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友「明日の学祭楽しみだねっ!」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:49:19.52 ID:8A3lRKPeO [1/50]
男「ああ、そうだな」
後輩「先輩達は何をするんでしたっけ?」
男「えーと……なんだっけ?」
友「僕たちは喫茶店を、その……メイドの格好で」
後輩「あー、じゃあ友先輩のメイド姿見に行かないとですね!」
友「来なくて良いからっ! というか絶対来るなっ!」
後輩「えー」
男「えー」
友「えーじゃないっ!」
男「ああ、そうだな」
後輩「先輩達は何をするんでしたっけ?」
男「えーと……なんだっけ?」
友「僕たちは喫茶店を、その……メイドの格好で」
後輩「あー、じゃあ友先輩のメイド姿見に行かないとですね!」
友「来なくて良いからっ! というか絶対来るなっ!」
後輩「えー」
男「えー」
友「えーじゃないっ!」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:50:25.77 ID:8A3lRKPeO
友「そ、そうだ! 後輩ちゃんの所は何するの?」
後輩「私のクラスはですねー」
男「焼き鳥だ」
友「……なんで自分のクラスは分からないのに後輩のクラスはわかるのさ」
男「焼き鳥が大好きだからに決まってるだろ!」
後輩「え、前に焼き鳥って言った時には嫌いって……」
男「嘘だ」
友「何のためにっ!?」
男「だってさー……」
後輩「好きだって言ってくれてたらいっぱい持って来たのにー……」
男「……な?」
友「別に良いんじゃないの?」
後輩「100本くらい……」
友「……あー」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:51:20.05 ID:8A3lRKPeO
……三日後。
男「はー、今日も平和だー」
友「…………」
男「友? どうした?」
友「……学祭は!?」
男「ああ、楽しかったな」
友「いやいやいや、描写! 会話! 学祭の様子は!?」
男「なに言ってんだ?」
友「え、えーと……えー……」
男「学祭シーンなんて誰得だよ、飛ばすに決まってんだろ」
友「飛ばしちゃ駄目だよ!」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:52:55.90 ID:8A3lRKPeO
男「良いか友、俺らにはそんな特殊なイベントなんざ必要ぬぁいっ!」
友「あ、あるよ! 大切な学園生活の思い出は必要だよ!」
男「何を抜かすか、最初に平凡を望んだのはお前だろー?」
友「そ、そうだけど、僕が望んだのはこんなじゃなくて!」
男「じゃあどんなんだよ?」
友「その、クラスのみんなと学祭や体育祭で楽しい学園生活を満喫したり――」
男「出来るのか?」
友「……」
男「クラスの奴らなんかと、楽しめるのか?」
友「……うぅ……男ぉ」
ぎゅっ。
男「ったく、頑張ってお前のために此処を作ってやったんだから、此処で我慢しろよ」
友「ごめん、でも、だってぇ……」
男「……はぁ、仕方ねー奴だなぁ」
ぽんぽん。
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:54:28.16 ID:8A3lRKPeO
後輩「ボーイズラヴですか?」
男「部室に来て早々に腐ってやがる、帰ってその腐った妄想でマンコほじくってろ」
後輩「えー、折角なら男先輩で妄想しますよ」
男「じゃあ俺は友で妄想するわ」
後輩「すると友先輩は私で……と、友先輩不潔ですっ! セクハラで訴えますよ!?」
友「ぷっ……あははっ」
後輩「な、笑いましたね! マジで訴えてやりますからねっ!」
男「判決を言い渡す、後輩敗訴」
後輩「ガーン……ハイソを穿いてたから悪いんですか? ニーソなら良かったんですか?」
男「正解は裸足でしたっ!」
後輩「なっ!? だったら脱いでやりますよ畜生めぇっ!」
友「あはは、落ち着いてよ後輩ちゃん」
後輩「友先輩が言うなら仕方ありませんね」
男「ああ、落ち着かないと殺されてしまうから仕方ないな」
友「ちょっ、僕そんな酷くないよ!?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:55:30.38 ID:8A3lRKPeO
後輩「で、友先輩はなんでBLってたんですか?」
友「それは……」
男「こいつは時折、人に抱き着かないと死んでしまう発作が起こるんだから仕方がない」
友「発作なのっ!?」
後輩「男先輩っ! 私も男先輩に抱かれないと死んでしまう持病を持ってます!」
男「じゃあお前の命を賭けた鬼ごっこしようぜ! お前が鬼な」
後輩「え、あの、先輩逃げる気満々?」
男「ああ、準備運動もばっちりだ!」
後輩「……友先輩! 一緒に奴を捕まえまsy」
友「ちょっ男待っ馬鹿離せーっ!」
男「ふははっ、この俺は誰にも止められないぜっ!!」
どたどたどた!
後輩「……」
後輩「……あれー?」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:57:13.72 ID:8A3lRKPeO
男「はぁはぁ……ヴェッホゴッフォ!」
友「はぁ、はぁ、なんで僕まで……」
男「いやー、やっぱり逃避行っつったら愛し合う二人がするもんじゃん?」
友「愛し合……ばっ、馬鹿か! あああ、愛し合うなんてそんなこと……馬鹿っ!」
男「ぐへへ、やっと二人きりになれたねぇ……じゅるり」
友「それ愛し合ってないよ! むしろ誘拐されてない!?」
男「じゃあどうすりゃ愛し合ってるように見えんだよっ!」
友「どうすればって……えと、こうして……んで……」ギュッ
男「んでんでんでwww」
友「えへへ……やっと二人きりになれたね」
男「っ……そ、そーですね!」ドキッ
友「これからは、ずぅっと二人……あは、嬉しい」
男「おおお、おう」
友「男くん……」
男「と、友……」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:58:30.11 ID:8A3lRKPeO
後輩「迫る男先輩、振る友先輩……ボーイズラヴですか?」
男「いやーあっはっは、振られても胸は痛まないけど頬っぺたが痛むぜ」
友「だ、だって男が……」
男「だってよー、お前があんな顔するもんだから可愛くて可愛くて、ついつい」
友「か、かわっ……」
後輩「……ボーイズラヴですか?」
男「たまにはBLも良いよねっ!」
友「え、いや、その、そんな、やっ、BLなんて……でも……」
後輩「磯野ー、BLよりもNLしようぜ!」
男「ごめん、俺の人生アブノーマル用なんだ」
後輩「……SMならっ!」
男「俺S」友「た、多分S」後輩「Sですっ!」
男「……」
後輩「……」
友「え、な、なんでこっちくるの? いや、ぼ、僕もSだよ? だ、だから……く、来るなぁっ!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:00:52.11 ID:8A3lRKPeO
全然溜まってない書き溜め終了のお知らせ
これからは遅筆の鈍速運行になるんだからねっ!
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:13:05.98 ID:8A3lRKPeO
友「……なんでメイド服着ないと行けないのさ」
後輩「主従関係でSMとかって良いですよね」
友「お、男ぉ……」
男「可愛いから友はこれから部室ではメイド服な」
友「可愛い……う、うん……」
後輩「なに承諾してるんですか友先輩!? カムバック先輩!」
友「え、いやでもメイド服って結構可愛くて着やすいし……」
後輩「いやいやいや! 友先輩は男の子じゃないですか!? メイド服は駄目ですよ!?」
男「え、言ってなかったっけ? 友は男の子じゃないぞ?」
後輩「え?」
友「ちょっ、男!?」
男「男の娘だっ!」
後輩「こんなに可愛い子が女の子のはずがないっ!」
友「……はぁ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:24:32.31 ID:8A3lRKPeO
友「男ー、後輩ちゃーん、お茶煎れたよー」
後輩「あざーす」
男「……ぬるいっ!」
友「はいはい、まだ飲んでないでしょ」
男「ああ。それじゃあ友よ、ふーふーして冷やしてくれ」
友「なんで僕がそんなことしないといけないのさ!」
男「我輩は猫舌である」
友「……はぁ、ふー、ふー」
男「ひっひっふー、ひっひっふー」
後輩「片方おかしいですけど、共同作業って良いですよね」
友「共同作業……ふーふー」
男「疲れたー後はお前に任せて先に行くー」
後輩「最低だぁっ!」
友「仕方ないなぁ、ふー、ふー」
後輩「健気なええ子や……」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:34:19.14 ID:8A3lRKPeO
後輩「ところで先輩達、部の活動っていつどうやるんですかね?」
友「え?」
男「部の活動?」
後輩「え? ボランティア部なんだからこう……何かしらありませんか?」
男「あー、後輩、プレートをよく見てこい」
後輩「え? えと、はい」
友「……ね、男?」
男「ん?」
友「この部ってさ、僕がいなくなったらどうなるの?」
男「廃部」
友「即答!?」
後輩「せっ、先輩! なんですかあの詐欺プレート!?」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:51:05.68 ID:8A3lRKPeO
男「ボランティア部……と言うのは真っ赤な嘘で、その実態は学園長の孫である友のために作られた学生による友部、これが正式名称だ」
後輩「目茶苦茶なげぇ! そもそも真っ赤な嘘なら書くなっ!」
男「後輩ホイホイだから書かなきゃ話にならん」
友「えと……後輩ちゃん? やめたいならやめても……」
後輩「ええ今やってる部活なんてやめてやりますよ! こんなことならもっと早くに言って下さいよっ!」
友「……ごめん」
男「退部するなら学園長に届けてこいよー?」
後輩「行ってきますっ!」
男「おー、速い速い」
友「……止めなくて良いの?」
男「え、止める必要あんの?」
友「っ! 数ヶ月だけどずっと一緒だったんだよ!? なのに後輩ちゃんがいなくなっても良いの!?」
男「ボランティア部から後輩がいなくなっても仕方ねーだろうよ、部が違うんだから」
友「男……そう、だよね……」
男「さ、人生ゲームでも用意しようず」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:00:35.89 ID:8A3lRKPeO
後輩「頼もーう!」
男「頼まれもーう!」
後輩「この部に入部したいんですけど!」
男「オッケィ! それじゃあ人生ゲームしようず!」
後輩「はいっ!」
友「……はい?」
男「どうした?」
友「いや、え? 後輩ちゃん、なんで?」
後輩「ボランティア部なんかよりこの部活に惹かれて移籍してきましたっ!」
友「えーと……はい?」
男「後輩は晴れてうちの部員ってことだよ、言わせんな恥ずかしい」
友「え、え?」
後輩「ほらほら、早く始めましょうよー」
友「後輩、ちゃん……ぐすっ……」
男「ああほら泣くな泣くな」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:15:40.58 ID:8A3lRKPeO
……翌日。
後輩「うちの部の活動ってなにすれば良いんですか?」
友「え?」
後輩「言ってみればうちは友先輩のための部ですし、友先輩のために色々するべきだと思うんですよ」
友「あー……はい男、お茶」
男「ん」
後輩「それが、です」
友「それが? あ、冷まさないとね、ふー、ふー」
男「ん」
後輩「友先輩が尽くしてどうするんですか!」
友「え?」
後輩「まるで男先輩がヒモみたいにだらけてるに、友先輩が働いてるっておかしくないですか?」
友「あー……」
男「嫌だ嫌だ、働きたくないでござる! 働きたくないでござる!」
後輩「働いて下さいよっ!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:48:41.93 ID:8A3lRKPeO
後輩「と言う訳で、今日は男先輩が友先輩に尽くして下さいね」
友「男が僕に?」
男「把握した。友、して欲しいことを言えば今なら叶うぞ!」
友「え、えと、じゃあ男の居住区となりつつあるあそこの掃除を……」
後輩「……それって男先輩のためですよね?」
友「えーと、じゃああの山積みになってるえっちな本の処分を……」
後輩「友先輩に尽くすことにはなりませんっ!」
友「えとえと、じゃあ……えっと……あっ、か、肩揉み!」
後輩「……まあ良いでしょう」
男「合点承知之助!」
後輩「……とか言いながら」
友「んしょ、よいしょ」
男「はぁぁ……効くぅぅぅ」
後輩「逆ですよっ! 逆!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:55:38.54 ID:8A3lRKPeO
友「んんっ、ふぅ……あっ……」
友「あ、そこっ……あぁぁっ!」
友「ちょっと待って……そこばっかり……ふぁっ……やぁぁ……」
後輩「ストップ! ストーップ!」
友「ふぇぇっ?」
男「どうした?」
後輩「誤解されますっ! 声だけだったら激しく誤解されますからその声はやめて下さいっ!」
男「えー」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 11:06:20.11 ID:8A3lRKPeO
男「うりうり」
友「ちょっ、くすぐったいってば!」
男「ここか、ここがええんか?」
友「首はっ! 首は駄目だってばぁっ!」
男「とか言いながらすごく良さそうな顔してるぜ?」
友「それは笑ってるだけでっ……あははははっ!」
男「ほーれほーれ」
友「やっ、ダメダメっ! ちょっ、腋は勘弁してぇぇぇっ!」
男「だが断る」
友「やだやだやだぁっ! やっ、ひぁっ……あはあははっ!」
後輩「尽くしてるとは到底思えないけど……」
後輩「友先輩が楽しそうだからいっか」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 11:16:55.02 ID:8A3lRKPeO
男「クンカクンカクンカ」
友「ちょっ、なにやってんのさ馬鹿っ!」
男「この芳しく芳醇な香り……うへへへへ!」
友「や、やめろっ! 嗅ぐな嗅ぐなっ!」
男「友たんの髪の毛もふもふしたいお!」モフモフ
友「とか言いながらするなぁっ! やめてよぉっ! 後輩ちゃん助けてぇぇ……」
後輩「うーん……でも友先輩、満更でもなさそうな顔してますし……」
友「そんな顔してないっ! 良いから助けてよぉっ!」
後輩「はぁ……男せんぱーい」
男「んー?」
後輩「ほーら、後輩ちゃんのパンティーですよー」ピラピラ
男「……友たんクンカクンカ!」
後輩「ぶち殺すぞ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 11:26:50.26 ID:8A3lRKPeO
後輩「そもそもおかしいと思います!」
友「そうだそうだ!」
後輩「なんで友先輩はそんなに可愛いんですか! 男先輩がBLに走っちゃうじゃないですか!」
友「まさかの僕に対する文句だった!」
後輩「いやでもそっちに走るのはそれはそれで……」
友「腐ってたの忘れてた!」
男「……ふぅ、仕方ない。後輩よ、お前もいい年だ、そろそろ話してやろう」
後輩「お父さん……」
男「友は神話的に言うなら一つ足りない方、余ってる方じゃない」
後輩「?」
男「棒じゃなくて穴がある」
後輩「なるほど」
友「納得早っ!」
後輩「こんなに可愛い子が男の子のはずがないっ!」
友「ああ、そう……」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 11:37:13.55 ID:8A3lRKPeO
友「と言うかなんでばらすのさ! 秘密にしてくれるって言ったからボク……男のバカッ!」
男「だってよー、後輩なら大丈夫だろ?」
友「そうだけど……でも……」
男「後輩」
後輩「はい」
男「これはうちの部のトップシークレットな」
後輩「了解です、この秘密は墓場まで持っていきます!」
男「誰かにばらしたらどうなるか分かってるよな?」
後輩「友先輩に殺されちゃいますね」
友「いや殺さないよ!?」
男「殺されないように口を固く閉ざしとけ」
後輩「ガムテープはちょっと……接着剤くらいじゃないと……」
友「そこまでしないと言っちゃうの!? ねぇっ!?」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 11:52:49.89 ID:8A3lRKPeO
後輩「むぐぐ」
男「んーんー」
友「もうやだこいつら、なんで二人して猿轡してんのさ……」
男「んぐぐんぐんぐぅ」
友「外して話してよ馬鹿」
男「秘密を口外しないために決まってんだろ!」
友「さっき後輩ちゃんに口外したじゃん……」
男「後輩は良いんだよ」
友「……どうして?」
男「後輩は俺らの仲間だからな、なっ後輩?」
後輩「んぐっ!」
友「いい加減に外そうよっ!」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 12:17:46.58 ID:8A3lRKPeO
後輩「ところで、どうして友先輩は男装してるんですか?」
男「友よ、学園長の孫娘は女と言う事実を偽るものらしいから、お前は男子として入学させるからな」
男「そ、そんな御祖父様、そんなのあんまりですわっ! すわすわっ!」
男「うるさいっ! もう手続きは済ませたもーん」
男「そんな……うぅ……」
後輩「……なるほど」
友「いやいやいや! 違うよ! 全く違うから!」
後輩「違うんですか?」
友「本当は、跡取りは男子として育てるってよく分からない家訓のせいでね……」
男「友よ、お前は背が低いから男子としては物足りないが、まあ頑張れ」
男「む、胸だけは育ちましたよ! だから男装は出来ませんっ!」
男「じゃあサラシで締め付けて行けばおk」
後輩「……ごくり」
友「う、嘘だから、ほら、サラシって巻いたら苦しいし……」
後輩「わお、巻いてるような口ぶりですねー」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 12:30:32.18 ID:8A3lRKPeO
後輩「男先輩!」
男「よっしゃ! 任せろ!」
友「え、ちょっバカッ! 手を突っ込むなやめてやめて!」
男「うへへ……友ちゃん今日は何色のサラシ巻いてるの? はぁはぁ」
友「そういうのは下着の色聞くものじゃないの!?」
男「とか言ってる間に捕ったどー!」
後輩「おお、背に合わない中々凄い膨らみが!」
友「わぁぁ! ちょっやっ、やだぁぁ! 返してよぉぉ!」
男「よっしゃ家宝にするでー!」
友「やっ、返して、返してってばぁ!」
男「お、おおお……」
後輩「友先輩! 友先輩が当ててんのよ状態だから男先輩の子供がヤンチャに育ちました!」
友「えっ! なっ、なぁっ!? 馬鹿馬鹿えっち変態!」
男「ちょっ、叩くのはいいけどそれ以上当てようものなら出すぞ!」
友「やめろバカァっ!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 12:40:55.51 ID:8A3lRKPeO
男「ふむ……」
後輩「改めて見るとそこまでバインバインじゃありませんね」
男「だがそれなりに夢は詰まっているな……」
友「ひ、人の胸をマジマジと見るなっ!」
後輩「男先輩男先輩! 私のおっぱいは如何ですか?」
男「……夢を皆に与えるのは素晴らしいことだよな!」
後輩「暗に貧しいっつってんのかコラぶち殺すぞ」
男「助けて友ー! 貧乳が襲って来るよぅ!」
ぎゅっ。
友「ちょっ、ちょっと人の胸に顔を……」
男「……うへへ」スリスリ
友「やっ、動いちゃ……あっ……」
男「いやぁ、貧乳には有り得ない幸せじゃー……」
後輩「男先輩マジぶっ殺す!」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 12:57:05.44 ID:8A3lRKPeO
男「そのね、先輩に暴力を振るうのはいけないことだと思うんだ」
後輩「今回はどう考えても先輩が悪いから暴力も仕方ないと思います!」
友「氷嚢当てるよー?」
男「ん……そう言われてもなぁ、たかだか胸の贅肉なんか気にすんなよ。それと友、出来れば氷嚢よりも胸の方が嬉しい」
友「氷嚢で叩かれたい?」ニコッ
男「ごめんなさい」
後輩「気にするなって……じゃあ男先輩、巨乳と貧乳どっちが好k」男「巨乳」
後輩「先輩こそ気にしてるじゃないですか!」
男「や、それは男の子だから仕方ない」
後輩「じ、実は私もサラシを……」
男「はいはい、ブラなんか必要無いから適当に巻いてんだろ」
後輩「殺す! 今度こそマジで殺す!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 13:17:12.81 ID:8A3lRKPeO
男「冗談抜きに殺されるかと思った……」
友「湿布貼るよー?」
男「おっほぉっ!」
友「変な声出さないでよ……」
男「いやぁすまんこまんこ」
友「……もう一枚行くよー?」
男「あっひょっ!」
友「……」
男「ほわぁっ! へひっ! ふぉぉっ!」
後輩「……友先輩、何枚貼る気ですか?」
友「面白いからもうちょっとだけ……」
男「人の身体で遊ぶな! 遊ぶならお前の身体で遊ぶぞ!」
友「……す、少しくらいなら」
後輩「はいはーい友先輩やめましょーねー」
友「あー……ぶぅ」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 15:57:29.86 ID:8A3lRKPeO
友「20」
後輩「18」
男「ブラックジャック」
後輩「男先輩またですか?」
男「にょほほ、先輩は運が良いからな!」
友「やっぱり男は強いなぁ」
後輩「むぅ……じゃあババ抜きしましょうよババ抜き!」
友「良いよー」
男「ババ抜き、ババアを抜く……よし、友、二人っきりでするか」
後輩「ちょっ、友先輩のが私より年上なのになずぇ!?」
男「馬鹿野郎! 友を見てみろ!」
友「ど、どうしたの?」
男「こんな幼そうな無垢な顔してる友が、ババアに見えるのか?」
後輩「……ご、ごめんね友ちゃん」ナデナデ
友「ぼっ、ボクは先輩だぞ頭を撫でるなぁっ!!」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:10:23.32 ID:8A3lRKPeO
友「いちにーさんしーごっ……結婚! お婿さん貰ってお祝いを貰う!」
後輩「えー、私もうお金ありませんよー」
男「ほい、二万の負債と一万七千、三千は友に」
後輩「うう……借金……」
友「ほら、男も頂戴?」
男「よっこいせ、ほい、っと」
友「……なんで男の車からボクの車に?」
男「え、俺達結婚すんだろ? だから移動を」
友「ぼぼぼ、ボクのお婿さんはこっちの袋から取るから男は帰ってよ!」
男「えー、良いじゃん良いじゃん」
後輩「それなら私も先輩達の愛人として乗りますっ!」
友「ちょっと後輩ちゃんまで!? これじゃゲームにならないよ!?」
男「人生はゲームなんかじゃねーよ!」
後輩「常に本気です!」
友「人生ゲームくらい普通にしようよ!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:22:58.72 ID:8A3lRKPeO
男「ワンツースリーフォッ!」
ズチャチャチャズチャチャチャ。
友「ストーップ!」
後輩「どうしたんですか友先輩?」
友「なんでいきなり演奏しだしてるの!? というかどっから楽器を!?」
男「お前の名の元に軽音部から強奪してきた!」
後輩「けいおんっ!」
友「なにしてくれてるのさ!? それに中身も何も無いのにパクっちゃダメっ!」
男「うーいー、あいすー……」
後輩「唯先輩もっと真面目に練習してくださいっ!」
友「ダメだってば!」
男「えー……」
後輩「パクりは楽だから都合が良いんですよ?」
友「ダメなものはダメっ!」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:33:23.51 ID:8A3lRKPeO
男「そもそもピックアップすべき特別な行事は誰得だから全部飛ばすんだぞ? すると日常しかない!」
後輩「これでパクりを入れなかったらすぐにネタ切れで、延々とこの友部の中での不毛な会話になりますよ!」
男「生徒会の一存や生徒会役員共のように!」
友「だから飛ばすからいけないんだってば! それに友部言うな! 具体的過ぎる名前を挙げるのもダメっ!」
男「生徒会○一存!」
友「全く変わらないよっ! 伏せた意味ないからっ!」
男「じゃあ何をパクれば良いんだよ! ドラゴンボールか!?」
後輩「ぶるぁぁぁって言ってれば良いんですか!?」
友「戦闘力5も無いのに出来るかぁっ!」
男「じゃあどうすりゃ良いんだよ?」
友「お願いだから普通に! 普通に日常を楽しもうよ、ね?」
後輩「日常を……」
男「普通に……」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:46:33.72 ID:8A3lRKPeO
……翌日。
俺は今日もいつもの部屋へ向かう、俺の部室へ。
部室と言っても真面目な部ではない、部の奴らと楽しく話したり遊んだりするだけのお遊びクラブだ。
男「ちーっす」
後輩「あ、先輩! お疲れ様です!」
部室に入る一年生の後輩がいた。
こいつは何故か俺に犬みたいに慕って、懐いて来ている。
可愛い後輩に懐かれて、正直俺も満更ではない。
後輩「先輩先輩! お茶をどうぞ!」
男「ああ、ありがとう」
後輩「は、はいっ!」
お礼を言うとなぜだか後輩が頬を赤らめた……深くは気にしないでおこう。
とりあえず俺は後輩が煎れてくれたお茶を飲み……
男「あっつぅぅっ!!」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:54:42.55 ID:8A3lRKPeO
友「全く、変なモノローグ入れてるからぼーっとしてたんでしょ? 気をつけてよね?」
男「ごめん……」
友「後輩ちゃんも温度に気をつけてあげてよ?」
後輩「や、なんかモノローグ聞いてるとむず痒くなって恥ずかしくなって」
友「はいはい……二人とも、やっぱり普通が一番でしょ?」
男「ああ……」
後輩「ですね……」
友「分かったらこれからは普通n」
男「普通に凌辱モノっぽくしよう」
後輩「普通にBLっぽくしますね」
友「よーし二人とも座ってよ、説教だぁっ!」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:17:43.85 ID:8A3lRKPeO
男「俺は犬派だね!」
後輩「先輩は分かってませんね、猫のが良いに決まってるじゃないですか!」
男「馬鹿野郎! こう、嬉しそうに寄ってくる可愛さと言ったらもう……やっぱり犬だろ!」
後輩「違いますよ! 普段はそっぽ向いてつんけんしてるのに、ふと見せる甘えん坊の可愛い一面、こんなギャップがある猫に決まってますよ!」
男「あーもう埒があかない! 友! お前は犬派だよな?」
後輩「猫派に決まってますよね!?」
友「……ねぇ、それってさ、動物の話?」
男「いや、女の子の属性の話だ!」
友「じゃあ知らないよバカッ!」
男「ほらたまに拗ねる犬は可愛いだろ?」
後輩「ぐぬぬ……こんなの見せるとかずるいですよ!」
男「友、お前は可愛いなぁ」ナデナデ
友「え、ちょっ、ちょっと男……うあ……ん、男ぉ……」
後輩「犬派になります!」
男「ようやく犬っ子の可愛さが分かったか、うんうん」
51 名前:抜くと眠くなるから困る[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:54:42.81 ID:8A3lRKPeO
「たまにはこんな日があっても良いと思うんだ」
「わぁ、小説みたいですね!」
「いや分かりにくいだけだからやめようよ!」
「分かりにくいねぇ……じゃあどうしてこれで分かりにくいか分かるか?」
「え、そりゃあ名前有りの表記になれてるから……」
「違うっ! そんなの無くても良いんだよ! 分かりにくい原因はなぁ!」
「個性の無さですよね!」
「その通り! 個性が無いから誰が誰だか分からなくなるんだ! 没個性なんて現代社会の中だけで十分なんだよっ!」
「個性を押し出してこそなんぼですしね!」
「え、えと、ボク達は既に特徴があるからそんなに個性を押し出さなくても良いような……」
「そうかなぁ?」
「そうかもね」
「えっと……口調おかしくない?」
「気のせいだよ男」
「男はそっちでしょ! 変な声で喋るなバカッ!」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:18:06.78 ID:8A3lRKPeO
男「俺ら! ON THE OKUJOU!」
友「屋上くらい英語で言おうよ!?」
後輩「……」
友「ん? どうしたの後輩ちゃん?」
後輩「私達って部室から出れたんですね……」
友「当然だからっ! むしろ出れないと思ってたの!?」
男「遂に……遂にあの部屋から出れたんだな……」
後輩「……はい」
友「なに? ボクらは脱出ゲームの主人公だったの?」
男「いや、落ちゲーのサブキャラ」
友「凄く微妙な立ち位置だよっ!?」
後輩「いいじゃないですか、私達はメイン張れるようなキャラじゃありませんし」
男「そうだな……俺らはこれで丁度良い」
友「確かにそうだn……」
友「だったらメガホン持って叫ぼうとするのはやめてー!」
55 名前:>>53 5分じゃ落ちないからそんなに早い保守はいらないわよこの早漏っ![] 投稿日:2010/08/16(月) 18:29:14.19 ID:8A3lRKPeO
男「うーいー、あいすー……」
友「それはもうやったよね!?」
男「いやぁ、暑くてつい……あー」グテー
友「確かに暑いけど、だらしないなぁ」
後輩「そうですよ、先輩だらしないです」
友「うん、水着姿の後輩ちゃんは黙っててね」
後輩「水着じゃなくて下着ですっ!」
友「制服着なさいっ! いますぐに!」
男「あー……」ズルズル
友「脱ぎはじめるなっ!」
後輩「友先輩も涼しくなりましょうよー」
男「そうそう涼しく涼しくー」
友「ちょっ、ちょっと服引っ張らないでよぉっ!」
男「良いではないか良いではないかぁ」
友「やっ、やめてよバカッ! ちょっとホントに……やぁぁっ!!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:40:41.45 ID:8A3lRKPeO
友「うぅ……ぐすっ……」
男「ほ、ほら水着だと思えばイインダヨー」
後輩「グリーンダヨー」
男「糖質40%」
後輩「オォフッッ!」
男「ほ、ほーら俺を見てご覧!」
友「なn……」
男「ブーメランパンツっ!」
友「ははは、はみ出してるよバカッ!」
男「サービスです」
後輩「私からは丁度見えない角度にあります」
男「ほーらほーら、ゾウサンが友を慰めるために頭を撫でようと近付くぞー」後輩「さん」
友「ちょっ、来るなっ! お願いだから来ないでっ!」
男「あっはっはっ、怯えた顔見てたら象さんが漲ってきた!」
友「いやっ! やだってばぁっ! 来るなバカァっ!」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:53:51.17 ID:8A3lRKPeO
男「つまんねと言った奴に言ってやりたい」
友「なにを?」
男「お前が楽しめるものなんざ知らねーよばーかばーか! おちんちんびろんびろーん!」
友「えー……」
後輩「万人にうけるものを作れる人なんてそうそういないんですよ!」
男「凌辱やNTRや強姦が好きな奴を楽しませられるかよ!」
友「いやいや誰もそんなのが好きなんていってないから!」
男「俺は大好きだ!」
友「それこそ知らないよバカ!」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:20:49.06 ID:8A3lRKPeO
男「時に友よ」
友「んー?」
男「俺はお前の手料理を食したいと切に願う」
友「手料理?」
後輩「男先輩! 私のではダメなのでありましょうか!?」
男「後輩の悪評はとっくのとうに聞いてるからいらんっ!」
後輩「なんだとぅ! じゃあ明日は先輩にわざと失敗したお弁当作って来てやりますからねっ!」
男「……友、口直しのために是非とも友の手料理が食べたいのだ」
友「……却下」
男「友さんそこをなんとかっ!」
友「その、料理なんてあんまり作ったことないから、口直しには……それでも良いなら……頑張る」
男「……あれもしかして失敗作を二つ処分しなきゃいけないの?」
友「失敗なんてっ! …………したら頑張ってね?」
男「よーし、明日はサボタージュしてゲーセンだぁっ!」
友「頼んだのは男だから……ちゃんと来てよね?」
男「……はい」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:33:04.94 ID:8A3lRKPeO
男「さーって、今日は何するー? 新井式回転抽選機でも回すかー?」
後輩「はい先生!」
男「なんだね後輩君?」
後輩「私と友先輩の手料理のシーンは何処に行ったのでしょうか?」
男「それは誰得だから飛ばした」
後輩「私得だから飛ばしちゃいけないと思いまーす」
男「私語は慎め貧乳」
後輩「よっしゃ殴り合いたいんだな上等だコルァァ!!」
友「……男男」
男「なんだ?」
友「これだけ聞かせて……美味しかった?」
男「……うむ」
友「そっか……えへへ……」
後輩「なにイチャイチャしてんだコルァァ!!」
男「遅いっ! 遅すぎるんだyへぶぅっ!」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:38:47.99 ID:8A3lRKPeO
男「さて、」
64 名前:わぁぁい、ミスったぞー![] 投稿日:2010/08/16(月) 19:47:03.99 ID:8A3lRKPeO
男「いやぁ、それにしても今日は暑いなぁ」
後輩「ですねぇ」
友「……」
男「どうした? 微妙そうな顔して」
友「殴り合った挙げ句に肩組んでたらそりゃあ暑いだろうなーって」
男「喧嘩の後は男同士の熱い友情が出来るもんだろ、肩組まなきゃ」
後輩「私男じゃないんですけど……」
男「同じようなもんだろ、さりげなく触っても感触なかったし」
後輩「やっぱり貴様との友情は無理だゴルァァァ!」
男「掛かってこい、返り討ちにしてやるぜ!」
友「はぁ……」
友「……ボクは救急箱と氷嚢の用意しなきゃね」
66 名前:色々あってなかなか書けない……[] 投稿日:2010/08/16(月) 20:48:59.25 ID:8A3lRKPeO
男「えーきのホームで捕まって」
後輩「ちーから任せに、殴られたー」
男・後輩「と言うわけで治療をおながいします」
友「はいはい、男はこの氷嚢を自分で当てててね。先に後輩ちゃんの治療するから」
男「シィィット!」
後輩「男先輩ざまぁ」
男「なんで、なんでなんだ友! 俺達はあんなにも愛し合っていたのに!」
友「……喧嘩の原因は男でしょ?」
男「確かに」
後輩「えへへぇ、友せんぱぁい」スリスリ
友「後輩ちゃん、離れないと治療出来ないよ?」
後輩「はーい」ニヤニヤ
男「と、友よ! そんなのの治療は早く終わらせて俺の治療をはりぃあっぷ!」
友「男の子なんだから少しは我慢してなさいっ」
男「ちきしょう、女尊男卑だっ!」
71 名前:疲れた、寝落ちしても知らないんだからねっ![] 投稿日:2010/08/16(月) 23:29:51.31 ID:8A3lRKPeO
友「うわ、微妙に酷い傷だなぁ……」
男「酷いなら分かるけど、微妙に酷いってなんぞ」
友「こう、切り傷と擦り傷が混ざったような傷」
男「うわぁ、微妙にひでぇ」
友「……それにしても」
男「んー?」
友「後輩ちゃんにはほとんど傷がなかったし、男は優しいなーって」
男「んなことねーやい」
友「いやいや優しいよ」
男「確かに手加減はしたけどさ、してなくても傷じゃなくて打撲しかさせれないし」
友「?」
男「後輩の爪は凶器だ、あれが痛いのなんの……」
友「……爪切るように言っとくね」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:42:27.75 ID:8A3lRKPeO
男「磯野ー、野球しようず」
友「……なんで学園にゲーム持って来てんの!?」
男「友と一緒にしたかったからだよ、言わせんな恥ずかしい」
友「じゃあやろっか」
男「おう、ちなみに説明書はこれな、読んでおけ」
友「うん……こう行って、この辺りでAボタンを押してシュート……あれ?」
男「どうした?」
友「えと、これサッカーの説明書なんだけど?」
男「ああ、そう? まあ良いじゃん、準備出来たからやろうぜ!」
友「う、うん……えぇー……」
男「今度はなんだよ?」
友「なんかテニスラケット持った人がデデンと出てきたー……」
男「そりゃあゲームの主旨だし……ほらやるぞ」
友「なんで車を選ばなきゃなんないの!? もうなんのゲームか分からないよっ!」
男「相撲のゲームだけど?」友「まさかのそのチョイス!?」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:56:42.40 ID:8A3lRKPeO
後輩「お疲れ様でーす」
友「あ、後輩ちゃんお疲れ様」
後輩「はいっ! ところで男先輩はいないんですか?」
友「男? 男ならここで寝てるよ?」
男「……すぅ……ふぅ」
後輩「丁度死角に……というか友先輩の膝に……」
友「なんか「疲れたぁぁっ!」って叫びながら飛び込んできてね、ふふっ」ナデナデ
後輩「随分嬉しそうですね?」
友「だって寝てる男が可愛くって……えへへ」ナデナデ
後輩「いや男先輩に可愛いって形容は合いませんよ」
友「そうかな? いつもいつも元気で、やんちゃで、可愛いじゃん」ナデナデ
後輩「そうですかねぇ?」
友「それに、実は起きてるから可愛いって言われて赤くなってるしね?」ナデナデ
後輩「あー、確かにそんなところは可愛いですよねー」
男「ぐ、ぐぅぐぅがぁがぁ……」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:05:49.22 ID:8AwEsasLO [1/12]
男「それじゃ行ってくるよ」
友「行ってらっしゃいあなた……あっ!」
男「どうした?」
友「忘れ物あるわよ?」
男「え、なんか忘れたkk」友「んっ」
ちゅうう……。
友「……はふぅ、うふふ、行ってらっしゃい」
男「……ああ、行ってくる!」
…………
男「って夢を見たんだ」
友「それで?」
男「ほら、俺今出掛けるし……な?」
友「……」
男「なんだその顔は?」
友「目的地が会社なら考えたけど、トイレじゃなぁ……」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:17:07.00 ID:8AwEsasLO [2/12]
男「友をクンカクンカするのは俺の特権だ、クンカクンカ」
友「やめてっていっつも言ってるんだからいい加減やめてよっ!」
後輩「それじゃ私は男先輩をクンカクンカしますね!」
男「後輩が俺を……すると友は後輩をクンカクンカするのか……変態だー!」
後輩「変態だー!」
友「し、しないっ! しないからっ! というか変態は男だよっ! ボクは仮にもレディーなんだからねっ!?」
男「俺だって(変態と言う名の)紳士だぞ?」
後輩「私だって(変態と言う名の)淑女ですよ?」
友「二人とも紳士も淑女も似合わないからっ!」
男「言われたな後輩よ」
後輩「言われましたね先輩」
男「汚名を挽回しよう!」
後輩「名誉を返上しましょう!」
友「違うから! 誤用してるからっ! 来るな、来るなよぉっ!!」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:30:35.05 ID:8AwEsasLO [3/12]
男「合宿に行こうと思う」
友「! おとこぉっ!」
ぎゅっ!
男「オーイェイッ、そんなに嬉しかったのか」
友「だってずっと部室内だったから、室外に、しかもお泊りなんて! こんなイベントらしいイベント初めてじゃん!」
後輩「確かに部室か屋上でしたからね、学園の外でなんて……楽しみですねっ!」
男「そうか、それじゃ今日は計画を立てようと思う」
友「うんっ!」
後輩「はいっ!」
…………
……
男「さて、色々と計画が無事完成したところで大事なお知らせがある」
後輩「大事なお知らせ?」
男「合宿シーンは誰得だから飛ばします」
友「ちょっ、なんで!? やだやだ! 絶対に飛ばしちゃダメぇっ!!」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:44:08.37 ID:8AwEsasLO [4/12]
……三日後。
友「……馬鹿、男の馬鹿」
男「綺麗に飛ばしたら友の好感度が激減していたでござるの巻……とりあえず友、友よ」
友「……なんですか田中さん?」
男「知り合いレベルも低下したようだ、というか田中って誰だよ。そうじゃなくて……友、お前に渡したいものがある」
友「……なに?」
男「ほい」
友「なにこの布……って、なんでパンツなのさっ!!」
男「いや、喜ぶかなーって」
友「誰が男のパンツで喜ぶのさっ!」
男「あれ」
後輩「うへへぐへへ……」
友「喜ぶどころかなんかヤバい人になってるー!?」
男「ほら、これでも、その……脱ぎたてなんだぜ?」
友「そんなこと言われましても、というか男が恥じらう理由が全く分からないよ……」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 10:45:16.40 ID:8AwEsasLO [7/12]
友「そう言えばうちに顧問なんていないよね」
後輩「三年生の先輩もいません」
男「当たり前だろ?」
後輩「当たり前?」
男「そんなのいたら俺の楽園が水の泡だ」
友「一応ボクのための部のはずだよね!? 男のためじゃないよね!?」
男「友、お前は俺のためになれれば幸せだろ? 俺の幸せはお前の幸せ、ほら言ってみろ」
友「え、えと?」
男「男の幸せはボクの幸せ」
友「お、男の幸せはボクの幸せ?」
男「男のためになることがボクの幸せ」
友「男のためになることがボクの幸せ」
男「男のためならなんでも幸せ」
友「男のためならなんでも幸せ……えへへぇ……」
後輩「せ、洗脳だーっ!?」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 11:01:40.87 ID:8AwEsasLO [8/12]
男「このおっおっぞらっにぃー、つっばっさっをっひろっげぇー、とんでぇーゆきたーいーよぉぉぉぉぉおおお!!!」
後輩「アイキャンフラーイ!」
男「ミζ」
友「よく分かんないけど落ち着いてよぉ……」
男「はい」
後輩「落ち着きました」
友「せ、正座までしなくても……歌うなら歌うで良いからちゃんとしようよ、ね?」
男「おぉーーーーとこにはぁぁぁぁ! 自分のぉーー、世界がぁーある」
後輩「例えるならぁぁぁ、空を翔けるぅぅぅぅ、ひとすじぃぃーーーーの」
男・後輩「流れ星ぃぃぃぃぃぃぃ!」
友「正座のまま歌わなくても……」
男「ぃぃぃいぃいぃぃぃぃぃ!」
後輩「美しい人生よぉぉぉ! 限りない喜びよぉぉぉ!」
男「この胸のトキメキを、あなたにぃぃぃぃぃいいい!!」
友「……とりあえずのど飴でも用意しとこう」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 11:16:51.03 ID:8AwEsasLO [9/12]
男「喉枯れた……友、ともー」
友「はいはい、今度はなにさ?」
男「愛してる」キリッ
友「……えぇっ!? えとえと、その、えっとあのあの……」
男「の響きぃだけでっ! 強くぅぅぅなれぇぇるぅ気ぃぃがしたっゲホッゴホッ!」
友「そんな愛してるだなんてそんな冗談ばっか言って、からかっちゃやだよぉ……えへへぇ……」
後輩「おお、喉のスプレーやら冷やしたりやら色々してるけど見当外れの場所にやってる」
友「えへへ、えへ、えへへ……」
後輩「友せんぱーい! カムバァァァック! 喉スプレーはシャンプーじゃないし氷嚢は股間に乗せたら萎えちゃいますよー!?」
男「こ、後輩よ……」
後輩「先輩っ!」
男「お、俺が死んだら……」
後輩「死ぬなんて言わないで、生きて下さいよぉっ!!」
男「友のパソコンのハードディスクは爆破してくれ……ぐふっ」
後輩「ちょっ、せめて自分のパソコンにして下さいよ! なんでわざわざ友先輩のに入れたんですか!? ねぇっ!?」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 11:37:39.12 ID:8AwEsasLO [10/12]
後輩「BL分が足りません!」
友「ど、どうしたの、薮から棒に?」
後輩「前までは友先輩が男の子だと思ってたから良いですけど、女の子だと知ってからはうちの部からBLがなくなったんですよ! 由々しき事態ですぞ校長!」
男「ふむ……だが待って欲しい」
後輩「なんですか?」
男「仮に男子を一人呼んだとしよう……俺がそいつとイチャイチャしないといけないのかね?」
後輩「……先輩ガンバッ!」
男「頑張れるかぁっ!」
後輩「でも部員が少ないのは問題ですよね?」
男「確かにそうだけど……んー……」
友「……あのさ」
男「ん?」
友「部員は少なくても問題無いし、BL分は要らないと思うんだけど……」
男「友が今良いこと言った! だから増員はなーしっ!」
後輩「そんなぁ……」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 12:00:14.32 ID:8AwEsasLO [11/12]
男「誰かの真似ではその人を超えることは決して出来ないのよっ!」
友「正論だけどパクりな分自爆みたいなものだよ!?」
後輩「あと少しで攻略Wiki完成ですぅ……」
友「もう突っ込む気力も起きないよ……」
男「とりあえず俺は声を大にして言いたい」
友「……なにさ?」
男「もはや何でも開拓されてしまった今日、パクりにならないものはあるのだろうか?」
友「あー……」
後輩「BL好きのキャラ!」
友「さっきまさに真似てたよね!?」
男「ツンデレ、ヤンデレ、クーデレ、女装子に男の娘、その他諸々……新ジャンルがほとんど既出になり、新たな物がほとんど生まれなくなった」
友「確かにそれはあるけど……うーん……」
後輩「理事長の孫娘が実は男の子だったとかどうでしょう?」
男「それだ! 友! ちょっと性転換しろ!」
友「するわけないでしょ!」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 12:06:28.73 ID:8AwEsasLO [12/12]
よっしゃ、ちょっくら旅に出てくる!
遅筆の悩みを解決したいがむりぽ!
いってくる!
友「そ、そうだ! 後輩ちゃんの所は何するの?」
後輩「私のクラスはですねー」
男「焼き鳥だ」
友「……なんで自分のクラスは分からないのに後輩のクラスはわかるのさ」
男「焼き鳥が大好きだからに決まってるだろ!」
後輩「え、前に焼き鳥って言った時には嫌いって……」
男「嘘だ」
友「何のためにっ!?」
男「だってさー……」
後輩「好きだって言ってくれてたらいっぱい持って来たのにー……」
男「……な?」
友「別に良いんじゃないの?」
後輩「100本くらい……」
友「……あー」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:51:20.05 ID:8A3lRKPeO
……三日後。
男「はー、今日も平和だー」
友「…………」
男「友? どうした?」
友「……学祭は!?」
男「ああ、楽しかったな」
友「いやいやいや、描写! 会話! 学祭の様子は!?」
男「なに言ってんだ?」
友「え、えーと……えー……」
男「学祭シーンなんて誰得だよ、飛ばすに決まってんだろ」
友「飛ばしちゃ駄目だよ!」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:52:55.90 ID:8A3lRKPeO
男「良いか友、俺らにはそんな特殊なイベントなんざ必要ぬぁいっ!」
友「あ、あるよ! 大切な学園生活の思い出は必要だよ!」
男「何を抜かすか、最初に平凡を望んだのはお前だろー?」
友「そ、そうだけど、僕が望んだのはこんなじゃなくて!」
男「じゃあどんなんだよ?」
友「その、クラスのみんなと学祭や体育祭で楽しい学園生活を満喫したり――」
男「出来るのか?」
友「……」
男「クラスの奴らなんかと、楽しめるのか?」
友「……うぅ……男ぉ」
ぎゅっ。
男「ったく、頑張ってお前のために此処を作ってやったんだから、此処で我慢しろよ」
友「ごめん、でも、だってぇ……」
男「……はぁ、仕方ねー奴だなぁ」
ぽんぽん。
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:54:28.16 ID:8A3lRKPeO
後輩「ボーイズラヴですか?」
男「部室に来て早々に腐ってやがる、帰ってその腐った妄想でマンコほじくってろ」
後輩「えー、折角なら男先輩で妄想しますよ」
男「じゃあ俺は友で妄想するわ」
後輩「すると友先輩は私で……と、友先輩不潔ですっ! セクハラで訴えますよ!?」
友「ぷっ……あははっ」
後輩「な、笑いましたね! マジで訴えてやりますからねっ!」
男「判決を言い渡す、後輩敗訴」
後輩「ガーン……ハイソを穿いてたから悪いんですか? ニーソなら良かったんですか?」
男「正解は裸足でしたっ!」
後輩「なっ!? だったら脱いでやりますよ畜生めぇっ!」
友「あはは、落ち着いてよ後輩ちゃん」
後輩「友先輩が言うなら仕方ありませんね」
男「ああ、落ち着かないと殺されてしまうから仕方ないな」
友「ちょっ、僕そんな酷くないよ!?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:55:30.38 ID:8A3lRKPeO
後輩「で、友先輩はなんでBLってたんですか?」
友「それは……」
男「こいつは時折、人に抱き着かないと死んでしまう発作が起こるんだから仕方がない」
友「発作なのっ!?」
後輩「男先輩っ! 私も男先輩に抱かれないと死んでしまう持病を持ってます!」
男「じゃあお前の命を賭けた鬼ごっこしようぜ! お前が鬼な」
後輩「え、あの、先輩逃げる気満々?」
男「ああ、準備運動もばっちりだ!」
後輩「……友先輩! 一緒に奴を捕まえまsy」
友「ちょっ男待っ馬鹿離せーっ!」
男「ふははっ、この俺は誰にも止められないぜっ!!」
どたどたどた!
後輩「……」
後輩「……あれー?」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:57:13.72 ID:8A3lRKPeO
男「はぁはぁ……ヴェッホゴッフォ!」
友「はぁ、はぁ、なんで僕まで……」
男「いやー、やっぱり逃避行っつったら愛し合う二人がするもんじゃん?」
友「愛し合……ばっ、馬鹿か! あああ、愛し合うなんてそんなこと……馬鹿っ!」
男「ぐへへ、やっと二人きりになれたねぇ……じゅるり」
友「それ愛し合ってないよ! むしろ誘拐されてない!?」
男「じゃあどうすりゃ愛し合ってるように見えんだよっ!」
友「どうすればって……えと、こうして……んで……」ギュッ
男「んでんでんでwww」
友「えへへ……やっと二人きりになれたね」
男「っ……そ、そーですね!」ドキッ
友「これからは、ずぅっと二人……あは、嬉しい」
男「おおお、おう」
友「男くん……」
男「と、友……」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:58:30.11 ID:8A3lRKPeO
後輩「迫る男先輩、振る友先輩……ボーイズラヴですか?」
男「いやーあっはっは、振られても胸は痛まないけど頬っぺたが痛むぜ」
友「だ、だって男が……」
男「だってよー、お前があんな顔するもんだから可愛くて可愛くて、ついつい」
友「か、かわっ……」
後輩「……ボーイズラヴですか?」
男「たまにはBLも良いよねっ!」
友「え、いや、その、そんな、やっ、BLなんて……でも……」
後輩「磯野ー、BLよりもNLしようぜ!」
男「ごめん、俺の人生アブノーマル用なんだ」
後輩「……SMならっ!」
男「俺S」友「た、多分S」後輩「Sですっ!」
男「……」
後輩「……」
友「え、な、なんでこっちくるの? いや、ぼ、僕もSだよ? だ、だから……く、来るなぁっ!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:00:52.11 ID:8A3lRKPeO
全然溜まってない書き溜め終了のお知らせ
これからは遅筆の鈍速運行になるんだからねっ!
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:13:05.98 ID:8A3lRKPeO
友「……なんでメイド服着ないと行けないのさ」
後輩「主従関係でSMとかって良いですよね」
友「お、男ぉ……」
男「可愛いから友はこれから部室ではメイド服な」
友「可愛い……う、うん……」
後輩「なに承諾してるんですか友先輩!? カムバック先輩!」
友「え、いやでもメイド服って結構可愛くて着やすいし……」
後輩「いやいやいや! 友先輩は男の子じゃないですか!? メイド服は駄目ですよ!?」
男「え、言ってなかったっけ? 友は男の子じゃないぞ?」
後輩「え?」
友「ちょっ、男!?」
男「男の娘だっ!」
後輩「こんなに可愛い子が女の子のはずがないっ!」
友「……はぁ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:24:32.31 ID:8A3lRKPeO
友「男ー、後輩ちゃーん、お茶煎れたよー」
後輩「あざーす」
男「……ぬるいっ!」
友「はいはい、まだ飲んでないでしょ」
男「ああ。それじゃあ友よ、ふーふーして冷やしてくれ」
友「なんで僕がそんなことしないといけないのさ!」
男「我輩は猫舌である」
友「……はぁ、ふー、ふー」
男「ひっひっふー、ひっひっふー」
後輩「片方おかしいですけど、共同作業って良いですよね」
友「共同作業……ふーふー」
男「疲れたー後はお前に任せて先に行くー」
後輩「最低だぁっ!」
友「仕方ないなぁ、ふー、ふー」
後輩「健気なええ子や……」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:34:19.14 ID:8A3lRKPeO
後輩「ところで先輩達、部の活動っていつどうやるんですかね?」
友「え?」
男「部の活動?」
後輩「え? ボランティア部なんだからこう……何かしらありませんか?」
男「あー、後輩、プレートをよく見てこい」
後輩「え? えと、はい」
友「……ね、男?」
男「ん?」
友「この部ってさ、僕がいなくなったらどうなるの?」
男「廃部」
友「即答!?」
後輩「せっ、先輩! なんですかあの詐欺プレート!?」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:51:05.68 ID:8A3lRKPeO
男「ボランティア部……と言うのは真っ赤な嘘で、その実態は学園長の孫である友のために作られた学生による友部、これが正式名称だ」
後輩「目茶苦茶なげぇ! そもそも真っ赤な嘘なら書くなっ!」
男「後輩ホイホイだから書かなきゃ話にならん」
友「えと……後輩ちゃん? やめたいならやめても……」
後輩「ええ今やってる部活なんてやめてやりますよ! こんなことならもっと早くに言って下さいよっ!」
友「……ごめん」
男「退部するなら学園長に届けてこいよー?」
後輩「行ってきますっ!」
男「おー、速い速い」
友「……止めなくて良いの?」
男「え、止める必要あんの?」
友「っ! 数ヶ月だけどずっと一緒だったんだよ!? なのに後輩ちゃんがいなくなっても良いの!?」
男「ボランティア部から後輩がいなくなっても仕方ねーだろうよ、部が違うんだから」
友「男……そう、だよね……」
男「さ、人生ゲームでも用意しようず」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:00:35.89 ID:8A3lRKPeO
後輩「頼もーう!」
男「頼まれもーう!」
後輩「この部に入部したいんですけど!」
男「オッケィ! それじゃあ人生ゲームしようず!」
後輩「はいっ!」
友「……はい?」
男「どうした?」
友「いや、え? 後輩ちゃん、なんで?」
後輩「ボランティア部なんかよりこの部活に惹かれて移籍してきましたっ!」
友「えーと……はい?」
男「後輩は晴れてうちの部員ってことだよ、言わせんな恥ずかしい」
友「え、え?」
後輩「ほらほら、早く始めましょうよー」
友「後輩、ちゃん……ぐすっ……」
男「ああほら泣くな泣くな」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:15:40.58 ID:8A3lRKPeO
……翌日。
後輩「うちの部の活動ってなにすれば良いんですか?」
友「え?」
後輩「言ってみればうちは友先輩のための部ですし、友先輩のために色々するべきだと思うんですよ」
友「あー……はい男、お茶」
男「ん」
後輩「それが、です」
友「それが? あ、冷まさないとね、ふー、ふー」
男「ん」
後輩「友先輩が尽くしてどうするんですか!」
友「え?」
後輩「まるで男先輩がヒモみたいにだらけてるに、友先輩が働いてるっておかしくないですか?」
友「あー……」
男「嫌だ嫌だ、働きたくないでござる! 働きたくないでござる!」
後輩「働いて下さいよっ!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:48:41.93 ID:8A3lRKPeO
後輩「と言う訳で、今日は男先輩が友先輩に尽くして下さいね」
友「男が僕に?」
男「把握した。友、して欲しいことを言えば今なら叶うぞ!」
友「え、えと、じゃあ男の居住区となりつつあるあそこの掃除を……」
後輩「……それって男先輩のためですよね?」
友「えーと、じゃああの山積みになってるえっちな本の処分を……」
後輩「友先輩に尽くすことにはなりませんっ!」
友「えとえと、じゃあ……えっと……あっ、か、肩揉み!」
後輩「……まあ良いでしょう」
男「合点承知之助!」
後輩「……とか言いながら」
友「んしょ、よいしょ」
男「はぁぁ……効くぅぅぅ」
後輩「逆ですよっ! 逆!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:55:38.54 ID:8A3lRKPeO
友「んんっ、ふぅ……あっ……」
友「あ、そこっ……あぁぁっ!」
友「ちょっと待って……そこばっかり……ふぁっ……やぁぁ……」
後輩「ストップ! ストーップ!」
友「ふぇぇっ?」
男「どうした?」
後輩「誤解されますっ! 声だけだったら激しく誤解されますからその声はやめて下さいっ!」
男「えー」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 11:06:20.11 ID:8A3lRKPeO
男「うりうり」
友「ちょっ、くすぐったいってば!」
男「ここか、ここがええんか?」
友「首はっ! 首は駄目だってばぁっ!」
男「とか言いながらすごく良さそうな顔してるぜ?」
友「それは笑ってるだけでっ……あははははっ!」
男「ほーれほーれ」
友「やっ、ダメダメっ! ちょっ、腋は勘弁してぇぇぇっ!」
男「だが断る」
友「やだやだやだぁっ! やっ、ひぁっ……あはあははっ!」
後輩「尽くしてるとは到底思えないけど……」
後輩「友先輩が楽しそうだからいっか」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 11:16:55.02 ID:8A3lRKPeO
男「クンカクンカクンカ」
友「ちょっ、なにやってんのさ馬鹿っ!」
男「この芳しく芳醇な香り……うへへへへ!」
友「や、やめろっ! 嗅ぐな嗅ぐなっ!」
男「友たんの髪の毛もふもふしたいお!」モフモフ
友「とか言いながらするなぁっ! やめてよぉっ! 後輩ちゃん助けてぇぇ……」
後輩「うーん……でも友先輩、満更でもなさそうな顔してますし……」
友「そんな顔してないっ! 良いから助けてよぉっ!」
後輩「はぁ……男せんぱーい」
男「んー?」
後輩「ほーら、後輩ちゃんのパンティーですよー」ピラピラ
男「……友たんクンカクンカ!」
後輩「ぶち殺すぞ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 11:26:50.26 ID:8A3lRKPeO
後輩「そもそもおかしいと思います!」
友「そうだそうだ!」
後輩「なんで友先輩はそんなに可愛いんですか! 男先輩がBLに走っちゃうじゃないですか!」
友「まさかの僕に対する文句だった!」
後輩「いやでもそっちに走るのはそれはそれで……」
友「腐ってたの忘れてた!」
男「……ふぅ、仕方ない。後輩よ、お前もいい年だ、そろそろ話してやろう」
後輩「お父さん……」
男「友は神話的に言うなら一つ足りない方、余ってる方じゃない」
後輩「?」
男「棒じゃなくて穴がある」
後輩「なるほど」
友「納得早っ!」
後輩「こんなに可愛い子が男の子のはずがないっ!」
友「ああ、そう……」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 11:37:13.55 ID:8A3lRKPeO
友「と言うかなんでばらすのさ! 秘密にしてくれるって言ったからボク……男のバカッ!」
男「だってよー、後輩なら大丈夫だろ?」
友「そうだけど……でも……」
男「後輩」
後輩「はい」
男「これはうちの部のトップシークレットな」
後輩「了解です、この秘密は墓場まで持っていきます!」
男「誰かにばらしたらどうなるか分かってるよな?」
後輩「友先輩に殺されちゃいますね」
友「いや殺さないよ!?」
男「殺されないように口を固く閉ざしとけ」
後輩「ガムテープはちょっと……接着剤くらいじゃないと……」
友「そこまでしないと言っちゃうの!? ねぇっ!?」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 11:52:49.89 ID:8A3lRKPeO
後輩「むぐぐ」
男「んーんー」
友「もうやだこいつら、なんで二人して猿轡してんのさ……」
男「んぐぐんぐんぐぅ」
友「外して話してよ馬鹿」
男「秘密を口外しないために決まってんだろ!」
友「さっき後輩ちゃんに口外したじゃん……」
男「後輩は良いんだよ」
友「……どうして?」
男「後輩は俺らの仲間だからな、なっ後輩?」
後輩「んぐっ!」
友「いい加減に外そうよっ!」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 12:17:46.58 ID:8A3lRKPeO
後輩「ところで、どうして友先輩は男装してるんですか?」
男「友よ、学園長の孫娘は女と言う事実を偽るものらしいから、お前は男子として入学させるからな」
男「そ、そんな御祖父様、そんなのあんまりですわっ! すわすわっ!」
男「うるさいっ! もう手続きは済ませたもーん」
男「そんな……うぅ……」
後輩「……なるほど」
友「いやいやいや! 違うよ! 全く違うから!」
後輩「違うんですか?」
友「本当は、跡取りは男子として育てるってよく分からない家訓のせいでね……」
男「友よ、お前は背が低いから男子としては物足りないが、まあ頑張れ」
男「む、胸だけは育ちましたよ! だから男装は出来ませんっ!」
男「じゃあサラシで締め付けて行けばおk」
後輩「……ごくり」
友「う、嘘だから、ほら、サラシって巻いたら苦しいし……」
後輩「わお、巻いてるような口ぶりですねー」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 12:30:32.18 ID:8A3lRKPeO
後輩「男先輩!」
男「よっしゃ! 任せろ!」
友「え、ちょっバカッ! 手を突っ込むなやめてやめて!」
男「うへへ……友ちゃん今日は何色のサラシ巻いてるの? はぁはぁ」
友「そういうのは下着の色聞くものじゃないの!?」
男「とか言ってる間に捕ったどー!」
後輩「おお、背に合わない中々凄い膨らみが!」
友「わぁぁ! ちょっやっ、やだぁぁ! 返してよぉぉ!」
男「よっしゃ家宝にするでー!」
友「やっ、返して、返してってばぁ!」
男「お、おおお……」
後輩「友先輩! 友先輩が当ててんのよ状態だから男先輩の子供がヤンチャに育ちました!」
友「えっ! なっ、なぁっ!? 馬鹿馬鹿えっち変態!」
男「ちょっ、叩くのはいいけどそれ以上当てようものなら出すぞ!」
友「やめろバカァっ!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 12:40:55.51 ID:8A3lRKPeO
男「ふむ……」
後輩「改めて見るとそこまでバインバインじゃありませんね」
男「だがそれなりに夢は詰まっているな……」
友「ひ、人の胸をマジマジと見るなっ!」
後輩「男先輩男先輩! 私のおっぱいは如何ですか?」
男「……夢を皆に与えるのは素晴らしいことだよな!」
後輩「暗に貧しいっつってんのかコラぶち殺すぞ」
男「助けて友ー! 貧乳が襲って来るよぅ!」
ぎゅっ。
友「ちょっ、ちょっと人の胸に顔を……」
男「……うへへ」スリスリ
友「やっ、動いちゃ……あっ……」
男「いやぁ、貧乳には有り得ない幸せじゃー……」
後輩「男先輩マジぶっ殺す!」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 12:57:05.44 ID:8A3lRKPeO
男「そのね、先輩に暴力を振るうのはいけないことだと思うんだ」
後輩「今回はどう考えても先輩が悪いから暴力も仕方ないと思います!」
友「氷嚢当てるよー?」
男「ん……そう言われてもなぁ、たかだか胸の贅肉なんか気にすんなよ。それと友、出来れば氷嚢よりも胸の方が嬉しい」
友「氷嚢で叩かれたい?」ニコッ
男「ごめんなさい」
後輩「気にするなって……じゃあ男先輩、巨乳と貧乳どっちが好k」男「巨乳」
後輩「先輩こそ気にしてるじゃないですか!」
男「や、それは男の子だから仕方ない」
後輩「じ、実は私もサラシを……」
男「はいはい、ブラなんか必要無いから適当に巻いてんだろ」
後輩「殺す! 今度こそマジで殺す!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 13:17:12.81 ID:8A3lRKPeO
男「冗談抜きに殺されるかと思った……」
友「湿布貼るよー?」
男「おっほぉっ!」
友「変な声出さないでよ……」
男「いやぁすまんこまんこ」
友「……もう一枚行くよー?」
男「あっひょっ!」
友「……」
男「ほわぁっ! へひっ! ふぉぉっ!」
後輩「……友先輩、何枚貼る気ですか?」
友「面白いからもうちょっとだけ……」
男「人の身体で遊ぶな! 遊ぶならお前の身体で遊ぶぞ!」
友「……す、少しくらいなら」
後輩「はいはーい友先輩やめましょーねー」
友「あー……ぶぅ」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 15:57:29.86 ID:8A3lRKPeO
友「20」
後輩「18」
男「ブラックジャック」
後輩「男先輩またですか?」
男「にょほほ、先輩は運が良いからな!」
友「やっぱり男は強いなぁ」
後輩「むぅ……じゃあババ抜きしましょうよババ抜き!」
友「良いよー」
男「ババ抜き、ババアを抜く……よし、友、二人っきりでするか」
後輩「ちょっ、友先輩のが私より年上なのになずぇ!?」
男「馬鹿野郎! 友を見てみろ!」
友「ど、どうしたの?」
男「こんな幼そうな無垢な顔してる友が、ババアに見えるのか?」
後輩「……ご、ごめんね友ちゃん」ナデナデ
友「ぼっ、ボクは先輩だぞ頭を撫でるなぁっ!!」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:10:23.32 ID:8A3lRKPeO
友「いちにーさんしーごっ……結婚! お婿さん貰ってお祝いを貰う!」
後輩「えー、私もうお金ありませんよー」
男「ほい、二万の負債と一万七千、三千は友に」
後輩「うう……借金……」
友「ほら、男も頂戴?」
男「よっこいせ、ほい、っと」
友「……なんで男の車からボクの車に?」
男「え、俺達結婚すんだろ? だから移動を」
友「ぼぼぼ、ボクのお婿さんはこっちの袋から取るから男は帰ってよ!」
男「えー、良いじゃん良いじゃん」
後輩「それなら私も先輩達の愛人として乗りますっ!」
友「ちょっと後輩ちゃんまで!? これじゃゲームにならないよ!?」
男「人生はゲームなんかじゃねーよ!」
後輩「常に本気です!」
友「人生ゲームくらい普通にしようよ!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:22:58.72 ID:8A3lRKPeO
男「ワンツースリーフォッ!」
ズチャチャチャズチャチャチャ。
友「ストーップ!」
後輩「どうしたんですか友先輩?」
友「なんでいきなり演奏しだしてるの!? というかどっから楽器を!?」
男「お前の名の元に軽音部から強奪してきた!」
後輩「けいおんっ!」
友「なにしてくれてるのさ!? それに中身も何も無いのにパクっちゃダメっ!」
男「うーいー、あいすー……」
後輩「唯先輩もっと真面目に練習してくださいっ!」
友「ダメだってば!」
男「えー……」
後輩「パクりは楽だから都合が良いんですよ?」
友「ダメなものはダメっ!」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:33:23.51 ID:8A3lRKPeO
男「そもそもピックアップすべき特別な行事は誰得だから全部飛ばすんだぞ? すると日常しかない!」
後輩「これでパクりを入れなかったらすぐにネタ切れで、延々とこの友部の中での不毛な会話になりますよ!」
男「生徒会の一存や生徒会役員共のように!」
友「だから飛ばすからいけないんだってば! それに友部言うな! 具体的過ぎる名前を挙げるのもダメっ!」
男「生徒会○一存!」
友「全く変わらないよっ! 伏せた意味ないからっ!」
男「じゃあ何をパクれば良いんだよ! ドラゴンボールか!?」
後輩「ぶるぁぁぁって言ってれば良いんですか!?」
友「戦闘力5も無いのに出来るかぁっ!」
男「じゃあどうすりゃ良いんだよ?」
友「お願いだから普通に! 普通に日常を楽しもうよ、ね?」
後輩「日常を……」
男「普通に……」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:46:33.72 ID:8A3lRKPeO
……翌日。
俺は今日もいつもの部屋へ向かう、俺の部室へ。
部室と言っても真面目な部ではない、部の奴らと楽しく話したり遊んだりするだけのお遊びクラブだ。
男「ちーっす」
後輩「あ、先輩! お疲れ様です!」
部室に入る一年生の後輩がいた。
こいつは何故か俺に犬みたいに慕って、懐いて来ている。
可愛い後輩に懐かれて、正直俺も満更ではない。
後輩「先輩先輩! お茶をどうぞ!」
男「ああ、ありがとう」
後輩「は、はいっ!」
お礼を言うとなぜだか後輩が頬を赤らめた……深くは気にしないでおこう。
とりあえず俺は後輩が煎れてくれたお茶を飲み……
男「あっつぅぅっ!!」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 16:54:42.55 ID:8A3lRKPeO
友「全く、変なモノローグ入れてるからぼーっとしてたんでしょ? 気をつけてよね?」
男「ごめん……」
友「後輩ちゃんも温度に気をつけてあげてよ?」
後輩「や、なんかモノローグ聞いてるとむず痒くなって恥ずかしくなって」
友「はいはい……二人とも、やっぱり普通が一番でしょ?」
男「ああ……」
後輩「ですね……」
友「分かったらこれからは普通n」
男「普通に凌辱モノっぽくしよう」
後輩「普通にBLっぽくしますね」
友「よーし二人とも座ってよ、説教だぁっ!」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:17:43.85 ID:8A3lRKPeO
男「俺は犬派だね!」
後輩「先輩は分かってませんね、猫のが良いに決まってるじゃないですか!」
男「馬鹿野郎! こう、嬉しそうに寄ってくる可愛さと言ったらもう……やっぱり犬だろ!」
後輩「違いますよ! 普段はそっぽ向いてつんけんしてるのに、ふと見せる甘えん坊の可愛い一面、こんなギャップがある猫に決まってますよ!」
男「あーもう埒があかない! 友! お前は犬派だよな?」
後輩「猫派に決まってますよね!?」
友「……ねぇ、それってさ、動物の話?」
男「いや、女の子の属性の話だ!」
友「じゃあ知らないよバカッ!」
男「ほらたまに拗ねる犬は可愛いだろ?」
後輩「ぐぬぬ……こんなの見せるとかずるいですよ!」
男「友、お前は可愛いなぁ」ナデナデ
友「え、ちょっ、ちょっと男……うあ……ん、男ぉ……」
後輩「犬派になります!」
男「ようやく犬っ子の可愛さが分かったか、うんうん」
51 名前:抜くと眠くなるから困る[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:54:42.81 ID:8A3lRKPeO
「たまにはこんな日があっても良いと思うんだ」
「わぁ、小説みたいですね!」
「いや分かりにくいだけだからやめようよ!」
「分かりにくいねぇ……じゃあどうしてこれで分かりにくいか分かるか?」
「え、そりゃあ名前有りの表記になれてるから……」
「違うっ! そんなの無くても良いんだよ! 分かりにくい原因はなぁ!」
「個性の無さですよね!」
「その通り! 個性が無いから誰が誰だか分からなくなるんだ! 没個性なんて現代社会の中だけで十分なんだよっ!」
「個性を押し出してこそなんぼですしね!」
「え、えと、ボク達は既に特徴があるからそんなに個性を押し出さなくても良いような……」
「そうかなぁ?」
「そうかもね」
「えっと……口調おかしくない?」
「気のせいだよ男」
「男はそっちでしょ! 変な声で喋るなバカッ!」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:18:06.78 ID:8A3lRKPeO
男「俺ら! ON THE OKUJOU!」
友「屋上くらい英語で言おうよ!?」
後輩「……」
友「ん? どうしたの後輩ちゃん?」
後輩「私達って部室から出れたんですね……」
友「当然だからっ! むしろ出れないと思ってたの!?」
男「遂に……遂にあの部屋から出れたんだな……」
後輩「……はい」
友「なに? ボクらは脱出ゲームの主人公だったの?」
男「いや、落ちゲーのサブキャラ」
友「凄く微妙な立ち位置だよっ!?」
後輩「いいじゃないですか、私達はメイン張れるようなキャラじゃありませんし」
男「そうだな……俺らはこれで丁度良い」
友「確かにそうだn……」
友「だったらメガホン持って叫ぼうとするのはやめてー!」
55 名前:>>53 5分じゃ落ちないからそんなに早い保守はいらないわよこの早漏っ![] 投稿日:2010/08/16(月) 18:29:14.19 ID:8A3lRKPeO
男「うーいー、あいすー……」
友「それはもうやったよね!?」
男「いやぁ、暑くてつい……あー」グテー
友「確かに暑いけど、だらしないなぁ」
後輩「そうですよ、先輩だらしないです」
友「うん、水着姿の後輩ちゃんは黙っててね」
後輩「水着じゃなくて下着ですっ!」
友「制服着なさいっ! いますぐに!」
男「あー……」ズルズル
友「脱ぎはじめるなっ!」
後輩「友先輩も涼しくなりましょうよー」
男「そうそう涼しく涼しくー」
友「ちょっ、ちょっと服引っ張らないでよぉっ!」
男「良いではないか良いではないかぁ」
友「やっ、やめてよバカッ! ちょっとホントに……やぁぁっ!!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:40:41.45 ID:8A3lRKPeO
友「うぅ……ぐすっ……」
男「ほ、ほら水着だと思えばイインダヨー」
後輩「グリーンダヨー」
男「糖質40%」
後輩「オォフッッ!」
男「ほ、ほーら俺を見てご覧!」
友「なn……」
男「ブーメランパンツっ!」
友「ははは、はみ出してるよバカッ!」
男「サービスです」
後輩「私からは丁度見えない角度にあります」
男「ほーらほーら、ゾウサンが友を慰めるために頭を撫でようと近付くぞー」後輩「さん」
友「ちょっ、来るなっ! お願いだから来ないでっ!」
男「あっはっはっ、怯えた顔見てたら象さんが漲ってきた!」
友「いやっ! やだってばぁっ! 来るなバカァっ!」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 18:53:51.17 ID:8A3lRKPeO
男「つまんねと言った奴に言ってやりたい」
友「なにを?」
男「お前が楽しめるものなんざ知らねーよばーかばーか! おちんちんびろんびろーん!」
友「えー……」
後輩「万人にうけるものを作れる人なんてそうそういないんですよ!」
男「凌辱やNTRや強姦が好きな奴を楽しませられるかよ!」
友「いやいや誰もそんなのが好きなんていってないから!」
男「俺は大好きだ!」
友「それこそ知らないよバカ!」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:20:49.06 ID:8A3lRKPeO
男「時に友よ」
友「んー?」
男「俺はお前の手料理を食したいと切に願う」
友「手料理?」
後輩「男先輩! 私のではダメなのでありましょうか!?」
男「後輩の悪評はとっくのとうに聞いてるからいらんっ!」
後輩「なんだとぅ! じゃあ明日は先輩にわざと失敗したお弁当作って来てやりますからねっ!」
男「……友、口直しのために是非とも友の手料理が食べたいのだ」
友「……却下」
男「友さんそこをなんとかっ!」
友「その、料理なんてあんまり作ったことないから、口直しには……それでも良いなら……頑張る」
男「……あれもしかして失敗作を二つ処分しなきゃいけないの?」
友「失敗なんてっ! …………したら頑張ってね?」
男「よーし、明日はサボタージュしてゲーセンだぁっ!」
友「頼んだのは男だから……ちゃんと来てよね?」
男「……はい」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:33:04.94 ID:8A3lRKPeO
男「さーって、今日は何するー? 新井式回転抽選機でも回すかー?」
後輩「はい先生!」
男「なんだね後輩君?」
後輩「私と友先輩の手料理のシーンは何処に行ったのでしょうか?」
男「それは誰得だから飛ばした」
後輩「私得だから飛ばしちゃいけないと思いまーす」
男「私語は慎め貧乳」
後輩「よっしゃ殴り合いたいんだな上等だコルァァ!!」
友「……男男」
男「なんだ?」
友「これだけ聞かせて……美味しかった?」
男「……うむ」
友「そっか……えへへ……」
後輩「なにイチャイチャしてんだコルァァ!!」
男「遅いっ! 遅すぎるんだyへぶぅっ!」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 19:38:47.99 ID:8A3lRKPeO
男「さて、」
64 名前:わぁぁい、ミスったぞー![] 投稿日:2010/08/16(月) 19:47:03.99 ID:8A3lRKPeO
男「いやぁ、それにしても今日は暑いなぁ」
後輩「ですねぇ」
友「……」
男「どうした? 微妙そうな顔して」
友「殴り合った挙げ句に肩組んでたらそりゃあ暑いだろうなーって」
男「喧嘩の後は男同士の熱い友情が出来るもんだろ、肩組まなきゃ」
後輩「私男じゃないんですけど……」
男「同じようなもんだろ、さりげなく触っても感触なかったし」
後輩「やっぱり貴様との友情は無理だゴルァァァ!」
男「掛かってこい、返り討ちにしてやるぜ!」
友「はぁ……」
友「……ボクは救急箱と氷嚢の用意しなきゃね」
66 名前:色々あってなかなか書けない……[] 投稿日:2010/08/16(月) 20:48:59.25 ID:8A3lRKPeO
男「えーきのホームで捕まって」
後輩「ちーから任せに、殴られたー」
男・後輩「と言うわけで治療をおながいします」
友「はいはい、男はこの氷嚢を自分で当てててね。先に後輩ちゃんの治療するから」
男「シィィット!」
後輩「男先輩ざまぁ」
男「なんで、なんでなんだ友! 俺達はあんなにも愛し合っていたのに!」
友「……喧嘩の原因は男でしょ?」
男「確かに」
後輩「えへへぇ、友せんぱぁい」スリスリ
友「後輩ちゃん、離れないと治療出来ないよ?」
後輩「はーい」ニヤニヤ
男「と、友よ! そんなのの治療は早く終わらせて俺の治療をはりぃあっぷ!」
友「男の子なんだから少しは我慢してなさいっ」
男「ちきしょう、女尊男卑だっ!」
71 名前:疲れた、寝落ちしても知らないんだからねっ![] 投稿日:2010/08/16(月) 23:29:51.31 ID:8A3lRKPeO
友「うわ、微妙に酷い傷だなぁ……」
男「酷いなら分かるけど、微妙に酷いってなんぞ」
友「こう、切り傷と擦り傷が混ざったような傷」
男「うわぁ、微妙にひでぇ」
友「……それにしても」
男「んー?」
友「後輩ちゃんにはほとんど傷がなかったし、男は優しいなーって」
男「んなことねーやい」
友「いやいや優しいよ」
男「確かに手加減はしたけどさ、してなくても傷じゃなくて打撲しかさせれないし」
友「?」
男「後輩の爪は凶器だ、あれが痛いのなんの……」
友「……爪切るように言っとくね」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:42:27.75 ID:8A3lRKPeO
男「磯野ー、野球しようず」
友「……なんで学園にゲーム持って来てんの!?」
男「友と一緒にしたかったからだよ、言わせんな恥ずかしい」
友「じゃあやろっか」
男「おう、ちなみに説明書はこれな、読んでおけ」
友「うん……こう行って、この辺りでAボタンを押してシュート……あれ?」
男「どうした?」
友「えと、これサッカーの説明書なんだけど?」
男「ああ、そう? まあ良いじゃん、準備出来たからやろうぜ!」
友「う、うん……えぇー……」
男「今度はなんだよ?」
友「なんかテニスラケット持った人がデデンと出てきたー……」
男「そりゃあゲームの主旨だし……ほらやるぞ」
友「なんで車を選ばなきゃなんないの!? もうなんのゲームか分からないよっ!」
男「相撲のゲームだけど?」友「まさかのそのチョイス!?」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:56:42.40 ID:8A3lRKPeO
後輩「お疲れ様でーす」
友「あ、後輩ちゃんお疲れ様」
後輩「はいっ! ところで男先輩はいないんですか?」
友「男? 男ならここで寝てるよ?」
男「……すぅ……ふぅ」
後輩「丁度死角に……というか友先輩の膝に……」
友「なんか「疲れたぁぁっ!」って叫びながら飛び込んできてね、ふふっ」ナデナデ
後輩「随分嬉しそうですね?」
友「だって寝てる男が可愛くって……えへへ」ナデナデ
後輩「いや男先輩に可愛いって形容は合いませんよ」
友「そうかな? いつもいつも元気で、やんちゃで、可愛いじゃん」ナデナデ
後輩「そうですかねぇ?」
友「それに、実は起きてるから可愛いって言われて赤くなってるしね?」ナデナデ
後輩「あー、確かにそんなところは可愛いですよねー」
男「ぐ、ぐぅぐぅがぁがぁ……」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:05:49.22 ID:8AwEsasLO [1/12]
男「それじゃ行ってくるよ」
友「行ってらっしゃいあなた……あっ!」
男「どうした?」
友「忘れ物あるわよ?」
男「え、なんか忘れたkk」友「んっ」
ちゅうう……。
友「……はふぅ、うふふ、行ってらっしゃい」
男「……ああ、行ってくる!」
…………
男「って夢を見たんだ」
友「それで?」
男「ほら、俺今出掛けるし……な?」
友「……」
男「なんだその顔は?」
友「目的地が会社なら考えたけど、トイレじゃなぁ……」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:17:07.00 ID:8AwEsasLO [2/12]
男「友をクンカクンカするのは俺の特権だ、クンカクンカ」
友「やめてっていっつも言ってるんだからいい加減やめてよっ!」
後輩「それじゃ私は男先輩をクンカクンカしますね!」
男「後輩が俺を……すると友は後輩をクンカクンカするのか……変態だー!」
後輩「変態だー!」
友「し、しないっ! しないからっ! というか変態は男だよっ! ボクは仮にもレディーなんだからねっ!?」
男「俺だって(変態と言う名の)紳士だぞ?」
後輩「私だって(変態と言う名の)淑女ですよ?」
友「二人とも紳士も淑女も似合わないからっ!」
男「言われたな後輩よ」
後輩「言われましたね先輩」
男「汚名を挽回しよう!」
後輩「名誉を返上しましょう!」
友「違うから! 誤用してるからっ! 来るな、来るなよぉっ!!」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:30:35.05 ID:8AwEsasLO [3/12]
男「合宿に行こうと思う」
友「! おとこぉっ!」
ぎゅっ!
男「オーイェイッ、そんなに嬉しかったのか」
友「だってずっと部室内だったから、室外に、しかもお泊りなんて! こんなイベントらしいイベント初めてじゃん!」
後輩「確かに部室か屋上でしたからね、学園の外でなんて……楽しみですねっ!」
男「そうか、それじゃ今日は計画を立てようと思う」
友「うんっ!」
後輩「はいっ!」
…………
……
男「さて、色々と計画が無事完成したところで大事なお知らせがある」
後輩「大事なお知らせ?」
男「合宿シーンは誰得だから飛ばします」
友「ちょっ、なんで!? やだやだ! 絶対に飛ばしちゃダメぇっ!!」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:44:08.37 ID:8AwEsasLO [4/12]
……三日後。
友「……馬鹿、男の馬鹿」
男「綺麗に飛ばしたら友の好感度が激減していたでござるの巻……とりあえず友、友よ」
友「……なんですか田中さん?」
男「知り合いレベルも低下したようだ、というか田中って誰だよ。そうじゃなくて……友、お前に渡したいものがある」
友「……なに?」
男「ほい」
友「なにこの布……って、なんでパンツなのさっ!!」
男「いや、喜ぶかなーって」
友「誰が男のパンツで喜ぶのさっ!」
男「あれ」
後輩「うへへぐへへ……」
友「喜ぶどころかなんかヤバい人になってるー!?」
男「ほら、これでも、その……脱ぎたてなんだぜ?」
友「そんなこと言われましても、というか男が恥じらう理由が全く分からないよ……」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 10:45:16.40 ID:8AwEsasLO [7/12]
友「そう言えばうちに顧問なんていないよね」
後輩「三年生の先輩もいません」
男「当たり前だろ?」
後輩「当たり前?」
男「そんなのいたら俺の楽園が水の泡だ」
友「一応ボクのための部のはずだよね!? 男のためじゃないよね!?」
男「友、お前は俺のためになれれば幸せだろ? 俺の幸せはお前の幸せ、ほら言ってみろ」
友「え、えと?」
男「男の幸せはボクの幸せ」
友「お、男の幸せはボクの幸せ?」
男「男のためになることがボクの幸せ」
友「男のためになることがボクの幸せ」
男「男のためならなんでも幸せ」
友「男のためならなんでも幸せ……えへへぇ……」
後輩「せ、洗脳だーっ!?」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 11:01:40.87 ID:8AwEsasLO [8/12]
男「このおっおっぞらっにぃー、つっばっさっをっひろっげぇー、とんでぇーゆきたーいーよぉぉぉぉぉおおお!!!」
後輩「アイキャンフラーイ!」
男「ミζ」
友「よく分かんないけど落ち着いてよぉ……」
男「はい」
後輩「落ち着きました」
友「せ、正座までしなくても……歌うなら歌うで良いからちゃんとしようよ、ね?」
男「おぉーーーーとこにはぁぁぁぁ! 自分のぉーー、世界がぁーある」
後輩「例えるならぁぁぁ、空を翔けるぅぅぅぅ、ひとすじぃぃーーーーの」
男・後輩「流れ星ぃぃぃぃぃぃぃ!」
友「正座のまま歌わなくても……」
男「ぃぃぃいぃいぃぃぃぃぃ!」
後輩「美しい人生よぉぉぉ! 限りない喜びよぉぉぉ!」
男「この胸のトキメキを、あなたにぃぃぃぃぃいいい!!」
友「……とりあえずのど飴でも用意しとこう」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 11:16:51.03 ID:8AwEsasLO [9/12]
男「喉枯れた……友、ともー」
友「はいはい、今度はなにさ?」
男「愛してる」キリッ
友「……えぇっ!? えとえと、その、えっとあのあの……」
男「の響きぃだけでっ! 強くぅぅぅなれぇぇるぅ気ぃぃがしたっゲホッゴホッ!」
友「そんな愛してるだなんてそんな冗談ばっか言って、からかっちゃやだよぉ……えへへぇ……」
後輩「おお、喉のスプレーやら冷やしたりやら色々してるけど見当外れの場所にやってる」
友「えへへ、えへ、えへへ……」
後輩「友せんぱーい! カムバァァァック! 喉スプレーはシャンプーじゃないし氷嚢は股間に乗せたら萎えちゃいますよー!?」
男「こ、後輩よ……」
後輩「先輩っ!」
男「お、俺が死んだら……」
後輩「死ぬなんて言わないで、生きて下さいよぉっ!!」
男「友のパソコンのハードディスクは爆破してくれ……ぐふっ」
後輩「ちょっ、せめて自分のパソコンにして下さいよ! なんでわざわざ友先輩のに入れたんですか!? ねぇっ!?」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 11:37:39.12 ID:8AwEsasLO [10/12]
後輩「BL分が足りません!」
友「ど、どうしたの、薮から棒に?」
後輩「前までは友先輩が男の子だと思ってたから良いですけど、女の子だと知ってからはうちの部からBLがなくなったんですよ! 由々しき事態ですぞ校長!」
男「ふむ……だが待って欲しい」
後輩「なんですか?」
男「仮に男子を一人呼んだとしよう……俺がそいつとイチャイチャしないといけないのかね?」
後輩「……先輩ガンバッ!」
男「頑張れるかぁっ!」
後輩「でも部員が少ないのは問題ですよね?」
男「確かにそうだけど……んー……」
友「……あのさ」
男「ん?」
友「部員は少なくても問題無いし、BL分は要らないと思うんだけど……」
男「友が今良いこと言った! だから増員はなーしっ!」
後輩「そんなぁ……」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 12:00:14.32 ID:8AwEsasLO [11/12]
男「誰かの真似ではその人を超えることは決して出来ないのよっ!」
友「正論だけどパクりな分自爆みたいなものだよ!?」
後輩「あと少しで攻略Wiki完成ですぅ……」
友「もう突っ込む気力も起きないよ……」
男「とりあえず俺は声を大にして言いたい」
友「……なにさ?」
男「もはや何でも開拓されてしまった今日、パクりにならないものはあるのだろうか?」
友「あー……」
後輩「BL好きのキャラ!」
友「さっきまさに真似てたよね!?」
男「ツンデレ、ヤンデレ、クーデレ、女装子に男の娘、その他諸々……新ジャンルがほとんど既出になり、新たな物がほとんど生まれなくなった」
友「確かにそれはあるけど……うーん……」
後輩「理事長の孫娘が実は男の子だったとかどうでしょう?」
男「それだ! 友! ちょっと性転換しろ!」
友「するわけないでしょ!」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 12:06:28.73 ID:8AwEsasLO [12/12]
よっしゃ、ちょっくら旅に出てくる!
遅筆の悩みを解決したいがむりぽ!
いってくる!
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