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水銀燈「日曜の夜くらいジュンの家に泊まったっていいでしょ!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/20(月) 15:45:28.45 ID:l2c5+omj0 [1/15]
真紅「どうしてわざわざ泊まりにくるのよ」

水銀燈「だってその……大相撲の千秋楽があるじゃない!」

真紅「貴女翼があるでしょ?両国国技館に飛んでって観戦すればいいじゃない」

水銀燈「そ、そんな事ないわよ!今場所は魁皇がやばいし、皆で観た方がハラハラするのよ!」

真紅「よく分からない論理ね。のりもいないし、どちらにしても、今日は帰って頂戴」

ジュン「……水銀燈、相撲が好きなのか?」

水銀燈「え?えっ、ええ……」

ジュン「良かった、実はボクもなんだよ。なかなか同年代で相撲の話出来る奴がいなくってさぁ」

水銀燈「えっ?」

ジュン「こないだ辞めた海鵬っていただろ。ボク海鵬の相撲が好きだったんだよ。
    あと玉春日ね。あの土俵際でのいなしが……」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/20(月) 15:55:11.66 ID:l2c5+omj0
真紅「水銀燈、いいから今日は帰りなさい!」

ジュン「何言ってるんだよ!今日くらい泊まっていったっていいじゃないか!
    なぁ水銀燈、一緒に相撲観ようぜ!な?」

水銀燈「わ、分かったわ……」

真紅「ちょ……!」

ジュン「真紅」

真紅「な、何よ!」

ジュン「武双山の今の番付を答えてみろ」

真紅「えっ………」

ジュン「ほら答えられないだろ?水銀燈」

真紅「ば、バカにしないで頂戴!大関でしょ!大関!」

水銀燈「……武双山は6年前に引退して藤島親方になってるわ。因みに現役の土佐ノ海と同い年よ」

ジュン「ほら見ろ。真紅、お前じゃボクとの会話について来れないんだよ」

真紅「……」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 16:06:54.59 ID:l2c5+omj0
ジュン「おっ、栃乃洋が出てきた。もう大分トシなのによく頑張ってるよなぁ」

水銀燈「そうねぇ、四つ相撲だし型があるから、あと2年くらいはいけるんじゃないかしらぁ」

ジュン「そうだな、土佐ノ海は押し相撲だし変化しないから、すぐ前に落ちちゃうもんな。
    別にそれが悪いってわけじゃないけど、ガタガタッと来そうだし」

水銀燈「うふふ」

ジュン「きゃっきゃ」

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真紅「……」

雛苺「あれ、真紅ぅー、どうしたの?」

真紅「……何でもないわよ」

雛苺「えっ、でも……」

真紅「早く二階に行きなさい!」

雛苺「ひぃっ!!わ、分かったのー!!」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 16:07:41.30 ID:l2c5+omj0


ドタドタドタ

真紅「……私だって……私だって……」

真紅「………」



ガタン

真紅「決めたわ……ジュンが舌を巻くくらいの相撲オタになってやるのだわッッ!!!」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 16:25:47.63 ID:l2c5+omj0


―――その日から、真紅の姿が消えた―――




ジュン「真紅どこ行ったんだ?」

ヒューン

水銀燈「こんにちはぁ」

ジュン「おっ、水銀燈。もう秋場所は終わったのにまた来たのか?」

水銀燈「いっ、いえ、べ、別にたまたまちょっと近くを通りがかっただけよ!」

ジュン「そうか」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 16:26:32.69 ID:l2c5+omj0
雛苺「ねーぇ、水銀燈ぉ~、遊んで~」

水銀燈「はぁ?なぁんで私が…」

雛苺「だってぇ~」

翠星石「全く、チビ苺はこれだから……」

水銀燈「ちょっと、今からジュンと二人で普天王の今後について話し合うから、
    二人とも下に行っててくれない?」

翠星石「はぁ?普天王?」

水銀燈「そうよ。これはとても大事な事なのよ!二時間くらい掛けて
    じっくり話し合う予定だから、絶対に上がって来ちゃダメよ!!」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 16:41:16.75 ID:l2c5+omj0
雛苺「追い出されちゃったの~……」

翠星石「水銀燈とチビ人間が二人っきりっていうのがなんか気に入らないです」

雛苺「真紅はどこ行ったのかなあ」

翠星石「真紅ですか?……確かに、何日も帰ってこないのはおかしいですねぇ」

テレビ『名探偵くんくーん!!』

雛苺「あっ、くんくん!くんくんなのー!わーい!」

翠星石「……チビ苺は単純でおめでたいですね」


=========================

ジュン「それで、ブログが更新されてないんだって?」

水銀燈「そうなのよ。関取じゃなくなったのと、野球賭博がダブルパンチで来たからかしらね」

ジュン「まあ普通に考えてそうだろうな」

水銀燈「えっと……と、ところでジュン」

ジュン「ん?」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 17:13:23.26 ID:l2c5+omj0
ジュン「何だ?」

水銀燈「ジュ……ジュンは相撲以外にその……好きな事とか趣味ってあるのかしらぁ?」

ジュン「えっ……ど、どうして?」

水銀燈「い、いえ、あの……ホ、ホラ、相撲の事ばっかり話してると、やっぱり
    二人の関係もマンネリしちゃうじゃない?」

ジュン「なに?」

水銀燈「えっ?」

ジュン「……水銀燈は、相撲の話がつまらないって言うのか?」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 18:17:46.57 ID:l2c5+omj0
水銀燈「えっ、べ、別につまらないなんて言って……」

ジュン「やっぱりもういいよ!所詮ボクの趣味なんて誰も心底理解しちゃくれないんだ!!」

水銀燈「ジュン、そんな事……」

ジュン「出てけよ!」ガシッ

水銀燈「えっ、きゃああああああ!!!」

ジュン「ふんっ!!」ブンブンブンブン 

水銀燈「きゃーーーー!!」

ガッシャアアアアン



――水銀燈は空の向こうへと飛んでいった――





29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 18:22:03.82 ID:l2c5+omj0
翠星石「全く!誰が掃除すると思ってるですか!!」カチャカチャ

雛苺「ガラスの破片なんて、おそうじ大変なのー……」カチャカチャ

ジュン「ご、ごめん……」

翠星石「はぁ~あ、全く、ちょっと水銀燈が相撲に通じてるからって、
    調子こいてからホントにこのダメ人間!」

ジュン「そ、そこまで言う事ないだろ……」

翠星石「どうせ中学生で相撲好きなんて、どこぞの党員と同じはぐれ者なんですから、
    そんな趣味一切封印するです!!」

ジュン「う、うるさいな!!何でお前にそんな事言われなきゃならないんだよ!!」

翠星石「ガラス割ったのは誰で、掃除してるのは誰ですかぁ?」

ジュン「す、すいません……」

???「あら?どうして窓ガラスが割れているの?」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 18:28:52.10 ID:l2c5+omj0
雛苺「ほえ?」

ジュン「ん?」

???「大方、翠星石辺りが割ったのでしょうけど……」

翠星石「こ、この声は!!」

???「私が直さなきゃいけないようね。待ってなさい」

ジュン「真紅!!」

雛苺「窓の向こうから聞こえるのー!!」

???「ホーリエ」ヌッ

翠星石「な、なんか気のせいか、窓の向こうの真紅がやけにデカく見えるです」

雛苺「のりよりでかいのー……」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 18:29:36.33 ID:l2c5+omj0
真紅「失礼ね、レディに対して。ジュン、ちゃんこを作って頂戴、早く」


――窓の向こうから現れた真紅――

――その姿はさながら、伸び盛りの幕下力士のようであった――



ジュン「うわあああああああ!!真紅、し、真紅!!何だそれ!!」

真紅「ちょっと入門してきたのよ」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 18:41:29.66 ID:l2c5+omj0
ジュン「入門って……!女性は土俵に上がれないんじゃなかったのか?!」

真紅「別にいいのよ、とりあえず部屋の外で相撲とって、ちゃんこは皆で一日2回食べたわ」

ジュン「だからって……」

真紅「ジュン、海鵬が好きなのなら、きっと智乃花や寺尾も大好きだったんでしょ?
   相撲のタイプが似てるもの」

ジュン「よ、よく分かったな」

真紅「それと、大善も好きなはずよ。努力家だし、晩成型だし」

ジュン「的確にボクのポイントを突いてくる……!真紅、貴様ヤリ込んでいるなッッ!!」

真紅「――答える必要はないわ。それより疲れたの、抱っこして頂戴」

ジュン「えっ」

真紅「よーいしょっと」ゴキゴキメキゴキリ

ジュン「あばばばば」メキョメキョ



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 18:43:02.25 ID:l2c5+omj0 [14/15]


――こうして、真紅は相当の相撲ネタと技量を兼ね備えた力士(ちからのもののふ)となり、
   初土俵から3年で横綱へと昇進した――


Fin

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 18:44:57.64 ID:l2c5+omj0 [15/15]
どうも、お目汚しすいませんでした!
魁皇の八百長相撲に多少イライラして、思うがままに書いてしまいました!

あとどれだけレスがつくか分かりませんが、ついたレスで、高見盛の現役引退年齢を
占ってみようと思います!!
大変申し訳ございませんでした!!

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