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複合ジャンル「ひと夏から始まる恋物語」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 13:50:36.16 ID:uTARpj390 [2/103]
『ひと夏から始まる恋物語』
●●県の山奥
ここにはある有名な旅館がある
シーズン関係なしに満員御礼、そしてある1室は5年先まで予約でいっぱいだという部屋がある
その部屋には『座敷童子』が出るらしい
その部屋に泊まった人には座敷童子に会えても会えなくても幸運が舞い降りるという・・・(座敷童子関係ねーなコレもう)
夏
女将「男ちゃん!男ちゃん!仕事なんてしてないで!」
男「ん~?」セッセッ
男は旅館のオーナーの孫・学生 好きな食べ者は「馬刺し」、好きな馬はミホノブルボン
幼いころから夏休みなどは旅館の手伝いをしている
女将は男の姉 ちなみに母親は大女将 父親はオーナーだよね!
女将「ほら、この前も話した例のお金持ちさんいるじゃない?」
男「え?あぁ●●の間(座敷童子が出る部屋)を1週間予約してた人だっけ?」
女将「なんでも今日から泊まりに来るみたいよ?」
男「はぁ?いやいやあの部屋には当然先客がいるだろ!?大体あの部屋の予約はまだ2週間くらい
先じゃないの?」
『ひと夏から始まる恋物語』
●●県の山奥
ここにはある有名な旅館がある
シーズン関係なしに満員御礼、そしてある1室は5年先まで予約でいっぱいだという部屋がある
その部屋には『座敷童子』が出るらしい
その部屋に泊まった人には座敷童子に会えても会えなくても幸運が舞い降りるという・・・(座敷童子関係ねーなコレもう)
夏
女将「男ちゃん!男ちゃん!仕事なんてしてないで!」
男「ん~?」セッセッ
男は旅館のオーナーの孫・学生 好きな食べ者は「馬刺し」、好きな馬はミホノブルボン
幼いころから夏休みなどは旅館の手伝いをしている
女将は男の姉 ちなみに母親は大女将 父親はオーナーだよね!
女将「ほら、この前も話した例のお金持ちさんいるじゃない?」
男「え?あぁ●●の間(座敷童子が出る部屋)を1週間予約してた人だっけ?」
女将「なんでも今日から泊まりに来るみたいよ?」
男「はぁ?いやいやあの部屋には当然先客がいるだろ!?大体あの部屋の予約はまだ2週間くらい
先じゃないの?」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 13:51:40.53 ID:uTARpj390
女将「んとね、なんか今日から2週間は別の部屋で泊まって、その後1週間は●●の間で泊まるみたい・・・」
男「グレートに暇じゃねーか!」
女将「しかも女の子一人で泊まるらしいわよ」
男「なにそれこわい」
女将「・・・可愛い子だといいわね」
男「茶化すな」
女将「こりゃひつれい♪」
───ブロロロ・・・・
大女将「ほな、いきまっせ」
仲居「はい!」
『ようこそいらっしゃいました!!』
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 13:52:43.23 ID:uTARpj390
───窓
男「おーおーグレートな待遇ですこと」
板長「なんでも泊まりに来る娘の親が●●会社の社長だか会長みたいでよ」
男「そりゃ粗相があっちゃクビが飛ぶわな」
板長「まぁ娘っ子次第なんだが・・・」
男「王道だとクソアマですよね」
板長「おっ、あれじゃないか?」
・・・・・・・・・・・・・
嬢「・・・ふ~ん」
嬢父「では、娘を3週間ほど、『預かる』という形で」
大女将「かしこまりました」ペコリ
嬢父「じゃぁ私はここで」
大女将「もう帰られはるんですか?」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 13:54:06.51 ID:uTARpj390
嬢父「えぇ、私は忙しいのでね・・・出せ」
運転手「はい」
嬢「・・・・ふん」フイッ
大女将「まぁ・・・」
───ブロロロ・・・
男「もう帰っちゃったYO!」
板長「無愛想な感じの娘っ子だな、小便くせぇなぁ」
男「こんな遠くからよくわかりますね・・・」
────旅館
大女将「ほな、荷物は先に届けられてますからね」
嬢「はーい」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 13:55:44.82 ID:uTARpj390
男「おっ(噂の・・・)」
嬢「・・・なに?」
男「い、いやなんでもありません(無愛想だ!)」
嬢「従業員さん?」
男「え、いや、・・・まぁそんな感じ」
嬢「荷物、持って」
男「え?」
嬢「早く」
男「えっ、あぁはい(なんだこいつ・・・)」
嬢「部屋まで案内して」
男「は、はーい(感じ悪っ!)」
大女将「(これはこれは男さんフラグが立ってなはるわwwwwwww)」
女将「wwwwwwwwww」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 13:56:17.70 ID:uTARpj390
男「えっと、・・・胡桃の間だからここだ」
嬢「ふーん 普通ね」
男「荷物は置いてあるみたいだな」
嬢「・・・」
男「?」
嬢「・・・ちょっと」
男「ん?」
嬢「・・・ベ、ベッドがないじゃない」
男「え?いやだってウチ布団だし そもそも洋室自体・・・」
嬢「ムリ、私ベッドじゃないと眠れないもん」
男「は、はぁ?」イラ
嬢「取り寄せられないの?布団?なにそれおいしいの?」
男「い、いやちょっとムリかなぁ~」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 13:57:23.77 ID:uTARpj390
嬢「あんたがムリなだけでしょ?他の人に頼んでみてよ」
男「い、いや他の人に頼んだところで無理かな~」イライラ
嬢「ハァ・・・」
男「(溜め息つきたいのは俺だ)」
大女将「申し訳ないんけど、ウチにはベッドは・・・」
嬢「ムスー」
大女将「布団ではよう寝られへんと?」
嬢「・・・ね、寝たことない」
大女将「ほな、折角旅館に来なはったんやし、試しに寝てみたら?」
嬢「むう」
仲居「一応布団は敷いておきました」
嬢「・・・」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 13:58:51.83 ID:uTARpj390
胡桃の間
嬢「・・・これが布団」
嬢「無いものは無いか」
嬢「今日は着替えて寝よう・・・」ヌギッ
男「おーい これ鍵挿しっぱな───!!」
嬢「!!・・・・・・///」
男「す、すま これは不可抗りょ──!?」ベシィ!!
嬢「でてけぇぇ!」
男「ふぁい・・・(なんという孔明の罠・・・)」
嬢「(何なのアイツ・・・しかも覗きまでされるなんて・・・)」イライラ
───夜中
男「だぁー!終わったー!!」
男「俺めちゃくちゃ働いてるし!!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:00:45.78 ID:uTARpj390
男「なにこのブラック!」
男「・・・えっと、あれ?こっちの廊下まだ明るいじゃねーか」
男「・・・?誰かいんのか?」
嬢「・・・・?(だ、誰?)」
男「?」
嬢「(ま、まさかお化け!?座敷童子!?)」
男「おい」ポン
嬢「ひゃんっ!?」
男「いやお前何してんだ?(『ひゃんっ』って・・・)」
嬢「な、何って・・・その・・・あ、あんたこそ何してんのよ」
男「仕事だよ 廊下は23時以降はこの明るさにしとけ 勝手に点けるな」
嬢「こ、これじゃ暗いでしょ!?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:03:42.27 ID:uTARpj390
男「別に何も出ねーよ・・・」
嬢「・・・」
男「おら、トイレは部屋にあるだろ?とっとと戻れ」
嬢「(えっ?知らなかった・・・)」
男「ったく」
嬢「あ、そうだ あんたちょっと来て」
男「?」
嬢「布団ってこうでいいの?」
男「いやこれね、これ掛け布団 上に羽織るやつ」
嬢「ふーん 知ってたけど」
男「(知らなかったのか・・・)」
嬢「それとなんか虫が煩い プーンってくる」
男「あぁ蚊か」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:06:37.54 ID:uTARpj390
嬢「どうにかして」
男「えっと(テレビの横に・・・)・・・おぉあるじゃん」
嬢「なぁにそれ ニワトリ?」
男「蚊取り線香だ」
嬢「香取先行?」
男「これにマッチで火をつけて・・・」シュボッ
嬢「お線香ね」
男「こうするだけで蚊はノックアウトだ」
嬢「ふーん」
男「他には?」
嬢「・・・」
男「ないか?」
嬢「特には、ないかな」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:15:24.43 ID:uTARpj390
男「そうか(無愛想なやつ)」
嬢「ていうかアンタ、従業員なら敬語使いなさいよ」
男「いや無理」
嬢「何でよ」
男「ナンデモ(お前になんか使うかボケ!) そもそもお前いくつ?」
嬢「18」
男「同い年か」
嬢「あんた名前は?」
男「え?あぁ男だけど お前は嬢だろ?」
嬢「個人情報丸分かりね」
男「あんまり、父親と仲良くないみたいだな」
嬢「・・・」ムカッ!
男「い、いやすまん」
嬢「とっとと出てけ」
男「へいへい(やっぱ無愛想~)」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:17:25.36 ID:uTARpj390
・・・───翌朝
男「なんで俺が起こしにいくんだよ」──コンコン
男「おーい」
『・・・』
男「入るぞー?」
『・・・』
男「(絶対寝てる・・・)」
──ガララ
男「起きろっ!」
嬢「・・・・むにゃ」
男「(・・・やべぇ)」
嬢「ふぇ・・・?」
男「(めちゃくちゃ寝顔可愛い)」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:24:12.03 ID:uTARpj390
嬢「な・・・んであんたが?」
男「起こしに来てやったんだ 案外グッスリ眠ってるみたいだな」
嬢「で・・・てけ~」
男「15分くらいしたら朝飯持ってくるからな その寝癖を直す時間は無いと思うが」
嬢「む!」サワサワ
嬢「・・・」
男「んじゃ、二度寝すんなよっ」スタスタ
嬢「・・・・・・・むかつく奴」
───昼
嬢「暇」
嬢「(どうせ家にいても暇だからいっか・・・)」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:25:02.95 ID:uTARpj390
男「こんこん」
嬢「む」
男「おい、口でノックしてやってるんだ 開けろ」
嬢「居留守中でーす 死んでくださーい」
男「・・・」ガチャ ガララ
嬢「!!?」
男「従業員の特権なのだよ」
嬢「不法侵入しないでくれる?不快」
男「お前の相手をしろと言われたので『嫌々』来た」
嬢「そっか、最悪な人選ね」
男「(しね)」
嬢「(しね)」
男「お前どうせ暇なんだろ?」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:26:24.01 ID:uTARpj390
嬢「うるさい 今、その・・・読書でもしようかな~って思ってた」
男「嘘つけ」
嬢「本当だもん」
男「まぁ相手しろとか言われてもすることないので」
嬢「で?」
男「俺の仕事を手伝ってもらおうかと」
嬢「無理めんどい却下棄却拒否」
男「社会化見学のつもりで!社会勉強のつもりで!!」
嬢「実際なにするの?」
男「そうだな~ 裏方?」
嬢「具体的に言ってよ」
男「百聞は一見にしかず!ついてこい!」グイッ
嬢「ちょっちょっと!?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:29:19.76 ID:uTARpj390
───
男「んじゃ、まずはこれからだな」
嬢「ちょっとまてぃ」
男「なんだ?」
嬢「なにこの格好?」
男「大浴場を掃除するにあたっての戦闘服だけど?(ていうかポニテ最高!)」
嬢「こんな広いところ二人でやるの!?」
男「おいおい男と女の二つの大浴場があるんだぜ?」
嬢「なっ!!」
男「まぁ俺達がやるのは女側だ」
嬢「ホッ・・・って、それでも広いんじゃない?」
男「ほら文句を言わずにブラシを持って」
嬢「こんにゃろう・・・」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:31:39.47 ID:uTARpj390
───1時間経過
男「・・・・・・・」セッセッセッ!
嬢「(だる・・・)」
───さらに30分後
男「よし終了!」
嬢「」
男「ぶっ生き返せ!」
嬢「疲れた・・・」
男「さんきゅーな 今日は2人だから早く終わった」
嬢「・・・は?なにいつも一人でここ掃除してるの?」
男「最近人員不足でさ~」
嬢「ふ~ん」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:35:09.68 ID:uTARpj390
男「こうして掃除するとさ・・・」
嬢「?」
男「いざ自分が使うときには折角掃除したんだから綺麗に使おうと思うだろ?」
嬢「・・・まぁ」
男「この浴場にしたってトイレにしたって街の公園にしたって 誰かが見えないところで頑張ってるってこと」
嬢「まぁ・・・」
男「次は屋上の露天風呂だ」
嬢「うぇぇぇぇ・・・・」
───屋上
男「17時までにやらないといけないからな」ゴシゴシ
嬢「むすー」ゴシゴシ
男「はい終了!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:36:02.69 ID:uTARpj390
嬢「ふう・・・温泉か」
男「お前も夜とかは自由に入っていいんだぞ?」
嬢「そう言って覗くつもりね?」
男「さて次は晩御飯の準備だ」
嬢「シカトすんな」ゲシッ
男「いてっ!」
・・・・・・夜
嬢「・・・露天風呂か」
嬢「・・・(行ってみよう)」
───屋上
嬢「(誰もいないみたい・・・ラッキー)」
嬢「まったく人使いの荒い奴ね」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:38:03.92 ID:uTARpj390
嬢「こっちは客だっていうのに・・・」
嬢「・・・・・むかつく奴ね、本当に」
───夜、嬢の部屋
嬢「クッシュン!くっちゅん!」ズズ
嬢「・・・最悪、風邪引いた」
──コンコン
男「おーい」
嬢「なにっちゅん!ズズ」
男「お、おいおい・・・」
嬢「うぅ」ボーッ
男「だ、大丈夫か?」
嬢「らいじょぶだし・・・・クシュン!!」
男「湯冷めか?ちょ、ちょっと待ってろっ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:42:56.96 ID:uTARpj390
───・・・・・・
男「えっとまずはコレ飲め」
嬢「なにこれ ズズ」
男「飲むと体ポカポカするから」
嬢「・・・ん」ゴクッ
男「今布団敷くから待ってろ」
嬢「ん」ゴクゴク
男「よし、ほら寝ろお前 風邪なんだよ」
嬢「うるさいなーッチュン!クシュン!で、でてけっしゅん!」
男「ほいほい お大事に」
嬢「くしゅん!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:45:41.94 ID:uTARpj390
───朝
男「おいこらー」コンコン
『・・・ゴホッゴホッ』
男「咳に変わってるな」ガララ
嬢「ゴホッ」
男「・・・」
嬢「ゲホッゴホッ」
男「ちょっとこれで熱計ってろ」
嬢「うぅ・・・ゴホッ」
男「これ着替えな、汗かいてるからこれで拭け」
男「んじゃ、朝飯作ってくるから 20分くらい待ってろ」
嬢「うっせ・・・・ゴホッゴホッ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:48:23.13 ID:uTARpj390
男「大丈夫か?」
嬢「だいじょーッホゴホッ」
男「38.2℃すか・・・」
男「ちょっと、おデコ失礼な」フキフキ
嬢「な、なにすん─」
男「ほい冷えピタっ」ピタッ
嬢「・・・・つめたー」
男「んでこれお粥な 薬膳だから風邪薬なんかより効果あるぞ」
嬢「食欲ない・・・・ゴホッゴホ」
男「駄目だ、無理やり食わす」グイ
嬢「──!?あー、あむ・・・・(これって・・・俗に言う『あ~ん』では?)」
男「おら美味いだろ?」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:50:04.36 ID:uTARpj390
嬢「・・・まぁまぁ」
男「俺の手作りだからな」
嬢「まっず・・・ゴホッゴホッ」
男「てめぇ」
嬢「ふふ・・・」
男「休まず食う」
嬢「あーん」
男「ほれ」
嬢「・・・熱い」
男「・・・注文の多い奴、フーッ・・・ほれ」
嬢「あむっ」モグモグ
男「よし、全部食ったな」
嬢「無理やりだなんて・・・グスン」
男「んじゃぁまた昼に来るから寝てろよ?」
嬢「んー」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:52:49.89 ID:uTARpj390
───バタン
嬢「まったく風邪ひくし無理矢理食べさせられるし・・・」
嬢「馴れ馴れしい奴め、むかつく」
嬢「暇・・・」
───お昼
男「へいこらー」コンコン
──ガララ
嬢「勝手に入ってこないでくれる?」
男「プリンとアイス、どっちが好き?」
嬢「・・・!ぷりん♪」
男「ふーん はいゼリー」
嬢「おいまて」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:54:27.17 ID:uTARpj390
男「どっちか迷ったあげくゼリーになりました これにて一件落着!」
嬢「勝手に〆るなぼけ」
男「ほれほれ食え」
嬢「・・・」
男「な~んだよしょうがねぇなー ほれ」
嬢「・・・あむ」モグモグ
男「(この行為に対して疑問を持っていないのだろうか?)」
嬢「あんたが買ってきたせいか不味いわね・・・」
男「いや関係ないだろ」
嬢「・・・あむ」
男「そして極めつけの秘伝漢方!」でーん!
嬢「おくすり?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:57:52.82 ID:uTARpj390
男「粉末で苦いけど我慢して飲め」
嬢「錠剤はなかったのかぼけー」
男「良薬は苦いんだ、さぁグイグイっと!」
嬢「うぅ・・・宴会かよぅ・・・」ゴクッ
嬢「んぷはぁ!・・・にっがぁぁぁ・・・」
男「あ、ちなみに錠剤タイプもあったんだけど」
嬢「おい」ゴゴゴゴゴ!!
男「イデデデ!う、嘘嘘!粉末のしかないんだって!!耳が!耳がぁあ!」
嬢「・・・ったく」
男「痛~、んじゃ俺は戻るぞ」
嬢「暇」
男「テレビでも見てろ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 15:02:03.33 ID:uTARpj390
嬢「つまんないんだもん」
男「本とか漫画とかでも持ってくるか?」
嬢「読まない」
男「じゃぁ寝てろよ・・・」
嬢「むすー いいよじゃぁ ふん!」
男「(その顔は反則だ)」
男「わ、わっかたよしゃーねーな」
嬢「・・・わかればいい(♪)」
男「お前、地元はどこなんだ?」
嬢「えっとねー」・・・
・・・・・3時間後
嬢「むにゃ・・・・・ん、寝てた」
男「zzz zzz」
嬢「って寝てるし・・・近い」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:04:03.75 ID:uTARpj390
女将「もし~?」コンコン
嬢「はーい」
女将「ごめんなさいね 男ちゃんは・・・・あら、ぐっすりと」
嬢「寝ちゃってたみたいです」
男「zzz zzz」
女将「ここ3日で全然寝てなったらしょうがないわよね・・・」
嬢「(そんなに!?)」
女将「今日も嬢さんのお薬貰いに3時間かけて街まで取りに行ってたのよ なんだかほっとけないらしくてね♪」
嬢「そ、そうなんですか・・・(コイツ・・・)」
女将「起こすのも可哀相だからここで寝かせといてあげてもらえる?なんなら嬢さんに別のお部屋用意するけど・・・」
嬢「あ、あぁいえ大丈夫です」
女将「そう?ごめんなさいね 夜になったら適当に起こしてあげてくださいね それじゃぁ」
嬢「ど、どうも」
男「zzz zzz」
嬢「さてと、落書きしなきゃ」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:05:42.13 ID:uTARpj390
───夜
男「んぁ?」
嬢「おはよう、夜だけどね」
男「・・・・よ・・・るか・・・ふぅ」
嬢「勝手に乙女の部屋に寝るなんて信じられないわね」
男「うっせぇ・・・ふぁぁ~」
嬢「ぷふっwwwwwwww」
男「な、なんだよ?」
嬢「な、なんでもない・・・(や、やりすぎた・・・)」
男「さてと、・・・ご飯もってくる」
嬢「う、うん」
───
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:07:23.80 ID:uTARpj390
男「うぉぉぉぉぉい!!!」ドタドタ
嬢「おそい」
男「何故遅くなったか知りたいか!」
嬢「いや知りたくないです」
男「あ、はい」
嬢「ご飯」
男「はいはい いやなんか特におデコの内の字がとれなくてさ~」
嬢「え?肉って書いたはずなんだけど?」
男「やっぱりお前かぁぁぁぁ!!」
嬢「王道すぎたわよね ごめんなさい」
男「いやそういう意味じゃなくて!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:11:48.66 ID:uTARpj390
───夜
男「おぉ平熱に下がったな」
嬢「私の体力のおかげね」
男「いやいや俺の手厚い看護の・・・」
嬢「『厚かましい男子はモテないぞっ☆ @18歳女性』」
男「スイーツ(笑)」
嬢「で治ったら治ったでまたコキ使おうってわけね・・・グスン」
男「そうだなぁ どっか行くか?」
嬢「どこ?ディズニーランド?健康ランド?」
男「なんだその2択・・・どっちも却下だろうが」
嬢「どこに連れてく気だー」
男「あぁっと・・・」
嬢「決めてないの?」
男「あ、いやてっきり拒否するかと思ったから」
嬢「・・・(しまった つい了解していた)」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:14:08.90 ID:uTARpj390
嬢「暇で暇でしょうがないから、嫌々だけど了解する」
男「そうだな~ 近くに牧場がある」
嬢「おぉ」
男「それでいいか?」
嬢「牧場で釣りをするわけね」
男「すごい結論出ちゃった!!」
嬢「まぁいいわ 暇さえ潰せれば」
男「おう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
男「ほらほら歩いていくぞ」
嬢「だるー どんくらいかかるの?」
男「1時間くらい」
嬢「車かヘリくらい出しなさいよ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:16:10.36 ID:uTARpj390
男「たまにはあるけ金持ち」
嬢「好きで金持ちやってないわよデブ」
男「生まれて初めてデブって言われた!!」
嬢「あんたって家に一人暮らししてんだっけ」
男「あぁ昨日話したっけ」
嬢「いいなぁ~ 憧れる」
男「そうでもないぞ とにかく独り言が増える」
嬢「うわぁ・・・」
男「してみればわかるって」
嬢「どーせパパが許してくれないもん」
男「そりゃ大事な娘だからだろう」
嬢「違うよ」
男「違くねーよ」
嬢「違う・・・」
男「・・・?」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:18:29.41 ID:uTARpj390
──ぼくじょ!
男「相変わらず広いなぁ」
嬢「馬がいる・・・」
男「この時期は競走馬とかも放牧に出されるんだよ トモの張りとかがハンパないだろ?」
嬢「あっちは水牛ね」
男「いえす」
嬢「ふ~ん」
男「せっかく来たんだ 色々と楽しむぞ!」
馬「ひひーん」
嬢「うわっと・・・」
男「そうそう、そんで手綱を引いてやってみ?」
嬢「おぉ・・・」 パカラパカラ
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:22:18.29 ID:uTARpj390
───夕方
男「そろそろ戻るか」
嬢「んー」
男「どうだ?楽しかっただろう!?」
嬢「全然楽しくなかったけど暇つぶしにはなった」
男「めちゃくちゃ楽しんでたくせに・・・」
嬢「あ、あれは演技・・・」
男「どこがだ」
夜
男「おいトラベラーニート」
嬢「なによその言い方」
男「パラサイトラベラーニート」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:24:16.87 ID:uTARpj390
嬢「ちょっとかっこいいかも・・・」
男「まさかの好感触!」
嬢「で、なに?」
男「どうせ明日も暇なんだろ?ていうか暇じゃない日を教えるんだ」
嬢「た、たくさんありすぎて・・・」
男「つまり予定は一つもないと」
嬢「毎日が年中無休!」
男「明日は俺の手伝いしろよ」
嬢「おいまて」
男「どうせ暇なんだろ?」
嬢「私は客なんだけど」
男「なら引き篭もってろ」
嬢「まぁ暇だから手伝ってあげないこともないけど」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:25:30.02 ID:uTARpj390
嬢「ねぇ」
男「なんだよ」
嬢「牧場さ、もう行かないの?」
男「え?あぁ・・・まぁまた来週あたりに行こうかな~って今思ったところだ」
嬢「そう」
男「お前も連れていくからな」
嬢「む、・・・まぁ暇だったらいいけど・・・」
男「(素直じゃない奴・・・無愛想め)」
嬢「おら、とっとと出ていけ」シッシッ
男「はいはい」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:26:58.89 ID:uTARpj390
───翌朝
男「もっしー」コンコン
嬢「遅かったわね(キリッ」グァララ←ドア開けた
男「寝癖」
嬢「う、うるさい アンタが来るのが早いのよ」
男「どっちだよ・・・」
男「とにかく、朝飯食いに行くぞ」
嬢「持ってきてくれないの?」
男「本当は広間で食べるところを俺がわざわざ部屋まで持ってきてやってたんじゃボケー」
嬢「うむ、じゃぁ持ってきて」
男「却下します」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・───広間
男「よっこいせ」
嬢「割と混雑してて・・・うざいわね」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:28:58.73 ID:uTARpj390
男「いい加減に社会に馴染め」
嬢「黙れ」ゲシッ
仲居「お待たせしました」
嬢「む」
男「どうした?」
嬢「なぜここにハムサラダが!?」
男「あぁ、許せないと?」
嬢「どう考えても空気読めてないと思います」
男「まぁそんなこと言わずに・・・」
嬢「あむ」モグモグ
男「んー、今日は色々と忙しい」
嬢「私も部屋で色々と忙しいのでそれでは」ソソクサ
男「すとーっぷ!」ガシッ
嬢「むすー」
男「お願いします!!!」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:30:42.26 ID:uTARpj390
嬢「あぁー、なんか肩凝ってきた」
男「そ、そうですか」モミモミ
嬢「・・・んっ、あっ・・・いぃ・・・んっ」
男「ってそんな展開に!?」
嬢「しょうがないわね 肉体労働は拒否」
男「大丈夫 大丈夫」
・・・・・厨房
板長「来たな?」
男「どうも」
嬢「ど、どうも・・・」
板長「おいおいお前いい感じじゃねーか!えぇ!?なにもう青春じゃねーのぉ!?」
男「コホン」
嬢「・・・・・」ゲシッゲシッ
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:32:10.70 ID:uTARpj390
男「待て痛い、待って」
板長「んで、そこのお嬢チャンも手伝ってくれるのか?」
男「えぇ」
嬢「手伝わなきゃ××するって・・・」グスン
男「歪曲だ!捏造反対!!!」
板長「おうおう仲良いな!」
男「実は今日は午後4時から宴会が入ってるんだ」
嬢「4時から?」
男「夜にある行事があるからその前に騒いでおきたいらしい」
嬢「行事?」
男「花火大会だよ すぐ近所でやるんだ」
嬢「おぉ」
男「今日と来週にここの近くでかなり大きな花火大会があるんでな」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:34:06.23 ID:uTARpj390
板長「毎年この時期はひっきりなしに忙しいのよ」
男「な、わけでお前料理の経験は?」
嬢「コーンフレーク」
男「なし、みたいです」
板長「mjd?」
嬢「失礼ね、お菓子とかはよく作るし」
男「ほうほう」
嬢「でも和食とかは経験ゼロ」
板長「すぐ慣れるさ!」
男「とりあえずひたすら材料を刻むぞ!」
嬢「だる・・・」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:35:56.54 ID:uTARpj390
────昼過ぎ
嬢「~♪」トントントン
男「(こいつめちゃくちゃ速ぇぇぇ!!!)」
嬢「おいおい男君、君なんだかスピードが落ちているようだが?」
男「う、うるせぇ」
板長「wwwwwwwwwwwwwwwww」
男「モロ経験者じゃねーかよ・・・」
嬢「才能が開花しただけよ」
男「自分で言うな」
板長「よし休憩!これは賄いだ!」
男「頂きます」
嬢「ます」
男「お前料理できるんだな」
嬢「恐れ入ったか」
男「流石は金もち」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:37:58.57 ID:uTARpj390
嬢「金持ち関係ない」
男「お前の家って料理はやっぱシェフとかが作るの?」
嬢「まぁね」
男「旅館の料理とかよりも上手い?」
嬢「基本洋食だからわかんない・・・」
男「そうか、なら死ぬほど和食食わせてやる」
嬢「お前が死ね」
・・・夕方
男「ふう・・・疲れたな」
嬢「まったくね」
板長「いやぁお前ら助かった!!」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:40:02.31 ID:uTARpj390
男「いえいえ仕事ですので」
嬢「私は客だけど」ゲシッ
男「痛っ、そ、それでは失礼します」
板長「おう、彼女大切にしろよ!」
男「なっ///!」
嬢「・・・」
─────
嬢「おい」
男「なんだよ」
嬢「今日、花火あるんでしょ?」
男「おう」
嬢「・・・」
男「行くか?」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:42:12.54 ID:uTARpj390
嬢「興味はある 見たこと無い」
男「それはいけないな!」
嬢「そうでしょう?だからお前も協力しろ」
男「人にモノを頼むのには態度ってものがあるんだZE!」
嬢「協力しろーぼけー」
男「もっと可愛く!」
嬢「きょ・・・協力して・・・ください」
男「だめだ」
嬢「おい」
男「んじゃぁ夜に部屋に行くから」
嬢「どこで見るの?」
男「専用のバスが出てる」
嬢「ん」
男「んじゃぁまた後で」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:44:53.97 ID:uTARpj390
嬢「とっとと出ていけ」シッシッ
男「へいへい」
嬢「・・・・寝よう」
・・・夜
男「おい!」
嬢「んぁ・・・」
男「すっかり寝てたみたいだな」
嬢「むにゃ・・・あれ?」
男「お前バス行っちまったぞ?」
嬢「・・・・・・・・」
男「ちなみに俺はかなり起こした」
嬢「・・・」ゲシッ
男「いやだから起こしたって!痛っ!」
嬢「師ねーシネー」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:46:31.72 ID:uTARpj390
男「ったく、しゃーねーなー・・・まぁ見れないわけでもない」
嬢「むむ?」
男「屋上の露天風呂からでも見れる」
嬢「この変態野郎が・・・」
男「ならついて来い」グイッ
嬢「えぇ!?ちょ──!」
・・・山道
男「寝ぼすけめ」
嬢「ちょ、ちょっとどこに連れてく気?」
男「花火見るんだろ?」
嬢「そんなこと言いつつ・・・・変態」
男「うし、着いた」
嬢「展望台?」
男「・・・もうすぐだな」
──ヒューンドーン ドーン
嬢「わぁ・・・」
男「うむ」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:48:03.63 ID:uTARpj390
───ヒューンドーン アポーンン ズドーイ
嬢「すごい・・・」
男「・・・」
嬢「綺麗ね」
男「そりゃぁな」
───・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・んでもって
男「お前ここにきてもう1週間か」
嬢「うん」
男「他の客は完全にお前のことを従業員だと思っている」
嬢「節穴共め!」
男「むしろ何もすることないのに1週間とかな・・・」
嬢「手伝いしてやってるじゃんか」
男「そーでした」
嬢「あんたもよく夏休み潰せるわよね」
嬢「彼女でもいないの?」
男「いるわけねーだろーが」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:49:27.20 ID:uTARpj390
嬢「フーン へぇー」
男「お前は聞かなくてもわかるけど」
嬢「うっさい 童貞 童貞童貞ドウテイ」
男「うるせー!」
嬢「じゃぁ一緒にお風呂入ろっか・・・」
男「えっ」
嬢「嫌なの?」
男「え、っちょ、えっと・・・」
嬢「冗談だ童貞」
男「・・・・く・・・そ・・・」
嬢「残念だったな~」ニヤニヤ
男「お前も表情和らいできたよな」
嬢「む」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:51:04.83 ID:uTARpj390
男「未だにこんなトコに来たのは謎だけど」
嬢「・・・ねぇ」
男「ん?」
嬢「いやなんでもない」
男「なんだよ」
嬢「・・・・」
男「俺とお前の仲だろうが」
嬢「どういう仲だ」
嬢「私さ、去年の夏休みは2週間も遊園地にいたんだ」
男「えぇぇ 一人で?」
嬢「うん」
男「あぁ、もしかして毎年みたいなノリですか!?
嬢「うん」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:52:50.17 ID:uTARpj390
嬢「今年は一転にて旅館」
男「変わった奴だな・・・」
嬢「うるさいなー」
男「家にいたくないんだろ?」
嬢「うん」
男「で、その遊園地はどうだったんだ?」
嬢「つまんなかった 毎日が無駄」
男「そりゃお前一人で遊園地2週間とか罰ゲームみたいなもんだからな」
嬢「でも今年は違う」
嬢「毎日が新鮮だし」
男「そりゃそうだこんな田舎」
男「お前さ、なんで親父と仲悪いの?」
嬢「む」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:55:04.79 ID:uTARpj390
男「知りたい」
嬢「関係ないじゃん」
男「いや、なんつーかその、ほっとけないっていうか・・・」
嬢「なにそれ」
嬢「結局アイツは私を道具にしてるだけだもん」
男「道具って・・・」
嬢「どうせ大人になったら政略結婚でもさせられるのが見えてる」
男「まぁそうなりそうだが・・・お前の意見は通らないと?」
嬢「言っても無駄だよ」
男「言ってみなければわからんぞ?」
嬢「わかるし・・・」
男「大事な一人娘じゃないか」
嬢「うるさいなー 大事になんかされてないわよ」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:56:16.17 ID:uTARpj390
男「きっと親父さんもツンデレなんだと思う」
嬢「なおさらキモい」
男「じゃぁお前はどうしたんだ?」
嬢「知らない」
男「え?」
嬢「知らない!知らない知らない!!」
男「まぁ、俺が口出すことじゃないしな」
嬢「・・・ばーか(ほっとけない・・・か)」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:00:59.14 ID:uTARpj390
──── 海へ行くの巻
男「海?」
女将「歩いて20分くらいのところに海水浴場があるのよ」
嬢「ほう」
男「と、いうわけだ行って来い」
女将「あら、男ちゃんも付き添いで行くのよ?」
男「えぇ!?い、いいよ面倒だし・・・」
女将「なんですと?」
男「い、いやだから俺旅館の清掃もあるし・・・」
女将「あ?」ゴゴゴゴ
男「行きます(コェー」
嬢「海か・・・」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:05:09.82 ID:uTARpj390
───
女将「じゃ、失礼するわね~♪」
嬢「えっ、あの───///」シュルル
女将「・・・oh」ジュルル
嬢「えっと・・・?」
女将「最近の子は発育がいいと聞いていたけど」
嬢「あ、あの」
女将「これは男ちゃんには危険だわ!! あの2人とはまた違うエロさ!」サワサワサワ!
嬢「キャッ・・・あっ・・・ちょっと・・・んっ・・・(あの2人?)」
女将「着やせするタイプね さらにギャップでの攻撃力が大きいわ~舐めちゃいたい♪」サワサワ
嬢「ん~ くすぐったいですよ~ ぁん」
女将「胸のサイズは・・・私と同じくらいね フフフ もっと強調しなくちゃもったいないわよっ」モミモミ
嬢「ちょっ─///(変態だー!!!)」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:07:36.16 ID:uTARpj390
女将「さて、水着を選ばなくちゃね」ジャーン
嬢「こ、こんなに!?」
女将「ズバリ!嬢さんに合う水着は黒!」
嬢「おぉ」
女将「雪みたいに白い肌を更に強調してあげるのよ!」
嬢「なるほど・・・」
女将「それでね~こういうの似合うかな~って♪」
・
・
・
男「おっ」
嬢「おまたせ」
男「えっと、もう行くってことでいいのか?」
嬢「ん 水着は下に着てある」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:08:56.22 ID:uTARpj390
男「そうか、一応準備もできてるし行くぞ」
嬢「はいはい」
──── 一本道
男「にしてもずいぶん時間かけてたな」
嬢「だ、だってあんたのお姉さんが・・・!」
男「まぁ姉さんも妹ができたみたいで嬉しいんだよ 許してやってくれ」
嬢「(義妹!?もうそんな設定!?)」
男「俺も昔は女の格好させられたしな・・・」ゾクゾク
嬢「あ!」
男「割と人が来てるな~」
嬢「海・・・!(綺麗・・・!!!)」
男「さて、ここのベンチでも使うか」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:11:13.05 ID:uTARpj390
嬢「意外と綺麗ね」
男「見ての通り下が岩場というか砂利だからな 泥がないから水が濁らないんだよ」
嬢「おぉ~」キラキラ
男「さて、俺は浮き輪でも借りてきや──!もう脱いでる!!?」
嬢「~♪」ワクワク
男「oh・・・///(なんということでしょう)」
嬢「むぅ・・・、無料見するな」
男「う、うるせーな 俺は浮き輪借りてくるからそこにいろよ」スタスタ
嬢「・・・童貞め」
嬢「あ、日焼け止め塗らなくちゃ」
嬢「えっと~」ガサゴソ
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:20:04.95 ID:uTARpj390
男「やっぱりスタイル良かったな、動揺してしまった」
男「冷静にならねば・・・」
嬢「背中まで届かない・・・」
男「借りてきたぞ」
嬢「あ、いいところに来たわね 背中に塗ってほしいんだけど」
男「──ッブ!!」
嬢「ちょ、汚いわね!」
男「あのなぁ・・・」
嬢「いいから早く塗って」
男「わ、わかったよ(こいつは少し抜けてるんだよな・・・)」
嬢「ちょっとでも変なところ触ったらぶっ殺すから」
男「触らねーよ」ヌリヌリ
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:25:35.86 ID:uTARpj390
嬢「おふっ」
男「変な声出すな!」
嬢「・・・」ニヤニヤ
男「お前確信犯だろ」
嬢「さぁ?」
男「・・・(肌白い)」ゴクリ
嬢「・・・んっ」
男「おら、これでいいだろ」
嬢「ご苦労!じゃぁ出撃するわよっ」
男「俺はちょっと準備していくから先に行ってろ」
嬢「わかった~」テッテッテッテ
男「(股間が起ってるから立てないだけだが・・・)」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:29:50.88 ID:uTARpj390
──────海の家
嬢「あむあむ」モグモグ
男「もう少し落ち着いて食え」
嬢「うっふぁいわね~」モグモグ
女「男!!」
嬢「む」
男「ん?あぁ、女か」
女「何であんたが海にいるのさ?」
男「いや、ちょっと連れと来ていてな・・・」
嬢「・・・」チョコン
女「おぉ?」
嬢「・・・」
女「おぉ~」ジーッ
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:33:11.13 ID:uTARpj390
男「嬢って言うんだ 旅館に泊まりに来ていてな 長期滞在なんだが」
女「へ~」ジーッ
嬢「ど、どうも」
女「嬢ちゃんとな?私は女だよ よろしくねっ♪」
嬢「よ、よろしく・・・(この人・・・)」ジーッ
女「?」ボィーン
嬢「(とんでもない爆乳だ!!!!!)」
女「て、いうか2人で来てるの?」
男「まぁな」
女「じゃぁ午後からビーチバレーの大会あるんだけど出ない?」
男「だとさ」
嬢「わ、私に聞かないでよ」
男「んじゃぁ出るか」
女「そう来なくっちゃ!」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:35:41.59 ID:uTARpj390
────んでもって
嬢「せぃ!!」バシィ
『決まったー!』
男「お、お前めちゃくちゃ上手いな・・・」
嬢「っふ・・・これでも小・中とバレー部だったんだから」ニヤリ
『さぁ座敷童子チーム!決勝進出ーー!!!』
男「な、なんだ座敷童子チームって!」
『●●旅館の穀潰し!御曹司の男と、真夏に舞い降りた天使!嬢ちゃんのペアが進出だー!』
「男死ねー!」「仕事しろー!」「男死ね!」
「嬢ちゃん可愛い!こっち向いてぇ!!ハァハァ」「天使だ・・・」
『熱い大声援です!』
男「な、何だよこれ・・・」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:40:46.29 ID:uTARpj390
『さぁ試合開始~!!どちらが先に2セットを先取するのかぁあっぁああ!?』
女「そぉれぃ!!」バシッ!
男「うぉ!?(強っ!)」
『あっと!男のアホがレシーブを失敗です!』
「死ねー!男死ねー!」
男「ふ~」
嬢「ちょっと!変なところばっか見てるからじゃない!?」
男「なっ!ち、違うわボケ!あいつも現役バレー部なんだぞ!」
嬢「み、見ればわかるわよ!でも私だったら楽勝で止めてるレベルよ!」
男「経験者だからだろ!」
嬢「いいえ~ 変なところ見ないでボールに集中してるからでーす」
男「だ、だから俺は・・・・──ッブ!?」バシィ!!
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:43:47.04 ID:uTARpj390
『おぉっと!またもや女選手のサーブが炸裂ぅぅ!!』
男「・・・何これ」
嬢「だっさ・・・」
女「そぉれ!」バシ!
男「ほっ」
嬢「男!トス上げるわよ!」トース!
男「よっしゃぁぁあ───!」
女姉「あぁん!水着の紐が・・・」シュル
男「ぬぉ!?」
嬢「ば、ばか!」
───ストーン
『あぁっと!男はアタック失敗!ボールは自陣に落ちてしまったー!』
男「・・・」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:46:36.39 ID:uTARpj390
嬢「おい」ゴゴゴゴゴ!!!!
男「す、すまん!マジで真面目にやるから!」
嬢「そんなに巨乳が偉いのか?私のじゃ不満だってか?あぁ?」ゴゴゴゴ!
男「め、滅相もない!」ガクブル
嬢「だったら真面目にやれぇぇ!」イライラ
────そして
女姉「あと1Pで私達の勝ちよ!」
女「うん!」
男「ここを抑えて逆転するぞ!」
嬢「わかってるわよ!」
女「・・・必殺サーブ!トライアングルドリーマー!!」バヨヨーン!
男「あ、あれは!!」
『な、なんとあれは!!ボールが3つ宙に浮いているーー!?』
「け、けしからん」ゴクリ
女「喰らえぇぃ!」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:52:02.72 ID:uTARpj390
男「ぉおぉおぉ!集中!集中ぅぅ!!!」
女「それっ!」バヨヨーン!
男「(賢者!賢者にならなければ!!・・・ぬぅぅ!)」
嬢「男!もしこの勝負勝ったら私の胸、触り放題よ!」
男「な ん で す と ?」
嬢「言った通りよ 絶対に拾いなさいよ!」
男「イェッサー!」バシ!
『男、これを慌てずレシーブだぁ!』
嬢「(そのまま決める!!) えぃ!! 」バシィ!!
女姉「いやん!」バスィ!
『決まったぁぁぁぁ!!』
「天使ダ・・・」「翼が生えてたぞ今・・・」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:53:25.79 ID:uTARpj390
嬢「よしっ!」
女姉「やるじゃない」
─────そして...
男「うりゃ!」バシィ!
女「あぁ~ん!」
『決まったー!座敷童子チーム優勝!!!!』
男「しゃぁ!」
『戦った両チームには惜しみない賛辞が送られています!!』
「嬢ちゃーん!」「女ちゃーん!」「女姉様~!!」
「男死ねー!」「男ー!仕事しろー!!!」
男「なあにこれ」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:54:58.28 ID:uTARpj390
『なお優勝した座敷童子チームには特に商品はありません!』
嬢「ないんかい!」
『一応メロンとスイカがありますが・・・』
嬢「い、いらない・・・」
男「まるで優勝チームが決まっていたかのような・・・」
女「負けちゃった♪」ボヨヨン
女姉「男ちゃん、男らしくなったじゃな~い♪」ナデスリ
男「やめろ 当たってる(マジで今回はこのメロンに苦戦したからな)」
嬢「」イラッ
女姉「嬢さんでしたっけ?」
嬢「・・・はい」イライラ
女姉「男ちゃんの・・・彼女さん?」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:56:37.20 ID:uTARpj390
嬢「そ、そういうワケじゃ~~」
女姉「顔赤くしちゃって~カワイイ よしよし♪」
嬢「あ、あのちょむ───ッ///」
男「(oh...嬢の顔が姉さんの顔に埋もれてるぜ・・・)」
女姉「ウチの弟は女系家族に囲まれて育ってるから鈍感だけど、頑張ってね・・・」ボソッ
嬢「ふぇぇ!?お、お姉さん?」
男「ん?あぁつまり・・・」
大女将→母親
女将→長女
次女→女姉(既婚者 旦那の妹→女)
長男→男
男「みたいな感じ」
嬢「(つ、つまり親戚だったのね・・・)」ホッ
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:58:21.95 ID:uTARpj390
男「まぁ・・・正確にはもうひとり──ッ、あぁお前俺の西瓜まで食べたな!?」
嬢「うるさいわね~ そんなにスイカが好きなんだ 変態」
男「お前なぁ~」
女「(ほうほう・・・)」
女姉「(息ピッタシね♪)」
───────その夜
──浴場
嬢「ふう・・・」チャポン
嬢「ちょっと焼けちゃったかな~」
嬢「・・・むう」モミモミ
嬢「あれが反則すぎるのよ・・・」
嬢「仮に私が色仕掛けをしてみたらどうなるんだろ」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:59:54.92 ID:uTARpj390
嬢「馬鹿みたい・・・何考えてるんだか~」
嬢「・・・(ていうか触り放題とか言ったけど、覚えたりするかな・・・・・・・・・・///)」
───嬢の部屋
男「おーい」コンコン
嬢「んー」
男「入るぞ?」ガチャリ
嬢「どうぞ」
男「お前の服洗濯終わったからッ───!?」
嬢「なに?」
男「な、なんでもねーよ」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:01:33.76 ID:uTARpj390
嬢「っふ」ニヤニヤ
男「おら、これ洗濯物」ドサッ
嬢「ご苦労様」ヒラヒラ
男「(な、なんだよエロいじゃねーか畜生!)」
嬢「変態」
男「お、お前なぁ・・・」
嬢「これだから思春期の童貞ちゃんは困るわね」
男「ならそんなにはだけた格好するなよ」
嬢「欲情しちゃったか?」
男「してねーよ」
嬢「ふーん」
男「それに風邪ひくから・・・ほら、これ着ろ」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:03:25.83 ID:uTARpj390
嬢「っけ」
男「じゃぁ俺は戻るからな」
嬢「・・・待ってよ」ガシッ
男「ん?っておい うゎっ!」ズルッ
嬢「きゃっ!・・・・」
男「な、なんだよ」
嬢「・・・あ、あのさ 昼間のさわ───」
女将「男ちゃーん?」ガララッ
男「あっ」
嬢「あっ」
女将「・・・あらっ」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:04:52.61 ID:uTARpj390
女将「もう、お盛んね・・・♪」
男「だぁ待て!これは違ぁぁあぅ!!!」
女将「ほう?」
嬢「もう、無理矢理だなんて・・・」
女将「おほ!」
男「お、お前も適当なこと言うな!」
女将「男も思春期ですものね でも無理矢理はよくないわ」
男「だぁかぁぁらぁぁぁぁ!!!」
男「もういぃ!!」
嬢「あっ、ちょっと」
男「今日はもう寝る!!」───ピシャッ!
嬢「あぅ・・・」
女将「(この修羅場・・・最高ね!)」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:06:32.77 ID:uTARpj390
────翌朝
男「・・・おい」コンコン
男「・・・開いてるし」
男「おら起きろぉ~」
嬢「ふぇ?」
男「お前こんなところで寝たら風邪ひくぞ・・・」
嬢「ん・・・いつの間にか寝てた」
男「朝飯の時間だぞ」
嬢「男」
男「どうした?」
嬢「その、昨日は・・・なんか・・・・・・ごめん」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:08:24.36 ID:uTARpj390
男「あぁ、俺のほうこそすまん」
嬢「む、許す」
男「相変わらず上から目線だな・・・ほら行くぞ」
嬢「っけ(もういいし!忘れてるなら知らん!!)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
嬢「どこかに行くの?」
男「ん、あぁ・・・まぁ」
嬢「ふーん・・・」
男「別に楽しいところじゃないぞ?」
嬢「ふーーーん」
男「それに外で作業するから暑いし・・・」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:09:47.59 ID:uTARpj390
嬢「ふん」
男「わかったよ お前も来い」
嬢「しょうがないわね~ 仕方ないから行ってあげよう」
男「はいはい」
──────────────────────
嬢「お墓・・・?」
男「楽しいところじゃないって言っただろ?」
嬢「そのようね」
男「とりあえず一通り洗い流しますか」ゴシゴシ
嬢「ねぇ」
男「ん~?」ゴシゴシ
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:11:17.30 ID:uTARpj390
嬢「そ、その 誰の・・・」
男「ん~ 弟だ」ゴシゴシ
嬢「・・・そう」
男「俺の2つ下でな ・・・10年前に、病気でな」ジャーー
嬢「そっか」
男「よしっ!これでいいだろ」
───
大女将「嬢さん 明日から●●の間に移動ですので・・・」
嬢「あぁ、そういえば・・・」
男「荷物移動はほとんどまとめてあるけどな」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:13:09.29 ID:uTARpj390
──
大女将「ほな 私が案内しますわ」
嬢「はい」
───●●の間
嬢「うわぁすごい・・・人形にお菓子に・・・こんなに」
大女将「全部お客はんが置いきはるのよ」
嬢「あぁ、確か座敷童子が出るから・・・」
大女将「昔はそんなのなかったのにね~」
嬢「そうなんですか」
大女将「10年くらい前からかしら・・・・・・・・・うん」
嬢「へぇ~」
大女将「ちょっと囲まれて寝辛いかもしれないけどね」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:14:58.03 ID:uTARpj390
嬢「た、確かに」
大女将「男も一緒に寝させましょうか?」
嬢「んなっ───///・・・だ、大丈夫です」
大女将「んふふ♪」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
男「座敷童子ねぇ」
嬢「昨日なんて寝てる最中にぬいぐるみが崩れて・・・」
男「あれじゃちょっと落ち着かないもんな」
嬢「座敷童子っていうより怖い霊的な感じよ」
女将「なら男ちゃんも一緒に寝れば?」
男「きゅ、急に出てくるなよっ」
嬢「死んでも嫌です」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:16:32.19 ID:uTARpj390
女将「でも寝不足は体とお肌に悪いわよん」
嬢「むう」
女将「ね?男ちゃんもそうしてあげなさいって!」
男「い、いや俺が決めることじゃないし・・・」
嬢「わ、私も別に・・・一緒に寝るっていうのは・・・ゴニョゴニョ」
女将「あ?」ゴゴゴ!
男&嬢「い、いやだから」
女将「あぁ!?」ゴゴゴゴゴ!!!
男「わ、わかったよ!言う通りにするよ!」
嬢「(女将さんたまに豹変するわよね)」ボソッ
男「(元レディースだからな・・・)」ボソッ
嬢「(なるほど)」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:23:08.49 ID:uTARpj390
てs
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:26:24.91 ID:uTARpj390
男「おいっ!たくわかったよ・・・」ドサッ
嬢「・・・」
男「座敷童子か・・・」
嬢「おい変態」
男「なんだよ」
嬢「寛大なる私の慈悲に免じて入れてあげてもいいわよ」
男「・・・(何を企んでやがる)」
嬢「何よその目 もう絶対に入れてあげない」
男「わ、悪かった!悪かったって・・・」
嬢「・・・」
男「・・・」ゴソッ
嬢「今変なところ触った」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:27:42.86 ID:uTARpj390
男「触ってないだろ」
男「なぁ、その・・・そっち向いていいか?」
嬢「む、遂に本性を現したわね」
男「いや、心臓上にして眠りたいからさ」
嬢「勝手にしろ」
男「勝手にさせてもらうぞ」クルッ
嬢「・・・///(く、暗いから見えてないわよね?顔赤くなってない?大丈夫だよね?)」
男「─── zzz zzz」
嬢「ね、寝てる・・・だと・・・?」
男「zzz zzz」
嬢「ここが顔ね」ナデナデ
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:30:04.40 ID:uTARpj390
嬢「ほっぺた」ツンツン
男「んにゃ~ zzz zzz」
嬢「唇」プニプニ
嬢「・・・・・・んっ(・・・・・これが、キス)」チュ
男「んぁ・・・zzz zzz」
嬢「わ、わわわ私は何を───!!!」
嬢「・・・/// あ、あと えと・・・寝よう・・・うん」
嬢「(あと1週間しかいれないのか)」
───翌朝
男「んぁ・・・もう5時か」
嬢「・・・あぅ」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:36:19.36 ID:uTARpj390
男「ん?ぬぉ!!」
嬢「ん~?何よ・・・」
男「そ、そうか 一緒に寝てるんだった・・・」
嬢「あんた、私が寝てる間に変なことしてないでしょうね?」
男「しとらんわ」
嬢「本当?変なところ触ったり・・・そ、そのキ、キ、キスとかしたり」
男「するわけないだろっ」
嬢「そ、そう ならいいわよ」
男「??」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:38:46.06 ID:uTARpj390
────
男「俺は夜中に仕事があるから」
嬢「一生仕事してろ」
男「お前、くれぐれも鍵だけは必ず閉めておけよ?」
嬢「なんで?」
男「この部屋ってのは全国的に有名なんだ 物見珍しさで勝手に入ってくるバカが多いんだよ」
嬢「ふーん」
男「いいな?」
嬢「わかったって・・・」
─────────────────夜中
嬢「・・・むにゃ」
─ガタッガタッ!!
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:40:18.90 ID:uTARpj390
嬢「んむ?」
「ここが座敷童子の出る部屋なんだって!」
「でも鍵閉まってるぜ?」
「それがさっき見たんだけど、なんか泊まってる子が超可愛くてさぁ!」
「マジで?」
「ちょっとやめなってば~」
嬢「・・・む 馬鹿というのは存在したのね」
───ガチャガチャ!!
嬢「・・・(入って来ないよね?)」ガクブル
嬢「・・・げ!」
嬢「ここって普通に外の柵乗り越えられたら縁側から入ってこれんじゃん・・・」
嬢「どうしよ・・・(男、来てくれないかな)」
───ガサッ
嬢「! だ、誰・・・?」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:41:54.80 ID:uTARpj390
子「・・・」
嬢「子供・・・?僕、どこから来たの?」
子「・・・」
嬢「ママは?(て、言うかこんな夜中になんでこんな場所に!?)」
子「・・・」
嬢「・・・(そう言えば外が静かになってる)」
子「・・・」
嬢「そんなところにいたら風邪引くよ?」
子「・・・」スタスタ
嬢「いくつ?」
子「・・・」
嬢「そう、6歳なの(あれ?何でわかったんだ私・・・)」
嬢「今日はもう遅いから・・・お姉ちゃんと一緒に寝ようか♪」
子「・・・」コク
嬢「うんうん♪(子供は可愛いのう)」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:45:13.83 ID:uTARpj390
───翌朝
男「入るぞ~」コンコン
嬢「んにゃ・・・」
────────ガチャ ガララ
男「起きろ」
嬢「ん~ あれ・・・?」
男「どうした?」
嬢「い、いや 何か昨日縁側の外に男の子が立っててね、一緒に寝たんだけど・・・」
男「・・・、・・・・・・・・戻ったんじゃないか?」
嬢「えぇ~ 無口な割に破天荒な子だなぁ」
男「ご飯、出来てるぞ」
嬢「はーい」
男「・・・・・・・・・・・」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:12:39.50 ID:uTARpj390
男「そういやお前の部屋に旅行中の団体が来たんじゃないか?」
嬢「そうそう、馬鹿ってのは存在したのね」
男「大丈夫だったか?」
嬢「気がついたらいなくなってたみたい」
男「そうか」
───夜
嬢「にしても部屋中に置きすぎでしょ」
嬢「リコーダーまであるし」
嬢「あ、そうだ またあの子来たらここのお菓子あげちゃお~っと」
嬢「別にいいよね~♪」
男「おーい」コンコン
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:15:16.17 ID:uTARpj390
嬢「何?」
男「今日も一人で寝ろよ」
嬢「最初からそのつもりよ変態」
男「鍵はしっかりな 縁側の柵はセンサー付だから大丈夫だ」
嬢「思わぬところに穴があるのよ」
男「それとさ・・・」
嬢「?」
男「ん、なんでもない」
嬢「何よ はっきり言いなさいよ そんなに私と寝たいのか?ん?」
男「いや、その・・・例の子供が来たらちゃんと面倒見てやれよ?」
嬢「んなの言われなくてもわかってるつーの」
男「そうか」
さるよけ対策のため改行やめ
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:16:59.35 ID:uTARpj390
────夜中
嬢「寝ますか」
嬢「・・・お!」
子「・・・」
嬢「(ていうかどこから入ってくるんだろ?)」
嬢「こっちおいで」
子「・・・」
嬢「君は不思議な子だねぇ 無口だし」
子「・・・」
嬢「(可愛いなぁ)」
─ ─ ─ ─ ─ ─ 翌朝
男「おら起きろ~!」
嬢「むにゃ・・・」
男「おい」
嬢「ふぁれ・・・?あの子は?」
男「いないみたいだな」
嬢「いつの間に・・・」
男「ほら、ご飯できてるぞ」
嬢「うん」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:18:17.15 ID:uTARpj390
─────んでもって
男「明日帰るのか」
嬢「意外と早いわね」
男「そんなもんだな」
嬢「・・・ねぇ、今日は・・・」
男「ん?」
女将「男ちゃんは今日と明日とお休みだもんね~♪」
男「え?い、いや」
女将「だもんねー ねー!?」
男「はい」
女将「そういうこと♪」ピース
嬢「あぅ(女将さん・・・)」
────その夜
男「で、海に来たと」
嬢「本当に静かだね・・・都会じゃ考えられないくらい」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:20:32.03 ID:uTARpj390
男「そうだな まぁあそこで花火してる奴らもいるが」
嬢「この浜でビーチバレーやったっけ」
男「あぁ 壮絶だった」
嬢「・・・」
男「いつでも来いよ」
嬢「っ」
男「俺は、その・・・大歓迎だ」
嬢「男」
男「何だ?」
嬢「キスして」
男「なっ、なんだよ急に・・・」
嬢「・・・」
男「お、俺そういうのしたことないし」
嬢「嫌なの?」
男「・・・」グィ
嬢「ちょっ──ん」
男「──ん (実際すると恥ずかしいな・・・///)」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:22:33.53 ID:uTARpj390
嬢「・・・・・・・・あと、6回」
男「え?」
嬢「寝てる最中に私から男に7回したから」
男「ぶッ──!?・・・・・・・ったく」
嬢「ほら・・・──んむ」
・
・
・
────●●の間
男「電気消すぞ」
嬢「ん 今日はあの子、来ないのかな」
男「・・・多分、今年はもう来ない」
嬢「えぇ!?な、なんで」
男「お盆は今日で終わりだからさ」」
嬢「あぁ帰っちゃっ───た・・・ そっか・・・そうだったんだ」
男「きっとまた来年も来てくれるさ、●●は家族思いの優しい奴だから」
嬢「(そっか・・・部屋と同じ名前だったんだ・・・)」
男「で?俺は畳か?」
嬢「うん」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:23:53.87 ID:uTARpj390
男「ぇぇぇ!?」
嬢「ったく、早くしなさいよ」
男「わ、わかったよ」
嬢「・・・」
男「・・・」
嬢「な、なんか喋りなさいよ」
男「え、えぇ?えっと・・・まぁ・・・明日でお別れなわけだ」
嬢「そうね」
男「ま、まぁ今生の別れなわけではないし・・・」
嬢「私、高校卒業したらここで働く」
男「へ?」
嬢「それか大学行きながらここで働く」
男「お、おう」
嬢「それで・・・男の・・・・・・・お嫁さんに・・・・・・・・・なる」
男「・・・・・・・・・・よしきた」
嬢「ん」
男「まずは、お前の親父さんの説得からだな」
嬢「手強いわよ?」
男「だろうな~」
嬢「・・・」チュ
男「──ん、まぁ何とかしてみせるさ」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:27:02.43 ID:uTARpj390
─ ── ─── ─ ──そして
男「じゃぁな」
嬢「そう泣くなってば!寂しいのはわかる!」
男「泣いてないし、寂しくない」
嬢「おい」
嬢父「どうもお世話になりました」
大女将「ほっほっほ 男さんともとてもとても親密な仲に・・・」
嬢父「ほう?」ギロリ
男「うっ」
嬢「・・・」
嬢父「男君、君は嬢とはどんな関係かな?」
男「え、あ、いや」
嬢「・・・」
男「できれば・・・嫁に来て欲しいかな~って思ってます」
嬢「!」
大女将「うほ!」
女将「おほっ!」
嬢父「ほう・・・」
男「認めてもらえるように頑張ります」
嬢「頑張れ少年!───ん」チュ
男「!?」
嬢父「!!」
男「お、お前なぁ!」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:28:29.91 ID:uTARpj390
嬢「いいじゃん」
男「い、いやだからって」チラッ
嬢父「・・・」ジーッ
男「(コェー!!)」
嬢父「嬢」
嬢「何?」
嬢父「ここは楽しかったか?」
嬢「もっちろん! 最っ高に楽しい思い出ができた!」
嬢父「そうか」
嬢「だから離れるのは寂しいけど、その気になったらいつでも来れるもん」
男「あぁ、いつでも大歓迎だ」
女将「そゆこと♪」
嬢父「ならもう少しここで過ごすか?」
嬢「えっ」
男「えっ」
嬢父「夏休みはまだ1週間以上あるだろう 残ればいい」
嬢「え・・・・?いいの?」
男「え?え?」
嬢父「では、男母先輩」
大女将「えぇ 任せとき!」
男「えぇ!?先輩!?」
嬢父「男君」
男「あ、は、はい!!」
嬢父「嬢を頼むぞ 私の大切な宝だからな・・・」
嬢「・・・!」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:30:46.35 ID:uTARpj390
───────5年後
嬢「疲れた・・・女将ってのも楽じゃないわね」
男「大学行きながら働いてるからだろ」
嬢「うっさいわねー 高卒って肩書きは許されないのよ」
男「にしてもあっという間に時は経つな もうとっくに酒が飲める年なんだよな」
嬢「ねぇ・・・」
男「どうした?」
嬢「お互い、大学卒業したらさ・・・・子供・・・作ろっか」
男「───ッブ」
嬢「ちょ、汚いわね」
男「い、いや急に変なこと言うからな・・・」
嬢「つまり中出しオーk」
男「だぁぁああぁ!!!女子がそんな事言うなっ」
嬢「でね、子供名前も決めてあるの」
男「?」
嬢「周りに幸せを振りまけるようにって そして自分自身が幸せに育てるようにって・・・」
男「・・・・・・・・・・・・・・・・・そっか」
嬢「私にとっては特別な部屋なんだ 男と私を結んでくれた部屋だから」
男「・・・ま、誰も反対しないし俺は賛成だ」ナデナデ
嬢「ありがとっ♪」チュッ
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:04:34.79 ID:uTARpj390
嬢「にしてもあの夏、あんたとこういう関係になるなんて思ってもなかった」
男「俺もだ」
嬢「最初に会った時は馴れ馴れしいな~って思ってたけど」
嬢「かっこいいし優しいし、いつの間にか好きになってた」
男「・・・さいですか///」
嬢「私の人生、あの夏から始まったんだなーって思う」
男「大袈裟すぎるだろ」
嬢「そうでもないわよ?」
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:08:55.82 ID:uTARpj390
嬢「あの夏、花火も初めて見たし 海にも初めて行った」
男「今では毎年行ってるけどな」
嬢「それにパパが初めて私を”宝”って言ってくれた」
男「そうだな」
嬢「それで初めて恋もした」
男「それは俺も同じだ」
嬢「初めても奪われたってわけだ!」
男「あのなぁ・・・」
嬢「だから、私の本当の人生はあの夏から始まったって言っても過言じゃないのよ」
男「そか」
嬢「将来の夢も決まったし」
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:16:34.07 ID:uTARpj390
男「・・・そろそろ寝るか」
嬢「うん 明日からかなり混むらしいもんね」
男「シーズンに入るからな」
嬢「またまた夏が始まるわけね」
男「そうだな~」
嬢「今日は一緒に寝れるでしょ?」ギュッ
男「もちろ──」ギュ
女将「・・・ウヘヘ」ジーッ
男「うぉぉい!」
嬢「もう、お義姉様ったら」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:25:38.43 ID:uTARpj390
女将「い、いや5年も経ってるのにすごく青いから・・・」
男「いいから涎ふけ!」
女将「あ、男ちゃんこれ!」サッ
男「え?ありがt・・・・・って余計なお世話じゃ!いらん!!」
女将「まぁ、避妊は間に合っていると!?」
嬢「違います!私達はフィニッシュは口で──」
男「お前も変に捏造するな!!変に姉さんに影響されやがって・・・」
女将「我慢汁でも妊娠するのよ 特に2回目は1回目の残りが・・・」
男「お前もう帰れ」
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:30:26.33 ID:uTARpj390
女将「じゃ、ほどほどに~♪」─ピシャッ
男「ったく、あのバカ姉貴」
嬢「男ー!!」ガバッ!
男「ぬわっ!・・・き、急に抱きつくなよ・・・」ギュ
嬢「そう言って抱き返してくれる男が好き」
男「・・・」
嬢「男?」
男「ちょっと待ってな」スタスタスタ
嬢「?」
───ガララ!!
女将「あん♪」
大女将「おふ」
男「お前らは仕事しろ」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:35:43.53 ID:uTARpj390
・・・・・・・・・そして
そんなこんなで嬢と男は結婚!そして子供も生まれました!
男「女の子だけどね」
嬢「私に似て可愛い♪」
もっともっと男と嬢を甘くさせたかったけど今日はこれでお終いだよ!
終盤にわずかながら保守してくれた人たち、飛んで来てくれた方、ありがとう!
もうちょっと上手くまとめたかったけどこれで終わりなんだ!畜生!
118レス中、自分のレスがほとんどとかね!
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:41:40.74 ID:uTARpj390
ちなみに 複合ジャンルとかいう意味のわからないジャンルはこれで大体6作目くらいだよ!
意味わからないよね!ゴンザレスもそう言ってる!
つまりこのスレを通して戦争の悲惨さを少しの人にでもわかってほしいと思って立てたんだ!
嘘だよ!
別にはだしのゲンを読んだからって理由じゃないんだからね!ギギギとか言わないんだからね!!
じゃぁね☆ちんちーん^^
女将「んとね、なんか今日から2週間は別の部屋で泊まって、その後1週間は●●の間で泊まるみたい・・・」
男「グレートに暇じゃねーか!」
女将「しかも女の子一人で泊まるらしいわよ」
男「なにそれこわい」
女将「・・・可愛い子だといいわね」
男「茶化すな」
女将「こりゃひつれい♪」
───ブロロロ・・・・
大女将「ほな、いきまっせ」
仲居「はい!」
『ようこそいらっしゃいました!!』
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 13:52:43.23 ID:uTARpj390
───窓
男「おーおーグレートな待遇ですこと」
板長「なんでも泊まりに来る娘の親が●●会社の社長だか会長みたいでよ」
男「そりゃ粗相があっちゃクビが飛ぶわな」
板長「まぁ娘っ子次第なんだが・・・」
男「王道だとクソアマですよね」
板長「おっ、あれじゃないか?」
・・・・・・・・・・・・・
嬢「・・・ふ~ん」
嬢父「では、娘を3週間ほど、『預かる』という形で」
大女将「かしこまりました」ペコリ
嬢父「じゃぁ私はここで」
大女将「もう帰られはるんですか?」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 13:54:06.51 ID:uTARpj390
嬢父「えぇ、私は忙しいのでね・・・出せ」
運転手「はい」
嬢「・・・・ふん」フイッ
大女将「まぁ・・・」
───ブロロロ・・・
男「もう帰っちゃったYO!」
板長「無愛想な感じの娘っ子だな、小便くせぇなぁ」
男「こんな遠くからよくわかりますね・・・」
────旅館
大女将「ほな、荷物は先に届けられてますからね」
嬢「はーい」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 13:55:44.82 ID:uTARpj390
男「おっ(噂の・・・)」
嬢「・・・なに?」
男「い、いやなんでもありません(無愛想だ!)」
嬢「従業員さん?」
男「え、いや、・・・まぁそんな感じ」
嬢「荷物、持って」
男「え?」
嬢「早く」
男「えっ、あぁはい(なんだこいつ・・・)」
嬢「部屋まで案内して」
男「は、はーい(感じ悪っ!)」
大女将「(これはこれは男さんフラグが立ってなはるわwwwwwww)」
女将「wwwwwwwwww」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 13:56:17.70 ID:uTARpj390
男「えっと、・・・胡桃の間だからここだ」
嬢「ふーん 普通ね」
男「荷物は置いてあるみたいだな」
嬢「・・・」
男「?」
嬢「・・・ちょっと」
男「ん?」
嬢「・・・ベ、ベッドがないじゃない」
男「え?いやだってウチ布団だし そもそも洋室自体・・・」
嬢「ムリ、私ベッドじゃないと眠れないもん」
男「は、はぁ?」イラ
嬢「取り寄せられないの?布団?なにそれおいしいの?」
男「い、いやちょっとムリかなぁ~」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 13:57:23.77 ID:uTARpj390
嬢「あんたがムリなだけでしょ?他の人に頼んでみてよ」
男「い、いや他の人に頼んだところで無理かな~」イライラ
嬢「ハァ・・・」
男「(溜め息つきたいのは俺だ)」
大女将「申し訳ないんけど、ウチにはベッドは・・・」
嬢「ムスー」
大女将「布団ではよう寝られへんと?」
嬢「・・・ね、寝たことない」
大女将「ほな、折角旅館に来なはったんやし、試しに寝てみたら?」
嬢「むう」
仲居「一応布団は敷いておきました」
嬢「・・・」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 13:58:51.83 ID:uTARpj390
胡桃の間
嬢「・・・これが布団」
嬢「無いものは無いか」
嬢「今日は着替えて寝よう・・・」ヌギッ
男「おーい これ鍵挿しっぱな───!!」
嬢「!!・・・・・・///」
男「す、すま これは不可抗りょ──!?」ベシィ!!
嬢「でてけぇぇ!」
男「ふぁい・・・(なんという孔明の罠・・・)」
嬢「(何なのアイツ・・・しかも覗きまでされるなんて・・・)」イライラ
───夜中
男「だぁー!終わったー!!」
男「俺めちゃくちゃ働いてるし!!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:00:45.78 ID:uTARpj390
男「なにこのブラック!」
男「・・・えっと、あれ?こっちの廊下まだ明るいじゃねーか」
男「・・・?誰かいんのか?」
嬢「・・・・?(だ、誰?)」
男「?」
嬢「(ま、まさかお化け!?座敷童子!?)」
男「おい」ポン
嬢「ひゃんっ!?」
男「いやお前何してんだ?(『ひゃんっ』って・・・)」
嬢「な、何って・・・その・・・あ、あんたこそ何してんのよ」
男「仕事だよ 廊下は23時以降はこの明るさにしとけ 勝手に点けるな」
嬢「こ、これじゃ暗いでしょ!?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:03:42.27 ID:uTARpj390
男「別に何も出ねーよ・・・」
嬢「・・・」
男「おら、トイレは部屋にあるだろ?とっとと戻れ」
嬢「(えっ?知らなかった・・・)」
男「ったく」
嬢「あ、そうだ あんたちょっと来て」
男「?」
嬢「布団ってこうでいいの?」
男「いやこれね、これ掛け布団 上に羽織るやつ」
嬢「ふーん 知ってたけど」
男「(知らなかったのか・・・)」
嬢「それとなんか虫が煩い プーンってくる」
男「あぁ蚊か」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:06:37.54 ID:uTARpj390
嬢「どうにかして」
男「えっと(テレビの横に・・・)・・・おぉあるじゃん」
嬢「なぁにそれ ニワトリ?」
男「蚊取り線香だ」
嬢「香取先行?」
男「これにマッチで火をつけて・・・」シュボッ
嬢「お線香ね」
男「こうするだけで蚊はノックアウトだ」
嬢「ふーん」
男「他には?」
嬢「・・・」
男「ないか?」
嬢「特には、ないかな」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:15:24.43 ID:uTARpj390
男「そうか(無愛想なやつ)」
嬢「ていうかアンタ、従業員なら敬語使いなさいよ」
男「いや無理」
嬢「何でよ」
男「ナンデモ(お前になんか使うかボケ!) そもそもお前いくつ?」
嬢「18」
男「同い年か」
嬢「あんた名前は?」
男「え?あぁ男だけど お前は嬢だろ?」
嬢「個人情報丸分かりね」
男「あんまり、父親と仲良くないみたいだな」
嬢「・・・」ムカッ!
男「い、いやすまん」
嬢「とっとと出てけ」
男「へいへい(やっぱ無愛想~)」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:17:25.36 ID:uTARpj390
・・・───翌朝
男「なんで俺が起こしにいくんだよ」──コンコン
男「おーい」
『・・・』
男「入るぞー?」
『・・・』
男「(絶対寝てる・・・)」
──ガララ
男「起きろっ!」
嬢「・・・・むにゃ」
男「(・・・やべぇ)」
嬢「ふぇ・・・?」
男「(めちゃくちゃ寝顔可愛い)」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:24:12.03 ID:uTARpj390
嬢「な・・・んであんたが?」
男「起こしに来てやったんだ 案外グッスリ眠ってるみたいだな」
嬢「で・・・てけ~」
男「15分くらいしたら朝飯持ってくるからな その寝癖を直す時間は無いと思うが」
嬢「む!」サワサワ
嬢「・・・」
男「んじゃ、二度寝すんなよっ」スタスタ
嬢「・・・・・・・むかつく奴」
───昼
嬢「暇」
嬢「(どうせ家にいても暇だからいっか・・・)」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:25:02.95 ID:uTARpj390
男「こんこん」
嬢「む」
男「おい、口でノックしてやってるんだ 開けろ」
嬢「居留守中でーす 死んでくださーい」
男「・・・」ガチャ ガララ
嬢「!!?」
男「従業員の特権なのだよ」
嬢「不法侵入しないでくれる?不快」
男「お前の相手をしろと言われたので『嫌々』来た」
嬢「そっか、最悪な人選ね」
男「(しね)」
嬢「(しね)」
男「お前どうせ暇なんだろ?」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:26:24.01 ID:uTARpj390
嬢「うるさい 今、その・・・読書でもしようかな~って思ってた」
男「嘘つけ」
嬢「本当だもん」
男「まぁ相手しろとか言われてもすることないので」
嬢「で?」
男「俺の仕事を手伝ってもらおうかと」
嬢「無理めんどい却下棄却拒否」
男「社会化見学のつもりで!社会勉強のつもりで!!」
嬢「実際なにするの?」
男「そうだな~ 裏方?」
嬢「具体的に言ってよ」
男「百聞は一見にしかず!ついてこい!」グイッ
嬢「ちょっちょっと!?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:29:19.76 ID:uTARpj390
───
男「んじゃ、まずはこれからだな」
嬢「ちょっとまてぃ」
男「なんだ?」
嬢「なにこの格好?」
男「大浴場を掃除するにあたっての戦闘服だけど?(ていうかポニテ最高!)」
嬢「こんな広いところ二人でやるの!?」
男「おいおい男と女の二つの大浴場があるんだぜ?」
嬢「なっ!!」
男「まぁ俺達がやるのは女側だ」
嬢「ホッ・・・って、それでも広いんじゃない?」
男「ほら文句を言わずにブラシを持って」
嬢「こんにゃろう・・・」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:31:39.47 ID:uTARpj390
───1時間経過
男「・・・・・・・」セッセッセッ!
嬢「(だる・・・)」
───さらに30分後
男「よし終了!」
嬢「」
男「ぶっ生き返せ!」
嬢「疲れた・・・」
男「さんきゅーな 今日は2人だから早く終わった」
嬢「・・・は?なにいつも一人でここ掃除してるの?」
男「最近人員不足でさ~」
嬢「ふ~ん」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:35:09.68 ID:uTARpj390
男「こうして掃除するとさ・・・」
嬢「?」
男「いざ自分が使うときには折角掃除したんだから綺麗に使おうと思うだろ?」
嬢「・・・まぁ」
男「この浴場にしたってトイレにしたって街の公園にしたって 誰かが見えないところで頑張ってるってこと」
嬢「まぁ・・・」
男「次は屋上の露天風呂だ」
嬢「うぇぇぇぇ・・・・」
───屋上
男「17時までにやらないといけないからな」ゴシゴシ
嬢「むすー」ゴシゴシ
男「はい終了!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:36:02.69 ID:uTARpj390
嬢「ふう・・・温泉か」
男「お前も夜とかは自由に入っていいんだぞ?」
嬢「そう言って覗くつもりね?」
男「さて次は晩御飯の準備だ」
嬢「シカトすんな」ゲシッ
男「いてっ!」
・・・・・・夜
嬢「・・・露天風呂か」
嬢「・・・(行ってみよう)」
───屋上
嬢「(誰もいないみたい・・・ラッキー)」
嬢「まったく人使いの荒い奴ね」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:38:03.92 ID:uTARpj390
嬢「こっちは客だっていうのに・・・」
嬢「・・・・・むかつく奴ね、本当に」
───夜、嬢の部屋
嬢「クッシュン!くっちゅん!」ズズ
嬢「・・・最悪、風邪引いた」
──コンコン
男「おーい」
嬢「なにっちゅん!ズズ」
男「お、おいおい・・・」
嬢「うぅ」ボーッ
男「だ、大丈夫か?」
嬢「らいじょぶだし・・・・クシュン!!」
男「湯冷めか?ちょ、ちょっと待ってろっ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:42:56.96 ID:uTARpj390
───・・・・・・
男「えっとまずはコレ飲め」
嬢「なにこれ ズズ」
男「飲むと体ポカポカするから」
嬢「・・・ん」ゴクッ
男「今布団敷くから待ってろ」
嬢「ん」ゴクゴク
男「よし、ほら寝ろお前 風邪なんだよ」
嬢「うるさいなーッチュン!クシュン!で、でてけっしゅん!」
男「ほいほい お大事に」
嬢「くしゅん!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:45:41.94 ID:uTARpj390
───朝
男「おいこらー」コンコン
『・・・ゴホッゴホッ』
男「咳に変わってるな」ガララ
嬢「ゴホッ」
男「・・・」
嬢「ゲホッゴホッ」
男「ちょっとこれで熱計ってろ」
嬢「うぅ・・・ゴホッ」
男「これ着替えな、汗かいてるからこれで拭け」
男「んじゃ、朝飯作ってくるから 20分くらい待ってろ」
嬢「うっせ・・・・ゴホッゴホッ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:48:23.13 ID:uTARpj390
男「大丈夫か?」
嬢「だいじょーッホゴホッ」
男「38.2℃すか・・・」
男「ちょっと、おデコ失礼な」フキフキ
嬢「な、なにすん─」
男「ほい冷えピタっ」ピタッ
嬢「・・・・つめたー」
男「んでこれお粥な 薬膳だから風邪薬なんかより効果あるぞ」
嬢「食欲ない・・・・ゴホッゴホ」
男「駄目だ、無理やり食わす」グイ
嬢「──!?あー、あむ・・・・(これって・・・俗に言う『あ~ん』では?)」
男「おら美味いだろ?」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:50:04.36 ID:uTARpj390
嬢「・・・まぁまぁ」
男「俺の手作りだからな」
嬢「まっず・・・ゴホッゴホッ」
男「てめぇ」
嬢「ふふ・・・」
男「休まず食う」
嬢「あーん」
男「ほれ」
嬢「・・・熱い」
男「・・・注文の多い奴、フーッ・・・ほれ」
嬢「あむっ」モグモグ
男「よし、全部食ったな」
嬢「無理やりだなんて・・・グスン」
男「んじゃぁまた昼に来るから寝てろよ?」
嬢「んー」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:52:49.89 ID:uTARpj390
───バタン
嬢「まったく風邪ひくし無理矢理食べさせられるし・・・」
嬢「馴れ馴れしい奴め、むかつく」
嬢「暇・・・」
───お昼
男「へいこらー」コンコン
──ガララ
嬢「勝手に入ってこないでくれる?」
男「プリンとアイス、どっちが好き?」
嬢「・・・!ぷりん♪」
男「ふーん はいゼリー」
嬢「おいまて」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:54:27.17 ID:uTARpj390
男「どっちか迷ったあげくゼリーになりました これにて一件落着!」
嬢「勝手に〆るなぼけ」
男「ほれほれ食え」
嬢「・・・」
男「な~んだよしょうがねぇなー ほれ」
嬢「・・・あむ」モグモグ
男「(この行為に対して疑問を持っていないのだろうか?)」
嬢「あんたが買ってきたせいか不味いわね・・・」
男「いや関係ないだろ」
嬢「・・・あむ」
男「そして極めつけの秘伝漢方!」でーん!
嬢「おくすり?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 14:57:52.82 ID:uTARpj390
男「粉末で苦いけど我慢して飲め」
嬢「錠剤はなかったのかぼけー」
男「良薬は苦いんだ、さぁグイグイっと!」
嬢「うぅ・・・宴会かよぅ・・・」ゴクッ
嬢「んぷはぁ!・・・にっがぁぁぁ・・・」
男「あ、ちなみに錠剤タイプもあったんだけど」
嬢「おい」ゴゴゴゴゴ!!
男「イデデデ!う、嘘嘘!粉末のしかないんだって!!耳が!耳がぁあ!」
嬢「・・・ったく」
男「痛~、んじゃ俺は戻るぞ」
嬢「暇」
男「テレビでも見てろ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 15:02:03.33 ID:uTARpj390
嬢「つまんないんだもん」
男「本とか漫画とかでも持ってくるか?」
嬢「読まない」
男「じゃぁ寝てろよ・・・」
嬢「むすー いいよじゃぁ ふん!」
男「(その顔は反則だ)」
男「わ、わっかたよしゃーねーな」
嬢「・・・わかればいい(♪)」
男「お前、地元はどこなんだ?」
嬢「えっとねー」・・・
・・・・・3時間後
嬢「むにゃ・・・・・ん、寝てた」
男「zzz zzz」
嬢「って寝てるし・・・近い」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:04:03.75 ID:uTARpj390
女将「もし~?」コンコン
嬢「はーい」
女将「ごめんなさいね 男ちゃんは・・・・あら、ぐっすりと」
嬢「寝ちゃってたみたいです」
男「zzz zzz」
女将「ここ3日で全然寝てなったらしょうがないわよね・・・」
嬢「(そんなに!?)」
女将「今日も嬢さんのお薬貰いに3時間かけて街まで取りに行ってたのよ なんだかほっとけないらしくてね♪」
嬢「そ、そうなんですか・・・(コイツ・・・)」
女将「起こすのも可哀相だからここで寝かせといてあげてもらえる?なんなら嬢さんに別のお部屋用意するけど・・・」
嬢「あ、あぁいえ大丈夫です」
女将「そう?ごめんなさいね 夜になったら適当に起こしてあげてくださいね それじゃぁ」
嬢「ど、どうも」
男「zzz zzz」
嬢「さてと、落書きしなきゃ」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:05:42.13 ID:uTARpj390
───夜
男「んぁ?」
嬢「おはよう、夜だけどね」
男「・・・・よ・・・るか・・・ふぅ」
嬢「勝手に乙女の部屋に寝るなんて信じられないわね」
男「うっせぇ・・・ふぁぁ~」
嬢「ぷふっwwwwwwww」
男「な、なんだよ?」
嬢「な、なんでもない・・・(や、やりすぎた・・・)」
男「さてと、・・・ご飯もってくる」
嬢「う、うん」
───
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:07:23.80 ID:uTARpj390
男「うぉぉぉぉぉい!!!」ドタドタ
嬢「おそい」
男「何故遅くなったか知りたいか!」
嬢「いや知りたくないです」
男「あ、はい」
嬢「ご飯」
男「はいはい いやなんか特におデコの内の字がとれなくてさ~」
嬢「え?肉って書いたはずなんだけど?」
男「やっぱりお前かぁぁぁぁ!!」
嬢「王道すぎたわよね ごめんなさい」
男「いやそういう意味じゃなくて!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:11:48.66 ID:uTARpj390
───夜
男「おぉ平熱に下がったな」
嬢「私の体力のおかげね」
男「いやいや俺の手厚い看護の・・・」
嬢「『厚かましい男子はモテないぞっ☆ @18歳女性』」
男「スイーツ(笑)」
嬢「で治ったら治ったでまたコキ使おうってわけね・・・グスン」
男「そうだなぁ どっか行くか?」
嬢「どこ?ディズニーランド?健康ランド?」
男「なんだその2択・・・どっちも却下だろうが」
嬢「どこに連れてく気だー」
男「あぁっと・・・」
嬢「決めてないの?」
男「あ、いやてっきり拒否するかと思ったから」
嬢「・・・(しまった つい了解していた)」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:14:08.90 ID:uTARpj390
嬢「暇で暇でしょうがないから、嫌々だけど了解する」
男「そうだな~ 近くに牧場がある」
嬢「おぉ」
男「それでいいか?」
嬢「牧場で釣りをするわけね」
男「すごい結論出ちゃった!!」
嬢「まぁいいわ 暇さえ潰せれば」
男「おう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
男「ほらほら歩いていくぞ」
嬢「だるー どんくらいかかるの?」
男「1時間くらい」
嬢「車かヘリくらい出しなさいよ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:16:10.36 ID:uTARpj390
男「たまにはあるけ金持ち」
嬢「好きで金持ちやってないわよデブ」
男「生まれて初めてデブって言われた!!」
嬢「あんたって家に一人暮らししてんだっけ」
男「あぁ昨日話したっけ」
嬢「いいなぁ~ 憧れる」
男「そうでもないぞ とにかく独り言が増える」
嬢「うわぁ・・・」
男「してみればわかるって」
嬢「どーせパパが許してくれないもん」
男「そりゃ大事な娘だからだろう」
嬢「違うよ」
男「違くねーよ」
嬢「違う・・・」
男「・・・?」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:18:29.41 ID:uTARpj390
──ぼくじょ!
男「相変わらず広いなぁ」
嬢「馬がいる・・・」
男「この時期は競走馬とかも放牧に出されるんだよ トモの張りとかがハンパないだろ?」
嬢「あっちは水牛ね」
男「いえす」
嬢「ふ~ん」
男「せっかく来たんだ 色々と楽しむぞ!」
馬「ひひーん」
嬢「うわっと・・・」
男「そうそう、そんで手綱を引いてやってみ?」
嬢「おぉ・・・」 パカラパカラ
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:22:18.29 ID:uTARpj390
───夕方
男「そろそろ戻るか」
嬢「んー」
男「どうだ?楽しかっただろう!?」
嬢「全然楽しくなかったけど暇つぶしにはなった」
男「めちゃくちゃ楽しんでたくせに・・・」
嬢「あ、あれは演技・・・」
男「どこがだ」
夜
男「おいトラベラーニート」
嬢「なによその言い方」
男「パラサイトラベラーニート」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:24:16.87 ID:uTARpj390
嬢「ちょっとかっこいいかも・・・」
男「まさかの好感触!」
嬢「で、なに?」
男「どうせ明日も暇なんだろ?ていうか暇じゃない日を教えるんだ」
嬢「た、たくさんありすぎて・・・」
男「つまり予定は一つもないと」
嬢「毎日が年中無休!」
男「明日は俺の手伝いしろよ」
嬢「おいまて」
男「どうせ暇なんだろ?」
嬢「私は客なんだけど」
男「なら引き篭もってろ」
嬢「まぁ暇だから手伝ってあげないこともないけど」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:25:30.02 ID:uTARpj390
嬢「ねぇ」
男「なんだよ」
嬢「牧場さ、もう行かないの?」
男「え?あぁ・・・まぁまた来週あたりに行こうかな~って今思ったところだ」
嬢「そう」
男「お前も連れていくからな」
嬢「む、・・・まぁ暇だったらいいけど・・・」
男「(素直じゃない奴・・・無愛想め)」
嬢「おら、とっとと出ていけ」シッシッ
男「はいはい」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:26:58.89 ID:uTARpj390
───翌朝
男「もっしー」コンコン
嬢「遅かったわね(キリッ」グァララ←ドア開けた
男「寝癖」
嬢「う、うるさい アンタが来るのが早いのよ」
男「どっちだよ・・・」
男「とにかく、朝飯食いに行くぞ」
嬢「持ってきてくれないの?」
男「本当は広間で食べるところを俺がわざわざ部屋まで持ってきてやってたんじゃボケー」
嬢「うむ、じゃぁ持ってきて」
男「却下します」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・───広間
男「よっこいせ」
嬢「割と混雑してて・・・うざいわね」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:28:58.73 ID:uTARpj390
男「いい加減に社会に馴染め」
嬢「黙れ」ゲシッ
仲居「お待たせしました」
嬢「む」
男「どうした?」
嬢「なぜここにハムサラダが!?」
男「あぁ、許せないと?」
嬢「どう考えても空気読めてないと思います」
男「まぁそんなこと言わずに・・・」
嬢「あむ」モグモグ
男「んー、今日は色々と忙しい」
嬢「私も部屋で色々と忙しいのでそれでは」ソソクサ
男「すとーっぷ!」ガシッ
嬢「むすー」
男「お願いします!!!」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:30:42.26 ID:uTARpj390
嬢「あぁー、なんか肩凝ってきた」
男「そ、そうですか」モミモミ
嬢「・・・んっ、あっ・・・いぃ・・・んっ」
男「ってそんな展開に!?」
嬢「しょうがないわね 肉体労働は拒否」
男「大丈夫 大丈夫」
・・・・・厨房
板長「来たな?」
男「どうも」
嬢「ど、どうも・・・」
板長「おいおいお前いい感じじゃねーか!えぇ!?なにもう青春じゃねーのぉ!?」
男「コホン」
嬢「・・・・・」ゲシッゲシッ
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:32:10.70 ID:uTARpj390
男「待て痛い、待って」
板長「んで、そこのお嬢チャンも手伝ってくれるのか?」
男「えぇ」
嬢「手伝わなきゃ××するって・・・」グスン
男「歪曲だ!捏造反対!!!」
板長「おうおう仲良いな!」
男「実は今日は午後4時から宴会が入ってるんだ」
嬢「4時から?」
男「夜にある行事があるからその前に騒いでおきたいらしい」
嬢「行事?」
男「花火大会だよ すぐ近所でやるんだ」
嬢「おぉ」
男「今日と来週にここの近くでかなり大きな花火大会があるんでな」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:34:06.23 ID:uTARpj390
板長「毎年この時期はひっきりなしに忙しいのよ」
男「な、わけでお前料理の経験は?」
嬢「コーンフレーク」
男「なし、みたいです」
板長「mjd?」
嬢「失礼ね、お菓子とかはよく作るし」
男「ほうほう」
嬢「でも和食とかは経験ゼロ」
板長「すぐ慣れるさ!」
男「とりあえずひたすら材料を刻むぞ!」
嬢「だる・・・」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:35:56.54 ID:uTARpj390
────昼過ぎ
嬢「~♪」トントントン
男「(こいつめちゃくちゃ速ぇぇぇ!!!)」
嬢「おいおい男君、君なんだかスピードが落ちているようだが?」
男「う、うるせぇ」
板長「wwwwwwwwwwwwwwwww」
男「モロ経験者じゃねーかよ・・・」
嬢「才能が開花しただけよ」
男「自分で言うな」
板長「よし休憩!これは賄いだ!」
男「頂きます」
嬢「ます」
男「お前料理できるんだな」
嬢「恐れ入ったか」
男「流石は金もち」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:37:58.57 ID:uTARpj390
嬢「金持ち関係ない」
男「お前の家って料理はやっぱシェフとかが作るの?」
嬢「まぁね」
男「旅館の料理とかよりも上手い?」
嬢「基本洋食だからわかんない・・・」
男「そうか、なら死ぬほど和食食わせてやる」
嬢「お前が死ね」
・・・夕方
男「ふう・・・疲れたな」
嬢「まったくね」
板長「いやぁお前ら助かった!!」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:40:02.31 ID:uTARpj390
男「いえいえ仕事ですので」
嬢「私は客だけど」ゲシッ
男「痛っ、そ、それでは失礼します」
板長「おう、彼女大切にしろよ!」
男「なっ///!」
嬢「・・・」
─────
嬢「おい」
男「なんだよ」
嬢「今日、花火あるんでしょ?」
男「おう」
嬢「・・・」
男「行くか?」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:42:12.54 ID:uTARpj390
嬢「興味はある 見たこと無い」
男「それはいけないな!」
嬢「そうでしょう?だからお前も協力しろ」
男「人にモノを頼むのには態度ってものがあるんだZE!」
嬢「協力しろーぼけー」
男「もっと可愛く!」
嬢「きょ・・・協力して・・・ください」
男「だめだ」
嬢「おい」
男「んじゃぁ夜に部屋に行くから」
嬢「どこで見るの?」
男「専用のバスが出てる」
嬢「ん」
男「んじゃぁまた後で」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:44:53.97 ID:uTARpj390
嬢「とっとと出ていけ」シッシッ
男「へいへい」
嬢「・・・・寝よう」
・・・夜
男「おい!」
嬢「んぁ・・・」
男「すっかり寝てたみたいだな」
嬢「むにゃ・・・あれ?」
男「お前バス行っちまったぞ?」
嬢「・・・・・・・・」
男「ちなみに俺はかなり起こした」
嬢「・・・」ゲシッ
男「いやだから起こしたって!痛っ!」
嬢「師ねーシネー」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:46:31.72 ID:uTARpj390
男「ったく、しゃーねーなー・・・まぁ見れないわけでもない」
嬢「むむ?」
男「屋上の露天風呂からでも見れる」
嬢「この変態野郎が・・・」
男「ならついて来い」グイッ
嬢「えぇ!?ちょ──!」
・・・山道
男「寝ぼすけめ」
嬢「ちょ、ちょっとどこに連れてく気?」
男「花火見るんだろ?」
嬢「そんなこと言いつつ・・・・変態」
男「うし、着いた」
嬢「展望台?」
男「・・・もうすぐだな」
──ヒューンドーン ドーン
嬢「わぁ・・・」
男「うむ」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:48:03.63 ID:uTARpj390
───ヒューンドーン アポーンン ズドーイ
嬢「すごい・・・」
男「・・・」
嬢「綺麗ね」
男「そりゃぁな」
───・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・んでもって
男「お前ここにきてもう1週間か」
嬢「うん」
男「他の客は完全にお前のことを従業員だと思っている」
嬢「節穴共め!」
男「むしろ何もすることないのに1週間とかな・・・」
嬢「手伝いしてやってるじゃんか」
男「そーでした」
嬢「あんたもよく夏休み潰せるわよね」
嬢「彼女でもいないの?」
男「いるわけねーだろーが」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:49:27.20 ID:uTARpj390
嬢「フーン へぇー」
男「お前は聞かなくてもわかるけど」
嬢「うっさい 童貞 童貞童貞ドウテイ」
男「うるせー!」
嬢「じゃぁ一緒にお風呂入ろっか・・・」
男「えっ」
嬢「嫌なの?」
男「え、っちょ、えっと・・・」
嬢「冗談だ童貞」
男「・・・・く・・・そ・・・」
嬢「残念だったな~」ニヤニヤ
男「お前も表情和らいできたよな」
嬢「む」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:51:04.83 ID:uTARpj390
男「未だにこんなトコに来たのは謎だけど」
嬢「・・・ねぇ」
男「ん?」
嬢「いやなんでもない」
男「なんだよ」
嬢「・・・・」
男「俺とお前の仲だろうが」
嬢「どういう仲だ」
嬢「私さ、去年の夏休みは2週間も遊園地にいたんだ」
男「えぇぇ 一人で?」
嬢「うん」
男「あぁ、もしかして毎年みたいなノリですか!?
嬢「うん」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:52:50.17 ID:uTARpj390
嬢「今年は一転にて旅館」
男「変わった奴だな・・・」
嬢「うるさいなー」
男「家にいたくないんだろ?」
嬢「うん」
男「で、その遊園地はどうだったんだ?」
嬢「つまんなかった 毎日が無駄」
男「そりゃお前一人で遊園地2週間とか罰ゲームみたいなもんだからな」
嬢「でも今年は違う」
嬢「毎日が新鮮だし」
男「そりゃそうだこんな田舎」
男「お前さ、なんで親父と仲悪いの?」
嬢「む」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:55:04.79 ID:uTARpj390
男「知りたい」
嬢「関係ないじゃん」
男「いや、なんつーかその、ほっとけないっていうか・・・」
嬢「なにそれ」
嬢「結局アイツは私を道具にしてるだけだもん」
男「道具って・・・」
嬢「どうせ大人になったら政略結婚でもさせられるのが見えてる」
男「まぁそうなりそうだが・・・お前の意見は通らないと?」
嬢「言っても無駄だよ」
男「言ってみなければわからんぞ?」
嬢「わかるし・・・」
男「大事な一人娘じゃないか」
嬢「うるさいなー 大事になんかされてないわよ」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 15:56:16.17 ID:uTARpj390
男「きっと親父さんもツンデレなんだと思う」
嬢「なおさらキモい」
男「じゃぁお前はどうしたんだ?」
嬢「知らない」
男「え?」
嬢「知らない!知らない知らない!!」
男「まぁ、俺が口出すことじゃないしな」
嬢「・・・ばーか(ほっとけない・・・か)」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:00:59.14 ID:uTARpj390
──── 海へ行くの巻
男「海?」
女将「歩いて20分くらいのところに海水浴場があるのよ」
嬢「ほう」
男「と、いうわけだ行って来い」
女将「あら、男ちゃんも付き添いで行くのよ?」
男「えぇ!?い、いいよ面倒だし・・・」
女将「なんですと?」
男「い、いやだから俺旅館の清掃もあるし・・・」
女将「あ?」ゴゴゴゴ
男「行きます(コェー」
嬢「海か・・・」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:05:09.82 ID:uTARpj390
───
女将「じゃ、失礼するわね~♪」
嬢「えっ、あの───///」シュルル
女将「・・・oh」ジュルル
嬢「えっと・・・?」
女将「最近の子は発育がいいと聞いていたけど」
嬢「あ、あの」
女将「これは男ちゃんには危険だわ!! あの2人とはまた違うエロさ!」サワサワサワ!
嬢「キャッ・・・あっ・・・ちょっと・・・んっ・・・(あの2人?)」
女将「着やせするタイプね さらにギャップでの攻撃力が大きいわ~舐めちゃいたい♪」サワサワ
嬢「ん~ くすぐったいですよ~ ぁん」
女将「胸のサイズは・・・私と同じくらいね フフフ もっと強調しなくちゃもったいないわよっ」モミモミ
嬢「ちょっ─///(変態だー!!!)」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:07:36.16 ID:uTARpj390
女将「さて、水着を選ばなくちゃね」ジャーン
嬢「こ、こんなに!?」
女将「ズバリ!嬢さんに合う水着は黒!」
嬢「おぉ」
女将「雪みたいに白い肌を更に強調してあげるのよ!」
嬢「なるほど・・・」
女将「それでね~こういうの似合うかな~って♪」
・
・
・
男「おっ」
嬢「おまたせ」
男「えっと、もう行くってことでいいのか?」
嬢「ん 水着は下に着てある」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:08:56.22 ID:uTARpj390
男「そうか、一応準備もできてるし行くぞ」
嬢「はいはい」
──── 一本道
男「にしてもずいぶん時間かけてたな」
嬢「だ、だってあんたのお姉さんが・・・!」
男「まぁ姉さんも妹ができたみたいで嬉しいんだよ 許してやってくれ」
嬢「(義妹!?もうそんな設定!?)」
男「俺も昔は女の格好させられたしな・・・」ゾクゾク
嬢「あ!」
男「割と人が来てるな~」
嬢「海・・・!(綺麗・・・!!!)」
男「さて、ここのベンチでも使うか」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:11:13.05 ID:uTARpj390
嬢「意外と綺麗ね」
男「見ての通り下が岩場というか砂利だからな 泥がないから水が濁らないんだよ」
嬢「おぉ~」キラキラ
男「さて、俺は浮き輪でも借りてきや──!もう脱いでる!!?」
嬢「~♪」ワクワク
男「oh・・・///(なんということでしょう)」
嬢「むぅ・・・、無料見するな」
男「う、うるせーな 俺は浮き輪借りてくるからそこにいろよ」スタスタ
嬢「・・・童貞め」
嬢「あ、日焼け止め塗らなくちゃ」
嬢「えっと~」ガサゴソ
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:20:04.95 ID:uTARpj390
男「やっぱりスタイル良かったな、動揺してしまった」
男「冷静にならねば・・・」
嬢「背中まで届かない・・・」
男「借りてきたぞ」
嬢「あ、いいところに来たわね 背中に塗ってほしいんだけど」
男「──ッブ!!」
嬢「ちょ、汚いわね!」
男「あのなぁ・・・」
嬢「いいから早く塗って」
男「わ、わかったよ(こいつは少し抜けてるんだよな・・・)」
嬢「ちょっとでも変なところ触ったらぶっ殺すから」
男「触らねーよ」ヌリヌリ
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:25:35.86 ID:uTARpj390
嬢「おふっ」
男「変な声出すな!」
嬢「・・・」ニヤニヤ
男「お前確信犯だろ」
嬢「さぁ?」
男「・・・(肌白い)」ゴクリ
嬢「・・・んっ」
男「おら、これでいいだろ」
嬢「ご苦労!じゃぁ出撃するわよっ」
男「俺はちょっと準備していくから先に行ってろ」
嬢「わかった~」テッテッテッテ
男「(股間が起ってるから立てないだけだが・・・)」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:29:50.88 ID:uTARpj390
──────海の家
嬢「あむあむ」モグモグ
男「もう少し落ち着いて食え」
嬢「うっふぁいわね~」モグモグ
女「男!!」
嬢「む」
男「ん?あぁ、女か」
女「何であんたが海にいるのさ?」
男「いや、ちょっと連れと来ていてな・・・」
嬢「・・・」チョコン
女「おぉ?」
嬢「・・・」
女「おぉ~」ジーッ
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:33:11.13 ID:uTARpj390
男「嬢って言うんだ 旅館に泊まりに来ていてな 長期滞在なんだが」
女「へ~」ジーッ
嬢「ど、どうも」
女「嬢ちゃんとな?私は女だよ よろしくねっ♪」
嬢「よ、よろしく・・・(この人・・・)」ジーッ
女「?」ボィーン
嬢「(とんでもない爆乳だ!!!!!)」
女「て、いうか2人で来てるの?」
男「まぁな」
女「じゃぁ午後からビーチバレーの大会あるんだけど出ない?」
男「だとさ」
嬢「わ、私に聞かないでよ」
男「んじゃぁ出るか」
女「そう来なくっちゃ!」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:35:41.59 ID:uTARpj390
────んでもって
嬢「せぃ!!」バシィ
『決まったー!』
男「お、お前めちゃくちゃ上手いな・・・」
嬢「っふ・・・これでも小・中とバレー部だったんだから」ニヤリ
『さぁ座敷童子チーム!決勝進出ーー!!!』
男「な、なんだ座敷童子チームって!」
『●●旅館の穀潰し!御曹司の男と、真夏に舞い降りた天使!嬢ちゃんのペアが進出だー!』
「男死ねー!」「仕事しろー!」「男死ね!」
「嬢ちゃん可愛い!こっち向いてぇ!!ハァハァ」「天使だ・・・」
『熱い大声援です!』
男「な、何だよこれ・・・」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:40:46.29 ID:uTARpj390
『さぁ試合開始~!!どちらが先に2セットを先取するのかぁあっぁああ!?』
女「そぉれぃ!!」バシッ!
男「うぉ!?(強っ!)」
『あっと!男のアホがレシーブを失敗です!』
「死ねー!男死ねー!」
男「ふ~」
嬢「ちょっと!変なところばっか見てるからじゃない!?」
男「なっ!ち、違うわボケ!あいつも現役バレー部なんだぞ!」
嬢「み、見ればわかるわよ!でも私だったら楽勝で止めてるレベルよ!」
男「経験者だからだろ!」
嬢「いいえ~ 変なところ見ないでボールに集中してるからでーす」
男「だ、だから俺は・・・・──ッブ!?」バシィ!!
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:43:47.04 ID:uTARpj390
『おぉっと!またもや女選手のサーブが炸裂ぅぅ!!』
男「・・・何これ」
嬢「だっさ・・・」
女「そぉれ!」バシ!
男「ほっ」
嬢「男!トス上げるわよ!」トース!
男「よっしゃぁぁあ───!」
女姉「あぁん!水着の紐が・・・」シュル
男「ぬぉ!?」
嬢「ば、ばか!」
───ストーン
『あぁっと!男はアタック失敗!ボールは自陣に落ちてしまったー!』
男「・・・」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:46:36.39 ID:uTARpj390
嬢「おい」ゴゴゴゴゴ!!!!
男「す、すまん!マジで真面目にやるから!」
嬢「そんなに巨乳が偉いのか?私のじゃ不満だってか?あぁ?」ゴゴゴゴ!
男「め、滅相もない!」ガクブル
嬢「だったら真面目にやれぇぇ!」イライラ
────そして
女姉「あと1Pで私達の勝ちよ!」
女「うん!」
男「ここを抑えて逆転するぞ!」
嬢「わかってるわよ!」
女「・・・必殺サーブ!トライアングルドリーマー!!」バヨヨーン!
男「あ、あれは!!」
『な、なんとあれは!!ボールが3つ宙に浮いているーー!?』
「け、けしからん」ゴクリ
女「喰らえぇぃ!」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:52:02.72 ID:uTARpj390
男「ぉおぉおぉ!集中!集中ぅぅ!!!」
女「それっ!」バヨヨーン!
男「(賢者!賢者にならなければ!!・・・ぬぅぅ!)」
嬢「男!もしこの勝負勝ったら私の胸、触り放題よ!」
男「な ん で す と ?」
嬢「言った通りよ 絶対に拾いなさいよ!」
男「イェッサー!」バシ!
『男、これを慌てずレシーブだぁ!』
嬢「(そのまま決める!!) えぃ!! 」バシィ!!
女姉「いやん!」バスィ!
『決まったぁぁぁぁ!!』
「天使ダ・・・」「翼が生えてたぞ今・・・」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:53:25.79 ID:uTARpj390
嬢「よしっ!」
女姉「やるじゃない」
─────そして...
男「うりゃ!」バシィ!
女「あぁ~ん!」
『決まったー!座敷童子チーム優勝!!!!』
男「しゃぁ!」
『戦った両チームには惜しみない賛辞が送られています!!』
「嬢ちゃーん!」「女ちゃーん!」「女姉様~!!」
「男死ねー!」「男ー!仕事しろー!!!」
男「なあにこれ」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:54:58.28 ID:uTARpj390
『なお優勝した座敷童子チームには特に商品はありません!』
嬢「ないんかい!」
『一応メロンとスイカがありますが・・・』
嬢「い、いらない・・・」
男「まるで優勝チームが決まっていたかのような・・・」
女「負けちゃった♪」ボヨヨン
女姉「男ちゃん、男らしくなったじゃな~い♪」ナデスリ
男「やめろ 当たってる(マジで今回はこのメロンに苦戦したからな)」
嬢「」イラッ
女姉「嬢さんでしたっけ?」
嬢「・・・はい」イライラ
女姉「男ちゃんの・・・彼女さん?」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:56:37.20 ID:uTARpj390
嬢「そ、そういうワケじゃ~~」
女姉「顔赤くしちゃって~カワイイ よしよし♪」
嬢「あ、あのちょむ───ッ///」
男「(oh...嬢の顔が姉さんの顔に埋もれてるぜ・・・)」
女姉「ウチの弟は女系家族に囲まれて育ってるから鈍感だけど、頑張ってね・・・」ボソッ
嬢「ふぇぇ!?お、お姉さん?」
男「ん?あぁつまり・・・」
大女将→母親
女将→長女
次女→女姉(既婚者 旦那の妹→女)
長男→男
男「みたいな感じ」
嬢「(つ、つまり親戚だったのね・・・)」ホッ
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:58:21.95 ID:uTARpj390
男「まぁ・・・正確にはもうひとり──ッ、あぁお前俺の西瓜まで食べたな!?」
嬢「うるさいわね~ そんなにスイカが好きなんだ 変態」
男「お前なぁ~」
女「(ほうほう・・・)」
女姉「(息ピッタシね♪)」
───────その夜
──浴場
嬢「ふう・・・」チャポン
嬢「ちょっと焼けちゃったかな~」
嬢「・・・むう」モミモミ
嬢「あれが反則すぎるのよ・・・」
嬢「仮に私が色仕掛けをしてみたらどうなるんだろ」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 16:59:54.92 ID:uTARpj390
嬢「馬鹿みたい・・・何考えてるんだか~」
嬢「・・・(ていうか触り放題とか言ったけど、覚えたりするかな・・・・・・・・・・///)」
───嬢の部屋
男「おーい」コンコン
嬢「んー」
男「入るぞ?」ガチャリ
嬢「どうぞ」
男「お前の服洗濯終わったからッ───!?」
嬢「なに?」
男「な、なんでもねーよ」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:01:33.76 ID:uTARpj390
嬢「っふ」ニヤニヤ
男「おら、これ洗濯物」ドサッ
嬢「ご苦労様」ヒラヒラ
男「(な、なんだよエロいじゃねーか畜生!)」
嬢「変態」
男「お、お前なぁ・・・」
嬢「これだから思春期の童貞ちゃんは困るわね」
男「ならそんなにはだけた格好するなよ」
嬢「欲情しちゃったか?」
男「してねーよ」
嬢「ふーん」
男「それに風邪ひくから・・・ほら、これ着ろ」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:03:25.83 ID:uTARpj390
嬢「っけ」
男「じゃぁ俺は戻るからな」
嬢「・・・待ってよ」ガシッ
男「ん?っておい うゎっ!」ズルッ
嬢「きゃっ!・・・・」
男「な、なんだよ」
嬢「・・・あ、あのさ 昼間のさわ───」
女将「男ちゃーん?」ガララッ
男「あっ」
嬢「あっ」
女将「・・・あらっ」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:04:52.61 ID:uTARpj390
女将「もう、お盛んね・・・♪」
男「だぁ待て!これは違ぁぁあぅ!!!」
女将「ほう?」
嬢「もう、無理矢理だなんて・・・」
女将「おほ!」
男「お、お前も適当なこと言うな!」
女将「男も思春期ですものね でも無理矢理はよくないわ」
男「だぁかぁぁらぁぁぁぁ!!!」
男「もういぃ!!」
嬢「あっ、ちょっと」
男「今日はもう寝る!!」───ピシャッ!
嬢「あぅ・・・」
女将「(この修羅場・・・最高ね!)」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:06:32.77 ID:uTARpj390
────翌朝
男「・・・おい」コンコン
男「・・・開いてるし」
男「おら起きろぉ~」
嬢「ふぇ?」
男「お前こんなところで寝たら風邪ひくぞ・・・」
嬢「ん・・・いつの間にか寝てた」
男「朝飯の時間だぞ」
嬢「男」
男「どうした?」
嬢「その、昨日は・・・なんか・・・・・・ごめん」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:08:24.36 ID:uTARpj390
男「あぁ、俺のほうこそすまん」
嬢「む、許す」
男「相変わらず上から目線だな・・・ほら行くぞ」
嬢「っけ(もういいし!忘れてるなら知らん!!)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
嬢「どこかに行くの?」
男「ん、あぁ・・・まぁ」
嬢「ふーん・・・」
男「別に楽しいところじゃないぞ?」
嬢「ふーーーん」
男「それに外で作業するから暑いし・・・」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:09:47.59 ID:uTARpj390
嬢「ふん」
男「わかったよ お前も来い」
嬢「しょうがないわね~ 仕方ないから行ってあげよう」
男「はいはい」
──────────────────────
嬢「お墓・・・?」
男「楽しいところじゃないって言っただろ?」
嬢「そのようね」
男「とりあえず一通り洗い流しますか」ゴシゴシ
嬢「ねぇ」
男「ん~?」ゴシゴシ
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:11:17.30 ID:uTARpj390
嬢「そ、その 誰の・・・」
男「ん~ 弟だ」ゴシゴシ
嬢「・・・そう」
男「俺の2つ下でな ・・・10年前に、病気でな」ジャーー
嬢「そっか」
男「よしっ!これでいいだろ」
───
大女将「嬢さん 明日から●●の間に移動ですので・・・」
嬢「あぁ、そういえば・・・」
男「荷物移動はほとんどまとめてあるけどな」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:13:09.29 ID:uTARpj390
──
大女将「ほな 私が案内しますわ」
嬢「はい」
───●●の間
嬢「うわぁすごい・・・人形にお菓子に・・・こんなに」
大女将「全部お客はんが置いきはるのよ」
嬢「あぁ、確か座敷童子が出るから・・・」
大女将「昔はそんなのなかったのにね~」
嬢「そうなんですか」
大女将「10年くらい前からかしら・・・・・・・・・うん」
嬢「へぇ~」
大女将「ちょっと囲まれて寝辛いかもしれないけどね」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:14:58.03 ID:uTARpj390
嬢「た、確かに」
大女将「男も一緒に寝させましょうか?」
嬢「んなっ───///・・・だ、大丈夫です」
大女将「んふふ♪」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
男「座敷童子ねぇ」
嬢「昨日なんて寝てる最中にぬいぐるみが崩れて・・・」
男「あれじゃちょっと落ち着かないもんな」
嬢「座敷童子っていうより怖い霊的な感じよ」
女将「なら男ちゃんも一緒に寝れば?」
男「きゅ、急に出てくるなよっ」
嬢「死んでも嫌です」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 17:16:32.19 ID:uTARpj390
女将「でも寝不足は体とお肌に悪いわよん」
嬢「むう」
女将「ね?男ちゃんもそうしてあげなさいって!」
男「い、いや俺が決めることじゃないし・・・」
嬢「わ、私も別に・・・一緒に寝るっていうのは・・・ゴニョゴニョ」
女将「あ?」ゴゴゴ!
男&嬢「い、いやだから」
女将「あぁ!?」ゴゴゴゴゴ!!!
男「わ、わかったよ!言う通りにするよ!」
嬢「(女将さんたまに豹変するわよね)」ボソッ
男「(元レディースだからな・・・)」ボソッ
嬢「(なるほど)」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:23:08.49 ID:uTARpj390
てs
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:26:24.91 ID:uTARpj390
男「おいっ!たくわかったよ・・・」ドサッ
嬢「・・・」
男「座敷童子か・・・」
嬢「おい変態」
男「なんだよ」
嬢「寛大なる私の慈悲に免じて入れてあげてもいいわよ」
男「・・・(何を企んでやがる)」
嬢「何よその目 もう絶対に入れてあげない」
男「わ、悪かった!悪かったって・・・」
嬢「・・・」
男「・・・」ゴソッ
嬢「今変なところ触った」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:27:42.86 ID:uTARpj390
男「触ってないだろ」
男「なぁ、その・・・そっち向いていいか?」
嬢「む、遂に本性を現したわね」
男「いや、心臓上にして眠りたいからさ」
嬢「勝手にしろ」
男「勝手にさせてもらうぞ」クルッ
嬢「・・・///(く、暗いから見えてないわよね?顔赤くなってない?大丈夫だよね?)」
男「─── zzz zzz」
嬢「ね、寝てる・・・だと・・・?」
男「zzz zzz」
嬢「ここが顔ね」ナデナデ
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:30:04.40 ID:uTARpj390
嬢「ほっぺた」ツンツン
男「んにゃ~ zzz zzz」
嬢「唇」プニプニ
嬢「・・・・・・んっ(・・・・・これが、キス)」チュ
男「んぁ・・・zzz zzz」
嬢「わ、わわわ私は何を───!!!」
嬢「・・・/// あ、あと えと・・・寝よう・・・うん」
嬢「(あと1週間しかいれないのか)」
───翌朝
男「んぁ・・・もう5時か」
嬢「・・・あぅ」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:36:19.36 ID:uTARpj390
男「ん?ぬぉ!!」
嬢「ん~?何よ・・・」
男「そ、そうか 一緒に寝てるんだった・・・」
嬢「あんた、私が寝てる間に変なことしてないでしょうね?」
男「しとらんわ」
嬢「本当?変なところ触ったり・・・そ、そのキ、キ、キスとかしたり」
男「するわけないだろっ」
嬢「そ、そう ならいいわよ」
男「??」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:38:46.06 ID:uTARpj390
────
男「俺は夜中に仕事があるから」
嬢「一生仕事してろ」
男「お前、くれぐれも鍵だけは必ず閉めておけよ?」
嬢「なんで?」
男「この部屋ってのは全国的に有名なんだ 物見珍しさで勝手に入ってくるバカが多いんだよ」
嬢「ふーん」
男「いいな?」
嬢「わかったって・・・」
─────────────────夜中
嬢「・・・むにゃ」
─ガタッガタッ!!
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:40:18.90 ID:uTARpj390
嬢「んむ?」
「ここが座敷童子の出る部屋なんだって!」
「でも鍵閉まってるぜ?」
「それがさっき見たんだけど、なんか泊まってる子が超可愛くてさぁ!」
「マジで?」
「ちょっとやめなってば~」
嬢「・・・む 馬鹿というのは存在したのね」
───ガチャガチャ!!
嬢「・・・(入って来ないよね?)」ガクブル
嬢「・・・げ!」
嬢「ここって普通に外の柵乗り越えられたら縁側から入ってこれんじゃん・・・」
嬢「どうしよ・・・(男、来てくれないかな)」
───ガサッ
嬢「! だ、誰・・・?」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:41:54.80 ID:uTARpj390
子「・・・」
嬢「子供・・・?僕、どこから来たの?」
子「・・・」
嬢「ママは?(て、言うかこんな夜中になんでこんな場所に!?)」
子「・・・」
嬢「・・・(そう言えば外が静かになってる)」
子「・・・」
嬢「そんなところにいたら風邪引くよ?」
子「・・・」スタスタ
嬢「いくつ?」
子「・・・」
嬢「そう、6歳なの(あれ?何でわかったんだ私・・・)」
嬢「今日はもう遅いから・・・お姉ちゃんと一緒に寝ようか♪」
子「・・・」コク
嬢「うんうん♪(子供は可愛いのう)」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 18:45:13.83 ID:uTARpj390
───翌朝
男「入るぞ~」コンコン
嬢「んにゃ・・・」
────────ガチャ ガララ
男「起きろ」
嬢「ん~ あれ・・・?」
男「どうした?」
嬢「い、いや 何か昨日縁側の外に男の子が立っててね、一緒に寝たんだけど・・・」
男「・・・、・・・・・・・・戻ったんじゃないか?」
嬢「えぇ~ 無口な割に破天荒な子だなぁ」
男「ご飯、出来てるぞ」
嬢「はーい」
男「・・・・・・・・・・・」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:12:39.50 ID:uTARpj390
男「そういやお前の部屋に旅行中の団体が来たんじゃないか?」
嬢「そうそう、馬鹿ってのは存在したのね」
男「大丈夫だったか?」
嬢「気がついたらいなくなってたみたい」
男「そうか」
───夜
嬢「にしても部屋中に置きすぎでしょ」
嬢「リコーダーまであるし」
嬢「あ、そうだ またあの子来たらここのお菓子あげちゃお~っと」
嬢「別にいいよね~♪」
男「おーい」コンコン
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:15:16.17 ID:uTARpj390
嬢「何?」
男「今日も一人で寝ろよ」
嬢「最初からそのつもりよ変態」
男「鍵はしっかりな 縁側の柵はセンサー付だから大丈夫だ」
嬢「思わぬところに穴があるのよ」
男「それとさ・・・」
嬢「?」
男「ん、なんでもない」
嬢「何よ はっきり言いなさいよ そんなに私と寝たいのか?ん?」
男「いや、その・・・例の子供が来たらちゃんと面倒見てやれよ?」
嬢「んなの言われなくてもわかってるつーの」
男「そうか」
さるよけ対策のため改行やめ
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:16:59.35 ID:uTARpj390
────夜中
嬢「寝ますか」
嬢「・・・お!」
子「・・・」
嬢「(ていうかどこから入ってくるんだろ?)」
嬢「こっちおいで」
子「・・・」
嬢「君は不思議な子だねぇ 無口だし」
子「・・・」
嬢「(可愛いなぁ)」
─ ─ ─ ─ ─ ─ 翌朝
男「おら起きろ~!」
嬢「むにゃ・・・」
男「おい」
嬢「ふぁれ・・・?あの子は?」
男「いないみたいだな」
嬢「いつの間に・・・」
男「ほら、ご飯できてるぞ」
嬢「うん」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:18:17.15 ID:uTARpj390
─────んでもって
男「明日帰るのか」
嬢「意外と早いわね」
男「そんなもんだな」
嬢「・・・ねぇ、今日は・・・」
男「ん?」
女将「男ちゃんは今日と明日とお休みだもんね~♪」
男「え?い、いや」
女将「だもんねー ねー!?」
男「はい」
女将「そういうこと♪」ピース
嬢「あぅ(女将さん・・・)」
────その夜
男「で、海に来たと」
嬢「本当に静かだね・・・都会じゃ考えられないくらい」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:20:32.03 ID:uTARpj390
男「そうだな まぁあそこで花火してる奴らもいるが」
嬢「この浜でビーチバレーやったっけ」
男「あぁ 壮絶だった」
嬢「・・・」
男「いつでも来いよ」
嬢「っ」
男「俺は、その・・・大歓迎だ」
嬢「男」
男「何だ?」
嬢「キスして」
男「なっ、なんだよ急に・・・」
嬢「・・・」
男「お、俺そういうのしたことないし」
嬢「嫌なの?」
男「・・・」グィ
嬢「ちょっ──ん」
男「──ん (実際すると恥ずかしいな・・・///)」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:22:33.53 ID:uTARpj390
嬢「・・・・・・・・あと、6回」
男「え?」
嬢「寝てる最中に私から男に7回したから」
男「ぶッ──!?・・・・・・・ったく」
嬢「ほら・・・──んむ」
・
・
・
────●●の間
男「電気消すぞ」
嬢「ん 今日はあの子、来ないのかな」
男「・・・多分、今年はもう来ない」
嬢「えぇ!?な、なんで」
男「お盆は今日で終わりだからさ」」
嬢「あぁ帰っちゃっ───た・・・ そっか・・・そうだったんだ」
男「きっとまた来年も来てくれるさ、●●は家族思いの優しい奴だから」
嬢「(そっか・・・部屋と同じ名前だったんだ・・・)」
男「で?俺は畳か?」
嬢「うん」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:23:53.87 ID:uTARpj390
男「ぇぇぇ!?」
嬢「ったく、早くしなさいよ」
男「わ、わかったよ」
嬢「・・・」
男「・・・」
嬢「な、なんか喋りなさいよ」
男「え、えぇ?えっと・・・まぁ・・・明日でお別れなわけだ」
嬢「そうね」
男「ま、まぁ今生の別れなわけではないし・・・」
嬢「私、高校卒業したらここで働く」
男「へ?」
嬢「それか大学行きながらここで働く」
男「お、おう」
嬢「それで・・・男の・・・・・・・お嫁さんに・・・・・・・・・なる」
男「・・・・・・・・・・よしきた」
嬢「ん」
男「まずは、お前の親父さんの説得からだな」
嬢「手強いわよ?」
男「だろうな~」
嬢「・・・」チュ
男「──ん、まぁ何とかしてみせるさ」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:27:02.43 ID:uTARpj390
─ ── ─── ─ ──そして
男「じゃぁな」
嬢「そう泣くなってば!寂しいのはわかる!」
男「泣いてないし、寂しくない」
嬢「おい」
嬢父「どうもお世話になりました」
大女将「ほっほっほ 男さんともとてもとても親密な仲に・・・」
嬢父「ほう?」ギロリ
男「うっ」
嬢「・・・」
嬢父「男君、君は嬢とはどんな関係かな?」
男「え、あ、いや」
嬢「・・・」
男「できれば・・・嫁に来て欲しいかな~って思ってます」
嬢「!」
大女将「うほ!」
女将「おほっ!」
嬢父「ほう・・・」
男「認めてもらえるように頑張ります」
嬢「頑張れ少年!───ん」チュ
男「!?」
嬢父「!!」
男「お、お前なぁ!」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:28:29.91 ID:uTARpj390
嬢「いいじゃん」
男「い、いやだからって」チラッ
嬢父「・・・」ジーッ
男「(コェー!!)」
嬢父「嬢」
嬢「何?」
嬢父「ここは楽しかったか?」
嬢「もっちろん! 最っ高に楽しい思い出ができた!」
嬢父「そうか」
嬢「だから離れるのは寂しいけど、その気になったらいつでも来れるもん」
男「あぁ、いつでも大歓迎だ」
女将「そゆこと♪」
嬢父「ならもう少しここで過ごすか?」
嬢「えっ」
男「えっ」
嬢父「夏休みはまだ1週間以上あるだろう 残ればいい」
嬢「え・・・・?いいの?」
男「え?え?」
嬢父「では、男母先輩」
大女将「えぇ 任せとき!」
男「えぇ!?先輩!?」
嬢父「男君」
男「あ、は、はい!!」
嬢父「嬢を頼むぞ 私の大切な宝だからな・・・」
嬢「・・・!」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:30:46.35 ID:uTARpj390
───────5年後
嬢「疲れた・・・女将ってのも楽じゃないわね」
男「大学行きながら働いてるからだろ」
嬢「うっさいわねー 高卒って肩書きは許されないのよ」
男「にしてもあっという間に時は経つな もうとっくに酒が飲める年なんだよな」
嬢「ねぇ・・・」
男「どうした?」
嬢「お互い、大学卒業したらさ・・・・子供・・・作ろっか」
男「───ッブ」
嬢「ちょ、汚いわね」
男「い、いや急に変なこと言うからな・・・」
嬢「つまり中出しオーk」
男「だぁぁああぁ!!!女子がそんな事言うなっ」
嬢「でね、子供名前も決めてあるの」
男「?」
嬢「周りに幸せを振りまけるようにって そして自分自身が幸せに育てるようにって・・・」
男「・・・・・・・・・・・・・・・・・そっか」
嬢「私にとっては特別な部屋なんだ 男と私を結んでくれた部屋だから」
男「・・・ま、誰も反対しないし俺は賛成だ」ナデナデ
嬢「ありがとっ♪」チュッ
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:04:34.79 ID:uTARpj390
嬢「にしてもあの夏、あんたとこういう関係になるなんて思ってもなかった」
男「俺もだ」
嬢「最初に会った時は馴れ馴れしいな~って思ってたけど」
嬢「かっこいいし優しいし、いつの間にか好きになってた」
男「・・・さいですか///」
嬢「私の人生、あの夏から始まったんだなーって思う」
男「大袈裟すぎるだろ」
嬢「そうでもないわよ?」
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:08:55.82 ID:uTARpj390
嬢「あの夏、花火も初めて見たし 海にも初めて行った」
男「今では毎年行ってるけどな」
嬢「それにパパが初めて私を”宝”って言ってくれた」
男「そうだな」
嬢「それで初めて恋もした」
男「それは俺も同じだ」
嬢「初めても奪われたってわけだ!」
男「あのなぁ・・・」
嬢「だから、私の本当の人生はあの夏から始まったって言っても過言じゃないのよ」
男「そか」
嬢「将来の夢も決まったし」
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:16:34.07 ID:uTARpj390
男「・・・そろそろ寝るか」
嬢「うん 明日からかなり混むらしいもんね」
男「シーズンに入るからな」
嬢「またまた夏が始まるわけね」
男「そうだな~」
嬢「今日は一緒に寝れるでしょ?」ギュッ
男「もちろ──」ギュ
女将「・・・ウヘヘ」ジーッ
男「うぉぉい!」
嬢「もう、お義姉様ったら」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:25:38.43 ID:uTARpj390
女将「い、いや5年も経ってるのにすごく青いから・・・」
男「いいから涎ふけ!」
女将「あ、男ちゃんこれ!」サッ
男「え?ありがt・・・・・って余計なお世話じゃ!いらん!!」
女将「まぁ、避妊は間に合っていると!?」
嬢「違います!私達はフィニッシュは口で──」
男「お前も変に捏造するな!!変に姉さんに影響されやがって・・・」
女将「我慢汁でも妊娠するのよ 特に2回目は1回目の残りが・・・」
男「お前もう帰れ」
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:30:26.33 ID:uTARpj390
女将「じゃ、ほどほどに~♪」─ピシャッ
男「ったく、あのバカ姉貴」
嬢「男ー!!」ガバッ!
男「ぬわっ!・・・き、急に抱きつくなよ・・・」ギュ
嬢「そう言って抱き返してくれる男が好き」
男「・・・」
嬢「男?」
男「ちょっと待ってな」スタスタスタ
嬢「?」
───ガララ!!
女将「あん♪」
大女将「おふ」
男「お前らは仕事しろ」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:35:43.53 ID:uTARpj390
・・・・・・・・・そして
そんなこんなで嬢と男は結婚!そして子供も生まれました!
男「女の子だけどね」
嬢「私に似て可愛い♪」
もっともっと男と嬢を甘くさせたかったけど今日はこれでお終いだよ!
終盤にわずかながら保守してくれた人たち、飛んで来てくれた方、ありがとう!
もうちょっと上手くまとめたかったけどこれで終わりなんだ!畜生!
118レス中、自分のレスがほとんどとかね!
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:41:40.74 ID:uTARpj390
ちなみに 複合ジャンルとかいう意味のわからないジャンルはこれで大体6作目くらいだよ!
意味わからないよね!ゴンザレスもそう言ってる!
つまりこのスレを通して戦争の悲惨さを少しの人にでもわかってほしいと思って立てたんだ!
嘘だよ!
別にはだしのゲンを読んだからって理由じゃないんだからね!ギギギとか言わないんだからね!!
じゃぁね☆ちんちーん^^
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