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唯「百合って不潔で汚らわしいよね」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 20:48:45.63 ID:a/8QSmbsO [1/9]
梓「なんですか急に」
唯「だって女の子同士だよ?気持わるいじゃん!アタマおかしいんじゃない?」
律「なんかえらく拒絶するな。そこまで言うか?」
唯「なに?まさかりっちゃんそっちの人!?」ササッ
律「いやいや、それはないわ」
紬「…」
梓「なんですか急に」
唯「だって女の子同士だよ?気持わるいじゃん!アタマおかしいんじゃない?」
律「なんかえらく拒絶するな。そこまで言うか?」
唯「なに?まさかりっちゃんそっちの人!?」ササッ
律「いやいや、それはないわ」
紬「…」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 21:56:25.18 ID:a/8QSmbsO [2/9]
紬「ふふふっ薬がよく効いてるみたいね」
紬「起きちゃうと困るし、とりあえず縛っとこうかしら」
ギュッ
唯「うっ…うぅん…」
紬「あぁ、唯ちゃんってばとってもいやらしいわ」ウットリ
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 22:06:57.77 ID:a/8QSmbsO
唯「う~ん…むにゃむにゃ…おかわり~」Zzz
紬「唯ちゃんってば、ほんとに可愛いわぁ」チュッ
唯「っん、あれ?私寝ちゃってた…えっ何これ…」
紬「あら、おはよう唯ちゃん♪」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 22:21:48.45 ID:a/8QSmbsO
唯「何なのこれ?ムギちゃんどうゆうこと!?」
紬「まあまあ、ただ私は唯にも知っておいて欲しいだけよ?」
唯「何言ってるの?ほどいてよ!はやく!!ほどいて!!」
紬「まあまあまあまあまあまあ、言ったでしょ?気持イイことしましょって」ニコニコ
唯「ワケわかんないよぅ…もうはや…うぷっ!!」
クチュ…ハム…レロ…
紬「ぷはぁ…ふふふっどお?気持よかった?大人のキスは?」
唯「なっ何するの!きもちいわけないでしょ!?変態!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 22:29:59.29 ID:a/8QSmbsO
紬「そう…お気に召さなかったかしら?結構自信あったんだけどなぁ」
唯「どうしてこんなことするの!?ほんと最低だよ、気持悪い!不潔!変態!」
紬「あらあら、そんなに褒めても愛液しかでないわよ」ニコリ
紬「唯ちゃんが悪いのよ?百合が不潔だなんて言うから」
紬「…だからね、実際女の子同士がどういうものか体験してもらおうかなって」
唯「ほ、ほんきなの?」
紬「えぇ♪」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 22:49:51.80 ID:a/8QSmbsO
紬「それじゃ、お洋服ぬぎましょ~ね~♪」プチプチ
唯「お願い…もうやめてよぅ…謝るから…」
紬「別に怒ってる訳じゃないのよ?あ、唯ちゃんのブラかわいい~」
唯「…見ないでよぅ」
紬「そう?折角かわいいのに…唯ちゃんたらせっかちさんね」プチン
唯「!?やっ!ブラ取らないで!」
紬「ふふふっ、お肌白くて綺麗。それにここも可愛いピンク色よ」
唯「…お願い、もう家に帰してよぅ…」ポロポロ
そろそろ玄海…
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 23:01:59.42 ID:a/8QSmbsO
ーーーーーーー
あずにゃんち!
梓「(はぁ…唯先輩、急にあんなこと言い出して…)」
梓「(そのくせムギ先輩とイチャイチャしちゃって…)」
梓「…」
梓「ああもうっ!」ボスンッ
~♪
梓「うわぁ!なんだ電話か…」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 23:16:07.03 ID:a/8QSmbsO
梓「もしもし?憂どうかした?」
憂「うん…お姉ちゃんまだ帰らないんだけど、まだ部活やってるの?」
梓「あ、私今日途中で帰っちゃったから…。唯先輩の携帯は?」
憂「…なんども電話してるんだけど、電源入ってないみたいで…」
梓「そうなんだ…。ちょっと律先輩に聞いてみるよ」
憂「…ごめんね梓ちゃん」
梓「ううん、いいよ。じゃあ何か分かったらまた電話するね」
憂「うん…ありがとう」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 23:49:39.46 ID:a/8QSmbsO
梓「もう、唯先輩は世話が焼けますね」ハァ
梓「とりあえず律先輩に電話しよ」カチャ
プルルルル
律「はぁ~い、りっちゃんでございま~す♪」アハッ
梓「」キモッ
律「おい梓聞えてんぞコラ」
梓「そんなことより、まだ部活やってるんですか?」
律「うんにゃ?もうとっくに解散したぞ?どうかしたか?」
梓「いえ、まだ唯先輩が帰らないらしくて…」
律「あぁ、唯ならムギと部室に残ってたぞ」
梓「!?そ、そうですか…」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 00:20:22.51 ID:1BB4Z1cqO [1/5]
律「はぁん?さては梓、二人が気になるのか?」ニヤニヤ
梓「別になんでもありません!もう、憂が心配してるって言うのに…」
律「まあムギも一緒だし心配ないだろ」
梓「…はい。わざわざありがとうございました」
律「それより梓、明日覚えと」
梓「」ガチャ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:01:41.06 ID:l5SYqlDLP [1/40]
梓「(唯先輩……)」
梓「(まだ学校にいるのかな?)」
梓「(ムギ先輩と何してるんだろう?)」
梓「……」
梓「なんでこんなに不安なんだろ……」
----
梓「(こんな時間に出歩くなんて良くないけど……)」
梓「(家でジッとしてなんか居られない)」
梓「唯先輩……」
ヒックヒック……
梓「! (すすり泣くような声が聞こえる)」
梓「あれは……唯先輩っ!!」 ダッ
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:10:35.81 ID:l5SYqlDLP [2/40]
唯「うう……うぇぇぇ……ヒック……」
梓「唯先輩! どうしたんですか!?」
唯「あ……あずにゃん……」ポロポロ
梓「大丈夫ですか? どこか痛いんですか?」
唯「……ううぅ…………わ、私……」
梓「怖がらなくても大丈夫ですよ。
私は唯先輩を傷つけたりしませんから……」
唯「あ……あずにゃ~ん!」ギュッ
梓「(こんなに怯えて……。一体唯先輩の身に何が……?)」
唯「あずにゃんは……あずにゃんは百合じゃないよね!?」
梓「え?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:17:36.07 ID:l5SYqlDLP [3/40]
唯「答えてよ! あずにゃんは百合じゃないよね!? ねぇ!!」
梓「(唯先輩……)」
梓「わ、私は……」
梓「……私は、百合ではありません……」
唯「よ、良かったぁ~!」ギュウウ……
梓「あっ……(抱きしめる力が強く……)」
唯「疑ってごめんね。あずにゃん」
梓「いえ……」
唯「……百合なんて人としてサイテーだよね!!」
梓「」ビクッ
梓「(……唯先輩に何があったんだろう……)」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:30:18.11 ID:l5SYqlDLP [4/40]
----
あずにゃんち!
梓「唯先輩、ココア入れてきました」
唯「ありがとう」
梓「憂には連絡しましたか?」
唯「うん。ちゃんと『あずにゃんちに泊まる』って言っておいたよ。
でも、迷惑がかからないかって心配してた」
梓「今日は両親が居ませんから。
唯先輩こそ大丈夫ですか?
明日も学校ありますけど……」
唯「……」
梓「……先輩?」
唯「……」
唯「……学校……行きたくないなぁ……」
梓「……」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:39:31.04 ID:l5SYqlDLP [5/40]
梓「唯先輩……」
唯「なに? あずにゃん」
梓「……ムギ先輩と何かあったんですか?」
唯「……」
梓「唯先輩……」
唯「ごめん、シャワー借りてもいいかな?」
梓「あ、ハイ。……どうぞ」
唯「その名前を聞いたら、身体を洗いたくなっちゃった……」
唯「……汚らわしいなぁ……」
梓「……」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:50:23.00 ID:l5SYqlDLP [6/40]
----
ザァー……
梓「バスタオルと着替え、ここに置いておきますね」
唯『うん……』
梓「……ボディタオルは新しい物ですから。
好きに使ってください」
唯『何から何までごめんね……』
梓「いえ、良いんです。
何か困ったことがあれば呼んでください」
バタン
----
唯「……」 ゴシゴシ
唯「……気持ち悪い……。
感触……思い出しちゃった……」
唯「ううぅ……」 ポロポロ……
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:05:35.77 ID:l5SYqlDLP [7/40]
----
梓「(あんなに怯えるなんて尋常じゃない……)」
梓「(やっぱり、ムギ先輩と何かあったのかな?)」
梓「(……それに……あそこまで百合を毛嫌いしてたなんて……)」
梓「はぁ……」
梓「(最初から唯先輩が百合嫌いだって知っていれば……)」
梓「(期待することなんて無かったのに……)」
梓「……」
梓「ダメだダメだ! 考えちゃダメだ!」
梓「(たとえ唯先輩がノーマルでも、私は……
唯先輩の嫌がることをしない)」
梓「だって私は……唯先輩のことが……」
ガチャ
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:10:55.95 ID:l5SYqlDLP [8/40]
唯「あがったよ。あずにゃん」
梓「」ビクッ
唯「アレ? いま私の名前呼ばなかった?」
梓「い、いえ! 気のせいですよ! 気のせい!」 パタパタッ
唯「え~? ほんとにぃ~?」
梓「あの、唯先輩はベッド使ってください!
私は床で寝ますから!」
唯「それは悪いよ~。こっちが泊めてもらってるのに~」
梓「あっ、気にしないでください! 私、床で寝るの好きなんです!」
唯「あずにゃんは変わった子だねぇ」
梓「唯先輩ほどじゃないです……」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:22:29.02 ID:l5SYqlDLP [9/40]
唯「私ってそんなに変わってるかなぁ?」
梓「はい。そこは自信持って良いと思いますよ」
唯「自分では結構普通だと思うんだけどな~」
梓「普通は簡単に人に抱きついたりしませんよ」
唯「アレはただのスキンシップだよぉ」
梓「唯先輩の中ではそうなんでしょうね」
唯「それに……もう簡単に抱きついたりはしないよ」
梓「!? どうしてですか?」
唯「他の人に百合と勘違いされたくないもん!」
梓「……そ、そうですか」
唯「……でも、あずにゃんなら良いかな?」
梓「え?」 ドキッ
唯「だって、あずにゃんは百合じゃないからね!」 フンスッ
梓「……あぅ……」 シュン
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:31:47.19 ID:l5SYqlDLP [10/40]
唯「えへへぇ~、あずにゃ~んっ!」 ギュ
梓「わぷっ! いきなり抱きつかないでください!」
唯「あずにゃんを抱いてると落ち着くよ~」
梓「わ、私は暑いだけですけどね」 ドキドキ
唯「私のせいでクーラー付けられなくてごめんねぇ」
梓「あっ、大丈夫です! 夜ですし! 扇風機で充分ですから!」
唯「でも、くっついてるとさすがに暑いね」
梓「そ、そうですね…… (ずっとこのままで居たい……)」
唯「だけど、もう少しだけこのままでいさせて……」
梓「……先輩……?」
唯「……ヒック……ヒック……」ポロポロ……
梓「(……唯先輩……泣いてる……)」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:54:32.84 ID:l5SYqlDLP [11/40]
----
梓「電気消しますね」
唯「うん」
パチッ
梓「……」
梓「(結局、私は泣いている唯先輩を慰めることもできず)」
梓「(泣き止むまで抱きつかれているだけだった)」
梓「(私は唯先輩に何をしてあげられるのだろう……)」
梓「(今はただ、傍にいることしかできない)」
梓「(私は無力だ……)」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 03:19:52.52 ID:l5SYqlDLP [12/40]
----
梓「ゆ~い~せんぱ~い! 朝ですよ~!」
唯「ふぇ……あっ、あずにゃんだっ!」
梓「おはようございます。唯先輩」
唯「おはよーあずにゃん!」
梓「朝ごはん出来てますから。
顔洗ってきてください」
唯「うーぃー」
梓「ちょっと待ってください。寝ぐせができてますよ」
唯「それくらい自分で直せるよぉ~」
梓「嘘ですね。どうせいつも憂に直してもらってるんでしょう?」
唯「うぐっ、するどいねぇあずにゃん……」
梓「ホラ、動かないでください」サッサッ
唯「うひひぃ、くすぐったいよぉ~」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 03:54:28.71 ID:l5SYqlDLP [13/40]
----
唯「あずにゃんはパン派なんだねぇ」
梓「いえ、ごはんの時もありますよ。
特に決まってないです」
唯「いちごジャムをたっぷりぬって~っと♪」
梓「付けすぎですよ。太りますよ?」
唯「私は太らない体質だから大丈夫~」
梓「……虫歯になりますよ?」
唯「ぬうっ、こしゃくなあずにゃんめぇ……えいっ!」
梓「ああー! 私のパンに勝手にジャムを塗らないでください!
……バター塗ってあったのに……」
唯「バターといちごジャムも結構合うんだよ~」
梓「そんなわけ無いじゃないですか……」モグモグ
梓「あ……美味しい!」
梓「(でもカロリー高そう……)」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:17:51.24 ID:l5SYqlDLP [14/40]
梓「それで、学校はどうするつもりですか?
今日はお休みするんですか?」
唯「……」
梓「私は唯先輩が行きたくないというのなら、それでも良いと思います。
でも……」
梓「休めばそれだけ授業も受けられないし、みんなだって心配しますよ?」
唯「そんなことくらいわかってるよぉ……」
梓「…… (学校の話題を振っただけで、こんなに落ち込むなんて)」
梓「そのことを秤にかけても、行きたくないということですね?」
唯「……うん」
梓「分かりました。
じゃあ、ゆっくり身体を休めてください」
唯「うん……」
梓「(休む原因は精神的なものなんだろうけど……
こう言うしか無いよね)」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:27:57.65 ID:l5SYqlDLP [15/40]
----
ぶしつ!
バーンッ
律「梓~、先輩を呼び出すとはいい度胸だなぁ~!
昨日の恨みハラサデオクベキカ~!」 シャー
梓「律先輩……」
律「ん~? どうした暗い顔して~」
梓「実は唯先輩の様子がおかしくて……」
律「唯が?」
梓「はい。昨晩、泣きながら帰宅しているところを見かけて、
ひとまず私の家へ連れ帰ったんですが……」
律「まあっ! 中野さんったらダイタ~ン!」
梓「茶化さないでください!」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:44:24.24 ID:l5SYqlDLP [16/40]
梓「その後も急に泣き出したり、学校へ行きたくないって言い出したり……」
律「むむっ、確かにそれは唯らしくないな。
一体何が原因なんだ?」
梓「おそらく昨日私が帰ったあとで、ムギ先輩と何かあったんじゃないかと思います」
律「ムギと? ケンカでもしたのかな?」
梓「それは分かりませんけど……」
律「あの唯と温厚なムギがケンカをするとは考えにくいが……」
梓「でも、昨日の部活の時から唯先輩の様子が少し変でしたよね」
律「そういえばテンションがおかしかったな。
なんか妙なこと言ってたし」
梓「律先輩はほかに何か気づいたことありませんか?」
律「他に……? そうだなぁ……
あ、そういえば!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:51:41.47 ID:l5SYqlDLP [17/40]
梓「なんですか!?」
律「いや……でも関係ないかも知れないし……」
梓「どんな些細なことでも良いですから言ってください!」
律「あ、ああ、実は昨日のティータイムの時に……
ムギが唯のお茶に何か入れてたような気がするんだ……」
梓「何を入れてたかは分かりませんか?」
律「そこまでは分からないが、なんか白い粉っぽいやつ。
最初は砂糖かと思ったけど、別に入れてたしな」
梓「見てたなら止めてくださいよ! 怪しいじゃないですか!!」
律「いや、だって……そんな重要な事とは思わなかったし……」
梓「(ムギ先輩は唯先輩に一服盛ったんだ。
ひょっとして、唯先輩が落ち込んでいた理由って……)」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:59:21.88 ID:l5SYqlDLP [18/40]
----
ゆいんち!
憂「お姉ちゃん、大丈夫?」
唯「うん、平気だよぉ~」
憂「学校が終わったらすぐ帰ってくるから。
ゆっくり休んでてね?」
唯「ありがと~うい~」
憂「じゃあ、私は学校に行くね!
お昼は冷蔵庫に入れてあるから!」
唯「いってらっしゃーい」
唯「はぁ……憂には具合が悪いって嘘ついちゃった……」
唯「でもずっと休んでるわけにも行かないし……」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 05:05:04.33 ID:l5SYqlDLP [19/40]
ミンナガダイスキ エイエンゾッコール♪
唯「メールだ。誰からだろう……」
唯「…………え? ムギ……ちゃん……」
----------------------------------------------------
From:ムギちゃん
Sub:No title
もし唯ちゃんが休んだら、梓ちゃんと遊んじゃおうかしら♪
----------------------------------------------------
唯「あっ……あっ……」
唯「……そんな……ことって……」
唯「あずにゃん……!!」
唯「あずにゃんは私が守らなきゃ!!」
ダッ!!
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 08:19:12.04 ID:l5SYqlDLP [20/40]
----
きょうしつ!
唯「はぁ……はぁ……」
紬「あら、おはよう唯ちゃん♪」
唯「約束通り来たんだから、あずにゃんに手を出すのはやめて!」
紬「うふふっ、それは唯ちゃん次第ね」
唯「……いったい何が望みなの?」
紬「さぁね」
唯「ふざけないで!」
ざわっ……
紬「あまり大きな声を出さないで。昨日のこと、知られたくないでしょ?」
唯「……卑怯者っ!」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 08:36:43.79 ID:l5SYqlDLP [21/40]
紬「私は別に唯ちゃんを脅したい訳じゃないのよ」
唯「恥知らず……! どの口でそんなことを……!」
紬「ふふっ、唯ちゃんからそんなセリフを聞けるなんて思わなかったわ」
唯「私だって……、ムギちゃんにこんなこと言いたくなかったよ……」
紬「けれど、本音でぶつかり合わなければ、相互理解など出来ないわ」
唯「親しい間柄でも、知らない方が良い事はあるよ……」
紬「唯ちゃんは臆病なのね」
唯「私をおちょくって楽しいの!?」
紬「私はいつも楽しいわ♪」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 08:38:42.71 ID:l5SYqlDLP [22/40]
唯「ムギちゃんのことが分からないよ……」
紬「分からないなら理解する努力をすればいいのよ」
唯「またあんなことするの?」
紬「必要なら何度でも……ね」
唯「私はそんなのイヤ!!」
キーンコーンカーンコーン♪
紬「あら、チャイムが鳴っちゃった」
唯「……」
紬「昼休みに体育倉庫へ来て」 ボソッ
唯「」 ゾクッ
律「なんだ? 唯の奴、ちゃんと来てるじゃないか」
律「一応、梓にメール入れとくか」
律「『唯来てるぞ』……っと」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 08:50:56.15 ID:l5SYqlDLP [23/40]
----------------------------------------------------
From:田井中 律
Sub:Re:
唯来てるぞヾ(`ε´)ノ
----------------------------------------------------
梓「……えっ?」
憂「どうしたの梓ちゃん」
梓「憂、唯先輩は今日お休みだよね?」
憂「うん。具合が悪いって言ってたから、
家で休んでると思うけど……」
梓「でも律先輩から唯先輩が出席してるってメールがあったんだ」
憂「ちゃんと寝てないとダメなのに~。
それとも、体調良くなったのかな?」
梓「……」
梓「(なんか嫌な予感がする……)」
梓「(律先輩に『唯先輩から目を離さないでください』ってメールしておこう)」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 11:46:45.13 ID:l5SYqlDLP [24/40]
梓「(放課後、ムギ先輩に昨日のことを問いただしてみよう)」
梓「(唯先輩に薬を使って何をしたのか)」
梓「(その内容によっては、私……)」
梓「(ムギ先輩を絶対に許さない)」
----
律「目を離すなって言われてもなぁ」
澪「どうした律?」
律「なんでもございませんわ。オホホ」
澪「なに言ってんだコイツ……」
律「自分でもそう思った……」
澪「そうか……」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 11:50:53.60 ID:l5SYqlDLP [25/40]
唯「」ガタッ
律「おっ? 唯が席を立ったぞ」 コソコソ
澪「何やってんだオマエ」
律「息吸って吐いてる」
澪「わーおもしろーい。ハラワタ一回転」
律「ああもう、澪の相手なんかしてる暇ないんだよ!」
澪「暇だらけに見えるが……」
律「とにかく邪魔すんなよ!」
澪「律がつめたい……」 ポロポロ
律「泣くなよ……」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 12:04:39.74 ID:l5SYqlDLP [26/40]
唯「」 スタスタ
律「ふむ、トイレに入っただけか」
澪「唯をストーキングしてどうするんだ?」
律「うるせーなー。心配なんだよー」
澪「唯なら大丈夫だよ」
律「何か知ってるのか?」
澪「ちゃんと一人でも用を足せるさ」
律「澪に期待した私が馬鹿だったよ……」
澪「そうか……」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 12:17:27.36 ID:l5SYqlDLP [27/40]
----------------------------------------------------
From:田井中 律
Sub:りっちゃんの定時報告☆
唯はトイレに行きまちた(*ノ∀ノ)イヤン
----------------------------------------------------
梓「……」
憂「梓ちゃん、疲れた顔してどうしたの?」
梓「ううん、何でもない」
梓「(人選ミスったかな……。澪先輩の方が良かったかも……)」
純「二人とも、お昼はどうするの?」
憂「私はお弁当だよ~」
梓「私は購買でパンを買う」
純「私も購買なんだ~。一緒に買いに行こう!」
梓「うん」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 19:28:46.54 ID:l5SYqlDLP [28/40]
----
きょうしつ!
唯「……」
律「今のところ動きはナシか……」
澪「おい律、ごはん食べないのか?」
律「ちゃんと食べるよ! お母さんかオマエは!」
唯「」 ガタッ
律「! 動くか……?」 ササッ
澪「またストーキングするのかよ……」
律「なんとでも言えー!」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 19:34:08.20 ID:l5SYqlDLP [29/40]
唯「」 スタスタ
律「」 コソコソ
澪「なんだこれ……」
和「ちょっと律、待ちなさい!」
律「なんだよ和~?」
和「講堂の使用届け、また出し忘れてるでしょ」
律「あっ……」
澪「りぃ~つぅ~!」
和「ほら、用紙あげるから。ちゃんと書いて出してね」
律「すみましぇん……」
律「……って、唯はどこいった!?」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 19:56:35.51 ID:l5SYqlDLP [30/40]
----
たいいくそうこ!
紬「待ってたわ、唯ちゃん……」
唯「……」
紬「さぁ、このお茶を飲んで。唯ちゃんのために入れたの」
唯「……飲みたくない」
紬「じゃあ、梓ちゃんに飲んでもらおうかな」
唯「どうして!?」
紬「だって唯ちゃんが言うこと聞いてくれないんだもん」
唯「……あずにゃんにも『飲まないで』って言う……」
紬「あら、私はそれでも構わないわよ」
唯「……」
紬「でも、無理矢理飲まされたら可哀想よね。
梓ちゃんはちっちゃいから、抵抗できないだろうし……」
唯「……飲みます……飲ませてください」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 20:19:07.82 ID:l5SYqlDLP [31/40]
唯「」 ゴクゴク
紬「美味しい?」
唯「……美味しく飲めるような気分じゃないよ……」
紬「そうね。紅茶を飲むときって、誰とどんな状況で飲むかも大事よね」
唯「……」
紬「だから、放課後に皆で飲む紅茶は格別の味だったわ」
唯「……」
紬「唯ちゃんは……どうして百合が嫌いなの?」
唯「どうしてって……それが普通だよ。女の子同士なんておかしいよ」
紬「そうかしら? でも唯ちゃんは平気で女の子に抱きつくじゃない」
唯「あ、あれは……ただのスキンシップで……」
紬「梓ちゃんにキスしようとしたくせに……」
唯「……」
紬「あれもただのスキンシップなの?」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 20:28:27.31 ID:l5SYqlDLP [32/40]
紬「あのとき唯ちゃんは冗談のフリしてけど、アレって本気だったんでしょ?」
唯「ち、ちがうよぉ……」
紬「でも梓ちゃんに抵抗されて、ちょっと泣きそうになってたわよね?」
唯「……」
紬「唯ちゃんって、女の子好きの変態さんなのね♪」
唯「ちがうよ……ちがうよ……」 ポロポロ……
紬「昨日、唯ちゃんが『百合が不潔』なんて言い出したのは……」
紬「梓ちゃんに嫌われたくなかったからでしょ?」
唯「……」 ポロポロ……
紬「梓ちゃんが百合じゃないって分かったから、自分も百合じゃないってアピールをしたのよね」
唯「もうやめてよ……ムギちゃん……」 ポロポロ……
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 20:42:54.61 ID:l5SYqlDLP [33/40]
紬「大丈夫よ唯ちゃん……」
唯「……」
紬「唯ちゃんには私が居るわ」
唯「……」
紬「私なら、唯ちゃんを拒んだりしない……。
唯ちゃんを受け入れてあげる」
唯「……イヤ」
紬「どうして嫌なの?」
唯「どうしてもイヤ!!」
紬「そう……」
唯「……」
紬「なら、身体に覚えさせてあげる♪」
唯「イヤ……! こっちへ来ないで……!」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 21:16:18.78 ID:l5SYqlDLP [34/40]
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こうばい!
純「かつサンドゲット~♪」
梓「私は何にしようかなぁ」
ヴヴヴヴ……
梓「あっ、律先輩からメールだ」
----------------------------------------------------
From:田井中 律
Sub:Re:
ごめん 見失った(T∇T )
----------------------------------------------------
梓「」
梓「……っ!!」 ダッ
純「梓! どこへ行くの!?」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 23:02:16.22 ID:l5SYqlDLP [35/40]
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梓「一体どこに……携帯もつながらない……!」
梓「唯先輩……! ゆい先輩……っ!」
梓「どこに居るんですか!?」
律「おい、梓っ!」
梓「律先輩……! 唯先輩は?」
律「分からない。さっきから探してるんだけど……。
でも澪と和にも頼んだし、きっとすぐに見つかるよ」
梓「……」
さわ子「どうしたの二人とも?」
梓「さわ子先生! 唯先輩を見かけませんでしたか!?」
さわ子「唯ちゃん? さあ、見てないわね」
梓「そんな……」
さわ子「ムギちゃんなら、職員室で見かけたけど」
梓「本当ですか!?」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 23:04:56.63 ID:l5SYqlDLP [36/40]
さわ子「ええ、カギを返しに来たって言ってたわ」
梓「カギ……? どこのカギですか!?」
さわ子「えーっと……カギとしか言ってなかったから、よく分からないわ」
梓「(少なくともカギをかけられるような場所にいるってこと……?)」
律「梓、手分けしてさがすぞ!」
梓「はい」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 23:22:59.42 ID:l5SYqlDLP [37/40]
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たいいくそうこ
紬「梓ちゃんのことは諦めたほうがいいわよ」
唯「……んぅ……やぁ……そんなところ触らないで……」
紬「私と一緒に居たほうが気持ちいいわよ」
唯「やめてよ……ムギちゃんやめて……」 ビクビクッ
紬「ウソ。悦んでるくせに♪」
唯「……ちがっ……んっ……」 ピクッ
紬「梓ちゃんは唯ちゃんのこと、ただの先輩としか思ってないのよ」
唯「…………うっ……」
紬「それなのに、唯ちゃんが変な目で見てるって分かったら……」
唯「……」
紬「梓ちゃんはきっと、唯ちゃんのこと嫌いになっちゃうね♪」
唯「……あ……あずにゃぁん……」 ポロポロ……
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 23:42:47.43 ID:l5SYqlDLP [38/40]
紬「唯ちゃんは梓ちゃんに嫌われたくないよね?」
唯「……うん……」 ポロポロ……
紬「ならどうすればいいと思う?」
唯「……」
唯「……あずにゃんのこと……諦めるよ……」
紬「そう……」
唯「……ううぅ……」 ポロポロ……
紬「可哀想な唯ちゃん。私が慰めてあげる」
唯「……うあああぁぁ……」 ポロポロ……
紬「大丈夫よ。私が傍にいてあげるから」 ギュッ
唯「…………ムギちゃん……」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 23:48:32.18 ID:l5SYqlDLP [39/40]
ドンドン! ドンドン!
紬「……!」
唯「……?」
ドンドン! ドンドン!
梓『唯先輩……!! そこに居ますか!?』
唯「あ……」
唯「……あずにゃん!!」
梓『唯先輩っ!! 居るんですね!? 開けてください』
唯「あずにゃん! あずにゃん!!」
紬「……待って唯ちゃん!!」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 23:56:13.32 ID:l5SYqlDLP [40/40]
紬「さっき言ったでしょう? 梓ちゃんのことは諦めるって!」
唯「うん……。あずにゃんのことは諦めるよ……」
紬「だったら、開けちゃダメよ!!」
唯「でも……私はムギちゃんの思い通りにはならない!!」
紬「どうして……!?」
唯「だって、あずにゃんがそこに居るから!!」
紬「……」
唯「……私を呼んでるから!!」
ガチャッ
梓「唯先輩!!」
唯「あずにゃん!!」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 00:11:34.88 ID:DuV5hZFGP [1/16]
梓「唯先輩……大丈夫ですか?」
唯「うん。私は平気だよ」
梓「どうしてこんなところに居たんですか?」
唯「ムギちゃんと……お話してたんだぁ」
梓「顔赤いですよ? 熱でもあるんですか?」
唯「うん。あるかもしれないね」
梓「じゃあ、保健室へ行きましょう?」
唯「そうだねぇ~」
紬「あーあ……」
紬「ちょっと本気だったんだけどなぁ……くすんっ」
紬「……さて、次はりっちゃんと澪ちゃんのどちらにしようかな♪」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 00:29:08.87 ID:DuV5hZFGP [2/16]
----
ほけんしつ!
梓「保健の先生、居ないみたいですね」
唯「二人きりだね、梓!」 キリッ
梓「はいはい。馬鹿なこと言ってないで横になってください」
唯「ああん、あずにゃんのいけずぅ……」
梓「子供じゃないんですから。シャンとしてください」
唯「ぶーぶー」
梓「ブタさんですかアナタは……」
唯「ブヒブヒ♪」
梓「……もう反応しませんよ?」
唯「トホホ……」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 00:37:11.21 ID:DuV5hZFGP [3/16]
梓「お昼ごはんは食べましたか?」
唯「まだ食べてないよー」
梓「じゃあ、何か買ってきましょうか?」
唯「ええー? いいよ~そこまでしなくても~」
梓「そ、そうですか?」
唯「あずにゃんこそ、お昼は食べたの?」
梓「まだですけど……あっ! 唯先輩! 一緒に食べませんか!?」
唯「食欲ないからあとで食べるよ~」
梓「そうですか……」
唯「じゃ、あずにゃんはそろそろ教室へ戻ったほうがいいよ」
梓「え? でも、まだお昼休みはありますし……」
唯「お昼食べる時間なくなるよ?」
梓「……そうですね」
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 00:47:30.44 ID:DuV5hZFGP [4/16]
梓「それでは、また様子を見に来ますから。
おとなしく寝ててくださいね?」
唯「りょーかいであります!」
梓「唯先輩、おやすみなさい」
唯「うん……おやすみ、あずにゃん」
----
梓「(いつもの……唯先輩だよね?)」
梓「(あ、そういえば律先輩に連絡するの忘れてた)」
梓「(『唯先輩見つかりました。今保健室に居ます』……っと)」
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 01:01:57.01 ID:DuV5hZFGP [5/16]
純「あずさ~!! おっそーい! もう食べる時間ないよー?」
憂「どうしたの梓ちゃん?」
梓「ちょっと唯先輩を保健室まで連れに行ってたんだ」
憂「お姉ちゃん?」
梓「うん。唯先輩、熱があったみたいで……」
憂「やっぱりムリしてたんだ……。もう、しょうがないなぁ」
純「はぁ~、唯先輩が羨ましいなぁ」
梓「なんで?」
純「だって、梓と憂の二人に世話されてるんだもん」
梓「べつに世話してるわけじゃないよ」
憂「それくらい妹だから普通だよー」
純「ぜったい普通じゃないと思うけどなぁ。むしろ逆?」
梓「まあ、唯先輩だからね」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 01:09:23.55 ID:DuV5hZFGP [6/16]
憂「そうだ! 純ちゃんもお姉ちゃんのお世話をすればいいんだよ!」
純「えっ? 何その逆転の発想」
憂「そうすれば、どうしてお姉ちゃんがお世話されるのか分かるよ!」
純「理屈は合ってる……」
梓「どうするの純……」
純「えっ? なんで梓に睨まれてるの?」
梓「べつに睨んでませんけど」
純「嘘だ~! 眉間にシワ寄ってた!」
梓「大体、睨む理由がないもん」
純「唯先輩が取られると思ったりして~?」
梓「ないない」
憂「お姉ちゃんは物じゃないよ!」
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 01:41:54.17 ID:DuV5hZFGP [7/16]
純「私は唯先輩みたいになるのは諦めるよ。スタートラインからして違うし」
憂「そうだよ。純ちゃんは純ちゃんだよ」
純「その言葉、もう少し早く言って欲しかったなぁ」
梓「(唯先輩、ちゃんと寝てるかな)」
梓「(……唯先輩……)」
----
唯「……」
唯「あずにゃん……」
唯「……」
唯「もう抱きついたりしないから……」
唯「私のこと、嫌いにならないでね……」
唯「……」
唯「……あずにゃん……」 ポロポロ……
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 19:33:48.97 ID:DuV5hZFGP [8/16]
----
律「おーっす! 唯~、具合大丈夫かー?」
澪「寝てたらどうするんだよバカ」
律「あっ、そっか」
唯「……ん……? りっちゃんと澪ちゃん?」
澪「ああゴメン、起こしちゃったか?」
唯「ううん、平気だよ」
律「なぁ唯」
唯「なに? りっちゃん」
律「ムギと何かあったのか?」
唯「……!」
律「梓が心配してたぞー」
唯「……なにもなかったよ」
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 19:46:19.76 ID:DuV5hZFGP [9/16]
律「まあ何もなければいいんだけどな」
澪「唯、具合は大丈夫か?」
唯「まだちょっと……」
澪「じゃあ、六限はお休みするか」
唯「うん。そうするね」
タッタッタ……
憂「お姉ちゃん、大丈夫~?」
梓「唯先輩、ちゃんと寝てますかー?」
純「ハァ……ハァ……走るの早いよ二人とも……」
唯「憂! あずにゃん!」
純「……」
憂「お姉ちゃん、ジュース買ってきたよー」
梓「私はパンを買ってきました。お腹が空いてたら食べてください」
唯「わあ、ありがと!」
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 19:55:23.74 ID:DuV5hZFGP [10/16]
律「唯の周りはいつも賑やかだな」 ニコニコ
澪「律の周りは騒がしいけどな」 ニコニコ
律「澪の周りは寂しいよな」 ニコニコ
澪「律のオデコも寂しいだろ」 ニコニコ
律「澪に言われたくないんだけど」 ニコニコ
澪「やんのかコラ」 ニコニコ
純「なにこれこわい」
憂「ほらっ、飲んで! 飲んでお姉ちゃん!」
唯「自分で飲めるよぉ~」
梓「(むっ!) 唯先輩! アンパンですよアンパン! 食べてください!」
唯「自分で食べられるよぉ~」
純「なにこれもこわい」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 20:22:57.96 ID:DuV5hZFGP [11/16]
澪「そろそろ休み時間も終わるし、教室に戻るぞ」
律「そうだな! 唯、しっかり休んどけよ~!」
唯「うん、頑張って休むよ!」
澪「頑張るものなのか?」
憂「お姉ちゃん、私達ももう行くから」
梓「また放課後来ますね」
純「お疲れ様でした~」
唯「うん、またね!」
唯「はぁ……」
唯「……ごろごろ~……」
唯「……」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 20:53:37.65 ID:DuV5hZFGP [12/16]
----
ほうかご!
ガラッ
憂「お姉ちゃん、来たよー」
梓「唯せんぱ~い」
唯「……」 ...zzzZZ
梓「唯先輩、寝てるね」
憂「お姉ちゃんの寝顔かわいい!」
梓「騒いじゃダメだよ」
憂「そうだね。静かにしないと……」
唯「……」 ...zzzZZ
梓「変な顔」 クスッ
憂「お姉ちゃんは変な顔じゃないよ!」
梓「憂、しずかに」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 21:48:47.78 ID:DuV5hZFGP [13/16]
憂「……熟睡してるみたい」
梓「当分起きないかもね」
憂「う~ん、どうしよう。お夕飯の買い物しないといけないんだけど……」
梓「じゃあ、私が唯先輩のこと看てるよ」
憂「ありがとう梓ちゃん。でも部活の方は大丈夫?」
梓「平気平気。心配しないで」
憂「それじゃ、お願いするね」
梓「うん」
唯「……」 ...zzzZZ
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 22:13:36.51 ID:DuV5hZFGP [14/16]
----
梓「(唯先輩……)」
梓「(唯先輩は、百合が嫌いなんですよね)」
梓「(でも私は……)」
梓「(唯先輩……)」
梓「(見てるだけならいいですよね?)」
梓「(私は先輩の傍に居られるだけで幸せです)」
唯「……あずにゃん……」
梓「」 ビクッ
梓「唯先輩……?」
唯「……」 ...zzzZZ
梓「……寝言か」
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 22:21:21.58 ID:DuV5hZFGP [15/16]
梓「唯先輩、今どんな夢を見てるんですか?」
唯「……」 ...zzzZZ
梓「私と一緒にいる夢ですか?」
唯「……」 ...zzzZZ
梓「もしそうなら、嬉しいです……」
唯「……」 ...zzzZZ
梓「唯先輩……」
唯「……ん~、あずにゃん♪」 ...zzzZZ
梓「…………唯先輩、幸せそう」
唯「~~~♪」 ...zzzZZ
梓「私も今、幸せです」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 23:59:29.17 ID:DuV5hZFGP [16/16]
梓「……」
梓「……」
梓「……あぁ、カミサマお願い」
梓「二人だけのDream Timeください」
唯「……ん~、むにゃ……」
梓「あっ」
唯「……あれ、あずにゃん?」
梓「唯先輩、起こしてすみません」
唯「んーん、だいじょうぶ~」
梓「もう放課後ですよ」
唯「あれぇ、全然記憶がないや」
梓「寝てたんだから当然ですよ」
唯「いやぁ、なんかいい夢見てた気がするんだけどなぁ」
梓「そ、そうですか?」
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 00:07:41.22 ID:uS0zWix3P [1/26]
唯「ん~~? ねえ、あずにゃん、どんな夢だっけ?」
梓「私に聞かれても分かりませんよ」
唯「それもそうか~」
梓「具合はもう平気ですか?」
唯「うん、よく寝たって感じだよ」
梓「そりゃ、ぐっすり寝てましたからね」
唯「さてと、部活いかなきゃ」
梓「今日は部活休みだそうです」
唯「ええー? なしてー?」
梓「唯先輩の調子が悪いからと、ムギ先輩が早退したという理由です」
唯「……ムギちゃんが?」
梓「はい」
唯「……」
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 00:17:04.02 ID:uS0zWix3P [2/26]
梓「あの……」
唯「じゃあ早く帰ろうよ」
梓「はい。そうですね」
唯「教室からカバン取ってこなきゃ」
梓「カバンなら律先輩が詰めてくれました。これです」
唯「おおぉ~、ありがたやありがたや」
梓「唯先輩、結構汗かいてますね」
唯「ああ、暑かったからねぇ。寝汗かいちゃった」
梓「拭いてあげますよ」
唯「い、いいよぉそこまでしなくて……」 ドキ
梓「じっとしててください」
唯「ああぅ……イヤン♪」
梓「へ、変な声出さないでください!」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 00:27:18.72 ID:uS0zWix3P [3/26]
唯「あはは、くすぐったいよぉあずにゃん」
梓「すこし我慢しててください」
唯「ああ……これも我慢しなきゃいけないんだ……」
梓「そんなに我慢出来ないですか?」
唯「……うん……もう限界……」
梓「まあ、大体拭けましたし、服の中とかは自分でやってください」
唯「……そういう意味じゃないんだけどなぁ」 ブツブツ
梓「何か言いましたか?」
唯「いひぇ! な、なにも!」
梓「? 変な先輩……」
唯「そういえばさ~」
梓「なんですか?」
唯「あずにゃんさっき『ふわふわ時間』歌ってなかった?」
梓「……気のせいじゃないですかね?」
255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 00:38:46.19 ID:uS0zWix3P [4/26]
唯「気のせいかなぁ?」
梓「はい。気のせいです」
唯「あっ……!」
梓「どうかしましたか?」
唯「さっき見てた夢の内容思い出した!」
梓「どんな夢だったんですか?」
唯「そ、それは言えないなぁ~」
梓「どうしてですか?」
唯「どうしてでも!」
梓「……」
梓「夢の中に、私は出てきましたか?」
唯「エ、エスパーっ!?」
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 00:50:02.77 ID:uS0zWix3P [5/26]
----
唯「夕日がきれいだね」
梓「そうですね」
唯「……」
梓「……」
唯「ねえ、あずにゃん」
梓「なんですか?」
唯「……」
唯「さっきの夢の話だけどさ」
梓「はい……」
唯「夢の中に、あずにゃんが出てきたよ」
梓「……そうですか」
唯「うん……」
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 01:04:07.06 ID:uS0zWix3P [6/26]
梓「夢の中でも、私に抱きついたりしたんですか?」
唯「……うん」
梓「唯先輩らしいですね」
唯「でも、もう……あずにゃんに抱きついたりはしないよ」
梓「え? ど、どうしてですか?」
唯「だって、あずにゃんも迷惑でしょ?」
唯「百合と勘違いされたら……」
梓「……」
梓「そ、それは、迷惑ですけど……」
唯「……そ、そうだよねぇ……うん……」
梓「唯先輩に抱きつかれるのは、嫌じゃないですよ」
唯「ふぇ?」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 01:07:53.34 ID:uS0zWix3P [7/26]
梓「ほ、ほら、百合と勘違いされるのと、抱きつかれるのは別の問題じゃないですか!」
唯「う、うん……そうだよね!」
梓「それに、唯先輩は言ってたじゃないですか。私に抱きつくと落ち着くって!」
唯「あ、うん……」
梓「百合と勘違いされなければ、べつに良いんじゃないですか?」
唯「そ、そっか……」
梓「だから大丈夫ですよ!」
唯「うん! そうだね!」
梓「(ちょっと必死すぎたかな……?)」
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 01:33:12.25 ID:uS0zWix3P [8/26]
梓「唯先輩……」
唯「なぁに、あずにゃん」
梓「あそこに居るの、憂ですよね?」
唯「あっ、ほんとだ!」
憂「お姉ちゃんと梓ちゃんだー!」
梓「買い物終わったの?」
憂「うん。梓ちゃんのおかげでね!」
梓「大量だね」
唯「憂~、袋ひとつ持つよ~」
憂「ありがとーお姉ちゃん」
梓「晩ご飯は何作るの?」
憂「カレーにしようかなぁって思ってて。
あ、そうだ! 梓ちゃん今日うちに来ない?」
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 01:42:31.16 ID:uS0zWix3P [9/26]
梓「え?」
憂「いまお父さんとお母さん居ないんでしょう? うちも今居ないんだー。
一緒に御飯食べようよ」
梓「そうだけど、でも……」
憂「それに昨日はお姉ちゃんを泊めてもらったし、今日はうちに泊まっちゃえば?」
梓「……良いのかな?」
憂「うん! 私は平気だよ!」
梓「唯先輩も大丈夫ですか?」
唯「ひゃい!」
梓「顔が赤いですけど、まだ熱あるんですか?」
唯「ゆ、夕日のせいだよ~!」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 02:12:12.68 ID:uS0zWix3P [10/26]
----
ゆいんち!
憂「さあ、あがってあがって」
梓「お邪魔します」
唯「お邪魔されます!」
梓「おかしいですよ、それ」
憂「梓ちゃんは邪魔じゃないよ!」
梓「う、うん。ありがとう憂」
唯「うーいー、あいすー」
憂「ご飯食べてからね」
梓「憂も大変だね」
憂「そんなことないよ?」
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 02:22:21.23 ID:uS0zWix3P [11/26]
憂「じゃあ私、カレー作るから」
梓「私も手伝おうか?」
憂「ううん、慣れてるから大丈夫」
唯「あずにゃんはこっちだよ!」
梓「わっ、引っ張らないでください!」
唯「ほらほら、はやくぅ~!」
梓「自分で歩きますよ……」
唯「ほら、ここが私の部屋だよ」
梓「はい、知ってます……」
唯「制服汚れると困るから、私の服貸してあげるね~」
梓「あ、ありがとうございます」
梓「(唯先輩の服……)」 ドキドキ
唯「『トレンディ』Tシャツで良い?」
梓「無地のシャツでお願いします」
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 02:39:35.35 ID:uS0zWix3P [12/26]
唯「じゃあコレなんかどうかな?」
梓「はい。それで良いです」
唯「着替え手伝ってあげようか?」
梓「私は子供じゃないです」
唯「冗談だよぉ~」
梓「わかってますけど……」
唯「……」 ジー
梓「……あの……」
唯「なぁに? あずにゃん」
梓「いくら同性といえど、そんなに凝視されると着替えづらいんですが……」
唯「ハッ! ゴ、ゴメンよ!!」 バッ
梓「いや、べつに後ろ向かなくても……普通にしててもらえれば……」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 02:49:36.38 ID:uS0zWix3P [13/26]
シュルシュル……
梓「着替え終わりましたよ」
唯「私も着替えるね」
梓「はい。どうぞ」
唯「……」
梓「……」
唯「……」 カァァァ……
梓「……着替えないんですか?」
唯「あ、あずにゃんのエッチ!」
梓「なんなんですか、もう……」
唯「き、着替えるよ! 着替えるからね!」
梓「……? (唯先輩、どうしちゃったんだろう?)」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 03:23:08.11 ID:uS0zWix3P [14/26]
----
憂「カレーできたよー!」
コトッ
梓「うわぁ、美味しそう!」
唯「さすが憂だね!」
憂「熱いから気をつけてね」
唯「うん! いただきまーす!」
梓「いただきます」
憂「はい、どうぞ~」
パクパクッ
梓「美味しい!」
唯「ふっふ~ん!」
梓「なんで唯先輩が得意げなんですか」
唯「憂は私の妹ですから!」
280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 03:35:00.03 ID:uS0zWix3P [15/26]
憂「私はお姉ちゃんの妹だよ!」
唯「ういー!」
憂「おねえちゃん!」
梓「相変わらず仲がいいですね」
憂「梓ちゃんも仲良しだよ!」
梓「うん。そうだね」
唯「あずにゃ~ん!」
梓「だ、抱きつかないでください!」
唯「えぇー!? さっきは良いって言ってたのにぃー!」
梓「食事中ですから……」 ドキドキ
憂「お姉ちゃんと梓ちゃんも仲良しだね!」
307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 15:45:25.57 ID:uS0zWix3P [16/26]
ぱくぱくもぐもぐ……
唯「ごちそうさまー」
梓「ご馳走様でした」
憂「お粗末さまでした」
唯「ういー」
憂「うん、持ってくるね!」
梓「? なにを?」
唯「アイスだよ~」
梓「アレだけで分かる憂ってすごい……」
憂「もってきたよー」
唯「あいす! あいす!」
憂「はい、梓ちゃんの分」
梓「ありがとう。憂」
320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:37:03.05 ID:uS0zWix3P [17/26]
唯「あずにゃんのは何味?」
梓「ストロベリー味です」
唯「ひとくち食べさせて~♪」 パクッ
梓「はわわ…… (か、間接キスだ……)」 カァァァ
唯「どうしたのあずにゃん?」
梓「いひぇ!? なななんでもないです!」
唯「あっ……」
唯「……」 カァァァ
憂「……お姉ちゃん、アイス溶けちゃうよ?」
唯「た、食べるよ!」 パクパク!
憂「そんなに早く食べたら頭キーンってなるよ!」
唯「ううっ……!」 キーン
憂「ほらぁ!」
梓「(唯先輩と間接キス……唯先輩と間接キス……)」 ドキドキ
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:03:00.27 ID:uS0zWix3P [18/26]
梓「(意識してるって思われたら変な子だと思われちゃうよね……)」
梓「(早く食べないと……)」
梓「」 パクパク
梓「(唯先輩と間接キスしちゃった……)」 ドキドキ
唯「……」 ドキドキ
憂「お風呂沸かしてあるから、二人とも入ってきてー」
唯「」
梓「」
憂「私は洗い物してるから、順番決めて入っちゃって」
梓「(ああ、バラバラに入るのか……)」
唯「なんだ、別々か~……」
梓「え?」
唯「ハッ!? なんでもないよ!」
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 21:51:27.86 ID:uS0zWix3P [19/26]
梓「じゃあ、唯先輩お先にどうぞ」
唯「あ…………うん……」
梓「入らないんですか?」
唯「ううん。ちゃんと入るよ」
梓「(待ってる間にギターの練習でもしてようかな)」
梓「(ギターは唯先輩の部屋だっけ)」
梓「唯先輩、ギター取ってきてもいいですか?」
唯「うん。勝手に入っていいよー」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 22:00:41.22 ID:uS0zWix3P [20/26]
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唯「……」
唯「諦めるって決めたはずなのに……」
唯「あずにゃんと一緒にいると、身体が勝手に動いちゃうよ……」
唯「あずにゃん……」
唯「……」
唯「なんでなんだろ……」
唯「今までは平気だったのに……」
唯「やっぱり、ムギちゃんに言われたからかな……」
唯「……」
唯「……あんなに可愛いなんて卑怯だよ」
唯「我慢出来ないよ……」
唯「あずにゃん……」
唯「……」
唯「……はぁ……」
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 22:10:28.78 ID:uS0zWix3P [21/26]
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梓「(唯先輩の部屋……)」
梓「(唯先輩の匂いがする)」
梓「(唯先輩……)」
梓「……」
梓「(! 机の上に写真が)」
梓「(私と唯先輩が写ってる……)」
梓「(飾っててくれたんだ……嬉しい)」
梓「……」
梓「(勝手にジロジロ見るの、良くないよね)」
梓「(はやくギター取って出ていこう)」
梓「(……名残惜しいけど)」
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 22:23:05.49 ID:uS0zWix3P [22/26]
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~~~♪
梓「……ふぅ」
憂「梓ちゃん上手だね~」
梓「どうなんだろう。自分ではよく分かんない」
憂「あずさちゃんはどうしてギターを弾くの?」
梓「……やっぱり、好きだからかな」
憂「そっかぁ」
梓「ギターが好きだから。音楽が好きだから。軽音部が好きだから……」
憂「……」
憂「お姉ちゃん、毎日楽しそうに軽音部のこと話してるよ」
梓「……」
憂「特に、梓ちゃんのことを話すときは、とっても楽しそう」
梓「……そ、そうなんだ」
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 22:40:38.19 ID:uS0zWix3P [23/26]
憂「梓ちゃん、これからもお姉ちゃんのことよろしくね」
梓「うん……」
憂「お姉ちゃんもきっと、梓ちゃんが側にいると嬉しいと思うから」
梓「……」
憂「私もお姉ちゃんが嬉しいと幸せだよ」
梓「憂……」
唯「上がったよ~」
憂「じゃあ、次はあずさちゃんだね」
梓「うん。入ってくる」
唯「ういーあいすー」
憂「お姉ちゃん、食べ過ぎだよ!」
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:57:14.15 ID:uS0zWix3P [24/26]
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梓「お風呂上がりました」
唯「湯上りにゃんだね~」
梓「なんですかそれ」
唯「湯上りのあずにゃんもかわいいね」
梓「……」 カァァァ
憂「今日は三人で寝ようね!」
唯「うん!」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:59:23.07 ID:uS0zWix3P [25/26]
憂「じゃあ私もお風呂入ってくるね」
唯「いってらっしゃ~い」
梓「……」
梓「唯先輩」
唯「なぁに? あずにゃん」
梓「一緒に練習しませんか?」
唯「いいよ~」
梓「ギター持ってきてください」
唯「私の部屋でしようよ」
梓「……そうですね」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:03:11.85 ID:uS0zWix3P [26/26]
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唯「ここが私の部屋だよ」
梓「はい。知ってます」
唯「今夜は寝かせないぞ。子猫ちゃん!」
梓「一人でどうぞ……」
唯「ん~、いけずぅ~!」 ギュッ
梓「あっ…… (また抱きつかれた……)」
唯「……ねえ、あずにゃん……」
梓「……なんですか? 唯先輩」
唯「今は食事中じゃないから、抱きついててもいいんだよね……?」
梓「…………はい」
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:09:59.76 ID:p/ATTIyrP [1/5]
梓「……」
唯「……」
梓「(……私の心臓の音、跳ねるように響いてる……)」
梓「(唯先輩に聞こえたらどうしよう……)」
梓「……」
唯「……」
梓「(唯先輩……)」
梓「(……ずっとこうしていられたらいいのに……)」
梓「……」
唯「……」
梓「……練習、しないんですか?」
唯「…………もう少し……」
梓「……」
梓「(……もう少ししたら終わりなの……?)」
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:15:42.43 ID:p/ATTIyrP [2/5]
梓「……」
唯「……」
唯「……あずにゃん……」
梓「……はい」
唯「……この前……私があずにゃんに……」
唯「チューしようとした時のこと、覚えてる……?」
梓「……はい」
唯「……ゴメンね。あんなことしようとして……」
梓「……」
唯「嫌だったよね。気持ち悪かったよね……」
唯「本当にごめんね…………」
梓「唯先輩……」
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:20:44.66 ID:p/ATTIyrP [3/5]
梓「……私は……」
唯「……」
梓「(私は何を言おうとしてるんだろう……)」
梓「みんなの前で、冗談半分でキスされたくなかったんです」
梓「(唯先輩に嫌われるかも知れないのに……)」
梓「……するときは真面目に……」
唯「……」
梓「……」
唯「ねえ……」
梓「……はい」
唯「……」
唯「マジメに……キスしてみない?」
梓「……」
梓「…………唯先輩が望むなら」
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:25:00.31 ID:p/ATTIyrP [4/5]
唯「……はやくしないと、憂がきちゃうよ」
梓「唯先輩、落ち着いてください……」
唯「……あずにゃん……私、もう我慢出来ないんだよ……」
梓「……私も、もう我慢できません……」
唯「眼を閉じて……」
梓「……はい」
唯「……」
梓「……」
唯「ねえ、あずにゃん」
梓「なんですか?」
唯「今、どんな気分?」
梓「……」
梓「……とても、幸せです」
唯「私もだよ……」
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:28:40.07 ID:p/ATTIyrP [5/5]
唯「……あずにゃん」
梓「なんですか? 唯先輩」
唯「私はあずにゃんのこと、大好きだよ」
梓「……私も、唯先輩のことが大好きです」
唯「……」
梓「……」
唯「……私達、一緒だね」
梓「はい……」
唯「これからもずっと……」
梓「はい。ずっと一緒です」
憂「よかったね、お姉ちゃん」
おわり
紬「ふふふっ薬がよく効いてるみたいね」
紬「起きちゃうと困るし、とりあえず縛っとこうかしら」
ギュッ
唯「うっ…うぅん…」
紬「あぁ、唯ちゃんってばとってもいやらしいわ」ウットリ
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 22:06:57.77 ID:a/8QSmbsO
唯「う~ん…むにゃむにゃ…おかわり~」Zzz
紬「唯ちゃんってば、ほんとに可愛いわぁ」チュッ
唯「っん、あれ?私寝ちゃってた…えっ何これ…」
紬「あら、おはよう唯ちゃん♪」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 22:21:48.45 ID:a/8QSmbsO
唯「何なのこれ?ムギちゃんどうゆうこと!?」
紬「まあまあ、ただ私は唯にも知っておいて欲しいだけよ?」
唯「何言ってるの?ほどいてよ!はやく!!ほどいて!!」
紬「まあまあまあまあまあまあ、言ったでしょ?気持イイことしましょって」ニコニコ
唯「ワケわかんないよぅ…もうはや…うぷっ!!」
クチュ…ハム…レロ…
紬「ぷはぁ…ふふふっどお?気持よかった?大人のキスは?」
唯「なっ何するの!きもちいわけないでしょ!?変態!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 22:29:59.29 ID:a/8QSmbsO
紬「そう…お気に召さなかったかしら?結構自信あったんだけどなぁ」
唯「どうしてこんなことするの!?ほんと最低だよ、気持悪い!不潔!変態!」
紬「あらあら、そんなに褒めても愛液しかでないわよ」ニコリ
紬「唯ちゃんが悪いのよ?百合が不潔だなんて言うから」
紬「…だからね、実際女の子同士がどういうものか体験してもらおうかなって」
唯「ほ、ほんきなの?」
紬「えぇ♪」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 22:49:51.80 ID:a/8QSmbsO
紬「それじゃ、お洋服ぬぎましょ~ね~♪」プチプチ
唯「お願い…もうやめてよぅ…謝るから…」
紬「別に怒ってる訳じゃないのよ?あ、唯ちゃんのブラかわいい~」
唯「…見ないでよぅ」
紬「そう?折角かわいいのに…唯ちゃんたらせっかちさんね」プチン
唯「!?やっ!ブラ取らないで!」
紬「ふふふっ、お肌白くて綺麗。それにここも可愛いピンク色よ」
唯「…お願い、もう家に帰してよぅ…」ポロポロ
そろそろ玄海…
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 23:01:59.42 ID:a/8QSmbsO
ーーーーーーー
あずにゃんち!
梓「(はぁ…唯先輩、急にあんなこと言い出して…)」
梓「(そのくせムギ先輩とイチャイチャしちゃって…)」
梓「…」
梓「ああもうっ!」ボスンッ
~♪
梓「うわぁ!なんだ電話か…」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 23:16:07.03 ID:a/8QSmbsO
梓「もしもし?憂どうかした?」
憂「うん…お姉ちゃんまだ帰らないんだけど、まだ部活やってるの?」
梓「あ、私今日途中で帰っちゃったから…。唯先輩の携帯は?」
憂「…なんども電話してるんだけど、電源入ってないみたいで…」
梓「そうなんだ…。ちょっと律先輩に聞いてみるよ」
憂「…ごめんね梓ちゃん」
梓「ううん、いいよ。じゃあ何か分かったらまた電話するね」
憂「うん…ありがとう」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 23:49:39.46 ID:a/8QSmbsO
梓「もう、唯先輩は世話が焼けますね」ハァ
梓「とりあえず律先輩に電話しよ」カチャ
プルルルル
律「はぁ~い、りっちゃんでございま~す♪」アハッ
梓「」キモッ
律「おい梓聞えてんぞコラ」
梓「そんなことより、まだ部活やってるんですか?」
律「うんにゃ?もうとっくに解散したぞ?どうかしたか?」
梓「いえ、まだ唯先輩が帰らないらしくて…」
律「あぁ、唯ならムギと部室に残ってたぞ」
梓「!?そ、そうですか…」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 00:20:22.51 ID:1BB4Z1cqO [1/5]
律「はぁん?さては梓、二人が気になるのか?」ニヤニヤ
梓「別になんでもありません!もう、憂が心配してるって言うのに…」
律「まあムギも一緒だし心配ないだろ」
梓「…はい。わざわざありがとうございました」
律「それより梓、明日覚えと」
梓「」ガチャ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:01:41.06 ID:l5SYqlDLP [1/40]
梓「(唯先輩……)」
梓「(まだ学校にいるのかな?)」
梓「(ムギ先輩と何してるんだろう?)」
梓「……」
梓「なんでこんなに不安なんだろ……」
----
梓「(こんな時間に出歩くなんて良くないけど……)」
梓「(家でジッとしてなんか居られない)」
梓「唯先輩……」
ヒックヒック……
梓「! (すすり泣くような声が聞こえる)」
梓「あれは……唯先輩っ!!」 ダッ
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:10:35.81 ID:l5SYqlDLP [2/40]
唯「うう……うぇぇぇ……ヒック……」
梓「唯先輩! どうしたんですか!?」
唯「あ……あずにゃん……」ポロポロ
梓「大丈夫ですか? どこか痛いんですか?」
唯「……ううぅ…………わ、私……」
梓「怖がらなくても大丈夫ですよ。
私は唯先輩を傷つけたりしませんから……」
唯「あ……あずにゃ~ん!」ギュッ
梓「(こんなに怯えて……。一体唯先輩の身に何が……?)」
唯「あずにゃんは……あずにゃんは百合じゃないよね!?」
梓「え?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:17:36.07 ID:l5SYqlDLP [3/40]
唯「答えてよ! あずにゃんは百合じゃないよね!? ねぇ!!」
梓「(唯先輩……)」
梓「わ、私は……」
梓「……私は、百合ではありません……」
唯「よ、良かったぁ~!」ギュウウ……
梓「あっ……(抱きしめる力が強く……)」
唯「疑ってごめんね。あずにゃん」
梓「いえ……」
唯「……百合なんて人としてサイテーだよね!!」
梓「」ビクッ
梓「(……唯先輩に何があったんだろう……)」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:30:18.11 ID:l5SYqlDLP [4/40]
----
あずにゃんち!
梓「唯先輩、ココア入れてきました」
唯「ありがとう」
梓「憂には連絡しましたか?」
唯「うん。ちゃんと『あずにゃんちに泊まる』って言っておいたよ。
でも、迷惑がかからないかって心配してた」
梓「今日は両親が居ませんから。
唯先輩こそ大丈夫ですか?
明日も学校ありますけど……」
唯「……」
梓「……先輩?」
唯「……」
唯「……学校……行きたくないなぁ……」
梓「……」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:39:31.04 ID:l5SYqlDLP [5/40]
梓「唯先輩……」
唯「なに? あずにゃん」
梓「……ムギ先輩と何かあったんですか?」
唯「……」
梓「唯先輩……」
唯「ごめん、シャワー借りてもいいかな?」
梓「あ、ハイ。……どうぞ」
唯「その名前を聞いたら、身体を洗いたくなっちゃった……」
唯「……汚らわしいなぁ……」
梓「……」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:50:23.00 ID:l5SYqlDLP [6/40]
----
ザァー……
梓「バスタオルと着替え、ここに置いておきますね」
唯『うん……』
梓「……ボディタオルは新しい物ですから。
好きに使ってください」
唯『何から何までごめんね……』
梓「いえ、良いんです。
何か困ったことがあれば呼んでください」
バタン
----
唯「……」 ゴシゴシ
唯「……気持ち悪い……。
感触……思い出しちゃった……」
唯「ううぅ……」 ポロポロ……
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:05:35.77 ID:l5SYqlDLP [7/40]
----
梓「(あんなに怯えるなんて尋常じゃない……)」
梓「(やっぱり、ムギ先輩と何かあったのかな?)」
梓「(……それに……あそこまで百合を毛嫌いしてたなんて……)」
梓「はぁ……」
梓「(最初から唯先輩が百合嫌いだって知っていれば……)」
梓「(期待することなんて無かったのに……)」
梓「……」
梓「ダメだダメだ! 考えちゃダメだ!」
梓「(たとえ唯先輩がノーマルでも、私は……
唯先輩の嫌がることをしない)」
梓「だって私は……唯先輩のことが……」
ガチャ
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:10:55.95 ID:l5SYqlDLP [8/40]
唯「あがったよ。あずにゃん」
梓「」ビクッ
唯「アレ? いま私の名前呼ばなかった?」
梓「い、いえ! 気のせいですよ! 気のせい!」 パタパタッ
唯「え~? ほんとにぃ~?」
梓「あの、唯先輩はベッド使ってください!
私は床で寝ますから!」
唯「それは悪いよ~。こっちが泊めてもらってるのに~」
梓「あっ、気にしないでください! 私、床で寝るの好きなんです!」
唯「あずにゃんは変わった子だねぇ」
梓「唯先輩ほどじゃないです……」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:22:29.02 ID:l5SYqlDLP [9/40]
唯「私ってそんなに変わってるかなぁ?」
梓「はい。そこは自信持って良いと思いますよ」
唯「自分では結構普通だと思うんだけどな~」
梓「普通は簡単に人に抱きついたりしませんよ」
唯「アレはただのスキンシップだよぉ」
梓「唯先輩の中ではそうなんでしょうね」
唯「それに……もう簡単に抱きついたりはしないよ」
梓「!? どうしてですか?」
唯「他の人に百合と勘違いされたくないもん!」
梓「……そ、そうですか」
唯「……でも、あずにゃんなら良いかな?」
梓「え?」 ドキッ
唯「だって、あずにゃんは百合じゃないからね!」 フンスッ
梓「……あぅ……」 シュン
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:31:47.19 ID:l5SYqlDLP [10/40]
唯「えへへぇ~、あずにゃ~んっ!」 ギュ
梓「わぷっ! いきなり抱きつかないでください!」
唯「あずにゃんを抱いてると落ち着くよ~」
梓「わ、私は暑いだけですけどね」 ドキドキ
唯「私のせいでクーラー付けられなくてごめんねぇ」
梓「あっ、大丈夫です! 夜ですし! 扇風機で充分ですから!」
唯「でも、くっついてるとさすがに暑いね」
梓「そ、そうですね…… (ずっとこのままで居たい……)」
唯「だけど、もう少しだけこのままでいさせて……」
梓「……先輩……?」
唯「……ヒック……ヒック……」ポロポロ……
梓「(……唯先輩……泣いてる……)」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:54:32.84 ID:l5SYqlDLP [11/40]
----
梓「電気消しますね」
唯「うん」
パチッ
梓「……」
梓「(結局、私は泣いている唯先輩を慰めることもできず)」
梓「(泣き止むまで抱きつかれているだけだった)」
梓「(私は唯先輩に何をしてあげられるのだろう……)」
梓「(今はただ、傍にいることしかできない)」
梓「(私は無力だ……)」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 03:19:52.52 ID:l5SYqlDLP [12/40]
----
梓「ゆ~い~せんぱ~い! 朝ですよ~!」
唯「ふぇ……あっ、あずにゃんだっ!」
梓「おはようございます。唯先輩」
唯「おはよーあずにゃん!」
梓「朝ごはん出来てますから。
顔洗ってきてください」
唯「うーぃー」
梓「ちょっと待ってください。寝ぐせができてますよ」
唯「それくらい自分で直せるよぉ~」
梓「嘘ですね。どうせいつも憂に直してもらってるんでしょう?」
唯「うぐっ、するどいねぇあずにゃん……」
梓「ホラ、動かないでください」サッサッ
唯「うひひぃ、くすぐったいよぉ~」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 03:54:28.71 ID:l5SYqlDLP [13/40]
----
唯「あずにゃんはパン派なんだねぇ」
梓「いえ、ごはんの時もありますよ。
特に決まってないです」
唯「いちごジャムをたっぷりぬって~っと♪」
梓「付けすぎですよ。太りますよ?」
唯「私は太らない体質だから大丈夫~」
梓「……虫歯になりますよ?」
唯「ぬうっ、こしゃくなあずにゃんめぇ……えいっ!」
梓「ああー! 私のパンに勝手にジャムを塗らないでください!
……バター塗ってあったのに……」
唯「バターといちごジャムも結構合うんだよ~」
梓「そんなわけ無いじゃないですか……」モグモグ
梓「あ……美味しい!」
梓「(でもカロリー高そう……)」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:17:51.24 ID:l5SYqlDLP [14/40]
梓「それで、学校はどうするつもりですか?
今日はお休みするんですか?」
唯「……」
梓「私は唯先輩が行きたくないというのなら、それでも良いと思います。
でも……」
梓「休めばそれだけ授業も受けられないし、みんなだって心配しますよ?」
唯「そんなことくらいわかってるよぉ……」
梓「…… (学校の話題を振っただけで、こんなに落ち込むなんて)」
梓「そのことを秤にかけても、行きたくないということですね?」
唯「……うん」
梓「分かりました。
じゃあ、ゆっくり身体を休めてください」
唯「うん……」
梓「(休む原因は精神的なものなんだろうけど……
こう言うしか無いよね)」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:27:57.65 ID:l5SYqlDLP [15/40]
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ぶしつ!
バーンッ
律「梓~、先輩を呼び出すとはいい度胸だなぁ~!
昨日の恨みハラサデオクベキカ~!」 シャー
梓「律先輩……」
律「ん~? どうした暗い顔して~」
梓「実は唯先輩の様子がおかしくて……」
律「唯が?」
梓「はい。昨晩、泣きながら帰宅しているところを見かけて、
ひとまず私の家へ連れ帰ったんですが……」
律「まあっ! 中野さんったらダイタ~ン!」
梓「茶化さないでください!」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:44:24.24 ID:l5SYqlDLP [16/40]
梓「その後も急に泣き出したり、学校へ行きたくないって言い出したり……」
律「むむっ、確かにそれは唯らしくないな。
一体何が原因なんだ?」
梓「おそらく昨日私が帰ったあとで、ムギ先輩と何かあったんじゃないかと思います」
律「ムギと? ケンカでもしたのかな?」
梓「それは分かりませんけど……」
律「あの唯と温厚なムギがケンカをするとは考えにくいが……」
梓「でも、昨日の部活の時から唯先輩の様子が少し変でしたよね」
律「そういえばテンションがおかしかったな。
なんか妙なこと言ってたし」
梓「律先輩はほかに何か気づいたことありませんか?」
律「他に……? そうだなぁ……
あ、そういえば!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:51:41.47 ID:l5SYqlDLP [17/40]
梓「なんですか!?」
律「いや……でも関係ないかも知れないし……」
梓「どんな些細なことでも良いですから言ってください!」
律「あ、ああ、実は昨日のティータイムの時に……
ムギが唯のお茶に何か入れてたような気がするんだ……」
梓「何を入れてたかは分かりませんか?」
律「そこまでは分からないが、なんか白い粉っぽいやつ。
最初は砂糖かと思ったけど、別に入れてたしな」
梓「見てたなら止めてくださいよ! 怪しいじゃないですか!!」
律「いや、だって……そんな重要な事とは思わなかったし……」
梓「(ムギ先輩は唯先輩に一服盛ったんだ。
ひょっとして、唯先輩が落ち込んでいた理由って……)」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:59:21.88 ID:l5SYqlDLP [18/40]
----
ゆいんち!
憂「お姉ちゃん、大丈夫?」
唯「うん、平気だよぉ~」
憂「学校が終わったらすぐ帰ってくるから。
ゆっくり休んでてね?」
唯「ありがと~うい~」
憂「じゃあ、私は学校に行くね!
お昼は冷蔵庫に入れてあるから!」
唯「いってらっしゃーい」
唯「はぁ……憂には具合が悪いって嘘ついちゃった……」
唯「でもずっと休んでるわけにも行かないし……」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 05:05:04.33 ID:l5SYqlDLP [19/40]
ミンナガダイスキ エイエンゾッコール♪
唯「メールだ。誰からだろう……」
唯「…………え? ムギ……ちゃん……」
----------------------------------------------------
From:ムギちゃん
Sub:No title
もし唯ちゃんが休んだら、梓ちゃんと遊んじゃおうかしら♪
----------------------------------------------------
唯「あっ……あっ……」
唯「……そんな……ことって……」
唯「あずにゃん……!!」
唯「あずにゃんは私が守らなきゃ!!」
ダッ!!
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 08:19:12.04 ID:l5SYqlDLP [20/40]
----
きょうしつ!
唯「はぁ……はぁ……」
紬「あら、おはよう唯ちゃん♪」
唯「約束通り来たんだから、あずにゃんに手を出すのはやめて!」
紬「うふふっ、それは唯ちゃん次第ね」
唯「……いったい何が望みなの?」
紬「さぁね」
唯「ふざけないで!」
ざわっ……
紬「あまり大きな声を出さないで。昨日のこと、知られたくないでしょ?」
唯「……卑怯者っ!」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 08:36:43.79 ID:l5SYqlDLP [21/40]
紬「私は別に唯ちゃんを脅したい訳じゃないのよ」
唯「恥知らず……! どの口でそんなことを……!」
紬「ふふっ、唯ちゃんからそんなセリフを聞けるなんて思わなかったわ」
唯「私だって……、ムギちゃんにこんなこと言いたくなかったよ……」
紬「けれど、本音でぶつかり合わなければ、相互理解など出来ないわ」
唯「親しい間柄でも、知らない方が良い事はあるよ……」
紬「唯ちゃんは臆病なのね」
唯「私をおちょくって楽しいの!?」
紬「私はいつも楽しいわ♪」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 08:38:42.71 ID:l5SYqlDLP [22/40]
唯「ムギちゃんのことが分からないよ……」
紬「分からないなら理解する努力をすればいいのよ」
唯「またあんなことするの?」
紬「必要なら何度でも……ね」
唯「私はそんなのイヤ!!」
キーンコーンカーンコーン♪
紬「あら、チャイムが鳴っちゃった」
唯「……」
紬「昼休みに体育倉庫へ来て」 ボソッ
唯「」 ゾクッ
律「なんだ? 唯の奴、ちゃんと来てるじゃないか」
律「一応、梓にメール入れとくか」
律「『唯来てるぞ』……っと」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 08:50:56.15 ID:l5SYqlDLP [23/40]
----------------------------------------------------
From:田井中 律
Sub:Re:
唯来てるぞヾ(`ε´)ノ
----------------------------------------------------
梓「……えっ?」
憂「どうしたの梓ちゃん」
梓「憂、唯先輩は今日お休みだよね?」
憂「うん。具合が悪いって言ってたから、
家で休んでると思うけど……」
梓「でも律先輩から唯先輩が出席してるってメールがあったんだ」
憂「ちゃんと寝てないとダメなのに~。
それとも、体調良くなったのかな?」
梓「……」
梓「(なんか嫌な予感がする……)」
梓「(律先輩に『唯先輩から目を離さないでください』ってメールしておこう)」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 11:46:45.13 ID:l5SYqlDLP [24/40]
梓「(放課後、ムギ先輩に昨日のことを問いただしてみよう)」
梓「(唯先輩に薬を使って何をしたのか)」
梓「(その内容によっては、私……)」
梓「(ムギ先輩を絶対に許さない)」
----
律「目を離すなって言われてもなぁ」
澪「どうした律?」
律「なんでもございませんわ。オホホ」
澪「なに言ってんだコイツ……」
律「自分でもそう思った……」
澪「そうか……」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 11:50:53.60 ID:l5SYqlDLP [25/40]
唯「」ガタッ
律「おっ? 唯が席を立ったぞ」 コソコソ
澪「何やってんだオマエ」
律「息吸って吐いてる」
澪「わーおもしろーい。ハラワタ一回転」
律「ああもう、澪の相手なんかしてる暇ないんだよ!」
澪「暇だらけに見えるが……」
律「とにかく邪魔すんなよ!」
澪「律がつめたい……」 ポロポロ
律「泣くなよ……」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 12:04:39.74 ID:l5SYqlDLP [26/40]
唯「」 スタスタ
律「ふむ、トイレに入っただけか」
澪「唯をストーキングしてどうするんだ?」
律「うるせーなー。心配なんだよー」
澪「唯なら大丈夫だよ」
律「何か知ってるのか?」
澪「ちゃんと一人でも用を足せるさ」
律「澪に期待した私が馬鹿だったよ……」
澪「そうか……」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 12:17:27.36 ID:l5SYqlDLP [27/40]
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From:田井中 律
Sub:りっちゃんの定時報告☆
唯はトイレに行きまちた(*ノ∀ノ)イヤン
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梓「……」
憂「梓ちゃん、疲れた顔してどうしたの?」
梓「ううん、何でもない」
梓「(人選ミスったかな……。澪先輩の方が良かったかも……)」
純「二人とも、お昼はどうするの?」
憂「私はお弁当だよ~」
梓「私は購買でパンを買う」
純「私も購買なんだ~。一緒に買いに行こう!」
梓「うん」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 19:28:46.54 ID:l5SYqlDLP [28/40]
----
きょうしつ!
唯「……」
律「今のところ動きはナシか……」
澪「おい律、ごはん食べないのか?」
律「ちゃんと食べるよ! お母さんかオマエは!」
唯「」 ガタッ
律「! 動くか……?」 ササッ
澪「またストーキングするのかよ……」
律「なんとでも言えー!」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 19:34:08.20 ID:l5SYqlDLP [29/40]
唯「」 スタスタ
律「」 コソコソ
澪「なんだこれ……」
和「ちょっと律、待ちなさい!」
律「なんだよ和~?」
和「講堂の使用届け、また出し忘れてるでしょ」
律「あっ……」
澪「りぃ~つぅ~!」
和「ほら、用紙あげるから。ちゃんと書いて出してね」
律「すみましぇん……」
律「……って、唯はどこいった!?」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 19:56:35.51 ID:l5SYqlDLP [30/40]
----
たいいくそうこ!
紬「待ってたわ、唯ちゃん……」
唯「……」
紬「さぁ、このお茶を飲んで。唯ちゃんのために入れたの」
唯「……飲みたくない」
紬「じゃあ、梓ちゃんに飲んでもらおうかな」
唯「どうして!?」
紬「だって唯ちゃんが言うこと聞いてくれないんだもん」
唯「……あずにゃんにも『飲まないで』って言う……」
紬「あら、私はそれでも構わないわよ」
唯「……」
紬「でも、無理矢理飲まされたら可哀想よね。
梓ちゃんはちっちゃいから、抵抗できないだろうし……」
唯「……飲みます……飲ませてください」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 20:19:07.82 ID:l5SYqlDLP [31/40]
唯「」 ゴクゴク
紬「美味しい?」
唯「……美味しく飲めるような気分じゃないよ……」
紬「そうね。紅茶を飲むときって、誰とどんな状況で飲むかも大事よね」
唯「……」
紬「だから、放課後に皆で飲む紅茶は格別の味だったわ」
唯「……」
紬「唯ちゃんは……どうして百合が嫌いなの?」
唯「どうしてって……それが普通だよ。女の子同士なんておかしいよ」
紬「そうかしら? でも唯ちゃんは平気で女の子に抱きつくじゃない」
唯「あ、あれは……ただのスキンシップで……」
紬「梓ちゃんにキスしようとしたくせに……」
唯「……」
紬「あれもただのスキンシップなの?」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 20:28:27.31 ID:l5SYqlDLP [32/40]
紬「あのとき唯ちゃんは冗談のフリしてけど、アレって本気だったんでしょ?」
唯「ち、ちがうよぉ……」
紬「でも梓ちゃんに抵抗されて、ちょっと泣きそうになってたわよね?」
唯「……」
紬「唯ちゃんって、女の子好きの変態さんなのね♪」
唯「ちがうよ……ちがうよ……」 ポロポロ……
紬「昨日、唯ちゃんが『百合が不潔』なんて言い出したのは……」
紬「梓ちゃんに嫌われたくなかったからでしょ?」
唯「……」 ポロポロ……
紬「梓ちゃんが百合じゃないって分かったから、自分も百合じゃないってアピールをしたのよね」
唯「もうやめてよ……ムギちゃん……」 ポロポロ……
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 20:42:54.61 ID:l5SYqlDLP [33/40]
紬「大丈夫よ唯ちゃん……」
唯「……」
紬「唯ちゃんには私が居るわ」
唯「……」
紬「私なら、唯ちゃんを拒んだりしない……。
唯ちゃんを受け入れてあげる」
唯「……イヤ」
紬「どうして嫌なの?」
唯「どうしてもイヤ!!」
紬「そう……」
唯「……」
紬「なら、身体に覚えさせてあげる♪」
唯「イヤ……! こっちへ来ないで……!」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 21:16:18.78 ID:l5SYqlDLP [34/40]
----
こうばい!
純「かつサンドゲット~♪」
梓「私は何にしようかなぁ」
ヴヴヴヴ……
梓「あっ、律先輩からメールだ」
----------------------------------------------------
From:田井中 律
Sub:Re:
ごめん 見失った(T∇T )
----------------------------------------------------
梓「」
梓「……っ!!」 ダッ
純「梓! どこへ行くの!?」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 23:02:16.22 ID:l5SYqlDLP [35/40]
----
梓「一体どこに……携帯もつながらない……!」
梓「唯先輩……! ゆい先輩……っ!」
梓「どこに居るんですか!?」
律「おい、梓っ!」
梓「律先輩……! 唯先輩は?」
律「分からない。さっきから探してるんだけど……。
でも澪と和にも頼んだし、きっとすぐに見つかるよ」
梓「……」
さわ子「どうしたの二人とも?」
梓「さわ子先生! 唯先輩を見かけませんでしたか!?」
さわ子「唯ちゃん? さあ、見てないわね」
梓「そんな……」
さわ子「ムギちゃんなら、職員室で見かけたけど」
梓「本当ですか!?」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 23:04:56.63 ID:l5SYqlDLP [36/40]
さわ子「ええ、カギを返しに来たって言ってたわ」
梓「カギ……? どこのカギですか!?」
さわ子「えーっと……カギとしか言ってなかったから、よく分からないわ」
梓「(少なくともカギをかけられるような場所にいるってこと……?)」
律「梓、手分けしてさがすぞ!」
梓「はい」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 23:22:59.42 ID:l5SYqlDLP [37/40]
----
たいいくそうこ
紬「梓ちゃんのことは諦めたほうがいいわよ」
唯「……んぅ……やぁ……そんなところ触らないで……」
紬「私と一緒に居たほうが気持ちいいわよ」
唯「やめてよ……ムギちゃんやめて……」 ビクビクッ
紬「ウソ。悦んでるくせに♪」
唯「……ちがっ……んっ……」 ピクッ
紬「梓ちゃんは唯ちゃんのこと、ただの先輩としか思ってないのよ」
唯「…………うっ……」
紬「それなのに、唯ちゃんが変な目で見てるって分かったら……」
唯「……」
紬「梓ちゃんはきっと、唯ちゃんのこと嫌いになっちゃうね♪」
唯「……あ……あずにゃぁん……」 ポロポロ……
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 23:42:47.43 ID:l5SYqlDLP [38/40]
紬「唯ちゃんは梓ちゃんに嫌われたくないよね?」
唯「……うん……」 ポロポロ……
紬「ならどうすればいいと思う?」
唯「……」
唯「……あずにゃんのこと……諦めるよ……」
紬「そう……」
唯「……ううぅ……」 ポロポロ……
紬「可哀想な唯ちゃん。私が慰めてあげる」
唯「……うあああぁぁ……」 ポロポロ……
紬「大丈夫よ。私が傍にいてあげるから」 ギュッ
唯「…………ムギちゃん……」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 23:48:32.18 ID:l5SYqlDLP [39/40]
ドンドン! ドンドン!
紬「……!」
唯「……?」
ドンドン! ドンドン!
梓『唯先輩……!! そこに居ますか!?』
唯「あ……」
唯「……あずにゃん!!」
梓『唯先輩っ!! 居るんですね!? 開けてください』
唯「あずにゃん! あずにゃん!!」
紬「……待って唯ちゃん!!」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 23:56:13.32 ID:l5SYqlDLP [40/40]
紬「さっき言ったでしょう? 梓ちゃんのことは諦めるって!」
唯「うん……。あずにゃんのことは諦めるよ……」
紬「だったら、開けちゃダメよ!!」
唯「でも……私はムギちゃんの思い通りにはならない!!」
紬「どうして……!?」
唯「だって、あずにゃんがそこに居るから!!」
紬「……」
唯「……私を呼んでるから!!」
ガチャッ
梓「唯先輩!!」
唯「あずにゃん!!」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 00:11:34.88 ID:DuV5hZFGP [1/16]
梓「唯先輩……大丈夫ですか?」
唯「うん。私は平気だよ」
梓「どうしてこんなところに居たんですか?」
唯「ムギちゃんと……お話してたんだぁ」
梓「顔赤いですよ? 熱でもあるんですか?」
唯「うん。あるかもしれないね」
梓「じゃあ、保健室へ行きましょう?」
唯「そうだねぇ~」
紬「あーあ……」
紬「ちょっと本気だったんだけどなぁ……くすんっ」
紬「……さて、次はりっちゃんと澪ちゃんのどちらにしようかな♪」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 00:29:08.87 ID:DuV5hZFGP [2/16]
----
ほけんしつ!
梓「保健の先生、居ないみたいですね」
唯「二人きりだね、梓!」 キリッ
梓「はいはい。馬鹿なこと言ってないで横になってください」
唯「ああん、あずにゃんのいけずぅ……」
梓「子供じゃないんですから。シャンとしてください」
唯「ぶーぶー」
梓「ブタさんですかアナタは……」
唯「ブヒブヒ♪」
梓「……もう反応しませんよ?」
唯「トホホ……」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 00:37:11.21 ID:DuV5hZFGP [3/16]
梓「お昼ごはんは食べましたか?」
唯「まだ食べてないよー」
梓「じゃあ、何か買ってきましょうか?」
唯「ええー? いいよ~そこまでしなくても~」
梓「そ、そうですか?」
唯「あずにゃんこそ、お昼は食べたの?」
梓「まだですけど……あっ! 唯先輩! 一緒に食べませんか!?」
唯「食欲ないからあとで食べるよ~」
梓「そうですか……」
唯「じゃ、あずにゃんはそろそろ教室へ戻ったほうがいいよ」
梓「え? でも、まだお昼休みはありますし……」
唯「お昼食べる時間なくなるよ?」
梓「……そうですね」
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 00:47:30.44 ID:DuV5hZFGP [4/16]
梓「それでは、また様子を見に来ますから。
おとなしく寝ててくださいね?」
唯「りょーかいであります!」
梓「唯先輩、おやすみなさい」
唯「うん……おやすみ、あずにゃん」
----
梓「(いつもの……唯先輩だよね?)」
梓「(あ、そういえば律先輩に連絡するの忘れてた)」
梓「(『唯先輩見つかりました。今保健室に居ます』……っと)」
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 01:01:57.01 ID:DuV5hZFGP [5/16]
純「あずさ~!! おっそーい! もう食べる時間ないよー?」
憂「どうしたの梓ちゃん?」
梓「ちょっと唯先輩を保健室まで連れに行ってたんだ」
憂「お姉ちゃん?」
梓「うん。唯先輩、熱があったみたいで……」
憂「やっぱりムリしてたんだ……。もう、しょうがないなぁ」
純「はぁ~、唯先輩が羨ましいなぁ」
梓「なんで?」
純「だって、梓と憂の二人に世話されてるんだもん」
梓「べつに世話してるわけじゃないよ」
憂「それくらい妹だから普通だよー」
純「ぜったい普通じゃないと思うけどなぁ。むしろ逆?」
梓「まあ、唯先輩だからね」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 01:09:23.55 ID:DuV5hZFGP [6/16]
憂「そうだ! 純ちゃんもお姉ちゃんのお世話をすればいいんだよ!」
純「えっ? 何その逆転の発想」
憂「そうすれば、どうしてお姉ちゃんがお世話されるのか分かるよ!」
純「理屈は合ってる……」
梓「どうするの純……」
純「えっ? なんで梓に睨まれてるの?」
梓「べつに睨んでませんけど」
純「嘘だ~! 眉間にシワ寄ってた!」
梓「大体、睨む理由がないもん」
純「唯先輩が取られると思ったりして~?」
梓「ないない」
憂「お姉ちゃんは物じゃないよ!」
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 01:41:54.17 ID:DuV5hZFGP [7/16]
純「私は唯先輩みたいになるのは諦めるよ。スタートラインからして違うし」
憂「そうだよ。純ちゃんは純ちゃんだよ」
純「その言葉、もう少し早く言って欲しかったなぁ」
梓「(唯先輩、ちゃんと寝てるかな)」
梓「(……唯先輩……)」
----
唯「……」
唯「あずにゃん……」
唯「……」
唯「もう抱きついたりしないから……」
唯「私のこと、嫌いにならないでね……」
唯「……」
唯「……あずにゃん……」 ポロポロ……
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 19:33:48.97 ID:DuV5hZFGP [8/16]
----
律「おーっす! 唯~、具合大丈夫かー?」
澪「寝てたらどうするんだよバカ」
律「あっ、そっか」
唯「……ん……? りっちゃんと澪ちゃん?」
澪「ああゴメン、起こしちゃったか?」
唯「ううん、平気だよ」
律「なぁ唯」
唯「なに? りっちゃん」
律「ムギと何かあったのか?」
唯「……!」
律「梓が心配してたぞー」
唯「……なにもなかったよ」
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 19:46:19.76 ID:DuV5hZFGP [9/16]
律「まあ何もなければいいんだけどな」
澪「唯、具合は大丈夫か?」
唯「まだちょっと……」
澪「じゃあ、六限はお休みするか」
唯「うん。そうするね」
タッタッタ……
憂「お姉ちゃん、大丈夫~?」
梓「唯先輩、ちゃんと寝てますかー?」
純「ハァ……ハァ……走るの早いよ二人とも……」
唯「憂! あずにゃん!」
純「……」
憂「お姉ちゃん、ジュース買ってきたよー」
梓「私はパンを買ってきました。お腹が空いてたら食べてください」
唯「わあ、ありがと!」
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 19:55:23.74 ID:DuV5hZFGP [10/16]
律「唯の周りはいつも賑やかだな」 ニコニコ
澪「律の周りは騒がしいけどな」 ニコニコ
律「澪の周りは寂しいよな」 ニコニコ
澪「律のオデコも寂しいだろ」 ニコニコ
律「澪に言われたくないんだけど」 ニコニコ
澪「やんのかコラ」 ニコニコ
純「なにこれこわい」
憂「ほらっ、飲んで! 飲んでお姉ちゃん!」
唯「自分で飲めるよぉ~」
梓「(むっ!) 唯先輩! アンパンですよアンパン! 食べてください!」
唯「自分で食べられるよぉ~」
純「なにこれもこわい」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 20:22:57.96 ID:DuV5hZFGP [11/16]
澪「そろそろ休み時間も終わるし、教室に戻るぞ」
律「そうだな! 唯、しっかり休んどけよ~!」
唯「うん、頑張って休むよ!」
澪「頑張るものなのか?」
憂「お姉ちゃん、私達ももう行くから」
梓「また放課後来ますね」
純「お疲れ様でした~」
唯「うん、またね!」
唯「はぁ……」
唯「……ごろごろ~……」
唯「……」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 20:53:37.65 ID:DuV5hZFGP [12/16]
----
ほうかご!
ガラッ
憂「お姉ちゃん、来たよー」
梓「唯せんぱ~い」
唯「……」 ...zzzZZ
梓「唯先輩、寝てるね」
憂「お姉ちゃんの寝顔かわいい!」
梓「騒いじゃダメだよ」
憂「そうだね。静かにしないと……」
唯「……」 ...zzzZZ
梓「変な顔」 クスッ
憂「お姉ちゃんは変な顔じゃないよ!」
梓「憂、しずかに」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 21:48:47.78 ID:DuV5hZFGP [13/16]
憂「……熟睡してるみたい」
梓「当分起きないかもね」
憂「う~ん、どうしよう。お夕飯の買い物しないといけないんだけど……」
梓「じゃあ、私が唯先輩のこと看てるよ」
憂「ありがとう梓ちゃん。でも部活の方は大丈夫?」
梓「平気平気。心配しないで」
憂「それじゃ、お願いするね」
梓「うん」
唯「……」 ...zzzZZ
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 22:13:36.51 ID:DuV5hZFGP [14/16]
----
梓「(唯先輩……)」
梓「(唯先輩は、百合が嫌いなんですよね)」
梓「(でも私は……)」
梓「(唯先輩……)」
梓「(見てるだけならいいですよね?)」
梓「(私は先輩の傍に居られるだけで幸せです)」
唯「……あずにゃん……」
梓「」 ビクッ
梓「唯先輩……?」
唯「……」 ...zzzZZ
梓「……寝言か」
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 22:21:21.58 ID:DuV5hZFGP [15/16]
梓「唯先輩、今どんな夢を見てるんですか?」
唯「……」 ...zzzZZ
梓「私と一緒にいる夢ですか?」
唯「……」 ...zzzZZ
梓「もしそうなら、嬉しいです……」
唯「……」 ...zzzZZ
梓「唯先輩……」
唯「……ん~、あずにゃん♪」 ...zzzZZ
梓「…………唯先輩、幸せそう」
唯「~~~♪」 ...zzzZZ
梓「私も今、幸せです」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 23:59:29.17 ID:DuV5hZFGP [16/16]
梓「……」
梓「……」
梓「……あぁ、カミサマお願い」
梓「二人だけのDream Timeください」
唯「……ん~、むにゃ……」
梓「あっ」
唯「……あれ、あずにゃん?」
梓「唯先輩、起こしてすみません」
唯「んーん、だいじょうぶ~」
梓「もう放課後ですよ」
唯「あれぇ、全然記憶がないや」
梓「寝てたんだから当然ですよ」
唯「いやぁ、なんかいい夢見てた気がするんだけどなぁ」
梓「そ、そうですか?」
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 00:07:41.22 ID:uS0zWix3P [1/26]
唯「ん~~? ねえ、あずにゃん、どんな夢だっけ?」
梓「私に聞かれても分かりませんよ」
唯「それもそうか~」
梓「具合はもう平気ですか?」
唯「うん、よく寝たって感じだよ」
梓「そりゃ、ぐっすり寝てましたからね」
唯「さてと、部活いかなきゃ」
梓「今日は部活休みだそうです」
唯「ええー? なしてー?」
梓「唯先輩の調子が悪いからと、ムギ先輩が早退したという理由です」
唯「……ムギちゃんが?」
梓「はい」
唯「……」
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 00:17:04.02 ID:uS0zWix3P [2/26]
梓「あの……」
唯「じゃあ早く帰ろうよ」
梓「はい。そうですね」
唯「教室からカバン取ってこなきゃ」
梓「カバンなら律先輩が詰めてくれました。これです」
唯「おおぉ~、ありがたやありがたや」
梓「唯先輩、結構汗かいてますね」
唯「ああ、暑かったからねぇ。寝汗かいちゃった」
梓「拭いてあげますよ」
唯「い、いいよぉそこまでしなくて……」 ドキ
梓「じっとしててください」
唯「ああぅ……イヤン♪」
梓「へ、変な声出さないでください!」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 00:27:18.72 ID:uS0zWix3P [3/26]
唯「あはは、くすぐったいよぉあずにゃん」
梓「すこし我慢しててください」
唯「ああ……これも我慢しなきゃいけないんだ……」
梓「そんなに我慢出来ないですか?」
唯「……うん……もう限界……」
梓「まあ、大体拭けましたし、服の中とかは自分でやってください」
唯「……そういう意味じゃないんだけどなぁ」 ブツブツ
梓「何か言いましたか?」
唯「いひぇ! な、なにも!」
梓「? 変な先輩……」
唯「そういえばさ~」
梓「なんですか?」
唯「あずにゃんさっき『ふわふわ時間』歌ってなかった?」
梓「……気のせいじゃないですかね?」
255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 00:38:46.19 ID:uS0zWix3P [4/26]
唯「気のせいかなぁ?」
梓「はい。気のせいです」
唯「あっ……!」
梓「どうかしましたか?」
唯「さっき見てた夢の内容思い出した!」
梓「どんな夢だったんですか?」
唯「そ、それは言えないなぁ~」
梓「どうしてですか?」
唯「どうしてでも!」
梓「……」
梓「夢の中に、私は出てきましたか?」
唯「エ、エスパーっ!?」
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 00:50:02.77 ID:uS0zWix3P [5/26]
----
唯「夕日がきれいだね」
梓「そうですね」
唯「……」
梓「……」
唯「ねえ、あずにゃん」
梓「なんですか?」
唯「……」
唯「さっきの夢の話だけどさ」
梓「はい……」
唯「夢の中に、あずにゃんが出てきたよ」
梓「……そうですか」
唯「うん……」
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 01:04:07.06 ID:uS0zWix3P [6/26]
梓「夢の中でも、私に抱きついたりしたんですか?」
唯「……うん」
梓「唯先輩らしいですね」
唯「でも、もう……あずにゃんに抱きついたりはしないよ」
梓「え? ど、どうしてですか?」
唯「だって、あずにゃんも迷惑でしょ?」
唯「百合と勘違いされたら……」
梓「……」
梓「そ、それは、迷惑ですけど……」
唯「……そ、そうだよねぇ……うん……」
梓「唯先輩に抱きつかれるのは、嫌じゃないですよ」
唯「ふぇ?」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 01:07:53.34 ID:uS0zWix3P [7/26]
梓「ほ、ほら、百合と勘違いされるのと、抱きつかれるのは別の問題じゃないですか!」
唯「う、うん……そうだよね!」
梓「それに、唯先輩は言ってたじゃないですか。私に抱きつくと落ち着くって!」
唯「あ、うん……」
梓「百合と勘違いされなければ、べつに良いんじゃないですか?」
唯「そ、そっか……」
梓「だから大丈夫ですよ!」
唯「うん! そうだね!」
梓「(ちょっと必死すぎたかな……?)」
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 01:33:12.25 ID:uS0zWix3P [8/26]
梓「唯先輩……」
唯「なぁに、あずにゃん」
梓「あそこに居るの、憂ですよね?」
唯「あっ、ほんとだ!」
憂「お姉ちゃんと梓ちゃんだー!」
梓「買い物終わったの?」
憂「うん。梓ちゃんのおかげでね!」
梓「大量だね」
唯「憂~、袋ひとつ持つよ~」
憂「ありがとーお姉ちゃん」
梓「晩ご飯は何作るの?」
憂「カレーにしようかなぁって思ってて。
あ、そうだ! 梓ちゃん今日うちに来ない?」
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 01:42:31.16 ID:uS0zWix3P [9/26]
梓「え?」
憂「いまお父さんとお母さん居ないんでしょう? うちも今居ないんだー。
一緒に御飯食べようよ」
梓「そうだけど、でも……」
憂「それに昨日はお姉ちゃんを泊めてもらったし、今日はうちに泊まっちゃえば?」
梓「……良いのかな?」
憂「うん! 私は平気だよ!」
梓「唯先輩も大丈夫ですか?」
唯「ひゃい!」
梓「顔が赤いですけど、まだ熱あるんですか?」
唯「ゆ、夕日のせいだよ~!」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 02:12:12.68 ID:uS0zWix3P [10/26]
----
ゆいんち!
憂「さあ、あがってあがって」
梓「お邪魔します」
唯「お邪魔されます!」
梓「おかしいですよ、それ」
憂「梓ちゃんは邪魔じゃないよ!」
梓「う、うん。ありがとう憂」
唯「うーいー、あいすー」
憂「ご飯食べてからね」
梓「憂も大変だね」
憂「そんなことないよ?」
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 02:22:21.23 ID:uS0zWix3P [11/26]
憂「じゃあ私、カレー作るから」
梓「私も手伝おうか?」
憂「ううん、慣れてるから大丈夫」
唯「あずにゃんはこっちだよ!」
梓「わっ、引っ張らないでください!」
唯「ほらほら、はやくぅ~!」
梓「自分で歩きますよ……」
唯「ほら、ここが私の部屋だよ」
梓「はい、知ってます……」
唯「制服汚れると困るから、私の服貸してあげるね~」
梓「あ、ありがとうございます」
梓「(唯先輩の服……)」 ドキドキ
唯「『トレンディ』Tシャツで良い?」
梓「無地のシャツでお願いします」
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 02:39:35.35 ID:uS0zWix3P [12/26]
唯「じゃあコレなんかどうかな?」
梓「はい。それで良いです」
唯「着替え手伝ってあげようか?」
梓「私は子供じゃないです」
唯「冗談だよぉ~」
梓「わかってますけど……」
唯「……」 ジー
梓「……あの……」
唯「なぁに? あずにゃん」
梓「いくら同性といえど、そんなに凝視されると着替えづらいんですが……」
唯「ハッ! ゴ、ゴメンよ!!」 バッ
梓「いや、べつに後ろ向かなくても……普通にしててもらえれば……」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 02:49:36.38 ID:uS0zWix3P [13/26]
シュルシュル……
梓「着替え終わりましたよ」
唯「私も着替えるね」
梓「はい。どうぞ」
唯「……」
梓「……」
唯「……」 カァァァ……
梓「……着替えないんですか?」
唯「あ、あずにゃんのエッチ!」
梓「なんなんですか、もう……」
唯「き、着替えるよ! 着替えるからね!」
梓「……? (唯先輩、どうしちゃったんだろう?)」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 03:23:08.11 ID:uS0zWix3P [14/26]
----
憂「カレーできたよー!」
コトッ
梓「うわぁ、美味しそう!」
唯「さすが憂だね!」
憂「熱いから気をつけてね」
唯「うん! いただきまーす!」
梓「いただきます」
憂「はい、どうぞ~」
パクパクッ
梓「美味しい!」
唯「ふっふ~ん!」
梓「なんで唯先輩が得意げなんですか」
唯「憂は私の妹ですから!」
280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 03:35:00.03 ID:uS0zWix3P [15/26]
憂「私はお姉ちゃんの妹だよ!」
唯「ういー!」
憂「おねえちゃん!」
梓「相変わらず仲がいいですね」
憂「梓ちゃんも仲良しだよ!」
梓「うん。そうだね」
唯「あずにゃ~ん!」
梓「だ、抱きつかないでください!」
唯「えぇー!? さっきは良いって言ってたのにぃー!」
梓「食事中ですから……」 ドキドキ
憂「お姉ちゃんと梓ちゃんも仲良しだね!」
307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 15:45:25.57 ID:uS0zWix3P [16/26]
ぱくぱくもぐもぐ……
唯「ごちそうさまー」
梓「ご馳走様でした」
憂「お粗末さまでした」
唯「ういー」
憂「うん、持ってくるね!」
梓「? なにを?」
唯「アイスだよ~」
梓「アレだけで分かる憂ってすごい……」
憂「もってきたよー」
唯「あいす! あいす!」
憂「はい、梓ちゃんの分」
梓「ありがとう。憂」
320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:37:03.05 ID:uS0zWix3P [17/26]
唯「あずにゃんのは何味?」
梓「ストロベリー味です」
唯「ひとくち食べさせて~♪」 パクッ
梓「はわわ…… (か、間接キスだ……)」 カァァァ
唯「どうしたのあずにゃん?」
梓「いひぇ!? なななんでもないです!」
唯「あっ……」
唯「……」 カァァァ
憂「……お姉ちゃん、アイス溶けちゃうよ?」
唯「た、食べるよ!」 パクパク!
憂「そんなに早く食べたら頭キーンってなるよ!」
唯「ううっ……!」 キーン
憂「ほらぁ!」
梓「(唯先輩と間接キス……唯先輩と間接キス……)」 ドキドキ
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:03:00.27 ID:uS0zWix3P [18/26]
梓「(意識してるって思われたら変な子だと思われちゃうよね……)」
梓「(早く食べないと……)」
梓「」 パクパク
梓「(唯先輩と間接キスしちゃった……)」 ドキドキ
唯「……」 ドキドキ
憂「お風呂沸かしてあるから、二人とも入ってきてー」
唯「」
梓「」
憂「私は洗い物してるから、順番決めて入っちゃって」
梓「(ああ、バラバラに入るのか……)」
唯「なんだ、別々か~……」
梓「え?」
唯「ハッ!? なんでもないよ!」
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 21:51:27.86 ID:uS0zWix3P [19/26]
梓「じゃあ、唯先輩お先にどうぞ」
唯「あ…………うん……」
梓「入らないんですか?」
唯「ううん。ちゃんと入るよ」
梓「(待ってる間にギターの練習でもしてようかな)」
梓「(ギターは唯先輩の部屋だっけ)」
梓「唯先輩、ギター取ってきてもいいですか?」
唯「うん。勝手に入っていいよー」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 22:00:41.22 ID:uS0zWix3P [20/26]
----
唯「……」
唯「諦めるって決めたはずなのに……」
唯「あずにゃんと一緒にいると、身体が勝手に動いちゃうよ……」
唯「あずにゃん……」
唯「……」
唯「なんでなんだろ……」
唯「今までは平気だったのに……」
唯「やっぱり、ムギちゃんに言われたからかな……」
唯「……」
唯「……あんなに可愛いなんて卑怯だよ」
唯「我慢出来ないよ……」
唯「あずにゃん……」
唯「……」
唯「……はぁ……」
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 22:10:28.78 ID:uS0zWix3P [21/26]
----
梓「(唯先輩の部屋……)」
梓「(唯先輩の匂いがする)」
梓「(唯先輩……)」
梓「……」
梓「(! 机の上に写真が)」
梓「(私と唯先輩が写ってる……)」
梓「(飾っててくれたんだ……嬉しい)」
梓「……」
梓「(勝手にジロジロ見るの、良くないよね)」
梓「(はやくギター取って出ていこう)」
梓「(……名残惜しいけど)」
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 22:23:05.49 ID:uS0zWix3P [22/26]
----
~~~♪
梓「……ふぅ」
憂「梓ちゃん上手だね~」
梓「どうなんだろう。自分ではよく分かんない」
憂「あずさちゃんはどうしてギターを弾くの?」
梓「……やっぱり、好きだからかな」
憂「そっかぁ」
梓「ギターが好きだから。音楽が好きだから。軽音部が好きだから……」
憂「……」
憂「お姉ちゃん、毎日楽しそうに軽音部のこと話してるよ」
梓「……」
憂「特に、梓ちゃんのことを話すときは、とっても楽しそう」
梓「……そ、そうなんだ」
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 22:40:38.19 ID:uS0zWix3P [23/26]
憂「梓ちゃん、これからもお姉ちゃんのことよろしくね」
梓「うん……」
憂「お姉ちゃんもきっと、梓ちゃんが側にいると嬉しいと思うから」
梓「……」
憂「私もお姉ちゃんが嬉しいと幸せだよ」
梓「憂……」
唯「上がったよ~」
憂「じゃあ、次はあずさちゃんだね」
梓「うん。入ってくる」
唯「ういーあいすー」
憂「お姉ちゃん、食べ過ぎだよ!」
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:57:14.15 ID:uS0zWix3P [24/26]
----
梓「お風呂上がりました」
唯「湯上りにゃんだね~」
梓「なんですかそれ」
唯「湯上りのあずにゃんもかわいいね」
梓「……」 カァァァ
憂「今日は三人で寝ようね!」
唯「うん!」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:59:23.07 ID:uS0zWix3P [25/26]
憂「じゃあ私もお風呂入ってくるね」
唯「いってらっしゃ~い」
梓「……」
梓「唯先輩」
唯「なぁに? あずにゃん」
梓「一緒に練習しませんか?」
唯「いいよ~」
梓「ギター持ってきてください」
唯「私の部屋でしようよ」
梓「……そうですね」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:03:11.85 ID:uS0zWix3P [26/26]
----
唯「ここが私の部屋だよ」
梓「はい。知ってます」
唯「今夜は寝かせないぞ。子猫ちゃん!」
梓「一人でどうぞ……」
唯「ん~、いけずぅ~!」 ギュッ
梓「あっ…… (また抱きつかれた……)」
唯「……ねえ、あずにゃん……」
梓「……なんですか? 唯先輩」
唯「今は食事中じゃないから、抱きついててもいいんだよね……?」
梓「…………はい」
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:09:59.76 ID:p/ATTIyrP [1/5]
梓「……」
唯「……」
梓「(……私の心臓の音、跳ねるように響いてる……)」
梓「(唯先輩に聞こえたらどうしよう……)」
梓「……」
唯「……」
梓「(唯先輩……)」
梓「(……ずっとこうしていられたらいいのに……)」
梓「……」
唯「……」
梓「……練習、しないんですか?」
唯「…………もう少し……」
梓「……」
梓「(……もう少ししたら終わりなの……?)」
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:15:42.43 ID:p/ATTIyrP [2/5]
梓「……」
唯「……」
唯「……あずにゃん……」
梓「……はい」
唯「……この前……私があずにゃんに……」
唯「チューしようとした時のこと、覚えてる……?」
梓「……はい」
唯「……ゴメンね。あんなことしようとして……」
梓「……」
唯「嫌だったよね。気持ち悪かったよね……」
唯「本当にごめんね…………」
梓「唯先輩……」
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:20:44.66 ID:p/ATTIyrP [3/5]
梓「……私は……」
唯「……」
梓「(私は何を言おうとしてるんだろう……)」
梓「みんなの前で、冗談半分でキスされたくなかったんです」
梓「(唯先輩に嫌われるかも知れないのに……)」
梓「……するときは真面目に……」
唯「……」
梓「……」
唯「ねえ……」
梓「……はい」
唯「……」
唯「マジメに……キスしてみない?」
梓「……」
梓「…………唯先輩が望むなら」
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:25:00.31 ID:p/ATTIyrP [4/5]
唯「……はやくしないと、憂がきちゃうよ」
梓「唯先輩、落ち着いてください……」
唯「……あずにゃん……私、もう我慢出来ないんだよ……」
梓「……私も、もう我慢できません……」
唯「眼を閉じて……」
梓「……はい」
唯「……」
梓「……」
唯「ねえ、あずにゃん」
梓「なんですか?」
唯「今、どんな気分?」
梓「……」
梓「……とても、幸せです」
唯「私もだよ……」
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:28:40.07 ID:p/ATTIyrP [5/5]
唯「……あずにゃん」
梓「なんですか? 唯先輩」
唯「私はあずにゃんのこと、大好きだよ」
梓「……私も、唯先輩のことが大好きです」
唯「……」
梓「……」
唯「……私達、一緒だね」
梓「はい……」
唯「これからもずっと……」
梓「はい。ずっと一緒です」
憂「よかったね、お姉ちゃん」
おわり
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