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和「そうなんだ、じゃあ私田んぼの様子身に行くね」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 17:41:16.43 ID:ZQ8JaCGA0 [1/9]
律「……と、こんな台風の日に、校舎に取り残された生徒を
その鉈を持った少女の怨霊が次々と惨殺していったっていう話だ」

澪「ミミミミエナイキコキコエキコキココ」ブクブク

梓「だ、大丈夫ですか、澪先輩! 律先輩! なんて話するんですか!」

律「いやぁ、台風で帰れなくなった美少女6人。時刻は午後6時。
こんなシチュエーションを生かすためのレクリエーションというか、あはは」

紬「わたし、こんな風に台風で学校に友達と取り残されるのが夢だったの」

和「なんでそんなピンポイントな夢なのよ。でもそうね、たしかにワクワクするわね」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 17:43:11.47 ID:ZQ8JaCGA0 [2/9]
唯「あ、憂からメールだ」

澪「憂ちゃんは雨風酷くなる前に無事帰れたみたいだな」

律「お! 澪ふっか ゴス 痛い!」

唯「あと1時間くらいで弱くなるらしいよ、台風」

律「よし、ならば1時間にわたるとっときの長編怪談を ゴス 痛い!」

唯「あ、そうだ和ちゃん。今日おうちにひとりでしょ? 憂の料理食べてってよ」

和「そうね、お邪魔じゃなかったら、久しぶりにおよばれされようかしら。
ところでなんでうちの事情知ってるのよ」

紬「デ、デザートは!? 憂ちゃんなの!? 唯ちゃんなの!?
そそそれとも、の☆ど☆か?」

梓「わけわかりません、落ち着いてください紬先輩……ってあれ?」

フッ

澪「ひいぃぃミエナイキコエナ……あれホントに見えないぞ? バンザーイ」ブクブク

律「澪! 錯乱しながら気絶するな!」

和「停電、ね。風で電線が切れたのかしら?」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 17:45:21.83 ID:ZQ8JaCGA0
律「……なんだか嫌な予感が」

梓「しますね」

律「おおおい梓! 私か? 私のせいなのか?」

梓「律先輩があんな話するから、こんな推し量ったかのような事になっちゃったんですよ」

紬「和ちゃん。こう部屋が暗くなると、なんだか変な気分にならない?」ハァハァ

和「なりません。落ち着きなさい」

律「これ、絶対出るよなぁ……鉈少女……いや、自分で言っておいてなんだけどさ」

梓「と、とにかく、この部室から出ないようにしましょう。停電なんてきっとすぐ終わりますよ」

律「梓、それフラグじゃないよな?」

梓「! あわわ」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 17:47:10.32 ID:ZQ8JaCGA0
唯「あれ?」

律梓 ビクッ

唯「今どこかで悲鳴が」

律「な、なーに言ってんだよ唯! こんな風強いんだから、悲鳴なんて聞こえるわけないって!」

梓「そ、そうですよ! 風、そう! 風の音ですよ!」

澪「う、うーん、何?」

梓「澪先輩、パニクって部室から飛び出さないでください。
もう私一人で帰るとか言い出さないでください。
それが出来なければおとなしく気絶したままでいてください」

澪「……」ブクブク

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 17:49:00.82 ID:ZQ8JaCGA0
和「あ、そうだ」

律梓 ビクッ

和「生徒会室に鞄置きっぱなしだったわ。ちょっと取ってくるね」

律梓「おおぉうい!」

和「な、なによ」

律「和! 聞いてただろ!? さっきの怪談!」

梓「それにこの台風! 停電!」

和「まぁ確かに状況は似てるけれど、でも律。あれ作り話なんでしょ?」

律「さっきまではそうだったけど、なんだか変なスイッチ押しちゃったかもしれないでしょ!?」

和「なによそれ」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 17:50:13.02 ID:ZQ8JaCGA0
梓「せ、せめて明かりがついてからにしてください」

和「大丈夫よ梓ちゃん。すぐ戻ってくるから」

律「ああぁぁぁぁもおうぅぅぅ」

和「非常灯もついてるだろうし、同じ校舎内でしょ。目つぶってたっていけるわ」

梓「あぁぁ和先輩はこれ以上しゃべらない方がいいです」

紬「和ちゃん。おいしい紅茶煎れておくから早く戻ってきてね」

梓「紬先輩も黙ってください!」

和「ありがと。じゃあ私生徒会室行くね」

唯「いってら~」

和「あ、そうそう唯」

唯「なぁに、和ちゃん?」

和「憂の手料理、楽しみだわ」

梓(はい死んだー。和先輩死んだー)

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 17:52:20.64 ID:ZQ8JaCGA0
和(停電だったからかしら? なかなか鞄が見つからなかったわね)

和(少し遅れちゃったわ。早く戻らないと)

和「あれ?」

和「廊下の奥に、誰かいる……」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 17:59:32.43 ID:ZQ8JaCGA0
律「……」

梓「……」

紬「……和ちゃん、おそいね」

唯「……」

澪「ブクブクそうだなブクブク」

律「なぁ、梓……」

梓「……なんですか」

律「やっぱり、わたしのせいなのかな?」

梓「今となってはどうしてこうなったかなんて、わかりませんよ」

律「それでも、和の死亡フラグをひとつでもへし折っていれば!」

梓「あんなへし折る隙もなく立て続けるなんて予想外ですよ……。
……せめて、私がもっと強く引き留めていれば……」グス

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 18:01:37.13 ID:ZQ8JaCGA0
唯「大丈夫だよ」

律梓紬澪「!」

唯「和ちゃんは、大丈夫」

紬「唯ちゃん……」

律「……そうだな。今は和の無事を」

梓「祈りましょう!」

ガチャ

律梓紬澪 ビクッ

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/15(水) 18:05:28.64 ID:ZQ8JaCGA0
和「ただい……なにこの空気。停電だからって気分も暗くなっちゃ駄目でしょ」ケラケラ

唯「お帰り和ちゃん!」

和「ただいま、唯。遅くなってごめんね。なぜか鞄が見つけにくかったのよ。
そろそろ風も弱くなってきたし、帰れそうね。憂の料理が楽しみだわ」

律「おい! 和!」

梓「なんで生きてるんですか!?」

和「なにふたりとも。私が生きてたら悪いの?」

梓「す、すみません……でも」チラ

律「だって、なぁ……」チラ

紬「和ちゃん。廊下も暗かったでしょう? 大丈夫だった?」

和「非常灯あったし大丈夫だったわ。あ、そうそう」

和「途中で何か持ってる子に会ったけれど、あの子も帰れなくなった生徒かしら」

律「! なぁ和。その持ってるって、鉈、とかじゃないよな」

和「そういえば鉈にも見えたわね。でも急いでいたからスルーしちゃった。悪いことしたかしら」

梓(死亡フラグも)

律(スルーした……だと?)


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/15(水) 18:06:33.24 ID:ZQ8JaCGA0
唯「ふたりとも和ちゃんを甘くみちゃだめだよ」

唯「和ちゃんのスルー力はホントすごいんだよ~」

和「ふふふ。おかしなこと言うのね、唯」

唯「和ちゃんってば、今までもいろんなおつきあいフラグをスルーしてきたんだよ。
これからもきっとスルーし続けて一生独身だよ~」

和「ふふふ。オカシナコト言うのね、唯」ギリギリギリ

唯「い、痛いよ和ちゃん!」

澪「おしまい!」



なんか、1じゃない上に、あんまりなアレでごめんね


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