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唯「こんなの拾ったんだけど・・・」


律「いんぐりっしゅ」終了後に投下されたものです。


813 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 00:11:21.36 ID:m1QCvnH20

音楽室


唯「やっぱりムギちゃんの入れるお茶は最高だね!」

ムギ「やだわ、そんな///」

澪「唯にはムギが入れたお茶とそうじゃないお茶がわかるのか?」

唯「もちろんだよ!私を誰だと思ってるの!」フンスッ

梓「いや、唯先輩だと思ってますけど・・・」

律「っていうか、唯」

唯「うん?何?」

律「お前、あんまりいい加減なこと言うなよー?」

唯「えー?いい加減じゃないもん!」

澪「今日はムギに教わって私が入れたんだけど・・・」


唯「」

814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 00:15:30.39 ID:m1QCvnH20

唯「そ、そんな・・・」オヨヨ・・・

律「やっぱ唯は唯だなー?」

唯「ち、違うの。ムギちゃんに教わったからムギちゃんの風味を感じたの」

梓「亜鉛を摂取すると味覚障害が治るらしいですよ?」

唯「ひどっ!」

澪「まぁまぁ、私は嬉しいぞ?ムギと同じくらい美味しいお茶淹れられたってことだろ?」

唯「そうとも言うね!」

紬「私も教えた身として嬉しいわ」ウフフ

律「唯は現金だなー?」ニヤニヤ

唯「あ、そうだ!それで思い出した」

律「なんだよ」

唯「こんなの拾ったんだけど・・・」

815 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 00:18:58.42 ID:m1QCvnH20

梓「こ、これは・・・1万円!?」

唯「そうそう、すごくない?」

律「凄いなんてもんじゃないぞ!普通お札を拾うか!?」

唯「えへへー」エッヘン!

紬「金額は大したことなくてもお金を拾うと妙に嬉しい気持ちになるわよねー」ウンウン

澪「いや、大したことあるから!」

律「で」

梓澪紬唯「?」

律「これ、どうするんだ?」

唯「どうするって・・・」

澪「えーと、どこで拾ったんだ?」

唯「えーと、私の家の前に公園があるでしょ?そこの近くかな」

816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 00:22:35.52 ID:m1QCvnH20

澪「よし、じゃあそこからの最寄の交番に」

律「待ったぁぁぁ!!!」

梓「!?」ビクゥッ

律「よく考えろ、澪」

澪「なんだよ」

律「届けるつもりならとっくにそうしてる。だけど、唯の手元には今だ1万円札がある・・・」

紬「・・・!」

律「これがどういうことだか・・・わかるな?」

澪「すまん、さっぱりだ」

819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 00:25:57.30 ID:m1QCvnH20

律「だからー、唯には交番に届ける気なんてないっての!」

唯「りっちゃん!!」

律「な、なんだよ?」

唯「その通りだよ!」グッ

律「」

梓「親指を立てないで下さい」

澪「しかもそれ、立てる方向逆だからな」

唯「私ね、昔からよくお金とかお財布とか拾うんだー」ホワホワ

律「あー、っぽいな」

梓「えぇ、っぽいです」

唯「初めは交番に持ってってたよ。でもね」

紬「?」

唯「一度も持ち主が見つかったことがないんだよね」

823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 00:32:38.58 ID:m1QCvnH20

澪「あーっぽいな」

律「うん」

唯「そんなことを何回か繰り返して・・・ある日、憂が言ったんだよ」

梓「憂はなんて?」

唯「私が拾うお金やお財布は神様からの贈り物なんだよって」

律「いや・・・それは・・・(ないだろっ)」

澪「えーと、唯、あのな・・・(でも神様がいないなんて唯みたいな子に言っていいのか?)」

唯「だから、交番に届けなくてもいいんじゃないかなぁ?ってね」

紬「う、うーん・・・」

唯「私もそれで思ったんだ!せっかく神様が私に贈り物をしてくれてたのに、その気持ちを無下にしちゃいけないって!」

律「・・・」

梓「・・・」

唯「あれ?私なんか変なこと言った?」

澪「えーと・・・(どうしよう)」

824 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 00:40:29.35 ID:m1QCvnH20

紬「そうね、唯ちゃんの言うとおりだわ」

律「えぇ!?」

唯「だよね!!」

澪「おい!」

紬「えぇ、当たり前じゃない。プレゼントをあげた人がそれを大切にしなかったり、誰かにあげちゃったら・・・私は悲しいわ」

澪「えっと、あぁ。そういう問題じゃない気もするが・・・とりあえずいいんじゃないか?今回は」

唯「そっかー」

梓「本当は届けないと駄目なんですよ?」

唯「えー?でも神様からの贈り物だよ?みんなはそれでも届けちゃうの?」

律「う、うーん・・・どうかなー?届けるような・・・届けないような・・・」

梓「いいえ、律先輩は届けないですよ」

澪「私もそう思う」

梓「まぁ、唯先輩と結果は同じでも、その結論に至るまでの経過は全く違うでしょうけど」

律「こら待て、何が言いたい」

826 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 00:45:25.38 ID:m1QCvnH20

紬「まぁまぁ、とにかく唯ちゃんはこの1万円をどうするの?」

唯「憂に貯金してもらうんだー」

澪「なんだ、ちゃんと管理してるのか」

梓「どっかの誰かさんはゲーセンなんかですぐに消費するでしょうけど」チラッ

律「こっち見ながら言うなぁ!」

唯「ちゃんと神様通帳があるんだー」ホワホワ

澪「へー!ちなみに今どれくらい溜まってるんだ?」

唯「わかんないけど・・・15万くらいかな?」

律(拾いすぎだろぉ!!)

梓「すごいですね・・・」

澪「っていうかそれでギター買えたんじゃ・・・」

唯「自分のために使っちゃ駄目って憂が言ってた!」

律「憂ちゃん・・・いい子なのか黒い子なのかわからないぜ・・・」

827 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 00:48:55.13 ID:m1QCvnH20

唯「あ!そうだ!」

澪「どうしたんだ?」

唯「いいこと考えたよ!」

律「だからどうしたんだ?」

唯「自分のために使っちゃ駄目ってことは・・・みんなのためなら使っていいんだよね?」

紬「ま、まあそういうことになるわね?」

唯「じゃあこの1万円はみんなのために使う!」

律「おー!唯太っ腹ー!」ヤッタゼ!

梓「でも・・・いいんですかね?」

澪「うーん・・・拾った金で何かするのは少し忍びないな・・・」

律「じゃあ私のために使うといいぜ!」

梓「一番駄目です」

828 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 00:53:48.73 ID:m1QCvnH20

唯「神様がくれたんだもん、気兼ねなく使おうよ!」

澪「でもなー、いきなり1万円使っていいって言われても・・・」

紬「いざとなるとどうしたらいいかわからなくなるわね・・・」

唯「遠慮しなくていいんだよ?」

梓「うーん、特に欲しいものもないですし・・・」

律「確かに、すぐには出てこないな」

唯「うーん、わかった!じゃあしばらく私が持ってるよ。使う用事が出来たら言ってね」

梓「はい、わかりました」

澪「別に神様通帳に預けてもいいんだぞ?」

唯「いいえ、私は決めました!このお金はみんなで使うの!」

紬「なんていい子なのかしら・・・」ハァハァ

律「待て、ここはハァハァする場面じゃないぞムギ」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:02:14.49 ID:m1QCvnH20

唯の家


唯「っていうことがあってねー?」モグモグ

憂「へーそうだったんだぁ」

唯「そうそう、みんなはお金拾ったときどうするのかなー」

憂「普通、お金を拾う機会なんてあまりないからねー・・・どうなんだろう」

唯「私が拾いすぎなのかな」

憂「うん、ちょっとね」アハハ

唯「そっかー。憂がお金拾ったらどうする?」モグモグ

憂「私は届けるかな」

唯「なんで!?神様からのプレゼントを手放すなんて・・・!」

憂「みんながみんな、神様からお金をもらえるワケじゃないんだよ?私が拾ったことのあるお金は全部誰かが落としたものなの」

唯「そうなのー?」

憂「うん、だから落とした人が困らないように届けるの」

832 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:08:27.09 ID:m1QCvnH20

唯「あ、あれ?じゃあ私が拾ったお金も誰かが・・・」

憂「だから、お姉ちゃんの拾うお財布やお金は全部神様からの贈り物なんだって」

唯「私だけ?」

憂「そう、お姉ちゃんだけ。よく考えて?私がお金を交番に届けたことあるって、お姉ちゃんは知ってる?」

唯「ううん、しらない」

憂「それがなんでかわかる?」

唯「うーん・・・憂が言ってくれないからかな?」

憂「それもあるけど、落とし主さんが見つかってるからだよ」

唯「そうなの?」

憂「うん、私がお財布を持っていったとき、落とし主さんは既に交番にいたの」

唯「そうなんだぁ。えーと、それで?」

憂「そのまま手渡してお終い」

唯「へー」

憂「わかったでしょ?何度も交番に届けてるのに落とし主さんが一度も見つからないなんて考えにくいんだって」

833 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:10:59.36 ID:m1QCvnH20

唯「じゃあ、やっぱり神様のお恵みなんだね!」

憂「違うよーお姉ちゃんがいい子だからそのご褒美なの!」

唯「えへへー、そっかぁ///」

憂「うん。だから・・・」

唯「うん?」

憂「他の人はちゃんと交番に届けないと駄目なんだよ?」

唯「うん、あずにゃんも言ってたよー」

憂「そっか。とにかく、お姉ちゃんは特別なんだからね?」

唯「やったね!」ブイッ

憂「で、その1万円、まだ持ってるの?」

836 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:15:08.22 ID:m1QCvnH20

唯「へ?うん、持ってるよ!」

憂「それは神様通帳に預けないで、軽音部のみなさんのために使うんでしょ?」

唯「うん!自分のためじゃないなら使ってもいいよね?」

憂「うん、きっと神様も喜んでくれるよ!」

唯「へへー///」

憂「でも使い道は決まってないんでしょ?」

唯「そうなんだよ。とりあえず私が預かっておくことになったんだけど・・・」

憂「私がみんなのための使い道考えてあげる!」

唯「本当に!?ありがとう!憂大好きだよー」ギュー

憂「もう、お姉ちゃんったら///」エヘヘ

唯「うーいー」スリスリ

憂「くすぐったいよ///・・・あ、そういえば」

唯「なに?」

838 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:19:40.53 ID:m1QCvnH20

憂「明日は学校お休みだけど・・・お姉ちゃんは部活あるんだっけ?」

唯「うん!明日もみんなと練習だよ!」フンスッ

憂「そっか!頑張ってね?」

唯「うん!頑張ってお茶して、ちょっとだけギー太弾いてくる!」

憂「逆にして。お茶してもいいからせめて比率を逆にして」

唯「えへへーそれじゃ私お風呂入って来る!」トテトテ

憂「うん、行ってらっしゃい」ヒラヒラ

唯「アイス用意しておいてね♪」バタンッ

憂「もーお姉ちゃんってばぁ」クスクス

・・・

憂「・・・明日部活あるんだ、丁度よかったや」ボソッ



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

839 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:22:09.48 ID:m1QCvnH20

通学路!


唯「今日は早く着いちゃいそうだね?」

憂「うん、なんてったって早くに来たからね!」

唯「えーとなんで憂もいるの?いや、全然いいんだけどね?」

憂「えへへー。それはね、1万円の使い道をお姉ちゃんに教えてあげるためだよ!」

唯「どういうこと?」

憂「うーんとね・・・」

840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:25:02.26 ID:m1QCvnH20

唯「なになに?」

憂「昨日拾った1万円、持ってきた?」

唯「うん、ほら!」ピラッ

憂「ちょっとそれ貸してもらえる?」

唯「?うん、いいよ」ハイッ

憂「ありがとっ」

唯「それをどうするの?」

憂「これをね・・・えっと、お姉ちゃんは建物の陰に隠れてて?」

唯「?わかった!」ササッ


タッタッタッ・・・


唯「あー!!憂がお金持って逃げたぁぁ!!」

843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:30:09.25 ID:m1QCvnH20

憂「なんて人聞きの悪い!!」

唯「あれ?違うの?」

憂「違うよ、これをここにって、嘘!?来るの早っ!」

唯「何が!?」

憂「説明はあと!・・・えい!」ヒラヒラ・・・

唯「なんでお金投げたの!?」

憂「いいから!お姉ちゃん、ちゃんと隠れて!」

唯「ほえ?」

憂「早くっ!見つかっちゃう!」ガシッササッ

唯「えー?なになにー?」ワッタッタッ

憂「ほら、見てて」

唯「んー?」

845 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:33:39.83 ID:m1QCvnH20

憂「なんとか隠れるの間に合ったね・・・」

唯「えーと、憂?」

憂「うん?」

唯「道端に1万円投げてどうするの?それにあれは神様からのプレゼントなんだよ?大切にしないと駄目だよ?」ムー

憂「大丈夫だよ、捨てたわけじゃないから」

唯「えーでもー」

憂「大丈夫。一時的に落としただけ」

唯「えーと?」

憂「ほら、来たよ!」

唯「え!?何が!?」

憂「お姉ちゃん静かにっ。私達は隠れてるんだよ?」ボソッ

唯「うーごめん」ボソボソ

憂「見てて」

唯「あれは・・・りっちゃんだ」

846 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:38:16.45 ID:m1QCvnH20

憂「お姉ちゃん昨日言ってたでしょ?みんなはお金を拾ったらどうするのかなーって」

唯「うん」

憂「だから・・・これでハッキリするよ」

唯「なるほど!」ワクワク

憂「これなら何回でも1万円使えるでしょ?」

唯「確かに!憂ってばあったまいー!」

憂「お姉ちゃん、静かに」シー

唯「ほーい」ボソボソ

847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:39:20.13 ID:m1QCvnH20

憂「まずは落ちてるお金に気付くかだけど・・・」

律「ん?」

唯「気付いたっぽい・・・!」

律「・・・」キョロキョロ

憂「あたりを見渡してるね・・・」

律「えーと・・・こんなの有りか?」

唯「なんか疑ってるよ・・・?」

憂「まぁそりゃ1万円落ちてるなんて普通は有り得ないもん」

律「・・・うーん」

唯「なんか腕組んで考えてるね?」

憂「うん、ここからが見所だよ・・・!!」

850 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:42:52.25 ID:m1QCvnH20

律「・・・」スッ

唯「拾った・・・!」

律「しょうがねーな」ハァ

唯「よくわからないけどりっちゃん隊員は文句を言ったようです!」

律「・・・」ゴソゴソ

憂「何してるんだろう・・・」

律「・・・」パカッ

唯「・・・ケータイ!?」

律「・・・」ピッピッピッ


ブブブブブブ・・・


唯「私のケータイが鳴ってるよ・・・!?」

憂「ふぅ、サイレントモードでよかった。お姉ちゃん、出て。ここにいるのがバレないように小声でね?」

唯「了解っ」ピッ

851 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:44:53.52 ID:m1QCvnH20

唯「もしもーし?」ボソボソ

律「あれ?唯、今どこにいるんだ?」

唯「ほえっ!?」ビクゥッ

律「なんか声、小さくないか?電話したらまずかったか?」

唯「うううううん!?」

律「いや、どっちだよ」

唯「大丈夫だよ!・・・どうしたの?」

律「あー悪ぃ、ちょっと遅れる」

唯「ほえ?なんで?」

律「うーん、ちょっと寝坊しちまった」

唯「そっかー」

律「あと、全然関係ない話していいか?」

唯「うん、どうしたの?」

律「学校の最寄の交番ってどこだっけ?」

854 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:48:42.57 ID:m1QCvnH20

唯「・・・!」パァァァ!

憂「これは、意外・・・!」

律「ん?おい?聞いてるかー?」

憂「律さん、交番に届けるつもりなんだよね?」

唯「・・・!」コクコク!

律「おーい?」

憂「お姉ちゃん、貸して!」

唯「ほい!」

ガサガサッ

律「ん?なんだ?雑音?おーい、今どこにいるんだよ。本当に電話してて大丈夫なのか?」

憂「律さん!!!」

律「うわぁぁぁ!?!?」キーン!

唯「りっちゃん!」タッタッタッ

律「どわぁぁぁぁ!?どっから出てきたお前!?」

855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:53:00.85 ID:m1QCvnH20

唯「そこ!建物の陰に隠れてたの!」

律「いや、朝っぱらから何してんの!?」

憂「律さんの行動はそこから全て観察していました!」

律「いや、電話越しじゃなくて憂ちゃんも出ておいでよ!?」

憂「えへへー、おはようございます」トテトテ

律「おう、おはよ。・・・いや、っていうか観察って何!?ストーカー!?」

唯「りっちゃんってば反応にぶいー」ケラケラ

律「お前に言われたくねぇ!」


・・・

・・・

唯「というわけなんだ」

律「お前らなー」

憂「でも、ちょっと見直しちゃいましたよ!」

律「へ?」

856 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 01:56:15.17 ID:m1QCvnH20

唯「なんだかんだ言って交番に届けるんだ?」

律「ま、まぁな///」

憂「本当、しかも寝坊したって嘘ついてまで・・・」

律「だ、だって唯が1万円拾ったのが昨日だぞ?本当のこと言ってもみんな信じてくれないって」

憂「なんていうか、立派なんですね?」パァァァ!

律「そ、そうか?///しょうがないなー・・・惚れてもいいぜ?」キリッ

憂「いや、それはない」シラー・・・




律「」

858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 02:02:02.77 ID:m1QCvnH20

唯「これは神様じゃなくて人が落としたお金だから、届ける方がいい子なんだよね?」

憂「うん!そうだよ、律さんはいい子だったんだよ」

律「おい、これくらいのことでそんなに褒めるなよ///」

唯「いいこいいこー」ナデナデ

律「お、おう、ありがとな///」

憂「・・・」ギロッ

律(すごい睨まれてるんですけどー)

憂「私も律さんにナデナデしたいなー?」

律「へ?憂ちゃんも!?(悪い予感しかしないんだけど)」

唯「いいよ!」

律「こら、お前が許可するな」

憂「それじゃ失礼します!・・・なでなで・・・チッ・・・なでなで・・・」グシャグシャ

律「あ、あははは・・・(なんか舌打ち混じってたぁぁぁ!!)」ガタガタ

860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 02:06:58.40 ID:m1QCvnH20

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


唯「私達に『何してるんだ!』なんて言っておいて、りっちゃんも楽しそうじゃん!」ブー

律「そりゃこんな楽しいことないだろっ!」ヘヘーン

憂「これ、お金をセッティングするタイミングが難しいんですよ」

律「あーだよな。下手したら他の人に拾われちゃうよなー」

唯「うん、慎重に!」

律「尚且つスピーディーに!」

憂「二人はヘマしそうだから私が置いてくるね?」

唯律「異議なーし!」

憂「すごい遠くだけど・・・うちの制服着た人が・・・!」

律「・・・あれは・・・梓じゃないか?」

唯「うん!そうだよ、あずにゃんだ!ギター背負ってる!」

憂「よしっ・・・!」イッテキマス!

律「おう!」

861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 02:08:03.76 ID:m1QCvnH20

唯「じゃあ私達は隠れよう!」

律「あぁ、そーっとな!」

タッタッタッ

憂「戻りました!」

唯「憂ー!こっちこっち!」

憂「オッケー」ササッ

律「さぁ、梓のやつ・・・どうするかな?」

862 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 02:10:58.78 ID:m1QCvnH20

お金80m手前


梓「・・・」

唯「まだ結構遠くにいるね」

律「あぁ、これが朝でよかったな」

唯「なんで?」

律「ほら、朝だとここら辺は人通り少ないだろ?」

憂「あー、確かに。邪魔が入る危険性が低いですよね」


50m手前


律「ん・・・?」

唯「どうしたの?」

憂「気のせいかな・・・なんだか早足に・・・?」

律「私も思った」

唯「そう?変わらないよ?」

864 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 02:13:41.03 ID:m1QCvnH20

40m手前


律「いや、やっぱ早足じゃないか?」

唯「そうかも」

憂「っていうか徐々にスピード上がってませんか?」


30m手前


律「明らかにスピードが上がってるな」

唯「あずにゃんどうしたんだろう・・・まだ部活までは余裕あるのに」

20m手前

憂「これって・・・!」

律「もしかして・・・!」

10m手前

唯「へ?なになに?」

865 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 02:17:52.49 ID:m1QCvnH20

5m手前

憂「やっぱり!」

3m手前

律「やばくないか!?」

1m手前

唯「あずにゃん足早っ!!」

お金との距離、0m

梓「やっぱり1万円札だ!」パシッ

律「あいつ!!何の迷いもなく!!」

梓(落とした人が近くにいるかも・・・急いでるフリしてこのままダッシュ!)タッタッタッ!

憂「梓ちゃん!悪い子!」

唯「行こう!」ダッ

律「おう!」ダッ

憂「手間取らせてくれるね?梓ちゃん」ダッ

866 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 02:21:19.69 ID:m1QCvnH20

律「おーい!!」タッタッ

梓(やっば!落とし主!?)タッタッタ

唯「あずにゃん!」タッタッタ

梓「へ!?」クルッ

律「だぁぁぁ!いきなり止まって振り返るなぁぁ!!」ドガッ

梓「へぶっ!?!?」ドーン

憂「追いついた・・・。これは・・・見事なクラッシュだね・・・」ゼェハァ

唯「りっちゃん、あずにゃん!大丈夫!?」

梓「う、いたたた・・・」

律「いってー・・・」

梓「ちょっと、上から降りてください」

律「被害者ヅラすんなっつの!」ドロボーメ!

梓「なっ、違います!」

律「なにがだよ!?」

870 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 02:27:00.04 ID:m1QCvnH20

梓「私はただ交番に届けようと思っただけです!」

律「あぁ、そっかー。お前はなんていいヤツなんだ」ナデナデ

梓「わ、わかればいいんですよ」

律「・・・って、なるかぁぁぁ!!!」

梓「なっ!」

憂「梓ちゃん?」ユラッ

梓「!?」

憂「本当のこと、言おう?」ニコッ

梓(逆らっちゃ駄目だ逆らっちゃ駄目だ逆らっちゃ駄目だ・・・)

律「ほら、早く」

871 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 02:28:46.83 ID:m1QCvnH20

梓「すみません、お札っぽいものが落ちてるなーと思って最初は小走りしたんですよ」

唯「うん」

梓「それで『あれ!?本当にお札じゃない!?』と思ったら鼓動がクレッシェンドして、スピードにピューモッソがかかり・・・」

律「いやいらない、その音楽用語いらない」

憂「オブラートに包もうとしても無駄だからね?声にビブラートがかかってるからね?」ニコッ

梓「」

梓「本当にすみませんでした」ペコッ




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 02:32:36.76 ID:m1QCvnH20

律「全く、部長として恥ずかしいぜ」

梓「うー・・・すみませんってばー」

唯「あずにゃん悪い子!」メッ!

憂「要するにお札だと思ったらテンション上がって飛びついたってことでしょ?」

梓「うーいー、ごめんってー」

憂「私じゃなくてお姉ちゃんに謝って」プンスカッ

梓「唯先輩も、ごめんなさい・・・」

唯「うん、いいよ。可愛いからなんでもいいよ」

憂「よかったねー、可愛いと得だね?」

梓(・・・憂の目が笑ってない・・・)

律(梓、ちょっと同情するぜ)

梓「そういえば!律先輩は?」

唯「りっちゃんはちゃんと交番に届けようとしたよ」


梓「」

873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 02:36:07.09 ID:m1QCvnH20

律「私はお前とは違うの」ヘヘーン

梓「うー・・・」

唯「あれ?」

憂「どうしたの?」

唯「あれ、ムギちゃんじゃない?」

律「あ、ホントだ」

梓「ムギ先輩って髪の色が明るいから遠くからでもわかりやすいですよね」

憂「よしっ、じゃあ私セッティングしてくる!みんなは隠れてて!」

律梓唯「はい!」


タッタッタッ・・・


憂「ただいま!」ササッ

唯「おかえり!」

律「さーて、ムギはどうするかな?」

梓「なかなか行動が読めない人物ではありますよね」

875 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 02:42:18.35 ID:m1QCvnH20

紬「・・・」

律「・・・距離が結構あるな・・・まだお金に気付いてないのか」

紬「・・・」テクテクテク

梓「うーん、なかなか気付きませんね?」

紬「・・・」テクテクテク

唯「でも、そろそろだよ」

紬「・・・」テクテクテク

憂「あ、あれ?」

紬「・・・」テクテクチラッ

唯「気付いた!?」

紬「・・・」テクテクテク




律「おいぃぃぃ!!1万円札を無視かよ!!」

879 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 02:51:01.29 ID:m1QCvnH20

梓「こんなのありですか!?」

唯「あぁ!ムギちゃんが行っちゃう!」

憂「ムギさん!待ってください!」

紬「ほえ!?」ビクゥッ

律「おっす、ムギ!おはよ!」

紬「へ!?え、えーと、おはよう?」

唯「ムギちゃん、この1万円札落ちてるの気付いた?」

紬「え?い、1万円札?えーと、全然気付かなかったわよ!?」

律(嘘だ、絶対気付いてた)

梓(1万円スルーって、どんだけー)

唯「もー!ムギちゃんはもっと足元に目を向けて?」

紬「えぇと、ごめんなさい・・・?」

律「もういい、もういいよ、ムギ・・・」ズーン

880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 02:55:56.73 ID:m1QCvnH20

紬「えーと、みんな何してるの?」

唯「みんなが1万円札落ちてたらどんな行動を取るか憂と観察してたの!」エッヘン!

紬「あら、楽しそう♪」

律「そうそう、私達もハメられたんだぜー?」

梓「ひどいですよねー」

唯「ひどいのは万札を目の当たりにしたときのあずにゃんの行動だよ?」ニコッ

律「でもムギ、残念だったなー?残るは澪しかいないぞ?」

紬「あら・・・梓ちゃんやりっちゃんのも見たかったわ・・・」シュン

憂「簡単に言うと、律さんは交番に届けようとして」

紬「あら、りっちゃんは流石ね♪」

憂「梓ちゃんは拾って走り去ろうとしました」

紬「あら、梓ちゃんは最低ね♪」



梓「」

882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:05:46.44 ID:m1QCvnH20

唯「あ!あれって・・・!」

律「あぁ、澪だな」

梓「っていうか律先輩と澪先輩って一緒に学校来てませんでした?」

律「あぁ、澪から昨日の夜連絡があってな」

紬「何かあったの?」

律「たいしたことじゃないよ、ほら、澪ん家って共働きだろ?」

憂「あ、そうなんですか」

律「そうそう。朝から誰もいないのに、荷物が届くだかでさ。宅配便が来るまで家で留守番するってメールが来たんだ」

紬「なるほど、ケンカイベントじゃないのね」

律「なにその物騒なイベント」

憂「じゃあ私、いってきます!」


タッタッタッ・・・


律「よし、私達は隠れようぜ!」

883 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:10:20.51 ID:m1QCvnH20

唯「うーん、でも澪ちゃんは別に見なくてもいい気が・・・」

梓「確かに。交番に届けるに決まってますもんね」

紬「こんな悪戯して、怒られちゃいそうね?」クスクス

憂「そうしたら私が謝りますね」

律「ま、あいつのことだからきっと笑って許してくれるって」ニシシ

唯「そうだよね、だって澪ちゃんだもんね!」

梓「その澪先輩に私の取った行動がバレたら・・・」

律「それは自業自得だ」

梓「ですよねー」

紬「悔い改めるなら今の内よ?このまま外道のままでいいの?」

梓「」

律「外道って・・・」アズサザマァ

唯「澪ちゃんが結構近くまで来たよ!」ボソボソ

憂「どれどれ?」

885 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:13:10.93 ID:m1QCvnH20

澪「・・・」テクテク

唯「なんか、気付いてないっぽいねー」

律「澪のやつ、にぶいなー」

澪「・・・」テクテクテク

梓「あれ?」

澪「・・・」テクテクテク

唯「もう!澪ちゃん!すぐ足元だよ!?」

澪「・・・」テクテクテク

律「ばっ!アイツ、あんな踏みそうなところに足出しといてなんで気付かないんだよ!」

澪「・・・」テクズーテクズー

憂「なんか・・・変じゃないですか?」

澪「・・・」テクズーテクズー

紬「足、怪我してるのかしら?」

888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:17:03.24 ID:m1QCvnH20

唯「大変だよ!」

律「どうした?」

唯「ない!1万円札がない!」

律「へ?」

梓「風で飛ばされたんじゃないですか?」

憂「こんな風のない日に?」

梓「う゛・・・じゃ、じゃあ」

紬「待って!澪ちゃんの右足!」

澪「・・・」テクズーテクズー

梓「」

唯「あぁぁぁ!!!」




律「こらぁぁぁぁ!!踏んで引きずるとかぁぁぁ!!!!」

891 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:20:53.73 ID:m1QCvnH20

憂「澪さん・・・信じてたのに・・・!!」

律「っていうか引きずってどこに持ってく気だ!?」

紬「きっとちょっと離れたところまで移動させてるのよ!」

梓「なんで!?」

紬「落ちてる現場で拾って落とし主に出くわしたら返さなきゃいけないでしょう?」

律「あいつ汚ねぇぇ!!!」

唯「あずにゃんよりひどい!」

梓「見て!澪さんの顔!!」

澪「・・・?・・・?」テクズーテクズー

律「今だかつてない位にキョドってる!!」

892 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:24:33.50 ID:m1QCvnH20

憂「あんなに挙動不審になるくらいならやめればいいのに」

唯「澪ちゃん悪い子!物凄く悪い子!」メッメッメッ!

紬「っていうかどこまで引きずるつもり!?」

梓「いい加減お札破れません!?」

律「・・・ん?」

唯「どうしたの?」

律「なんだ、この音・・・まさか、澪か!?」

澪「・・・~♪」ピューピュー

紬「口笛!?」

唯「わざとらしい・・・」

梓「これはひどい」

894 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:28:03.23 ID:m1QCvnH20

律「澪ぉ・・・私は、お前のこと本当に信じてたんだからな・・・」クッ

唯「りっちゃん・・・」

律「もう駄目だ!行って殴って目覚ましてやる!」ダッ


ガシッ


憂「まだ終わってませんよ?」

律「なん、だと・・・?」

澪「・・・」

唯「澪ちゃん、立ち止まって何してるんだろうね?」

梓「何かを待ってるみたいですが・・・」


ブーン・・・ベシャッ・・・


律「おっと、車だ。今・・・水跳ねなかったか?」

梓「ちょ・・・!!澪先輩を見て!!」

895 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:31:28.55 ID:m1QCvnH20

律「へ?澪?・・・って、足元がグシャグシャだぁぁぁ!!」

梓「うわー最悪ですねー、スカートにまで跳ねてるんじゃないですか?」

唯「澪ちゃん、神様のお札をそんな風にするから罰が当たったんだよ・・・!!」

紬「待って、澪ちゃんがまた何かするわ・・・!」

澪「・・・」ゴソゴソ・・・

律「ポケットに手を入れて・・・」

澪「・・・」スッ

律「ハンカチぃぃぃ!?!?!?」

梓「あんなちっさいハンカチで跳ねた水拭ききれるわけないでしょ!?」

896 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:34:11.08 ID:m1QCvnH20

唯「あれじゃない?スカートだけでも拭くんじゃない?」

憂「確かにクリーニングに出しても手遅れになっちゃうもんね」

律「なるほどな」

澪「・・・」ヨイショ

紬「そうね・・・って、かがんだ!?」

律「あいつ何考えてんだ!?」

梓「わからない、澪先輩がわからない」

澪「・・・」フキフキ

律「って、靴ぅぅぅ!?!?」

梓「明らかに靴なんて二の次でしょう!?」

唯「そんなに大切な靴なのかなぁ?」

897 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:41:00.50 ID:m1QCvnH20

紬「待って!澪ちゃんから目を逸らしちゃ駄目よ!?」

律「駄目って、何が・・・おい!?」

澪「・・・」ヨイショ

唯「1万円札が・・・右足の足元にない・・・!!!!」

紬「靴を拭くフリをして、ハンカチでお札を包んだのよ!」

梓「澪先輩・・・それをどうするつもりですか・・・」

澪「・・・」ジー

紬「見つめてる、見つめてるわ」

澪「・・・」キョロキョロ

梓「辺りを探ってますね」

澪「・・・」スッ

憂「まさかのIN MY ポケット!?!?」

梓「」

律「何あの土壇場の手品」

899 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:44:38.93 ID:m1QCvnH20

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

音楽室!


唯「お、おはよー」ガチャ

澪「お!やっときたか。・・・お前ら揃ってどうしたんだ?どっか行ってたのか?」

律「ん?あ、ああ・・・ちょっとな?」

梓「私、自分のした行動が本当に恥ずかしいことだったんだと思い知らされました」

紬「うふふ、反面教師ってヤツね」

澪「おい、何の話してるんだ?」

律「おい、澪」

澪「な、なんだよ」

律「右のポケット」

澪!?」

唯「・・・~♪」ピューピュー

梓「澪先輩、唯先輩が誰の真似してるかわかりますか?」

901 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:47:24.92 ID:m1QCvnH20

律「そいつの真似なら私にもできるぜ」

律「・・・」キョドキョド

澪「」

紬「誰の真似?わからないわ」

唯「じゃあこれでどう?」

律唯「・・・」テクズーテクズー

紬「うーん、何かしら、腐れ外道?」

澪「」

梓「澪先輩は誰の真似かわかりますか?」

澪「・・・見てたのか?」

律「おう、最初っから最後までな」

澪「・・・」

唯「澪ちゃん!いい子にしてないと神様はお金を贈ってはくれないんだよ!?」

澪「唯・・・」

903 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:49:12.95 ID:m1QCvnH20

澪「ごめん!!!本当にごめん!!」

律「ごめんじゃねー!なんであんなことしたんだよ!私達はお前を信じてたんだぞ!?」

澪「ごめん・・・」

梓「まぁ、私はあまり責めませんけど」

紬「ある意味同類だものね?」

梓「ま、まぁそういうことです」

澪「えっと・・・?」

唯「ごめんね、澪ちゃん。実は・・・」


・・・

・・・

904 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:52:34.12 ID:m1QCvnH20

澪「そうだったのか・・・」

梓「はい、だから私も澪先輩を責められる立場じゃないんですよ、本当は」

律「梓なんて可愛いもんだ!それに比べて澪!お前は悪知恵ばっかり働いて!」

澪「うう・・・だって1万円欲しかったんだもん・・・」

紬「気持ちはわかるけど・・・(1万円くらいで何言ってるのかしら?)」

唯「そうだよ、落とした人はすごく困ってるんだよ?」

澪「あ、ああ・・・そうだよな。本当にごめん」

律「反省したならよし!梓は?」

905 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:55:28.99 ID:m1QCvnH20


梓「私も反省してますよ・・・」

律「んじゃ、よし!この話はお終い!」

唯「ちょっと待って」

律「なんだよ、まだ何かあるのか?」

唯「実はね、憂と二人で歩いてるときに・・・」

澪「お、おい・・・」

律「ま、まさか・・・」

唯「こんなの拾ったんだけど・・・」

梓「小切手、だと・・・!!」




おわり

906 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/21(木) 03:57:07.03 ID:m1QCvnH20
おわり。勢いで書いたけど、小切手拾ったからってそのまま換金できるんか?よくわかんねw
とにかく明日の会社がヤバい、寝る。
おやすみ。


コメント

作者お前、唯嫌いなら出さなければ?
何が味覚障害だよ、なら梓には違いわかんのか?あ?

No title

何ムキになってんだよ

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