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「お兄ちゃん大好きぃ~」
俺「!!?」
妹「………」
俺「………」
妹「………」
俺(なっ、何だ今のは…!?)
妹「………」
俺「………」
妹「………」
「お兄ちゃん大好きぃ~」
俺「ッッ!!!?」
妹「………」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 11:50:38.40 ID:oHvmnyKK0
俺「お…オイッ」
妹「ん?何よ?」
俺「お前今何か言ったか?」
妹「は?別に何も言ってないけど…」
俺「いや、今何か言っただろ…?ちゃんと聞いたぞ!!」
妹「だから言ってないって、空耳じゃない?」
俺「そ、そうか…すまなかった」
妹「…?」
俺「………」
妹「………」
「お兄ちゃん大好きぃ~」
俺「ッッッッッ!!!!!!!!!!!????」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 11:53:17.41 ID:oHvmnyKK0
俺「オイッ!!!今確実に何か聞こえただろッッッッ!!!?」
妹「もう、さっきから何よ?意味わかんないし…」
俺「お兄ちゃん大好きぃ~って聞こえただろッッッ!!!??」
妹「はぁ…?何言ってんの」
俺「お兄ちゃん大好きぃ~って!!!!!!!!」
妹「意味わかんない。マジキモっ」
俺「そ、そんなバカな…」
妹「あーもう本当に気持ち悪い。近寄るなばーかっ」 トコトコトコ…
バタンッ
俺「………」
シーン…
俺「………」
俺(幻聴…?俺疲れてるのかな…?)
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 11:55:36.78 ID:oHvmnyKK0
俺(いや、そんなバカな…確実に聞こえたはず…!!)
俺「………」
………
俺「………」
………
俺「………」
………
俺「………」
………
俺(何も聞こえない…)
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 12:00:13.29 ID:oHvmnyKK0
コンコン
俺「!?」 ビクッ
母「たかし、ご飯できたわよ。早く降りてきなさい」
俺「わ、わかった…」
バタンッ
俺「………」
………
俺「………」
………
俺(やっぱり何も聞こえないか…)
俺「ご飯でも食べて寝よう…」
トコトコトコ…
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 12:03:22.27 ID:oHvmnyKK0
俺「パクパク…モグモグ…」
妹「パクパク…モグモグ…」
父「パクパク…モグモグ…」
母「パクパク…モグモグ…」
俺(あっ、これ美味しい)
「お兄ちゃん大好きぃ~」
俺「~~~ッッッ!!!!!????」
母「…?」
俺「ゴホッ!!ゴホッ!!ゴホッ!!」
俺(どうしよどうしよどうしよ!!!!やっぱり聞こえるよ聞こえる聞こえる!!!!!)
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:08:04.41 ID:oHvmnyKK0
俺「………」 キョロキョロ
父「パクパク…モグモグ…」
母「パクパク…モグモグ…」
妹「パクパク…モグモグ…」
俺(誰も何も反応しない…聞こえたのは俺だけ…!?)
「お兄ちゃん大好きぃ~」
俺「………」
俺(落ち着け俺…落ち着け俺…)
父「パクパク…モグモグ…」
母「パクパク…モグモグ…」
妹「パクパク…モグモグ…」
俺(とりあえずこの声がどこから出ているか探すんだ…)
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:11:52.65 ID:oHvmnyKK0
俺「………」 キョロキョロ
父「パクパク…モグモグ…」
母「パクパク…モグモグ…」
妹「パクパク…モグモグ…」
俺「………」 キョロキョロ
母「…?」
俺「………」 キョロキョロ
母「たかし?どうかしたの?」
俺「えっ!?な、何が!?」
母「アンタ、さっきから落ち着きがないわよ?」
俺「なななっ、何でもないよっ!??」
母「そう…?」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:15:00.45 ID:oHvmnyKK0
「お兄ちゃん大好きぃ~」
俺「!?」
父「パクパク…モグモグ…」
母「パクパク…モグモグ…」
妹「パクパク…モグモグ…」
俺(どこだ…!?この声は一体どこから!!?)
俺「………」 キョロキョロ
父「コラッ、たかし!!ご飯ぐらい落ち着いて食べなさい!!今さっきお母さんに注意されたばっかりだろ!!」
俺「!!?」
俺(怒られた…)
俺「はい、わかりました…」 シュン
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:21:18.51 ID:oHvmnyKK0
「お兄ちゃん大好きぃ~」
俺「っ…!?」
俺(もういい…無視だ無視…!!)
俺「パクパク…モグモグ…」
「お兄ちゃん大好きぃ~」
俺「パクパク…モグモグ…」
「お兄ちゃん大好きぃ~」
俺「パクパク…モグモグ…」
妹「ね、ねぇ?お兄ちゃん…?」
俺「パクパク…モグモグ…」
俺(無視無視無視無視…)
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:28:23.93 ID:oHvmnyKK0
俺「パクパク…モグモグ…」
妹「お兄ちゃんってば…」
俺「パクパク…モグモグ…」
俺(あーもう!!うるさいうるさいうるさい…)
妹「何で無視するの…?」
俺「パクパク…モグモグ…」
妹「………」
俺「パクパク…モグモグ…」
妹「もしかしてさっき、キモいっていったこと怒ってる…?」
俺「パクパク…モグモグ…」
妹「………」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:33:33.22 ID:oHvmnyKK0
妹「お兄ちゃん…」
俺「………」
妹「お兄ちゃんってばッッッ!!!!!!!」
俺「!!?」
妹「もう!!無視しないでよ!!!!さっきのことならちゃんと謝るから…」
俺「えっ?なっ、何が?」
妹「グスッ…ヒック…グスッ…」
俺「え…?オイ、ちょ…何?どうした?」
父「コラッ、喧嘩するんじゃない!!ちゃんと仲直りしなさい!!!!」
俺「え?…え!?」
妹「グスッ…ヒック…グスッ…」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:35:26.63 ID:oHvmnyKK0
俺「ご、…ごめん。俺が悪かった…」
妹「ううん、私もごめんね。お兄ちゃんにひどいこと言ったりして…」
俺(何がなんだかわけがわからない…)
母「もう喧嘩するんじゃないわよ」
俺「………」
「お兄ちゃん大好きぃ~」
俺「っ…」
俺(またこの声…こいつのせいで俺は…)
俺「ごちそうさま…」
トコトコトコ…
俺(もう寝よう…そして明日病院に行こう…)
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:38:47.25 ID:oHvmnyKK0
バタンッ
俺(あの声は一体なんなんだ…)
………
俺「………」
………
俺「………」
………
俺(あれ…?また聞こえなくなった…?)
………
俺「そういえば…さっきも一回聞こえなくなったよな…?」
………
俺「――ハッ!?そうだ!!妹だ!!」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:40:09.11 ID:oHvmnyKK0
俺「最初のときといい…夕飯のときといい…聞こえたのは一緒に妹がいたときだ!!!!」
………
俺(何で今まで気づかなかったんだろう…)
………
俺「ってことは、あの声と妹に…何か関係が…?」
…コンコン
俺「!!?」 ビクッ
妹「お兄ちゃん…?まだ起きてる?」
俺「妹!?ど、どうした!!?」
ガチャ
妹「お兄ちゃん、さっきのこと…本当にもう怒ってない…?」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:41:36.59 ID:oHvmnyKK0
俺「あ、ああ…なんだそんなことか…」
妹「本当にごめんね…お兄ちゃん…」
俺「もういいんだ。それより…」
妹「…?」
俺「お前に大事な話がある」
妹「なっ、何!?」 ドキッ
俺「真面目な話だから…ちゃんと聞いてほしいんだ」
妹「う、うん!!わかった!!」
俺「俺気づいたんだ…あの、お兄ちゃん大好きぃ~って声が聞こえるときはお前が一緒にいるときだって…」
妹「またその話…?」
俺「何言ってんだこいつって思うのも当然だ…だけど本当の話なんだ。俺は真剣だ」
妹「お兄ちゃん…」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:44:45.07 ID:oHvmnyKK0
妹(お兄ちゃんは一体何が言いたいんだろう…?)
俺「信じてほしい…」
妹「――ハッ!?」
妹(これはもしかして…お兄ちゃんなりのアプローチ!?)
俺「妹…?」
妹(直接的には言えないから…こうやって遠まわしに私に自分の気持ちを…?)
俺「お、オイ…妹?」
妹「わかった。わかったよ…お兄ちゃん…」
俺「本当か!?わかってくれたか!!?」
妹「うん、やっとわかったよ…お兄ちゃんの気持ち…」
俺「へっ?」
妹「お兄ちゃん!!!!」
ガバッ
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:46:57.39 ID:oHvmnyKK0
俺「いたっ!!」
妹「ごめんなお兄ちゃん…今まで気づいてあげられなくて…!!」
俺「ちょ、妹…!?何を!?どいてくれ!!」
妹「もういいんだよ…お兄ちゃん。お兄ちゃんの気持ち…ちゃんと私に伝わったから…!!」
俺「い、妹…?」
妹「わ…私もお兄ちゃんのことが好きっ!!!!」
俺「…は?」
妹「今まで兄妹だからって諦めてきたけど…私もお兄ちゃんのことが大好きだよっ!!!!」
「お兄ちゃん大好きぃ~」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:47:57.28 ID:oHvmnyKK0
俺「お前一体何を言って…」
妹「ごめんね、お兄ちゃん。私鈍感だから…今までお兄ちゃんの言いたかったこと全然わからなくって…」
俺「いや…お前何か勘違いして…」
妹「もういいんだよ?お兄ちゃん。私もこれからは…ちゃんと素直になるから…」
俺「え…オイ、顔近…え、え!?…オイ…おいおいおい…!!!!」
妹「お兄ちゃん…んっ…チュッ」
俺「~~~っ!!!!!!!!!!!!!????」
「お兄ちゃん大好きぃ~」
それ以降あの声は聞こえなくなった。
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:49:22.18 ID:oHvmnyKK0
―2週間後―
ガチャッ
俺「ただいまー」
妹「おかえり!!お兄ちゃん!!!!」
ギュッ
俺「!?」
妹「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん!!」
俺「コラッ、いきなり抱きつくんじゃありませんっ!!」
妹「だって…こうして2人っきりのときじゃないと、お兄ちゃんに抱きついたりできないんだもん…」
俺「まぁ、それもそうか…」
妹「お兄ちゃん…」
俺「ん?何?」
妹「大好き!!!!」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 12:50:44.11 ID:oHvmnyKK0
今思うとあの声は妹の気持ちを伝えるための、“何か”からのメッセージだったのかもしれません。
結局、あの声が何だったのか…誰の声だったか…私にはわかりません。
でも、今ではあの声が聞こえなくなったことを少し寂しく感じます。
だって、あの声のおかげでこうして私と妹は結ばれることができたのですから。
あなたも、もし…あの声を聞くようなことがあったら気をつけてください。
もしかしたら、あなたの妹も…あなたのことが…
「 お 兄 ち ゃ ん 大 好 き ぃ ~ 」
~fin~
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