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男「・・・おい、待てよ」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:42:18.10 ID:6pfMR7L70 [1/60]
男「待てッつってんだろ」
猫「・・・なんだよ」
男「・・・!!」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:44:10.07 ID:6pfMR7L70 [2/60]
猫「・・・」
男「しゃっしゃべれんのかよ!」
猫「話しかけてきたくせに何を言う」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:47:24.88 ID:6pfMR7L70 [3/60]
男「いや・・・だって二本足で歩いてるし・・」
猫「・・この方が効率いいのだよ」
男「んなあほな、四本足のが楽なように出来てるはずだよ、猫は」
猫「・・・それでは花が摘めんのだよ」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:50:10.11 ID:6pfMR7L70
男「は?」
猫「それより、お前はいいのか?こんな真夜中に猫に話しかけていて。警察に捕まっても知らんぞ」
男「・・・(猫に心配された)」
猫「まぁ好きにしろ。・・よいしょと」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:53:13.26 ID:6pfMR7L70
ぷちん...ぷちっ
男「花摘んでどうすんだ?」
猫「聞いてどうする?」
男「かわいくねえなおい」
猫「可愛くなくて結構。」
男「(・・・帰ろうかな)」
猫「・・・供えるのだよ」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:54:52.02 ID:6pfMR7L70
男「何に??・・っておい!!」


男「おい!そっち道路だぞ!!あぶなっ・・・あ。」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:57:19.54 ID:6pfMR7L70
男「・・・・・」
猫「まだいたのか」
男「あの猫、轢かれたんだな」
猫「そうだ」
男「・・家族とか・・なのか?」
猫「いや、違う」
男「そうか・・・」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:00:33.72 ID:6pfMR7L70
猫「・・なぜ泣きそうな顔をする」
男「・・・人間だもんな」
猫「!」
男「轢いて、殺すのは」
猫「・・・飛び出すほうが悪いのだろう」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:03:23.65 ID:6pfMR7L70
男「なんなんだよ、おまえ!グスッ」
猫「本当のことだ。自分の身は自分で守れ、そうだろう」
男「・・・さすが野良猫ですね」
猫「・・・・・」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:06:18.83 ID:6pfMR7L70
男「・・・なんだよ」
猫「お前、臭いな」
男「なっ・・!!!野良猫に言われる筋合いねえよ!!」
猫「違う、薬だ」
男「は!?」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:49:42.65 ID:6pfMR7L70
男「俺ヤク中じゃな・・!!」
猫「アルコールの臭いがする」
男「アルコール・・・酒なんか今日はまだ・・・あ!」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:54:34.90 ID:6pfMR7L70
男「そういうことか・・・俺、病院で働いてんだ」
猫「やはりな」
男「鼻いいのな、お前」
猫「おまえら人間よりはな。それに」
男「ん?」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:00:06.74 ID:6pfMR7L70
猫「“人間の”ではないな」
男「う・・・・」
猫「隠さなくていい、バレバレだ」
男「いや、なんか嫌われる気がして・・・」
猫「私に好かれたいのか?気持ち悪いやつめ」
男「うるさい!犬とか猫が好きだから動物病院で看護士として働いてるんだよ!!」
猫「・・看護士?」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:03:20.59 ID:6pfMR7L70
猫「獣医ではないのか?」
男「うっ!!・・・大学に行けるほどの頭がなかったんだよ・・・」
猫「・・ほう。確かに、獣医らしくない顔ではあるな」
男「にやつくなよ!ってか顔関係ないだろ!」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:06:53.40 ID:6pfMR7L70
男「はあ・・ってか、もう帰ろう。明日も仕事だし」
猫「そうしなさい」
男「・・・お前はどうすんの?」
猫「放っておけ」
男「飯は?」
猫「・・・・」
男「俺んち来るか?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:09:57.36 ID:6pfMR7L70
猫「世話になる気はない」
男「(ニヤリ)そっかーじゃあしょうがないなあ」
猫「わかったならさっさt」
ガバッ
猫「!!!?」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:12:56.48 ID:6pfMR7L70
猫「ぅわ!な・・・なにを!!?」
男「黙って俺について来い~♪」
猫「ゃ・・やめろ!!離せ馬鹿!!」
男「もうちょいもうちょい!」
猫「にぎゃああーーーー!」
ガチャ・・・バタン!

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:16:47.17 ID:6pfMR7L70
ブーン.......
猫「・・・・・」
男「ちょっとは落ち着いた?」
猫「落ち着けるか馬鹿者。車に無理矢理乗せやがって・・・拉致だ」
男「まあまあ。美味しいもん食わしてやるから♪」
猫「・・・・・初めて車に乗ったよ」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:18:53.12 ID:6pfMR7L70
男「あ・・・・さっきの子の・・・」
猫「そういう意味で言ったわけではない。ただ・・・」
男「・・・・?」
猫「・・・う・・・・・・ゲエエエエ」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:21:51.96 ID:6pfMR7L70
男「っっぎゃーーーー!!何!?何吐いたの!!?酔っちゃったの!?」
猫「馬鹿・・・まえを見て運てn・・・うぶふっ・・・!」
男「うあああああすぐ!!もうすぐ着くからああ!!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:24:38.98 ID:6pfMR7L70
男「はあ・・・はあ・・・」
猫「はあ・・・はあ・・・」
男「だ・・大丈夫か?」
猫「久しぶりに・・・胃液を吐いたよ・・・毛玉はよく吐くのだが・・・」
男「んなこと言わなくていいよ!・・ちょっとここで休んでて」
たたたっ・・;

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:28:41.55 ID:6pfMR7L70
男「ほい!」
猫「!」
男「ユニクロで買ったふかふかのタオル♪」
猫「・・・ダンボール・・・・」
男「いや、こういう箱のほうが猫好きじゃん?」
猫「・・・」
男「い・・嫌か?」
猫「・・・かまわん」
男「上から目線だな、おい」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:31:51.10 ID:6pfMR7L70
猫「はあ・・・」
男「まだ気分悪そうだな。少し寝とけよ。今の状態じゃ飯食えねえだろ」
猫「・・・」
男「・・・とりあえず、寝とけ。俺風呂入ったりいろいろしてっから。」
たた・・・・バタン!ガチャ・・


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:35:51.40 ID:6pfMR7L70
猫(・・・風呂と言って、外に出て行きやがった・・・。なんなんだ、あいつ)
 (・・あぁ、私が吐いたからか。掃除しに行ったのか。)
 (悪いことをしたな・・・・だから・・・猫は・・・)


“汚い”と言われるんだ


 

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:40:02.43 ID:6pfMR7L70



男「おーい」
猫「・・・ん」
男「よ、気分はどう?」
猫「・・・悪くはない」
男「そうかい。なんか食べっか?」
猫「・・・いや、帰る」
男「いやいやいや、何の為に拉致ったと思ってんだよ。飯食えって」
猫「しかし」
男「うっせえ。わざわざ猫缶買ってきてやったんだぞ!」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:43:58.28 ID:6pfMR7L70
猫「猫・・・・缶?」
男「そそ。猫飼ってないからわざわざ買いに行ったっての」
猫「猫の・・・缶詰・・・!?」
男「そうそう。お前らの・・って、猫の肉の缶詰じゃねえぞ!?猫ちゃん用の飯ってことだからな!?」
猫「な・・なんだ・・!そうならそうと最初から言え!!」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:48:27.39 ID:6pfMR7L70
カパッ!

男「ほい!」
猫「ふんふん・・・魚の臭いだ」
男「消化にいいって書いてあったやつだから大丈夫だろ。」
猫「なぜ半分しかくれないのだ。半分はお前が食うのか?」
男「馬鹿言え。吐いた後にがっつくとまた吐くだろ。今は少しだけにしとけ」
猫「・・・・」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:51:58.77 ID:6pfMR7L70
男「・・・うまいか?」
猫「うむ」
男「そうかい。・・しかしお前、変なやつ!」
猫「ん?」
男「言葉喋るし、色々知ってそうなのに猫缶のことはしらねえし」
猫「中途半端な情報しか、耳に入ってこないのだ」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:55:29.80 ID:6pfMR7L70
猫「まあ、その情報が正しいのかも分からんがな」
男「まあそうだよな・・・でも、俺が何者か当てたじゃん!」
猫「獣医だと思っていたがな」
男「人が気にしてること言ってんじゃねーよ!でもさ、アルコールの臭いとか知ってたじゃん。病院行ったことあんの?」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:59:18.87 ID:6pfMR7L70
猫「・・・・駅の裏側に大学があるな」
男「あーはいはい。って、俺そこの大学に落ちたんだよ・・・」
猫「門があって、そこから校舎までの道はえらく長い」
男「公園みたいになってるもんなー」
猫「そこで私は生まれたのだよ」
男「え!?」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:02:54.31 ID:6pfMR7L70
男「あ・・あぁ!そういえばアソコは昔から捨て猫が多かったんだ」
猫「そうだ。たくさんいたよ」
男「なるほどなーオープンキャンパスんときとかも何匹か見たよ」
猫「・・なぜ、あそこに捨て猫がたくさんいるのか、わかるか?」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:07:48.95 ID:6pfMR7L70
男「なぜって・・・環境がいいからじゃない?ご飯も貰ってるみたいだし、学生さん達も可愛がってたし。」
猫「ふふ」
男「なんだよ」
猫「いや、お前は本当に馬鹿者だな」
男「はぁ!?なんd」
猫「お前はそこの大学で何を学びたかったのだ?」
男「な・・!だからおれは・・・!!!」


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:10:35.56 ID:6pfMR7L70
男「あ・・・」
猫「わかったか。都合が好かろう?」
男「いや・・・でも。実験とかじゃなくてさ」
猫「実験だよ」
男「!!」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:17:40.07 ID:6pfMR7L70
猫「私の兄弟、友人・・・みな実験台になったのだ」
男「な・・・っ」
猫「私はうまく逃げれたよ。隔離されていたところからはな。建物から出るのは・・・5日ぐらいはかかったかな。物の隙間から何度も月夜を見た。」
男「・・・・」
猫「・・・また、泣きそうな顔になっているな」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:23:36.51 ID:6pfMR7L70
男「・・・憎くないの?」
猫「・・・」
男「そいつらとか、人間とか・・・そんなやつらの・・・一員になろうとしていた、俺とかさ・・!」
猫「・・・ないよ」
男「グスッ・・え?」
猫「私たち猫・・いや、動物には、“憎い”とか“恨み”とか、そんな感情なんてないよ。ただ、“恐怖”にはとても敏感だ」
男「・・・!!」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:28:36.16 ID:6pfMR7L70
猫「それに、獣医になるためには必要なことなんだろう?」
男「・・・・」
猫「わかっている。鋭い刃物を持つ前に手を合わせていた人間を、私はこの目で見た。ごめんなさいと、言っていた気がする。無駄なことではないのだと信じているよ。・・・私は逃げたがな」
男「・・・うぅっ」
猫「・・・お前は本当に、向いていないな」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:33:29.45 ID:6pfMR7L70
猫「・・・馳走になった。」
男「おお!完食!まだ半分あるぞ」
猫「いや、いい。世話になった」
男「待てよ。さっきの場所に戻るんなら、明日の朝仕事行く途中に連れてってやるよ」
猫「・・・また車に乗せる気か」
男「あ・・・」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:39:50.51 ID:6pfMR7L70
猫「道は分かる。自分の足で帰る」
男「わかったよ・・・なあ」
猫「ん?」
男「また会えるか?」
猫「・・・知るか」
男「う・・・会って下さい」
猫「・・気持ち悪いやつめ。お前のアルコール臭さなら10m離れていても気が付くわ」
男「アル中扱いだなそれ・・・」
猫「じゃあな」
男「車に気をつけろよ!」
猫「・・・・・あぁ」
ガチャ・・・バタン


猫(車・・・か・・・)

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:52:27.72 ID:6pfMR7L70
男(あー・・・今日も疲れた。夜にオペ入るとキツイな・・)
 (でも無事に終わったし。今週中には退院できるだろうな。)
 (・・・あいついるかな?)




男「はー・・・夜風が気持ちいねえ♪」
猫「・・・独り言か?」
男「うわあ!」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:56:06.70 ID:6pfMR7L70
男「いきなり出てくんなよバカ!」
猫「馬鹿はお前だろう。こんな夜中に独り言言って、警察に捕まっても知らんぞと前にも言ったはずだ」
男「お前黒猫だから余計見つけにくいんだよ」
猫「私の所為にするとは、哀れなやつだ」
男(・・・こいつ!!)

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 16:59:08.90 ID:6pfMR7L70
猫「・・・今日は一段と薬の臭いが酷いな」
男「あぁ、今日夜に手術が入ったんだ。」
猫「ほう」
男「お・・・思い出すよな・・・」
猫「私はそこまでデリケートではない」
男「そうか・・。」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:05:16.73 ID:6pfMR7L70
男「手足がドロだらけだね」
猫「野良猫だからな」
男「・・・お花供えてたの?」
猫「・・・あぁ。この時期は多いんだ。」
男「そうだね」
猫「花の数が足りなくて困る」
男「そっか・・・ねえ」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:08:31.89 ID:6pfMR7L70
猫「なんだ?」
男「猫じゃなくて・・・犬とかにも供えてるの?」
猫「あぁ、そうだよ」
男「そっか」
猫「轢かれようと思って轢かれるやつなんでいない。ほとんどは、自分が死んだことに気づかずに死んでいくだろう」


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:12:20.97 ID:6pfMR7L70
猫「でも、独りで死ぬのはあまりにも淋しい。私が見つけれる範囲であれば、せめて花だけでも供えたいと思うのだ」
男「・・・!!」
猫「・・・また泣くのか・・・」
男「お前・・・!!男前だな・・・グスッ」
猫「お前がヘタレなだけだ。あと鼻水をたらすな汚い」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:17:30.52 ID:6pfMR7L70
男「ずずっ・・・あ、そうだ」
猫「?」
男「はいこれ」
ガサガサ
猫「おぉ、それはネコカン」
男「もう車はカンベンだろうから持ってきたよ」
猫「・・・いいのか?」
男「いいよ。それに、病院でも時々猫用フードが貰えるんだ。」
猫「ほう」
男「まあ療法食だし、賞味期限が切れそうなものばかりだけどね」
猫「ショウミキゲン?」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:23:56.35 ID:6pfMR7L70
男「まあとにかく、気にすんなってこと!」
猫「ほう、リョーホーショクというものが食えるのだな」
男「ははっそういうこと。あ、あとまた俺の家に来いよ。道分かるだろ?」
猫「あぁ」
男「雨の日とか大変だろうし、あのベッドもとってるからさ」
猫「ただのダンボールだろう」
男「そういうなよ。ベランダは常に開けてるからいつでも入れるよ」
猫「泥棒が入るぞ」
男「はいらねえよ、盗るもんなんてないさ!」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:26:01.22 ID:6pfMR7L70
男「じゃ、俺帰るな」
猫「あぁ」
男「飯ちゃんと食えよ!」
猫「ありがたく頂く」
男「へへっじゃあなー」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:30:10.31 ID:6pfMR7L70
あーお尻痛い

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:36:39.73 ID:6pfMR7L70




猫(・・・暑いな、今日は。花が・・・)
 (この辺はもう草ばかりだな。もう少し向こうの日向へ探しに・・・)
 (・・!!だめだ。コンクリートが熱い。足の皮が剥けるな・・・)
 (はぁ・・・暑い・・・あの日の夜も・・・・こんな・・・)


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:43:24.16 ID:6pfMR7L70
・・・・

・・・・・・・・

男「おい!」
猫「あ・・・」
男「あ、じゃねーよ!大丈夫か!?」
猫「お前・・・仕事・・・」
男「今日は午前であがりなの!人の心配してねーで自分のこと考えろよな!」
猫「?」
男「ほら、水飲め!少しでもいいから」
猫「ん・・・」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:46:14.26 ID:6pfMR7L70
男「頼むから干乾びるなよーまったく」
猫「助かった」
男「今日はお前も午前であがり!!な!」
猫「は?」
男「たまには休めよ。じゃなきゃ体がもたんぞ」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:49:37.95 ID:6pfMR7L70
猫「しかし」
男「だめ!看護士の言うことは聞きなさい!」
猫(偉そうに・・・)
男「よし、今から俺んち来い!」
猫「は?」
男「しっかり休んでもらいますよー♪」
猫「く・・・車には乗らんぞ・・!!」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:51:59.17 ID:6pfMR7L70
男「大丈夫!今日はチャリだから♪」
猫「うお!」
男「ほら、こん中入れ!」
猫「うわ!ちょ・・!」
男「しゅっぱーつ♪」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 17:56:57.89 ID:6pfMR7L70




ガチャン!

男「おーい」
猫「・・・・・・」
男「おーいってばー。もう出ていいぞー」
猫「・・・・お、お前と言うやつはいつもこうやってむ、無理矢理・・・!」
男「あーわかったわかった。文句は中で聞くから。暑いから家入ろうぜ」
猫(いつかコイツ引っ掻きまくってやる・・・!)

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 18:14:32.75 ID:6pfMR7L70 [59/60]
時間になったので落ちます。
来週までこのスレが残ってるとは思えないのでまたスレ立てます。
スレタイはこの話のタイトルにしたかったけど決まってないから『題名未定』にします。
読んでくれた人ありがとう。
また機会があればよろしくお願いします。


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 18:15:31.43 ID:6pfMR7L70 [60/60]
最後に!
下書きはちゃんと作っておくからNEEEEEE!

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