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梓「ここが軽音部か……」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 08:48:00.28 ID:OglSPiHm0 [1/45]
梓「緊張するな……仲良く出来るかな?」
梓「でも、まだ仮入の時期だし無理そうなら辞めればいっか」
コンコン
梓「失礼しま……」
RITSU「ふぅー……あ」
梓「……」
梓(タ……タバコ吸ってる!?)
梓「緊張するな……仲良く出来るかな?」
梓「でも、まだ仮入の時期だし無理そうなら辞めればいっか」
コンコン
梓「失礼しま……」
RITSU「ふぅー……あ」
梓「……」
梓(タ……タバコ吸ってる!?)
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 08:54:34.84 ID:OglSPiHm0 [2/45]
梓「……失礼しました!」
梓(どうしよう!どうしよう!すごいマズイとこ見ちゃった!)
梓「と……とにかく逃げないと……」
ポンポン
RITSU「ねえ、もしかして入部希望者?」
梓「ち、違います!すいません!きょ、教室を間違え……」
RITSU「でも、見ちゃったよね……吸ってるの?」
梓「な、何も見てないです!すいません、私別の部活に行くんで……」
ガシッ
RITSU「見たよね?……とにかくちょっと入れよ」
梓「……はい」
梓(どうしよう……ヤバイ人に目付けられちゃった……)
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:01:17.40 ID:OglSPiHm0
RITSU「おーいみんな、入部希望者だぞ」
梓「え……え!?」
YUI「ホントー?やったー!」
MUGI「今飲み物出すから待っててね」
MIO「……」ポチポチ
梓(あれ?普通の人ばっか……ってか、何で部室に冷蔵庫……)
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:07:33.09 ID:OglSPiHm0
RITSU「やっと一人入ったよ……今年の新入部員全滅かと思ってたけどさ」
MUGI「はい、オレンジとグレープどっちがいい?」
梓「え……これ、お酒ですよね……?」
MUGI「そうよ……あれ、もしかして飲めない人?」
梓「いや……そうじゃなくて……」
RITSU「おい、先輩から渡された物が飲めないって言うのかよ?」カチッカチッ
梓「で、でもこれお酒ですよ……?」
YUI「いいじゃーん、飲もうよー!」
梓「で、でも……」
RITSU「ふうー……しょうがねえなー、ったく!MUGI、コーラ出してやって」
YUI「ええー、飲まないのー?」
MUGI「わかったわ、りっちゃん」
MIO「……」ポチポチ
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:15:31.22 ID:OglSPiHm0
RITSU「じゃあ、新入部員を祝って乾杯!」
梓「か、乾杯……」
梓(まだ入るなんて言ってないのに……)
YUI「ぷはぁー!お酒最高ー!」
RITSU「ふうー……あ、そういえば自己紹介がまだだったな」
RITSU「私はRITSU、軽音部の部長でドラムだ」
YUI「私はYUI、ギターとボーカルだよー」
MUGI「私はMUGIよ、キーボード担当なの」
MIO「……」ポチポチ
RITSU「で、さっきからずっとメールしてんのがベース兼ボーカルのMIOだ」
RITSU「……それで、名前は?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:20:47.41 ID:OglSPiHm0
梓「わ、私ですか……」
RITSU「私たちが自己紹介したんだから当然するよな?……ふうー」
梓「ゴホッゴホッ!」
梓(け、煙い!……これ、名乗らなきゃ帰れないんだよね……?)
梓「な、中野梓です……」
RITSU「梓か……じゃあ、AZUSAだな」
YUI「りっちゃーん、AZUNYANがいいよー」
MUGI「AZUもいいんじゃないかしら?」
梓「……」
梓(愛称決められてる!?)
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:27:58.87 ID:OglSPiHm0
RITSU「MIO、お前はどれがいいと思う?」
MIO「……」ポチポチ
梓「あ、あの……私まだ入ると決めた訳じゃないんですけ……」
カチャ
MIO「……うっざ」
梓「ひっ!?」
梓(怒らせた!?)
MIO「帰るわ」
RITSU「おい、MIO!また男かよ、せっかく新入部員が入ったてのによ」
MIO「……」
バタン
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:36:27.70 ID:OglSPiHm0
梓「あ、あの……」
YUI「お、どうしたのー?AZUNYAN?」
梓(愛称決まってる!?)
梓「って!そうじゃなくて!」
YUI「へ?」
梓「す、すいません……あの、MIO先輩でしたっけ?私が怒らせたんですか?」
RITSU「違う違う、ありゃ男関係でキレてるだけだから」
RITSU「あーあ、ありゃ多分また別れるんだろうなー……ふぅー」
YUI「ええー!?だってつい最近付き合い始めたばっかじゃんMIOちゃん」
MUGI「確か、2週間前だっけ?」
RITSU「そんくらいかなー、顔もいいし金も持ってたのにもったねえー」
梓「……」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:44:24.28 ID:OglSPiHm0
YUI「じゃありっちゃんもらっちゃえばー?」
RITSU「はあ?MIOと姉妹になるなんてゴメンだよ」
YUI「ってか、りっちゃんまだ処女じゃん」
RITSU「うっせえ!YUIだって処女じゃねえか!」
YUI「私は彼氏なんて入らないからいいんだもーん」
梓「……」
梓(か、会話が……刺激的過ぎる……)
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:49:51.97 ID:OglSPiHm0
MUGI「じゃあ、AZUも入ったことだしまたパーティーしちゃう?」
YUI「いいねー!ライブやりたーい!」
RITSU「MUGI!いい男たくさん呼んでくれよ?な?な?」
MUGI「任せといて、りっちゃん!あ、AZUはどんな人がタイプなの?」
梓「わ、私ですか……?」
梓(ってか、別の愛称!?)
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:58:33.81 ID:OglSPiHm0
梓「わ、私は……男の人とかはあんまり……」
YUI「へえー、AZUNYANってレズなんだー!」
梓「ち、違いますよ!私はただ……」
梓(イケメンで高身長でスタイル良くて頭良くて運動神経抜群で優しくて誠実なバンドマンなんていないし……)
YUI「じゃあ、男の人に夢見がちなタイプなんだねー!選り好みしたってしょうがないよー」
梓「!」
RITSU「あー、それだけはマジで無駄だぞ。男なんてヤることしか考えてないし」
YUI「それ、りっちゃん言っても説得力ないよー」
MUGI「ふふ、そうね」
RITSU「こらー!YUIにMUGI!マジで怒るぞー!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 10:05:55.55 ID:OglSPiHm0
梓「……」
梓(なんかこの人たち学校でタバコ吸ったりお酒飲んだりしてるけど至って普通なんだな……)
梓「……くすっ」
YUI「あー!AZUNYANも笑ったー!」
RITSU「おい、AZUSA……なに笑ってんだよ?」
梓「え……ち、違いますって!」
RITSU「お前もう絶対軽音部に入らないと許さないからな!」
梓「わ、わかりました入ります!軽音部に入りますから!ゆ、許してください!」
RITSU「おいMUGI、録音したな?」
MUGI「うん、バッチリよ!」
梓「……え?」
RITSU「これで正式に5人目のメンバーが決定だー!」
YUI「いえーい!」
梓「そ、そんなー!?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 10:11:59.47 ID:OglSPiHm0
AZUSA「ど、どうしよう……私本当に軽音部に入るのかな……?」
AZUSA「でも、あの人たち……見た目ほど悪そうでもないし……」
AZUSA「はあ……どうしようかな……あ、あれ」
AZUSA(MIO先輩と……男の人……!す、すごい言い争ってる……!)
男「生意気言ってんじゃねえぞ!」バチンッ
AZUSA「あ……!」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 10:24:23.39 ID:OglSPiHm0
AZUSA(酷い……今殴ってた!)
MIO「痛っ……おい!何殴っ……」
AZUSA「お、女の子に手を出すなんて……さ、最低です!!」
男「はあ?誰だてめえ?」
MIO「お前……さっきの」
男「MIO、知り合いかよ?」
AZUSA「女の子に手を出すなんて最低です!謝ってください!今すぐ謝ってください!」
男「はあ?関係ねーだろ、お前」
AZUSA「謝ってください!じゃ、じゃないと……警察呼びます!」
男「てめえな……人の話に口挟むんじゃ……」
チーン
梓「あ……」
男「うっ……MIO、てめえ……」
MIO「私はもうアンタに話すことなんかないの、ウザいから死ねよ……おい、行くぞ」
AZUSA「え……あ、は、はい!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 10:34:30.59 ID:OglSPiHm0
てくてく てくてく
AZUSA「……」
AZUSA(……さっきから何も話してくれないけど、一体どこ向かってるんだろう?)
MIO「おい、着いたぞ」
AZUSA「え……あ、あの……ここは?」
MIO「私の家、あがってけよ」
AZUSA「え……い、いいんですか?」
MIO「ああ、立ち話するのも難だからな」
AZUSA「……じゃあ、お邪魔しまーす」
AZUSA(まだ全然話したこともないのにいきなり家に招待されちゃった……)
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 10:42:29.33 ID:OglSPiHm0
AZUSA「あ、あの……」
MIO「なんだ?」
AZUSA「もうすぐ夕飯時なのに、お邪魔してよかったんですか?」
MIO「ああ、私一人暮らしだから大丈夫」
AZUSA「そ、そうなんですか……」
AZUSA(この歳で一人暮らしって……あんま詮索するのはよくないよね)
MIO「タバコ、吸う?」
AZUSA「あ……私はいいです」
MIO「普通はそうだよね、悪い悪い……さっきはありがとうな」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 10:52:00.19 ID:OglSPiHm0
MIO「アイツさ、RITSUの言うとおり顔もそこそこだし金も持ってたんだけどさ」
MIO「会えばSEXSEXうるさくてさ……ウザかったんだよね」
MIO「で、挙句の果てには手まで出してくるし……ホント最低だよ」
AZUSA「そ、そうだったんですか……」
MIO「でも、会ったばっかのしかも印象悪そうな私を助けようとしてくれるなんて……良い奴じゃん、気に入ったよ」
MIO「あ、そういえば名前言ってなかったよな?私の名前は……」
AZUSA「MIO先輩……ですよね?さっきRITSU先輩が言ってました」
MIO「そういえばそうだった……あの時はアイツのメールがマジでウザくってさ、ゴメンな」
AZUSA「あ、あの……私はAZUSAって言います」
MIO「AZUSAか……よろしくな、AZUSA」
AZUSA「は、はい!」
AZUSA(MIO先輩、怖いイメージだったけど……笑顔がすごく可愛くて、それに美人!)
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 11:04:02.19 ID:OglSPiHm0
MIO「……そうそう!RITSUは彼氏欲しがるくせにホントガード固いからさ」
AZUSA「アハハハハ」
MIO「あっ、いけないもうこんな時間……帰らなくて大丈夫?」
AZUSA「あ、ホントだ……もう帰んなきゃ」
MIO「悪いな、こんな時間まで引き止めちゃって」
AZUSA「そ、そんな!こちらこそ楽しかったです!」
MIO「そっか、なら良かったけど……送って帰ろうか?」
AZUSA「だ、大丈夫です!そしたら今度はMIO先輩が一人で帰ることになっちゃいますし!」
MIO「だから、MIOでいいって」
AZUSA「じゃ、じゃあ……MIOさん?」
MIO「うーん、まあそれでいっか……でも、ホント大丈夫?」
AZUSA「はい、大丈夫です!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 11:11:11.23 ID:OglSPiHm0
MIO「わかった、じゃあ気をつけて帰れよ」
AZUSA「はい、お邪魔しましたー!」
MIO「あ、ちょっと待って」
AZUSA「なんですか、MIOさ……」
チュッ
AZUSA「……」
AZUSA「……へ!?え!?な、な、」
MIO「そんなびっくりしなくてもいいだろ?大丈夫だよ、私レズじゃないし」
MIO「これは私なりの仲間の証……これでAZUSAは私にとって正真正銘の仲間の一人だ」
AZUSA「そ、そ、そうですか……」
MIO「じゃあ、何かあったら連絡しろよ?じゃあな、AZUSA」
AZUSA「さ、さ、さようなら!……です」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 11:14:45.87 ID:OglSPiHm0
AZUSA「………………」
AZUSA「…………」
AZUSA「……」
AZUSA「ど、ど、ど、ど、ど、ど、ど、どうしよう!?」
AZUSA「MIOさんに……MIOさんに……」
AZUSA「奪われちゃった……」
AZUSA「……ファーストキッス」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 11:23:11.26 ID:OglSPiHm0
もう無理限界、おやすみなさい
このMIOは正真正銘ビッチなんでパーティー編で口説いてきたイケメンに股開く予定だった
MUGIもビッチ
RITSUはビッチぶりたい純情派
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:07:37.11 ID:OglSPiHm0
よくじつ!
AZUSA「さて、そろそろ部室に行こうかな」
???「あの、AZUSAちゃんだよね?」
AZUSA「は、はい……えっと」
UI「私UI、軽音部のYUIの妹なの」
AZUSA「え、YUI先輩の妹なの!?」
AZUSA(そう言われれば……確かに似てるかも)
UI「軽音部にはもう入ったの?」
AZUSA「うん、他に入りたい部活もないし軽音部にしようかなって思ってて」
UI「そっか、お姉ちゃんAZUSAちゃんが入部してくれてすごく嬉しがってたよ」
AZUSA「そ、そうなんだ……」
AZUSA(UIは普通の子っぽいな……仲良く出来るかも……!)
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:14:37.52 ID:OglSPiHm0
UI「私は楽器とか特に出来ないし、家のこともあるから軽音部に入れないけど」
UI「AZUSAちゃんが入ってあげてね」
AZUSA「うん、わかった……あ、私そろそろ部活に行くね」
UI「あ、あと1つ……」
AZUSA「なに?」
UI「AZUSAちゃん、ちょっと耳貸して」
AZUSA「うん、いいけど……」
UI「……」ボソ
AZUSA「……」
UI「じゃあ、AZUSAちゃん部活頑張ってねー!バイバイ」
AZUSA「……うん、バイバイ」
AZUSA(お姉ちゃんに変なことしたら売り飛ばす、だって……)
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:22:21.89 ID:OglSPiHm0
AZUSA「こんにちわー」
RITSU「おお、AZUSA!軽音部に入ってくれるのか!?」
AZUSA「え、ええまあ……」
AZUSA(入んなかったらあそこまでしてくれたMIOさんに失礼だし、UIに何されるかわからないし……)
YUI「やったー!AZUNYAN入ってくれるんだね!」
MUGI「歓迎するわ、AZU」
MIO「……」ポチポチ
AZUSA(あ、MIOさんまたメールしてる……)
RITSU「そういえば、AZUSAは私たちのライブ生で観たことあんの?」カチッカチッ
AZUSA「は、はい!学祭に来た時に一度だけ……」
RITSU「ふうー、そっかじゃあ……」
YUI「生で聞かせてあげようよ!」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:31:59.60 ID:OglSPiHm0
じゃじゃじゃん じゃじゃっじゃーん
AZUSA「……」
RITSU「どうだった、AZUSA?」
AZUSA「すごいです!カッコよかったです!あ、あの1曲目って確かAC/DC……」
RITSU「おおー!よく知ってるな!」
YUI「へえー、やっぱ有名なんだそのエシディシって」
MUGI「YUIちゃん、その言い方じゃ柱の男の一人になっちゃうわ」
RITSU「YUIは知らなすぎなんだよ!なあ、MIO?」カチッカチッ
MIO「……」ポチポチ
RITSU「……また男とメールしてやがる」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:44:36.41 ID:OglSPiHm0
RITSU「ふうー、とにかく私たちはこういう系統のバンドだからな」
AZUSA「はい!私もそういう系統がやりたかったんです!」
MUGI「そうなの?それは良かったわ」
YUI「そういえばー、AZUNYANって何やるの?」
AZUSA「ギターです!」
YUI「え?」
AZUSA「だから、ギターですって!」
YUI「……」
RITSU「あっちゃー、ギターだったか……」
MUGI「残念だったわね、AZU……」
AZUSA「え?へ?ど、どういうこ……」
YUI「AZUNYANやっぱ入部すんの辞めて、もう来なくていいから」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:52:52.05 ID:OglSPiHm0
AZUSA「え、それってどういう……」
YUI「ギターは私一人で十分だから、他の奴とか要らないし」
AZUSA「で、でも、YUI先輩ボーカルもやってるんだからセカンドは居た方が……」
YUI「ごちゃごちゃごちゃごちゃうっせえなあ!このバンドのギターは私なんだよ!」
AZUSA「ひっ!?」
AZUSA(YUI先輩がキレた!?)
RITSU「ふうー……あー、ヤバいぞこりゃ」
MUGI「AZU!いいから逃げて、逃げないと大変なことになるわよ!」
AZUSA「え!?た、大変なことって……」
ブンッ
AZUSA「は……」
YUI「あーあ、4代目ギー太が凹んじゃったじゃん……私ってどうしてこう殴るの下手なんだろう?」
AZUSA「あ、あははははははは……」
AZUSA(そもそもギターは人を殴る物じゃないですからーっ!?)
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:59:49.35 ID:OglSPiHm0
RITSU「AZUSAー、逃げないと殺されるぞー」
AZUSA「み、見てないで助けて下さい!」
MUGI「ゴメンね、AZU……こうなったYUIちゃんは私たちにも手を付けられないから」
AZUSA「そ、そんなー!?そ、そうだ!MIOさ……」
MIO「……」ポチポチ
AZUSA(全然興味なさそうにメールしてるしっ!)
YUI「AZUNYAN待ってよー、4代目と一緒にお葬式してあげるからさー」ブンッブンッ
AZUSA「絶対嫌です!私まだ死にたくないですからー!」
AZUSA(どうしよう、このままじゃ本当に殺され……)
カチャ
???「上が騒がしいと思ったらやっぱりまた軽音部なのね」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 21:07:13.60 ID:OglSPiHm0
YUI「あ、和ちゃーん!」
AZUSA「へ、だ、誰ですか……?」
RITSU「お、ラッキーだったなAZUSA」
AZUSA「え……」
和「YUI、ギターは人を殴る為の物じゃないでしょ?」
YUI「ごめんなさーい」
AZUSA(素直に謝った!?)
和「RITSU、この吸殻の山は?学校では吸うなって言ったじゃない」
RITSU「へ?ち、違うよ!これはポイ捨てされてた吸殻を拾っただけでさ!」
和「それにしては随分とタバコ臭い部屋ね」
RITSU「すいませーん!」
AZUSA(RITSU先輩も謝った!?)
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 21:20:55.00 ID:OglSPiHm0
和「冷蔵庫の中はあえて確認しないけど……どうせお酒が入ってるんでしょ?」
MUGI「うふふ、どうかしらー?」
和「はあ、あなたたちったら全く……」
MIO「和、これで許してくれないか?」バサッ
和「1、2、3……一人の違反につき1万ってところね、いいわ黙っておくわ」
AZUSA(買収したー!?)
MIO「悪いな、いつも助かるよ和」
WA「こちらこそ、これで生徒会の予算が増えるんだからよりよい学校運営が出来るわ」
MIO「本当に生徒会に使われてるかは疑問だけどな」
WA「あら、この軍資金が何倍にも膨れ上がって返ってくるんだからいいじゃない?それに私は負けない賭けしかしないわ」
WA「じゃあ、他の部活からも文句が言われてるからあまり騒がないでね……それからYUI」
YUI「なーに?WAちゃーん?」
WA「ギターは2人いた方が楽しいと思うわよ」
YUI「うーん、わかったー!」
AZUSA(鶴の一声!?)
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 21:39:53.26 ID:OglSPiHm0
AZUSA「あの、RITSU先輩……あの人は?」
RITSU「ああ、WAか?WAはな、この学校のドンだから逆らわない方がいいぞ」
AZUSA「ド、ドン!?」
RITSU「表向きは超真面目な生徒会役員なんだけどさ、その実は裏カジノの常連でさー」
RITSU「とにかくWAに歯向かうのだけは辞めたほうがいい、なあYUI」
YUI「うん!WAちゃんの家ってすごく大きいお屋敷で黒服の人がいっぱいいるんだよー」
AZUSA「そ、そうなんですか……」
AZUSA(ヤクザ屋さんなんですね……)
MIO「私帰るわ」
RITSU「え、もう帰るのかよMIO?」
MIO「RITSUのせいでどれだけ私が損してると思ってるんだよ?」
RITSU「それはいつか返すってー!」
MIO「いつもそう言ってるけど返したことあったか?」
RITSU「そ、それは……」
MIO「今日の分のマイナスも回収したいからな、じゃあバイバイ」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 21:51:01.13 ID:OglSPiHm0
MUGI「あ、MIOちゃん明日いつもの所でパーティーだからね」
バタンッ
AZUSA「MIOさん、帰っちゃいましたね」
RITSU「どうせあいつはパパにお小遣いもらいに行ったんだよ」カチッカチッ
AZUSA「パパって、MIOさんの実家って近いんですか?」
RITSU「違う違う、何て説明したらいいのかな……ふうー」
MUGI「パトロンが意味的には近いんじゃないかしら?」
USA「パ、パトロンですか!?」
RITSU「おー、そうそうそんな感じ!何でもデートするだけで1回数十万くれる太い客が付いたって」
AZUSA「……先輩たちはそれ止めないんですか?」
YUI「えー、なんでー?」
RITSU「私たちさ、基本的に活動費はMIO担当でその他の食費とか雑費はMUGI担当だからなー」
RITSU「稼いでくれた方がありがたいんだよなー」
AZUSA「そ、そんなの……そんなのおかしいです!」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 22:11:53.80 ID:OglSPiHm0
AZUSA「そ、そんな援助交際みたいなことさせるのなんて間違ってます!」
AZUSA「私止めてきます!」
RITSU「あ、おいAZUSA!」
バタンッ
RITSU「チッ……あのバカ」
MUGI「AZUは真面目でいい子よね」
YUI「うんうん、りっちゃんだってホントは止めさせたいくせにさー」
RITSU「うっせえ!……ああやって稼がないとMIOは暮らしていけないんだからしょうがねえんだよ!」カチッカチッ
RITSU「…………」カチッカチッ
RITSU「……火が点かねえじゃねえかよ」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 22:20:12.89 ID:OglSPiHm0
AZUSA「ハア!ハア!」ダッダッダ
AZUSA(飛び出してきたはいいけど、MIOさんがどこにいるかなんて全然わかんない!)
AZUSA「ハア!ハア!」ダッダッダ
AZUSA(どこに行こう……とりあえず駅前!)
ぽつり ぽつり
AZUSA「ハア!ハア!」ダッダッダ
AZUSA(MIOさん、あんないい人なのに……そんなことさせるの間違ってる!)
ざあー ざあー
AZUSA「ハア!ハア!」ダッダッダ
AZUSA(MIOさん……どこに居るんですか!?)
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 22:26:33.76 ID:OglSPiHm0
ざあー ざあー
てくてく てくてく
MIO「…………」
MIO「……AZUSA?」
AZUSA「……MI、MIO……さ……ん」
バタンッ
MIO「……この馬鹿」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 22:35:19.06 ID:OglSPiHm0
AZUSA「ん……こ、ここは……?」
MIO「気が付いたか?」
AZUSA「MI、MIOさん……?」
MIO「ほら、ホットミルク……温まるぞ?」
AZUSA「あ、ありがとうございます……」
MIO「雨の中走り回って、あげくに人の家の玄関の前で座り込んでたらそりゃ体調も崩すって」
AZUSA「……すいません」
MIO「でも……私のこと心配して探してくれたんだろう?RITSUから聞いたぞ」
AZUSA「……RITSU先輩が?」
MIO「アイツも結構お節介焼きだからな……私のこともAZUSAのことも心配だったんだよ」
AZUSA「……すいません」
MIO「それはRITSUに言えって……飲んだらお風呂入ってきちゃいな、ゆっくり温まってこいよ」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 22:45:13.01 ID:OglSPiHm0
AZUSA「すごい……泡風呂なんて初めて入った……」
AZUSA「この前来た時は緊張して何も見えてなかったけど……」
AZUSA「改めて見るとMIOさんの部屋ってお洒落だな……お風呂の小物とかも可愛いし」
MIO「AZUSA、入るぞ?」
AZUSA「へ……ええ!?」
ガチャ
MIO「……何で目を塞いでるんだ?」
AZUSA「だ、だって……そんな急に来られたら恥ずかしいじゃないですか……」
MIO「女同士だろ?別に恥ずかしいことなんか……」
AZUSA「MI、MIOさんはよくても私はダメなんです!」
MIO「ハハハ!面白いなー、AZUSAって」
AZUSA「……MIOさんの意地悪」ブクブク
AZUSA(だってMIOさんスタイルいいし……ってか、胸大きくて形もいいし……!)
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 22:57:43.47 ID:OglSPiHm0
MIO「やっぱ2人で入るには狭いな……このバスタブ」
AZUSA「そ、そうですね……」ドキドキ
MIO「猫足で可愛かったからこれにしたんだけどな、もう少し大きいの買おうかなー」
AZUSA「い、いいんじゃないですか?」ドキドキ
MIO「……何かAZUSA、さっきから喋りがぎこちなくないか?」
AZUSA「そ、そんなことないです!」ドキドキ
MIO「そうか……なら、いいけど」
AZUSA(お風呂で肌が触れ合ってドキドキしないわけがないじゃないですか!?)
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 23:07:21.52 ID:OglSPiHm0
MIO「そうだ、AZUSAちょっと前向いて」
AZUSA「こ、こうですか?」
MIO「そうそう……で、私がちょっと動いて、っと」
AZUSA「!」
AZUSA(MI、MIOさんの……む、胸が!せ、背中に当たってる……!!)
MIO「どうしたんだよ、AZUSA?もっともたれかかっていいんだぞ?」
AZUSA「い、いや、あの、その……」
AZUSA(そしたら胸がおもいっきり当たるし!)
MIO「しょうがないな……もう」パクッ
AZUSA「ひゃっ!?」
AZUSA(耳っ!?耳咥えられたっ!?)
MIO「ちゅ、れーーろ」
AZUSA「あ、い、いやっ、ひゃっ!?」
AZUSA(く、首筋キスされて……!な、舐められた……っ!)
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 23:25:40.46 ID:OglSPiHm0
MIO「AZUSAは結構敏感なんだな?」
AZUSA「こ、こんなことされたら……だ、誰だってそうなります!」
MIO「そうか……じゃあ、ここはどうかな?」
AZUSA「ひっ!?ど、どこ触ってるんです……ひゃっ!?」
MIO「AZUSAはホントに敏感なんだな……ちゅ、ちゅ、れーーろ」
AZUSA「はあ……だ、ダメですって!MI、MIO……さん……!」
MIO「フフフ、AZUSAは可愛いな……よし、止めてあげるか」
AZUSA「……へ?」
MIO「これ、私が男を落とす時によく使うテクニックだからAZUSAも使ってみるといいよ」
MIO「私逆上せそうだから先にあがるね」
AZUSA「あ……MI、MIOさん……!」
バタンッ
AZUSA「……はあ、ここまでしといてそんなの酷いですって」
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 23:34:02.80 ID:OglSPiHm0
AZUSA「……お、お風呂ありがとうございました」
MIO「結構温まってきたみたいだな?あ、ご両親に連絡はもうした?」
AZUSA「え?」
MIO「外、雨かなり本降りになってるし今日は泊まってきなよ」
AZUSA「……い、いいんですか?」
MIO「ああ、一枚だけなら布団もあるし今日はもう遅いしな」カチッカチッ
AZUSA「……じゃあ、お邪魔させてもらいます」
MIO「うん……ふうー」
AZUSA(MIOさんって、RITSU先輩よりタバコ吸う姿似合ってる……)
MIO「あ、適当にそこら辺でくつろいでいいからね」
AZUSA「は、はい……」
AZUSA(……もしかしたらさっきの続きはあるのかな?)
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 23:46:23.59 ID:OglSPiHm0
MIO「ふうー」
AZUSA「……」
MIO「ふうー……」けしけし
AZUSA「あの、MIOさんは何で学校じゃ吸わないんですか?」
MIO「あー、それはRITSUに止められてるんだよ」
AZUSA「そうなんですか?」
MIO「うん、『お前はボーカルなんだから喉を大事にしろ』ってうるさくってさ」
AZUSA「へえ……」
MIO「なら、アイツも止めてくれればいいのにさ……全く」
MIO「あ……私が家で吸ってることはRITSUも知らないからさ、これは私とAZUSAだけの秘密な」
AZUSA「は、はい!絶対言いません!」
MIO「約束だぞ?」
チュ
AZUSA「……は、はい!」
AZUSA(ヤバい……MIOさんに惚れそう……)
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 23:50:42.70 ID:OglSPiHm0
MIO「さて、そろそろ寝るか」
AZUSA「そうですね」
MIO「明日のパーティーさ、私たちいつも演奏してるからちゃんと聴いてくれよ?」
AZUSA「も、もちろんです!」
MIO「で、早くAZUSAが曲覚えて……次のライブの時には一緒に出来ればいいな」
AZUSA「はい!私頑張ります!」
MIO「ホント可愛いな、AZUSAは……じゃあ、電気消すからな」
AZUSA「はい……おやすみなさい、MIOさん」
MIO「おやすみ、AZUSA」
パチッ
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 23:59:03.60 ID:OglSPiHm0
よくじつ!
MIO「おはよう、みんな」
AZUSA「おはようございます」
YUI「聞いたよAZUNYAN!昨日、MIOちゃんの家泊まったんでしょ?いいなー」
MUGI「私とYUIちゃんはまだ家にも入ったことないのにね」
MIO「YUIとMUGIも遊びに来なよ、まあ1人ずつしか泊められそうにはないけどさ」
YUI「じゃあ、今度行くねー!」
MUGI「私も友達の家でお泊りは初めてだからドキドキするわ」
RITSU「……」
MIO「どうした、RITSU?まだ寝ぼけてんのか?」
RITSU「何でもねーよーだ!よし、みんな揃ったし出発進行ー!」
YUI「おー」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:05:06.43 ID:lPLV+1sn0 [1/34]
AZUSA(結局昨日は何もなかったな……)
AZUSA(MIOさんすぐ寝ちゃったし……)
AZUSA(けど……今朝MIOさんが作ってくれた朝ご飯はおいしかったな)
RITSU「なあ、AZUSA」
AZUSA「……」
RITSU「AZUSA、聞いてるのか?」
AZUSA「は、はい!すいません、聞いてませんでした!」
RITSU「先輩の話をシカトするとはいい度胸だな?」
AZUSA「す、すいません……」
RITSU「しょうがねえからもう一度だけ言っとくけど……MIOに手を出すなよ?」
AZUSA「……ど、どういうことですか?」
RITSU「そのまんまの意味だよ、MIOは私のなんだから手を出すな……いいな?」
AZUSA「……」
RITSU「おい……返事も出来ないのか……」
MIO「RITSU、AZUSA何やってんだ?」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:09:41.01 ID:lPLV+1sn0 [2/34]
RITSU「え?何でもないって!AZUSAがちょっと体調悪そうだったからよ、なあAZUSA?」
AZUSA「え……」
MIO「本当か?AZUSA、やっぱり昨日ので風邪引いたんじゃないか?ちょっと前髪あげて」
AZUSA「……だ、大丈夫です」
MIO「いいから早く」
AZUSA「こ、こうですか……?」
MIO「そうそう、うーんどれどれ?」ピタッ
AZUSA「!」
AZUSA(MIOさんおでこくっつけてきたから顔がすごい近いっ……!?)
RITSU「………………チッ」
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:25:38.37 ID:lPLV+1sn0 [3/34]
MIO「うーん、熱はなさそうだな……まあ、今日はあんまりはしゃぎ過ぎなきゃいいんじゃないか?」
RITSU「よーし!AZUSAも大丈夫そうだし、私たちは準備しに行こうぜーMIO!」グイグイ
MIO「あ、ああ……ひ、引っ張るなってRITSU!」
てくてく てくてく
AZUSA「……」
AZUSA「RITSU先輩って実はMIOさんのことが好きなんだろうな……」
AZUSA「彼氏欲しいとか言ってるくせに」
UI「あ、AZUSAちゃーん!」
AZUSA「UI!それから……」
JUN「クラスメイトのJUNだよ、覚えてよねもう」
AZUSA「ゴメンゴメン」
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:33:15.56 ID:lPLV+1sn0 [4/34]
AZUSA「2人は何しに来たの?」
UI「私はもちろんお姉ちゃんのライブを観に来たんだよ」
JUN「私はUIにここにくればイケメンに出会えるよって誘われたんだけどさ」
JUN「ヤバいよここ!私もう2人からナンパされちゃった!」
AZUSA「……」
JUN「あ!さっきアド教えてくれたお兄さんから誘いのメール来たからちょっと行ってくるね!」
UI「行ってらっしゃーい」
AZUSA「ねえ、UI?」
UI「なに、AZUSAちゃん?」
AZUSA「JUNに声かけた男ってまさか……」
UI「もちろん私がセットした人たちだよ」
AZUSA「だよね……」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:39:42.06 ID:lPLV+1sn0 [5/34]
UI「JUNちゃんって頭空っぽだからさ、少し顔いいの揃えたらすぐ食いつくと思って」
UI「男たちも男たちで女子高生とヤれるって聞いたら大金叩くしさ、ホント馬鹿だよねー」
AZUSA「……」
UI「あ、これ誰かにバラしたらAZUSAちゃんもっと恐い所に売っちゃうからね」
AZUSA「私は何もバラさないから大丈夫だよ……UIはホント何でもありだよね」
UI「うん、私とお姉ちゃんが幸せなら私は何でも出来るからね」
AZUSA「……」
AZUSA(YUI先輩には絶対何も出来ないな、本当に……)
パチッ
AZUSA「あ、電気消えた……」
UI「お姉ちゃんのライブが始まるよ、AZUSAちゃん!」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:46:50.45 ID:lPLV+1sn0 [6/34]
YUI「どうもーHTTでーす!」
UI「きゃー!お姉ちゃんカッコいいー!!」
AZUSA「……」
YUI「今日のライブも楽しんでってくださーい!」
YUI「それじゃあ1曲目行きまーす!」
RITSU「1、2、1、2、3!」
………………
…………
……
MIO「ありがとうございましたー!」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:54:32.43 ID:lPLV+1sn0 [7/34]
YUI「はあー!楽しかったー!ライブ最高ー!!」
UI「お姉ちゃーん!今日もすごくカッコよかったよー!!」
AZUSA「皆さん、お疲れ様です!ホントにカッコよかったです!」
YUI「あー、UI!それにAZUNYAN!」
UI「AZUNYAN?ああ、AZUSAちゃんのことか。そんなことよりお姉ちゃん聞いて!」
YUI「んー?なになにUIー?」
RITSU「はあー、いつもの始まったなー」カチッカチッ
MIO「RITSU、今日のドラム走りすぎてなかったか?」
RITSU「ええー、そうかなー?私はいつも通り叩いたつもりだけどー」
MIO「何か焦ってるみたいな感じがした……みんなもそう思わないか?」
MUGI「うーん、そうかもしれないけどとりあえず乾杯しない?」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:00:07.58 ID:lPLV+1sn0 [8/34]
MIO「お、おいMUGIまで……」
RITSU「ふうー……そうだな!とりあえず今日のライブも成功したし乾杯するか!」
MUGI「はい、みんな一本ずつ持って!」
MIO「な、なあおい……」
RITSU「よーし!じゃあ今日のライブの成功を祝って……乾杯!!」
YUI「かんぱーい!」
UI「それでね、あのね、あれがね……」
MUGI「乾杯!」
AZUSA「か、乾杯……!」
MIO「……乾杯」
RITSU「グビッグビッ……ぷはぁー!最高ー!!」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:02:44.20 ID:lPLV+1sn0 [9/34]
その頃のJUNちゃん
JUN「あ!あ!あ!ぎもぢっ!マンコも尻穴もぎもぢぃいいいいいい!!」ビクンビクン
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:12:30.63 ID:lPLV+1sn0 [10/34]
AZUSA「うっ……苦い」
MIO「AZUSA、ビールは苦手か?」
AZUSA「MIOさん、お疲れ様です!……はい、初めて飲んだんですけどちょっと好きじゃないです」
MIO「無理して飲まなくてもいいぞ?確かお茶とかコーラとかあったはずだし」
AZUSA「じゃ、じゃあ他の奴もらっちゃおうかな……」
AZUSA(さっきのRITSU先輩とのことのせいで、何か気まずく感じちゃってる……)
MIO「どうした、AZUSA?やっぱり具合が悪いの……」
RITSU「ヒューヒュー!そちらのお2人さん盛り上がってますねー!」
MUGI「ヒューヒュー!」
MIO「RITSU、あのなあ……」
RITSU「なんだ?いい雰囲気壊しちゃったか?そんなの関係ねえー!ほら、チューしちゃえ!チュー!!」
MUGI「チュー!チュー!」
AZUSA(RITSU先輩もMUGI先輩も完璧に酔っ払ってる……)
AZUSA「MIOさん、お2人とも酔ってるだけだしスルーしましょ……」
MIO「お前らな、いい加減にしろよ!」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:28:28.31 ID:lPLV+1sn0 [11/34]
RITSU「何キレてんだよ、MIO?せっかく気持ちよくライブ終わったんだからいいじゃねえかよ」
MIO「お前らすぐ酔うから先に反省会しよう、って思ったのに案の定これだから怒ってるんだろう!」
RITSU「はあ?ってか、イチャついてるお前らがいけないんだろう?なに、逆ギレ?」
MIO「いい加減にしろよ、RITSU……」
AZUSA「MI、MIOさん……落ち着いてください」
RITSU「大体よ、AZUSAてめえムカつくんだよ!MIOにばっか擦り寄りやがって、マジでウザいんだよ!!」
AZUSA「そ、そんな……酷いです……!」
MIO「おい、RITSU!AZUSAは今何も関係なかったろ!」
MUGI「……」ポカーン
YUI「ねえねえ、UI……MIOちゃんとりっちゃんが喧嘩してるよ……」アワアワ
UI「へえ、そうなんだ!それでね、お姉ちゃんあのね……」
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:30:35.35 ID:lPLV+1sn0 [12/34]
その頃のJUNちゃん
JUN「してぇ!マンコにもっ!尻穴にもっ!お兄さんたちの濃いイケメンザーメンビュッビュしてぇ!」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:40:40.17 ID:lPLV+1sn0 [13/34]
MIO「もう我慢出来ない……私辞めるから」
AZUSA「MI、MIOさん!そ、それはダメですって!」
RITSU「ああいいよ!勝手にしろよ!MIOは顔だけはいいから、男に股開いたらすぐに他のバンド作れるだろうしな!!」
MUGI「り、りっちゃん!それは言い過ぎよ!謝んないと!」
RITSU「あ……わ、悪いMIO……ちょっと言い過ぎ……」
MIO「やっぱりRITSUはそうなんだ……昔からずっと私のことそう思ってたんだろう?」
AZUSA「MI、MIOさん……」
MUGI「MIOちゃん、りっちゃんも謝ったし許してあげ……」
MIO「辞める……こんな奴と一緒にバンドなんて出来るわけがない!」
バタンッ
AZUSA「MIOさん!」
MUGI「MIOちゃん!」
RITSU「……」
YUI「ねえねえ、UI……なんか大変なことに……」アワアワ
UI「どうでもいいよ!それでね、あのね……」
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:05:16.71 ID:lPLV+1sn0 [14/34]
AZUSA「わ、私MIOさんを……」
RITSU「ほっとけ!……さっきのは私が言い過ぎたせいだけど、ホントはMIOだって辞める気はないはずだよ」
RITSU「だから、しばらくしたら戻ってくる……絶対MIOは戻ってくるから」
MUGI「りっちゃん……」
AZUSA「RITSU先輩……」
UI「じゃあ、私とお姉ちゃんは帰るんで」
AZUSA「ちょ、ちょっとUI!今どういう状況か……」
UI「それ、私とお姉ちゃんに関係あるの?ないよね?」
AZUSA「で、でも!MIOさんが……」
UI「だから……それ、私とお姉ちゃんに関係あるの?」
RITSU「……YUI、また月曜に学校でな」
UI「さすがRITSUさん、じゃあ皆さんさようなら」
YUI「う、うん……じゃあね、みんな……」
MUGI「バイバイ……YUIちゃん」
AZUSA「YUI先輩さようなら……」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:13:06.39 ID:lPLV+1sn0 [15/34]
MIO「ヒクッ……ヒクッ……」
MIO(RITSUの奴、絶対昔からそう思ってたんだ……)
MIO「ヒクッ……ヒクッ……」
MIO(だから、私が援助交際してても止めなかったし……)
MIO「ヒクッ……ヒクッ……」
MIO(男をとっかえひっかえしても何も言わなかったんだ……)
MIO「ヒクッ……結局、RITSUは私のことなんてどうでも……」
IKEMEN「あれ……HTTのMIOちゃんだよね?どうしたの?」
MIO「あ……HANDSOMEのベースの……」
IKEMEN「泣いてるけど大丈夫?何があったか俺に言ってみな?」
MIO(ここでコイツに泣きついたら、またRITSUに何か言われるんだろうな……)
MIO(でも、もう関係ないよな……私はHTT辞めるんだし……)
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:18:25.72 ID:lPLV+1sn0 [16/34]
AZUSA「……あれから1時間経ちましたね」
RITSU「ああ……」
MUGI「うん……」
AZUSA「MIOさん……戻ってきませんね」
RITSU「ああ……」
MUGI「うん……」
AZUSA(ここで素直に探してきますって言ったら止めるんだろうな……RITSUさん)
AZUSA「あの……私、トイレ行ってきます」
RITSU「ああ……」
MUGI「うん……」
バタンッ
AZUSA「とりあえず部屋からは出れた……」
AZUSA(1時間経ったからもうこの会場にはいないかもしれないけど……)
AZUSA「とにかく場内を探してみよう……!」
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:23:07.38 ID:lPLV+1sn0 [17/34]
AZUSA「ハア……ハア……」
AZUSA(どこにも居なかった……やっぱり家に帰ったのかな)
AZUSA「ハア……とりあえずRITSUさんとMUGIさんのところに戻ろうかな……」
AZUSA(もしかしたら2人も探しに出たがってるかもしんないし……)
AZUSA「私が戻ってくるのを待ってたら申し訳ないよね……」
AZUSA「その前にちょっとトイレに行って……」
AZUSA「あ」
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:29:43.88 ID:lPLV+1sn0 [18/34]
MIO「ちゅ……ちゅ、ちゅぱ……んんっ」
IKEMEN「ちゅ、じゅるう……はぁ……はぁ……MIOちゃんのキス、すごくいやらしいね」
MIO「ちゅう、ちゅ、ちゅ……じゅるるる……いや、そんなこと……言わないで……」
IKEMEN「ちゅ、ちゅう、れーーろ」
MIO「ひゃっ!?んっ……ダメ、首筋弱いのぉ……」
IKEMEN「そうなんだ……MIOちゃん、もっと色んなとこ触ってみてもいい?」
MIO「……うん、好きにしていいよ」
AZUSA「MIO……さん……?」
MIO「………………」
MIO「…………」
MIO「……」
MIO「!」
MIO「あ……あ、ああああああああああああああああああああああああああああ」ビクッビクッ
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:42:15.81 ID:lPLV+1sn0 [19/34]
IKEMEN「どうしたの?イッちゃったの?……あ、知り合い?」
MIO「あ、AZUSA……これはだな、違うんだ……その」
AZUSA「……ガッカリしました」
AZUSA「RITSU先輩もすごく反省して、MUGI先輩もすごく落ち込んでて、YUI先輩はUIに連れ去られたけど……」
AZUSA「とにかく皆さんすごくMIOさんのこと心配してたのに……私だってすごく心配してたのに……!」
MIO「あ、AZUSA……あ、あのな……」
AZUSA「言い訳なんて聞きたくないです!2人にはここで見なかったことにするんで早くどっかに消えてください!」
MIO「AZUSA……」
AZUSA「私……MIOさんのことすごい好きで、憧れも抱いてたのに……幻滅しました」
AZUSA「さようなら、MIO先輩」
MIO「AZUSA待って!AZU……ううっ、AZUSAあああああああああああああああ!!」
IKEMEN「……あーあ、何かヤバいことになっちゃったみたいだね。今日はやめとこうか?」
MIO「……もういいよ」
MIO「……ここじゃないどこかで……何もかも忘れるくらいに……滅茶苦茶に……して」
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:47:20.99 ID:lPLV+1sn0 [20/34]
その後、MIO先輩は学校も辞めて本当にHTTから脱退してしまった。
YUI先輩は、UIが私たちの惨状を見て私たちに関わらせないことを決めて辞めさせられてしまった。
残った私たち3人は新生HTTとしてひっそりと、だけど何か物足りなさを感じながら活動を続けている。
BAD END
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:48:47.84 ID:lPLV+1sn0 [21/34]
その頃のJUNちゃん
JUN「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!おちんぽっ!おちんぽミルクううううううううう!」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 13:12:28.84 ID:lPLV+1sn0 [24/34]
よくげつ!
キーンコーンカーンコーン
YUI「……」
RITSU「あ、YUI!ちょっと……」
YUI「……」ダッダッダ
RITSU「YU、YUI……」
ガラッ
RITSU「……また逃げられた、か」
MUGI「しょうがないわよ……りっちゃん、部室行こう?」
RITSU「……ああ」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 13:20:07.60 ID:lPLV+1sn0 [25/34]
MUGI「りっちゃん、今日は私が歌ってみるわね」
RITSU「……ああ」
MUGI「……YUIちゃんはきっと戻ってきてくれるわよ」
RITSU「……」
ガチャ
RITSU「……ういーす」
???「ゴクッゴクッゴクッ……くうー!遅いわよー、アナタたち!ひっくっ」
AZUSA「せ、先輩!こ、この人勝手に……」
MUGI「あ」
RITSU「SAWAさん!」
AZUSA「え?」
SAWAKO「久しぶりー、ひっく」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 13:27:18.57 ID:lPLV+1sn0 [26/34]
SAWAKO「聞いたわよー、私がいない間に随分と大変だった、ひっくっ、みたいじゃない?」
RITSU「ああ……うん、そうなんだよ」カチッカチッ
AZUSA「あの、MUGI先輩……あの人は?」
MUGI「SAWAKO先生、軽音部の顧問の先生よ」
AZUSA「あの人が軽音部の顧問……」
AZUSA(部室で一升瓶ラッパ飲みする教師が顧問なんだ……)
SAWAKO「……で、RITSUはどうしたいわけ?ひっくっ」
RITSU「私……?」
SAWAKO「そう、軽音部の部長のアナタがよ……ひっくっ」
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 13:36:43.98 ID:lPLV+1sn0 [27/34]
RITSU「私は……」
RITSU(私はどうしたいんだ……私の気持ちは……)
SAWAKO「どうなの?RITSU?……ひっくっ」
RITSU「ご、5人で……」
SAWAKO「5人で?」
RITSU「5人でライブがやりたい!!」
MUGI「りっちゃん……」
AZUSA「RITSU先輩……」
SAWAKO「なんだ……答えなんてとっくに出てるじゃないのよ……ひっくっ」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 13:42:15.02 ID:lPLV+1sn0 [28/34]
RITSU「でも、YUIはUIちゃんの言いなりだしMIOは行方不明だし……」
SAWAKO「まだそんなこと言ってんの?」
RITSU「え……?」
SAWAKO「強請るな、勝ち取れ、さすれば与えられん、よ……ひっくっ」
SAWAKO「言いなりになってるなら無理やり連れ出せばいいじゃない!」
SAWAKO「行方不明なら意地でも探し出しなさいよ!」
SAWAKO「それが女ってもんでしょ!?」
RITSU「SAWAさん……!」
SAWAKO「ほら、グズグズしてないで3人とも行ってきなさい!ひっくっ」
RITSU「MUGI……AZUSA……準備は出来てるか?」
MUGI「……もちろんよ」
AZUSA「……いつでも行けます」
RITSU「よし、YUIの家に突撃だー!!」
バタンッ
SAWAKO「ゴクッ、ゴクッ、くぅー!あーあ、若いっていいわね……ひっくっ」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 14:14:36.02 ID:lPLV+1sn0 [29/34]
ピーンポン
RITSU「誰も出ないな……留守なのかな?」
ガチャ
MUGI「あれ、開いてるわ……?」
AZUSA「入りますか……?」
RITSU「強行突破も止むを得ないな……靴持ってYUIの部屋に行くぞ」
MUGI「……」コクリ
AZUSA「……はい!」
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 14:22:00.11 ID:lPLV+1sn0 [30/34]
ガチャ
YUI「UI?おかえ……あ」
RITSU「よ、よう……YUI」
YUI「りっちゃん、MUGIちゃん、それにAZUNYAN……!」
MUGI「久しぶりにYUIちゃん返事してくれたね」
AZUSA「お久しぶりです、YUI先輩」
RITSU「YUI、お前に聞きたいことが一つだけあるんだ……だから、その質問に答えてくれないか?」
YUI「……なに?聞くなら早くした方がいいと思うよ……もうすぐUIが帰ってくるし」
RITSU「ああ……YUI、お前は軽音部に……いや、また5人でバンド組みたくないか?」
YUI「5人、で……?」
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 14:33:13.72 ID:lPLV+1sn0 [31/34]
RITSU「ああ、私とYUIとMUGIとAZUSAと……」
RITSU「それからMIOの5人で、だ」
YUI「でも、MIOちゃんは行方不明なんじゃ……」
RITSU「MIOは私たちが意地でも見つける……だから!」
RITSU「YUI!軽音部に戻って来いよ!」
MUGI「YUIちゃん……!」
AZUSA「YUI先輩……!」
YUI「みんな……!」
YUI「……でも、ごめん。私、戻れないよ」
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 14:42:01.07 ID:lPLV+1sn0 [32/34]
AZUSA「どうしてですか!?」
YUI「あの後ね……UIにギー太を目の前で燃やされちゃったんだ」
MUGI「そんな……」
YUI「それに『こんな物があるからお姉ちゃんが変になっちゃったんだ』って……」
YUI「燃え上がるギー太をね、UIは鉄パイプで何度も何度も殴り続けてたんだ」
YUI「そんなUIの姿を見てたら悲しいのと同時に情けなくなっちゃって……」
YUI「もし私がもっとしっかりしてたら……UIにこんなことさせずに済んだのかなって思っちゃって……」
RITSU「YUI……」
YUI「だから、私……頑張って勉強して、UIに心配されないような立派な人間になるって決めたんだ」
YUI「だから……もう軽音部には戻れないよ」
MUGI「YUIちゃん……」
AZUSA「YUI先輩……そんな……」
RITSU「YUI……それはお前が決めたことなんだよな?」
YUI「うん……これは私が自分で決めたことだよ、りっちゃん」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 14:53:52.43 ID:lPLV+1sn0 [33/34]
RITSU「そっか……じゃあ、しゃーねえなあ!」
RITSU「YUI、お前が決めた夢なんだから絶対に叶えろよ!私たち応援してるから!」
RITSU「それからたまには部室に遊びに来いよ?MUGIがおいしいケーキ用意して待っててくれるからさ!」
MUGI「YUIちゃん、おいしいケーキを用意して待ってるからね!」
AZUSA「YUI先輩……私HTTの2代目ギターとしてYUI先輩に負けないくらい頑張ります!」
YUI「りっちゃん……MUGIちゃん……AZUNYAN……!」
YUI「みんなゴメン……!ありがとう……!」
RITSU「ゴメンもありがとうも要らないって……私たち仲間だろ?」
AZUSA(仲間……!MIOさん……)
YUI「うん……!りっちゃあああん!」
UI「なにしてんの?お姉ちゃん?」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 15:10:26.79 ID:lPLV+1sn0 [34/34]
YUI「U……UI……!」
UI「もうダメだよお姉ちゃん……そんな社会のゴミクズみたいな奴らとは二度と話しちゃいけないって言ったよね?」
UI「あ、そっか……私がゴミクズをちゃんと処理しなかったのがいけなかったんだね、ゴメンねお姉ちゃん」
UI「今お掃除するから待ってて、お姉ちゃん」
RITSU「UIちゃん、勝手に家に入ったのは悪かった。けど、YUIの気持ちもわかったしもうこんなことしな……」
UI「ゴミクズが気安く話しかけんじゃねえよ」
バチンッ
RITSU「痛っ!?」
YUI「UI!酷いよ!なんでりっちゃんを殴ったの!?」
UI「お姉ちゃん……何言ってるの?」
UI「ゴミクズなんだから叩いて掃除しないといけないでしょ?それともこのゴミクズ共にまた誑かされちゃったのかな?」
UI「もう……お姉ちゃんは優しいからすぐ騙されちゃうんだよ?」
UI「一度、私がちゃんと教育してあげた方がいいのかな?」
バチンッ
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 10:41:47.97 ID:rcVwowAM0 [1/12]
YUI「い、痛い……」
AZUSA「UI!YUI先輩を殴ることないでしょ!?」
UI「GOKIBURIが口出しするなよ」
ゴフッ
AZUSA「かはっ!?」
MUGI「AZUSAちゃんっ!?」
UI「確か……このGOKIBURI生意気にもギターやってるんだっけ?」
UI「なら、その手を踏み潰したら……どうなるんだろうね?」
AZUSA「う、うっ……!」
RITSU「や、やめろUIちゃん!」
MUGI「AZU!早く立ち上がって!逃げて!」
UI「GOKIBURIは大人しく踏み潰されろよ」
AZUSA「!」
ドスッ
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 10:50:53.06 ID:rcVwowAM0 [2/12]
UI「きゃっ!?」
YUI「はあ……はあ……はあ……!」
RITSU「YUI……」
MUGI「YUIちゃん……」
AZUSA「YUI先輩……」
UI「いたたたた……どうしたのお姉ちゃん?あ、わかった!私が早くこのGOKIBURIを踏み潰さないから焦れったく……」
YUI「いい加減にして!UI!」
UI「お姉……ちゃん……?」
YUI「酷いよ!なんで私の友達をそんな風に罵るの!?なんで私の友達をそんな風に痛めつけるの!?」
YUI「私、UIがそんな酷いことを平気で出来る子だと思ってなかったよ!?」
YUI「UIが……UIがそれでもまだこんなことをするって言うのなら……!」
YUI「私そんな妹いらない!!UIと絶交する!!!」
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 10:56:47.20 ID:rcVwowAM0 [3/12]
UI「お……ね……え……ち……ゃ……ん……?」
YUI「AZUNYAN……大丈夫?捕まって?」
AZUSA「あ、ありがとうございます……」
YUI「UI、私軽音部に戻るから!もうUIなんて知らない!」
YUI「りっちゃん、MUGIちゃん、AZUNYAN、行こっ!!」
RITSU「あ、ああ……」
MUGI「YU、YUIちゃん……」
AZUSA「は、はい……」
バタンッ
UI「……」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 11:07:36.31 ID:rcVwowAM0 [4/12]
UI「……なんで?」
UI「私はお姉ちゃんの為を思ってやったのに……なんで?」
UI「なんでお姉ちゃんは怒ったの?……なんで?」
UI「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなん
でなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでな
んでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなん
でなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでな
んでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなん
でなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでな
んでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなん
でなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」
UI「……そっか」
UI「あれ、お姉ちゃんの偽者なんだ」
UI「じゃあ……早く本物のお姉ちゃんを助けなきゃ」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 11:22:22.71 ID:rcVwowAM0 [5/12]
てくてく てくてく
RITSU「お、おいYUI!これからどこ行くつもりだ!?」
YUI「うーん……とりあえず部室?久しぶりにみんなで飲もうよー?」
MUGI「まあ、YUIちゃんったら」
AZUSA「全くYUI先輩は……」
ガチャ
UI「待 て よ」
RITSU「!」
AZUSA「YU、YUI先輩!?」
MUGI「UIちゃんが来るわ!!」
YUI「……」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 11:28:19.32 ID:rcVwowAM0 [6/12]
UI「ア ハ ! ア ハ ハ !」
RITSU「YUI!逃げるぞ!」
YUI「……」
AZUSA「YUI先輩!?何してんですか!?早く!!」
YUI「……」
UI「捕 ま え た !」
MUGI「YUIちゃん!?」
YUI「……」
バシンッ
UI「え っ」
AZUSA(ま、幻の左!?)
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:08:00.32 ID:rcVwowAM0 [7/12]
UI「… … お ね え ち ゃ ん ?」
ぎゅっ
YUI「UI……さっきは怒ったりしてゴメンね」
YUI「UIが私のことを大事にしてくれてるのはすごくわかるよ?」
YUI「でもね……私やっぱり軽音部のみんなと一緒に居たいんだ」
UI「……お姉ちゃん」
UI「お姉ちゃん!」
YUI「もう……UIったら」なでなで
RITSU「ど、どうなったんだ……?」
AZUSA「UIが……UIが泣いてる……?」
MUGI「UIちゃんは妬みや怒りから解き放たれたのよ」
AZUSA「MUGI先輩?」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:14:11.72 ID:rcVwowAM0 [8/12]
UI「ゴメンね、お姉ちゃん……」
YUI「もういいって、UI」なでなで
UI「私軽音部で楽しそうにしてるお姉ちゃん見てたら悔しくなっちゃって……」なでなで
YUI「いいんだよ、もういいんだよUI」なでなで
UI「お姉ちゃん……お姉ちゃん……好きだよ……!」
YUI「私も好きだよ、UI」なでなで
MUGI「UIちゃんはもうUIちゃんじゃない……YUIちゃんから受けた愛によって憂ちゃんに戻っていくわ」
RITSU「……どうやらそうみたいだな」カチッカチッ
RITSU「ふうー……これで一件落着だな」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:19:58.79 ID:rcVwowAM0 [9/12]
憂「皆さん……ご迷惑をおかけしました!」
RITSU「もういいって、頭上げてよ憂ちゃん」
憂「お姉ちゃんのこと、これからもよろしくお願いします」
MUGI「任せといて、憂ちゃん」
憂「お姉ちゃん、今日の晩御飯はお姉ちゃんの好きな物たくさん作って待ってるからね」
YUI「ホント!?やったー!憂大好きー!」ぎゅっ
憂「もうー、恥ずかしいよお姉ちゃーん」なでなで
YUI「じゃあ、憂!私、みんなとMIOちゃん探しに行ってくるからね!」ビシッ
憂「うん、気をつけてねお姉ちゃん」
YUI「じゃあみんな、とりあえず学校に行こーう!」
RITSU「おー!」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:25:44.61 ID:rcVwowAM0 [10/12]
がっこう!
SAWAKO「あら、YUIちゃん!久しぶりねー、ひっくっ」
YUI「SAWAちゃん!……酒くっさ!」
SAWAKO「あら、失礼ね……まだ10本しか空けてないのよー?ひっくっ」
AZUSA(……飲みすぎですって)
RITSU「で、あとはMIOが戻ってくれば5人揃うわけだが……」
MUGI「消息不明のMIOちゃんを探すのはかなり難しいわね」
AZUSA「そのことですが……私、先輩たちに黙ってたことがあります」
RITSU「ん?なんだ、AZUSA?」
AZUSA「……」
AZUSA(MIOさんがあの日一緒にいたのは……確かHANDSOMEのベースの人)
AZUSA(あの人なら、もしかしたらMIOさんの行方を……)
AZUSA「実はあの日……」
YUI「ねえねえ、人探しならWAちゃんに頼めばいいんじゃない?」
279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:31:23.52 ID:rcVwowAM0 [11/12]
AZUSA「YUI先輩!人の話を遮らないでくだ……」
RITSU「それだ!」
MUGI「そうよ!なんでこんな簡単なことに気付かなかったのかしら!」
AZUSA「え?え?」
YUI「WAちゃんのネットワークなら、多分3日もかからずにMIOちゃんを見つけられるよ!」
RITSU「でも、WAに頼むとなると大金が必要だよな……」
MUGI「お金なら任せといて!私がどうにかするわ!」
YUI「さすがMUGIちゃん!」
AZUSA「あ、あの……」
RITSU「よし!そうと決まれば生徒会室に乗り込むぞー!」
YUI「おー!」
MUGI「おー!」
AZUSA(ダメだ……私の話全く聞いてくれなかった……)
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:36:18.84 ID:rcVwowAM0 [12/12]
こうしてYUI先輩を取り戻したHTTは、MIOさん捜索のために生徒会室に乗り込むのでした。
だけど、この時の私たちはMIOさんの身にあんなことが起きていたなんて想像も出来てなかったのでした。
NORMAL END
398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 13:08:41.44 ID:cUXggCcj0 [2/15]
よくじつ!
YUI「WAちゃんお願い!」
WA「いいわよ」
RITSU「ホントか!?やった!」
WA「ただし……」
AZUSA「……やっぱりお金が必要なんですか?」
WA「ええ、確かに依頼料は受け取るわ。10万ってところね」
MUGI「10万円……案外安いのね。わかったわ、すぐに用意させるわ」
WA「ちょっと待って。10万円でどこにいるかもわからない人間の捜索を引き受けるわけないじゃない」
YUI「え?」
WA「1人10万……4人だから40万円ね」
400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 13:20:45.09 ID:cUXggCcj0 [3/15]
RITSU「よ、40万……!?」
WA「赤の他人だったらその5倍は受け取りたいところだけど、YUIのお願いだから格安にしたのよ?」
MUGI「りっちゃん大丈夫よ、40万ぐらい明日までにはすぐに用意させ……」
WA「ちょっと待って、私の話はまだ終わってないの」
WA「今回は格安にした代わりに条件があるの」
AZUSA「じょ、条件ですか……?」
WA「ええ」
RITSU「WA……その条件ってのはなんなんだ?」
WA「条件って言ってもそこまで難しいものではないのよ?ただ、1人ずつ10万円を用意してもらうだけなんだから」
YUI「1人ずつ?」
WA「うん、あなた達1人1人が各自でどうにかして10万円を用意して来るのよ」
WA「10万なんて今から各自がアルバイトを始めても2ヶ月あれば稼げる額よ、すぐに集まると思うけど?」
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 13:30:22.51 ID:cUXggCcj0 [4/15]
RITSU「ちょ、ちょっと待ってくれWA!」
WA「なに?」
RITSU「私たちはすぐにMIOを探して欲しいんだ!そんな2ヶ月もバイトしてる場合じゃ……」
WA「行方不明の人間を探すのよ?何日かかるかなんてわからないんだし、あなた達が稼いでる間に私は探すつもりだったんだけど」
WA「でも、私のやり方に文句があるって言うのならあなた達の言うとおり今すぐに探し始めるわ。ただし、今すぐに200万を用意してもらうことになるけど」
RITSU「ぐっ……」
YUI「りっちゃん、いいよ」
RITSU「YUI?」
YUI「みんなで働いてお金作ってそれで払おうよ」
YUI「私思うんだけどね……これは私たちHTTの問題なんだから、MUGIちゃんだけにお金を任せちゃいけないと思うんだ」
MUGI「YU、YUIちゃん……」
YUI「だから……みんなで頑張ろうよ、ね?」
RITSU「YUI……」
402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 13:37:43.59 ID:cUXggCcj0 [5/15]
AZUSA「……わ、私もYUI先輩の意見に賛成です!」
RITSU「AZUSAまで……もう、しゃーねえなあ!」
RITSU「WA……WAの言うとおり1人10万ずつしっかり揃えてくるよ」
RITSU「だから……MIOのことを頼む!」
WA「ええ……契約成立ね。AKIYAMAさんのことは任せといて、必ず探し出すから」
YUI「WAちゃん、ありがとうー!」
WA「YUI……くっつかないで」
YUI「えへへー」
RITSU「よーし、みんな!そうと決まればまずは仕事を探すぞ!コンビニ行って求人誌ありったけ持って帰ってくるぞ!」
AZUSA「はい!」
バタンッ
WA「……何とか上手くいったわね」
WA「これでYUIもアルバイトを始めて、少しは自立した人間になれればいいんだけど……どうなるのかしら?」
404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 13:47:39.42 ID:cUXggCcj0 [6/15]
みっかご!
RITSU「ふうー……」
MUGI「とりあえずりっちゃんは警備員、私は引越し屋でバイトすることになったけど……」
RITSU「YUIとAZUSAは何にしたんだ?……ふうー」
YUI「ご、ごめんりっちゃん……私はまだ決まってなくて」
AZUSA「私は色々面接受けたんですけど、落ちまくってます……」
RITSU「頼むから今週中には見つけてくれよ?じゃないと2ヶ月で10万なんて……」
YUI「わかってるよりっちゃん!私頑張るから!」
AZUSA「RITSU先輩、私も頑張ります!」
RITSU「……なら、いいんだけどさ……ふうー」
MUGI「あの……そのバイトの件で1つお話があるんだけど……」
RITSU「なんだ、MUGI?」
MUGI「前に行った楽器屋、私のお父さんが経営してるって言ったじゃない?」
MUGI「あそこで1人だけバイト募集をすることになったから、その1人分を確保してきたんだけど」
RITSU「ホントか!?でかしたぞ!MUGI!」
405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 13:56:23.01 ID:cUXggCcj0 [7/15]
MUGI「ゴメンね……本当は2人分確保したかったんだけど、どうしても1人分しか空きがないって……」
RITSU「それでも十分だ!MUGI!けど……その1枠にどっちを埋めるかだな」
YUI「……」ぽけー
AZUSA「……」ずーん
RITSU「うーん……」
AZUSA(YUI先輩はまだ1つも面接受けてないんだよね……ってことは、これからもいつ受けるかわからないし)
AZUSA(私は探して面接受けるだけなら何度だってしてるし、それならYUI先輩に譲って私が必死になって探せば……)
AZUSA(そうだよ、その方がいいに決まってる!それに……MIOさんの為なら、最悪援助交際だって……)
YUI「いいよー、その楽器屋のバイトAZUNYANがやりなよー」
AZUSA「YU、YUI先輩っ!?」
407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 14:04:03.91 ID:cUXggCcj0 [8/15]
RITSU「それでいいのか、YUI?」
YUI「うん!だって、AZUNYANは頑張って仕事探して何度も受けたけどダメだっただけなんでしょ?」
YUI「それなのにまだ何もしてない私がここでバイト決まっちゃうのは何かズルいって言うか……」
YUI「とにかく、その仕事はAZUNYANがやりな!私は頑張ってバイト探してみるから!」
AZUSA「YUI先輩……」
RITSU「よし、じゃあ楽器屋のバイトはAZUSAで決定な!……あ、私今日からバイトだからそろそろ帰るわ!」
RITSU「MUGI、あとのことは任せたぜ!じゃあな!」
MUGI「りっちゃん頑張ってね!じゃあAZU、連絡先教えるから面接の時は必ず私の紹介だって言ってね」
AZUSA「は、はい!MUGI先輩、ありがとうございます!」
YUI「よかったねー、AZUNYAN」
AZUSA「はい!YUI先輩も頑張ってください!」
YUI「うん、私も頑張るよー」
409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 14:18:24.26 ID:cUXggCcj0 [9/15]
てくてく てくてく
YUI「はあ……ああは言ったけどバイトどうしようかな?」
YUI「やっぱAZUNYANにバイト譲ってもらおうかな……」
YUI「うーん……どうしようかな」
YUI「……」
YUI「……あ、あれは?」
410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 14:26:58.08 ID:cUXggCcj0 [10/15]
YUI「おーい、HIMEKOちゃーん!」
HIMEKO「……YUI?どうしたの、珍しいね?」
YUI「うん、ちょっとバイト探してて……」
HIMEKO「バイト?お金欲しいの?」
YUI「うん、2ヵ月後までに10万貯めなきゃいけないんだー」
HIMEKO「ふーん……ねえ、YUI」
YUI「なに、HIMEKOちゃん?」
HIMEKO「私さ、楽で稼げるいいバイト知ってんだけどさ……やってみる?」
YUI「……楽で稼げるバイト?そんなのあるの!?」
HIMEKO「うん、ちょっと一緒に来なよ」
YUI「わーい!ありがとう、HIMEKOちゃん!」
413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 14:37:10.73 ID:cUXggCcj0 [11/15]
YUI「で、HIMEKOちゃんバイトの内容ってなに?」
HIMEKO「ああ、えっとな……これを渡す仕事だ」
YUI「……これなに?」
HIMEKO「これはな……日本では手に入らないガンを治す特効薬なんだ」
YUI「すごい!なんでHIMEKOちゃんそんな薬持ってるの!?」
HIMEKO「私の親がその薬を研究してるグループの1人なんだよ」
YUI「へえー、HIMEKOちゃんのお父さんってお医者さんなんだー」
HIMEKO「いや、医者とはちょっと違うんだけどな……で、ここからが重要なんだけどさ」
YUI「うん、なになに?」
HIMEKO「この薬、実は日本では違法になってて持ってるのを見つかっただけでも逮捕されるんだ」
YUI「……え、そうなの?」
HIMEKO「この薬さえ飲めばガンはすぐに治っちゃうからな、それで困る奴らがいるんだよ」
YUI「……病気が治るのに困る人なんているの?」
HIMEKO「医者だよ……薬1つで病気が治るなら医者なんていらないだろ?」
HIMEKO「それにガン治療は金がかかるから、医者の金ヅルがなくなるのを防止するためにこの薬は禁止になってるんだよ」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 14:50:33.21 ID:cUXggCcj0 [12/15]
YUI「そんな……酷い……」
HIMEKO「だろ?だから、私たちは警察に見つからないようにしながらこの薬を重病の家族のいる人に売ってるんだよ」
YUI「HIMEKOちゃん……すごい良いことやってるんだね!」
HIMEKO「そう思う?良かった、本当はYUIにこの話をするかどうか迷ってたんだけど……YUIは正義感があると信じてたからさ」
YUI「えへへ、そんなことないよー」
HIMEKO「で……渡す人とのコンタクトは私がやるから、YUIは渡す人と直接会って渡してくれ」
HIMEKO「一袋の値段は3万~5万ってとこだ、値段は渡しにいく客に応じて私が決めてる」
HIMEKO「YUIの給料は大体一袋に付き5000円ってとこだな、多くの患者さんに渡せば渡すほど給料も上がる仕組みだ」
HIMEKO「どう、YUI?ガンという難病に困ってる人の為にもこの仕事をしてみないか?」
YUI「HIMEKOちゃん……うん、私やるよ!」
HIMEKO「ホント!?ありがとう、YUI!これで多くの患者さんが救えるな!」
YUI「HIMEKOちゃん、私頑張るってたくさんの命を救ってみせるよ!」
HIMEKO「あ、言い忘れたけど仮に警察に捕まってもこの薬をどこで手に入れたとか、私のこととかはバラすなよ?」
HIMEKO「アイツら、多分捕まえて尋問する時はこの薬を麻薬だって言うからさ」
YUI「うん、絶対言わない!約束するよ!」
417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 14:57:08.50 ID:cUXggCcj0 [13/15]
HIMEKO「私が捕まってもYUIが捕まっても何も喋らなければこの薬が警察に潰されることはない」
HIMEKO「救える人命の為に……YUI、早速働いてもらうよ!」
YUI「うん……!HIMEKOちゃん頑張ろうね!」
HIMEKO「ああ!」
HIMEKO(はあ、よかった……YUIが馬鹿で。これで私が捕まる可能性は減ったな)
418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 15:08:07.98 ID:cUXggCcj0 [14/15]
そのころ!
???「We'll sing 歌うよ 感じる そのまま」
モブ男「お、姉ちゃん上手いな!」
モブ子「アコギで弾き語りしてるー」
モブ太「あの子、かわいくね?」
???「歌うよ TREASURE Heart Beat Listen!!」
パチパチ パチパチ
モブ男「よ!姉ちゃんよかったぜ!これでメシでも食え!」ジャリーン
???「ありがとうございます……」
モブ太「それ、お姉さんが作った曲なの?ってか、カワイくね?」チャリーン
???「いや……この曲は覚えてただけで……誰の曲かわからないんです」
モブ子「歌良かったよー、また聞きたいなー。名前はなんて言うんですか?」
???「名前とか……そういうの何も覚えてないんです、私」
419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 15:15:45.31 ID:cUXggCcj0 [15/15]
全てを知ってしまったあの日
私は、こんな風に思ってしまったんです
もし、私が軽音部に入らなかったら……きっと
きっと、MIOさんもYUI先輩もあんなことにはならなかったんじゃないかと
to be continue ?
ここでスレ落ち
梓「……失礼しました!」
梓(どうしよう!どうしよう!すごいマズイとこ見ちゃった!)
梓「と……とにかく逃げないと……」
ポンポン
RITSU「ねえ、もしかして入部希望者?」
梓「ち、違います!すいません!きょ、教室を間違え……」
RITSU「でも、見ちゃったよね……吸ってるの?」
梓「な、何も見てないです!すいません、私別の部活に行くんで……」
ガシッ
RITSU「見たよね?……とにかくちょっと入れよ」
梓「……はい」
梓(どうしよう……ヤバイ人に目付けられちゃった……)
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:01:17.40 ID:OglSPiHm0
RITSU「おーいみんな、入部希望者だぞ」
梓「え……え!?」
YUI「ホントー?やったー!」
MUGI「今飲み物出すから待っててね」
MIO「……」ポチポチ
梓(あれ?普通の人ばっか……ってか、何で部室に冷蔵庫……)
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:07:33.09 ID:OglSPiHm0
RITSU「やっと一人入ったよ……今年の新入部員全滅かと思ってたけどさ」
MUGI「はい、オレンジとグレープどっちがいい?」
梓「え……これ、お酒ですよね……?」
MUGI「そうよ……あれ、もしかして飲めない人?」
梓「いや……そうじゃなくて……」
RITSU「おい、先輩から渡された物が飲めないって言うのかよ?」カチッカチッ
梓「で、でもこれお酒ですよ……?」
YUI「いいじゃーん、飲もうよー!」
梓「で、でも……」
RITSU「ふうー……しょうがねえなー、ったく!MUGI、コーラ出してやって」
YUI「ええー、飲まないのー?」
MUGI「わかったわ、りっちゃん」
MIO「……」ポチポチ
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:15:31.22 ID:OglSPiHm0
RITSU「じゃあ、新入部員を祝って乾杯!」
梓「か、乾杯……」
梓(まだ入るなんて言ってないのに……)
YUI「ぷはぁー!お酒最高ー!」
RITSU「ふうー……あ、そういえば自己紹介がまだだったな」
RITSU「私はRITSU、軽音部の部長でドラムだ」
YUI「私はYUI、ギターとボーカルだよー」
MUGI「私はMUGIよ、キーボード担当なの」
MIO「……」ポチポチ
RITSU「で、さっきからずっとメールしてんのがベース兼ボーカルのMIOだ」
RITSU「……それで、名前は?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:20:47.41 ID:OglSPiHm0
梓「わ、私ですか……」
RITSU「私たちが自己紹介したんだから当然するよな?……ふうー」
梓「ゴホッゴホッ!」
梓(け、煙い!……これ、名乗らなきゃ帰れないんだよね……?)
梓「な、中野梓です……」
RITSU「梓か……じゃあ、AZUSAだな」
YUI「りっちゃーん、AZUNYANがいいよー」
MUGI「AZUもいいんじゃないかしら?」
梓「……」
梓(愛称決められてる!?)
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:27:58.87 ID:OglSPiHm0
RITSU「MIO、お前はどれがいいと思う?」
MIO「……」ポチポチ
梓「あ、あの……私まだ入ると決めた訳じゃないんですけ……」
カチャ
MIO「……うっざ」
梓「ひっ!?」
梓(怒らせた!?)
MIO「帰るわ」
RITSU「おい、MIO!また男かよ、せっかく新入部員が入ったてのによ」
MIO「……」
バタン
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:36:27.70 ID:OglSPiHm0
梓「あ、あの……」
YUI「お、どうしたのー?AZUNYAN?」
梓(愛称決まってる!?)
梓「って!そうじゃなくて!」
YUI「へ?」
梓「す、すいません……あの、MIO先輩でしたっけ?私が怒らせたんですか?」
RITSU「違う違う、ありゃ男関係でキレてるだけだから」
RITSU「あーあ、ありゃ多分また別れるんだろうなー……ふぅー」
YUI「ええー!?だってつい最近付き合い始めたばっかじゃんMIOちゃん」
MUGI「確か、2週間前だっけ?」
RITSU「そんくらいかなー、顔もいいし金も持ってたのにもったねえー」
梓「……」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:44:24.28 ID:OglSPiHm0
YUI「じゃありっちゃんもらっちゃえばー?」
RITSU「はあ?MIOと姉妹になるなんてゴメンだよ」
YUI「ってか、りっちゃんまだ処女じゃん」
RITSU「うっせえ!YUIだって処女じゃねえか!」
YUI「私は彼氏なんて入らないからいいんだもーん」
梓「……」
梓(か、会話が……刺激的過ぎる……)
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:49:51.97 ID:OglSPiHm0
MUGI「じゃあ、AZUも入ったことだしまたパーティーしちゃう?」
YUI「いいねー!ライブやりたーい!」
RITSU「MUGI!いい男たくさん呼んでくれよ?な?な?」
MUGI「任せといて、りっちゃん!あ、AZUはどんな人がタイプなの?」
梓「わ、私ですか……?」
梓(ってか、別の愛称!?)
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 09:58:33.81 ID:OglSPiHm0
梓「わ、私は……男の人とかはあんまり……」
YUI「へえー、AZUNYANってレズなんだー!」
梓「ち、違いますよ!私はただ……」
梓(イケメンで高身長でスタイル良くて頭良くて運動神経抜群で優しくて誠実なバンドマンなんていないし……)
YUI「じゃあ、男の人に夢見がちなタイプなんだねー!選り好みしたってしょうがないよー」
梓「!」
RITSU「あー、それだけはマジで無駄だぞ。男なんてヤることしか考えてないし」
YUI「それ、りっちゃん言っても説得力ないよー」
MUGI「ふふ、そうね」
RITSU「こらー!YUIにMUGI!マジで怒るぞー!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 10:05:55.55 ID:OglSPiHm0
梓「……」
梓(なんかこの人たち学校でタバコ吸ったりお酒飲んだりしてるけど至って普通なんだな……)
梓「……くすっ」
YUI「あー!AZUNYANも笑ったー!」
RITSU「おい、AZUSA……なに笑ってんだよ?」
梓「え……ち、違いますって!」
RITSU「お前もう絶対軽音部に入らないと許さないからな!」
梓「わ、わかりました入ります!軽音部に入りますから!ゆ、許してください!」
RITSU「おいMUGI、録音したな?」
MUGI「うん、バッチリよ!」
梓「……え?」
RITSU「これで正式に5人目のメンバーが決定だー!」
YUI「いえーい!」
梓「そ、そんなー!?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 10:11:59.47 ID:OglSPiHm0
AZUSA「ど、どうしよう……私本当に軽音部に入るのかな……?」
AZUSA「でも、あの人たち……見た目ほど悪そうでもないし……」
AZUSA「はあ……どうしようかな……あ、あれ」
AZUSA(MIO先輩と……男の人……!す、すごい言い争ってる……!)
男「生意気言ってんじゃねえぞ!」バチンッ
AZUSA「あ……!」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 10:24:23.39 ID:OglSPiHm0
AZUSA(酷い……今殴ってた!)
MIO「痛っ……おい!何殴っ……」
AZUSA「お、女の子に手を出すなんて……さ、最低です!!」
男「はあ?誰だてめえ?」
MIO「お前……さっきの」
男「MIO、知り合いかよ?」
AZUSA「女の子に手を出すなんて最低です!謝ってください!今すぐ謝ってください!」
男「はあ?関係ねーだろ、お前」
AZUSA「謝ってください!じゃ、じゃないと……警察呼びます!」
男「てめえな……人の話に口挟むんじゃ……」
チーン
梓「あ……」
男「うっ……MIO、てめえ……」
MIO「私はもうアンタに話すことなんかないの、ウザいから死ねよ……おい、行くぞ」
AZUSA「え……あ、は、はい!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 10:34:30.59 ID:OglSPiHm0
てくてく てくてく
AZUSA「……」
AZUSA(……さっきから何も話してくれないけど、一体どこ向かってるんだろう?)
MIO「おい、着いたぞ」
AZUSA「え……あ、あの……ここは?」
MIO「私の家、あがってけよ」
AZUSA「え……い、いいんですか?」
MIO「ああ、立ち話するのも難だからな」
AZUSA「……じゃあ、お邪魔しまーす」
AZUSA(まだ全然話したこともないのにいきなり家に招待されちゃった……)
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 10:42:29.33 ID:OglSPiHm0
AZUSA「あ、あの……」
MIO「なんだ?」
AZUSA「もうすぐ夕飯時なのに、お邪魔してよかったんですか?」
MIO「ああ、私一人暮らしだから大丈夫」
AZUSA「そ、そうなんですか……」
AZUSA(この歳で一人暮らしって……あんま詮索するのはよくないよね)
MIO「タバコ、吸う?」
AZUSA「あ……私はいいです」
MIO「普通はそうだよね、悪い悪い……さっきはありがとうな」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 10:52:00.19 ID:OglSPiHm0
MIO「アイツさ、RITSUの言うとおり顔もそこそこだし金も持ってたんだけどさ」
MIO「会えばSEXSEXうるさくてさ……ウザかったんだよね」
MIO「で、挙句の果てには手まで出してくるし……ホント最低だよ」
AZUSA「そ、そうだったんですか……」
MIO「でも、会ったばっかのしかも印象悪そうな私を助けようとしてくれるなんて……良い奴じゃん、気に入ったよ」
MIO「あ、そういえば名前言ってなかったよな?私の名前は……」
AZUSA「MIO先輩……ですよね?さっきRITSU先輩が言ってました」
MIO「そういえばそうだった……あの時はアイツのメールがマジでウザくってさ、ゴメンな」
AZUSA「あ、あの……私はAZUSAって言います」
MIO「AZUSAか……よろしくな、AZUSA」
AZUSA「は、はい!」
AZUSA(MIO先輩、怖いイメージだったけど……笑顔がすごく可愛くて、それに美人!)
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 11:04:02.19 ID:OglSPiHm0
MIO「……そうそう!RITSUは彼氏欲しがるくせにホントガード固いからさ」
AZUSA「アハハハハ」
MIO「あっ、いけないもうこんな時間……帰らなくて大丈夫?」
AZUSA「あ、ホントだ……もう帰んなきゃ」
MIO「悪いな、こんな時間まで引き止めちゃって」
AZUSA「そ、そんな!こちらこそ楽しかったです!」
MIO「そっか、なら良かったけど……送って帰ろうか?」
AZUSA「だ、大丈夫です!そしたら今度はMIO先輩が一人で帰ることになっちゃいますし!」
MIO「だから、MIOでいいって」
AZUSA「じゃ、じゃあ……MIOさん?」
MIO「うーん、まあそれでいっか……でも、ホント大丈夫?」
AZUSA「はい、大丈夫です!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 11:11:11.23 ID:OglSPiHm0
MIO「わかった、じゃあ気をつけて帰れよ」
AZUSA「はい、お邪魔しましたー!」
MIO「あ、ちょっと待って」
AZUSA「なんですか、MIOさ……」
チュッ
AZUSA「……」
AZUSA「……へ!?え!?な、な、」
MIO「そんなびっくりしなくてもいいだろ?大丈夫だよ、私レズじゃないし」
MIO「これは私なりの仲間の証……これでAZUSAは私にとって正真正銘の仲間の一人だ」
AZUSA「そ、そ、そうですか……」
MIO「じゃあ、何かあったら連絡しろよ?じゃあな、AZUSA」
AZUSA「さ、さ、さようなら!……です」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 11:14:45.87 ID:OglSPiHm0
AZUSA「………………」
AZUSA「…………」
AZUSA「……」
AZUSA「ど、ど、ど、ど、ど、ど、ど、どうしよう!?」
AZUSA「MIOさんに……MIOさんに……」
AZUSA「奪われちゃった……」
AZUSA「……ファーストキッス」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 11:23:11.26 ID:OglSPiHm0
もう無理限界、おやすみなさい
このMIOは正真正銘ビッチなんでパーティー編で口説いてきたイケメンに股開く予定だった
MUGIもビッチ
RITSUはビッチぶりたい純情派
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:07:37.11 ID:OglSPiHm0
よくじつ!
AZUSA「さて、そろそろ部室に行こうかな」
???「あの、AZUSAちゃんだよね?」
AZUSA「は、はい……えっと」
UI「私UI、軽音部のYUIの妹なの」
AZUSA「え、YUI先輩の妹なの!?」
AZUSA(そう言われれば……確かに似てるかも)
UI「軽音部にはもう入ったの?」
AZUSA「うん、他に入りたい部活もないし軽音部にしようかなって思ってて」
UI「そっか、お姉ちゃんAZUSAちゃんが入部してくれてすごく嬉しがってたよ」
AZUSA「そ、そうなんだ……」
AZUSA(UIは普通の子っぽいな……仲良く出来るかも……!)
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:14:37.52 ID:OglSPiHm0
UI「私は楽器とか特に出来ないし、家のこともあるから軽音部に入れないけど」
UI「AZUSAちゃんが入ってあげてね」
AZUSA「うん、わかった……あ、私そろそろ部活に行くね」
UI「あ、あと1つ……」
AZUSA「なに?」
UI「AZUSAちゃん、ちょっと耳貸して」
AZUSA「うん、いいけど……」
UI「……」ボソ
AZUSA「……」
UI「じゃあ、AZUSAちゃん部活頑張ってねー!バイバイ」
AZUSA「……うん、バイバイ」
AZUSA(お姉ちゃんに変なことしたら売り飛ばす、だって……)
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:22:21.89 ID:OglSPiHm0
AZUSA「こんにちわー」
RITSU「おお、AZUSA!軽音部に入ってくれるのか!?」
AZUSA「え、ええまあ……」
AZUSA(入んなかったらあそこまでしてくれたMIOさんに失礼だし、UIに何されるかわからないし……)
YUI「やったー!AZUNYAN入ってくれるんだね!」
MUGI「歓迎するわ、AZU」
MIO「……」ポチポチ
AZUSA(あ、MIOさんまたメールしてる……)
RITSU「そういえば、AZUSAは私たちのライブ生で観たことあんの?」カチッカチッ
AZUSA「は、はい!学祭に来た時に一度だけ……」
RITSU「ふうー、そっかじゃあ……」
YUI「生で聞かせてあげようよ!」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:31:59.60 ID:OglSPiHm0
じゃじゃじゃん じゃじゃっじゃーん
AZUSA「……」
RITSU「どうだった、AZUSA?」
AZUSA「すごいです!カッコよかったです!あ、あの1曲目って確かAC/DC……」
RITSU「おおー!よく知ってるな!」
YUI「へえー、やっぱ有名なんだそのエシディシって」
MUGI「YUIちゃん、その言い方じゃ柱の男の一人になっちゃうわ」
RITSU「YUIは知らなすぎなんだよ!なあ、MIO?」カチッカチッ
MIO「……」ポチポチ
RITSU「……また男とメールしてやがる」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:44:36.41 ID:OglSPiHm0
RITSU「ふうー、とにかく私たちはこういう系統のバンドだからな」
AZUSA「はい!私もそういう系統がやりたかったんです!」
MUGI「そうなの?それは良かったわ」
YUI「そういえばー、AZUNYANって何やるの?」
AZUSA「ギターです!」
YUI「え?」
AZUSA「だから、ギターですって!」
YUI「……」
RITSU「あっちゃー、ギターだったか……」
MUGI「残念だったわね、AZU……」
AZUSA「え?へ?ど、どういうこ……」
YUI「AZUNYANやっぱ入部すんの辞めて、もう来なくていいから」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:52:52.05 ID:OglSPiHm0
AZUSA「え、それってどういう……」
YUI「ギターは私一人で十分だから、他の奴とか要らないし」
AZUSA「で、でも、YUI先輩ボーカルもやってるんだからセカンドは居た方が……」
YUI「ごちゃごちゃごちゃごちゃうっせえなあ!このバンドのギターは私なんだよ!」
AZUSA「ひっ!?」
AZUSA(YUI先輩がキレた!?)
RITSU「ふうー……あー、ヤバいぞこりゃ」
MUGI「AZU!いいから逃げて、逃げないと大変なことになるわよ!」
AZUSA「え!?た、大変なことって……」
ブンッ
AZUSA「は……」
YUI「あーあ、4代目ギー太が凹んじゃったじゃん……私ってどうしてこう殴るの下手なんだろう?」
AZUSA「あ、あははははははは……」
AZUSA(そもそもギターは人を殴る物じゃないですからーっ!?)
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:59:49.35 ID:OglSPiHm0
RITSU「AZUSAー、逃げないと殺されるぞー」
AZUSA「み、見てないで助けて下さい!」
MUGI「ゴメンね、AZU……こうなったYUIちゃんは私たちにも手を付けられないから」
AZUSA「そ、そんなー!?そ、そうだ!MIOさ……」
MIO「……」ポチポチ
AZUSA(全然興味なさそうにメールしてるしっ!)
YUI「AZUNYAN待ってよー、4代目と一緒にお葬式してあげるからさー」ブンッブンッ
AZUSA「絶対嫌です!私まだ死にたくないですからー!」
AZUSA(どうしよう、このままじゃ本当に殺され……)
カチャ
???「上が騒がしいと思ったらやっぱりまた軽音部なのね」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 21:07:13.60 ID:OglSPiHm0
YUI「あ、和ちゃーん!」
AZUSA「へ、だ、誰ですか……?」
RITSU「お、ラッキーだったなAZUSA」
AZUSA「え……」
和「YUI、ギターは人を殴る為の物じゃないでしょ?」
YUI「ごめんなさーい」
AZUSA(素直に謝った!?)
和「RITSU、この吸殻の山は?学校では吸うなって言ったじゃない」
RITSU「へ?ち、違うよ!これはポイ捨てされてた吸殻を拾っただけでさ!」
和「それにしては随分とタバコ臭い部屋ね」
RITSU「すいませーん!」
AZUSA(RITSU先輩も謝った!?)
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 21:20:55.00 ID:OglSPiHm0
和「冷蔵庫の中はあえて確認しないけど……どうせお酒が入ってるんでしょ?」
MUGI「うふふ、どうかしらー?」
和「はあ、あなたたちったら全く……」
MIO「和、これで許してくれないか?」バサッ
和「1、2、3……一人の違反につき1万ってところね、いいわ黙っておくわ」
AZUSA(買収したー!?)
MIO「悪いな、いつも助かるよ和」
WA「こちらこそ、これで生徒会の予算が増えるんだからよりよい学校運営が出来るわ」
MIO「本当に生徒会に使われてるかは疑問だけどな」
WA「あら、この軍資金が何倍にも膨れ上がって返ってくるんだからいいじゃない?それに私は負けない賭けしかしないわ」
WA「じゃあ、他の部活からも文句が言われてるからあまり騒がないでね……それからYUI」
YUI「なーに?WAちゃーん?」
WA「ギターは2人いた方が楽しいと思うわよ」
YUI「うーん、わかったー!」
AZUSA(鶴の一声!?)
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 21:39:53.26 ID:OglSPiHm0
AZUSA「あの、RITSU先輩……あの人は?」
RITSU「ああ、WAか?WAはな、この学校のドンだから逆らわない方がいいぞ」
AZUSA「ド、ドン!?」
RITSU「表向きは超真面目な生徒会役員なんだけどさ、その実は裏カジノの常連でさー」
RITSU「とにかくWAに歯向かうのだけは辞めたほうがいい、なあYUI」
YUI「うん!WAちゃんの家ってすごく大きいお屋敷で黒服の人がいっぱいいるんだよー」
AZUSA「そ、そうなんですか……」
AZUSA(ヤクザ屋さんなんですね……)
MIO「私帰るわ」
RITSU「え、もう帰るのかよMIO?」
MIO「RITSUのせいでどれだけ私が損してると思ってるんだよ?」
RITSU「それはいつか返すってー!」
MIO「いつもそう言ってるけど返したことあったか?」
RITSU「そ、それは……」
MIO「今日の分のマイナスも回収したいからな、じゃあバイバイ」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 21:51:01.13 ID:OglSPiHm0
MUGI「あ、MIOちゃん明日いつもの所でパーティーだからね」
バタンッ
AZUSA「MIOさん、帰っちゃいましたね」
RITSU「どうせあいつはパパにお小遣いもらいに行ったんだよ」カチッカチッ
AZUSA「パパって、MIOさんの実家って近いんですか?」
RITSU「違う違う、何て説明したらいいのかな……ふうー」
MUGI「パトロンが意味的には近いんじゃないかしら?」
USA「パ、パトロンですか!?」
RITSU「おー、そうそうそんな感じ!何でもデートするだけで1回数十万くれる太い客が付いたって」
AZUSA「……先輩たちはそれ止めないんですか?」
YUI「えー、なんでー?」
RITSU「私たちさ、基本的に活動費はMIO担当でその他の食費とか雑費はMUGI担当だからなー」
RITSU「稼いでくれた方がありがたいんだよなー」
AZUSA「そ、そんなの……そんなのおかしいです!」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 22:11:53.80 ID:OglSPiHm0
AZUSA「そ、そんな援助交際みたいなことさせるのなんて間違ってます!」
AZUSA「私止めてきます!」
RITSU「あ、おいAZUSA!」
バタンッ
RITSU「チッ……あのバカ」
MUGI「AZUは真面目でいい子よね」
YUI「うんうん、りっちゃんだってホントは止めさせたいくせにさー」
RITSU「うっせえ!……ああやって稼がないとMIOは暮らしていけないんだからしょうがねえんだよ!」カチッカチッ
RITSU「…………」カチッカチッ
RITSU「……火が点かねえじゃねえかよ」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 22:20:12.89 ID:OglSPiHm0
AZUSA「ハア!ハア!」ダッダッダ
AZUSA(飛び出してきたはいいけど、MIOさんがどこにいるかなんて全然わかんない!)
AZUSA「ハア!ハア!」ダッダッダ
AZUSA(どこに行こう……とりあえず駅前!)
ぽつり ぽつり
AZUSA「ハア!ハア!」ダッダッダ
AZUSA(MIOさん、あんないい人なのに……そんなことさせるの間違ってる!)
ざあー ざあー
AZUSA「ハア!ハア!」ダッダッダ
AZUSA(MIOさん……どこに居るんですか!?)
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 22:26:33.76 ID:OglSPiHm0
ざあー ざあー
てくてく てくてく
MIO「…………」
MIO「……AZUSA?」
AZUSA「……MI、MIO……さ……ん」
バタンッ
MIO「……この馬鹿」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 22:35:19.06 ID:OglSPiHm0
AZUSA「ん……こ、ここは……?」
MIO「気が付いたか?」
AZUSA「MI、MIOさん……?」
MIO「ほら、ホットミルク……温まるぞ?」
AZUSA「あ、ありがとうございます……」
MIO「雨の中走り回って、あげくに人の家の玄関の前で座り込んでたらそりゃ体調も崩すって」
AZUSA「……すいません」
MIO「でも……私のこと心配して探してくれたんだろう?RITSUから聞いたぞ」
AZUSA「……RITSU先輩が?」
MIO「アイツも結構お節介焼きだからな……私のこともAZUSAのことも心配だったんだよ」
AZUSA「……すいません」
MIO「それはRITSUに言えって……飲んだらお風呂入ってきちゃいな、ゆっくり温まってこいよ」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 22:45:13.01 ID:OglSPiHm0
AZUSA「すごい……泡風呂なんて初めて入った……」
AZUSA「この前来た時は緊張して何も見えてなかったけど……」
AZUSA「改めて見るとMIOさんの部屋ってお洒落だな……お風呂の小物とかも可愛いし」
MIO「AZUSA、入るぞ?」
AZUSA「へ……ええ!?」
ガチャ
MIO「……何で目を塞いでるんだ?」
AZUSA「だ、だって……そんな急に来られたら恥ずかしいじゃないですか……」
MIO「女同士だろ?別に恥ずかしいことなんか……」
AZUSA「MI、MIOさんはよくても私はダメなんです!」
MIO「ハハハ!面白いなー、AZUSAって」
AZUSA「……MIOさんの意地悪」ブクブク
AZUSA(だってMIOさんスタイルいいし……ってか、胸大きくて形もいいし……!)
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 22:57:43.47 ID:OglSPiHm0
MIO「やっぱ2人で入るには狭いな……このバスタブ」
AZUSA「そ、そうですね……」ドキドキ
MIO「猫足で可愛かったからこれにしたんだけどな、もう少し大きいの買おうかなー」
AZUSA「い、いいんじゃないですか?」ドキドキ
MIO「……何かAZUSA、さっきから喋りがぎこちなくないか?」
AZUSA「そ、そんなことないです!」ドキドキ
MIO「そうか……なら、いいけど」
AZUSA(お風呂で肌が触れ合ってドキドキしないわけがないじゃないですか!?)
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 23:07:21.52 ID:OglSPiHm0
MIO「そうだ、AZUSAちょっと前向いて」
AZUSA「こ、こうですか?」
MIO「そうそう……で、私がちょっと動いて、っと」
AZUSA「!」
AZUSA(MI、MIOさんの……む、胸が!せ、背中に当たってる……!!)
MIO「どうしたんだよ、AZUSA?もっともたれかかっていいんだぞ?」
AZUSA「い、いや、あの、その……」
AZUSA(そしたら胸がおもいっきり当たるし!)
MIO「しょうがないな……もう」パクッ
AZUSA「ひゃっ!?」
AZUSA(耳っ!?耳咥えられたっ!?)
MIO「ちゅ、れーーろ」
AZUSA「あ、い、いやっ、ひゃっ!?」
AZUSA(く、首筋キスされて……!な、舐められた……っ!)
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 23:25:40.46 ID:OglSPiHm0
MIO「AZUSAは結構敏感なんだな?」
AZUSA「こ、こんなことされたら……だ、誰だってそうなります!」
MIO「そうか……じゃあ、ここはどうかな?」
AZUSA「ひっ!?ど、どこ触ってるんです……ひゃっ!?」
MIO「AZUSAはホントに敏感なんだな……ちゅ、ちゅ、れーーろ」
AZUSA「はあ……だ、ダメですって!MI、MIO……さん……!」
MIO「フフフ、AZUSAは可愛いな……よし、止めてあげるか」
AZUSA「……へ?」
MIO「これ、私が男を落とす時によく使うテクニックだからAZUSAも使ってみるといいよ」
MIO「私逆上せそうだから先にあがるね」
AZUSA「あ……MI、MIOさん……!」
バタンッ
AZUSA「……はあ、ここまでしといてそんなの酷いですって」
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 23:34:02.80 ID:OglSPiHm0
AZUSA「……お、お風呂ありがとうございました」
MIO「結構温まってきたみたいだな?あ、ご両親に連絡はもうした?」
AZUSA「え?」
MIO「外、雨かなり本降りになってるし今日は泊まってきなよ」
AZUSA「……い、いいんですか?」
MIO「ああ、一枚だけなら布団もあるし今日はもう遅いしな」カチッカチッ
AZUSA「……じゃあ、お邪魔させてもらいます」
MIO「うん……ふうー」
AZUSA(MIOさんって、RITSU先輩よりタバコ吸う姿似合ってる……)
MIO「あ、適当にそこら辺でくつろいでいいからね」
AZUSA「は、はい……」
AZUSA(……もしかしたらさっきの続きはあるのかな?)
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 23:46:23.59 ID:OglSPiHm0
MIO「ふうー」
AZUSA「……」
MIO「ふうー……」けしけし
AZUSA「あの、MIOさんは何で学校じゃ吸わないんですか?」
MIO「あー、それはRITSUに止められてるんだよ」
AZUSA「そうなんですか?」
MIO「うん、『お前はボーカルなんだから喉を大事にしろ』ってうるさくってさ」
AZUSA「へえ……」
MIO「なら、アイツも止めてくれればいいのにさ……全く」
MIO「あ……私が家で吸ってることはRITSUも知らないからさ、これは私とAZUSAだけの秘密な」
AZUSA「は、はい!絶対言いません!」
MIO「約束だぞ?」
チュ
AZUSA「……は、はい!」
AZUSA(ヤバい……MIOさんに惚れそう……)
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 23:50:42.70 ID:OglSPiHm0
MIO「さて、そろそろ寝るか」
AZUSA「そうですね」
MIO「明日のパーティーさ、私たちいつも演奏してるからちゃんと聴いてくれよ?」
AZUSA「も、もちろんです!」
MIO「で、早くAZUSAが曲覚えて……次のライブの時には一緒に出来ればいいな」
AZUSA「はい!私頑張ります!」
MIO「ホント可愛いな、AZUSAは……じゃあ、電気消すからな」
AZUSA「はい……おやすみなさい、MIOさん」
MIO「おやすみ、AZUSA」
パチッ
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/07(土) 23:59:03.60 ID:OglSPiHm0
よくじつ!
MIO「おはよう、みんな」
AZUSA「おはようございます」
YUI「聞いたよAZUNYAN!昨日、MIOちゃんの家泊まったんでしょ?いいなー」
MUGI「私とYUIちゃんはまだ家にも入ったことないのにね」
MIO「YUIとMUGIも遊びに来なよ、まあ1人ずつしか泊められそうにはないけどさ」
YUI「じゃあ、今度行くねー!」
MUGI「私も友達の家でお泊りは初めてだからドキドキするわ」
RITSU「……」
MIO「どうした、RITSU?まだ寝ぼけてんのか?」
RITSU「何でもねーよーだ!よし、みんな揃ったし出発進行ー!」
YUI「おー」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:05:06.43 ID:lPLV+1sn0 [1/34]
AZUSA(結局昨日は何もなかったな……)
AZUSA(MIOさんすぐ寝ちゃったし……)
AZUSA(けど……今朝MIOさんが作ってくれた朝ご飯はおいしかったな)
RITSU「なあ、AZUSA」
AZUSA「……」
RITSU「AZUSA、聞いてるのか?」
AZUSA「は、はい!すいません、聞いてませんでした!」
RITSU「先輩の話をシカトするとはいい度胸だな?」
AZUSA「す、すいません……」
RITSU「しょうがねえからもう一度だけ言っとくけど……MIOに手を出すなよ?」
AZUSA「……ど、どういうことですか?」
RITSU「そのまんまの意味だよ、MIOは私のなんだから手を出すな……いいな?」
AZUSA「……」
RITSU「おい……返事も出来ないのか……」
MIO「RITSU、AZUSA何やってんだ?」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:09:41.01 ID:lPLV+1sn0 [2/34]
RITSU「え?何でもないって!AZUSAがちょっと体調悪そうだったからよ、なあAZUSA?」
AZUSA「え……」
MIO「本当か?AZUSA、やっぱり昨日ので風邪引いたんじゃないか?ちょっと前髪あげて」
AZUSA「……だ、大丈夫です」
MIO「いいから早く」
AZUSA「こ、こうですか……?」
MIO「そうそう、うーんどれどれ?」ピタッ
AZUSA「!」
AZUSA(MIOさんおでこくっつけてきたから顔がすごい近いっ……!?)
RITSU「………………チッ」
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:25:38.37 ID:lPLV+1sn0 [3/34]
MIO「うーん、熱はなさそうだな……まあ、今日はあんまりはしゃぎ過ぎなきゃいいんじゃないか?」
RITSU「よーし!AZUSAも大丈夫そうだし、私たちは準備しに行こうぜーMIO!」グイグイ
MIO「あ、ああ……ひ、引っ張るなってRITSU!」
てくてく てくてく
AZUSA「……」
AZUSA「RITSU先輩って実はMIOさんのことが好きなんだろうな……」
AZUSA「彼氏欲しいとか言ってるくせに」
UI「あ、AZUSAちゃーん!」
AZUSA「UI!それから……」
JUN「クラスメイトのJUNだよ、覚えてよねもう」
AZUSA「ゴメンゴメン」
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:33:15.56 ID:lPLV+1sn0 [4/34]
AZUSA「2人は何しに来たの?」
UI「私はもちろんお姉ちゃんのライブを観に来たんだよ」
JUN「私はUIにここにくればイケメンに出会えるよって誘われたんだけどさ」
JUN「ヤバいよここ!私もう2人からナンパされちゃった!」
AZUSA「……」
JUN「あ!さっきアド教えてくれたお兄さんから誘いのメール来たからちょっと行ってくるね!」
UI「行ってらっしゃーい」
AZUSA「ねえ、UI?」
UI「なに、AZUSAちゃん?」
AZUSA「JUNに声かけた男ってまさか……」
UI「もちろん私がセットした人たちだよ」
AZUSA「だよね……」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:39:42.06 ID:lPLV+1sn0 [5/34]
UI「JUNちゃんって頭空っぽだからさ、少し顔いいの揃えたらすぐ食いつくと思って」
UI「男たちも男たちで女子高生とヤれるって聞いたら大金叩くしさ、ホント馬鹿だよねー」
AZUSA「……」
UI「あ、これ誰かにバラしたらAZUSAちゃんもっと恐い所に売っちゃうからね」
AZUSA「私は何もバラさないから大丈夫だよ……UIはホント何でもありだよね」
UI「うん、私とお姉ちゃんが幸せなら私は何でも出来るからね」
AZUSA「……」
AZUSA(YUI先輩には絶対何も出来ないな、本当に……)
パチッ
AZUSA「あ、電気消えた……」
UI「お姉ちゃんのライブが始まるよ、AZUSAちゃん!」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:46:50.45 ID:lPLV+1sn0 [6/34]
YUI「どうもーHTTでーす!」
UI「きゃー!お姉ちゃんカッコいいー!!」
AZUSA「……」
YUI「今日のライブも楽しんでってくださーい!」
YUI「それじゃあ1曲目行きまーす!」
RITSU「1、2、1、2、3!」
………………
…………
……
MIO「ありがとうございましたー!」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:54:32.43 ID:lPLV+1sn0 [7/34]
YUI「はあー!楽しかったー!ライブ最高ー!!」
UI「お姉ちゃーん!今日もすごくカッコよかったよー!!」
AZUSA「皆さん、お疲れ様です!ホントにカッコよかったです!」
YUI「あー、UI!それにAZUNYAN!」
UI「AZUNYAN?ああ、AZUSAちゃんのことか。そんなことよりお姉ちゃん聞いて!」
YUI「んー?なになにUIー?」
RITSU「はあー、いつもの始まったなー」カチッカチッ
MIO「RITSU、今日のドラム走りすぎてなかったか?」
RITSU「ええー、そうかなー?私はいつも通り叩いたつもりだけどー」
MIO「何か焦ってるみたいな感じがした……みんなもそう思わないか?」
MUGI「うーん、そうかもしれないけどとりあえず乾杯しない?」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:00:07.58 ID:lPLV+1sn0 [8/34]
MIO「お、おいMUGIまで……」
RITSU「ふうー……そうだな!とりあえず今日のライブも成功したし乾杯するか!」
MUGI「はい、みんな一本ずつ持って!」
MIO「な、なあおい……」
RITSU「よーし!じゃあ今日のライブの成功を祝って……乾杯!!」
YUI「かんぱーい!」
UI「それでね、あのね、あれがね……」
MUGI「乾杯!」
AZUSA「か、乾杯……!」
MIO「……乾杯」
RITSU「グビッグビッ……ぷはぁー!最高ー!!」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:02:44.20 ID:lPLV+1sn0 [9/34]
その頃のJUNちゃん
JUN「あ!あ!あ!ぎもぢっ!マンコも尻穴もぎもぢぃいいいいいい!!」ビクンビクン
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:12:30.63 ID:lPLV+1sn0 [10/34]
AZUSA「うっ……苦い」
MIO「AZUSA、ビールは苦手か?」
AZUSA「MIOさん、お疲れ様です!……はい、初めて飲んだんですけどちょっと好きじゃないです」
MIO「無理して飲まなくてもいいぞ?確かお茶とかコーラとかあったはずだし」
AZUSA「じゃ、じゃあ他の奴もらっちゃおうかな……」
AZUSA(さっきのRITSU先輩とのことのせいで、何か気まずく感じちゃってる……)
MIO「どうした、AZUSA?やっぱり具合が悪いの……」
RITSU「ヒューヒュー!そちらのお2人さん盛り上がってますねー!」
MUGI「ヒューヒュー!」
MIO「RITSU、あのなあ……」
RITSU「なんだ?いい雰囲気壊しちゃったか?そんなの関係ねえー!ほら、チューしちゃえ!チュー!!」
MUGI「チュー!チュー!」
AZUSA(RITSU先輩もMUGI先輩も完璧に酔っ払ってる……)
AZUSA「MIOさん、お2人とも酔ってるだけだしスルーしましょ……」
MIO「お前らな、いい加減にしろよ!」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:28:28.31 ID:lPLV+1sn0 [11/34]
RITSU「何キレてんだよ、MIO?せっかく気持ちよくライブ終わったんだからいいじゃねえかよ」
MIO「お前らすぐ酔うから先に反省会しよう、って思ったのに案の定これだから怒ってるんだろう!」
RITSU「はあ?ってか、イチャついてるお前らがいけないんだろう?なに、逆ギレ?」
MIO「いい加減にしろよ、RITSU……」
AZUSA「MI、MIOさん……落ち着いてください」
RITSU「大体よ、AZUSAてめえムカつくんだよ!MIOにばっか擦り寄りやがって、マジでウザいんだよ!!」
AZUSA「そ、そんな……酷いです……!」
MIO「おい、RITSU!AZUSAは今何も関係なかったろ!」
MUGI「……」ポカーン
YUI「ねえねえ、UI……MIOちゃんとりっちゃんが喧嘩してるよ……」アワアワ
UI「へえ、そうなんだ!それでね、お姉ちゃんあのね……」
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:30:35.35 ID:lPLV+1sn0 [12/34]
その頃のJUNちゃん
JUN「してぇ!マンコにもっ!尻穴にもっ!お兄さんたちの濃いイケメンザーメンビュッビュしてぇ!」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:40:40.17 ID:lPLV+1sn0 [13/34]
MIO「もう我慢出来ない……私辞めるから」
AZUSA「MI、MIOさん!そ、それはダメですって!」
RITSU「ああいいよ!勝手にしろよ!MIOは顔だけはいいから、男に股開いたらすぐに他のバンド作れるだろうしな!!」
MUGI「り、りっちゃん!それは言い過ぎよ!謝んないと!」
RITSU「あ……わ、悪いMIO……ちょっと言い過ぎ……」
MIO「やっぱりRITSUはそうなんだ……昔からずっと私のことそう思ってたんだろう?」
AZUSA「MI、MIOさん……」
MUGI「MIOちゃん、りっちゃんも謝ったし許してあげ……」
MIO「辞める……こんな奴と一緒にバンドなんて出来るわけがない!」
バタンッ
AZUSA「MIOさん!」
MUGI「MIOちゃん!」
RITSU「……」
YUI「ねえねえ、UI……なんか大変なことに……」アワアワ
UI「どうでもいいよ!それでね、あのね……」
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:05:16.71 ID:lPLV+1sn0 [14/34]
AZUSA「わ、私MIOさんを……」
RITSU「ほっとけ!……さっきのは私が言い過ぎたせいだけど、ホントはMIOだって辞める気はないはずだよ」
RITSU「だから、しばらくしたら戻ってくる……絶対MIOは戻ってくるから」
MUGI「りっちゃん……」
AZUSA「RITSU先輩……」
UI「じゃあ、私とお姉ちゃんは帰るんで」
AZUSA「ちょ、ちょっとUI!今どういう状況か……」
UI「それ、私とお姉ちゃんに関係あるの?ないよね?」
AZUSA「で、でも!MIOさんが……」
UI「だから……それ、私とお姉ちゃんに関係あるの?」
RITSU「……YUI、また月曜に学校でな」
UI「さすがRITSUさん、じゃあ皆さんさようなら」
YUI「う、うん……じゃあね、みんな……」
MUGI「バイバイ……YUIちゃん」
AZUSA「YUI先輩さようなら……」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:13:06.39 ID:lPLV+1sn0 [15/34]
MIO「ヒクッ……ヒクッ……」
MIO(RITSUの奴、絶対昔からそう思ってたんだ……)
MIO「ヒクッ……ヒクッ……」
MIO(だから、私が援助交際してても止めなかったし……)
MIO「ヒクッ……ヒクッ……」
MIO(男をとっかえひっかえしても何も言わなかったんだ……)
MIO「ヒクッ……結局、RITSUは私のことなんてどうでも……」
IKEMEN「あれ……HTTのMIOちゃんだよね?どうしたの?」
MIO「あ……HANDSOMEのベースの……」
IKEMEN「泣いてるけど大丈夫?何があったか俺に言ってみな?」
MIO(ここでコイツに泣きついたら、またRITSUに何か言われるんだろうな……)
MIO(でも、もう関係ないよな……私はHTT辞めるんだし……)
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:18:25.72 ID:lPLV+1sn0 [16/34]
AZUSA「……あれから1時間経ちましたね」
RITSU「ああ……」
MUGI「うん……」
AZUSA「MIOさん……戻ってきませんね」
RITSU「ああ……」
MUGI「うん……」
AZUSA(ここで素直に探してきますって言ったら止めるんだろうな……RITSUさん)
AZUSA「あの……私、トイレ行ってきます」
RITSU「ああ……」
MUGI「うん……」
バタンッ
AZUSA「とりあえず部屋からは出れた……」
AZUSA(1時間経ったからもうこの会場にはいないかもしれないけど……)
AZUSA「とにかく場内を探してみよう……!」
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:23:07.38 ID:lPLV+1sn0 [17/34]
AZUSA「ハア……ハア……」
AZUSA(どこにも居なかった……やっぱり家に帰ったのかな)
AZUSA「ハア……とりあえずRITSUさんとMUGIさんのところに戻ろうかな……」
AZUSA(もしかしたら2人も探しに出たがってるかもしんないし……)
AZUSA「私が戻ってくるのを待ってたら申し訳ないよね……」
AZUSA「その前にちょっとトイレに行って……」
AZUSA「あ」
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:29:43.88 ID:lPLV+1sn0 [18/34]
MIO「ちゅ……ちゅ、ちゅぱ……んんっ」
IKEMEN「ちゅ、じゅるう……はぁ……はぁ……MIOちゃんのキス、すごくいやらしいね」
MIO「ちゅう、ちゅ、ちゅ……じゅるるる……いや、そんなこと……言わないで……」
IKEMEN「ちゅ、ちゅう、れーーろ」
MIO「ひゃっ!?んっ……ダメ、首筋弱いのぉ……」
IKEMEN「そうなんだ……MIOちゃん、もっと色んなとこ触ってみてもいい?」
MIO「……うん、好きにしていいよ」
AZUSA「MIO……さん……?」
MIO「………………」
MIO「…………」
MIO「……」
MIO「!」
MIO「あ……あ、ああああああああああああああああああああああああああああ」ビクッビクッ
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:42:15.81 ID:lPLV+1sn0 [19/34]
IKEMEN「どうしたの?イッちゃったの?……あ、知り合い?」
MIO「あ、AZUSA……これはだな、違うんだ……その」
AZUSA「……ガッカリしました」
AZUSA「RITSU先輩もすごく反省して、MUGI先輩もすごく落ち込んでて、YUI先輩はUIに連れ去られたけど……」
AZUSA「とにかく皆さんすごくMIOさんのこと心配してたのに……私だってすごく心配してたのに……!」
MIO「あ、AZUSA……あ、あのな……」
AZUSA「言い訳なんて聞きたくないです!2人にはここで見なかったことにするんで早くどっかに消えてください!」
MIO「AZUSA……」
AZUSA「私……MIOさんのことすごい好きで、憧れも抱いてたのに……幻滅しました」
AZUSA「さようなら、MIO先輩」
MIO「AZUSA待って!AZU……ううっ、AZUSAあああああああああああああああ!!」
IKEMEN「……あーあ、何かヤバいことになっちゃったみたいだね。今日はやめとこうか?」
MIO「……もういいよ」
MIO「……ここじゃないどこかで……何もかも忘れるくらいに……滅茶苦茶に……して」
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:47:20.99 ID:lPLV+1sn0 [20/34]
その後、MIO先輩は学校も辞めて本当にHTTから脱退してしまった。
YUI先輩は、UIが私たちの惨状を見て私たちに関わらせないことを決めて辞めさせられてしまった。
残った私たち3人は新生HTTとしてひっそりと、だけど何か物足りなさを感じながら活動を続けている。
BAD END
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:48:47.84 ID:lPLV+1sn0 [21/34]
その頃のJUNちゃん
JUN「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!おちんぽっ!おちんぽミルクううううううううう!」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 13:12:28.84 ID:lPLV+1sn0 [24/34]
よくげつ!
キーンコーンカーンコーン
YUI「……」
RITSU「あ、YUI!ちょっと……」
YUI「……」ダッダッダ
RITSU「YU、YUI……」
ガラッ
RITSU「……また逃げられた、か」
MUGI「しょうがないわよ……りっちゃん、部室行こう?」
RITSU「……ああ」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 13:20:07.60 ID:lPLV+1sn0 [25/34]
MUGI「りっちゃん、今日は私が歌ってみるわね」
RITSU「……ああ」
MUGI「……YUIちゃんはきっと戻ってきてくれるわよ」
RITSU「……」
ガチャ
RITSU「……ういーす」
???「ゴクッゴクッゴクッ……くうー!遅いわよー、アナタたち!ひっくっ」
AZUSA「せ、先輩!こ、この人勝手に……」
MUGI「あ」
RITSU「SAWAさん!」
AZUSA「え?」
SAWAKO「久しぶりー、ひっく」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 13:27:18.57 ID:lPLV+1sn0 [26/34]
SAWAKO「聞いたわよー、私がいない間に随分と大変だった、ひっくっ、みたいじゃない?」
RITSU「ああ……うん、そうなんだよ」カチッカチッ
AZUSA「あの、MUGI先輩……あの人は?」
MUGI「SAWAKO先生、軽音部の顧問の先生よ」
AZUSA「あの人が軽音部の顧問……」
AZUSA(部室で一升瓶ラッパ飲みする教師が顧問なんだ……)
SAWAKO「……で、RITSUはどうしたいわけ?ひっくっ」
RITSU「私……?」
SAWAKO「そう、軽音部の部長のアナタがよ……ひっくっ」
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 13:36:43.98 ID:lPLV+1sn0 [27/34]
RITSU「私は……」
RITSU(私はどうしたいんだ……私の気持ちは……)
SAWAKO「どうなの?RITSU?……ひっくっ」
RITSU「ご、5人で……」
SAWAKO「5人で?」
RITSU「5人でライブがやりたい!!」
MUGI「りっちゃん……」
AZUSA「RITSU先輩……」
SAWAKO「なんだ……答えなんてとっくに出てるじゃないのよ……ひっくっ」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 13:42:15.02 ID:lPLV+1sn0 [28/34]
RITSU「でも、YUIはUIちゃんの言いなりだしMIOは行方不明だし……」
SAWAKO「まだそんなこと言ってんの?」
RITSU「え……?」
SAWAKO「強請るな、勝ち取れ、さすれば与えられん、よ……ひっくっ」
SAWAKO「言いなりになってるなら無理やり連れ出せばいいじゃない!」
SAWAKO「行方不明なら意地でも探し出しなさいよ!」
SAWAKO「それが女ってもんでしょ!?」
RITSU「SAWAさん……!」
SAWAKO「ほら、グズグズしてないで3人とも行ってきなさい!ひっくっ」
RITSU「MUGI……AZUSA……準備は出来てるか?」
MUGI「……もちろんよ」
AZUSA「……いつでも行けます」
RITSU「よし、YUIの家に突撃だー!!」
バタンッ
SAWAKO「ゴクッ、ゴクッ、くぅー!あーあ、若いっていいわね……ひっくっ」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 14:14:36.02 ID:lPLV+1sn0 [29/34]
ピーンポン
RITSU「誰も出ないな……留守なのかな?」
ガチャ
MUGI「あれ、開いてるわ……?」
AZUSA「入りますか……?」
RITSU「強行突破も止むを得ないな……靴持ってYUIの部屋に行くぞ」
MUGI「……」コクリ
AZUSA「……はい!」
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 14:22:00.11 ID:lPLV+1sn0 [30/34]
ガチャ
YUI「UI?おかえ……あ」
RITSU「よ、よう……YUI」
YUI「りっちゃん、MUGIちゃん、それにAZUNYAN……!」
MUGI「久しぶりにYUIちゃん返事してくれたね」
AZUSA「お久しぶりです、YUI先輩」
RITSU「YUI、お前に聞きたいことが一つだけあるんだ……だから、その質問に答えてくれないか?」
YUI「……なに?聞くなら早くした方がいいと思うよ……もうすぐUIが帰ってくるし」
RITSU「ああ……YUI、お前は軽音部に……いや、また5人でバンド組みたくないか?」
YUI「5人、で……?」
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 14:33:13.72 ID:lPLV+1sn0 [31/34]
RITSU「ああ、私とYUIとMUGIとAZUSAと……」
RITSU「それからMIOの5人で、だ」
YUI「でも、MIOちゃんは行方不明なんじゃ……」
RITSU「MIOは私たちが意地でも見つける……だから!」
RITSU「YUI!軽音部に戻って来いよ!」
MUGI「YUIちゃん……!」
AZUSA「YUI先輩……!」
YUI「みんな……!」
YUI「……でも、ごめん。私、戻れないよ」
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 14:42:01.07 ID:lPLV+1sn0 [32/34]
AZUSA「どうしてですか!?」
YUI「あの後ね……UIにギー太を目の前で燃やされちゃったんだ」
MUGI「そんな……」
YUI「それに『こんな物があるからお姉ちゃんが変になっちゃったんだ』って……」
YUI「燃え上がるギー太をね、UIは鉄パイプで何度も何度も殴り続けてたんだ」
YUI「そんなUIの姿を見てたら悲しいのと同時に情けなくなっちゃって……」
YUI「もし私がもっとしっかりしてたら……UIにこんなことさせずに済んだのかなって思っちゃって……」
RITSU「YUI……」
YUI「だから、私……頑張って勉強して、UIに心配されないような立派な人間になるって決めたんだ」
YUI「だから……もう軽音部には戻れないよ」
MUGI「YUIちゃん……」
AZUSA「YUI先輩……そんな……」
RITSU「YUI……それはお前が決めたことなんだよな?」
YUI「うん……これは私が自分で決めたことだよ、りっちゃん」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 14:53:52.43 ID:lPLV+1sn0 [33/34]
RITSU「そっか……じゃあ、しゃーねえなあ!」
RITSU「YUI、お前が決めた夢なんだから絶対に叶えろよ!私たち応援してるから!」
RITSU「それからたまには部室に遊びに来いよ?MUGIがおいしいケーキ用意して待っててくれるからさ!」
MUGI「YUIちゃん、おいしいケーキを用意して待ってるからね!」
AZUSA「YUI先輩……私HTTの2代目ギターとしてYUI先輩に負けないくらい頑張ります!」
YUI「りっちゃん……MUGIちゃん……AZUNYAN……!」
YUI「みんなゴメン……!ありがとう……!」
RITSU「ゴメンもありがとうも要らないって……私たち仲間だろ?」
AZUSA(仲間……!MIOさん……)
YUI「うん……!りっちゃあああん!」
UI「なにしてんの?お姉ちゃん?」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 15:10:26.79 ID:lPLV+1sn0 [34/34]
YUI「U……UI……!」
UI「もうダメだよお姉ちゃん……そんな社会のゴミクズみたいな奴らとは二度と話しちゃいけないって言ったよね?」
UI「あ、そっか……私がゴミクズをちゃんと処理しなかったのがいけなかったんだね、ゴメンねお姉ちゃん」
UI「今お掃除するから待ってて、お姉ちゃん」
RITSU「UIちゃん、勝手に家に入ったのは悪かった。けど、YUIの気持ちもわかったしもうこんなことしな……」
UI「ゴミクズが気安く話しかけんじゃねえよ」
バチンッ
RITSU「痛っ!?」
YUI「UI!酷いよ!なんでりっちゃんを殴ったの!?」
UI「お姉ちゃん……何言ってるの?」
UI「ゴミクズなんだから叩いて掃除しないといけないでしょ?それともこのゴミクズ共にまた誑かされちゃったのかな?」
UI「もう……お姉ちゃんは優しいからすぐ騙されちゃうんだよ?」
UI「一度、私がちゃんと教育してあげた方がいいのかな?」
バチンッ
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 10:41:47.97 ID:rcVwowAM0 [1/12]
YUI「い、痛い……」
AZUSA「UI!YUI先輩を殴ることないでしょ!?」
UI「GOKIBURIが口出しするなよ」
ゴフッ
AZUSA「かはっ!?」
MUGI「AZUSAちゃんっ!?」
UI「確か……このGOKIBURI生意気にもギターやってるんだっけ?」
UI「なら、その手を踏み潰したら……どうなるんだろうね?」
AZUSA「う、うっ……!」
RITSU「や、やめろUIちゃん!」
MUGI「AZU!早く立ち上がって!逃げて!」
UI「GOKIBURIは大人しく踏み潰されろよ」
AZUSA「!」
ドスッ
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 10:50:53.06 ID:rcVwowAM0 [2/12]
UI「きゃっ!?」
YUI「はあ……はあ……はあ……!」
RITSU「YUI……」
MUGI「YUIちゃん……」
AZUSA「YUI先輩……」
UI「いたたたた……どうしたのお姉ちゃん?あ、わかった!私が早くこのGOKIBURIを踏み潰さないから焦れったく……」
YUI「いい加減にして!UI!」
UI「お姉……ちゃん……?」
YUI「酷いよ!なんで私の友達をそんな風に罵るの!?なんで私の友達をそんな風に痛めつけるの!?」
YUI「私、UIがそんな酷いことを平気で出来る子だと思ってなかったよ!?」
YUI「UIが……UIがそれでもまだこんなことをするって言うのなら……!」
YUI「私そんな妹いらない!!UIと絶交する!!!」
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 10:56:47.20 ID:rcVwowAM0 [3/12]
UI「お……ね……え……ち……ゃ……ん……?」
YUI「AZUNYAN……大丈夫?捕まって?」
AZUSA「あ、ありがとうございます……」
YUI「UI、私軽音部に戻るから!もうUIなんて知らない!」
YUI「りっちゃん、MUGIちゃん、AZUNYAN、行こっ!!」
RITSU「あ、ああ……」
MUGI「YU、YUIちゃん……」
AZUSA「は、はい……」
バタンッ
UI「……」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 11:07:36.31 ID:rcVwowAM0 [4/12]
UI「……なんで?」
UI「私はお姉ちゃんの為を思ってやったのに……なんで?」
UI「なんでお姉ちゃんは怒ったの?……なんで?」
UI「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなん
でなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでな
んでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなん
でなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
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なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでな
んでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなん
でなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」
UI「……そっか」
UI「あれ、お姉ちゃんの偽者なんだ」
UI「じゃあ……早く本物のお姉ちゃんを助けなきゃ」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 11:22:22.71 ID:rcVwowAM0 [5/12]
てくてく てくてく
RITSU「お、おいYUI!これからどこ行くつもりだ!?」
YUI「うーん……とりあえず部室?久しぶりにみんなで飲もうよー?」
MUGI「まあ、YUIちゃんったら」
AZUSA「全くYUI先輩は……」
ガチャ
UI「待 て よ」
RITSU「!」
AZUSA「YU、YUI先輩!?」
MUGI「UIちゃんが来るわ!!」
YUI「……」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 11:28:19.32 ID:rcVwowAM0 [6/12]
UI「ア ハ ! ア ハ ハ !」
RITSU「YUI!逃げるぞ!」
YUI「……」
AZUSA「YUI先輩!?何してんですか!?早く!!」
YUI「……」
UI「捕 ま え た !」
MUGI「YUIちゃん!?」
YUI「……」
バシンッ
UI「え っ」
AZUSA(ま、幻の左!?)
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:08:00.32 ID:rcVwowAM0 [7/12]
UI「… … お ね え ち ゃ ん ?」
ぎゅっ
YUI「UI……さっきは怒ったりしてゴメンね」
YUI「UIが私のことを大事にしてくれてるのはすごくわかるよ?」
YUI「でもね……私やっぱり軽音部のみんなと一緒に居たいんだ」
UI「……お姉ちゃん」
UI「お姉ちゃん!」
YUI「もう……UIったら」なでなで
RITSU「ど、どうなったんだ……?」
AZUSA「UIが……UIが泣いてる……?」
MUGI「UIちゃんは妬みや怒りから解き放たれたのよ」
AZUSA「MUGI先輩?」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:14:11.72 ID:rcVwowAM0 [8/12]
UI「ゴメンね、お姉ちゃん……」
YUI「もういいって、UI」なでなで
UI「私軽音部で楽しそうにしてるお姉ちゃん見てたら悔しくなっちゃって……」なでなで
YUI「いいんだよ、もういいんだよUI」なでなで
UI「お姉ちゃん……お姉ちゃん……好きだよ……!」
YUI「私も好きだよ、UI」なでなで
MUGI「UIちゃんはもうUIちゃんじゃない……YUIちゃんから受けた愛によって憂ちゃんに戻っていくわ」
RITSU「……どうやらそうみたいだな」カチッカチッ
RITSU「ふうー……これで一件落着だな」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:19:58.79 ID:rcVwowAM0 [9/12]
憂「皆さん……ご迷惑をおかけしました!」
RITSU「もういいって、頭上げてよ憂ちゃん」
憂「お姉ちゃんのこと、これからもよろしくお願いします」
MUGI「任せといて、憂ちゃん」
憂「お姉ちゃん、今日の晩御飯はお姉ちゃんの好きな物たくさん作って待ってるからね」
YUI「ホント!?やったー!憂大好きー!」ぎゅっ
憂「もうー、恥ずかしいよお姉ちゃーん」なでなで
YUI「じゃあ、憂!私、みんなとMIOちゃん探しに行ってくるからね!」ビシッ
憂「うん、気をつけてねお姉ちゃん」
YUI「じゃあみんな、とりあえず学校に行こーう!」
RITSU「おー!」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:25:44.61 ID:rcVwowAM0 [10/12]
がっこう!
SAWAKO「あら、YUIちゃん!久しぶりねー、ひっくっ」
YUI「SAWAちゃん!……酒くっさ!」
SAWAKO「あら、失礼ね……まだ10本しか空けてないのよー?ひっくっ」
AZUSA(……飲みすぎですって)
RITSU「で、あとはMIOが戻ってくれば5人揃うわけだが……」
MUGI「消息不明のMIOちゃんを探すのはかなり難しいわね」
AZUSA「そのことですが……私、先輩たちに黙ってたことがあります」
RITSU「ん?なんだ、AZUSA?」
AZUSA「……」
AZUSA(MIOさんがあの日一緒にいたのは……確かHANDSOMEのベースの人)
AZUSA(あの人なら、もしかしたらMIOさんの行方を……)
AZUSA「実はあの日……」
YUI「ねえねえ、人探しならWAちゃんに頼めばいいんじゃない?」
279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:31:23.52 ID:rcVwowAM0 [11/12]
AZUSA「YUI先輩!人の話を遮らないでくだ……」
RITSU「それだ!」
MUGI「そうよ!なんでこんな簡単なことに気付かなかったのかしら!」
AZUSA「え?え?」
YUI「WAちゃんのネットワークなら、多分3日もかからずにMIOちゃんを見つけられるよ!」
RITSU「でも、WAに頼むとなると大金が必要だよな……」
MUGI「お金なら任せといて!私がどうにかするわ!」
YUI「さすがMUGIちゃん!」
AZUSA「あ、あの……」
RITSU「よし!そうと決まれば生徒会室に乗り込むぞー!」
YUI「おー!」
MUGI「おー!」
AZUSA(ダメだ……私の話全く聞いてくれなかった……)
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:36:18.84 ID:rcVwowAM0 [12/12]
こうしてYUI先輩を取り戻したHTTは、MIOさん捜索のために生徒会室に乗り込むのでした。
だけど、この時の私たちはMIOさんの身にあんなことが起きていたなんて想像も出来てなかったのでした。
NORMAL END
398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 13:08:41.44 ID:cUXggCcj0 [2/15]
よくじつ!
YUI「WAちゃんお願い!」
WA「いいわよ」
RITSU「ホントか!?やった!」
WA「ただし……」
AZUSA「……やっぱりお金が必要なんですか?」
WA「ええ、確かに依頼料は受け取るわ。10万ってところね」
MUGI「10万円……案外安いのね。わかったわ、すぐに用意させるわ」
WA「ちょっと待って。10万円でどこにいるかもわからない人間の捜索を引き受けるわけないじゃない」
YUI「え?」
WA「1人10万……4人だから40万円ね」
400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 13:20:45.09 ID:cUXggCcj0 [3/15]
RITSU「よ、40万……!?」
WA「赤の他人だったらその5倍は受け取りたいところだけど、YUIのお願いだから格安にしたのよ?」
MUGI「りっちゃん大丈夫よ、40万ぐらい明日までにはすぐに用意させ……」
WA「ちょっと待って、私の話はまだ終わってないの」
WA「今回は格安にした代わりに条件があるの」
AZUSA「じょ、条件ですか……?」
WA「ええ」
RITSU「WA……その条件ってのはなんなんだ?」
WA「条件って言ってもそこまで難しいものではないのよ?ただ、1人ずつ10万円を用意してもらうだけなんだから」
YUI「1人ずつ?」
WA「うん、あなた達1人1人が各自でどうにかして10万円を用意して来るのよ」
WA「10万なんて今から各自がアルバイトを始めても2ヶ月あれば稼げる額よ、すぐに集まると思うけど?」
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 13:30:22.51 ID:cUXggCcj0 [4/15]
RITSU「ちょ、ちょっと待ってくれWA!」
WA「なに?」
RITSU「私たちはすぐにMIOを探して欲しいんだ!そんな2ヶ月もバイトしてる場合じゃ……」
WA「行方不明の人間を探すのよ?何日かかるかなんてわからないんだし、あなた達が稼いでる間に私は探すつもりだったんだけど」
WA「でも、私のやり方に文句があるって言うのならあなた達の言うとおり今すぐに探し始めるわ。ただし、今すぐに200万を用意してもらうことになるけど」
RITSU「ぐっ……」
YUI「りっちゃん、いいよ」
RITSU「YUI?」
YUI「みんなで働いてお金作ってそれで払おうよ」
YUI「私思うんだけどね……これは私たちHTTの問題なんだから、MUGIちゃんだけにお金を任せちゃいけないと思うんだ」
MUGI「YU、YUIちゃん……」
YUI「だから……みんなで頑張ろうよ、ね?」
RITSU「YUI……」
402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 13:37:43.59 ID:cUXggCcj0 [5/15]
AZUSA「……わ、私もYUI先輩の意見に賛成です!」
RITSU「AZUSAまで……もう、しゃーねえなあ!」
RITSU「WA……WAの言うとおり1人10万ずつしっかり揃えてくるよ」
RITSU「だから……MIOのことを頼む!」
WA「ええ……契約成立ね。AKIYAMAさんのことは任せといて、必ず探し出すから」
YUI「WAちゃん、ありがとうー!」
WA「YUI……くっつかないで」
YUI「えへへー」
RITSU「よーし、みんな!そうと決まればまずは仕事を探すぞ!コンビニ行って求人誌ありったけ持って帰ってくるぞ!」
AZUSA「はい!」
バタンッ
WA「……何とか上手くいったわね」
WA「これでYUIもアルバイトを始めて、少しは自立した人間になれればいいんだけど……どうなるのかしら?」
404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 13:47:39.42 ID:cUXggCcj0 [6/15]
みっかご!
RITSU「ふうー……」
MUGI「とりあえずりっちゃんは警備員、私は引越し屋でバイトすることになったけど……」
RITSU「YUIとAZUSAは何にしたんだ?……ふうー」
YUI「ご、ごめんりっちゃん……私はまだ決まってなくて」
AZUSA「私は色々面接受けたんですけど、落ちまくってます……」
RITSU「頼むから今週中には見つけてくれよ?じゃないと2ヶ月で10万なんて……」
YUI「わかってるよりっちゃん!私頑張るから!」
AZUSA「RITSU先輩、私も頑張ります!」
RITSU「……なら、いいんだけどさ……ふうー」
MUGI「あの……そのバイトの件で1つお話があるんだけど……」
RITSU「なんだ、MUGI?」
MUGI「前に行った楽器屋、私のお父さんが経営してるって言ったじゃない?」
MUGI「あそこで1人だけバイト募集をすることになったから、その1人分を確保してきたんだけど」
RITSU「ホントか!?でかしたぞ!MUGI!」
405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 13:56:23.01 ID:cUXggCcj0 [7/15]
MUGI「ゴメンね……本当は2人分確保したかったんだけど、どうしても1人分しか空きがないって……」
RITSU「それでも十分だ!MUGI!けど……その1枠にどっちを埋めるかだな」
YUI「……」ぽけー
AZUSA「……」ずーん
RITSU「うーん……」
AZUSA(YUI先輩はまだ1つも面接受けてないんだよね……ってことは、これからもいつ受けるかわからないし)
AZUSA(私は探して面接受けるだけなら何度だってしてるし、それならYUI先輩に譲って私が必死になって探せば……)
AZUSA(そうだよ、その方がいいに決まってる!それに……MIOさんの為なら、最悪援助交際だって……)
YUI「いいよー、その楽器屋のバイトAZUNYANがやりなよー」
AZUSA「YU、YUI先輩っ!?」
407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 14:04:03.91 ID:cUXggCcj0 [8/15]
RITSU「それでいいのか、YUI?」
YUI「うん!だって、AZUNYANは頑張って仕事探して何度も受けたけどダメだっただけなんでしょ?」
YUI「それなのにまだ何もしてない私がここでバイト決まっちゃうのは何かズルいって言うか……」
YUI「とにかく、その仕事はAZUNYANがやりな!私は頑張ってバイト探してみるから!」
AZUSA「YUI先輩……」
RITSU「よし、じゃあ楽器屋のバイトはAZUSAで決定な!……あ、私今日からバイトだからそろそろ帰るわ!」
RITSU「MUGI、あとのことは任せたぜ!じゃあな!」
MUGI「りっちゃん頑張ってね!じゃあAZU、連絡先教えるから面接の時は必ず私の紹介だって言ってね」
AZUSA「は、はい!MUGI先輩、ありがとうございます!」
YUI「よかったねー、AZUNYAN」
AZUSA「はい!YUI先輩も頑張ってください!」
YUI「うん、私も頑張るよー」
409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 14:18:24.26 ID:cUXggCcj0 [9/15]
てくてく てくてく
YUI「はあ……ああは言ったけどバイトどうしようかな?」
YUI「やっぱAZUNYANにバイト譲ってもらおうかな……」
YUI「うーん……どうしようかな」
YUI「……」
YUI「……あ、あれは?」
410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 14:26:58.08 ID:cUXggCcj0 [10/15]
YUI「おーい、HIMEKOちゃーん!」
HIMEKO「……YUI?どうしたの、珍しいね?」
YUI「うん、ちょっとバイト探してて……」
HIMEKO「バイト?お金欲しいの?」
YUI「うん、2ヵ月後までに10万貯めなきゃいけないんだー」
HIMEKO「ふーん……ねえ、YUI」
YUI「なに、HIMEKOちゃん?」
HIMEKO「私さ、楽で稼げるいいバイト知ってんだけどさ……やってみる?」
YUI「……楽で稼げるバイト?そんなのあるの!?」
HIMEKO「うん、ちょっと一緒に来なよ」
YUI「わーい!ありがとう、HIMEKOちゃん!」
413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 14:37:10.73 ID:cUXggCcj0 [11/15]
YUI「で、HIMEKOちゃんバイトの内容ってなに?」
HIMEKO「ああ、えっとな……これを渡す仕事だ」
YUI「……これなに?」
HIMEKO「これはな……日本では手に入らないガンを治す特効薬なんだ」
YUI「すごい!なんでHIMEKOちゃんそんな薬持ってるの!?」
HIMEKO「私の親がその薬を研究してるグループの1人なんだよ」
YUI「へえー、HIMEKOちゃんのお父さんってお医者さんなんだー」
HIMEKO「いや、医者とはちょっと違うんだけどな……で、ここからが重要なんだけどさ」
YUI「うん、なになに?」
HIMEKO「この薬、実は日本では違法になってて持ってるのを見つかっただけでも逮捕されるんだ」
YUI「……え、そうなの?」
HIMEKO「この薬さえ飲めばガンはすぐに治っちゃうからな、それで困る奴らがいるんだよ」
YUI「……病気が治るのに困る人なんているの?」
HIMEKO「医者だよ……薬1つで病気が治るなら医者なんていらないだろ?」
HIMEKO「それにガン治療は金がかかるから、医者の金ヅルがなくなるのを防止するためにこの薬は禁止になってるんだよ」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 14:50:33.21 ID:cUXggCcj0 [12/15]
YUI「そんな……酷い……」
HIMEKO「だろ?だから、私たちは警察に見つからないようにしながらこの薬を重病の家族のいる人に売ってるんだよ」
YUI「HIMEKOちゃん……すごい良いことやってるんだね!」
HIMEKO「そう思う?良かった、本当はYUIにこの話をするかどうか迷ってたんだけど……YUIは正義感があると信じてたからさ」
YUI「えへへ、そんなことないよー」
HIMEKO「で……渡す人とのコンタクトは私がやるから、YUIは渡す人と直接会って渡してくれ」
HIMEKO「一袋の値段は3万~5万ってとこだ、値段は渡しにいく客に応じて私が決めてる」
HIMEKO「YUIの給料は大体一袋に付き5000円ってとこだな、多くの患者さんに渡せば渡すほど給料も上がる仕組みだ」
HIMEKO「どう、YUI?ガンという難病に困ってる人の為にもこの仕事をしてみないか?」
YUI「HIMEKOちゃん……うん、私やるよ!」
HIMEKO「ホント!?ありがとう、YUI!これで多くの患者さんが救えるな!」
YUI「HIMEKOちゃん、私頑張るってたくさんの命を救ってみせるよ!」
HIMEKO「あ、言い忘れたけど仮に警察に捕まってもこの薬をどこで手に入れたとか、私のこととかはバラすなよ?」
HIMEKO「アイツら、多分捕まえて尋問する時はこの薬を麻薬だって言うからさ」
YUI「うん、絶対言わない!約束するよ!」
417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 14:57:08.50 ID:cUXggCcj0 [13/15]
HIMEKO「私が捕まってもYUIが捕まっても何も喋らなければこの薬が警察に潰されることはない」
HIMEKO「救える人命の為に……YUI、早速働いてもらうよ!」
YUI「うん……!HIMEKOちゃん頑張ろうね!」
HIMEKO「ああ!」
HIMEKO(はあ、よかった……YUIが馬鹿で。これで私が捕まる可能性は減ったな)
418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 15:08:07.98 ID:cUXggCcj0 [14/15]
そのころ!
???「We'll sing 歌うよ 感じる そのまま」
モブ男「お、姉ちゃん上手いな!」
モブ子「アコギで弾き語りしてるー」
モブ太「あの子、かわいくね?」
???「歌うよ TREASURE Heart Beat Listen!!」
パチパチ パチパチ
モブ男「よ!姉ちゃんよかったぜ!これでメシでも食え!」ジャリーン
???「ありがとうございます……」
モブ太「それ、お姉さんが作った曲なの?ってか、カワイくね?」チャリーン
???「いや……この曲は覚えてただけで……誰の曲かわからないんです」
モブ子「歌良かったよー、また聞きたいなー。名前はなんて言うんですか?」
???「名前とか……そういうの何も覚えてないんです、私」
419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 15:15:45.31 ID:cUXggCcj0 [15/15]
全てを知ってしまったあの日
私は、こんな風に思ってしまったんです
もし、私が軽音部に入らなかったら……きっと
きっと、MIOさんもYUI先輩もあんなことにはならなかったんじゃないかと
to be continue ?
ここでスレ落ち
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