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フェイト「いたっ! ・・・画鋲?」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 04:52:05.96 ID:zJCT9TLN0 [1/53]


フェイト「なんで靴に・・・。 しかもびっしり敷き詰められてる」

なのは「??? どうしたの?」

フェイト「な、 なのは!?」

なのは「驚かなくてもいいじゃん・・・」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 04:53:12.68 ID:zJCT9TLN0 [2/53]


なのは「今日一緒に帰ろうよ!」

フェイト「え、 ええっと・・・」

なのは「???」

フェイト「(なのはを心配させるわけにはいかないよね・・・)」

フェイト「そうだね、 もう下校時間過ぎてるし
     早く帰ろう」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 04:54:02.92 ID:zJCT9TLN0


なのは「フェイトちゃんと帰るの久しぶりだね、 なんだかんだで
     お互い最近忙しかったから」

フェイト「そうだね、 アリサちゃんとかも忙しいみたいだし」

フェイト「(でもこの画鋲どうしよう・・・)」

フェイト「はっ!!?」

なのは「ッ!?」ビクッ


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 04:54:36.53 ID:zJCT9TLN0



フェイト「(よく考えたら画鋲が敷き詰められてるってことは
      力が分散されるんだ!!)」

なのは「フェ、 フェイトちゃん?」

フェイト「(歩き方によっては痛くないかも・・・)」

なのは「フェイトちゃん」

フェイト「(ポイントはゆっくりかつ滑らかにあるくことだね!)」

なのは「フェイトちゃん!!」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 04:55:33.78 ID:zJCT9TLN0



フェイト「えっ? どうしたのなのは?」

なのは「さっきからフェイトちゃん変だよ!」

フェイト「つ、 疲れが溜まってるんじゃないかなぁ」

なのは「そうなの?」

フェイト「うん、 だから今日はゆっくり歩いていい?
     久しぶりにお喋りしたいし」



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 04:56:13.84 ID:zJCT9TLN0



なのは「そうだね、 確かにゆっくり歩けば話せる時間も増えるね」ニコ

フェイト「(心頭滅却心頭滅却心頭滅却)」

フェイト「(・・・覚悟を決めなきゃ・・・・・・)」

なのは「(またボーっとしてる・・・)」ムスッ


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 04:57:06.44 ID:zJCT9TLN0


なのは「―――でね、 あいかわらずすずかちゃんが―――」

フェイト「(・・・やっぱりあんま痛くない、 でも焦っちゃだめ!!)」

なのは「―――そしたらはやてちゃんがね―――」

フェイト「(イタッ!! なのは歩くの早いよ!)」

なのは「・・・・・・フェイトちゃんさっきからホントにおかしいよ」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 04:57:49.16 ID:zJCT9TLN0



フェイト「あっ、 ごめん! 聞いてはいたんだけど・・・」

なのは「もう!! ・・・でね、 TVで聞いたんだけど―――」

フェイト「(こっちはそれどころじゃないのに!!!)」

フェイト「(って、 確かこの先は交差点!?)」

フェイト「(止まったり歩いたりの連続はキツイよ!)」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 04:58:29.85 ID:zJCT9TLN0

なのは「(やっぱりおかしい・・・。 悩み事でもあるのかな?)」

なのは「フェイトちゃん何か悩み事でもあるの? さっきから上の空で・・・」

フェイト「(YES!YES!YES!YES!!! さすがなのは、 気づいてくれたんだね
      でも心配させるわけにはいかないよ)」

フェイト「そんなことないよ」

なのは「じゃあなんでさっきからムーンウォークしてるの?」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 04:59:15.89 ID:zJCT9TLN0


フェイト「(ちょっ!? ここで普通に歩いたらまずいって!!)」

フェイト「あ、 あはは、 実は私マイケル・ジャクソンにあこがれてて
     帰りはムーンウォークで歩くって決めてるんだ」

フェイト「(なわけないでしょ!! いやマイケルは尊敬してるよ?)」

なのは「そうだったんだ、 フェイトちゃんって意外と茶目っ気あるんだね」ニコッ

フェイト「(あああっ!! そこは否定してよ! じゃないとこれからみんなで帰るとき
      強制的にムーンウォークしないとじゃん!!)」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:00:13.64 ID:zJCT9TLN0

なのは「あっ、 でもこの先坂道だよ」

フェイト「(嘘でしょ!!? 坂道ムーンウォークとかできるわけないから!)」

フェイト「は、 はは、 困ったね・・・」

なのは「坂道くらい普通に歩きなよ・・・」

フェイト「(いいこと思いついた!)」ピーン


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:00:48.26 ID:zJCT9TLN0

フェイト「(歩くのは何も足の仕事って決まってるわけじゃないよ)」

フェイト「(逆立ちならまだできるかも!)」ヒョイッ

なのは「えっ!? 何してるの!??」

フェイト「・・・・・・実はサーカスの団員にも憧れてるんだ」

なのは「・・・・・・」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:01:33.05 ID:zJCT9TLN0

なのは「フェイトちゃん、 スカートの中見えそうだよ・・・」

フェイト「(諦めたら足の中が見えちゃうんだよ!!)」

フェイト「し、 小学生の下着見ようとする人なんて滅多にいないよ」ゼェゼェ

なのは「そこまでして・・・。 フェイトちゃんの情熱確かに受け取ったよ!!」

フェイト「はい?」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:02:24.25 ID:zJCT9TLN0

なのは「私がおもりになってあげる!!」ガシッ

フェイト「(ダメダメダメ!!! 逆立ちしてる人間にしがみつくとか
      普通じゃないから!!)」

なのは「フェイトちゃんのお尻やわらかい」うっとり

フェイト「(今それどころじゃないいんです!!)」ハァハァ

フェイト「(は、 早く登らなきゃ!!!)」ゼェゼェ


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:03:09.06 ID:zJCT9TLN0

なのは「すごーい!! まさか本当に登れるとは思わなかったの!」

フェイト「・・・・・・」

なのは「またムーンウォークしてるし・・・」

フェイト「!!?」ピーン

フェイト「(そうだ! ほふく前進すればいいじゃん!!)」バッ

なのは「・・・もう突っ込まないよ」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:04:09.07 ID:zJCT9TLN0


フェイト「・・・・・・」ズッシリ

なのは「すっすめー、 すすめー!!」

フェイト「あの・・・」

なのは「どうしたの?」

フェイト「ううん、 なんでもないよ・・・」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:04:46.49 ID:zJCT9TLN0

フェイト「(なのはって意外と重いんだ)」

なのは「あっ!」

フェイト「(今度は何よ・・・)」

なのは「フェイトちゃんの足から血が出てるよ!?」

フェイト「(しまった!! さっきの逆立ちで・・・)」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:05:24.06 ID:zJCT9TLN0

なのは「靴の中からだ・・・。 ちょっと脱いで」

フェイト「こ、 このくらい平気だよ!!」

なのは「菌が入ると大変だよ!! 脱がすね?」ガバッ

フェイト「ちょっ!?」

なのは「あれ? 靴の底に何かある・・・」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:05:54.37 ID:zJCT9TLN0

フェイト「(どうしよう! なのはに見られちゃう!!)」

なのは「これって・・・。 画鋲? しかもこんなにたくさん・・・」

フェイト「ううっ・・・・・・」

なのは「フェイトちゃん!!」

フェイト「は、 はい!??」ビクッ 


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:06:27.15 ID:zJCT9TLN0

なのは「さすが私の親友!!」

フェイト「えっ?」

なのは「こんなハンデキャップを付けて、 下校時に
     ここまでの荒行をするなんて・・・」

フェイト「な、 なんか勘違いしてない?」

なのは「私ももっと協力するよ! ちょっと待ってて」たたっ


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:06:59.30 ID:zJCT9TLN0


フェイト「どっか行っちゃった・・・」

フェイト「でもどこに行ったんだろう?」

フェイト「いや、 今はそれより早く帰りたいよ」ぐすっ

なのは「フェイトちゃーん!」たたっ

フェイト「来た・・・」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:07:30.05 ID:zJCT9TLN0


フェイト「何してたの?」

なのは「これ買ってきたの、 フェイトちゃんの役に立つと思って」

なのは「袋の中見てよ」ガサッ

フェイト「・・・・・・釘、 針金、 半田ごて、 紙やすり・・・」がさごそ

なのは「まだまだいっぱいあるよ」にこっ


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:08:22.19 ID:zJCT9TLN0

フェイト「これが私の役に立つの?」

なのは「あれ? 意外と鈍感なんだね」

なのは「使ってみればわかるよ、 まずは釘!」

フェイト「???」

なのは「画鋲なんかじゃ生ぬるいよ」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:09:39.34 ID:zJCT9TLN0

フェイト「はぁ!? 何言ってるの!??」

なのは「靴の裏からさしておくね」ザスッ

フェイト「ああっ!! 靴が使い物にならなくなっちゃった!」

なのは「さっそく履いてね」バッ

フェイト「ちょっ!? それ修行とか超えて拷問だよ!!」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:10:21.39 ID:zJCT9TLN0


なのは「えい☆」ガバッ

フェイト「いだだだだだ!!!」

なのは「あれ? あんまりスムーズに入らないなぁ」

フェイト「当たり前でしょ!? 私の足があるんだから!」

なのは「全力全開!!!」ズブッ


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:11:24.82 ID:zJCT9TLN0

フェイト「・・・」グスッ

なのは「さすがフェイトちゃん、 こんなの苦じゃないんだね」

フェイト「・・・・・・」

なのは「どうしたの?」

フェイト「・・・靴の中に画鋲入れたのは私じゃないんだよ?」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:12:21.81 ID:zJCT9TLN0


なのは「へ?」

フェイト「私たぶんいじめにあってたんだ」

なのは「ど、 どうしてもっと早く言わなかったの!?」

フェイト「心配かけたくなかったから・・・」

なのは「フェイトちゃん・・・」


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:13:02.24 ID:zJCT9TLN0

フェイト「でももうどうでもいいや」

なのは「え?」

フェイト「意地悪するなのはなんて嫌い」

なのは「ッ!!?」

フェイト「・・・私早く歩けないから先歩いていいよ」ニコッ


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:13:48.64 ID:zJCT9TLN0

なのは「フェイトちゃん・・・。 私、 知らなかったの・・・」

フェイト「普通に考えて下校するときに修行なんかするわけないよ・・・」

フェイト「・・・・・・なのはが歩かないんだったら
     私が先を歩くよ」

なのは「ッ!? 私がおぶって―――」

フェイト「近寄らないで!!!」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:14:42.06 ID:zJCT9TLN0

なのは「・・・」

フェイト「ううっ・・・」ずずっ

なのは「(私、 取り返しのつかないことしちゃった
      久しぶりに友達と帰るから舞い上がっちゃって・・・)」

フェイト「(靴脱いで歩いても痛いや・・・)」ずずっ

なのは「フェイ―――」

フェイト「私の名前を呼ばないでっ!!」ピタッ


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:15:16.09 ID:zJCT9TLN0

フェイト「以前私に言ったよね? 友達になるには名前を呼ぶだけって」

なのは「・・・うん」

フェイト「私達もう友達じゃないんだから名前を呼んじゃダメだよね?」

なのは「えっ?」

フェイト「・・・・・・じゃあね高町さん」ずずっ

なのは「ッ!!?」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:15:52.60 ID:zJCT9TLN0

なのは「そ、 そんな、 私は、 わ、 私は!」

なのは「うわあぁあぁん!!」グズッ

なのは「わああああぁぁぁぁああぁぁ!!!」タタタッ

フェイト「・・・・・・行っちゃった」

フェイト「私も帰らなきゃ・・・」ずずっ

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:17:34.33 ID:zJCT9TLN0

 ~ ハラウオン家 ~


クロノ「お帰りフェイト」

フェイト「・・・ただいま」

クロノ「って、 すごい傷じゃないか!?
    一体どうしたんだ!??」

フェイト「なんでもないよ、 お兄ちゃん」ニコッ


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:18:17.62 ID:zJCT9TLN0

アルフ「なんだかさわがし―――
     フェ、 フェイト!?」

アルフ「その怪我はッ!??」

フェイト「転んだだけだよ、 だから心配しないで」

クロノ「転んで足に風穴開くか!! くっそ!
    こんなときに母さんは仕事か!」 プルルルルル


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:18:49.35 ID:zJCT9TLN0

アルフ「あっ、 電話が鳴ってる」

フェイト「この番号は・・・。 お兄ちゃん」

クロノ「な、 なにかな?」

フェイト「私がでるから部屋に入らないでね、 部屋で電話するから」がちゃ


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:19:34.38 ID:zJCT9TLN0

フェイト「・・・・・・・・・・・・もしもし」

なのは「もしもしテスタロッサさん?」

フェイト「・・・・・・・・・うん、 高町さん?・・・」

なのは「そうだよ、 今から会えないかなぁ
     話したいことがあるの」

フェイト「・・・電話じゃダメなの?」


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:20:16.90 ID:zJCT9TLN0

なのは「直接話さないといけないことだから」

フェイト「・・・・・・近くの公園でいいかな?
     あんまり移動できないから」

なのは「うん、 じゃあすぐに行くね」ガチャ

フェイト「・・・なのは、 なんか落ち着いてたなぁ
     ・・・・・・なのは・・・」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:21:15.41 ID:zJCT9TLN0

 ~ 公園 ~

フェイト「待たせちゃったかな?」

なのは「大丈夫、私も来たばかりだよ」

フェイト「そう、 それより話って?
     なるべく早く済ませて離れたいんだけど」

なのは「・・・フェイトちゃん」

フェイト「ッ!!? だからその名前を呼ばないで!!」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:21:53.20 ID:zJCT9TLN0

なのは「フェイトちゃん!」

フェイト「やめて!!!」

なのは「何度でも言うよ! フェイトちゃん!!!」

フェイト「~~~ッ!!」

なのは「さっきはごめんなさい!!」


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:22:37.84 ID:zJCT9TLN0

フェイト「ごめんですむ問題じゃないよ!!」

なのは「もう許されるなんて思ってないよ・・・。 でも・・・・・・」

フェイト「もちろん許すはずがない!」

なのは「私の気持ちだけは伝えるよ」

フェイト「そ、 そんなの知ったところでもうお終いだよ!!」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:23:24.74 ID:zJCT9TLN0


なのは「図々しいみたいだけど、 私は・・・終わらせたくない!!」

フェイト「!!?」

なのは「冷静になってやっと気づいたの。 非常識すぎる行為をしてたって」

フェイト「・・・」

なのは「こんなの友達のすることじゃないよね・・・」


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:24:18.14 ID:zJCT9TLN0

なのは「嫌われたってしかたないよ、 ううん
     むしろ嫌われなきゃおかしい」

なのは「友達の苦痛を無視する人なんて
     嫌われて当たり前・・・」

フェイト「・・・・・・・・・ないよ」

なのは「えっ?」

フェイト「・・・高町さんだけが悪いわけじゃないよ、 友達に本当のことを
    話さなかった私にも非はある」


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:25:02.23 ID:zJCT9TLN0

フェイト「心配かけたくないからなんて自分に対するいいわけで
     本当はいじめを受けるようなマイナスの自分を見せたくなかったんだ」

なのは「・・・」

フェイト「高町さんがしたことをこれからも許すつもりはないよ。でも・・・」

フェイト「もし仲直りしたいなら一つだけ・・・・・・」

なのは「ッ!!? うん! なんでも言って!!」


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:25:53.43 ID:zJCT9TLN0

フェイト「前に言ったよね? 友達になる方法」

なのは「名前を呼ぶ・・・」

フェイト「そうだね、 でも仲直りする方法じゃないよ」

なのは「うう・・・」

フェイト「・・・以前TVで見たんだ、 仲直りする方法」


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:26:32.79 ID:zJCT9TLN0


フェイト「これを受け取って」ヒョイ

なのは「これは・・・。 さっき買った針金?」

フェイト「そう、 私はこの金属バット・・・」スッ

なのは「??? これでどうするの?」

フェイト「そのTVで言ってたんだ、 人間関係のいざこざは
     拳と拳で解決しろって」


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:27:17.73 ID:zJCT9TLN0


なのは「まさか!!?」

フェイト「そうだよ、 なのは」ずずっ

なのは「落ち着いてフェイトちゃん!!」

フェイト「・・・またあのときみたいに戦おうよ」すっ

なのは「ッ!!? や、 やめて」


なのは「いやああぁぁあぁあ!!!」



           ~ 完 ~


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:27:59.79 ID:zJCT9TLN0

後悔はしてない


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:30:20.00 ID:zJCT9TLN0


なのはの顔を見つめながら私は
信頼すべき親友の名をはっきりと呼ぶ。

フェイト「なのは・・・」

なのは「フェイトちゃん・・・」

自然と涙が伝い落ちてくる。
二人に言葉はいらなかった。

そんな別れを経たのち、 再びなのはと私は巡り会う。


76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:31:01.55 ID:zJCT9TLN0

フェイト「なのは、 久しぶりだね」

なのは「そうだね、 また会えるなんて・・・」

私はなのはのいる小学校に編入することになった。
ハラオウン家の養子として引き取られ、 儀母の提案で
この小学校に来た。
初めて着る制服というものは硬く、 どこか着苦しい。
だけどなのはと同じ制服を着ているだけでなんだか
安心できる。


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:32:09.84 ID:zJCT9TLN0

なのは「・・・そっか、 リンディさんたちと暮らしてるんだ」

なのはに私の身の周りの事を伝えた。

なのは「あっ、 チャイムが鳴ってるね。 私は先に教室に戻ってるから
    先生に色々聞いてね」

フェイト「うん、 自己紹介とかまだだもんね」

そしてなのはは小走りで教室に戻って行く。
私は転入初日ということでまずはクラスで自己紹介を
しなくてはいけない。 そのため廊下で先生を待ってるのだ。


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:32:56.28 ID:zJCT9TLN0

先生「フェイトちゃん?」

フェイト「はい」

先生「みんな良い子達ばかりだからそんな堅くなっちゃだめよ」

堅くなってなんかない。 むしろこれからの生活で胸がいっぱいだ。

先生「さあ入って」

教室に入るとみんなこちらに視線を寄せる。
とたんザワザワしだした。

なのはが見える・・・。 私は軽く微笑んで見せた。

先生「みなさ~ん、 この娘が昨日話した転校生ですよ!
   自己紹介してもらえるかしら?」

フェイト「はい」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 05:34:11.23 ID:zJCT9TLN0

緊張はしていない。 ・・・はずだがなぜか声がどもってしまう。
そして初っ端からミスをしてしまった。

フェイト「わ、 私はフェイント・テスタロッサです!
     よろしくお願いします!」

             ~ 今度こそ完 ~




ふぅ・・・



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