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澪「梓寝ちゃった…」後半
さわムギ
521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:00:19.72 ID:QmBMqUlnO [28/86]
初めてさわ子先生のお部屋に呼ばれたのは、卒業式から3日後だった
私だけ呼ばれたのは不思議だったけど、やっぱり嬉しかった
だってさわ子先生を独り占めできるから…
「いらっしゃい、ムギちゃん」
笑顔で迎えてくれた先生にとびっきりの笑顔を返す
差し出されたクッションさえ愛おしかった
521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:00:19.72 ID:QmBMqUlnO [28/86]
初めてさわ子先生のお部屋に呼ばれたのは、卒業式から3日後だった
私だけ呼ばれたのは不思議だったけど、やっぱり嬉しかった
だってさわ子先生を独り占めできるから…
「いらっしゃい、ムギちゃん」
笑顔で迎えてくれた先生にとびっきりの笑顔を返す
差し出されたクッションさえ愛おしかった
522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:05:10.32 ID:QmBMqUlnO [29/86]
卒業記念だから
そう言ってシャンパンのコルクを抜く
乾杯しただけなのに、何だか大人になった気分
だけど…
本当はもう少し高校生でいたかった
さわ子先生の姿を目で追い続けていたかった
523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:11:08.27 ID:QmBMqUlnO [30/86]
グラスを持った先生と目が合う
私の気持ちをすべて見透かされているような気持ちになって、顔が熱くなった
「ムギちゃんが一番綺麗になったね」
最高の褒め言葉
「さわ子先生のほうがずっとずっと綺麗です!」
少し怒ったような口調になってしまったけど、それは私の本心だった
525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:16:31.87 ID:QmBMqUlnO [31/86]
「ねぇムギちゃん?」
「なんでしょう?」
「私のこと好き?」
「え!?」
質問の意図がわからず絶句してしまった
「えっと、それは…」
俯いたままでグラスを弄る私
「好き?」
思い切って顔をあげると先生に向かって叫んだ
「好きです!ずっと大好きでした!」
527 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:22:15.32 ID:QmBMqUlnO [32/86]
言い終わった瞬間、涙が溢れた
さっきまで大人になった気分だったのに、いまは子供のように泣きじゃくっている
「ありがと」
どこまでも優しい微笑み
「私もムギちゃん大好きだよ」
「…ホントですか?」
「ひどーい!先生を疑うの?」
今度は悪戯っぽい微笑み
528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:26:39.66 ID:QmBMqUlnO [33/86]
「いえ、その…ごめんなさい!」
「ウフフ、ウソウソ」
そう言って私の隣に座り直す
「…………」
緊張して身体が堅くなる
でもそれ以上に嬉しかった
一番大好きな人の隣で呼吸をしている
それだけで充分幸せだった
530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:30:51.98 ID:QmBMqUlnO [34/86]
「手、つなごっか?」
先生が甘く問いかける
「あ、はい!」
ブラウスで右の手のひらを擦ると、先生に差し出した
その手を優しい温もりが包み込む
また涙が溢れる
自分はいま世界で一番幸せだと、本気で思った
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:36:35.04 ID:QmBMqUlnO [35/86]
触れ合った肩と手のひらからさわ子先生の体温が伝わってくる
それを自分のものにしたくて、繋がれた手に左手を添えた
温かい両手
心の中はもっともっと温かかった
「ムギちゃん」
「こっち向いて」
先生と視線が交わる
私は自分から目を閉じていた
唇からも先生の体温が伝わってきた
532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:40:44.46 ID:QmBMqUlnO [36/86]
「さわ子先生…大好きです」
「うん、私もだよ」
「先生!」
さわ子先生に抱きつく
はしたないと思われちゃったかな?
ちょっと心配だったけど、先生は何も言わずに抱きしめてくれた
優しく優しく、私の背中と頭を撫でる
533 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:47:28.15 ID:QmBMqUlnO [37/86]
「ムギちゃん」
「はい?」
「ベッドいこっか」
そう聞かれた私は、一瞬の躊躇もなく答えた
「はい…」
先生に手を引かれベッドへと誘導される
本当はお姫様だっこして欲しかったけど、女性同士だから諦めた
「良いの、ムギちゃん?」
「…はい」
ベッドに仰向けになりながら、私は精一杯の気持ちを込めて頷いた
534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:00:22.91 ID:QmBMqUlnO [38/86]
先生の綺麗な指がブラウスのボタンを外す
1つ外されるたびに鼓動が早まる
前がはだけられお気に入りのブラジャーが露わになった
そのままブラウスを脱がされ、次にスカート…
「自分でホック外せる?」
無言で頷き言われた通りにした
胸を隠していた存在が取り除かれ、恥ずかしさが込み上げてくる
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:06:28.46 ID:QmBMqUlnO [39/86]
「綺麗!」
またさわ子先生に誉められた
今度は激しいキス
そして耳から顎、そして首筋を柔らかい舌でキレイにしてくれた
先生に抱きつき吐息を漏らす
私のすべてを先生のものにして欲しかった
舌が鎖骨を通り乳首へ
ギュッ、と力を込めて先生の身体を抱きしめた
537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:10:33.26 ID:QmBMqUlnO [40/86]
「ん…先生…」
「気持ちいい?」
「はい…あ…」
好きなことして下い
そう言いかけたけど、こんどこそ"はしたない"と思われそうだったから堪えた
どんどん敏感になっていく身体
それに比例するように満たされていく心
538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 19:15:41.78 ID:QmBMqUlnO [41/86]
「可愛いよムギちゃん」
先生は何度も言ってくれた
上半身を丹念に舐められ、そして撫でなれた
先生に触れられたことのある部分がどんどん増えていく
それがとても嬉しかった
「また自分で脱げる?」
その言葉が何を指しているのかわかったから、また無言で頷いた
539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:20:08.73 ID:QmBMqUlnO [42/86]
最後の一枚を脱ぎ、生まれたままの姿になる
ゆっくりと開かれる両脚
「自分で触ったことある?」
「え?いえ、あの…」
「あるんだぁ」
「ご、ごめんなさい…」
「誰のこと考えながら?」
虐められているような気がしたけど、嫌な気分にはならなかった
「さわ子先生です…」
「ホントにぃ?」
「本当です!」
540 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:25:57.36 ID:QmBMqUlnO [43/86]
私の大声に驚く先生
「ごめんね、ムギちゃん」
お詫びにキスをくれた
そして指を舐めると、一番敏感な場所を撫でる
「ふ…ぅん…ぁ…」
自分で触りながら想像していた場面
思い描いていたより何倍も気持ちいい
何倍も幸せになれる
542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:29:54.58 ID:QmBMqUlnO [44/86]
「イき…そうです…」
「もうイっちゃうの?」
「だって…だって…」
「イきたい?」
無言で何度も頷く
でも私が絶頂を迎えそうになるたび、先生は動きを止める
「イジワルしないで下さい…」
声を詰まらせながら哀願する
544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:35:40.84 ID:QmBMqUlnO [45/86]
「まだダメだよ」
やっぱり虐められている
でも…
それが快感を大きくしていること気付く
「舐めてあげるね」
私が頷く間もなく、顔を股関へと移動させる
ヘンな匂いしてないかな…
汚い形してないかな…
そんな考えが頭の中をよぎる
545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:41:04.30 ID:QmBMqUlnO [46/86]
だから
「ここも綺麗だよ」
その言葉に救われた気持ちになる
小さくて柔らかいさわ子先生の舌
それが細かく動くたびに、大小の波が私の身体を揺らした
「んん!はぁ…ぅ…ん!」
また何度も絶頂を迎えそうになる
そしてそのたびに、先生は動きを止める
547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:47:43.25 ID:QmBMqUlnO [47/86]
「せん…せい…ハァ…おかしくなりそうです…」
「じゃあちゃんとお願いしてごらん?」
「イかせて…下さい…」
「うん、じゃあ入れてあげるね」
「はい…」
先生と一つになれる…
叶わないと思っていたのに…
幸せすぎてまた泣いてしまった
548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:00:34.41 ID:QmBMqUlnO [48/86]
「怖い?」
私の涙が先生を勘違いさせてしまったみたいだった
慌てて首を横に振る
「違うんです!嬉しくて…」
先生はちょっとだけ不思議そうな顔したけど、すぐに微笑んだ
「幸せ?」
「はい…」
「んー!ムギちゃん可愛いすぎっ!」
キツく抱きしめられる
この人のために何でもしたいと思った
この人に喜んで貰えるなら、どんなことでもしたかった
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:06:09.52 ID:QmBMqUlnO [49/86]
先生の指が入り口の辺りで動く
そして何かをかき分けるように中に入ってきた
キツく閉じられた部分を押し広げるように中へ中へと入ってくる
痛みに呻き声が漏れる
たけど先生のためだったら、それに耐えるくらいわけもなかった
「大丈夫?痛くない?」
先生の優しさにまた涙ぐむ
「大…丈夫です…」
先生に心配をかけたくない一心で声を絞り出した
550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:09:57.43 ID:QmBMqUlnO [50/86]
「ムギちゃん大好き」
「私も…さわ子先生が大好きです…」
「何でも言うこと聞いてくれる?」
「はい…」
痛みよりも大きな喜悦を身体全体で感じながら、先生の問いかけに答える
「約束だよ?」
「はい…」
554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:14:44.81 ID:QmBMqUlnO [51/86]
「ほら、もうイっても良いんだよ?」
「ハァ…ハァ…ん…くぅ…」
両手でシーツを掴む
身体が弾け飛びそうになる
「先生!さわ子先生!」
身体がベッドの中へと沈んでいくような感覚が全身を包み込んだ
555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:20:26.27 ID:QmBMqUlnO [52/86]
最初に音が消えた
そして温かい光と空気に包みまれたような感覚
さわ子先生以外のすべてが世界から消えてしまったように思えた
ゆっくりと引いてゆく波
瞳が濡れていることに気付いた
「さわ子先生…」
呟いてみる
温かなものが右手を包む
その温もりが逃げてしまわないように、何度も何度も名前を呟いた
556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:25:08.78 ID:QmBMqUlnO [53/86]
余韻の中で目を開ける
さわ子先生の顔
安心して再び目を閉じる
頬を撫でられる感触
「ムギちゃん」
「…はい」
「大好き」
「私もです…」
「さっきの約束、忘れちゃダメだよ?」
「え…?」
「何でも言うこと聞いてくれるって」
「…忘れません、絶対…」
だって本気の約束だったから
558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:30:30.68 ID:QmBMqUlnO [54/86]
「時間大丈夫?」
「あ、何時でしょう?」
「もうすぐ10時」
「帰らなきゃ…」
思いっきり残念そうな声
「来週月曜日にまたいらっしゃい」
「はい」
「一週間なんてすぐだよ。そんな顔しないの!」
きっととびきり残念そうな顔してたんだろうな
先生を困らせないように、もっといい子になりたかった
559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:36:23.13 ID:QmBMqUlnO [55/86]
やっぱり一週間は長かった
先生のことを考えるたびに身体が熱くなった
でも、自分で触るのは止めておいた
だって我慢すれば
きっとあの日より何倍も幸せになれるはずだったから
お部屋のカレンダーに付けたハートマークを1日に何度も見返す
そしてそのたびに時間の流れる遅さを呪った
560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:42:05.10 ID:QmBMqUlnO [56/86]
約束の日は朝5時に目が覚めてしまった
読書をしてもピアノを引いても、頭の中はさわ子先生でいっぱいだった
着ていくお洋服と下着を2時間かけて選んだ
そしてそれを脱がされる場面を思い描き、身体全体を熱くした
やっと時間が私に追いつき、先生のお部屋へと向かう
561 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:49:21.50 ID:QmBMqUlnO [57/86]
インターホンを押すと先生の声が返ってくる
想像で補っていたより何倍も綺麗で艶っぽい声
中に招き入れられ玄関で抱きしめ合う
何度もキスを交わす
そしてその場で服と下着を脱がされた
立ったままの私を先生が弄ぶ
私をキッチンに座らせると両脚の間に跪きく
そして、先生の手によって少女ではなくなってしまった部分に吸い付いた
562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:00:46.48 ID:QmBMqUlnO [58/86]
「は…あぁ…先生…」
我慢し続けていた身体はすぐに反応を示した
先生の髪を撫でながら情欲のままに快楽を受け入れた
私が果ててしまうとベッドへ誘い、何度も絶頂に導いた
初めての日より遥かに大きな喜悦を味わいながら、すべてを先生に委ねた
「何でも言うこと聞いてくれる?」
「…はい」
「絶対だよ?」
「…絶対です」
563 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:04:24.37 ID:QmBMqUlnO [59/86]
同じやりとりを何度も繰り返す
疲れ果ててしまった私がベッドから起き上がれずにいると
「ムギちゃん、お願いがあるの」
少し申しわけなさそう顔で言った
「そんな顔しないで下さい。私にできることであれば何でも」
「ありがとー!実は手伝って欲しいことがあるの」
「はい、なんでしょうか?」
564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:08:28.44 ID:QmBMqUlnO [60/86]
「これ付けて?」
丸められたら布のような物を差し出す
手に取り広げてみる
「アイマスク…ですか…」
胸が高鳴る
そういうこともしてみたいって、ほんのちょっとだけ思ってたから
「うん。最初は怖いかもしれないけどすぐに慣れるから」
「…はい…先生のためなら」
565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:13:04.25 ID:QmBMqUlnO [61/86]
「ありがと!ムギちゃん大好き!」
「ふふ。私も大好きです」
渡されたアイマスクを付ける
さわ子先生の顔を見れないのは少し残念だった
「じゃあ入って貰うね」
「え?」
言葉の意味がわからず聞き返す
だけど先生は答えてくれない
数秒後にドアが開き、聞いたことのない声がした
男の人の野太い声だった
567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:16:35.79 ID:QmBMqUlnO [62/86]
「え?え?」
戸惑いながら、毛布で身体を隠す
そしてアイマスクに手をかけた
「あ、ムギちゃん!」
先生の声に手が止まる
「外しちゃダメ」
「だって…だって…」
「うおー、超可愛いじゃん!」
野太い声が部屋中に響く
570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:20:59.71 ID:QmBMqUlnO [63/86]
「先生…この方は…?」
「先生のお友達よ」
「こんばんはー」
「………はい」
「この人にね」
先生が口を開く
「先生がムギちゃんにしたのと同じようなことさせてあげて欲しいの」
「でも…そんなの…」
身体が震えてくる
「約束したでしょう?」
「…え?」
「何でも言うこと聞いてくれるって」
575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:26:30.73 ID:QmBMqUlnO [64/86]
「そんなの…そんなの…」
恐怖で口が回らない
「約束破るの?」
「…………」
「ムギちゃんのこと嫌いになっちゃうなー」
「そんなのイヤです!」
「じゃあちゃんと言うこと聞いて?ね?」
それでも返事をするのはためらわれた
「ムギちゃん…」
肩を落とすような声
それを聞いた私は、ほとんど無意識に言っていた
「や、やります!やり…ます…」
576 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:30:59.00 ID:QmBMqUlnO [65/86]
男の人に触れられるのは怖かった
だけど…
先生に嫌われるのはもっと怖かった
「ありがとムギちゃん!大好き!」
そう言って私の頭を撫でる
そして小声で男の人に話しかける
「じゃあ、終わったらメールして」
「オッケー」
「中に出さないでね」
「わかってるって」
「フェラも止めといったほうがいいかも。たぶん噛まれるわよ?」
「ひー、おっかねー」
578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:35:08.64 ID:QmBMqUlnO [66/86]
ドアが開けられ、そして閉じられたら
毛布にくるまって震え続ける私
「ムギちゃんって言うんだー可愛いねー」
野太いのに軽い声
ガサガサした手のひらが私の腕に触れた
「………ッ!!」
思わずに振り払う
「あー、いいのムギちゃん?さわ子先生に嫌われるよ?」
ビクッ、と身体が反応する
579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:39:19.63 ID:QmBMqUlnO [67/86]
「…ごめんなさい」
うなだれたまま謝る
「なんか気分悪くなったなー」
「ご、ごめんなさい!もうしませんから!」
「うーん」
嘲笑まじりの声
「じゃあ、して下さいって言えたら許してあげる」
「……………ホントですか?」
アイマスクは涙でグシュグショになっている
582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:00:37.26 ID:QmBMqUlnO [68/86]
「して下さい…」
「聞こえないんだけどー」
「して下さい!して!…下さい…」
「仕方ないなー、ってかムギちゃんスケベだね!」
屈辱感で頭がクラクラする
慌てて先生の顔を思い浮かべる
(さわ子先生…)
さわ子先生ならきっと
私の身体を綺麗にしてくれるハズだよね…
全身を舌で拭って幸せな気持ちにしてくれるよね…
祈るような気持ちで自分自信に問いかけた
585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:08:06.53 ID:QmBMqUlnO [69/86]
荒々しく毛布をはぎ取られる
仰向けになるよう命じられ、言われた通りにする
…さわ子先生のために
衣擦れの音で男の人が服を脱いでいるのがわかった
その音が止むとゴツゴツした腕に抱きすくめられ、唇を吸われる
嫌悪感と不快感
歯を食いしばって耐える
ただ荒々しいだけの愛撫が続く
現実から逃避するために軽音部のみんなのことを考える
だけどすぐ止めた
そんなことのために思いだすのは、彼女たちに失礼だったから
586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:14:02.52 ID:QmBMqUlnO [70/86]
両脚を大きく広げられると、熱くて固いものが身体の中に入ってきた
それが何なのかは考えないようにした
男の人の息づかいが荒くなる
出たり入ったりする何かがさらに熱をおびる
下卑た声で何かを叫ぶ
そして私からそれを抜き取ると、お腹の上に熱い液体を振りまいた
しばらくして再び衣擦れの音
その音でお手伝いが終わったこを知った
587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:19:33.67 ID:QmBMqUlnO [71/86]
ドアが閉まる音がしたからアイマスクを外した
さわ子先生が戻ってくるまでに泣き止みたかったから
心配をかけたくない…
わがままだって思われたくない…
嫌われるたくない…
再びドアが開く
さわ子先生の声
「おつかれー」
「…はい」
「ほら、早くシャワー浴びちゃいな?」
「…洗ってくれますか?」
「あ、ごめーん!ちょっと疲れちゃってるから」
「…いえ、大丈夫です」
588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:25:31.72 ID:QmBMqUlnO [72/86]
一人でシャワーを浴びながらスポンジで身体をこする
肌がどんどん真っ赤になる
吐き気がしたけど、浴室を汚したくなかったから我慢した
身体は汚いままのように思えたけど、先生に心配かけたくないからお湯を止めた
浴室から出ると、テレビを観ている先生にお礼をいった
「…シャワー…ありがとうございました」
「うん。早く帰らないと怒られてちゃうわよ?」
先生はこちらを向いてはくれない
「先生…」
「なーに?」
「大好きです…」
589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:30:04.32 ID:QmBMqUlnO [73/86]
やっとこちらを向いてくれた
そして手招きする
近付いた私を抱き寄せキスしてくれた
「私もムギちゃん大好き」
やっと笑顔になれた
「来週の月曜日もお願いできる?」
「……はい。先生のためなら」
その答えに頷くと、もう一番キスしてくれた
それだけで汚れが洗い流されたような気がした
592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:36:41.38 ID:QmBMqUlnO [74/86]
それから毎週月曜日は、先生のお部屋にお邪魔するようになった
最初に先生に気持ちよくして貰ったあと、先生のお手伝いをした
いろいろな男の人がいることを知った
ゴツゴツした人、ブヨブヨした人
汗臭い人、香水臭い人
小指の無い人もいた
指を絡ませるようして手を握られたとき、それに気付いた
障害を持っている人なんだな、と思った
だから他の女の人とは、私にしているようなことができないんだ
さわ子先生はそういう人たちの手助けをしている
そのお手伝いをしている自分が、とても誇らしかった
594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:42:04.58 ID:QmBMqUlnO [75/86]
ズルいとは思ったけど演技することも覚えた
気持ち良さそうな声を出すと男の人が果てるのが早くなる
早くさわ子先生に戻ってきて貰いたかったから、頑張って演技した
半年がすぎると、声に聞き覚えのある男の人が増えてきた
「ムギちゃんが頑張ってるからよ」
そう、さわ子先生に誉められた
誉められると、もっともっと期待に応えたくなった
596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:49:19.61 ID:QmBMqUlnO [76/86]
高校のときの物理の先生に似た声もあった
他にも体育と歴史と…
それから教頭先生
だけど声の主が誰であろうと、もうどうでも良かった
さわ子先生から誉めて貰いたいだけだった
だけど徐々に、先生から触れて貰える時間は減っていった
嫌われたのかな…
直接聞く勇気の無い私は、その分お手伝いを頑張った
599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:55:11.34 ID:QmBMqUlnO [77/86]
一年が過ぎ、また桜の季節がやってきた
もう3ヵ月くらい先生から触れて貰っていない
お手伝いを済ませたあとで溜まっていた食器を洗う
勇気を振り絞った
「私のこと好きですか?」
「ん?あぁ、大好きよ」
「………」
「それ終わったら肩揉んでー」
「はい」
…あぁ
先生は遠いところに行ってしまった
追いかけなきゃ
私は先生のものなんだから
601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 23:00:14.01 ID:QmBMqUlnO [78/86]
食器を洗い終わり先生の後ろに立つ
「強めにお願いねー」
「はい」
もう一番私を見て欲しかった
笑って欲しかった
身体中を綺麗にして欲しかった
だから追いかけなきゃ
両手を振り上げる
そして
握りしめた包丁を一気に振り下ろした
603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 23:04:40.46 ID:QmBMqUlnO [79/86]
先生が何か叫んでいる
構わずに振り下ろす
何度も何度も…
先生の血
綺麗な赤色だった
こんなに綺麗な血の持ち主が、悪い人なわけがない
私の大好きなさわ子先生は、やっぱり綺麗な人だったんだ
先生が床に崩れ落ちる
血が水たまりをつくる
私は全裸になり、その真ん中に跪いた
605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 23:09:05.61 ID:QmBMqUlnO [80/86]
先生の血で全身を洗い流す
汚れた私の身体を綺麗にして欲しかった
血にまみれた手を股間にあてがう
先生に触って貰っているような気持ちになる
手を動かし続けた
最初はゆっくり
だんだんと早く
一番汚れている部分は、一番丁寧に洗わなきゃ
606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 23:12:36.49 ID:QmBMqUlnO [81/86]
絶頂がせり上がってくる
「先生!さわ子先生!」
懸命に名前を呼んだ
早く先生に追いつきたかった
全身を覆う波
今までで一番大きな波
先生の血の中でその波に包まれながら
私は
左の首筋に包丁の刃を走らせた
607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 23:16:15.43 ID:QmBMqUlnO [82/86]
ギターの弦が切れるような音がしたあと、首筋から血が噴き出した
先生と同じ色
良かった…
私も綺麗なままでいられたんだ
先生の血と私の血が混ざり合い、溶け合う
大きくなっていく水たまりの中に身体を横たえ、懸命に手を伸ばす
さわ子先生…
しっかりと手をつなぐ
609 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 23:19:03.03 ID:QmBMqUlnO [83/86]
私たちは
二人だけのものだった
大好きなさわ子先生に、やっと追いつけた気がした
先生の顔を見ながら最後の息を吐き出す
やっと笑ってくれた気がした
おわり
611 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 23:21:37.44 ID:QmBMqUlnO [84/86]
終わった…
とりあえず一言
ムギごめん…
673 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:01:54.72 ID:c6pJkWB4O [7/54]
では書いていきます
若干のロマンチック()と多量の甘々成分が含まれる予定です
あと、濡れ場はありますが澪梓のときみたいなエロエロな感じにはならないかも
相変わらずのゆっくり投下なので、気長にお待ちください
澪「It's automatic♪」
674 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:13:34.11 ID:c6pJkWB4O [8/54]
携帯電話のラジオから流れるメロディーに合わせて、一緒に歌詞を口ずさむ
それが波の音と溶け合いながら夜の海に消えていく
半月前よりも涼しくなった潮風が髪を撫でてる
少し騒ぎすぎたせいか、ちょっと喉が痛かった
675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:18:25.59 ID:c6pJkWB4O [9/54]
「澪さん」
感傷に浸っていたところで背後から名前を呼ばれた
ビックリして振り返ると…唯?
「あ、いまお姉ちゃんだと思ったでしょ?」
そう言って髪をアップにしてみせする
「憂か…ビックリさせるなよ」
「えへへ、ごめんなさい。眠れないんですか?」
「うん」
676 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:25:27.34 ID:c6pJkWB4O [10/54]
「みんなもうグッスリですよ」
携帯の時計に目をやった
すでに午前3時を回っている
私たちは8月21日の律の誕生日会を開くため、軽音部メンバーに和、憂、純を加えた8人でムギの別荘を訪れていた
「この前合宿したばっかじゃねーか!」
と律は駄々をこねたけど、他に良案もなかったからここに落ち着いたのだった
677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:29:35.77 ID:c6pJkWB4O [11/54]
「ホント、髪下ろすと唯にそっくりだよなぁ」
「ありがとうございます、えへへ」
あまり誉めたつもりはなかったけど、本人が喜んでるんだからいっか
「憂も眠れないのか?」
「枕が替わるとどうも…」
「唯のお腹を枕にしてやったら?」
「別の意味で眠れませんよ!」
どんな意味だよ
680 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:34:39.04 ID:c6pJkWB4O [12/54]
いつだったか律が
「憂、私の妹になってくれ!」
って言ってたけど、気持ちはよくわかる
聡を見て弟が欲しいとは思わないけど
「それ、なんて曲ですか?」
さっきとは別の曲がラジオから流れている
「なんだっけなー」
682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:41:52.18 ID:c6pJkWB4O [13/54]
海がありますか
海がありますか
あーあーあー、海が
あなたの街にはありますか
私の街には無かったけど、いま目の前にはあった
「いい歌詞ですね」
「だね」
684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:46:10.44 ID:c6pJkWB4O [14/54]
都会の空に
星をください
雲のすき間に
星をください
2人で一緒に空を見上げる
星はたくさんあった
「恋人同士だったら」
憂が照れた口調で言う
「あれが君の星だよ、とか言うんですよね?」
「いつの時代の恋人だよ」
685 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:50:40.26 ID:c6pJkWB4O [15/54]
「え!いまは言わないんですか!?」
「もし彼氏から言われた体温計で熱計ってやる」
「えぇ!澪さん彼氏いたことあるですか!?」
「ぐ…無いけど…」
「絶対モテと思うんですけどね」
「モテてる…女子高生に」
憂が思わず噴き出した
688 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:23:01.97 ID:c6pJkWB4O [18/54]
「クラスの子たちから羨ましがられます」
「なんて言って?」
「澪先輩と仲良くして貰えていいなぁ、って。澪さん綺麗でカッコイいですから」
「…恐縮です」
たまには可愛いと言われたい
「でもお姉ちゃん言ってました」
「なんて?」
「澪ちゃんはホントは甘えん坊なんだよ、って」
…悔しいけど正解
690 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:29:23.93 ID:c6pJkWB4O [19/54]
「甘え方がわからないんだよなぁ」
「照れ屋さんですからね」
それも正解
仮に彼氏ができたとしても、甘々な空気は作り出せない気がする
「憂は甘えさせるの上手そうだよな」
「お姉ちゃんのことですか?甘やかしてるつもりまないんですけど…」
「器大きすぎ…憂みたいな人が相手なら甘えれるかも」
691 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:36:34.97 ID:c6pJkWB4O [20/54]
「えへへ、嬉しいです」
一度でいいからこんな可愛い照れ笑いをしてみたいものだ
「まだ恥ずかしいですね…」
「ん?何が?」
「呼び捨てにされるの」
「自分から言い出したのに」
「えへへ」
みなさんともっと仲良くなりたいから、呼び捨てでいいです
誕生日会で憂が切り出すと、純もそれに同調した
名前の後ろの"ちゃん"、を取っただけなのに、それまでよりもずっと親密になれた気がした
692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:42:10.85 ID:c6pJkWB4O [21/54]
「唯はどんな感じで甘えるんだ?」
「うーん。アイスー、とか膝枕ー、とか」
「膝枕かぁ。よくママにして貰ってたなぁ」
「してあげましょうか?」
「え?いや、恥ずかしいからいいよ…」
「澪さん照れてる。可愛いです」
久しぶりに可愛いと言われ、さらに照れる
693 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:45:57.57 ID:c6pJkWB4O [22/54]
砂浜の上に憂が正座する
「はい。どうぞ澪さん」
「え、ホントにするのか?」
「はい」
そんなにキッパリ言われたら断れないじゃないか…
「じゃあ、ちょっとだけ…」
頭を唯の太ももに載せる
「うわー…」
「どうかしましたか?」
「これはヤバい…」
694 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:51:48.00 ID:c6pJkWB4O [23/54]
「何がですか?あんまり良くないですか?」
心配そうな声で憂が聞いてくる
「いや、逆…落ち着きすぎてヤバいんだ…」
「それなら良かった。いっぱい落ち着いてくださいね」
膝枕され、さらに頭を撫でられながら夜の海を見る
波の音がさっきまでとは違って聞こる
いつの間に憂と手をつないでいた
696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:58:52.69 ID:c6pJkWB4O [24/54]
いままでにあったいろんなことを話した
哀しかったことや、いま不安に思っていることも
憂はずっと髪を撫でながら聞いてくれた
目の前の海に包み込まれているような気分になってくる
「うい…」
自分でも驚くぐらい甘えた声
「どうしましたか?」
「だっこ…」
698 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:04:57.12 ID:c6pJkWB4O [25/54]
「はい。良いですよ」
どこまでも優しい声
私は起き上がり、憂の胸に顔をうずめた
そっと抱きしめる憂
ゆっくり背中をさすってくれる
「澪さん赤ちゃんみたいです」
憂が笑う
幼児退行というやつだろうか
ホントに赤ん坊になった気分
「うい…」
「どうしましたか?」
「おっぱい…」
700 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:09:57.75 ID:c6pJkWB4O [26/54]
「え?おっぱい出ませんよ?」
それは当たり前だ
「…吸いたいんですか?」
「…うん」
憂も赤ん坊をあやしている気分になっているのかもしれない
「…だめ?」
なぜか涙声になる私
その声が母性本能をくすぐったらしい
「恥ずかしいですけど…良いですよ」
「…うん」
702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:14:06.40 ID:c6pJkWB4O [27/54]
シャツの前をはだける憂
小さな膨らみが2つ
その一つに吸いつく
「…くすぐったいです」
それでも吸い続ける
「…美味しいですか?」
吸いながら頷く
ホントに泣きそうになってきた
703 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:20:41.96 ID:c6pJkWB4O [28/54]
普段どんなに強がっていても、やっぱり私には甘えさせてくれる人が必要だった
何も言わず、そして何も聞かずに…
さっきの曲が頭の中に流れる
It's automatic
側にいるだけで
愛しいなんて思わない
ただ必要なだけ
淋しいからじゃない
I just need you
いま私には憂が必要だった
704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:25:19.86 ID:c6pJkWB4O [29/54]
「うい…」
「どうしました?」
「呼んだだけ…」
クスッ、と笑う憂
「んー…」
意味不明な唸り声をあげてみる
「どうしました?」
「何でもない…」
さっきと同じ笑い方
707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:29:42.59 ID:c6pJkWB4O [30/54]
「うい…」
「なんですか?」
何度呼びかけても同じ優しさで返事をしてくれる
「ちゅー…」
「え?」
「したい…」
「え?え?」
「…だめ?」
「ほ、ほっぺたなら…」
「ほっぺじゃやだ…」
708 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:33:27.48 ID:c6pJkWB4O [31/54]
「えっと…唇ですか?」
「…だめ?」
「し、したことないから…」
「みおもない…」
ついに自分を名前で呼び始めてしまった
「み、澪さん?」
「ちゃん付けちゃやだ…」
「え、でも…」
「みおがいい…」
709 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:37:28.02 ID:c6pJkWB4O [32/54]
「えっと、えっと…じゃあいまだけ…」
「ずっと…」
「ふ、二人きりのときだけなら…」
「うん…」
「えっと…それで…キス…するんですか?」
「ちゅーだよ?」
「あ、はい…ちゅーするんですか?」
「…だめ?」
711 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:42:30.24 ID:c6pJkWB4O [33/54]
「わかりましたからそんな顔しないで下さい」
私はいまどんな顔になっているんだろう
「じゃあ…その…し、失礼します!」
丁寧に挨拶してから唇を重ねる
ギュッと憂を抱きしめた
唇が離れる
「ごめんねうい…」
「謝らないで下さい」
「うん…」
712 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:47:04.60 ID:c6pJkWB4O [34/54]
「うい…」
「なんですか?」
良かった
まだ優しい声のままだ
「もっと…」
「ちゅーですか?」
「うん…」
再び唇が重なる
憂の上唇に吸いつく
憂が微かに反応する
「うい…」
「なんですか?」
「さわって…?」
713 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:01:03.57 ID:c6pJkWB4O [35/54]
「どこをですか?」
「…むね」
「…自分のはおっぱいって言わないんですね」
「…恥ずかしいもん」
「私だって恥ずしかったんですけど…」
「…ごめんね」
叱られて泣く子供のような声で謝る
クスッ
また憂が笑う
714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:04:11.59 ID:c6pJkWB4O [36/54]
「そういうこと…してみたいんですか?」
「…ちょっとだけ」
「ホントにちょっとだけですよ?」
「…うん」
そう言って自分のシャツをはだける
「え?直接ですか!?」
「みおも直接さわったよ?」
「そうですけど…」
716 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:07:39.10 ID:c6pJkWB4O [37/54]
「………」
「お願いですからその顔は止めて下さい!」
また泣きそうな顔になっていたんだろう
「じゃあ…触りますね…」
「…うん」
憂の手がそっと乳房を覆う
「ん…」
「え?え?」
「やめちゃやだ…」
717 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:13:22.37 ID:c6pJkWB4O [38/54]
「だって澪さ…みおが変な声だすから…」
「だって…気持ちよかったから…」
「そ、そうなんですか…?」
「うん…」
ラジオが止まる
携帯の充電が切れたみたいだ
波の音だけが私たちを包む
718 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:18:24.61 ID:c6pJkWB4O [39/54]
「もっと…して欲しいですか?」
「うん…」
「私も一応、その、高校2年生なので…」
「…?」
「その…そういう気分になっちゃうかもしれません…」
「うん…いいよ」
憂の頬にキスする
「ういに…いっぱい触ってほしい」
719 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:23:27.78 ID:c6pJkWB4O [40/54]
憂と見つめ合う
先にキスしてきたのは憂のほうだった
憂の声と同じで優しいキス
ゆっくりと私のシャツを脱がせた
そして脆く壊れやすいものを扱うような手つきで私の乳房を揉む
「…ん」
人差し指で乳首を弄る
「…ぁ…んん」
722 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:27:52.21 ID:c6pJkWB4O [41/54]
「痛くないですか?」
「…大丈夫だよ」
さっき私がしたみたいに、乳首に吸いく
「…ゃ…んッ」
憂のシャンプーの香りがする
とても甘い香り
「…美味しい?」
無言で頷く
723 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:33:15.86 ID:c6pJkWB4O [42/54]
「うい…」
「なんですか?」
「ちゅー…」
私の求める通りにしてくれる
「えっと…どこまで平気ですか?」
「…?」
「だからその…どこまで…しても平気ですか?」
憂の瞳が潤んでいる
私の瞳も同じきっとなんだろう
「ういのしたいこと全部していいよ…」
本気でそう思った
724 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:40:15.15 ID:c6pJkWB4O [43/54]
「えっとじゃあ…痛かったらちゃんと言って下さいね?」
「…うん」
少しのあいだ何かに迷うような表情をしていたけど、やがて私のジーンズを脱がし始めた
腰を浮かすことで私もそれを手伝った
「えっと…下着はどうしますか?」
「ういに任せる…」
「砂…入っちゃいませんか?」
725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:44:40.74 ID:c6pJkWB4O [44/54]
砂浜でこんなことした経験なんて無いんだから(砂浜に限らないけど…)、聞かれてもわからない
「たぶん大丈夫…かな?」
曖昧に答える
「でも、傷とか付いちゃった大変だから…」
こんなときでも生真面目な憂
「下着はこのままで」
「うん。ういの好きにして」
727 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:00:35.14 ID:c6pJkWB4O [45/54]
私の後ろに回り込み、背中から抱きしめる
首筋にキスされると、それだけで鳥肌が立った
「あとで一緒にお風呂はいろ?」
また甘えてみる
「はい。良いですよ」
浴室でもしてほしいな、ってちょっとだけ思った
「触りますよ?」
「聞かないで…」
憂の手が下着の中に入ってくる
728 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:06:05.93 ID:c6pJkWB4O [46/54]
「…ハァ…ん…ふ…」
憂の手がぎこちなく動く
「うい…ん…ういぃ…」
「気持ち…いいですか?」
「…聞かないで」
憂の指が動くたびに、股関からイヤらしい音が聞こえてくる
「もっと…してほしいですか?」
「え…?」
729 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:10:03.66 ID:c6pJkWB4O [47/54]
「もっと…触りってほしいですか?」
「そんなこと聞かないで…」
「言わなきゃ…止めちゃいます」
「…え?うい?」
「止めて欲しいんですか?」
「え…えっと…止めないでほしい…」
憂の動きが強く大きくなる
730 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:16:26.07 ID:c6pJkWB4O [48/54]
そういう気持ちになっちゃうかもしれません…
…私が想像してたのとはだいぶ違ったようだった
「ハァ…ハァ…ぁン…んん…」
憂によって激しい快楽を与えられながら、少し考えてみる
捕まってしまったのはどちらなのだろうか?
なんとなくだけど、自分からクモの巣に飛び込んでしまったような気がする
731 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:22:47.35 ID:c6pJkWB4O [49/54]
「みお…」
憂が名前を呼んでくれる
「うい…ぁン…イっちゃうよぉ…」
「イっても良いですよ…」
「ハ…ァア…ういも…気持ちよくしてあげたい…」
「じゃああとで交代ですね」
クスッ
いままでより少しだけ悪戯っぽく笑った
732 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:27:11.64 ID:c6pJkWB4O [50/54]
「うい…イっ…ちゃう…イっちゃうよぉ!」
気が付くと自分でも腰を動かしていた
憂の動きがさらに早くなる
私のために、こんなにいっぱいしてくれている
愛おしくて何度も名前を呼ぶ
「うい…うい!」
「みお!」
733 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:36:45.72 ID:c6pJkWB4O [51/54]
「ぁ…んぅ!!!!」
喜びが逃げていかないように両脚を閉じる
憂から与えられたら快楽を一滴もこぼしたくなかった
痙攣を始めた私の身体を憂が抱きしめてくれた
「ハァ…ハァ…うい?」
呼吸を整えながら名前を呼ぶ
「なんですか?」
自分だって疲れているはずなのに、やっぱり優しく答えてくれる
「ちゅー…」
「甘えん坊」
そして優しくキスしてくれる
735 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:42:50.08 ID:c6pJkWB4O [52/54]
「可愛いかったです、みお」
「ほんと?」
「はい」
可愛いって言ってくれる…
憂は立ち上がるり、膝が濡れるくらいまで海に入った
「ちょっと冷たいです」
月明かりが波に反射してキラキラ輝く
737 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:52:11.98 ID:c6pJkWB4O [53/54]
私も同じ場所までいき、また抱きしめあう
2人で空を見上げた
「あの小さくて可愛いのがういの星」
一番高い場所を指差しながら言う
「素敵ですね」
照れたように微笑む
薄れていく夜の中、お互いを抱きしめた続けた
私たちの街には無い、大きな海に撫でられながら
おわり
738 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:54:07.42 ID:c6pJkWB4O [54/54]
終わった
やっぱい憂攻めは難易度高いな…
かなり強引にストーリー展開させてしまった
卒業記念だから
そう言ってシャンパンのコルクを抜く
乾杯しただけなのに、何だか大人になった気分
だけど…
本当はもう少し高校生でいたかった
さわ子先生の姿を目で追い続けていたかった
523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:11:08.27 ID:QmBMqUlnO [30/86]
グラスを持った先生と目が合う
私の気持ちをすべて見透かされているような気持ちになって、顔が熱くなった
「ムギちゃんが一番綺麗になったね」
最高の褒め言葉
「さわ子先生のほうがずっとずっと綺麗です!」
少し怒ったような口調になってしまったけど、それは私の本心だった
525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:16:31.87 ID:QmBMqUlnO [31/86]
「ねぇムギちゃん?」
「なんでしょう?」
「私のこと好き?」
「え!?」
質問の意図がわからず絶句してしまった
「えっと、それは…」
俯いたままでグラスを弄る私
「好き?」
思い切って顔をあげると先生に向かって叫んだ
「好きです!ずっと大好きでした!」
527 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:22:15.32 ID:QmBMqUlnO [32/86]
言い終わった瞬間、涙が溢れた
さっきまで大人になった気分だったのに、いまは子供のように泣きじゃくっている
「ありがと」
どこまでも優しい微笑み
「私もムギちゃん大好きだよ」
「…ホントですか?」
「ひどーい!先生を疑うの?」
今度は悪戯っぽい微笑み
528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:26:39.66 ID:QmBMqUlnO [33/86]
「いえ、その…ごめんなさい!」
「ウフフ、ウソウソ」
そう言って私の隣に座り直す
「…………」
緊張して身体が堅くなる
でもそれ以上に嬉しかった
一番大好きな人の隣で呼吸をしている
それだけで充分幸せだった
530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:30:51.98 ID:QmBMqUlnO [34/86]
「手、つなごっか?」
先生が甘く問いかける
「あ、はい!」
ブラウスで右の手のひらを擦ると、先生に差し出した
その手を優しい温もりが包み込む
また涙が溢れる
自分はいま世界で一番幸せだと、本気で思った
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:36:35.04 ID:QmBMqUlnO [35/86]
触れ合った肩と手のひらからさわ子先生の体温が伝わってくる
それを自分のものにしたくて、繋がれた手に左手を添えた
温かい両手
心の中はもっともっと温かかった
「ムギちゃん」
「こっち向いて」
先生と視線が交わる
私は自分から目を閉じていた
唇からも先生の体温が伝わってきた
532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:40:44.46 ID:QmBMqUlnO [36/86]
「さわ子先生…大好きです」
「うん、私もだよ」
「先生!」
さわ子先生に抱きつく
はしたないと思われちゃったかな?
ちょっと心配だったけど、先生は何も言わずに抱きしめてくれた
優しく優しく、私の背中と頭を撫でる
533 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:47:28.15 ID:QmBMqUlnO [37/86]
「ムギちゃん」
「はい?」
「ベッドいこっか」
そう聞かれた私は、一瞬の躊躇もなく答えた
「はい…」
先生に手を引かれベッドへと誘導される
本当はお姫様だっこして欲しかったけど、女性同士だから諦めた
「良いの、ムギちゃん?」
「…はい」
ベッドに仰向けになりながら、私は精一杯の気持ちを込めて頷いた
534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:00:22.91 ID:QmBMqUlnO [38/86]
先生の綺麗な指がブラウスのボタンを外す
1つ外されるたびに鼓動が早まる
前がはだけられお気に入りのブラジャーが露わになった
そのままブラウスを脱がされ、次にスカート…
「自分でホック外せる?」
無言で頷き言われた通りにした
胸を隠していた存在が取り除かれ、恥ずかしさが込み上げてくる
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:06:28.46 ID:QmBMqUlnO [39/86]
「綺麗!」
またさわ子先生に誉められた
今度は激しいキス
そして耳から顎、そして首筋を柔らかい舌でキレイにしてくれた
先生に抱きつき吐息を漏らす
私のすべてを先生のものにして欲しかった
舌が鎖骨を通り乳首へ
ギュッ、と力を込めて先生の身体を抱きしめた
537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:10:33.26 ID:QmBMqUlnO [40/86]
「ん…先生…」
「気持ちいい?」
「はい…あ…」
好きなことして下い
そう言いかけたけど、こんどこそ"はしたない"と思われそうだったから堪えた
どんどん敏感になっていく身体
それに比例するように満たされていく心
538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 19:15:41.78 ID:QmBMqUlnO [41/86]
「可愛いよムギちゃん」
先生は何度も言ってくれた
上半身を丹念に舐められ、そして撫でなれた
先生に触れられたことのある部分がどんどん増えていく
それがとても嬉しかった
「また自分で脱げる?」
その言葉が何を指しているのかわかったから、また無言で頷いた
539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:20:08.73 ID:QmBMqUlnO [42/86]
最後の一枚を脱ぎ、生まれたままの姿になる
ゆっくりと開かれる両脚
「自分で触ったことある?」
「え?いえ、あの…」
「あるんだぁ」
「ご、ごめんなさい…」
「誰のこと考えながら?」
虐められているような気がしたけど、嫌な気分にはならなかった
「さわ子先生です…」
「ホントにぃ?」
「本当です!」
540 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:25:57.36 ID:QmBMqUlnO [43/86]
私の大声に驚く先生
「ごめんね、ムギちゃん」
お詫びにキスをくれた
そして指を舐めると、一番敏感な場所を撫でる
「ふ…ぅん…ぁ…」
自分で触りながら想像していた場面
思い描いていたより何倍も気持ちいい
何倍も幸せになれる
542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:29:54.58 ID:QmBMqUlnO [44/86]
「イき…そうです…」
「もうイっちゃうの?」
「だって…だって…」
「イきたい?」
無言で何度も頷く
でも私が絶頂を迎えそうになるたび、先生は動きを止める
「イジワルしないで下さい…」
声を詰まらせながら哀願する
544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:35:40.84 ID:QmBMqUlnO [45/86]
「まだダメだよ」
やっぱり虐められている
でも…
それが快感を大きくしていること気付く
「舐めてあげるね」
私が頷く間もなく、顔を股関へと移動させる
ヘンな匂いしてないかな…
汚い形してないかな…
そんな考えが頭の中をよぎる
545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:41:04.30 ID:QmBMqUlnO [46/86]
だから
「ここも綺麗だよ」
その言葉に救われた気持ちになる
小さくて柔らかいさわ子先生の舌
それが細かく動くたびに、大小の波が私の身体を揺らした
「んん!はぁ…ぅ…ん!」
また何度も絶頂を迎えそうになる
そしてそのたびに、先生は動きを止める
547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:47:43.25 ID:QmBMqUlnO [47/86]
「せん…せい…ハァ…おかしくなりそうです…」
「じゃあちゃんとお願いしてごらん?」
「イかせて…下さい…」
「うん、じゃあ入れてあげるね」
「はい…」
先生と一つになれる…
叶わないと思っていたのに…
幸せすぎてまた泣いてしまった
548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:00:34.41 ID:QmBMqUlnO [48/86]
「怖い?」
私の涙が先生を勘違いさせてしまったみたいだった
慌てて首を横に振る
「違うんです!嬉しくて…」
先生はちょっとだけ不思議そうな顔したけど、すぐに微笑んだ
「幸せ?」
「はい…」
「んー!ムギちゃん可愛いすぎっ!」
キツく抱きしめられる
この人のために何でもしたいと思った
この人に喜んで貰えるなら、どんなことでもしたかった
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:06:09.52 ID:QmBMqUlnO [49/86]
先生の指が入り口の辺りで動く
そして何かをかき分けるように中に入ってきた
キツく閉じられた部分を押し広げるように中へ中へと入ってくる
痛みに呻き声が漏れる
たけど先生のためだったら、それに耐えるくらいわけもなかった
「大丈夫?痛くない?」
先生の優しさにまた涙ぐむ
「大…丈夫です…」
先生に心配をかけたくない一心で声を絞り出した
550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:09:57.43 ID:QmBMqUlnO [50/86]
「ムギちゃん大好き」
「私も…さわ子先生が大好きです…」
「何でも言うこと聞いてくれる?」
「はい…」
痛みよりも大きな喜悦を身体全体で感じながら、先生の問いかけに答える
「約束だよ?」
「はい…」
554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:14:44.81 ID:QmBMqUlnO [51/86]
「ほら、もうイっても良いんだよ?」
「ハァ…ハァ…ん…くぅ…」
両手でシーツを掴む
身体が弾け飛びそうになる
「先生!さわ子先生!」
身体がベッドの中へと沈んでいくような感覚が全身を包み込んだ
555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:20:26.27 ID:QmBMqUlnO [52/86]
最初に音が消えた
そして温かい光と空気に包みまれたような感覚
さわ子先生以外のすべてが世界から消えてしまったように思えた
ゆっくりと引いてゆく波
瞳が濡れていることに気付いた
「さわ子先生…」
呟いてみる
温かなものが右手を包む
その温もりが逃げてしまわないように、何度も何度も名前を呟いた
556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:25:08.78 ID:QmBMqUlnO [53/86]
余韻の中で目を開ける
さわ子先生の顔
安心して再び目を閉じる
頬を撫でられる感触
「ムギちゃん」
「…はい」
「大好き」
「私もです…」
「さっきの約束、忘れちゃダメだよ?」
「え…?」
「何でも言うこと聞いてくれるって」
「…忘れません、絶対…」
だって本気の約束だったから
558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:30:30.68 ID:QmBMqUlnO [54/86]
「時間大丈夫?」
「あ、何時でしょう?」
「もうすぐ10時」
「帰らなきゃ…」
思いっきり残念そうな声
「来週月曜日にまたいらっしゃい」
「はい」
「一週間なんてすぐだよ。そんな顔しないの!」
きっととびきり残念そうな顔してたんだろうな
先生を困らせないように、もっといい子になりたかった
559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:36:23.13 ID:QmBMqUlnO [55/86]
やっぱり一週間は長かった
先生のことを考えるたびに身体が熱くなった
でも、自分で触るのは止めておいた
だって我慢すれば
きっとあの日より何倍も幸せになれるはずだったから
お部屋のカレンダーに付けたハートマークを1日に何度も見返す
そしてそのたびに時間の流れる遅さを呪った
560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:42:05.10 ID:QmBMqUlnO [56/86]
約束の日は朝5時に目が覚めてしまった
読書をしてもピアノを引いても、頭の中はさわ子先生でいっぱいだった
着ていくお洋服と下着を2時間かけて選んだ
そしてそれを脱がされる場面を思い描き、身体全体を熱くした
やっと時間が私に追いつき、先生のお部屋へと向かう
561 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:49:21.50 ID:QmBMqUlnO [57/86]
インターホンを押すと先生の声が返ってくる
想像で補っていたより何倍も綺麗で艶っぽい声
中に招き入れられ玄関で抱きしめ合う
何度もキスを交わす
そしてその場で服と下着を脱がされた
立ったままの私を先生が弄ぶ
私をキッチンに座らせると両脚の間に跪きく
そして、先生の手によって少女ではなくなってしまった部分に吸い付いた
562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:00:46.48 ID:QmBMqUlnO [58/86]
「は…あぁ…先生…」
我慢し続けていた身体はすぐに反応を示した
先生の髪を撫でながら情欲のままに快楽を受け入れた
私が果ててしまうとベッドへ誘い、何度も絶頂に導いた
初めての日より遥かに大きな喜悦を味わいながら、すべてを先生に委ねた
「何でも言うこと聞いてくれる?」
「…はい」
「絶対だよ?」
「…絶対です」
563 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:04:24.37 ID:QmBMqUlnO [59/86]
同じやりとりを何度も繰り返す
疲れ果ててしまった私がベッドから起き上がれずにいると
「ムギちゃん、お願いがあるの」
少し申しわけなさそう顔で言った
「そんな顔しないで下さい。私にできることであれば何でも」
「ありがとー!実は手伝って欲しいことがあるの」
「はい、なんでしょうか?」
564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:08:28.44 ID:QmBMqUlnO [60/86]
「これ付けて?」
丸められたら布のような物を差し出す
手に取り広げてみる
「アイマスク…ですか…」
胸が高鳴る
そういうこともしてみたいって、ほんのちょっとだけ思ってたから
「うん。最初は怖いかもしれないけどすぐに慣れるから」
「…はい…先生のためなら」
565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:13:04.25 ID:QmBMqUlnO [61/86]
「ありがと!ムギちゃん大好き!」
「ふふ。私も大好きです」
渡されたアイマスクを付ける
さわ子先生の顔を見れないのは少し残念だった
「じゃあ入って貰うね」
「え?」
言葉の意味がわからず聞き返す
だけど先生は答えてくれない
数秒後にドアが開き、聞いたことのない声がした
男の人の野太い声だった
567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:16:35.79 ID:QmBMqUlnO [62/86]
「え?え?」
戸惑いながら、毛布で身体を隠す
そしてアイマスクに手をかけた
「あ、ムギちゃん!」
先生の声に手が止まる
「外しちゃダメ」
「だって…だって…」
「うおー、超可愛いじゃん!」
野太い声が部屋中に響く
570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:20:59.71 ID:QmBMqUlnO [63/86]
「先生…この方は…?」
「先生のお友達よ」
「こんばんはー」
「………はい」
「この人にね」
先生が口を開く
「先生がムギちゃんにしたのと同じようなことさせてあげて欲しいの」
「でも…そんなの…」
身体が震えてくる
「約束したでしょう?」
「…え?」
「何でも言うこと聞いてくれるって」
575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:26:30.73 ID:QmBMqUlnO [64/86]
「そんなの…そんなの…」
恐怖で口が回らない
「約束破るの?」
「…………」
「ムギちゃんのこと嫌いになっちゃうなー」
「そんなのイヤです!」
「じゃあちゃんと言うこと聞いて?ね?」
それでも返事をするのはためらわれた
「ムギちゃん…」
肩を落とすような声
それを聞いた私は、ほとんど無意識に言っていた
「や、やります!やり…ます…」
576 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:30:59.00 ID:QmBMqUlnO [65/86]
男の人に触れられるのは怖かった
だけど…
先生に嫌われるのはもっと怖かった
「ありがとムギちゃん!大好き!」
そう言って私の頭を撫でる
そして小声で男の人に話しかける
「じゃあ、終わったらメールして」
「オッケー」
「中に出さないでね」
「わかってるって」
「フェラも止めといったほうがいいかも。たぶん噛まれるわよ?」
「ひー、おっかねー」
578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:35:08.64 ID:QmBMqUlnO [66/86]
ドアが開けられ、そして閉じられたら
毛布にくるまって震え続ける私
「ムギちゃんって言うんだー可愛いねー」
野太いのに軽い声
ガサガサした手のひらが私の腕に触れた
「………ッ!!」
思わずに振り払う
「あー、いいのムギちゃん?さわ子先生に嫌われるよ?」
ビクッ、と身体が反応する
579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:39:19.63 ID:QmBMqUlnO [67/86]
「…ごめんなさい」
うなだれたまま謝る
「なんか気分悪くなったなー」
「ご、ごめんなさい!もうしませんから!」
「うーん」
嘲笑まじりの声
「じゃあ、して下さいって言えたら許してあげる」
「……………ホントですか?」
アイマスクは涙でグシュグショになっている
582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:00:37.26 ID:QmBMqUlnO [68/86]
「して下さい…」
「聞こえないんだけどー」
「して下さい!して!…下さい…」
「仕方ないなー、ってかムギちゃんスケベだね!」
屈辱感で頭がクラクラする
慌てて先生の顔を思い浮かべる
(さわ子先生…)
さわ子先生ならきっと
私の身体を綺麗にしてくれるハズだよね…
全身を舌で拭って幸せな気持ちにしてくれるよね…
祈るような気持ちで自分自信に問いかけた
585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:08:06.53 ID:QmBMqUlnO [69/86]
荒々しく毛布をはぎ取られる
仰向けになるよう命じられ、言われた通りにする
…さわ子先生のために
衣擦れの音で男の人が服を脱いでいるのがわかった
その音が止むとゴツゴツした腕に抱きすくめられ、唇を吸われる
嫌悪感と不快感
歯を食いしばって耐える
ただ荒々しいだけの愛撫が続く
現実から逃避するために軽音部のみんなのことを考える
だけどすぐ止めた
そんなことのために思いだすのは、彼女たちに失礼だったから
586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:14:02.52 ID:QmBMqUlnO [70/86]
両脚を大きく広げられると、熱くて固いものが身体の中に入ってきた
それが何なのかは考えないようにした
男の人の息づかいが荒くなる
出たり入ったりする何かがさらに熱をおびる
下卑た声で何かを叫ぶ
そして私からそれを抜き取ると、お腹の上に熱い液体を振りまいた
しばらくして再び衣擦れの音
その音でお手伝いが終わったこを知った
587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:19:33.67 ID:QmBMqUlnO [71/86]
ドアが閉まる音がしたからアイマスクを外した
さわ子先生が戻ってくるまでに泣き止みたかったから
心配をかけたくない…
わがままだって思われたくない…
嫌われるたくない…
再びドアが開く
さわ子先生の声
「おつかれー」
「…はい」
「ほら、早くシャワー浴びちゃいな?」
「…洗ってくれますか?」
「あ、ごめーん!ちょっと疲れちゃってるから」
「…いえ、大丈夫です」
588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:25:31.72 ID:QmBMqUlnO [72/86]
一人でシャワーを浴びながらスポンジで身体をこする
肌がどんどん真っ赤になる
吐き気がしたけど、浴室を汚したくなかったから我慢した
身体は汚いままのように思えたけど、先生に心配かけたくないからお湯を止めた
浴室から出ると、テレビを観ている先生にお礼をいった
「…シャワー…ありがとうございました」
「うん。早く帰らないと怒られてちゃうわよ?」
先生はこちらを向いてはくれない
「先生…」
「なーに?」
「大好きです…」
589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:30:04.32 ID:QmBMqUlnO [73/86]
やっとこちらを向いてくれた
そして手招きする
近付いた私を抱き寄せキスしてくれた
「私もムギちゃん大好き」
やっと笑顔になれた
「来週の月曜日もお願いできる?」
「……はい。先生のためなら」
その答えに頷くと、もう一番キスしてくれた
それだけで汚れが洗い流されたような気がした
592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:36:41.38 ID:QmBMqUlnO [74/86]
それから毎週月曜日は、先生のお部屋にお邪魔するようになった
最初に先生に気持ちよくして貰ったあと、先生のお手伝いをした
いろいろな男の人がいることを知った
ゴツゴツした人、ブヨブヨした人
汗臭い人、香水臭い人
小指の無い人もいた
指を絡ませるようして手を握られたとき、それに気付いた
障害を持っている人なんだな、と思った
だから他の女の人とは、私にしているようなことができないんだ
さわ子先生はそういう人たちの手助けをしている
そのお手伝いをしている自分が、とても誇らしかった
594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:42:04.58 ID:QmBMqUlnO [75/86]
ズルいとは思ったけど演技することも覚えた
気持ち良さそうな声を出すと男の人が果てるのが早くなる
早くさわ子先生に戻ってきて貰いたかったから、頑張って演技した
半年がすぎると、声に聞き覚えのある男の人が増えてきた
「ムギちゃんが頑張ってるからよ」
そう、さわ子先生に誉められた
誉められると、もっともっと期待に応えたくなった
596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:49:19.61 ID:QmBMqUlnO [76/86]
高校のときの物理の先生に似た声もあった
他にも体育と歴史と…
それから教頭先生
だけど声の主が誰であろうと、もうどうでも良かった
さわ子先生から誉めて貰いたいだけだった
だけど徐々に、先生から触れて貰える時間は減っていった
嫌われたのかな…
直接聞く勇気の無い私は、その分お手伝いを頑張った
599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 22:55:11.34 ID:QmBMqUlnO [77/86]
一年が過ぎ、また桜の季節がやってきた
もう3ヵ月くらい先生から触れて貰っていない
お手伝いを済ませたあとで溜まっていた食器を洗う
勇気を振り絞った
「私のこと好きですか?」
「ん?あぁ、大好きよ」
「………」
「それ終わったら肩揉んでー」
「はい」
…あぁ
先生は遠いところに行ってしまった
追いかけなきゃ
私は先生のものなんだから
601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 23:00:14.01 ID:QmBMqUlnO [78/86]
食器を洗い終わり先生の後ろに立つ
「強めにお願いねー」
「はい」
もう一番私を見て欲しかった
笑って欲しかった
身体中を綺麗にして欲しかった
だから追いかけなきゃ
両手を振り上げる
そして
握りしめた包丁を一気に振り下ろした
603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 23:04:40.46 ID:QmBMqUlnO [79/86]
先生が何か叫んでいる
構わずに振り下ろす
何度も何度も…
先生の血
綺麗な赤色だった
こんなに綺麗な血の持ち主が、悪い人なわけがない
私の大好きなさわ子先生は、やっぱり綺麗な人だったんだ
先生が床に崩れ落ちる
血が水たまりをつくる
私は全裸になり、その真ん中に跪いた
605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 23:09:05.61 ID:QmBMqUlnO [80/86]
先生の血で全身を洗い流す
汚れた私の身体を綺麗にして欲しかった
血にまみれた手を股間にあてがう
先生に触って貰っているような気持ちになる
手を動かし続けた
最初はゆっくり
だんだんと早く
一番汚れている部分は、一番丁寧に洗わなきゃ
606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 23:12:36.49 ID:QmBMqUlnO [81/86]
絶頂がせり上がってくる
「先生!さわ子先生!」
懸命に名前を呼んだ
早く先生に追いつきたかった
全身を覆う波
今までで一番大きな波
先生の血の中でその波に包まれながら
私は
左の首筋に包丁の刃を走らせた
607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 23:16:15.43 ID:QmBMqUlnO [82/86]
ギターの弦が切れるような音がしたあと、首筋から血が噴き出した
先生と同じ色
良かった…
私も綺麗なままでいられたんだ
先生の血と私の血が混ざり合い、溶け合う
大きくなっていく水たまりの中に身体を横たえ、懸命に手を伸ばす
さわ子先生…
しっかりと手をつなぐ
609 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 23:19:03.03 ID:QmBMqUlnO [83/86]
私たちは
二人だけのものだった
大好きなさわ子先生に、やっと追いつけた気がした
先生の顔を見ながら最後の息を吐き出す
やっと笑ってくれた気がした
おわり
611 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 23:21:37.44 ID:QmBMqUlnO [84/86]
終わった…
とりあえず一言
ムギごめん…
673 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:01:54.72 ID:c6pJkWB4O [7/54]
では書いていきます
若干のロマンチック()と多量の甘々成分が含まれる予定です
あと、濡れ場はありますが澪梓のときみたいなエロエロな感じにはならないかも
相変わらずのゆっくり投下なので、気長にお待ちください
澪「It's automatic♪」
674 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:13:34.11 ID:c6pJkWB4O [8/54]
携帯電話のラジオから流れるメロディーに合わせて、一緒に歌詞を口ずさむ
それが波の音と溶け合いながら夜の海に消えていく
半月前よりも涼しくなった潮風が髪を撫でてる
少し騒ぎすぎたせいか、ちょっと喉が痛かった
675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:18:25.59 ID:c6pJkWB4O [9/54]
「澪さん」
感傷に浸っていたところで背後から名前を呼ばれた
ビックリして振り返ると…唯?
「あ、いまお姉ちゃんだと思ったでしょ?」
そう言って髪をアップにしてみせする
「憂か…ビックリさせるなよ」
「えへへ、ごめんなさい。眠れないんですか?」
「うん」
676 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:25:27.34 ID:c6pJkWB4O [10/54]
「みんなもうグッスリですよ」
携帯の時計に目をやった
すでに午前3時を回っている
私たちは8月21日の律の誕生日会を開くため、軽音部メンバーに和、憂、純を加えた8人でムギの別荘を訪れていた
「この前合宿したばっかじゃねーか!」
と律は駄々をこねたけど、他に良案もなかったからここに落ち着いたのだった
677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:29:35.77 ID:c6pJkWB4O [11/54]
「ホント、髪下ろすと唯にそっくりだよなぁ」
「ありがとうございます、えへへ」
あまり誉めたつもりはなかったけど、本人が喜んでるんだからいっか
「憂も眠れないのか?」
「枕が替わるとどうも…」
「唯のお腹を枕にしてやったら?」
「別の意味で眠れませんよ!」
どんな意味だよ
680 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:34:39.04 ID:c6pJkWB4O [12/54]
いつだったか律が
「憂、私の妹になってくれ!」
って言ってたけど、気持ちはよくわかる
聡を見て弟が欲しいとは思わないけど
「それ、なんて曲ですか?」
さっきとは別の曲がラジオから流れている
「なんだっけなー」
682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:41:52.18 ID:c6pJkWB4O [13/54]
海がありますか
海がありますか
あーあーあー、海が
あなたの街にはありますか
私の街には無かったけど、いま目の前にはあった
「いい歌詞ですね」
「だね」
684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:46:10.44 ID:c6pJkWB4O [14/54]
都会の空に
星をください
雲のすき間に
星をください
2人で一緒に空を見上げる
星はたくさんあった
「恋人同士だったら」
憂が照れた口調で言う
「あれが君の星だよ、とか言うんですよね?」
「いつの時代の恋人だよ」
685 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:50:40.26 ID:c6pJkWB4O [15/54]
「え!いまは言わないんですか!?」
「もし彼氏から言われた体温計で熱計ってやる」
「えぇ!澪さん彼氏いたことあるですか!?」
「ぐ…無いけど…」
「絶対モテと思うんですけどね」
「モテてる…女子高生に」
憂が思わず噴き出した
688 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:23:01.97 ID:c6pJkWB4O [18/54]
「クラスの子たちから羨ましがられます」
「なんて言って?」
「澪先輩と仲良くして貰えていいなぁ、って。澪さん綺麗でカッコイいですから」
「…恐縮です」
たまには可愛いと言われたい
「でもお姉ちゃん言ってました」
「なんて?」
「澪ちゃんはホントは甘えん坊なんだよ、って」
…悔しいけど正解
690 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:29:23.93 ID:c6pJkWB4O [19/54]
「甘え方がわからないんだよなぁ」
「照れ屋さんですからね」
それも正解
仮に彼氏ができたとしても、甘々な空気は作り出せない気がする
「憂は甘えさせるの上手そうだよな」
「お姉ちゃんのことですか?甘やかしてるつもりまないんですけど…」
「器大きすぎ…憂みたいな人が相手なら甘えれるかも」
691 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:36:34.97 ID:c6pJkWB4O [20/54]
「えへへ、嬉しいです」
一度でいいからこんな可愛い照れ笑いをしてみたいものだ
「まだ恥ずかしいですね…」
「ん?何が?」
「呼び捨てにされるの」
「自分から言い出したのに」
「えへへ」
みなさんともっと仲良くなりたいから、呼び捨てでいいです
誕生日会で憂が切り出すと、純もそれに同調した
名前の後ろの"ちゃん"、を取っただけなのに、それまでよりもずっと親密になれた気がした
692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:42:10.85 ID:c6pJkWB4O [21/54]
「唯はどんな感じで甘えるんだ?」
「うーん。アイスー、とか膝枕ー、とか」
「膝枕かぁ。よくママにして貰ってたなぁ」
「してあげましょうか?」
「え?いや、恥ずかしいからいいよ…」
「澪さん照れてる。可愛いです」
久しぶりに可愛いと言われ、さらに照れる
693 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:45:57.57 ID:c6pJkWB4O [22/54]
砂浜の上に憂が正座する
「はい。どうぞ澪さん」
「え、ホントにするのか?」
「はい」
そんなにキッパリ言われたら断れないじゃないか…
「じゃあ、ちょっとだけ…」
頭を唯の太ももに載せる
「うわー…」
「どうかしましたか?」
「これはヤバい…」
694 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:51:48.00 ID:c6pJkWB4O [23/54]
「何がですか?あんまり良くないですか?」
心配そうな声で憂が聞いてくる
「いや、逆…落ち着きすぎてヤバいんだ…」
「それなら良かった。いっぱい落ち着いてくださいね」
膝枕され、さらに頭を撫でられながら夜の海を見る
波の音がさっきまでとは違って聞こる
いつの間に憂と手をつないでいた
696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:58:52.69 ID:c6pJkWB4O [24/54]
いままでにあったいろんなことを話した
哀しかったことや、いま不安に思っていることも
憂はずっと髪を撫でながら聞いてくれた
目の前の海に包み込まれているような気分になってくる
「うい…」
自分でも驚くぐらい甘えた声
「どうしましたか?」
「だっこ…」
698 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:04:57.12 ID:c6pJkWB4O [25/54]
「はい。良いですよ」
どこまでも優しい声
私は起き上がり、憂の胸に顔をうずめた
そっと抱きしめる憂
ゆっくり背中をさすってくれる
「澪さん赤ちゃんみたいです」
憂が笑う
幼児退行というやつだろうか
ホントに赤ん坊になった気分
「うい…」
「どうしましたか?」
「おっぱい…」
700 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:09:57.75 ID:c6pJkWB4O [26/54]
「え?おっぱい出ませんよ?」
それは当たり前だ
「…吸いたいんですか?」
「…うん」
憂も赤ん坊をあやしている気分になっているのかもしれない
「…だめ?」
なぜか涙声になる私
その声が母性本能をくすぐったらしい
「恥ずかしいですけど…良いですよ」
「…うん」
702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:14:06.40 ID:c6pJkWB4O [27/54]
シャツの前をはだける憂
小さな膨らみが2つ
その一つに吸いつく
「…くすぐったいです」
それでも吸い続ける
「…美味しいですか?」
吸いながら頷く
ホントに泣きそうになってきた
703 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:20:41.96 ID:c6pJkWB4O [28/54]
普段どんなに強がっていても、やっぱり私には甘えさせてくれる人が必要だった
何も言わず、そして何も聞かずに…
さっきの曲が頭の中に流れる
It's automatic
側にいるだけで
愛しいなんて思わない
ただ必要なだけ
淋しいからじゃない
I just need you
いま私には憂が必要だった
704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:25:19.86 ID:c6pJkWB4O [29/54]
「うい…」
「どうしました?」
「呼んだだけ…」
クスッ、と笑う憂
「んー…」
意味不明な唸り声をあげてみる
「どうしました?」
「何でもない…」
さっきと同じ笑い方
707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:29:42.59 ID:c6pJkWB4O [30/54]
「うい…」
「なんですか?」
何度呼びかけても同じ優しさで返事をしてくれる
「ちゅー…」
「え?」
「したい…」
「え?え?」
「…だめ?」
「ほ、ほっぺたなら…」
「ほっぺじゃやだ…」
708 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:33:27.48 ID:c6pJkWB4O [31/54]
「えっと…唇ですか?」
「…だめ?」
「し、したことないから…」
「みおもない…」
ついに自分を名前で呼び始めてしまった
「み、澪さん?」
「ちゃん付けちゃやだ…」
「え、でも…」
「みおがいい…」
709 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:37:28.02 ID:c6pJkWB4O [32/54]
「えっと、えっと…じゃあいまだけ…」
「ずっと…」
「ふ、二人きりのときだけなら…」
「うん…」
「えっと…それで…キス…するんですか?」
「ちゅーだよ?」
「あ、はい…ちゅーするんですか?」
「…だめ?」
711 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:42:30.24 ID:c6pJkWB4O [33/54]
「わかりましたからそんな顔しないで下さい」
私はいまどんな顔になっているんだろう
「じゃあ…その…し、失礼します!」
丁寧に挨拶してから唇を重ねる
ギュッと憂を抱きしめた
唇が離れる
「ごめんねうい…」
「謝らないで下さい」
「うん…」
712 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:47:04.60 ID:c6pJkWB4O [34/54]
「うい…」
「なんですか?」
良かった
まだ優しい声のままだ
「もっと…」
「ちゅーですか?」
「うん…」
再び唇が重なる
憂の上唇に吸いつく
憂が微かに反応する
「うい…」
「なんですか?」
「さわって…?」
713 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:01:03.57 ID:c6pJkWB4O [35/54]
「どこをですか?」
「…むね」
「…自分のはおっぱいって言わないんですね」
「…恥ずかしいもん」
「私だって恥ずしかったんですけど…」
「…ごめんね」
叱られて泣く子供のような声で謝る
クスッ
また憂が笑う
714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:04:11.59 ID:c6pJkWB4O [36/54]
「そういうこと…してみたいんですか?」
「…ちょっとだけ」
「ホントにちょっとだけですよ?」
「…うん」
そう言って自分のシャツをはだける
「え?直接ですか!?」
「みおも直接さわったよ?」
「そうですけど…」
716 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:07:39.10 ID:c6pJkWB4O [37/54]
「………」
「お願いですからその顔は止めて下さい!」
また泣きそうな顔になっていたんだろう
「じゃあ…触りますね…」
「…うん」
憂の手がそっと乳房を覆う
「ん…」
「え?え?」
「やめちゃやだ…」
717 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:13:22.37 ID:c6pJkWB4O [38/54]
「だって澪さ…みおが変な声だすから…」
「だって…気持ちよかったから…」
「そ、そうなんですか…?」
「うん…」
ラジオが止まる
携帯の充電が切れたみたいだ
波の音だけが私たちを包む
718 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:18:24.61 ID:c6pJkWB4O [39/54]
「もっと…して欲しいですか?」
「うん…」
「私も一応、その、高校2年生なので…」
「…?」
「その…そういう気分になっちゃうかもしれません…」
「うん…いいよ」
憂の頬にキスする
「ういに…いっぱい触ってほしい」
719 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:23:27.78 ID:c6pJkWB4O [40/54]
憂と見つめ合う
先にキスしてきたのは憂のほうだった
憂の声と同じで優しいキス
ゆっくりと私のシャツを脱がせた
そして脆く壊れやすいものを扱うような手つきで私の乳房を揉む
「…ん」
人差し指で乳首を弄る
「…ぁ…んん」
722 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:27:52.21 ID:c6pJkWB4O [41/54]
「痛くないですか?」
「…大丈夫だよ」
さっき私がしたみたいに、乳首に吸いく
「…ゃ…んッ」
憂のシャンプーの香りがする
とても甘い香り
「…美味しい?」
無言で頷く
723 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:33:15.86 ID:c6pJkWB4O [42/54]
「うい…」
「なんですか?」
「ちゅー…」
私の求める通りにしてくれる
「えっと…どこまで平気ですか?」
「…?」
「だからその…どこまで…しても平気ですか?」
憂の瞳が潤んでいる
私の瞳も同じきっとなんだろう
「ういのしたいこと全部していいよ…」
本気でそう思った
724 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:40:15.15 ID:c6pJkWB4O [43/54]
「えっとじゃあ…痛かったらちゃんと言って下さいね?」
「…うん」
少しのあいだ何かに迷うような表情をしていたけど、やがて私のジーンズを脱がし始めた
腰を浮かすことで私もそれを手伝った
「えっと…下着はどうしますか?」
「ういに任せる…」
「砂…入っちゃいませんか?」
725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:44:40.74 ID:c6pJkWB4O [44/54]
砂浜でこんなことした経験なんて無いんだから(砂浜に限らないけど…)、聞かれてもわからない
「たぶん大丈夫…かな?」
曖昧に答える
「でも、傷とか付いちゃった大変だから…」
こんなときでも生真面目な憂
「下着はこのままで」
「うん。ういの好きにして」
727 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:00:35.14 ID:c6pJkWB4O [45/54]
私の後ろに回り込み、背中から抱きしめる
首筋にキスされると、それだけで鳥肌が立った
「あとで一緒にお風呂はいろ?」
また甘えてみる
「はい。良いですよ」
浴室でもしてほしいな、ってちょっとだけ思った
「触りますよ?」
「聞かないで…」
憂の手が下着の中に入ってくる
728 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:06:05.93 ID:c6pJkWB4O [46/54]
「…ハァ…ん…ふ…」
憂の手がぎこちなく動く
「うい…ん…ういぃ…」
「気持ち…いいですか?」
「…聞かないで」
憂の指が動くたびに、股関からイヤらしい音が聞こえてくる
「もっと…してほしいですか?」
「え…?」
729 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:10:03.66 ID:c6pJkWB4O [47/54]
「もっと…触りってほしいですか?」
「そんなこと聞かないで…」
「言わなきゃ…止めちゃいます」
「…え?うい?」
「止めて欲しいんですか?」
「え…えっと…止めないでほしい…」
憂の動きが強く大きくなる
730 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:16:26.07 ID:c6pJkWB4O [48/54]
そういう気持ちになっちゃうかもしれません…
…私が想像してたのとはだいぶ違ったようだった
「ハァ…ハァ…ぁン…んん…」
憂によって激しい快楽を与えられながら、少し考えてみる
捕まってしまったのはどちらなのだろうか?
なんとなくだけど、自分からクモの巣に飛び込んでしまったような気がする
731 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:22:47.35 ID:c6pJkWB4O [49/54]
「みお…」
憂が名前を呼んでくれる
「うい…ぁン…イっちゃうよぉ…」
「イっても良いですよ…」
「ハ…ァア…ういも…気持ちよくしてあげたい…」
「じゃああとで交代ですね」
クスッ
いままでより少しだけ悪戯っぽく笑った
732 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:27:11.64 ID:c6pJkWB4O [50/54]
「うい…イっ…ちゃう…イっちゃうよぉ!」
気が付くと自分でも腰を動かしていた
憂の動きがさらに早くなる
私のために、こんなにいっぱいしてくれている
愛おしくて何度も名前を呼ぶ
「うい…うい!」
「みお!」
733 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:36:45.72 ID:c6pJkWB4O [51/54]
「ぁ…んぅ!!!!」
喜びが逃げていかないように両脚を閉じる
憂から与えられたら快楽を一滴もこぼしたくなかった
痙攣を始めた私の身体を憂が抱きしめてくれた
「ハァ…ハァ…うい?」
呼吸を整えながら名前を呼ぶ
「なんですか?」
自分だって疲れているはずなのに、やっぱり優しく答えてくれる
「ちゅー…」
「甘えん坊」
そして優しくキスしてくれる
735 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:42:50.08 ID:c6pJkWB4O [52/54]
「可愛いかったです、みお」
「ほんと?」
「はい」
可愛いって言ってくれる…
憂は立ち上がるり、膝が濡れるくらいまで海に入った
「ちょっと冷たいです」
月明かりが波に反射してキラキラ輝く
737 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:52:11.98 ID:c6pJkWB4O [53/54]
私も同じ場所までいき、また抱きしめあう
2人で空を見上げた
「あの小さくて可愛いのがういの星」
一番高い場所を指差しながら言う
「素敵ですね」
照れたように微笑む
薄れていく夜の中、お互いを抱きしめた続けた
私たちの街には無い、大きな海に撫でられながら
おわり
738 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:54:07.42 ID:c6pJkWB4O [54/54]
終わった
やっぱい憂攻めは難易度高いな…
かなり強引にストーリー展開させてしまった
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