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J('ー`)し「…けいおん?」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 15:04:12.58 ID:quuPFCcu0 [1/28]
J('ー`)し「タカシが最近元気がないのは、そのけいおんっていうアニメのせいなのかい?」

俺「ほっといてくれ」

J('ー`)し「母ちゃんもそのアニメ見てみようかな」

俺「勝手にしろよ」

J('ー`)し「唯ちゃんって子は可愛らしくていいねぇ」

俺「うるせぇよ」

J('ー`)し「あらあら、うんたん♪ですって」

俺「うるせええええって言ってんだろ!!」

J('ー`)し「ごめんね、ただ母ちゃんタカシが好きなものを知りたかっただけなんだよ」

俺「けいおんは…もう終わったんだよ…」

J('ー`)し「ごめんね、ごめんね。母ちゃん何にも知らなくてごめんね…」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 15:16:45.68 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「そうだ、タカシも軽音楽を始めたらどうだい?」

俺「出来る訳ないだろ」

J( 'ー`)し「昔からタカシは音楽の成績がよかったじゃないか」

俺「そういう意味じゃない」

J( 'ー`)し「母ちゃんこの前パート先の社長さんからボーナスもらったから、なんでも買っていいよ」

俺「楽器買っても…その…一緒にやる人が…」

J( 'ー`)し「じゃぁ母ちゃんも一緒に始めちゃおうかな!」

俺「やめろよ」

J( 'ー`)し「タカシがギターで父ちゃんが太鼓で、母ちゃんはボーカルやろうかな!」

俺「やめろ!いい歳してバンドなんて見苦しいだろ!」

J( 'ー`)し「…タカシの言うとおりだね」

俺「…」

J( 'ー`)し「こんな白髪まみれのおばちゃんが歌ってたら笑われちゃうね…ごめんね…」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 15:28:49.88 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「…」ジー

唯「……う~ん…」

和「…何うなってるのよ、唯」

唯「あ、和ちゃん…どの部活入ろうかまだ迷ってて…」

和「え!?まだ決めてなかったの?もう学校始まって2週間経ってるよ?」

唯「でもでも、私運動音痴だし、文化系のクラブもよくわからないし…」

和「はあ……こうやってニートが出来上がってきくのね…」

唯「部活していないだけでニート!?」

J( 'ー`)し「…」ジー

J( 'ー`)し「唯ちゃんはニート嫌だってよ」

J( 'ー`)し「唯ちゃんが言ってるよ…タカシ…」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 15:35:59.57 ID:quuPFCcu0
俺「何してるんだよ」ガチャリ

J( 'ー`)し「タカシが部屋から…どうしたんだい?」ワクワク

俺「何してるって聞いてるんだけど」

J( 'ー`)し「折角だから見てみようと思ってねぇ」

俺「あっそ」

J( 'ー`)し「それでどうしたんだい?ご飯おかわりかい?早くお風呂入りたくなったかい?」

俺「明日宅配届くからこのお金渡して受け取っておいて」

J( 'ー`)し「あらまたアマゾンさんからお取り寄せしたのかい?」

俺「うっせーよ」

J( 'ー`)し「タカシご飯のおかわりは?」

俺「いらないし、残したのドアの前に置いてあるから早く下げろ」

J( 'ー`)し「美味しいご飯作れなくてごめんねぇ…」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 15:42:41.36 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「おはようタカシ」

俺「…」

J( 'ー`)し「朝ごはん置いとくから早く食べてね」

俺「分かった」

J( 'ー`)し「今日はジャムトーストとサラダだよ」

俺「そうか」

J( 'ー`)し「唯ちゃんと一緒だよ」

俺「…」ガチャ

J( 'ー`)し「タカシ!おはよう!」

俺「…はよ」スッ

J( 'ー`)し「温かいうちにおたべ!」

俺「…」ガチャ

J( 'ー`)し「…」

J( 'ー`)し「父ちゃん父ちゃん!タカシがねー…」ダッ

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 15:48:43.46 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「ご苦労様です」

J( 'ー`)し「アマゾンさん遠くからわざわざありがとうねぇ」

J( 'ー`)し「さて、タカシに伝えに行くとするか」

J( 'ー`)し「タカシ」

俺「来た?」

J( 'ー`)し「よく分かったね。さすがタカシだよ」

俺「そこ置いといて」

J( 'ー`)し「これもけいおんなのかい?」

俺「関係ないだろ」

J( 'ー`)し「母ちゃんにも見せてくれたらうれしいなぁ」

俺「関係ないっつってんだろ!あ、あ、あんたにけいおんの何が分かるんだよ!」

J( 'ー`)し「ごめんねタカシごめんね怒らないで」

俺「ふーっふーっ…」

J( 'ー`)し「母ちゃん調子にのっちゃったね…ごめんね」

J( 'ー`)し

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 15:55:30.72 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「タカシお昼ご飯おいとくよ」

俺「…」

J( 'ー`)し「今から母ちゃん買い物行ってくるからね」

俺「…」

J( 'ー`)し「何かあったらすぐに携帯に電話するんだよ」

俺「…」

J( 'ー`)し「タカシは今日の晩飯なにがいいんだい?」

俺「…」

J( 'ー`)し「タカシは唐揚げが好きだから今日は唐揚げにしようか!?」

俺「…」

J( 'ー`)し「…」

俺「…」

J( 'ー`)し「それじゃぁ…母ちゃん行ってくるね」

俺「…」

J( 'ー`)し「…」テクテク

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 16:01:59.67 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「ただいま」

俺「…」

J( 'ー`)し「お皿下げるね」

俺「…」

J( 'ー`)し「あれ?このCD…それに紙…」

俺「…」

J( 'ー`)し「『聞きたいなら聞けよ』…久しぶりに見たタカシの字…」

俺「…」

J( 'ー`)し「タカシありがとう!母ちゃん聞くね!」

俺「…うっせーな」

J( 'ー`)し「この表紙は唯ちゃんと澪ちゃんだね!2枚も聞かしてくれるなんてタカシは優しい子だね!」

俺「うっせーって!さっさと居間戻れよ!」

J( 'ー`)し「ああ!さっそく聞いてくるよ!」ダッ

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 16:08:21.13 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「タカシ」

俺「何?」

J( 'ー`)し「CD聞こうと思ったんだけど母ちゃんCDプレーヤーの使い方分からなかったよ」

俺「…」

J( 'ー`)し「折角タカシが貸してくれたのに聞くこともできない母ちゃんでごめんね…」

俺「貸して」ガチャ

J( 'ー`)し「はいよ」

俺「…」スタスタ

J( 'ー`)し「タカシどこ行くんだい?」

俺「聞くんだろ?」

J( 'ー`)し「使い方教えてくれるのかい?ごめんね母ちゃん馬鹿だから…」

俺「謝ることじゃないだろ」

J( 'ー`)し「…ありがとう」

俺「…別に」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 16:13:46.52 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「そのポッチを押せば聞けるんだね」

俺「うん」ポチ

J( 'ー`)し「タカシは部屋にCDプレーヤーなかっただろ?どうやって聞いてるんだい?」

俺「パソコン」

J( 'ー`)し「ほぉ。最近のパソコンはハイテクだねぇ」

俺「じゃぁ…部屋戻るから」

J( 'ー`)し「タカシ!」

俺「何?」

J( 'ー`)し「折角だから一緒に聞いていかないかい?」

俺「…部屋で聞くからいいよ」

J( 'ー`)し「そうかい…ありがとうね」

俺「…」スタスタ

J( 'ー`)し「いい歌だねぇ、タカシ」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 16:51:39.01 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「タカシ晩飯だよ」

俺「うん」

J( 'ー`)し「CDも置いとくね」

俺「うん」

J( 'ー`)し「いい歌だったね」

俺「うん」

J( 'ー`)し「タカシはいいものをいっぱい知ってるね」

俺「…」

J( 'ー`)し「他にもあったら母ちゃんにも教えてね」

俺「今度」

J( 'ー`)し「約束だよ」

俺「ん」

J( 'ー`)し「楽しみにしてるね」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 16:53:58.50 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「おや出掛けるのかい」

>>1「うん」

J( 'ー`)し「保守しとくかい」

>>1「ありがたい」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 21:23:26.89 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「おかえり」

>>1「うん」

J( 'ー`)し「母ちゃんインターネットとかよく分からないから…」

>>1「保守頼むって言っただろ!?」

J( 'ー`)し「2ちゃんねるの皆さんが代わりにやってくれたよ」

>>1「…」

J( 'ー`)し「御礼しなくちゃね」

>>1「…ふん」

J( 'ー`)し「根はいい子なんです。皆さん私の代わりに保守してくださりありがとうございました」


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 21:33:16.14 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「今日からおやつを出してみたよ」

俺「…」

J( 'ー`)し「今日はミルクティーと煎餅だよ」

俺「いらない」

J( 'ー`)し「タカシはもうちょっと太ったほうが健康的に見えるよ」

俺「…」

J( 'ー`)し「そしたらもっとイケメンになっちゃうかもね」

俺「…」

J( 'ー`)し「りっちゃんみたいな彼女出来るんじゃないかい?」

俺「さっきからうるせーな!」

J( 'ー`)し「ご、ごめ」

俺「出来る訳ないだろ!りったんは2次元なんだよ!」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 21:40:12.82 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「母ちゃん馬鹿だから2次元って言葉分からないけど…タイプじゃないのかな?」

俺「ちげーよ!」

J( 'ー`)し「りっちゃんは元気で明るくて、母ちゃんはりっちゃんみたいな子がお嫁さんにほしいなぁ…」

俺「勝手に言ってろ」

J( 'ー`)し「タカシは唯ちゃんみたいな可愛らしい子が好きなのかな?」

俺「…」

J( 'ー`)し「母ちゃんにこんなこと聞かれたら照れちゃうね」

俺「…」

J( 'ー`)し「お茶…ムギちゃんほど上手に淹れられないけど、頑張って淹れたから飲んでね」

俺「…」

J( 'ー`)し「『それ飲んだら練習だぞ』」

俺「…」

J( 'ー`)し「澪ちゃんの真似」

俺「…」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 21:45:37.90 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「じゃぁ母ちゃん居間に戻るね」

俺「…おい」

J( 'ー`)し「なんだい?」

俺「あずにゃんの話は?」

J( 'ー`)し「アズちゃんって誰だい?」

俺「アズちゃんじゃないよ。あずにゃんだよ」

J( 'ー`)し「タカシはアズちゃんが好きなのかい?」

俺「あずにゃんだよ。治ってねーじゃねえか」

J( 'ー`)し「母ちゃん途中までしか見てないから、続き見てくるね」

俺「勝手にしろよ」

J( 'ー`)し「そしたら母ちゃんと一緒にアズちゃんの話してくれるかい?」

俺「…」

J( 'ー`)し「見てくるね」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 21:55:04.66 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「タカシ!アズちゃんが出てきたよ!」

俺「あっそ」

J( 'ー`)し「アズちゃんは後輩さんなんだねぇ」

俺「うん」

J( 'ー`)し「1年生は一人なのに頑張るねぇ」

俺「…」

J( 'ー`)し「先輩が傍にいてくれるからかな」

俺「…」

J( 'ー`)し「友達もいっぱ」

俺「うあああああああああああああああ!!!!!」

J( 'ー`)し「タカシ!?タカシどうしたんだい!?」

俺「うるさいうるさい!友達なんていなくていいんだ!ひとりでいいんだよ!」

J( 'ー`)し「タカシ!ごめんね母ちゃん変なこと言っちゃったかな?」

俺「あんたもいらない!ひとりにさせてくれよおおお!!」

J( 'ー`)し「…ごめんね。母ちゃん、居てごめんね…」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 22:08:32.13 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「タカシ…」

俺「…」

J( 'ー`)し「今日は鯛焼きだよ」

俺「…」

J( 'ー`)し「アズちゃんの好物だよ」

俺「…」

J( 'ー`)し「タカシは知ってるかい?」

俺「…」

J( 'ー`)し「食べてね」

俺「…」

J( 'ー`)し「昨日はごめんね」

俺「…」

J( 'ー`)し「…」

俺「…」

J( 'ー`)し「今日も話しかけてごめんね」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 22:13:36.58 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「鯛焼き2個買ってきたから、母ちゃんも食べていいかい?」

俺「…」

J( 'ー`)し「ここで食べていいかい?」

俺「…」

J( 'ー`)し「…」モグモグ

俺「…」

J( 'ー`)し「タカシはひとりじゃないよ」

俺「…」

J( 'ー`)し「かあ…アズちゃんや唯ちゃんやりっちゃんやムギちゃんや澪ちゃんが傍にいるよ」

俺「…」

J( 'ー`)し「だから大丈夫だよ」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 22:18:24.16 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「けいおんがあれば毎日楽しいね」

俺「…けいおんは終わったんだよ」

J( 'ー`)し「終わってないよ」

俺「は?」

J( 'ー`)し「母ちゃんまだ全部見てないから、まだ最終回見てないから、終わってないよ」

俺「自分勝手だな」

J( 'ー`)し「こんな自分勝手な母ちゃんの相手してくれるのはタカシだけだよ」

俺「…」

J( 'ー`)し「鯛焼きおいしかったよ。食べてね」

俺「…うん」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 22:25:04.40 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「タカシ…」

俺「何?」

J( 'ー`)し「母ちゃん全部見ちゃったよ」

俺「…」

J( 'ー`)し「…」

俺「…」

J( 'ー`)し「去年の春くらいだったかねぇ」

俺「何が」

J( 'ー`)し「タカシが明るくなったのは」

俺「…」

J( 'ー`)し「けいおんのおかげでタカシが元気になったと思ったのに」

俺「…」

J( 'ー`)し「もう終わっちゃったんだねぇ」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 22:38:15.02 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「でも、卒業はおわりじゃないんだよ」

俺「卒業は終わりじゃない」

J( 'ー`)し「ああ。そうだよ。だからきっとアズちゃんたちもどこかで」

俺「俺、学校行ってもずっと一人で過ごしてきたんだ」

J( 'ー`)し「タカシ…」

俺「学校に行くのが苦痛で苦痛で、でも卒業までの我慢だからって思ってた」

J( 'ー`)し「…」

俺「でも、卒業しても苦しみは終わらなかった」

J( 'ー`)し「…」

俺「寂しくて悲しくて虚しくて、押しつぶされそうだったけど、けいおんが始まってから気が楽になった」

J( 'ー`)し「…」

俺「けいおんを見ることだけが楽しみだった」

J( 'ー`)し「…」

俺「もう無いけど」

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 22:42:43.89 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「母ちゃんタカシの気持ち考えてあげられなかったね。一人で苦しんでたんだね」

俺「…」

J( 'ー`)し「もっと早く気づいてあげられれば良かったね」

俺「…」

J( 'ー`)し「…本当は気づいてたんだよ」

俺「…」

J( 'ー`)し「タカシが好きなけいおんを見ればタカシが元気になるヒントが見つかるかと思ったんだけどねぇ」

俺「…」

J( 'ー`)し「何度繰り返し見ても見つからなかったよ」

俺「…」

J( 'ー`)し「母ちゃん馬鹿だからねぇ」

俺「…」

J( 'ー`)し「気づいてても…何にも出来ないちっぽけな母ちゃんでごめんね」

俺「…」

J( 'ー`)し「母ちゃんが母ちゃんでごめんねぇ」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 22:52:53.85 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「ビデオなら何度でも見れるね。CDなら何度でも聞けるね」

俺「…」

J( 'ー`)し「母ちゃんこんなことしか言えないけど…タカシに元気なままでいてもらいたいんだ」

俺「…」

J( 'ー`)し「他に母ちゃんに出来ることがあったら何でも言ってね」

俺「ボーナスもらったって言ったよな」

J( 'ー`)し「うん。何がほしいんだい?」

J( 'ー`)し「新しいビデオかい?CDかい?お人形さんかい?」

J( 'ー`)し「そうだ、居間にもアズちゃんのお人形飾ろうか?」

俺「スーツ買ってくれよ」

J( 'ー`)し「…」

俺「安いやつでいいから」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 23:03:35.51 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「何言ってるんだい!最高級にいいものを買うよ!」

俺「いいよ…すぐ諦めるかもしれないし」

J( 'ー`)し「大丈夫だよ。タカシは母ちゃんの子だから」

俺「けいおん見ててさ、普通の高校生はこうやって友達と部活やったりしながら楽しく過ごすんだろうな、いいなって思ってた」

J( 'ー`)し「うん」

俺「アニメ見て、りったんのボケにつっこんだり、みおみおに萌えたり、けいおんの中にはいったつもりで楽しかった」

J( 'ー`)し「そうかい」

俺「だけど、いつまでも自己投影での楽しみじゃいけないよね」

J( 'ー`)し「…」

俺「もう高校生じゃないし、ギターも弾けないけど、俺は何か違うところで楽しみを見つけるよ」

J( 'ー`)し「…」

俺「あのけいおんの子たちと同じように、毎日楽しく過ごしたいよ」

J( 'ー`)し「タカシなら出来るよ」

俺「これでもあんたの子だからな」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 23:07:40.65 ID:quuPFCcu0
俺「…」ガチャ

J( 'ー`)し「タカシ…」

俺「中入って」

J( 'ー`)し「お邪魔しますよ」

俺「…」

J( 'ー`)し「ここにいるのは…アズちゃんじゃない…」

俺「俺、アズちゃん好きじゃないよ」

J( 'ー`)し「」

J( 'ー`)し「ごめんね!母ちゃん勘違いしてたよ」

俺「うん」

J( 'ー`)し「これは…唯ちゃんの妹だね。うーちゃん」

俺「憂だよ」

J( 'ー`)し「憂ちゃん」

俺「うん」

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 23:12:19.13 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「タカシは憂ちゃんが好きなんだね」

俺「前に約束したの覚えてる?」

J( 'ー`)し「うん。何かいいものがあるのかい?」

俺「憂ちゃんみたいに優しくて」

J( 'ー`)し「うん」

俺「憂ちゃんみたいにご飯が上手で掃除洗濯全部してくれて」

J( 'ー`)し「うん」

俺「憂ちゃんみたいに家族を愛してくれて」

J( 'ー`)し「うん」

俺「そんな母ちゃんが、俺の知ってる中で一番いいものだよ」

J( 'ー`)し「…」ポロポロ

俺「泣くなよ。うぜーな」

J( 'ー`)し「ごめんねぇ。母ちゃん泣き虫でごめんねぇ…」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますす[] 投稿日:2010/09/20(月) 23:16:28.81 ID:quuPFCcu0
J( 'ー`)し「明日スーツ買いに行こうね」

俺「うん」

J( 'ー`)し「きっと似合うよ」

俺「そうかな」

J( 'ー`)し「ほら明日から忙しくなるんだからさっさと寝る」

俺「もう2時か」

J( 'ー`)し「なんだって!」

俺「母ちゃんどうしたの?」

J( 'ー`)し「けいおん見逃しちゃったじゃないか!」

俺「おい」



おわり

コメント

そろそろ タカシ はやめてくれ

※1
タカシ乙www

母ちゃんがもういない俺にとっては感動して泣くしかなかった

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