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唯「さあ、地獄を楽しみな」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 05:25:45.43 ID:YdVdUDjcP [1/54]
唯「桜ケ丘高校の生徒諸君、我々は軽音部……放課後ティータイムである」
唯「学業という呪縛に囚われた哀れな君達を開放しに来た」
唯「我々には25本のガイアメモリと、音波兵器エクスギー太がある、いかなる武力の干渉も無意味だ」
唯「残る最後の一本のメモリを持って来た者には……ケーキ十個を与えよう」
唯「軽音部への入部も検討しよう」
唯「それでは生徒諸君、検討を期待する」
~~~
部室
和「放送室乗っ取って何やってるのあの子は」
憂「お姉ちゃん……」
梓「変な機械を拾ってから、先輩達はおかしくなっちゃったです」
唯「桜ケ丘高校の生徒諸君、我々は軽音部……放課後ティータイムである」
唯「学業という呪縛に囚われた哀れな君達を開放しに来た」
唯「我々には25本のガイアメモリと、音波兵器エクスギー太がある、いかなる武力の干渉も無意味だ」
唯「残る最後の一本のメモリを持って来た者には……ケーキ十個を与えよう」
唯「軽音部への入部も検討しよう」
唯「それでは生徒諸君、検討を期待する」
~~~
部室
和「放送室乗っ取って何やってるのあの子は」
憂「お姉ちゃん……」
梓「変な機械を拾ってから、先輩達はおかしくなっちゃったです」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 05:29:07.56 ID:YdVdUDjcP
和「大袈裟な冗談でしょ、誰も本気になんか……」
憂「あ! 校庭を見て下さい!」
~~~
純「ケーキ! ケーキ! 入部! 入部!」
姫子「何か解んないけど、授業は無くなってほしいな」
いちご「唯ちゃん達、面白い事してるねー」
~~~
和「あらら……」
梓「こ、このままじゃ」
憂「桜ケ丘はおしまいだ……」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 05:35:10.15 ID:YdVdUDjcP
放送室
唯「宣戦布告完了っと」
紬「お疲れ様、唯ちゃん」クネクネ
唯「ここからが本番だよ、きっと邪魔が入るはず」
律「つーかよ! 唯だけドライバー持っててずるいぞ!」
唯「拾ったんだからしょうがないよ」
澪「……」
唯「きっとロス太と私は引き合う運命だったんだよ~」
律「運命って……まぁ確かになんか引き合うものはあるけどさ」
唯「さて、じゃあちょっと行って来るね」
紬「どこに?」クネクネ
唯「邪魔者になりそうな人のとこ……あとは勧誘かな」
澪「ゲームスタート」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 05:42:06.43 ID:YdVdUDjcP
部室
憂「なんとかしないと……」
梓「どうやって?」
和「唯達が探してる最後の一本、それが逆転の鍵になるかもしれないわね」
梓「でも全校生徒相手じゃ数が違い過ぎますよ」
憂「なんとか話し合いで解決出来ないかな?」
梓「それも多分……無理かな」
ガチャ
さわ子「揃ってるわね」
梓「先生!」
さわ子「唯ちゃん達に対抗出来る切り札、あなた達なら適任よ」
和「そもそも先生とか警察……」
さわ子「無理無理、エターナルには勝てないわ」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 05:46:30.18 ID:YdVdUDjcP
梓「警察に無理だったら私達なんかに」
さわ子「大丈夫、これを使って」
和「ベルトと……ガイアメモリ?」
さわ子「そもそもガイアメモリって私の知り合いが開発した物なのよね」
さわ子「なんで学校にばら撒かれてるのかは知らないけど、知り合いを捕まえて同じ物を貰って来たわ」
さわ子「これを使って梓ちゃん達も戦うのよ!」
梓「……これで警察が戦えば良いんじゃないですか?」
さわ子「メモリとの相性の関係で、若者のが良いらしいのよ」
梓「ご都合主義な」
さわ子「こっちは梓ちゃんと憂ちゃん用で、こっちは和ちゃん用ね」
さわ子「唯ちゃん達の物に比べたら旧式だけど、大事なのは中身よ!」
憂「……」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 05:49:22.81 ID:YdVdUDjcP
憂「私、やります!」
梓「憂?」
憂「お姉ちゃんを止めるのは、私の役目だと思うから」
和「……そうね」
憂「私と相乗りして、梓ちゃん!」
梓「……解ったよ」
さわ子「決まりね!」
和「そうと決まったら、早速放送室に乗り込みましょう。卒業も近いのにアホやってる場合じゃないわ」
梓「はい!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 05:55:15.26 ID:YdVdUDjcP
廊下
和「にしても、唯達の目的は何なのかしら?」
梓「言った通りじゃないですか? 授業を潰したい」
和「そんな単純な……いや、唯らしいっちゃらしいわね」
憂(そうかなぁ、きっとお姉ちゃんには別の何か……)
姫子「和!」
和「あら姫子にいちご」
いちご「助けて……」
和「へ?」
姫子「唯ちゃんに渡されたメモリ……勝手に体に入って……」ウェザー!
いちご「ああ……」ナスカ
和「ひ、姫子! いちご!」
梓「やるしかないっぽいですね」
憂「うん!」サイクロン!
梓「いくよ、憂!」ジョーカー!
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 05:58:50.35 ID:YdVdUDjcP
梓憂「変身!」サイクロン! ジョーカー!
ダブル「おお!!」
ダブル『私の体倒れちゃってるよ~!!』
ダブル「うへぇ……頭の中で憂の声がする」
和「へぇ……私のはどうなるのかしら」アクセル!
和「やっぱり言わなきゃダメよね……変……身っ!!」
ダブル(ノリノリじゃないですか)
アクセル「真っ赤……」
ウェザー「……」
アクセル「姫子は私がやるから、いちごをお願い!」
ダブル「任されました!」
ナスカ「……」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:03:15.82 ID:YdVdUDjcP
ダブル「さぁ、いきますよ!」ダッ!
ナスカ「……」ヒョイ
パンチを放つも、左右の動きがチグハグで軽くかわされる。
ダブル「ちょ、ちょっと憂! 勝手に動かないでよ!」
ダブル『そんな事言われても……つい』
ダブル「体は私なんだから、私に任せて!」
ダブル『う、うん!』
ダブル「おりゃー!!」
ダブルの攻撃を飛んでよけるナスカ。空中からの攻撃に翻弄されるダブル。
ダブル「ず、ずるい!」
ダブル『ハーフチェンジだよ!』
ダブル「何それ?」
ダブル『これ!』トリガー!
ダブル「おお、銃が出た!」サイクロン! トリガー!
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:07:08.55 ID:YdVdUDjcP
ダブル「でも校内で撃ったら不味いんじゃ……」
ダブル『ならこうだ!』ルナ! トリガー!
ダブル『これでナスカだけを撃てるはずだよ!』
ダブル「うん!」
ナスカ「……!!」
ルナトリガーの銃撃により叩き落とされるナスカ。
ナスカ「超高速!!」
ダブル「逃がさない!!」トリガー! マキシマムドライブ!
ダブル「いっせーの……」
ダブル『で!!』
ダブル「トリガーフルバースト!!』
ナスカ「……!!」チュドーン
いちご「……」
ダブル「ふう」
ダブル『決まったね』
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:21:24.74 ID:YdVdUDjcP
アクセル「この剣……無駄に重いわね!」
ウェザー「!!」
アクセル「あ、痛かった? ごめんね」
アクセル「でも躊躇はしてられないの。振り切らせてもらうわ!!」エンジン!
アクセル「はっ!!」エレクトリック!
電撃を電撃で返すウェザー。
続いて竜巻でアクセルを吹き飛ばす。
アクセル「なるほど、天気を操るわけね」
ウェザー「……」
アクセル「余裕って顔ね」
アクセル(もっとスピードを……)
ブオーンブオーン!
アクセル「……そういう事か」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:25:04.94 ID:YdVdUDjcP
アクセル「よ、っと」ガシャン
アクセル「自分でバイクになるって変な気分ね」
ウェザー「!」
電撃や竜巻をかわし、ウェザーに接近するアクセル。
ウェザーの眼前でライダーに戻りメモリを掴む。
アクセル「いくよ!」アクセル! マキシマムドライブ!
アクセル「はぁっ!!」
ウェザー「……!」チュドーン!
姫子「あう……」
アクセル「絶望があなたの……ってこれじゃ不味いわね」
アクセル「ここからがあなたのスタートよ……なんてね」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:30:47.93 ID:YdVdUDjcP
ダブル「和先輩!」
アクセル「そっちも終わった?」
ダブル「はい! 凄いですねこれ!」
アクセル「そうね、唯達がハマるのもわかるわ」
ダブル『でもだからこそ、危険な気もします』
アクセル「ええ……使うべきでない人もいるでしょうね」
三人が話していると、拍手と共に人影が現れる。
唯「見せてもらったよ……なかなかやるね。可愛い妹の憂」
澪「……」
ダブル『お姉ちゃん!』
アクセル「澪……」
唯「でも……お姉ちゃんの邪魔をするなんて、お仕置きだよ」スチャ
ダブル「あれは……私達みたいなドライバー?」
唯「変身」エターナル!
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:34:40.77 ID:YdVdUDjcP
エターナル「仮面ライダー……エターナル」
ダブル「仮面ライダーは正義の味方の名前ですけど?」
エターナル「私は桜校生の正義の味方。間違っちゃないよ」
ダブル『私がやるよ梓ちゃん、一回変身を解いて』
ダブル「うん」
憂「おいで」
憂の声に応じて、どこからともなく恐竜の形をしたメモリが現れる。
エターナル「そっちはよろしくね、澪ちゃん」
澪「……」コクリ
アクセル「無口さが増してるわね、メモリの影響かしら?」
澪「ゲームスタート」トリガー!
アクセル「聞く耳無しっと」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:43:11.20 ID:YdVdUDjcP
憂梓「変身!」ファング! ジョーカー!
ダブルFJ「いくよ、お姉ちゃん!」
エターナル「いつでもいいよ」
ダブルFJ「なんで学校を壊そうとするの!?」
エターナル「授業が無くなれば皆嬉しいでしょ?」
ダブルFJ「だからってこんなの間違ってるよ! メモリなんていらない!」
エターナル「憂だって今使ってるじゃん」
ダブルFJ「これはお姉ちゃんを止めるために……!」
話しながら格闘する二人。互角に見えたが、性能差ゆえか次第にエターナルが押し始める。
ダブルFJ『強い……』
エターナル「私には勝てないよ……てい!!」
エターナルのパンチで吹き飛ぶダブル。衝撃で変身が解けてしまう。
梓「そんな……」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:49:21.11 ID:YdVdUDjcP
ピリリリリ
梓「こんな時に……もう! はいもしもし!?」
さわ子『エターナルが現れたわね……勝てるとしたらエクストリームだけよ!』
梓「何ですかそれ!?」
さわ子『今から鳥みたいな機械が行くから、それを使ってパワーアップしなさい!』
梓「最初から渡して下さいよ!」
さわ子『充電してたのよ!!』
梓「逆切れしないで下さい!」
エターナル「ふふふ……まぁ待ってあげるよ、何をしても無駄って教えてあげる」
~~~
トリガー「……」
トリガーの銃撃を防ぐアクセル。
アクセル「ああもう! 意識あるなら何か喋りなさいよ!」
トリガー「……」バンバン
アクセル「このっ……!」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:54:00.80 ID:YdVdUDjcP
エクストリーム「ピー!」
梓「これか……」
憂「やってみよう!」
梓「よし!」
梓憂「変身!」サイクロン! ジョーカー! エクストリーム!
ダブル「何これ……」
ダブル『私と梓ちゃんが、心も体も』
ダブルX「一つになる!!」
エターナル「……」
ダブルX『エターナルの全てを閲覧したよ』
ダブルX「よっし! 弱点とかは!?」
ダブルX『……だめ! エターナルには勝てない!』
ダブルX「へ?」
エターナル「だから言ったじゃん」エターナル! マキシマムドライブ!
ダブルX『あれを発動されたらおしまいだよ!!』
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:58:20.26 ID:YdVdUDjcP
エターナル「さよなら、旧式のメモリ達」
エターナルエッジから光が迸り、ダブルとアクセルを包んでいく。
梓「変身が……」
和「解けた!?」
憂「メモリが使えなくなってる……」
エターナル「私のメモリは、旧式のメモリを停止させる……永遠に」
梓「そんなの反則です!」
エターナル「どんなにパワーアップしても、この効果がある限り私には勝てない」
トリガー「……」
エターナル「邪魔者退治も終わったし……憂、おいで」
憂「や、やだ! 今のお姉ちゃんの言う事は聞けないよ!」
エターナル「……ふぅん」
音も無く憂に近づき、手刀で意識を落とす。
憂を抱えるエターナル。
梓「憂!!」
エターナル「じゃあね、あずにゃん」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:04:22.78 ID:YdVdUDjcP
和「消えちゃった……」
梓「憂……唯先輩……どうして……」
和「お終い、かしら」
梓「どうすれば……」
和「とりあえず部室に戻りましょう? あなた怪我してるじゃない」
梓「はい……」
~~~
憂「ここは……?」
律「屋上だよん」
紬「HTTジャケット、似合ってるわよ」
憂「……」
全身にコードを接続されている憂。コードの先にはギターに似た巨大な建造物があった。
唯「憂とエクスギー太を接続、メモリの力を最大に増幅して放つ」
唯「そうすれば学校どころか、日本なんてイチコロだよ」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:08:09.06 ID:YdVdUDjcP
憂「なんで……どうしてこんな事を!?」
唯「だーかーらー、授業が嫌だからだってば」
憂「嘘だ! お姉ちゃん、学校が大好きなくせに!」
唯「でも授業は嫌ーい」
澪「……」
律「うんうん」
紬「私は嫌いじゃないわ」クネクネ
唯「全ての生徒を授業から解放する……それが私の使命なんだよ」
憂「……」
唯「憂にはエクスギー太の制御プログラムになってもらうよ、憂は完璧だから大丈夫」
憂(梓ちゃん……お願い、お姉ちゃんを止めて!!)
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:14:03.45 ID:YdVdUDjcP
部室
梓「メモリは使えない、憂はさらわれる、もう……」
和「……ねえ、聞こえる?」
梓「え?」
唯『生徒諸君、エクスギー太の準備は整った。後は最後のメモリだけだ』
唯『それさえあれば、諸君らは授業から解放される』
唯『もっとも、学校自体が消し飛ぶかもしれないけどね』
和「唯……!」
梓「授業が嫌だから学校ごと消すって、間違ってますよ!」
和「そうは思ってない子も多くいるのでしょうね……未だにメモリ探しは続いてるわ」
その時、ドアが蹴り破られた。
純「そ、唯先輩達に賛同する方が利口だよ」
梓「純!」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:22:06.05 ID:YdVdUDjcP
純「泣きっ面を拝みに来てあげたよ」
梓「ふざけないでよ!」
純「ふざけてないよ……梓の代わりに、私が軽音部の後輩をやってあげる」ヒート!
ヒート「ふふ……良いでしょ? 唯先輩がくれたんだ」
梓「……」
和「絶体絶命、ね」
ヒート「ふっ!」
梓と和の首を掴んで持ち上げる。
ヒート「熱いでしょ? 降参するなら今の内よ?」
和「誰が……」
梓「するもんか!!」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:28:53.53 ID:YdVdUDjcP
ヒート「あっそ!」
二人を放り投げるヒート。
和「うう……」
梓「和先輩!」
ヒート「痛めつけないと解らないみたいだね!」
梓(どうしよう、どうすれば……)
ヒート「あーずーさー!」
梓「うわ!!」
ヒートのパンチが梓に届く寸前、何者かがその腕を掴んで止めた。
?「……」
ヒート「誰!? 邪魔しないでよ!!」
梓「ギー……太……?」
ヒート「はぁ!?」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:35:23.35 ID:YdVdUDjcP
梓(な、何言ってんだろ、私……ギー太はギターでしょ)
梓(でもこの人……まるで毎日会ってるような……不思議な感じ)
何かを指差す男。
梓「唯先輩のギターケース?」
ヒート「いい加減に離しなさいよ!!」
何者かに殴りかかろうとするヒートだが、すでにその男は消えていた。
まるで、最初からいなかったかのように。
ヒート「何だったの……? ま、いっか」
その隙をついて、梓は唯のギターケースを開けていた。
梓「これは……」
ヒート「ちょっと! 無視しないでよ!」
梓「やっぱりギー太だったんだね……解ってる、先輩は、私が止めるよ」
ヒート「何言ってるの?」
梓「どうやら切り札は、私にところに来たようだよ」
ロストドライバーを構える梓。
梓「変身!」ジョーカー!
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:42:47.05 ID:YdVdUDjcP
ジョーカー「仮面ライダー、ジョーカー!」
ヒート「梓のくせに……」
ジョーカー「いくよ、ファイヤーガール」
廊下に飛び出て戦う二人。
ジョーカー「はっ!」
ヒート「く!」
ジョーカー「憂がいない分、ジョーカーメモリの特性がダイレクトに使えるみたいだね」
ヒートの攻撃を捌いてはカウンターを当てていくジョーカー。
ジョーカー「たあっ!」
ヒート「梓ぁぁぁっ!!」
ジョーカー「これで決める!」ジョーカー! マキシマムドライブ!
ジョーカーの右足が紫色に光り輝く。
ヒート「マキシマム!?」
ジョーカー「ライダー……キック!!」
ヒート「うわあああああ!!」
58 名前:>>57ジョーカーくれ、受注生産まで我慢出来ない![] 投稿日:2010/08/16(月) 07:59:01.68 ID:YdVdUDjcP
一時間後
梓「行きますか」
和「ええ」
梓「先輩……大丈夫なんですか?」
和「知らなかった? 私は唯の事に関しては無敵なのよ」
梓「そうですか……」
拳を打ち合わせる梓と和。
和「夜までには終わらせましょう。下校時刻は守らないとね」
梓「さすが生徒会長」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:06:44.24 ID:YdVdUDjcP
階段前
生徒「メモリ持って来たよー!」ワラワラ
紬「全部全然違うじゃない! だめよこんなの!」
澪「……」
梓「盛り上がってますね」
紬「梓ちゃん! 仲間になりに来たの!? 歓迎しちゃう!!」クネクネ
梓「まさか」ジョーカー!
梓「変身!」
ジョーカー「力尽くで通らせてもらいます!」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:09:30.40 ID:YdVdUDjcP
紬「あら……残念ね」ルナ!
澪「ゲームスタート」トリガー!
和「梓ちゃん、あなたは上を目指して」
ジョーカー「そんな事!」
和「会長命令よ、逆らったら廃部」
ジョーカー「そんな力無いくせに……でも、お願いします!」ダッ!
和「生意気ねぇ」
ルナ「和ちゃんが相手をしてくれるの!? ゾクゾクしちゃう!!」クネクネ
トリガー「……」
和「ムギ……あんまり変わって無いわね」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:15:41.99 ID:YdVdUDjcP
屋上前
ジョーカー「着いた!」ガチャガチャ
ジョーカー「ああもう、鍵掛かってる! 殴り飛ばしちゃお」
律「おいおい、野蛮な子猫ちゃんだな」
ジョーカー「律先輩!」
律「ところで私のメモリを見てくれ、こいつをどう思う?」メタル!
メタル「ふしゅうぅぅぅ」
ジョーカー「すごく堅そうですね」
メタル「しばらく大人しくしてろ!」
ゴリラの様なポーズで威嚇するメタル。
対抗して同じポーズを取るジョーカー。
ジョーカー「お断りです!」
メタル「じゃあぶっ倒すしかないな!」
巨大な鉄棒を取りだすメタル。
ジョーカー「派手なスティックですね……マッチョドラマー」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:23:45.31 ID:YdVdUDjcP
メタル「おりゃーーー!!」
ジョーカー「なんの!!」
軽快な動きでメタルの攻撃をかわし続けるジョーカー。
メタル「チョコマカしやがって」
ジョーカー「やっぱり先輩は大雑把ですね」
メタル「腹立つーー!!」
ジョーカー「怒って余計に直線的になってますよ」
調子に乗ってメタルをからかうジョーカー。
が、ふいに気付く。背後に壁が迫っている事に。
ジョーカー「しまっ……」
メタル「もらったーー!!」
ジョーカー「あ……」
フルスイングされた鉄棒の一撃は、壁を砕いてジョーカーを弾き飛ばす。
ジョーカー「げほっ!!」
メタル「部長様の力をみたか!!」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:31:10.90 ID:YdVdUDjcP
ジョーカー「いたた……」
脇腹を押えて立ち上がるジョーカー。
ジョーカー(このダメージじゃ動きまわれない……一発に賭けるしかない!)
メタル「降参するか?」
ジョーカー「いいえ……勝負です!」ジョーカー! マキシマムドライブ!
メタル「良い度胸だ!!」
ジョーカー「はっ!」
ジャンプするジョーカーの右手が輝く。
ジョーカー「ライダーパンチ!!」
メタル「うりゃーーー!!」
両者のパンチが交差し、ジョーカーの拳がメタルの顔面にめり込む。
メタル「お前……自分だけ首捻ってよけたな……ずるいぞ」
ジョーカー「賢いって言ってください」
倒れるメタル。
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:50:41.71 ID:YdVdUDjcP
屋上
扉を破壊して姿を見せるジョーカー。
ジョーカー「助けに来たよ、憂」
憂「梓ちゃん!」
唯「あずにゃん、最後の一本を持って来てくれてありがとう」
ジョーカー「バカ言わないで下さい! ていうか何ですかこれは! 憂に何をしたんですか!!」
唯「するのはこれからだよー」
ジョーカー「ますますこのメモリは渡せませんね……!」
唯「奪うから良いよー」エターナル!
唯「変身」
エターナル「さ、楽しもうかあずにゃん」
ジョーカー「くっ!」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:57:29.30 ID:YdVdUDjcP
エターナル「新型を使っても、私との差は埋まらないよ」
ジョーカー「はぁ……はぁ……」
なすすべも無く圧倒されるジョーカー。
エターナル「せっかくだから何か使おうかな」
幾つものメモリを取りだすエターナル。
エターナル「えーと、クイーンも良いし、ユニコーンも良いなぁ」
ジョーカー(隙だらけ……今だ!)
ジョーカー「だーーー!!」
エターナル「……きーめた」ロケット! マキシマム!
ジョーカー「うぐっ!!」
エターナルエッジからロケットの形をした光弾が飛び出し、ジョーカーはそれを無防備に受けてしまう。
梓「あぐ……」
エターナル「AtoZ……全部揃ったね」
そう言って変身を解く唯。
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:03:32.83 ID:YdVdUDjcP
唯「仕上げだよ」ゾーン!
ゾーンのメモリをエクスギー太に差す唯。
ガイアウィスパーと共に、26のメモリが次々とエクスギー太に差し込まれていく。
~~~
和「な、何……?」
紬「唯ちゃんの世界が始まるのよ」クネクネ
澪「……」
~~~
憂「わああああ!!」
梓「憂!!」
エクスギー太が光り輝き、巨大なエネルギーの塊を作っていく。
唯「あはははは!! 良い気分だよ!! これでもう誰も卒業しなくて良いんだ!!」
梓「……え?」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:10:19.62 ID:YdVdUDjcP
唯「卒業なんて悲しみ、全部壊しちゃえば良い!!」
唯「学校が無くなれば、卒業しなくて良いんだよ!!」
梓「そんな無茶苦茶な……それが目的で?」
唯「そうだよ! ずっとずっと皆と一緒……軽音部だけじゃない、クラスの皆と一緒にいたいのに!!」
唯「卒業しなくちゃいけない! そんなの耐えられない!」
唯「だから……壊すんだ! 学校が無ければ、卒業も無い!!」
梓「支離滅裂ですよ……」
唯「だったら止めてみなよ……もう無理だけど」
憂「そんな事……無い!」
唯「憂?」
憂「そんな理由で……私達の学校を破壊させたりなんかしない!!」
唯「エクスギー太のプログラムに逆らってる……?」
憂「エターナルメモリの効果を壊せば、もう一度変身出来るはず!!」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:13:38.58 ID:YdVdUDjcP
唯「させない!」
梓「こっちの台詞です!!」
飛び出した唯を抱きかかえて止める梓。
唯「は、離して!」
梓「憂、早く!!」
憂「あああああああ!!」
煙を上げるエクスギー太。
やがてその動きが止まり、メモリが全て排出されてしまう。
唯「そんな……」
梓「憂!」
憂「だ、大丈夫だよ……頭クラクラするけど、エターナルメモリの効果も壊したしね」
唯「まだだよ!」
憂「お姉ちゃん……」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:17:13.03 ID:YdVdUDjcP
校内
紬「メモリが戻ってきた?」
澪「……」
紬「唯ちゃんに何かあったのかしら?」
和「……どうやら、あの二人がやってくれたみたいね」
紬「私、見てくるわ!」クネクネタッタッタ
澪「……ゲームスタート」トリガー!
和「決着をつけましょうか」アクセル!
和「梓ちゃんばっかり良いところ持っていって悔しいから、振り切らせてもらうわよ。変……身っ!!」
トリガー「……」
アクセル「ゲームセットまでのカウントは、私がしてあげるわ」トライアル!
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:24:53.25 ID:YdVdUDjcP
唯「こうなったら、今度は私が自分で撃つ!」エターナル!
唯「変身!」
憂「お姉ちゃん、もう止めて!」
エターナル「憂、私に逆らうの!?」
憂「お姉ちゃんは間違ってるよ! 卒業したら誰だって悲しいよ!」
憂「だからって、何かを壊して良い事にはならない!」
憂「先へ進む事を受け入れて! 止まらないで、お姉ちゃん!」
エターナル「うるさい! うるさいよ! 憂はまだ二年生だから解らないんだよ!」
憂「解るよ! 私だって、お姉ちゃんがいない学校なんて寂しいよ!」
憂「でも、それでも、私には梓ちゃんや純ちゃん……皆との時間がある!」
憂「他の皆だって、それぞれの時間があって、大切な学校なの!!」
憂「それを奪う事は、お姉ちゃんでも許さない!」
憂「私が……止める!!」
梓「それも違うでしょ……私達が、だよ」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:33:00.80 ID:YdVdUDjcP
憂「そうだね……いこう、梓ちゃん」
梓「うん」
エターナル「何なの……?」
梓「私達は先輩達の後輩で」
憂「お姉ちゃんの妹で」
梓「桜ケ丘高校の二年生、そして」
梓憂「仮面ライダー!!」サイクロン! ジョーカー!
梓憂「変身!!」
倒れる憂が、そっと梓の頭に手を乗せる。
それを見ながら変身する梓。
ダブル「さぁ、先輩の思い出を数えて下さい」
エターナル「そんなの……数えたくないよ!!」
ダブル「分からず屋!!」
エターナル「うわあーーー!!」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:39:24.49 ID:YdVdUDjcP
校内
アクセルT「いくわよ!」
マキシマムを起動し、トライアルメモリを放り投げるアクセル。
トリガー「……」
銃を乱射するが、到底当てられるスピードではない。
アクセルT「はあぁーーーーーー!!」
トリガー「……!!」
アクセルのキックが、数秒の間に何百発もトリガーに突き刺さる。
アクセルT「ゲームセット!」
止めに回し蹴りを放つアクセル。
同時に、落ちてきたトライアルメモリをキャッチする。
アクセルT「9・8秒……じゃあ私、行くね」
アクセルの背後で爆発が起こり、後には気絶した澪だけが残った。
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:45:12.63 ID:YdVdUDjcP
ダブル「おりゃーー!!」
エターナル「邪魔しないで!」
唯の動揺の影響か、互角の戦いを繰り広げるダブルとエターナル。
ダブル『いけるよ梓ちゃん!』
ダブル「うん!」
エターナル「調子に乗って!」
ダブル「マキシマムだ!」
ルナ「させないわ!」
ダブル「なっ!?」
ルナの触手がダブルを捕える。
ダブル「くそ!」
ルナ「ここは任せてー!!」
ダブルを抱えて校庭へ飛び降りるルナ。
ダブル「ちょっとーーーー!!」
エターナル「……お願い」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:50:26.82 ID:YdVdUDjcP
校庭
ダブル「何考えてるんですか!?」
ルナ「私は唯ちゃんに自由に生きて欲しいのよ」
ダブル『それが、他の人の幸せを壊す事になってもですか?』
ルナ「唯ちゃんが幸せなら良いわ」
ダブル「メモリの毒素……酷いもんだね」
ダブル『何にせよ、早く屋上に戻らなきゃ!』
ダブル「オッケー!」
その時、ダブルの足元に小さなメダルがぶつかった。
それを拾い上げるダブル。
ダブル「何これ?」
?「あ、それ私のなんだよ!!」
持ち主らしき、小柄な少女が近付く。
梓達より少し年齢の低そうな少女は、なぜかシスターの格好をしていた。
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:55:03.23 ID:YdVdUDjcP
ルナ「誰? 可愛い子ね、嫌いじゃないわ」クネクネ
ダブル「あなたの……? はい」
メダルを投げ渡すダブル。
?「わ、わ! ありがとうなんだよ!」
ダブル「何でも良いけど、危ないから逃げてて」
?「心配してくれてありがと。でも、逃げるのはこいつをやっつけてからなんだよ」
ダブル「へ?」
そう言って少女はベルトを取り出し、持っているメダルをはめていく。
?「変身!」
タカ! トラ! バッタ! タ・ト・バ! タトバ! タトバ♪
ダブル「変身した!?」
ダブル『上下三色……お姉ちゃん喜びそう』
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:02:13.61 ID:YdVdUDjcP
ルナ「あなたは何者?」
オーズ「オーズ、仮面ライダーオーズなんだよ」
ダブル「仮面ライダー……」
オーズ「ほらほら、ここは任せて、先に行って良いよ」
ダブル「……誰だか知らないけど、ありがとう!!」
オーズ「ライダーは助け合いなんだよ! 今度お腹いっぱい食べさせてくれたら嬉しいな!」
ルナ「おっしゃる通りだわ!」
触手を掻い潜り、突き進むダブル。
オーズ「君の相手は私なんだよ!」
オーズのキックが、ルナの体勢を崩す。
ルナ「可愛くて強いのね! 嫌いじゃないわ!」
その隙に呼び出したバイクで屋上へ向かうダブル。
ルナ「嫌いじゃないわー!!」
オーズ「さっさと決めて、夕飯までに帰るんだよ!」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:09:17.66 ID:YdVdUDjcP
オーズ「は! でやっ! せいやーー!!」
ルナ「うぐぐ……」
バッタの脚力を活かした攻撃でルナを追い詰めるオーズ。
オーズ「他のメダルの力は、また今度みせてあげるかも」
手にした剣、メタジャリバーにメダルを入れていく。
オーズ「はあぁぁ……でやーーー!!」
空間ごとルナを斬り裂き、やがて空間だけが元に戻っていく。
ルナ「唯ちゃーーーーん!!」
大爆発を起こすルナ。
オーズ「後は任せたんだよ、仮面ライダーダブル」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:19:45.64 ID:YdVdUDjcP
屋上
エターナル「エネルギーは溜まってるんだ、切り落とせば……」
ダブル「そうはさせない!」サイクロン! メタル!
ハードタービュラーから飛び降りると同時に、メタルシャフトで突きを放つ。
エターナル「しつこい!」
ダブル「悪かったですね!」ルナ! メタル!
エターナル「コロコロ変わらないでよ!」
ダブル「そういう能力なんです!」ルナ! ジョーカー!
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:23:54.62 ID:YdVdUDjcP
エターナル「この!」
ダブル「逃がさないですよ!」ルナ! トリガー!
エターナル「あぐっ!!」
ダブル「まだまだ!!」サイクロン! トリガー!
エターナル「接近戦で!」
ダブル「ほいさ!」ヒート! トリガー!
エターナル「うぐあ!」
ダブル「どりゃーー!!」ヒート! ジョーカー!
エターナル「この……あずにゃんと憂のくせに!」
エッジで切りつけるが、銀色の装甲に弾かれる。
ダブル「そんなナイフ、効きません!」ヒート! メタル!
ダブル『エクストリームで勝負だよ!』
エクストリームメモリを呼び出し、変身するダブル。
ダブルX「プリズムビッカー!!」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:29:21.63 ID:YdVdUDjcP
ダブルX「もうエターナルメモリは効かないですよ!」
エターナル「だったら!」ゾーン! マキシマムドライブ!
ゾーンの力で自身に残りのメモリを集めるエターナル。
全てのマキシマムを発動させ、緑の光に包まれる。
エターナル「メモリの数が違う……私の勝ちだ!!」
ダブルの足元を斬り裂く。
校舎が削れ、真っ逆さまに落ちていくダブル。
ダブルX「うわーーーー!!」
エターナル「あーはっはっは!!」
ダブルX「ここまでなの……?」
ダブルX『そんな……』
~~~
律「よぉ」
澪「……」
紬「目が覚めた?」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:32:16.16 ID:YdVdUDjcP
律「メモリ持ってる時は唯が正しい気がしてたけど」
澪「やっぱり、ダメだよな、こんなの」
紬「そうね……生きている限り、時間は進む物だもの」
和「まったく、迷惑掛けて」
律「すまぬ」
和「反省してるなら」
和の視線の先には落ち行くダブルが。
和「応援してあげたら?」
澪「そうだな……」
紬「そうね、もう唯ちゃんを止められるのは、あの二人だけだものね」
律「よっしゃー!!」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:38:12.70 ID:YdVdUDjcP
律「梓ーー!! 何とかしろーー!!」
澪「憂ちゃん! お願い!」
紬「二人ともー!! 頑張ってーー!!」
~~~
姫子「やっぱり私、学校壊してほしくない!」
いちご「授業だって、大事な思い出だもんね」
~~~
純「梓ーー!! 憂ーー!! 負けないでーー!! 後で謝るからーー!!」
さわ子「そうよ! 私の代から思い出が詰まってるのに、壊されてたまるもんですか!!」
~~~
和「……行きなさい!! そして唯の目を覚まして!!」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:43:05.09 ID:YdVdUDjcP
ダブルX「これは……声……皆の声が……」
ダブルX『私達に、力を!!』
エクストリームメモリの中心に声が風となって集まり、ダブルが黄金色に輝く。
その背には、マフラーの様な三対の羽根が生えていた。
ダブルGX「はっ!!」
飛び上がるダブル。
エターナル「本当に……しつこい!!」
マキシマムの力を全て光弾に変えて放つ。
巨大な光弾に、両足を揃えた飛び蹴りの姿勢で一直線に飛び込んでいくダブル。
ダブルGX「うおおおおお!!」
回転し、光弾を消し飛ばす。
エターナル「嘘!?」
ダブルGX「だーーー!!」
ダブルのキックが、エターナルに炸裂する。
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:48:47.78 ID:YdVdUDjcP
エターナル「こ、このままじゃ……」
ダブルGX『そう、卒業しなきゃいけなんだよ……』
エターナル「卒業するのは……久しぶりだな……ごめんね憂、あずにゃん……世話掛けてばっかり……」
ダブルGX「……てやーーー!!」
爆発し、砕け散るエターナルメモリと25本のメモリ達。
変身の解けた唯を抱え、校庭に降り立つダブル。
既にその姿は通常のエクストリームに戻っていた。
和「お疲れ様」
ダブルX「終わりましたよ」
少し削れた校舎を見上げるダブル。
ダブルX「すぐに、直るよね?」
ダブルX『大丈夫だよ……きっと』
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:55:33.34 ID:YdVdUDjcP
夜。グラウンドで花火に興じる唯達。
梓「良いんですか?」
さわ子「いーのいーの、あなた達は学校を守ったヒーローなんだから」
唯「そーそー」
和「あんたが言う?」
唯「う、ごめんなさい」
和「まったく」
律「ロケット! マキシマムドライブ!」
澪「人に向けるな!」
紬「あらあら」クネクネ
純「結果的にしばらく授業は潰れたね」
憂「どさくさに紛れて先生を倒した人がいたらしいね……」
律「へっくし!!」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 11:00:25.78 ID:YdVdUDjcP
唯「皆楽しそうだね」
憂「お姉ちゃんはこんな日常を壊そうとしたんだよ? めっ!」
唯「ごめんなさい……」
憂「ま、メモリの影響って事で……今度だけは許しちゃう」
梓「私は……許しません」
唯「あ……」
梓「でもまぁ、今後の練習態度しだいでは、考えましょう」
唯「あ、あずにゃん!」
梓「抱きつかないで下さい! 暑い!」
唯「ふふ……二人とも、私よりよっぽど大人だね」
憂「そうだよー、お姉ちゃんも成長しないと置いてくよー」
唯「がーん」
梓「……やれやれ」
ボクノココロニヨワサハスミツイテタ~♪
おわり
和「大袈裟な冗談でしょ、誰も本気になんか……」
憂「あ! 校庭を見て下さい!」
~~~
純「ケーキ! ケーキ! 入部! 入部!」
姫子「何か解んないけど、授業は無くなってほしいな」
いちご「唯ちゃん達、面白い事してるねー」
~~~
和「あらら……」
梓「こ、このままじゃ」
憂「桜ケ丘はおしまいだ……」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 05:35:10.15 ID:YdVdUDjcP
放送室
唯「宣戦布告完了っと」
紬「お疲れ様、唯ちゃん」クネクネ
唯「ここからが本番だよ、きっと邪魔が入るはず」
律「つーかよ! 唯だけドライバー持っててずるいぞ!」
唯「拾ったんだからしょうがないよ」
澪「……」
唯「きっとロス太と私は引き合う運命だったんだよ~」
律「運命って……まぁ確かになんか引き合うものはあるけどさ」
唯「さて、じゃあちょっと行って来るね」
紬「どこに?」クネクネ
唯「邪魔者になりそうな人のとこ……あとは勧誘かな」
澪「ゲームスタート」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 05:42:06.43 ID:YdVdUDjcP
部室
憂「なんとかしないと……」
梓「どうやって?」
和「唯達が探してる最後の一本、それが逆転の鍵になるかもしれないわね」
梓「でも全校生徒相手じゃ数が違い過ぎますよ」
憂「なんとか話し合いで解決出来ないかな?」
梓「それも多分……無理かな」
ガチャ
さわ子「揃ってるわね」
梓「先生!」
さわ子「唯ちゃん達に対抗出来る切り札、あなた達なら適任よ」
和「そもそも先生とか警察……」
さわ子「無理無理、エターナルには勝てないわ」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 05:46:30.18 ID:YdVdUDjcP
梓「警察に無理だったら私達なんかに」
さわ子「大丈夫、これを使って」
和「ベルトと……ガイアメモリ?」
さわ子「そもそもガイアメモリって私の知り合いが開発した物なのよね」
さわ子「なんで学校にばら撒かれてるのかは知らないけど、知り合いを捕まえて同じ物を貰って来たわ」
さわ子「これを使って梓ちゃん達も戦うのよ!」
梓「……これで警察が戦えば良いんじゃないですか?」
さわ子「メモリとの相性の関係で、若者のが良いらしいのよ」
梓「ご都合主義な」
さわ子「こっちは梓ちゃんと憂ちゃん用で、こっちは和ちゃん用ね」
さわ子「唯ちゃん達の物に比べたら旧式だけど、大事なのは中身よ!」
憂「……」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 05:49:22.81 ID:YdVdUDjcP
憂「私、やります!」
梓「憂?」
憂「お姉ちゃんを止めるのは、私の役目だと思うから」
和「……そうね」
憂「私と相乗りして、梓ちゃん!」
梓「……解ったよ」
さわ子「決まりね!」
和「そうと決まったら、早速放送室に乗り込みましょう。卒業も近いのにアホやってる場合じゃないわ」
梓「はい!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 05:55:15.26 ID:YdVdUDjcP
廊下
和「にしても、唯達の目的は何なのかしら?」
梓「言った通りじゃないですか? 授業を潰したい」
和「そんな単純な……いや、唯らしいっちゃらしいわね」
憂(そうかなぁ、きっとお姉ちゃんには別の何か……)
姫子「和!」
和「あら姫子にいちご」
いちご「助けて……」
和「へ?」
姫子「唯ちゃんに渡されたメモリ……勝手に体に入って……」ウェザー!
いちご「ああ……」ナスカ
和「ひ、姫子! いちご!」
梓「やるしかないっぽいですね」
憂「うん!」サイクロン!
梓「いくよ、憂!」ジョーカー!
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 05:58:50.35 ID:YdVdUDjcP
梓憂「変身!」サイクロン! ジョーカー!
ダブル「おお!!」
ダブル『私の体倒れちゃってるよ~!!』
ダブル「うへぇ……頭の中で憂の声がする」
和「へぇ……私のはどうなるのかしら」アクセル!
和「やっぱり言わなきゃダメよね……変……身っ!!」
ダブル(ノリノリじゃないですか)
アクセル「真っ赤……」
ウェザー「……」
アクセル「姫子は私がやるから、いちごをお願い!」
ダブル「任されました!」
ナスカ「……」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:03:15.82 ID:YdVdUDjcP
ダブル「さぁ、いきますよ!」ダッ!
ナスカ「……」ヒョイ
パンチを放つも、左右の動きがチグハグで軽くかわされる。
ダブル「ちょ、ちょっと憂! 勝手に動かないでよ!」
ダブル『そんな事言われても……つい』
ダブル「体は私なんだから、私に任せて!」
ダブル『う、うん!』
ダブル「おりゃー!!」
ダブルの攻撃を飛んでよけるナスカ。空中からの攻撃に翻弄されるダブル。
ダブル「ず、ずるい!」
ダブル『ハーフチェンジだよ!』
ダブル「何それ?」
ダブル『これ!』トリガー!
ダブル「おお、銃が出た!」サイクロン! トリガー!
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:07:08.55 ID:YdVdUDjcP
ダブル「でも校内で撃ったら不味いんじゃ……」
ダブル『ならこうだ!』ルナ! トリガー!
ダブル『これでナスカだけを撃てるはずだよ!』
ダブル「うん!」
ナスカ「……!!」
ルナトリガーの銃撃により叩き落とされるナスカ。
ナスカ「超高速!!」
ダブル「逃がさない!!」トリガー! マキシマムドライブ!
ダブル「いっせーの……」
ダブル『で!!』
ダブル「トリガーフルバースト!!』
ナスカ「……!!」チュドーン
いちご「……」
ダブル「ふう」
ダブル『決まったね』
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:21:24.74 ID:YdVdUDjcP
アクセル「この剣……無駄に重いわね!」
ウェザー「!!」
アクセル「あ、痛かった? ごめんね」
アクセル「でも躊躇はしてられないの。振り切らせてもらうわ!!」エンジン!
アクセル「はっ!!」エレクトリック!
電撃を電撃で返すウェザー。
続いて竜巻でアクセルを吹き飛ばす。
アクセル「なるほど、天気を操るわけね」
ウェザー「……」
アクセル「余裕って顔ね」
アクセル(もっとスピードを……)
ブオーンブオーン!
アクセル「……そういう事か」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:25:04.94 ID:YdVdUDjcP
アクセル「よ、っと」ガシャン
アクセル「自分でバイクになるって変な気分ね」
ウェザー「!」
電撃や竜巻をかわし、ウェザーに接近するアクセル。
ウェザーの眼前でライダーに戻りメモリを掴む。
アクセル「いくよ!」アクセル! マキシマムドライブ!
アクセル「はぁっ!!」
ウェザー「……!」チュドーン!
姫子「あう……」
アクセル「絶望があなたの……ってこれじゃ不味いわね」
アクセル「ここからがあなたのスタートよ……なんてね」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:30:47.93 ID:YdVdUDjcP
ダブル「和先輩!」
アクセル「そっちも終わった?」
ダブル「はい! 凄いですねこれ!」
アクセル「そうね、唯達がハマるのもわかるわ」
ダブル『でもだからこそ、危険な気もします』
アクセル「ええ……使うべきでない人もいるでしょうね」
三人が話していると、拍手と共に人影が現れる。
唯「見せてもらったよ……なかなかやるね。可愛い妹の憂」
澪「……」
ダブル『お姉ちゃん!』
アクセル「澪……」
唯「でも……お姉ちゃんの邪魔をするなんて、お仕置きだよ」スチャ
ダブル「あれは……私達みたいなドライバー?」
唯「変身」エターナル!
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:34:40.77 ID:YdVdUDjcP
エターナル「仮面ライダー……エターナル」
ダブル「仮面ライダーは正義の味方の名前ですけど?」
エターナル「私は桜校生の正義の味方。間違っちゃないよ」
ダブル『私がやるよ梓ちゃん、一回変身を解いて』
ダブル「うん」
憂「おいで」
憂の声に応じて、どこからともなく恐竜の形をしたメモリが現れる。
エターナル「そっちはよろしくね、澪ちゃん」
澪「……」コクリ
アクセル「無口さが増してるわね、メモリの影響かしら?」
澪「ゲームスタート」トリガー!
アクセル「聞く耳無しっと」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:43:11.20 ID:YdVdUDjcP
憂梓「変身!」ファング! ジョーカー!
ダブルFJ「いくよ、お姉ちゃん!」
エターナル「いつでもいいよ」
ダブルFJ「なんで学校を壊そうとするの!?」
エターナル「授業が無くなれば皆嬉しいでしょ?」
ダブルFJ「だからってこんなの間違ってるよ! メモリなんていらない!」
エターナル「憂だって今使ってるじゃん」
ダブルFJ「これはお姉ちゃんを止めるために……!」
話しながら格闘する二人。互角に見えたが、性能差ゆえか次第にエターナルが押し始める。
ダブルFJ『強い……』
エターナル「私には勝てないよ……てい!!」
エターナルのパンチで吹き飛ぶダブル。衝撃で変身が解けてしまう。
梓「そんな……」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:49:21.11 ID:YdVdUDjcP
ピリリリリ
梓「こんな時に……もう! はいもしもし!?」
さわ子『エターナルが現れたわね……勝てるとしたらエクストリームだけよ!』
梓「何ですかそれ!?」
さわ子『今から鳥みたいな機械が行くから、それを使ってパワーアップしなさい!』
梓「最初から渡して下さいよ!」
さわ子『充電してたのよ!!』
梓「逆切れしないで下さい!」
エターナル「ふふふ……まぁ待ってあげるよ、何をしても無駄って教えてあげる」
~~~
トリガー「……」
トリガーの銃撃を防ぐアクセル。
アクセル「ああもう! 意識あるなら何か喋りなさいよ!」
トリガー「……」バンバン
アクセル「このっ……!」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:54:00.80 ID:YdVdUDjcP
エクストリーム「ピー!」
梓「これか……」
憂「やってみよう!」
梓「よし!」
梓憂「変身!」サイクロン! ジョーカー! エクストリーム!
ダブル「何これ……」
ダブル『私と梓ちゃんが、心も体も』
ダブルX「一つになる!!」
エターナル「……」
ダブルX『エターナルの全てを閲覧したよ』
ダブルX「よっし! 弱点とかは!?」
ダブルX『……だめ! エターナルには勝てない!』
ダブルX「へ?」
エターナル「だから言ったじゃん」エターナル! マキシマムドライブ!
ダブルX『あれを発動されたらおしまいだよ!!』
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 06:58:20.26 ID:YdVdUDjcP
エターナル「さよなら、旧式のメモリ達」
エターナルエッジから光が迸り、ダブルとアクセルを包んでいく。
梓「変身が……」
和「解けた!?」
憂「メモリが使えなくなってる……」
エターナル「私のメモリは、旧式のメモリを停止させる……永遠に」
梓「そんなの反則です!」
エターナル「どんなにパワーアップしても、この効果がある限り私には勝てない」
トリガー「……」
エターナル「邪魔者退治も終わったし……憂、おいで」
憂「や、やだ! 今のお姉ちゃんの言う事は聞けないよ!」
エターナル「……ふぅん」
音も無く憂に近づき、手刀で意識を落とす。
憂を抱えるエターナル。
梓「憂!!」
エターナル「じゃあね、あずにゃん」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:04:22.78 ID:YdVdUDjcP
和「消えちゃった……」
梓「憂……唯先輩……どうして……」
和「お終い、かしら」
梓「どうすれば……」
和「とりあえず部室に戻りましょう? あなた怪我してるじゃない」
梓「はい……」
~~~
憂「ここは……?」
律「屋上だよん」
紬「HTTジャケット、似合ってるわよ」
憂「……」
全身にコードを接続されている憂。コードの先にはギターに似た巨大な建造物があった。
唯「憂とエクスギー太を接続、メモリの力を最大に増幅して放つ」
唯「そうすれば学校どころか、日本なんてイチコロだよ」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:08:09.06 ID:YdVdUDjcP
憂「なんで……どうしてこんな事を!?」
唯「だーかーらー、授業が嫌だからだってば」
憂「嘘だ! お姉ちゃん、学校が大好きなくせに!」
唯「でも授業は嫌ーい」
澪「……」
律「うんうん」
紬「私は嫌いじゃないわ」クネクネ
唯「全ての生徒を授業から解放する……それが私の使命なんだよ」
憂「……」
唯「憂にはエクスギー太の制御プログラムになってもらうよ、憂は完璧だから大丈夫」
憂(梓ちゃん……お願い、お姉ちゃんを止めて!!)
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:14:03.45 ID:YdVdUDjcP
部室
梓「メモリは使えない、憂はさらわれる、もう……」
和「……ねえ、聞こえる?」
梓「え?」
唯『生徒諸君、エクスギー太の準備は整った。後は最後のメモリだけだ』
唯『それさえあれば、諸君らは授業から解放される』
唯『もっとも、学校自体が消し飛ぶかもしれないけどね』
和「唯……!」
梓「授業が嫌だから学校ごと消すって、間違ってますよ!」
和「そうは思ってない子も多くいるのでしょうね……未だにメモリ探しは続いてるわ」
その時、ドアが蹴り破られた。
純「そ、唯先輩達に賛同する方が利口だよ」
梓「純!」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:22:06.05 ID:YdVdUDjcP
純「泣きっ面を拝みに来てあげたよ」
梓「ふざけないでよ!」
純「ふざけてないよ……梓の代わりに、私が軽音部の後輩をやってあげる」ヒート!
ヒート「ふふ……良いでしょ? 唯先輩がくれたんだ」
梓「……」
和「絶体絶命、ね」
ヒート「ふっ!」
梓と和の首を掴んで持ち上げる。
ヒート「熱いでしょ? 降参するなら今の内よ?」
和「誰が……」
梓「するもんか!!」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:28:53.53 ID:YdVdUDjcP
ヒート「あっそ!」
二人を放り投げるヒート。
和「うう……」
梓「和先輩!」
ヒート「痛めつけないと解らないみたいだね!」
梓(どうしよう、どうすれば……)
ヒート「あーずーさー!」
梓「うわ!!」
ヒートのパンチが梓に届く寸前、何者かがその腕を掴んで止めた。
?「……」
ヒート「誰!? 邪魔しないでよ!!」
梓「ギー……太……?」
ヒート「はぁ!?」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:35:23.35 ID:YdVdUDjcP
梓(な、何言ってんだろ、私……ギー太はギターでしょ)
梓(でもこの人……まるで毎日会ってるような……不思議な感じ)
何かを指差す男。
梓「唯先輩のギターケース?」
ヒート「いい加減に離しなさいよ!!」
何者かに殴りかかろうとするヒートだが、すでにその男は消えていた。
まるで、最初からいなかったかのように。
ヒート「何だったの……? ま、いっか」
その隙をついて、梓は唯のギターケースを開けていた。
梓「これは……」
ヒート「ちょっと! 無視しないでよ!」
梓「やっぱりギー太だったんだね……解ってる、先輩は、私が止めるよ」
ヒート「何言ってるの?」
梓「どうやら切り札は、私にところに来たようだよ」
ロストドライバーを構える梓。
梓「変身!」ジョーカー!
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:42:47.05 ID:YdVdUDjcP
ジョーカー「仮面ライダー、ジョーカー!」
ヒート「梓のくせに……」
ジョーカー「いくよ、ファイヤーガール」
廊下に飛び出て戦う二人。
ジョーカー「はっ!」
ヒート「く!」
ジョーカー「憂がいない分、ジョーカーメモリの特性がダイレクトに使えるみたいだね」
ヒートの攻撃を捌いてはカウンターを当てていくジョーカー。
ジョーカー「たあっ!」
ヒート「梓ぁぁぁっ!!」
ジョーカー「これで決める!」ジョーカー! マキシマムドライブ!
ジョーカーの右足が紫色に光り輝く。
ヒート「マキシマム!?」
ジョーカー「ライダー……キック!!」
ヒート「うわあああああ!!」
58 名前:>>57ジョーカーくれ、受注生産まで我慢出来ない![] 投稿日:2010/08/16(月) 07:59:01.68 ID:YdVdUDjcP
一時間後
梓「行きますか」
和「ええ」
梓「先輩……大丈夫なんですか?」
和「知らなかった? 私は唯の事に関しては無敵なのよ」
梓「そうですか……」
拳を打ち合わせる梓と和。
和「夜までには終わらせましょう。下校時刻は守らないとね」
梓「さすが生徒会長」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:06:44.24 ID:YdVdUDjcP
階段前
生徒「メモリ持って来たよー!」ワラワラ
紬「全部全然違うじゃない! だめよこんなの!」
澪「……」
梓「盛り上がってますね」
紬「梓ちゃん! 仲間になりに来たの!? 歓迎しちゃう!!」クネクネ
梓「まさか」ジョーカー!
梓「変身!」
ジョーカー「力尽くで通らせてもらいます!」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:09:30.40 ID:YdVdUDjcP
紬「あら……残念ね」ルナ!
澪「ゲームスタート」トリガー!
和「梓ちゃん、あなたは上を目指して」
ジョーカー「そんな事!」
和「会長命令よ、逆らったら廃部」
ジョーカー「そんな力無いくせに……でも、お願いします!」ダッ!
和「生意気ねぇ」
ルナ「和ちゃんが相手をしてくれるの!? ゾクゾクしちゃう!!」クネクネ
トリガー「……」
和「ムギ……あんまり変わって無いわね」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:15:41.99 ID:YdVdUDjcP
屋上前
ジョーカー「着いた!」ガチャガチャ
ジョーカー「ああもう、鍵掛かってる! 殴り飛ばしちゃお」
律「おいおい、野蛮な子猫ちゃんだな」
ジョーカー「律先輩!」
律「ところで私のメモリを見てくれ、こいつをどう思う?」メタル!
メタル「ふしゅうぅぅぅ」
ジョーカー「すごく堅そうですね」
メタル「しばらく大人しくしてろ!」
ゴリラの様なポーズで威嚇するメタル。
対抗して同じポーズを取るジョーカー。
ジョーカー「お断りです!」
メタル「じゃあぶっ倒すしかないな!」
巨大な鉄棒を取りだすメタル。
ジョーカー「派手なスティックですね……マッチョドラマー」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:23:45.31 ID:YdVdUDjcP
メタル「おりゃーーー!!」
ジョーカー「なんの!!」
軽快な動きでメタルの攻撃をかわし続けるジョーカー。
メタル「チョコマカしやがって」
ジョーカー「やっぱり先輩は大雑把ですね」
メタル「腹立つーー!!」
ジョーカー「怒って余計に直線的になってますよ」
調子に乗ってメタルをからかうジョーカー。
が、ふいに気付く。背後に壁が迫っている事に。
ジョーカー「しまっ……」
メタル「もらったーー!!」
ジョーカー「あ……」
フルスイングされた鉄棒の一撃は、壁を砕いてジョーカーを弾き飛ばす。
ジョーカー「げほっ!!」
メタル「部長様の力をみたか!!」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:31:10.90 ID:YdVdUDjcP
ジョーカー「いたた……」
脇腹を押えて立ち上がるジョーカー。
ジョーカー(このダメージじゃ動きまわれない……一発に賭けるしかない!)
メタル「降参するか?」
ジョーカー「いいえ……勝負です!」ジョーカー! マキシマムドライブ!
メタル「良い度胸だ!!」
ジョーカー「はっ!」
ジャンプするジョーカーの右手が輝く。
ジョーカー「ライダーパンチ!!」
メタル「うりゃーーー!!」
両者のパンチが交差し、ジョーカーの拳がメタルの顔面にめり込む。
メタル「お前……自分だけ首捻ってよけたな……ずるいぞ」
ジョーカー「賢いって言ってください」
倒れるメタル。
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:50:41.71 ID:YdVdUDjcP
屋上
扉を破壊して姿を見せるジョーカー。
ジョーカー「助けに来たよ、憂」
憂「梓ちゃん!」
唯「あずにゃん、最後の一本を持って来てくれてありがとう」
ジョーカー「バカ言わないで下さい! ていうか何ですかこれは! 憂に何をしたんですか!!」
唯「するのはこれからだよー」
ジョーカー「ますますこのメモリは渡せませんね……!」
唯「奪うから良いよー」エターナル!
唯「変身」
エターナル「さ、楽しもうかあずにゃん」
ジョーカー「くっ!」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 08:57:29.30 ID:YdVdUDjcP
エターナル「新型を使っても、私との差は埋まらないよ」
ジョーカー「はぁ……はぁ……」
なすすべも無く圧倒されるジョーカー。
エターナル「せっかくだから何か使おうかな」
幾つものメモリを取りだすエターナル。
エターナル「えーと、クイーンも良いし、ユニコーンも良いなぁ」
ジョーカー(隙だらけ……今だ!)
ジョーカー「だーーー!!」
エターナル「……きーめた」ロケット! マキシマム!
ジョーカー「うぐっ!!」
エターナルエッジからロケットの形をした光弾が飛び出し、ジョーカーはそれを無防備に受けてしまう。
梓「あぐ……」
エターナル「AtoZ……全部揃ったね」
そう言って変身を解く唯。
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:03:32.83 ID:YdVdUDjcP
唯「仕上げだよ」ゾーン!
ゾーンのメモリをエクスギー太に差す唯。
ガイアウィスパーと共に、26のメモリが次々とエクスギー太に差し込まれていく。
~~~
和「な、何……?」
紬「唯ちゃんの世界が始まるのよ」クネクネ
澪「……」
~~~
憂「わああああ!!」
梓「憂!!」
エクスギー太が光り輝き、巨大なエネルギーの塊を作っていく。
唯「あはははは!! 良い気分だよ!! これでもう誰も卒業しなくて良いんだ!!」
梓「……え?」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:10:19.62 ID:YdVdUDjcP
唯「卒業なんて悲しみ、全部壊しちゃえば良い!!」
唯「学校が無くなれば、卒業しなくて良いんだよ!!」
梓「そんな無茶苦茶な……それが目的で?」
唯「そうだよ! ずっとずっと皆と一緒……軽音部だけじゃない、クラスの皆と一緒にいたいのに!!」
唯「卒業しなくちゃいけない! そんなの耐えられない!」
唯「だから……壊すんだ! 学校が無ければ、卒業も無い!!」
梓「支離滅裂ですよ……」
唯「だったら止めてみなよ……もう無理だけど」
憂「そんな事……無い!」
唯「憂?」
憂「そんな理由で……私達の学校を破壊させたりなんかしない!!」
唯「エクスギー太のプログラムに逆らってる……?」
憂「エターナルメモリの効果を壊せば、もう一度変身出来るはず!!」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:13:38.58 ID:YdVdUDjcP
唯「させない!」
梓「こっちの台詞です!!」
飛び出した唯を抱きかかえて止める梓。
唯「は、離して!」
梓「憂、早く!!」
憂「あああああああ!!」
煙を上げるエクスギー太。
やがてその動きが止まり、メモリが全て排出されてしまう。
唯「そんな……」
梓「憂!」
憂「だ、大丈夫だよ……頭クラクラするけど、エターナルメモリの効果も壊したしね」
唯「まだだよ!」
憂「お姉ちゃん……」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:17:13.03 ID:YdVdUDjcP
校内
紬「メモリが戻ってきた?」
澪「……」
紬「唯ちゃんに何かあったのかしら?」
和「……どうやら、あの二人がやってくれたみたいね」
紬「私、見てくるわ!」クネクネタッタッタ
澪「……ゲームスタート」トリガー!
和「決着をつけましょうか」アクセル!
和「梓ちゃんばっかり良いところ持っていって悔しいから、振り切らせてもらうわよ。変……身っ!!」
トリガー「……」
アクセル「ゲームセットまでのカウントは、私がしてあげるわ」トライアル!
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:24:53.25 ID:YdVdUDjcP
唯「こうなったら、今度は私が自分で撃つ!」エターナル!
唯「変身!」
憂「お姉ちゃん、もう止めて!」
エターナル「憂、私に逆らうの!?」
憂「お姉ちゃんは間違ってるよ! 卒業したら誰だって悲しいよ!」
憂「だからって、何かを壊して良い事にはならない!」
憂「先へ進む事を受け入れて! 止まらないで、お姉ちゃん!」
エターナル「うるさい! うるさいよ! 憂はまだ二年生だから解らないんだよ!」
憂「解るよ! 私だって、お姉ちゃんがいない学校なんて寂しいよ!」
憂「でも、それでも、私には梓ちゃんや純ちゃん……皆との時間がある!」
憂「他の皆だって、それぞれの時間があって、大切な学校なの!!」
憂「それを奪う事は、お姉ちゃんでも許さない!」
憂「私が……止める!!」
梓「それも違うでしょ……私達が、だよ」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:33:00.80 ID:YdVdUDjcP
憂「そうだね……いこう、梓ちゃん」
梓「うん」
エターナル「何なの……?」
梓「私達は先輩達の後輩で」
憂「お姉ちゃんの妹で」
梓「桜ケ丘高校の二年生、そして」
梓憂「仮面ライダー!!」サイクロン! ジョーカー!
梓憂「変身!!」
倒れる憂が、そっと梓の頭に手を乗せる。
それを見ながら変身する梓。
ダブル「さぁ、先輩の思い出を数えて下さい」
エターナル「そんなの……数えたくないよ!!」
ダブル「分からず屋!!」
エターナル「うわあーーー!!」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:39:24.49 ID:YdVdUDjcP
校内
アクセルT「いくわよ!」
マキシマムを起動し、トライアルメモリを放り投げるアクセル。
トリガー「……」
銃を乱射するが、到底当てられるスピードではない。
アクセルT「はあぁーーーーーー!!」
トリガー「……!!」
アクセルのキックが、数秒の間に何百発もトリガーに突き刺さる。
アクセルT「ゲームセット!」
止めに回し蹴りを放つアクセル。
同時に、落ちてきたトライアルメモリをキャッチする。
アクセルT「9・8秒……じゃあ私、行くね」
アクセルの背後で爆発が起こり、後には気絶した澪だけが残った。
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:45:12.63 ID:YdVdUDjcP
ダブル「おりゃーー!!」
エターナル「邪魔しないで!」
唯の動揺の影響か、互角の戦いを繰り広げるダブルとエターナル。
ダブル『いけるよ梓ちゃん!』
ダブル「うん!」
エターナル「調子に乗って!」
ダブル「マキシマムだ!」
ルナ「させないわ!」
ダブル「なっ!?」
ルナの触手がダブルを捕える。
ダブル「くそ!」
ルナ「ここは任せてー!!」
ダブルを抱えて校庭へ飛び降りるルナ。
ダブル「ちょっとーーーー!!」
エターナル「……お願い」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:50:26.82 ID:YdVdUDjcP
校庭
ダブル「何考えてるんですか!?」
ルナ「私は唯ちゃんに自由に生きて欲しいのよ」
ダブル『それが、他の人の幸せを壊す事になってもですか?』
ルナ「唯ちゃんが幸せなら良いわ」
ダブル「メモリの毒素……酷いもんだね」
ダブル『何にせよ、早く屋上に戻らなきゃ!』
ダブル「オッケー!」
その時、ダブルの足元に小さなメダルがぶつかった。
それを拾い上げるダブル。
ダブル「何これ?」
?「あ、それ私のなんだよ!!」
持ち主らしき、小柄な少女が近付く。
梓達より少し年齢の低そうな少女は、なぜかシスターの格好をしていた。
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 09:55:03.23 ID:YdVdUDjcP
ルナ「誰? 可愛い子ね、嫌いじゃないわ」クネクネ
ダブル「あなたの……? はい」
メダルを投げ渡すダブル。
?「わ、わ! ありがとうなんだよ!」
ダブル「何でも良いけど、危ないから逃げてて」
?「心配してくれてありがと。でも、逃げるのはこいつをやっつけてからなんだよ」
ダブル「へ?」
そう言って少女はベルトを取り出し、持っているメダルをはめていく。
?「変身!」
タカ! トラ! バッタ! タ・ト・バ! タトバ! タトバ♪
ダブル「変身した!?」
ダブル『上下三色……お姉ちゃん喜びそう』
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:02:13.61 ID:YdVdUDjcP
ルナ「あなたは何者?」
オーズ「オーズ、仮面ライダーオーズなんだよ」
ダブル「仮面ライダー……」
オーズ「ほらほら、ここは任せて、先に行って良いよ」
ダブル「……誰だか知らないけど、ありがとう!!」
オーズ「ライダーは助け合いなんだよ! 今度お腹いっぱい食べさせてくれたら嬉しいな!」
ルナ「おっしゃる通りだわ!」
触手を掻い潜り、突き進むダブル。
オーズ「君の相手は私なんだよ!」
オーズのキックが、ルナの体勢を崩す。
ルナ「可愛くて強いのね! 嫌いじゃないわ!」
その隙に呼び出したバイクで屋上へ向かうダブル。
ルナ「嫌いじゃないわー!!」
オーズ「さっさと決めて、夕飯までに帰るんだよ!」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:09:17.66 ID:YdVdUDjcP
オーズ「は! でやっ! せいやーー!!」
ルナ「うぐぐ……」
バッタの脚力を活かした攻撃でルナを追い詰めるオーズ。
オーズ「他のメダルの力は、また今度みせてあげるかも」
手にした剣、メタジャリバーにメダルを入れていく。
オーズ「はあぁぁ……でやーーー!!」
空間ごとルナを斬り裂き、やがて空間だけが元に戻っていく。
ルナ「唯ちゃーーーーん!!」
大爆発を起こすルナ。
オーズ「後は任せたんだよ、仮面ライダーダブル」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:19:45.64 ID:YdVdUDjcP
屋上
エターナル「エネルギーは溜まってるんだ、切り落とせば……」
ダブル「そうはさせない!」サイクロン! メタル!
ハードタービュラーから飛び降りると同時に、メタルシャフトで突きを放つ。
エターナル「しつこい!」
ダブル「悪かったですね!」ルナ! メタル!
エターナル「コロコロ変わらないでよ!」
ダブル「そういう能力なんです!」ルナ! ジョーカー!
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:23:54.62 ID:YdVdUDjcP
エターナル「この!」
ダブル「逃がさないですよ!」ルナ! トリガー!
エターナル「あぐっ!!」
ダブル「まだまだ!!」サイクロン! トリガー!
エターナル「接近戦で!」
ダブル「ほいさ!」ヒート! トリガー!
エターナル「うぐあ!」
ダブル「どりゃーー!!」ヒート! ジョーカー!
エターナル「この……あずにゃんと憂のくせに!」
エッジで切りつけるが、銀色の装甲に弾かれる。
ダブル「そんなナイフ、効きません!」ヒート! メタル!
ダブル『エクストリームで勝負だよ!』
エクストリームメモリを呼び出し、変身するダブル。
ダブルX「プリズムビッカー!!」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:29:21.63 ID:YdVdUDjcP
ダブルX「もうエターナルメモリは効かないですよ!」
エターナル「だったら!」ゾーン! マキシマムドライブ!
ゾーンの力で自身に残りのメモリを集めるエターナル。
全てのマキシマムを発動させ、緑の光に包まれる。
エターナル「メモリの数が違う……私の勝ちだ!!」
ダブルの足元を斬り裂く。
校舎が削れ、真っ逆さまに落ちていくダブル。
ダブルX「うわーーーー!!」
エターナル「あーはっはっは!!」
ダブルX「ここまでなの……?」
ダブルX『そんな……』
~~~
律「よぉ」
澪「……」
紬「目が覚めた?」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:32:16.16 ID:YdVdUDjcP
律「メモリ持ってる時は唯が正しい気がしてたけど」
澪「やっぱり、ダメだよな、こんなの」
紬「そうね……生きている限り、時間は進む物だもの」
和「まったく、迷惑掛けて」
律「すまぬ」
和「反省してるなら」
和の視線の先には落ち行くダブルが。
和「応援してあげたら?」
澪「そうだな……」
紬「そうね、もう唯ちゃんを止められるのは、あの二人だけだものね」
律「よっしゃー!!」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:38:12.70 ID:YdVdUDjcP
律「梓ーー!! 何とかしろーー!!」
澪「憂ちゃん! お願い!」
紬「二人ともー!! 頑張ってーー!!」
~~~
姫子「やっぱり私、学校壊してほしくない!」
いちご「授業だって、大事な思い出だもんね」
~~~
純「梓ーー!! 憂ーー!! 負けないでーー!! 後で謝るからーー!!」
さわ子「そうよ! 私の代から思い出が詰まってるのに、壊されてたまるもんですか!!」
~~~
和「……行きなさい!! そして唯の目を覚まして!!」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:43:05.09 ID:YdVdUDjcP
ダブルX「これは……声……皆の声が……」
ダブルX『私達に、力を!!』
エクストリームメモリの中心に声が風となって集まり、ダブルが黄金色に輝く。
その背には、マフラーの様な三対の羽根が生えていた。
ダブルGX「はっ!!」
飛び上がるダブル。
エターナル「本当に……しつこい!!」
マキシマムの力を全て光弾に変えて放つ。
巨大な光弾に、両足を揃えた飛び蹴りの姿勢で一直線に飛び込んでいくダブル。
ダブルGX「うおおおおお!!」
回転し、光弾を消し飛ばす。
エターナル「嘘!?」
ダブルGX「だーーー!!」
ダブルのキックが、エターナルに炸裂する。
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:48:47.78 ID:YdVdUDjcP
エターナル「こ、このままじゃ……」
ダブルGX『そう、卒業しなきゃいけなんだよ……』
エターナル「卒業するのは……久しぶりだな……ごめんね憂、あずにゃん……世話掛けてばっかり……」
ダブルGX「……てやーーー!!」
爆発し、砕け散るエターナルメモリと25本のメモリ達。
変身の解けた唯を抱え、校庭に降り立つダブル。
既にその姿は通常のエクストリームに戻っていた。
和「お疲れ様」
ダブルX「終わりましたよ」
少し削れた校舎を見上げるダブル。
ダブルX「すぐに、直るよね?」
ダブルX『大丈夫だよ……きっと』
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 10:55:33.34 ID:YdVdUDjcP
夜。グラウンドで花火に興じる唯達。
梓「良いんですか?」
さわ子「いーのいーの、あなた達は学校を守ったヒーローなんだから」
唯「そーそー」
和「あんたが言う?」
唯「う、ごめんなさい」
和「まったく」
律「ロケット! マキシマムドライブ!」
澪「人に向けるな!」
紬「あらあら」クネクネ
純「結果的にしばらく授業は潰れたね」
憂「どさくさに紛れて先生を倒した人がいたらしいね……」
律「へっくし!!」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 11:00:25.78 ID:YdVdUDjcP
唯「皆楽しそうだね」
憂「お姉ちゃんはこんな日常を壊そうとしたんだよ? めっ!」
唯「ごめんなさい……」
憂「ま、メモリの影響って事で……今度だけは許しちゃう」
梓「私は……許しません」
唯「あ……」
梓「でもまぁ、今後の練習態度しだいでは、考えましょう」
唯「あ、あずにゃん!」
梓「抱きつかないで下さい! 暑い!」
唯「ふふ……二人とも、私よりよっぽど大人だね」
憂「そうだよー、お姉ちゃんも成長しないと置いてくよー」
唯「がーん」
梓「……やれやれ」
ボクノココロニヨワサハスミツイテタ~♪
おわり
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