2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

紬「ツッコミクイーン紬」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:08:37.83 ID:Vr/LPTSv0 [1/28]
唯「どーもー」

律「はいどーもー」

唯「いやー今年の夏も暑かったね、りっちゃん」

律「ホントホント。いくら夏でも40℃とか暑すぎるよな」

唯「このままいったら12月頃には50℃くらいになっちゃうかもねー」

律「ってなんd

紬「なんでやねーん!」スパーン!

律「」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:13:02.99 ID:Vr/LPTSv0 [2/28]
律「ストップ」

唯「どしたの?」

律「いやおかしいだろ」

紬「なにが?」

律「なんでムギが突っ込んだんだよ!?」

律「さっきまでムギいなかったじゃん!?」

唯「えっ? ムギちゃん稲刈った?」

紬「麦が稲刈りってどないやねーん!」スパーン!

律「ちょっ!」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:17:17.83 ID:Vr/LPTSv0
律「人が話してるとき漫才禁止!」

唯紬「えー」

律「えー、じゃない!」

唯「むー」

律「むー、もダメ!」

唯「ぴょー」

律「ぴy」

紬「適当やないかーい!」スパーン!

唯「いやーん!」

律「」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:21:26.71 ID:Vr/LPTSv0
律「漫才禁止って言ったろ!?」

唯「あれは漫才じゃありませーん」

紬「ありませーん」

律「じゃあなんだよ」イラッ

唯「貴族のお漫才……」

唯「ショートコンツェルンだよ!」バーン!

紬「って結局漫才やないかーい!」スパーン!

唯「しまったー!」

紬「しかも唯ちゃん貴族じゃないやないかーい!」スパーン!

唯「わふー!」

律「」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:25:25.61 ID:Vr/LPTSv0
キャッ キャッ

律「ちくしょー……愉快気ままにお漫才を楽しみやがってぇ」

律「……」

律「あ」

律「……」ピポパ

律「もしもし? 梓? ちょっと頼みがあるんだけどさー」

律「うん。部室に来るときあれをあーしてな」

律「えっ? なんでかって? んな細かいことはいいんだよ」

律「ほんじゃよろしくー」ピッ

律「……うしし」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:30:35.06 ID:Vr/LPTSv0
律(へっへーん)

律(梓にネタを仕込むのには成功した)

律(梓がボケるとわかってればこっちは自在にツッコミをいれることができる!)

律(ツッコミクイーン敗れたり!)

律(……うっしっしっ)ニヤニヤ

唯紬「……」

唯「にやついてるりっちゃんきもーい」

紬「しっ! 見ちゃいけません!」

律「うしし」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:34:30.91 ID:Vr/LPTSv0
律「そろそろ、だな」

唯紬「?」

ガチャッ

梓「よ、呼ばれて飛び出てにゃにゃにゃにゃーん!」ニャーン!

律「……」

唯「……」

紬「……」

梓「えっ……あ、あの律先輩?」

律「ムギ、閉めて」

紬「うん」

バタンッ

梓「ちょっとお!!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:38:35.84 ID:Vr/LPTSv0
ガチャッ

梓「いやいやいやいやなんなんですか一体!?」

律「ちくしょー! どうすればムギに勝てるんだあ!?」

唯「お茶でも飲めば?」

紬「それじゃ勝てるんじゃなくてカテキンやないかーい!」スパーン!

唯「のわっ!」

律「またやられた!」

梓「えっ? シカト!?」

唯「そもそもりっちゃんがムギちゃんに勝とうなんて10000万光年早いよね」

紬「光年は時間じゃないよね。距離だよね」スパーン!

唯「にょわっ!」

律「クールツッコミ! くっそー!」

梓「おーい……」クスン

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:40:50.59 ID:Vr/LPTSv0
紬「10000万光年ってどないやねーん」スパーン!

唯「あちゃー!」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:42:23.66 ID:Vr/LPTSv0
律「いやしかし一体どうすれば……」

唯「だーかーらームギちゃんには勝てないって」

律「なんだとぅ!」

唯「なんてったってムギちゃんはツッコミの天さんだからね!」

紬「て、天さ……?」

唯「?」

梓「……天さんじゃなくて天才ですよ。それじゃ天津飯じゃないですか。おいしいじゃないですか」

唯「いやいや天さんはおいしくはないでしょー」ペシッ

梓「あぅ!」

唯梓「あっはははははは!」

紬「……」

律「……!」ピーン

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:46:58.48 ID:Vr/LPTSv0
唯「ムギちゃんどうしたの? 急に絡んでこなくなったけど」

紬「いやあの、あはは……」

唯梓「?」

律(……そ、そうか。ムギには圧倒的に不足しているんだ)

律(サブカルチャーの知識が!)

律(……勝てる! 私が真のツッコミクイーンだ!)

律「唯! もっとボケるんだ!」

律「マンガとかアニメとかのネタで!」

紬「!?」

唯「いいよー」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:50:56.66 ID:Vr/LPTSv0
唯「いやー最近大変だよね」

梓「そーですね」

唯「今日なんかお弁当がカレーだったし」

律「妖精さんかよ馬鹿野郎!」スパーン!

唯「うんたん王に私なる!」

梓「ドン!」スパーン!

唯「えーっと、涼宮さんでしたっけ?」

律「カチューシャ以外も見てくれよ!」スパーン!

唯「グェ――ッ!!」

律梓「オシシ仮面!!」スパパーン!

紬「……つ、ついていけないわ……ツッコミクイーンのこの私が……」

紬「……うわーん!」ワーン!

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:55:44.94 ID:Vr/LPTSv0
律「よっしゃー! 遂にムギにツッコミで勝ったぞー!」

唯「おめでとう」

梓「おめでとう」

律「僕はここに……ってしゃらくせー!」

梓「えー」

律「そんなことよりお茶にしようぜ! 祝杯だ!」

唯「でもムギちゃんどっかに行っちゃったからお茶汲む人いないよ?」

律「えっ」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:59:33.43 ID:Vr/LPTSv0
澪「遅くなっちゃった。日直の仕事も大変だな」

澪「ん?」

紬「シクシク」

澪「あれは……おーい、ムギー。どうしたんだー?」

紬「み、澪ちゃん……」メソメソ

澪「?」

紬「澪ちゃああん!!」ワーン!

澪「わっ! ちょっ、ムギ!?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:03:50.72 ID:Vr/LPTSv0
澪「なるほど。律にツッコミで負けたのか」ヨシヨシ

紬「ええ」シクシク

澪「そういえば律のやつ漫画ばっかり読んでるもんなぁ」

紬「澪ちゃぁん」メソメソ

澪「まったく……子供じゃないんだからいつまでもビービー泣いてても仕方ないだろ。ほら立って」

紬「……じゃあ大人な泣き方すればいいのね」ヨヨヨ

澪「ピノコかよ」

紬「なっ! 澪ちゃんにまで突っ込まれた!?」ガーン!

紬「わーん!」ビエーン!

澪「……しまった」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:07:10.97 ID:Vr/LPTSv0
ビエーン!

澪「はぁ……」

和「お困りのようね」

澪「の、和!?」

和「話は聞かせてもらったわ」

和「そこの柱の陰からね!」バーン!

澪「……」

和「……チラッ」

紬「えーんえーん!」メソメソ

和「……」

和「そこは『盗み聞きかよ!?』って突っ込むところでしょう!」スパーン!

紬「ぴょっ!」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:11:24.19 ID:Vr/LPTSv0
和「だいたいさっきから聞いてればいつまでもメソメソメソメソ」

和「これじゃ律に負けるのも……当然ね!」

紬「そ、そんなことっ……!」ジワッ

和「……しゃんとしなさい!」

和「その顔は何!? その目は何!? その涙は何!?」

和「あなたの涙でツッコミが入れられるの!?」

紬「……!」

和「……もしも」

和「もしもムギが真のツッコミクイーンになりたいのなら、私の家に来なさい」

紬「えっ?」

和「ツッコミのすべてを教えてあげる……ムギにそれだけの覚悟があればの話だけど」

紬「……」

紬「は、はい!!」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:15:25.13 ID:Vr/LPTSv0
澪「おぉ……なんという熱血展開……」

澪「そうだ! この感動を詞にしよう!」

澪「タイトルは、そうだな……ハチミツ☆ハミング!」

紬和「熱血展開どこいった!」スパパーン!

澪「あふん!」

紬和「……」

和「やるじゃないムギ」

紬「光栄です!」

和「それじゃ、特訓開始よ!」

紬「おーっ!」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:18:54.89 ID:Vr/LPTSv0
紬は頑張った

山に篭もり、丸太を担ぎ、滝に打たれ、ジープに追われ

血反吐を吐くような特訓を正に命を削りながらこなしていったのだった

しかし厳しい特訓の果て

紬は遂にサブカルの知識を身に付け、ツッコミの極意を手に入れた!

そうして再び部室に舞い戻ったのだ!

さながら火の鳥のように!

(ナレーター 鈴木純)

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:24:06.23 ID:Vr/LPTSv0
バターンッ!

紬「たのもーっ!」

梓「あっ、ムギ先輩。3日ぶりですね」

唯「一体なにでどこしてたのー?」

紬律「あべこべ!」スパパーン!

唯「へぴょ!」

律「……やるなぁ」

紬「……そっちこそ」

紬律「……」

紬「どちらが本当のツッコミクイーンか、決着をつける時が来たようね」

律「望むところだ!」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:29:07.40 ID:Vr/LPTSv0
澪「ルールは簡単」

澪「唯がボケて2人が突っ込む。より面白い方が真のツッコミクイーン」

澪「実況は私、秋山澪。解説は真鍋和でお送りします」

和「どうも」

紬律「って誰にお送りするんだよ!?」スパパーン!

澪「ぺぽっ!」

和「うん。2人ともさすがね」

紬律「……」バチバチ

紬律「ふんっ」プイッ

梓「準備はいいですか? それじゃ、よーい……すたーと!」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:33:33.63 ID:Vr/LPTSv0
唯「いやー最近体調が良くて良くて」

紬「へぇー」

唯「もしかしてこないだ買った壷のおかげかな?」

紬「それ詐欺やないかーい!」スパーン!

唯「ペロッ! これは……海産盛り!」

紬「ただのご馳走やないかーい!」スパーン!

唯「だっちゅーの!」ムギュ

紬「いつのネタやねーん!」スパーン!

唯「実は今日ノーパンなんだー」ペローン

紬「パンツじゃないならなんでもいいんかーい!」ストパーン!

唯「あうちっ!」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:38:10.30 ID:Vr/LPTSv0
澪「なかなかいいツッコミが決まってるな」

和「ええ」

和「ムギがもともと持っていたツッコミポテンシャルが特訓を経て開花したのね」

和「苦手だったマンガアニメネタも逆に自分のネタにしているし」

和「正にムギあれがの完全体よ!」

梓「確かにムギ先輩、常々『完全体になりさえすればー!』って言ってましたもんね」

澪「ねえよ」

梓「あ、はい。すいません」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:42:59.72 ID:Vr/LPTSv0
唯「いやー最近めっきり涼しくなったよねー」

律「そだね」

唯「りっちゃん、儲かりマッカーサー!」

律「総司令じゃん!」スパーン!

唯「なんか憂がちょんまげにハマっちゃったらしくてさー」

律「いとおかしー!」スパーン!

唯「たとえ火の中水の中草の中、模試の中♪」

律「苦行だよ!」スパーン!

唯「はぁ……りっちゃんと2分40秒もおしゃべりしちゃった。もう限界。私帰る」

律「ウルトラマンレオかよおおおお!」スパーン!

唯「ぽわぁっ!」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:46:23.15 ID:Vr/LPTSv0
澪「今のは?」

和「さすが律。知識量が半端じゃないわ」

和「多くのウルトラマンの活動限界が3分間であるのに対してウルトラマンレオは2分40秒しか戦えないの」

澪「へぇー」

和「唯の難しいボケに律が見事食らいついた形ね」

澪「なるほど。正にボケとツッコミの夢のコラボレーションだったんだな」

梓「アツアツ ホカホカ♪」

澪「うっさい」

梓「あ、はい。すいません」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:51:14.14 ID:Vr/LPTSv0
スパーン! スパーン!

澪「うーん……ここまで両者互角ってところかな」

和「そうね」

和「お互い実力は拮抗している、わずかな油断が勝負の分かれ目になるわ」

澪「な、なるほど……」

澪「……ゴクリ」

梓「……ゴクリ」

和「……ジブリ」

唯「はぁりつめたぁ弓のぉ〜♪」

紬律「なんでやねーん!」スパパーン

唯和「へぷっ!」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:57:03.16 ID:Vr/LPTSv0
唯「よーしこうなったら! 最後にして最大のボケを披露しちゃうよ!」バーン!

紬律「どんとこーい!」

唯「あずにゃんが!」ババーン!

梓「えっ」

紬律「……ジー」

梓「えっ……あ……えーっと……」

梓「……」

 

梓「ん、んでんでんで〜♪」ニャーン!


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:03:00.49 ID:Vr/LPTSv0
紬律「……」

梓「あのー……」

唯「はぁ……」

梓「いや……その……」

澪「和、今のは?」

和「強いて言えば、ゴミクズね」

梓「にゃっ!?」

律「ムギ、閉めて」

紬「うん」

バタンッ

梓「あっちょっと! 閉め出さないでくださいよお!」

紬「いくらツッコミクイーンでも……」

律「……突っ込みきれないものくらいあるよなぁ」

梓「うわーん! 一発ギャグはもうこりごりだよー!」ワーン!
 
 
ちゃんちゃん

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)