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永沢「ふん、口では嫌がってるくせにここは正直じゃないか」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 20:21:06.59 ID:jUQ0NJ7J0 [1/20]
藤木「そ、そんなことは……ああっ!」

永沢「まだシラを切るつもりかい? つくづく卑怯なやつだね、君は」ペロリ

藤木「ひゃうんッ!」

永沢「どうしたんだい? そんな声をあげて……ほら、これが欲しいんだろ? 早くおねだりしなよ」

藤木「そ、そんなこと……」

永沢「そうかい。ならこれでおしまいだね」スッ

藤木「ま、待ってよ! 言うよ!! い、挿れてくれ」

永沢「ふふ、声が小さいなぁ」

藤木「……は、早く挿れてぇえ! 僕のアナルにそのぶっといタマネギ頭挿れてぇえええ!!」

永沢「くくく、言えたじゃないか……お望み通りにしてやるよ!!」ズブッ

藤木「――ッツ!!」ビクンビクン

永沢「一人で勝手にイクなんて……本当に卑怯なやつだな、君はッ!!」ジュブッジュブッ

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 20:32:05.66 ID:jUQ0NJ7J0
永沢「ふぅ……」ズボッ

行為を終え、べっとりとした感触の残る頭を藤木の肛門から引き抜く。

(藤木め、あれほど事前に浣腸をしろと言っているのに……)

事の余韻に浸っている目の前の男を眺める。
みじめな姿だ。
口の端から涎を垂らし、涙や鼻水と入り混じってその顔はぐちゃぐちゃ。
おまけに小便まで漏らしている。

永沢「本当、した後は醜いものだな、どいつもこいつも……」

――永沢君男。

その独特の頭で、幾人もの男女を虜にしている男である。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 20:39:26.41 ID:jUQ0NJ7J0
事の発端は、あの忌まわしい事件の後だった。

永沢『ぼ、僕の家がぁあああ!!』

何もかもが燃えた。何もかもだ。

大切にしていたおばあちゃんからの手紙も、柱に毎年付けていた身長の高さのキズも、
そして――家族の絆さえも。

丸尾『ズバリ、永沢君を元気にする会でしょう!!』

無責任な丸尾。人の気も知らずに。

藤木『な、永沢君、気をおとさないでくれよ……』

適当な言葉を投げかける藤木。クラスメイトたち。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 20:44:24.82 ID:jUQ0NJ7J0
永沢『みんなは良いよな……家が燃えなくてさ』

「永沢君を励ます会」だなんて下らないものだ。
一言だけ残して去った。

これで連中も自分を放っておいてくれると思っていた。思っていたのだが。

山田『あははーwwww永沢君、家が燃えたんだって?wwww災難だじょーwwww』

空気を読めない奴はどこにでもいる。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 20:48:36.74 ID:jUQ0NJ7J0
山田『ねえねえ、近くで見たんでしょ?wwwwwどうだったの?wwwwwww』

永沢『……』

しつこく話しかける山田を無視して帰ろうとするのだが、
この馬鹿はどこまでも追いかけてきた。

山田『ねえ、家全焼しちゃって今どんな気持ち?wwwwwどんな気持ち?wwwww』

永沢『……ッツ』

怒りが勝り、思わず足を止める。

そこは校舎の外、体育館裏――外からは見えないし、きっと誰も来ないであろう場所。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 20:52:49.35 ID:jUQ0NJ7J0
永沢『お前……限度ってものがあるだろう!!』

そこからは簡単だった。
山田のみぞおちを殴る。
崩れたやつから、強引に服を奪い取る。
さすがの山田も何か感づいたのか、抵抗してきたが知ったことではない。

永沢『お前みたいな馬鹿に……』

暴れる山田をおさえつけ、両足を大きく広げさせる。
頭を振りかぶり、
ねらうべきはただ一か所。

永沢『何が分かるって言うんだぁあああ!!』

ズブリ。

山田の絶叫が空に響いた。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 21:00:53.08 ID:jUQ0NJ7J0
その日鬱憤を晴らした永沢だったが、次の日奇妙なことが起こった。

山田『も、もう一回、おしりに頭を突っ込んでほしいんだじょ……』

何を言っているんだこいつは。

顔を赤らめて話しかけてきた山田に驚いた永沢だったが、
次の言葉にその目を鋭く細める。

山田『お、お金ならいくらでも出すんだじょ……』

永沢家には、今は資産が無い。全て燃えたのだ、当たり前である。
親戚の世話になっているとはいえ、一家そろって肩身の狭い日々。
何より、今の永沢はおこづかいすらもらえないのだ。

永沢『……本当に金を払うんだな?』

山田『出すじょ! 今月のおこづかい全部やるじょ!!』

永沢『!!』

――この日、再び山田の絶叫が空に響いた。
今度は驚きや痛みではなく、快感のために。

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 21:07:01.74 ID:jUQ0NJ7J0
それからというもの、永沢は金を得るために幾人もの人間を突いてきた。

はまじ『お、おい本当に気持ちいいんだろうな?』

ブー太郎『山田が言うんじゃあんまり信用できないブー……』

はまじ、ブー太郎。

まる子『あたしゃこんな快感初めてだよ』

たまえ『わ、わたし、もうっ……』

まる子、たまえ。

選り好みなどしない。
金を得るためだ。

右輪『ちょ、ちょっと! もっとしっかり突きなさいよ!!//』

野口はともかく右輪にこっそり頼まれた時は、怖じ気づいたが。

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 21:14:58.18 ID:jUQ0NJ7J0
藤木「う、ううん……」

永沢が一人回想に耽っていると、心地よさそうに気絶していた藤木が動き出した。

永沢「やっと目が覚めたかい。まったく、遅いんだよ」

藤木「ご、ごめんよ……あんまり気持ち良かったからさ」

永沢「ふん。……それで、金は?」

藤木「ああ、ここに……」

藤木の差し出した金をひったくってポケットにねじこむ。
手が一瞬触れ合い、藤木の紫色の唇にかすかに赤みがさす。

永沢「じゃあ、僕はこれで」

藤木「も、もう少しゆっくりしていかないかい?」

永沢「君と違って忙しいんだよ僕は」

ひらり、手を振って歩きだす。藤木の残念そうな顔がちらりと見えたがどうでもいいことだ。

永沢「さて、次は……」

――あの女か。

永沢の唇がわずかにめくりあがる。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 21:22:49.68 ID:jUQ0NJ7J0
永沢「……」

あの女とする場所はいつも向こうの家だ。
家族にばれたらどうする気なのか、なんてそんなことは知らない。

永沢「花輪ほどじゃないにせよ、いつ見ても立派な家だ……」

目的地に着いた。
インターホンを押すと、すぐに相手が出る。

「は、はい!」

ずっと玄関辺りでそわそわと待っていたのだろうか。
再び永沢の唇がニヤリとつりあがる。

永沢「僕だよ。――城ヶ崎さん」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 21:30:07.40 ID:jUQ0NJ7J0
城ヶ崎「まあ、何よその頭?」

玄関のドアを開けた第一声がこれ。
相変わらず、ずけずけものを言うやつだ。

永沢「今しがた藤木君を突いて来たのさ。この頭でね」

ぼたぼたと糞のしたたりおちる頭を指差し、意地悪い笑みを見せる。

城ヶ崎「あ……そうなの」

城ヶ崎の見せる不愉快そうな顔。

(ククク……)

素晴らしい。
これが見たくて永沢はわざわざ頭を洗うことなくここまで来たのだ。

城ヶ崎「と、とにかく中に入って。早く頭を洗いましょう」

永沢「親御さんは?」

城ヶ崎「今日は都合よくいないわ。ほら、早く!」

強引に腕を引かれ城ヶ崎邸の中へと入る。

バタン。

背後で、重い音を立てて扉がしまった。

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 21:40:57.09 ID:jUQ0NJ7J0
永沢「まったく、浴室まで立派な家だな。燃えた僕の家がいくつ入るだろう?」

バスルームを出てきた永沢が、
商売道具の頭をドライヤーで丹念に乾かしながら言う。

城ヶ崎「……」

どことなく緊張した表情で黙りこくる城ヶ崎。

永沢「ふん……まだ慣れないのかい? 僕の頭でいつも散々あえいでいるくせに」

城ヶ崎「そんな言い方ッ!」

永沢「本当のことだろう?」

ねっとり、まとわりつくような声で。

城ヶ崎「……っつ」

永沢「ふふ……」

普段は勝気な彼女の見せる恥じらいの表情。
この表情を見ることもまた、永沢にとっては一つの楽しみであった。

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 21:53:53.35 ID:jUQ0NJ7J0
城ヶ崎「……もういいわ。さっさと済ませましょう」

永沢「ヤルことヤッちゃおう、ってことかい? ふん」

城ヶ崎に続いて彼女の自室へと続く階段を登りながら、毒づく永沢。

城ヶ崎「あなたって本当に嫌な人ね、前から知っていたけど」

永沢「それは奇遇だね、実は僕もだよ」

口喧嘩を交わしながら歩く二人。
その姿は、どこか息が合っているようにも思えた。

城ヶ崎「ほら、早く入ってよ」

自室のドアを開け、城ヶ崎が急かす。
永沢はほのかなリンスの香りを漂わせつつ、するりと中へと入り込んだ。

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:07:05.22 ID:jUQ0NJ7J0
城ヶ崎「カーテン、閉めるわよ」

永沢「好きにしてくれ」

ベッドに座った永沢は部屋を見渡す。
もう見慣れた風景だ。可愛らしくて、いかにもお譲さまの雰囲気漂う上品な部屋。

遮光カーテンを閉めると、部屋の中は幾分暗くなった。
ベッドにあがった城ヶ崎が、光を放つ枕元のスタンドを見る。

城ヶ崎「電気……消していいかしら」

永沢「それは困るな。前にも言っただろう? 暗いと見えにくいんだ」

ニヤリ、口角が持ちあがる。

永沢「君の肛門がね」

さあっ。
頬が紅潮していくのが目に見えるようだった。

城ヶ崎「こ、この変態ッ!!」

永沢「それは君も同じだ。嫌なら帰ってもいいんだけどな」

投げられた枕をかわして永沢が言う。この言葉が絶対的な強さを持つことは存分に知っていた。

城ヶ崎「……わかったわよ」

ため息をつくと城ヶ崎は着ていたバスローブに手をかけ、一気に下へと滑り落とした――

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:19:12.79 ID:jUQ0NJ7J0
――疲れた。
他の連中の相手をするときとは違い、城ヶ崎の後はひどく体が疲れる。

(気をつかっているのか、この僕が?)

ふふん、自嘲気味に笑うと、隣ですやすやと眠る城ヶ崎へ目をやる。

(……ふん、かわいいじゃないか)

認めたくはないが、彼女の寝顔はかわいらしい。あれだけ乱れた後というのに。
見つめていると、城ヶ崎の瞳がいきなりぱっちりと開いた。

城ヶ崎「じろじろ見ないでよ、気持ち悪い」

思わず驚いた永沢だが、すぐにいつもの嫌味な笑顔を取り戻す。

永沢「寝たふりなんて、趣味が悪いな」

城ヶ崎「あなたに言われたくはないわ」

永沢「それにしても、『じろじろ見ないで』か。
    確かそんな言葉をさっきも言っていたな。裸になったあと」

再び飛んできた枕は今度は顔で受け止めた。
彼女の髪の匂いがかすかにした。

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:28:54.80 ID:jUQ0NJ7J0
城ヶ崎「ねえ……私だけのものにならない?」

顔の枕をはたき落とし、金を求めるべく手をさしだしたとき
突然にその言葉は発せられた。

永沢「……それはペットとしてという意味かい?」

城ヶ崎「それもありね。他の人と、その……するのをやめてほしいの」

永沢「他人のケツを掘った頭じゃ嫌だ、ってか」

城ヶ崎「そんなのじゃないわ! ただ!」

永沢「ただ?」

城ヶ崎「ただ……な、なんでもいいでしょう! 他の人の分もお金は払うわ!」

ふん。永沢は低く鼻を鳴らす。

永沢「お断りだね」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:42:48.82 ID:jUQ0NJ7J0
城ヶ崎の目が見開かれる。

城ヶ崎「なんで? あなたにとっても割のいい話のはずよ!?」

確かに、この話を受ければもう他の連中の相手をせずともすむし、金も入ってくる。
損得勘定で考えれば得な話だったが。

永沢「分かり切ったことだろう。君は僕のことを好いてなんかいない。むしろ嫌ってさえ――」
城ヶ崎「そ、そんなことないわ!」

台詞の途中でさえぎるように大声を出される。いつのまにか城ヶ崎は涙を流していた。

城ヶ崎「だから! 私はあなたが好きなの!」

隠しきれない驚きの表情を浮かべる永沢。

永沢「……い、いいのかい? 本当に僕なんかで……」

城ヶ崎「あなたがいいって言っているでしょう!」

喧嘩腰で叫ぶ城ヶ崎に、永沢は頭を抱え込んで叫ぶ。

永沢「でも、僕の頭は汚れてるんだ! 今まで幾人もの人間をこの頭で! 金のために! 
    こんな汚らわしい人間が君なんかの側にいられないよ!!」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:45:40.69 ID:jUQ0NJ7J0
城ヶ崎「そんなこと……この頭は、たくさんの人を幸せにした素敵な頭じゃない!」

城ヶ崎の手が永沢の頭へと伸びたそのとき。

パシッ。

永沢の手が彼女の手を跳ね除けた。

永沢「あんまり調子に乗らないでほしいな、城ヶ崎さん。商売道具に触らないでくれ」

城ヶ崎「あ……ごめんなさい」

ふん。再び低く鼻を鳴らすと、永沢は素早くベッドから抜け出すと、
無表情に彼女へと手を突きだす。

永沢「お代、早く払ってくれないか。純愛プレイ料込みだ」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:00:15.74 ID:jUQ0NJ7J0
永沢「やれやれ……まったく、女って生き物は面倒だよ」

城ヶ崎邸から出ると、すでに日は西に傾いていた。
今日の仕事もようやく終了である。

現在の住居へと続く坂道を登り出した永沢に、風が吹きつけた。
涼しい風。

永沢「もう、夏も終わり、か」

坂道の上。
永沢は振りかえり、、茜色に染まる街を眺める。無意識に右手を握りしめていた。

(僕は……突き続ける。これからも、これからも!)

握ったこぶしにさらに力をいれる。

(感情なんて必要ない……僕に必要なのは……金だ!!)


――わずか小学三年生にして、修羅の道を歩き出した永沢君男。
彼がこの先突く尻とは、一体どのようなものなのか。
それは永沢自身にも未だわからないことであった。

ただ一つわかっていることは、

のちに彼が、ソープ「たまねぎおじさんの店」を開いたことである――

<了>

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:04:59.13 ID:jUQ0NJ7J0 [20/20]
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