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上条「いつもお前と一緒にいる白井って子可愛いよな」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/28(日) 19:29:47.59 ID:DlWUXzBB0
美琴「え゙!? な、何言ってるのよあんた……」

上条「年齢の割にはしっかりしてるっていうか……」

美琴「そ、そりゃジャッジメントだししっかりしてなきゃダメでしょ」

上条「それはそうなんだけどなんかこう……なんだろ? 守ってあげたくなるっていうか?」

美琴「なっ!?」

上条「なぁ、よければちゃんと紹介してくれないか?」

美琴「紹介って……」

上条「俺、もっとあの子の事が知りたいんだ!」

美琴「」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/28(日) 19:40:52.91 ID:J1dtn13o0
美琴「で、でもあの子いつもジャッジメントの仕事とかで忙しいし……」

上条「ジャッジメントにだって休みくらいあるんだろ? そん時でいいからさ、な?
こんなことお前にしか頼めねえんだよ」

美琴「そ、そんなこと言ったって。大体あんた、めそ――」

「おっねえっさまーーーーーーっ!」

上条「ん?」

美琴「げ」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/28(日) 19:50:36.92 ID:J1dtn13o0
黒子「お姉様、黒子を置いて行ってしまうなんてひどいですの!」

美琴「えー、だってあんた今日仕事……」

黒子「今日は非番だから遊びに行きましょう(はぁと)って、寮から出るときにそう言いましたの、忘れたとは言わせませんわよ!」

美琴「そ、そうだったっけ?」

黒子「そうですの! ああもう、こうしている間にもお姉様とご一緒できる時間が減ってしまいますわ、とりあえずファミレスにでも、」

上条「あのー……」

黒子「はい? ってアナタ、確か……」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/28(日) 20:38:33.90 ID:J1dtn13o0
上条「上条当麻な。白井……だよな」

黒子「そうですの。アナタどうしてお姉様と……まさか!
お姉様、黒子を放っておいてこの殿方といるということは、つまりそういうことですのね!?」

美琴「はい?」

黒子「黒子は悲しゅうございますわぁ、黒子は、黒子はこんなにもお姉様を愛しているというのにッ、お姉様の心はもうこの殿方一直線!」

美琴「そ、そんなことないってー。ほら、一緒にファミレス行こ? 埋め合わせなんてこれからいくらでもしてあげるから」

黒子「グスッ……ほんとですの?」

美琴「ほんとほんと! だからさ、黒子。機嫌直して?」

黒子「はいですの! それでは早速参りましょう」

美琴「(よし、このまま黒子を連れていけばひとまずは大丈夫なはずっ!)」

上条「あ、ビリビリ。それ、俺も一緒に行っていいか?」

美琴「はあ!?」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/28(日) 20:58:02.81 ID:J1dtn13o0
美琴「だ、ダメに決まってんじゃない! なに言ってんの!?」

上条「そんなこと言わずにさ。な、この通り! 連れてってくれたらなんだっておごってやるから!」

美琴「あのねえ……あんた、そんなので私たちが釣られるとでも」

黒子「構いませんわ」

美琴「黒子!?」

黒子「勘違いしないでくださいまし。私、自分の分は自分で払いますの」

上条「へ?」

黒子「どういう理由からかは知りませんけど……そのレディをもてなそうという気持ち、無下にするには少々酷というものではございません? お姉様」

美琴「え、私!? ……そーだけどさー、だってコイツはその黒子のことを………ゴニョゴニョ」

黒子「なに言ってるかさっぱり聞こえませんわ。とにかく、決まりですわね」

上条「よっしゃ! さんきゅな、白井」

黒子「レディとして当然の嗜みですわ。さあさ、お姉様。はやく参りましょう」

美琴「うう……どーしよう、このままじゃ……」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/28(日) 21:25:49.75 ID:J1dtn13o0
っぷは
やっぱ無理
誰か代わりに書いて

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/28(日) 21:40:20.70 ID:J1dtn13o0
パポパポーン
いらっしゃいませーなんめいさまですかーごゆっくりどうぞー

上条「それにしても、白井って偉いよな」

白井「なんですの急に」

上条「だって、学校とジャッジメントの両立だろ? 上条さんなら身体が二つあったってできっこないですよ」

白井「大したことじゃないですわ。ってアナタ、二つあったならせめてどっちかにはやらせなさいな」

上条「あームリムリ。俺なら二日にいっぺんしか学校に行かなくなりますって。やっぱり大したもんだよ」

白井「アナタがただ怠惰なだけの気もしますが……まあ、褒められて悪い気はしませんわね。ふふ」

美琴「……私だってジャッジメントできたもん。一日だけだけど」ブクブク

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/28(日) 22:04:05.40 ID:J1dtn13o0
上条「そしたら学校のほうとか――」

白井「愚問ですわ、そんなもの私にかかれば――」

美琴「(大体なんで黒子なのよ。この子ったら寮じゃ私に迫ってくるし平気でセクハラするし、
この前なんか私の下着もってっちゃうし。まあ取り返したけど)」ブクブク

白井「アナタもそれなりに――」

上条「あー俺? それがな、――」

美琴「(確かに黒子も黙ってれば可愛いけどさ、私だってそれなりに可愛いと思うんだけどなぁ)」ブクブク

白井「――ま。お姉様」

上条「おーい。ビリビリー」

白井「アナタそのビリビリってのなんとかなりませんの」

上条「いやまあ、その」

美琴「(そりゃまあ? む、胸だってないし? 性格だってこんなんだけど? 私だって、私だって……)」ブクブク

白井「お・ね・え・さ・まっ!!」

美琴「うわあっ!?」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/28(日) 22:32:05.94 ID:J1dtn13o0
美琴「黒子? もう、驚かせないでよ」

黒子「先程から何度も呼びましたの。どうしましたの、ぼーっとして?」

美琴「いやーあはは、なんでもないなんでもない」

黒子「……本当ですの?」

美琴「なんでもないってばー。それで? どうしたの」

黒子「そろそろ出ましょうか、と。そう申し上げたのですが?」

美琴「あーうんそうなんだーいいかも、ってえ?」

上条「白井が買い物したいんだってよ」

白井「ほんっとーに聞いてませんでしたのね、お姉様」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/28(日) 22:50:10.05 ID:J1dtn13o0
美琴「はぁ……不幸だわ」

上条「で、なに買うんだ?」

黒子「アナタ、女性の買い物が長いー、とか、そういうこと言う人種ですの?」

上条「そんなつもりは毛頭ないけどさ」

黒子「でしたらどこを連れ回そうが問題ありませんわね!」

美琴「(なんだか黒子、普段より上機嫌に見えるし。いつもとは違うメンバーなのが、新鮮なだけだって思いたいけど……ていうか二人とも近い近い近い)」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/28(日) 23:00:13.64 ID:J1dtn13o0
結局黒子が向かったのは、セブンスミストだった。

美琴「ここでいいの? 黒子がいつも行ってるお店とかは……」

黒子「問題ないですの。ここだってそれなりのものは手に入りますわ。それに、」

美琴「それに?」

黒子「あんまり女の子女の子したお店に連れて行ったら、あの方も居づらいでしょうし、ね」

美琴「……一応、気遣ってるんだ」

黒子「礼儀には礼儀を、ですわよ。お姉様」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 06:26:28.15 ID:Eha/NXnx0
黒子「というわけで少々お待ちになってくださいまし。何着か見繕って参りますわ」

上条「おー。なんつーか、思ったよりも全然フツーのとこで上条さんは安心してますよ」

黒子「本当は下着売り場に放置して他の女性客からの視線がチックチク刺さるようにしてやりたかったのですけど」

上条「今なんかポロっと本年が漏れませんでしたかおぜうさまっ!?」

黒子「気のせいですわ」

上条「くそう、上条さんともあろう者が遊ばれてしまっている……。まあいいや、とにかく、俺は出口あたりで待ってたらいいんだろ?」

黒子「なんでそうなりますの」

上条「んあ?」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 06:50:16.88 ID:Eha/NXnx0
美琴「(なんだかんだでコイツと一緒にいれるのは嬉しいけどさ、なんだか蚊帳の外みたい……)」

黒子「あのですわねぇ、折角殿方と一緒に来てるんですの、せめて選んだ服の似合う似合わないくらい言ってくださいませんこと?」

上条「ほほう? それは上条さんのセンスをあてにしていると、そうとってもいいものでしょうかお嬢様?」

黒子「馬鹿なこと言ってんじゃないですわ。私たちどうしても女ばかりになってしまいますから、たまには異性の目も意識したファッションも必要かと思いまして。
深い意味はございませんわ」

上条「さいで」

美琴「(でもでも、ただ可愛いって言ってただけなんだし、そもそもアイツからしたら中学生よ? 妹みたいなモンかもしれないし――って、あ。
それじゃ、私も対象外ってことじゃない)」



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 06:51:50.09 ID:Eha/NXnx0
黒子「それじゃ、行ってきますわね。お姉様、行きますわよ」

美琴「え? いや、私はコイツと……」

黒子「ですから、その方には少々待って頂きますの。心苦しいですけど致し方ありませんわ」

美琴「えーー?」

上条「ほら、行っといで、ビリビリ。今日は逃げも隠れもしねえから」

美琴「……私のことは名前で呼んでくれないんだ」

上条「ん、何か言ったか?」

美琴「なんでもない。いこ、黒子」

黒子「ええ、それじゃ少々お待ちくださいましね」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 07:04:01.68 ID:Eha/NXnx0
黒子「フン、フン、フ~ン。か~つお、ぶしっぽく、」

美琴「……黒子、機嫌良さそうね」

黒子「み~えるがじつは~……それはそうですわ。なんと言っても、今日は久しぶりのお姉様とのデート!」

美琴「その表現やめなさい」

黒子「あら失礼。でも、それぐらい私にとっては嬉しいことですの。多少の邪魔も入りましたけどね」

美琴「邪魔、ねえ。……そうは思えないけど」

黒子「何かおっしゃいまして?」

美琴「なんでもない。……ね、黒子。私の服選んでよ。とびっきりかわいいやつ」


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 07:30:38.05 ID:Eha/NXnx0
上条「ふ・ふ・ふこうの大爆笑~っと。そろそろか?」

『やっぱりお姉様はこういうのが似合いますわ!』
『そ、そうかな……?』
『これを機会にもうこんな色気のない短パンは卒業なさるのがよろしいかと』
『ってアンタいつのまに脱がせた!?』

上条「……どう声をかけたもんかね」

黒子「あら? ひょっとして、上条さん。そこにいらっしゃいます?」

美琴「(上条さんってなによ!)」

上条「ん? あ、あー。悪いな、邪魔したか?」

黒子「ちょうど今着替え終わったところですわ。すぐ開けますの」

美琴「ちょっと待って黒子、私やっぱり――」「往生際が悪いですの、それにもう遅いですわ!」


89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 07:55:05.91 ID:Eha/NXnx0
かしゃん、と更衣室のカーテンが引かれる。
黒子があんまりにも勢い良くそうするものだから、私はすっかり逃げ場がなくなって、

上条「…………」ポカーン

美琴「……な、何よ!?」

黒子「なんで喧嘩腰ですのお姉様」

美琴「いや、まあその」

上条「…………」

美琴「アンタもなんか言いなさいよ!」

黒子「だーかーらー」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 08:40:20.61 ID:Eha/NXnx0
やっぱり慣れないことはするもんじゃなかった。ホラ見てよあいつの顔、ポケっとしちゃってきっとあれ次の瞬間には笑い出すのよ、
ひょっとしたらこういうのが好きかもって思い切って着てみたのに、「似合ってる」これじゃまるでばかみたいじゃないわたし――

美琴「え? い、今なんて、」

上条「似合ってるって言ったんだよ。……正直、ちょっと驚いたわ。そんな服も着るんだな」

黒子「私の全面プロデュースですわ! それよりも、アナタ私に言う事ありませんの?」

上条「っと、悪い。お前もよく似合ってるぜ」

美琴「似合う……かあ」

黒子「……もう一声欲しいですわね」


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 08:49:49.94 ID:Eha/NXnx0

上条「なんだよもう一声って」

美琴「…………」

黒子「それくらい察しなさいな。女性はストレートな物言いも、嫌いではありませんのよ?」

上条「んなこと言ったってなー、……ひょっとして結構恥ずかしいこと言ってる、お前?」

黒子「年下相手に何を照れてますの。男なんだからしっかりなさいな」

上条「くっそ、そうだな。上条さんはトシウエなんだ、こんなちんちくりんの一人やふたりィッ!?」

黒子「あら失礼、踏みましたわ」

上条「すまん、俺が悪かったっ! だから足、足をどけてくれぇっ!」


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 09:22:33.80 ID:Eha/NXnx0
黒子「では、改めて。お願いしますわ」

上条「ん、…………可愛いぜ」

美琴「へへ。似合ってる。似合ってる、だって」

黒子「………し、賞賛もたまには心地よいものですわね」

上条「素直に喜べよ」

黒子「殿方にはそこそこに素っ気なくしてなんぼですの」

上条「あっそ。で? それ、買うのか?」

黒子「んー、そうですわねえ……」

美琴「似合ってる、だって!」バンバン

黒子「いたっ!? お、おねえさま? 一体何をいたぁ! た、叩かないでくださいまし!」

御琴「黒子、お会計してこよ! あ、あんたはそこで待ってなさいよ? 逃げたら許さないんだから」

上条「お、おう」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 09:29:06.15 ID:Eha/NXnx0
上条「……で、だ」

御琴「………うん」

黒子「はいですの」

上条「なんで制服に戻ってんだ」

黒子「よくよく考えたらウチの学校、私服外出禁止でしたわ」

御琴「…………」ボショーン

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 09:40:03.59 ID:Eha/NXnx0
御琴「…………」ボショーン

上条「こ、今度の休日にでも着ればいいじゃねえか、なあ?」

黒子「ですから一体どこで着ろとおっしゃいますの」

上条「そりゃ、やっぱり……自分の部屋? とか」

黒子「……はぁ。ちょっと見なおしたと思ったらすぐコレですわ。寮で誰に見せつけるっていうんですの」

上条「見直した?」

黒子「そっちには反応しなくても結構ですわ!」

御琴「…………」ボショーン

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 09:54:53.45 ID:Eha/NXnx0
御琴「…………」ボショーン

黒子「ほぉらお姉様、いつまでも落ち込んでないで、クレープでも食べに行きましょうか?」

御琴「うう……だって、せっかく、せっかく、」

黒子「せっかくも結核もありませんの! ほら、アナタも何か言いなさいな」

上条「お、俺? えー……」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 09:56:08.20 ID:Eha/NXnx0
だめだ量少なくなってきた

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 10:13:24.71 ID:Eha/NXnx0
上条「(そうかここはさっきの経験を生かすべき時ッ!)えーと……制服姿のビリビリも、か、可愛いぞー……みたいな?」

黒子「最後のと呼び方で完っ全にアウトですの! それからアナタはすぐそうやって誰にでも愛をまき散らすんですわね!」

上条「言えって言われたから言ったのに言ったら怒られましたよ!?」

黒子「もう、知りませんの! ほら、見なさい、お姉様だって怒って、」

御琴「…………へへへ。黒子っ、クレープ食べにいこ! 御琴さんおごったげる」

黒子「こうかばつぐんですの!?」

御琴「ほらあんたも。あと少しぐらい気きかせなさいよぉー私も黒子も荷物持ってんじゃんー」

上条「それってさっきお前らが買ったやつ」黒子「ギヌロ」「わかりました持てばいいんでしょ持てばいやむしろ持たせてください!」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 10:20:49.81 ID:Eha/NXnx0
おうふ誤字スマンカッタ



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 10:36:31.20 ID:Eha/NXnx0


美琴「はい、お待たせっ」

上条「おう、サンキュな、ビリビリ。どれが誰のだ?」

美琴「それがあんたので、そっちが黒子の。で、これが私の」

上条「両手ふさがってる状態で指示語を使うんじゃありません」

美琴「あはは、ジョーダン。そっちのチョコにしたけど、甘いのダメだったりする?」

上条「上条さんは貧乏ですから貴重なカロリーを無駄にしたりはしないのです。ていうか甘いもの大好きです」

美琴「このビンボーがくせいめっ! うりゃっ!」

上条「のわっ! 顔にチョコがつくからやめろって」

黒子「(お姉様……地面から2センチくらい浮いてる気がしますわ)」

上条「(そういやリニアってあったよな)」


122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 10:55:34.00 ID:Eha/NXnx0
>>120
ヤンデレは俺がムリ

黒子「ところで……アナタ」

上条「ん? 仕方ないな一口だけだぞ」

黒子「なに盛大な勘違いをしてますの! まあ、頂けるというならありがたく頂戴しますけどってそうじゃなくて!」

上条「なんだ、いらないのか?」

黒子「……いただきますわ」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 11:21:23.23 ID:Eha/NXnx0
黒子「ま。チョコもなかなか……」

上条「そうでしょうそうでしょう。おごりだけどな」

黒子「この甲斐性ナシ」

上条「だってコイツがおごるってきかねえんだもんよ」美琴「ん?」「ナンデモナイデース」

上条「ほらアレですよ、今日はたまたまです。上条さんだって普段はもっとこう……お金はないけど夢はある! みたいな?」

黒子「余計駄目じゃないですの」

上条「ぐぐ……」

美琴「この貧乏学生めっ!」

上条「二回言われた!」

黒子「そこまで言うのなら、今度はその甲斐性のある上条当麻というのを見せてくださいな。期待しないでお待ちしてますわ」

上条「……それ、次もあるってことか?」

黒子「ふふ。さあ、どうでしょう? お姉様、黒子にも少し分けてくださいなー」

上条「…………」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/01(月) 11:40:03.88 ID:Eha/NXnx0
昼飯食ってくる

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 12:25:57.04 ID:Eha/NXnx0
うどんうめえ
イチャイチャを期待してた人には申し訳ないがそろそろ終わらせます。

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 12:39:21.26 ID:Eha/NXnx0
エピ

「それじゃあ、またな」
「ええ。またですわ」
今日はそれなりに楽しめましたわと、そう目の前の男に告げる黒子の顔はいつもより二割増で明るい。……気がする。紙袋――昼間に買った服が入っている――を胸元でぎゅっと抱きしめて微笑む私の後輩は、なんだかいつもよりも年相応に見えた。
「お前も、またな。ビリビリ」
「その呼び方、そろそろやめなさいってば」
「いやまあ、その」
「今日はそればっかりね」
仕方ないなあ、という顔をすると、彼はそれに釣られるようにして苦笑いした。
「またね」
そんなに暗くないし二人だから平気だって言ったのに、彼は私たちを送って帰ると言ってきかなかった。
ここから彼の家がどれだけ離れてるか知らないけど、きっと彼が家に着くころにはもう真っ暗になっているだろう。
「ほんとうに、お人好しなんだから」
「なんか言ったか?」
「なんでもない」
きょとんとして首を傾げる。その仕草がまたぜんぜんかわいくなくて、私はうっかり笑ってしまった。
首を傾げたまま、彼の眉根が寄せられる。
黒子は私を見て苦笑いしていた。


あとちょっとだけ続きます

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/01(月) 13:16:35.73 ID:Eha/NXnx0
お姉様が笑っている理由をついぞ教えてもらえなかった上条さんは、不可思議な表情のまま帰っていった。
門限もすぐそこまで迫っているので私たちはそそくさと寮の中に入っていった。その間もずっとお姉様はくすくすと笑っていて、自室の扉を開いた時、結局私も耐えきれず一緒に笑い出した。
「あはは……ねえ、黒子」
「なんですの、お姉様……ふふ」
お姉様はニコニコ顔のまま、自分が今日買った服を紙袋から取り出し、自信の身体にあてた。
「私、似合ってるって。似合うって言われたよ」
「私なんか、可愛いって言わせましたわ!」
「えー、アレはノーカンじゃない?」
「そんなことありませんわー」
そう言ってお姉様に飛びつく。二人してベッドに倒れ込んで、やっぱり二人で馬鹿みたいに笑いあった。
服がしわくちゃになっちゃうよ、と、彼に褒められた服を脇に置いたこの尊敬すべき先輩が、ちょっとだけ小憎らしかった。

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/02(火) 19:56:03.06 ID:an15SIrX0
わおやっと繋がった。
続き書いていきます



「お姉様」
「なあに、黒子」
「わたくし、負けませんわよ」
「私だって。言っとくけど付き合いは私の方が長いんだからね?」
「そういう台詞はとりあえず、名前を呼んでもらってからおっしゃってくださいまし」
「言ったな? そんなこと言うのはこの口か」
いふぁいいふぁいへすわ、と情けない声しか出てこない。お姉様はしばらくそうして弄ばれていると、不意に力が緩んだ。好機とばかりに手を振り落とす。
「痛かったのですわ、おねえ、さ、ま?」
お姉様がなんだか寂しそうに私を見つめている。顔が近い。こんなに近付いたのは今朝お姉様に軽い目覚めのキス(未遂)をした時以来かしらってそうではなく。
「……お姉様?」
「……そっか。黒子もライバルなんだ」
困ったな、また増えちゃった、と言ってお姉様は寂しそうに微笑んだ。
たおやかな指が私の頭を撫でる。
少し、くすぐったい。
「…………黒子、どっちが勝っても恨みっこナシね」
「当然ですわ」
自慢じゃないけど、いつまでも昔の男を思って、とか、振られた相手を逆恨み、とか、そういうのは苦手なのだ。
どうせなら気持ちの良い恋がしたい。相手を想って取り合ったら、きっと誰かが傷つくのだろうけど。それでも、私はお姉様のこともこの上なく大切なのだ。
そう、だからできるなら、右手と左手で。いつまでも手をつないでいられたら良い。
それは途方もなく馬鹿な考えなのだろうけど、子供の今くらい、幸せな恋を夢見てもいいじゃない。


147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/02(火) 20:00:27.46 ID:an15SIrX0
「お姉様がそうしたいかどうかは、また別ですけど、ね」
「んー? なんの話よ」
「お慕い申し上げております、ということですわ。……さあさ、お姉様。ひとまずお夕飯でも食べに行きませんこと?」
「そうね。私、お腹すいちゃった」
ベッドから私を転がして、ぱんぱんと裾を払うお姉様。私もそれに倣って軽く身支度を整える。
「それじゃ、行きましょうか。……って、なあに」
「いいじゃありませんの、たまには」
お姉様の手を軽く握る。そういえば、こういった慎ましいスキンシップは今までしてこなかったように思う。
しょうがないなあ、と握り返すお姉様の手があたたかい。それだけのことが、なんだか無性に嬉しかった。

いつか私の両手を、私の好きなもので塞いでしまおう。
そんな未来を想像しながら、私はみっともないと知りつつも、開いた右手をそっとスカートのポケットに差し込んだ。
「それにしてもお姉様の手、なんてすべすべでやわらかいんでしょ」「調子に乗るなっ!」




152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/02(火) 20:09:31.98 ID:an15SIrX0
はい、ぶっちゃけ俺もスレタイに釣られたやつの一人です。
とりあえず黒子エンドを目指してみましたけど……駄目だー、黒子がいきなり上条さん好きになるとかねえよー
って思った結果こういう男坂エンドになりました。お許しください。

保守してくれた人ありがとうございました!

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さわやかだな

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