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唯「テクノブレイク!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 02:38:37.58 ID:RAYBmTGu0 [1/16]
憂「お、お姉ちゃん」ハァハァ

憂「ああ……いいよ、お姉ちゃん」

憂「も、もうちょっと……」

憂「お姉ちゃん、おねえちゅあん」クチュクチュ

憂「ああっ……ああっ!!」

憂「来るっ! 来ちゃう!!」

憂「ああっ!! イクッ!! いっちゃうよーー!!」

憂「おねぇちゃーーーーーーーんっっ!!!!!!!」

憂「あうっ」ビクッ

憂「うっ!?」ドクン!!

   バタッ…

次の日、憂は冷たくなった状態で発見された

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 02:44:24.17 ID:RAYBmTGu0
唯「ううっ……憂……なんで死んじゃったの……」

和「唯……」

唯「うわ~ん! 和ちゃ~ん!」

和「辛いでしょう……私の胸だったらいくらでも貸してあげるから
  だから、いっぱい泣いてもいいのよ」

唯「うわ~ん!!」

澪「唯……」

律「なんで、憂ちゃんが……」

紬「まだ、やりたいこともいっぱいあったでしょうに……」

梓「あんなに元気だったのに……なんで……憂……」

唯「ヒッグ……みんな……」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 02:48:33.94 ID:RAYBmTGu0
澪「こんなこと聞くのはどうかと思うけど……死因はなんだったんだ?」

唯「なんだか、私は良くわからない言葉だった……」

和「テクノブレイクってことらしいわ」

律「テクノブレイク?」

紬「いったい何なの?」

和「私も詳しい事はわからないの……」

梓「それが、憂を殺したんですね……」

澪「名前はあっても原因不明の病気なのかもな……」

紬「恐ろしいことだわ……」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 02:53:17.97 ID:RAYBmTGu0
唯「今日は来てくれてありがとうね」

和「当たり前じゃない」

唯「きっと憂も喜んでくれてるよ……」

梓「唯先輩」グスッ

澪「唯、困った事があったら何でも言ってくれ」

律「そうだぞ! 私達はけいおん部の仲間なんだからな」

紬「出来る限りのことはさせてもらうわ」

唯「うん。ありがとう」

唯「とりあえず、今日はもう一人でいたい……かも」

和「唯……」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 02:59:24.55 ID:RAYBmTGu0
和の部屋

和「唯、可愛そうに……」

和「神様もいたずらが過ぎるわ……」

和「唯から一番大切なものを奪うなんて……」

和「あんな泣きじゃくった顔……」

和「ああ、唯。これからは私があなたを守ってあげるからね」

和「……」

和「唯の……泣き顔……可愛かったわ……」

和「んっ……」クチュクチュ

和「ゆ、唯……」

和「あっ……」

和「じゃあ、私唯でイクから」ビクッ!!

和「……ふぅ」

和「うっ!?」ドクン!!

次の日、和はメガネがズレた状態で発見された

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 03:08:23.34 ID:RAYBmTGu0
唯「ううっ……和ちゃん……」

澪「知り合いが、こんなにも連日で亡くなるなんて……」

律「しかも、唯にとっては妹と幼馴染だ……」

紬「唯ちゃん……、もう私見てられないわ……」

梓「憂も和先輩もいなくなった今、唯先輩を支えてあげられるのは私達しかいません!」

澪「ああ、そうだな」

律「辛いだろうがなんとか乗り越えてもらわないと……」

紬「ところで和ちゃんの死因は……」

澪「噂によると、憂ちゃんと同じらしい」

梓「テクノブレイク……でしたっけ?」

律「クソッ! いったい何なんだよ! それは!」

紬「現代医学ではどうしようもないのかしら……」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 03:13:54.61 ID:RAYBmTGu0
梓の部屋

梓「唯先輩、心配しないで下さい」

梓「あなたは私がきっと、憂に代わってちゃんとお世話させてもらいます」

梓「そうです……やってやるです……」

梓「や、やって……」

梓「やってやるですぅぅぅぅぅぅ!!!」クチュクチュ

梓「唯先輩はもう私のものにぃぃぃぃぃぃ!!!」

梓「亜へあへあへあへーーーーーー!!!!!」

梓「あひゅっ!!」ビクッ!!

梓「はぁはぁ……」

梓「うっ!?」ドクン!!

次の日、純が変わり果てた姿で発見された

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 03:18:08.17 ID:RAYBmTGu0
唯「ううっ……あずにゃん……純ちゃん……」

澪「なんてこった……」

律「まさか……梓まで……」

紬「あのパンを買ってきてくれた子も……」

律「なぁ、澪。梓もあのなんとかっていう……?」

澪「ああ、テクノブレイクらしい……」

紬「いったいこの街で何が起ころうとしているのかしら……」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 14:45:43.12 ID:RAYBmTGu0
澪と律の愛の部屋

澪「なんで、こんなにも次々と私たちになじみの深い人たちが死んでいくんだ」

律「澪……」

澪「なぁ、律。お前は私を置いて先に逝くなんてことはないよな……」

律「当たり前だろ!」

律「私たちは、いつまでもこやって二人で」

澪「ああっ! 律っ!!」

律「澪! みおっっ!!」

 ヘコヘコ パコパコ クチュクチュ

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 14:53:04.33 ID:RAYBmTGu0
澪「あふっ!」ハァハァ

律「ああっ! みーーーおーーーー!!!!」カクカク

澪「ちょっとタンマ! 律」

律「ど、どうした?」

澪「なんだか……苦しくなってきちゃって……」

律「あ、ああ、そっか。ちょっといつもより飛ばし過ぎたかもな」

澪「うん」ハヘハヘ

 prrrrrrrrrrrr……

律「あ、ちょっとごめん。電話……ムギからだ」

律「もしもし?」

律「えっ……」

澪「どうしたの?」

律「唯が……」

澪「?」

律「唯が死んだって」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 15:00:55.81 ID:RAYBmTGu0
紬「唯ちゃん……」シクシク

律「ムギ!」

澪「なんで……どうして唯まで!」

紬「あっ……りっちゃん、澪ちゃん」

律「まさか、唯もあのテクノブレイクで?」

紬「ううん。違うの」

澪「だったら……」

紬「唯ちゃんは……自分の部屋で……」

紬「自分の部屋で首を吊って死んでいたって……」

澪「そ、そんな!」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 15:12:02.20 ID:RAYBmTGu0
紬「遺書にはテクノブレイクの真実を知ってしまったって書かれていたらしいの」

律「テクノブレイクの真実?」

紬「ええ、最近テレビのワイドショーでこの連続死亡事故が取り沙汰されているでしょう」

澪「あ、ああ……。知り合いってわけで私たちも何度かリポーターに付きまとわれたよな」

律「あんなカメラの前でなんてしゃべれる訳ないってのに……」

紬「そうなの。唯ちゃんも実の妹と幼馴染だから何度もしつこく付きまとわれていたわ」

紬「私の家の者に警護をさせていたから大丈夫だとは思ってたんだけど……」

澪「リポーターが唯にテクノブレイクの真実をしゃべったって訳か?」

紬「いいえ、違うの。テレビでは亡くなった人のプライバシーを尊重してそのテクノブレイクで
  死んだってことは伏せて伝えられているんだけど……」

紬「憎きはゴシップ好きな週刊誌の記者よ」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 15:22:13.67 ID:RAYBmTGu0
紬「いつまでも家の中にいるのも体に悪いと思って
  唯ちゃんもたまには買い物に行きたいって言ってたし
  だから、必要最低限のSPをつけて唯ちゃんに買い物に行ってもらったの」

紬「そこをそのハイエナのような記者に狙われた……」

紬「買い物客を装って唯ちゃんに近づき、テクノブレイクで妹さんを亡くされた気分はって聞いてきたのよ」

紬「唯ちゃんは『テクノブレイクって何ですか?』って聞いちゃったの」

紬「その記者は洗いざらいテクノブレイクが何であるか唯ちゃんに語ったの」

紬「きっとそれを知った唯ちゃんは辛さのあまり自殺しちゃったのね……」

澪「いったい、唯が自殺するほどの理由ってなんだったんだ?」

律「テクノブレイクってそんなに……」

紬「ええ、テクノブレイクの真実は……オナニーのし過ぎ!!」

律「……」

澪「……」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 15:27:03.52 ID:RAYBmTGu0
紬の部屋

「紬おばあちゃま」

紬「ん? どうしたの?」

「紬おばあちゃまはずっと元気だよね?」

紬「どうしてそんなことを聞くの?」

「……おばあちゃまのお友達が沢山亡くなられたって聞いたから」

紬「うふふ。大丈夫よ。おばあちゃまはそんな簡単に死なないわ」

「本当!?」

紬「ええ約束するわ」

「うん!」

紬「だって……私は若い頃から鍛えているから……」

「?」

紬「澪ちゃんとりっちゃんも、同じように、二人でずっと仲良く鍛えあってるだろうし……」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 15:39:12.31 ID:RAYBmTGu0
人の噂も七十五日
あれだけワイドショーを賑わせた話題も時の経過と共に人々の記憶の中から消え去って行く

唯が自殺をする切っ掛けを作った週刊誌は少数が流通したものの
琴吹家の力で発禁処分を受け多くの人の目に触れることはなかった

しかし、ここにその少数出回った号を入手することに成功した
早速中身を見てみようと思う


『自慰狂いの老婆たち、その壮絶な最期!!』

○○県の桜ヶ丘で次々と70を超える老婆の変死体が発見された事件
いや、これは心不全であると警察から発表された
死因はテクノブレイク

テクノブレイクとはようするに自慰のし過ぎで死に至るものである
最初の犠牲者は平沢 憂(72)
結婚歴は無く、ずっと不出来な姉を献身的に支え続けた
どうやら、彼女は姉に対して姉妹を超えた感情を抱き続けていたようである
そのために自分を捨てて姉に尽くし続けたらしい


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 16:04:06.66 ID:RAYBmTGu0
そんな妹の唯一の趣味が姉を想い夜な夜な自慰をすること
近所の人によると週に一度はおかしな声が聞こえてきたという話しである

他の犠牲者の真鍋 和(73) 中野 梓(72)の二人も同じような状況で死に至ったと推測される
ちなみに同じ時期に亡くなったJさん(72)も同じ理由で亡くなったと思われていたが
Jさん(72)はテクノブレイクで死亡したのではなく階段から落ちて死亡したことをここに明記しておく

いずれのテクノブレイクの犠牲者も結婚歴は無く子供や孫など面倒を見て貰える身寄りが無い
おそらく寂しさから、高齢であるにも関わらず自慰行為という簡単に快楽を得られる選択をしたのだろうか?

もはや日本の人口の50%以上が60歳以上という超高齢化社会
この問題は我々一人一人が考えていかなければならないものではないだろうか?


最後に、当雑誌記者が遺族の方への取材を強行したことで
不可抗力とはいえ、自殺へと追い込んだことに対し深くお詫びと哀悼の意を捧げる

おしまい

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