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唯「愛しているとつたえて欲しい!」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 18:44:57.59 ID:Od6h0Rx/0 [1/39]
和「あら、唯じゃない?」
和「どうしたのそんな所に突っ立って?」
和「」
和「唯?」
和「なんで黙ってるの?」
和「」
和(あれ?)
和「もう唯ったらー、いい加減にしなさいよっ」
和「」
和(おかしいわね、一体どうしたのかしら?)
和「あら、唯じゃない?」
和「どうしたのそんな所に突っ立って?」
和「」
和「唯?」
和「なんで黙ってるの?」
和「」
和(あれ?)
和「もう唯ったらー、いい加減にしなさいよっ」
和「」
和(おかしいわね、一体どうしたのかしら?)
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 18:50:17.27 ID:Od6h0Rx/0
和「ちょっと唯、どうしたの?」
和「もしかして…」
和「軽音部のみんなと何かあった?」
和「」
和「……」
和「わかった、何も聞かないわ」
和「だけど、私達幼馴染でしょ?」
和「辛い事があったら何時でも私に相談していいのよ」
和「」
和「まあいいわ」
和「せっかくだし一緒に帰りましょ!」
和「」テクテク
和(あれ?)
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 18:58:09.86 ID:Od6h0Rx/0
和「唯、なんで突っ立ったままなの?」
和「帰りたくないの?」
和「」
和「憂ちゃん…」
和「家で待ってるんじゃないの?」
和「」
和「唯…」
和(こんな唯はじめて見るわ)
和(これはきっと只事じゃない…っ!!!)
和「ちょっと唯、私と一緒に帰りましょう」グイッ
ボカッ!!!
和「きゃぁっ!!!」
和「え?ちょっと、唯っ」
和「なんで殴るの…!!!?」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 19:07:23.65 ID:Od6h0Rx/0
愛しているとつたえて欲しい 第一章 第六階層『三本足と袋』
和(唯が暴力を振るうなんてはじめてだわ)
和(あの優しくて陽気な唯が)
和(どれだけ追い詰められれば、こんな風になるって言うの!?)
和「唯…」
和「私は怒らないわよ」
和「唯に殴られたってかまわない」
和「それで唯の気が落ち着くなら」
和「私、どんなに殴られたってかまわない…」
和「」
和「唯…」
和「私、あなたのコトが心配なの」
和「私が絶対に唯の力になってあげるっ」
和「私が唯を守ってあげるわっ!!!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 19:15:10.02 ID:Od6h0Rx/0
ボコッ ドカッ!!!
和「きゃぁっ!!!」
和「いたた…」
和「」
和「痛いけど…」
和「うれしいよ」
和「唯がこんなにも感情をぶつけて来てくれてるんだもんね」
和「殴りたかったらもっと殴っていいのよ」
和「唯の全部を、私が受け止めてあげる」
和「」
和(だからお願い、唯、心を開いてっ!)
ドゴォッ!!!
和「きゅあっ!!!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 19:21:27.88 ID:Od6h0Rx/0
和(殴っていいのよって言ったら)
和(まさか蹴ってくるなんて…)
和(予想外の攻撃に変な声出しちゃったわ)
和「ゆ…い…」
和「」
和(胸の辺りを蹴られたから声が出ない)
和(と言うより立ち上がれない)
和(でも、ここで私が立ち上がらなければどうするの!?)
和(唯のこの暴力性は憂ちゃんに及ぶかもしれない…っ!!!)
和(そしてさらに最悪の場合…)
和(自分自身に…)
和(自傷行為、いえ、もっと大変な事)
和(もしかしたら)
和(自…殺…っ!!!?)
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 19:30:59.25 ID:Od6h0Rx/0
和(私は立たなくちゃ!)
和(私が唯を助けなくちゃ!)
和(唯、待ってて、今行くから)
和(暗闇の中を彷徨う貴方の心)
和(私が導いてあげるわ…)
和(あなたの為ならこんな体、どうなったっていいっ!!!)
和「くっ…」ヨロッ
和「はあっ、はあっ」ヨタヨタ
和「唯…」
和「今行くわ…、私はどんな事があっても唯を見捨てない」
和「たとえ唯が嫌がったとしても、私はしつこいわよ」
和「唯…」
和「私、あなたのコトが…」
バギッ ドカッ ドガァッ!!!!
和「グファッ!!!」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 19:36:39.08 ID:Od6h0Rx/0
和「はあっ、はあっ」
和「ごほっ」
和「はっ、はあっ」ヨロッ
和「唯、何で?なんで分かってくれないの?」
和「」
和「唯、私を試してるの?」
和「……」
和「なんで私を一方的に…」
和(一方的…って!?)
和「!!!?」
和「えっ、まさか…」
和「そうっ、そういう事なのねっ!?」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 19:49:28.46 ID:Od6h0Rx/0
和「唯…」
和「気付いてあげられなくてごめんなさい」
和「私って本当にバカ」
和「唯は…」
和「唯は私と本気で、喧嘩がしたかったのね」
和「私達、考えてみたら喧嘩らしい喧嘩ってしたこと無かったよね」
和「今回みたいに、いつも私が一歩引いてた」
和「でもそれって…」
和「唯をバカにした行為だよね」
和「唯が真剣なら、私も真剣にならなくちゃ…」
和「いい子の振りして、大人の振りして」
和「私、逃げてたんだわ」
和「ゴメンなさい…唯」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 19:57:36.58 ID:Od6h0Rx/0
和「でもそれは誤解よ…」
和「私、怖かった」
和「私にとって唯は特別なのよ」
和「普段はそんな事表に出さないようにしてるけど」
和「私は唯が大切なの…」
和「だから、唯と喧嘩するなんて私、とても耐えられなくて…」
和「」
和「でも、今度こそ逃げないわ」
和「私だって殴り返してあげるんだからっ!」
和「あんたなんかに負けないわよっ!!!」
和「それっ!!!」
和(これでいいのよね、唯?)
バキッ ドカッ ボコボコ ドシャッ!!!
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 20:06:05.05 ID:Od6h0Rx/0
和「ブファッ!!!」
和「ちょっとっ、痛いっ、待ってっ!」
ドガッ ドゴォッ
和「グフゥ!!!」
和「タイム、よして、もうダメッ」
ボギッ ドガァッ!!!
和「ガハァッ!!!」
和「ホンとに、もう、死んじゃう、降参!」
ドガァッ ボコボコボコボコッ グシャァッ!!!
和「ぎゃあーーーーっ!!!」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 20:10:40.60 ID:Od6h0Rx/0
和「ううっ…」ボロボロ
和「もう…ダメ…」
和「もう立てないわ…」
和「唯、気が済んだかしら?」
和「」
和「唯…」
和「そうね、そうだよね」
和「気が済む分けないよね…」
和「私、本当は分かってたんだ」
和「何で唯が私に暴力を振るうか…」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 20:18:52.12 ID:Od6h0Rx/0
和「私に怒ってるんだよね?」
和「唯は…」
和「唯は、私が嫌いなんだよね?」
和「」
和「分かってたわ、そんなこと」
和「私達、仲がいい様で、親友な様で」
和「本当は違ってた…」
和「私はいつも唯をどこかで見下してた」
和「勉強も、運動も、私の方が上」
和「唯は私が面倒見なくちゃならない子」
和「そんな気持ちがいつも何処かにあったわ」
和「」
和「唯は…」
和「それが分かっていながら、私と付き合ってくれててんだよね?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 20:30:16.42 ID:Od6h0Rx/0
和「これは当然の報いだわ…」
和「私はあなたを、十年以上バカにし続けてきたの」
和「謝って済む問題じゃないわ…」
和「私、それが分かっていながら」
和「今回も、私が唯を助けてあげる、なんて」
和「バカな事考えてた…」
和「唯をここまで追い詰めていたのは、私だって言うのにね…」
和「」
和「唯っ…」グスグス
和「ゆいーっ」ポロポロ
和「ごめんなさい、唯、私は…」
和「本当に酷い人間っ!」
和「ううっ…」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 20:40:28.96 ID:Od6h0Rx/0
和「けどっ、だけどね唯っ!」
和「私、あなたが羨ましかったのっ」
和「お勉強や運動が苦手でも…」
和「唯はみんなから愛されてたっ!」
和「それはすごい事よっ」
和「だって…」
和「だって私なんか」
和「お勉強が出来て、しっかりしてなくちゃ」
和「なんの価値もないわ」
和「きっと誰も私を相手にしてくれない…」
和「だから、必死に気を張って頑張ってきたの」
和「私…」
和「本当は、唯のことが、羨ましかった」
和「だから、心のどこかで妬んでたのね…」
和「でも…」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 20:52:54.85 ID:Od6h0Rx/0
和「唯…」
和「信じてっ」
和「私は、やっぱり」
和「あなたの事が好きなの」
和「唯のこと、親友だと思ってるっ!」
和「唯を見下していたのは、そうしないと、私が保てないから」
和「本当は何も無い私が、あなたみたいに魅力的な子と対等になりたかったから…」
和「私、唯に憧れていたの」
和「いつも打算的なことしか頭にない自分が嫌いっ」
和「唯のように、無邪気さと魅力を備えて」
和「みんなに愛されながら生きてみたい…」
和「うううっ…」グスグス
和「うわぁーん」ボロボロ
和「唯っ、許してぇーっ!!!」ワーン
和「ううっ、ひっく、ごめん、なさいっ」ボロボロ
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:01:30.30 ID:Od6h0Rx/0
和「わたしっ、唯が好きだよっ」
和「一緒にいたくて、虚勢を張って」
和「でもそれが唯を苦しめてた…」
和「ゴメンなさい」
和「わたし、わたしっ」
和「本当にダメだけど」
和「これだけは本当なのっ!」
和「わたしっ」
和「わたしっ、唯のこと…っ」
和(えっ?)
バキッ ドガッ ドゴッ ガシッ!!!!!!
和「ゴハァーーーーッ!!!!!!!!!!!」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:07:28.53 ID:Od6h0Rx/0
憂「今日は遅くなっちゃったなー」テクテク
憂「早く帰って、お姉ちゃんに晩御飯つくらなきゃ!」
憂「あれ、あそこにいるのは和ちゃん?」
憂「そして、あれはー…」
憂「えっ!?」
憂「そんなっ!!!?」
憂「和ちゃーんっ!」タッタッタ
和「う、憂!?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:14:15.71 ID:Od6h0Rx/0
憂「和ちゃんどうしたのっ!?」
和「見ての通りよ」
和「全部私が悪いんだけどね…」
憂「???」
憂「それよりっ、なぁに、このカンガルー?」
和「えっ?」
憂「動物園から逃げてきたのかなぁ?」
和「か、カンガルーっ!!!?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:20:47.88 ID:Od6h0Rx/0
憂「こういう時、何処に連絡すればいいんだろう?」
憂「警察かな?」
和「えっ、カンガルー?これカンガルーなのっ!?」
憂「そうだよ、これきっとカンガルーだよ」
憂「尻尾を三本目の足の様に上手に使って、立ち上がってるし」
憂「お腹に袋もあるしねっ」
憂「和ちゃん、眼鏡かけてよく見てみてよぉー」
和(あっ、そういえばちょうど眼鏡拭いてるときに、唯と会ったんだった)
和(でも、まさか唯とカンガルーを見間違うなんて…)
和「」カチャ 眼鏡装着!
和(あぁ、やっぱりこれ完全にカンガルーね)
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:29:31.51 ID:Od6h0Rx/0
唯「うーいーっ!和ちゃーんっ!」タッタッ
憂「わぁ、お姉ちゃんだ!」
和「ゆ、唯っ!?」
唯「スゴーイっ、和ちゃん、これカンガルーだよね!?」
唯「どうしてこんなとこにいるのかなぁ?」
唯「スゴイねえ、和ちゃんっ!」キラキラ
和「……」
憂「あぁ、お姉ちゃん、和ちゃんはさっきまで眼鏡外してて」
憂「ついさっきまで、他の物と見間違えてたみたいなの」
唯「えっ、そうなのー?」
唯「和ちゃん、一体何と見間違えてたの?」
和「……」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:38:50.37 ID:Od6h0Rx/0
和「違うわよっ」
和「この動物の事ぐらい、私はわかってたわよっ!」
憂「えっ、でもさっき、私に『これカンガルーなの?』って聞いたよね?」
和「そっ、それはね」
和「これはカンガルーじゃないもん…」
唯「ええーっ、でもこれ、絶対にカンガルーだよーっ」
和「ケンゲルー…」
唯憂「えっ???」
和「ケンゲルーよケンゲルーっ!」
和「正しい発音はカンガルーじゃなくてケンゲルーなんだからっ!」
憂「ああっ、和ちゃん発音の事言ってたんだー」
和「そうよ、ちなみにハンバーガーじゃなくて、ハンヴァーグヮーなんだからっ!」
唯「和ちゃんスゴーイ!」
和「まっ、まあ当たり前よっ」
和「唯、あんたも受験生なんだから、この位わかってなきゃダメよっ!」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:49:29.52 ID:Od6h0Rx/0
唯「うえーん、怒られちゃったー」
憂「お姉ちゃーん」ヨシヨシ
和「さあっ、二人ともこんな有袋類ほっといて行くわよ」
唯「でもー、もっとケンゲルーさん見てたいよーっ」
和「バカね、こういう動物は意外と危険なんだから」
和(この痛み暫く残るわね…)
和「それに、きっともう捜索されてるわ、私達じゃどっちにしろ捕まえられないわ」
唯「そんなー」
和「ほらっ、今日はあんた達にハンバーガーでも奢ってあげるから!」
唯「えーっ!やったーっ!!!」
憂「そんな、お姉ちゃん、甘えちゃったら悪いよー」
和「きょっ、今日はいいのよっ」
和「悪いのは私だし…」
憂「???」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:57:05.51 ID:Od6h0Rx/0
唯「でも和ちゃん、ハンバーガーじゃなくてハンヴァーグヮーじゃないの?」
和「えっ、わ、私さっきそう言ったわよ?」
唯「うそだー、和ちゃん、ハンバーガーって言ったもん!」
和「言ってないわよ、唯のヒアリングに問題があるんじゃない?」
唯「むぐぐっ、そうなのかなー?」
和(私ったら、意地張ってばっかり…)
和(ごめんね唯、やっぱり素直になれないわ)
和(だけどね唯、私…)
和(私、本当はね…)
愛しているとつたえて欲しい 第一章 第六階層『三本足と袋』 終わり
次回二章 第十八階層『戻れない二人』 へ続く
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 22:15:29.52 ID:Od6h0Rx/0
澪「おーい、りつーっ」
律「みおーっ!」
澪「大丈夫なのか?」
律「ああ、怪我なんかは無かったみたいだ」
澪「出れそうか?」
律「ああ、ちょっとやってみる…」
澪「律…」ハラハラ
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 22:18:05.88 ID:Od6h0Rx/0
律「ああ、こりゃヤバイな」
澪「!!!?」
律「出れないかも?」
澪「そんなっ、もっとがんばれよっ!」
律「うん…」
律「わかった、もう少しやってみるよ」
澪「がんばれ律っ!」
澪「絶対に出られるよっ!!!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 22:22:32.62 ID:Od6h0Rx/0
律「あーっ、もうっ!」
澪「律?」
律「ダメだよ澪」
律「多分…もう無理」
澪「!!!?」
澪「な、に、いってんだよぉー!!!」
澪「出てきてくれよー」
澪「私を、私を一人にしないでくれよっ!!!」
律「ごめん…」
澪「そんな…なんで…」
澪「なんで謝るんだよーっ!!!」
律「……」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 22:28:59.42 ID:Od6h0Rx/0
愛しているとつたえて欲しい 第二章 第十八階層『戻れない二人』
律「ごめん」
澪「だから…、謝るなよ…」
澪「そんな言葉、いらないよ!」
澪「律、出てきてくれよーっ」
律「……」
律「わかってくれ澪、仕方が無いんだ」
澪「そんなことあるわけ無いっ、なんとかしないとっ!!!」
律「無理なコトだって、あるんだよ…」
澪「嘘だろ…」
澪「そんな、なんでこんな事に…」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 22:35:13.45 ID:Od6h0Rx/0
律「ううっ!!!」ズキッ
澪「律っ!?」
澪「お前、痛むのか?」
律「まあ、ちょっとね」
澪「やっぱり怪我してるんじゃないか!?」
律「いやぁ、違うよ、本当に怪我は…」
律「グウッ!」
澪「律っ、りつーっ!!!」
澪「やっぱり、そんなっ、わたしっ、どうしたらぁーっ!!!」
律「落ち着け澪、お前は早くそこから去るんだっ」
澪「!!!?」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 22:42:38.52 ID:Od6h0Rx/0
律「そんなとこにずっといたら、お前まで危ないっ!」
律「早くどこかへ行くんだっ!!!」
澪「で、でもっ、そんなこと言っても」
律「はやくっ、私のことはもういいから、自分のことだけ考えるんだっ!!!」
澪「ううっ、律…」
律「さあっ、行くんだ澪っ!!!」
澪「……」
澪「私は残るよ…」
澪「ここに居る、律が出てくるまでっ!」
律「バカヤロウっ!!!」
律「私は出られないって言ってるだろっ!?」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 22:55:18.04 ID:Od6h0Rx/0
澪「じゃあ何処へ行けって言うんだよ…」
澪「私に、律の傍以外に、何処へ行けって言うんだよっ!?」
律「澪…」
澪「律が出てくればいいんだ、それまで私はここを一歩も動かないっ!!!」
律「くそっ…」
律「澪は、本当にわからずやだよ」
澪「……」
澪「分からず屋でいいもん」
律(このままでは澪の身も危ないっ!)
律(なんとかここから出なけりゃな…)
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:01:16.31 ID:Od6h0Rx/0
律「おい澪っ!」
澪「どうしたっ?」
律「私は、最後の賭けに出ようかと思う」
澪「き、危険じゃないのか!?」
律「……」
律「危険だよ」
澪「!!!?」
律「でも、このままじゃ澪がまで危ない」
律「二人が助かるためにはこれしかないんだっ」
澪「律…っ」
律「行くぞっ、いちかばちかだっ!!!」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:08:12.33 ID:Od6h0Rx/0
律「ぐわあああぁぁああああっ!!!」
澪「りつーっ!!!?」
律(くそっ、流石に痛みやがるっ!!!)
律(だがこんな事じゃへこたれないぜっ!)
律「うがぁぁぁああぁああぁあ!!!!」
澪「律っ、りつーっ!?」
澪(ああっ、神様お願いっ、律を守ってっ!)
律「うっわぁぁあっぁぁぁぁあぁあああ!!!」
律(今だっ!)
律「いっけーええぇぇえええぇええええっ!!!!!!!」
澪「!!!?」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:15:37.30 ID:Od6h0Rx/0
シーン
澪「えっ、律…?」
澪「りつーっ、無事かーっ!?」
律「うっ、ああっ、澪」
澪「どうだ律、出れそうか?」
律「わりいな澪」
律「しくじっちまった…」
澪「!!!?」
澪「そっ、そんなぁ!?」
律「私はもうダメだ…」
澪「がっ、がんばるんだ律っ!!!」
律「へへっ」
律「さっきから出血がとまらねえんだ」
澪「!!!?」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:24:05.09 ID:Od6h0Rx/0
澪「そんなぁっ、律ーっ!!!?」
律「ごめんな、こうなったら流石に出られねえよ」
律「だから、澪っ、お前は早く何処かへっ…」
澪「なんでっ、なんでこうなるんだよぉーっ」
澪「律ーっ!!!」ポロポロ
律「泣くな澪っ、今はお前が助かる事だけを考えろっ!」
律「それが私の願いなんだ」
澪「で、でも…」
律「もう、私は…、はや、く…」
澪「律っ、苦しいのか?」
律「はや…くっ、い…け…」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:31:48.99 ID:Od6h0Rx/0
澪「あっ、うわっ!!?」
律(えっ、澪っ!!!?)
澪「こっちもっ、やばいよっ!!!」
律「!!!?」
律「もう、い…けっ」
澪「私、律の所へ行くっ!!!」
律「!!!?」
律「なに、いってやが…る」
澪「どうせ私も助からないなら、律と一緒がいいよっ!!!」
律(澪の奴、自暴自棄になってやがるっ!?)
律(でも、澪はまだ助かるかもしれないんだっ」
律(絶対にここに来させるわけには行かないっ!!!)
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:38:03.65 ID:Od6h0Rx/0
律「お前は外へ出るんだっ、まだ助かるっ希望を捨てるなっ!!!」
澪「そんなの嫌だよっ、一人ぼっちで、ダメになるなら」
澪「私、律と二人でいたいよっ」
律「バカだよお前、本当にバカ」
澪「バカでいいもん」
律「絶対に来させないぞっ!」
澪「そっちに行くよ、こうやって、登ってから降りれば…」ジヨジヨ
律「バカっ!!!やめろっ!!!」
律「来るな澪っ!外へ出るんだーっ!!!」
ドサッ!
律「!!!?」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:44:34.92 ID:Od6h0Rx/0
澪「えへへ、来ちゃった」
律「来ちゃったじゃないだろっ」
律「どうすんだよ一体…」
澪「ほら、こうやって、ちょっと詰めて」
律「えっ、あっ、そんな、何やってるんだ?」
律「こんなに密着してっ!」
澪「仕方ないだろっ」
律「恥かしいよ…」
澪「私だって…」
律「本当にお前は…」
澪「いいよ、それで」
律「まだ何も言ってないぞ…」
澪「私はなんだっていいよ、どんな事言われても、どんな状況だったとしても」
澪「律と一緒なら…別にいいよ」
律「澪…」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:54:07.68 ID:Od6h0Rx/0
澪「ああっ、そろそろだよ」
律「そうか」
律「まあ、仕方ないけど」
律「まさかこんな事になるとはな…」
律「まさか澪と一緒に、一つの便器に跨るなんてなぁ」
澪「律が怪我(お尻の怪我、つまり切れ○)するのがいけないんだぞっ」
律「そんなの仕方ないだろ?」
律「お前が早く、他のトイレに行けば良かったんだよ」
澪「だってここら辺、他にトイレがある場所なんてわかんないし」
澪「間に合わなくなって、知らない人の前で恥をかくより」
澪「お前一人の前でした方がいいだろ?」
律「だからってお前なー」
律「こりゃ、末代まで隠しておかなきゃお互い一生の恥だぞっ?」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/28(土) 00:00:06.25 ID:D4Zxt9/s0 [1/4]
シーッ
律(澪が私と密着した状態でおしっこしてる)
律(どんだけシュールな光景だよ…)
澪「ふーっ、スッキリした」
律「拭いたら早く出てけよなっ」
澪「わかってるって」フキフキ
ドンドンドンッ!
律澪「!!!?」
唯「りっちゃーん、まだぁー?」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/28(土) 00:07:59.05 ID:D4Zxt9/s0 [2/4]
律「わっ、唯!?」
澪「ちょ、ちょっとまって!」
唯「!?」
唯「えっ、何で澪ちゃんの声までするの?」
律「わーっ、馬鹿澪っ!!!」
澪「そんなの仕方ないだろっ!?」
唯「えーっ、なんで?なんで二人でおトイレに入ってるの?」
律「そっ、それはぁーっ」アセアセ
唯「ムギちゃーん、あずにゃーん、りっちゃんね、澪ちゃんと一緒におトイレしてて」
唯「まだ開いてなかったよぉー」
律澪「!!!?」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/28(土) 00:22:33.12 ID:D4Zxt9/s0 [3/4]
紬「ちょっと、それって、やっぱりあれよねっ!?」キラキラ
梓「うわっ、先輩たち、超えてはならぬ一線を越えてたんですね」
梓「悪いですけどドン引きです」
唯「ちょっと、りっちゃん澪ちゃん、何してるかわからないけど」
唯「早くしてよーっ!」
律澪「……」
律「おい澪、お前早く出ろよ」
澪「嫌だよっ、こんな状況で、恥かしくって出れるわけ無いよ」ヒィッ
紬「そっとして置きましょうよ、きっと二人はこれからもっと燃え上がるのよっ」
梓「女同士で、しかもこんなお店のトイレでっ」
梓「先輩たちはいやらしすぎますっ!!!」
唯「はやくー、漏れちゃうよーっ!」
律「……」
律「どうしてこうなった」
愛しているとつたえて欲しい 二章 第十八階層『戻れない二人』 終わり
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/28(土) 00:25:08.82 ID:D4Zxt9/s0 [4/4]
読んで下さった方やレスをくださった方
どうもありがとうございました!
それではお休みなさい
和「ちょっと唯、どうしたの?」
和「もしかして…」
和「軽音部のみんなと何かあった?」
和「」
和「……」
和「わかった、何も聞かないわ」
和「だけど、私達幼馴染でしょ?」
和「辛い事があったら何時でも私に相談していいのよ」
和「」
和「まあいいわ」
和「せっかくだし一緒に帰りましょ!」
和「」テクテク
和(あれ?)
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 18:58:09.86 ID:Od6h0Rx/0
和「唯、なんで突っ立ったままなの?」
和「帰りたくないの?」
和「」
和「憂ちゃん…」
和「家で待ってるんじゃないの?」
和「」
和「唯…」
和(こんな唯はじめて見るわ)
和(これはきっと只事じゃない…っ!!!)
和「ちょっと唯、私と一緒に帰りましょう」グイッ
ボカッ!!!
和「きゃぁっ!!!」
和「え?ちょっと、唯っ」
和「なんで殴るの…!!!?」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 19:07:23.65 ID:Od6h0Rx/0
愛しているとつたえて欲しい 第一章 第六階層『三本足と袋』
和(唯が暴力を振るうなんてはじめてだわ)
和(あの優しくて陽気な唯が)
和(どれだけ追い詰められれば、こんな風になるって言うの!?)
和「唯…」
和「私は怒らないわよ」
和「唯に殴られたってかまわない」
和「それで唯の気が落ち着くなら」
和「私、どんなに殴られたってかまわない…」
和「」
和「唯…」
和「私、あなたのコトが心配なの」
和「私が絶対に唯の力になってあげるっ」
和「私が唯を守ってあげるわっ!!!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 19:15:10.02 ID:Od6h0Rx/0
ボコッ ドカッ!!!
和「きゃぁっ!!!」
和「いたた…」
和「」
和「痛いけど…」
和「うれしいよ」
和「唯がこんなにも感情をぶつけて来てくれてるんだもんね」
和「殴りたかったらもっと殴っていいのよ」
和「唯の全部を、私が受け止めてあげる」
和「」
和(だからお願い、唯、心を開いてっ!)
ドゴォッ!!!
和「きゅあっ!!!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 19:21:27.88 ID:Od6h0Rx/0
和(殴っていいのよって言ったら)
和(まさか蹴ってくるなんて…)
和(予想外の攻撃に変な声出しちゃったわ)
和「ゆ…い…」
和「」
和(胸の辺りを蹴られたから声が出ない)
和(と言うより立ち上がれない)
和(でも、ここで私が立ち上がらなければどうするの!?)
和(唯のこの暴力性は憂ちゃんに及ぶかもしれない…っ!!!)
和(そしてさらに最悪の場合…)
和(自分自身に…)
和(自傷行為、いえ、もっと大変な事)
和(もしかしたら)
和(自…殺…っ!!!?)
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 19:30:59.25 ID:Od6h0Rx/0
和(私は立たなくちゃ!)
和(私が唯を助けなくちゃ!)
和(唯、待ってて、今行くから)
和(暗闇の中を彷徨う貴方の心)
和(私が導いてあげるわ…)
和(あなたの為ならこんな体、どうなったっていいっ!!!)
和「くっ…」ヨロッ
和「はあっ、はあっ」ヨタヨタ
和「唯…」
和「今行くわ…、私はどんな事があっても唯を見捨てない」
和「たとえ唯が嫌がったとしても、私はしつこいわよ」
和「唯…」
和「私、あなたのコトが…」
バギッ ドカッ ドガァッ!!!!
和「グファッ!!!」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 19:36:39.08 ID:Od6h0Rx/0
和「はあっ、はあっ」
和「ごほっ」
和「はっ、はあっ」ヨロッ
和「唯、何で?なんで分かってくれないの?」
和「」
和「唯、私を試してるの?」
和「……」
和「なんで私を一方的に…」
和(一方的…って!?)
和「!!!?」
和「えっ、まさか…」
和「そうっ、そういう事なのねっ!?」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 19:49:28.46 ID:Od6h0Rx/0
和「唯…」
和「気付いてあげられなくてごめんなさい」
和「私って本当にバカ」
和「唯は…」
和「唯は私と本気で、喧嘩がしたかったのね」
和「私達、考えてみたら喧嘩らしい喧嘩ってしたこと無かったよね」
和「今回みたいに、いつも私が一歩引いてた」
和「でもそれって…」
和「唯をバカにした行為だよね」
和「唯が真剣なら、私も真剣にならなくちゃ…」
和「いい子の振りして、大人の振りして」
和「私、逃げてたんだわ」
和「ゴメンなさい…唯」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 19:57:36.58 ID:Od6h0Rx/0
和「でもそれは誤解よ…」
和「私、怖かった」
和「私にとって唯は特別なのよ」
和「普段はそんな事表に出さないようにしてるけど」
和「私は唯が大切なの…」
和「だから、唯と喧嘩するなんて私、とても耐えられなくて…」
和「」
和「でも、今度こそ逃げないわ」
和「私だって殴り返してあげるんだからっ!」
和「あんたなんかに負けないわよっ!!!」
和「それっ!!!」
和(これでいいのよね、唯?)
バキッ ドカッ ボコボコ ドシャッ!!!
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 20:06:05.05 ID:Od6h0Rx/0
和「ブファッ!!!」
和「ちょっとっ、痛いっ、待ってっ!」
ドガッ ドゴォッ
和「グフゥ!!!」
和「タイム、よして、もうダメッ」
ボギッ ドガァッ!!!
和「ガハァッ!!!」
和「ホンとに、もう、死んじゃう、降参!」
ドガァッ ボコボコボコボコッ グシャァッ!!!
和「ぎゃあーーーーっ!!!」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 20:10:40.60 ID:Od6h0Rx/0
和「ううっ…」ボロボロ
和「もう…ダメ…」
和「もう立てないわ…」
和「唯、気が済んだかしら?」
和「」
和「唯…」
和「そうね、そうだよね」
和「気が済む分けないよね…」
和「私、本当は分かってたんだ」
和「何で唯が私に暴力を振るうか…」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 20:18:52.12 ID:Od6h0Rx/0
和「私に怒ってるんだよね?」
和「唯は…」
和「唯は、私が嫌いなんだよね?」
和「」
和「分かってたわ、そんなこと」
和「私達、仲がいい様で、親友な様で」
和「本当は違ってた…」
和「私はいつも唯をどこかで見下してた」
和「勉強も、運動も、私の方が上」
和「唯は私が面倒見なくちゃならない子」
和「そんな気持ちがいつも何処かにあったわ」
和「」
和「唯は…」
和「それが分かっていながら、私と付き合ってくれててんだよね?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 20:30:16.42 ID:Od6h0Rx/0
和「これは当然の報いだわ…」
和「私はあなたを、十年以上バカにし続けてきたの」
和「謝って済む問題じゃないわ…」
和「私、それが分かっていながら」
和「今回も、私が唯を助けてあげる、なんて」
和「バカな事考えてた…」
和「唯をここまで追い詰めていたのは、私だって言うのにね…」
和「」
和「唯っ…」グスグス
和「ゆいーっ」ポロポロ
和「ごめんなさい、唯、私は…」
和「本当に酷い人間っ!」
和「ううっ…」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 20:40:28.96 ID:Od6h0Rx/0
和「けどっ、だけどね唯っ!」
和「私、あなたが羨ましかったのっ」
和「お勉強や運動が苦手でも…」
和「唯はみんなから愛されてたっ!」
和「それはすごい事よっ」
和「だって…」
和「だって私なんか」
和「お勉強が出来て、しっかりしてなくちゃ」
和「なんの価値もないわ」
和「きっと誰も私を相手にしてくれない…」
和「だから、必死に気を張って頑張ってきたの」
和「私…」
和「本当は、唯のことが、羨ましかった」
和「だから、心のどこかで妬んでたのね…」
和「でも…」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 20:52:54.85 ID:Od6h0Rx/0
和「唯…」
和「信じてっ」
和「私は、やっぱり」
和「あなたの事が好きなの」
和「唯のこと、親友だと思ってるっ!」
和「唯を見下していたのは、そうしないと、私が保てないから」
和「本当は何も無い私が、あなたみたいに魅力的な子と対等になりたかったから…」
和「私、唯に憧れていたの」
和「いつも打算的なことしか頭にない自分が嫌いっ」
和「唯のように、無邪気さと魅力を備えて」
和「みんなに愛されながら生きてみたい…」
和「うううっ…」グスグス
和「うわぁーん」ボロボロ
和「唯っ、許してぇーっ!!!」ワーン
和「ううっ、ひっく、ごめん、なさいっ」ボロボロ
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:01:30.30 ID:Od6h0Rx/0
和「わたしっ、唯が好きだよっ」
和「一緒にいたくて、虚勢を張って」
和「でもそれが唯を苦しめてた…」
和「ゴメンなさい」
和「わたし、わたしっ」
和「本当にダメだけど」
和「これだけは本当なのっ!」
和「わたしっ」
和「わたしっ、唯のこと…っ」
和(えっ?)
バキッ ドガッ ドゴッ ガシッ!!!!!!
和「ゴハァーーーーッ!!!!!!!!!!!」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:07:28.53 ID:Od6h0Rx/0
憂「今日は遅くなっちゃったなー」テクテク
憂「早く帰って、お姉ちゃんに晩御飯つくらなきゃ!」
憂「あれ、あそこにいるのは和ちゃん?」
憂「そして、あれはー…」
憂「えっ!?」
憂「そんなっ!!!?」
憂「和ちゃーんっ!」タッタッタ
和「う、憂!?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:14:15.71 ID:Od6h0Rx/0
憂「和ちゃんどうしたのっ!?」
和「見ての通りよ」
和「全部私が悪いんだけどね…」
憂「???」
憂「それよりっ、なぁに、このカンガルー?」
和「えっ?」
憂「動物園から逃げてきたのかなぁ?」
和「か、カンガルーっ!!!?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:20:47.88 ID:Od6h0Rx/0
憂「こういう時、何処に連絡すればいいんだろう?」
憂「警察かな?」
和「えっ、カンガルー?これカンガルーなのっ!?」
憂「そうだよ、これきっとカンガルーだよ」
憂「尻尾を三本目の足の様に上手に使って、立ち上がってるし」
憂「お腹に袋もあるしねっ」
憂「和ちゃん、眼鏡かけてよく見てみてよぉー」
和(あっ、そういえばちょうど眼鏡拭いてるときに、唯と会ったんだった)
和(でも、まさか唯とカンガルーを見間違うなんて…)
和「」カチャ 眼鏡装着!
和(あぁ、やっぱりこれ完全にカンガルーね)
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:29:31.51 ID:Od6h0Rx/0
唯「うーいーっ!和ちゃーんっ!」タッタッ
憂「わぁ、お姉ちゃんだ!」
和「ゆ、唯っ!?」
唯「スゴーイっ、和ちゃん、これカンガルーだよね!?」
唯「どうしてこんなとこにいるのかなぁ?」
唯「スゴイねえ、和ちゃんっ!」キラキラ
和「……」
憂「あぁ、お姉ちゃん、和ちゃんはさっきまで眼鏡外してて」
憂「ついさっきまで、他の物と見間違えてたみたいなの」
唯「えっ、そうなのー?」
唯「和ちゃん、一体何と見間違えてたの?」
和「……」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:38:50.37 ID:Od6h0Rx/0
和「違うわよっ」
和「この動物の事ぐらい、私はわかってたわよっ!」
憂「えっ、でもさっき、私に『これカンガルーなの?』って聞いたよね?」
和「そっ、それはね」
和「これはカンガルーじゃないもん…」
唯「ええーっ、でもこれ、絶対にカンガルーだよーっ」
和「ケンゲルー…」
唯憂「えっ???」
和「ケンゲルーよケンゲルーっ!」
和「正しい発音はカンガルーじゃなくてケンゲルーなんだからっ!」
憂「ああっ、和ちゃん発音の事言ってたんだー」
和「そうよ、ちなみにハンバーガーじゃなくて、ハンヴァーグヮーなんだからっ!」
唯「和ちゃんスゴーイ!」
和「まっ、まあ当たり前よっ」
和「唯、あんたも受験生なんだから、この位わかってなきゃダメよっ!」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:49:29.52 ID:Od6h0Rx/0
唯「うえーん、怒られちゃったー」
憂「お姉ちゃーん」ヨシヨシ
和「さあっ、二人ともこんな有袋類ほっといて行くわよ」
唯「でもー、もっとケンゲルーさん見てたいよーっ」
和「バカね、こういう動物は意外と危険なんだから」
和(この痛み暫く残るわね…)
和「それに、きっともう捜索されてるわ、私達じゃどっちにしろ捕まえられないわ」
唯「そんなー」
和「ほらっ、今日はあんた達にハンバーガーでも奢ってあげるから!」
唯「えーっ!やったーっ!!!」
憂「そんな、お姉ちゃん、甘えちゃったら悪いよー」
和「きょっ、今日はいいのよっ」
和「悪いのは私だし…」
憂「???」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:57:05.51 ID:Od6h0Rx/0
唯「でも和ちゃん、ハンバーガーじゃなくてハンヴァーグヮーじゃないの?」
和「えっ、わ、私さっきそう言ったわよ?」
唯「うそだー、和ちゃん、ハンバーガーって言ったもん!」
和「言ってないわよ、唯のヒアリングに問題があるんじゃない?」
唯「むぐぐっ、そうなのかなー?」
和(私ったら、意地張ってばっかり…)
和(ごめんね唯、やっぱり素直になれないわ)
和(だけどね唯、私…)
和(私、本当はね…)
愛しているとつたえて欲しい 第一章 第六階層『三本足と袋』 終わり
次回二章 第十八階層『戻れない二人』 へ続く
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 22:15:29.52 ID:Od6h0Rx/0
澪「おーい、りつーっ」
律「みおーっ!」
澪「大丈夫なのか?」
律「ああ、怪我なんかは無かったみたいだ」
澪「出れそうか?」
律「ああ、ちょっとやってみる…」
澪「律…」ハラハラ
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 22:18:05.88 ID:Od6h0Rx/0
律「ああ、こりゃヤバイな」
澪「!!!?」
律「出れないかも?」
澪「そんなっ、もっとがんばれよっ!」
律「うん…」
律「わかった、もう少しやってみるよ」
澪「がんばれ律っ!」
澪「絶対に出られるよっ!!!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 22:22:32.62 ID:Od6h0Rx/0
律「あーっ、もうっ!」
澪「律?」
律「ダメだよ澪」
律「多分…もう無理」
澪「!!!?」
澪「な、に、いってんだよぉー!!!」
澪「出てきてくれよー」
澪「私を、私を一人にしないでくれよっ!!!」
律「ごめん…」
澪「そんな…なんで…」
澪「なんで謝るんだよーっ!!!」
律「……」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 22:28:59.42 ID:Od6h0Rx/0
愛しているとつたえて欲しい 第二章 第十八階層『戻れない二人』
律「ごめん」
澪「だから…、謝るなよ…」
澪「そんな言葉、いらないよ!」
澪「律、出てきてくれよーっ」
律「……」
律「わかってくれ澪、仕方が無いんだ」
澪「そんなことあるわけ無いっ、なんとかしないとっ!!!」
律「無理なコトだって、あるんだよ…」
澪「嘘だろ…」
澪「そんな、なんでこんな事に…」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 22:35:13.45 ID:Od6h0Rx/0
律「ううっ!!!」ズキッ
澪「律っ!?」
澪「お前、痛むのか?」
律「まあ、ちょっとね」
澪「やっぱり怪我してるんじゃないか!?」
律「いやぁ、違うよ、本当に怪我は…」
律「グウッ!」
澪「律っ、りつーっ!!!」
澪「やっぱり、そんなっ、わたしっ、どうしたらぁーっ!!!」
律「落ち着け澪、お前は早くそこから去るんだっ」
澪「!!!?」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 22:42:38.52 ID:Od6h0Rx/0
律「そんなとこにずっといたら、お前まで危ないっ!」
律「早くどこかへ行くんだっ!!!」
澪「で、でもっ、そんなこと言っても」
律「はやくっ、私のことはもういいから、自分のことだけ考えるんだっ!!!」
澪「ううっ、律…」
律「さあっ、行くんだ澪っ!!!」
澪「……」
澪「私は残るよ…」
澪「ここに居る、律が出てくるまでっ!」
律「バカヤロウっ!!!」
律「私は出られないって言ってるだろっ!?」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 22:55:18.04 ID:Od6h0Rx/0
澪「じゃあ何処へ行けって言うんだよ…」
澪「私に、律の傍以外に、何処へ行けって言うんだよっ!?」
律「澪…」
澪「律が出てくればいいんだ、それまで私はここを一歩も動かないっ!!!」
律「くそっ…」
律「澪は、本当にわからずやだよ」
澪「……」
澪「分からず屋でいいもん」
律(このままでは澪の身も危ないっ!)
律(なんとかここから出なけりゃな…)
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:01:16.31 ID:Od6h0Rx/0
律「おい澪っ!」
澪「どうしたっ?」
律「私は、最後の賭けに出ようかと思う」
澪「き、危険じゃないのか!?」
律「……」
律「危険だよ」
澪「!!!?」
律「でも、このままじゃ澪がまで危ない」
律「二人が助かるためにはこれしかないんだっ」
澪「律…っ」
律「行くぞっ、いちかばちかだっ!!!」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:08:12.33 ID:Od6h0Rx/0
律「ぐわあああぁぁああああっ!!!」
澪「りつーっ!!!?」
律(くそっ、流石に痛みやがるっ!!!)
律(だがこんな事じゃへこたれないぜっ!)
律「うがぁぁぁああぁああぁあ!!!!」
澪「律っ、りつーっ!?」
澪(ああっ、神様お願いっ、律を守ってっ!)
律「うっわぁぁあっぁぁぁぁあぁあああ!!!」
律(今だっ!)
律「いっけーええぇぇえええぇええええっ!!!!!!!」
澪「!!!?」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:15:37.30 ID:Od6h0Rx/0
シーン
澪「えっ、律…?」
澪「りつーっ、無事かーっ!?」
律「うっ、ああっ、澪」
澪「どうだ律、出れそうか?」
律「わりいな澪」
律「しくじっちまった…」
澪「!!!?」
澪「そっ、そんなぁ!?」
律「私はもうダメだ…」
澪「がっ、がんばるんだ律っ!!!」
律「へへっ」
律「さっきから出血がとまらねえんだ」
澪「!!!?」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:24:05.09 ID:Od6h0Rx/0
澪「そんなぁっ、律ーっ!!!?」
律「ごめんな、こうなったら流石に出られねえよ」
律「だから、澪っ、お前は早く何処かへっ…」
澪「なんでっ、なんでこうなるんだよぉーっ」
澪「律ーっ!!!」ポロポロ
律「泣くな澪っ、今はお前が助かる事だけを考えろっ!」
律「それが私の願いなんだ」
澪「で、でも…」
律「もう、私は…、はや、く…」
澪「律っ、苦しいのか?」
律「はや…くっ、い…け…」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:31:48.99 ID:Od6h0Rx/0
澪「あっ、うわっ!!?」
律(えっ、澪っ!!!?)
澪「こっちもっ、やばいよっ!!!」
律「!!!?」
律「もう、い…けっ」
澪「私、律の所へ行くっ!!!」
律「!!!?」
律「なに、いってやが…る」
澪「どうせ私も助からないなら、律と一緒がいいよっ!!!」
律(澪の奴、自暴自棄になってやがるっ!?)
律(でも、澪はまだ助かるかもしれないんだっ」
律(絶対にここに来させるわけには行かないっ!!!)
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:38:03.65 ID:Od6h0Rx/0
律「お前は外へ出るんだっ、まだ助かるっ希望を捨てるなっ!!!」
澪「そんなの嫌だよっ、一人ぼっちで、ダメになるなら」
澪「私、律と二人でいたいよっ」
律「バカだよお前、本当にバカ」
澪「バカでいいもん」
律「絶対に来させないぞっ!」
澪「そっちに行くよ、こうやって、登ってから降りれば…」ジヨジヨ
律「バカっ!!!やめろっ!!!」
律「来るな澪っ!外へ出るんだーっ!!!」
ドサッ!
律「!!!?」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:44:34.92 ID:Od6h0Rx/0
澪「えへへ、来ちゃった」
律「来ちゃったじゃないだろっ」
律「どうすんだよ一体…」
澪「ほら、こうやって、ちょっと詰めて」
律「えっ、あっ、そんな、何やってるんだ?」
律「こんなに密着してっ!」
澪「仕方ないだろっ」
律「恥かしいよ…」
澪「私だって…」
律「本当にお前は…」
澪「いいよ、それで」
律「まだ何も言ってないぞ…」
澪「私はなんだっていいよ、どんな事言われても、どんな状況だったとしても」
澪「律と一緒なら…別にいいよ」
律「澪…」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 23:54:07.68 ID:Od6h0Rx/0
澪「ああっ、そろそろだよ」
律「そうか」
律「まあ、仕方ないけど」
律「まさかこんな事になるとはな…」
律「まさか澪と一緒に、一つの便器に跨るなんてなぁ」
澪「律が怪我(お尻の怪我、つまり切れ○)するのがいけないんだぞっ」
律「そんなの仕方ないだろ?」
律「お前が早く、他のトイレに行けば良かったんだよ」
澪「だってここら辺、他にトイレがある場所なんてわかんないし」
澪「間に合わなくなって、知らない人の前で恥をかくより」
澪「お前一人の前でした方がいいだろ?」
律「だからってお前なー」
律「こりゃ、末代まで隠しておかなきゃお互い一生の恥だぞっ?」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/28(土) 00:00:06.25 ID:D4Zxt9/s0 [1/4]
シーッ
律(澪が私と密着した状態でおしっこしてる)
律(どんだけシュールな光景だよ…)
澪「ふーっ、スッキリした」
律「拭いたら早く出てけよなっ」
澪「わかってるって」フキフキ
ドンドンドンッ!
律澪「!!!?」
唯「りっちゃーん、まだぁー?」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/28(土) 00:07:59.05 ID:D4Zxt9/s0 [2/4]
律「わっ、唯!?」
澪「ちょ、ちょっとまって!」
唯「!?」
唯「えっ、何で澪ちゃんの声までするの?」
律「わーっ、馬鹿澪っ!!!」
澪「そんなの仕方ないだろっ!?」
唯「えーっ、なんで?なんで二人でおトイレに入ってるの?」
律「そっ、それはぁーっ」アセアセ
唯「ムギちゃーん、あずにゃーん、りっちゃんね、澪ちゃんと一緒におトイレしてて」
唯「まだ開いてなかったよぉー」
律澪「!!!?」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/28(土) 00:22:33.12 ID:D4Zxt9/s0 [3/4]
紬「ちょっと、それって、やっぱりあれよねっ!?」キラキラ
梓「うわっ、先輩たち、超えてはならぬ一線を越えてたんですね」
梓「悪いですけどドン引きです」
唯「ちょっと、りっちゃん澪ちゃん、何してるかわからないけど」
唯「早くしてよーっ!」
律澪「……」
律「おい澪、お前早く出ろよ」
澪「嫌だよっ、こんな状況で、恥かしくって出れるわけ無いよ」ヒィッ
紬「そっとして置きましょうよ、きっと二人はこれからもっと燃え上がるのよっ」
梓「女同士で、しかもこんなお店のトイレでっ」
梓「先輩たちはいやらしすぎますっ!!!」
唯「はやくー、漏れちゃうよーっ!」
律「……」
律「どうしてこうなった」
愛しているとつたえて欲しい 二章 第十八階層『戻れない二人』 終わり
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/28(土) 00:25:08.82 ID:D4Zxt9/s0 [4/4]
読んで下さった方やレスをくださった方
どうもありがとうございました!
それではお休みなさい
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