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一方通行(レベル1)「ちょっ、痛っ!?」同級生「おら、くたばれや!」別人ver

未完&現行
110 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 21:40:37.39 ID:pPvO7oAO [9/13]
同級生「もやしは石でもくらってろ~!」

一方通行「うゥ……」

一方通行「………」

一方通行「…あいつらもよく飽きねェなァ…」

美琴「また苛められたの?」

一方通行「あン?」

美琴「強がってないで先生に相談したら?レベル1だからってイジメられていいなんてことないんだから」

一方通行「余計なお世話だァ…。つゥか、てめェだってレベル2で俺とどっこいだろうがァ…」

美琴「私、イジメられてないし」

112 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 22:12:45.99 ID:pPvO7oAO [10/13]
青ピ「おっ、二人とも何しとるん?」

一方通行「青ピかァ…。登校中ですが何かァ?」

青ピ「いや、一方通行服汚れとるやん」

一方通行「仕様に決まってるだろォ…」

美琴「というか、ピアス外すように先生に言われたでしょ!その髪の色も!」

青ピ「今年から校則で両方とも認められたんやで?」

美琴「そ、そうなの?」

一方通行「……『レベル2以上は』だがなァ…」

青ピ・美琴「……………」

115 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 22:37:43.66 ID:pPvO7oAO [11/13]
一方通行「……………」

美琴「け、けど先生達もその髪が能力のせいだって分かってるわけだし…」

一方通行「あァ、確かになァ…。だが、他の奴らにとっては関係ねェんだろうよォ…」

青ピ「確かに、一方通行はレベル問わずに目をつけられやすいしな~」

美琴「イジメの原因の一つ…ってわけね」

一方通行「…まァ、あんな奴らに何やられても悔しくはねェけどなァ…」

一方通行「……」グスッ

116 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 23:07:32.53 ID:pPvO7oAO [12/13]
青ピ「ん?あれカミやんやない?」

一方通行「みてェだな…。」

当麻「はぁ、不幸だ…」

青ピ「お~い、カミやん!」

当麻「ん?…おお、おはよう」

美琴「おはよ。あまり肩を落として歩くとみっともないわよ?」

当麻「いや、うちのペット共がな…」

一方通行「確か、猫と犬買ってンだっけかァ?」

当麻「ああ、特に犬の方が大食いで上条さん家の家計を脅かしてるわけですよ」

青ピ「何て名前やったっけ?」

当麻「猫の方がスフィンクスで犬が禁目」

118 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 23:31:05.98 ID:pPvO7oAO [13/13]
青ピ「金目?金色の目やからか?」

美琴「それともゴールデンレトリバーとか?」

当麻「ああ、違う違う。金色の目じゃなくて、禁止の禁に目だ」

一方通行「はァ?どォいうネーミングセンスですかァ?」

当麻「いや、なんかその犬を押し付けてきたおじさんがつけた名前だしなぁ…」

美琴「身勝手な上に意味が分からないわね…」

青ピ「そのおじさんってどういう人やったんや?」

当麻「なんか外国人。赤髪ロン毛だったな」

一方通行「そりゃァ災難だったなァ…」

一方通行「(こいつらといン時は平和だな…)」

119 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 00:01:01.41 ID:3Qud6oAO [1/33]
一方通行「…ン?そういや上条、今日日直じゃなかったかァ?」

当麻「…っ!しまった!」ダダッ

青ピ「カミやーん、転ばんようにな~」

当麻「不幸だあぁぁぁぁぁぁっっ!」



美琴「…相変わらずね」

一方通行「あァ…」

美琴「でも、確かにあいつはいつも不幸不幸言ってるけどレベル0だということ自体には嘆いてないわよね?」

青ピ「イジメられてもないなぁ~」

一方通行「…………」

美琴「ようは気持ち次第!イジメてる奴らにいいようにされちゃダメよ!」

一方通行「そうだな…」

120 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 00:11:14.05 ID:3Qud6oAO [2/33]
学校


美琴「じゃあ、私はちょっと生徒会に寄って行くから」

一方通行「おォ…」

青ピ「僕は隣のクラスやからな~」

一方通行「なンで説明口調?」

青ピ「なんとなくや」

一方通行「そォかい…」

美琴「じゃあ、また後でね」

青ピ「休み時間になぁ~」

一方通行「あァ、またな…」

一方通行「………」

一方通行「教室行くかァ…」

121 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 00:24:58.91 ID:3Qud6oAO [3/33]
教室

ガララッ

同級生A「おっ、もやし来たww」

一方通行「…誰がもやしですかァ?」

同級生B「お前以外に誰が?wwww」

一方通行「うちの担任」

同級生C「あいつは一応武術できるらしいしwwお前ほどは白くないwwww」

一方通行「興味ねェなァ…」

同級生「てめぇが言ったんだろうが!」バシッ!

一方通行「ぐっ…!」

122 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 00:33:01.03 ID:3Qud6oAO [4/33]
一方通行「(やっぱりベクトル操作しようとしても数ミリ程度しかずらせねェ…)」

一方通行「(俺にもう少し演算能力があれば…)」

同級生A「おいやめろww」

同級生B「そういうのはもうやめるって決めただろww」

同級生D「あ、わりぃww」

同級生C「よかったなもやしww」

一方通行「…!?」

一方通行「………(どういうつもりだァ?)」

123 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 00:49:07.15 ID:3Qud6oAO [5/33]
同級生A「…と、あいつおせぇな…」

同級生B「あんな奴連れてくんのに時間かけんなよ…」

一方通行「あいつ…?」

同級生C「やっぱちょい遊ぶか?wwww」ボッ

同級生D「ちょwwwwレベル3の発火能力wwww」

一方通行「…!」ビクッ

ガララッ

同級生E「わりぃ、遅くなった」ズルズル

同級生C「ちっww」シュン

一方通行「……」ホッ

同級生E「こいつ以外と刃向かってきてな」ズルズル

一方通行「……?」

一方通行「(何を引きずってやがンだァ?)」

帝督「ぐっ…」

一方通行「……!?」

一方通行「垣根…!?」

124 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 01:00:16.43 ID:3Qud6oAO [6/33]
同級生C「メルヘン君ww」

同級生D「ただし片翼wwww」

帝督「くっ…未元物質をなめんなぁ!」

ポスン…

同級生A「炭が現れたwwww」

同級生B「効果はいまひとつwwww」

帝督「くそがっ!」

一方通行「どういうことだァ…?」

126 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 01:05:33.35 ID:3Qud6oAO [7/33]
浜面「どういうことってそういうことに決まってんだろ?」

一方通行「…!てめェ…」

同級生E「仕上くん来たwwww」

同級生F「とりあえず囲むぜwwww」


ザッ


一方通行「(逃げらンなくしやがったか…)」

127 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 01:35:08.20 ID:3Qud6oAO [8/33]
帝督「レベル5第五位…『運命支配』(ドゥームランカー)』の浜面仕上…!」

帝督「心理定規をどうした!?」

浜面「心理定規?お前ら知ってるか?」

同級生C「今日休みですwwww」

同級生E「インフルエンザらしいですwwww」

浜面「インフルエンザ怖いな」

帝督「……!」

帝督「騙しやがったなぁ!!!」ファサァ




一方通行「………」

一方通行「(……俺空気じゃねェ?)」

一方通行「(つか、心理定規は昨日からインフルエンザで休ンでただろォ…)」

128 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 01:46:53.06 ID:3Qud6oAO [9/33]
帝督「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」ブンッ

浜面「ふん」バシッ

帝督「ぐはぁぁぁ!!」

帝督「能力で俺の運命を……」

浜面「少しばかり殴りやすく動くようにしただけだけどな」

浜面「レベル1ごときに本気で能力使わねーよ」


絹旗「浜面、そろそろチャイムが超鳴る時間ですよ。手早く済ませることを超オススメします」

浜面「よし、じゃあ垣根…一方通行を殴れ」

一方通行「…!?」

帝督「なに…!?」

浜面「意識が飛ぶまでな」

129 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 01:50:03.44 ID:3Qud6oAO [10/33]
寝る
自分の文章力の無さに絶望した

132 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:01:04.78 ID:3Qud6oAO [11/33]
帝督「ふざけんじゃねぇ!なんでそんな…」

浜面「まぁ…」

ビキビキッ

帝督「ぐああああああああぁっっ!!」

一方通行「垣根ェ…!」

浜面「やらないなら別にいいけどな」

絹旗「両足が同時に吊るとか超運が悪いとしかいえませんね」

帝督「俺は…俺はぁっ…!」バタバタバタバタ

一方通行「…………………」

133 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:02:01.37 ID:3Qud6oAO [12/33]
一方通行「…殴れよ」

帝督「はぁ!?…っ」バタバタバタバタ

同級生D「転げ回るメルヘンwwwwww」

一方通行「俺が大人しく殴られてやらァ、垣根の野郎を元に戻してくれンだろ?」

浜面「ああ、そうしないと殴れねぇしな」

帝督「一方通行…テメェ…」バタバタバタバタ

絹旗「お涙頂戴ですか。超C級演出ですね」

134 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:03:49.62 ID:3Qud6oAO [13/33]
浜面「ふん」ブゥン

帝督「足が………」スッ

一方通行「………」スタスタスタ

帝督「俺は殴るなんて言ってねぇぞ!」

一方通行「いいから早くしろよ…」

浜面「だな、チャイムが鳴る」

絹旗「遅刻は超したくないです」

帝督「くそっ…!!」

当麻「待てよ」

135 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:04:31.15 ID:3Qud6oAO [14/33]
一方通行・帝督「…!?」

浜面「ん?誰だ?」

絹旗「確かこのクラスの…」

当麻「おい、大丈夫か?」スタスタ

帝督「あ、ああ…」

一方通行「…上条、あいつはレベル5…下がってた方がいいぜェ…?」

当麻「知るかよ…!関係ねぇ!」

一方通行「!?」

浜面「威勢のいい奴だな」

当麻「いいぜ…お前が俺の友達をこれ以上イジメるっていうなら…」ダダダダッ



滝壺「能力の乗っ取り完了。」

浜面「ぐはぁっ!?」ブハッ

当麻「えっ?」

136 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:05:38.89 ID:3Qud6oAO [15/33]
絹旗「滝壺さん!?」

浜面「鼻血が止まらねえ……」

滝壺「はまづら、弱いものイジメはダメって言ったよね?きぬはたも」

浜面「いや、これはだな!?」

絹旗「わ、私は浜面に超頼まれて…」

滝壺「言い訳はいい。教室に戻るよ」ズルズル

浜面「おい!ちょっと待て滝壺ぉぉっ!?」

絹旗「私まで引きずってくんですか!?自分で超歩けま…いや、めくれますから!!」




当麻「…………」

当麻「えっ?」

137 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:17:31.19 ID:3Qud6oAO [16/33]
あまたん「おらぁ!ガキ共席につけ!!」

同級生達「はぁーい」

当麻「…………」トボトボ

帝督・一方通行「…上条」

当麻「…ん~?」

帝督・一方通行「ありがとな」

当麻「……おう」



美琴「ホームルームは始まってないみたいね」

土御門「ギリギリセーフだにゃー」

138 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:18:37.40 ID:3Qud6oAO [17/33]
あまたん「よし、テメェら一時間目の授業の準備して待ってろ!」ガラガラッ

美琴「ねえ、一時間目って何だった?」

一方通行「確か海原の野郎の数学じゃなかったかァ?」

美琴「そうだったわね、ありがと」

帝督「俺数学苦手なんだよな…」

土御門「数学なんて法則を覚えれば簡単だぜい。ていとくんは国語の方が得意だったかにゃー?」

帝督「ああ、本とか好きだしな。『みにくいアヒルの子』とか名作だな」

美琴「それって絵本じゃ…」

帝督「あと『翼のない天使たち』」

当麻「垣根…」

当麻「(自分のことを反映しているのか…)」

土御門「(実際は比喩表現だけどにゃー)」

139 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:19:58.61 ID:3Qud6oAO [18/33]
海原「はい、では授業を始めますよ」

海原「18ページの図2をノートに書き写して下さい」

美琴「やば…」

一方通行「ン?どォかしたか?」

美琴「定規忘れちゃって…」

一方通行「俺も一個しかねェな…」

帝督「俺が作ってやるよ。ほれ」

ボスン

美琴「……」

帝督「…………」

帝督「ゴメン、俺の使って?」

美琴「あ、ありがとう」



同級生A「カステラwwww」

同級生B「しかも真っ黒wwww」

土御門「にゃー。AとBは昼休み屋上来い」

AB「え?」

140 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:21:11.27 ID:3Qud6oAO [19/33]
ちなみに海原が教師なのは何となく


海原「(御坂さんは今日も可愛いですね…)」

海原「…………」

海原「(太ももの攻撃翌力高すぎです)」

美琴「ねぇ、なんか寒気しない?」

当麻「いや?冷房もついてねぇし、今日はそんな寒くないだろ」

美琴「そっか…」

当麻「先生に言うか?」

美琴「むしろ先生を見ると寒気がするのよね…」

当麻「え?」

海原「(はぁはぁ……)」

141 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:27:53.65 ID:3Qud6oAO [20/33]
きーンこーンかーンこーン

海原「おや、どうやら終わりのようです」

海原「挨拶をお願いしますね」

美琴「きりーつ」

バッ

美琴「れいっ」

スッ

海原「ありがとうございました」

海原「(早くトイレに行かなくては)」

美琴「風邪かしら…」

一方通行「気をつけろよォ?」

142 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:28:23.05 ID:3Qud6oAO [21/33]
昼休み

青ピ「やっほー!暇だから来てみたんやけど、何か面白いことあらへん?」

一方通行「とりあえず飯食わねェか?」

当麻「ま、そうだな」

土御門「あ、俺は先約があるからみんなで食べてて欲しいぜい」

帝督「先約なら仕方ねぇな」

土御門「悪いにゃー」ガララッ

同級生AB「………」ガクガク

143 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:30:18.52 ID:3Qud6oAO [22/33]
当麻「御坂の弁当はいつも美味そうだよな」

美琴「そ、そう?」

当麻「残り物弁当の上条さんにとっては羨ましい限りですよ!」

一方通行「俺なンか毎日パンだからなァ」

帝督「自分で作ってるのか?」

美琴「うん、黒子と一緒にね」

青ピ「ああ、確か親戚の子やっけ?」

美琴「そうよ。レベル3の空間移動」

一方通行「空間移動かァ。色々と便利そうだな」

美琴「自分は移動できないからそうでもないとは言ってたけどね」

144 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:31:23.29 ID:3Qud6oAO [23/33]
帝督「そういえば御坂の妹、レベル5に認定されたとか言ってなかったか?」

美琴「そう!あの子凄く努力してたのよ!…私とは大違い」

当麻「いや、御坂も頑張ってると思うぜ?それがレベルに反映してないだけだ」

美琴「結果として出なくちゃ意味はないわ…」

一方通行「何言ってンだ?オマエは生徒会で頑張ってンだろォが。それでオマエに助けられたって奴らは俺達はゴマンと知ってるぜ?」

青ピ「レベルだけが偉いってことやないしね。美琴ちゃんも一方通行やカミやんやていとくんを見てれば分かるやろ?」

美琴「…………」

美琴「うん……」




美琴「でも美琴ちゃんはやめて」

青ピ「キっついな~」

145 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:36:41.18 ID:3Qud6oAO [24/33]
青ピ「ごっそさん。」

美琴「ごちそうさまでした。まだ授業まで時間はあるわね」

当麻「あ、俺図書室に本返さねえと」

帝督「俺も天使美術絵画集返しに行くの忘れてたな」

美琴「じゃあ私も行こうかな」

一方通行「ン?図書室行くのか?」

当麻「ああ、一方通行はどうする?」

一方通行「行くかなァ」

美琴「じゃあ、片付けて…」


ガヤガヤ…


…………


土御門「にゃー、疲れたぜい」ガララッ

土御門「ん?カミやん達いないのか…」



絹旗「超見つけましたよ、土御門元春」

146 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:37:57.32 ID:3Qud6oAO [25/33]
土御門「ん?窒素装甲か」

絹旗「あなたが私達の仲間達を潰しているのは超調べがついています」

絹旗「大人しく浜面の下につくというなら、超特別に許してあげてもいいですよ」

土御門「潰してるなんて人聞きが悪いぜい」

土御門「俺はただ、友達をイジメた奴を懲らしめてるだけだけどにゃー?」

絹旗「御託は超結構です。浜面の障害は潰すだけですから」

土御門「レベルだと俺の方が上だぜい?」

絹旗「超関係ありません。レベルなんて大した問題じゃないですから」

土御門「…なら、一方通行や垣根などのレベル1達をイジメるのは何故だ?」

絹旗「…!」

絹旗「それは……」

147 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:38:46.07 ID:3Qud6oAO [26/33]
図書室


青ピ「相変わらずこの学校の図書室は品揃えがええなぁ」

帝督「メルヘン童話集が全巻揃ってるとか半端ねぇよな」

一方通行「…………」

美琴「一方通行、どうかした?」

一方通行「いや……」

一方通行「(浜面の横にいた女、どっかで見たよォな…)」




当麻「『幸せになれる本』は借りられてるか…」

当麻「お!ベストセラーの『幸せ108の法則』があるじゃねえか!今日の上条さんはついてますよ!」

美琴「胡散臭いとかいう話以前の問題ね…」

当麻「ん?何か言ったか?」

美琴「何でも無いわよ…」ハァ

148 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:40:12.20 ID:3Qud6oAO [27/33]
教室



絹旗「…………」

絹旗「浜面の命令だからです…」

土御門「…質問を変えるぜい?浜面なんて従う価値の無い男についてるのはなんでだにゃー?」

絹旗「っ!!」

絹旗「あなたに浜面の何が分かるんですかぁぁぁぁ!!!」グゴォォォォォォォォォォ

土御門「……!」グシャァッッ

絹旗「(入った!これで超終わりです!)」

土御門「………」

149 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:45:36.65 ID:3Qud6oAO [28/33]
ゴッッ

絹旗「…!?」ゲホッッ

土御門「…確かに、窒素の壁に包まれたその拳の威力は強力だにゃー」

土御門「けど、内蔵以外の身体を瞬時に再生する俺の肉体再生の前じゃ、ちょっと気をつければ意味ないにゃー」

土御門「しかも、拳以外には装甲がないから、こっちの攻撃も入りまくりだぜい」バシッドシャッ

絹旗「ゲホッッかはっッ!!」

同級生CDEF「土御門、やめろ!」

土御門「うるさいにゃー」

グシャッゴシャッッ

同級生CDEF「」

150 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 14:46:14.48 ID:3Qud6oAO [29/33]
絹旗「はぁ…はぁ……」

土御門「まぁ、無抵抗の女を殴るのは趣味じゃないにゃー」

土御門「トイレでも行くか…」スタスタ




絹旗「……………」

絹旗「(浜面……)」

151 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 16:16:04.04 ID:3Qud6oAO [30/33]
図書室


一方通行「………」

青ピ「ん?何みとるん?」ヒョイ

一方通行「あ…おィ、とるんじゃねェよ!」

青ピ「なになに…『異常性欲あれこれ』…?」

一方通行「口にだすんじゃねェ!」

帝督「……………」

美琴「……………」

上条「……………」

一方通行「…いや、どういうもンか気になっただけで…」




青ピ「…なんかすまん」

一方通行「…気にすンな」


152 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 16:28:34.81 ID:3Qud6oAO [31/33]
当麻「そろそろ教室に戻るか?」

美琴「そうね、もうそろそろ昼休みも終わる時間だし…」

一方通行「とりあえず、二年前の推薦図書借りてくか…」

帝督「メルヘン逸話集5巻ゲット!」

青ピ「んじゃ、戻ろか」

当麻「ああ」



教室

土御門「にゃー、一体みんなでどこ行ってたんだにゃー?」

美琴「ちょっと図書室にね」

帝督「土御門の用事って何だったんだ?」

土御門「野暮用だから気にしないでいいぜい」

153 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 16:49:21.57 ID:3Qud6oAO [32/33]
一方通行「つゥか、次体育じゃねェか?」

美琴「あ、早く着替えに行かないと!」ササッ ダダダッ

当麻「俺達も早く着替えようぜ」

帝督「だな」



校庭

当麻「ん?何でみんな制服なんだ?」

土御門「というより、全校生徒が集まってるぜい。何があったんだにゃー?」

海原「ん?何故皆さん体操着なんですか?」

美琴「あ、海原先生」

海原「(御坂さんの体操着はぁはぁ…)」

一方通行「次が体育だからに決まってるじゃないデスかァ…」

帝督「結局、なんで校庭に全校生徒が集まってるんだ?」

海原「え?」

帝督「え?」


校長「ではこれで、一学期の終業式を終わりにする」

一方通行「……これなンですかァ?」

154 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 17:00:31.83 ID:3Qud6oAO [33/33]
下校中


一方通行「ねェよ…。なンだよこの展開はよォ…」

美琴「ま、まぁ私も色々言いたいことはあるけど…」



帝督「あ、インフルエンザってお見舞いダメだっけ?」

当麻「ダメじゃねえか?」

土御門「お見舞い品を渡してもらうだけならいいとおもうぜい?」

青ピ「あー、そんならやっぱ果物とかええんとちゃう?」



一方通行「まァ、いっかァ…」

美琴「ふふ、そうね」

155 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 14:30:39.82 ID:gx.CLwAO [1/22]
こうして一方通行、青髪ピアス、垣根提督、御坂美琴、上条当麻、土御門元春の六人は級友である『心理定規』へのお見舞いの品を買うため、手頃なスーパーに入ることにした

初めてそのスーパーに来たらしい一方通行は、入ったと同時に辺りを眺める。よくある家庭に優しい食品が並んでいる、ごく平凡な配置だと認識するのにそう時間はかからない


一方通行「なンつうか、普通って感じだなァ…」

美琴「まぁ、お見舞いの果物を買うだけだから、それほど大きな所に行く必要もないでしょ?」

一方通行「そうだけどよォ」

156 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 14:33:01.74 ID:gx.CLwAO [2/22]
美琴は一方通行の独り言かどうか曖昧な発言に適当に相討ちを打つと、すでに果物売り場を物色している四人の元に向かっていく。自身としても大した意味はなかったのか、一方通行もそれに続く




帝督「ふざけんな!見舞い品で果物と言ったらリンゴだろうが!」

土御門「ていとくん古いぜい!ミカンの皮を剥いて食べさせてあげれば…にゃー!」

当麻「何いってんだよ!ミカンも確かにいいが、絶対に桃だ桃!」

青ピ「ふ、みんなまだまだやね!ここは直球でバナナにいくべきや!!」



美琴「あのね…」ピキッ

一方通行「(直球ってなンだァ…?)」

157 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 14:34:50.41 ID:gx.CLwAO [3/22]
商品に被害が出てないのが最早奇跡としか言いようがないレベルで喧嘩(とも言えないほどの低い次元ではあるが)しているバカ…もとい友人四人を見てため息をつく美琴。もはや取っ組み合いに発展しつつあるその喧騒は、周りの人から白い目で見られるのが当然な状態だ。

何故いちいちこんなことで言い争いになるんだろうか?そう思いながらも、胸に沸く激情を抑えつつ静かに手の平に青白い電気を溜めていく


一方通行「おィ、フルーツバスケットあったからこれでいィか?」ヒョイ


美琴「…ええ、先にレジに並んでて…?」

次の瞬間、レベル2という能力的にはそれほど強くはないとはいえ、生身の人間には十分過ぎるほど通用するであろう5万ボルトの電撃がバカ四人を襲った。

158 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 14:36:59.59 ID:gx.CLwAO [4/22]
土御門「…肉体再生だから傷はつかないけど、痛いは痛いんだぜい…」ヒリヒリ

青ピ「う~、ピアスをつけてるもんに電撃は止めてほしいんよ…」ビリビリ

当麻「ふ、不幸だ…」ボロボロ

帝督「俺の未元物質…」ブァォサッ

美琴「自業自得。」

一方通行がフルーツバスケットを買い終わり戻ってきた後、歯止めが利かなくなりそうになっていた美琴をなんとかなだめ、一同心理定規の家に向かっている。四人のうち、誰の能力も美琴の電撃に対抗はできなかったようだ。

上条はその右手に宿る『幻想殺し』で電撃をいくらか打ち消してはいたが、全て打ち消すにはスペックが足らなかった。

159 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 14:41:21.66 ID:gx.CLwAO [5/22]
一方通行「…ちなみに、関係ない俺まで体ン中ビリビリですがァ?俺のベクトル操作がお前の電撃に追いつくわけないだろォが」

美琴「ご、ゴメン…」


最後の方で間違って一方通行にまで放電してしまったことを自覚している美琴は、バツが悪そうな顔で謝る。だが、一方通行は依然不服そうだ


土御門「一方通行、御坂にそんなに怒ってても仕方ないぜい。怒るなら騒いでた俺達に怒るのが筋だにゃー?」

当麻「そうそう、俺達がうるさくしてたから御坂は…」



一方通行「…そォじゃねェンだよ…」


いきなり呆れたようにため息をついた一方通行に合わせて、全員が『わけが分かりません』と言った顔で同じく立ち止まる

160 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 14:44:23.35 ID:gx.CLwAO [6/22]
一方通行は、その色素及び紫外線を完璧に反射(本人いわく、これを自在に使えたら…とのこと)してしまっている髪を軽く右手でかき乱した後、本当に面倒くさそうな顔のまま小さく口に出す


一方通行「…確かによォ、上条達は完全に悪かったと思うぜ?けどなァ、それで能力を相手に無闇に使っていィ…ということにはならねェンじゃねェかァ?」

美琴「……!?」


一方通行の言葉が、美琴の胸に突き刺さっていく


一方通行「能力っていうンは、人を傷つけるためにあるもンじゃねェだろォ?それに、周りには買い物客も大勢いた。もし、あの客にオマエの電撃が当たったらどォ責任とるつもりだったンですかァ?」

美琴「…………」

161 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 14:53:06.24 ID:gx.CLwAO [7/22]
俯き、右拳を握って何かを耐えるように聞く美琴。一方通行はそれを予想していたのか、たくっ…ともう一度ため息をついてから美琴に向き合う。

その気配に気づいたのか、美琴も僅かに顔をあげた


一方通行「…まァ、偉そうに言ったはいィが俺も腹の底では『羨ましい』って気持ちがあンだろなァ。俺のレベルのベクトル操作じゃ、攻撃も防御も…ともかく喧嘩タイプじゃねェからよォ」

帝督「俺の未元物質も似たようなもんだな。作れて炭みてぇなボロッカス。メルヘンしたくて作った翼は片翼でよ。しかも、どんな物質かは作った俺でもわかんねえ…と来たもんだ」


同じレベル1として、そしてイジメられている者同士何か共感できるものがあるのか、垣根も話にくわわる


帝督「…まぁ、今回は俺達が言えたことじゃねーけどな。しかも、俺も浜面達相手に使っちまった。逆上してな」

発言したこと自体を後悔しているように目を逸らし、上条の肩に腕を回す。上条はいきなりで僅かに驚きながらも土御門と目が合うと少し苦笑して、何かを噛み締めるように小さく頷いた


一方通行「要は、使い方を間違えンなってことだ。オマエならできるはずだろォ?」

美琴の目を真っすぐ見てはっきりとした口調で問う。

一方通行が見たその目には、もはや先ほどまでの『弱さ』はなかった


美琴「もちろんよ」ピッ

162 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 14:58:04.58 ID:gx.CLwAO [8/22]
~とあるマンション~


六人が通う学校の同学区にあるマンション(とはいっても、かなりボロボロで廊下は薄暗い)を二人の少女が歩いていた

レベル3『窒素装甲』、絹旗最愛とレベル0の無能力者、滝壺理后である


滝壺の方は至って表情が読み取りにくいが、絹旗の方は明らかに苛立っている


絹旗「………」

滝壺「きぬはた、どうかした?」

絹旗「…どうかした?…じゃないですよ」


滝壺の自分を心配するような、それでいて平凡な声色が絹旗の神経を更に逆撫でしたのか、歩みは止めないまま滝壺を睨みつける


絹旗「これは!一体超どういうことですか!?」

滝壺「…分からない」

絹旗「分からないですむと、本気で超思ってるんですか!?」


首を振る滝壺に、絹旗はつい声を荒げてしまう。

そうだ、別に滝壺は悪くない。完全な八つ当たりである

それが分かっていてなお、絹旗は滝壺を問い詰めることを止められなかった。

163 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 15:03:46.00 ID:gx.CLwAO [9/22]
絹旗最愛は『窒素装甲』という自分の能力名が大嫌いだった。オフェンスアーマー…この名と自分の能力を初めて意識して比べた時、絹旗は鼻で笑ってしまった。

何が『装甲』なのか。レベル3にギリギリ届く程度の『窒素の薄い膜を自分の両拳に張れる能力』のどこが『装甲』だ。

とはいえ、小学校までは特に気にしてはいなかった。能力を駆使すればどんなものでも大抵は持ち上げることができたし、その気になれば大の大人でも一発で沈められた。発火や発電系を始めとする様々な能力者達も、発動される前に簡単に倒せた。


無敵…の気分だった。怖いものはないと思っていた。

だから、その力は周りを傷つけないために抑え、役に立つ時と能力査定の時のみ思いっきりその能力を振るっていた。


しかし、現実は甘くはなかった

164 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 15:11:45.84 ID:gx.CLwAO [10/22]
絹旗の日常は、街の不良達-スキルアウト-の、なんでもないただのストレートによって奪われた。

絹旗「うっ…!」

いつものように自分の能力に嫉妬した落ちこぼれが無駄な勝負をしかけてきたと思っていた絹旗は、『自分の拳が入る前に攻撃される』ことを全く想定してなかった。



そこで初めて知った


“肉体そのものはただの少女”


自分の能力が『無敵』なんかではないことを…


“一発受ければ簡単に沈む”


『先手必勝』というのは実は、能力に全く関係なく存在するということを…


“相手にあったのは『少女への油断』と『レベル3への僅かな畏怖』”


井の中の蛙だったことを…

165 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 15:15:27.07 ID:gx.CLwAO [11/22]
絹旗「(そうです、私は全く!超強くなんてありません!!)」

絹旗は今、思い返す

ある少年との出会いを…

その笑顔を…


絹旗「だからってこんな結末…納得なんて、超できるはずがないんです!」


そしてある少年が、道を外し始めたその瞬間を…


滝壺「…分かってる。でもきぬはた…」

絹旗「………」



そう、絹旗は『弱い』

本人も自覚している


絹旗「…超大丈夫ですよ。私の情報だと、手続きに少なからずの時間がかかるらしいですから」



だからこそ、驕らない。


絹旗「ここからが超勝負ですよ!」


二人の少女の姿がマンションの奥吸い込まれいく。

その時、無能力者であるはずの滝壺は確かに感じていた


自分達をのみこもうとする『闇』を…

166 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 17:24:49.55 ID:gx.CLwAO [12/22]
とある生徒会室


生徒会長専用に特注させました!感が漂う大きな机に頬づえをつきながら、生徒会長・麦野沈利はある一枚の紙を見ていた。


麦野「ついにこの時が来たわね…」


写真と文字が無造作に並ぶ紙-通称『重要書類』-の片隅に指を這わせて、僅かに乾きかけた唇を自らの舌で濡らす


フレンダ「結局、私としてはこっちの方に興味がある訳よ!」


そんな麦野の後ろから手を伸ばし、金色の髪をした少女、生徒会会計のフレンダは『重要書類』のまた別の写真を指差す。その瞳には、獲物に狙いを定めた猛獣特有の鋭さがあった


麦野「…アンタも相変わらず物好きね」

首を振りつつ立ち上がった麦野は、『麦野だって…』というような背後からのフレンダの視線を無視して、告げる


麦野「とりあえず、出遅れたら元も子もないし…いこっか?」

168 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 19:30:25.17 ID:gx.CLwAO [13/22]
~心理定規の部屋前~

そんなこんなで、女子寮の心理定規の部屋の前に来た一行だったが…


一方通行「…でねェなァ…」

帝督「やっぱ寝てるんじゃねぇかな」


何回もインターホンを押しても、心理定規が出て来ることはなかった


美琴「どうするの?」

当麻「寝てるなら無理に起こすのもあれだしな」

土御門「ていとくーん、合い鍵持ってるんじゃないかにゃー?」

帝督「は、はぁぁっ!!!?な、なななななな何で俺が!!??」

青ピ「…持ってそうやね」

169 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 19:32:57.39 ID:gx.CLwAO [14/22]
青ピ「ていとくんに任せるゆうことでええんとちゃう?」

一方通行「…賛成だな、後よろしくゥ」ドサッッ


垣根の有り得ない慌てっぷりに全員若干引きつつ、一方通行は持っていたフルーツバスケットを押しつけるようにして渡した


美琴「せっかくだし、どこか遊びに行かない?」テクテク

一方通行「そういや、最近ショッピングセンターができたらしいなァ」テクテク

当麻「あ、その前にうちの猫と犬に餌やってかねえと」テクテク

ワイワイガヤガヤスタスタスタ




帝督「おーい!!」

シーン。。


帝督「…………」ガチャガチャ

帝督「お邪魔します」ソーット

170 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 19:34:32.87 ID:gx.CLwAO [15/22]
~上条さん家~


一方通行「へェ、意外と整頓してンだな」

当麻「まぁ、うちの犬がすぐ汚すんだけどな」トプトプ

美琴「スフィンクス、相変わらず可愛いわね~」ナデナデ


スフィンクス「にゃ~?」スリスリ



部屋の主が友と他愛ない話をしながらお茶を出す準備をしていると、小さく暗い陰が迫って来た

禁目「ガブッッ」ワオーン

当麻「いってぇぇぇぇぇ!!?」

171 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 19:35:36.30 ID:gx.CLwAO [16/22]
元は綺麗だったろう銀色の毛並みに、透き通った碧の眼をした犬、件のバカ犬禁目である


青ピ「この子が禁目ゆうんか~」

土御門「なんか汚いんだが、ちゃんと洗ってあげてるのかにゃー?」

美琴「せっかく綺麗な毛並みなのに可哀想でしょ?」


スフィンクスにキャットフードを、禁目にその十数倍のドッグフードを与えた上条は、『不幸だ…』と呟きながら手を洗い、お茶を飲みながら好き勝手なことを言ってくる友人達の側に座る。

よく見ると、美琴に至っては禁目には全く目もくれていないので、適当に言ってるだけだろう。

172 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 19:37:18.72 ID:gx.CLwAO [17/22]
当麻「上条さんが暴れる禁目をどれだけ丁寧に洗ってやってるか見てないからそんなことが言えるんです!水道費もバカにならないんですよ!」

一方通行「そんなに嫌なら捨てりゃいィだろォ?保健所連れてくとかよォ。元々、押し付けられたんだろォが」ボリボリ

土御門「それはいくらなんでも酷いにゃー。里親くらい探してやろうぜい?」ズズッ

当麻「う~ん、確かに保健所は酷いと思うしな。ちょっと親戚の姉さんに相談してみるよ」



ふと見ると、いつの間に食べ終わったのかドッグフードの皿を空にして、禁目がギラリとした目で上条を見ていた。さながら『足りないんだよ!もっと大量にないと私のご機嫌は維持できないかも!!』とでもいいたいんだろうか?

上条は今日何度目か数えてない不幸だ…をもう一度口にしてから、廃棄処分同然に大安売りしていた色々心配なドッグフードを皿にいれてやった

173 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 19:41:45.88 ID:gx.CLwAO [18/22]
~ショッピングセンター~

禁目の『どこ行くの!?私も連れていってほしいんだよ!というかご飯がこれじゃまだまだ足らないんだよ!!』的な視線を華麗に無視して、一同はショッピングセンターに来ていた。


一方通行「…ンで、御坂はどこ行ってンだァ?」

当麻「なんか開店セールとかで服とかも色々安いんだってさ」

一方通行「…くっだらねェ…」


ついた途端にどこかに消えて見えなくなった美琴。よく見ると周りには同年代位の少女から、『バーゲンは見逃しまへん!!』という感じのおばちゃんまで、様々な女性達が目が回ってしまうくらい大勢存在していた

174 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 19:43:14.15 ID:gx.CLwAO [19/22]
土御門「女子特有のものだぜい」

青ピ「デートとかならええけど、このパワァは男にはないからな………って、あの子凄くかわええやん!!」



当麻「食品は安くなってないんだよな」

土御門「カミやんはそればっかだにゃー」

当麻「上条さんにとっては切実な問題なんですよ!!」

結局美琴とは連絡が取れず、男四人で回ることになった上条達だったが特に行くあてもないので適当にさ迷っていた。ちょっと目を移せばカフェなどもあったりするが、誰からも入るという選択肢は出てこなかった

175 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 19:51:06.57 ID:gx.CLwAO [20/22]
青ピ「ん~、やっぱ声かけるべきやったかな?もうこの先会えないかも知れへんし」フーラフーラ

当麻「ああもう!うっとうしいっつーの!!」


先ほど見つけた『可愛い子』を見失ったらしく、ふらふらとうなだれる青髪ピアスを押しのける



土御門「義妹ならいつでも会えるからモウマンタイだにゃー」

青ピ「そういう問題やないんやよ!」

一方通行「止めとけ、警備員に通報されンのがオチだ…」

青ピ「…殺生やなぁ」


青髪ピアスの背中を軽く小突きながら、一方通行は暇そうに突っ込む。現にその経験があるらしい青髪ピアスには言い返せず、苦笑いを浮かべるしかなかった

176 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 19:52:08.51 ID:gx.CLwAO [21/22]
土御門「とりあえず、俺はちょっとゲーセン行きたいぜい」

当麻「ん?何かあるのか?」


突然言い出した土御門に、上条は嫌な予感を感じつつも聞いてみる。一方通行にとっても、特にどこに行きたいということはなかったので、その理由を聞こうと耳を傾けたのだが…


土御門「シスターアドベンチャー02~義妹の逆襲~の新機体が入ったらしいんだぜい!!」




一方通行「俺ちょっとトイレ行ってくンわ」

当麻「じゃあ俺はちょっと本屋見てくる」



土御門「」

青ピ「僕はつっちーについてく」

177 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/02(月) 19:57:20.86 ID:gx.CLwAO [22/22]
~本屋~

当麻「…とは言っても、買うものはないわけで…」

特に予定もなく本屋にきたので、適当に漫画本売り場などを物色していく。


当麻「…………」パラパラ

当麻「…………」パッ

御坂妹「…………」ジーッ

当麻「……………」ポンッ

当麻「……………」クシャ

御坂妹「……………」ヒシッ

当麻「……………」トンッ

当麻「…………んー…」ポスッ





当麻「………何してるんだ?」

御坂妹「何がですか?とミサカは上条先輩の背中に張り付きながら問いかけます」

ここまで。
続く?

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