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唯「軽音部は四人で良いよね」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:35:34.29 ID:6V6G6chE0 [1/60]
唯「だから私軽音部やめるね?」

律「へ?」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:38:52.52 ID:6V6G6chE0 [2/60]
憂「え? お姉ちゃん軽音部辞めたの?」

唯「うん、自分より上手な子が入ったし」

憂「どうしてまた、お姉ちゃん楽しそうだったのに」

唯「四人いれば軽音部は誰だって良いんだよぉ」

憂「そうかな、お姉ちゃんがいなかったら……」

唯「新人さんより下手くそな先輩がいたら部のみんなもやり辛いよ」

憂「お姉ちゃん……」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:41:30.49 ID:6V6G6chE0
憂「それで、これからどうするの?」

唯「どうしようかなー、のんびりするのも良いし、何もしないのも良いけど」

憂「ギター……は?」

唯「……ギターはとっておくよ」

憂「部屋に置いておく?」

唯「うーん、部屋にあると弾いちゃいそうだからなー」

憂「私の部屋に置くのはだめだよ」

唯「うー、憂のけちんぼー」

憂「こればっかしはダメ」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:43:51.26 ID:6V6G6chE0
よくじつ!
きょうしつ!

澪「昨日、部活に行けなかったから律に聞いたんだけど、本当に部活辞めるつもりか?」

唯「あれ、澪ちゃん早いね、訊くために早く登校したの?」

澪「本当、なのか?」

唯「もうさわちゃんには……軽音部辞めたらさわちゃんなんて呼べないかな」

澪「どうしてって、訪ねて良いか?」

唯「わからない澪ちゃんには言えないよ」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:46:26.47 ID:6V6G6chE0
唯「私が部を辞めた理由を、今の状態でわからない澪ちゃんには言っても意味ないよ」

澪「なんでだ、私たち友達じゃなかったのか?」

唯「軽音部を辞めたら友達じゃなくなるのかな」

澪「え?」

唯「軽音部を辞めたら、私はただの平沢唯? それとも、元軽音部の平沢唯?」

澪「……辞めたって、唯は友達だ」

唯「だったら、軽音部辞めても良いよね?」

澪「唯!」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:49:31.63 ID:6V6G6chE0
唯「叩くの? 友達なのに?」

澪「友達だから叩くんだ、唯が間違ったことを言っているから!」

唯「どうして、部を入ったり出たりするのは当然の権利だと思うけど」

澪「なんで勝手なことばっかり」

唯「勝手?」

澪「そうだ、私たちに何の相談も無しに辞めるなんて勝手じゃないか」

唯「へー、澪ちゃんは仮に自分が辞めるって事に決めても部のみんなに相談するんだ」

澪「私は相談する、部のみんなは仲間だからな」

唯「部のみんなは、部を辞めたとたんに仲間じゃなくなるんだね」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:53:04.77 ID:6V6G6chE0
唯「ねえ澪ちゃん、どうして私が必要なの? 私が自信を持てる理由を教えて」

澪「唯がいなきゃ、演奏もままならないだろ」

唯「そうかな、中野さんは上手だから、私の事なんてすぐに忘れちゃうよ」

澪「忘れない!」

唯「私の失敗の回数なんて、今まで食べたパンの枚数くらい覚えてられないよ」

澪「唯は、唯は全部覚えてるって言うのか?」

唯「全部じゃないよ、お話、聞けなかった?」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:57:00.43 ID:6V6G6chE0
唯「ねえ澪ちゃん、もう一回聞くよ」

澪「……ああ」

唯「軽音部に私がいなくちゃいけない理由を教えて」

澪「それは……」

唯「わからない? 友達なのに? 仲間なのに?」

澪「それとこれとは」

唯「そうだよね、ただの部員の悩みなんて澪ちゃんにはわからないもんね?」

和「そこらで止めておきなさい、唯、それに澪も」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:01:56.01 ID:6V6G6chE0
和「二人とも冷静になりなさい」

澪「和……」

唯「和ちゃん、さすが頼りになるねー」

和「茶化さないで」

唯「だって和ちゃん怒ってるんだもん」

和「怒りたくもなるわよ、わざわざ違うクラスに来てまで喧嘩の仲裁を頼まれるなんて」

唯「迷惑?」

和「とにかく澪、お互いに冷静になりなさい、時間が経てば見えないものでも見えてくると思うわ」

澪「でも、部活は……」

和「別に再入部は生徒会事項でも禁止されてないもの」

唯「再入部するかどうかはわからないよー」

和「そうね、唯の意思次第だものね?」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:04:57.64 ID:6V6G6chE0
唯「ふぅー」

紬「おはよう唯ちゃん」

唯「おはよう、ムギちゃん」

紬「今日は良い天気ね?」

唯「そうだね、今日は冬服だと暑くなりそうだね」

紬「……えーっと」

唯「大丈夫だよムギちゃん、私、ムギちゃんとお話しすること今は特にないから」

紬「!?」

唯「軽音部を辞めたことでお話がしたいなら、私はムギちゃんとお話しできないよ」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:07:44.42 ID:6V6G6chE0
紬「でも、それが一番訊きたいことなの」

唯「だったら、琴吹さんの事なんて知らない」

紬「……分かった、でも、ね?」

唯「ん」

紬「私は超能力者じゃないから、言われなくちゃ唯ちゃんの言いたいことは分からないから」

唯「そこで察してよって言うのはわがままかな?」

紬「言いたいことを言うなら、聞く準備はいつでもあるから、言いたいことがあったら言ってね」

唯「言ったところで分かってもらえるとは思ってないから期待してないよ」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:10:48.28 ID:6V6G6chE0
律「なんだなんださっきから、唯、遅めの反抗期は恥ずかしいぞ」

唯「おはようりっちゃん、朝はおはようだよ、恥ずかしいよ」

律「……おはよう、唯」

唯「朝の挨拶は人間としての基本だよね」

律「聞きたいんだけどさー」

唯「答える答えないは私次第だよね」

律「勝手に言うけど、嫉妬か?」

唯「……」

律「後輩の方が上手な事なんてたくさんあるじゃん、拗ねてんのか?」

唯「……」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:14:08.95 ID:6V6G6chE0
唯「え、りっちゃん……」

律「言っとくけどなー、音楽じゃ年下が上手だろうが何だろうが」

唯「りっちゃん」

律「ん?」

唯「私と過ごした一年間はもう、楽しい思い出かな?」

律「あ?」

唯「なんでもない、そう思うなら、そう思って」

律「……私にも言わせろ、おまえが辞めたことで気に病む奴がいるって事忘れんなよ」

唯「辞めた理由がどこにあるのか分からないのに辞めた人間を責めるの?」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:18:24.58 ID:6V6G6chE0
律「私には唯の考えてることは分からない、でも、辞めた理由は分かってる」

唯「じゃあ、引き留める理由もないよね?」

律「お前、音楽って実力とかでどうにかなるもんだと思ってるのか」

唯「え?」

律「コンクールとかで良い成績取るって言うなら分かる、でもな、部活って言うのは楽しいからするんじゃないのか」

唯「私が下手でも楽しいの?」

律「下手な奴が仮にいて、楽しくないとかいう奴は変な奴だ」

唯「りっちゃんは優しいね」

律「おう、軽音部でジャージが似合う一番のイケメンだぜ!」

唯「りっちゃんもドラムへたっぴだよね」

律「……」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:22:03.76 ID:6V6G6chE0
唯「軽音部の中でもへたっぴな二人が、コンクールを目指してる訳じゃないから下手でも構わない、楽しければいい?」

律「この際、下手でも何でも関係ないだろ?」

唯「そんなのは子どものお遊戯で言ってよ、幼稚園生じゃあるまいし」

律「はぁー、分かった、話を聞くつもりはないってな、んだけどさ」

唯「なに?」

律「待ってるから」

唯「卒業までこないかもしれないのに?」

律「私は待ってるのが性に合わないけど、待っててやる」

唯「高校を卒業したら関係ないでしょ」

律「高校生ガールズバンドが大学生ガールズバンドになるかもしれないし、浪人生ガールズバンドになるだけだ!」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:24:32.87 ID:6V6G6chE0
唯「無理しないでよ」

律「無理してるのは唯だろ」

唯「私は無理なんかしてない、せいせいしてる」

律「嘘つけ、部活を辞めるって言う何週間前、梓が入ったくらいからいつも表情が陰気だったのは誰だよ」

唯「!?」

律「そして今も陰気だ」

唯「……な、何週間も前から陰気だったら、そ、それは元から……」

律「待ってるから、いつでもこい」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:28:15.63 ID:6V6G6chE0
ほうかご!
げんかん!

唯「あれ、憂?」

憂「お姉ちゃん……ぶ、部活は?」

唯「やだなー、昨日辞めるって言ったじゃん」

憂「け、軽音部だけが部活じゃないでしょ、見学とかさ」

唯「見学週間も過ぎちゃったしねー」

憂「私、部活入ってないから、一緒に回ろうよ」

唯「あんまり入りたい部活もないしー」

憂「じゃあじゃあ、私が見たい部活を見に行こうよ」

唯「憂が一人で行けばいいと思うな」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:32:25.92 ID:6V6G6chE0
憂「一緒に帰る?」

唯「いいよー、でも、いいの、見たい部活があったんでしょ?」

憂「いいの、やりたいことは別に今やらなくても良いことだから」

唯「今しかできないことかもしれないよ?」

憂「やりたいと思う気持ちがあればいつだってできるよ、たとえ辞めちゃっても」

唯「……ううん、今しかできないと思う」

憂「お、姉ちゃん?」

唯「なんでもない」

憂「そ、そう、じゃあ、お夕飯の買い物もしようよ」

唯「いいねー」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:35:17.60 ID:6V6G6chE0
ゆうしょく!

唯「んまー」

憂「幸せそうな笑みだね」

唯「すごく美味しいよぉ、憂は良いお嫁さんになれるよ」

憂「私には相手がいないから」

唯「憂ならすぐに見つかるって」

憂「ほ、ほら、相手がいても私が気に入らないかもしれないし」

唯「憂は理想が高いの?」

憂「そんなことないと思うけど」

唯「だいじょうぶだよ、きっと、私よりはいい人だからね」

憂「お姉ちゃんは恋愛対象じゃないよ……」

唯「そうなの!?」

憂「驚かないでよ……」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:37:51.30 ID:6V6G6chE0
じしつ!

唯「ギターかぁ……」

唯「かわいいよね、君は」

唯「すっごいかわいい、私とは大違いだね」

唯「私はかわいくないね」

唯「ギターも全然上手に弾けないし」

唯「宝の持ち腐れだよね」

唯「宿題と予習しよう……っと」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:41:23.51 ID:6V6G6chE0
よくじつ!
いえのまえ!

澪「おはよう唯、憂ちゃん」

唯「……お、おはよう」

澪「偶然ってあるもんだなー、いやはやうんうん」

憂「え、と、おはようございます澪さん」

唯「りっちゃんは?」

澪「んー? 昨日部活中ずっと待つとかいうから置いてきた」

唯「……」

憂「じゃ、じゃあ、行きましょうか、ね、お姉ちゃんも」

唯「ん」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:43:53.77 ID:6V6G6chE0
澪「ギターはどうしたんだ、置いてきたのか?」

唯「やだな澪ちゃん、部活に行かないのにどうして持ってくるの?」

澪「大事にしてたじゃないか」

唯「大事にしてるよ、お部屋にちゃんとしまってあるもん」

澪「楽器は演奏しないと悲しむもんなんだぞ」

唯「……そう?」

澪「そう」

唯「たとえそれが下手でも?」

澪「最初から上手な人間なんていないよ」

唯「いつまでも上手にならなくても?」

澪「いつまでに上手にならなきゃいけないなんて決まり事は音楽にはないよ」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:47:10.94 ID:6V6G6chE0
唯「そうかな、扱う人間が下手だと楽器も悲しむよ」

澪「それは違うぞ、私には分かる」

唯「どうして?」

澪「一番悲しいのは、大事にしてくれた人間に忘れられてしまうことだ」

唯「澪ちゃん……」

澪「そのためにはなー、やっぱり演奏してやらないと」

唯「楽器って、弾くために存在するものなの?」

澪「そりゃそ……」

憂「お姉ちゃん、宿題あるって言ってたよね、宿題やった?」

唯「へ? うん、やったけど」

澪「唯が宿題だなんて、明日は雨だな」

唯「ぶーぶー、私だって宿題をするときくらいありますよーっだ」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:49:26.96 ID:6V6G6chE0
きょうしつ!

澪「じゃあ、私はこっちだから」

唯「和ちゃんによろしくー」

澪「直接言えばいいじゃないか」

唯「昨日から音信不通なんだよ……」

澪「音信不通ってそういうときに使うのか……? まあ、良いけど」

憂「じゃあ、お姉ちゃん、私もこっちだから」

唯「うん、勉強頑張ってね」

憂「うん、もちろんだよ」

澪「てか、勉強を頑張るのは唯だろ」

唯「そうだねー、学生の本分は勉強だからー」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:55:26.19 ID:6V6G6chE0
紬「あ、おはよう唯ちゃん」

唯「ん、おはよー」

紬「朝ご飯食べた?」

唯「え?」

紬「これ、もし良かったら食べて」

唯「お、お菓子!?」

紬「うん、良ければなんだけど」

唯「良い! 良い! 断然良い!」

紬「ふふ、お茶はないけれど」

唯「それはしょうがないよねー」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:58:27.27 ID:6V6G6chE0
唯「んまー、ムギちゃんのお菓子んまー!」

律「朝から食欲旺盛だな唯」

唯「おぉ! 朝食べずしていつ食べる!」

律「昼も夜も食べるだろ」

唯「お菓子は別腹だねえ……」

律「ムギ、私にもくれ」

唯「なにー、りっちゃんの分もあるのかー!」

紬「ごめんねりっちゃんの分はないの」

律「なんだとー! 唯、半分寄こせ!」

唯「やだよー」

律「なにをー、よし、必殺のチョークスリーパーだ!」

唯「もう全部食べちゃったよー」

律「出せ! 出せ!」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:01:35.65 ID:6V6G6chE0
おひる!

唯「りっちゃんってさ」

律「んー?」

唯「お弁当自分で作ってるんだね」

律「断定系!?」

唯「お弁当マイスターの私の美的感覚をなめちゃダメだよ」

律「なんだよそのマイスター」

唯「お弁当を見ることによって、作った人の腕前が分かるのです!」

律「さよけ」

唯「りっちゃんのお弁当は、星3つです!」

律「それが言いたかっただけだろ!」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:04:35.84 ID:6V6G6chE0
紬「ねえねえ、それ、どういう意味なの?」

唯「え、ムギちゃん、マチャアキ知らないの?」

律「堺正章といえば、西遊記と隠し芸だよな」

紬「有名な人なの?」

唯「」

律「なあ、ムギ、世の中には芸能人っていう人種があってな」

紬「うんうん」

律「テレビに出てる人の事をだいたい指すんだけど、そのテレビって言うのは」

紬「嫌だわりっちゃん、テレビなら知ってるわ」

律「うん、そのテレビに出てる人の中でも、かなり有名な人だ」

紬「わかった、今度会ってみるわね!」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:07:10.07 ID:6V6G6chE0
唯「マチャアキなら私も会いたいよ……」

律「ああ、だが、ここで連れて行ってくれとは言えん」

紬「え? どうして?」

律「気軽に電話かけて今から会えますか、で会える人じゃないんだよ!」

紬「そうなの!? すごいわね芸能人って」

唯「で、でね、星3つっていうのは、チューボーですよっていう番組の台詞なの」

律「(壮大な自虐か……)」

紬「へー」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:10:07.76 ID:6V6G6chE0
ほうかご!

律「おう、唯、部活は決めたか?」

唯「平沢唯ほどの人間になると引く手数多の全米ドラフト一位なのですよ」

律「決めてないんだな」

唯「自分のことは自分で決めるよー」

律「だな、じゃあ私部活行くね?」

唯「和ちゃんの真似?」

律「そうなんだ、じゃあ、部活行くね?」

唯「あはは、そっくりー」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:13:07.61 ID:6V6G6chE0
ほうかご!
ろうか!

和「唯」

唯「あれ、和ちゃん?」

和「退部届の字が汚いから受理されなかったわ」

唯「なんと!?」

和「震えながら書いた文字なんて、読めたもんじゃないって怒ってたわ」

唯「……別に震えてないもん」

和「そうなんだ、じゃあ、私生徒会行くね?」

唯「本物だー!?」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:16:50.69 ID:6V6G6chE0
ろうか!

澪「お、唯」

唯「そうなんだ、じゃあ私帰るね?」

澪「ちょ!?」

唯「うそだよー」

澪「たく、ちょっといいか?」

唯「澪ちゃんおトイレのあと手はちゃんと洗わなきゃダメだよ」

澪「洗ってるよ!?」

唯「そうなんだ、じゃあ」

澪「待て待て待て!」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:19:46.62 ID:6V6G6chE0
唯「早く帰りたいんだけど……」

澪「奇遇だな、私もだ」

唯「ええ!? ふ、風子ちゃんと入れ替わった!?」

澪「似てるけど違う! 私は本物の秋山澪だ」

唯「双子みたいだよね、ベースを持ってるか持ってないかの違いくらい」

澪「ん、まあ、今日は良いんだ」

唯「えー、弾いてあげないとかわいそうだよ?」

澪「良いんだ、唯と帰りたいんだ」

唯「むー」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:23:31.32 ID:6V6G6chE0
ほうかご!
そと!

澪「せっかく部活サボっていくんだ、どうせなら美味しいものでも食べたいよな」

唯「サボってるのは澪ちゃんでしょ」

澪「いやいや、唯だって部員だぞ」

唯「建前ではね」

澪「私よく考えたんだけどさ」

唯「んー?」

澪「別に軽音部じゃなくても唯と演奏はできるよな」

唯「それは中野さんがあんまりにかわいそうだからやめて」

澪「唯のためなら部活辞めたって良いぞ」

唯「それは、それはだめ」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:28:35.72 ID:6V6G6chE0
唯「部活を辞めたらダメだよ」

澪「なんでだ?」

唯「だ、だって、中野さんは軽音部の演奏に憧れて入部したわけだし」

澪「唯のいる、な」

唯「ん」

澪「唯のいる軽音部に憧れて入ったって思ってるなら、唯が抜けられたら梓がかわいそうだよな?」

唯「……わ、私のことは憧れてないよ」

澪「そうか? 憂ちゃんに聞いた話だと、この学校にギターのすっごい上手な先輩がいる云々とか言ってたぞ」

唯「……」

澪「まあ、別に梓がかわいそうだから、軽音部に戻れとかは言わないよ」

唯「ん」

澪「戻りたくなったら、戻ってきて良いから、私も律と一緒に待つことにするよ」

唯「んー」

澪「じゃあ、部活行くか」

唯「行ってらっしゃい」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:30:54.82 ID:6V6G6chE0
じたく!

唯「あれ、見たことない靴だ……」

憂「あ、お姉ちゃんおかえりー」

唯「お友達が来てるの?」

憂「うん」

唯「そうなんだ、ゆっくりしていってもらってね、私着替えるから」

憂「ん、あとで飲み物持って行くね?」

唯「お友達は良いの?」

憂「良くはないけど、いいんだよ」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:38:32.22 ID:6V6G6chE0
じしつ!

唯「ただいま」

唯「……さ、てと、着替え着替えっと」

憂「お姉ちゃん、着替え終わったー?」

唯「終わったよー」

憂「じゃあ、お邪魔するねー」

唯「んー」

梓「お邪魔します」

唯「えっ!?」

憂「それじゃあ、ごゆっくりー」

唯「ちょっ! 憂!?」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:43:51.83 ID:6V6G6chE0
梓「こんにちは、唯先輩、すごくお久しぶりです」

唯「久しぶりだねー」

梓「最近とても困ったことが起こりまして」

唯「私には関係ないよ」

梓「それが関係あるんです、私の部に所属する諸先輩方が練習をしてくださらないんです」

唯「いつもことだねー」

梓「どうしてなんでしょう」

唯「ムギちゃんのお菓子が美味しいからだと思うな」

梓「私は正直、唯先輩のせいだと思ってました」

唯「はっきり言うね、知ってたけど」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:50:16.15 ID:6V6G6chE0
唯「私がいなくても練習しないんだねー、軽音部のみんなは部活する気ないね」

梓「もう一つ失望したことがありました」

唯「ん」

梓「それは、憧れだったギターの先輩の元気が私の入部と同時にどんどん無くなっていったことです」

唯「そうかな?」

梓「そうですよ、見れば分かります」

唯「ふうん」

梓「どうすれば、軽音部の先輩は練習をしてくれるでしょうか」

唯「言ったでしょ、私には関係ないって」

梓「唯先輩から、私のことは気にせずに練習してくれって言ってくれません?」

唯「ああっ!?」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:54:29.35 ID:6V6G6chE0
梓「現状を鑑みれば分かることじゃないですか」

唯「今みんなが練習しないのは私のせいだって言いたいの?」

梓「そうです」

唯「私がいるときでもいないときでも練習してないのに?」

梓「現状ではです」

唯「私が戻ったって変わらないよ」

梓「そうかもしれません、でも、唯先輩がいない状況で練習がないのは嫌です」

唯「来てもらって悪いけど、中野さんは私を怒らせたかったんだね」

梓「そ、そんなつもりじゃ」

唯「澪ちゃんに聞いたのと同じ事を聞くよ」

梓「はい」

唯「私が軽音部にいなくちゃいけない理由を教えて」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:58:43.22 ID:6V6G6chE0
梓「い、いなくちゃいけない理由がないと、部活にはいられないんですか?」

唯「私にとって必要なんだよ」

梓「そ、そんなおかしいです、部活って、楽しんでやるものじゃないですか」

唯「いなくちゃいけない理由があって、楽しむための理由がなきゃいられないって言ってるんだよ!」

梓「お、怒らないで……く、ください」

唯「……ごめん、大人げなかったね」

梓「は、はい」

唯「怒らないし、何も言わないから、中野さんが、私が軽音部にいなくちゃいけない理由を教えて」

梓「そ、それは……」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:01:57.03 ID:6V6G6chE0
梓「それは……えと、け、軽音部は四人で……い、いるのが、軽音部だからです」

唯「え?」

梓「先輩方は、四人でいなくちゃいけません、あの四人の演奏でないと……」

唯「ごめん、嘘ついた」

梓「へ?」

唯「私は君のことを殴る、グーで、嫌だったら出て行って」

梓「……!?」

唯「どうするの、殴られたいの?」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:05:48.50 ID:6V6G6chE0
じたく!
いっかい!

憂「梓ちゃん?」

梓「へ? あ、なあに?」

憂「どう、したの? まだそんなに時間経ってないけど」

梓「あ、と、その、出て行かないと殴るって言われちゃって」

憂「素直に出て行ったの?」

梓「だって、すごく怖かったよ、そ、それに、お、おかしなこというの」

憂「おかしなこと?」

梓「唯先輩が、軽音部にいなくちゃいけない理由を教えて欲しいって、そんなの、私にわかるわけ無いよ」

憂「……」

梓「付き合いの長い澪先輩が分からないって言ってるみたいだし、私なんかが答えられるわけ無い」

憂「……」

梓「結局、叩きたくて、嫌われちゃってるからこうなったのかな……憂、ど、どうして笑ってるの?」

憂「え、私笑ってる?」

梓「えと、その、今日は……か、帰るよ……」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:09:39.99 ID:6V6G6chE0
じたく!
ゆうしょく!

憂「ご飯美味しい?」

唯「え?」

憂「夢中で食べてるみたいだったから」

唯「あ、そっか、いつもは感想を言いながら食べるもんね」

憂「私も、なんていうか、機嫌がよくわからないからいいけど」

唯「憂、顔が怖いよ、リラックスだよ、リラックス」

憂「私、そんなに怖い顔してる?」

唯「般若さんみたいな顔してる」

憂「それは怖いね……いけないいけない」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:12:54.22 ID:6V6G6chE0
憂「私ね、今までどうしてお姉ちゃんが軽音部を辞めるって言い出したのか分からなかった」

唯「私のわがままだからね、分からないと思うな」

憂「でも、今日の澪さんと梓ちゃんを見て分かったの」

唯「憂?」

憂「正直今日、家に梓ちゃんを連れてきたのすごく後悔してる」

唯「そんなこと言ったら可哀想だよ」

憂「ごめんねお姉ちゃん」

唯「ん……」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:16:42.10 ID:6V6G6chE0
よる!
たいなかけ!

律「ん-、メールだ、澪かな?」

律「知らないアドレスだ、えーっと、なかのあ……ああ、梓からか」

律「んーっと、いきなりのメール失礼しますっと」

律「ああっ!?」

律「……唯……」

律「あーっ! どうすっかなー! 唯にメール送りたいけど、澪に相談するかー?」

律「あー、一人で考えてもらちがあかない! 澪を呼ぶしかない!」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:22:36.61 ID:6V6G6chE0
澪「で、いきなりの電話と」

律「愛してるよ澪つぁん!」

澪「うるさい! で、何、急の相談って」

律「ああ、梓が動いた」

澪「ん、ようやくかー、で、二人で話し合って唯は部活に戻ってくることになりましたと」

律「だと良かったんだけどなー」

澪「分かってるよ、そうであって欲しかったけど」

律「結果だけ言えば、梓は唯にマジギレされたらしい」

澪「え!? だって、唯の機嫌は前の朝に比べたらかなり良くなったじゃないか」

律「ああ、今日も普通に話したし、正直あの状態でマジギレされるって梓何したんだよ……と」

澪「そんな相談か?」

律「どうすればこの問題解決して、唯が部活に来てくれるかなあ」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:28:03.96 ID:6V6G6chE0
澪「待ってるって結論づけたじゃないか」

律「たぶん、待ってると永遠に唯は来ない」

澪「ええ!? やっぱり、私が間違ってたのか?」

律「いや、待つって選択肢は最良だと思ったんだよ、私もムギも澪も和も憂ちゃんもな」

澪「ん、って、梓は?」

律「私が考える限り、梓は唯を必要とは考えてない」

澪「は……な、なん、だよそれ」

律「何を言っても推論になるからいわないけど、これで待つという選択肢は取れなくなった」

澪「だけど、無理矢理連れて行くのはマイナスじゃ」

律「ああ、澪もそう思うか」

澪「でも、待てない、来させられない……どうすれば?」

律「そうなるよなあ……」

澪「和にメールしてみよう、何か良い判断が出るかもしれない」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:30:47.12 ID:6V6G6chE0
澪「和から返信だ……んっと」

律「なになに?」

澪「時間が解決してくれるだろう、だって」

律「時間か……」

澪「私たちには、私たちができることを選択するしかないみたいだ」

律「あーっ、やりきれねー!」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:36:10.05 ID:6V6G6chE0
よくじつ!
きょうしつ!

律「おはよう唯」

唯「あ、りっちゃんおはよー」

律「昨日梓が来たらしいな」

唯「わ、誰から聞いたの?」

律「梓から」

唯「りっちゃんのメールアドレス知ってたんだねー」

律「澪から聞いた様子はないから、おそらくムギだろ」

唯「どんなこと書いてた? あ、でも、言えることだけで良いから」

律「ばーか、言えることだけ言ってたらわざわざ話題なんかにはしないって」

唯「へ?」

律「軽音部は先輩たちのための軽音部なんですかって」

唯「……」

律「どうしてだろうな、なんで梓は、私たちと唯が一年間ほとんど毎日一緒に過ごしたって事が分からなかったんだろう」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:38:56.30 ID:6V6G6chE0
澪「別に、軽音部を私物化してるつもりじゃないけどな、おはよう二人とも」

律「澪、早いな」

唯「澪ちゃんおはよう」

澪「唯も梓も、仲間だ、少なくとも私はそう思っている」

律「私も、唯も梓も仲間だ」

唯「……」

律「唯も梓も、そうじゃなかったのか?」

唯「そう、だね……」

澪「私たちの最大の失敗は、梓が唯を仲間だと思ってると思い込んでしまったことだ」

律「そんなわけ無いよな、梓は一年間過ごしてる訳じゃないんだ、浅はかだった」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:44:33.03 ID:6V6G6chE0
澪「一人入部したところで、私たちは変わるわけがないってそう思ったんだ」

唯「辞めてよ二人とも、そんなこと言ったら、可哀想だよ」

澪「唯……」

唯「仲間に、優劣は付けちゃダメだよ、それに、部に入ってない人を仲間だと思ってもダメ」

律「だけどさ! 一緒だったじゃん!」

唯「りっちゃんと澪ちゃんが大事にするべきは、あの子だよ、せっかくの、新入部員の女の子だよ」

澪「なあ、私たちはどっかで間違ってて、間違ったまま来ちゃったのか?」

唯「分からない、でも、私はもう、軽音部には絶対に戻らないって決めたから」

律「戻れないのか?」

唯「時間と一緒、軽音部の思い出はもう思い出、ありがとう澪ちゃん、りっちゃん」

律「ギター、どうするんだ?」

唯「憂の部屋に置いてもらう」

澪「憂ちゃんの部屋は物置じゃないぞ」

唯「憂なら、絶対に分かってくれる」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:49:19.96 ID:6V6G6chE0
和「やっぱりこうなったわね」

紬「二人とも……おはよう」

律「和……」

和「時間が解決すると言ったでしょう、時間は進めることも、戻すこともできないのよ」

澪「だって、だってやりきれなかった!」

唯「澪ちゃんもりっちゃんも優しいんだよ、部を辞めて酷いことも言った私に優しすぎる」

律「当たり前じゃん、仲間で、友達じゃん」

唯「うん、これからは軽音部の仲間じゃないけど、仲良くしてくれる?」

律「当たり前じゃん……」

和「まあ、退部届は処理しない方向にするけどね」

唯「ええ!?」

和「身から出た錆だと思って諦めなさい唯」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:51:51.47 ID:6V6G6chE0
ぶかつ!

律「今日は練習する気分じゃねーなー」

紬「お茶入れる?」

梓「もう、そんなこと言って昨日も一昨日もその前も練習しなかったじゃないですか!」

澪「ん、そうだな、練習するか、たまには」

律「だな、たまにはやるか」

紬「そうね」

梓「……えと、なんだか元気ない、ですね?」

律「そ?」

澪「気のせいじゃないか」

紬「きっとお菓子のせいよ」

梓「唯先輩みたいなこと言わないでくださいよー」

律「……」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:59:53.05 ID:6V6G6chE0
律「んじゃー練習するっと!」

ほうかご!
ぶしつのまえのろうか!

憂「お姉ちゃん?」

唯「良かった」

憂「あ、練習の音聞いてたんだね」

唯「いい音」

憂「うん」

唯「いい演奏」

憂「そうだね」

和「そうかしら?」

唯「和ちゃん?」

和「ううん、なんでもない」

唯「和ちゃん、怒ってる?」

和「時間はあるんだから、ゆっくり行きましょう、結果だけ求めても仕方ないわ」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:05:01.68 ID:6V6G6chE0
唯「この軽音部は四人で良いよね」

憂「そうだね」

和「そうね」

唯「誰が来ても、誰が入っても、きっと、みんな仲良し」

和「私が部員だったら、後輩の子を殴ってるのに」

唯「和ちゃん……」

憂「私もだよ!」

唯「憂……元はといえば私のわがままだからいいんだよ」

憂「いたかった場所にいられない理由を作る要因は、誰?」

唯「わ、私のわがままだよ、嫉妬もしてたんだよ」

和「そうね、でも人間誰しも嫉妬もすればわがままを言うわ、先輩後輩関係なくね」

唯「ど、どうしても二人とも部活に参加させたいの?」

和「正直幼なじみがニートなのは……」

憂「ニートのお世話とか……」

唯「えー!?」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:08:35.83 ID:6V6G6chE0
唯「じゃあ私生徒会に入るよー」

和「勘弁してちょうだい」

唯「りょ、料理の勉強しようかなあ」

憂「ごめんねお姉ちゃん、おうちの台所は一人用なの」

唯「なんだってー!?」

和「じゃあ、私は生徒会に行くから」

唯「うん……これからこういう話題でいじられるんだね?」

和「身から出た錆だと思って諦めなさい」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:12:36.62 ID:6V6G6chE0
げこう!

憂「お料理頑張ろうね」

唯「え?」

憂「頑張るんじゃなかったの?」

唯「う、うん、時間もできるしねー」

憂「ふふ」

唯「なに、憂笑ってー、もー」

憂「いつまで持つかなーって」

唯「なにがー?」

憂「後ろ髪を引いている音楽をやっちゃうまで」

唯「もうやらないもん」

憂「はいはい」

唯「投げやりな返事!?」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:19:23.19 ID:6V6G6chE0
ぶしつ!

律「ふいー……あー、やっぱちょっと体力落ちたなー」

澪「そうだな」

紬「一日鍛錬をしていないと取り戻すのに三倍の時間がかかるって言うわね」

律「マジかー」

梓「普段から真面目にこつこつやらないからですよ」

律「しもへいへい」

梓「真面目に言ってるんですよ!」

澪「シモ・ヘイヘ……ひぃ……!」

梓「ああ、もう、ムギ先輩も笑ってないで助けてください!」

澪「怖くない怖くない怖くない怖くない……」

紬「もう、みんなあっという間にいつもの調子なんだから……」

梓「え?」

紬「(唯ちゃん、私は、私だけはいつまでも待ってるから)」

紬「澪ちゃん、シモさんはもう亡くなられてるし、りっちゃんはへいへいって言っただけよ」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:26:01.03 ID:6V6G6chE0
紬「ねえ梓ちゃん」

梓「はい?」

紬「部活、楽しいわね」

梓「そうですね!」

紬「演奏、楽しいわね」

梓「え、あ、そうですけど、ど、どうかしました?」

紬「え?」

梓「いえ、なんだか笑顔の中に怒気が見える気がして」

紬「ふふ、気のせいよ、思い違い」

梓「そ、そうですよねー」

紬「(こうでなかった軽音部なら、きっともっと楽しかったんでしょうね)」

紬「(こうでない軽音部がもしもどこかの世界にあるなら、どうかいつまでも続きますように……)」

紬「てか、来月のきららで最終回とかマジやるせねえ」

梓「へ?」

おわり

コメント

No title

この唯はマジでうざい
途中までしか読んでないけど

何がしたかったわからないぜ

わけのわからん

No title

これ書いたやつアンチなんだろ
何にアンチしたかったんだかよくわからんが
とにかくアンチしたくて
けいおんはたまたま素材に使っただけ

ぶっちゃけ作者が一番うざい

No title

またいつもの梓虐めSSかと思いきや、つまらんかった

No title

わかりそうでわからないなぁ。
憂が梓に笑って、その後唯の話聞いて怒ってて……ってのは笑顔で怒ってるのを唯は分かったってことで。
梓が悪者になってしまってるのはまぁ憂が唯好きだからの贔屓目だからで。
ううーん。その他にも色々中途半端だなぁ。

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