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唯「つんでれ!」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:35:23.34 ID:7M38VSCb0 [2/32]
唯「ねえ、りっちゃん、昨日の夜テレビで見たんだけど、つんでれっていうのが流行ってるんだって?」
律「いつの情報だよそれ」
澪「確かツンデレ喫茶しぇいむおんとかあったな」
梓「ツンデレ喫茶……なんですかそれ」
澪「私も詳しくは知らないんだけど」
紬「べ、別にあんたのためじゃないんだからね!を語頭に、本当だからね! を語尾にすると誰でもツンデレになれるわよ」
唯「ねえ、りっちゃん、昨日の夜テレビで見たんだけど、つんでれっていうのが流行ってるんだって?」
律「いつの情報だよそれ」
澪「確かツンデレ喫茶しぇいむおんとかあったな」
梓「ツンデレ喫茶……なんですかそれ」
澪「私も詳しくは知らないんだけど」
紬「べ、別にあんたのためじゃないんだからね!を語頭に、本当だからね! を語尾にすると誰でもツンデレになれるわよ」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:38:05.43 ID:7M38VSCb0
唯「別にあんたのためじゃないんだからね! このお菓子美味しいよ! 本当なんだからね!」
律「さすがにそれはツンデレじゃないだろ、もっと、なにかをしてやった風にすればいいんじゃないか」
澪「別にあんたのためじゃないんだからね! 作詞してきた! 本当なんだからね!」
梓「ツンデられると、あまり作詞されたモノを見たくないですね」
紬「おかしいわねえ、別にあんたのためじゃないんだからね! っていうのはツンデレって聞いたのだけど」
律「その一言では扱いきれないくらい難しい存在なんじゃないのか?」
紬「放課後ティータイムのメンバーの中でもツンデレっていないしね」
唯「澪ちゃんはツンデレ?」
澪「さっきのムギの話聞いてたか唯……」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:40:23.62 ID:7M38VSCb0
律「この中だと一番それっぽいのは梓だよな」
梓「そうですか?」
澪「確かに、いろいろ文句言いながらも唯のこと構ってるしな」
梓「んー、あんまり自覚はないですよ」
紬「自覚があって故意にやってたらそれはきっと……」
梓「い、痛い人ですね……」
唯「天然物のツンデレがいいのかな」
律「だいたいなんでツンデレなんだよ」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:42:47.06 ID:7M38VSCb0
唯「詞をツンデレにしてみたらかわいいかなって」
澪「テレビを見てたって事は、憂ちゃんもそれに同意したと」
唯「すごい! どうしてわかったの!」
律「(平沢家の感覚はよくわからん……)」
紬「ふわふわ時間だと……ツンデレにすると……」
澪「君を見てるといつもハートどきどき……なんてするわけないんだから!」
梓「お気に入りの熊ちゃんを抱いて今日もスープレックスとかですかね」
律「暴力的なイメージあるよな」
澪「かわいくないな」
唯「えー」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:45:18.33 ID:7M38VSCb0
唯「きっとたとえが悪いんだよー」
澪「そうか? じゃあボールペンでどう?」
唯「はみだしちゃうわけじゃないんだから!」
梓「(あ、ちょっとかわいい)」
律「どこかわかんねーよ」
澪「んー、じゃあ、カレー」
唯「お肉お野菜秘密じゃない隠し味!」
澪「隠れてないだけだろ!」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:47:33.78 ID:7M38VSCb0
唯「やっぱり人間に当てはめないとだめだね!」
澪「ははーん、唯、無駄話をして練習時間を少なくしようって言う魂胆だろ」
唯「ぎくっ!」
律「今どき口でぎくって言うのは唯くらいだな……」
梓「ふう、まったく、つい唯先輩の口車に乗せられてしまうところでしたです」
紬「ツンデレねえ……」
律「どした、ムギ」
紬「いえ、クラスにツンデレっぽい女の子がいたなって」
澪「……ああ」
律「……ツンデレって言うか……」
梓「そんな先輩がいるんですか?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:50:41.61 ID:7M38VSCb0
律「なんていうか、ツンとしているっていうか、不思議ちゃん系?」
澪「そうか? 自分の興味の持ってる話題ならきちんとついてきてくれる……はず」
紬「あんまりクラスでもなじんでる様子はないわね」
唯「姫子ちゃんだね!」
律「違う」
唯「えー、一番ツンデレっぽいよー」
紬「ツン三割、デレ7割かも」
梓「どこのあかね色に染まる坂の妹ですか」
紬「風音ボイスに合う女の子を探せばいいのよ」
梓「ごめんなさい、私十八歳未満なんでデコビッチ版の方しか」
唯「信代ちゃん?」
律「姉御に失礼だぞ」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:53:02.70 ID:7M38VSCb0
唯「風子ちゃん?」
律「眼鏡取ると澪との区別がつき辛いよな」
澪「いや、彼女は私よりも美少女だし……」
紬「彼女とはちょっと相容れないところがあるわ……」
梓「腐ってるんですか?」
紬「……薔薇の花なんて非生産的もいいところよね」
梓「百合が言える台詞じゃないと思いますけど……」
唯「んー……あ、もしかしていちごちゃんかな?」
律「ようやく出たか」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:55:38.85 ID:7M38VSCb0
紬「彼女がクラスで一番ツンデレっぽいわよね」
澪「お茶会の時の詩を小耳に挟んだらしいんだけどさ」
律「ああ、いちごああいうの苦手そうだよな」
澪「苦手なら苦手でもいいんだ、でも彼女は私の目の前で」
律「目の前で……?」
澪「一瞬悲しそうに目を細めて、首を軽く振った後、最高にいい笑顔で何も言わずに去ってった」
律「ひでぇ……」
澪「優しさが時に人を傷つけるナイフだって事を久しぶりに知ったよ……」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:59:14.09 ID:7M38VSCb0
紬「え? でもどうしてそれが、澪ちゃんの羞恥プレイと繋がったの?」
澪「ああ、私も優しい笑顔を見て癒されたんだけどさ、ここだけの話なんだけど」
律「かなりレアな表情だな……」
梓「棗鈴の笑顔並にレアですね、知らないですけど」
澪「どうしてそんな笑顔を見せるんだって聞いたんだ」
律「ほう」
澪「そしたら、小さな声でからめるそーすって」
紬「あら……」
澪「それを言った後のいちごは机に突っ伏して三十分は笑ってたな……」
紬「澪ちゃん……ケーキ食べる?」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:01:41.51 ID:7M38VSCb0
唯「なるほどー、ツンデレさんは無邪気に人を傷つけるんだね」
澪「はは、そうだな!」
紬「いちごちゃんは私の実はちょっと……」
唯「好きじゃないの?」
紬「いいえ、一年生の時の話なんだけど」
唯「ああ、まだ私のことを唯さん、りっちゃんのことを律さんって呼んでた時期?」
紬「ううん、もっと前いちごちゃんとはクラスが一緒だったんだけど」
澪「ほう」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:03:35.18 ID:7M38VSCb0
紬「かわいい女の子がね、私のことをじっと見つめるモノだから、ああこれは私に気があるんだと思ったの」
梓「その告白どん引きですよ……」
紬「それで、私の顔に何かついてるって聞いたの」
澪「やめろムギ! それは死亡フラグだ!」
律「無茶しやがって……」
唯「ムギちゃんのことは私忘れないよ……」
紬「ねえみんな、みんなも私の顔にたくあんくっつけてると思ってるの?」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:06:39.23 ID:7M38VSCb0
唯「……えーっと、ギー太っと」
律「ああ、そういえば澪この前借りたDVDだけどさー」
澪「嘘!? あれ、TUTAWAで借りた奴だぞ!」
律「ええ!?」
紬「ねえみんな、ちゃんと答えて? 露骨に目をそらさないで?」
梓「大丈夫ですよ、ムギ先輩」
紬「梓ちゃん……」
梓「九〇年代の漫画のヒロインも、ムギ先輩みたいでしたよ」
紬「おまえのパソコンにみずいろインストールすっぞ」
梓「ごめんなさい嘘です!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:09:01.97 ID:7M38VSCb0
紬「こほん、それでいちごちゃんが一言ぼそっと」
澪「……」
律「……」
唯「……」
紬「ねえみんな、笑わないように息を止めるのやめて?」
澪「ぶほぉ!」
律「あっは! は、反則だぞムギ!」
唯「はは! もう、ムギちゃんってば!」
紬「ふふ……みんなの優しさに涙が出てきそうだわ……」
梓「あ、ムギ先輩、この前お借りした夏ノ雨すごくおもしろかったです、別のも貸してください」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:10:42.14 ID:7M38VSCb0
梓「あ、でも、ぴあ雀はイマイチでした」
紬「うん、梓ちゃんはちょっと黙っててね」
梓「魔法少女モノは陵辱が多いのが難点ですよねー」
紬「ねえ、梓ちゃん聞いてる?」
唯「でもこれでわかったよー」
澪「なにがだ?」
唯「いちごちゃんはツンデレだね!」
律「どこの会話からそうなった」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:12:50.89 ID:7M38VSCb0
唯「こうなったら、部のみんなでデレさせてみようよ」
澪「デレさせるって」
律「いちごをかー? なんか優しい言葉とかかけても鼻で笑われそうだぞ」
紬「その沢庵、どこ製?」
澪「ぼほぉ! ムギ! 笑わせるな!」
律「あっはははは!」
唯「んもぉ、ムギちゃんはわかりきったことを言うんだもん!」
紬「ねえ、唯ちゃん、それは私の眉が沢庵って事? それとも違うって事?」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:15:46.88 ID:7M38VSCb0
梓「巫女巫女ナースは感動を狙うとか言って患者を死なすだけ何ですもんねー、感動系なめんなって感じですよ」
紬「ねえ、唯ちゃん、はっきり言って私の眉は普通だって」
唯「ひっ……ふへっ……あっはっは、もう、ムギちゃん何言ってるの?」
紬「ああ、そうだったわね、普通じゃなかったかもしれない」
律「そうだよな、普通よりちょっと太いよな」
澪「ああ、いつも思ってたよ、ムギもっと眉を細くすればいいのにって」
律「だよなー」
紬「ねえ、りっちゃんに澪ちゃん」
律「ん?」
紬「やっぱり私の眉が太いって思ってたのね?」
澪「あ」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:18:58.03 ID:7M38VSCb0
梓「リトルバスターズは筋肉でまず一回泣いて、剣道で涙が収まって、21で号泣ですよ」
唯「ムギちゃんの眉がこんなに細いわけがないよねー」
紬「ねえ唯ちゃん」
唯「沢庵っていうか、沢庵っていうより、分度器だよね」
律「分度器かよっ、ふふ、げほっっほ」
澪「ふ、も、もうやめてくれ……笑わせないで……死んじゃう……」
紬「私もしかしていじめられてるの?」
唯「え? 誰がいじめてるのかな?」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:22:01.83 ID:7M38VSCb0
唯「ムギちゃんはかわいいし、すたいるもいいし、お金持ちだし、優しいし、お勉強もできるし、運動もできるし、音楽もできるよー」
紬「え?」
律「だよな、ムギは性格はいいし、力持ちだし、お姫様みたいにふわふわしてるしな」
紬「ふ、ふふ」
澪「私の作詞にぴったりの曲作りもしてくれるし、別荘も用意してくれたし、軽音部には欠かせない存在だよな」
紬「も、もう! ほ、褒め過ぎよ!」
唯「沢庵だけどね」
律「分度器だけどな」
澪「シールみたいだけど」
紬「上げてから落とすのやめて!」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:25:00.19 ID:7M38VSCb0
梓「アカイイトは本当に名作なんです、桂は本当にかわいらしくて、ユメイさんシナリオやノゾミシナリオもいいです!」
紬「完全に同意したいけど、なんだかその気力もないわ……」
唯「今のがツンデレでいいのかな」
澪「ああ、ツンデレっぽいぞ、いちごのトークに近かったよ」
律「ん、これでデレさせる手段も思いつきそうだな」
唯「ムギちゃんのケーキとか」
澪「ああ」
律「よしっ、ムギ! 明日いちごにケーキのプレゼントだ!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:29:35.19 ID:7M38VSCb0
よくじつ!
唯「いちごちゃんはいつも遅刻寸前に来るよね」
澪「ああ、でも、本当に遅刻したことは一回もないよな」
律「だったら、チャイム四十分前に全員集合することなかったんじゃね?」
梓「ええ!? 風子先輩男の娘もいけるんですか!」
風子「梓ちゃんは可愛ければ何でもいいんじゃないの?」
梓「私は二次元は二次元、三次元は三次元ですから」
風子「え? 男の娘は二次元よ?」
梓「私は男の娘という存在は次元の概念を超えたニュータイプだと思うんです」
風子「なん……だと……これが……まさか私は……オールドタイプ?」
梓「大丈夫ですよ、時代はいつだって進歩した人類を待ってるんです」
姫子「あれ? 琴吹さんどうしたの?」
紬「え?」
姫子「何か元気ないっていうか、私の気のせい?」
紬「だ、抱きしめてもよかですか?」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:32:22.88 ID:7M38VSCb0
唯「じゃあ、今から会議しようか」
和「おは……みんな、早いのね」
律「おー、和」
澪「和は確か、ショートケーキのいちごを……」
唯「ええ!? っていうことはもう和ちゃんの手でいちごちゃんを……」
律「ツマヌダ格闘街の主人公と同じ眼鏡をかけておいて……和、恐ろしい子!」
和「なんだかよくわからないけど、私生徒会行くね?」
唯「うん、いってらっしゃーい」
澪「鞄を置きに来たのか、和は忙しそうだな」
律「だな、私らとは大違いだ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:35:59.90 ID:7M38VSCb0
唯「遅刻寸前に来て、ケーキを食べてはもらえないよね……」
澪「迷惑になるかもしれないし」
律「飲み物とか渡すのは?」
唯「でも、あんまり急いでる風でもないよね」
澪「クールっぽいしな」
律「クールっていうか、施しは受けないわって感じだな」
唯「じゃあ、作戦の本番はやっぱり昼休みだね!」
律「えと、いちごはいつもどこで食事してるんだ?」
澪「教室にはいなかったよな」
紬「へー、姫子ちゃんってお母さんがプロレスラーなの」
姫子「そう、プリンセスコテンコーっていうんだけど、琴吹さんは知らないよね」
紬「今度までに調べておくから、また一緒にお話ししましょう!」
姫子「え? あ、うん、別にいいけど……」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:38:59.72 ID:7M38VSCb0
おひる!
唯「いちごちゃんはいずこへ!」
律「ん……階段を降りていくな」
澪「外か? 玄関に向かってるぞ」
いちご「」
唯「あ、靴を履いて外に出ます隊長!」
律「まずいな、外は隠れる場所がない」
澪「梓!」
梓「はいです!」
唯「梓ちゃんなら……梓ちゃんならきっとやってくれる!」
澪「梓を見たら、三〇人はいると思わなくちゃいけないからな」
律「じゃあ、私らはお昼にしよーぜー」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:41:39.57 ID:7M38VSCb0
姫子「うわー、豪華なお弁当」
紬「そ、そう?」
姫子「私早起き苦手だからさー、どうしても雑になっちゃうんだよね」
紬「え、手作りなの?」
姫子「琴吹さんは、お抱えの料理人とかいるの?」
紬「シェ……いえ、これはいつも頼んでいるの」
姫子「ふ、ふぅん……」
唯「姫子ちゃーん」
姫子「唯!」
律「私たちもいるぞ!」
姫子「律! 澪!」
紬「(あれ……私の時とテンション違う……)」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:45:16.59 ID:7M38VSCb0
>>38
もう癖になってるな……梓ちゃん→あずにゃん
唯「へー、お父さんはお医者さんなんだー」
姫子「ん、頭よくてねー、遺伝してないみたいだけど」
律「この高校はいるの難しいじゃん、そんな謙遜することないんでね?」
澪「律もよく入学できたよな」
律「うっさいよ! 中三の時一生懸命勉強したんだよ!」
澪「本当勉強する前の律はバカだった……」
律「思い出すように言われると腹立つな」
唯「私も勉強する前はおばかさんだったねー」
律「え? 今もじゃね?」
唯「ひどいよりっちゃーん」
紬「……」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:48:45.45 ID:7M38VSCb0
姫子「なかなか集中力が持続しなくて」
唯「わかるわかるー、勉強するときって、細かいことが気になるよねー」
律「部屋の掃除したりなー」
澪「何で掃除がはかどるんだろうな」
律「澪の部屋は下着脱ぎ散らかして汚いからな」
和「そ、そういうことを言うのはやめて律」
律「おおう! 生徒会に行ってたんじゃなかったのか?」
和「今から行くとこ、ある人がアップ始めちゃうから」
律「澪の下着に興味のある人間なんていないだろ」
澪「下着……パンツ……」
姫子「あー、そういえばさっきの小テスト、唯できた?」
唯「ええ!? 小テストなんてあったの!? 寝てたよー」
姫子「ふふっ、嘘だよ」
唯「姫子ちゃーん!」
紬「」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:52:13.85 ID:7M38VSCb0
【梓サイド】
いちご「」
梓「……ささっ!」
いちご「」
梓「あちらは……確か……飼育小屋?」
いちご「」
梓「ピクニックシートをひろげはじめましたですね……」
いちご「」
梓「食事してます……別に掃除する訳じゃなく、単にご飯を食べるためだけに?」
いちご「……」
梓「気づかれた!?」
いちご「」
梓「一時撤退ですね……その前に唯先輩にメールを……」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:54:22.55 ID:7M38VSCb0
【唯サイド】
唯「あ、あずにゃんからメールだ」
澪「なんて書いてあるんだ?」
唯「ウサギさん小屋での食事だって」
律「いちごか?」
姫子「いちご?」
唯「うん、ツンデレないちごちゃんをデレさせるための調査なんだよ」
姫子「(唯は……ツンデレ好きなのか……)」
唯「姫子ちゃん?」
姫子「ううん、別に何でもなんだからね!」
律「?」
澪「んー?」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:58:40.75 ID:7M38VSCb0
唯「いちごちゃんは動物好きなのかな?」
律「ツンな少女が動物の前では素顔を見せる……か」
澪「ギャップがあっていいな、ちょっとメモしておこう」
姫子「動物好きって聞いたことないけど」
唯「きっとクラスの子には秘密なんだよ」
律「梓からの連絡はないか?」
唯「見つかっちゃって別のポイントを探すって」
澪「梓を見つけたのか!?」
律「強敵だな……」
姫子「ねえ、梓ちゃんって、この前の授業窓にへばりついてた子?」
澪「ええ!? 何そのホラー」
律「え? 前の時間の実験室に天井にへばりついてたじゃん」
澪「ひい!?」
梓「そして今後ろにいるですよ」
澪「」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:01:25.33 ID:WflMGkrv0 [1/21]
律「澪の気絶は定番のネタだな」
唯「レギュラーだね!」
姫子「(あるある探検隊……っと)」
梓「これ、携帯の写真です」
唯「無表情だね」
律「いつもと変わらないな」
梓「はい、しばらく眺めてましたが、淡々としておられましたよ」
姫子「ほ」
梓「あ、ムギ先輩、これ、パンチラ画像です」
紬「そんなことで話しかけるのはやめて!?」
梓「あれ、いらないんですか?」
紬「いる! いるけど!」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:05:00.30 ID:7M38VSCb0
律「ムギは女の子のパンチラが好きだったのか……」
紬「す……好きじゃないわ」
梓「え? 大人っぽい下着を頑張って穿く幼女が好きだって」
紬「す、好きじゃない! そんなこといったことない!」
梓「携帯に録音してあるんですけど、聞きます?」
紬「ねえ、なんで録音してあるの! ねえ!」
梓「私欲しいエロゲーあるんですよね」
紬「あげます! あげますから!」
梓「ふふ、交渉成立ですね」
律「そして今からごまかしたところで全くの無駄っていうところが梓鬼畜だな」
紬「」
唯「まあ、ムギちゃんがパンツ大好きな変態さんでもいいよ、お菓子美味しいし」
澪「別荘もでっかいしな」
律「お金持ちだしな」
紬「……喜べない、素直に喜べない!」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:07:53.34 ID:WflMGkrv0 [2/21]
ほうかご!
唯「結局デレさせる手がかりは無しだったねー」
梓「すみません唯先輩、調査はしたんですけど一日だけでは難しいです」
律「梓はよくやってくれたと思う」
澪「ああ、全くだな」
紬「」
梓「ムギ先輩が軽く廃人になってますが、どうしたんでしょうね?」
律「傷でもえぐられたんだろ?」
澪「塩を塗りつけられた感じだな」
唯「ねえねえ、ムギちゃん、今日のお菓子は何?」
紬「」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:10:49.57 ID:WflMGkrv0 [3/21]
唯「はぁー、おいしいよぉー」
澪「ムギのお菓子もお茶も絶品だ」
律「これを食べればいちごでもデレそうだけどな」
紬「お菓子食べるって聞いた時のあの嫌そうな顔」
律「夢に出そうなくらい顔をしかめられて、ぼそっとぺドって言ったよな」
澪「え? ロリって言ってなかったか」
唯「変態って言ってたよー」
梓「クズって言ってましたよね」
紬「全部言ってた! 全部言ってたからもう思い出させないで!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:15:02.45 ID:WflMGkrv0 [4/21]
梓「夏ノ雨は純の中の人も出てるんですよ、キャストに乗ってないけど」
唯「ムギちゃん元気出して、ほら、お菓子美味しいよ」
紬「そうね、私の家の頂き物だけど」
律「ほら、お茶飲め飲め!」
紬「そうね、私が入れたんだけど」
澪「あ、今度の新曲本当に曲調がいいよな、作詞に苦労するよ」
紬「そうね、私が作ったから」
梓「ムギ先輩元気出してください、ムギ先輩が暗いと練習できないですよ」
唯「そうだよ! いちごちゃんとはまだやり直せるよ!」
澪「だな! 仮にいちごがノーマルでも嫌いじゃない程度には持ち直せるはずだ!」
律「ぶっちゃけ、生理的嫌悪感が先立ってるかもしれないけど心配いらないって」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:19:30.04 ID:WflMGkrv0 [5/21]
唯「でも、食べ物も無理だとすると難しいねー」
澪「好物を探るとかはできるか、梓」
梓「そうですね……ちょっと難しいかもです」
律「好きなモノ食べても淡々としてそうだしな」
梓「昨日家に侵入した折、ゴキジェットを持って追っかけられてしまって」
律「いちごは容赦ないな……」
澪「ああ、さすがにゴキジェットを持って追っかけるなんて鬼畜過ぎる」
唯「夕食のメニューとかはわかった?」
梓「ハンバーグと野菜スープだったみたいです、トマトベースのとても美味しそうでした」
紬「さすがに実家に侵入するのは……」
梓「ペドでロリ」
紬「何でもないわ」
梓「別にムギ先輩に言った訳じゃないですよ」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:23:32.91 ID:WflMGkrv0 [6/21]
梓「烏月さんは私の嫁です、勘違いしないでください」
唯「憂に頼んで料理を再現してもらえるかなー」
澪「学校で食べさせるのか?」
律「でも、なんだかデレさせるより、喜んでもらおうってしてるみたいだな」
唯「喜んだらデレない?」
律「難しいなー、いちご感情表現少ないからなー」
澪「ムギにぼそっていってるときは最高の笑顔だったんだけどな」
紬「思わず恋に落ちてしまいそうだったわ」
律「……土下座して頼んでみるとか?」
唯「そんな! ムギちゃんが足蹴にされちゃう!」
紬「ねえ、なんで私が土下座する前提なの?」
梓「適役じゃないですか」
紬「……」
梓「悩まないでください、二割冗談ですよ」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:28:30.62 ID:WflMGkrv0 [7/21]
唯「やっぱり軽音部らしく、いちごちゃん単独ライブをするって言うのはどう!」
律「講堂でか」
澪「やるのはいいけど、曲はどうするんだ?」
唯「いちごちゃんに喜んでもらえる歌がいいねー」
律「ああ、軽音部の本気ってモノを見せてやらないと」
澪「音楽でデレさせるか……なんか、マクロス7みたいだな!」
梓「ツンなんてくだらねぇぜ!」
律「ん、じゃあ歌うのは唯な」
唯「合点だ!」
律「ボーカルとギターが唯、ベースは澪、ドラムは私、唯と一緒のギターの梓……キーボードと作曲のムギ!」
澪「ああ!」
梓「やってやるです!」
紬「え、ええ……(なんか、間が……)」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:32:34.04 ID:WflMGkrv0 [8/21]
よくじつ!
唯「和ちゃんに講堂の使用届取ってきたよー」
律「さすが唯だな!」
澪「ああ、徹夜で作詞した甲斐があったよ」
紬「じゃあ、曲は任せて!」
澪「ムギ、頼むぞ!」
紬「ええ!」
梓「キミのチョココロネですか、食べ物ですね」
澪「ああ、きみのドリルで貫かれたいっていうところは会心の出来だよ」
梓「毛先を悩ましげにいじるきみの横顔って言うのもよくできてると思います」
澪「なあ、梓こっち見て言って欲しいんだけど」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:36:10.75 ID:WflMGkrv0 [9/21]
よくじつ!
唯「じゃあ、早速練習だー!」
梓「はいです!」
律「と、その前に」
澪「ん、どったよ律」
律「なんでいちごのためのライブが全校生徒にばれてるんだよ!」
唯「和ちゃんは生徒会長さんだからねー、告知するギム・ギンガナムがあるよー」
律「まあ、そうだけどさ、このタイトルのいちごラブハートってなんだよ」
唯「あ、それ和ちゃんが考えてくれたんだよ」
澪「え!?」
律「和って、唯の友達だよな……なんか、今よくわかった気がする」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:40:32.40 ID:WflMGkrv0 [10/21]
唯「でも、和ちゃんすごいよね、いらないって言ったいちごちゃんに向かって」
澪「ああ、推薦取り消すぞって迫ったときはどう言えばいいのかわからなかったよ」
律「受験生なのに余裕なのはいちごが推薦入試狙ってたからだったって、初めて知ったな」
紬「せ、生徒会長にそこまでの権限があるのかしら……」
梓「え? ムギ先輩ご存じないんですか? 澪先輩のファンクラブの会員は志望の大学に全員受かってるって」
紬「ぐ、偶然じゃないの?」
梓「まあ、そう思うならそっちの方がいいです」
紬「……」
唯「でも、これで失敗するわけにはいかなくなったね!」
澪「ああ!」
律「目指せいちごのデレ顔!」
唯「おー!」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:44:16.37 ID:WflMGkrv0 [11/21]
らいぶ!
唯「いちごちゃん机に縛られてるけど大丈夫かな」
澪「この場に及んで逃げようとしたって話だからな」
律「本当は学校も休もうとしたらしいけど、前生徒会長に迎えに来られたらしいし」
紬「仰向けにされて……椅子に縛ればよかったんじゃ」
唯「全身で私たちの音楽を聴くために仕方がなかったんだよ!」
紬「机に仰向けで目隠しと猿轡かまされて、いちごちゃん何か悪いことしたのかしら……」
梓「でも、美少女が猿轡って萌えますね」
紬「ひ、否定できないわ……」
梓「録音しました」
紬「あ」
唯「ムギちゃんは欲望に忠実すぎだよー」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:46:25.31 ID:WflMGkrv0 [12/21]
いちご「むー! むー!」
和「静かに、軽音部のライブが始まるわ」
恵「ああ……澪さん……」
姫子「ああ……唯……」
風子「梓ちゃん……」
いちご「むー!」
和「軽音部の本気……見せてちょうだい、みんな!」
※
唯「どうもー、放課後ティータイムでーす!」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:52:37.42 ID:WflMGkrv0 [13/21]
きみの横顔はいつもクール
私の心はいつでもデレデレ
二律相反バイオレンス!
愛のスパイスあなたにかけて
両横のチョココロネにそっと口付けて
ほのかなあまみをかんじる
私の心は虚空の果てに飛ばされてしまいそう!
※
きみのドリルで貫かれたい!
私の心はもう貫かれてるけど!
きみのドリルはいつも遠慮がち!
私の体を貫いて欲しいの!
毛先を悩ましげにいじるきみの横顔
携帯をいじって写真を撮る私
ラブラブラブクライシス!
恋のお薬私にちょうだい
危ない幻覚見えちゃいそうなの
あなたのドリルをかじるこの夢で
私の心は異世界まで飛ばされてしまいそう!
きみの手のひらに貫かれたい!
私の心はもうとかされてるけど!
きみの手のひらはいつも遠慮がち!
ガチでふぃすとふぁっくしてほしいの!
※ くり(ごはん)返し×2
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:54:42.93 ID:WflMGkrv0 [14/21]
いちご「むー!」
和「さすが澪ね……すばらしいわ」
姫子「ああ、唯……」
恵「きゃー! 澪さん! ふぁっくみー! ふぁっくみー!」
姫子「……ふぁっくみー! ふぁっくみー! ゆ……」
憂「」
姫子「ふれー! ふれー! 放課後ティータイム!」
憂「ふう」
いちご「むー! むー!」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:57:33.26 ID:WflMGkrv0 [15/21]
ほうかご!
いちご「酷い目にあった……」
唯「ねえねえ、いちごちゃん、私たちのライブどうだった!」
いちご「別に」
澪「そうか……喜んでもらえなかったか……」
和「贅沢ねえ」
恵「あ……ああ、澪さん……こんな間近で……」
紬「大丈夫?」
いちご「ええ」
梓「でも、いちご先輩、ちょっと笑ってません?」
いちご「そんなことない」
律「素直じゃないなー」
いちご「……ふん」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 01:01:55.96 ID:WflMGkrv0 [16/21]
いちご「でも、一応お礼は言うわ、ありがと」
唯「ほわー、これがツンデレだねー」
律「ああ、微かなデレだな」
梓「ガチレズの気持ちがわかる気がしますー」
紬「ねえ梓ちゃん、私の眉を見て何を言っているの?」
澪「今度の曲はもっとデレ要素を増やさないとな」
いちご「……ツンデレ?」
唯「そうだよー、ツンデレないちごちゃんをデレさせるためにライブしたんだもん」
いちご「……私は別にツンデレじゃないわ」
澪「はは、何を言ってるんだ、いちごはどう考えてもツンデレ……」
いちご「強いて言うなら、デレツンかしら」
唯「え?」
いちご「久しぶりにツンになるのも、悪くない」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 01:10:37.71 ID:WflMGkrv0 [17/21]
知ってる?
ああ、知らなくてもいいの
これから知ってくれれば。
般若ってあるでしょう、そう、恐ろしい顔してるの。
昔の私のあだ名、般若だったの。
いつもおっかない顔をしてるって、だからできるだけ表情は顔に出さないようにしてたわ
でも、言葉尻だけは厳しかったみたいで、じゃあ今度は優しく言おうって決めたの。
一言、クズにクズって言ったり、ゴミにゴミって言うのは単語だから問題ないって、私そう思ってた。
また、事実を言ったりするのも事実だから認めざるをえないよね。
今までの私はたくさん言いたいことがあっても我慢してたんだけど、
このライブが仮に、本当の私を見たいがためのライブだったら。
……もう、リミッター外してもいいよね?
うん、いいの、遠慮しないで。
私も数年ぶりにこういう状態になるから、誰も見たことなくても当然よ。
え? 良い表情をしている? 素敵なライブを聴いた後だったからかな。
笑顔で悪口は怖い?
え? 楽しいときは笑顔になってしまうモノでしょ?
・
・
・
ふう、こんなものかしらね。
あれ? みんなどうしたの? 人生の終わりみたいな表情を浮かべて。
まだ長い人生なんだから、これ以上の苦悩なんていくらでもあるわ。
もしまた思い悩むようなことがあったら、いつでも私をツンにして。
いちご「ふう」
唯「ぶくぶくぶく……」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 01:15:14.59 ID:WflMGkrv0 [18/21]
よくじつ!
いちご「おはよう唯」
唯「おはよういちごちゃん!」
いちご「うるさい」
唯「!?」
いちご「デレツンもなかなか加減が難しいわ」
唯「だ、だよねえ」
いちご「うざい」
唯「!!!???」
いちご「困ったわ、リミッターを解除したせいで素が出る、唯には責任を取ってもらわないと」
唯「あ、そ、うん……」
いちご「もしかしたら、一生かかっても無理かも」
唯「ええ!?」
いちご「べ、べつにプロポーズって訳じゃないんだからね! 本当なんだから!」
唯「」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 01:19:29.87 ID:WflMGkrv0 [19/21]
唯「姫子ちゃーん……」
姫子「ごめんね、唯、昨日ママに、スクリューパイルドライバーかけられちゃって」
唯「ムギちゃーん」
紬「ごめんなさい、私カップリングが決まった後に突っ込むつもりはないの」
唯「りっちゃーん」
律「あ、カチューシャが二センチ後退した」
唯「澪ちゃーん」
澪「最近髪薄くなったかな……」
唯「あずにゃーん!」
梓「かさかさかさ……」
唯「和ちゃーん」
和「あ、私生徒会に行くね?」
唯「うえー! みんな意地悪だよー!」
いちご「だいじょうぶよ、これからは私が意地悪してあげる」
唯「うわーん! ツンデレなんてもういやー!」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 01:21:57.60 ID:WflMGkrv0 [20/21]
いちご「唯」
唯「うえ、なにー?」
いちご「ただ呼んだだけ」
唯「うー」
いちご「唯」
唯「なあにー」
いちご「コールしただけ」
唯「むー」
いちご「唯」
唯「……なーにー」
いちご「好きよ」
唯「うえ!?」
ぐだぐだで終わる。
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:12:58.39 ID:cjLQu6wR0 [1/11]
唯「……」
澪「……」
紬「……」
律「……」
梓「……」
いちご「このケーキ美味しいわ」
唯「そ、そうだねー」
紬「お、おかわりもあるわよ?」
いちご「いらない、太るし」
澪「私を見ながら言われた!?」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:17:55.75 ID:cjLQu6wR0 [2/11]
20ふんまえ!
いちご「聞けば、軽音部って言うのは部員不足なのね」
唯「うん、そうだよー」
いちご「見学者はいつでも募集中なの?」
唯「新入部員は募集中だよー」
いちご「見学くらいなら許されるわね」
律「い、いやあ、文化祭も終わってそろそろ受験勉強を」
いちご「ユーコピー?」
律「アイコピー」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:21:06.13 ID:cjLQu6wR0 [3/11]
梓「あ、先輩がたこんにち……ひっ」
いちご「……」
唯「あ、梓ちゃん、見学のいちごちゃんだよ」
梓「け、見学?」
いちご「よろしく」
梓「は、はあ、よろしくお願いします?」
紬「じゃあ私、お茶入れるわね?」
律「む、ムギのお菓子食べないと力でないよなー」
唯「そ、そうだよねー」
いちご「何も言ってないけど」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:23:08.59 ID:cjLQu6wR0 [4/11]
いちご「……ん」
紬「ど、どうですか?」
いちご「70点ってところね」
紬「ほ」
唯「お、美味しいなあ、ムギちゃんのお菓子はー」
いちご「はい、あーん」
律「!?」
澪「なっ!?」
いちご「唯」
唯「あーん……」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:29:05.62 ID:cjLQu6wR0 [5/11]
いちご「……」
唯「……」
いちご「そこのゴ……後輩の女の子は練習しないの?」
梓「あ、いえ、勉強されてる先輩の横で練習はー」
いちご「遠慮しなくていいわ」
梓「そ、それじゃあ、あちらの端で……」
いちご「ここでよ」
梓「え?」
いちご「唯たちが卒業してから、誰も入部しなくて廃部とか許さないから」
梓「ひっ」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:34:44.46 ID:cjLQu6wR0 [6/11]
唯「ねえ、ここわか」
いちご「そこの答えは、ここを読めば分かる」
澪「い、いちごは世話好きだなー」
いちご「ギター限定よ」
律「え!?」
唯「ギターって、私と」
梓「私ですね」
いちご「片方のゴ……後輩さんはどうでもいいけど」
澪「つまり」
律「ということは」
いちご「デレるのは唯の前だけだよ言わせんな恥ずかしい」
唯「!?」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:41:37.08 ID:cjLQu6wR0 [7/11]
梓「~~♪」
澪「私も練習するか」
律「えー」
唯「ギター聞いてると身体がうずいちゃうよね」
紬「じゃあ、お茶は片付けましょうか」
いちご「演奏が聴けるのね」
唯「楽しみ?」
いちご「身体がかゆくなるわ」
澪「!?」
律「ばっさりだー」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:48:24.66 ID:cjLQu6wR0 [8/11]
いちご「でも、演奏を聴いてると悦しい気分になるわ」
唯「たのしい?」
いちご「悦しい」
紬「(突っ込んだら、突っ込んだらそこで試合終了よ紬……)」
唯「えへへー、そうなんだー、楽しんで貰えてるんだねー」
澪「ああ、最初かゆいっていわれたときはどうしようかと思ったけど」
律「思いっきり貶されるもんだと思ったぜ」
梓「じゃあ、練習しましょう!」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:53:43.20 ID:cjLQu6wR0 [9/11]
いちご「……いいわね」
唯「~~~♪」
いちご「唯の歌声……アニマスピリチア!」
澪「!?」
律「!?」
紬「……」
いちご「気のせいよ」
梓「そ、そうですね!」
唯「んー? いちごちゃん何か言ったの?」
澪「あ、ああ、何も聞こえなかったな」
律「よ、よーし、ふわふわ行くぞー」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:59:19.97 ID:cjLQu6wR0 [10/11]
唯「ふいー、演奏してたら今日勉強をしてたら全部忘れる勢いだったよー」
澪「勉強する意味がないだろ!」
律「これで受験に落ちたらしゃれにならんなー」
唯「落ちないよー」
いちご「だいじょうぶ、唯は落ちないわ、私が教えるもの」
唯「へ?」
いちご「今日から平沢家にすむから」
唯「どえー!?」
澪「わー、それはよかったなー」
律「まったくだなー」
紬「かんげいしますわー」
梓「けっこんしきはいつですか?」
唯「放課後ティータイムの結束が今は憎いよ……」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 10:04:23.59 ID:cjLQu6wR0 [11/11]
じたく!
いちご「はじめまして」
憂「はい、よろしくお願いします」
いちご「いえいえ」
憂「お姉ちゃんの彼女さんということで、厳しく行きますから」
いちご「ばっちこい」
唯「何か憂が普通に受け入れてる!?」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 15:42:30.42 ID:BK1WfLOK0 [2/14]
いちご「ん、美味しい」
憂「ありがとうございます」
唯「夕食で対決でも起こるのかと思ったら普通に食べ始めてるよ……」
いちご「これなら、料理のできない私が嫁に来てもだいじょうぶ」
憂「ふふ、これを見てもまだそんな余裕が言えますか……」
唯「すごい、ちらし寿司、ピザ、ステーキ……こんなにたくさん食べられないよ!」
憂「さあ、まだまだたくさんありますよ……!」
いちご「ばっちこい」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 15:45:34.14 ID:BK1WfLOK0 [3/14]
唯「うわぁ、あんなにたくさんあった食事が全部無くなっちゃったよ」
憂「これは作った側が一番喜ぶ、その名はずばり完食!」
いちご「ふふ、嫁としてのたしなみ」
唯「あれ、いちごちゃんが嫁だと私は……」
いちご「姑」
唯「姑!?」
憂「そして私が小姑ですね」
唯「小姑!?」
いちご「だいじょうぶ、二人ともお嫁さん」
唯「お嫁さん!?」
憂「結婚式の会場は青山がいいねー」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 15:53:03.11 ID:BK1WfLOK0 [4/14]
おふろ!
唯「お風呂まで一緒なんだねー」
いちご「嫌?」
唯「憂以外と入るのは久しぶりだよー」
いちご「憂ちゃんといつも入ってるの?」
唯「私が高校に入ったくらいから入ってないねー」
いちご「それまでは毎日?」
唯「んー、小学校高学年くらいの時からは一週間に一回くらいかなー」
いちご「けっ」
唯「!?」
いちご「デレツン」
唯「だよねー」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 15:56:19.68 ID:BK1WfLOK0 [5/14]
唯「でもさー、髪を下ろすといちごちゃんは本当ふわふわしてる感じがするよー」
いちご「ふわふわ?」
唯「ふわふわ……お胸は……」
いちご「……ふふ」
唯「うわー、いい笑顔ー」
いちご「唯の胸も可愛いわ」
唯「そ、そんなことないよー」
いちご「食べてしまいたいくらい」
唯「!?」
いちご「デレツン」
唯「だ、だよねー」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:00:59.24 ID:BK1WfLOK0 [6/14]
唯「はぁー、そういえば家族以外の子と自宅のお風呂に入ったことないやー」
いちご「自宅以外では入ったことあるの?」
唯「うん、軽音部の合宿でねー、すごいんだよムギちゃんちの別荘」
いちご「別荘?」
唯「そう、ムギちゃんの家はお金持ちさんだからねー」
いちご「え? 顔にたくあんくっつけてるのに?」
唯「いちごちゃん、あれは眉毛だよ……」
いちご「貧乏しているのかと思ってたわ」
唯「どんなイメージを……」
いちご「あまりにも不憫だから、一年生の時うたた寝しているのをいいことに紅ショウガをくっつけたわ」
唯「!?」
いちご「デレツン」
唯「だよねー」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:05:57.66 ID:BK1WfLOK0 [7/14]
いちご「ふう、いいお湯だった」
唯「そうだねー」
憂「あ、上がりましたー? パジャマのサイズはどうですか?」
いちご「ぴったり」
憂「さすが紬さんに頼んだかいがありましたー」
いちご「……」
唯「……」
憂「仕事も早いし便利ですよねー」
いちご「それは同意」
唯「(妹が同級生を顎で使ってる様子なんですがどうしたらいいんでしょうか)」
いちご「やほー知恵袋に聞いてみたら」
唯「ど、読心術!?」
いちご「乙女のたしなみ」
唯「!?」
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:10:03.32 ID:BK1WfLOK0 [8/14]
憂「梓ちゃんも便利なんですよ」
いちご「あのご……キブリ、便利?」
憂「はい、一人いたら三〇人はいるって思って下さい」
いちご「ん……確かに、今もそこに」
梓「ちぃ……!」
憂「ああ、いいんですよ、泳がせてるだけですから」
梓「見つかったら仕方がありませんね、一時撤退しますですよ」
憂「はーい、おつかれさまー」
いちご「おつかれさま」
唯「ごめん、どういうこと? この状況どういうこと?」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:13:32.62 ID:BK1WfLOK0 [9/14]
べっど!
唯「だいじょうぶ、狭くないかな」
いちご「こうやって寄り添えば平気」
唯「いちごちゃんのおかげで勉強もはかどったし、でも、いちごちゃんはいいの?」
いちご「なに?」
唯「だって、私のこと好きとか、嫁とか」
いちご「変?」
唯「だって、私だよ! 告白とかされたことないしさー、生まれて初めてだよー」
いちご「それはきっと、陰で激戦が続いているから」
唯「陰?」
いちご「秋山澪ファンクラブというのは、隠れ蓑」
唯「!?」
いちご「九割は平沢唯ファンクラブのメンバー」
唯「九割!?」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:22:06.77 ID:BK1WfLOK0 [10/14]
いちご「これは、前会長の頃からのお話」
唯「何か壮大なモノローグが!?」
いちご「秋山澪ファンクラブを作った曽我部恵さん、彼女には一つ悩みがアリエッティ」
唯「悩み?」
いちご「ぱんつに悩殺された彼女は勢いでファンクラブを作り上げ、同じ変態を求めて活動を起こしひかり」
唯「うんうん」
いちご「集まったメンツは琴吹さんを中心に協調性のない輩ばかりぐらしのアリエッティ」
唯「うん」
いちご「それで会長は考えました、ならばファンクラブの人員を借りればいいんじゃないか」
唯「うん」
いちご「それで注目されたのが、最大勢力の平沢唯ファンクラブ」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:25:23.50 ID:BK1WfLOK0 [11/14]
いちご「というわけで、秋山澪ファンクラブは九割のメンバーが借り物という状態で誕生したのでした」
唯「ほへー、私にそんなファンの人がいるなんて思わなかったよ」
いちご「私もバトンを回してるとき、いつも唯を輪姦「まわ」してる感覚で演技してたわ」
唯「私回されちゃうの!?」
いちご「オカルト研の石版にもあれは、全部唯の名前が彫ってあるし」
唯「ほえ!?」
いちご「バレーボールでスパイク打つときのかけ声も唯! だし」
唯「……」
いちご「まあ、全部うそだけど」
唯「うそなの!?」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:45:29.93 ID:BK1WfLOK0 [12/14]
いちご「唯は本当に可愛いわ」
唯「え?」
いちご「もう、食べ……」
唯「ん? 寝てる?」
いちご「すう……」
唯「まだ10時だけど……」
唯「何か、可愛いかも?」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:47:13.66 ID:BK1WfLOK0 [13/14]
唯「何かちゅーしたくなるかも」
唯「……誰も見てないよね」
唯「あ」
梓「……」
唯「おやすみあずにゃん」
梓「何て言うか、すみません、反省して撤退しますかさかさ」
いちご「……」
唯「……」
いちご「いくじなし」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:55:47.15 ID:BK1WfLOK0 [14/14]
よくあさ!
憂「あ、おはようございます」
いちご「おはよう」
憂「ふふ、昨日はお楽しみでした?」
いちご「惜しいところまで」
憂「お姉ちゃんも意気地がないなあ」
いちご「ところで、あの子は?」
憂「今朝早く学校に行く準備があるって帰りましたよ」
いちご「そう」
憂「ゴキジェットでも買ってきます?」
いちご「ホイホイをよろしく」
憂「さすがに引っかかるとは……」
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:17:58.63 ID:xlrsiUYz0
とうこう!
唯「憂以外と学校まで行くなんて思わなかったよー」
いちご「軽音部の人とは行かないの?」
唯「道が全然違うみたいなんだよねー」
いちご「みたい?」
唯「どこかで待ち合わせてみんなの家に行くことはあるけど、自宅から出かけることはほとんどないかも?」
いちご「そうなの?」
憂「そうですねー、私はお姉ちゃんの関わりのある人の家はすべて把握してますよ」
唯「そういえば、いちごちゃんの家はどこなの?」
いちご「学校から十五分くらいかしら」
唯「私の家と同じくらいだねー」
いちご「ええ、平沢家が自宅だもの」
唯「」
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:22:03.13 ID:xlrsiUYz0
唯「も、もしかしていちごちゃんってお、おうちがない人?」
いちご「ユーフォ二アムを吹いているような?」
憂「バスト一〇〇センチの巨乳女子高生みたいだね」
唯「そうなの、三浦茜ちゃん最近みないよねって、違うよ! いちごちゃんのおうち!」
いちご「結構有名よ」
唯「有名なの!?」
憂「自宅の近くにはたくさん人が来ますよね」
唯「お店でもやってるの?」
いちご「商売といえば聞こえは良いけど、ほとんどさ……」
唯「さ?」
いちご「最近は不景気だから大変ね」
憂「いちごさんの家は神社さんなんだよ」
唯「ほへー、じゃあいちごちゃん巫女さんなんだね!」
憂「いちごで巫女って言うと二巻が出るまで三年かかったあの小説の……」
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:27:22.48 ID:xlrsiUYz0
いちご「巫女とはちょっと違うわ」
唯「そうなの?」
いちご「内職が中心だから、滅多に巫女の衣装は着ないもの」
唯「似合うと思うなー」
いちご「……」
憂「すごい複雑そうな顔をしてる……」
いちご「気が向いたら、学校の近くの神社に来ると良いわ」
唯「じゃあ、今日! 今日にしよう!」
いちご「今日は私が気が向かないからだめ」
唯「うー、残念だよー」
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:32:14.70 ID:xlrsiUYz0
唯「教室に着いたー」
澪「ん? おはよう唯、いちご」
いちご「ええ、おはようファンシー澪」
澪「ファンシーって……」
いちご「可愛いと思わない、唯」
澪「唯に聞くのか!?」
唯「うん、すごく可愛いと思うよー、ファンシーちゃん」
澪「せめて私の名前を呼んでくれ……」
いちご「からめるそーす(笑)」
澪「それは違う!」
148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:35:48.18 ID:xlrsiUYz0
いちご「冗談よ、麻績村さん」
澪「ないから! 私の名前の面影ないから!」
唯「ロミオちゃんはおっちょこちょいだからねー」
澪「うわぁぁ! トラウマをえぐるなぁ!」
律「ミオ・さすが!」
澪「だまされないからな! 澪って呼んでる風だけどだまされないからな!」
いちご「知ってるがおまえの態度が気に入らない」
澪「上月違う!」
唯「りっちゃんおはよー」
律「おはよ唯、いちご、もしかして同伴出勤ですか?」
唯「うん、一緒に来たんだよ」
律「ラブラブですなー」
唯「ラブラブなのかな?」
律「え?」
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:40:58.49 ID:xlrsiUYz0
唯「いちごちゃんとはお友だちっぽい気がするよ」
いちご「……」
律「唯……」
澪「あー、そ、そうなのか? でも、ほら、一緒に家に帰ったって言うじゃないか」
律「そうそう昨日梓から、二人がお風呂に入ってるときの画像送ってこられたし」
唯「知らない間にプライバシーが侵害されてるよ!?」
律「だめだぞ唯、梓は気がつけばそこにいるんだからな」
澪「でも今いないな、メールしてみるか」
唯「ていうか、りっちゃん、私たちがお風呂に入ってる画像……広めたりしてないよね?」
律「決まってるだろー、パソコンに送って目線に黒い棒線つけて弟の携帯メールに送った」
唯「りっちゃん!」
律「冗談だって」
澪「お風呂に一緒に入って、一緒のご飯を食べて……もしや、いっしょに寝たり?」
唯「うん、一緒に寝たよー」
澪「!?」
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:44:27.36 ID:xlrsiUYz0
澪「い、い、い、一緒に、ねねね、寝るって!」
律「安心しろ澪、おそらく澪が考えてるようなことはしてない」
澪「でででででも! 一夜を共にするって!」
唯「澪ちゃん顔まっかー」
いちご「共産主義にでも目覚めた?」
澪「出産!? だだだだだめだ! 二人とも学生なんだから!」
律「澪は少し落ち着け、ほら、深呼吸、ひっひっふー、ひっひっふー」
澪「ひっひっふー、ひっひっふー、ひっひっふー」
いちご「産まれそう?」
律「もう少しだな」
澪「産まれないよ! 相手もいないよ! くそ! なんて時代だ!」
律「澪はもっと普通に男子と話せるようになってから出直すべきだと思う」
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:48:59.37 ID:xlrsiUYz0
紬「おは……どうしたのみんな揃って」
律「じつはかくかくしかじか」
紬「まるまるうまうま、ふうん、そういうわけなの」
唯「ええ!? 今の会話でわかったの!?」
紬「そうね、唯ちゃんといちごちゃんが大人の階段を上ったってところはわかったわ!」
いちご「そのはないきでいったい何人の挑戦者を吹き飛ばしたの?」
律「あれって倒せるのかな?」
いちご「裏技を使えば倒せるらしいわ」
律「へー」
唯「ファイファンといえば、やっぱり5だよねー」
澪「何言ってるんだ、4に決まってるだろ」
律「にわかめ、9が最高だっつーの」
いちご「6よ」
紬「えと、げ、ゲームの話?」
154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:54:16.34 ID:xlrsiUYz0
いちご「ワイルドアームズは2よ」
唯「えー、3がいいよ、3の曲は英語版が格好良いよ」
律「4のEDは良いと思うけどな」
澪「どう考えても無印だ」
いちご「怪獣の登場の仕方が良いんじゃない」
唯「ラスボスの唐突な登場っぷりが良いんだよー、ラストも渡り鳥らしいし」
律「ラクウェル姉さん……」
澪「4はどう考えても若本声の……」
律「ガウンいいよな!」
澪「あれはギャグだろ……」
唯「それだったらノーブルの敵だって飛行機で踏みつぶされて終わったじゃん」
いちご「さりげなく一人だけ生き残ってるのよね、出てこないけど」
律「それ、ファミ通文庫版じゃね?」
紬「えと、な、何の話を……」
155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 02:03:20.19 ID:xlrsiUYz0
唯「あ、チャイムだ」
律「んじゃ、また休み時間にー」
いちご「唯は寝ないように」
唯「一時間目から英語なんてゴーツーヘルだよ……」
澪「ライブじゃ英語だろうが構わず歌えるのに何で授業じゃ言えないんだ……」
唯「それとこれと話が別だよー」
律「なんてたって、授業中の一時間が何で放課後じゃ一瞬だもんな」
澪「授業中だって寝てるんだから一瞬じゃないのか……」
唯「それとこれとは違う話なんだよ」
いちご「澪だって恥ずかしい歌詞書いてるでしょ」
澪「は、恥ずかしくない!」
いちご「じゃあ、全校生徒の前で朗読しても構わない?」
澪「ごめんなさい恥ずかしいです!」
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 02:08:17.79 ID:xlrsiUYz0
さるさんにもなったし、そろそろ寝る頃合いかな……話もぐだぐだだし。
きっといちごのツンデレ小説が私なんかよりも良い書き手が書いてくれるさと思いつつ、
きりの良いところまで行く。
唯「(お風呂にも入った)」
唯「(一緒に寝た)」
唯「(それなら、軽音部のみんなともしたことあるよね?)」
唯「(ある特定の女の子と、そういうことするのは)」
唯「(変?)」
唯「(もし、いちごちゃんじゃなかったらどうだろ?)」
唯「(澪ちゃんやりっちゃん、あずにゃんや和ちゃん……ムギちゃん)」
唯「(一緒にお風呂に入ったり、お布団で寝ても、別に……)」
唯「(うーん……考えるのは苦手だよ……)」
唯「(でも、一つだけ言えるのは)」
唯「(もしもいちごちゃんが他の人とそういうことしたら、なんだか嫌かも?)」
唯「(何だろうこの気持ち……)」
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 02:19:14.46 ID:xlrsiUYz0
おひる!
唯「ぐっどもーにんぐ! おっひるごはーん!」
律「スゲーな唯、一行で果てしなく矛盾してるぞ」
いちご「寝てたの?」
唯「ね、寝てないよ!」
いちご「口元によだれついてるわ」
唯「んー……取れたー?」
いちご「取れた」
唯「はぁー、よだれなんてついてたら恥ずかしいもんねー」
澪「突っ込みどころが満載だな……」
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 02:23:22.06 ID:xlrsiUYz0
ごめん、もう寝る、限界。
支援や保守ありがとう、こんなSSに付き合ってくれて本当に嬉しかった。
唯「別にあんたのためじゃないんだからね! このお菓子美味しいよ! 本当なんだからね!」
律「さすがにそれはツンデレじゃないだろ、もっと、なにかをしてやった風にすればいいんじゃないか」
澪「別にあんたのためじゃないんだからね! 作詞してきた! 本当なんだからね!」
梓「ツンデられると、あまり作詞されたモノを見たくないですね」
紬「おかしいわねえ、別にあんたのためじゃないんだからね! っていうのはツンデレって聞いたのだけど」
律「その一言では扱いきれないくらい難しい存在なんじゃないのか?」
紬「放課後ティータイムのメンバーの中でもツンデレっていないしね」
唯「澪ちゃんはツンデレ?」
澪「さっきのムギの話聞いてたか唯……」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:40:23.62 ID:7M38VSCb0
律「この中だと一番それっぽいのは梓だよな」
梓「そうですか?」
澪「確かに、いろいろ文句言いながらも唯のこと構ってるしな」
梓「んー、あんまり自覚はないですよ」
紬「自覚があって故意にやってたらそれはきっと……」
梓「い、痛い人ですね……」
唯「天然物のツンデレがいいのかな」
律「だいたいなんでツンデレなんだよ」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:42:47.06 ID:7M38VSCb0
唯「詞をツンデレにしてみたらかわいいかなって」
澪「テレビを見てたって事は、憂ちゃんもそれに同意したと」
唯「すごい! どうしてわかったの!」
律「(平沢家の感覚はよくわからん……)」
紬「ふわふわ時間だと……ツンデレにすると……」
澪「君を見てるといつもハートどきどき……なんてするわけないんだから!」
梓「お気に入りの熊ちゃんを抱いて今日もスープレックスとかですかね」
律「暴力的なイメージあるよな」
澪「かわいくないな」
唯「えー」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:45:18.33 ID:7M38VSCb0
唯「きっとたとえが悪いんだよー」
澪「そうか? じゃあボールペンでどう?」
唯「はみだしちゃうわけじゃないんだから!」
梓「(あ、ちょっとかわいい)」
律「どこかわかんねーよ」
澪「んー、じゃあ、カレー」
唯「お肉お野菜秘密じゃない隠し味!」
澪「隠れてないだけだろ!」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:47:33.78 ID:7M38VSCb0
唯「やっぱり人間に当てはめないとだめだね!」
澪「ははーん、唯、無駄話をして練習時間を少なくしようって言う魂胆だろ」
唯「ぎくっ!」
律「今どき口でぎくって言うのは唯くらいだな……」
梓「ふう、まったく、つい唯先輩の口車に乗せられてしまうところでしたです」
紬「ツンデレねえ……」
律「どした、ムギ」
紬「いえ、クラスにツンデレっぽい女の子がいたなって」
澪「……ああ」
律「……ツンデレって言うか……」
梓「そんな先輩がいるんですか?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:50:41.61 ID:7M38VSCb0
律「なんていうか、ツンとしているっていうか、不思議ちゃん系?」
澪「そうか? 自分の興味の持ってる話題ならきちんとついてきてくれる……はず」
紬「あんまりクラスでもなじんでる様子はないわね」
唯「姫子ちゃんだね!」
律「違う」
唯「えー、一番ツンデレっぽいよー」
紬「ツン三割、デレ7割かも」
梓「どこのあかね色に染まる坂の妹ですか」
紬「風音ボイスに合う女の子を探せばいいのよ」
梓「ごめんなさい、私十八歳未満なんでデコビッチ版の方しか」
唯「信代ちゃん?」
律「姉御に失礼だぞ」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:53:02.70 ID:7M38VSCb0
唯「風子ちゃん?」
律「眼鏡取ると澪との区別がつき辛いよな」
澪「いや、彼女は私よりも美少女だし……」
紬「彼女とはちょっと相容れないところがあるわ……」
梓「腐ってるんですか?」
紬「……薔薇の花なんて非生産的もいいところよね」
梓「百合が言える台詞じゃないと思いますけど……」
唯「んー……あ、もしかしていちごちゃんかな?」
律「ようやく出たか」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:55:38.85 ID:7M38VSCb0
紬「彼女がクラスで一番ツンデレっぽいわよね」
澪「お茶会の時の詩を小耳に挟んだらしいんだけどさ」
律「ああ、いちごああいうの苦手そうだよな」
澪「苦手なら苦手でもいいんだ、でも彼女は私の目の前で」
律「目の前で……?」
澪「一瞬悲しそうに目を細めて、首を軽く振った後、最高にいい笑顔で何も言わずに去ってった」
律「ひでぇ……」
澪「優しさが時に人を傷つけるナイフだって事を久しぶりに知ったよ……」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:59:14.09 ID:7M38VSCb0
紬「え? でもどうしてそれが、澪ちゃんの羞恥プレイと繋がったの?」
澪「ああ、私も優しい笑顔を見て癒されたんだけどさ、ここだけの話なんだけど」
律「かなりレアな表情だな……」
梓「棗鈴の笑顔並にレアですね、知らないですけど」
澪「どうしてそんな笑顔を見せるんだって聞いたんだ」
律「ほう」
澪「そしたら、小さな声でからめるそーすって」
紬「あら……」
澪「それを言った後のいちごは机に突っ伏して三十分は笑ってたな……」
紬「澪ちゃん……ケーキ食べる?」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:01:41.51 ID:7M38VSCb0
唯「なるほどー、ツンデレさんは無邪気に人を傷つけるんだね」
澪「はは、そうだな!」
紬「いちごちゃんは私の実はちょっと……」
唯「好きじゃないの?」
紬「いいえ、一年生の時の話なんだけど」
唯「ああ、まだ私のことを唯さん、りっちゃんのことを律さんって呼んでた時期?」
紬「ううん、もっと前いちごちゃんとはクラスが一緒だったんだけど」
澪「ほう」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:03:35.18 ID:7M38VSCb0
紬「かわいい女の子がね、私のことをじっと見つめるモノだから、ああこれは私に気があるんだと思ったの」
梓「その告白どん引きですよ……」
紬「それで、私の顔に何かついてるって聞いたの」
澪「やめろムギ! それは死亡フラグだ!」
律「無茶しやがって……」
唯「ムギちゃんのことは私忘れないよ……」
紬「ねえみんな、みんなも私の顔にたくあんくっつけてると思ってるの?」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:06:39.23 ID:7M38VSCb0
唯「……えーっと、ギー太っと」
律「ああ、そういえば澪この前借りたDVDだけどさー」
澪「嘘!? あれ、TUTAWAで借りた奴だぞ!」
律「ええ!?」
紬「ねえみんな、ちゃんと答えて? 露骨に目をそらさないで?」
梓「大丈夫ですよ、ムギ先輩」
紬「梓ちゃん……」
梓「九〇年代の漫画のヒロインも、ムギ先輩みたいでしたよ」
紬「おまえのパソコンにみずいろインストールすっぞ」
梓「ごめんなさい嘘です!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:09:01.97 ID:7M38VSCb0
紬「こほん、それでいちごちゃんが一言ぼそっと」
澪「……」
律「……」
唯「……」
紬「ねえみんな、笑わないように息を止めるのやめて?」
澪「ぶほぉ!」
律「あっは! は、反則だぞムギ!」
唯「はは! もう、ムギちゃんってば!」
紬「ふふ……みんなの優しさに涙が出てきそうだわ……」
梓「あ、ムギ先輩、この前お借りした夏ノ雨すごくおもしろかったです、別のも貸してください」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:10:42.14 ID:7M38VSCb0
梓「あ、でも、ぴあ雀はイマイチでした」
紬「うん、梓ちゃんはちょっと黙っててね」
梓「魔法少女モノは陵辱が多いのが難点ですよねー」
紬「ねえ、梓ちゃん聞いてる?」
唯「でもこれでわかったよー」
澪「なにがだ?」
唯「いちごちゃんはツンデレだね!」
律「どこの会話からそうなった」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:12:50.89 ID:7M38VSCb0
唯「こうなったら、部のみんなでデレさせてみようよ」
澪「デレさせるって」
律「いちごをかー? なんか優しい言葉とかかけても鼻で笑われそうだぞ」
紬「その沢庵、どこ製?」
澪「ぼほぉ! ムギ! 笑わせるな!」
律「あっはははは!」
唯「んもぉ、ムギちゃんはわかりきったことを言うんだもん!」
紬「ねえ、唯ちゃん、それは私の眉が沢庵って事? それとも違うって事?」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:15:46.88 ID:7M38VSCb0
梓「巫女巫女ナースは感動を狙うとか言って患者を死なすだけ何ですもんねー、感動系なめんなって感じですよ」
紬「ねえ、唯ちゃん、はっきり言って私の眉は普通だって」
唯「ひっ……ふへっ……あっはっは、もう、ムギちゃん何言ってるの?」
紬「ああ、そうだったわね、普通じゃなかったかもしれない」
律「そうだよな、普通よりちょっと太いよな」
澪「ああ、いつも思ってたよ、ムギもっと眉を細くすればいいのにって」
律「だよなー」
紬「ねえ、りっちゃんに澪ちゃん」
律「ん?」
紬「やっぱり私の眉が太いって思ってたのね?」
澪「あ」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:18:58.03 ID:7M38VSCb0
梓「リトルバスターズは筋肉でまず一回泣いて、剣道で涙が収まって、21で号泣ですよ」
唯「ムギちゃんの眉がこんなに細いわけがないよねー」
紬「ねえ唯ちゃん」
唯「沢庵っていうか、沢庵っていうより、分度器だよね」
律「分度器かよっ、ふふ、げほっっほ」
澪「ふ、も、もうやめてくれ……笑わせないで……死んじゃう……」
紬「私もしかしていじめられてるの?」
唯「え? 誰がいじめてるのかな?」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:22:01.83 ID:7M38VSCb0
唯「ムギちゃんはかわいいし、すたいるもいいし、お金持ちだし、優しいし、お勉強もできるし、運動もできるし、音楽もできるよー」
紬「え?」
律「だよな、ムギは性格はいいし、力持ちだし、お姫様みたいにふわふわしてるしな」
紬「ふ、ふふ」
澪「私の作詞にぴったりの曲作りもしてくれるし、別荘も用意してくれたし、軽音部には欠かせない存在だよな」
紬「も、もう! ほ、褒め過ぎよ!」
唯「沢庵だけどね」
律「分度器だけどな」
澪「シールみたいだけど」
紬「上げてから落とすのやめて!」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:25:00.19 ID:7M38VSCb0
梓「アカイイトは本当に名作なんです、桂は本当にかわいらしくて、ユメイさんシナリオやノゾミシナリオもいいです!」
紬「完全に同意したいけど、なんだかその気力もないわ……」
唯「今のがツンデレでいいのかな」
澪「ああ、ツンデレっぽいぞ、いちごのトークに近かったよ」
律「ん、これでデレさせる手段も思いつきそうだな」
唯「ムギちゃんのケーキとか」
澪「ああ」
律「よしっ、ムギ! 明日いちごにケーキのプレゼントだ!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:29:35.19 ID:7M38VSCb0
よくじつ!
唯「いちごちゃんはいつも遅刻寸前に来るよね」
澪「ああ、でも、本当に遅刻したことは一回もないよな」
律「だったら、チャイム四十分前に全員集合することなかったんじゃね?」
梓「ええ!? 風子先輩男の娘もいけるんですか!」
風子「梓ちゃんは可愛ければ何でもいいんじゃないの?」
梓「私は二次元は二次元、三次元は三次元ですから」
風子「え? 男の娘は二次元よ?」
梓「私は男の娘という存在は次元の概念を超えたニュータイプだと思うんです」
風子「なん……だと……これが……まさか私は……オールドタイプ?」
梓「大丈夫ですよ、時代はいつだって進歩した人類を待ってるんです」
姫子「あれ? 琴吹さんどうしたの?」
紬「え?」
姫子「何か元気ないっていうか、私の気のせい?」
紬「だ、抱きしめてもよかですか?」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:32:22.88 ID:7M38VSCb0
唯「じゃあ、今から会議しようか」
和「おは……みんな、早いのね」
律「おー、和」
澪「和は確か、ショートケーキのいちごを……」
唯「ええ!? っていうことはもう和ちゃんの手でいちごちゃんを……」
律「ツマヌダ格闘街の主人公と同じ眼鏡をかけておいて……和、恐ろしい子!」
和「なんだかよくわからないけど、私生徒会行くね?」
唯「うん、いってらっしゃーい」
澪「鞄を置きに来たのか、和は忙しそうだな」
律「だな、私らとは大違いだ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:35:59.90 ID:7M38VSCb0
唯「遅刻寸前に来て、ケーキを食べてはもらえないよね……」
澪「迷惑になるかもしれないし」
律「飲み物とか渡すのは?」
唯「でも、あんまり急いでる風でもないよね」
澪「クールっぽいしな」
律「クールっていうか、施しは受けないわって感じだな」
唯「じゃあ、作戦の本番はやっぱり昼休みだね!」
律「えと、いちごはいつもどこで食事してるんだ?」
澪「教室にはいなかったよな」
紬「へー、姫子ちゃんってお母さんがプロレスラーなの」
姫子「そう、プリンセスコテンコーっていうんだけど、琴吹さんは知らないよね」
紬「今度までに調べておくから、また一緒にお話ししましょう!」
姫子「え? あ、うん、別にいいけど……」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:38:59.72 ID:7M38VSCb0
おひる!
唯「いちごちゃんはいずこへ!」
律「ん……階段を降りていくな」
澪「外か? 玄関に向かってるぞ」
いちご「」
唯「あ、靴を履いて外に出ます隊長!」
律「まずいな、外は隠れる場所がない」
澪「梓!」
梓「はいです!」
唯「梓ちゃんなら……梓ちゃんならきっとやってくれる!」
澪「梓を見たら、三〇人はいると思わなくちゃいけないからな」
律「じゃあ、私らはお昼にしよーぜー」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:41:39.57 ID:7M38VSCb0
姫子「うわー、豪華なお弁当」
紬「そ、そう?」
姫子「私早起き苦手だからさー、どうしても雑になっちゃうんだよね」
紬「え、手作りなの?」
姫子「琴吹さんは、お抱えの料理人とかいるの?」
紬「シェ……いえ、これはいつも頼んでいるの」
姫子「ふ、ふぅん……」
唯「姫子ちゃーん」
姫子「唯!」
律「私たちもいるぞ!」
姫子「律! 澪!」
紬「(あれ……私の時とテンション違う……)」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:45:16.59 ID:7M38VSCb0
>>38
もう癖になってるな……梓ちゃん→あずにゃん
唯「へー、お父さんはお医者さんなんだー」
姫子「ん、頭よくてねー、遺伝してないみたいだけど」
律「この高校はいるの難しいじゃん、そんな謙遜することないんでね?」
澪「律もよく入学できたよな」
律「うっさいよ! 中三の時一生懸命勉強したんだよ!」
澪「本当勉強する前の律はバカだった……」
律「思い出すように言われると腹立つな」
唯「私も勉強する前はおばかさんだったねー」
律「え? 今もじゃね?」
唯「ひどいよりっちゃーん」
紬「……」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:48:45.45 ID:7M38VSCb0
姫子「なかなか集中力が持続しなくて」
唯「わかるわかるー、勉強するときって、細かいことが気になるよねー」
律「部屋の掃除したりなー」
澪「何で掃除がはかどるんだろうな」
律「澪の部屋は下着脱ぎ散らかして汚いからな」
和「そ、そういうことを言うのはやめて律」
律「おおう! 生徒会に行ってたんじゃなかったのか?」
和「今から行くとこ、ある人がアップ始めちゃうから」
律「澪の下着に興味のある人間なんていないだろ」
澪「下着……パンツ……」
姫子「あー、そういえばさっきの小テスト、唯できた?」
唯「ええ!? 小テストなんてあったの!? 寝てたよー」
姫子「ふふっ、嘘だよ」
唯「姫子ちゃーん!」
紬「」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:52:13.85 ID:7M38VSCb0
【梓サイド】
いちご「」
梓「……ささっ!」
いちご「」
梓「あちらは……確か……飼育小屋?」
いちご「」
梓「ピクニックシートをひろげはじめましたですね……」
いちご「」
梓「食事してます……別に掃除する訳じゃなく、単にご飯を食べるためだけに?」
いちご「……」
梓「気づかれた!?」
いちご「」
梓「一時撤退ですね……その前に唯先輩にメールを……」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:54:22.55 ID:7M38VSCb0
【唯サイド】
唯「あ、あずにゃんからメールだ」
澪「なんて書いてあるんだ?」
唯「ウサギさん小屋での食事だって」
律「いちごか?」
姫子「いちご?」
唯「うん、ツンデレないちごちゃんをデレさせるための調査なんだよ」
姫子「(唯は……ツンデレ好きなのか……)」
唯「姫子ちゃん?」
姫子「ううん、別に何でもなんだからね!」
律「?」
澪「んー?」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:58:40.75 ID:7M38VSCb0
唯「いちごちゃんは動物好きなのかな?」
律「ツンな少女が動物の前では素顔を見せる……か」
澪「ギャップがあっていいな、ちょっとメモしておこう」
姫子「動物好きって聞いたことないけど」
唯「きっとクラスの子には秘密なんだよ」
律「梓からの連絡はないか?」
唯「見つかっちゃって別のポイントを探すって」
澪「梓を見つけたのか!?」
律「強敵だな……」
姫子「ねえ、梓ちゃんって、この前の授業窓にへばりついてた子?」
澪「ええ!? 何そのホラー」
律「え? 前の時間の実験室に天井にへばりついてたじゃん」
澪「ひい!?」
梓「そして今後ろにいるですよ」
澪「」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:01:25.33 ID:WflMGkrv0 [1/21]
律「澪の気絶は定番のネタだな」
唯「レギュラーだね!」
姫子「(あるある探検隊……っと)」
梓「これ、携帯の写真です」
唯「無表情だね」
律「いつもと変わらないな」
梓「はい、しばらく眺めてましたが、淡々としておられましたよ」
姫子「ほ」
梓「あ、ムギ先輩、これ、パンチラ画像です」
紬「そんなことで話しかけるのはやめて!?」
梓「あれ、いらないんですか?」
紬「いる! いるけど!」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:05:00.30 ID:7M38VSCb0
律「ムギは女の子のパンチラが好きだったのか……」
紬「す……好きじゃないわ」
梓「え? 大人っぽい下着を頑張って穿く幼女が好きだって」
紬「す、好きじゃない! そんなこといったことない!」
梓「携帯に録音してあるんですけど、聞きます?」
紬「ねえ、なんで録音してあるの! ねえ!」
梓「私欲しいエロゲーあるんですよね」
紬「あげます! あげますから!」
梓「ふふ、交渉成立ですね」
律「そして今からごまかしたところで全くの無駄っていうところが梓鬼畜だな」
紬「」
唯「まあ、ムギちゃんがパンツ大好きな変態さんでもいいよ、お菓子美味しいし」
澪「別荘もでっかいしな」
律「お金持ちだしな」
紬「……喜べない、素直に喜べない!」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:07:53.34 ID:WflMGkrv0 [2/21]
ほうかご!
唯「結局デレさせる手がかりは無しだったねー」
梓「すみません唯先輩、調査はしたんですけど一日だけでは難しいです」
律「梓はよくやってくれたと思う」
澪「ああ、全くだな」
紬「」
梓「ムギ先輩が軽く廃人になってますが、どうしたんでしょうね?」
律「傷でもえぐられたんだろ?」
澪「塩を塗りつけられた感じだな」
唯「ねえねえ、ムギちゃん、今日のお菓子は何?」
紬「」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:10:49.57 ID:WflMGkrv0 [3/21]
唯「はぁー、おいしいよぉー」
澪「ムギのお菓子もお茶も絶品だ」
律「これを食べればいちごでもデレそうだけどな」
紬「お菓子食べるって聞いた時のあの嫌そうな顔」
律「夢に出そうなくらい顔をしかめられて、ぼそっとぺドって言ったよな」
澪「え? ロリって言ってなかったか」
唯「変態って言ってたよー」
梓「クズって言ってましたよね」
紬「全部言ってた! 全部言ってたからもう思い出させないで!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:15:02.45 ID:WflMGkrv0 [4/21]
梓「夏ノ雨は純の中の人も出てるんですよ、キャストに乗ってないけど」
唯「ムギちゃん元気出して、ほら、お菓子美味しいよ」
紬「そうね、私の家の頂き物だけど」
律「ほら、お茶飲め飲め!」
紬「そうね、私が入れたんだけど」
澪「あ、今度の新曲本当に曲調がいいよな、作詞に苦労するよ」
紬「そうね、私が作ったから」
梓「ムギ先輩元気出してください、ムギ先輩が暗いと練習できないですよ」
唯「そうだよ! いちごちゃんとはまだやり直せるよ!」
澪「だな! 仮にいちごがノーマルでも嫌いじゃない程度には持ち直せるはずだ!」
律「ぶっちゃけ、生理的嫌悪感が先立ってるかもしれないけど心配いらないって」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:19:30.04 ID:WflMGkrv0 [5/21]
唯「でも、食べ物も無理だとすると難しいねー」
澪「好物を探るとかはできるか、梓」
梓「そうですね……ちょっと難しいかもです」
律「好きなモノ食べても淡々としてそうだしな」
梓「昨日家に侵入した折、ゴキジェットを持って追っかけられてしまって」
律「いちごは容赦ないな……」
澪「ああ、さすがにゴキジェットを持って追っかけるなんて鬼畜過ぎる」
唯「夕食のメニューとかはわかった?」
梓「ハンバーグと野菜スープだったみたいです、トマトベースのとても美味しそうでした」
紬「さすがに実家に侵入するのは……」
梓「ペドでロリ」
紬「何でもないわ」
梓「別にムギ先輩に言った訳じゃないですよ」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:23:32.91 ID:WflMGkrv0 [6/21]
梓「烏月さんは私の嫁です、勘違いしないでください」
唯「憂に頼んで料理を再現してもらえるかなー」
澪「学校で食べさせるのか?」
律「でも、なんだかデレさせるより、喜んでもらおうってしてるみたいだな」
唯「喜んだらデレない?」
律「難しいなー、いちご感情表現少ないからなー」
澪「ムギにぼそっていってるときは最高の笑顔だったんだけどな」
紬「思わず恋に落ちてしまいそうだったわ」
律「……土下座して頼んでみるとか?」
唯「そんな! ムギちゃんが足蹴にされちゃう!」
紬「ねえ、なんで私が土下座する前提なの?」
梓「適役じゃないですか」
紬「……」
梓「悩まないでください、二割冗談ですよ」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:28:30.62 ID:WflMGkrv0 [7/21]
唯「やっぱり軽音部らしく、いちごちゃん単独ライブをするって言うのはどう!」
律「講堂でか」
澪「やるのはいいけど、曲はどうするんだ?」
唯「いちごちゃんに喜んでもらえる歌がいいねー」
律「ああ、軽音部の本気ってモノを見せてやらないと」
澪「音楽でデレさせるか……なんか、マクロス7みたいだな!」
梓「ツンなんてくだらねぇぜ!」
律「ん、じゃあ歌うのは唯な」
唯「合点だ!」
律「ボーカルとギターが唯、ベースは澪、ドラムは私、唯と一緒のギターの梓……キーボードと作曲のムギ!」
澪「ああ!」
梓「やってやるです!」
紬「え、ええ……(なんか、間が……)」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:32:34.04 ID:WflMGkrv0 [8/21]
よくじつ!
唯「和ちゃんに講堂の使用届取ってきたよー」
律「さすが唯だな!」
澪「ああ、徹夜で作詞した甲斐があったよ」
紬「じゃあ、曲は任せて!」
澪「ムギ、頼むぞ!」
紬「ええ!」
梓「キミのチョココロネですか、食べ物ですね」
澪「ああ、きみのドリルで貫かれたいっていうところは会心の出来だよ」
梓「毛先を悩ましげにいじるきみの横顔って言うのもよくできてると思います」
澪「なあ、梓こっち見て言って欲しいんだけど」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:36:10.75 ID:WflMGkrv0 [9/21]
よくじつ!
唯「じゃあ、早速練習だー!」
梓「はいです!」
律「と、その前に」
澪「ん、どったよ律」
律「なんでいちごのためのライブが全校生徒にばれてるんだよ!」
唯「和ちゃんは生徒会長さんだからねー、告知するギム・ギンガナムがあるよー」
律「まあ、そうだけどさ、このタイトルのいちごラブハートってなんだよ」
唯「あ、それ和ちゃんが考えてくれたんだよ」
澪「え!?」
律「和って、唯の友達だよな……なんか、今よくわかった気がする」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:40:32.40 ID:WflMGkrv0 [10/21]
唯「でも、和ちゃんすごいよね、いらないって言ったいちごちゃんに向かって」
澪「ああ、推薦取り消すぞって迫ったときはどう言えばいいのかわからなかったよ」
律「受験生なのに余裕なのはいちごが推薦入試狙ってたからだったって、初めて知ったな」
紬「せ、生徒会長にそこまでの権限があるのかしら……」
梓「え? ムギ先輩ご存じないんですか? 澪先輩のファンクラブの会員は志望の大学に全員受かってるって」
紬「ぐ、偶然じゃないの?」
梓「まあ、そう思うならそっちの方がいいです」
紬「……」
唯「でも、これで失敗するわけにはいかなくなったね!」
澪「ああ!」
律「目指せいちごのデレ顔!」
唯「おー!」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:44:16.37 ID:WflMGkrv0 [11/21]
らいぶ!
唯「いちごちゃん机に縛られてるけど大丈夫かな」
澪「この場に及んで逃げようとしたって話だからな」
律「本当は学校も休もうとしたらしいけど、前生徒会長に迎えに来られたらしいし」
紬「仰向けにされて……椅子に縛ればよかったんじゃ」
唯「全身で私たちの音楽を聴くために仕方がなかったんだよ!」
紬「机に仰向けで目隠しと猿轡かまされて、いちごちゃん何か悪いことしたのかしら……」
梓「でも、美少女が猿轡って萌えますね」
紬「ひ、否定できないわ……」
梓「録音しました」
紬「あ」
唯「ムギちゃんは欲望に忠実すぎだよー」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:46:25.31 ID:WflMGkrv0 [12/21]
いちご「むー! むー!」
和「静かに、軽音部のライブが始まるわ」
恵「ああ……澪さん……」
姫子「ああ……唯……」
風子「梓ちゃん……」
いちご「むー!」
和「軽音部の本気……見せてちょうだい、みんな!」
※
唯「どうもー、放課後ティータイムでーす!」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:52:37.42 ID:WflMGkrv0 [13/21]
きみの横顔はいつもクール
私の心はいつでもデレデレ
二律相反バイオレンス!
愛のスパイスあなたにかけて
両横のチョココロネにそっと口付けて
ほのかなあまみをかんじる
私の心は虚空の果てに飛ばされてしまいそう!
※
きみのドリルで貫かれたい!
私の心はもう貫かれてるけど!
きみのドリルはいつも遠慮がち!
私の体を貫いて欲しいの!
毛先を悩ましげにいじるきみの横顔
携帯をいじって写真を撮る私
ラブラブラブクライシス!
恋のお薬私にちょうだい
危ない幻覚見えちゃいそうなの
あなたのドリルをかじるこの夢で
私の心は異世界まで飛ばされてしまいそう!
きみの手のひらに貫かれたい!
私の心はもうとかされてるけど!
きみの手のひらはいつも遠慮がち!
ガチでふぃすとふぁっくしてほしいの!
※ くり(ごはん)返し×2
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:54:42.93 ID:WflMGkrv0 [14/21]
いちご「むー!」
和「さすが澪ね……すばらしいわ」
姫子「ああ、唯……」
恵「きゃー! 澪さん! ふぁっくみー! ふぁっくみー!」
姫子「……ふぁっくみー! ふぁっくみー! ゆ……」
憂「」
姫子「ふれー! ふれー! 放課後ティータイム!」
憂「ふう」
いちご「むー! むー!」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:57:33.26 ID:WflMGkrv0 [15/21]
ほうかご!
いちご「酷い目にあった……」
唯「ねえねえ、いちごちゃん、私たちのライブどうだった!」
いちご「別に」
澪「そうか……喜んでもらえなかったか……」
和「贅沢ねえ」
恵「あ……ああ、澪さん……こんな間近で……」
紬「大丈夫?」
いちご「ええ」
梓「でも、いちご先輩、ちょっと笑ってません?」
いちご「そんなことない」
律「素直じゃないなー」
いちご「……ふん」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 01:01:55.96 ID:WflMGkrv0 [16/21]
いちご「でも、一応お礼は言うわ、ありがと」
唯「ほわー、これがツンデレだねー」
律「ああ、微かなデレだな」
梓「ガチレズの気持ちがわかる気がしますー」
紬「ねえ梓ちゃん、私の眉を見て何を言っているの?」
澪「今度の曲はもっとデレ要素を増やさないとな」
いちご「……ツンデレ?」
唯「そうだよー、ツンデレないちごちゃんをデレさせるためにライブしたんだもん」
いちご「……私は別にツンデレじゃないわ」
澪「はは、何を言ってるんだ、いちごはどう考えてもツンデレ……」
いちご「強いて言うなら、デレツンかしら」
唯「え?」
いちご「久しぶりにツンになるのも、悪くない」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 01:10:37.71 ID:WflMGkrv0 [17/21]
知ってる?
ああ、知らなくてもいいの
これから知ってくれれば。
般若ってあるでしょう、そう、恐ろしい顔してるの。
昔の私のあだ名、般若だったの。
いつもおっかない顔をしてるって、だからできるだけ表情は顔に出さないようにしてたわ
でも、言葉尻だけは厳しかったみたいで、じゃあ今度は優しく言おうって決めたの。
一言、クズにクズって言ったり、ゴミにゴミって言うのは単語だから問題ないって、私そう思ってた。
また、事実を言ったりするのも事実だから認めざるをえないよね。
今までの私はたくさん言いたいことがあっても我慢してたんだけど、
このライブが仮に、本当の私を見たいがためのライブだったら。
……もう、リミッター外してもいいよね?
うん、いいの、遠慮しないで。
私も数年ぶりにこういう状態になるから、誰も見たことなくても当然よ。
え? 良い表情をしている? 素敵なライブを聴いた後だったからかな。
笑顔で悪口は怖い?
え? 楽しいときは笑顔になってしまうモノでしょ?
・
・
・
ふう、こんなものかしらね。
あれ? みんなどうしたの? 人生の終わりみたいな表情を浮かべて。
まだ長い人生なんだから、これ以上の苦悩なんていくらでもあるわ。
もしまた思い悩むようなことがあったら、いつでも私をツンにして。
いちご「ふう」
唯「ぶくぶくぶく……」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 01:15:14.59 ID:WflMGkrv0 [18/21]
よくじつ!
いちご「おはよう唯」
唯「おはよういちごちゃん!」
いちご「うるさい」
唯「!?」
いちご「デレツンもなかなか加減が難しいわ」
唯「だ、だよねえ」
いちご「うざい」
唯「!!!???」
いちご「困ったわ、リミッターを解除したせいで素が出る、唯には責任を取ってもらわないと」
唯「あ、そ、うん……」
いちご「もしかしたら、一生かかっても無理かも」
唯「ええ!?」
いちご「べ、べつにプロポーズって訳じゃないんだからね! 本当なんだから!」
唯「」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 01:19:29.87 ID:WflMGkrv0 [19/21]
唯「姫子ちゃーん……」
姫子「ごめんね、唯、昨日ママに、スクリューパイルドライバーかけられちゃって」
唯「ムギちゃーん」
紬「ごめんなさい、私カップリングが決まった後に突っ込むつもりはないの」
唯「りっちゃーん」
律「あ、カチューシャが二センチ後退した」
唯「澪ちゃーん」
澪「最近髪薄くなったかな……」
唯「あずにゃーん!」
梓「かさかさかさ……」
唯「和ちゃーん」
和「あ、私生徒会に行くね?」
唯「うえー! みんな意地悪だよー!」
いちご「だいじょうぶよ、これからは私が意地悪してあげる」
唯「うわーん! ツンデレなんてもういやー!」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 01:21:57.60 ID:WflMGkrv0 [20/21]
いちご「唯」
唯「うえ、なにー?」
いちご「ただ呼んだだけ」
唯「うー」
いちご「唯」
唯「なあにー」
いちご「コールしただけ」
唯「むー」
いちご「唯」
唯「……なーにー」
いちご「好きよ」
唯「うえ!?」
ぐだぐだで終わる。
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:12:58.39 ID:cjLQu6wR0 [1/11]
唯「……」
澪「……」
紬「……」
律「……」
梓「……」
いちご「このケーキ美味しいわ」
唯「そ、そうだねー」
紬「お、おかわりもあるわよ?」
いちご「いらない、太るし」
澪「私を見ながら言われた!?」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:17:55.75 ID:cjLQu6wR0 [2/11]
20ふんまえ!
いちご「聞けば、軽音部って言うのは部員不足なのね」
唯「うん、そうだよー」
いちご「見学者はいつでも募集中なの?」
唯「新入部員は募集中だよー」
いちご「見学くらいなら許されるわね」
律「い、いやあ、文化祭も終わってそろそろ受験勉強を」
いちご「ユーコピー?」
律「アイコピー」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:21:06.13 ID:cjLQu6wR0 [3/11]
梓「あ、先輩がたこんにち……ひっ」
いちご「……」
唯「あ、梓ちゃん、見学のいちごちゃんだよ」
梓「け、見学?」
いちご「よろしく」
梓「は、はあ、よろしくお願いします?」
紬「じゃあ私、お茶入れるわね?」
律「む、ムギのお菓子食べないと力でないよなー」
唯「そ、そうだよねー」
いちご「何も言ってないけど」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:23:08.59 ID:cjLQu6wR0 [4/11]
いちご「……ん」
紬「ど、どうですか?」
いちご「70点ってところね」
紬「ほ」
唯「お、美味しいなあ、ムギちゃんのお菓子はー」
いちご「はい、あーん」
律「!?」
澪「なっ!?」
いちご「唯」
唯「あーん……」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:29:05.62 ID:cjLQu6wR0 [5/11]
いちご「……」
唯「……」
いちご「そこのゴ……後輩の女の子は練習しないの?」
梓「あ、いえ、勉強されてる先輩の横で練習はー」
いちご「遠慮しなくていいわ」
梓「そ、それじゃあ、あちらの端で……」
いちご「ここでよ」
梓「え?」
いちご「唯たちが卒業してから、誰も入部しなくて廃部とか許さないから」
梓「ひっ」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:34:44.46 ID:cjLQu6wR0 [6/11]
唯「ねえ、ここわか」
いちご「そこの答えは、ここを読めば分かる」
澪「い、いちごは世話好きだなー」
いちご「ギター限定よ」
律「え!?」
唯「ギターって、私と」
梓「私ですね」
いちご「片方のゴ……後輩さんはどうでもいいけど」
澪「つまり」
律「ということは」
いちご「デレるのは唯の前だけだよ言わせんな恥ずかしい」
唯「!?」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:41:37.08 ID:cjLQu6wR0 [7/11]
梓「~~♪」
澪「私も練習するか」
律「えー」
唯「ギター聞いてると身体がうずいちゃうよね」
紬「じゃあ、お茶は片付けましょうか」
いちご「演奏が聴けるのね」
唯「楽しみ?」
いちご「身体がかゆくなるわ」
澪「!?」
律「ばっさりだー」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:48:24.66 ID:cjLQu6wR0 [8/11]
いちご「でも、演奏を聴いてると悦しい気分になるわ」
唯「たのしい?」
いちご「悦しい」
紬「(突っ込んだら、突っ込んだらそこで試合終了よ紬……)」
唯「えへへー、そうなんだー、楽しんで貰えてるんだねー」
澪「ああ、最初かゆいっていわれたときはどうしようかと思ったけど」
律「思いっきり貶されるもんだと思ったぜ」
梓「じゃあ、練習しましょう!」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:53:43.20 ID:cjLQu6wR0 [9/11]
いちご「……いいわね」
唯「~~~♪」
いちご「唯の歌声……アニマスピリチア!」
澪「!?」
律「!?」
紬「……」
いちご「気のせいよ」
梓「そ、そうですね!」
唯「んー? いちごちゃん何か言ったの?」
澪「あ、ああ、何も聞こえなかったな」
律「よ、よーし、ふわふわ行くぞー」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 09:59:19.97 ID:cjLQu6wR0 [10/11]
唯「ふいー、演奏してたら今日勉強をしてたら全部忘れる勢いだったよー」
澪「勉強する意味がないだろ!」
律「これで受験に落ちたらしゃれにならんなー」
唯「落ちないよー」
いちご「だいじょうぶ、唯は落ちないわ、私が教えるもの」
唯「へ?」
いちご「今日から平沢家にすむから」
唯「どえー!?」
澪「わー、それはよかったなー」
律「まったくだなー」
紬「かんげいしますわー」
梓「けっこんしきはいつですか?」
唯「放課後ティータイムの結束が今は憎いよ……」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 10:04:23.59 ID:cjLQu6wR0 [11/11]
じたく!
いちご「はじめまして」
憂「はい、よろしくお願いします」
いちご「いえいえ」
憂「お姉ちゃんの彼女さんということで、厳しく行きますから」
いちご「ばっちこい」
唯「何か憂が普通に受け入れてる!?」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 15:42:30.42 ID:BK1WfLOK0 [2/14]
いちご「ん、美味しい」
憂「ありがとうございます」
唯「夕食で対決でも起こるのかと思ったら普通に食べ始めてるよ……」
いちご「これなら、料理のできない私が嫁に来てもだいじょうぶ」
憂「ふふ、これを見てもまだそんな余裕が言えますか……」
唯「すごい、ちらし寿司、ピザ、ステーキ……こんなにたくさん食べられないよ!」
憂「さあ、まだまだたくさんありますよ……!」
いちご「ばっちこい」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 15:45:34.14 ID:BK1WfLOK0 [3/14]
唯「うわぁ、あんなにたくさんあった食事が全部無くなっちゃったよ」
憂「これは作った側が一番喜ぶ、その名はずばり完食!」
いちご「ふふ、嫁としてのたしなみ」
唯「あれ、いちごちゃんが嫁だと私は……」
いちご「姑」
唯「姑!?」
憂「そして私が小姑ですね」
唯「小姑!?」
いちご「だいじょうぶ、二人ともお嫁さん」
唯「お嫁さん!?」
憂「結婚式の会場は青山がいいねー」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 15:53:03.11 ID:BK1WfLOK0 [4/14]
おふろ!
唯「お風呂まで一緒なんだねー」
いちご「嫌?」
唯「憂以外と入るのは久しぶりだよー」
いちご「憂ちゃんといつも入ってるの?」
唯「私が高校に入ったくらいから入ってないねー」
いちご「それまでは毎日?」
唯「んー、小学校高学年くらいの時からは一週間に一回くらいかなー」
いちご「けっ」
唯「!?」
いちご「デレツン」
唯「だよねー」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 15:56:19.68 ID:BK1WfLOK0 [5/14]
唯「でもさー、髪を下ろすといちごちゃんは本当ふわふわしてる感じがするよー」
いちご「ふわふわ?」
唯「ふわふわ……お胸は……」
いちご「……ふふ」
唯「うわー、いい笑顔ー」
いちご「唯の胸も可愛いわ」
唯「そ、そんなことないよー」
いちご「食べてしまいたいくらい」
唯「!?」
いちご「デレツン」
唯「だ、だよねー」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:00:59.24 ID:BK1WfLOK0 [6/14]
唯「はぁー、そういえば家族以外の子と自宅のお風呂に入ったことないやー」
いちご「自宅以外では入ったことあるの?」
唯「うん、軽音部の合宿でねー、すごいんだよムギちゃんちの別荘」
いちご「別荘?」
唯「そう、ムギちゃんの家はお金持ちさんだからねー」
いちご「え? 顔にたくあんくっつけてるのに?」
唯「いちごちゃん、あれは眉毛だよ……」
いちご「貧乏しているのかと思ってたわ」
唯「どんなイメージを……」
いちご「あまりにも不憫だから、一年生の時うたた寝しているのをいいことに紅ショウガをくっつけたわ」
唯「!?」
いちご「デレツン」
唯「だよねー」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:05:57.66 ID:BK1WfLOK0 [7/14]
いちご「ふう、いいお湯だった」
唯「そうだねー」
憂「あ、上がりましたー? パジャマのサイズはどうですか?」
いちご「ぴったり」
憂「さすが紬さんに頼んだかいがありましたー」
いちご「……」
唯「……」
憂「仕事も早いし便利ですよねー」
いちご「それは同意」
唯「(妹が同級生を顎で使ってる様子なんですがどうしたらいいんでしょうか)」
いちご「やほー知恵袋に聞いてみたら」
唯「ど、読心術!?」
いちご「乙女のたしなみ」
唯「!?」
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:10:03.32 ID:BK1WfLOK0 [8/14]
憂「梓ちゃんも便利なんですよ」
いちご「あのご……キブリ、便利?」
憂「はい、一人いたら三〇人はいるって思って下さい」
いちご「ん……確かに、今もそこに」
梓「ちぃ……!」
憂「ああ、いいんですよ、泳がせてるだけですから」
梓「見つかったら仕方がありませんね、一時撤退しますですよ」
憂「はーい、おつかれさまー」
いちご「おつかれさま」
唯「ごめん、どういうこと? この状況どういうこと?」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:13:32.62 ID:BK1WfLOK0 [9/14]
べっど!
唯「だいじょうぶ、狭くないかな」
いちご「こうやって寄り添えば平気」
唯「いちごちゃんのおかげで勉強もはかどったし、でも、いちごちゃんはいいの?」
いちご「なに?」
唯「だって、私のこと好きとか、嫁とか」
いちご「変?」
唯「だって、私だよ! 告白とかされたことないしさー、生まれて初めてだよー」
いちご「それはきっと、陰で激戦が続いているから」
唯「陰?」
いちご「秋山澪ファンクラブというのは、隠れ蓑」
唯「!?」
いちご「九割は平沢唯ファンクラブのメンバー」
唯「九割!?」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:22:06.77 ID:BK1WfLOK0 [10/14]
いちご「これは、前会長の頃からのお話」
唯「何か壮大なモノローグが!?」
いちご「秋山澪ファンクラブを作った曽我部恵さん、彼女には一つ悩みがアリエッティ」
唯「悩み?」
いちご「ぱんつに悩殺された彼女は勢いでファンクラブを作り上げ、同じ変態を求めて活動を起こしひかり」
唯「うんうん」
いちご「集まったメンツは琴吹さんを中心に協調性のない輩ばかりぐらしのアリエッティ」
唯「うん」
いちご「それで会長は考えました、ならばファンクラブの人員を借りればいいんじゃないか」
唯「うん」
いちご「それで注目されたのが、最大勢力の平沢唯ファンクラブ」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:25:23.50 ID:BK1WfLOK0 [11/14]
いちご「というわけで、秋山澪ファンクラブは九割のメンバーが借り物という状態で誕生したのでした」
唯「ほへー、私にそんなファンの人がいるなんて思わなかったよ」
いちご「私もバトンを回してるとき、いつも唯を輪姦「まわ」してる感覚で演技してたわ」
唯「私回されちゃうの!?」
いちご「オカルト研の石版にもあれは、全部唯の名前が彫ってあるし」
唯「ほえ!?」
いちご「バレーボールでスパイク打つときのかけ声も唯! だし」
唯「……」
いちご「まあ、全部うそだけど」
唯「うそなの!?」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:45:29.93 ID:BK1WfLOK0 [12/14]
いちご「唯は本当に可愛いわ」
唯「え?」
いちご「もう、食べ……」
唯「ん? 寝てる?」
いちご「すう……」
唯「まだ10時だけど……」
唯「何か、可愛いかも?」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:47:13.66 ID:BK1WfLOK0 [13/14]
唯「何かちゅーしたくなるかも」
唯「……誰も見てないよね」
唯「あ」
梓「……」
唯「おやすみあずにゃん」
梓「何て言うか、すみません、反省して撤退しますかさかさ」
いちご「……」
唯「……」
いちご「いくじなし」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 16:55:47.15 ID:BK1WfLOK0 [14/14]
よくあさ!
憂「あ、おはようございます」
いちご「おはよう」
憂「ふふ、昨日はお楽しみでした?」
いちご「惜しいところまで」
憂「お姉ちゃんも意気地がないなあ」
いちご「ところで、あの子は?」
憂「今朝早く学校に行く準備があるって帰りましたよ」
いちご「そう」
憂「ゴキジェットでも買ってきます?」
いちご「ホイホイをよろしく」
憂「さすがに引っかかるとは……」
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:17:58.63 ID:xlrsiUYz0
とうこう!
唯「憂以外と学校まで行くなんて思わなかったよー」
いちご「軽音部の人とは行かないの?」
唯「道が全然違うみたいなんだよねー」
いちご「みたい?」
唯「どこかで待ち合わせてみんなの家に行くことはあるけど、自宅から出かけることはほとんどないかも?」
いちご「そうなの?」
憂「そうですねー、私はお姉ちゃんの関わりのある人の家はすべて把握してますよ」
唯「そういえば、いちごちゃんの家はどこなの?」
いちご「学校から十五分くらいかしら」
唯「私の家と同じくらいだねー」
いちご「ええ、平沢家が自宅だもの」
唯「」
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:22:03.13 ID:xlrsiUYz0
唯「も、もしかしていちごちゃんってお、おうちがない人?」
いちご「ユーフォ二アムを吹いているような?」
憂「バスト一〇〇センチの巨乳女子高生みたいだね」
唯「そうなの、三浦茜ちゃん最近みないよねって、違うよ! いちごちゃんのおうち!」
いちご「結構有名よ」
唯「有名なの!?」
憂「自宅の近くにはたくさん人が来ますよね」
唯「お店でもやってるの?」
いちご「商売といえば聞こえは良いけど、ほとんどさ……」
唯「さ?」
いちご「最近は不景気だから大変ね」
憂「いちごさんの家は神社さんなんだよ」
唯「ほへー、じゃあいちごちゃん巫女さんなんだね!」
憂「いちごで巫女って言うと二巻が出るまで三年かかったあの小説の……」
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:27:22.48 ID:xlrsiUYz0
いちご「巫女とはちょっと違うわ」
唯「そうなの?」
いちご「内職が中心だから、滅多に巫女の衣装は着ないもの」
唯「似合うと思うなー」
いちご「……」
憂「すごい複雑そうな顔をしてる……」
いちご「気が向いたら、学校の近くの神社に来ると良いわ」
唯「じゃあ、今日! 今日にしよう!」
いちご「今日は私が気が向かないからだめ」
唯「うー、残念だよー」
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:32:14.70 ID:xlrsiUYz0
唯「教室に着いたー」
澪「ん? おはよう唯、いちご」
いちご「ええ、おはようファンシー澪」
澪「ファンシーって……」
いちご「可愛いと思わない、唯」
澪「唯に聞くのか!?」
唯「うん、すごく可愛いと思うよー、ファンシーちゃん」
澪「せめて私の名前を呼んでくれ……」
いちご「からめるそーす(笑)」
澪「それは違う!」
148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:35:48.18 ID:xlrsiUYz0
いちご「冗談よ、麻績村さん」
澪「ないから! 私の名前の面影ないから!」
唯「ロミオちゃんはおっちょこちょいだからねー」
澪「うわぁぁ! トラウマをえぐるなぁ!」
律「ミオ・さすが!」
澪「だまされないからな! 澪って呼んでる風だけどだまされないからな!」
いちご「知ってるがおまえの態度が気に入らない」
澪「上月違う!」
唯「りっちゃんおはよー」
律「おはよ唯、いちご、もしかして同伴出勤ですか?」
唯「うん、一緒に来たんだよ」
律「ラブラブですなー」
唯「ラブラブなのかな?」
律「え?」
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:40:58.49 ID:xlrsiUYz0
唯「いちごちゃんとはお友だちっぽい気がするよ」
いちご「……」
律「唯……」
澪「あー、そ、そうなのか? でも、ほら、一緒に家に帰ったって言うじゃないか」
律「そうそう昨日梓から、二人がお風呂に入ってるときの画像送ってこられたし」
唯「知らない間にプライバシーが侵害されてるよ!?」
律「だめだぞ唯、梓は気がつけばそこにいるんだからな」
澪「でも今いないな、メールしてみるか」
唯「ていうか、りっちゃん、私たちがお風呂に入ってる画像……広めたりしてないよね?」
律「決まってるだろー、パソコンに送って目線に黒い棒線つけて弟の携帯メールに送った」
唯「りっちゃん!」
律「冗談だって」
澪「お風呂に一緒に入って、一緒のご飯を食べて……もしや、いっしょに寝たり?」
唯「うん、一緒に寝たよー」
澪「!?」
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:44:27.36 ID:xlrsiUYz0
澪「い、い、い、一緒に、ねねね、寝るって!」
律「安心しろ澪、おそらく澪が考えてるようなことはしてない」
澪「でででででも! 一夜を共にするって!」
唯「澪ちゃん顔まっかー」
いちご「共産主義にでも目覚めた?」
澪「出産!? だだだだだめだ! 二人とも学生なんだから!」
律「澪は少し落ち着け、ほら、深呼吸、ひっひっふー、ひっひっふー」
澪「ひっひっふー、ひっひっふー、ひっひっふー」
いちご「産まれそう?」
律「もう少しだな」
澪「産まれないよ! 相手もいないよ! くそ! なんて時代だ!」
律「澪はもっと普通に男子と話せるようになってから出直すべきだと思う」
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:48:59.37 ID:xlrsiUYz0
紬「おは……どうしたのみんな揃って」
律「じつはかくかくしかじか」
紬「まるまるうまうま、ふうん、そういうわけなの」
唯「ええ!? 今の会話でわかったの!?」
紬「そうね、唯ちゃんといちごちゃんが大人の階段を上ったってところはわかったわ!」
いちご「そのはないきでいったい何人の挑戦者を吹き飛ばしたの?」
律「あれって倒せるのかな?」
いちご「裏技を使えば倒せるらしいわ」
律「へー」
唯「ファイファンといえば、やっぱり5だよねー」
澪「何言ってるんだ、4に決まってるだろ」
律「にわかめ、9が最高だっつーの」
いちご「6よ」
紬「えと、げ、ゲームの話?」
154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 01:54:16.34 ID:xlrsiUYz0
いちご「ワイルドアームズは2よ」
唯「えー、3がいいよ、3の曲は英語版が格好良いよ」
律「4のEDは良いと思うけどな」
澪「どう考えても無印だ」
いちご「怪獣の登場の仕方が良いんじゃない」
唯「ラスボスの唐突な登場っぷりが良いんだよー、ラストも渡り鳥らしいし」
律「ラクウェル姉さん……」
澪「4はどう考えても若本声の……」
律「ガウンいいよな!」
澪「あれはギャグだろ……」
唯「それだったらノーブルの敵だって飛行機で踏みつぶされて終わったじゃん」
いちご「さりげなく一人だけ生き残ってるのよね、出てこないけど」
律「それ、ファミ通文庫版じゃね?」
紬「えと、な、何の話を……」
155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 02:03:20.19 ID:xlrsiUYz0
唯「あ、チャイムだ」
律「んじゃ、また休み時間にー」
いちご「唯は寝ないように」
唯「一時間目から英語なんてゴーツーヘルだよ……」
澪「ライブじゃ英語だろうが構わず歌えるのに何で授業じゃ言えないんだ……」
唯「それとこれと話が別だよー」
律「なんてたって、授業中の一時間が何で放課後じゃ一瞬だもんな」
澪「授業中だって寝てるんだから一瞬じゃないのか……」
唯「それとこれとは違う話なんだよ」
いちご「澪だって恥ずかしい歌詞書いてるでしょ」
澪「は、恥ずかしくない!」
いちご「じゃあ、全校生徒の前で朗読しても構わない?」
澪「ごめんなさい恥ずかしいです!」
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 02:08:17.79 ID:xlrsiUYz0
さるさんにもなったし、そろそろ寝る頃合いかな……話もぐだぐだだし。
きっといちごのツンデレ小説が私なんかよりも良い書き手が書いてくれるさと思いつつ、
きりの良いところまで行く。
唯「(お風呂にも入った)」
唯「(一緒に寝た)」
唯「(それなら、軽音部のみんなともしたことあるよね?)」
唯「(ある特定の女の子と、そういうことするのは)」
唯「(変?)」
唯「(もし、いちごちゃんじゃなかったらどうだろ?)」
唯「(澪ちゃんやりっちゃん、あずにゃんや和ちゃん……ムギちゃん)」
唯「(一緒にお風呂に入ったり、お布団で寝ても、別に……)」
唯「(うーん……考えるのは苦手だよ……)」
唯「(でも、一つだけ言えるのは)」
唯「(もしもいちごちゃんが他の人とそういうことしたら、なんだか嫌かも?)」
唯「(何だろうこの気持ち……)」
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 02:19:14.46 ID:xlrsiUYz0
おひる!
唯「ぐっどもーにんぐ! おっひるごはーん!」
律「スゲーな唯、一行で果てしなく矛盾してるぞ」
いちご「寝てたの?」
唯「ね、寝てないよ!」
いちご「口元によだれついてるわ」
唯「んー……取れたー?」
いちご「取れた」
唯「はぁー、よだれなんてついてたら恥ずかしいもんねー」
澪「突っ込みどころが満載だな……」
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/13(金) 02:23:22.06 ID:xlrsiUYz0
ごめん、もう寝る、限界。
支援や保守ありがとう、こんなSSに付き合ってくれて本当に嬉しかった。
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