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唯「澪ちゃんの怖がりを克服させようよ」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 18:06:35.96 ID:++1o5GboO [1/29]
律「はぁ…?別にいいんじゃねーの。今さら何だよ」

唯「だってこのままじゃ皆でオバケ屋敷とかホラー映画とか行けないんだよ!」

律「そりゃそうだけど…、なんだよ今日に限って」

紬「実は唯ちゃん、商店街の福引きで映画のチケット当てちゃって」

律「ははーん、それがホラー物だったって訳か」

唯「イエス!まさにその通りなんだよ!」

律「そうだなぁ、だったら澪に肝試しさせるってのはどうだ?」

紬「なるほど、予めホラーに耐性を付けておくのね」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 18:17:20.19 ID:++1o5GboO
律「んじゃー真夜中の教室に一晩閉じ込めるっていうのはどうだ?」

紬「分かったわ、空き教室を用意しておくわね」

唯「でも澪ちゃん一人で大丈夫かな?驚いて怪我とかしちゃうかも」

律「そうだな…、んじゃ誰かもう一人一緒に閉じ込めるか」

紬「私が閉じ込められた演技をしてサポートするわね」

律「いや、以外とカンの鋭いヤツだからなぁ」

唯「うーん、じゃあどうしよう?」

律「ちょうどいい人員がいるじゃねぇか。この場に居ない事情の知らないヤツが」

紬「それってもしかして…」

律「あぁ、そうだ。中野を一緒に閉じ込めるんだぜ!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 18:28:47.40 ID:++1o5GboO
澪「……ん。あれ、ここは一体。ひぃぃぃ!ま、真っ暗じゃないか!?」ガバーッ

梓「気が付きましたか?澪先輩」

澪「あ、梓!?一体どうなってるんだ、何があったんだ!」

梓「さぁ、私も分かりませんよ。唯先輩達とお茶をしていた所からバッタリと記憶が無いです」

澪「私もそういえばその辺りから…。とにかく早く帰ろう!」

梓「…無駄ですよ。自分の手を見て下さい」ジャラジャラ

澪「な、なんだこれ!?私の左手に手錠が!」ジャラジャラ

梓「パイプと壁の間に鎖を通して私の右手にも繋がれてます。これじゃお互いの身体が邪魔して抜く事は出来ないですね」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 18:36:08.81 ID:++1o5GboO
唯「澪ちゃんは予想通り驚いてるけど、あずにゃんは意外に冷静だね」

律「中野のヤツ…、折角ムギが小物で雰囲気を盛り上げたっていうのに」

唯「凄いよね、部室からカメラで丸見えなんだもん!」

紬「空き教室に設置して置いたモニターからこっちの映像も流せるわよ」

唯「こっちの?そんな事してどうするの」

律「さらに脅かしてやるんだよ、このボイスチェンジャーとさわちゃんの衣装を使って」サッ

唯「それはさわちゃん最終形態の仮面!」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 18:46:56.54 ID:++1o5GboO
澪「誰かぁぁー!誰か助けてぇぇ!!」ジャラジャラ

梓「無駄ですよ、私も何度も叫びましたが全く反応が無いです。どうやら誰も近付かない空き教室に閉じ込められたみたいですね」

澪「そ、そんなぁ!なんでこんな事にぃぃ…」グスグス

梓「落ち着いて下さいよ!私だって同じ気持ちなんですから!」

ザザザザザザ…

梓「ん…?あそこのモニターに電源が…」

『ムギちゃんこれかな?このボタンー?』

『うん、これで向こう側に通じてるはずよ。律っちゃんお願いね』

『あー…、あー…。ご機嫌よう澪くん、中野くん。気分はどうだい?』

澪「ひぃぃぃ!で、でたぁぁ、オバケ!オバケ!!」ガタガタ

梓「だから落ち着いて下さいよ!良く見て下さい、ただのお面ですよあれは」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 18:56:33.30 ID:++1o5GboO
梓「私達を閉じ込めてどうするつもり何です!一体誰なんですか」

『私か…?そう私の名前は……。(唯ー、中野に名前聞かれたけどどうする?)』

『そうだねぇ、んじゃ当たった映画チケットに書いてあるコレにしよー』ゴソゴソ

『(あぁ、コレかオッケー。)良い質問だ、私の名はジグゾウ』

梓「澪先輩、知ってますか?」

澪「そんなの、知らないぃ!お家に帰りたぁぃぃぃ!!」グスグス

『凄いね律っちゃん、澪ちゃん凄い怖がらせてるよ!』

『あぁ、なんか私も楽しくなって来たな!』

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 19:08:34.44 ID:++1o5GboO
『これはゲームなんだよ、中野くん』

梓「ゲーム…?どういう事です!」

『この極限の状況下から抜け出せた時、君達は如何なる恐怖にも打ち勝つ強さを手に入れる事が出来る…。その瞬間を私はこの目で見て見たいのだよ』

梓「恐怖に打ち勝つ強さ…?そんなの怖がりの澪先輩だけで十分です!私は関係ないから帰らせて下さいよ」

『えっ…!?あぁー、そだなぁ、これを乗り越えたらギターが上手くなるとか?』

梓「いや、なりませんよ、何ですかそれは。いいから帰らせて下さいよ早く」

『あー、ったくああ言えばこう言う!個人的に中野が気に食わないだからだぁ!いじょ!』ブチッ

梓「あっ!?コラッ、待つです!!」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 19:21:24.68 ID:++1o5GboO
梓「よいしょっ…と!」ガッ

澪「あ、あずさぁ…、お前何してるんだぁ……」グスングスン

梓「見て分かるでしょ、この椅子でパイプを折るんですよ。いつまでも、そんな所でメソメソしてないで手伝って下さいよ!」

澪「そんなの無理に決まってるよぉ…。助けが来るまで待とうよ」グスグス

梓「その助けはいつ来るんですか?そもそも来る保証があるんですか」

澪「そ、それは…」

梓「そのいつ来るとも分からない助けなんか待っていられないです!」ガンガン


唯『あずにゃん頑張ってるねぇ、頼りになるよ』

律『それに比べて澪は情けねぇな。この調子じゃ効果無いんじゃないか?』

紬『そうねぇ…、だったら澪ちゃんにも発破を掛けるために次の作戦に移りましょうか』

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 19:36:03.57 ID:++1o5GboO
ザザザザザザ…

『中野くん、澪くん御機嫌よう。どうだい、ここから抜けだす…、ってオイ中野!?お前何やってんだよ!』

梓「何っつ、見ての通りです。このパイプをへし折って、今すぐその仮面をはぎ取ってやりますよ!」ガンガン

律『おい、どーすんだよ!いくら使って無い教室でも、キズ付けたら先生に怒られちまうぞ!』

唯『あうあう!た、大変だよ。どうしよう、どうしよう!』アタフタ

紬『落ち着いて唯ちゃん!律っちゃん、早く次の指令を』


『そんな事をしても無駄だよ中野くん。これはゲームと言ったはずだ、即ち鎖を外す術があるという…』

梓「せいっ!せいっ!せいっや!!」ズガン!ズガン!

『って、先輩の言う事は聞けよ中野ぉぉ!!だからお前はぁ!』

『律っちゃん落ち着いてよぉ。どうどうー』

梓「何なんですか?まだ私に何か用ですか」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 19:46:25.77 ID:++1o5GboO
『ゴ、ゴホン…。正確にはキミ達二人に伝える事があってな。キミ達はいつか助けが来ると思っているかもしれないが…』

梓「別に思って無いです。パイプを叩き割るです」ガンガンッ!

『だから教室にキズ付けるの止めろって言ってるだろ!聞けよ人の話!!』

唯『さすがあずにゃん…中々手強いね』

梓「全く、分かりましたよ。早く要件を言って下さいです」

律『えっと…どこまで読んだっけ?』

紬『んとね…、ここの34ページの三行目からよ』ペラペラ

『(おう、サンキュー、ムギ)…つまり、ゴールの無いゲームは見ていて退屈なのでな。その手錠を外す方法を用意した』

澪「外す方法!?帰れるのか私は!」ガバッ

『フフ…、勿論だとも澪くん。中野と違いルールを守らなければどうなるか分からんがね』

澪「ま、守ります!守るから早く教えてくれよ!」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 20:01:17.56 ID:++1o5GboO
『良い返事だ…、そう私はジグゾウ。日々を怠慢に過ごす愚か者に試練を与え、恐怖を克服させる存在…』

澪「じ、地愚蔵……。恐怖を克服させる存在?」ゴクリ

『私はその為だけの存在する。私には肉も骨も魂さえもない……、だから見て見たいのだ、命ある者の成長する様を』

澪「骨も無いって…本当に幽霊!?ひぃぃぃ!」ガタガタ

唯『やっぱり澪ちゃん相手だと雰囲気でるよね。本当の怪人みたい!』

律『そだなぁ、こんだけ怖がってくれるとやり甲斐があらぁ』

梓「それで何をすればいいです?早く言って下さいよ」

『後ろのロッカーの、一番奥から三番目を開くといい。そこに、脱出する為のキーアイテムがある』

澪「三番目…、ここか!」ガチャ

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 20:13:40.82 ID:++1o5GboO
梓「これは…糸ノコギリが二つですか…?」

澪「くっ!この糸ノコギリで鎖を切れば!」ジャリジャリ

梓「よーし、やってやるです!」ジャリジャリ

律『あれ?ロッカーに入ってるのはデッカイノコギリじゃなかったっけ』

唯『ホームセンターの店員さんに聞いたんだけどね、女の子にデッカイヤツは危ないから糸ノコギリの方が良いって言われて』

紬『あら、そうだったの?でもまだ策は残ってるから大丈夫ね』

律『そうだな、ホントならノコギリで頑張ってもらおうと思ってたんだが』


梓「くー…、全然ダメです!こんなチャッチイノコギリで切れる訳無いですよ!」ガッシャーン

澪「……ッ!」ジャリジャリ

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 20:23:36.69 ID:++1o5GboO
梓「はぁ……、月が出てる。もう夜中ですよね、お腹空いたなぁ」

ジャリジャリジャリ…

澪「はぁ…、はぁ……!」ガッ

梓「まだやってるんですか…?無理ですよ、そんな糸ノコギリじゃ」

澪「うん…、でももう少しだけ」ジャリジャリ

梓「無駄だと思いますけど。それより何か食べる物無いですか?」

澪「食べ物か…?確かポケットにキャラメルが。……ほら」サッ

梓「どうも、有り難うです」モシャモシャ

澪「よいしょっ…よいしょっと…」ジャリジャリ

唯『随分夜も遅くなってきたね。私お腹空いて来たよ…』グルルルール

紬『それじゃそろそろご飯にしようかしら?簡単なレトルト物しか無いけど』

律『おぉー頼むぜムギ!私は腹ぺこだぜ』

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 20:35:10.57 ID:++1o5GboO
ジャリジャリジャリ…

澪「はぁ…はぁ…はぁ……」ガッ

梓「先輩って…、目立つギターが嫌だからベースにしたんですよね」モシャモシャ

澪「……ん?そうだけど、どうしたんだいきなり」

梓「それって、ギターの前で分かりにくけどベースも頑張ってるって事ですよね?」

澪「勿論じゃないか、皆が頑張っての放課後ティータイムだろ。急にどうしたんだ?」

梓「なんだか今の状況に似てるなぁと思いまして」

澪「今の状況に…?」

梓「最初は怖がってばっかりで正直頼りない先輩だと思いましたけど、こうやって目立たない所で頑張ってくれる……。澪先輩ってそういう人でしたよね」

澪「あずさぁ…、それは私を持ち上げてるのか?それともけなしてるのか」

梓「ふふっ。さーて、どうでしょうね」モシャモシャ

ザザザザザザ…

澪「またモニターが、ジグゾウか…!?」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:00:46.08 ID:++1o5GboO
梓「出ましたね、エセサイコ野郎です!」

ジグゾウ『やぁ、中野くん、澪くん。どうやら空腹の様子だね。常々人間と言う者は不便だ…、私の様な虚無の存在ならば』モグモグ

唯『あ、この余ってるカレー食べてもいいかな?』モグモグ

ジグゾウ『あ、ズリィーぞ唯!それは私が狙ってたんだぞ』

紬『ごめんなさい二人とも、それは梓ちゃん達の分なの我慢してね』

ジグゾウ『えーっと…、あぁ、それじゃ次いくぞ中野…』

梓「なんなんですか、そのやる気の無さは!思いっきりカレー食べてるじゃないですか!完全に空腹じゃないですか!」

ジグゾウ『又してもキミ達にチャンスをやろう。何度も言うがゲームとはゴールが無くてはつまらないのでな』

梓「あ、スルーしやがったです!」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:15:01.04 ID:++1o5GboO
ジグゾウ『たが、ただチャンスをやるだけではつまらない。そこで一つの代価を背負ってもらう』

澪「代価……、等価交換という事か?」

ジグゾウ『トウカ……、何?おい、唯いま澪のヤツなんて言ったんだ!』

唯『そ、そんな事言われても分からないよ!イトーヨーカードウの親戚かな?』

紬『等価交換っていうのは等しい価値の物を交換するって事よ』

ジグゾウ『(なるほど、サンキュームギ!)そうだその等価交換だ。まずはチャンス、それは扉の横のロッカー。つまりキミ達から一番離れたロッカーにその手錠を外す鍵が入っている』


澪「カギ!?それさえあれば助かるんだな!」バッ

梓「待って下さいよ先輩、私達パイプを介して繋がれてるんですよ。とてもあのロッカーまで届きませんよ」ジャラジャラ

ジグゾウ『片方を最大まで引っ張ればなんとか届くかもしれんぞぉ。クッークックッッ』

澪「…くそッ、ジグゾウめ!」ジャラジャラ

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:31:43.87 ID:++1o5GboO
ジグゾウ『そしてもう一つ、次はリスクだ。実はキミ達の部室に爆弾を仕掛けさせてもらった』

梓・澪・唯「『ば、…爆弾だってぇッ!?』」

ジグゾウ『…いや、なんで唯まで驚いてんだよ?』

紬『唯ちゃん、あれは台本だから本当に爆弾なんか無いのよ』

唯『え…?あ、そだったねビックリしたよ!』


梓「どうしたですッ!早く続きを言うです!」

ジグゾウ『えーっと。場所は食器棚の中、爆発までの時間は約半日だ…』

澪「は、半日…!?そんな時間に爆発したら軽音部のみんなは!」

梓「卑怯ですよ、皆は関係無いです!早く爆発を解除してくださいよ!」

ジグゾウ『言っただろう等価交換だと…。一度は失ったキミ達二人の命をもう一度助かるチャンスを得たんだ。即ちキミ達は他の部員命をもらったという事だ』

梓「ふ、ふざけやがってです!絶対ここから出て皆を救ってやるです!」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:41:59.88 ID:++1o5GboO
律「はぁ、やれやれ。どうにかこのミッションもクライマックスだな」

唯「ホントだね疲れたよぉ…」

律「お前何にもしてねーじゃんか」

紬「ふふっ、横から見てるだけでもハラハラして体力を使うのよ」

唯「特に律っちゃんだからねぇ、汗だくになったよ!」

律「悪かったな。唯よりはマシだと思うけどなぁ!」グリグリ

唯「あぅあぅ…!律ちゃん痛いよぎぶぎぶ!」バタバタ

紬「後は澪ちゃんと梓ちゃんの共同作業で教室を抜け出して…」

律「この部室のドアを開けた瞬間のマヌケ顔を拝むだけだな。いやぁ楽しみだぜ!」

唯「…ん?あれ、あずにゃん達なんだか戸惑ってるみたいだよ」

律「あん…?なんでだ」ヒョイ

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:51:29.76 ID:++1o5GboO
梓「くっ…!すいません、澪先輩もうちょっと壁にめり込んでもらって良ろしいですか?」グイグイ

澪「痛だだだたぁ!良ろしく無いぃ!全然よろしく無いぃぃぃ!!」ガリガリガリガリ

梓「もう少し…!あと3センチです!」グイグイ

澪「だがら゛ぁぁ!無・理だぁぁ、圧死するだろうッ!」グイッ

ドサッ!

梓「痛たた、急に引っ張らないで下さいよ!」サスサス

澪「どう考えても無理だよ梓。この長さじゃ届くわけない…」

梓「諦めないで下さいよ先輩!唯先輩やムギ先輩がどうなっても良いんですか!」

澪「くっ…、そうだな。皆の命が掛かってるんだな。あのジグゾウの事だきっと何か方法があるはずだ……。考えろ、考えるんだ秋山澪!」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:03:05.93 ID:++1o5GboO
紬「あら、おかしいわね?あんなに引っ張らなくても届くはずなのに」

律「なんだなんだ?おい唯、お前長さの調整間違ったんじゃないだろうな?」

唯「うーん、ちゃんと計算したんだけどなぁ。澪ちゃん身長160センチだよね?」

律「あぁ、そうだぜ。んで梓が140だろ。おっかしーな、なんでだ」

紬・唯「……え?」

律「…あん?どしたの二人とも、ハトが豆鉄砲食らった様な顔して」

唯「律っちゃん!あずにゃんの身長は150センチだよ!」

紬「10センチも違えば届かないわけだわ。大変どうしようかしら!」

律「中野ってそんなあったのかよ…。仕方ない、ムギなんか他の策残って無かったかな」

紬「えーっと、ちょっと待ってね。確か台本の…」ペラペラ

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:19:36.32 ID:++1o5GboO
梓「あー!駄目です、一体どうやったら。こうなったらまたパイプを椅子で叩きましょう二人ならきっと!」

澪「…駄目だよ梓。そんな椅子なんかじゃ、とてもじゃないけど半日以内に抜け出せないよ……」

梓「だったら唯先輩達を見殺しにするっていうんですか!またそこでイジケてるつもりですか!影で頑張るんじゃ無かったんですか!?」

澪「分かってるよ…、そうだよ、影で頑張るさ」フラフラ

梓「み、澪先輩…?どうしたんですか」

澪「私分かったんだよ、ここを抜け出して爆弾を解除する方法が……」

梓「えっ!?本当ですか、凄いじゃないですか!」

澪「この糸ノコギリ…覚えてるか?」ガチャ…

梓「鎖を切るヤツですよね?もしかしてこれでパイプを?それこそ無茶ですよ」

澪「違うさ…、これは鎖を切る為でも、パイプを切る為でも無い……」サッ

梓「え…、澪先輩、何をするんですか!」ザッ

澪「これは、手首を切断する為にあるんだよぉぉぉぉぉッ!」ブォン

ザッシュッ!!



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:30:50.94 ID:++1o5GboO
梓「ぐっ…!?制服の裾が…!何をするんですか先輩!」

澪「……こうするしか無いんだよ。この方法しか私達の軽音部を救う方法は無いんだよ…」カチャ

梓「冗談じゃないです!?だったら自分の左手を切断して下さいよ!」

澪「忘れたのか梓…?私は左利きだよ。いいだろ梓…、ギターは二人いるんだ。だからこの方法が一番なんだよッ!」

梓「いいから、まずは落ち着いて下さい!きっとこれもジグゾウの罠なんですよ、仲間割れする私達を影でほくそ笑んでるんです!」

澪「……くっ!?ジグゾウ、これで満足なのか!これが見たかったんだろう、恐怖を乗り越え、保身に執着する醜い私をッ!!」ブォンブォン

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:39:44.21 ID:++1o5GboO
律「あ、アルェ…?澪ちゅわぁん…何してるの…」ガタガタ

紬「しまったわ…うっかり失念していたわ。澪ちゃんは追い詰められるとヤる時はヤる子だったって事を…」

律「いや!確かにヤる子だけど、これは違うよね!?完全に殺る子になってるじゃん!」

唯「た、大変だよ!早く止めないとあずにゃんの右手が!」

律「おいッ!コラ澪止めろ!冗談だよ、全部芝居なんだ!……ッ、クソ!モニターの電源が入らねぇ!」ドンッ

紬「待って律っちゃん!今すぐマイクの電源を立ち上げるから!」ガチャリ

律「くっ!待ってられるかよ!」


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:51:35.37 ID:++1o5GboO
澪「諦めろ、梓…。この距離じゃ次は避けられない…」サッ

梓「良いんですか、こんな事絶対にバレますよ!軽音部の皆を救う為とはいえ、決して許される事じゃない。好奇の目で見られ続ける毎日…、そんなのに耐えられるんですか!」

澪「覚悟は出来てる…。軽音部を守る為なら私はどんな屈辱でも甘んずるつもりだ。それが私、軽音部の影だ…」

梓「そうですか…、分かりました。分かりましたよ。でも、私は澪先輩に手首を斬られるなんてゴメンです」ガチャ

澪「だったらどうする…?そのもう一つの糸ノコギリで私の左手を切断するか…」

梓「それこそジグゾウの思う壺…。そっちはさらにゴメンこうむりますよ」

澪「……………」

梓「私は澪にも…、ジグゾウにも思い通りにはさせない!私は私の思った通りの事をやるまでです!」ガッ

ザシャァァァァ!!

澪「なっ!?…じ、自分の首を…!!」ガシャン!

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:09:18.76 ID:++1o5GboO
梓「ぐ……うぅ…がぁ…」ドサッ

澪「あ、梓ぁぁ!お前何でこんな事!」ガバッ

梓「ふふっ…、どうしたんですか…先輩。私の右手……切り落とすんじゃ…、無かったんですか」

澪「馬鹿ッ!喋るな、早く首を止血しないと!」サッ

梓「やっぱりそうです…、先輩はそういう人なんですよ…。いくら狂ったふりをして自分に罪を被せようとしても…、それを目の当りにすれば躊躇し仮面が外れてしまうんです……」

澪「梓…、お前気付いて…!?」

梓「このままじゃ、いつかは私がその方法に気付き澪先輩の右手を切り落としてしまう……。そうすれば私は一生消える事のない心の慟哭を抱えていかないといけない…」

澪「……くっ!」ポロポロ

梓「でも、駄目ですよ…、先輩じゃ無理です。こうやって私の為に泣いてくれてる先輩に、私の右手は切断できません…」

澪「いい!もういいから喋るな!きっと見つけるから、梓も私も生きてここから出る方法を!」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:20:42.40 ID:++1o5GboO
梓「無理ですよ…、それは澪先輩が一番良く分かってます。……もう私は助かりません。だから……、だから私の亡骸なら、躊躇する事なく切り落として下さい……よ」

澪「黙れって言ってるだろ…!梓ぁぁぁぁぁ!」ガッ

梓「私らしく無い最後でしたね……、どうやら最後の最後で私の仮面も外れ……」ガクッ

澪「あ…、梓ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


律「澪の叫び声っ!?くっそー間に合えぇぇ!」ダッダッ

唯「あずにゃーん!今いくからね!」ダッダッダッ

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:29:22.79 ID:++1o5GboO
澪「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」グイッ!グイッ!

バギィィィィィッン!

澪「く、鎖が千切れた……!?まさか糸ノコギリで斬った個所が脆くなって…。よしっ!」ガバッ

梓「…………………」

澪「梓!お前は絶対に死なせはしない、今すぐ医者に連れてってやるからな!」ダッダッダッ


律「澪の叫び声の後にデッケェ衝撃音が…!一体何が起こってるんだ!」タッタッ

紬「嫌な予感がするわ…。無事でいて二人とも!」タッタッ

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:41:18.74 ID:++1o5GboO
澪「はぁ……はぁ…、くっ、くそッ!体力が……」ズリズリ

律「澪ぉぉぉッ!大丈夫か澪ぉぉ!」ダッダッダッ

澪「律ぅ…?幻覚が見えてたって事は私も限界か…」フラフラ

律「幻覚なんかじゃねぇよ!後で説明すっけど、取り敢えず私は本物だ!大丈夫か!?」

澪「本物…?わ、私は大丈夫だ、それよりも背中の梓を……」

唯「あずにゃん…!?ど、どうしたの!首から血が!」

澪「私のせいなんだ、私の性で梓が……」

律「ち、違う……」ガクガク

紬「り、律っちゃん?どうしたの…」

律「私のせいだ…!私が中野の……、いや梓の身長を間違えたりしなきゃこんな事にはならなかったんだよぉぉぉぉッ!すまねぇ、梓ぁぁぁぁぁ!!」ドンッ!

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:57:08.86 ID:++1o5GboO
梓「やれやれ、久し振りに梓って呼んでくれましたね。一度へそを曲げるとしつこいんだから」ムクッ

律「それはお前が私のケーキを食べるから悪……。え?アルェ…?」

紬「あ、梓ちゃん…。あなた無事だったの!?」

唯「えっ!?…あれ、でもあずにゃん血だらけで!」

梓「あぁ、これ澪先輩にもらったストロベリーキャラメルです。溶けてベトベトになったヤツですけど」ネチャア

律「キ、…キャラメルゥ…?あらぁあらぁ、そうでしたのぉ、梓ちゃぁん」

梓「澪先輩を死んだフリでやり過ごして、不意打ちでもしてやろうと思ったですけど。まさか鎖を引千切るなんて…。流石は追い詰められればヤる人ですね」

澪「あ、…あはは…は……は…」ガクッ

紬「み、澪ちゃん!しっかりして澪ちゃん!」ユサユサ

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:09:40.16 ID:SupYS3bkO [1/9]
唯「あ、あのねぇあずにゃん!これは地愚蔵っていうとっても怖い怪人の仕業でね!実在の人物・団体とは一切関係が…」

梓「知ってますよ、今私の目の前にいますから」ビッ

律「あらぁあらぁん…。いつの間に気付いてたのかしらねぇ?」ガクガク

梓「ジグゾウとか言い出してモニターに出て来た時からウスウス感じてましたが…。あれだけグダグタな演技で騙せると思ってたんですか?」

唯「うーん皆で頑張って考えたんだけどなぁ」

梓「はい、そのお陰で私も澪先輩もジグゾウにはとっても楽しませてもらいましたよ」ニコッ

紬「あらあら、それなら頑張って脚本を書いたかいがあったわ」

梓「…という訳で、私がお返しにアズゾウのゲームに強制招待してあげますです」ベキベキ

唯「あ、あずにゃーん…なんか怖いよぉ」ガクガク

梓「そうそう、唯先輩…。一つ教えてあげますよ」

唯「な、何かなあずにゃん…?」

梓「先輩が楽しみにしてた例のホラー映画。犯人が死んだフリしてるんですよ、私みたいに」

唯「………え?」


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:16:59.70 ID:SupYS3bkO [2/9]
―三日後―

ガチャリ

唯「た、ただいまぁ………ぅぃー…」フラフラ

憂「あ、おかえりお姉ちゃん!…あれ、なんだか痩せてない?夏バテかな」

唯「…ぅぃー」

憂「梓ちゃんの家で軽音部の皆お泊まりしてたんだよね、何してたの?ちゃんとベッドで眠れた?」

唯「アズゾウゲームだよ…、リノリウムの床は夏でも冷たかったよ…ぅぃー」フラフラ

憂「なにそれ?面白いお姉ちゃんだね!」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:34:47.94 ID:SupYS3bkO [3/9]
ピポパポ、ルルルー

澪「あ、もしもし律?あのさぁ、こないだの部活でお茶した後から記憶がハッキリしないんだけどお前何か知らないか?……え?アズゾウゲーム?全身鎖で巻かれて部室に放置?何言ってるんだ……」


憂「そういえば明日行くんだっけ?この前のホラー映画。お姉ちゃん楽しみしてたもんね!」

唯「ふぇ…!あれ?うん、いいよ。憂が行ってきなよ!」サッ

憂「え?いいの!?でも、お姉ちゃんに悪いよ」

唯「うん、私はいいからさ。純ちゃんとかアズゾウニャンとかと行っておいでよ!」

憂「アズゾウニャンじゃなくてあずにゃんでしょ。でもダメだよ、お姉ちゃんジグゾウをみたいってずっと言ってたじゃない」

唯「もうアズゾウは懲り懲りだよぉ!」ダッ

憂「ちょっとお姉ちゃん!アズゾウって何?ねぇお姉ちゃんー!」



さわこ「はぁ…、夏休みだっていうのに空き教室の掃除なんて災難だわ…。こういうのは生徒にやらせるのが…」

ガチャリ

さわこ「………な、何。この惨劇は…」ガタガタ

=おしまい=

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:03:29.10 ID:SupYS3bkO [4/9]
=戦慄のアズゾウゲーム=

梓「さーて、これで全員鎖で巻けましたね」

律「くっそー!手も足も全部縛りやがって。まるでイモムシじゃねぇか」バタバタ

梓「プップーッ!いい気味ですぅ」

律「あ、中野!調子にのってんじゃねーぞ!」

梓「また中野って言ってますね。いいですよー、今の私は虚無から生まれし梓蔵ですからね」

唯「アズゾウニャン、これからどうするのかな?私痛いのは嫌だなぁ」

紬「大丈夫よね。私知ってるから、梓ちゃんは本当は優し子だって私知ってるから」

梓「お母さんみたいな事言わないで欲しいです!…安心して下さい、ルールは至って簡単です。明日の朝までそうしてるだけですから」

唯「ふぇ?それだけでいいの」

梓「はいです。アズゾウはどこぞの誰かさんと違って猟奇的な趣味はないですから」

律「あれは澪が勝手に勘違いしてだなぁ!」

梓「はいはい、それじゃ鍵は…。トンちゃんの水槽に入れときます」ポチャン

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:13:26.39 ID:SupYS3bkO [5/9]
律「おいムギ…、お前ならその鎖引千切れるんじゃないか?」チラッ

紬「うーん、ダメね…。これ合金製の頑丈な鎖なのよ」ジャラジャラ

唯「アズゾウニャンー私お腹空いたよぅ。何か食べさせてー」

律「そうだじぇー、餓死したら警察沙汰だぞー」バタバタ

梓「全く、どの口が言うんでしょうね…。分かりましたよ、水分なら好きなだけ摂取させてあげますです」サッ

律「おっラッキー!言ってみるもんだな。夜は長いし飲み溜めておくぜ!」グビグビ

唯「わーい、有り難うアズゾウニャン!」グビグビ

梓「いえいえ、どう致しましてです。これで餓死の心配は大丈夫です」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:21:43.38 ID:SupYS3bkO [6/9]
梓「それじゃーせいぜいアズゾウゲームを楽しむですよー!」バタン

スタスタ

唯「アズゾウニャン行っちゃったね」

律「ケッ!なーにがアズゾウゲームだ。ジグゾウゲームの方がよっぽど面白いっつーの」

紬「まぁまぁ律っちゃん。なんだかパジャマパーティーみたいで楽しそうだわ」

律「私達全員制服のまま床に寝っころがってるけどなー」ゴロゴロ

唯「これはこれでヒマだよねー」ゴロゴロ

律「……………!」

唯「ん?律っちゃんどうしたの?」

律「え、…いや何でもねぇよ!いや本当に」

唯「そう?だったらいいけど」ゴロゴロ

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:37:09.18 ID:SupYS3bkO [7/9]
梓「そうそう、憂のお姉ちゃんも。うん、軽音部皆だよ。あ、…澪先輩以外。うん、それじゃね」ピッ

私は携帯電話のボタンを押し、通話を切る。そして、フト空を見上げる。
校門前から見上げる空、それは星屑の海で洪水が巻き起こり、私はただ呆然と見上げる事しか出来なかった。


律「ねぇー、ねぇー唯ちゃぁんー」モジモジ

唯「ん?何律っちゃん、そんな猫なで声でどしたの」ゴロゴロ


人は日常生活に色々な仮面を…ペルソナを被り生活をしている。今日の私は本当にペルソナを外してしまったのだろうか……。

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:50:14.56 ID:SupYS3bkO [8/9]
暫くの間思案し、自嘲気味に笑う。私は私だ、例えどんなペルソナを被っていようとも、今軽音部という安息の地があるならば関係ない…。
でも、出来る事ならば私達全員がペルソナを外し。それでも笑い合えるならそれはもっと素敵な事なのかな…。


律「もう限界…、出る…。マジで出る!ゴメン、出るぅ!」ソワソワ

唯「ちょっ…、ちょっと待って律っちゃん隊員!?」

紬「出るって…、まさか律っちゃん尿意がッ…?」ガタガタ

そんな事を想いながら私は歌う様に呟く。この言葉が唯先輩達に届くと祈って。


唯「待って律っちゃん!こんな身動きの出来ない状態でオモラシしたら!?」ガタガタ

紬「頑張って律っちゃん、足を振り子みたいにすればなんとか立ち上がれるわ!諦めないで、諦めちゃダメ!」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:52:23.00 ID:SupYS3bkO [9/9]
律「え?あ、うん………。もういいです」ピタッ

紬「…………………え?」

唯「ねぇ…これって…。ねぇ、隊員のスカートから流れてコッチにくるこれって……」

律「…………………………………」ニコッ


祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。

梓「ようは飲んだら出るって事ですぅ。プップーッ!」


唯『律っちゃぁあぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁんッッ!!!』


戦慄のアズゾウゲーム
=おしまい=


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