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736 魔王×禁書
犬養「黒き飛蝗になれ!!」
安藤「……はぁ」
彼、安藤はどこにでもいる普通の、普通の男子高校生である。
科学が発展したここ、学園都市でも普通の、ちょっと特別な力すら持たない男子高校生だ。
先程演説をしていた人物は、風紀委員に代わる自警団――グラスホッパーを纏める人間、犬養だ。
近年、高位能力者による犯罪が増加している。そして先日、風紀委員の一人が悪事を働いたことにより、風紀委員を廃止する、という世論が広がって行った。
それになりかわる形として、〝最高の指導者〟を持った自警団――グラスホッパーが生まれた。
そんな〝最高の指導者〟である犬養の演説を尻目に、安藤は街の喧騒へと再び姿を消す。
安藤(俺は……なんなんだろうな。歯車に組み込まれた普通の人生……ね)
自嘲的な笑みをこぼしながら、人の流れに逆らい歩く。
「――ゲヘッ、おと……ろよ……」
「……め……さい……」
ふと横に目線を向けると、裏路地で数人の男が若い女性を襲っているのが見えた。
反射的に足が動くも、一瞬遅れて理性が止めた。
安藤(俺は……歯車なんだよ。そこらのグラスホッパーにでも言えばいい。自分から、関わるな……)
上条「……おい、テメェら、何やってんだよ」
A「あぁ!?」
B「なんだテメェは!?」
安藤(……ああいう、生き方もいいのかもしれない。でも、俺は……ッ!!)
Tag : とあるSS総合スレ
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