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Boy_Meets_Girl_Another(×2+α) a sequel to a story

Boy_Meets_Girl_Another(×2+α) the first part

Boy_Meets_Girl_Another(×2+α) the latter part

おまけパート
212 名前:Boy_Meets_Girl_Another(×2+α) a sequel to a story 1/9[saga] 投稿日:2010/08/13(金) 00:40:48.39 ID:maCfXsQ0 [37/47]
滝壺は木造アパートの錆びきった鉄の階段を上がる。
彼女の頭には白いリボンが付いた麦わら帽子が、左手の薬指には指輪が填められている。
出かけたときには身に付けていなかった装飾品。
愛する人から初めてプレゼントされた物。これほど嬉しい事はない。

滝壺は階段を上り終え、二階の通路の一番奥にあるドアまで歩いた。
そのドアの表札には『つくよみこもえ』と表記されている。
滝壺が居候させてもらっている人物の名前である。

ぴんぽん、とインターホンを押した。
すると滝壺が帰ってくるのを待ちわびていたかのように、『はいはーい、今出るのですよー』という声と小さな子どもが走るトタトタとした足音がドアの奥から聞こえてきた。
ガチャガチャ、ギィーと蝶番すらも錆びたと思わせる音と共にドアが開く。

「滝壺ちゃん、おかえりなさいですー」

そう言ったのはドアの隙間から顔を出している月詠小萌だ。
彼女はピンク色に染まったうさ耳フード付きパジャマに身を包んでいた。
この格好といい、一三五センチの身長といい、小学生のようなロリボイスといい、百人に訊けば百人が小学生と断言するほどの幼女体型の彼女は合法ロリとして学園都市の七不思議に指定されているらしい。

滝壺も彼女と初めて会ったときは普通に子ども扱いしてしまい、泣かせてしまっている。

「つくよみ、ただいま」

「はーい、おかえりですー。滝壺ちゃんが無事帰ってきてくれて安心しました。私も心配してたのですよー?」

「心配?」

「そうですー。浜面さんが電話を掛けてきたので大体の事情は知っているのです。まぁそれは追々話すとして、ちゃっちゃと中へ入っちゃってくださいー」

小萌はドアを大きく開けて滝壺に部屋に入るよう誘導する。
滝壺はそれに従い中に入ると、玄関で靴を脱いで帽子を近くにあった玄関箱の上に置いた。

部屋は相変わらず汚い。
床には何十本といった缶ビールの空き缶が散乱しており、五、六畳くらいの小さな部屋の中央には大量の煙草の吸殻が銀色の灰皿に盛られている。
どちらも第三次世界大戦が終結してから量が増えているらしい。
戦争の後にこの家に居候し始めた滝壺は知らなかったが、何でも出席日数がデッドラインにいる生徒のために行っている補習の疲れが、酒煙草の消費量と関係しているとかいないとか。

「今から晩御飯の準備をするので、滝壺ちゃんは手洗いうがいを済ませちゃってくださいねー」

適当に肯定の返事を返すと、台所の流し台で手を洗い始める。もちろん、傷ついてしまう恐れがあるので指輪は外してある。
手を洗う滝壺の横では小萌が『今日は焼肉なのですよー』と言いながら、引き出しからカセットボンベの焼肉用コンロを、冷蔵庫から豪華絢爛焼肉セットとラベルの貼られたトレイを取り出している。

213 名前:Boy_Meets_Girl_Another(×2+α) a sequel to a story 2/9[saga] 投稿日:2010/08/13(金) 00:42:04.97 ID:maCfXsQ0 [38/47]
――……またか。

「つくよみはお肉好きだよね」

「それは否定しませんけど、私は魚料理も野菜料理も好きですよー? 昨日は野菜炒めでしたし」

「でも一昨日、一昨昨日は焼肉だったよ?」

手を洗い終わった滝壺はうがい用の水をコップに注ぎながら言った。
確信をグサリと突かれた小萌はヒクヒクと愛想笑いをしながら取り繕うように、

「そ、そんなことはないのですっ! 今日は滝壺ちゃんのお祝いを祝して焼肉にしたのですー。決して私が野菜嫌いとかそういうことではないのですよー!」

「……お祝い?」

小萌の発言に疑問を感じ、うがいをし終えた滝壺は彼女に尋ねる。

「だって滝壺ちゃんはこの春休みが終われば、私の勤めている学校の生徒になるんですよー? これはもうお祝いせずにはいられないってもんなのですー!!」

コンロと焼肉セットをちゃぶ台に乗せた小萌が遠足前日の子どもみたいにはしゃいでいる。

そう、滝壺は転校することになったのだ。



元々、小萌のいる高校よりも遥かにレベルの高い高校に在籍していたのだが、『体晶』による影響で能力が事実上使えなくなった滝壺はその高校の能力レベルの基準を大きく下回ってしまった。
その事実が学校側に漏洩したのは学園都市と交渉した直後だった。
おそらく暗部として使えなくなった者の情報偽装などする必要がない、という統括理事会の判断なのだろう。

後に退学するか、別の高校に転校するかどちらかを選択しろという通知が届いた。
滝壺としては浜面と一緒に暮らしたいという思いがあったので、退学の旨をその彼に伝えた。
しかし彼は『俺も滝壺と一緒に暮らしたい。でも滝壺はまだ平和な学園生活ってもんを知らないだろ? だから学校に通ってみたらどうだ?』と言って転校の方を推した。
でも、転校先の学校なんて全く当てがない。
このときはまだ病院で療養中だったので寝る場所もあったが、暗部で使用していた宿泊施設ももう使えないため住む場所もない。
途方に暮れていた滝壺が病院内の広場のベンチに座っていたとき、一人の少女に声を掛けられた。

「そんな浮かない顔をしてどうしたのですー? 何か悩みがあるなら先生が相談に乗りますよー」

これが月詠小萌との最初の出会いであり、滝壺にとって大きな転機のきっかけとなったときである。

214 名前:Boy_Meets_Girl_Another(×2+α) a sequel to a story 3/9[saga] 投稿日:2010/08/13(金) 00:42:42.49 ID:maCfXsQ0 [39/47]



「つくよみには感謝してるよ。見ず知らずの私に住まいを用意してくれたり、転入の手続きも手伝ってくれた。……つくよみ、ありがとう」

「突然どうしちゃったのですかー滝壺ちゃん。……私は教師ですから困っている子どもを見過ごすことなんてできないだけなのです」

炊飯器から炊き立てのご飯を茶碗によそいながら小萌は言う。
滝壺は傍に外して置いておいた指輪を再び左手の薬指に通した。

「あ、それと、これから私のことはつくよみ、じゃなくて小萌先生と呼んでくださいね。別に月詠先生と呼んでもらっても構いませんけど呼び捨てはちょーっとマズいのです……よー……」

ご飯を山盛りにして振り向いた小萌は滝壺を見て凍りついた。より厳密には、滝壺の左手の指、薬指を見て。
カラン、と小萌が持っていた杓文字が彼女の手から滑り落ちた。

「どうかしたの、つくよみ?」

わなわなと身体を震わせ始めた小萌はご飯片手に滝壺の左手を掴み取り、銀色に光る指輪を見て言う。

「たたた滝壺ちゃんッ!? こ、こここれは一体どういう事なのですかーッ!?」

「これははまづらからプレゼントされたの」

「ちょ、ちょっとこれは駄目です、駄目なのですーッ!」

何故か急に怒り出した小萌。
どうして彼女が怒り始めたのか疑問に思ったが、そういえばつくよみは教師だったね、と滝壺は小萌が怒った理由に納得する。

215 名前:Boy_Meets_Girl_Another(×2+α) a sequel to a story 4/9[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:43:32.41 ID:maCfXsQ0 [40/47]
「つくよみの学校の校則だとやっぱり駄目なのかな?」

「うーん、私が担当していたクラスにはサングラスを掛けてたり、ピアスをしてたりした生徒もいたので指輪は今更みたいな雰囲気があるので大丈夫だと思いますけどー……ってそうじゃないのですーッ!!」

話題を逸らされたことに地団太を踏んだ小萌は直ぐに気持ちを切り換え、決定的な一撃を告げる。

「不純異性交遊なのですー! 大人にもなってない男女が組んず解れつの約束だなんてイケナイことなのですーッ!!」

滝壺には後半何を言っているのかよくはわからなかったが、とりあえず滝壺が彼女に言えることは一つしかない。

「私とはまづらの付き合いは不純じゃないよ。はまづらは私のことを守ってくれる、私ははまづらのことを守ってあげる、そういう関係だから」

「……もういいのです。滝壺ちゃんはその浜面さんとよろしくやってれば良いのですよー……」

いきなり膝をついたかと思えばご飯を床に置き、体育座りで落ち込み始めた。
何かまずいことでも言ってしまったのだろうか。
ここは慰めてあげよう、と滝壺は小萌の頭を撫でてこう言った。

「大丈夫だよ、つくよみ。私はそんな[ピーーー]歳のつくよみを応援してる」

「ッ!! …………そ、そんなこと滝壺ちゃんに心配されたくないのですーッ!!」

ガバァッ! と一気に起きだした小萌は靴も履かずに外へと飛び出してしまった。

滝壺はきょとんとした表情で見送ることしかできなかった。

216 名前:Boy_Meets_Girl_Another(×2+α) a sequel to a story 5/9[saga] 投稿日:2010/08/13(金) 00:44:17.44 ID:maCfXsQ0 [41/47]
――

打ち止めと一方通行は黄泉川の住むマンションの出入り口にいた。
早く中に入って手に下げているパーティーの材料が詰まった重いレジ袋を下ろしたいのだが、目の前の自動ドアが開かないのだから仕様がない。
どうする、と一方通行に尋ねたら『不法侵入ならできるぞ』とか言ってきた。
流石にそれは色々とまずいので彼の意見は却下し、打ち止めは無難に黄泉川の家に電話を掛けることにした。

「もしもし、ヨミカワかヨシカワいないかな? ってミサカはミサカは二人の名前を呼んでみたり」

『愛穂はいないけどわたしならいるわよ。それで、どうしたの。一方通行は見つかった?』

「一方通行はちゃんと捕まえたよ、ってミサカはミサカは事後報告してみたり。それより今マンションの前にいるんだけど、ロック外してくれない? ってミサカはミサカは頼んでみたり」

『あぁ、そういうことね。わかったわ。でもわたしは自動ドアのロックの遠隔解除方法は知らないから、わたしが今からそちらに行くわ』

そう電話の相手が告げると、その相手は電話のマナーもお構いなしにブツッと切った。

その後、一分も経たない内にオートロック式の自動ドアが向こう側から開かれた。

「お帰りなさい。一方通行、最終信号」

開いた先から出てきた人物、芳川桔梗は早々に出迎えの声を掛ける。

「ただいまヨシカワ! ってミサカはミサカは挨拶してみたり。そんなことより荷物が重いから早く中に入れてほしいな、ってミサカはミサカは切実な思いを伝えてみる」

打ち止めは本当に重いんですよと言わんばかりに腕をぷるぷるさせながら膨れ上がったレジ袋を芳川に強調する。

「はいはい、わかったわよ」

こうして芳川と合流した二人はマンション内に入り、エレベーターに乗り込んだ。

黄泉川の家は二三階にある。腕が痺れてきているこの状態で階段を使って上るのは苦痛を通り越して地獄だろう。

そうこうしている内に低振動エレベーターはあっという間に目的の階に辿り着いた。
打ち止めを筆頭に一方通行、芳川の順に降りる。
降りた際によたよたと千鳥足で歩く打ち止めを見て芳川は、

「貴方たち随分買ってきたわね」

217 名前:Boy_Meets_Girl_Another(×2+α) a sequel to a story 6/9[saga] 投稿日:2010/08/13(金) 00:44:55.78 ID:maCfXsQ0 [42/47]
芳川のさり気ない問い掛けには一方通行が答えた。

「適当な店で買えるだけ買ってきたンだよ」

「質より量、ってことかしら?」

「デケェ皿に小せェ高級料理が数品並ぶより、そこそこの料理が大量に並ンでる方がそれっぽいだろォが」

「ふふっ、そうね。愛穂もその方が喜ぶだろうし」

芳川は意外にも庶民的思考をした一方通行に笑みを浮かべながら、玄関のドアを開ける。

家に入って直ぐにあるマットに打ち止めドサッとレジ袋を置くと疲労によるため息を吐いて、

「ふう、やっと家に着いたよ、ってミサカはミサカはこれまでの険しき道のりを走馬灯のように思い出してみる」

「だから俺が持ってやるって何回も言ったじゃねェか」

打ち止めと同じく買い物袋を置いた一方通行は呆れながら言った。

「ミサカにも意地ってものがあるんだから、途中であなたに持ってもらうなんてできない、ってミサカはミサカはミサカのプライドを語ってみる。……ん?」

打ち止めが反応を示したのは音だ。
コンクリートを全速力で走っているような足音。
その足音はだんだんと近づいてきて、打ち止めたちがいる玄関のドアの前で止まると、そのドアが勢いよく開いた。

「た、ただいまじゃんッ!!」

息も絶え絶えになりながらそう言ったのは緑のジャージに身にまとった黄泉川愛穂だ。

「ヨミカワおかえり! ってミサカはミサカは言ってみたり」

「お帰り愛穂。そんなに息を切らしてどうしたのよ」

「い、いや、パーティーに遅れたら大変じゃん? 本当はもっと早く帰れるはずだったんだけど、生徒の補習終わりに警備員の出動要請が入っちゃってさー」

黄泉川を暖かく迎えた打ち止めと芳川は彼女の話をしっかりと聴いていた。
しかし、一方通行は違った。
彼はまるで今まで大事に使っていた玩具を取られてしまった不満一杯の子どものような顔で黄泉川を睨んでいる。
その視線に黄泉川は気付いたのか、

「どうしたじゃん、一方通行。そんな怖い顔して」

一方通行は無言のままベルトに忍ばせてある拳銃を抜き、黄泉川に向けて構えた。

218 名前:Boy_Meets_Girl_Another(×2+α) a sequel to a story 7/9[saga] 投稿日:2010/08/13(金) 00:45:30.62 ID:maCfXsQ0 [43/47]
「いィッ!?」

驚きの声を上げる黄泉川。
真実を知らない打ち止めと芳川はあまりにも衝撃的な光景に即座に動き出すことができなかった。

「ま、待って! ってミサ――」

パン! と銃声が響いた。
打ち止めの静止の言葉もその音でかき消される。
銃弾は確かに拳銃から飛び出した。
目の前に広がっているのは血まみれにまって倒れる黄泉川……ではなかった。

「クカカカカカッ!! ざまァねェな黄泉川ッ! 勝手に俺の拳銃を玩具と入れ換えてンじゃねェぞ! ギャハハハハハハッ!!」

そこには変わり果てた黄泉川がいた。
頭には顔を縦に分けるような形で垂れ下がった万国旗が乗り、身体全体には色取り取りの紙吹雪がくっついている。
その様はまるで誕生日ドッキリでクラッカーの集中砲火を受けた人のような感じである。

この状況が全く理解できていない打ち止めを尻目に一方通行は腹を抱えて笑い転げた。

「あ、一方通行ぁ。そこまで笑わなくてもいいじゃん!? ……ちょっと懲らしめてやる。打ち止めッ!」

「ふぇっ!?」

いきなり名前を呼ばれて素っ頓狂な声を上げる打ち止め。

「一方通行の最低限の演算以外を全て切るじゃんッ!!」

「はァッ!? おい打ち止め! 黄泉川の言うことなンかに従うンじゃねェぞ。もしそンなことしたらどォなるかわかってんだろォな?」

さっきまで馬鹿みたいに笑っていた一方通行が急に焦りだしたかと思えば、打ち止めに重圧による強迫をしてきた。
何というか、哀れだ。

打ち止めは何故このような事態に発展してしまったのか考える。
黄泉川が帰ってきて、一方通行が彼女に向けて玩具の拳銃を発砲して、紙吹雪などを被った黄泉川を見て彼は笑い飛ばした。

――さて、悪いのはどっち?

「能力用の代理演算切っちゃった♪ ってミサカはミサカはヨミカワの味方をしてみたり!」

この瞬間、一方通行と黄泉川の勝敗が確定した。

220 名前:Boy_Meets_Girl_Another(×2+α) a sequel to a story 8/9[saga] 投稿日:2010/08/13(金) 00:46:46.28 ID:maCfXsQ0 [44/47]
「打ち止めァァあああああああああああああああああああああッ!!」

「よくやった打ち止めッ! さぁ一方通行、私がその腐った根性叩きなおしてやるじゃん!」

ニカニカとした笑顔を作った黄泉川は悲憤溢れる叫びを上げている一方通行の首根っこを掴むと、ズルズルと彼を引きずりながらリビングへと入っていった。

そんな二人の絡み合いを傍観していた芳川はやれやれといった感じで軽く息を吐く。

「全く、あの二人はもう少し静かにできないのかしら」

「そう? ミサカはこのくらい和気藹々としてた方が楽しいと思うよ、ってミサカはミサカはミサカの理想の家庭環境を述べてみる」

「物理的な家庭崩壊が起きないことを切に願うわ」

芳川はそう言うと玄関のマットに置かれたままのレジ袋を二つ持った。

「そっちの一つを持ってちょうだい。精肉とかもあるみたいだし、とりあえず冷蔵庫の中に入れるわよ」

「はーい、ってミサカはミサカは了解してみたり」

最後の一つのレジ袋を持つと芳川と一緒にリビングに向かった。
冷蔵庫のあるキッチンはリビングに繋がっているため、必然的にそこを経由する必要があるのだ。

リビングを通っている途中に視界の端で一方通行が黄泉川にチョークスリーパーをかけられているのが見えたが、打ち止めはさもそれがいつもの光景と言わんばかりにスルーする。

221 名前:Boy_Meets_Girl_Another(×2+α) a sequel to a story 9/9[saga] 投稿日:2010/08/13(金) 00:47:41.29 ID:maCfXsQ0 [45/47]
「あら、最終信号。その髪留めはどうしたの?」

横に並んでいる芳川が打ち止めの髪に付いている見知らぬヘアピンに興味を持ったのか尋ねてきた。

打ち止めはその質問を待ってましたというようなウキウキとした反応で返す。

「えへへ、これはねヨシカワ。一方通行がミサカのために買ってくれた物なんだよっ! ってミサカはミサカは自慢してみたり!」

ピョンピョンと跳ねて芳川に髪に付けているヘアピンを強調する。

「ふうん、あの一方通行が……。その向日葵の飾りも彼が選んで決めたものなの?」

「うん、そうだよっ! 『選ンだっつゥかそれしかなかっただけだ』……これってつまりミサカに似合うのはこれしかないっていう遠回しの愛情表現だよねっ! ってミサカはミサカは幸せいっぱい! キャー」

頬に手を当てて悶える打ち止め。
別に打ち止めは一方通行のことを恋愛対象として見ている訳ではないのだが、恋は盲目とはよく言ったものである。
芳川も、それはちょっとおかしいんじゃないかしら? と思うも、わざわざ幸福の絶頂にいる少女を突き落とすこともないだろうと黙っていることにした。

打ち止めは最高の笑顔。

芳川は呆れた笑顔。

黄泉川はしてやったりとした笑顔。

一方通行は悲痛の笑顔。

黄泉川家は今日も平和だ。

222 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/13(金) 00:48:30.69 ID:maCfXsQ0 [46/47]
以上です。

何だか最近地の文がだんだん稚拙になってきてる気がするんだぜ。
ここらで休息でもした方がいいのかなー。

でもまだ風斬×超電磁砲組のほのぼの日常とか、16巻で上条さんが天草式を助けられなかった鬱話とかも書きたいという。

あ、このSSでは結標さんは巣立ってます。

Tag : とあるSS総合スレ

コメント

黄泉川家はいつみても和む

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