48]
確かに、自覚はしている。
私は中学の時と変わらないスタイルでこの学校に来たけれど。
桜高とはあまりあわないみたいだ。
昔、桜高でメタルがブームだった時代もあるらしいけど。
よしみ「面白いよね、唯ちゃん」
姫「そ、そうだね」
312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:54:46.81 ID:erc7hByQ0 [28/48]
正直わからない。
私の周りにはいなかったタイプだし、何を考えているのかもわからない。
幸せそうに、へらりと笑っている子。
放課後。
律「おでこビーム!」
唯「なにおー!」
鏡で日光をおでこに当てている律。
314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:10:40.77 ID:erc7hByQ0 [29/48]
澪「うるさい!」ごつん
ムギ「私もやりたーいー!」
今日も軽音部は騒がしい。
唯の席の周りでわいわいがやがや。
私はそれを頬杖を付いて、横目で見ていた。
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:18:08.82 ID:erc7hByQ0 [30/48]
律「よーし、それじゃあ、部活行くか!」
澪「そうだな。いい加減練習しないと・・・・・」
ムギ「そうね~♪」
軽音部はそのまま教室を出て行こうとする。
だけど。
なぜか唯だけは席に座ったままだった。
律「唯ー練習!」
316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:25:55.82 ID:erc7hByQ0 [31/48]
唯「・・・・・・」
唯はなぜか、窓の外を見ていた。
ムギ「どうしたの?唯ちゃん?」
唯「ちょっと先に行っててー」
唯は、ふらふらーと教室を出て行ってしまった。
律「ちょ、唯、どこ行くんだよー」
唯「すぐ部室いくからー」
317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:33:25.13 ID:erc7hByQ0 [32/48]
澪「まったくしょうがないな。先に行ってるか」
ムギ「そうね」
律「じゃあなー姫子」
ムギ「それじゃあね、立花さん」
澪「さ、さようなら」
姫「うん、さようなら」
318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:38:39.31 ID:erc7hByQ0 [33/48]
軽音部は部室に行ってしまい、さっきまで騒がしかった教室は、急に静かになる。
気が付けば、クラスメイトはあらかた帰ってしまい、ぽつんと教室の隅に取り残されていた。
姫「おもわず、ずっと見てたのか」
どうやら私は、軽音部がじゃれているのをずーと見ていたらしい。
姫「今日は部活ないし、バイトもないし、帰ろう」
教室を出て。
廊下を歩いていると。
唯が、講堂にいく渡し廊下にいるのが見えた。
321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 21:25:45.25 ID:erc7hByQ0 [34/48]
続きがまだできてない
スレが落ちなければ、もうちょっとだけ続くんじゃ...
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:16:12.28 ID:erc7hByQ0 [35/48]
最後までまで書き終わったようです。
もうちょっとだけお付き合いを。
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:23:06.21 ID:erc7hByQ0 [36/48]
姫「唯」
唯「あ、姫子ちゃん」
唯はジーと直立不動で、廊下に立って見上げていた。
姫「何してるの?」
唯「これ!」
唯が指差す先には、散り終えそうな桜の木。
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:24:46.58 ID:erc7hByQ0 [37/48]
姫「これがどうしたの?」
唯「早いなと思ってー」
姫「散るのが?」
唯「うん」
ぱっと手を出して、もう散る桜の花びらをキャッチ。
姫「そうだねー」
散り際の、さして綺麗でもない桜に、なんの関心があるんだろう。
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:25:51.04 ID:erc7hByQ0 [38/48]
姫「そうだねー確かに、もっと長く咲いてればいいのにね」
なんて、あいづちめいた返事をした。
唯「うん。ずーと咲いてればいいのにねー」
姫「それじゃあ、行くね」
私は、唯に背を向けて歩く。
唯「でもね」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:29:19.28 ID:erc7hByQ0 [39/48]
姫「なに?」
唯は、ジーと桜の木を見上げていた。背伸びするみたいに、つま先立ちしてから、こちらを見た。
唯「桜が綺麗なのはさ、散っちゃうからだよ」
姫「・・・・・」
唯「やっぱり、桜は散らなくちゃいけないんだよ。だって桜だもん」
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:38:26.38 ID:erc7hByQ0 [40/48]
あんなにふわふわしていた唯は、どことなくさびしそうで。
姫「唯」
唯「へへへ///だから、最後まで楽しまなくちゃね!散り終わるまで♪」
そういって、唯は、地面に敷き詰められた、少し色あせた桜の花びらに向かってダイブした。
姫「ちょ、唯!」
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:43:37.87 ID:erc7hByQ0 [41/48]
唯「姫子ちゃんも来てみなよ~楽しいよ~」
姫「ま、いっか」
私も唯のそばまで行って、花びらを唯の頭に降り注いでみる。
唯「あははは♪やったなー!」
唯が地面の花びらを両手ですくって、撒き散らして、私は桜まみれになった。
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 23:00:47.94 ID:erc7hByQ0 [42/48]
姫「やったな、この!」
唯「えへへへへ~んだ!」
結局、日が暮れるまで、私と唯はそこにいて。
最後にお互いの制服についた花びらを取ってから、帰路についた。
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 23:03:46.78 ID:erc7hByQ0 [43/48]
姫「ただいまー」
家に帰る。
靴を脱いで。
自分の部屋に行く。
姫「とりあえず着替えよう」
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 23:04:49.47 ID:erc7hByQ0 [44/48]
私はルーズソックスに手をかける。
はら。
白のルーズソックスから、一枚だけ。
花びらが舞った。
姫「これ」
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 23:12:40.43 ID:erc7hByQ0 [45/48]
私は、前に唯に貰った桜の花びら――どうしたらいいかわからなくて、とりあえず本に挟んでいた花びらを取り出した。
姫「押し花、かな」
ルーズソックスについてきた花びらを隣に乗せて。
ぎゅっと本に閉じた。
339 名前:スマソ風呂[] 投稿日:2010/10/10(日) 23:23:38.69 ID:erc7hByQ0 [46/48]
唯「えへへ///なんだか恥ずかしい!」
姫「多分、あれが最初のきっかけ・・・・って!私が唯に質問したのに、なんで私がしゃべってんの?!」
唯「ちっちっち!ぼくちゃん、私の話術にかかったね!」
姫「と、ところでさ、唯は?」
唯「えー言うの?」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 23:51:00.61 ID:erc7hByQ0 [47/48]
姫「私だって話したんだからさ」
唯「う~ん、ん――――は~」
姫「どうしたの、唯」
唯「わかんない」
姫「え?」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 23:54:49.17 ID:erc7hByQ0 [48/48]
唯「どうだったかな~ほんとわかんないです!」ふんす
姫「なにそれ?」
唯「だって、ほんとにさー」
姫「アハハ、でも唯らしいかも」
唯「あ!」
344 名前: ◆H7CZL0McOk [] 投稿日:2010/10/11(月) 00:14:09.21 ID:2+SYfeTy0 [1/2]
唯はポンと手を叩いた。
姫「なに、唯?」
唯は、満面の笑みを浮かべて。
唯「えっとね~」
唯「―――はじめから!!」
おわり
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 00:19:05.61 ID:2+SYfeTy0 [2/2]
エンダアアアアアア
イヤアアアアオオワアアアリイイイイ
お付き合いいただきありがとうございました
本当にこれで終わりですw
作者も草葉の陰で(ry
それと時系列は全く関係ないです
書いた本人は恥ずかしがってた
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:24:31.54 ID:7yUEb8Pg0 [3/9]
唯「ひっめっこちゃん♪」
姫「なに?唯?」
唯「あっそびましょ!」
くぅ。今日もかわいいな唯。
はぐはぐしたい。
わしゃわしゃしたい。 ……キスしたい!
ガマン、ガマン。
押さえろ私。
私は石。私は石像。
姫「ぶつぶつぶつ」
唯「何唱えてるの?」
姫「へぇ?」
唯「あ、わかった!おまじないだ~!ねぇ何のおまじない?」
おまじない?
あれ?私、今何してたんだっけ。
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:25:34.15 ID:7yUEb8Pg0 [4/9]
姫「うん、おまじない。こ、恋、とか///」
唯「おおー!♪」
おおーキュート!
唯、天使!
地上に舞い降りた最後の天使、平沢唯!
唯「やってほしいでごわす」ふんす!
鼻息荒い唯!
姫「わかった。やったげる」
唯「よっさこい!」
おまじないなんて知らないけど。
唯「ぎゅ」
唯、目瞑った。
まつ毛、以外と長いな~
唯「ん~早く♪」
…誘ってるとしか思えない。
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:27:36.02 ID:7yUEb8Pg0 [5/9]
い、いいよね。
少しくらい。
姫「ドキドキ」
ちゅっ
キス、しちゃった。
唯「ひ、姫子ちゃん!!」
姫「ごめん、ごめん。ふざけ過ぎた♪」
唯がワナワナしてる。
まずいことしたかな。
唯「私で、いいんだね?」
姫「え?何が?」
唯「私の子供、産んじゃうんだね!!」
?
姫「え――!なにいってんの唯!」
唯「何って、キスすると、妊娠しちゃうんだよ!」
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:30:03.59 ID:7yUEb8Pg0 [6/9]
姫「?それは違…」
唯「とぼけてもダメー!」姫「びくっ」
唯「キスするってことは、そういう事なんだよ///ぽっ」
ど、どうしよう。
唯、幼稚園児みたいな勘違いを。
どうすれば諭せるか。
キョロキョロ。
律はダメだ。面白がる。
エリとアカネはイチャイチャしてるし。
真鍋さんは取りあってくれなさそう。
琴吹さんは、得たいがしれない。
秋山さんか。
真面目だし。
大丈夫そう。
姫「秋山さん」
澪「ビクッ!な、なに?(立花さん、怖い)」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:31:48.61 ID:7yUEb8Pg0 [7/9]
姫「唯の誤解を解いてほしいんだ」
澪「なにを勘違いしてるの?」
姫「ボソッ。唯、キスすると妊娠すると思ってるんだ」
澪「に、妊娠!また古典的な」
唯「澪ちゃん。どうしたさ?」
澪「唯!キスしたくらいじゃ妊娠しないよ!」
唯「へ?じゃあなにすれば」
澪「そ、そりゃ、セ、セックスだよ」
姫「うんうん」
唯「澪ちゃん、それは違うよ」
澪「へ?」
唯「騙されてるんだよ!欲望にまみれた大人たちに――!!」
澪「なに!」
唯「大人たちはね、自分の欲望、肉欲を満たす為に、セックスしなくちゃ妊娠出来ないなんて言ってるんだよ――!!」
姫「ちょ、唯、あんま大きな声で…」
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:33:12.21 ID:7yUEb8Pg0 [8/9]
澪「そ、そうだったのか!」
唯「わかってくれたんだね、澪ちゃん!」
澪「は!でも、そうすると、私。律とふざけて何回か…」
ムギ「キマシタワー!」
澪「わ、私は、妊娠してしまったのか!」
唯「澪ちゃん!」
姫「お、落ち着いて。女同士だから。妊娠しないから!」
澪唯「へ?」
姫「ん?」
唯「何言ってるの、姫子ちゃん?」
澪「そうだよ!」
…どういう教育を受けたら、こんな勘違いするんだろ。
と、とにかく、誤解を解こう。
え~と。
琴吹さんなら。
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:39:21.82 ID:7yUEb8Pg0 [9/9]
姫「琴吹さん!」
ムギ「ツヤツヤ。何かしら?」
姫「誤解を解いて欲しいんだけど、澪と唯の」
ムギ「どんな?」
姫「女同士でも妊娠するって」
ムギ「姫子ちゃん」がしっ
姫「な、何?」
ムギ「出来るわ!」
姫「何が?」
ムギ「愛があれば!!性別なんて関係ないわ!」
澪「そうだよな!」
唯「当たり前だよね~」
ムギ「常識よ?姫子ちゃん!」
あれ。
なんかどんどん酷くなってる気が。
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:53:30.86 ID:GYzmgzA30 [1/18]
軽音部だからかな。
軽音部の中の常識なのかな。
軽音部じゃない人。
真鍋さん。
うん。
生徒会長だし。
姫「真鍋さん!」
和「あら、立花さん、困ってるみたいね」
姫「そう。誤解を解いて欲しいんだけど!」
和「どんな?」
姫「愛があれば、キスすれば、同性どうしでも妊娠出来るって」
和「…なに言ってるの?」
や、やった!真鍋さんは常識人だ!
和「キスなんて、いらないわよ?」
姫「へ?」
215 名前:さるったのでモデム引っこ抜いてきた ◆H7CZL0McOk [] 投稿日:2010/10/10(日) 00:55:52.01 ID:GYzmgzA30 [2/18]
唯「どういう事?和ちゃん」
和「相手を想う、愛するだけで、愛の結晶、子供は生まれるのよ」
唯「じゃあキスは…」
和「愛を確かめるだけの行為よ。本来ならば必要ないのよ」
澪「そ、そうだったのか」
唯「さすか和ちゃん、物知りだね!」
和「それほどでもないわ」エッヘン。
す、すごく得意になってる。
生徒会長。
澪「律、律。ちょっとこっち来い!」
律「なんだよ、澪」
澪「もっと近くに来い」
ぐぃ。むぎゅ。ぶちゅ~
律「ん、ん、ん~///何するんだ!」
澪「これで私は律の子を妊娠したぞ!」
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:57:30.61 ID:GYzmgzA30 [3/18]
律が疑問に思った!
もしかして望みが――
律「妊娠ってのは、ひ、秘部を擦り合わせるんだぞ!そ、その、女同士の場合///」
澪「そ、そうなのか?」
唯「そんな?姫子ちゃん、妊娠してないの?」
ムギ「愛の力は?」グスン
和「それは俗説よ」
姫「なんかどうでも良くなってきた」
アカネ「なんだって」
エリ「初耳だったね~」
アカネ「前から不思議だったんだ。子作りってどうするのか」
エリ「方法もわかったことだし、私もする?」
アカネ「バカっ///」
あー、なんだろう。
この教室。
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:10:02.08 ID:GYzmgzA30 [4/18]
唯「ひ、姫子ちゃん!」
唯かわいい。
なんかどうでも良くなってきた。
唯「姫子ちゃん!私の子供、産んでください!///」
………それもありかな。
姫「うん。結婚したらね!」
唯「へ?」
和「なに言ってるの?」
澪「ああ」
律「そうだな」
ムギ「悲しいことだけれど」
唯「日本で女のコ同士は、結婚出来ないよ?」
姫「え?」
終わり
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:16:13.34 ID:GYzmgzA30 [5/18]
なんかおまけパート2があるっぽい
書きためは最後までできてないらしいが
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:24:31.53 ID:GYzmgzA30 [6/18]
はやく
230 名前:また本編とは関係ない話です[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:28:13.22 ID:GYzmgzA30 [7/18]
唯「ねぇ、ねぇ。姫子ちゃん」
隣の席に座る唯の顔は、キラキラと輝いていた。
か、かわえぇ。
って、じゃなくてっ
イヤな予感。
またなにか良からぬことを――
唯「姫子ちゃんって、番長だったんでしょ!」
やっぱり。
姫「ち、ちが」
唯「カッコイイな~カッコイイな~番長!」
姫「だから、私は」
唯「番長か~いいな~。やってみてよ!」
姫「何を?!」
唯「番長らしいこと!」
姫「いや、だから」
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:36:24.55 ID:GYzmgzA30 [8/18]
唯「じ――」
め、めっちゃ期待しとるやないかい!
裏切れない。
私は唯の期待を裏切れない。
姫「す~、オラオラ、なめてんじゃねぇぞこの!」
澪「ビクッ」
姫「なにガンくれてんだコラ~!」
澪「びくっびくっ!」
澪(な、なんだ、この全身を駆け抜ける感覚)
唯「あははは~♪」
ゆ、唯が喜んでくれてる!
嬉しい。
姫「埋めんぞ、河口湖に沈めんぞてめえ~♪」
唯「でも違う」
姫「へ?」
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:39:45.44 ID:GYzmgzA30 [9/18]
唯「それ、番長違う。それは舎弟のセリフだよ!」
姫「しゃ、舎弟?」
唯「下っぱさんだよ」
ガーン!
そ、そんな。
姫「じゃあ、番長って」
唯「漢義だよ!」
姫「でも、私、女…」
唯「姫子ちゃん。番長時代を恥ずかしいとか思ってるのかも知れないけど、そんな事ないよ!」
姫「ゆ、唯」
唯「私は、姫子ちゃんがカッコイイ番長さんだって、知ってるから―!」ダキッ
唯、柔らかい。唯に抱きしめられて。頭がぽーってしちゃう。
でも。
私は番長なんだから。
姫「触るな。殺すぞ」
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:45:42.18 ID:GYzmgzA30 [10/18]
澪(はぁあん。なんだ、胸が疼く。なんだろう、これ)
唯「それでこそ番長。硬派。カッコイイ!」
唯にカッコイイって言われた///
唯「姫子番長の復活だね!そうと決まれば、舎弟が必要だよ!私、舎弟1号~!」
唯が舎弟か~
いいかも///
姫「何してんだ。暑い」
唯「あ、はい番長」
唯が下敷きで扇いでくれてる。
涼しぃ~
唯「番長、子分作りましょうや!あ、そうだ~りっちゃん!」
律「んーなんだ?」
唯「姫子ちゃ、番長の舎弟になれ!ほら、番長も」
え、周り巻き込んじゃうの!それは、でも。
姫「俺の舎弟になれ。ならなきゃぶっ殺す」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 01:52:47.38 ID:GYzmgzA30 [11/18]
律(また新しい遊びか~乗ってやるか♪)
律「不肖、この田井中、番長の舎弟にならせて頂きます」
唯「りっちゃんもカッコイイ!なんか言って!」
律「這いつくばって、ワンッて鳴け」
澪(はぁ――!律の声で言われると、更に、ひゃぁん)
そ、それは違くないか?
唯「おぉ~りっちゃん舎弟ぽい。クールな舎弟ぽい」
律「気安く名前で呼ぶな。犬っコロ」
澪(いぬ、いぬ、私はいぬ)
律「しつけてやろーか?クズ」
澪(ひゅるりらら!)
唯「さて、そろそろ抗争たよ!バイオレンスだよ!」
え?いきなり?
姫「誰と、やるの?」
唯「和ちゃんだよ!にっくき生徒会だよ!」
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 02:29:36.49 ID:GYzmgzA30 [12/18]
こうして、私たち、唯、律、私、そして何故かはぁはぁいいながら付いてくる澪の四人で、生徒会室に向かった。
生徒会室はただならぬ緊迫感。
唯「この学校を明け渡すか、死ぬか、一つに二つだ!」
二つに一つだよ、唯。
でもかわいいから許す。
律「てめえは犬小屋で、残飯でも食ってろ」
澪(ふぅ、ふぅ。何だか慣れてきた。胸がドキドキしない)
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 02:54:03.91 ID:GYzmgzA30 [13/18]
姫「そういう事」
ああ、ごめん、真鍋さん。
私は、番長だから。
和「?唯と律は分かるけど、なんで立花さんと澪まで悪ふざけに参加してるの?」
おお!唯の幼なじみは冷静だ。
このまま、番長やめられないかな。
唯「何言ってるの、和ちゃん!姫子ちゃんは番長さんなんだよ?」
和「?」
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 03:43:50.43 ID:GYzmgzA30 [15/18]
律「(なんか、セリフを言うたび体が熱くなる)日本言理解できないのかよ?」
澪(う~ん、どうすれば、あの感覚を取り戻せるんだろう?」
和「……ああ!立花さん、唯に勘違いされちゃったのね?」
なんと!さすが生徒会長。
頭脳明晰、そして唯の幼なじみ!
これで解決する~!
251 名前:ミスった[] 投稿日:2010/10/10(日) 03:47:40.60 ID:GYzmgzA30 [17/18]
澪(そうだ!)
姫「そうなんだ、実は――」
澪「会長、からかうのはいい加減にしましょう!かわそうですよ」
姫和「え?」
澪「そこまで小バカにしなくても。一応、会長の島で番長名乗ってるんですから」
和「澪、いきなりどうしたの?」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 10:56:06.47 ID:erc7hByQ0 [2/48]
唯「ひどい!!澪ちゃん、仲間だと思ってたのに!スパイだったんだね!」
姫「え?唯?」
澪「いかにも」
和「何がどうなってるの?」
律「見損なったぜ。飼い主の言うことも聞けない、駄犬だったとはな。あばすれが」
澪(はぅぅー!やぁん、体に電気走る~!これ、これだよ。律が他の人にいうんじゃダメなんだ!
私を見て、私に言ってくれなくちゃ!我ながらいい作戦!律の敵になればいいんだ!)
澪「やっちゃいましょうよ、会長」
律「脳にうじでも沸いたか」
澪(んぁ~はぁ。もっと、もっと)
澪「五月蝿いハエがいますね」
律(なんか、澪に向かって言うと、き、気持いい!)
律「あ?もう一度、言ってみろ、売女」
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:05:24.22 ID:erc7hByQ0 [3/48]
澪「ハエ」
律「二度と口がきけないように、栓してやるよ」
澪(り、律が私の口に、栓、栓!何でかな?猿轡?ポールギャグ?そ、それとも、く、唇、で!?)
姫子「はぁ」
なんか、どうでも良くなってきちゃた。
唯(む。澪ちゃんからただならぬオーラ!ここは……」
唯「番長!ここは撤退しましょう!」
姫「え?あ、うん」
何だか流されてる。
でも。
唯「キリッ」
キリッとしてる唯、かわいい~!
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:10:52.94 ID:erc7hByQ0 [4/48]
和「なんだったのかしら。というか、なんなのかしら、説明して澪」
澪「そ、それは・・・・・・(私が律に罵られたいからなんて言えない)」
和「それに、唯と律ならともかく、立花さんまで」
澪「そ、それはだな、つまり」
和「つまり?」
澪「あ、あの三人は目覚めてしまったんだ」
和「?」
澪「その、漢道に」
和「・・・・・・」
澪「私は、その、ついて行けなかったから、和の仲間になろうと、思って」
和「漢、道?」
澪「う、うん」
和「(あの、天然でホワホワした、それでも人一倍優しい唯が、漢道なんて・・・・・でも、あなたがそれを望むなら)わかったわ」
澪「え?」
和「唯は、強くなりたいのね?」
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:16:03.70 ID:erc7hByQ0 [5/48]
澪「そ、その通りだ」
和「わかったわ」
澪「何が?」
和「唯が強く、たくましく育っていく為なら、私は唯の敵にでも、鬼にでもなるわ。それが、唯の為なら」
澪「和・・・・・・」
和「手伝って、くれるわよね?」クスっ
澪「う、うん」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:19:43.42 ID:erc7hByQ0 [6/48]
放課後。教室。
唯「なーんだ、姫子ちゃん番長さんじゃなかったんだ!」
姫「だから、そう言ってたじゃない」
あれから、義兄弟の契りとか言い出した唯に説明すること一時間半。
ようやく、唯の誤解が解けた。
律「唯、本気で思ってたのかよ、番長だったなんて」
唯「えーだって、姫子ちゃんカッコイイし、なんだか姉御!って感じじゃない?」
律「まあ、確かにそうかも」
姫「まあ、良かったよ。誤解も解けて、これで今までどうり。一時はどうなることかと思ったよ」
律「ああ、良かった。別の意味でも」
唯「へ?なんか言った?りっちゃん」
律「い、いや、何でもないぞー」
姫「まあ、それなら私、部活行くからね」
唯「うん!また明日ね~」
律「悪いね、唯につきあわせちゃって」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:25:44.48 ID:erc7hByQ0 [7/48]
姫「ううん。なんだかドタバタしてて、楽しかったし」
それに、なんだか唯と一気に距離が縮まった気がする。
よ、よし!
また明日、頑張ろう!
律「姫子も、意外とノリがいいよな~」
唯「もしかしたら、やっぱり番長さんだったんじゃないかな」
律「まだ言うか」
唯「でもさ、なんだか姫子ちゃんって、私たちと違う気がするんだよね。あんまし昔のこと話してくれないし」
律「確かになー。そういえば、どこ中かも知らん」
唯「なにか、きっと過去にあるんだよ」
269 名前:いちごちゃんキタ━━(゚∀゚)━━ !![] 投稿日:2010/10/10(日) 11:30:31.35 ID:erc7hByQ0 [8/48]
いちご「知りたい?」
律「うおい!いきなり背後に現れるなよ!」
いちご「・・・・知りたい?」
唯「うん!知りたい!」
いちご「そう。じゃあ、教えてあげる。実はね・・・・・」
律「ごくり」
唯「わくわく」
いちご「姫子の中学校、姉妹(スール)制度のある学校で、そこで姫子は、お姉様の中のお姉様、薔薇様だったんだよ」
律「何?!」
唯「へ?どういう事?」
いちご「つまりね、学校のお姉様として君臨していたってこと」
唯「なんと!」
いちご「それが間違って伝わって、番長なんて噂になったんだ」
律「そうだったのか」
唯「う~ん、いまいち分からない」
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:36:30.29 ID:erc7hByQ0 [9/48]
いちご「これ、貸してあげる」
律「そ、それは!なんでいちご持ち歩いてるんだよ!」
いちご「貸したのが返ってきた」
唯「なに、これ?小説?」
いちご「うん。これを読めば、姫子が中学でどんな存在だったのか、わかる」
唯「ありがとう!」
いちご「長い話だから、また持ってくる」
律「いちご、こういうの読むのか」
いちご「へん?」
律「う~ん、イメージと違うというか」
唯「ありがとう、いちごちゃん!これ読んで、姫子ちゃんの過去を暴くよ!」
いちご「うん」
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:41:48.82 ID:erc7hByQ0 [10/48]
姫「あーバイト終わったー。あれ、いちごから電話だ、珍しい。どうしたのいちご」
いちご「今日、唯に番長だって間違われたんだって?」
姫子「そうなんだ。大変だったよ、でもなんで知ってんの?」
いちご「唯たちから聞いた。それで、唯たちが姫子の中学の話を知りたがってたから、教えといた」
姫子「ふーん。でも、なに話したの?特に話すようなこと」
いちご「姫子が学校のお姉様で、薔薇様だったって」
姫子「ふーん。って!なに嘘吹き込んでるのよ!!」
いちご「面白そうだったから。ついでに、本も貸しといた」
姫子「ちょ、あんた!貸したってあの本?!」
いちご「じゃあ」
ぷつん
姫子「ちょっまちなさい!って、切れてる」
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:49:20.69 ID:erc7hByQ0 [11/48]
唯「ひーめーこちゃん!!」
正門前。
唯はなぜか門の前に立っていた。
姫「な、なに?」
唯「ほれ!」
唯のリボンは、なぜか解けかかっている。
姫「こ、これは」
唯「姫子おねえさま♪」
うわっ、かわいい・・・・・
じゃなくて。
姫「あのね、いちごが昨日言ってたこと、あれは嘘で・・・・」
律「あー唯、姫子にタイを結んでもらうのか?」にやにや
いちご「唯は姫子の妹」
律といちごが一緒にいる。
律のやつ、ぐるになったな。
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 11:59:34.00 ID:erc7hByQ0 [12/48]
唯「姫子お姉様」
く!
唯にお姉様と呼ばれる日が来るなんて。
いちごと律がにやにやとこちらを見ているのは悔しいけど。
う、嬉しい!
姫「あ、あら、タイが曲がっていてよ、だったっけ」
唯のリボンを直す。
唯「姫子お姉様、近い」
すっかり唯は役にはまりきっているようだった。
教室。
いちご「こうして、私と唯は、無事スールになり、幸せに暮らしましたとさ。まる」
姫「勝手なナレーションつけるな!」
唯「え~いいじゃん。私にロザリオをください!」
姫「え、えっと、今持ってないし」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 12:02:09.48 ID:erc7hByQ0 [13/48]
律「すっかり唯のペースだな」
エリ「なにやってんの、面白そう!」
アカネ「また、あんたはすぐ首をつっこむ」
唯「スールだよ、姉妹だよ!」
エリ「私が渡すとしたら、数珠かな~」
律「お前らまで読んでんのかよ・・・・・しかし、澪のやつ遅いな。ムギは・・・・・・気絶してるな」
唯「りっちゃんは?」
律「え?」
唯「りっちゃんは、澪ちゃんにロザリオ渡さないの?こうやって、首にかけてさー」
律「首に、かける?」
唯「そうだよ!首にかけてあげるんだよ!」
律「首、首にかける・・・・・・・は!」
律「首輪!!!!」
唯「へ?」
いちご「なに叫んでるの?」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 12:15:13.05 ID:erc7hByQ0 [14/48]
律「な、なんでもねえ・・・(つい興奮してしまった。澪、澪に首輪・・・・)」
姫「とにかく、唯、私が薔薇様だったっていうのは誤解で」
唯「・・・・そんなこと関係ないよ」
姫子「え?」
唯「私は、姫子ちゃんの妹だよ!!!」
姫「う、うん」
唯「ぎゅっ」
姫「(手を、握ってきた!)・・・・・・・・私は唯のお姉様だよ」
いちご「成功」
律「よかったな、唯!」
アカネ「(いいな)」
エリ「(よーし、私も!)」
ムギ「(桃源郷・・・・・・・)」
279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 12:17:54.20 ID:erc7hByQ0 [15/48]
ガラガラ!
和「おらー!立花!平沢!田井中!ちょっと顔かせや!!!!!」
唯「へ?」
姫「真鍋さん、何してるの?」
和「・・・・・・え?」
終わり
282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 12:26:49.89 ID:erc7hByQ0 [16/48]
ごじつだん!
澪「ほ、ほんとにやるのか?」
律「お前がやりたいってきたんだろ」
澪「そ、そうだけど」
律「ほら、じっとしてろ(澪に、首輪をかける!)」
澪「(り、律ーーーーー)」
律「これで、澪は私の愛しい犬だな」
澪「う、うん」///
これで本当におしまい
284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:16:49.39 ID:erc7hByQ0 [17/48]
本編とのギャップがしどいwww
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:04:02.93 ID:erc7hByQ0 [18/48]
続きやるってさ
293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:29:05.83 ID:erc7hByQ0 [19/48]
姫「そういえばさ、いつ私の事好きになったの?」
放課後。
少し先を歩いている唯の背中に聞いた。
唯「突然、どうしたの姫子ちゃん?」
唯は振り向く。
姫「唯って、なんだか捕らえどころないからさ、ちょっとね。聞きたくて」
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:54:55.09 ID:erc7hByQ0 [20/48]
唯「う~ん」
考え込む唯。
唯と出会ったのはちょうど、三年二組の教室で席替えで同じ席になってから。
あの頃は、自分がこうなるなんて考えもしなかった。
唯「隣だね!姫子ちゃん」
298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:07:36.02 ID:erc7hByQ0 [21/48]
そうだ。
この天然娘は最初から私の事を名前で、ちゃん付けで呼んでいた。
私はこの桜高でも、トップクラスで目立っている、軽音部の平沢唯を知っていた。
一年の時の学園祭も、二年の時も、それなりに話題になったから。
でも、私のことは、なんで知ってたんだろう。
唯「よろしくね♪」
そう言って、唯は桜の花びらを私に渡した。
300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:24:26.10 ID:erc7hByQ0 [22/48]
姫「なに?これ?」
唯「1ダースたまったから!」
姫「花びら?」
唯「うん!」
姫「ありがと」
よく分からない子。それが第一印象だった。
301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:41:43.67 ID:erc7hByQ0 [23/48]
平沢さんは、どうも人懐っこいらしい。
女子校のクラスなんて、だいたいすぐグループができて、話す相手は固定してしまう。
なのに平沢さんは、なんで?と不思議になる交友関係を築いていた。
どうやら、その一人に私も入っているらしい。
唯「姫子ちゃん、すみませんのー教科書を見せてごせぇ」
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:03:01.13 ID:erc7hByQ0 [24/48]
姫「また忘れたの?」
唯「えへへへ///」
姫「仕方ないな。ほら」
唯「ありがとー」
よしみ(地味子ちゃんの事です)「最近、仲いいね」
姫「誰と?」
よしみ「唯ちゃん」
304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:07:28.97 ID:erc7hByQ0 [25/48]
ところがどっこい
書きためはここまでです。
数時間は書けないらしいorz
310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:42:15.90 ID:erc7hByQ0 [26/48]
姫「そうかな」
仲がいいというより、懐かれてるというほうが正しいと思う。
よしみ「珍しいよね、姫子とこんなに早く打ち解けるの」
姫「そう?」
よしみ「そうだよ。私だって、最初怖かったもん」
姫「ははは。そっかー」
311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:48:38.89 ID:erc7hByQ0 [27/48]
確かに、自覚はしている。
私は中学の時と変わらないスタイルでこの学校に来たけれど。
桜高とはあまりあわないみたいだ。
昔、桜高でメタルがブームだった時代もあるらしいけど。
よしみ「面白いよね、唯ちゃん」
姫「そ、そうだね」
312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:54:46.81 ID:erc7hByQ0 [28/48]
正直わからない。
私の周りにはいなかったタイプだし、何を考えているのかもわからない。
幸せそうに、へらりと笑っている子。
放課後。
律「おでこビーム!」
唯「なにおー!」
鏡で日光をおでこに当てている律。
314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:10:40.77 ID:erc7hByQ0 [29/48]
澪「うるさい!」ごつん
ムギ「私もやりたーいー!」
今日も軽音部は騒がしい。
唯の席の周りでわいわいがやがや。
私はそれを頬杖を付いて、横目で見ていた。
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:18:08.82 ID:erc7hByQ0 [30/48]
律「よーし、それじゃあ、部活行くか!」
澪「そうだな。いい加減練習しないと・・・・・」
ムギ「そうね~♪」
軽音部はそのまま教室を出て行こうとする。
だけど。
なぜか唯だけは席に座ったままだった。
律「唯ー練習!」
316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:25:55.82 ID:erc7hByQ0 [31/48]
唯「・・・・・・」
唯はなぜか、窓の外を見ていた。
ムギ「どうしたの?唯ちゃん?」
唯「ちょっと先に行っててー」
唯は、ふらふらーと教室を出て行ってしまった。
律「ちょ、唯、どこ行くんだよー」
唯「すぐ部室いくからー」
317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:33:25.13 ID:erc7hByQ0 [32/48]
澪「まったくしょうがないな。先に行ってるか」
ムギ「そうね」
律「じゃあなー姫子」
ムギ「それじゃあね、立花さん」
澪「さ、さようなら」
姫「うん、さようなら」
318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:38:39.31 ID:erc7hByQ0 [33/48]
軽音部は部室に行ってしまい、さっきまで騒がしかった教室は、急に静かになる。
気が付けば、クラスメイトはあらかた帰ってしまい、ぽつんと教室の隅に取り残されていた。
姫「おもわず、ずっと見てたのか」
どうやら私は、軽音部がじゃれているのをずーと見ていたらしい。
姫「今日は部活ないし、バイトもないし、帰ろう」
教室を出て。
廊下を歩いていると。
唯が、講堂にいく渡し廊下にいるのが見えた。
321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 21:25:45.25 ID:erc7hByQ0 [34/48]
続きがまだできてない
スレが落ちなければ、もうちょっとだけ続くんじゃ...
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:16:12.28 ID:erc7hByQ0 [35/48]
最後までまで書き終わったようです。
もうちょっとだけお付き合いを。
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:23:06.21 ID:erc7hByQ0 [36/48]
姫「唯」
唯「あ、姫子ちゃん」
唯はジーと直立不動で、廊下に立って見上げていた。
姫「何してるの?」
唯「これ!」
唯が指差す先には、散り終えそうな桜の木。
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:24:46.58 ID:erc7hByQ0 [37/48]
姫「これがどうしたの?」
唯「早いなと思ってー」
姫「散るのが?」
唯「うん」
ぱっと手を出して、もう散る桜の花びらをキャッチ。
姫「そうだねー」
散り際の、さして綺麗でもない桜に、なんの関心があるんだろう。
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:25:51.04 ID:erc7hByQ0 [38/48]
姫「そうだねー確かに、もっと長く咲いてればいいのにね」
なんて、あいづちめいた返事をした。
唯「うん。ずーと咲いてればいいのにねー」
姫「それじゃあ、行くね」
私は、唯に背を向けて歩く。
唯「でもね」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:29:19.28 ID:erc7hByQ0 [39/48]
姫「なに?」
唯は、ジーと桜の木を見上げていた。背伸びするみたいに、つま先立ちしてから、こちらを見た。
唯「桜が綺麗なのはさ、散っちゃうからだよ」
姫「・・・・・」
唯「やっぱり、桜は散らなくちゃいけないんだよ。だって桜だもん」
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:38:26.38 ID:erc7hByQ0 [40/48]
あんなにふわふわしていた唯は、どことなくさびしそうで。
姫「唯」
唯「へへへ///だから、最後まで楽しまなくちゃね!散り終わるまで♪」
そういって、唯は、地面に敷き詰められた、少し色あせた桜の花びらに向かってダイブした。
姫「ちょ、唯!」
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:43:37.87 ID:erc7hByQ0 [41/48]
唯「姫子ちゃんも来てみなよ~楽しいよ~」
姫「ま、いっか」
私も唯のそばまで行って、花びらを唯の頭に降り注いでみる。
唯「あははは♪やったなー!」
唯が地面の花びらを両手ですくって、撒き散らして、私は桜まみれになった。
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 23:00:47.94 ID:erc7hByQ0 [42/48]
姫「やったな、この!」
唯「えへへへへ~んだ!」
結局、日が暮れるまで、私と唯はそこにいて。
最後にお互いの制服についた花びらを取ってから、帰路についた。
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 23:03:46.78 ID:erc7hByQ0 [43/48]
姫「ただいまー」
家に帰る。
靴を脱いで。
自分の部屋に行く。
姫「とりあえず着替えよう」
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 23:04:49.47 ID:erc7hByQ0 [44/48]
私はルーズソックスに手をかける。
はら。
白のルーズソックスから、一枚だけ。
花びらが舞った。
姫「これ」
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 23:12:40.43 ID:erc7hByQ0 [45/48]
私は、前に唯に貰った桜の花びら――どうしたらいいかわからなくて、とりあえず本に挟んでいた花びらを取り出した。
姫「押し花、かな」
ルーズソックスについてきた花びらを隣に乗せて。
ぎゅっと本に閉じた。
339 名前:スマソ風呂[] 投稿日:2010/10/10(日) 23:23:38.69 ID:erc7hByQ0 [46/48]
唯「えへへ///なんだか恥ずかしい!」
姫「多分、あれが最初のきっかけ・・・・って!私が唯に質問したのに、なんで私がしゃべってんの?!」
唯「ちっちっち!ぼくちゃん、私の話術にかかったね!」
姫「と、ところでさ、唯は?」
唯「えー言うの?」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 23:51:00.61 ID:erc7hByQ0 [47/48]
姫「私だって話したんだからさ」
唯「う~ん、ん――――は~」
姫「どうしたの、唯」
唯「わかんない」
姫「え?」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 23:54:49.17 ID:erc7hByQ0 [48/48]
唯「どうだったかな~ほんとわかんないです!」ふんす
姫「なにそれ?」
唯「だって、ほんとにさー」
姫「アハハ、でも唯らしいかも」
唯「あ!」
344 名前: ◆H7CZL0McOk [] 投稿日:2010/10/11(月) 00:14:09.21 ID:2+SYfeTy0 [1/2]
唯はポンと手を叩いた。
姫「なに、唯?」
唯は、満面の笑みを浮かべて。
唯「えっとね~」
唯「―――はじめから!!」
おわり
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 00:19:05.61 ID:2+SYfeTy0 [2/2]
エンダアアアアアア
イヤアアアアオオワアアアリイイイイ
お付き合いいただきありがとうございました
本当にこれで終わりですw
作者も草葉の陰で(ry
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