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従妹「にぃにぃ久しぶりっ!」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 07:54:14.20 ID:xEaPwzhS0 [1/10]
従妹「早く一緒にお風呂に入ろっ」
男「おう」
母親「はぁ、また始まった……」
従妹「ん?」
母親「従妹ちゃん、悪いこと言わないから、男と入るのは止めなさい」
従妹「えー何でー?」
母親「何でって……従妹ちゃんも来年から中学生よ?」
従妹「うんっ、でもそれとこれは別だもんっ」
母親「……うぅ……なんて無垢な子なの……?」
母親「男、あんたがしっかりしなきゃ駄目よっ」
男「俺にどうしろって言うんだ……断ればいいのか?」
従妹「それは駄目だもんっ。にぃにぃと一緒に入るっ」
母親「従妹ちゃん……」
従妹「早く一緒にお風呂に入ろっ」
男「おう」
母親「はぁ、また始まった……」
従妹「ん?」
母親「従妹ちゃん、悪いこと言わないから、男と入るのは止めなさい」
従妹「えー何でー?」
母親「何でって……従妹ちゃんも来年から中学生よ?」
従妹「うんっ、でもそれとこれは別だもんっ」
母親「……うぅ……なんて無垢な子なの……?」
母親「男、あんたがしっかりしなきゃ駄目よっ」
男「俺にどうしろって言うんだ……断ればいいのか?」
従妹「それは駄目だもんっ。にぃにぃと一緒に入るっ」
母親「従妹ちゃん……」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 08:29:41.43 ID:xEaPwzhS0
──現在
母親「……あんた、昼間からだらっとしないっ」
男「うるせーな……久しぶりの実家なんだからいいだろ?」
母親「大学から課題とか用意されてるんじゃないの?」
男「まだ休みは始まったばっかりだ。焦る必要はない」
母親「もうっ、だったら家の手伝いでもしなさい」
男「あーもうっ! 少しぐらい静かにしろって!」
母親「テレビ消すっ!」
男「うわっ! 今、いいとこだったのに……」
母親「ダウンタウンは下品だから、母さん嫌いよ」
男「知らねえよ……」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 08:44:27.61 ID:xEaPwzhS0
母親「そうだ、今日から従妹ちゃん我が家で預かることになったから」
男「……うん、あー従妹ね」
男「って、えっ!?」
母親「昨日、佐智子さんから電話がかかってきて、『よろしくっ!』って」
男「いつもながら豪快な人だな……それでオーケしたわけか」
母親「だって仕方ないじゃない。それに、従妹ちゃんとも久しぶりだし」
男「まあ……なんだかんだ言って何年も会ってないからな」
母親「そういうことだから、あんた頼むわよ」
男「はっ? 頼むって?」
母親「ほら、昔、あの子あんたに懐いてたじゃない。だから、色々面倒は任せたわ」
男「いや、ちょっと待て。あの頃はあいつも小さかったけど、今はもうそんな歳じゃないだろ?」
母親「……そうね、ガン黒ギャル娘になってたりするかも……」
男「あいつに限ってそんなことは……って、あいつ、もう高校生か」
母親「モデルの佐智子さんの血を受け継いでるから、相当美人さんになってると思うわよ」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 09:00:19.05 ID:xEaPwzhS0
ピンポーン。
母親「噂をしてたら、なんのそのってね」
男「えっ? もう来たわけ?」
母親「昼のまでには来るって言ってたから、そうじゃない?」
男「ちょ、ちょっと待てよ……まだ心の準備が……」
母親「はいはい、そんな時間はないわよ。ほら、二人で出迎えましょう」
男「……お、俺は遠慮しとくよっ……」
母親「今更になって、なに恥ずかしがってんの。待たせちゃ悪いから急ぐわよっ」
男「ひ、引っ張るなっ、押すなっ! 俺はいいって言ってんだろっ!」
母親「ハーイ、今、開けるわねーっ」
ガチャ……。
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 09:06:05.44 ID:xEaPwzhS0
従妹「……あっ、どうも……」
母親「…………」
男「…………」
母親「……い、従妹ちゃん……?」
従妹「そ、そうです。お久しぶりですっ……」
男(うわぁ……めっちゃ美人になってる……)
母親「一瞬、芸能人が来たのかと思ったわ……これまた綺麗になっちゃってっ」
従妹「えっ……いや、そんなことないです」
母親「いや、とっても可愛いわっ。ほら、男なんて、驚きのあまり放心状態よ」
男「ちょっ、ババア余計なこと言ってんじゃねえよっ」
じぃー。
男(何だこの視線……見られてる……確実に見られてるっ!)
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 09:09:59.79 ID:xEaPwzhS0
従妹「……にぃにぃ?」
男「お、おうっ……」
従妹「…………」
男「ひ、久しぶりだなっ! 元気してたかっ!」
従妹「……にぃにぃだぁ……」
男「えっ?」
従妹「にぃにぃっ!」
たたたたっ……ぽんっ!
男「うおっ!」
従妹「会いたかったよぉっ、 にぃにぃ!」
男「おいっ、抱きつくなってっ……」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 09:16:34.61 ID:xEaPwzhS0
ぎゅっ。
従妹「やだっ! もう少しこうしてるもんっ!」
男「は、ははっ……」
母親「あらあら、お暑いコト」
従妹「この匂い……ほんとだぁ……にぃにぃだぁ……」
男「汗臭いからあんま嗅いでくれるな……汚いぞ?」
従妹「汚くなんてないもんっ、にぃにぃの匂いだもんっ」
男(しかし、身体は大きくなっても、全然変わってねぇな……)
……ぽよんっ。
男「……えっ?」
……ぽよんっ、ぽよんっ。
男(なんだこれ……ぽよんっ?)
従妹「にぃにぃ……」
男「あっ、うん……」
男(……ま、まさか……こ、これは……)
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 09:39:27.99 ID:xEaPwzhS0
従妹「今日からよろしくお願いしますっ」
母親「いいわよ、そんに畏まらなくて」
男(……ぽよん……)
母親「佐智子さんはいつぐらいまで海外なの?」
従妹「多分、この月はずっと……」
母親「あら、結構忙しいのね。でも、学校が休みの間はずっとここにいていいから」
従妹「すみません、お世話になります」
男(……ぽよん……ぽよん……)
従妹「……ん?」
男「…………」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 09:44:34.49 ID:xEaPwzhS0
従妹「にぃにぃ、さっきからどうしたの?」
男「……あ、うん……」
男(昔と変わらない、あどけなさが残る表情)
男(にもかかわらず、ところどころに美人の風格が……)
男(そ、そして……こ、この……)
従妹「……?」
男(──なんなんだぁこの胸はああああああああっ! たゆんたゆんだぁっ!)
男「け、けしからんっ」
母親「……あれ、あんた鼻血出てるわよ」
従妹「……あ、ほんと……」
男「……ちょっとのぼせちゃったかな? てへっ!」
母親「…………」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 10:34:35.43 ID:x+zEJKiC0 [2/36]
母親「従妹ちゃんも着いたことだし、そろそろ買い物にでも行ってこようかしら」
従妹「あっ、私も行きますよっ」
母親「いいのいいの、あなたはここでゆっくりしてなさい」
従妹「で、でも……」
母親「ほら、積る話もあると思うし……ねっ?」
従妹「……は、はい……」
男(頬を赤らめてこっちを見ないでくれ……)
母親「ふふ、では行ってくるわ」
従妹「すみません、お手伝いできなくて……」
母親「そんなの気にしなくていいから。あと、男ちょっとこっちに来なさい」
男「はっ?」
母親「いいから、早くっ」
男「な、何だよ……」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 10:40:14.06 ID:x+zEJKiC0 [3/36]
母親「……この辺まで来れば向こうには聞こえないわね」
男「ババア、俺は買い物には行かんぞ」
母親「何、馬鹿な勘違いしてんのよこの子は」
男「だったら何だ、早く用件を言え」
母親「……従妹ちゃん、とても綺麗になったわね」
男「あっ? ……ま、まあ、そこそこだろ」
母親「とっても可愛いし、それに身長も伸びたわ」
男「……俺の方がまだ高いけどな」
母親「それに……発育いいし」
男「…………」
母親「あんた、さっきからあの子の胸ばっかり見てるでしょ」
男「なっ……み、見てねぇしっ」
母親「嘘おっしゃい。そういう視線には女は敏感なのよ」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 10:47:12.84 ID:x+zEJKiC0 [4/36]
母親「でも幸いなことに、あの子はまだそれに気付いてないわ」
母親「でもそれも時間の問題。だから気付かれる前に、やめなさい」
母親「さもないと、大好きなにぃにぃから変態の糞野郎に格下げよ」
男「糞野郎って……」
母親「それと、この際だからはっきり言っとくわ」
男「な、何だよ……」
母親「あんた、あの子に少しでも手を出したら……」
母親「──実の子でも殺すっ」
男「ひぃっ」
母親「……それでは、行ってくるわ」
男「…………」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 10:51:39.73 ID:x+zEJKiC0 [5/36]
男「……はぁ……」
従妹「あっ、にぃにぃ……って、あれ? 顔、真っ青だよ?」
男「ちょ、ちょっとな……」
従妹「それで、おばさん、何か言ってた?」
男「……ええと、仲良くしなさいとか、そんなところ」
従妹「あ、うん……」
男「ふぅ……とりあえず、お茶でも飲むか」
従妹「私、コップ持ってくるねっ」
男「お、おうっ」
男(くそ……なんか、気恥ずかしくてうまく会話できねぇな……)
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 11:19:12.84 ID:x+zEJKiC0 [6/36]
男「…………」
従妹「…………」
ズズッ……。
従妹「……こうやって会うの、久しぶりだね」
男「そうだな、何年ぶりだろうな」
従妹「にぃにぃ、おばあちゃんのとこに顔出さないんだもん」
男「それは……確かに俺が悪かったかもな」
従妹「……変わったね、にぃにぃ」
男「そうか? もしかして、ちょっと格好良くなってたり?」
従妹「うん、前より格好いいよっ」
男「……あ、うん……」
男(なんだよ……調子狂うぜ……)
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 11:25:29.39 ID:x+zEJKiC0 [7/36]
従妹「にぃにぃはもう大学生だよね。どう、新しいキャンパスライフは?」
男「思ってたほどのものじゃないけど、色々楽しいよ」
従妹「いいなぁ……早く私も大学に行きたい」
男「その前に厳しい受験戦争が待ってるからな」
従妹「やめてよぉー、そういうのいらない」
男「ははっ、ちなみにどこ目指してるんだ? もしや、東大とか言わねえよな?」
従妹「うんとね……にぃにぃと同じとこ」
男「……え」
従妹「私の頭じゃ、ちょっと難しいかもしれないけど、頑張るつもり」
従妹「そうすれば、にぃにぃが四年の時に私一年だよ。一緒に通えるねっ」
男「そ、そうか……」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 12:55:02.78 ID:x+zEJKiC0 [9/36]
従妹「……ねぇ、にぃにぃは、彼女いる?」
男「か、彼女?」
従妹「大学生になったし……それとも高校から……とか」
男「……残念なことにそういう相手はいないな」
従妹「ふーん、意外だぁ」
男「もしかして、彼氏でも出来たか?」
従妹「にぃにぃと同じ。私もいないよ」
男「そんなこと言っても、結構お誘いはあるだろ?」
従妹「うーん、でも、なんか違うんだよね」
従妹「好きだっ!っていう感情が生まれないっていうかなんていうか……難しい」
男「確かに、恋愛は難しいよな」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:00:24.12 ID:x+zEJKiC0 [10/36]
母親「てなわけで、夕飯よっ!」
従妹「わーいっ」
男「なんなんだ、その説明口調は……」
母親「今日は従妹ちゃんが手伝ってくれたから、結構早く出来たわ」
従妹「手伝いってよりも、明らかに邪魔だったと思います……」
母親「そんなことないわっ。ほら、男」
男「何だよ?」
母親「この中のどれかが従妹ちゃんが作ったハンバーグよ。ほら、好きなの選んで」
従妹「えっ……おばさん……」
男(見るからに一つ、形が崩れてるやつがあるな……)
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:05:42.23 ID:x+zEJKiC0 [11/36]
男「……これにするわ」
従妹「にぃにぃ、でもそれ……」
男「いいんだよ、なんか旨そうだし。ほれ、お前も選べ」
従妹「うん……ありがと」
母親「いいわ、この初々しい感じ♪ なんか、娘が一人出来たみたいっ」
男「馬鹿言ってねぇで、早くご飯よそえよ」
母親「息子はこれだからね……もうやんなっちゃうわ」
『ただいまぁーっ!』
母親「あら、お父さん帰ってきたみたい」
男「え? もう親父帰ってきたの?」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:10:07.22 ID:x+zEJKiC0 [12/36]
父親「おっ、従妹ちゃん、久しぶりっ!」
従妹「どうも、お邪魔してます」
父親「母さんに聞いてたけど、ほんと別嬪さんになったねぇ……」
従妹「いえ……そんなことないです」
父親「はは、しかし、おぉーいい匂いがするなあ」
男「うわっ、変態だよ……」
父親「ち、違うわ、馬鹿息子っ、飯のいい匂いって意味だっ」
男「取り繕っても無駄だぜ」
父親「うるさい。母さん、さっそく私も食べたい」
母親「……ごめんなさい」
父親「へっ?」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:14:46.20 ID:x+zEJKiC0 [13/36]
母親「こんなに早く帰ってくるとは思わなくて、お父さんの分用意してないわ」
父親「あれ? 今日は従妹ちゃんも来たし、早く帰るって言わなかったっけ?」
母親「……ごめんなさい、完全に忘れてた」
男「くくっ、ざまあ」
父親「そ、そんな……」
従妹「あっ、私の分でよければお先に」
父親「いやいや、今日のメインは従妹ちゃんなんだから」
父親「おい男、お前の分を食わせろ」
男「は? 何でだよ」
母親「お父さん、それも無理よ……」
父親「何で? 先に食べちゃ駄目なのか?」
母親「男の分は今日は従妹ちゃんが作ったものなの」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:20:15.98 ID:x+zEJKiC0 [14/36]
父親「なにっ!? 従妹ちゃんが作っただとっ!?」
従妹「下手っぴなんです……すみません」
父親「いやいやっ! 従妹ちゃんの初手料理なんてっ! 逆にそれは食べたいっ!」
男「誰も初だとは言ってねぇよ」
父親「やかましいわっ! これは何としてもゲットしないとな」
母親「……お父さん」
従妹「…………」
父親「ん? どうした?」
母親「それは従妹ちゃんが男のために作ったの……だから」
父親「なあ、従妹ちゃん、おじさんが食べてもいいよね?」
男「ほんと話を聞かねぇオヤジだな……」
従妹「……え、ええと」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:25:44.71 ID:x+zEJKiC0 [15/36]
従妹「やっぱりそこは……にぃにぃに食べてもらいたいです……」
母親「ふふ、可愛い」
父親「よ、良かったぁ、にぃにぃって勿論、おじさんのことだよねっ」
母親「お父さん、悪あがきはよして下さい」
父親「いやっ! 嫌だっ! 俺は従妹ちゃんの手料理が食べたいっ!」
男「……もぐもぐ」
従妹「あっ……」
父親「ああああああああっ! この馬鹿息子おおおおっ!」
男「うん、結構おいしいぞっ」
従妹「ほ、ほんと?」
男「見た目はちょっと崩れてるけど、味は上出来だぜ」
従妹「や、やったぁ……」
父親「そ、そんなぁ……くっ……くそぉっ……」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:41:12.69 ID:x+zEJKiC0 [16/36]
男「はぁ……ほんと糞親父には困ったもんだぜ……」
男「……しかし、従妹……可愛くなってたよな……」
男「しかも……きょ、巨乳なんて……」
男(抱きつかれた時、柔らかかったなぁ……)
コンコン。
男「ご、ごほんっ」
従妹『にぃにぃ、入ってもいい?』
男「あ、うん……」
ガチャ。
従妹「うわぁー昔と全然変わってないねー」
男「男の部屋なんてみんなそんなもんだ」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:45:02.09 ID:x+zEJKiC0 [17/36]
男「それで、一体どうしたんだ?」
従妹「うん、おばさんがお風呂湧いたよーって」
男「あーそういうこと。分かった、今から入るわ」
従妹「うん、じゃあ私も用意してくるね」
男「おうっ、それじゃ」
従妹「うんっ、先入ってて」
ガチャ。
男「……ふむ、一番風呂か」
男「…………」
男「……って、あれ? 私も用意……? 先入ってて……?」
男「ま、まさか、嘘だろ……?」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:49:30.86 ID:x+zEJKiC0 [18/36]
たたたたたたっ。
男「おい、ちょっと待てっ!」
従妹「え? 何、どうしたの?」
男「お前、もしかして、俺と一緒に風呂入るつもりじゃねぇよな?」
従妹「ははっ、にぃにぃ、冗談キツい」
男「そ、そうだよな……俺も早とちりして馬鹿だな……」
従妹「そうだよー、一緒に入るに決まってるじゃんっ」
男「決まってるよなっ……って、ええええええええっ!」
従妹「何驚いてるの? 昔も一緒に入ってたよね?」
男「いや、それは昔の話であって……今は、その、身体も大きくなったし……」
従妹「私は気にしないよ?」
男「俺が気にするよっ! この歳で一緒とか、そんな話聞いたこともねぇ!」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:55:17.06 ID:x+zEJKiC0 [19/36]
母親「……そんなことが」
男「この俺も、まさかの汗だくだぜ」
母親「あの子、危ないわね……まだ無垢なのかしら」
男「分からんが、『にぃにぃ、何言ってんの?』みたいな顔はされた」
母親「とりあえず、あんたを褒めとくわ。よく我慢したわね」
男「当然だろっ! そんな……あ、あの……」
母親「大きいおっぱいみたら、冷静でいられないと」
男「そうそう、大きなおっぱいが……って、誘導尋問やめろっ!」
母親「うーん、私からも一応言っとくわ。多分、気休めにもならないと思うけど」
男「そ、そんな……このままじゃ、時間の問題だぞ……」
母親「急に入ってこられたりしたら、どうしようもないものね」
男「頑張れ、俺……頑張れ、俺の理性……」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:00:24.61 ID:x+zEJKiC0 [20/36]
コンコン。
男(くっ……ついに来たか……)
従妹『にぃにぃ、わたしー』
男「お、おう、今開ける……」
ガチャ。
従妹「……で、分かってるよね?」
男「あ、ああ」
従妹「久しぶりに一緒にお風呂に入るの楽しみにしてたのに……」
従妹「にぃにぃが、どうしてもっ!って言うから、やめたんだよ?」
男「ご、ごめん……」
従妹「取引条件……きちんと、覚えてる?」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:03:35.81 ID:x+zEJKiC0 [21/36]
妹「……風呂に一緒に入らない代わりに?」
男「何でも言うことを一つ聞く……だろ?」
従妹「うん、正解っ」
従妹「さーて、何してもらおうっかなぁ♪」
男「お、お手柔らかに頼むよ……」
従妹「どうかなぁー、うーん」
男「……何すればいい?」
従妹「…………」
じぃー。
男「ん?」
男(なんだ……? 俺の顔見て……って、あれ、下の方……?)
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:07:52.96 ID:x+zEJKiC0 [22/36]
従妹「……にぃにぃって彼女いないんだよね」
男「ああ、いないけど」
従妹「……ふーん」
男「な、何だよ……今日、聞いただろ……?」
従妹「私もー、彼氏いないんだー」
男「いや、だから、それも聞いたって……」
従妹「でもね……」
男「え?」
従妹「恋愛に興味がないってわけじゃないの。色々、友達の話とか聞くし」
男「そ、そうなのか……」
従妹「それでね……私も少しだけ経験してみたいっていうか……」
男(……この視線……ま、まさか……)
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:12:09.81 ID:x+zEJKiC0 [23/36]
従妹「……にぃにぃ、キス……してみない?」
男「…………」
男(うおおぉぉぉぉぉっ! やはりぃぃぃぃぃこの流れかぁぁぁぁぁ!)
従妹「ねっ? ちょっとだけ経験してみようよっ」
男「い、いや……ちょっと待って……」
従妹「ほら、にぃにぃも今は彼女さんいないみたいだし、私もフリーだし」
従妹「誰も困らないよ、ねっ? ノープロブレムっ」
男「問題ありまくりだよ……」
従妹「にぃにぃ、もしかして……約束破るの?」
男「何でもするとは言ったが……それは、ちょっとさ……」
従妹「……嘘つき……」
男「うっ……」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:17:36.86 ID:x+zEJKiC0 [24/36]
従妹「ねっ? ほんの少しだけだからっ」
男「……うぅ……で、でも……」
従妹「家族がチュッってやる感じだよっ、よくあるでしょっ?」
男「……た、確かに家族同士なら……」
男(妹が兄にキスするようなもんだ……な、何の問題もなな、ないかなっ)
従妹「……ん」
男「え……」
従妹「んんっ!」
男(目瞑って唇を突き出してるっていうことは……そ、そういうことなのかっ!?)
男「まさか……お、俺からいくのっ?」
従妹「……ん」
男「……ええ、ええと……ちょっ、ちょっと待って……心の準備が……」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:27:07.47 ID:x+zEJKiC0 [25/36]
従妹「……にぃにぃ?」
男「うっ……」
男(駄目だっ……男なら覚悟を決めろっ! ここは、いくしかないっ)
男「……っ」
男(で、でも、このままいくと鼻がぶつかっちまうぞ? ど、どうすれば……)
従妹「……早くぅ……」
男(ちょっと顔を横にずらして……)
男(うおおおっ!)
ちゅっ。
従妹「……ん」
男「……ん」
男(うわぁぁ……やべぇ……唇やわらけぇよぉ……)
男(でも、これいつまで続ければ……っ)
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:30:56.87 ID:x+zEJKiC0 [26/36]
男「……んん」
従妹「……ん」
男(息が……息が……も、もう限界……)
男「……ふっ……」
従妹「……あっ」
男「はぁーっはぁっーはぁっ!」
従妹「……ど、どうしたの?」
男「い、息……さ、酸素が足りない……お前は、大丈夫かっ?」
従妹「え? 鼻で息してたけど」
男「あっ……そうか……」
男(……俺は、なんて馬鹿なんだ……)
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:35:05.13 ID:x+zEJKiC0 [27/36]
従妹「しかし……ね?」
男「……ど、どうした?」
従妹「初めてのキス……にぃにぃとしちゃったっ」
男「……う、うん」
男(実は、俺も初めてだ……)
従妹「まだ、胸ドキドキいってるよ……」
男「…………」
従妹「にぃにぃもドキドキしてる?」
男「お、おう……」
従妹「どれどれ……」
ぴたっ……。
男「ちょ、ちょっとやめろってっ……」
男(こいつ……俺の胸に頭を寄せきたよ……)
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:38:01.65 ID:x+zEJKiC0 [28/36]
従妹「ほんとだぁ……ドキドキいってる」
男「わかったなら、も、もういいだろっ」
従妹「うん……」
男「……はぁはぁ……」
従妹「ほら、にぃにぃも確認してみて」
男「えっ……」
従妹「私の胸の音……ね?」
男「……いい、いいよっ……」
従妹「いいからっ」
ぎゅっ。
従妹「どう? 心臓がドクンドクンいってるでしょ?」
男「うわあ……」
男(お、おっぱいっ! 顔に当たってるっ、おっぱいぃぃっ!)
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:43:14.10 ID:x+zEJKiC0 [29/36]
従妹「どう、聞こえる?」
ぽよんっ……。
男「う、うん……」
男(や、柔らかい……な、何なんだこれ……)
従妹「ドクンドクンって」
ぽよんっぽよんっ……。
男「う、ん……」
男(……駄目だ……これは、やばいぃ……やわらか過ぎるぞぉ……)
従妹「すごいね……身体って」
ぽよんっぽよんっぽよんっ……。
男「す、凄いな……」
男(ああぁぁ……もう、だめぇ……たゆんたゆんだぁぁ……)
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:46:07.73 ID:x+zEJKiC0 [30/36]
従妹「じゃあね、にぃにぃ」
男「…………あ、ああ」
従妹「今日は、ありがとね。おやすみっ」
ガチャ……。
男「…………」
男「……あれ……」
男「……俺……キス」
男「従妹と……キスしちゃったんだよなぁ……」
男「……それで……」
男「……ああ」
男「や、柔らかかったぁ……」
男(……駄目だ……もう今日は寝よう……)
男(おやすみ、なさい……)
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:43:06.29 ID:x+zEJKiC0 [33/36]
トゥルトゥルトゥル……。
従妹「にぃにぃ、携帯鳴ってる」
男「……あ、ほんとだ」
男「もしもし……」
……………。
従妹「何の電話だったの?」
男「いや……今から大学来いって……」
従妹「え? にぃにぃの大学?」
男「サークルの先輩が、俺に書いてもらいたい書類があるんだって」
従妹「それじゃあ、今から行くの?」
男「ああ、めんどくさいけど、そうなる」
従妹「ふーん……なら、私もついてっていい?」
男「え?」
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:48:13.34 ID:x+zEJKiC0 [34/36]
従妹「うわぁ……ここがにぃにぃの大学かぁ」
男「そんなに綺麗なもんじゃないだろ」
従妹「ううんっ、しかも、高校に比べるとでっかいっ」
男「そうだなぁ、キャンパスは結構広いほうかも」
従妹「早く中に入ろっ! でも、私入っても大丈夫かな?」
男「全然大丈夫。高校とは違って、誰でも入れるのが大学だからな」
とことことこ。
従妹「道行く女の人……みんな、綺麗だね」
男「いや……」
男(お前の方が何倍も綺麗だろ……)
従妹「いいなぁ……早く私も大学生になりたい」
男「焦らなくても、すぐになれるさ」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:54:42.01 ID:x+zEJKiC0 [35/36]
ガチャ……。
男「おはようっす」
先輩「あっ、男くん。急に呼び出して悪いね」
男「いや、全然構わないですよ」
先輩「今度の学園祭に必要な書類があって、本人に書いてもらわないと駄目なんだ」
男「あー、そういえばそんなこと言ってましたね」
先輩「これがめんどくさくて……とりあえず、その席に座って……」
先輩「って……あ、あれ?」
従妹「……にぃにぃ?」
男「そうだ先輩、この子……」
先輩「……えっ……なにこれ……か、可愛いすぎる……」
男「先輩?」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 00:05:33.87 ID:gnuypYpN0 [1/42]
先輩「お、男君っ、この子はっ!」
男「あ、はい……」
男(どんな女の告白にも動じない先輩が……なんだこの慌てぶりは……)
従妹「…………」
先輩「芸能人の子かっ? ちょっ、ちょっと紹介してくれっ」
男「いや、実は家のしんせ……」
従妹「にぃにぃっ」
男「えっ? 何っ?」
従妹「いいからっ、ちょっとこっち来てっ」
男「な、何だよ……引っ張るなって……」
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 00:08:53.72 ID:gnuypYpN0 [2/42]
従妹「……ここまで来れば聞こえないかな?」
男「何だよ、こんな内緒話みたいな真似、先輩に悪いだろ……」
従妹「これ、マズいよ……」
男「は? マズいって何が?」
従妹「私の勘だけど、ちょっと嫌な感じする」
男「嫌な感じって……先輩が?」
従妹「うん……だから、正直に言うのやめて」
男「じゃあ、どうすればいいんだよ……」
従妹「そうだっ、彼女ってことにしようよ」
男「お前が俺の彼女っ!? いや、それ無理ないか?」
従妹「いいからっ、ほら、そういうことでお願いっ」
男「お、おい……」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 00:12:37.12 ID:gnuypYpN0 [3/42]
先輩「お、男くん、早く紹介してくれっ」
男「あ、ええと……ですね」
先輩「なんだっ、君にしてははっきりしないなっ!」
男「いや……その」
従妹「にぃにぃ……」
男「わ、分かったよ……」
先輩「……にぃにぃ? ってことは、兄弟か何かか?」
男「いや、先輩……」
男「これ、俺の……彼女、なんです」
先輩「…………」
先輩「あっ……そ、そうなんだぁ……」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 00:15:54.19 ID:gnuypYpN0 [4/42]
先輩「男君に……こんな、可愛い彼女がいるなんて……」
男「あー……先輩、まあそういうことなんです」
従妹「…………」
先輩「しかし、待てよ‥‥‥」
男「え?」
先輩「確か君のことをにぃにぃって呼んでたよな……」
男「そ、そうですね」
先輩「ここから考えるに……君達……本当に恋人か?」
男(……大学きっての秀才と呼ばれる先輩を欺くのは難しいか?)
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 00:18:43.09 ID:gnuypYpN0 [5/42]
従妹「恋人ですよ」
先輩「あ、うん……で、でも、恋人同士の呼び方としてはちょっと……」
従妹「なんかおかしいところありますか?」
先輩「いやね……にぃにぃってのはさ、うん、微妙だよね……」
従妹「…………」
男(もう隠すのは無理だろ……変態プレイみたいになってるよ……)
先輩「……男君、その辺実際どうなんなんだ」
男「じ、実は……」
従妹「別にいいじゃないですか、にぃにぃでも」
先輩「いや、そうなんだけど」
従妹「そんなに疑うなら、いいです。ここで証明しますからっ」
先輩「し、証明……?」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 00:22:51.85 ID:gnuypYpN0 [6/42]
従妹「にぃにぃ、ほらっ」
男「はっ? ほらって……」
従妹「……ん、んん」
男(……ま、まさか……!?)
先輩「…………」
じぃー。
男(く、くそっ……先輩、がん見じゃねぇか……)
男(何とか逃げれないものかっ……こんな、人の目の前とか……)
従妹「……にぃにぃ」
男(あーもうっ! どうにでもなれっ!)
ちゅっ……。
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 00:26:40.57 ID:gnuypYpN0 [7/42]
従妹「……あ」
男「ん……」
先輩「……えっ……」
従妹「んん……」
男(何だ……今日は、やけに積極的だな……)
男(てか、何だかんだ言って、今日で四回目のキスだよ……)
従妹「ん……」
男「……んん」
先輩「もう、分かった……二人はれっきとした恋人同士だ……」
先輩「だから、これ以上はやめてくれぇ……俺の……お、俺の心が……」
先輩「たのむからぁぁぁ、もう見せつけないでくれぇぇぇぇっ!」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:06:07.75 ID:gnuypYpN0 [9/42]
父親「おお、今日はカレーか」
男「……最近帰ってくんの早くね?」
父親「うるさいっ、従妹ちゃんがいるんだから当然だろっ!」
母親「じゃあ、お父さん、ご飯よそってね」
男「なんだかなぁ……仕事大丈夫なのか……」
従妹「にぃにぃ、今日も私手伝ったんだよっ」
男「おおそうか、頑張ってるな」
従妹「ふふ、少しずつ、包丁の使い方とかわかってきたの」
母親「従妹ちゃんの上達ぶりは目を見張るものがあるわ。良いお嫁さんになるわね」
従妹「だってぇー、にぃにぃ」
男「お、俺にふるなよ……」
父親「か、かわいい子だなぁほんとに……」
男「親父……手元狂って、ご飯、地面に落ちてるぞ……」
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:10:27.70 ID:gnuypYpN0 [10/42]
がららら……。
男「ふぅ……良い湯だなぁ……」
男「しかし、今日の先輩……ちょっと可哀想だったな……」
男「もしかしたら、遅咲きの初恋だったりして……ああ、悪いことした……」
男(……ってしてると、もうすぐだな……)
従妹『にぃにぃ、私も入っていい?』
男「だめっ! 絶対、だめっ!」
従妹『えー、今日はいいじゃんっ、一緒に入ろうよぉーっ』
男「あーもうっ、何度言っても分からん子だなっ! 駄目なものは駄目なのっ!」
従妹『ぶーぶーっ……じゃあ、にぃにぃ、いつもの約束だよっ?』
男「……わ、分かったよ……」
従妹『うん、上がるの待ってるからっ』
男「……はぁ……母さんに知られたら、確実に殺される……」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:19:30.90 ID:gnuypYpN0 [11/42]
従妹「あっ、にぃにぃ」
男「これから、また俺の部屋か?」
従妹「もちろんだよっ、約束だもんねっ」
男「……そういうことだよな……」
母親「あれ? 二人ともどうしたの?」
男「……あっ」
従妹「あーおばさんっ」
母親「もしかして、今から二人で男の部屋?」
男「あーうん……まあ、そう」
従妹「大学受験に向けて、勉強教えて貰ってるんです」
母親「そういうこと。ほんと兄妹みたいに仲良いわね」
従妹「へへっ」
男「…………」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:23:29.71 ID:gnuypYpN0 [12/42]
男(何が良い兄妹だ……こんなこと……)
妹「んー」
男(こんなことやってる家なんて……日本中どこにもねぇよ……)
妹「にぃにぃ、早くぅー」
男(ぐずぐずな流れで……これも四日目……)
妹「まだなのぉー……んーっ」
男「……はいはい……」
ちゅっ……。
妹「ん……」
男「……ん」
男(どうすんだよ……これ……)
男(もう後にも引けなくなってる……うわぁ……柔らかい……)
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:27:38.26 ID:gnuypYpN0 [13/42]
従妹「ふふっ、もうなんか慣れたもんだね」
男「まあ、こう何度もやってればな」
従妹「でも、心臓はバクバク言ってるよ? にぃにぃも?」
男「そりゃ、勿論だ……」
男(高血圧だったら死んでるよ……)
従妹「へへっ、お揃いだー」
男「んじゃ、また明日な」
従妹「……うん、そう、だよね」
男「どうした? まだ、なんかあるのか?」
従妹「ちょっとさ……私、考えてることあるんだ」
男「……まさか、本当に勉強教えて欲しいとか?」
従妹「それもいいけど、違うよ」
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:32:59.63 ID:gnuypYpN0 [14/42]
従妹「私ね、ちょっと友達に聞いたことあるんだ」
男「なんか嫌な予感がする……その友達は今後、付き合いを考え直したほうがいい」
従妹「それでね、キスってあるじゃん」
男「だから、今さっきやったやつだろ」
従妹「うん、でもキスはキスでもレベルがあるんだって」
男「レベルねぇ……」
従妹「初心者は、唇と唇をくっ付けるだけ」
男「……ああ」
男(……ま、まさか……)
従妹「でも、上級者になると、舌をお互いに入れ合うだとか、何とか」
男「……で、ディープキス……」
従妹「そうそう、それっ。なんか、卑猥だよね」
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:37:18.67 ID:gnuypYpN0 [15/42]
従妹「初めそれを聞いた時は、なんか気持ち悪いなぁって、思ってたんだけど」
従妹「今はちょっと大丈夫かなって……」
男「い、いやいやっ! それは全然大丈夫じゃないでしょっ!?」
従妹「にぃにぃが相手なら……私、全然いいかも……」
男「そ、その気持ちは有り難いが、やはりな……」
従妹「駄目かな? にぃにぃ……」
男「そういうのは、恋人同士がやるもんだから……ちょっと……」
従妹「私のこと嫌い? 舌とか入れるのは、汚い?」
男「そ、そういうことじゃなくてさ……やっぱり倫理的っつうか、道徳心っていうか」
従妹「お願いだよ、にぃにぃ。私に他に相手とかいないから……」
男「……従妹……」
従妹「一生のお願いだと思って……ねっ?」
男「…………」
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:54:19.70 ID:gnuypYpN0 [16/42]
従妹「に、にぃにぃ……私は、目瞑って待ってればいいの?」
男「い、いや、俺も初めてだからよく分からん」
従妹「……にぃにぃも初めてなんだ……」
男「お、おう」
従妹「ふふっ、なんか嬉しいなぁ……ん? でもどうしてだろ?」
男「と、とりあえずっ……舌を絡めるんだよな……」
従妹「う、うん……」
男「ん、んじゃ、舌出して……」
従妹「えっ? キスしてからじゃないの……?」
男「そうなの? 俺、わかんねぇよ……」
従妹「んー……あんま詳しく聞いてないからなあ……」
従妹「と、とにかく、にぃにぃに任せるっ」
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:58:35.54 ID:gnuypYpN0 [17/42]
男「それじゃあ……舌、出して……」
従妹「う、うん……」
男「……ああ……」
男(うわぁ……なんか、この光景エロいぞ……)
従妹「ほのはは?」
男「お、おう、そのまま……んで、俺も舌出して……」
男(そんで、顔を近づけて……えっ?)
従妹「……うぅ……」
男(やっぱりこれおかしいぞっ……舌出すのは、キスしてからじゃねぇか……!?)
従妹「……?」
男(くそっ……でもここからじゃ、後に引けねぇっ! なんとか強引に行くしかないっ!)
男「……いくどぉ……」
従妹「んっ……」
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 02:14:29.40 ID:gnuypYpN0 [20/42]
ぺろ……。
従妹「……んっ」
男「……あ」
ぺろ……ぺろ……。
従妹「……んっ、んっ……」
男「……あっ……」
男(うおおおおおぉぉぉぉぉっ、なんだこの変態プレイはぁぁぁぁっ!)
男(仕方ねぇ……このままキスに持ち込むぞっ)
ぶちゅっ……。
従妹「あっ……んんっ」
男「…………」
男(なんだこれ……未知の世界か……)
男(従妹の口内温かい……うわぁ……涎がすげぇ出てくる……)
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 02:16:28.42 ID:gnuypYpN0 [21/42]
男「……んっ」
男(もうこれ以上はやばいっ!)
従妹「……あっ……」
男「……はぁ……はぁ……」
従妹「す、凄いね……」
男「お、おお……」
従妹「なんか、エッチぽかった……」
男「う、うん……」
従妹「口の中が……なんか、お、犯されてるみたいで……」
男「……犯されてるって……」
従妹「うわぁっ駄目だ……恥ずかしい……」
男「……恥ずいな……」
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 02:18:49.87 ID:gnuypYpN0 [22/42]
従妹「わ、私……もう部屋に戻るねっ!」
男「そ、そうだなっ、もう遅いしなっ!」
従妹「お、お休みっ!」
男「また明日っ!」
男「…………」
……ガチャ。
従妹「にぃにぃ……?」
男「あっ、うん……」
従妹「また……今度、やろうねっ」
男「……っ」
従妹「ば、ばいばいっ!」
……ガチャン。
男「…………」
男「うおおおおおおぉぉぉぉっ! やっちまったああああぁぁぁ!」
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 02:19:42.64 ID:gnuypYpN0 [23/42]
………………。
…………。
……。
こうして従妹と男は、熱々で暮らしましたとさ。
-ラブラブEND-
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 03:23:20.89 ID:gnuypYpN0 [24/42]
しゃあねぇ、続き書くか
だらだらになりそうだけど、その辺は許してくれ
一服したら再開する
──現在
母親「……あんた、昼間からだらっとしないっ」
男「うるせーな……久しぶりの実家なんだからいいだろ?」
母親「大学から課題とか用意されてるんじゃないの?」
男「まだ休みは始まったばっかりだ。焦る必要はない」
母親「もうっ、だったら家の手伝いでもしなさい」
男「あーもうっ! 少しぐらい静かにしろって!」
母親「テレビ消すっ!」
男「うわっ! 今、いいとこだったのに……」
母親「ダウンタウンは下品だから、母さん嫌いよ」
男「知らねえよ……」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 08:44:27.61 ID:xEaPwzhS0
母親「そうだ、今日から従妹ちゃん我が家で預かることになったから」
男「……うん、あー従妹ね」
男「って、えっ!?」
母親「昨日、佐智子さんから電話がかかってきて、『よろしくっ!』って」
男「いつもながら豪快な人だな……それでオーケしたわけか」
母親「だって仕方ないじゃない。それに、従妹ちゃんとも久しぶりだし」
男「まあ……なんだかんだ言って何年も会ってないからな」
母親「そういうことだから、あんた頼むわよ」
男「はっ? 頼むって?」
母親「ほら、昔、あの子あんたに懐いてたじゃない。だから、色々面倒は任せたわ」
男「いや、ちょっと待て。あの頃はあいつも小さかったけど、今はもうそんな歳じゃないだろ?」
母親「……そうね、ガン黒ギャル娘になってたりするかも……」
男「あいつに限ってそんなことは……って、あいつ、もう高校生か」
母親「モデルの佐智子さんの血を受け継いでるから、相当美人さんになってると思うわよ」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 09:00:19.05 ID:xEaPwzhS0
ピンポーン。
母親「噂をしてたら、なんのそのってね」
男「えっ? もう来たわけ?」
母親「昼のまでには来るって言ってたから、そうじゃない?」
男「ちょ、ちょっと待てよ……まだ心の準備が……」
母親「はいはい、そんな時間はないわよ。ほら、二人で出迎えましょう」
男「……お、俺は遠慮しとくよっ……」
母親「今更になって、なに恥ずかしがってんの。待たせちゃ悪いから急ぐわよっ」
男「ひ、引っ張るなっ、押すなっ! 俺はいいって言ってんだろっ!」
母親「ハーイ、今、開けるわねーっ」
ガチャ……。
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 09:06:05.44 ID:xEaPwzhS0
従妹「……あっ、どうも……」
母親「…………」
男「…………」
母親「……い、従妹ちゃん……?」
従妹「そ、そうです。お久しぶりですっ……」
男(うわぁ……めっちゃ美人になってる……)
母親「一瞬、芸能人が来たのかと思ったわ……これまた綺麗になっちゃってっ」
従妹「えっ……いや、そんなことないです」
母親「いや、とっても可愛いわっ。ほら、男なんて、驚きのあまり放心状態よ」
男「ちょっ、ババア余計なこと言ってんじゃねえよっ」
じぃー。
男(何だこの視線……見られてる……確実に見られてるっ!)
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 09:09:59.79 ID:xEaPwzhS0
従妹「……にぃにぃ?」
男「お、おうっ……」
従妹「…………」
男「ひ、久しぶりだなっ! 元気してたかっ!」
従妹「……にぃにぃだぁ……」
男「えっ?」
従妹「にぃにぃっ!」
たたたたっ……ぽんっ!
男「うおっ!」
従妹「会いたかったよぉっ、 にぃにぃ!」
男「おいっ、抱きつくなってっ……」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 09:16:34.61 ID:xEaPwzhS0
ぎゅっ。
従妹「やだっ! もう少しこうしてるもんっ!」
男「は、ははっ……」
母親「あらあら、お暑いコト」
従妹「この匂い……ほんとだぁ……にぃにぃだぁ……」
男「汗臭いからあんま嗅いでくれるな……汚いぞ?」
従妹「汚くなんてないもんっ、にぃにぃの匂いだもんっ」
男(しかし、身体は大きくなっても、全然変わってねぇな……)
……ぽよんっ。
男「……えっ?」
……ぽよんっ、ぽよんっ。
男(なんだこれ……ぽよんっ?)
従妹「にぃにぃ……」
男「あっ、うん……」
男(……ま、まさか……こ、これは……)
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 09:39:27.99 ID:xEaPwzhS0
従妹「今日からよろしくお願いしますっ」
母親「いいわよ、そんに畏まらなくて」
男(……ぽよん……)
母親「佐智子さんはいつぐらいまで海外なの?」
従妹「多分、この月はずっと……」
母親「あら、結構忙しいのね。でも、学校が休みの間はずっとここにいていいから」
従妹「すみません、お世話になります」
男(……ぽよん……ぽよん……)
従妹「……ん?」
男「…………」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 09:44:34.49 ID:xEaPwzhS0
従妹「にぃにぃ、さっきからどうしたの?」
男「……あ、うん……」
男(昔と変わらない、あどけなさが残る表情)
男(にもかかわらず、ところどころに美人の風格が……)
男(そ、そして……こ、この……)
従妹「……?」
男(──なんなんだぁこの胸はああああああああっ! たゆんたゆんだぁっ!)
男「け、けしからんっ」
母親「……あれ、あんた鼻血出てるわよ」
従妹「……あ、ほんと……」
男「……ちょっとのぼせちゃったかな? てへっ!」
母親「…………」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 10:34:35.43 ID:x+zEJKiC0 [2/36]
母親「従妹ちゃんも着いたことだし、そろそろ買い物にでも行ってこようかしら」
従妹「あっ、私も行きますよっ」
母親「いいのいいの、あなたはここでゆっくりしてなさい」
従妹「で、でも……」
母親「ほら、積る話もあると思うし……ねっ?」
従妹「……は、はい……」
男(頬を赤らめてこっちを見ないでくれ……)
母親「ふふ、では行ってくるわ」
従妹「すみません、お手伝いできなくて……」
母親「そんなの気にしなくていいから。あと、男ちょっとこっちに来なさい」
男「はっ?」
母親「いいから、早くっ」
男「な、何だよ……」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 10:40:14.06 ID:x+zEJKiC0 [3/36]
母親「……この辺まで来れば向こうには聞こえないわね」
男「ババア、俺は買い物には行かんぞ」
母親「何、馬鹿な勘違いしてんのよこの子は」
男「だったら何だ、早く用件を言え」
母親「……従妹ちゃん、とても綺麗になったわね」
男「あっ? ……ま、まあ、そこそこだろ」
母親「とっても可愛いし、それに身長も伸びたわ」
男「……俺の方がまだ高いけどな」
母親「それに……発育いいし」
男「…………」
母親「あんた、さっきからあの子の胸ばっかり見てるでしょ」
男「なっ……み、見てねぇしっ」
母親「嘘おっしゃい。そういう視線には女は敏感なのよ」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 10:47:12.84 ID:x+zEJKiC0 [4/36]
母親「でも幸いなことに、あの子はまだそれに気付いてないわ」
母親「でもそれも時間の問題。だから気付かれる前に、やめなさい」
母親「さもないと、大好きなにぃにぃから変態の糞野郎に格下げよ」
男「糞野郎って……」
母親「それと、この際だからはっきり言っとくわ」
男「な、何だよ……」
母親「あんた、あの子に少しでも手を出したら……」
母親「──実の子でも殺すっ」
男「ひぃっ」
母親「……それでは、行ってくるわ」
男「…………」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 10:51:39.73 ID:x+zEJKiC0 [5/36]
男「……はぁ……」
従妹「あっ、にぃにぃ……って、あれ? 顔、真っ青だよ?」
男「ちょ、ちょっとな……」
従妹「それで、おばさん、何か言ってた?」
男「……ええと、仲良くしなさいとか、そんなところ」
従妹「あ、うん……」
男「ふぅ……とりあえず、お茶でも飲むか」
従妹「私、コップ持ってくるねっ」
男「お、おうっ」
男(くそ……なんか、気恥ずかしくてうまく会話できねぇな……)
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 11:19:12.84 ID:x+zEJKiC0 [6/36]
男「…………」
従妹「…………」
ズズッ……。
従妹「……こうやって会うの、久しぶりだね」
男「そうだな、何年ぶりだろうな」
従妹「にぃにぃ、おばあちゃんのとこに顔出さないんだもん」
男「それは……確かに俺が悪かったかもな」
従妹「……変わったね、にぃにぃ」
男「そうか? もしかして、ちょっと格好良くなってたり?」
従妹「うん、前より格好いいよっ」
男「……あ、うん……」
男(なんだよ……調子狂うぜ……)
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 11:25:29.39 ID:x+zEJKiC0 [7/36]
従妹「にぃにぃはもう大学生だよね。どう、新しいキャンパスライフは?」
男「思ってたほどのものじゃないけど、色々楽しいよ」
従妹「いいなぁ……早く私も大学に行きたい」
男「その前に厳しい受験戦争が待ってるからな」
従妹「やめてよぉー、そういうのいらない」
男「ははっ、ちなみにどこ目指してるんだ? もしや、東大とか言わねえよな?」
従妹「うんとね……にぃにぃと同じとこ」
男「……え」
従妹「私の頭じゃ、ちょっと難しいかもしれないけど、頑張るつもり」
従妹「そうすれば、にぃにぃが四年の時に私一年だよ。一緒に通えるねっ」
男「そ、そうか……」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 12:55:02.78 ID:x+zEJKiC0 [9/36]
従妹「……ねぇ、にぃにぃは、彼女いる?」
男「か、彼女?」
従妹「大学生になったし……それとも高校から……とか」
男「……残念なことにそういう相手はいないな」
従妹「ふーん、意外だぁ」
男「もしかして、彼氏でも出来たか?」
従妹「にぃにぃと同じ。私もいないよ」
男「そんなこと言っても、結構お誘いはあるだろ?」
従妹「うーん、でも、なんか違うんだよね」
従妹「好きだっ!っていう感情が生まれないっていうかなんていうか……難しい」
男「確かに、恋愛は難しいよな」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:00:24.12 ID:x+zEJKiC0 [10/36]
母親「てなわけで、夕飯よっ!」
従妹「わーいっ」
男「なんなんだ、その説明口調は……」
母親「今日は従妹ちゃんが手伝ってくれたから、結構早く出来たわ」
従妹「手伝いってよりも、明らかに邪魔だったと思います……」
母親「そんなことないわっ。ほら、男」
男「何だよ?」
母親「この中のどれかが従妹ちゃんが作ったハンバーグよ。ほら、好きなの選んで」
従妹「えっ……おばさん……」
男(見るからに一つ、形が崩れてるやつがあるな……)
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:05:42.23 ID:x+zEJKiC0 [11/36]
男「……これにするわ」
従妹「にぃにぃ、でもそれ……」
男「いいんだよ、なんか旨そうだし。ほれ、お前も選べ」
従妹「うん……ありがと」
母親「いいわ、この初々しい感じ♪ なんか、娘が一人出来たみたいっ」
男「馬鹿言ってねぇで、早くご飯よそえよ」
母親「息子はこれだからね……もうやんなっちゃうわ」
『ただいまぁーっ!』
母親「あら、お父さん帰ってきたみたい」
男「え? もう親父帰ってきたの?」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:10:07.22 ID:x+zEJKiC0 [12/36]
父親「おっ、従妹ちゃん、久しぶりっ!」
従妹「どうも、お邪魔してます」
父親「母さんに聞いてたけど、ほんと別嬪さんになったねぇ……」
従妹「いえ……そんなことないです」
父親「はは、しかし、おぉーいい匂いがするなあ」
男「うわっ、変態だよ……」
父親「ち、違うわ、馬鹿息子っ、飯のいい匂いって意味だっ」
男「取り繕っても無駄だぜ」
父親「うるさい。母さん、さっそく私も食べたい」
母親「……ごめんなさい」
父親「へっ?」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:14:46.20 ID:x+zEJKiC0 [13/36]
母親「こんなに早く帰ってくるとは思わなくて、お父さんの分用意してないわ」
父親「あれ? 今日は従妹ちゃんも来たし、早く帰るって言わなかったっけ?」
母親「……ごめんなさい、完全に忘れてた」
男「くくっ、ざまあ」
父親「そ、そんな……」
従妹「あっ、私の分でよければお先に」
父親「いやいや、今日のメインは従妹ちゃんなんだから」
父親「おい男、お前の分を食わせろ」
男「は? 何でだよ」
母親「お父さん、それも無理よ……」
父親「何で? 先に食べちゃ駄目なのか?」
母親「男の分は今日は従妹ちゃんが作ったものなの」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:20:15.98 ID:x+zEJKiC0 [14/36]
父親「なにっ!? 従妹ちゃんが作っただとっ!?」
従妹「下手っぴなんです……すみません」
父親「いやいやっ! 従妹ちゃんの初手料理なんてっ! 逆にそれは食べたいっ!」
男「誰も初だとは言ってねぇよ」
父親「やかましいわっ! これは何としてもゲットしないとな」
母親「……お父さん」
従妹「…………」
父親「ん? どうした?」
母親「それは従妹ちゃんが男のために作ったの……だから」
父親「なあ、従妹ちゃん、おじさんが食べてもいいよね?」
男「ほんと話を聞かねぇオヤジだな……」
従妹「……え、ええと」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:25:44.71 ID:x+zEJKiC0 [15/36]
従妹「やっぱりそこは……にぃにぃに食べてもらいたいです……」
母親「ふふ、可愛い」
父親「よ、良かったぁ、にぃにぃって勿論、おじさんのことだよねっ」
母親「お父さん、悪あがきはよして下さい」
父親「いやっ! 嫌だっ! 俺は従妹ちゃんの手料理が食べたいっ!」
男「……もぐもぐ」
従妹「あっ……」
父親「ああああああああっ! この馬鹿息子おおおおっ!」
男「うん、結構おいしいぞっ」
従妹「ほ、ほんと?」
男「見た目はちょっと崩れてるけど、味は上出来だぜ」
従妹「や、やったぁ……」
父親「そ、そんなぁ……くっ……くそぉっ……」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:41:12.69 ID:x+zEJKiC0 [16/36]
男「はぁ……ほんと糞親父には困ったもんだぜ……」
男「……しかし、従妹……可愛くなってたよな……」
男「しかも……きょ、巨乳なんて……」
男(抱きつかれた時、柔らかかったなぁ……)
コンコン。
男「ご、ごほんっ」
従妹『にぃにぃ、入ってもいい?』
男「あ、うん……」
ガチャ。
従妹「うわぁー昔と全然変わってないねー」
男「男の部屋なんてみんなそんなもんだ」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:45:02.09 ID:x+zEJKiC0 [17/36]
男「それで、一体どうしたんだ?」
従妹「うん、おばさんがお風呂湧いたよーって」
男「あーそういうこと。分かった、今から入るわ」
従妹「うん、じゃあ私も用意してくるね」
男「おうっ、それじゃ」
従妹「うんっ、先入ってて」
ガチャ。
男「……ふむ、一番風呂か」
男「…………」
男「……って、あれ? 私も用意……? 先入ってて……?」
男「ま、まさか、嘘だろ……?」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:49:30.86 ID:x+zEJKiC0 [18/36]
たたたたたたっ。
男「おい、ちょっと待てっ!」
従妹「え? 何、どうしたの?」
男「お前、もしかして、俺と一緒に風呂入るつもりじゃねぇよな?」
従妹「ははっ、にぃにぃ、冗談キツい」
男「そ、そうだよな……俺も早とちりして馬鹿だな……」
従妹「そうだよー、一緒に入るに決まってるじゃんっ」
男「決まってるよなっ……って、ええええええええっ!」
従妹「何驚いてるの? 昔も一緒に入ってたよね?」
男「いや、それは昔の話であって……今は、その、身体も大きくなったし……」
従妹「私は気にしないよ?」
男「俺が気にするよっ! この歳で一緒とか、そんな話聞いたこともねぇ!」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 13:55:17.06 ID:x+zEJKiC0 [19/36]
母親「……そんなことが」
男「この俺も、まさかの汗だくだぜ」
母親「あの子、危ないわね……まだ無垢なのかしら」
男「分からんが、『にぃにぃ、何言ってんの?』みたいな顔はされた」
母親「とりあえず、あんたを褒めとくわ。よく我慢したわね」
男「当然だろっ! そんな……あ、あの……」
母親「大きいおっぱいみたら、冷静でいられないと」
男「そうそう、大きなおっぱいが……って、誘導尋問やめろっ!」
母親「うーん、私からも一応言っとくわ。多分、気休めにもならないと思うけど」
男「そ、そんな……このままじゃ、時間の問題だぞ……」
母親「急に入ってこられたりしたら、どうしようもないものね」
男「頑張れ、俺……頑張れ、俺の理性……」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:00:24.61 ID:x+zEJKiC0 [20/36]
コンコン。
男(くっ……ついに来たか……)
従妹『にぃにぃ、わたしー』
男「お、おう、今開ける……」
ガチャ。
従妹「……で、分かってるよね?」
男「あ、ああ」
従妹「久しぶりに一緒にお風呂に入るの楽しみにしてたのに……」
従妹「にぃにぃが、どうしてもっ!って言うから、やめたんだよ?」
男「ご、ごめん……」
従妹「取引条件……きちんと、覚えてる?」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:03:35.81 ID:x+zEJKiC0 [21/36]
妹「……風呂に一緒に入らない代わりに?」
男「何でも言うことを一つ聞く……だろ?」
従妹「うん、正解っ」
従妹「さーて、何してもらおうっかなぁ♪」
男「お、お手柔らかに頼むよ……」
従妹「どうかなぁー、うーん」
男「……何すればいい?」
従妹「…………」
じぃー。
男「ん?」
男(なんだ……? 俺の顔見て……って、あれ、下の方……?)
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:07:52.96 ID:x+zEJKiC0 [22/36]
従妹「……にぃにぃって彼女いないんだよね」
男「ああ、いないけど」
従妹「……ふーん」
男「な、何だよ……今日、聞いただろ……?」
従妹「私もー、彼氏いないんだー」
男「いや、だから、それも聞いたって……」
従妹「でもね……」
男「え?」
従妹「恋愛に興味がないってわけじゃないの。色々、友達の話とか聞くし」
男「そ、そうなのか……」
従妹「それでね……私も少しだけ経験してみたいっていうか……」
男(……この視線……ま、まさか……)
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:12:09.81 ID:x+zEJKiC0 [23/36]
従妹「……にぃにぃ、キス……してみない?」
男「…………」
男(うおおぉぉぉぉぉっ! やはりぃぃぃぃぃこの流れかぁぁぁぁぁ!)
従妹「ねっ? ちょっとだけ経験してみようよっ」
男「い、いや……ちょっと待って……」
従妹「ほら、にぃにぃも今は彼女さんいないみたいだし、私もフリーだし」
従妹「誰も困らないよ、ねっ? ノープロブレムっ」
男「問題ありまくりだよ……」
従妹「にぃにぃ、もしかして……約束破るの?」
男「何でもするとは言ったが……それは、ちょっとさ……」
従妹「……嘘つき……」
男「うっ……」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:17:36.86 ID:x+zEJKiC0 [24/36]
従妹「ねっ? ほんの少しだけだからっ」
男「……うぅ……で、でも……」
従妹「家族がチュッってやる感じだよっ、よくあるでしょっ?」
男「……た、確かに家族同士なら……」
男(妹が兄にキスするようなもんだ……な、何の問題もなな、ないかなっ)
従妹「……ん」
男「え……」
従妹「んんっ!」
男(目瞑って唇を突き出してるっていうことは……そ、そういうことなのかっ!?)
男「まさか……お、俺からいくのっ?」
従妹「……ん」
男「……ええ、ええと……ちょっ、ちょっと待って……心の準備が……」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:27:07.47 ID:x+zEJKiC0 [25/36]
従妹「……にぃにぃ?」
男「うっ……」
男(駄目だっ……男なら覚悟を決めろっ! ここは、いくしかないっ)
男「……っ」
男(で、でも、このままいくと鼻がぶつかっちまうぞ? ど、どうすれば……)
従妹「……早くぅ……」
男(ちょっと顔を横にずらして……)
男(うおおおっ!)
ちゅっ。
従妹「……ん」
男「……ん」
男(うわぁぁ……やべぇ……唇やわらけぇよぉ……)
男(でも、これいつまで続ければ……っ)
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:30:56.87 ID:x+zEJKiC0 [26/36]
男「……んん」
従妹「……ん」
男(息が……息が……も、もう限界……)
男「……ふっ……」
従妹「……あっ」
男「はぁーっはぁっーはぁっ!」
従妹「……ど、どうしたの?」
男「い、息……さ、酸素が足りない……お前は、大丈夫かっ?」
従妹「え? 鼻で息してたけど」
男「あっ……そうか……」
男(……俺は、なんて馬鹿なんだ……)
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:35:05.13 ID:x+zEJKiC0 [27/36]
従妹「しかし……ね?」
男「……ど、どうした?」
従妹「初めてのキス……にぃにぃとしちゃったっ」
男「……う、うん」
男(実は、俺も初めてだ……)
従妹「まだ、胸ドキドキいってるよ……」
男「…………」
従妹「にぃにぃもドキドキしてる?」
男「お、おう……」
従妹「どれどれ……」
ぴたっ……。
男「ちょ、ちょっとやめろってっ……」
男(こいつ……俺の胸に頭を寄せきたよ……)
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:38:01.65 ID:x+zEJKiC0 [28/36]
従妹「ほんとだぁ……ドキドキいってる」
男「わかったなら、も、もういいだろっ」
従妹「うん……」
男「……はぁはぁ……」
従妹「ほら、にぃにぃも確認してみて」
男「えっ……」
従妹「私の胸の音……ね?」
男「……いい、いいよっ……」
従妹「いいからっ」
ぎゅっ。
従妹「どう? 心臓がドクンドクンいってるでしょ?」
男「うわあ……」
男(お、おっぱいっ! 顔に当たってるっ、おっぱいぃぃっ!)
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:43:14.10 ID:x+zEJKiC0 [29/36]
従妹「どう、聞こえる?」
ぽよんっ……。
男「う、うん……」
男(や、柔らかい……な、何なんだこれ……)
従妹「ドクンドクンって」
ぽよんっぽよんっ……。
男「う、ん……」
男(……駄目だ……これは、やばいぃ……やわらか過ぎるぞぉ……)
従妹「すごいね……身体って」
ぽよんっぽよんっぽよんっ……。
男「す、凄いな……」
男(ああぁぁ……もう、だめぇ……たゆんたゆんだぁぁ……)
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 14:46:07.73 ID:x+zEJKiC0 [30/36]
従妹「じゃあね、にぃにぃ」
男「…………あ、ああ」
従妹「今日は、ありがとね。おやすみっ」
ガチャ……。
男「…………」
男「……あれ……」
男「……俺……キス」
男「従妹と……キスしちゃったんだよなぁ……」
男「……それで……」
男「……ああ」
男「や、柔らかかったぁ……」
男(……駄目だ……もう今日は寝よう……)
男(おやすみ、なさい……)
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:43:06.29 ID:x+zEJKiC0 [33/36]
トゥルトゥルトゥル……。
従妹「にぃにぃ、携帯鳴ってる」
男「……あ、ほんとだ」
男「もしもし……」
……………。
従妹「何の電話だったの?」
男「いや……今から大学来いって……」
従妹「え? にぃにぃの大学?」
男「サークルの先輩が、俺に書いてもらいたい書類があるんだって」
従妹「それじゃあ、今から行くの?」
男「ああ、めんどくさいけど、そうなる」
従妹「ふーん……なら、私もついてっていい?」
男「え?」
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:48:13.34 ID:x+zEJKiC0 [34/36]
従妹「うわぁ……ここがにぃにぃの大学かぁ」
男「そんなに綺麗なもんじゃないだろ」
従妹「ううんっ、しかも、高校に比べるとでっかいっ」
男「そうだなぁ、キャンパスは結構広いほうかも」
従妹「早く中に入ろっ! でも、私入っても大丈夫かな?」
男「全然大丈夫。高校とは違って、誰でも入れるのが大学だからな」
とことことこ。
従妹「道行く女の人……みんな、綺麗だね」
男「いや……」
男(お前の方が何倍も綺麗だろ……)
従妹「いいなぁ……早く私も大学生になりたい」
男「焦らなくても、すぐになれるさ」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:54:42.01 ID:x+zEJKiC0 [35/36]
ガチャ……。
男「おはようっす」
先輩「あっ、男くん。急に呼び出して悪いね」
男「いや、全然構わないですよ」
先輩「今度の学園祭に必要な書類があって、本人に書いてもらわないと駄目なんだ」
男「あー、そういえばそんなこと言ってましたね」
先輩「これがめんどくさくて……とりあえず、その席に座って……」
先輩「って……あ、あれ?」
従妹「……にぃにぃ?」
男「そうだ先輩、この子……」
先輩「……えっ……なにこれ……か、可愛いすぎる……」
男「先輩?」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 00:05:33.87 ID:gnuypYpN0 [1/42]
先輩「お、男君っ、この子はっ!」
男「あ、はい……」
男(どんな女の告白にも動じない先輩が……なんだこの慌てぶりは……)
従妹「…………」
先輩「芸能人の子かっ? ちょっ、ちょっと紹介してくれっ」
男「いや、実は家のしんせ……」
従妹「にぃにぃっ」
男「えっ? 何っ?」
従妹「いいからっ、ちょっとこっち来てっ」
男「な、何だよ……引っ張るなって……」
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 00:08:53.72 ID:gnuypYpN0 [2/42]
従妹「……ここまで来れば聞こえないかな?」
男「何だよ、こんな内緒話みたいな真似、先輩に悪いだろ……」
従妹「これ、マズいよ……」
男「は? マズいって何が?」
従妹「私の勘だけど、ちょっと嫌な感じする」
男「嫌な感じって……先輩が?」
従妹「うん……だから、正直に言うのやめて」
男「じゃあ、どうすればいいんだよ……」
従妹「そうだっ、彼女ってことにしようよ」
男「お前が俺の彼女っ!? いや、それ無理ないか?」
従妹「いいからっ、ほら、そういうことでお願いっ」
男「お、おい……」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 00:12:37.12 ID:gnuypYpN0 [3/42]
先輩「お、男くん、早く紹介してくれっ」
男「あ、ええと……ですね」
先輩「なんだっ、君にしてははっきりしないなっ!」
男「いや……その」
従妹「にぃにぃ……」
男「わ、分かったよ……」
先輩「……にぃにぃ? ってことは、兄弟か何かか?」
男「いや、先輩……」
男「これ、俺の……彼女、なんです」
先輩「…………」
先輩「あっ……そ、そうなんだぁ……」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 00:15:54.19 ID:gnuypYpN0 [4/42]
先輩「男君に……こんな、可愛い彼女がいるなんて……」
男「あー……先輩、まあそういうことなんです」
従妹「…………」
先輩「しかし、待てよ‥‥‥」
男「え?」
先輩「確か君のことをにぃにぃって呼んでたよな……」
男「そ、そうですね」
先輩「ここから考えるに……君達……本当に恋人か?」
男(……大学きっての秀才と呼ばれる先輩を欺くのは難しいか?)
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 00:18:43.09 ID:gnuypYpN0 [5/42]
従妹「恋人ですよ」
先輩「あ、うん……で、でも、恋人同士の呼び方としてはちょっと……」
従妹「なんかおかしいところありますか?」
先輩「いやね……にぃにぃってのはさ、うん、微妙だよね……」
従妹「…………」
男(もう隠すのは無理だろ……変態プレイみたいになってるよ……)
先輩「……男君、その辺実際どうなんなんだ」
男「じ、実は……」
従妹「別にいいじゃないですか、にぃにぃでも」
先輩「いや、そうなんだけど」
従妹「そんなに疑うなら、いいです。ここで証明しますからっ」
先輩「し、証明……?」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 00:22:51.85 ID:gnuypYpN0 [6/42]
従妹「にぃにぃ、ほらっ」
男「はっ? ほらって……」
従妹「……ん、んん」
男(……ま、まさか……!?)
先輩「…………」
じぃー。
男(く、くそっ……先輩、がん見じゃねぇか……)
男(何とか逃げれないものかっ……こんな、人の目の前とか……)
従妹「……にぃにぃ」
男(あーもうっ! どうにでもなれっ!)
ちゅっ……。
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 00:26:40.57 ID:gnuypYpN0 [7/42]
従妹「……あ」
男「ん……」
先輩「……えっ……」
従妹「んん……」
男(何だ……今日は、やけに積極的だな……)
男(てか、何だかんだ言って、今日で四回目のキスだよ……)
従妹「ん……」
男「……んん」
先輩「もう、分かった……二人はれっきとした恋人同士だ……」
先輩「だから、これ以上はやめてくれぇ……俺の……お、俺の心が……」
先輩「たのむからぁぁぁ、もう見せつけないでくれぇぇぇぇっ!」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:06:07.75 ID:gnuypYpN0 [9/42]
父親「おお、今日はカレーか」
男「……最近帰ってくんの早くね?」
父親「うるさいっ、従妹ちゃんがいるんだから当然だろっ!」
母親「じゃあ、お父さん、ご飯よそってね」
男「なんだかなぁ……仕事大丈夫なのか……」
従妹「にぃにぃ、今日も私手伝ったんだよっ」
男「おおそうか、頑張ってるな」
従妹「ふふ、少しずつ、包丁の使い方とかわかってきたの」
母親「従妹ちゃんの上達ぶりは目を見張るものがあるわ。良いお嫁さんになるわね」
従妹「だってぇー、にぃにぃ」
男「お、俺にふるなよ……」
父親「か、かわいい子だなぁほんとに……」
男「親父……手元狂って、ご飯、地面に落ちてるぞ……」
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:10:27.70 ID:gnuypYpN0 [10/42]
がららら……。
男「ふぅ……良い湯だなぁ……」
男「しかし、今日の先輩……ちょっと可哀想だったな……」
男「もしかしたら、遅咲きの初恋だったりして……ああ、悪いことした……」
男(……ってしてると、もうすぐだな……)
従妹『にぃにぃ、私も入っていい?』
男「だめっ! 絶対、だめっ!」
従妹『えー、今日はいいじゃんっ、一緒に入ろうよぉーっ』
男「あーもうっ、何度言っても分からん子だなっ! 駄目なものは駄目なのっ!」
従妹『ぶーぶーっ……じゃあ、にぃにぃ、いつもの約束だよっ?』
男「……わ、分かったよ……」
従妹『うん、上がるの待ってるからっ』
男「……はぁ……母さんに知られたら、確実に殺される……」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:19:30.90 ID:gnuypYpN0 [11/42]
従妹「あっ、にぃにぃ」
男「これから、また俺の部屋か?」
従妹「もちろんだよっ、約束だもんねっ」
男「……そういうことだよな……」
母親「あれ? 二人ともどうしたの?」
男「……あっ」
従妹「あーおばさんっ」
母親「もしかして、今から二人で男の部屋?」
男「あーうん……まあ、そう」
従妹「大学受験に向けて、勉強教えて貰ってるんです」
母親「そういうこと。ほんと兄妹みたいに仲良いわね」
従妹「へへっ」
男「…………」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:23:29.71 ID:gnuypYpN0 [12/42]
男(何が良い兄妹だ……こんなこと……)
妹「んー」
男(こんなことやってる家なんて……日本中どこにもねぇよ……)
妹「にぃにぃ、早くぅー」
男(ぐずぐずな流れで……これも四日目……)
妹「まだなのぉー……んーっ」
男「……はいはい……」
ちゅっ……。
妹「ん……」
男「……ん」
男(どうすんだよ……これ……)
男(もう後にも引けなくなってる……うわぁ……柔らかい……)
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:27:38.26 ID:gnuypYpN0 [13/42]
従妹「ふふっ、もうなんか慣れたもんだね」
男「まあ、こう何度もやってればな」
従妹「でも、心臓はバクバク言ってるよ? にぃにぃも?」
男「そりゃ、勿論だ……」
男(高血圧だったら死んでるよ……)
従妹「へへっ、お揃いだー」
男「んじゃ、また明日な」
従妹「……うん、そう、だよね」
男「どうした? まだ、なんかあるのか?」
従妹「ちょっとさ……私、考えてることあるんだ」
男「……まさか、本当に勉強教えて欲しいとか?」
従妹「それもいいけど、違うよ」
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:32:59.63 ID:gnuypYpN0 [14/42]
従妹「私ね、ちょっと友達に聞いたことあるんだ」
男「なんか嫌な予感がする……その友達は今後、付き合いを考え直したほうがいい」
従妹「それでね、キスってあるじゃん」
男「だから、今さっきやったやつだろ」
従妹「うん、でもキスはキスでもレベルがあるんだって」
男「レベルねぇ……」
従妹「初心者は、唇と唇をくっ付けるだけ」
男「……ああ」
男(……ま、まさか……)
従妹「でも、上級者になると、舌をお互いに入れ合うだとか、何とか」
男「……で、ディープキス……」
従妹「そうそう、それっ。なんか、卑猥だよね」
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:37:18.67 ID:gnuypYpN0 [15/42]
従妹「初めそれを聞いた時は、なんか気持ち悪いなぁって、思ってたんだけど」
従妹「今はちょっと大丈夫かなって……」
男「い、いやいやっ! それは全然大丈夫じゃないでしょっ!?」
従妹「にぃにぃが相手なら……私、全然いいかも……」
男「そ、その気持ちは有り難いが、やはりな……」
従妹「駄目かな? にぃにぃ……」
男「そういうのは、恋人同士がやるもんだから……ちょっと……」
従妹「私のこと嫌い? 舌とか入れるのは、汚い?」
男「そ、そういうことじゃなくてさ……やっぱり倫理的っつうか、道徳心っていうか」
従妹「お願いだよ、にぃにぃ。私に他に相手とかいないから……」
男「……従妹……」
従妹「一生のお願いだと思って……ねっ?」
男「…………」
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:54:19.70 ID:gnuypYpN0 [16/42]
従妹「に、にぃにぃ……私は、目瞑って待ってればいいの?」
男「い、いや、俺も初めてだからよく分からん」
従妹「……にぃにぃも初めてなんだ……」
男「お、おう」
従妹「ふふっ、なんか嬉しいなぁ……ん? でもどうしてだろ?」
男「と、とりあえずっ……舌を絡めるんだよな……」
従妹「う、うん……」
男「ん、んじゃ、舌出して……」
従妹「えっ? キスしてからじゃないの……?」
男「そうなの? 俺、わかんねぇよ……」
従妹「んー……あんま詳しく聞いてないからなあ……」
従妹「と、とにかく、にぃにぃに任せるっ」
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 01:58:35.54 ID:gnuypYpN0 [17/42]
男「それじゃあ……舌、出して……」
従妹「う、うん……」
男「……ああ……」
男(うわぁ……なんか、この光景エロいぞ……)
従妹「ほのはは?」
男「お、おう、そのまま……んで、俺も舌出して……」
男(そんで、顔を近づけて……えっ?)
従妹「……うぅ……」
男(やっぱりこれおかしいぞっ……舌出すのは、キスしてからじゃねぇか……!?)
従妹「……?」
男(くそっ……でもここからじゃ、後に引けねぇっ! なんとか強引に行くしかないっ!)
男「……いくどぉ……」
従妹「んっ……」
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 02:14:29.40 ID:gnuypYpN0 [20/42]
ぺろ……。
従妹「……んっ」
男「……あ」
ぺろ……ぺろ……。
従妹「……んっ、んっ……」
男「……あっ……」
男(うおおおおおぉぉぉぉぉっ、なんだこの変態プレイはぁぁぁぁっ!)
男(仕方ねぇ……このままキスに持ち込むぞっ)
ぶちゅっ……。
従妹「あっ……んんっ」
男「…………」
男(なんだこれ……未知の世界か……)
男(従妹の口内温かい……うわぁ……涎がすげぇ出てくる……)
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 02:16:28.42 ID:gnuypYpN0 [21/42]
男「……んっ」
男(もうこれ以上はやばいっ!)
従妹「……あっ……」
男「……はぁ……はぁ……」
従妹「す、凄いね……」
男「お、おお……」
従妹「なんか、エッチぽかった……」
男「う、うん……」
従妹「口の中が……なんか、お、犯されてるみたいで……」
男「……犯されてるって……」
従妹「うわぁっ駄目だ……恥ずかしい……」
男「……恥ずいな……」
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 02:18:49.87 ID:gnuypYpN0 [22/42]
従妹「わ、私……もう部屋に戻るねっ!」
男「そ、そうだなっ、もう遅いしなっ!」
従妹「お、お休みっ!」
男「また明日っ!」
男「…………」
……ガチャ。
従妹「にぃにぃ……?」
男「あっ、うん……」
従妹「また……今度、やろうねっ」
男「……っ」
従妹「ば、ばいばいっ!」
……ガチャン。
男「…………」
男「うおおおおおおぉぉぉぉっ! やっちまったああああぁぁぁ!」
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 02:19:42.64 ID:gnuypYpN0 [23/42]
………………。
…………。
……。
こうして従妹と男は、熱々で暮らしましたとさ。
-ラブラブEND-
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 03:23:20.89 ID:gnuypYpN0 [24/42]
しゃあねぇ、続き書くか
だらだらになりそうだけど、その辺は許してくれ
一服したら再開する
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