スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
キョン「やっと自分の気持ちに気がついたよ俺は」
未完
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:28:12.43 ID:ZdAy7FGMO [1/46]
キョン「なあ、古泉」
古泉「なんでしょう?」
キョン「ハルヒって……かわいいよな」
古泉「今……なんと?」
キョン「だから、ハルヒってかわいいよなって」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:28:12.43 ID:ZdAy7FGMO [1/46]
キョン「なあ、古泉」
古泉「なんでしょう?」
キョン「ハルヒって……かわいいよな」
古泉「今……なんと?」
キョン「だから、ハルヒってかわいいよなって」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:30:13.60 ID:ZdAy7FGMO [2/46]
古泉「おかしいですね。長門さん、改変の形跡は?」
長門「見られない」
キョン「改変なんかされてねぇよ。俺は本心を述べたまでだ」
古泉「……」
長門「……」
キョン「ああ、ハルヒかわいい」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:32:53.13 ID:ZdAy7FGMO
古泉「涼宮さんにその気持ちを伝えてみる……というのはどうでしょう?」
キョン「バッカやろお前!そんなのできる訳ねぇだろうが!」
キョン「……あーあー」ハァ
長門「……」
古泉「……」
キョン「ハルヒ、好きだー!!!! ……なんつってな」
古泉「重症ですね」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:36:41.98 ID:ZdAy7FGMO
長門「気持ちを伝えるべき」
キョン「長門までそう言うか。残念だが、俺にそんな勇気はない」
古泉「それでは、さりげなくアピールするというのは?」
キョン「アピール? アピールったって何すればいいんだ?」
古泉「そこは朝比奈さんに聞くと良いでしょう」
キョン「朝比奈さんか……でも今いないじゃないか」
長門「扉の外。そろそろ姿を現したらどう?」
キョン「なんだって?」
ガチャ
みくる「ご、ごめんなさい……盗み聞きするつもりはなかったんですけど、中に入るタイミングをを見失っちゃって」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:40:43.61 ID:ZdAy7FGMO
キョン「いえいえ……むしろ助かります」
古泉「朝比奈さん、何か良いアピールの方法はないですか?」
みくる「う~ん……キョンくん、涼宮さんのアドレスは知ってますよね?」
キョン「ええ、もちろんです」
みくる「では、不思議探索にどんな服を着ていくのか聞き出して、さりげなく同じ色の服を着る……とかどうでしょうか」
長門「名案。実行するべき」
古泉「ふむ……確かにそれは意識してしまいますね」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:44:16.08 ID:ZdAy7FGMO
キョン「でもなんか不自然じゃないか? 急に『明日どんな服着ていくんだ?』なんて」
みくる「アピールというのは相手に意識させないと意味がないんですよ。
そのためには少し不自然なくらいがちょうどいいんです」
キョン「そういうもんですか?」
みくる「そういうもんです」
キョン「わかりました。やってみます。ですが、次の探索で同じ色の服を着ていてもニヤニヤしないでくださいよ?」
みくる「……がんばります」
古泉「我慢します」
長門「わたしも努力する」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:48:47.75 ID:ZdAy7FGMO
キョン「長門は大丈夫そうだが。それよりもっとないか? アピール」
古泉「涼宮さんに何をされたら嬉しいのか聞き出して、実際に行動するとかどうでしょう?」
長門「名案。実行するべき」
キョン「それはちょっと恥ずかしいような……」
みくる「恥ずかしがってたら涼宮さんを他の人に取られちゃいますよ! 実行あるのみです!」
みくる「涼宮さんが抱きしめて欲しいと言えば、その場でギュッと抱きしめちゃえばいいんです!」
キョン「なんかいつにもまして朝比奈さんが輝いている気がする」
キョン「いやしかし……」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:52:21.50 ID:ZdAy7FGMO
長門「『男性にしてほしいことは何?』と質問するのがいい」
キョン「それはあまりにも……」
古泉「不自然すぎるのが自然なのです」
キョン「さっきまではちょっと不自然なくらいがちょうどいいだったのに今度は不自然すぎるか」
みくる「がんばってください!」
キョン「なんとかやってみますけど……もしその場に居合わせたとしてもニヤニヤしないでくださいよ?」
みくる「……がんばります」
古泉「我慢します」
長門「わたしは大丈夫」
キョン「だな」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:56:10.58 ID:ZdAy7FGMO
キョン「ところで、長門は何かないのか?」
長門「……」
キョン「そうだな、質問を変えよう。長門は男に何をされたら嬉しい?」
長門「……頭を、ナデナデ」
古泉「……これはこれは、不意打ちすぎて恋をしかけましたよ」
みくる「かわいいです、長門さん」
長門「わたしにそのような意思はない。一般的な女性の思考に基づいて発言しただけ」」
みくる「もう! 意地張らなくても正直に言えばいいんですよ?」
長門「わたしにそのような意思はない。一般的な女性の思考に基づいて発言しただけ」」
古泉「まあ、そういうことにしときましょう」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:59:37.29 ID:ZdAy7FGMO
キョン「頭をナデナデ、か」
みくる「でも確かにそれをされて嫌な女性は少ないと思いますよ」
古泉「ほう、勉強になります」
長門「……」
キョン「どれも相当勇気がいるな」
みくる「そこをがんばらないと実るものも実りませんよ」
キョン「わかってます……けど」
古泉「涼宮さんと結ばれるかもしれないのです」
長門「そう思えばがんばれる」
キョン「だな。ありがとう、なんだかすまんな」
みくる「気にしないでください。応援してますから」
古泉「あまり公には支援できませんけどね」
長門「わたしも応援している」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:02:22.00 ID:ZdAy7FGMO
キョン「ああ、すまんな。だがそれらを実行している時に居合わせたとしても」
みくる「わかってますよ、ニヤニヤしません」
古泉「安心してください」
長門「少しだけのニヤニヤは許して」
キョン「おい」
それからしばらくして、岡部に呼び出されていたというハルヒがやってきた
ッバーン!
ハルヒ「ああもう! なんなのよあいつ!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:05:59.55 ID:ZdAy7FGMO
キョン「なんの話をしてたんだ?」
ハルヒ「校長室よ!」
古泉「と、言いますと?」
ハルヒ「そこを新たにSOS団の本部にしようと考えたの! でも聞く耳持たず! むしろ怒られたわ!」
キョン「そりゃそうだろう」
ハルヒ「何よ! どうせ校長なんてほとんど学校にいないんだからいいじゃないの!」
キョン「無茶を言うな。それに文芸部室があれば十分じゃないか」
ハルヒ「ムキーッ! 腹が立つわ!」
キョン「わかったから意味もなく俺のネクタイを引っ張るのはやめろ」
ハルヒ「ちぇっ、つまんないわ」ストンッ
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:09:21.53 ID:ZdAy7FGMO
ハルヒ「ったく、質素な椅子ね」ギシギシ
古泉「校長室のような椅子を求めているのですか?」
ハルヒ「そうよ! その方が団長って感じがするじゃない!」
ハルヒ「ハッ! そうだわ! キョン!」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「明日の不思議探索は椅子を探すことにしたわ!」
キョン「なんだって!?」
ハルヒ「だから椅子よ! 椅子!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:12:23.89 ID:ZdAy7FGMO
キョン「椅子ったって、校長室にあるようなもの買えるわけがないだろう?
大体手に入ったとしてもどうやって運ぶんだよ」
ハルヒ「あら? そのためにあんたがいるんじゃないの」
キョン「……薄々わかっていたが、少しでも期待した俺がバカだった」
ハルヒ「にひひーん! 決まりよ! じゃ、今日はこれでおしまい!」
キョン「あ! ハルヒ! ちょっと待った!」
ハルヒ「え? 何?」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:16:27.63 ID:ZdAy7FGMO
キョン「……そのだな」
ハルヒ「何よ?」
キョン「明日は……どんな服を着るんだ?」
ハルヒ「は? そんなの各自の自由でいいわよ。というかこれまでずっとそうだったじゃないの」
キョン「あ、あー……いや、そうだな。すまんかった」
ハルヒ「?」
キョン「いいんだ、気にしないでくれ」
ハルヒ「あんた大丈夫? 昨日ちゃんと寝た?」
キョン「ちょっと寝不足だったのかもしれん」
ハルヒ「それはダメよ! 明日は体力使うんだからちゃんと寝ておくように! いいわね!」
キョン「ああ」
ハルヒ「んじゃ!」タッタッタッタ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:20:53.88 ID:ZdAy7FGMO
古泉「……」
みくる「……」
長門「……」
キョン「……おろろーん!!!!」
みくる「キョ、キョンくん!!」
古泉「落ち着いて! 落ち着いて!」
キョン「何やってんだ俺は……」
長門「まだチャンスはある」
キョン「チャンス?」
みくる「そ、そうですよ! まだメール……いや、電話! 電話があります!」
古泉「その通りです。落ち込むのにはまだ早いですよ」
キョン「そうか……そうだよな。今日の夜、がんばってみる」
長門「その意気」
みくる「ファ、ファイトー!」
古泉「僕達がいたことで羞恥心もあったでしょうし、仕方ないですよ」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:25:19.93 ID:ZdAy7FGMO
キョン「ああ、なんだかすまんな。じゃあ今日はこれで俺も帰るとするよ」
みくる「は、はい!」
古泉「お気をつけて」
長門「明日、あなたが涼宮ハルヒと同じ色の服を着ていることを願っている」
トボトボと帰宅し、飯を食べたり風呂に入っているうちに、時刻は21時を回っていた。
キョン「……」ゴクリ
携帯電話を握りしめる。
キョン「ま、まずはメールからだよな。念のため確認をとる必要はあるよな。よし」
件名
本文
ハルヒ、今電話できるか?
キョン「送信」
それから10分ほど、俺は携帯を片手に待ち続けた。
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:28:21.08 ID:ZdAy7FGMO
件名
本文
いいわよ
そのメールを見た俺は、早速ハルヒに電話をした。
キョン『ハルヒか?』
ハルヒ『あたしの携帯よ。当たり前じゃない。で、用件はなに?』
キョン『明日の不思議探索のことで、ちょっとな』
ハルヒ『何? もしかして休むとか言うんじゃないでしょうね?』
キョン『いや、そうじゃない』
ハルヒ『じゃあ何よ』
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:33:53.00 ID:ZdAy7FGMO
キョン『そのだな』
ハルヒ『ええ』
キョン『明日は、どんな服を着ていくんだ?』
ハルヒ『あんた……ふざけてんの?』
キョン『い、いy』
ハルヒ『言ったでしょうが。そんなものは各自の自由だって』
キョン『ちが、違うんだハルヒ!』
ハルヒ『何が違うのよ』
キョン『お前のことを聞いてるんだ』
ハルヒ『あたしのこと?』
キョン『そうだ。お前は明日どんな服を着ていくんだ?』
ハルヒ『え? そ、それを聞いてどうしようっていうのよ』
キョン『いや、深くは気にしないでくれ』
ハルヒ『……そんなの、まだ決めてないわよ』
キョン『じゃあ今決めてくれないか?』
ハルヒ『無茶言わないでよ』
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:38:51.01 ID:ZdAy7FGMO
キョン『頼む。じゃないと困るんだ』
ハルヒ『何が困るってのよ』
キョン『いいから。お願いだ』
ハルヒ『……はぁ、わかったわよ』
キョン『すまんな』
ハルヒ『……の?』
キョン『ん? なんだ? すまん、聞き取れなかった』
ハルヒ『キョ、キョンは……その、どんな服を着てほしいかって聞いてるのよ!』
キョン『そ、そんなことを急に言われてもだな』
ハルヒ『何よ! あんたが今決めろって言ったんじゃないの!』
キョン『確かにそうだg』
ハルヒ『もういいわ! 教えてあげない!』
キョン『え? ちょ、ハルヒ!』
ハルヒ『べーっ! バカキョン!』プツッ
キョン「切れちまった……」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:41:51.62 ID:ZdAy7FGMO
その後、ひどく落ち込んだ俺は考えることを放棄し、早々に眠りにつくことを選んだ。
そして、次の日
ハルヒ「……」
キョン「……」
古泉「」ニヤニヤ
みくる「」ニヤニヤ
長門「」ニヤニヤ
キョン(偶然か? これは偶然なのか? 何故ハルヒが俺と同じ色の服を……)
ハルヒ「と、とにかく! 行くわよ!」
キョン「お、おう」
古泉「」ニヤニヤ
みくる「」ニヤニヤ
長門「」ニヤニヤ
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 13:36:58.48 ID:ZdAy7FGMO
そうしてSOS団御一行は、いつもの喫茶店へやってきた
古泉「うまくいったみたいで、安心しましたよ」
キョン「ああ、そのことなんだが」
古泉「なんでしょう?」
キョン「偶然なんだ」
古泉「え?」
キョン「俺は今、ハルヒと偶然同じ色の服を着てる」
古泉「昨日、電話をしていないということですか?」
キョン「いや、したんだが……かくかくしかじか」
古泉「なんと……」
キョン「というわけで、全くの偶然なんだ。俺が一番驚いてる」
古泉(これを偶然だと思えるところが彼のすごいところです。
涼宮さんの願望実現能力の存在をすっかり忘れてしまっているようです)
キョン「ん? どうした?」
古泉「いえ、なんでもありません」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 13:42:40.06 ID:ZdAy7FGMO
各々が飯を食べ終え、俺が全員分の料金を払った後、俺達は町を歩きはじめた
ハルヒ「今日は組み分けしないわ! 探すものは不思議じゃなくて椅子だから行く場所も決まってるしね」
古泉「わかりました」
と、そんな感じで俺達の不思議探索改め椅子探索が開始された。
古泉「ところで、涼宮さんが男性にしてほしいことは何か、聞くことはできましたか?」
キョン「それも昨日の電話で聞こうと思ってたんだが、なんせ突然切られちまったからな」
みくる「じゃあ今聞くべきですよ! 何気ない会話の中で!」
キョン「そうは言ってもですね……」
ハルヒ「こら! そこ! 何をコソコソ話してるのよ!?」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 13:46:00.82 ID:ZdAy7FGMO
みくる「な、なんでもないです!」
キョン「ああ、気にするな」
ハルヒ「……怪しいわね」ジトーッ
みくる「ふえぇ~」
ハルヒ「みくるちゃん! キョンから離れなさい! 何をされるかわからないわよ!」
キョン「それはどういうことだ」
ハルヒ「いいから離れるの!」
みくる「わ、わかりました……」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 13:50:28.84 ID:ZdAy7FGMO
古泉「……僕も朝比奈さんの言うとおり、何気ない会話の中で聞き出すのが良いと思います」
キョン「何気ない会話と言われてもだな……」
古泉「なんなら手を貸しましょうか?」
キョン「いいのか? それは助かる」
古泉「では質問があります」
キョン「ん? なんだ?」
古泉「あなたが女性にされて嬉しいことは何ですかー!?」
ハルヒ「」ピクッ
キョン「お、おい! あまり大きな声は出すな!」
古泉「いいじゃないですか! 教えてくださいよ!」
キョン「わかった! わかったから! もう大きな声を出すな!」
ハルヒ「……」
みくる(涼宮さん……キョンくんの方に傾きすぎです)
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 13:55:25.96 ID:ZdAy7FGMO
しばらく歩いた後らハルヒが急に古泉を呼んだ。
ハルヒ「古泉くん!」
古泉「はい、なんでしょう」
ハルヒ「その、聞きにくいんだけど……」
古泉「はい?」
ハルヒ「キョ、キョンはなんて言ったのかしら? その……」
古泉「女性にされて嬉しいこと、ですか?」ニコッ
ハルヒ「気になるってわけじゃないんだけどね……やっぱり、団員のことを把握しておくのも団長として大切なことだし……」
古泉「このことは彼には内密にお願いしますね」
ハルヒ「え、ええ」
古泉「彼は、突然手を繋がれたりするとドキッとするようですよ」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 13:58:33.67 ID:ZdAy7FGMO
ハルヒ「……へ、へぇ~! そんな子が現れるといいわね」
古泉「涼宮さんがしてあげてはどうですか?」
ハルヒ「へ? な、なんで?」
古泉「彼もなんだかんだ文句を言いながら雑務をこなしてくれていますし」
ハルヒ「だ、だからってなんであたしが!?」
古泉「涼宮さんにされるのが彼は一番嬉しいと思うので。それでは」ニコッ
ハルヒ「へ? へ?」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 14:02:16.88 ID:ZdAy7FGMO
キョン「おい古泉」
古泉「はい、なんでしょう」
キョン「ハルヒのやつ、なんだって?」
古泉「心配しないでください。愛の告白ではありませんよ。んっふ」
キョン「気持ち悪いから顔を離せ。そもそも誰もそんな心配はしていない」
古泉「そうですか。……そういえば」
キョン「なんだ?」
古泉「涼宮さんがされてうれしいことを聞き出せましたよ」
キョン「なんだと!?」
古泉「聞きたいですか?」
キョン「当たり前だ! さあ早く!」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 14:06:07.57 ID:ZdAy7FGMO
古泉「……涼宮さんは、頭をナデナデされるのが嬉しいみたいですよ」
キョン「ぐっ……これまたハードルが高いな」
古泉「がんばってください。やらないと男じゃないですよ」
キョン「むっ……そうだな。がんばるよ」
古泉「ええ」
古泉(まんまと嘘に引っ掛かりましたね。朝比奈さんも頭をなでられて嫌な女性はいないと言っていましたし、大丈夫でしょう。
これで二人が結ばれると、超能力者の僕としても、古泉一樹としても嬉しいのですがね)
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 14:09:15.32 ID:ZdAy7FGMO
ハルヒ「ここよ!」
突然立ち止まり、建物を指差すハルヒ。
その先には、大型のホームセンターがあった。
お値段以上か。ここなら安いしなんとかなるかもな。
そして椅子が置いてあるフロアにやってきた俺達は、ハルヒの指導のもと椅子探しを始めた。
ハルヒ「社長っぽい椅子! これに尽きるわ!」
キョン(昨日は校長室の椅子だとかなんとか言っていた気がするが、まあ同じようなもんか)
それから探すこと10分。
古泉がハルヒを呼んだ。
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:01:08.01 ID:ZdAy7FGMO
古泉「涼宮さん、ちょうどいい椅子がありましたよ」
ハルヒ「ホント?」
古泉「ええ、これなんですけど……どうでしょうか?」
ハルヒ「すごいわ! まさにこれって感じよ! ありがとう古泉くん!」
古泉「いえいえ」
キョン「って言ってもだな……これ随分高そうだが、大丈夫なのか?」
古泉「どうやらいただけるそうですよ」
キョン「なんだと!? こんなに高そうな椅子をか!?」
古泉「実はここの店長が多丸さんと親友でしてね。僕も顔なじみというわけです」
キョン(機関が用意した椅子だってことか……。さすがだな)
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:05:05.76 ID:ZdAy7FGMO
ハルヒ「本当に頂いていいのかしら?」
古泉「ええ、店長は大事に使ってくれるのなら、と言っていましたが」
ハルヒ「当たり前よ! それじゃあ、ありがたく貰っておくわ!」
キョン「よかったな。ハルヒ」
ハルヒ「ええ! 大満足よ! 行きましょ! キョン!」パシッ
キョン「え?」ドキッ
ハルヒ「早く来なさい!」タッタッタッタ
キョン「え? ちょ、痛ぇ! 引っ張るなハルヒ! 手がちぎれちまうだろうが!」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:07:42.67 ID:ZdAy7FGMO
みくる「ふえぇ~……あっという間に行っちゃいましたね」
長門「椅子を運ばないといけない」
古泉「……となると、椅子を運ぶのは僕ですね。まあ、仕方ありませんね」
長門「手伝う」
古泉「……」
長門「……」
古泉「……ナデナデしていいですか?」
長門「拒否する」
古泉「残念です」
みくる「ふふっ」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:11:09.84 ID:ZdAy7FGMO
キョン「ハァハァ、ゼェゼェ、おい、どうすんだハルヒ。あいつらと完全にはぐれちまったぞ」
ハルヒ「大丈夫よあの3人なら」
キョン「……まあ、それもそうか」
キョン(おそらく椅子を運ぶハメになったであろう古泉には後で礼を言っておかないとな)
ハルヒ「それよりキョン、あんた大丈夫?」
キョン「何がだ?」
ハルヒ「顔が真っ赤よ?」
キョン「なっ」
ハルヒ「どうしたの?」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:14:32.34 ID:ZdAy7FGMO
キョン「い、いいだろうが別に。いいからこの手を早く離せ!」ブン
ハルヒ「嫌って言ったら?」ギュッ
キョン「なっ……///」カァ
ハルヒ「あら? もっと赤くなったわよ?」
キョン「うるせぇ///」
ハルヒ「あたしが手を握ってるから?」
キョン「うるせぇ///」
ハルヒ「ねえ答えなさいよ」
キョン「うるせぇ///」
ハルヒ「キョンってば」
キョン「うるせぇ///」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:20:03.01 ID:ZdAy7FGMO
ハルヒ「ふ~ん……わかったわ」パッ
キョン「ふぅ……」
ハルヒ「あ、元に戻った」
キョン「ぐっ……」
ハルヒ「ちょっと疲れたわね。なんか飲まない?」
キョン「ああ……俺も今そう言おうと思ってたところだ」
ハルヒ「もちろんキョンの奢りで!」
キョン「へいへい、わかってるよ」
ハルヒ「と、言いたいところだけど、今回はあたしが奢るわよ」
キョン「なんだ? どういう風の吹きまわしだ??」
ハルヒ「なんでもないわよ。気にしなくていいわ」
キョン「なんだよ気になるじゃねぇか」
ハルヒ「いいのよ」
キョン「奢った分を倍返ししなさいとかはやめてくれよ」
ハルヒ「そんなこと言うわけないじゃない」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:22:23.20 ID:ZdAy7FGMO
ハルヒ「で、どこに行く?」
キョン「そうだな。夕日の見えるレストランでワイングラス片手に食事ってのはどうだ?」
ハルヒ「何言ってんのあんた。おかしいわよ。そこの喫茶店でいいわよね」
キョン「あ、ああ……」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:26:03.51 ID:ZdAy7FGMO
そうしていつもとは違う喫茶店に入った俺とハルヒは、各々好きな飲み物を注文した。
キョン「ハルヒの飲み物なんてやつだそれ」
ハルヒ「キャラメルマキアートよ」
キョン「また随分な飲み物だな。俺にはよくわからん」
ハルヒ「あんたのは?」
キョン「ただのカフェオレだよ」
ハルヒ「ふ~ん。普通ね」
キョン「一口どうだ?」
ハルヒ「い、いいわよ。あんたの飲んだストローで飲めっていうの?」
キョン「別にいいじゃねぇかそのくらい。気にせんでもいい」
ハルヒ「……じゃ、じゃあもらうわ」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:28:31.27 ID:ZdAy7FGMO
キョン「ああ、ほらよ」スッ
ハルヒ「……///」パシッ
キョン「何を赤くなってんだ」
ハルヒ「う、うっさいわね!!」
ハルヒ「……///」ゴクゴク
キョン「どうだ?」
ハルヒ「ん、中々ね。あたしのもどう?」
キョン「いいのか?」
ハルヒ「い、いいわよ」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:30:36.47 ID:ZdAy7FGMO
キョン「じゃあ遠慮なくっと」パシッ
ハルヒ「……///」ドキドキ
キョン「」ゴクゴク
キョン「ほう、うまいな」
キョン「ありがとy……ん? 何すねてんだ?」
ハルヒ「な、なんでもないわよバカキョン」
ハルヒ(ちょっとくらいは意識しなさいよ全く……照れてたあたしがバカみたいじゃない)
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:35:50.65 ID:ZdAy7FGMO
古泉「ふう……結構重いですね……」
長門「そうでもない」
みくる「だ、大丈夫ですか古泉くん」
古泉「ふう……これは、情けないことに腰が痛くなってきましたよ
いやはや、こんなにも重たいとは思っていませんでした」
みくる「も、もう少しですよ! がんばってください! わたしも持ちますから!」
古泉「いえ、その必要はありません……なんだか、急にものすごく軽くなったような……あれ?」
長門「……」トコトコ
みくる「長門さんですか?」
長門「……情報操作をすればこのくらい簡単。辛いなら最初からそう言えばいい」
古泉「長門さん……」
長門「何?」
古泉「ナデナd」
長門「拒否する」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/24(金) 17:37:39.41 ID:ZdAy7FGMO [46/46]
思ってたより早く書き溜めなくなってしまった
休憩がてら書き溜めしてくる
ここでスレ落ち
古泉「おかしいですね。長門さん、改変の形跡は?」
長門「見られない」
キョン「改変なんかされてねぇよ。俺は本心を述べたまでだ」
古泉「……」
長門「……」
キョン「ああ、ハルヒかわいい」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:32:53.13 ID:ZdAy7FGMO
古泉「涼宮さんにその気持ちを伝えてみる……というのはどうでしょう?」
キョン「バッカやろお前!そんなのできる訳ねぇだろうが!」
キョン「……あーあー」ハァ
長門「……」
古泉「……」
キョン「ハルヒ、好きだー!!!! ……なんつってな」
古泉「重症ですね」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:36:41.98 ID:ZdAy7FGMO
長門「気持ちを伝えるべき」
キョン「長門までそう言うか。残念だが、俺にそんな勇気はない」
古泉「それでは、さりげなくアピールするというのは?」
キョン「アピール? アピールったって何すればいいんだ?」
古泉「そこは朝比奈さんに聞くと良いでしょう」
キョン「朝比奈さんか……でも今いないじゃないか」
長門「扉の外。そろそろ姿を現したらどう?」
キョン「なんだって?」
ガチャ
みくる「ご、ごめんなさい……盗み聞きするつもりはなかったんですけど、中に入るタイミングをを見失っちゃって」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:40:43.61 ID:ZdAy7FGMO
キョン「いえいえ……むしろ助かります」
古泉「朝比奈さん、何か良いアピールの方法はないですか?」
みくる「う~ん……キョンくん、涼宮さんのアドレスは知ってますよね?」
キョン「ええ、もちろんです」
みくる「では、不思議探索にどんな服を着ていくのか聞き出して、さりげなく同じ色の服を着る……とかどうでしょうか」
長門「名案。実行するべき」
古泉「ふむ……確かにそれは意識してしまいますね」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:44:16.08 ID:ZdAy7FGMO
キョン「でもなんか不自然じゃないか? 急に『明日どんな服着ていくんだ?』なんて」
みくる「アピールというのは相手に意識させないと意味がないんですよ。
そのためには少し不自然なくらいがちょうどいいんです」
キョン「そういうもんですか?」
みくる「そういうもんです」
キョン「わかりました。やってみます。ですが、次の探索で同じ色の服を着ていてもニヤニヤしないでくださいよ?」
みくる「……がんばります」
古泉「我慢します」
長門「わたしも努力する」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:48:47.75 ID:ZdAy7FGMO
キョン「長門は大丈夫そうだが。それよりもっとないか? アピール」
古泉「涼宮さんに何をされたら嬉しいのか聞き出して、実際に行動するとかどうでしょう?」
長門「名案。実行するべき」
キョン「それはちょっと恥ずかしいような……」
みくる「恥ずかしがってたら涼宮さんを他の人に取られちゃいますよ! 実行あるのみです!」
みくる「涼宮さんが抱きしめて欲しいと言えば、その場でギュッと抱きしめちゃえばいいんです!」
キョン「なんかいつにもまして朝比奈さんが輝いている気がする」
キョン「いやしかし……」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:52:21.50 ID:ZdAy7FGMO
長門「『男性にしてほしいことは何?』と質問するのがいい」
キョン「それはあまりにも……」
古泉「不自然すぎるのが自然なのです」
キョン「さっきまではちょっと不自然なくらいがちょうどいいだったのに今度は不自然すぎるか」
みくる「がんばってください!」
キョン「なんとかやってみますけど……もしその場に居合わせたとしてもニヤニヤしないでくださいよ?」
みくる「……がんばります」
古泉「我慢します」
長門「わたしは大丈夫」
キョン「だな」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:56:10.58 ID:ZdAy7FGMO
キョン「ところで、長門は何かないのか?」
長門「……」
キョン「そうだな、質問を変えよう。長門は男に何をされたら嬉しい?」
長門「……頭を、ナデナデ」
古泉「……これはこれは、不意打ちすぎて恋をしかけましたよ」
みくる「かわいいです、長門さん」
長門「わたしにそのような意思はない。一般的な女性の思考に基づいて発言しただけ」」
みくる「もう! 意地張らなくても正直に言えばいいんですよ?」
長門「わたしにそのような意思はない。一般的な女性の思考に基づいて発言しただけ」」
古泉「まあ、そういうことにしときましょう」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 09:59:37.29 ID:ZdAy7FGMO
キョン「頭をナデナデ、か」
みくる「でも確かにそれをされて嫌な女性は少ないと思いますよ」
古泉「ほう、勉強になります」
長門「……」
キョン「どれも相当勇気がいるな」
みくる「そこをがんばらないと実るものも実りませんよ」
キョン「わかってます……けど」
古泉「涼宮さんと結ばれるかもしれないのです」
長門「そう思えばがんばれる」
キョン「だな。ありがとう、なんだかすまんな」
みくる「気にしないでください。応援してますから」
古泉「あまり公には支援できませんけどね」
長門「わたしも応援している」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:02:22.00 ID:ZdAy7FGMO
キョン「ああ、すまんな。だがそれらを実行している時に居合わせたとしても」
みくる「わかってますよ、ニヤニヤしません」
古泉「安心してください」
長門「少しだけのニヤニヤは許して」
キョン「おい」
それからしばらくして、岡部に呼び出されていたというハルヒがやってきた
ッバーン!
ハルヒ「ああもう! なんなのよあいつ!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:05:59.55 ID:ZdAy7FGMO
キョン「なんの話をしてたんだ?」
ハルヒ「校長室よ!」
古泉「と、言いますと?」
ハルヒ「そこを新たにSOS団の本部にしようと考えたの! でも聞く耳持たず! むしろ怒られたわ!」
キョン「そりゃそうだろう」
ハルヒ「何よ! どうせ校長なんてほとんど学校にいないんだからいいじゃないの!」
キョン「無茶を言うな。それに文芸部室があれば十分じゃないか」
ハルヒ「ムキーッ! 腹が立つわ!」
キョン「わかったから意味もなく俺のネクタイを引っ張るのはやめろ」
ハルヒ「ちぇっ、つまんないわ」ストンッ
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:09:21.53 ID:ZdAy7FGMO
ハルヒ「ったく、質素な椅子ね」ギシギシ
古泉「校長室のような椅子を求めているのですか?」
ハルヒ「そうよ! その方が団長って感じがするじゃない!」
ハルヒ「ハッ! そうだわ! キョン!」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「明日の不思議探索は椅子を探すことにしたわ!」
キョン「なんだって!?」
ハルヒ「だから椅子よ! 椅子!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:12:23.89 ID:ZdAy7FGMO
キョン「椅子ったって、校長室にあるようなもの買えるわけがないだろう?
大体手に入ったとしてもどうやって運ぶんだよ」
ハルヒ「あら? そのためにあんたがいるんじゃないの」
キョン「……薄々わかっていたが、少しでも期待した俺がバカだった」
ハルヒ「にひひーん! 決まりよ! じゃ、今日はこれでおしまい!」
キョン「あ! ハルヒ! ちょっと待った!」
ハルヒ「え? 何?」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:16:27.63 ID:ZdAy7FGMO
キョン「……そのだな」
ハルヒ「何よ?」
キョン「明日は……どんな服を着るんだ?」
ハルヒ「は? そんなの各自の自由でいいわよ。というかこれまでずっとそうだったじゃないの」
キョン「あ、あー……いや、そうだな。すまんかった」
ハルヒ「?」
キョン「いいんだ、気にしないでくれ」
ハルヒ「あんた大丈夫? 昨日ちゃんと寝た?」
キョン「ちょっと寝不足だったのかもしれん」
ハルヒ「それはダメよ! 明日は体力使うんだからちゃんと寝ておくように! いいわね!」
キョン「ああ」
ハルヒ「んじゃ!」タッタッタッタ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:20:53.88 ID:ZdAy7FGMO
古泉「……」
みくる「……」
長門「……」
キョン「……おろろーん!!!!」
みくる「キョ、キョンくん!!」
古泉「落ち着いて! 落ち着いて!」
キョン「何やってんだ俺は……」
長門「まだチャンスはある」
キョン「チャンス?」
みくる「そ、そうですよ! まだメール……いや、電話! 電話があります!」
古泉「その通りです。落ち込むのにはまだ早いですよ」
キョン「そうか……そうだよな。今日の夜、がんばってみる」
長門「その意気」
みくる「ファ、ファイトー!」
古泉「僕達がいたことで羞恥心もあったでしょうし、仕方ないですよ」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:25:19.93 ID:ZdAy7FGMO
キョン「ああ、なんだかすまんな。じゃあ今日はこれで俺も帰るとするよ」
みくる「は、はい!」
古泉「お気をつけて」
長門「明日、あなたが涼宮ハルヒと同じ色の服を着ていることを願っている」
トボトボと帰宅し、飯を食べたり風呂に入っているうちに、時刻は21時を回っていた。
キョン「……」ゴクリ
携帯電話を握りしめる。
キョン「ま、まずはメールからだよな。念のため確認をとる必要はあるよな。よし」
件名
本文
ハルヒ、今電話できるか?
キョン「送信」
それから10分ほど、俺は携帯を片手に待ち続けた。
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:28:21.08 ID:ZdAy7FGMO
件名
本文
いいわよ
そのメールを見た俺は、早速ハルヒに電話をした。
キョン『ハルヒか?』
ハルヒ『あたしの携帯よ。当たり前じゃない。で、用件はなに?』
キョン『明日の不思議探索のことで、ちょっとな』
ハルヒ『何? もしかして休むとか言うんじゃないでしょうね?』
キョン『いや、そうじゃない』
ハルヒ『じゃあ何よ』
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:33:53.00 ID:ZdAy7FGMO
キョン『そのだな』
ハルヒ『ええ』
キョン『明日は、どんな服を着ていくんだ?』
ハルヒ『あんた……ふざけてんの?』
キョン『い、いy』
ハルヒ『言ったでしょうが。そんなものは各自の自由だって』
キョン『ちが、違うんだハルヒ!』
ハルヒ『何が違うのよ』
キョン『お前のことを聞いてるんだ』
ハルヒ『あたしのこと?』
キョン『そうだ。お前は明日どんな服を着ていくんだ?』
ハルヒ『え? そ、それを聞いてどうしようっていうのよ』
キョン『いや、深くは気にしないでくれ』
ハルヒ『……そんなの、まだ決めてないわよ』
キョン『じゃあ今決めてくれないか?』
ハルヒ『無茶言わないでよ』
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:38:51.01 ID:ZdAy7FGMO
キョン『頼む。じゃないと困るんだ』
ハルヒ『何が困るってのよ』
キョン『いいから。お願いだ』
ハルヒ『……はぁ、わかったわよ』
キョン『すまんな』
ハルヒ『……の?』
キョン『ん? なんだ? すまん、聞き取れなかった』
ハルヒ『キョ、キョンは……その、どんな服を着てほしいかって聞いてるのよ!』
キョン『そ、そんなことを急に言われてもだな』
ハルヒ『何よ! あんたが今決めろって言ったんじゃないの!』
キョン『確かにそうだg』
ハルヒ『もういいわ! 教えてあげない!』
キョン『え? ちょ、ハルヒ!』
ハルヒ『べーっ! バカキョン!』プツッ
キョン「切れちまった……」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 10:41:51.62 ID:ZdAy7FGMO
その後、ひどく落ち込んだ俺は考えることを放棄し、早々に眠りにつくことを選んだ。
そして、次の日
ハルヒ「……」
キョン「……」
古泉「」ニヤニヤ
みくる「」ニヤニヤ
長門「」ニヤニヤ
キョン(偶然か? これは偶然なのか? 何故ハルヒが俺と同じ色の服を……)
ハルヒ「と、とにかく! 行くわよ!」
キョン「お、おう」
古泉「」ニヤニヤ
みくる「」ニヤニヤ
長門「」ニヤニヤ
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 13:36:58.48 ID:ZdAy7FGMO
そうしてSOS団御一行は、いつもの喫茶店へやってきた
古泉「うまくいったみたいで、安心しましたよ」
キョン「ああ、そのことなんだが」
古泉「なんでしょう?」
キョン「偶然なんだ」
古泉「え?」
キョン「俺は今、ハルヒと偶然同じ色の服を着てる」
古泉「昨日、電話をしていないということですか?」
キョン「いや、したんだが……かくかくしかじか」
古泉「なんと……」
キョン「というわけで、全くの偶然なんだ。俺が一番驚いてる」
古泉(これを偶然だと思えるところが彼のすごいところです。
涼宮さんの願望実現能力の存在をすっかり忘れてしまっているようです)
キョン「ん? どうした?」
古泉「いえ、なんでもありません」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 13:42:40.06 ID:ZdAy7FGMO
各々が飯を食べ終え、俺が全員分の料金を払った後、俺達は町を歩きはじめた
ハルヒ「今日は組み分けしないわ! 探すものは不思議じゃなくて椅子だから行く場所も決まってるしね」
古泉「わかりました」
と、そんな感じで俺達の不思議探索改め椅子探索が開始された。
古泉「ところで、涼宮さんが男性にしてほしいことは何か、聞くことはできましたか?」
キョン「それも昨日の電話で聞こうと思ってたんだが、なんせ突然切られちまったからな」
みくる「じゃあ今聞くべきですよ! 何気ない会話の中で!」
キョン「そうは言ってもですね……」
ハルヒ「こら! そこ! 何をコソコソ話してるのよ!?」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 13:46:00.82 ID:ZdAy7FGMO
みくる「な、なんでもないです!」
キョン「ああ、気にするな」
ハルヒ「……怪しいわね」ジトーッ
みくる「ふえぇ~」
ハルヒ「みくるちゃん! キョンから離れなさい! 何をされるかわからないわよ!」
キョン「それはどういうことだ」
ハルヒ「いいから離れるの!」
みくる「わ、わかりました……」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 13:50:28.84 ID:ZdAy7FGMO
古泉「……僕も朝比奈さんの言うとおり、何気ない会話の中で聞き出すのが良いと思います」
キョン「何気ない会話と言われてもだな……」
古泉「なんなら手を貸しましょうか?」
キョン「いいのか? それは助かる」
古泉「では質問があります」
キョン「ん? なんだ?」
古泉「あなたが女性にされて嬉しいことは何ですかー!?」
ハルヒ「」ピクッ
キョン「お、おい! あまり大きな声は出すな!」
古泉「いいじゃないですか! 教えてくださいよ!」
キョン「わかった! わかったから! もう大きな声を出すな!」
ハルヒ「……」
みくる(涼宮さん……キョンくんの方に傾きすぎです)
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 13:55:25.96 ID:ZdAy7FGMO
しばらく歩いた後らハルヒが急に古泉を呼んだ。
ハルヒ「古泉くん!」
古泉「はい、なんでしょう」
ハルヒ「その、聞きにくいんだけど……」
古泉「はい?」
ハルヒ「キョ、キョンはなんて言ったのかしら? その……」
古泉「女性にされて嬉しいこと、ですか?」ニコッ
ハルヒ「気になるってわけじゃないんだけどね……やっぱり、団員のことを把握しておくのも団長として大切なことだし……」
古泉「このことは彼には内密にお願いしますね」
ハルヒ「え、ええ」
古泉「彼は、突然手を繋がれたりするとドキッとするようですよ」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 13:58:33.67 ID:ZdAy7FGMO
ハルヒ「……へ、へぇ~! そんな子が現れるといいわね」
古泉「涼宮さんがしてあげてはどうですか?」
ハルヒ「へ? な、なんで?」
古泉「彼もなんだかんだ文句を言いながら雑務をこなしてくれていますし」
ハルヒ「だ、だからってなんであたしが!?」
古泉「涼宮さんにされるのが彼は一番嬉しいと思うので。それでは」ニコッ
ハルヒ「へ? へ?」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 14:02:16.88 ID:ZdAy7FGMO
キョン「おい古泉」
古泉「はい、なんでしょう」
キョン「ハルヒのやつ、なんだって?」
古泉「心配しないでください。愛の告白ではありませんよ。んっふ」
キョン「気持ち悪いから顔を離せ。そもそも誰もそんな心配はしていない」
古泉「そうですか。……そういえば」
キョン「なんだ?」
古泉「涼宮さんがされてうれしいことを聞き出せましたよ」
キョン「なんだと!?」
古泉「聞きたいですか?」
キョン「当たり前だ! さあ早く!」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 14:06:07.57 ID:ZdAy7FGMO
古泉「……涼宮さんは、頭をナデナデされるのが嬉しいみたいですよ」
キョン「ぐっ……これまたハードルが高いな」
古泉「がんばってください。やらないと男じゃないですよ」
キョン「むっ……そうだな。がんばるよ」
古泉「ええ」
古泉(まんまと嘘に引っ掛かりましたね。朝比奈さんも頭をなでられて嫌な女性はいないと言っていましたし、大丈夫でしょう。
これで二人が結ばれると、超能力者の僕としても、古泉一樹としても嬉しいのですがね)
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 14:09:15.32 ID:ZdAy7FGMO
ハルヒ「ここよ!」
突然立ち止まり、建物を指差すハルヒ。
その先には、大型のホームセンターがあった。
お値段以上か。ここなら安いしなんとかなるかもな。
そして椅子が置いてあるフロアにやってきた俺達は、ハルヒの指導のもと椅子探しを始めた。
ハルヒ「社長っぽい椅子! これに尽きるわ!」
キョン(昨日は校長室の椅子だとかなんとか言っていた気がするが、まあ同じようなもんか)
それから探すこと10分。
古泉がハルヒを呼んだ。
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:01:08.01 ID:ZdAy7FGMO
古泉「涼宮さん、ちょうどいい椅子がありましたよ」
ハルヒ「ホント?」
古泉「ええ、これなんですけど……どうでしょうか?」
ハルヒ「すごいわ! まさにこれって感じよ! ありがとう古泉くん!」
古泉「いえいえ」
キョン「って言ってもだな……これ随分高そうだが、大丈夫なのか?」
古泉「どうやらいただけるそうですよ」
キョン「なんだと!? こんなに高そうな椅子をか!?」
古泉「実はここの店長が多丸さんと親友でしてね。僕も顔なじみというわけです」
キョン(機関が用意した椅子だってことか……。さすがだな)
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:05:05.76 ID:ZdAy7FGMO
ハルヒ「本当に頂いていいのかしら?」
古泉「ええ、店長は大事に使ってくれるのなら、と言っていましたが」
ハルヒ「当たり前よ! それじゃあ、ありがたく貰っておくわ!」
キョン「よかったな。ハルヒ」
ハルヒ「ええ! 大満足よ! 行きましょ! キョン!」パシッ
キョン「え?」ドキッ
ハルヒ「早く来なさい!」タッタッタッタ
キョン「え? ちょ、痛ぇ! 引っ張るなハルヒ! 手がちぎれちまうだろうが!」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:07:42.67 ID:ZdAy7FGMO
みくる「ふえぇ~……あっという間に行っちゃいましたね」
長門「椅子を運ばないといけない」
古泉「……となると、椅子を運ぶのは僕ですね。まあ、仕方ありませんね」
長門「手伝う」
古泉「……」
長門「……」
古泉「……ナデナデしていいですか?」
長門「拒否する」
古泉「残念です」
みくる「ふふっ」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:11:09.84 ID:ZdAy7FGMO
キョン「ハァハァ、ゼェゼェ、おい、どうすんだハルヒ。あいつらと完全にはぐれちまったぞ」
ハルヒ「大丈夫よあの3人なら」
キョン「……まあ、それもそうか」
キョン(おそらく椅子を運ぶハメになったであろう古泉には後で礼を言っておかないとな)
ハルヒ「それよりキョン、あんた大丈夫?」
キョン「何がだ?」
ハルヒ「顔が真っ赤よ?」
キョン「なっ」
ハルヒ「どうしたの?」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:14:32.34 ID:ZdAy7FGMO
キョン「い、いいだろうが別に。いいからこの手を早く離せ!」ブン
ハルヒ「嫌って言ったら?」ギュッ
キョン「なっ……///」カァ
ハルヒ「あら? もっと赤くなったわよ?」
キョン「うるせぇ///」
ハルヒ「あたしが手を握ってるから?」
キョン「うるせぇ///」
ハルヒ「ねえ答えなさいよ」
キョン「うるせぇ///」
ハルヒ「キョンってば」
キョン「うるせぇ///」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:20:03.01 ID:ZdAy7FGMO
ハルヒ「ふ~ん……わかったわ」パッ
キョン「ふぅ……」
ハルヒ「あ、元に戻った」
キョン「ぐっ……」
ハルヒ「ちょっと疲れたわね。なんか飲まない?」
キョン「ああ……俺も今そう言おうと思ってたところだ」
ハルヒ「もちろんキョンの奢りで!」
キョン「へいへい、わかってるよ」
ハルヒ「と、言いたいところだけど、今回はあたしが奢るわよ」
キョン「なんだ? どういう風の吹きまわしだ??」
ハルヒ「なんでもないわよ。気にしなくていいわ」
キョン「なんだよ気になるじゃねぇか」
ハルヒ「いいのよ」
キョン「奢った分を倍返ししなさいとかはやめてくれよ」
ハルヒ「そんなこと言うわけないじゃない」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:22:23.20 ID:ZdAy7FGMO
ハルヒ「で、どこに行く?」
キョン「そうだな。夕日の見えるレストランでワイングラス片手に食事ってのはどうだ?」
ハルヒ「何言ってんのあんた。おかしいわよ。そこの喫茶店でいいわよね」
キョン「あ、ああ……」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:26:03.51 ID:ZdAy7FGMO
そうしていつもとは違う喫茶店に入った俺とハルヒは、各々好きな飲み物を注文した。
キョン「ハルヒの飲み物なんてやつだそれ」
ハルヒ「キャラメルマキアートよ」
キョン「また随分な飲み物だな。俺にはよくわからん」
ハルヒ「あんたのは?」
キョン「ただのカフェオレだよ」
ハルヒ「ふ~ん。普通ね」
キョン「一口どうだ?」
ハルヒ「い、いいわよ。あんたの飲んだストローで飲めっていうの?」
キョン「別にいいじゃねぇかそのくらい。気にせんでもいい」
ハルヒ「……じゃ、じゃあもらうわ」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:28:31.27 ID:ZdAy7FGMO
キョン「ああ、ほらよ」スッ
ハルヒ「……///」パシッ
キョン「何を赤くなってんだ」
ハルヒ「う、うっさいわね!!」
ハルヒ「……///」ゴクゴク
キョン「どうだ?」
ハルヒ「ん、中々ね。あたしのもどう?」
キョン「いいのか?」
ハルヒ「い、いいわよ」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:30:36.47 ID:ZdAy7FGMO
キョン「じゃあ遠慮なくっと」パシッ
ハルヒ「……///」ドキドキ
キョン「」ゴクゴク
キョン「ほう、うまいな」
キョン「ありがとy……ん? 何すねてんだ?」
ハルヒ「な、なんでもないわよバカキョン」
ハルヒ(ちょっとくらいは意識しなさいよ全く……照れてたあたしがバカみたいじゃない)
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 17:35:50.65 ID:ZdAy7FGMO
古泉「ふう……結構重いですね……」
長門「そうでもない」
みくる「だ、大丈夫ですか古泉くん」
古泉「ふう……これは、情けないことに腰が痛くなってきましたよ
いやはや、こんなにも重たいとは思っていませんでした」
みくる「も、もう少しですよ! がんばってください! わたしも持ちますから!」
古泉「いえ、その必要はありません……なんだか、急にものすごく軽くなったような……あれ?」
長門「……」トコトコ
みくる「長門さんですか?」
長門「……情報操作をすればこのくらい簡単。辛いなら最初からそう言えばいい」
古泉「長門さん……」
長門「何?」
古泉「ナデナd」
長門「拒否する」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/24(金) 17:37:39.41 ID:ZdAy7FGMO [46/46]
思ってたより早く書き溜めなくなってしまった
休憩がてら書き溜めしてくる
ここでスレ落ち
<<唯「ういー…死ぬ……」 | ホーム | 憂「姉妹のおしまい」>>
コメント
コメントの投稿
トラックバック
| ホーム |