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唯「修造先生!」松岡修造「ん?」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:10:04.83 ID:JnK+8sLi0 [1/62]
律「顧問、どうする?」
澪「山中先生はどうしてもやってくれないみたいだからな」
唯「ねえねえ!あそこで素振りしてる人に頼んでみない!?」
修造「55!56!57!」
律「うわぁ~…熱そうな人」
紬「あの人……先生なのかしら?」
澪「でも、もうあの人しか残ってないな」
律「顧問、どうする?」
澪「山中先生はどうしてもやってくれないみたいだからな」
唯「ねえねえ!あそこで素振りしてる人に頼んでみない!?」
修造「55!56!57!」
律「うわぁ~…熱そうな人」
紬「あの人……先生なのかしら?」
澪「でも、もうあの人しか残ってないな」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:16:08.26 ID:JnK+8sLi0 [2/62]
唯「あのー」
修造「ん?」
唯「軽音部の顧問になって下さいっ!」
律(いきなり…)
修造「はははっ、俺はテニス部の顧問なんだよ」
澪「やっぱり…」
律「どうしようか」
唯「お願いします!」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:19:27.23 ID:JnK+8sLi0
修造「元気がいいな!!はははっ!!」
唯「はいっ!お願いします!!」
律「お願いします!!」
紬「お願いします♪」
澪「おねがい……します」
修造「声が小さい!!」
澪「ひっ」
修造「なーんちゃって。よし、今日から俺が君たちの顧問だ!」
唯「やったー!!」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:23:20.71 ID:JnK+8sLi0
律「ところで修造先生、なんで職員室で素振りしてるんですか?」
修造「よく気付いた!!」
律「見りゃ分かるがな…」
修造「君たちさ、職員室じゃ練習しちゃいけないって思ってんだろ?」
紬「危ないですし…」
修造「ノープロブレム!!周りに人がいなければ、練習していいんですねこれが」
唯「確かに!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:26:38.86 ID:JnK+8sLi0
修造「はははっ!!元気がいいぞ!君の名前は?」
唯「平沢唯ですっ!」
修造「唯ちゃん!よろしく!!」
唯「よろしくお願いしますっ!」
修造「君の名前は?」
律「田井中律でーす」
修造「ボーイッシュでかっこいいぞ!!よろしく!」
律「…」
修造「そして君の名前は?」
紬「琴吹紬といいます♪」
修造「紬ちゃん!よろしく!!」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:28:50.04 ID:JnK+8sLi0
修造「そして最後!!君の名前は?」
澪「あ、秋山、澪…」
修造「澪ちゃんか!もっと自信を持つ!!」
澪「ひっ……は、はい」
修造「ははは、みんなで頑張ろう!!」
唯紬「おー!!」
律「おー…」
澪「…おー……」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:32:15.28 ID:JnK+8sLi0
─音楽準備室
修造「ここが軽音部の部室なわけですね」
唯「そうですっ!」
紬「今お茶とお菓子出しますね~♪」
修造「ははは、ありがとう!」
律「…」
澪(大変なことになったな…)
修造「いやー!なかなかいい部屋だね」
唯「だよねー!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:35:20.22 ID:JnK+8sLi0
─30分後
修造「おいっ!」
唯「なぁに?」
修造「君たちさ、大切なことを忘れてるんじゃない?」
紬「大切なこと?」
修造「そうだよ!」
唯「え~?なんだろ」
律「練習、だろ?」
修造「そうだ!!りっちゃん!みんな!練習だ!!」
唯「おぉ!」
澪(辞めたい…)
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:39:06.07 ID:JnK+8sLi0
修造「なんかさ、俺に演奏してみせてよ」
唯「え~、まだあんまりできないよ」
修造「初めは、誰もが初心者!!怖気ずにぶつかっていけ!!」
唯「おぉ!!」
紬「ええ♪」
澪「ふ~…」
律「よし!じゃあいくぞ~……」
修造「いけ!!」
律「……わん、つー、すりー、ふぉー!」
ジャカジャカ…
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:41:55.73 ID:JnK+8sLi0
唯「じゃ~ん、と」
澪「…ふ~…」
紬「うん♪」
修造「おおお~~」パチパチ
律「ははは…褒めてもらえるとは思ってなかったな」
修造「君たちね、まだまだ伸びるぞ!!」
唯「んお?」
修造「これから練習すれば、もっともっと上手くなれる!!」
紬「ふふ♪」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:43:45.21 ID:JnK+8sLi0
修造「まずは唯ちゃん!」
唯「はいっ!」
修造「元気がいいぞ!!その調子だ!!」
唯「はいっ!先生!!」
修造「次にりっちゃん!!」
律「はい?」
修造「りっちゃんも、元気がいいな!!気持ちよかった!!」
律「そ、そうですか……ありがとございます」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:45:53.00 ID:JnK+8sLi0
修造「ムギちゃん!」
紬「はい♪」
修造「うまいな~!!昔からやってたんだ?」
紬「はい、ピアノはやってました~」
修造「心強いな!練習したらもっともっと上手になれるぞ!!」
紬「ありがとうございます♪」
修造「そして!最後!!澪ちゃん!」
澪「ひ、ひゃい!」
修造「どうしたどうした~」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:47:51.06 ID:JnK+8sLi0
澪「え…?」
修造「澪ちゃん!上手!!」
澪「ど、どうも…」
修造「上手なんだから堂々してていいぞ!」
澪「で、でも……」
修造「ん?」
澪「ちょっと失敗しちゃったかなって…」
修造「失敗、ね」
澪「?」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:53:16.65 ID:JnK+8sLi0
修造「澪ちゃんさ、失敗したらどうしよ~とか、失敗を怖がってんじゃないのか?」
澪「う…」
修造「失敗やだとか思ってんじゃないのか!?」
澪「は、はい…」
修造「おいちょっと待てよ!!」
澪「ひっ」
修造「…俺は、failure、失敗、だーいすきなの!」
澪「!?」
修造「失敗は、自分をどーんどんどーんどん成長させていくんだよ!」
澪「はっ……」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:55:16.62 ID:JnK+8sLi0
修造「さぁ、怖がらずにどんどん失敗してこう!!」
澪「はい……」
修造「そうだよ!今日から失敗したら、ガッツポーズだ!!」
唯「おぉーー!!!」
紬「おー!!」
律「…」
澪「うぅ…うっ」うるうる
修造「どうした!!なにがあった!?」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:00:02.87 ID:JnK+8sLi0
律「松岡先生~あんまり澪を怖がらせるなよ…」
修造「俺のせい?」
唯「澪ちゃん!!失敗したらガッツポーズだよ!!」
澪「う、うん……」
紬「ふふ♪楽しくなりそうね」
修造「…と、こんな感じで、明日からもここに来るからな!覚悟しとけ!」
唯「はいっ!!」
澪(はぁ……)
修造「よし!俺は、テニス部に行くから。でも大丈夫!!」
律「?」
修造「君たちのこともちゃんと見てるぞ!!」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:04:21.95 ID:JnK+8sLi0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
律「ふ~……なんだか嵐の後の静けさって感じだな」
唯「でも良い先生だったね~!!」
紬「ええ♪熱血って感じね♪」
澪「もう辞めたい……」
律「なんだよ澪、松岡先生澪のことも褒めてたぞ」
唯「そうだよ澪ちゃん!失敗大好きになろうよ!!」
律「失敗しても学ばないとだめだぞー」
唯「今日から失敗したら、ガッツポーズだよ!!」
紬「唯ちゃんかっこいい~」
唯「えへへ~」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:10:23.47 ID:JnK+8sLi0
─平沢家
憂「お姉ちゃんは座ってて~」
唯「大丈夫!おかずは私が運ぶ!!」
憂「そ、そう?」
唯「うん!任せて!!……わぁ!」どんっ
憂「お姉ちゃん!」
唯「おぉ!」ガッツポーズ
憂「…な、なにやってんのお姉ちゃん」
唯「今日から失敗したら、ガッツポーズすることにしたんだ!」
憂「そ、そうなんだぁ…」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:17:27.72 ID:JnK+8sLi0
─次の日、部室
修造「みんな!一日ぶりだね!」
唯「先生!!」
修造「お?みんな何を食べてるんだ?」
紬「今日はマドレーヌです♪」
修造「マドレーヌ!」
律「それよりなんでラケット持ってるんですか…」
修造「ノー、リーズン!!持ってるから持ってるんですねー!!はははっ!!」
澪「…」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:22:15.57 ID:JnK+8sLi0
律「意味わからねえし…」
修造「りっちゃん!!それは聞き捨てならないぞー!はははっ!!」
律「はぁ?」
修造「りっちゃんはさ、理由ばっかり考えてるんじゃないの!?」
律「そんなことは」
修造「理由理由理由って!考えてるだけじゃ何も変わらないんだよ!?」
律「はいはい…」
修造「修造先生、なんでそんなに熱いんですか~って、熱いから熱いんだよ!!」
唯「おぉ!」
修造「No reason!! I am Shuzo!!!」
唯「ノーリーズン!アイアムユイ!」
修造「そうだよ!!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:26:16.01 ID:JnK+8sLi0
─30分後
修造「さぁみんな!練習の時間だ!!」
律「うーし、やるか~」
修造「おい、りっちゃん!ちょっと待て!!」
律「今度はなんだぁ?」
修造「Passion!情熱を持って、練習に向かうんだ!」
律「……よーし!練習するぞー!!」
唯「おー!!!」
紬「おー♪」
修造「いいぞ!スイッチ入ったよ今!!」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:31:05.17 ID:JnK+8sLi0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
修造「よし!みんな、よく頑張ったぞ!!」
律「ふぇ~…」
澪「なんだか、充実してたな!」
紬「ええ♪」
修造「澪ちゃんもムギちゃんもりっちゃんも唯ちゃんも、皆よく頑張った!」パチパチ
唯「でも疲れたぁ~…」
修造「唯ちゃん、そういう状態を四字熟語でなんていうか知ってるか?」
唯「疲れてること?」
修造「そう!疲れて疲れて、もうどうしようもない状態」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:36:08.53 ID:JnK+8sLi0
唯「ふぇ?」
修造「疲労困憊ですよ」
唯「ひろうこんぱい?」
修造「そう。でも、疲れは敵だぞ!」
唯「敵!?」
修造「そうだ!だから、疲れたら笑うんだよ!!」
澪「笑う…」
修造「そう!!わははははっ!!あはははははっ!!」
唯「あはははは!!」澪「ははは…」
修造「どう!?笑うと元気出てくるでしょ!?wうはははははっ!!」
律「ははははっ!」
修造「そうだよ!疲れを、追い越していこー!!」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:40:36.06 ID:JnK+8sLi0
─平沢家
憂「…お、お姉ちゃん?」
唯「あははははは!!うひひひ!!!はははははっ!!」
憂「何かあったの…?」
唯「憂!!あはははは!!疲れたら、笑ってごらん!!あははは!!」
憂「う、うん……あははは」
唯「何か楽しくなってこない!?wあははははは!!」
憂「えへへ…」
憂(お姉ちゃん楽しそうだなぁ。軽音部入ってよかったね、お姉ちゃん)
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:44:46.74 ID:JnK+8sLi0
─部室
修造「みんなこんにちは!!」
唯「修造先生!!こんにちは!」
律「こんちわ~」
修造「うん!君たちとはいい出会いだね!」
澪「…?」
修造「実はね、君たちに知っておいて欲しい四字熟語があるの」
紬「?」
修造「一期一会」
唯「いちごいちえ…」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:49:53.60 ID:JnK+8sLi0
澪「一生に一度しか会えないという気持ちで、人に接する…」
修造「そう!澪ちゃんさすがだね!」
唯「おぉ~…」
修造「澪ちゃんが言ってくれた通り、人との出会いを大切にするという言葉が、一期一会なんだよ。」
紬「綺麗な言葉ね~…」
修造「そう。だから君たちも、今この瞬間を大切に生きて欲しい。それだけだ!」
唯「今この瞬間を大切に生きる…」
修造「そうだよ!……よし!じゃあ乾杯!!」
ごくごくごく
律「なんで牛乳飲んでるんですか…」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:53:23.52 ID:JnK+8sLi0
─30分後
修造「よし!!みんな!始めるか!」
唯「お茶~」
紬「はいはい♪」
唯「ありがと、ムギちゃん」
律「澪、ごめん、それとって」
澪「うん」
律「さんきゅ」
修造「…」
修造「こらぁ!!」
澪「ひっ」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:58:42.07 ID:JnK+8sLi0
修造「たるんでるぞ!!お前たち!」
律「え~…」修造「こらぁ!!」律「ひぃ」
修造「いいか?君たちにこの言葉を送るよ」
紬「?」
修造「自問自答」
唯「じもんじとう?」
修造「自分の中で、迷い、葛藤するさまのことを言うんだ。例えばね……
悪修造『ホラ 今日は練習サボっちゃえよぉ~』
善修造『ダメだよ!一日でもサボったらそこで差がついちゃうよ… 』
悪修造『でもいいじゃん!ねぇ~!? 』
善修造『うん…そう!?…ダメ!ダメ! 』
こういう感じ。わかる?」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:03:45.24 ID:JnK+8sLi0
唯「ふんふん…」
修造「弱い自分に負けんなよ!自問自答してけっ!!」
唯「おー!」
澪「はいっ!」
修造「お!?そうだ澪ちゃん!その調子だ!」
澪(みんなでバイトする前も私自問自答したからな……)
澪「よし!みんな!頑張ろう!!」
唯「頑張ろー!!」
紬「おー!!」
律「おー…」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:08:20.46 ID:JnK+8sLi0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
修造「よし!みんな、今日もよく頑張ったぞ!!」
唯「あはははは!!」
律「ははははは!!!」
澪「ははは!」
紬「ふふふふ♪」
修造「みんな疲れたんだな!はははっ!!」
澪「今日もありがとございました!」
修造「おお、澪ちゃん!一期一会、よく分かってるな!」
唯「私も!みんなありがとう!修造先生ありがとう!!」
修造「はははは!ありがとう!!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:12:20.38 ID:JnK+8sLi0
─平沢家
唯「憂、なんかお手伝いすることある?」
憂「ん?大丈夫だよ、お姉ちゃん」
唯「そう?なんかあったら言ってね」
憂「う、うん……なにかあったの?」
唯「一期一会。憂との時間を、私は大切にするよ」
憂「お姉ちゃん…」
唯「そして自問自答だよ!憂!」
憂「うん!お姉ちゃん!」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:16:39.89 ID:JnK+8sLi0
─部室
修造「みんな!こんにちは!!」
唯「あっ!修造先生!」
澪「こんにちは」
律「こんちわ~」
紬「こんにちは♪」
唯「修造先生?そのお盆に乗ったご飯とお肉は?」
修造「ああ。今日はね、君たちに大切なことを伝えようと思ってね」
律「だからって飯持って部室入ってくんなよ…」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:20:03.98 ID:JnK+8sLi0
修造「君たちさ、弱肉強食って言葉知ってる?」
唯「じゃくにくきょうしょく。知ってる!」
修造「そう。強い動物が弱い動物を食べるという自然の摂理のことだ」
律「うん」
澪「それで…」
紬「そのお料理は一体…」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:22:32.14 ID:JnK+8sLi0
唯「分かった!それ焼肉定食だ!!」
修造「と思っただろ!?思ったよな!?」
律「!?」
修造「これは、生姜焼き定食なんだよ!!」
唯「えぇ!?」
修造「唯!!お前、食われちゃったんだぞ!?」
唯「うぅ…」
修造「修造は厳しい!!」むしゃむしゃ
律「…」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:27:37.47 ID:JnK+8sLi0
─30分後
修造「よし!お腹をみたしたところで、さぁ、練習だ!」
律「満たしたのは修造先生だけだろ」
修造「今日も皆で切磋琢磨!!練習してけ!」
澪「よく分からない…」
修造「よく分からない?感じるんだよ。feel。さぁ、レッツtry!」
唯「おー!」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:26:33.82 ID:JnK+8sLi0
─平沢家
唯「うい~、ただいま~」
憂「おかえりお姉ちゃん……って誰!?」
修造「はっはっはぁ~!軽音部顧問の、松岡修造でございます」
憂「は、はじめまして……」(なんでラケット持ってるんだろ)
唯「修造先生がね、おいしいお米持ってきてくれたんだ~!」
修造「これ見て下さい」
憂「?」
修造「根っこですよこれ全部!」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:33:21.04 ID:JnK+8sLi0
憂「す、すごいなぁ……」
修造「お米の苗。これで僕がなにを言いたいか、分かる?」
唯「この根っこ?」
修造「そうだよ!」
唯「ん~…」
修造「いい?強い心を持つ。そのためには、しっかりとした根っこを作り上げることだ!」
唯「根っこ……」
修造「見てよこれ!力強いよね~!」
憂「確かに…」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:37:07.92 ID:JnK+8sLi0
修造「台風が来たり、大雨が来たりしても、この根っこがあれば、絶対に曲げないよね!」
唯「ふおお…」
修造「そうだよ!唯ちゃん!君もこの根っこのように、強い根っこを持て!!」
唯「私が根っこを」
修造「できるよ!?お米食べろ!!」
憂「わぁ…」
修造「……と、いうわけでして、このお米、私が収穫したものなので食べて下さい是非」
憂「ありがとうございます」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:41:43.48 ID:JnK+8sLi0
唯「修造先生、じゃあご飯たべていってよ~!ね、憂」
憂「う、うん、是非、修造先生」
修造「ありがとう。だけど俺はこれから、みんなの家にお米届けにいくから」
唯「そうなの?」
修造「そうだ!本番に向けて、そのお米を食べて、強い心を作るんだ!」
唯「はいっ!」
修造「…じゃ、失礼します」
憂「はい、ありがとうございました」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:25:36.20 ID:JnK+8sLi0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
憂「なんか私お母さんだと思われてたのかな」
唯「憂~修造先生のご飯炊いて~」
憂「うん!」
唯「ごはんは基本だよね」
憂「え?」
唯「ごはんは何にでもあうし~」
憂「そうだね~」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:30:43.85 ID:JnK+8sLi0
─部室
唯「修造先生遅いね~」
律「なんか今日は来ないみたいだぞ」
澪「えっ…」
紬「何かあったのかしら?」
律「澪ー…修造先生いないと寂しいか?」
澪「そ、そんなことないっ!!」
紬「ふふ♪」
修造「はっはっはー!!皆!元気!?」
澪「先生!?」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:38:50.44 ID:JnK+8sLi0
律「いつの間に部室に」
修造「そんなことより!!みんな、これを聞こう」ぽち
『コートでは~♪誰でも~独りきり~♪』
澪「これは…」
修造「そうだ!!昔の軽音部!」
律「なかなか上手いな」
修造「そこで!!修造式ブートキャンプを開催します!!」
唯「ぶーときゃんぷ?」
修造「そう!音楽に合わせて楽しくシェイプアップできるんですね~」
澪紬「やりたい!」
律「おい」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:43:07.01 ID:JnK+8sLi0
修造「それはまた後の話。みんな、このカセットを聞いてどう思った?」
澪「上手い…」
律「ああ、私たちより」
唯「でも明るい歌だね~」
紬「ええ♪」
修造「そうだよ!エースを狙え!!」
澪「!?」
修造「君たちは、学園祭のエースを狙っていけ!」
律「なるほど」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:49:47.91 ID:JnK+8sLi0
澪「よし!みんなで合宿をしよう!」
唯「合宿!?いいね~!!」
律「おお!」
紬「ふふ♪」
修造「はははっ!ちなみに合宿所は既に決まっているんですね~」
律「なんで!?」
澪「さすが修造先生……」
唯「どこなんですか!?」
修造「それは、富士山」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:53:49.07 ID:JnK+8sLi0
─富士山
修造「一番になるって行ったよな!?」
律「…」
澪「えっと」
修造「富士山のように、日本一になるって、言ったよな!?」
唯「そうだっけ~?」
修造「お前昔を思い出せよ!!」
紬「う~ん…」
修造「今日からお前たちは……」
修造「富士山だ!!」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:58:12.25 ID:JnK+8sLi0
修造「……というわけで、日本一、富士の山が見えるここで今日から合宿です」
律「どうしてここなんですか?」
修造「この辺はテニスコートが多い。だからテニス部も来てるんですね~」
テニス部「こんにちは~!!」
唯「おぉ…」
修造「よし!今日からみっちり練習だ!!頑張れ!!」
唯「はいっ!!」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:00:53.89 ID:JnK+8sLi0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
澪「でも、なかなかいい所だな~」
律「おう!せっかくだから遊ぼうぜー!!唯!」
唯「うんっ!りっちゃん!!」
澪「お、おい」
紬「ふふ♪澪ちゃんも少しぐらい、ね?」
澪「で、でも、あれを見てよムギ…」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:05:43.98 ID:JnK+8sLi0
・・・・・・・・・・
修造「あぁ!諦めたー今ー!!」
テニス部A「おおおお!」
修造「そうだ!!その意気!」
パコン パコン
テニス部B「っしゃぁ!!」
修造「よし!!みんな集合!!」
テニス部「はい!!」タタッ
・・・・・・・・・・
紬「テニスコートが見えるのね」
澪「あんなに頑張ってるのをみて、私達が遊んでるわけにはさ……」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:13:31.15 ID:JnK+8sLi0
─河口湖畔
澪「結局遊んじゃってるし」
律「澪が一番楽しそうじゃん!」
澪「な……」
唯「りっちゃん!!きてきてー!」
律「おお!」
紬「ふふ♪」
修造「軽音部!!集合!!!」
律「げ」
唯「あ、修造先生来てた」
澪「ほ、ほらぁ…」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:20:10.87 ID:JnK+8sLi0
修造「おい!!」
澪「ひっ」
修造「君たちさ、何をしに来たの!?」
律「…」
唯「練習…」
修造「だったらなんで練習しないんだ!!やる気無いならこっから帰れ!!」
澪「ぁ…ご、ごめんなさい」
修造「俺に謝ってどうするんだよそんなこと!!」
唯澪「ぅぅ…」ぐす
律「…練習、しよう」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:25:16.54 ID:JnK+8sLi0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
♪……
唯「今の良かったよね!?」
律「ああ!最後ばっちしだったな!」
澪「…」
紬「澪ちゃん…」
「おおお~~」パチパチ
澪「…?」
唯「修造先生!?」
修造「うんうん!!」
澪「先生…」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:30:00.49 ID:JnK+8sLi0
修造「上手くなった!唯ちゃん!りっちゃん!ムギちゃん!そして澪ちゃん!」
唯「えへへ~…ありがと~!」
修造「君たちのその姿勢!それが何よりも大事!!」
律「姿勢…」
修造「この一球は、絶対無二の一球なり!!一つの事に手を抜かずに全力を出し切る!」
澪「…」
修造「今の君たちは素晴らしかった!!今日だけでも、君たちは確かに前進した!」
紬「ふふ…♪」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:38:08.49 ID:JnK+8sLi0
修造「いい?一所懸命。分かる?」
唯「一生懸命?」
修造「そう、生まれるって字を書く人もいるけど、俺はこっちで教えられたの」
澪「一所懸命…」
修造「一つの所に命を懸ける。俺も、君たちに一所懸命伝えてます」
唯「修造先生……」
修造「一所懸命って気持ちがいいぞ!」
唯「うんっ!」
修造「明日からも一所懸命に練習しよう!!」
律「おぉー!!」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:59:25.12 ID:JnK+8sLi0
─合宿最終日
修造「みんな!今日までよく頑張った!!」
唯「なんか上手くなった感じ~!」
律「調子に乗るなよ~」
澪「へへ…」
紬「ふふ♪」
修造「でも、ここまで頑張れたことは自信を持っていいぞ!」
唯「うんっ!」
修造「最大の敵は自分!最後まで諦めるな!!頑張れよ!!」
律澪紬唯「はいっ!!」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:06:02.71 ID:JnK+8sLi0
─平沢家
唯「一所懸命!」
憂「お姉ちゃん?」
唯「一所懸命!だよ、憂」
憂「う、うん……どうしたの?」
唯「何事にも一所懸命!この一球はゆいにむにの一球?」
憂「?」
唯「と、とりあえず学祭のライブ見に来てね!」
憂「もちろんだよ!」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:15:19.87 ID:JnK+8sLi0
─部室
唯「ねえねえ、衣装どうするの?」
澪「衣装?制服でいいだろ」
律「つまんなーい!!」
紬「う~ん…」
がちゃ
修造「みんな元気!?はははっ!!」
唯「あ、修造先生~」
修造「何の会議?」
律「学祭の時の衣装どうしようかって」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:21:52.57 ID:JnK+8sLi0
修造「そんな君たちに!!」カキカキ
澪「質実剛健…」
修造「修造的にぃ~もじもじちゅうかぁ~」
律「は、はぁ?」
修造「ゲキヤバピ~、すっげぇいい感じでぇ~」
澪「先生…?」
修造「ってこらぁ!!!」
澪「ひっ」
修造「最近浮かれてんじゃねーか!?チャラチャラしてんじゃねーか!?」
唯「ううん、私たちはいつも通りだよ」
修造「人間、外見より中身で勝負だ!」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:29:38.15 ID:JnK+8sLi0
修造「……というわけで、衣装なんか二の次三の次だと僕は思います」
律「その一人芝居はやる意味あったのか」
澪「と、とりあえず修造先生の言うとおり、私は中身で勝負するからな!」
律「え~…なんか話が違うだろ~」
修造「君たちのしたいようにすればいい」
律「結局それかい」
修造「じゃあ明日!頑張れよ!!」すたすた
がちゃ
澪「あ、先生……」
律「お?どうした澪」
澪「いや……」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:34:21.70 ID:JnK+8sLi0
─学祭当日、舞台裏
澪「……」ガタガタ
律「みぃお、緊張すんなって」
唯「そうだよ澪ちゃん!大丈夫だよ!」
紬「ちゃんと練習してきたし、大丈夫よ、澪ちゃん」
澪「う、うん……」ブルブル
修造「お、みんな揃ってるな!準備はいい?」
澪「ま、まって…」
修造「…」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:46:07.76 ID:JnK+8sLi0
修造「澪、いい?人前に立てば誰だって緊張する」
澪「……」
修造「俺だってそうよ。人前に立てば緊張する」
唯「みてみて!100円拾った!」
律「お前はもっと緊張しろ!」
修造「唯みたいに緊張に強い人もいるけど、大体の人は緊張するんだよ」
澪「うん……」
修造「でもいい?みんなも聞いて。緊張しても怖気づくことはないの」
律「…」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:57:13.79 ID:JnK+8sLi0
修造「君たちの本気!本気を見せつける!」
澪「私たちの本気…」
修造「そう!君たちは今日まで一所懸命に練習してきたよ!?」
紬「うん……!」
修造「その本気を思いっ切り観客ぶつける!!ただそれだけだ!!」
唯「うん!」
修造「本気でやってる人のね、失敗を見て笑うやつはなんていないんだから!」
澪「そっか…!」
修造「そうだよ!!!できる!できる!!絶対に、できるんだから!!!」
澪「ありがとう、修造先生…」
律「おぉ……いくぞ!」
唯澪紬「おーー!!!」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:02:58.66 ID:JnK+8sLi0
和「ちょっと!外に聞こえてるわよ!?」
律「はは、ごめんな~」
修造「もっと、熱くなれよおおおおお!!!」
唯「おぉーー!!!」
観客「クスクス……」
澪「ぷっ……」
紬「ふふ♪澪ちゃん、頑張ろう♪」
澪「…うんっ!!」
『次は、軽音部の演奏です』
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:42:54.45 ID:W9+R5ZAH0 [1/8]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
パチパチパチパチ!
唯(んー♪)
律(ふふ…♪)
紬(うん♪)
澪(あ……)
澪「みんな、ありがとーーっ!!」
パチパチパチパチ
律(これで澪も、恥ずかしがり屋克服できそうだな)
澪(ふ~…)
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:47:34.54 ID:W9+R5ZAH0 [2/8]
澪(終わった……)テクテク
スポッ!
澪「わぁ!」こけっ
修造「澪!?」
すってーん!!
澪「いた…」
ザワザワザワ…
ザワザワザワ…
憂(み、澪さん…ま、丸見え……)
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:51:35.22 ID:W9+R5ZAH0 [3/8]
澪「い、いやああ」修造「こらぁあああああ!!!」
律「!?」
ザワザワザワ……
修造「」ささっ
澪「きゃ!?」
修造「動かないで」ささっ
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:58:16.66 ID:W9+R5ZAH0 [4/8]
─翌日、部室
律「みんな、昨日はお疲れさん!」
紬唯「お疲れ様~♪」
修造「よく頑張った!」
律「唯は、初ライブにしてはなかなかのものだったよ~!」
唯「いやぁ~へへへ…///」
律「そして澪は!ファンクラブまで出来たらしいぜ~!」
紬「うわぁ~すごい!!」
澪「はは……」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:01:44.48 ID:W9+R5ZAH0 [5/8]
律「みぃお~!どうしたんだよ~」
澪「その……//先生が」
唯「修造先生?」
修造「あ?」
澪「いや……昨日はありがとうございましたっ」ペコ
修造「はははっ!澪もよく頑張った!!うんうん!」
律「そうだったな」
唯「ふぇ?」
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:09:53.91 ID:W9+R5ZAH0 [6/8]
律「澪がコードに足引っ掛けて転んでパンツ丸見えになった瞬間」
紬「修造先生が物凄い速さで澪ちゃんを抱えてステージから退避させたの」
唯「あ、あれ修造先生だったんだ!見えなかった~」
修造「待った!!昨日のその俺の動き。なんて言うか分かる?」
澪「目に見えないほど速い動き……」
修造「そう!!電光石火、っていうんですね~」
唯「でんこうせっか……」
修造「そうだよ!!ほら、この動き」
シュンシュンシュンシュン……
律「な、なんて速い反復横飛び」
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:13:42.47 ID:W9+R5ZAH0 [7/8]
唯「すご~い!!」
シュンシュンシュンシュンシュンシュンシュンシュン……
律「もういいよ、先生」
スゥ…
紬「!?」
澪「修造先生!?」
唯「えっ!?修造先生が」
律「消えた!?」
「みんな!ありがとう!!」
255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 16:41:04.73 ID:50T6G+OCP [1/2]
─数週間後、部室
唯「ねえりっちゃん、最近修造先生こないね」
律「どうしたんだろうな~」
澪「修造先生……」
唯「職員室で聞いたんだけどね、修造先生知ってる人いないんだ~…」
律「ええ!?」
澪「…」
律「…」
唯「修造先生いないとなんか寂しいね……」
「こらぁ!」
256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 16:44:18.08 ID:5NhOJIXD0 [1/15]
澪「ムギ!?」
紬「みんなっ!練習しよう!」
律「…そうだな!」
唯「うん!!」
澪「今私たちができることを、一所懸命にやろう!」
紬「うん♪」
唯「おおー!!」
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 16:52:40.89 ID:5NhOJIXD0 [2/15]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
律「よし!!」
唯「よかったよね!?ね!?」
澪「ああ、律のドラムも唯のギターもタイミングばっちりだったよ」
紬「うんうん♪」
澪「修造先生がいたら何ていってくれただろう……」
唯「修造先生……」
律「こらぁ!くよくよすんな!」
唯「りっちゃん」
紬「澪ちゃんも唯ちゃんも元気だして」
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:00:57.96 ID:5NhOJIXD0 [3/15]
─ある日の平沢家
憂「クリスマス会?」
唯「うん。だから憂も手伝ってくれないかなぁ~…」
憂「うんっ!任せて!!」
唯「ありがとぉ~。でもね、私もやるよ」
憂「う~ん……」
唯「一所懸命!私ができることは一所懸命やるよ!」
憂「お姉ちゃん……」
唯「だから、ね?」
憂「…うんっ!じゃあ一緒に用意しよう!」
唯「おー!」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:06:54.30 ID:5NhOJIXD0 [4/15]
─数日後、平沢家
律「こんにちはー!」
紬澪「お邪魔しまーす」
憂「こんにちは~」
唯「いらっしゃ~い」
修造「はははー!!みんな、元気っ!?」
律「えぇ!?」
澪「修造先生!!」
唯「サプライズゲストです!」
修造「はははっ!奇想天外」
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:12:40.26 ID:5NhOJIXD0 [5/15]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
修造「お米、かに、いわな、しじみ」
律「す、すげー……」
憂「先生がこの日のために収穫して来て下さったみたいで」
修造「全部、食べろ!!」
唯「ケーキもあるよ~」
澪「豪華だな、でも修造先生……」
修造「あ?」
澪「Tシャツ一枚で寒く無いんですか?」
修造「おいちょっと待て!!」
澪「ひっ!?」
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:16:55.05 ID:5NhOJIXD0 [6/15]
修造「心も身体も寒い……と思ってる澪」
澪「いや心が寒いとは」
修造「すぐ熱くできる方法があるんだよ!」
律「すでに熱い…」
修造「言葉さ!」
唯「言葉?」
修造「そう!!寒いっていうから寒いんですよ!?暑いっていうんだよ」
唯「あつい……」
修造「暑くなってきたね!?あれ!?あっつあっつあっつあつ… 」ぬぎぬぎ
律「お、おい先生」
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:21:30.56 ID:5NhOJIXD0 [7/15]
修造「ってこらぁ!!」
唯「うおっ!脱いだフリだったとは!」
紬「ふふ♪」
律「はは、熱いけどなんか落ち着くなー」
澪「やっぱり修造先生がいないとな!」
修造「おい!!!」
澪「ひ、ひい!?」
修造「いいか!?騙されるな!?」
澪「な、なんなんだ」
修造「君たちにね、言っておきたいことがあるのよ」
唯「ふぇ?」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:26:07.36 ID:5NhOJIXD0 [8/15]
修造「社交辞令、ってあるでしょ?」
唯「しゃこうじれい…」
修造「そうだよ!いくよ!?」
修造「『修造さんステキ~!』『修造さんかっこいいねぇ~!』てね」
修造「いいか!?鵜呑みにすんじゃねーぞ!?」
修造「みんなそんなこと本気で思ってるわけねんだからよ!!」
澪「え、わ、わたしは本当に」
修造「はははっ!!澪に言ってるわけじゃない」
澪「ほっ」
修造「いいか!?騙されるな!?」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:36:36.60 ID:5NhOJIXD0 [9/15]
律「つまりなんだよ?」
修造「周りに振り回されず、自分で思った通りのことをする。それだけです」
唯「ふんふん…」
憂「あの……」
修造「あ!?」
憂「あ、すみません……用意できてるのでどうぞ食べてください……」
修造「あーあー、こちらこそすみません」
憂「いえいえ」
唯「ねえねえ、イワナどけていい?臭いよぉ」
修造「あ!?ちょっと待て」
唯「もういいよぉ……早く食べよ~」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:41:37.67 ID:5NhOJIXD0 [10/15]
修造「唯なぁ……味のある人間って言われてますか?」
唯「味!?私食べられるの!?」
憂「そういう意味じゃないよお姉ちゃん」
修造「中身のある人間って言われてますか!?」
澪「中身のある、か……」
修造「イワナ見てみろよ!!」
唯「うんうん」
修造「イワナはなぁ、余計な味付けいらねんだよ!!」
律「確かになー」
修造「自分に中身がある……ダシが凄いついてんだよ!」
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:46:06.56 ID:5NhOJIXD0 [11/15]
修造「イワナ見習っていけよ!!」
唯「イワナって凄いんだね~」
修造「そうだよ!これから、ダシのある人間になれ!!」
紬「ええ♪」
律「ダシのある人間かー」
澪「なるほど」
憂「もっともっとダシのある人になれるよ、お姉ちゃん」
唯「えへへ~そうかなぁ」
修造「と、いうわけでこのおいしそうな蟹。石川から持ってきました」
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:49:31.19 ID:5NhOJIXD0 [12/15]
澪「大きいな~」
修造「おいしそうな蟹があっても食べれない。我慢しなくちゃいけないときがあるんだよ!」
律「なんで食べられないの?」
修造「凍ってるからです」
紬「じゃあまた後で~」
憂「ケーキもあるんですが……」
修造「お米食べろ!!」
憂「というわけで最後で……」
唯「ぶーぶー!」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:54:48.92 ID:5NhOJIXD0 [13/15]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
律「クリスマス会で白飯としじみ料理食べることになるとはな…」
澪「ああ……」
紬「面白いね~♪」
律「いやこれはかなりのレアケースだからなームギ」
修造「そうだ!唯、Carbohydrateって分かる?」
唯「かーぼんはいどれーと?」
修造「そう!」
律「知らねー」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 18:00:44.83 ID:5NhOJIXD0 [14/15]
修造「Carbohydrate。炭水化物ってことなんですね」
唯「たんすいかぶつ?」
修造「これを燃やすことで!人間熱くなってくんだよ!頑張ってけるんだよ! 」
憂「ご飯も炭水化物だよ、お姉ちゃん」
修造「そうだ!エネルギーの源だよ!? 」
澪「それは知ってる…」
修造「お前まさかさ? 朝食抜いてってんじゃねーだろーな!? 」
澪「ひっ!?」
修造「おま朝飯食わなきゃおまどこにエネルギーが出てくるってんだよ!? 」
澪「ご、ごめんなさい…」
279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 18:05:59.87 ID:5NhOJIXD0 [15/15]
修造「このエネルギーが必要だよ!Carbohydrate! 食わしていただくぜい!」むしゃむしゃ
唯「わぁ…先生すごい勢い~!」
律「澪、なんで朝食べないんだよ?」
澪「いや、今日だけ…。ほら、クリスマス会で食べるし、体重がさ……」
紬「でも澪ちゃん、朝はちゃんと食べたほうが良いみたいだよ」
澪「うん…」
修造「おかわり!!」
憂「はーい♪」
唯「私もおかわりっ!!」
憂「はーい♥」
澪「いいよなぁ……気にならなくて」
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:15:54.21 ID:mXweq0Nk0 [1/13]
修造「こらぁ!!!」
澪「?」
律「慣れたな澪」
澪「まぁな」
修造「気にすんなよ、くよくよすんなよ」
澪「はい…」
修造「澪は、もっと自分に自信を持つことです」
澪「自信……」
修造「そうだよ!」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:26:05.55 ID:mXweq0Nk0 [2/13]
修造「例えね、ステージの上で転んでパンツを見られた」
澪「ひぃ」
修造「だめだめだめ。過去のことを思っちゃだめだよ」
澪「でも……」
修造「未来のことも思っちゃだめ。『大丈夫かな?』不安になってくるでしょ?」
澪「はい…」
修造「ならば、一つのところに命を懸ける。そう!今ここを生きていけば、みんなイキイキするぞ!!」
澪「今ここを生きる……」
修造「そうだ!!いい?これは今のことしか考えない、そういうことでは無いんですね」
律「過去のことも未来のことも考えるなって先生言ったじゃん」
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:34:23.23 ID:mXweq0Nk0 [3/13]
修造「今の楽しか考えない。そう考える人がいたとしたら、それは残念なことです」
律「じゃあどういうこと?」
修造「『失敗したらどうしよう…』これがいけないんですね」
唯「ふむふむ」
修造「俺は、毎日が新しい人生なの。毎日が新鮮で気持ちがいいぞ!!唯!!」
唯「ふぇ?」
修造「今日できることは今日やる!弱い自分に負けんなよ!!?」
唯「うんっ」
憂「お姉ちゃんはやればできる人ですっ」
修造「お姉ちゃん!?」
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:39:43.65 ID:mXweq0Nk0 [4/13]
憂「へ?」
修造「君は妹さん?」
唯「妹の憂だよ~」
憂「えへへ、改めまして~」
律「って、見りゃ分かんだろ」
修造「み、見た目で判断すんじゃねえよ!」
澪(修造先生…)
律「意味が分からない」
修造「いやぁはっはっはー!」
唯「修造先生分からなかったんだぁ?」
修造「はははっ!それにしても素晴らしいですね~」
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:44:33.65 ID:mXweq0Nk0 [5/13]
憂「えへへ~…」
修造「見てよこの料理。何歳なの?」
憂「えっと、14歳です」
修造「中学二年生!?」
憂「いえ、中3です」
修造「これはこれは」
唯「自慢の妹ですっ」
憂「お姉ちゃ~ん///」
修造「親御さんにお会いしたいですねこれは」
律「唯の両親もラブラブだよな~」
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:49:30.70 ID:mXweq0Nk0 [6/13]
修造「高校はどうするの?」
憂「お姉ちゃんと同じ桜が丘に行ければいいんですが」
唯「おいでおいで~」
憂「でも私の学力じゃしんぱ…」
修造「!」くわっ
憂「…えっと、一生懸命頑張りますっ!」
修造「うんうん!」ニッコリ
律「さすが憂ちゃんだな」
澪「はは…」
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:53:34.95 ID:mXweq0Nk0 [7/13]
紬「プレゼント交換しましょう?」
律「おーっ、そうだった!」
澪「修造先生は」
修造「俺は、みんなに配るものがあります」
唯「おー!?なになに!?」
修造「uniのαゲル」
律「なんで!?」
修造「そしてクルトガです」
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:58:57.81 ID:mXweq0Nk0 [8/13]
唯「わぁ!」
修造「これ見てください、αゲル」
澪「おお、これ知ってる」
唯「ぷにぷに~♥」
修造「そして憂!受験生の君には、特別にαゲルを10本」
憂「そ、そんなに貰っても」
唯「憂ずるい~」
憂「お姉ちゃんにもあげるよ」
唯「えへ~」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 20:02:47.29 ID:mXweq0Nk0 [9/13]
律「よし、じゃあプレゼント回すか~」
紬「うん♪」
どんどんどんどんどんどん
澪「な、なんの音だ?」
憂「外からかな?ちょっと見てきます」
唯「私も~」たたっ
律「お、おいっ」
どんどんどんどんどんどん
紬「私たちも見てこよっか?」
澪「なんなんだよ」
357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 20:07:20.70 ID:mXweq0Nk0 [10/13]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
平沢家前
どんどんどんどんどんどん
修造「本気!本気!」どんどん
唯「ほんき!」どんかっどん
憂「お姉ちゃんかわい~!」ぱしゃぱしゃ
律「なにやってんだこれ」
唯「りっちゃんもやる!?」
澪「な、なんで家の前で和太鼓叩いてるんだよ」
修造「BGMなんですね~」
どんどんどんどんどんどん
和「あら?お祭り?」
唯「あ!和ちゃん!!」
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 20:10:23.81 ID:mXweq0Nk0 [11/13]
和「これは何?」
唯「和太鼓だよ!」
とみ「唯ちゃん、とそこのお兄さん」
唯「おばあちゃん!」
とみ「ちょっと煩いからやめてもらえるかい」
修造「すみません…」
唯「ごめんなさい…」
澪「…」
和「…とりあえず遅れてごめん。プレゼント交換終わっちゃった?」
律「いーや、これから」
和「よかった」
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 20:19:18.64 ID:mXweq0Nk0 [12/13]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
唯「あ!手袋!」憂「マフラー!」
唯「憂がマフラー付けてなかったから」
憂「お姉ちゃんが手袋片方なくしちゃってたから」
唯憂「えへへ~」
唯「ありがと、憂」
憂「ありがと、お姉ちゃん♪」
澪「2人とも回ってこなかったらどうするつもりだったんだ?」
修造「素晴らしいですね」ニッコリ
紬「ええ♪」ニコ
律「先生もムギと同じか?」
修造「兄弟姉妹。仲の良いことは素晴らしいことなんですね」
360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 20:25:11.00 ID:mXweq0Nk0 [13/13]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
唯「じゃーね~!」
律「またな~!」
唯「ふ~…寒いね」
憂「ね~」
唯「早くお風呂入ろっかなぁ」
がちゃ
憂「…」
唯「憂?」
憂「お姉ちゃん、見て」
さらさらさら
唯「雪!?」
ここでスレ落ち
唯「あのー」
修造「ん?」
唯「軽音部の顧問になって下さいっ!」
律(いきなり…)
修造「はははっ、俺はテニス部の顧問なんだよ」
澪「やっぱり…」
律「どうしようか」
唯「お願いします!」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:19:27.23 ID:JnK+8sLi0
修造「元気がいいな!!はははっ!!」
唯「はいっ!お願いします!!」
律「お願いします!!」
紬「お願いします♪」
澪「おねがい……します」
修造「声が小さい!!」
澪「ひっ」
修造「なーんちゃって。よし、今日から俺が君たちの顧問だ!」
唯「やったー!!」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:23:20.71 ID:JnK+8sLi0
律「ところで修造先生、なんで職員室で素振りしてるんですか?」
修造「よく気付いた!!」
律「見りゃ分かるがな…」
修造「君たちさ、職員室じゃ練習しちゃいけないって思ってんだろ?」
紬「危ないですし…」
修造「ノープロブレム!!周りに人がいなければ、練習していいんですねこれが」
唯「確かに!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:26:38.86 ID:JnK+8sLi0
修造「はははっ!!元気がいいぞ!君の名前は?」
唯「平沢唯ですっ!」
修造「唯ちゃん!よろしく!!」
唯「よろしくお願いしますっ!」
修造「君の名前は?」
律「田井中律でーす」
修造「ボーイッシュでかっこいいぞ!!よろしく!」
律「…」
修造「そして君の名前は?」
紬「琴吹紬といいます♪」
修造「紬ちゃん!よろしく!!」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:28:50.04 ID:JnK+8sLi0
修造「そして最後!!君の名前は?」
澪「あ、秋山、澪…」
修造「澪ちゃんか!もっと自信を持つ!!」
澪「ひっ……は、はい」
修造「ははは、みんなで頑張ろう!!」
唯紬「おー!!」
律「おー…」
澪「…おー……」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:32:15.28 ID:JnK+8sLi0
─音楽準備室
修造「ここが軽音部の部室なわけですね」
唯「そうですっ!」
紬「今お茶とお菓子出しますね~♪」
修造「ははは、ありがとう!」
律「…」
澪(大変なことになったな…)
修造「いやー!なかなかいい部屋だね」
唯「だよねー!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:35:20.22 ID:JnK+8sLi0
─30分後
修造「おいっ!」
唯「なぁに?」
修造「君たちさ、大切なことを忘れてるんじゃない?」
紬「大切なこと?」
修造「そうだよ!」
唯「え~?なんだろ」
律「練習、だろ?」
修造「そうだ!!りっちゃん!みんな!練習だ!!」
唯「おぉ!」
澪(辞めたい…)
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:39:06.07 ID:JnK+8sLi0
修造「なんかさ、俺に演奏してみせてよ」
唯「え~、まだあんまりできないよ」
修造「初めは、誰もが初心者!!怖気ずにぶつかっていけ!!」
唯「おぉ!!」
紬「ええ♪」
澪「ふ~…」
律「よし!じゃあいくぞ~……」
修造「いけ!!」
律「……わん、つー、すりー、ふぉー!」
ジャカジャカ…
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:41:55.73 ID:JnK+8sLi0
唯「じゃ~ん、と」
澪「…ふ~…」
紬「うん♪」
修造「おおお~~」パチパチ
律「ははは…褒めてもらえるとは思ってなかったな」
修造「君たちね、まだまだ伸びるぞ!!」
唯「んお?」
修造「これから練習すれば、もっともっと上手くなれる!!」
紬「ふふ♪」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:43:45.21 ID:JnK+8sLi0
修造「まずは唯ちゃん!」
唯「はいっ!」
修造「元気がいいぞ!!その調子だ!!」
唯「はいっ!先生!!」
修造「次にりっちゃん!!」
律「はい?」
修造「りっちゃんも、元気がいいな!!気持ちよかった!!」
律「そ、そうですか……ありがとございます」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:45:53.00 ID:JnK+8sLi0
修造「ムギちゃん!」
紬「はい♪」
修造「うまいな~!!昔からやってたんだ?」
紬「はい、ピアノはやってました~」
修造「心強いな!練習したらもっともっと上手になれるぞ!!」
紬「ありがとうございます♪」
修造「そして!最後!!澪ちゃん!」
澪「ひ、ひゃい!」
修造「どうしたどうした~」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:47:51.06 ID:JnK+8sLi0
澪「え…?」
修造「澪ちゃん!上手!!」
澪「ど、どうも…」
修造「上手なんだから堂々してていいぞ!」
澪「で、でも……」
修造「ん?」
澪「ちょっと失敗しちゃったかなって…」
修造「失敗、ね」
澪「?」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:53:16.65 ID:JnK+8sLi0
修造「澪ちゃんさ、失敗したらどうしよ~とか、失敗を怖がってんじゃないのか?」
澪「う…」
修造「失敗やだとか思ってんじゃないのか!?」
澪「は、はい…」
修造「おいちょっと待てよ!!」
澪「ひっ」
修造「…俺は、failure、失敗、だーいすきなの!」
澪「!?」
修造「失敗は、自分をどーんどんどーんどん成長させていくんだよ!」
澪「はっ……」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:55:16.62 ID:JnK+8sLi0
修造「さぁ、怖がらずにどんどん失敗してこう!!」
澪「はい……」
修造「そうだよ!今日から失敗したら、ガッツポーズだ!!」
唯「おぉーー!!!」
紬「おー!!」
律「…」
澪「うぅ…うっ」うるうる
修造「どうした!!なにがあった!?」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:00:02.87 ID:JnK+8sLi0
律「松岡先生~あんまり澪を怖がらせるなよ…」
修造「俺のせい?」
唯「澪ちゃん!!失敗したらガッツポーズだよ!!」
澪「う、うん……」
紬「ふふ♪楽しくなりそうね」
修造「…と、こんな感じで、明日からもここに来るからな!覚悟しとけ!」
唯「はいっ!!」
澪(はぁ……)
修造「よし!俺は、テニス部に行くから。でも大丈夫!!」
律「?」
修造「君たちのこともちゃんと見てるぞ!!」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:04:21.95 ID:JnK+8sLi0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
律「ふ~……なんだか嵐の後の静けさって感じだな」
唯「でも良い先生だったね~!!」
紬「ええ♪熱血って感じね♪」
澪「もう辞めたい……」
律「なんだよ澪、松岡先生澪のことも褒めてたぞ」
唯「そうだよ澪ちゃん!失敗大好きになろうよ!!」
律「失敗しても学ばないとだめだぞー」
唯「今日から失敗したら、ガッツポーズだよ!!」
紬「唯ちゃんかっこいい~」
唯「えへへ~」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:10:23.47 ID:JnK+8sLi0
─平沢家
憂「お姉ちゃんは座ってて~」
唯「大丈夫!おかずは私が運ぶ!!」
憂「そ、そう?」
唯「うん!任せて!!……わぁ!」どんっ
憂「お姉ちゃん!」
唯「おぉ!」ガッツポーズ
憂「…な、なにやってんのお姉ちゃん」
唯「今日から失敗したら、ガッツポーズすることにしたんだ!」
憂「そ、そうなんだぁ…」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:17:27.72 ID:JnK+8sLi0
─次の日、部室
修造「みんな!一日ぶりだね!」
唯「先生!!」
修造「お?みんな何を食べてるんだ?」
紬「今日はマドレーヌです♪」
修造「マドレーヌ!」
律「それよりなんでラケット持ってるんですか…」
修造「ノー、リーズン!!持ってるから持ってるんですねー!!はははっ!!」
澪「…」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:22:15.57 ID:JnK+8sLi0
律「意味わからねえし…」
修造「りっちゃん!!それは聞き捨てならないぞー!はははっ!!」
律「はぁ?」
修造「りっちゃんはさ、理由ばっかり考えてるんじゃないの!?」
律「そんなことは」
修造「理由理由理由って!考えてるだけじゃ何も変わらないんだよ!?」
律「はいはい…」
修造「修造先生、なんでそんなに熱いんですか~って、熱いから熱いんだよ!!」
唯「おぉ!」
修造「No reason!! I am Shuzo!!!」
唯「ノーリーズン!アイアムユイ!」
修造「そうだよ!!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:26:16.01 ID:JnK+8sLi0
─30分後
修造「さぁみんな!練習の時間だ!!」
律「うーし、やるか~」
修造「おい、りっちゃん!ちょっと待て!!」
律「今度はなんだぁ?」
修造「Passion!情熱を持って、練習に向かうんだ!」
律「……よーし!練習するぞー!!」
唯「おー!!!」
紬「おー♪」
修造「いいぞ!スイッチ入ったよ今!!」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:31:05.17 ID:JnK+8sLi0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
修造「よし!みんな、よく頑張ったぞ!!」
律「ふぇ~…」
澪「なんだか、充実してたな!」
紬「ええ♪」
修造「澪ちゃんもムギちゃんもりっちゃんも唯ちゃんも、皆よく頑張った!」パチパチ
唯「でも疲れたぁ~…」
修造「唯ちゃん、そういう状態を四字熟語でなんていうか知ってるか?」
唯「疲れてること?」
修造「そう!疲れて疲れて、もうどうしようもない状態」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:36:08.53 ID:JnK+8sLi0
唯「ふぇ?」
修造「疲労困憊ですよ」
唯「ひろうこんぱい?」
修造「そう。でも、疲れは敵だぞ!」
唯「敵!?」
修造「そうだ!だから、疲れたら笑うんだよ!!」
澪「笑う…」
修造「そう!!わははははっ!!あはははははっ!!」
唯「あはははは!!」澪「ははは…」
修造「どう!?笑うと元気出てくるでしょ!?wうはははははっ!!」
律「ははははっ!」
修造「そうだよ!疲れを、追い越していこー!!」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:40:36.06 ID:JnK+8sLi0
─平沢家
憂「…お、お姉ちゃん?」
唯「あははははは!!うひひひ!!!はははははっ!!」
憂「何かあったの…?」
唯「憂!!あはははは!!疲れたら、笑ってごらん!!あははは!!」
憂「う、うん……あははは」
唯「何か楽しくなってこない!?wあははははは!!」
憂「えへへ…」
憂(お姉ちゃん楽しそうだなぁ。軽音部入ってよかったね、お姉ちゃん)
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:44:46.74 ID:JnK+8sLi0
─部室
修造「みんなこんにちは!!」
唯「修造先生!!こんにちは!」
律「こんちわ~」
修造「うん!君たちとはいい出会いだね!」
澪「…?」
修造「実はね、君たちに知っておいて欲しい四字熟語があるの」
紬「?」
修造「一期一会」
唯「いちごいちえ…」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:49:53.60 ID:JnK+8sLi0
澪「一生に一度しか会えないという気持ちで、人に接する…」
修造「そう!澪ちゃんさすがだね!」
唯「おぉ~…」
修造「澪ちゃんが言ってくれた通り、人との出会いを大切にするという言葉が、一期一会なんだよ。」
紬「綺麗な言葉ね~…」
修造「そう。だから君たちも、今この瞬間を大切に生きて欲しい。それだけだ!」
唯「今この瞬間を大切に生きる…」
修造「そうだよ!……よし!じゃあ乾杯!!」
ごくごくごく
律「なんで牛乳飲んでるんですか…」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:53:23.52 ID:JnK+8sLi0
─30分後
修造「よし!!みんな!始めるか!」
唯「お茶~」
紬「はいはい♪」
唯「ありがと、ムギちゃん」
律「澪、ごめん、それとって」
澪「うん」
律「さんきゅ」
修造「…」
修造「こらぁ!!」
澪「ひっ」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:58:42.07 ID:JnK+8sLi0
修造「たるんでるぞ!!お前たち!」
律「え~…」修造「こらぁ!!」律「ひぃ」
修造「いいか?君たちにこの言葉を送るよ」
紬「?」
修造「自問自答」
唯「じもんじとう?」
修造「自分の中で、迷い、葛藤するさまのことを言うんだ。例えばね……
悪修造『ホラ 今日は練習サボっちゃえよぉ~』
善修造『ダメだよ!一日でもサボったらそこで差がついちゃうよ… 』
悪修造『でもいいじゃん!ねぇ~!? 』
善修造『うん…そう!?…ダメ!ダメ! 』
こういう感じ。わかる?」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:03:45.24 ID:JnK+8sLi0
唯「ふんふん…」
修造「弱い自分に負けんなよ!自問自答してけっ!!」
唯「おー!」
澪「はいっ!」
修造「お!?そうだ澪ちゃん!その調子だ!」
澪(みんなでバイトする前も私自問自答したからな……)
澪「よし!みんな!頑張ろう!!」
唯「頑張ろー!!」
紬「おー!!」
律「おー…」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:08:20.46 ID:JnK+8sLi0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
修造「よし!みんな、今日もよく頑張ったぞ!!」
唯「あはははは!!」
律「ははははは!!!」
澪「ははは!」
紬「ふふふふ♪」
修造「みんな疲れたんだな!はははっ!!」
澪「今日もありがとございました!」
修造「おお、澪ちゃん!一期一会、よく分かってるな!」
唯「私も!みんなありがとう!修造先生ありがとう!!」
修造「はははは!ありがとう!!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:12:20.38 ID:JnK+8sLi0
─平沢家
唯「憂、なんかお手伝いすることある?」
憂「ん?大丈夫だよ、お姉ちゃん」
唯「そう?なんかあったら言ってね」
憂「う、うん……なにかあったの?」
唯「一期一会。憂との時間を、私は大切にするよ」
憂「お姉ちゃん…」
唯「そして自問自答だよ!憂!」
憂「うん!お姉ちゃん!」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:16:39.89 ID:JnK+8sLi0
─部室
修造「みんな!こんにちは!!」
唯「あっ!修造先生!」
澪「こんにちは」
律「こんちわ~」
紬「こんにちは♪」
唯「修造先生?そのお盆に乗ったご飯とお肉は?」
修造「ああ。今日はね、君たちに大切なことを伝えようと思ってね」
律「だからって飯持って部室入ってくんなよ…」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:20:03.98 ID:JnK+8sLi0
修造「君たちさ、弱肉強食って言葉知ってる?」
唯「じゃくにくきょうしょく。知ってる!」
修造「そう。強い動物が弱い動物を食べるという自然の摂理のことだ」
律「うん」
澪「それで…」
紬「そのお料理は一体…」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:22:32.14 ID:JnK+8sLi0
唯「分かった!それ焼肉定食だ!!」
修造「と思っただろ!?思ったよな!?」
律「!?」
修造「これは、生姜焼き定食なんだよ!!」
唯「えぇ!?」
修造「唯!!お前、食われちゃったんだぞ!?」
唯「うぅ…」
修造「修造は厳しい!!」むしゃむしゃ
律「…」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:27:37.47 ID:JnK+8sLi0
─30分後
修造「よし!お腹をみたしたところで、さぁ、練習だ!」
律「満たしたのは修造先生だけだろ」
修造「今日も皆で切磋琢磨!!練習してけ!」
澪「よく分からない…」
修造「よく分からない?感じるんだよ。feel。さぁ、レッツtry!」
唯「おー!」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:26:33.82 ID:JnK+8sLi0
─平沢家
唯「うい~、ただいま~」
憂「おかえりお姉ちゃん……って誰!?」
修造「はっはっはぁ~!軽音部顧問の、松岡修造でございます」
憂「は、はじめまして……」(なんでラケット持ってるんだろ)
唯「修造先生がね、おいしいお米持ってきてくれたんだ~!」
修造「これ見て下さい」
憂「?」
修造「根っこですよこれ全部!」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:33:21.04 ID:JnK+8sLi0
憂「す、すごいなぁ……」
修造「お米の苗。これで僕がなにを言いたいか、分かる?」
唯「この根っこ?」
修造「そうだよ!」
唯「ん~…」
修造「いい?強い心を持つ。そのためには、しっかりとした根っこを作り上げることだ!」
唯「根っこ……」
修造「見てよこれ!力強いよね~!」
憂「確かに…」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:37:07.92 ID:JnK+8sLi0
修造「台風が来たり、大雨が来たりしても、この根っこがあれば、絶対に曲げないよね!」
唯「ふおお…」
修造「そうだよ!唯ちゃん!君もこの根っこのように、強い根っこを持て!!」
唯「私が根っこを」
修造「できるよ!?お米食べろ!!」
憂「わぁ…」
修造「……と、いうわけでして、このお米、私が収穫したものなので食べて下さい是非」
憂「ありがとうございます」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:41:43.48 ID:JnK+8sLi0
唯「修造先生、じゃあご飯たべていってよ~!ね、憂」
憂「う、うん、是非、修造先生」
修造「ありがとう。だけど俺はこれから、みんなの家にお米届けにいくから」
唯「そうなの?」
修造「そうだ!本番に向けて、そのお米を食べて、強い心を作るんだ!」
唯「はいっ!」
修造「…じゃ、失礼します」
憂「はい、ありがとうございました」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:25:36.20 ID:JnK+8sLi0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
憂「なんか私お母さんだと思われてたのかな」
唯「憂~修造先生のご飯炊いて~」
憂「うん!」
唯「ごはんは基本だよね」
憂「え?」
唯「ごはんは何にでもあうし~」
憂「そうだね~」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:30:43.85 ID:JnK+8sLi0
─部室
唯「修造先生遅いね~」
律「なんか今日は来ないみたいだぞ」
澪「えっ…」
紬「何かあったのかしら?」
律「澪ー…修造先生いないと寂しいか?」
澪「そ、そんなことないっ!!」
紬「ふふ♪」
修造「はっはっはー!!皆!元気!?」
澪「先生!?」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:38:50.44 ID:JnK+8sLi0
律「いつの間に部室に」
修造「そんなことより!!みんな、これを聞こう」ぽち
『コートでは~♪誰でも~独りきり~♪』
澪「これは…」
修造「そうだ!!昔の軽音部!」
律「なかなか上手いな」
修造「そこで!!修造式ブートキャンプを開催します!!」
唯「ぶーときゃんぷ?」
修造「そう!音楽に合わせて楽しくシェイプアップできるんですね~」
澪紬「やりたい!」
律「おい」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:43:07.01 ID:JnK+8sLi0
修造「それはまた後の話。みんな、このカセットを聞いてどう思った?」
澪「上手い…」
律「ああ、私たちより」
唯「でも明るい歌だね~」
紬「ええ♪」
修造「そうだよ!エースを狙え!!」
澪「!?」
修造「君たちは、学園祭のエースを狙っていけ!」
律「なるほど」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:49:47.91 ID:JnK+8sLi0
澪「よし!みんなで合宿をしよう!」
唯「合宿!?いいね~!!」
律「おお!」
紬「ふふ♪」
修造「はははっ!ちなみに合宿所は既に決まっているんですね~」
律「なんで!?」
澪「さすが修造先生……」
唯「どこなんですか!?」
修造「それは、富士山」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:53:49.07 ID:JnK+8sLi0
─富士山
修造「一番になるって行ったよな!?」
律「…」
澪「えっと」
修造「富士山のように、日本一になるって、言ったよな!?」
唯「そうだっけ~?」
修造「お前昔を思い出せよ!!」
紬「う~ん…」
修造「今日からお前たちは……」
修造「富士山だ!!」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:58:12.25 ID:JnK+8sLi0
修造「……というわけで、日本一、富士の山が見えるここで今日から合宿です」
律「どうしてここなんですか?」
修造「この辺はテニスコートが多い。だからテニス部も来てるんですね~」
テニス部「こんにちは~!!」
唯「おぉ…」
修造「よし!今日からみっちり練習だ!!頑張れ!!」
唯「はいっ!!」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:00:53.89 ID:JnK+8sLi0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
澪「でも、なかなかいい所だな~」
律「おう!せっかくだから遊ぼうぜー!!唯!」
唯「うんっ!りっちゃん!!」
澪「お、おい」
紬「ふふ♪澪ちゃんも少しぐらい、ね?」
澪「で、でも、あれを見てよムギ…」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:05:43.98 ID:JnK+8sLi0
・・・・・・・・・・
修造「あぁ!諦めたー今ー!!」
テニス部A「おおおお!」
修造「そうだ!!その意気!」
パコン パコン
テニス部B「っしゃぁ!!」
修造「よし!!みんな集合!!」
テニス部「はい!!」タタッ
・・・・・・・・・・
紬「テニスコートが見えるのね」
澪「あんなに頑張ってるのをみて、私達が遊んでるわけにはさ……」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:13:31.15 ID:JnK+8sLi0
─河口湖畔
澪「結局遊んじゃってるし」
律「澪が一番楽しそうじゃん!」
澪「な……」
唯「りっちゃん!!きてきてー!」
律「おお!」
紬「ふふ♪」
修造「軽音部!!集合!!!」
律「げ」
唯「あ、修造先生来てた」
澪「ほ、ほらぁ…」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:20:10.87 ID:JnK+8sLi0
修造「おい!!」
澪「ひっ」
修造「君たちさ、何をしに来たの!?」
律「…」
唯「練習…」
修造「だったらなんで練習しないんだ!!やる気無いならこっから帰れ!!」
澪「ぁ…ご、ごめんなさい」
修造「俺に謝ってどうするんだよそんなこと!!」
唯澪「ぅぅ…」ぐす
律「…練習、しよう」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:25:16.54 ID:JnK+8sLi0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
♪……
唯「今の良かったよね!?」
律「ああ!最後ばっちしだったな!」
澪「…」
紬「澪ちゃん…」
「おおお~~」パチパチ
澪「…?」
唯「修造先生!?」
修造「うんうん!!」
澪「先生…」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:30:00.49 ID:JnK+8sLi0
修造「上手くなった!唯ちゃん!りっちゃん!ムギちゃん!そして澪ちゃん!」
唯「えへへ~…ありがと~!」
修造「君たちのその姿勢!それが何よりも大事!!」
律「姿勢…」
修造「この一球は、絶対無二の一球なり!!一つの事に手を抜かずに全力を出し切る!」
澪「…」
修造「今の君たちは素晴らしかった!!今日だけでも、君たちは確かに前進した!」
紬「ふふ…♪」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:38:08.49 ID:JnK+8sLi0
修造「いい?一所懸命。分かる?」
唯「一生懸命?」
修造「そう、生まれるって字を書く人もいるけど、俺はこっちで教えられたの」
澪「一所懸命…」
修造「一つの所に命を懸ける。俺も、君たちに一所懸命伝えてます」
唯「修造先生……」
修造「一所懸命って気持ちがいいぞ!」
唯「うんっ!」
修造「明日からも一所懸命に練習しよう!!」
律「おぉー!!」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:59:25.12 ID:JnK+8sLi0
─合宿最終日
修造「みんな!今日までよく頑張った!!」
唯「なんか上手くなった感じ~!」
律「調子に乗るなよ~」
澪「へへ…」
紬「ふふ♪」
修造「でも、ここまで頑張れたことは自信を持っていいぞ!」
唯「うんっ!」
修造「最大の敵は自分!最後まで諦めるな!!頑張れよ!!」
律澪紬唯「はいっ!!」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:06:02.71 ID:JnK+8sLi0
─平沢家
唯「一所懸命!」
憂「お姉ちゃん?」
唯「一所懸命!だよ、憂」
憂「う、うん……どうしたの?」
唯「何事にも一所懸命!この一球はゆいにむにの一球?」
憂「?」
唯「と、とりあえず学祭のライブ見に来てね!」
憂「もちろんだよ!」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:15:19.87 ID:JnK+8sLi0
─部室
唯「ねえねえ、衣装どうするの?」
澪「衣装?制服でいいだろ」
律「つまんなーい!!」
紬「う~ん…」
がちゃ
修造「みんな元気!?はははっ!!」
唯「あ、修造先生~」
修造「何の会議?」
律「学祭の時の衣装どうしようかって」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:21:52.57 ID:JnK+8sLi0
修造「そんな君たちに!!」カキカキ
澪「質実剛健…」
修造「修造的にぃ~もじもじちゅうかぁ~」
律「は、はぁ?」
修造「ゲキヤバピ~、すっげぇいい感じでぇ~」
澪「先生…?」
修造「ってこらぁ!!!」
澪「ひっ」
修造「最近浮かれてんじゃねーか!?チャラチャラしてんじゃねーか!?」
唯「ううん、私たちはいつも通りだよ」
修造「人間、外見より中身で勝負だ!」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:29:38.15 ID:JnK+8sLi0
修造「……というわけで、衣装なんか二の次三の次だと僕は思います」
律「その一人芝居はやる意味あったのか」
澪「と、とりあえず修造先生の言うとおり、私は中身で勝負するからな!」
律「え~…なんか話が違うだろ~」
修造「君たちのしたいようにすればいい」
律「結局それかい」
修造「じゃあ明日!頑張れよ!!」すたすた
がちゃ
澪「あ、先生……」
律「お?どうした澪」
澪「いや……」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:34:21.70 ID:JnK+8sLi0
─学祭当日、舞台裏
澪「……」ガタガタ
律「みぃお、緊張すんなって」
唯「そうだよ澪ちゃん!大丈夫だよ!」
紬「ちゃんと練習してきたし、大丈夫よ、澪ちゃん」
澪「う、うん……」ブルブル
修造「お、みんな揃ってるな!準備はいい?」
澪「ま、まって…」
修造「…」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:46:07.76 ID:JnK+8sLi0
修造「澪、いい?人前に立てば誰だって緊張する」
澪「……」
修造「俺だってそうよ。人前に立てば緊張する」
唯「みてみて!100円拾った!」
律「お前はもっと緊張しろ!」
修造「唯みたいに緊張に強い人もいるけど、大体の人は緊張するんだよ」
澪「うん……」
修造「でもいい?みんなも聞いて。緊張しても怖気づくことはないの」
律「…」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:57:13.79 ID:JnK+8sLi0
修造「君たちの本気!本気を見せつける!」
澪「私たちの本気…」
修造「そう!君たちは今日まで一所懸命に練習してきたよ!?」
紬「うん……!」
修造「その本気を思いっ切り観客ぶつける!!ただそれだけだ!!」
唯「うん!」
修造「本気でやってる人のね、失敗を見て笑うやつはなんていないんだから!」
澪「そっか…!」
修造「そうだよ!!!できる!できる!!絶対に、できるんだから!!!」
澪「ありがとう、修造先生…」
律「おぉ……いくぞ!」
唯澪紬「おーー!!!」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:02:58.66 ID:JnK+8sLi0
和「ちょっと!外に聞こえてるわよ!?」
律「はは、ごめんな~」
修造「もっと、熱くなれよおおおおお!!!」
唯「おぉーー!!!」
観客「クスクス……」
澪「ぷっ……」
紬「ふふ♪澪ちゃん、頑張ろう♪」
澪「…うんっ!!」
『次は、軽音部の演奏です』
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:42:54.45 ID:W9+R5ZAH0 [1/8]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
パチパチパチパチ!
唯(んー♪)
律(ふふ…♪)
紬(うん♪)
澪(あ……)
澪「みんな、ありがとーーっ!!」
パチパチパチパチ
律(これで澪も、恥ずかしがり屋克服できそうだな)
澪(ふ~…)
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:47:34.54 ID:W9+R5ZAH0 [2/8]
澪(終わった……)テクテク
スポッ!
澪「わぁ!」こけっ
修造「澪!?」
すってーん!!
澪「いた…」
ザワザワザワ…
ザワザワザワ…
憂(み、澪さん…ま、丸見え……)
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:51:35.22 ID:W9+R5ZAH0 [3/8]
澪「い、いやああ」修造「こらぁあああああ!!!」
律「!?」
ザワザワザワ……
修造「」ささっ
澪「きゃ!?」
修造「動かないで」ささっ
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:58:16.66 ID:W9+R5ZAH0 [4/8]
─翌日、部室
律「みんな、昨日はお疲れさん!」
紬唯「お疲れ様~♪」
修造「よく頑張った!」
律「唯は、初ライブにしてはなかなかのものだったよ~!」
唯「いやぁ~へへへ…///」
律「そして澪は!ファンクラブまで出来たらしいぜ~!」
紬「うわぁ~すごい!!」
澪「はは……」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:01:44.48 ID:W9+R5ZAH0 [5/8]
律「みぃお~!どうしたんだよ~」
澪「その……//先生が」
唯「修造先生?」
修造「あ?」
澪「いや……昨日はありがとうございましたっ」ペコ
修造「はははっ!澪もよく頑張った!!うんうん!」
律「そうだったな」
唯「ふぇ?」
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:09:53.91 ID:W9+R5ZAH0 [6/8]
律「澪がコードに足引っ掛けて転んでパンツ丸見えになった瞬間」
紬「修造先生が物凄い速さで澪ちゃんを抱えてステージから退避させたの」
唯「あ、あれ修造先生だったんだ!見えなかった~」
修造「待った!!昨日のその俺の動き。なんて言うか分かる?」
澪「目に見えないほど速い動き……」
修造「そう!!電光石火、っていうんですね~」
唯「でんこうせっか……」
修造「そうだよ!!ほら、この動き」
シュンシュンシュンシュン……
律「な、なんて速い反復横飛び」
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:13:42.47 ID:W9+R5ZAH0 [7/8]
唯「すご~い!!」
シュンシュンシュンシュンシュンシュンシュンシュン……
律「もういいよ、先生」
スゥ…
紬「!?」
澪「修造先生!?」
唯「えっ!?修造先生が」
律「消えた!?」
「みんな!ありがとう!!」
255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 16:41:04.73 ID:50T6G+OCP [1/2]
─数週間後、部室
唯「ねえりっちゃん、最近修造先生こないね」
律「どうしたんだろうな~」
澪「修造先生……」
唯「職員室で聞いたんだけどね、修造先生知ってる人いないんだ~…」
律「ええ!?」
澪「…」
律「…」
唯「修造先生いないとなんか寂しいね……」
「こらぁ!」
256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 16:44:18.08 ID:5NhOJIXD0 [1/15]
澪「ムギ!?」
紬「みんなっ!練習しよう!」
律「…そうだな!」
唯「うん!!」
澪「今私たちができることを、一所懸命にやろう!」
紬「うん♪」
唯「おおー!!」
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 16:52:40.89 ID:5NhOJIXD0 [2/15]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
律「よし!!」
唯「よかったよね!?ね!?」
澪「ああ、律のドラムも唯のギターもタイミングばっちりだったよ」
紬「うんうん♪」
澪「修造先生がいたら何ていってくれただろう……」
唯「修造先生……」
律「こらぁ!くよくよすんな!」
唯「りっちゃん」
紬「澪ちゃんも唯ちゃんも元気だして」
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:00:57.96 ID:5NhOJIXD0 [3/15]
─ある日の平沢家
憂「クリスマス会?」
唯「うん。だから憂も手伝ってくれないかなぁ~…」
憂「うんっ!任せて!!」
唯「ありがとぉ~。でもね、私もやるよ」
憂「う~ん……」
唯「一所懸命!私ができることは一所懸命やるよ!」
憂「お姉ちゃん……」
唯「だから、ね?」
憂「…うんっ!じゃあ一緒に用意しよう!」
唯「おー!」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:06:54.30 ID:5NhOJIXD0 [4/15]
─数日後、平沢家
律「こんにちはー!」
紬澪「お邪魔しまーす」
憂「こんにちは~」
唯「いらっしゃ~い」
修造「はははー!!みんな、元気っ!?」
律「えぇ!?」
澪「修造先生!!」
唯「サプライズゲストです!」
修造「はははっ!奇想天外」
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:12:40.26 ID:5NhOJIXD0 [5/15]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
修造「お米、かに、いわな、しじみ」
律「す、すげー……」
憂「先生がこの日のために収穫して来て下さったみたいで」
修造「全部、食べろ!!」
唯「ケーキもあるよ~」
澪「豪華だな、でも修造先生……」
修造「あ?」
澪「Tシャツ一枚で寒く無いんですか?」
修造「おいちょっと待て!!」
澪「ひっ!?」
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:16:55.05 ID:5NhOJIXD0 [6/15]
修造「心も身体も寒い……と思ってる澪」
澪「いや心が寒いとは」
修造「すぐ熱くできる方法があるんだよ!」
律「すでに熱い…」
修造「言葉さ!」
唯「言葉?」
修造「そう!!寒いっていうから寒いんですよ!?暑いっていうんだよ」
唯「あつい……」
修造「暑くなってきたね!?あれ!?あっつあっつあっつあつ… 」ぬぎぬぎ
律「お、おい先生」
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:21:30.56 ID:5NhOJIXD0 [7/15]
修造「ってこらぁ!!」
唯「うおっ!脱いだフリだったとは!」
紬「ふふ♪」
律「はは、熱いけどなんか落ち着くなー」
澪「やっぱり修造先生がいないとな!」
修造「おい!!!」
澪「ひ、ひい!?」
修造「いいか!?騙されるな!?」
澪「な、なんなんだ」
修造「君たちにね、言っておきたいことがあるのよ」
唯「ふぇ?」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:26:07.36 ID:5NhOJIXD0 [8/15]
修造「社交辞令、ってあるでしょ?」
唯「しゃこうじれい…」
修造「そうだよ!いくよ!?」
修造「『修造さんステキ~!』『修造さんかっこいいねぇ~!』てね」
修造「いいか!?鵜呑みにすんじゃねーぞ!?」
修造「みんなそんなこと本気で思ってるわけねんだからよ!!」
澪「え、わ、わたしは本当に」
修造「はははっ!!澪に言ってるわけじゃない」
澪「ほっ」
修造「いいか!?騙されるな!?」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:36:36.60 ID:5NhOJIXD0 [9/15]
律「つまりなんだよ?」
修造「周りに振り回されず、自分で思った通りのことをする。それだけです」
唯「ふんふん…」
憂「あの……」
修造「あ!?」
憂「あ、すみません……用意できてるのでどうぞ食べてください……」
修造「あーあー、こちらこそすみません」
憂「いえいえ」
唯「ねえねえ、イワナどけていい?臭いよぉ」
修造「あ!?ちょっと待て」
唯「もういいよぉ……早く食べよ~」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:41:37.67 ID:5NhOJIXD0 [10/15]
修造「唯なぁ……味のある人間って言われてますか?」
唯「味!?私食べられるの!?」
憂「そういう意味じゃないよお姉ちゃん」
修造「中身のある人間って言われてますか!?」
澪「中身のある、か……」
修造「イワナ見てみろよ!!」
唯「うんうん」
修造「イワナはなぁ、余計な味付けいらねんだよ!!」
律「確かになー」
修造「自分に中身がある……ダシが凄いついてんだよ!」
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:46:06.56 ID:5NhOJIXD0 [11/15]
修造「イワナ見習っていけよ!!」
唯「イワナって凄いんだね~」
修造「そうだよ!これから、ダシのある人間になれ!!」
紬「ええ♪」
律「ダシのある人間かー」
澪「なるほど」
憂「もっともっとダシのある人になれるよ、お姉ちゃん」
唯「えへへ~そうかなぁ」
修造「と、いうわけでこのおいしそうな蟹。石川から持ってきました」
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:49:31.19 ID:5NhOJIXD0 [12/15]
澪「大きいな~」
修造「おいしそうな蟹があっても食べれない。我慢しなくちゃいけないときがあるんだよ!」
律「なんで食べられないの?」
修造「凍ってるからです」
紬「じゃあまた後で~」
憂「ケーキもあるんですが……」
修造「お米食べろ!!」
憂「というわけで最後で……」
唯「ぶーぶー!」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 17:54:48.92 ID:5NhOJIXD0 [13/15]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
律「クリスマス会で白飯としじみ料理食べることになるとはな…」
澪「ああ……」
紬「面白いね~♪」
律「いやこれはかなりのレアケースだからなームギ」
修造「そうだ!唯、Carbohydrateって分かる?」
唯「かーぼんはいどれーと?」
修造「そう!」
律「知らねー」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 18:00:44.83 ID:5NhOJIXD0 [14/15]
修造「Carbohydrate。炭水化物ってことなんですね」
唯「たんすいかぶつ?」
修造「これを燃やすことで!人間熱くなってくんだよ!頑張ってけるんだよ! 」
憂「ご飯も炭水化物だよ、お姉ちゃん」
修造「そうだ!エネルギーの源だよ!? 」
澪「それは知ってる…」
修造「お前まさかさ? 朝食抜いてってんじゃねーだろーな!? 」
澪「ひっ!?」
修造「おま朝飯食わなきゃおまどこにエネルギーが出てくるってんだよ!? 」
澪「ご、ごめんなさい…」
279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 18:05:59.87 ID:5NhOJIXD0 [15/15]
修造「このエネルギーが必要だよ!Carbohydrate! 食わしていただくぜい!」むしゃむしゃ
唯「わぁ…先生すごい勢い~!」
律「澪、なんで朝食べないんだよ?」
澪「いや、今日だけ…。ほら、クリスマス会で食べるし、体重がさ……」
紬「でも澪ちゃん、朝はちゃんと食べたほうが良いみたいだよ」
澪「うん…」
修造「おかわり!!」
憂「はーい♪」
唯「私もおかわりっ!!」
憂「はーい♥」
澪「いいよなぁ……気にならなくて」
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:15:54.21 ID:mXweq0Nk0 [1/13]
修造「こらぁ!!!」
澪「?」
律「慣れたな澪」
澪「まぁな」
修造「気にすんなよ、くよくよすんなよ」
澪「はい…」
修造「澪は、もっと自分に自信を持つことです」
澪「自信……」
修造「そうだよ!」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:26:05.55 ID:mXweq0Nk0 [2/13]
修造「例えね、ステージの上で転んでパンツを見られた」
澪「ひぃ」
修造「だめだめだめ。過去のことを思っちゃだめだよ」
澪「でも……」
修造「未来のことも思っちゃだめ。『大丈夫かな?』不安になってくるでしょ?」
澪「はい…」
修造「ならば、一つのところに命を懸ける。そう!今ここを生きていけば、みんなイキイキするぞ!!」
澪「今ここを生きる……」
修造「そうだ!!いい?これは今のことしか考えない、そういうことでは無いんですね」
律「過去のことも未来のことも考えるなって先生言ったじゃん」
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:34:23.23 ID:mXweq0Nk0 [3/13]
修造「今の楽しか考えない。そう考える人がいたとしたら、それは残念なことです」
律「じゃあどういうこと?」
修造「『失敗したらどうしよう…』これがいけないんですね」
唯「ふむふむ」
修造「俺は、毎日が新しい人生なの。毎日が新鮮で気持ちがいいぞ!!唯!!」
唯「ふぇ?」
修造「今日できることは今日やる!弱い自分に負けんなよ!!?」
唯「うんっ」
憂「お姉ちゃんはやればできる人ですっ」
修造「お姉ちゃん!?」
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:39:43.65 ID:mXweq0Nk0 [4/13]
憂「へ?」
修造「君は妹さん?」
唯「妹の憂だよ~」
憂「えへへ、改めまして~」
律「って、見りゃ分かんだろ」
修造「み、見た目で判断すんじゃねえよ!」
澪(修造先生…)
律「意味が分からない」
修造「いやぁはっはっはー!」
唯「修造先生分からなかったんだぁ?」
修造「はははっ!それにしても素晴らしいですね~」
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:44:33.65 ID:mXweq0Nk0 [5/13]
憂「えへへ~…」
修造「見てよこの料理。何歳なの?」
憂「えっと、14歳です」
修造「中学二年生!?」
憂「いえ、中3です」
修造「これはこれは」
唯「自慢の妹ですっ」
憂「お姉ちゃ~ん///」
修造「親御さんにお会いしたいですねこれは」
律「唯の両親もラブラブだよな~」
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:49:30.70 ID:mXweq0Nk0 [6/13]
修造「高校はどうするの?」
憂「お姉ちゃんと同じ桜が丘に行ければいいんですが」
唯「おいでおいで~」
憂「でも私の学力じゃしんぱ…」
修造「!」くわっ
憂「…えっと、一生懸命頑張りますっ!」
修造「うんうん!」ニッコリ
律「さすが憂ちゃんだな」
澪「はは…」
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:53:34.95 ID:mXweq0Nk0 [7/13]
紬「プレゼント交換しましょう?」
律「おーっ、そうだった!」
澪「修造先生は」
修造「俺は、みんなに配るものがあります」
唯「おー!?なになに!?」
修造「uniのαゲル」
律「なんで!?」
修造「そしてクルトガです」
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 19:58:57.81 ID:mXweq0Nk0 [8/13]
唯「わぁ!」
修造「これ見てください、αゲル」
澪「おお、これ知ってる」
唯「ぷにぷに~♥」
修造「そして憂!受験生の君には、特別にαゲルを10本」
憂「そ、そんなに貰っても」
唯「憂ずるい~」
憂「お姉ちゃんにもあげるよ」
唯「えへ~」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 20:02:47.29 ID:mXweq0Nk0 [9/13]
律「よし、じゃあプレゼント回すか~」
紬「うん♪」
どんどんどんどんどんどん
澪「な、なんの音だ?」
憂「外からかな?ちょっと見てきます」
唯「私も~」たたっ
律「お、おいっ」
どんどんどんどんどんどん
紬「私たちも見てこよっか?」
澪「なんなんだよ」
357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 20:07:20.70 ID:mXweq0Nk0 [10/13]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
平沢家前
どんどんどんどんどんどん
修造「本気!本気!」どんどん
唯「ほんき!」どんかっどん
憂「お姉ちゃんかわい~!」ぱしゃぱしゃ
律「なにやってんだこれ」
唯「りっちゃんもやる!?」
澪「な、なんで家の前で和太鼓叩いてるんだよ」
修造「BGMなんですね~」
どんどんどんどんどんどん
和「あら?お祭り?」
唯「あ!和ちゃん!!」
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 20:10:23.81 ID:mXweq0Nk0 [11/13]
和「これは何?」
唯「和太鼓だよ!」
とみ「唯ちゃん、とそこのお兄さん」
唯「おばあちゃん!」
とみ「ちょっと煩いからやめてもらえるかい」
修造「すみません…」
唯「ごめんなさい…」
澪「…」
和「…とりあえず遅れてごめん。プレゼント交換終わっちゃった?」
律「いーや、これから」
和「よかった」
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 20:19:18.64 ID:mXweq0Nk0 [12/13]
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唯「あ!手袋!」憂「マフラー!」
唯「憂がマフラー付けてなかったから」
憂「お姉ちゃんが手袋片方なくしちゃってたから」
唯憂「えへへ~」
唯「ありがと、憂」
憂「ありがと、お姉ちゃん♪」
澪「2人とも回ってこなかったらどうするつもりだったんだ?」
修造「素晴らしいですね」ニッコリ
紬「ええ♪」ニコ
律「先生もムギと同じか?」
修造「兄弟姉妹。仲の良いことは素晴らしいことなんですね」
360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/09(木) 20:25:11.00 ID:mXweq0Nk0 [13/13]
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唯「じゃーね~!」
律「またな~!」
唯「ふ~…寒いね」
憂「ね~」
唯「早くお風呂入ろっかなぁ」
がちゃ
憂「…」
唯「憂?」
憂「お姉ちゃん、見て」
さらさらさら
唯「雪!?」
ここでスレ落ち
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よく解ってらっしゃる。