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レッド「なにこのポケモン」キルリア「……」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 13:30:58.52 ID:XxHCk/hIO [2/54]
~草むら~
レッド「……」
キルリア「……」
レッド「……」
キルリア「……」
タッタッタッタ
オーキド「レッド!」
レッド「…………ん」
オーキド「ポケモンももたずに草むらに入ってはいかん」
レッド「ああ、そういえばそうだった」
オーキド「ポケモンを用意してある。着いてくるんじゃ」
~草むら~
レッド「……」
キルリア「……」
レッド「……」
キルリア「……」
タッタッタッタ
オーキド「レッド!」
レッド「…………ん」
オーキド「ポケモンももたずに草むらに入ってはいかん」
レッド「ああ、そういえばそうだった」
オーキド「ポケモンを用意してある。着いてくるんじゃ」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 13:36:54.21 ID:XxHCk/hIO
~研究所~
オーキド「この3つの中から選ぶんじゃ」
グリーン「俺は大人だからな。お前に先に選ばせてやるぜ」
レッド「……」
オーキド「中々手に入らない珍しいポケモンじゃぞ」
レッド「……」(どうしようかな……)
ピーピー!! ピーピー!!
レッド「……ん?」
オーキド「なにやら外が騒がしいの」
レッド「ちょっと見てくる」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 13:39:49.79 ID:XxHCk/hIO
~草むら~
ポッポ「ピィ!」
ポッポ「ピィ!」
キルリア「……っ!」
レッド「うわっ……さっきのポケモンが襲われてる……」
ポッポ「ピィ!」
ポッポ「ピィ!」
レッド「ほらっ、パンだぞ」パッパッ
ポッポ「ピィ」
ポッポ「ピィ」
レッド「餌食べるポッポ可愛い……」
キルリア「…………?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 13:42:47.37 ID:XxHCk/hIO
~研究所~
オーキド「おお、なんだったんじゃ一体」
レッド「別になにも、ただポッポたちが騒いでただけ」
グリーン「まぁ、そんなことだろ…………ん?」
オーキド「さぁレッド、早速じゃが選…………ん?」
レッド「…………なに」
グリーン「いや、お前の後ろになんかいるんだけど」
レッド「…………え」
グリーン「お前のズボンにくっついてるやつだよ」
レッド「…………っ!?」
キルリア「……」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 13:45:16.96 ID:XxHCk/hIO
キルリア「あ、あの……私、キルリアっていいます」
レッド「……」
キルリア「さ、さっき赤い人に助けてもらって」
グリーン「……」
キルリア「運命を感じました!」
オーキド「……」
キルリア「マスター!マスターに私の全てを捧げるよ!」
レッド「……」
キルリア「……あれ、どうかしたの?」
レッド「……」
グリーン「……」
オーキド「……」
レッド・グリーン・オーキド「しゃ、喋ったーっ!?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 13:51:40.98 ID:XxHCk/hIO
グリーン「えっ!?なにっ!?ポケモンって喋るの!?」
オーキド「さぁ……」
グリーン「さぁって!じーさん世界的なポケモン博士だろ!」
オーキド「いや、図鑑とかの説明文適当に書いただけじゃしのう」
グリーン「ポケモン協会は馬鹿の集まりなのか!?」
キルリア「よろしくねマスター!」
レッド「……」
グリーン「くそっ、ここがこんな田舎じゃなければもっと情報だって……」
オーキド「グリーン、そしてレッドよ」
グリーン「なんだよ」
オーキド「わしからはなにも教えん。お前たちが旅をし、自分の目で見て、自分で経験してくるのじゃ」
グリーン「きれいにまとまってねぇぞじじい」
オーキド「さぁ、早く選び早く行くのじゃ」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 13:59:22.73 ID:XxHCk/hIO
グリーン「おい!いいから早く説明しろ!」
オーキド「わし今からお昼寝の時間じゃから。それじおやすみ」
グリーン「おまっ!孫の旅立ちの日に寝るのか!?」
オーキド「……」
グリーン「む、無視しやがったあのじじい……」
レッド「えっ、ちょっと待って……俺強制的にこのポケモンなの」
キルリア「マスター!マスター!」
グリーン「そりゃそうだろ」
レッド「お、俺の意志は……」
グリーン「なんなんだよ一体この扱いは」
キルリア「マスター!マスター!」
レッド「……」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 14:01:56.21 ID:XxHCk/hIO
レッド「……」
グリーン「……」
レッド「……」
グリーン「……」
レッド「そ、それじゃ俺、先に行く……」
グリーン「あ、ああ……」
レッド「……」
グリーン「……」
レッド「お互い……」
グリーン「……頑張ろうな」
レッド「……」
グリーン「……」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 14:06:14.98 ID:XxHCk/hIO
~グリーンの家~
レッド「こんにちは」
ナナミ「レッド君……」
キルリア「マスター、ここどこ?」
レッド「今から旅に出るよ」
ナナミ「いつかはこの時が来ると思ってたけど……いざ来たら寂しいわね」
レッド「ナナミさん……」
キルリア「な、なにこの人!マスターのなんなの!?」
ナナミ「レッド君、頑張ってね。はい、これ」
レッド「…………?」
ナナミ「地図よ、これがあれば計画もたてやすいでしょ」
レッド「ナナミさん……」
ナナミ「いってらっしゃい、立派なポケモンマスターになるのよ」
レッド「うん、ありがとうナナミさん……それじゃ、いってくるよ」
ナナミ「いってらっしゃい」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 14:09:40.95 ID:XxHCk/hIO
~草むら~
レッド「……取り敢えずまずは近い街に行くか」
キルリア「なんて街なの?」
レッド「えっと……ナナミさんからもらった地図によると……」パラッ
【シンオウ地方:マップ】
レッド「……」
キルリア「……?」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「あの野郎!!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 14:31:28.80 ID:XxHCk/hIO
~グリーンの家~
グリーン「それじゃねーちゃん、俺行って来るから」
ナナミ「うん、いってらっしゃい」
グリーン「なんでお前らそんな俺に興味ないの」
ナナミ「地図机の上に置いといたから持っていきなさい」
グリーン「あ、ああ……ありがと」
ナナミ「気を付けてね」
グリーン「ああ、それじゃあな」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 14:33:26.82 ID:XxHCk/hIO
グリーン「さてと……まずは近い街から行くか」
グリーン「まずは地図を見て計画を立てないとな」
グリーン「計画が成功への第一歩だ」パラッ
【ホウエン地方:マップ】
グリーン「……」
グリーン「……」
グリーン「……」
グリーン「……」
グリーン「あの野郎!!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 14:37:14.75 ID:XxHCk/hIO
レッド「で、お前はなにタイプのポケモンなの」
キルリア「いやぁ、マスターのえっち!」
レッド「……」
キルリア「マスターが私のこと知りたいっていうのは分かるよ」
レッド「……」
キルリア「だって!私だってマスターの全てを知りたいもの!」
レッド「……」
キルリア「マスターがどんな人だろうとも!私はマスターの全てを受け入れる!」
レッド「……」
キルリア「エスパータイプです」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:03:00.53 ID:XxHCk/hIO
~1番道路~
レッド「よし、取り敢えずこのまま真っ直ぐいけばトキワシティらしい」
キルリア「トキワシティ?」
虫取り少年「目が合ったら対戦!」
レッド「…………ん?」
キルリア「…………ん?」
虫取り少年「いけっ!キャタピー!」
レッド「……」
虫取り少年「キャタピー!糸をは…………」
レッド「……」
虫取り少年「……」
レッド「……」
虫取り少年「……」
レッド「……」
虫取り少年「ご、ごめんなさい……」ブルブル
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:08:40.65 ID:XxHCk/hIO
キルリア「マスター……また守ってくれた」ポッ
レッド「こぇー……最近のすぐ対戦を挑んでくる若者こぇー……」
キルリア「マスター!私も頑張るよ!」
レッド「対戦って普通あんなに簡単に挑んでくるものなのかな……」
キルリア「さぁ……」
レッド「ポケモンバトルってもっと正式な対戦のイメージが……」
キルリア「まぁ道を歩いていけば分かるよ!」
レッド「そうだな、取り敢えず進むか」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:13:51.46 ID:XxHCk/hIO
虫取り少年B「虫ポケモンの強さをみせてや……」
レッド「……」
虫取り少年B「ご、ごめんなさい……」ブルブル
虫取り少年C「今さっき捕まえばっかりのポケ……」
レッド「……」
虫取り少年C「し、失礼な態度を取ってしまいすいませんでした……」ブルブル
虫取り少年D「対戦しよーぜ!対……」
レッド「……」
虫取り少年D「…………」ブルブル
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「なんだこの治安の悪さ……」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:17:51.68 ID:XxHCk/hIO
キルリア「マスター!マスター凄いよ!なにもしてないのに相手が逃げてくよ?」
レッド「ただ黙って見てるだけなのに……なんでだ」
キルリア「……」(言えない……マスターの黙ってる時の雰囲気がとてつもないなんて言えない……)
レッド「俺ポケモンバトルとかやったことないから経験しときたいな、ジム戦の前に」
キルリア「ジム戦なんて私がいれば余裕だよ!」
レッド「…………あ」
キルリア「あっ」
レッド「トキワシティ……」
キルリア「結構近かったね」
レッド「取り敢えずいろいろ買わないと……」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:25:33.28 ID:XxHCk/hIO
~トキワシティ~
老人「そこの君」
レッド「…………ん」
老人「君、ポケモントレーナーだね」
レッド「…………はい」
老人「ひぃっ」(な、なんじゃこの少年……なんか怖い……)
レッド「あの、なにか……」
老人「モンスターボールの使い方を教えさせてください」
レッド「は、はぁ……」
キルリア「おらぁっ!」ドスッ
老人「ぐふぅっ!」
レッド「うぉぉっ!?お前お年寄りの方になにしてんだ!?」
キルリア「みぞおちに頭突きを食らわせたよ!」
レッド「な、なんで!?」
キルリア「マスターのポケモンは私1人!マスターをたぶらかさないで!」ゲシッ ゲシッ
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:30:03.10 ID:XxHCk/hIO
キルリア「いやぁ、恐い恐い。まさかマスターをたぶらかす輩がこんなに早く出てくるなんて」
レッド「俺はお前が恐い……」
キルリア「マスターの為なら……私、命を賭して戦うよ」
レッド「ひょっとしてお前……凶悪ポケモンとかそんな感じか」
キルリア「なんのことだか分からない」
レッド「まぁいいや……取り敢えずジム行くか」
キルリア「初めてのポケモンバトルがジム戦だなんて……マスター格好良いっー!」
レッド「……」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:42:05.46 ID:XxHCk/hIO
~トキワジム~
レッド「やってない……」
キルリア「……」
レッド「仕方ない……また戻ってくるのは面倒だけど次のジム行くか」
キルリア「……」
レッド「行くぞ、キルリア……」
キルリア「……」
レッド「……?」
キルリア「……」
レッド「……どうかした?」
キルリア「あっ……ごめんなさいマスター……つい考え事を……」
レッド「いや、別にいいけど……」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:44:17.78 ID:XxHCk/hIO
キルリア「……」
レッド「次の街に行くには森を越えないといけないのか……やだな……虫とか……」
キルリア「はっ!!」
レッド「…………?」
キルリア「マスター!分かったよ!さっきのジムが閉まってた理由!」
レッド「……」
キルリア「きっとマスターの凄さに恐がって逃げたんだね!」
レッド「……」
キルリア「流石マスター!格好良いっー!」
レッド「虫よけスプレー……買わないと」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:57:53.12 ID:XxHCk/hIO
~トキワの森~
シュー
スピアー「グギャッ!」ドサッ
レッド「虫よけスプレー凄いな……」
プシュッー
ビードル「ギャッ!」
レッド「凄いな……科学の進歩」
プシュッー
バタフリー「グギャッ」ドサッ
キルリア「格好良いっー!マスター最強っー!」
レッド「虫よけスプレーもっと買っておけば良かった……」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:01:33.87 ID:XxHCk/hIO
スピアー「――――!」
キルリア「マスター!マスター!蜂の大群が!」
レッド「1、2、3、4……数えきれないな……」
キルリア「30匹ぐらいいるよ!?い、いざという時はマスターだけでも……絶対に……」
レッド「……大丈夫だ」
キルリア「……え」
レッド「……俺の後ろに」
キルリア「マスター……」ポッ
スピアー「――――!」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「虫よけスプレー……さっきので切れてた……」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:13:31.22 ID:XxHCk/hIO
レッド「どうしよ……」
キルリア「マスター……?」
レッド「虫よけスプレー……切れちゃった」
キルリア「っ!?」
レッド「……」
キルリア「マスター」
レッド「……?」
キルリア「逃げて」
レッド「っ……」
キルリア「マスターだけは、絶対に助ける」
レッド「キルリア……」
キルリア「早く!今のうちに!」
レッド「……」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:19:14.79 ID:XxHCk/hIO
レッド「俺はまだ……新米トレーナーだから、偉そうなことは言えないけど」
キルリア「マスター……?」
レッド「自分のポケモンを見捨てることは……したくない」
キルリア「マス……ター……」
レッド「キルリア、お前は下がってろ」
キルリア「っ!?マスター!?まさか戦う気!?」
レッド「……ああ」
キルリア「マスター!だめっ!」
レッド「うぉぉぉおおおっ!!」
キルリア「マスター…………!!」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:24:10.67 ID:XxHCk/hIO
―――――
――――
―――
――
―
レッド「19枚……20枚……」
スピアー「……」
キルリア「マ、マスター?」
レッド「……なに」
キルリア「なにしてるの?」
レッド「……スピアーの羽もいでるんだ」
キルリア「マスター!」ダキッ
レッド「うわっ……なに、いきなり」
キルリア「マスターのばか!」
レッド「勝ったんだから……別に泣くことは」
キルリア「マスターなんでそんなに強いの」
レッド「強いっていうか……小さい時に良くグリーンと虫取りしてたから」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:27:45.88 ID:XxHCk/hIO
レッド「小さい時だったから……スピアーの羽をもいだりして遊んだりもしてたんだ」
キルリア「……」
レッド「……子どもは残酷だから」
キルリア「マスター、小さい時からそんな過酷な修行を……」
レッド「……修行?」
キルリア「マスター!マスターの思いは伝わったよ!」
レッド「……」
キルリア「私も!私も最強のマスターの!最強のポケモンになる!」
レッド「……?」
キルリア「マスター、私も頑張って……強くなるから!」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」(さっきから何言ってんだろ……)
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:40:51.32 ID:XxHCk/hIO
~ニビシティ~
レッド「……今度こそジム」
キルリア「マスターに恐れをなして逃げないといいんだけど……」
レッド「えっと……岩タイプ」
キルリア「なんの話」
レッド「……次のジムのタイプ」
キルリア「岩って……」
レッド「……うん」
キルリア「あははっ!岩なんかに負けるわけないよ!だってあれでしょ?そこら辺に落ちてるあれでしょ?」
レッド「多分……」
キルリア「マスターの相手には物足りないね」
レッド「石みたいなのが出てくるのかな……」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:45:41.43 ID:XxHCk/hIO
~ニビジム~
キルリア「たのもー!」
トレーナー「挑戦者か、タケシさんと戦いたいのなら俺を倒しな」
レッド「……」(そういうシステムなのか……)
キルリア「ただのトレーナーのくせに生意気なっ!」
レッド「……」(なら、やるか……ポケモンバトル)
トレーナー「ご、ごめんなさい……」
レッド「…………?」
トレーナー「の、呪わないでください……」
レッド「呪い…………?」
トレーナー「ひ、ひぃっ!」タッタッタッタ
レッド「……なんだ、あれ」
キルリア「……」(言えない、無言のマスターは恐いだなんて……言えない)
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:55:16.40 ID:XxHCk/hIO
タケシ「君が挑戦者か」
レッド「ああ……」
タケシ「それじゃ、いくよ!いけっ!イワーク!」
イワーク「――――!」
レッド「……」
キルリア「……」
レッド「……」
キルリア「……」
レッド「……」
キルリア「マ、マスター……」
レッド「……」
キルリア「む、無理……あれ無理……」
レッド「な、なんであんなにでかいの……」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:01:07.93 ID:XxHCk/hIO
タケシ「イワーク!ストーンエッジ!」
キルリア「ひぃっ!」
レッド「キルリア!」ガバッ
キルリア「っ!?マスター!?」
レッド「ぐぅっ……」
キルリア「マスター!マスター!な、なんで庇ったの!」
レッド「……」
キルリア「マスター!返事!返事して!」
レッド「…………ちょっとお前、あいつの攻撃食らってみて」
キルリア「…………え」
レッド「……いいから」
キルリア「マスターの命令なら、どんなものでも聞くから別に構わないけど……」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:03:11.75 ID:XxHCk/hIO
イワーク「ガァッ!」
キルリア「くぅっ……!」
レッド「……」
キルリア「…………あれ」
レッド「……」
キルリア「痛くない」
レッド「……やっぱりか」
キルリア「全然痛くない」
レッド「なんかポッポにつっつかれた時ぐらいの痛さだな……」
キルリア「この見かけ倒しポケモンめ!」
レッド「」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:05:17.45 ID:XxHCk/hIO
キルリア「いや、違う……」
レッド「……?」
キルリア「あのポケモンが弱いんじゃない!」
レッド「……」
キルリア「私たちが強い!ただそれだけ!」
レッド「……」
キルリア「これが、マスターと私の愛の力!」
レッド「……」
キルリア「いやっ、恥ずかしい……マスター……えへへ……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」(1回病院連れてった方がいいかな……)
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:13:54.83 ID:XxHCk/hIO
タケシ「イワーク戻れ!いけっ!イシツブテ!」
レッド「っ……」
キルリア「な、なんか石が出てきた……」
レッド「キルリア、下がってろ」
キルリア「…………え」
レッド「……今俺は、決闘を申し込まれた」
キルリア「決闘……?」
レッド「ああ……」
タケシ「イシツブテ!ロックカット!」
イシツブテ「ガァッ!」
レッド「……」ガシッ
イシツブテ「ッ!?」
キルリア「石を掴んだ……?」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:19:39.65 ID:XxHCk/hIO
レッド「タケシ、イシツブテが1つしかないがルールは……?」
タケシ「いや、ルールもなにも普通のバトルなんだが」
レッド「なるほど……投げ合って先に倒れた方が負けか」
タケシ「えっと……取り敢えずイシツブテを放してくれな」
レッド「……ふっ!」
シュッ
タケシ「がぎゃっ!」グチャッ
ドサッ
タケシ「……」
レッド「……この程度か」
キルリア「凄い……石を的確に顔に投げつけた……………流石マスター!」
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:25:27.64 ID:XxHCk/hIO
レッド「……勝った」
キルリア「流石マスター!」
タケシ「くっ……」
レッド「もう起き上がるか……」
タケシ「君は……マサラ出身か?」
レッド「そうだけど……」
タケシ「やっぱりか……君の前にやってきたマサラ出身のトレーナーにも同じことをやられたんだ」
レッド「グリーン……」
タケシ「イシツブテを出したら、凄い真面目な顔でいきなり投げ付けてきて……」
レッド「……グリーン、もうニビシティは出たのか」
タケシ「1つだけ言わせてくれ」
レッド「…………?」
タケシ「イシツブテは玉じゃない!」
レッド「……」(負け惜しみか……この程度のトレーナー、倒したうちには入らないか……)
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:52:13.24 ID:XxHCk/hIO
レッド「……バッジ」
タケシ「…………え」
レッド「バッジ……」
タケシ「あ、ああ……」
レッド「どうも……」
キルリア「初めてのポケモンバトルでバッジを手に入れるなんて……!
凄い!凄すぎるよマスター!」
レッド「……照れるな」
キルリア「マスター格好良いっー!」
タケシ「……」(早く行ってくれないかな……)
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:57:22.61 ID:XxHCk/hIO
~オツキミ山~
レッド「……」
キルリア「……」
レッド「洞窟……」
キルリア「ここ抜けないと次の街行けないの?」
レッド「……そう」
キルリア「真っ暗……」
レッド「ポケモンのフラッシュっていう技が……必要らしい」
キルリア「力になれなくて……ごめんなさい」
レッド「大丈夫……」
キルリア「マスター……」
レッド「懐中電灯があるから……」
キルリア「準備が良いとこも格好良いっー!流石マスター!」
レッド「……照れる」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:01:46.75 ID:XxHCk/hIO
~洞窟内部~
レッド「……」
キルリア「……」
レッド「懐中電灯1本じゃ……全然意味なかった……」
キルリア「い、いざという時は!マ、マスターのことは!私が守るから!安心!してね!」ギュッー
レッド「暗い……」
キルリア「ひぃっ……」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:09:15.89 ID:XxHCk/hIO
キルリア「く、暗い……」
チュッ
キルリア「っ!?マ、マスター……!」
キルリア「んっ……マスター……首に……」
キルリア「マスターの歯が……刺さってる……」
キルリア「マスター……血吸っちゃだめ……んぅっ……」
キルリア「ぁぅ……うっ……マス……ター……」
レッド「……キルリア」
キルリア「マスター……」
レッド「……首にズバットが噛み付いてる」
キルリア「……………………え」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:20:00.06 ID:XxHCk/hIO
キルリア「乙女の純情をかえせっ!」ドスッ
ズバット「グギャッ!」
キルリア「私の体はてっぺんから爪先まで全部マスターのものなの!はけっ!吸った血全部はけっ!」ゲシッ ゲシッ
ズバット「……」
レッド「……」(凶悪ポケモン……)
キルリア「かえせっ!かえせっ!」ゲシッ ゲシッ
レッド「キルリア……」
キルリア「なにマスター」
レッド「……早く行く」
キルリア「う、うん……」
ズバット「……」
キルリア「ふんっ!」ドスッ
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:35:03.40 ID:XxHCk/hIO
理科系の男「こ、これは僕が見つけたんだ!両方とも僕のものだ!」
レッド「……」
理科系の男「この化石は渡さないぞ!」
レッド「……」
キルリア「マスターに向かってなんて態度を!」
理科系の男「ひぃっ!な、なんだよその目は!」
レッド「……」(普通に見てるだけなのに……)
理科系の男「ぜ、絶対に渡さないからな!」
レッド「いや……いらない」
理科系の男「……え」
レッド「いらない」
キルリア「そんなものいらないに決まってるでしょ!」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:47:09.23 ID:XxHCk/hIO
理科系の男「そ、それじゃ僕が貰うぞ!いいんだなっ!?」
レッド「……うん」
キルリア「失礼な奴だね全く」
「良くねぇよ」
グサッ
理科系の男「…………え」
ドサッ
レッド「っ……!」
キルリア「な、なに……?」
ロケット団「その化石は俺たちのものだ」
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:53:27.26 ID:XxHCk/hIO
レッド「……暗くてよかった」
キルリア「ねっ」
レッド「危うく目の前で人が死ぬ瞬間を見てしまうとこだった……」
キルリア「マスターにそんなもの見せたら見せたやつを地獄に落とすけどね!」
団員「お前らこいつの仲間か」
レッド「いや、全然」
団員「まぁいい、運が悪かったな。死んでくれ」
レッド「……恐いこの人」
キルリア「ふっー!ふっー!」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 20:05:13.17 ID:XxHCk/hIO
団員「いけ!ラッタ!」
ラッタ「キュッー!」
キルリア「マスター!下がってて!」
レッド「……よいしょ」
ギュムッ
ラッタ「キュッ!」
キルリア「ね、ネズミを踏みつけた!?」
レッド「……いや、お恥ずかしながらネズミたまに家に出たから慣れてるんだよ」
キルリア「なるほど!流石マスター!」
レッド「……よし、いけ」
ラッタ「キュッー!」
団員「ラッタ!待て!どこいく!?」
キルリア「自分のポケモンに逃げられるなんてどうしようもないね」
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 20:09:16.99 ID:XxHCk/hIO
団員「くそっ!覚えとけよ!」
レッド「……なんだったんだあれ」
キルリア「さぁ……」
レッド「この化石……売れば高いかな」
キルリア「あ、頭良い!流石マスター!」
レッド「よし、それじゃ行くか……」
キルリア「うん!」
レッド「次はハナダジムか……」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:04:19.49 ID:XxHCk/hIO
~ハナダジム~
キルリア「たのもー!」
レッド「……プール」
カスミ「ん?なに、挑戦者?」
レッド「女の子だ……」
キルリア「っ!?」
レッド「……ポケモンバトル」
キルリア「う、浮気!?まさかの浮気マスター!?」
レッド「水ポケモンかな……」
キルリア「マスター!マスター!」
カスミ「なにそのへんてこな生き物」
レッド「さぁ……」
キルリア「っ!?」
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:11:42.16 ID:XxHCk/hIO
カスミ「まぁいいわ、ようはバッジが欲しいんでしょ」
レッド「……そう」
カスミ「いきなさい!スターミー!」
スターミー「――――!」
レッド「……いけるか」
キルリア「もちろん!マスターの大事な初戦!勝利をプレゼントするよ!」
カスミ「……初戦?」
レッド「……俺、お前の技とか知らなかった」
キルリア「愛があれば大丈夫だよ!」
レッド「……そうなのか」
カスミ「えっ、ちょっと待って」
レッド「……?」
カスミ「もしかしてポケモンバトル初めて?」
レッド「……うん」
カスミ「っ!?」
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:25:38.80 ID:XxHCk/hIO
カスミ「ちょっと……」ガシッ
レッド「ぐぇっ……」
カスミ「なに、私のことばかにしてるの」
キルリア「マスター!マスター!首!首絞められてるよ!マスター!」
レッド「いや……分かってる……」
カスミ「どういうことか説明してもらえるかしら」ギチギチ
レッド「ご、ごめ……なさい……」
カスミ「なに、聞こえないわよ」ギチギチ
レッド「本当に……ず、ずいまぜん……」
キルリア「マスター!マスター!」
カスミ「全く、で、プールにいたトレーナーは?」
レッド「見てたら……逃げた……」
カスミ「ああ、確かにあんた、なんか呪ってきそうな感じよね」
レッド「……傷ついた」
キルリア「ふっー!ふっー!」
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:43:31.68 ID:XxHCk/hIO
キルリア「そこのヒトデ!かかってこい!」
カスミ「まぁいいわ。現実を見せてあげる」
レッド「……首に痣残った」
カスミ「スターミー!ハイドロポンプ!」
スターミー「――――!」
キルリア「っ!?」
レッド「あ……まずい」
キルリア「ぐへぇっ!」ドサァァァ
レッド「大丈夫かキルリア」
キルリア「だ、大丈……夫……」
カスミ「どうする、もう辛そうだけど」
レッド「……分かった、負けを認め」
「キュッー!」
レッド「……ん?」
ラッタ「キュッー!」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:45:26.70 ID:XxHCk/hIO
レッド「あっ……オツキミ山のラッタ」
ラッタ「キュッー」
レッド「……一緒に戦ってくれるのか」
ラッタ「キュッ!」
レッド「そうか……」
カスミ「ラッタ……随分と舐められたものね。スターミー!ハイドロポンプ!」
レッド「ラッタ!ふいうち!」
ラッタ「キュッ!」
スターミー「グギャッ!?」
カスミ「なっ!?」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:53:33.53 ID:XxHCk/hIO
レッド「ラッタ、ちょっと熱いが我慢してくれ」
ラッタ「キュッ」
キルリア「マスター、なにそれ」
レッド「ライターだ」シュッ
ラッタ「キュッ!」
カスミ「あのラッタ……ふいうち持ち……スターミー!あやしいひかり!」
スターミー「――――!」
レッド「ラッタ!からげんき!」
ラッタ「キュッ!」
スターミー「グギャッ!」
カスミ「なっ……!素人に読み負けた……いや、私があいつを舐めていただけ。力量を把握すればあんなやつ」
レッド「……ラッタ、いいぞ」
ラッタ「キュッー」
キルリア「えっ……ちょっ、待って……」
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:59:10.33 ID:XxHCk/hIO
カスミ「スターミー!」
レッド「またスターミーか……」
カスミ「スターミー!ハイドロポンプ!」
スターミー「――――!」
ラッタ「ギュッ……!」
レッド「早いな……あのヒトデ……ラッタ、とんぼ返り」
ラッタ「キュッ!」
スターミー「グギャッ!」
レッド「キルリア、いけるか」
キルリア「待ちわびたよ!」
カスミ「スターミー!ハイドロポンプ!」
キルリア「ひぁっー!」
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:04:11.86 ID:FtlsIbmMO [1/42]
レッド「……ラッタ」
ラッタ「キュッ」
レッド「……ラッタもそろそろ危ないな」
カスミ「スターミー、戻りなさい。ラプラス!」
ラプラス「キュッー」
レッド「ラッタ!起死回生!」
カスミ「なっ……!」
ラッタ「キュッ!」
ラプラス「ギュッ……!」
カスミ「まさかラプラスが一撃で……」
レッド「ラッタ、大丈夫か?」
ラッタ「キュッ」
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:08:36.10 ID:FtlsIbmMO [2/42]
カスミ「スターミー」
スターミー「――――!」
カスミ「お互い最後の1匹ね」
レッド「ああ……」
カスミ「やるじゃない、馬鹿にして悪かったわ」
レッド「……いや、ただラッタとピジョットに関しては知識があるだけだ」(マサラはコラッタとポッポしか出ないから……)
カスミ「あなたのラッタ……強いわね」(ノーマルタイプが好きなのかしら)
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「……蚊帳の外だよ」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:13:23.00 ID:FtlsIbmMO [3/42]
カスミ「……いいわ」
レッド「…………?」
カスミ「バッジ、あげる」
レッド「でも……まだ終わってない」
カスミ「初めてのポケモンバトルでここまでやるんだもの。バッジをあげないわけにはいかないわ」
レッド「……まぁ、くれるっていうなら」
カスミ「はい、バッジ」
レッド「……どうも」
ガシッ
レッド「…………?」
キルリア「こんなもの……!こんなもの!」
レッド「……キルリア、それバッジ」
キルリア「こうしてやる!」パクッ
レッド「うわぁぁぁっ!?何やってんだお前!?」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:30:03.35 ID:FtlsIbmMO [4/42]
キルリア「ぽっと出の奴においしいところを全部取られた恨み!晴らしてやる!」
カスミ「ほ、本当になんなのこのへんてこな生き物は……」
レッド「……ぺっ、しなさい、ぺって」
キルリア「私以外のポケモンがマスターにバッジを取るなんて許さない!」
カスミ「あっ、やっぱりポケモンなんだこれ」
レッド「……ラッタ可愛いのに」
キルリア「っ!?この浮気ものぉ!」
カスミ「……えっ、あんたたちってそういう関係だったの」
レッド「……全然違う、だからそんなにひかないで、傷つく」
カスミ「ま、まぁ……人の趣味はそれぞれだもんね」
レッド「ちょっ……」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:39:45.79 ID:FtlsIbmMO [5/42]
カスミ「スターミー、催眠術」
スターミー「――――!」
キルリア「…………っ」
カスミ「ふぅ、取り敢えず落ち着」
キルリア「ってこんなので眠るわけないよ!私のマスターへの愛は催眠術程度じゃ揺るがないよ!」
カスミ「おお……なんという精神力……」
レッド「……キルリア」
キルリア「なに、マスター」
レッド「……口開けて」
キルリア「はい」カパッ
レッド「あったあった」ヒョイッ
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:40:53.37 ID:FtlsIbmMO [6/42]
キルリア「しまっ……!ついマスターの命令に体が反応してしまった……」
レッド「それじゃ……ありがと」
カスミ「ええ、頑張ってね。きっとあなたならチャンピオンになれるわ」
レッド「……頑張るよ」
カスミ「私に勝ったんだから、他の奴に負けたら承知しないからね」
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「……」(なにこの甘酸っぱい会話……)
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 01:01:43.97 ID:FtlsIbmMO [7/42]
~5番道路~
キルリア「あのネズミは?」
レッド「……帰っていった」
キルリア「まったくなんだったのあの泥棒ネズミ」
レッド「次はヤマブキシティに行くか……カントーの大都会……緊張する」
キルリア「大丈夫大丈夫、マスターのこと守ってあげるから」
レッド「エスパータイプのジムらしい」
キルリア「格の違いを見せつけてやらないとね!」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 01:05:54.97 ID:FtlsIbmMO [8/42]
~ヤマブキジム~
キルリア「たのもー!」
レッド「……人形がたくさん」
ナツメ「……」
キルリア「あなたがジムリーダー?」
レッド「……女の子」
キルリア「マスター……また浮気……」
ナツメ「……ジム戦、したいの?」
レッド「……うん」
ナツメ「…………そう」
キルリア「マスターは渡さない!格の違いを見せつけてあげるよ!」
ナツメ「…………負けたら、人形になってね」
レッド「……」ゾクッ
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 01:11:22.04 ID:FtlsIbmMO [9/42]
ナツメ「……フーディン」
フーディン「フー」
レッド「キルリア」
キルリア「了解!」
ナツメ「フーディン、スプーン曲げ」
フーディン「フー」
グニッ
レッド・キルリア「っ!?」
レッド「なっ……嘘……だろ」
キルリア「スプーンが……曲がった」
レッド「ゆ、夢……だよな……これ」
キルリア「スプーンが……曲がる……?嘘……そんなことって……」
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 01:17:16.04 ID:FtlsIbmMO [10/42]
ナツメ「……降参するなら、今のうち」
レッド「キルリア、逃げろ……」
キルリア「っ……マスター……」
レッド「早く……足止めすら出来るか分からない」
キルリア「いやっ、マスターと一緒にいる」
ナツメ「……フーディン、スプーン曲げ」
グニッ
レッド「う、嘘だろ……2本目だなんて……」ブルブル
キルリア「ぅぁ……ぁ……スプーンが……スプーンが……」ブルブル
レッド「キルリア、命令だ」
キルリア「っ……」
レッド「……逃げろ」
キルリア「そんなっ……いやっ、マスターの命令には逆らえないのに……」
レッド「……お前だけは……生きてくれ」
キルリア「いやぁ!」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 01:25:04.39 ID:FtlsIbmMO [11/42]
レッド「……っ!」
ナツメ「フーディン、スプーン曲げ」
グニッ
レッド「その曲がったスプーン……貸せ」
ナツメ「……無駄な足掻きを」
レッド「……スプーン曲げ」
グニッ
ナツメ「……っ!そんな……曲がったスプーンを元に……!?」
レッド「……この程度か?」(ナナミさん……スプーン曲げの練習をさせられていたのはこの時のためだったんだね。
ありがとうナナミさん……スプーン曲げ筋を欠かさず鍛えといてよかった)
ナツメ「フーディン……!」
グニニッ
レッド「ス、スプーンを螺旋状に……!?
だが……スプーン曲げ」
グニニッ
ナツメ「ら、螺旋状のスプーンを元に……!?そ、そんな……」
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 01:33:58.55 ID:FtlsIbmMO [12/42]
ナツメ「……フーディン、私がいくわ、戻りなさい」
レッド「……っ」
ナツメ「……スプーン曲げ」グニッ
レッド「ひっ……ぁ……スプーンが……スプーンが……」ブルブル
ナツメ「…………あなたの負け」
レッド「……スプーン曲げ」グニッ
ナツメ「ぅぁっ……ぁ……ス、スプーンが……元に……」ブルブル
レッド「……お、俺の勝ちだ」
ナツメ「……スプーン曲げ」グニッ
レッド「ひっ……!スプーンが……円に……」ブルブル
ナツメ「……わ、私の……勝ち」
レッド「……スプーン曲げ」
ナツメ「ひっ……!ス、スプーンが……元に……ぅぁ……ぁ……」
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 02:01:19.79 ID:FtlsIbmMO [13/42]
―――――
――――
―――
――
―
レッド「はぁ……はぁ……」
ナツメ「はぁ……はぁ……」
レッド「くそっ……もう……」
ナツメ「……スプーン……曲げ」グニッ
レッド「こ、ここに来てピカチュウの形にするなんて……」
ナツメ「私の……はぁ……はぁ……勝ち……ね」
レッド「スプーン……曲げ……!」グニッ
ナツメ「う……そ……そんな……元に……戻すなんて……」
レッド「うっ……もう……」ドサッ
ナツメ「くっ……もう……」ドサッ
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 02:08:00.19 ID:FtlsIbmMO [14/42]
レッド「はぁ……はぁ……」
ナツメ「うっ……ん……」
レッド「もう……指1本すら……動かせない」
ナツメ「……あなた」
レッド「……?」
ナツメ「……名前は」
レッド「……マサラタウンの……レッド」
ナツメ「……そう」
レッド「……君は」
ナツメ「……ナツメ」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 02:14:14.72 ID:FtlsIbmMO [15/42]
ナツメ「……楽しかった」
レッド「……」
ナツメ「……ありがとう」
レッド「……そうか」
ナツメ「……今度は、負けない」
レッド「……俺はもう懲り懲りだ」
~窓の外~
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「な、なにあの空気……」
キルリア「う、浮気!?」
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:28:40.12 ID:FtlsIbmMO [16/42]
~タマムシシティ~
レッド「…………次はタマムシジム」
キルリア「うわっー、大都会だね」
レッド「……恐い」
キルリア「ぅぁっ」コテッ
レッド「……?」
キルリア「いたた……なんかにつまずいちゃっ……………ん?」
クチート「……」
レッド「……」
キルリア「な、なにこのへんてこな生き物は!?」
382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:31:03.73 ID:FtlsIbmMO [17/42]
レッド「…………ポケモン?」
クチート「くちっ……?」
キルリア「ひぃっ、目を覚ました……」
レッド「……」
クチート「くちー、くちー」スリスリ スリスリ
レッド「……?」
キルリア「っ!?な、なっ……!?マスターに頬擦りだと……!?」
クチート「くちー」
レッド「……?」
キルリア「わ、私でさえしたことないのに……!というかさせてもらえないのに!」
クチート「くちー……」
385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:32:54.55 ID:FtlsIbmMO [18/42]
レッド「……ポケモンセンター……行って来る」
キルリア「……え」
レッド「……ここで待ってて」
キルリア「あっ、うん……」
レッド「……」テクテクテク
キルリア「行っちゃった……」
クチート「……」
キルリア「……」
クチート「……」
キルリア「……」
クチート「……」
386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:34:36.41 ID:FtlsIbmMO [19/42]
キルリア「あの……大丈夫?」
クチート「……」
キルリア「どこか痛いの……?」スッ
ベチンッ!!
クチート「気安く触らないで」
キルリア「っ!?」
クチート「ふんっ……」
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「……しゃ、喋ったー!?」
388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:39:46.79 ID:FtlsIbmMO [20/42]
レッド「……」テクテクテク
キルリア「あっ!マスター!」
レッド「……なに」
キルリア「喋った!この生き物喋ったよ!」
クチート「くちっ?」
レッド「何言ってんだお前……ポケモンが喋るわけないだろ……」
キルリア「っ!?」
クチート「くちー、くちー」
レッド「傷薬……買ってきたから」
クチート「くちっ」
キルリア「マスター!マスター!その生き物喋る!喋るって!」
レッド「……寝呆けてるだろ、お前」
393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:44:30.15 ID:FtlsIbmMO [21/42]
クチート「くちー、くちー」スリスリ
レッド「良かった……元気になった……」
クチート「くちっ!」
レッド「取り敢えず……一緒にジムに行くか、ジムリーダーに預ければ問題ないだろ」
クチート「くちっ!」
レッド「……行くぞ、キルリア」テクテクテク
クチート「くちー」テクテク
キルリア「……っ!?」(ま、まさか……後ろからマスターを襲うつもり!?)
キルリア「……」(ふっ、マスターの後ろをとったつもりかは知らないけど……あなたは既に私に後ろをとられている!
マスターになにかしようとした時……それがお前の人生が終わる時だ)
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:48:52.65 ID:FtlsIbmMO [22/42]
クチート「くちっ!」
ガブッ!!
キルリア「いたっー!?」
ガリガリ ガリガリ
キルリア「ちょっ!痛っ!マスター!マスター!」
ガリガリ ガリガリ
キルリア「今私!今私!後ろのお口に噛み付かれてる!噛み付かれてる!」
レッド「……」テクテク
キルリア「そ、そんな……無視!?なんで振り向いてくれないの」
クチート「……」(口の中に頭が入ってるんだから……聞こえるわけないでしょ。これだから頭の悪いポケモンは)
キルリア「いたたたたたたたっ!」
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:53:55.10 ID:FtlsIbmMO [23/42]
~タマムシジム~
レッド「……たのもー」
キルリア「た、たのもー……」
レッド「……?」
キルリア「マ、マスター……」スッ
レッド「ちょっ……触らないでくれ」
キルリア「っ!?」
レッド「なんかお前……全身べたべたしてて気持ち悪い……」
キルリア「ちがっ!これは私じゃなくて!」
クチート「ベトベターは黙ってなさい」ボソッ
キルリア「っ!?マスター!マスター!聞いた!?ねぇ!聞いた!?」
アロマなお姉さん「へぇ、君マサラタウンから来たんだ。遠い所からわざわざありがとね」
レッド「……いえ、そんな」
キルリア「この浮気男ー!」ドスッ
レッド「ぐふぅっ……!?」
399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:58:19.46 ID:FtlsIbmMO [24/42]
レッド「て、的確に鳩尾をついてきやがる……」
キルリア「マスターの女たらし!
でも……私はマスターの全てを受け入れる。だって!マスターの全てが好きだから!」
アロマなお姉さん「あらあら、大丈夫?」
レッド「はい……」
アロマなお姉さん「お腹見せて、冷やさないと」
レッド「だ、大丈夫です……」
アロマなお姉さん「いいから」
レッド「は、はい……」
キルリア「……」
クチート「全く相手にされてないじゃない」
キルリア「て、照れ隠し?だよ?」
400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:08:06.99 ID:FtlsIbmMO [25/42]
エリカ「あなたが挑戦者の方かしら」
レッド「……はい」
キルリア「ふっー!ふっー!」
レッド「あの……このポケモン……さっきそこで倒れて……ん?」
エリカ「スー……スー……」
レッド「……」
エリカ「スー……スー……スー……はっ」
レッド「……」
エリカ「ご、ごめんなさい、寝てしまっていました」
キルリア「マ、マスターとのお話し中に……なんという無礼……!!」
レッド「いえ……別に」
キルリア「命を持って償え!」
404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:11:02.08 ID:FtlsIbmMO [26/42]
エリカ「早速ですが、始めましょう。いきなさい、モンジャラ」
モンジャラ「……」
キルリア「ぶっ飛ばす!」
レッド「下がってろ……」
キルリア「マスター……でも……」
レッド「俺にはナツメから教わった技がある……」
キルリア「またあの女……!」
レッド「いくぞ……」
エリカ「っ……!」(空気が変わった……!)
レッド「……スプーン曲げ!」
グニッ!!
エリカ「……っ!?」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:12:14.80 ID:FtlsIbmMO [27/42]
エリカ「まぁ凄い!スプーンがピカチュウの形に曲がりましたわ!」
レッド「……」
エリカ「……?」
レッド「……」
エリカ「……」
レッド「……」
エリカ「……」
レッド「……」
エリカ「……」
レッド「……」
エリカ「……」
レッド「あれ……?」
408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:16:44.13 ID:FtlsIbmMO [28/42]
エリカ「……?どうかしましたか?」
レッド「い、いえ……」
エリカ「素晴らしい手品を見せていただいたお礼です。モンジャラ、私たちも全力でいきますわよ」
モンジャラ「――――!」
レッド「……」(一体なにが……駄目だったんだ……)
キルリア「マスター格好良いー!」
クチート「うるさい、頭の悪い声出さないで」
キルリア「っ!?」
クチート「全く……」
410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:24:26.00 ID:FtlsIbmMO [29/42]
キルリア「私の出番だね!」
クチート「下がってなさい」
キルリア「なっ!?マスターのポケモンじゃないくせに!」
レッド「……?」
クチート「くちっ」
エリカ「あら、見たことがないポケモンですわね」
レッド「戦えるのか……?」
クチート「くちっ!」
エリカ「ならばまずは様子見ですわ。モンジャラ、毒の粉」
モンジャラ「――――!」
クチート「くちー」
エリカ「っ……!?毒が全く聞いていない!?」
411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:27:33.19 ID:FtlsIbmMO [30/42]
レッド「クチート、身代わり」
クチート「くちっ」
ポンッ
エリカ「身代わり……?」
レッド「クチート、冷凍パンチ!」
クチート「くちっ!」ドスッ
モンジャラ「モギャッ!」
エリカ「モンジャラ……!」
キルリア「えっ、ちょっ、なんで普通に使いこなしてるのマスター……」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:34:10.55 ID:FtlsIbmMO [31/42]
エリカ「いきなさい、ラフレシア」
ラフレシア「――――!」
レッド「…………あ」
エリカ「どうかしましたか?」
レッド「……キルリア、ちょっと来い」
キルリア「どうしたのマスター」
レッド「お前、花占いって知ってるか……?」
キルリア「花占い……?」
レッド「……なにか占いたいことあるか?」
キルリア「マスターがぁ……私のことどれだけ愛してるか!」
レッド「分かった……」
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:40:09.64 ID:FtlsIbmMO [32/42]
レッド「……1枚ずつ花びらを抜いてくんだ」
キルリア「へぇ……」
レッド「好き……」
ブチッ
ラフレシア「ギャッ!」
レッド「嫌い……」
ブチッ
ラフレシア「ギャッ!」
レッド「……死ね」
ブチッ
ラフレシア「ギャッ!」
レッド「好き」
ブチッ
ラフレシア「……」
431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:43:25.01 ID:FtlsIbmMO [33/42]
レッド「最後の1枚……嫌い」
ブチッ
ラフレシア「……」
レッド「……結果は、俺はお前のことが嫌いだ」
キルリア「そ、そんな馬鹿な……」
エリカ「……」
エリカ「……」
エリカ「……」
エリカ「赤い……悪魔……ですわ……」ドサッ
レッド「……?」
キルリア「凄いよマスター!1匹倒しただけで相手を再起不能にするなんて!」
レッド「ありがとう……お疲れさま」
クチート「くちっ!」
キルリア「っ!?」
433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:46:32.82 ID:FtlsIbmMO [34/42]
レッド「花占い……久しぶりにやったな……」
キルリア「そうなんだ」
レッド「ナナミさんが、今のと同じ花をよくお土産で持ってきてくれて……花占いを教えてもらった」
キルリア「優しい人なんだね」
レッド「懐かしい……」
キルリア「次会う時はポケモンチャンピオンだよ!」
レッド「ああ……そうだな」
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:49:58.52 ID:FtlsIbmMO [35/42]
キルリア「けどマスター格好良かったね、花にまで死ねって。男らしかったよ!」
レッド「……違う」
キルリア「……?」
レッド「……俺のお前への好き度の占いの結果が、好き、嫌い、死ね(と思っている)の3つあったってことだ」
キルリア「ああ、なるほど!」
レッド「……だから6枚花びらがあったから嫌いという結果になった」
キルリア「3個のうち2つが否定的だなんて!」
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:55:41.89 ID:FtlsIbmMO [36/42]
レッド「間違えた……5枚だから嫌いって結果になっ…………あっ」
エリカ「うっ……」
キルリア「目が覚めたみたいだね」
エリカ「あなた……もしかしてマサラタウンの方ですか」
レッド「……うん」
エリカ「やはりそうでしたか。実は私の前に来たマサラタウン出身の殿方にも……同じことをされて」
レッド「グリーン……俺よりも先にバッジを手に入れたのか……」
エリカ「花占いをされてしまい……実は今のが花びらがついている最後のポケモンでした」
レッド「……ポケモン?」
エリカ「はい……女の子のように花びら占いを……」
レッド「……バッジ」
エリカ「…………え」
レッド「……バッジ、欲しい」
エリカ「あっ、はい……申し訳ありません」
451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 22:59:36.43 ID:FtlsIbmMO [37/42]
レッド「バッジ……手に入れた」
キルリア「さすがだねマスター!」
クチート「くちっ!」
レッド「次はどこにしようかな……」
エリカ「土に埋めたら……生えてくるかしら……」ズーン
レッド「あの……」
エリカ「ひっ……な、なんですか……」
レッド「ありがとうございました……」
エリカ「は、はい……こちらこそ」
レッド「いくぞ……」
キルリア「あなたとならばどこへでも!」
クチート「くちっ!」
エリカ「恐かった……」
レッド「なにこのポケモン」キルリア「……」2
に続く
~研究所~
オーキド「この3つの中から選ぶんじゃ」
グリーン「俺は大人だからな。お前に先に選ばせてやるぜ」
レッド「……」
オーキド「中々手に入らない珍しいポケモンじゃぞ」
レッド「……」(どうしようかな……)
ピーピー!! ピーピー!!
レッド「……ん?」
オーキド「なにやら外が騒がしいの」
レッド「ちょっと見てくる」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 13:39:49.79 ID:XxHCk/hIO
~草むら~
ポッポ「ピィ!」
ポッポ「ピィ!」
キルリア「……っ!」
レッド「うわっ……さっきのポケモンが襲われてる……」
ポッポ「ピィ!」
ポッポ「ピィ!」
レッド「ほらっ、パンだぞ」パッパッ
ポッポ「ピィ」
ポッポ「ピィ」
レッド「餌食べるポッポ可愛い……」
キルリア「…………?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 13:42:47.37 ID:XxHCk/hIO
~研究所~
オーキド「おお、なんだったんじゃ一体」
レッド「別になにも、ただポッポたちが騒いでただけ」
グリーン「まぁ、そんなことだろ…………ん?」
オーキド「さぁレッド、早速じゃが選…………ん?」
レッド「…………なに」
グリーン「いや、お前の後ろになんかいるんだけど」
レッド「…………え」
グリーン「お前のズボンにくっついてるやつだよ」
レッド「…………っ!?」
キルリア「……」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 13:45:16.96 ID:XxHCk/hIO
キルリア「あ、あの……私、キルリアっていいます」
レッド「……」
キルリア「さ、さっき赤い人に助けてもらって」
グリーン「……」
キルリア「運命を感じました!」
オーキド「……」
キルリア「マスター!マスターに私の全てを捧げるよ!」
レッド「……」
キルリア「……あれ、どうかしたの?」
レッド「……」
グリーン「……」
オーキド「……」
レッド・グリーン・オーキド「しゃ、喋ったーっ!?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 13:51:40.98 ID:XxHCk/hIO
グリーン「えっ!?なにっ!?ポケモンって喋るの!?」
オーキド「さぁ……」
グリーン「さぁって!じーさん世界的なポケモン博士だろ!」
オーキド「いや、図鑑とかの説明文適当に書いただけじゃしのう」
グリーン「ポケモン協会は馬鹿の集まりなのか!?」
キルリア「よろしくねマスター!」
レッド「……」
グリーン「くそっ、ここがこんな田舎じゃなければもっと情報だって……」
オーキド「グリーン、そしてレッドよ」
グリーン「なんだよ」
オーキド「わしからはなにも教えん。お前たちが旅をし、自分の目で見て、自分で経験してくるのじゃ」
グリーン「きれいにまとまってねぇぞじじい」
オーキド「さぁ、早く選び早く行くのじゃ」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 13:59:22.73 ID:XxHCk/hIO
グリーン「おい!いいから早く説明しろ!」
オーキド「わし今からお昼寝の時間じゃから。それじおやすみ」
グリーン「おまっ!孫の旅立ちの日に寝るのか!?」
オーキド「……」
グリーン「む、無視しやがったあのじじい……」
レッド「えっ、ちょっと待って……俺強制的にこのポケモンなの」
キルリア「マスター!マスター!」
グリーン「そりゃそうだろ」
レッド「お、俺の意志は……」
グリーン「なんなんだよ一体この扱いは」
キルリア「マスター!マスター!」
レッド「……」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 14:01:56.21 ID:XxHCk/hIO
レッド「……」
グリーン「……」
レッド「……」
グリーン「……」
レッド「そ、それじゃ俺、先に行く……」
グリーン「あ、ああ……」
レッド「……」
グリーン「……」
レッド「お互い……」
グリーン「……頑張ろうな」
レッド「……」
グリーン「……」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 14:06:14.98 ID:XxHCk/hIO
~グリーンの家~
レッド「こんにちは」
ナナミ「レッド君……」
キルリア「マスター、ここどこ?」
レッド「今から旅に出るよ」
ナナミ「いつかはこの時が来ると思ってたけど……いざ来たら寂しいわね」
レッド「ナナミさん……」
キルリア「な、なにこの人!マスターのなんなの!?」
ナナミ「レッド君、頑張ってね。はい、これ」
レッド「…………?」
ナナミ「地図よ、これがあれば計画もたてやすいでしょ」
レッド「ナナミさん……」
ナナミ「いってらっしゃい、立派なポケモンマスターになるのよ」
レッド「うん、ありがとうナナミさん……それじゃ、いってくるよ」
ナナミ「いってらっしゃい」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 14:09:40.95 ID:XxHCk/hIO
~草むら~
レッド「……取り敢えずまずは近い街に行くか」
キルリア「なんて街なの?」
レッド「えっと……ナナミさんからもらった地図によると……」パラッ
【シンオウ地方:マップ】
レッド「……」
キルリア「……?」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「あの野郎!!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 14:31:28.80 ID:XxHCk/hIO
~グリーンの家~
グリーン「それじゃねーちゃん、俺行って来るから」
ナナミ「うん、いってらっしゃい」
グリーン「なんでお前らそんな俺に興味ないの」
ナナミ「地図机の上に置いといたから持っていきなさい」
グリーン「あ、ああ……ありがと」
ナナミ「気を付けてね」
グリーン「ああ、それじゃあな」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 14:33:26.82 ID:XxHCk/hIO
グリーン「さてと……まずは近い街から行くか」
グリーン「まずは地図を見て計画を立てないとな」
グリーン「計画が成功への第一歩だ」パラッ
【ホウエン地方:マップ】
グリーン「……」
グリーン「……」
グリーン「……」
グリーン「……」
グリーン「あの野郎!!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 14:37:14.75 ID:XxHCk/hIO
レッド「で、お前はなにタイプのポケモンなの」
キルリア「いやぁ、マスターのえっち!」
レッド「……」
キルリア「マスターが私のこと知りたいっていうのは分かるよ」
レッド「……」
キルリア「だって!私だってマスターの全てを知りたいもの!」
レッド「……」
キルリア「マスターがどんな人だろうとも!私はマスターの全てを受け入れる!」
レッド「……」
キルリア「エスパータイプです」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:03:00.53 ID:XxHCk/hIO
~1番道路~
レッド「よし、取り敢えずこのまま真っ直ぐいけばトキワシティらしい」
キルリア「トキワシティ?」
虫取り少年「目が合ったら対戦!」
レッド「…………ん?」
キルリア「…………ん?」
虫取り少年「いけっ!キャタピー!」
レッド「……」
虫取り少年「キャタピー!糸をは…………」
レッド「……」
虫取り少年「……」
レッド「……」
虫取り少年「……」
レッド「……」
虫取り少年「ご、ごめんなさい……」ブルブル
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:08:40.65 ID:XxHCk/hIO
キルリア「マスター……また守ってくれた」ポッ
レッド「こぇー……最近のすぐ対戦を挑んでくる若者こぇー……」
キルリア「マスター!私も頑張るよ!」
レッド「対戦って普通あんなに簡単に挑んでくるものなのかな……」
キルリア「さぁ……」
レッド「ポケモンバトルってもっと正式な対戦のイメージが……」
キルリア「まぁ道を歩いていけば分かるよ!」
レッド「そうだな、取り敢えず進むか」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:13:51.46 ID:XxHCk/hIO
虫取り少年B「虫ポケモンの強さをみせてや……」
レッド「……」
虫取り少年B「ご、ごめんなさい……」ブルブル
虫取り少年C「今さっき捕まえばっかりのポケ……」
レッド「……」
虫取り少年C「し、失礼な態度を取ってしまいすいませんでした……」ブルブル
虫取り少年D「対戦しよーぜ!対……」
レッド「……」
虫取り少年D「…………」ブルブル
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「なんだこの治安の悪さ……」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:17:51.68 ID:XxHCk/hIO
キルリア「マスター!マスター凄いよ!なにもしてないのに相手が逃げてくよ?」
レッド「ただ黙って見てるだけなのに……なんでだ」
キルリア「……」(言えない……マスターの黙ってる時の雰囲気がとてつもないなんて言えない……)
レッド「俺ポケモンバトルとかやったことないから経験しときたいな、ジム戦の前に」
キルリア「ジム戦なんて私がいれば余裕だよ!」
レッド「…………あ」
キルリア「あっ」
レッド「トキワシティ……」
キルリア「結構近かったね」
レッド「取り敢えずいろいろ買わないと……」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:25:33.28 ID:XxHCk/hIO
~トキワシティ~
老人「そこの君」
レッド「…………ん」
老人「君、ポケモントレーナーだね」
レッド「…………はい」
老人「ひぃっ」(な、なんじゃこの少年……なんか怖い……)
レッド「あの、なにか……」
老人「モンスターボールの使い方を教えさせてください」
レッド「は、はぁ……」
キルリア「おらぁっ!」ドスッ
老人「ぐふぅっ!」
レッド「うぉぉっ!?お前お年寄りの方になにしてんだ!?」
キルリア「みぞおちに頭突きを食らわせたよ!」
レッド「な、なんで!?」
キルリア「マスターのポケモンは私1人!マスターをたぶらかさないで!」ゲシッ ゲシッ
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:30:03.10 ID:XxHCk/hIO
キルリア「いやぁ、恐い恐い。まさかマスターをたぶらかす輩がこんなに早く出てくるなんて」
レッド「俺はお前が恐い……」
キルリア「マスターの為なら……私、命を賭して戦うよ」
レッド「ひょっとしてお前……凶悪ポケモンとかそんな感じか」
キルリア「なんのことだか分からない」
レッド「まぁいいや……取り敢えずジム行くか」
キルリア「初めてのポケモンバトルがジム戦だなんて……マスター格好良いっー!」
レッド「……」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:42:05.46 ID:XxHCk/hIO
~トキワジム~
レッド「やってない……」
キルリア「……」
レッド「仕方ない……また戻ってくるのは面倒だけど次のジム行くか」
キルリア「……」
レッド「行くぞ、キルリア……」
キルリア「……」
レッド「……?」
キルリア「……」
レッド「……どうかした?」
キルリア「あっ……ごめんなさいマスター……つい考え事を……」
レッド「いや、別にいいけど……」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:44:17.78 ID:XxHCk/hIO
キルリア「……」
レッド「次の街に行くには森を越えないといけないのか……やだな……虫とか……」
キルリア「はっ!!」
レッド「…………?」
キルリア「マスター!分かったよ!さっきのジムが閉まってた理由!」
レッド「……」
キルリア「きっとマスターの凄さに恐がって逃げたんだね!」
レッド「……」
キルリア「流石マスター!格好良いっー!」
レッド「虫よけスプレー……買わないと」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:57:53.12 ID:XxHCk/hIO
~トキワの森~
シュー
スピアー「グギャッ!」ドサッ
レッド「虫よけスプレー凄いな……」
プシュッー
ビードル「ギャッ!」
レッド「凄いな……科学の進歩」
プシュッー
バタフリー「グギャッ」ドサッ
キルリア「格好良いっー!マスター最強っー!」
レッド「虫よけスプレーもっと買っておけば良かった……」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:01:33.87 ID:XxHCk/hIO
スピアー「――――!」
キルリア「マスター!マスター!蜂の大群が!」
レッド「1、2、3、4……数えきれないな……」
キルリア「30匹ぐらいいるよ!?い、いざという時はマスターだけでも……絶対に……」
レッド「……大丈夫だ」
キルリア「……え」
レッド「……俺の後ろに」
キルリア「マスター……」ポッ
スピアー「――――!」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「虫よけスプレー……さっきので切れてた……」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:13:31.22 ID:XxHCk/hIO
レッド「どうしよ……」
キルリア「マスター……?」
レッド「虫よけスプレー……切れちゃった」
キルリア「っ!?」
レッド「……」
キルリア「マスター」
レッド「……?」
キルリア「逃げて」
レッド「っ……」
キルリア「マスターだけは、絶対に助ける」
レッド「キルリア……」
キルリア「早く!今のうちに!」
レッド「……」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:19:14.79 ID:XxHCk/hIO
レッド「俺はまだ……新米トレーナーだから、偉そうなことは言えないけど」
キルリア「マスター……?」
レッド「自分のポケモンを見捨てることは……したくない」
キルリア「マス……ター……」
レッド「キルリア、お前は下がってろ」
キルリア「っ!?マスター!?まさか戦う気!?」
レッド「……ああ」
キルリア「マスター!だめっ!」
レッド「うぉぉぉおおおっ!!」
キルリア「マスター…………!!」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:24:10.67 ID:XxHCk/hIO
―――――
――――
―――
――
―
レッド「19枚……20枚……」
スピアー「……」
キルリア「マ、マスター?」
レッド「……なに」
キルリア「なにしてるの?」
レッド「……スピアーの羽もいでるんだ」
キルリア「マスター!」ダキッ
レッド「うわっ……なに、いきなり」
キルリア「マスターのばか!」
レッド「勝ったんだから……別に泣くことは」
キルリア「マスターなんでそんなに強いの」
レッド「強いっていうか……小さい時に良くグリーンと虫取りしてたから」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:27:45.88 ID:XxHCk/hIO
レッド「小さい時だったから……スピアーの羽をもいだりして遊んだりもしてたんだ」
キルリア「……」
レッド「……子どもは残酷だから」
キルリア「マスター、小さい時からそんな過酷な修行を……」
レッド「……修行?」
キルリア「マスター!マスターの思いは伝わったよ!」
レッド「……」
キルリア「私も!私も最強のマスターの!最強のポケモンになる!」
レッド「……?」
キルリア「マスター、私も頑張って……強くなるから!」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」(さっきから何言ってんだろ……)
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:40:51.32 ID:XxHCk/hIO
~ニビシティ~
レッド「……今度こそジム」
キルリア「マスターに恐れをなして逃げないといいんだけど……」
レッド「えっと……岩タイプ」
キルリア「なんの話」
レッド「……次のジムのタイプ」
キルリア「岩って……」
レッド「……うん」
キルリア「あははっ!岩なんかに負けるわけないよ!だってあれでしょ?そこら辺に落ちてるあれでしょ?」
レッド「多分……」
キルリア「マスターの相手には物足りないね」
レッド「石みたいなのが出てくるのかな……」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:45:41.43 ID:XxHCk/hIO
~ニビジム~
キルリア「たのもー!」
トレーナー「挑戦者か、タケシさんと戦いたいのなら俺を倒しな」
レッド「……」(そういうシステムなのか……)
キルリア「ただのトレーナーのくせに生意気なっ!」
レッド「……」(なら、やるか……ポケモンバトル)
トレーナー「ご、ごめんなさい……」
レッド「…………?」
トレーナー「の、呪わないでください……」
レッド「呪い…………?」
トレーナー「ひ、ひぃっ!」タッタッタッタ
レッド「……なんだ、あれ」
キルリア「……」(言えない、無言のマスターは恐いだなんて……言えない)
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:55:16.40 ID:XxHCk/hIO
タケシ「君が挑戦者か」
レッド「ああ……」
タケシ「それじゃ、いくよ!いけっ!イワーク!」
イワーク「――――!」
レッド「……」
キルリア「……」
レッド「……」
キルリア「……」
レッド「……」
キルリア「マ、マスター……」
レッド「……」
キルリア「む、無理……あれ無理……」
レッド「な、なんであんなにでかいの……」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:01:07.93 ID:XxHCk/hIO
タケシ「イワーク!ストーンエッジ!」
キルリア「ひぃっ!」
レッド「キルリア!」ガバッ
キルリア「っ!?マスター!?」
レッド「ぐぅっ……」
キルリア「マスター!マスター!な、なんで庇ったの!」
レッド「……」
キルリア「マスター!返事!返事して!」
レッド「…………ちょっとお前、あいつの攻撃食らってみて」
キルリア「…………え」
レッド「……いいから」
キルリア「マスターの命令なら、どんなものでも聞くから別に構わないけど……」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:03:11.75 ID:XxHCk/hIO
イワーク「ガァッ!」
キルリア「くぅっ……!」
レッド「……」
キルリア「…………あれ」
レッド「……」
キルリア「痛くない」
レッド「……やっぱりか」
キルリア「全然痛くない」
レッド「なんかポッポにつっつかれた時ぐらいの痛さだな……」
キルリア「この見かけ倒しポケモンめ!」
レッド「」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:05:17.45 ID:XxHCk/hIO
キルリア「いや、違う……」
レッド「……?」
キルリア「あのポケモンが弱いんじゃない!」
レッド「……」
キルリア「私たちが強い!ただそれだけ!」
レッド「……」
キルリア「これが、マスターと私の愛の力!」
レッド「……」
キルリア「いやっ、恥ずかしい……マスター……えへへ……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」(1回病院連れてった方がいいかな……)
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:13:54.83 ID:XxHCk/hIO
タケシ「イワーク戻れ!いけっ!イシツブテ!」
レッド「っ……」
キルリア「な、なんか石が出てきた……」
レッド「キルリア、下がってろ」
キルリア「…………え」
レッド「……今俺は、決闘を申し込まれた」
キルリア「決闘……?」
レッド「ああ……」
タケシ「イシツブテ!ロックカット!」
イシツブテ「ガァッ!」
レッド「……」ガシッ
イシツブテ「ッ!?」
キルリア「石を掴んだ……?」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:19:39.65 ID:XxHCk/hIO
レッド「タケシ、イシツブテが1つしかないがルールは……?」
タケシ「いや、ルールもなにも普通のバトルなんだが」
レッド「なるほど……投げ合って先に倒れた方が負けか」
タケシ「えっと……取り敢えずイシツブテを放してくれな」
レッド「……ふっ!」
シュッ
タケシ「がぎゃっ!」グチャッ
ドサッ
タケシ「……」
レッド「……この程度か」
キルリア「凄い……石を的確に顔に投げつけた……………流石マスター!」
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:25:27.64 ID:XxHCk/hIO
レッド「……勝った」
キルリア「流石マスター!」
タケシ「くっ……」
レッド「もう起き上がるか……」
タケシ「君は……マサラ出身か?」
レッド「そうだけど……」
タケシ「やっぱりか……君の前にやってきたマサラ出身のトレーナーにも同じことをやられたんだ」
レッド「グリーン……」
タケシ「イシツブテを出したら、凄い真面目な顔でいきなり投げ付けてきて……」
レッド「……グリーン、もうニビシティは出たのか」
タケシ「1つだけ言わせてくれ」
レッド「…………?」
タケシ「イシツブテは玉じゃない!」
レッド「……」(負け惜しみか……この程度のトレーナー、倒したうちには入らないか……)
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:52:13.24 ID:XxHCk/hIO
レッド「……バッジ」
タケシ「…………え」
レッド「バッジ……」
タケシ「あ、ああ……」
レッド「どうも……」
キルリア「初めてのポケモンバトルでバッジを手に入れるなんて……!
凄い!凄すぎるよマスター!」
レッド「……照れるな」
キルリア「マスター格好良いっー!」
タケシ「……」(早く行ってくれないかな……)
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:57:22.61 ID:XxHCk/hIO
~オツキミ山~
レッド「……」
キルリア「……」
レッド「洞窟……」
キルリア「ここ抜けないと次の街行けないの?」
レッド「……そう」
キルリア「真っ暗……」
レッド「ポケモンのフラッシュっていう技が……必要らしい」
キルリア「力になれなくて……ごめんなさい」
レッド「大丈夫……」
キルリア「マスター……」
レッド「懐中電灯があるから……」
キルリア「準備が良いとこも格好良いっー!流石マスター!」
レッド「……照れる」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:01:46.75 ID:XxHCk/hIO
~洞窟内部~
レッド「……」
キルリア「……」
レッド「懐中電灯1本じゃ……全然意味なかった……」
キルリア「い、いざという時は!マ、マスターのことは!私が守るから!安心!してね!」ギュッー
レッド「暗い……」
キルリア「ひぃっ……」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:09:15.89 ID:XxHCk/hIO
キルリア「く、暗い……」
チュッ
キルリア「っ!?マ、マスター……!」
キルリア「んっ……マスター……首に……」
キルリア「マスターの歯が……刺さってる……」
キルリア「マスター……血吸っちゃだめ……んぅっ……」
キルリア「ぁぅ……うっ……マス……ター……」
レッド「……キルリア」
キルリア「マスター……」
レッド「……首にズバットが噛み付いてる」
キルリア「……………………え」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:20:00.06 ID:XxHCk/hIO
キルリア「乙女の純情をかえせっ!」ドスッ
ズバット「グギャッ!」
キルリア「私の体はてっぺんから爪先まで全部マスターのものなの!はけっ!吸った血全部はけっ!」ゲシッ ゲシッ
ズバット「……」
レッド「……」(凶悪ポケモン……)
キルリア「かえせっ!かえせっ!」ゲシッ ゲシッ
レッド「キルリア……」
キルリア「なにマスター」
レッド「……早く行く」
キルリア「う、うん……」
ズバット「……」
キルリア「ふんっ!」ドスッ
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:35:03.40 ID:XxHCk/hIO
理科系の男「こ、これは僕が見つけたんだ!両方とも僕のものだ!」
レッド「……」
理科系の男「この化石は渡さないぞ!」
レッド「……」
キルリア「マスターに向かってなんて態度を!」
理科系の男「ひぃっ!な、なんだよその目は!」
レッド「……」(普通に見てるだけなのに……)
理科系の男「ぜ、絶対に渡さないからな!」
レッド「いや……いらない」
理科系の男「……え」
レッド「いらない」
キルリア「そんなものいらないに決まってるでしょ!」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:47:09.23 ID:XxHCk/hIO
理科系の男「そ、それじゃ僕が貰うぞ!いいんだなっ!?」
レッド「……うん」
キルリア「失礼な奴だね全く」
「良くねぇよ」
グサッ
理科系の男「…………え」
ドサッ
レッド「っ……!」
キルリア「な、なに……?」
ロケット団「その化石は俺たちのものだ」
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:53:27.26 ID:XxHCk/hIO
レッド「……暗くてよかった」
キルリア「ねっ」
レッド「危うく目の前で人が死ぬ瞬間を見てしまうとこだった……」
キルリア「マスターにそんなもの見せたら見せたやつを地獄に落とすけどね!」
団員「お前らこいつの仲間か」
レッド「いや、全然」
団員「まぁいい、運が悪かったな。死んでくれ」
レッド「……恐いこの人」
キルリア「ふっー!ふっー!」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 20:05:13.17 ID:XxHCk/hIO
団員「いけ!ラッタ!」
ラッタ「キュッー!」
キルリア「マスター!下がってて!」
レッド「……よいしょ」
ギュムッ
ラッタ「キュッ!」
キルリア「ね、ネズミを踏みつけた!?」
レッド「……いや、お恥ずかしながらネズミたまに家に出たから慣れてるんだよ」
キルリア「なるほど!流石マスター!」
レッド「……よし、いけ」
ラッタ「キュッー!」
団員「ラッタ!待て!どこいく!?」
キルリア「自分のポケモンに逃げられるなんてどうしようもないね」
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 20:09:16.99 ID:XxHCk/hIO
団員「くそっ!覚えとけよ!」
レッド「……なんだったんだあれ」
キルリア「さぁ……」
レッド「この化石……売れば高いかな」
キルリア「あ、頭良い!流石マスター!」
レッド「よし、それじゃ行くか……」
キルリア「うん!」
レッド「次はハナダジムか……」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:04:19.49 ID:XxHCk/hIO
~ハナダジム~
キルリア「たのもー!」
レッド「……プール」
カスミ「ん?なに、挑戦者?」
レッド「女の子だ……」
キルリア「っ!?」
レッド「……ポケモンバトル」
キルリア「う、浮気!?まさかの浮気マスター!?」
レッド「水ポケモンかな……」
キルリア「マスター!マスター!」
カスミ「なにそのへんてこな生き物」
レッド「さぁ……」
キルリア「っ!?」
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:11:42.16 ID:XxHCk/hIO
カスミ「まぁいいわ、ようはバッジが欲しいんでしょ」
レッド「……そう」
カスミ「いきなさい!スターミー!」
スターミー「――――!」
レッド「……いけるか」
キルリア「もちろん!マスターの大事な初戦!勝利をプレゼントするよ!」
カスミ「……初戦?」
レッド「……俺、お前の技とか知らなかった」
キルリア「愛があれば大丈夫だよ!」
レッド「……そうなのか」
カスミ「えっ、ちょっと待って」
レッド「……?」
カスミ「もしかしてポケモンバトル初めて?」
レッド「……うん」
カスミ「っ!?」
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:25:38.80 ID:XxHCk/hIO
カスミ「ちょっと……」ガシッ
レッド「ぐぇっ……」
カスミ「なに、私のことばかにしてるの」
キルリア「マスター!マスター!首!首絞められてるよ!マスター!」
レッド「いや……分かってる……」
カスミ「どういうことか説明してもらえるかしら」ギチギチ
レッド「ご、ごめ……なさい……」
カスミ「なに、聞こえないわよ」ギチギチ
レッド「本当に……ず、ずいまぜん……」
キルリア「マスター!マスター!」
カスミ「全く、で、プールにいたトレーナーは?」
レッド「見てたら……逃げた……」
カスミ「ああ、確かにあんた、なんか呪ってきそうな感じよね」
レッド「……傷ついた」
キルリア「ふっー!ふっー!」
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:43:31.68 ID:XxHCk/hIO
キルリア「そこのヒトデ!かかってこい!」
カスミ「まぁいいわ。現実を見せてあげる」
レッド「……首に痣残った」
カスミ「スターミー!ハイドロポンプ!」
スターミー「――――!」
キルリア「っ!?」
レッド「あ……まずい」
キルリア「ぐへぇっ!」ドサァァァ
レッド「大丈夫かキルリア」
キルリア「だ、大丈……夫……」
カスミ「どうする、もう辛そうだけど」
レッド「……分かった、負けを認め」
「キュッー!」
レッド「……ん?」
ラッタ「キュッー!」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:45:26.70 ID:XxHCk/hIO
レッド「あっ……オツキミ山のラッタ」
ラッタ「キュッー」
レッド「……一緒に戦ってくれるのか」
ラッタ「キュッ!」
レッド「そうか……」
カスミ「ラッタ……随分と舐められたものね。スターミー!ハイドロポンプ!」
レッド「ラッタ!ふいうち!」
ラッタ「キュッ!」
スターミー「グギャッ!?」
カスミ「なっ!?」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:53:33.53 ID:XxHCk/hIO
レッド「ラッタ、ちょっと熱いが我慢してくれ」
ラッタ「キュッ」
キルリア「マスター、なにそれ」
レッド「ライターだ」シュッ
ラッタ「キュッ!」
カスミ「あのラッタ……ふいうち持ち……スターミー!あやしいひかり!」
スターミー「――――!」
レッド「ラッタ!からげんき!」
ラッタ「キュッ!」
スターミー「グギャッ!」
カスミ「なっ……!素人に読み負けた……いや、私があいつを舐めていただけ。力量を把握すればあんなやつ」
レッド「……ラッタ、いいぞ」
ラッタ「キュッー」
キルリア「えっ……ちょっ、待って……」
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:59:10.33 ID:XxHCk/hIO
カスミ「スターミー!」
レッド「またスターミーか……」
カスミ「スターミー!ハイドロポンプ!」
スターミー「――――!」
ラッタ「ギュッ……!」
レッド「早いな……あのヒトデ……ラッタ、とんぼ返り」
ラッタ「キュッ!」
スターミー「グギャッ!」
レッド「キルリア、いけるか」
キルリア「待ちわびたよ!」
カスミ「スターミー!ハイドロポンプ!」
キルリア「ひぁっー!」
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:04:11.86 ID:FtlsIbmMO [1/42]
レッド「……ラッタ」
ラッタ「キュッ」
レッド「……ラッタもそろそろ危ないな」
カスミ「スターミー、戻りなさい。ラプラス!」
ラプラス「キュッー」
レッド「ラッタ!起死回生!」
カスミ「なっ……!」
ラッタ「キュッ!」
ラプラス「ギュッ……!」
カスミ「まさかラプラスが一撃で……」
レッド「ラッタ、大丈夫か?」
ラッタ「キュッ」
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:08:36.10 ID:FtlsIbmMO [2/42]
カスミ「スターミー」
スターミー「――――!」
カスミ「お互い最後の1匹ね」
レッド「ああ……」
カスミ「やるじゃない、馬鹿にして悪かったわ」
レッド「……いや、ただラッタとピジョットに関しては知識があるだけだ」(マサラはコラッタとポッポしか出ないから……)
カスミ「あなたのラッタ……強いわね」(ノーマルタイプが好きなのかしら)
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「……蚊帳の外だよ」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:13:23.00 ID:FtlsIbmMO [3/42]
カスミ「……いいわ」
レッド「…………?」
カスミ「バッジ、あげる」
レッド「でも……まだ終わってない」
カスミ「初めてのポケモンバトルでここまでやるんだもの。バッジをあげないわけにはいかないわ」
レッド「……まぁ、くれるっていうなら」
カスミ「はい、バッジ」
レッド「……どうも」
ガシッ
レッド「…………?」
キルリア「こんなもの……!こんなもの!」
レッド「……キルリア、それバッジ」
キルリア「こうしてやる!」パクッ
レッド「うわぁぁぁっ!?何やってんだお前!?」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:30:03.35 ID:FtlsIbmMO [4/42]
キルリア「ぽっと出の奴においしいところを全部取られた恨み!晴らしてやる!」
カスミ「ほ、本当になんなのこのへんてこな生き物は……」
レッド「……ぺっ、しなさい、ぺって」
キルリア「私以外のポケモンがマスターにバッジを取るなんて許さない!」
カスミ「あっ、やっぱりポケモンなんだこれ」
レッド「……ラッタ可愛いのに」
キルリア「っ!?この浮気ものぉ!」
カスミ「……えっ、あんたたちってそういう関係だったの」
レッド「……全然違う、だからそんなにひかないで、傷つく」
カスミ「ま、まぁ……人の趣味はそれぞれだもんね」
レッド「ちょっ……」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:39:45.79 ID:FtlsIbmMO [5/42]
カスミ「スターミー、催眠術」
スターミー「――――!」
キルリア「…………っ」
カスミ「ふぅ、取り敢えず落ち着」
キルリア「ってこんなので眠るわけないよ!私のマスターへの愛は催眠術程度じゃ揺るがないよ!」
カスミ「おお……なんという精神力……」
レッド「……キルリア」
キルリア「なに、マスター」
レッド「……口開けて」
キルリア「はい」カパッ
レッド「あったあった」ヒョイッ
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:40:53.37 ID:FtlsIbmMO [6/42]
キルリア「しまっ……!ついマスターの命令に体が反応してしまった……」
レッド「それじゃ……ありがと」
カスミ「ええ、頑張ってね。きっとあなたならチャンピオンになれるわ」
レッド「……頑張るよ」
カスミ「私に勝ったんだから、他の奴に負けたら承知しないからね」
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「……」(なにこの甘酸っぱい会話……)
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 01:01:43.97 ID:FtlsIbmMO [7/42]
~5番道路~
キルリア「あのネズミは?」
レッド「……帰っていった」
キルリア「まったくなんだったのあの泥棒ネズミ」
レッド「次はヤマブキシティに行くか……カントーの大都会……緊張する」
キルリア「大丈夫大丈夫、マスターのこと守ってあげるから」
レッド「エスパータイプのジムらしい」
キルリア「格の違いを見せつけてやらないとね!」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 01:05:54.97 ID:FtlsIbmMO [8/42]
~ヤマブキジム~
キルリア「たのもー!」
レッド「……人形がたくさん」
ナツメ「……」
キルリア「あなたがジムリーダー?」
レッド「……女の子」
キルリア「マスター……また浮気……」
ナツメ「……ジム戦、したいの?」
レッド「……うん」
ナツメ「…………そう」
キルリア「マスターは渡さない!格の違いを見せつけてあげるよ!」
ナツメ「…………負けたら、人形になってね」
レッド「……」ゾクッ
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 01:11:22.04 ID:FtlsIbmMO [9/42]
ナツメ「……フーディン」
フーディン「フー」
レッド「キルリア」
キルリア「了解!」
ナツメ「フーディン、スプーン曲げ」
フーディン「フー」
グニッ
レッド・キルリア「っ!?」
レッド「なっ……嘘……だろ」
キルリア「スプーンが……曲がった」
レッド「ゆ、夢……だよな……これ」
キルリア「スプーンが……曲がる……?嘘……そんなことって……」
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 01:17:16.04 ID:FtlsIbmMO [10/42]
ナツメ「……降参するなら、今のうち」
レッド「キルリア、逃げろ……」
キルリア「っ……マスター……」
レッド「早く……足止めすら出来るか分からない」
キルリア「いやっ、マスターと一緒にいる」
ナツメ「……フーディン、スプーン曲げ」
グニッ
レッド「う、嘘だろ……2本目だなんて……」ブルブル
キルリア「ぅぁ……ぁ……スプーンが……スプーンが……」ブルブル
レッド「キルリア、命令だ」
キルリア「っ……」
レッド「……逃げろ」
キルリア「そんなっ……いやっ、マスターの命令には逆らえないのに……」
レッド「……お前だけは……生きてくれ」
キルリア「いやぁ!」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 01:25:04.39 ID:FtlsIbmMO [11/42]
レッド「……っ!」
ナツメ「フーディン、スプーン曲げ」
グニッ
レッド「その曲がったスプーン……貸せ」
ナツメ「……無駄な足掻きを」
レッド「……スプーン曲げ」
グニッ
ナツメ「……っ!そんな……曲がったスプーンを元に……!?」
レッド「……この程度か?」(ナナミさん……スプーン曲げの練習をさせられていたのはこの時のためだったんだね。
ありがとうナナミさん……スプーン曲げ筋を欠かさず鍛えといてよかった)
ナツメ「フーディン……!」
グニニッ
レッド「ス、スプーンを螺旋状に……!?
だが……スプーン曲げ」
グニニッ
ナツメ「ら、螺旋状のスプーンを元に……!?そ、そんな……」
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 01:33:58.55 ID:FtlsIbmMO [12/42]
ナツメ「……フーディン、私がいくわ、戻りなさい」
レッド「……っ」
ナツメ「……スプーン曲げ」グニッ
レッド「ひっ……ぁ……スプーンが……スプーンが……」ブルブル
ナツメ「…………あなたの負け」
レッド「……スプーン曲げ」グニッ
ナツメ「ぅぁっ……ぁ……ス、スプーンが……元に……」ブルブル
レッド「……お、俺の勝ちだ」
ナツメ「……スプーン曲げ」グニッ
レッド「ひっ……!スプーンが……円に……」ブルブル
ナツメ「……わ、私の……勝ち」
レッド「……スプーン曲げ」
ナツメ「ひっ……!ス、スプーンが……元に……ぅぁ……ぁ……」
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 02:01:19.79 ID:FtlsIbmMO [13/42]
―――――
――――
―――
――
―
レッド「はぁ……はぁ……」
ナツメ「はぁ……はぁ……」
レッド「くそっ……もう……」
ナツメ「……スプーン……曲げ」グニッ
レッド「こ、ここに来てピカチュウの形にするなんて……」
ナツメ「私の……はぁ……はぁ……勝ち……ね」
レッド「スプーン……曲げ……!」グニッ
ナツメ「う……そ……そんな……元に……戻すなんて……」
レッド「うっ……もう……」ドサッ
ナツメ「くっ……もう……」ドサッ
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 02:08:00.19 ID:FtlsIbmMO [14/42]
レッド「はぁ……はぁ……」
ナツメ「うっ……ん……」
レッド「もう……指1本すら……動かせない」
ナツメ「……あなた」
レッド「……?」
ナツメ「……名前は」
レッド「……マサラタウンの……レッド」
ナツメ「……そう」
レッド「……君は」
ナツメ「……ナツメ」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 02:14:14.72 ID:FtlsIbmMO [15/42]
ナツメ「……楽しかった」
レッド「……」
ナツメ「……ありがとう」
レッド「……そうか」
ナツメ「……今度は、負けない」
レッド「……俺はもう懲り懲りだ」
~窓の外~
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「な、なにあの空気……」
キルリア「う、浮気!?」
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:28:40.12 ID:FtlsIbmMO [16/42]
~タマムシシティ~
レッド「…………次はタマムシジム」
キルリア「うわっー、大都会だね」
レッド「……恐い」
キルリア「ぅぁっ」コテッ
レッド「……?」
キルリア「いたた……なんかにつまずいちゃっ……………ん?」
クチート「……」
レッド「……」
キルリア「な、なにこのへんてこな生き物は!?」
382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:31:03.73 ID:FtlsIbmMO [17/42]
レッド「…………ポケモン?」
クチート「くちっ……?」
キルリア「ひぃっ、目を覚ました……」
レッド「……」
クチート「くちー、くちー」スリスリ スリスリ
レッド「……?」
キルリア「っ!?な、なっ……!?マスターに頬擦りだと……!?」
クチート「くちー」
レッド「……?」
キルリア「わ、私でさえしたことないのに……!というかさせてもらえないのに!」
クチート「くちー……」
385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:32:54.55 ID:FtlsIbmMO [18/42]
レッド「……ポケモンセンター……行って来る」
キルリア「……え」
レッド「……ここで待ってて」
キルリア「あっ、うん……」
レッド「……」テクテクテク
キルリア「行っちゃった……」
クチート「……」
キルリア「……」
クチート「……」
キルリア「……」
クチート「……」
386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:34:36.41 ID:FtlsIbmMO [19/42]
キルリア「あの……大丈夫?」
クチート「……」
キルリア「どこか痛いの……?」スッ
ベチンッ!!
クチート「気安く触らないで」
キルリア「っ!?」
クチート「ふんっ……」
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「……」
キルリア「……しゃ、喋ったー!?」
388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:39:46.79 ID:FtlsIbmMO [20/42]
レッド「……」テクテクテク
キルリア「あっ!マスター!」
レッド「……なに」
キルリア「喋った!この生き物喋ったよ!」
クチート「くちっ?」
レッド「何言ってんだお前……ポケモンが喋るわけないだろ……」
キルリア「っ!?」
クチート「くちー、くちー」
レッド「傷薬……買ってきたから」
クチート「くちっ」
キルリア「マスター!マスター!その生き物喋る!喋るって!」
レッド「……寝呆けてるだろ、お前」
393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:44:30.15 ID:FtlsIbmMO [21/42]
クチート「くちー、くちー」スリスリ
レッド「良かった……元気になった……」
クチート「くちっ!」
レッド「取り敢えず……一緒にジムに行くか、ジムリーダーに預ければ問題ないだろ」
クチート「くちっ!」
レッド「……行くぞ、キルリア」テクテクテク
クチート「くちー」テクテク
キルリア「……っ!?」(ま、まさか……後ろからマスターを襲うつもり!?)
キルリア「……」(ふっ、マスターの後ろをとったつもりかは知らないけど……あなたは既に私に後ろをとられている!
マスターになにかしようとした時……それがお前の人生が終わる時だ)
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:48:52.65 ID:FtlsIbmMO [22/42]
クチート「くちっ!」
ガブッ!!
キルリア「いたっー!?」
ガリガリ ガリガリ
キルリア「ちょっ!痛っ!マスター!マスター!」
ガリガリ ガリガリ
キルリア「今私!今私!後ろのお口に噛み付かれてる!噛み付かれてる!」
レッド「……」テクテク
キルリア「そ、そんな……無視!?なんで振り向いてくれないの」
クチート「……」(口の中に頭が入ってるんだから……聞こえるわけないでしょ。これだから頭の悪いポケモンは)
キルリア「いたたたたたたたっ!」
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:53:55.10 ID:FtlsIbmMO [23/42]
~タマムシジム~
レッド「……たのもー」
キルリア「た、たのもー……」
レッド「……?」
キルリア「マ、マスター……」スッ
レッド「ちょっ……触らないでくれ」
キルリア「っ!?」
レッド「なんかお前……全身べたべたしてて気持ち悪い……」
キルリア「ちがっ!これは私じゃなくて!」
クチート「ベトベターは黙ってなさい」ボソッ
キルリア「っ!?マスター!マスター!聞いた!?ねぇ!聞いた!?」
アロマなお姉さん「へぇ、君マサラタウンから来たんだ。遠い所からわざわざありがとね」
レッド「……いえ、そんな」
キルリア「この浮気男ー!」ドスッ
レッド「ぐふぅっ……!?」
399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:58:19.46 ID:FtlsIbmMO [24/42]
レッド「て、的確に鳩尾をついてきやがる……」
キルリア「マスターの女たらし!
でも……私はマスターの全てを受け入れる。だって!マスターの全てが好きだから!」
アロマなお姉さん「あらあら、大丈夫?」
レッド「はい……」
アロマなお姉さん「お腹見せて、冷やさないと」
レッド「だ、大丈夫です……」
アロマなお姉さん「いいから」
レッド「は、はい……」
キルリア「……」
クチート「全く相手にされてないじゃない」
キルリア「て、照れ隠し?だよ?」
400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:08:06.99 ID:FtlsIbmMO [25/42]
エリカ「あなたが挑戦者の方かしら」
レッド「……はい」
キルリア「ふっー!ふっー!」
レッド「あの……このポケモン……さっきそこで倒れて……ん?」
エリカ「スー……スー……」
レッド「……」
エリカ「スー……スー……スー……はっ」
レッド「……」
エリカ「ご、ごめんなさい、寝てしまっていました」
キルリア「マ、マスターとのお話し中に……なんという無礼……!!」
レッド「いえ……別に」
キルリア「命を持って償え!」
404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:11:02.08 ID:FtlsIbmMO [26/42]
エリカ「早速ですが、始めましょう。いきなさい、モンジャラ」
モンジャラ「……」
キルリア「ぶっ飛ばす!」
レッド「下がってろ……」
キルリア「マスター……でも……」
レッド「俺にはナツメから教わった技がある……」
キルリア「またあの女……!」
レッド「いくぞ……」
エリカ「っ……!」(空気が変わった……!)
レッド「……スプーン曲げ!」
グニッ!!
エリカ「……っ!?」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:12:14.80 ID:FtlsIbmMO [27/42]
エリカ「まぁ凄い!スプーンがピカチュウの形に曲がりましたわ!」
レッド「……」
エリカ「……?」
レッド「……」
エリカ「……」
レッド「……」
エリカ「……」
レッド「……」
エリカ「……」
レッド「……」
エリカ「……」
レッド「あれ……?」
408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:16:44.13 ID:FtlsIbmMO [28/42]
エリカ「……?どうかしましたか?」
レッド「い、いえ……」
エリカ「素晴らしい手品を見せていただいたお礼です。モンジャラ、私たちも全力でいきますわよ」
モンジャラ「――――!」
レッド「……」(一体なにが……駄目だったんだ……)
キルリア「マスター格好良いー!」
クチート「うるさい、頭の悪い声出さないで」
キルリア「っ!?」
クチート「全く……」
410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:24:26.00 ID:FtlsIbmMO [29/42]
キルリア「私の出番だね!」
クチート「下がってなさい」
キルリア「なっ!?マスターのポケモンじゃないくせに!」
レッド「……?」
クチート「くちっ」
エリカ「あら、見たことがないポケモンですわね」
レッド「戦えるのか……?」
クチート「くちっ!」
エリカ「ならばまずは様子見ですわ。モンジャラ、毒の粉」
モンジャラ「――――!」
クチート「くちー」
エリカ「っ……!?毒が全く聞いていない!?」
411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:27:33.19 ID:FtlsIbmMO [30/42]
レッド「クチート、身代わり」
クチート「くちっ」
ポンッ
エリカ「身代わり……?」
レッド「クチート、冷凍パンチ!」
クチート「くちっ!」ドスッ
モンジャラ「モギャッ!」
エリカ「モンジャラ……!」
キルリア「えっ、ちょっ、なんで普通に使いこなしてるのマスター……」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:34:10.55 ID:FtlsIbmMO [31/42]
エリカ「いきなさい、ラフレシア」
ラフレシア「――――!」
レッド「…………あ」
エリカ「どうかしましたか?」
レッド「……キルリア、ちょっと来い」
キルリア「どうしたのマスター」
レッド「お前、花占いって知ってるか……?」
キルリア「花占い……?」
レッド「……なにか占いたいことあるか?」
キルリア「マスターがぁ……私のことどれだけ愛してるか!」
レッド「分かった……」
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:40:09.64 ID:FtlsIbmMO [32/42]
レッド「……1枚ずつ花びらを抜いてくんだ」
キルリア「へぇ……」
レッド「好き……」
ブチッ
ラフレシア「ギャッ!」
レッド「嫌い……」
ブチッ
ラフレシア「ギャッ!」
レッド「……死ね」
ブチッ
ラフレシア「ギャッ!」
レッド「好き」
ブチッ
ラフレシア「……」
431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:43:25.01 ID:FtlsIbmMO [33/42]
レッド「最後の1枚……嫌い」
ブチッ
ラフレシア「……」
レッド「……結果は、俺はお前のことが嫌いだ」
キルリア「そ、そんな馬鹿な……」
エリカ「……」
エリカ「……」
エリカ「……」
エリカ「赤い……悪魔……ですわ……」ドサッ
レッド「……?」
キルリア「凄いよマスター!1匹倒しただけで相手を再起不能にするなんて!」
レッド「ありがとう……お疲れさま」
クチート「くちっ!」
キルリア「っ!?」
433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:46:32.82 ID:FtlsIbmMO [34/42]
レッド「花占い……久しぶりにやったな……」
キルリア「そうなんだ」
レッド「ナナミさんが、今のと同じ花をよくお土産で持ってきてくれて……花占いを教えてもらった」
キルリア「優しい人なんだね」
レッド「懐かしい……」
キルリア「次会う時はポケモンチャンピオンだよ!」
レッド「ああ……そうだな」
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:49:58.52 ID:FtlsIbmMO [35/42]
キルリア「けどマスター格好良かったね、花にまで死ねって。男らしかったよ!」
レッド「……違う」
キルリア「……?」
レッド「……俺のお前への好き度の占いの結果が、好き、嫌い、死ね(と思っている)の3つあったってことだ」
キルリア「ああ、なるほど!」
レッド「……だから6枚花びらがあったから嫌いという結果になった」
キルリア「3個のうち2つが否定的だなんて!」
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:55:41.89 ID:FtlsIbmMO [36/42]
レッド「間違えた……5枚だから嫌いって結果になっ…………あっ」
エリカ「うっ……」
キルリア「目が覚めたみたいだね」
エリカ「あなた……もしかしてマサラタウンの方ですか」
レッド「……うん」
エリカ「やはりそうでしたか。実は私の前に来たマサラタウン出身の殿方にも……同じことをされて」
レッド「グリーン……俺よりも先にバッジを手に入れたのか……」
エリカ「花占いをされてしまい……実は今のが花びらがついている最後のポケモンでした」
レッド「……ポケモン?」
エリカ「はい……女の子のように花びら占いを……」
レッド「……バッジ」
エリカ「…………え」
レッド「……バッジ、欲しい」
エリカ「あっ、はい……申し訳ありません」
451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 22:59:36.43 ID:FtlsIbmMO [37/42]
レッド「バッジ……手に入れた」
キルリア「さすがだねマスター!」
クチート「くちっ!」
レッド「次はどこにしようかな……」
エリカ「土に埋めたら……生えてくるかしら……」ズーン
レッド「あの……」
エリカ「ひっ……な、なんですか……」
レッド「ありがとうございました……」
エリカ「は、はい……こちらこそ」
レッド「いくぞ……」
キルリア「あなたとならばどこへでも!」
クチート「くちっ!」
エリカ「恐かった……」
レッド「なにこのポケモン」キルリア「……」2
に続く
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