2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

736 魔王×禁書

1レスSS
736 名前:V1PにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/08/19(木) 23:19:53.55 ID:24a.H5A0 [1/2]
犬養「黒き飛蝗になれ!!」

安藤「……はぁ」

  彼、安藤はどこにでもいる普通の、普通の男子高校生である。
  科学が発展したここ、学園都市でも普通の、ちょっと特別な力すら持たない男子高校生だ。

  先程演説をしていた人物は、風紀委員に代わる自警団――グラスホッパーを纏める人間、犬養だ。
  近年、高位能力者による犯罪が増加している。そして先日、風紀委員の一人が悪事を働いたことにより、風紀委員を廃止する、という世論が広がって行った。
  それになりかわる形として、〝最高の指導者〟を持った自警団――グラスホッパーが生まれた。

  そんな〝最高の指導者〟である犬養の演説を尻目に、安藤は街の喧騒へと再び姿を消す。
  
安藤(俺は……なんなんだろうな。歯車に組み込まれた普通の人生……ね)

  自嘲的な笑みをこぼしながら、人の流れに逆らい歩く。

「――ゲヘッ、おと……ろよ……」

「……め……さい……」

  ふと横に目線を向けると、裏路地で数人の男が若い女性を襲っているのが見えた。
  反射的に足が動くも、一瞬遅れて理性が止めた。

安藤(俺は……歯車なんだよ。そこらのグラスホッパーにでも言えばいい。自分から、関わるな……)

上条「……おい、テメェら、何やってんだよ」

A「あぁ!?」

B「なんだテメェは!?」

安藤(……ああいう、生き方もいいのかもしれない。でも、俺は……ッ!!)

Tag : とあるSS総合スレ

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)