スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
秀吉「バカテスSSが足りない」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/09(月) 17:52:43.29 ID:aDNH1XulO [3/54]
~登校路~
明久「おはよう秀吉!」
秀吉「おお明久、おはよう」
明久「……今日はポニーテールなんだね、かわいいよ」
秀吉「うむ、姉上に無理矢理セットされたのじゃ」
明久「優子さんに? でも、秀吉のポニーテールは久しぶりに見たよ」
秀吉「そういえばアニメ版では一度も髪型を変えてなかったのう」
~登校路~
明久「おはよう秀吉!」
秀吉「おお明久、おはよう」
明久「……今日はポニーテールなんだね、かわいいよ」
秀吉「うむ、姉上に無理矢理セットされたのじゃ」
明久「優子さんに? でも、秀吉のポニーテールは久しぶりに見たよ」
秀吉「そういえばアニメ版では一度も髪型を変えてなかったのう」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 17:54:16.31 ID:aDNH1XulO
明久「そうだよ、スタッフはなにを考えてんだろうね、漫画版ではかなり早い段階でポニーテールを披露してたのにさ」
秀吉「いや、しかしワシとしてはアニメ版のほうが楽じゃったの」
明久「どうして?」
秀吉「姉上との絡みが少ないでな、どめすてぃっくばいおれんすな描写が少なかろう」
明久「うーん…たしかに。 アニメ版はテレビ放送なだけあって暴力シーンやグロテスクな表現が含まれていますという注意書きも付かないし」
秀吉「それは原作にも付いてなかったはずじゃが」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 17:56:16.49 ID:aDNH1XulO
明久「でも最近の優子さんは凄く秀吉にべったりだよね?」
秀吉「そうなのじゃ、以前ワシがアカマムシを飲んでしまい大騒ぎになってしまったろう?」
明久「ああ、あの時の秀吉も可愛かったよね。 そういえば姉上に開発されたとかなんとか……」
秀吉「それからというもの、姉上の部屋の薄っぺらい本が姉×弟の同人誌に早変わり。 さらには月刊“わぁい!”も購読しておるようで、いつかの秀吉特集を切り抜いてファイルn…」
明久「ちょっと待って、それ以上は現実世界との区別が付かなくなるから」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 17:58:23.84 ID:aDNH1XulO
秀吉「現実? いま話していたのがワシの直面している現実なのじゃが?」
明久「いやその……、でも、そのほうが前よりはいいんじゃないの? 暴力はなくなったんでしょ?」
秀吉「虐待はなくなったのじゃが、今度は圧倒的な腕力を武器にワシに性的な虐待を」
明久「はいちょっと待って、それ以上言うとさっきから後ろで聞き耳を立ててる既に出血多量で倒れそうなムッツリーニにトドメを刺すことになっちゃうから」
康太「……姉萌え……男の娘……時代はハイブリッド………!」ドバドバ
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:00:23.15 ID:aDNH1XulO
雄二「よう、朝から景気いいじゃねえか。 血の跡を辿ってきたら案の定おまえらか」
明久「雄二、おはよう! あ、そうだ雄二、今日泊めてよ」
雄二「今日? またなんかあったのか?」
明久「そんな、僕と雄二の仲なんだから一緒に寝る理由なんていらないじゃない! それとも……こんな恥ずかしいこと、僕の口から言えっていうの?」
翔子「…雄二、ちょっと来て」
明久「こないだのテストの点数が悪すぎてさ、姉さんが今夜身も心もとろけるようなお仕置きをするって言い出したん……………ってあれ? 雄二は?」
秀吉「とっくに連行されていったぞい。 後で保健室に行けば会えるんじゃないかの?」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:07:38.69 ID:aDNH1XulO
~廊下~
秀吉「おぬしも大変じゃの、身も心もとろけるようなお仕置きとは」
明久「うん、だからなんとかして今夜を生き延びないとね。 幸い、姉さんは明日の昼から2日間ほど出かけるらしいから」
秀吉「ふぅむ、ならばワシも雄二の家に泊めてもらえるよう頼もうかのう。 ここのところ毎日のように続く姉上の性的虐待がさらに過激になってきとるでな、いよいよ身の危険を感じるようになってきたのじゃ」
康太「…2人の家に泊まりに行きたい」カチャ
秀吉「おお、お客様がおれば姉上も遠慮するかもしれんのう」
康太「遠慮はいらない、存分に虐待されてくれ」ボタボタ
明久「そうだね、僕らの貞操なんてその程度の物なんだね」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:11:57.94 ID:aDNH1XulO
ガラッ
~教室~
雄二「…」
明久「あ、雄二、さっきの話なんだけど」
雄二「明久、そこに座れ」
明久「え? なんで?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:16:24.16 ID:aDNH1XulO
雄二「理由は自分の胸に手をあててよく考えればわかるはずだ」
明久「……………わかんないや☆」
雄二「そうか、なら俺がおまえのシワの少なそうな脳味噌えぐり出して直接聞き出してやる!」
明久「ふっ、僕の黒い脳細胞を雄二なんかに渡すもんか!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/09(月) 18:17:36.85 ID:aDNH1XulO
ドドドドド………
秀吉「……それを言うなら“灰色の脳細胞”だと思うのじゃが」
康太「……黒い脳細胞……つまり腐ってる」
美波「相変わらず賑やかねーこのクラスは」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:18:51.91 ID:aDNH1XulO
雄二「どうだ畳に顔を擦られる感触は! 俺はさっきこれを小一時間やられたんだ! 顔も削れて少しは男前になるんじゃないのかああああ!?」
明久「あだだだだだ!! こ、この感触! 美波の薄板もびっくりの洗濯板ああああ!!」
美波「木下、ちょっとカバン持ってて、人間オロシ作ってくるから」
秀吉「了解じゃ、しかし人間オロシとはタンパク質も多すぎて大根おろしのような爽やかさを微塵も感じないのじゃが」
瑞希「人間オロシは美波ちゃんの爽やかな汗が混じって完成するんですよ」
秀吉「ふむ、これは18禁じゃのう」
康太「………見え……もう少し……!」
明久「おおおおお削れる! 削れるうううぅぅ!!」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/09(月) 18:20:05.49 ID:aDNH1XulO
~18禁~
~昼休み~
明久「なぜだろう、お弁当が鉄の味しかしないや」
秀吉「人間オロシは鉄の味、じゃな」
雄二「さらっとグロテスクなことを言うな、食事中だ」
明久「うぅ…、僕の自慢の頬っぺたが畳に汚された……」
康太「…いい写真が撮れた、感謝する」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:22:14.43 ID:aDNH1XulO
明久「頬っぺたといえば………」ジー…
秀吉「む? なんじゃ?」
明久「…」
ムニュ
秀吉「うにゅ?」
明久「秀吉の頬っぺた……柔らかい……」
雄二「どれどれ」
ムニュ
雄二「おふぅ…」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:25:32.54 ID:aDNH1XulO
康太「…」パシャ
秀吉「おぬひら、はやくたへんとひうやふみがおわっへひまうほ?」
明久「そんなこと言ったって、」
雄二「うん、これは癖になるな」
明久「美波の胸もこれくらい弾力があれば膝が逆方向に曲がってるううううぅぅぅぅ!!」
美波「アキってば体固いわねー…、ウチが柔らかくしてあげる☆」
明久「おほー!? 後頭部と踵が当たってるうー!? なんかこのまま車輪みたいに転がっていけそうな勢いだよ!」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:27:17.66 ID:aDNH1XulO
瑞希「たしかに……柔らかいです…」ムニムニ
秀吉「おぬひまで…」
優子「柔らかいでしょ? これも私がいつも揉んでるおかげね」
明久「あ、優子さん!」
バキッ
明久「」
秀吉「姉上…」ガクブル
愛子「やっほー木下くん、僕にも触らせてー!」ムニムニ
秀吉「おぬひらいいはへんに……!」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:29:16.25 ID:aDNH1XulO
優子「あら、もう食べちゃったの? 一緒に食べようと思ったのに」
秀吉「残念じゃの、もう食べてしもうた」
瑞希「では食後のデザートを…」
秀吉「わしは先に教室に戻るぞい」
優子「私も行くわ、ちょっと用事あるし」
愛子「ばいばーい土屋くん!」
康太「…俺も戻る」
愛子「わーい、ついに土屋くんがデレたー!」
康太「…断じて違う、命の危険を感じたからだ」
雄二「さて、俺も翔子に呼ばれた気がするし戻るか」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:31:19.48 ID:aDNH1XulO
明久「……はっ!」
瑞希「大丈夫ですか? 吉井くん…?」
明久「うん……、あれ? 姫路さん何持ってるの?」
瑞希「その、食後のデザートを……」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:41:15.83 ID:aDNH1XulO
~教室~
優子「さて、秀吉」
秀吉「ビクッ…」
優子「まさか逃げようとは思ってないでしょうね?」
秀吉「そそそそそそんなことはないぞ? 別に親しい友人の家に逃げ込もうなどとは…!」
優子「ふーん…」
ギロッ
キーン……
(Fクラス内が凍り付く音)
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:42:54.15 ID:aDNH1XulO
優子「身の程わきまえてないと怪我するわよ☆ ってね、じゃ」
ガチャ
…バタン
秀吉「……のう、雄二」
雄二「なんだ?」
秀吉「頼む、助けてくれ」
雄二「却下」
秀吉「頼む! この通りじゃ!」
雄二「土下座でもだめだ!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:45:02.19 ID:aDNH1XulO
秀吉「雄二ぃ……」
雄二「色目を使ってもだめだ! 不覚にも息子が反応しそうになったぞ!」
翔子「…切り取る」
雄二「やめてくれ! 俺はまだ死にたくない!」
バチィッ
雄二「あふぅん!」
ガラッ
明久「うぅ…身も心もボロボロだよ…」
秀吉「明久、どうやらワシらは今日までの命らしい」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:47:13.85 ID:aDNH1XulO
明久「えぇ!? 頼むよ雄二!」
雄二「おまえらと関わってるとこっちの命が危険にさらされるんだ!」
明久「お願い! この通り!」
雄二「土下座でもだめだ!」
明久「雄二ぃ……」
雄二「色目を使うな! 気持ち悪い!」
翔子「やっぱりそういう関係……」
雄二「うああああああ!!」
バチィッ
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:49:31.65 ID:aDNH1XulO
明久「どうしよう秀吉!」
秀吉「むぅ……今夜一晩どこかに逃げるか……」
明久「秀吉と一晩逃避行!? そうだね、駆け落ちしようか!」
秀吉「いろいろとツッコミを入れたいが……、しかしそうするのが無難かのう……」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:53:49.20 ID:aDNH1XulO
~放課後~
明久「逃げるにしても、一度家に帰らなきゃ」
秀吉「自分の家に帰るというのに、まるで敵地に赴くかのようじゃのう」
明久「まったくね……、ん? あれは…」
秀吉「姉上じゃ…」
明久「でも方向が…、僕ん家に向かってる?」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:56:13.80 ID:aDNH1XulO
~吉井宅~
優子「おじゃまします」
カサ
明久「やっぱり僕ん家に…」
秀吉「最近家を空けることが多かったのはこういうことじゃったのか…」
玲「どうですか? 秀吉くんの様子は?」
優子「最近は私を見て怯えるように……、ああ、でもあの怯えきった顔もたまんない…!」ゾクゾク
玲「まああなたと同じ顔なんですけどね」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:59:16.05 ID:aDNH1XulO
優子「……で、例のブツは?」
玲「フフ……ちゃんと今日のために間に合わせました」
優子「……効果は?」
玲「…前のアカマムシの3倍です」
優子「フフフ………」
玲「ふふ…」
「「ハーッハッハッハッハッ!!」」
秀吉「…」ガクブル
明久「3倍……だと………?」ガクブル
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:01:52.03 ID:aDNH1XulO
ガチャ
明久「! また誰か来た! 秀吉、隠れて!」
ササッ
翔子「…おじゃまします」
玲「あら、遅かったですね」
翔子「…雄二を監禁してくるのに手間取った」
美春「私もいますよう」
玲「清水さんも来たんですね、では全員集まりましたし、例の物を配りましょうか」
明久(霧島さんに清水さんも…!?)
秀吉(とびきり嫌な予感がするのじゃ…)
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:04:21.33 ID:aDNH1XulO
~~~~
明久「3人ともアカマムシ(呪)を持って帰ってった……」
秀吉「霧島は雄二に、清水は島田にといったとこかの……」
明久「まずいよ、あれを飲まされたら人生終わっちゃう!」
秀吉「こんなにも早く人生の峠に差し掛かろうとは…!」
明久「すぐに飲まされることはないだろうし、自然な振る舞いで荷物をとってくるよ」
玲「あら? 微かにアキくんの匂いがしたような…」
明久「…」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:09:00.01 ID:aDNH1XulO
秀吉「…」
玲「それに混じってさっきの3人とは違う女の子の匂いが……」
明久「…」
玲「まさかアキくん、私がいるのを知っていながら隠れて女の子を連れ込んでいるのでしょうか…?」
秀吉「ワシは男じゃー!」
明久「ひ、秀吉!?」
玲「見つけましたよ、アキくん…!」
秀吉「しもうた! ワシとしたことがつい…!」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:12:27.21 ID:aDNH1XulO
玲「さあアキくん、なにも言わずにこれを飲んで下さい…」
明久「この人すぐにでも始める気だー!!」
秀吉「ワシは先に逃げるぞい! とぅっ!」
バッ
秀吉「む? なんじゃこの怪獣さながらの巨大な影は…?」
優子「やっぱりここにいたのね、秀吉」
秀吉「ああああ姉上!?」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:14:55.91 ID:aDNH1XulO
優子「さあ、健康食品の代表、漢方薬よ。 さっさと飲みなさい…!」
ジリ…
秀吉「嘘じゃ! それはたしかに漢方薬なれど、健康とは正反対に一人の人間の人生を奈落の底に突き落とした揚句、上から硫酸を浴びせるかのような呪われた薬じゃ!」
優子「会話文だけのSSで長ったらしい説明文付けてんじゃないわよ」
ガシッ
秀吉「ひぃぃっ!」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:20:26.72 ID:aDNH1XulO
康太「……虐待はまだか」
明久「ムッツリーニ! 助けて!」
康太「……世の中ギブアンドテイク」
明久「僕が持ってるエロ本全部あげるからああ!」
康太「…エロ本など貰わなくとも、これから世紀のポルノショーが始まる」
玲「あら? おかしいですね、いまアキくんの口から不健全な言葉が吐かれたような……」
グギギ
明久「折れちゃう! 折れちゃうううぅぅ!!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:26:39.66 ID:aDNH1XulO
秀吉「ワシの持っているもの必要ならば全部持って行くがいい! じゃから早く助けてくれ!」
康太「乗った!」
ボンッ
優子「くっ…! これは……煙幕……!!?」
玲「ああ、アキくんにも逃げられてしまいました…」
優子「覚えときなさいよー!! 土屋ぁー!!」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:31:37.26 ID:aDNH1XulO
~~~~~~
翔子「…雄二」
雄二「ん? なんだ、翔子?」
翔子「今日は買い物に付き合ってくれて嬉しい」
雄二「脅迫されて来たんだがな」
翔子「これ…、感謝の気持ち、受け取って」スッ
雄二「おお、珍しいな、翔子から」
ブーン…ブーン…
雄二「おっとメールだ」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:35:05.16 ID:aDNH1XulO
from 吉井明久
『姉さんを中心にアカマムシ爆弾によるテロリスト軍団が結成された模様! メンバーは優子さん、清水さん、霧島さん、気をつけて!』
雄二「………翔子、一応聞いておきたいんだが、これ、中身は?」
翔子「…漢方薬」
雄二「………」
翔子「…雄二、目を紡って」
雄二「…へ?」
ドスッ
雄二「おおああああ目が!! 目が燃えるように痛いいいああああ!!」ゴロゴロ
翔子「多少強引だけど……この際口移しで……!!」
ガシッ
雄二「まだだ! まだ終わらんよ!」バッ
翔子「逃がさない……!」
ドドドドド……
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:40:05.62 ID:aDNH1XulO
~~~~~~
美波「最近アキって木下と仲いいのよねー」
瑞希「そうですね…、まるで恋人同士のような雰囲気まで…」
美波「あれ? 瑞希それ何持ってんの?」
瑞希「あ、これは漢方薬です、食生活の悪い吉井君にあげようかと……うふふ……」
美波「な、なんか笑顔が黒いんだけど…」
ブーン…ブーン…
美波「ありゃアキからメール……」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:43:59.36 ID:aDNH1XulO
from アキ
『姉さんを中心にアカマムシ爆弾によるテロリスト軍団が結成された模様! メンバーは優子さん、清水さん、霧島さん、気をつけて!』
美波「……ウチちょっと用事思い出したから帰るね」
瑞希「そうですか、ではまた明日」
美春「逃がしませんよ! お姉様!!」
美波「うわ! 出た!」
美春「ああ、この日をどんなに待ち侘びたことか……! お姉様とひとつになれるこの日を! 大丈夫ですわお姉様、お互い初めてでも、この日のために勉強してきたこの美春が手取り足取り胸取り股も取って先導いたしますから…………!」
美春「…………ってお姉様? お姉様!? どこに行ってしまったんですかー!?」
52 名前:書き溜めはここまで[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:51:57.67 ID:aDNH1XulO
~~~~~~
『覚えときなさいよー!! 土屋ぁー!!』
康太「…とんでもないものを敵に回してしまった」
秀吉「ふふふ、こうなったからには一蓮托生、運命共同体じゃ!」
明久「はあ…、これからどうしよう…」
康太「…とりあえずあそこの公園で計画を」
雄二「お?」
美波「あ?」
秀吉「おお」
明久「みんな! 無事だったんだね!」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:57:08.20 ID:aDNH1XulO
~~~~~~
雄二「これからどうするか…」
明久「とりあえず逃げ回るしか…」
秀吉「目標時間は明日の夜明け、それまで逃げて逃げて逃げ回ってやるのじゃ」
康太「夜明けまであとちょうど10時間」
美波「それまでは全員で行動するの? それとも個別?」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:03:15.11 ID:aDNH1XulO
雄二「……これは戦争だ」
秀吉「ワシらが一方的に追いかけられるんじゃがな」
明久「個別に行動すると相手が複数で来た時に圧倒的に不利、かといって一緒にいると目立ってしまう」
美波「駆け引き、ね!」
雄二「とりあえずは団体行動だ、行くぞ! 今日を生き延びるんだ!」
「「「「おぉー!!」」」」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:05:00.05 ID:aDNH1XulO
>>53
俺の中では雄二は絶対的攻めである
絶対だ
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:11:40.73 ID:aDNH1XulO
~~~~~
康太「偵察した結果、相手は清水が一人、霧島が一人、吉井玲と木下優子が一緒に行動している」
秀吉「この4人は結託しており、誰かに発見されると自分の敵に報告される」
美波「誰に見つかってもアウトってことね…」
明久「姉さんと優子さんは一緒か……」
雄二「よし、明久と秀吉、俺と島田、ムッツリーニは……」
康太「一人のほうが動きやすい」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:15:48.56 ID:aDNH1XulO
康太「もうひとつ報告が」
雄二「ん? なんだ?」
翔子「…」ガシッ
康太「霧島と清水は雄二と島田の携帯に発信器を付けているようで…」
美春「…」ガシッ
康太「逃げ切るのはほぼ不可能……」
「「うわあああああ!!」」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:21:50.58 ID:aDNH1XulO
明久「もともと優子×秀吉の予定だったらしいんだけどね」
秀吉「なんの話じゃ?」
明久「思ってた以上に過疎ってるから変更したみたい」
秀吉「それで2人がはやくも敗走したのじゃな」
康太「…出来るだけ短くまとめるつもりらしい、早くしないと危険」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:38:35.64 ID:aDNH1XulO
明久「さて、秀吉」
秀吉「うむ、普通に逃げていて姉上達から逃げられるわけがない」
康太「ひとつだけ手はある」
秀吉「ほう、こういう時のムッツリーニは頼もしいのう」
康太「しかしこれは自分の命も危険にさらす、先の約束の確認を」
秀吉「もちろんじゃワシに出来ることならなんでもするぞい!」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:43:23.25 ID:aDNH1XulO
秀吉「…つまり飲む直前でアカマムシを取り替えると」
康太「予備は持っていないようだった」
明久「あれ? なんか忘れてる気が」
康太「タイミングが大事、これがダミー」スッ
秀吉「ほう、即席にしてはいい出来じゃ」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:46:01.88 ID:aDNH1XulO
優子「薬飲ませたら何しよう…、あれやこれや…ああ楽しみ…」ゾクゾク
玲「最近の優子さんには畏敬の念さえ湧いてきます」
ブーン…ブーン…
優子「あれ、メール…」
玲「私にも…」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:50:34.41 ID:aDNH1XulO
~木下宅~
優子「ただいま」
秀吉「待っておったぞ! さあそのアカマムシとやらを飲んでやろうぞ!」ビシッ
優子「…」ユラリ
秀吉「さあアカマムシをこちらに…」
優子「…」ガシッ
秀吉「あ、姉上……謝るのじゃ、謝るから………」ダラダラ
優子「………飲め!」
ガボッ
秀吉「むぐー!?」ゴキュゴキュ
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:56:03.20 ID:aDNH1XulO
秀吉「うぅ……熱い……体がぁ……」
優子「ふふ、焦らしたぶんだけの対価は払ってもらうわよ、カラダで」シュルシュル
秀吉「お、鬼! 悪魔!」
優子「ふふふ、悪魔がFクラスの天使とも言われる秀吉を蹂躙する……いいじゃない……」ジュルリ
秀吉「あっ……! 姉上…! ダメじゃあ…!」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 21:01:05.47 ID:aDNH1XulO
愛子「結局、渡したのはダミーなんかじゃなくて盗聴器だったと」
康太「…失礼な、カメラも付いている」
愛子「あ、ほら吉井くん、女装させられてるよ、かーわいー」
康太「…自分が危険を犯すよりはこっちのほうが現実的だった、すまない2人とも」
愛子「うわぁ優子……鬼畜……、ぼく自信なくしちゃいそうだよ」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 21:07:35.34 ID:aDNH1XulO
~翌日~
雄二「」
美波「」
明久「おはよう…」ガラッ
秀吉「…おお、おはよう明久、どうじゃった?」
明久「なんとか一線は越えなくて済んだよ、ただその線までのことはすべてヤリ尽くされた感じかな」
秀吉「そうか…それはよかったの、ワシはもう婿にいけんカラダになってしもうたわい…」
明久「秀吉…」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 21:10:28.98 ID:aDNH1XulO
明久「大丈夫だよ秀吉、秀吉は僕がちゃんとお嫁に貰ってあげるから」
秀吉「今回ばかりはそれも嬉しいぞい…」
瑞希「あ、吉井くん、これ、飲みませんか?」スッ
完
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 21:14:13.08 ID:aDNH1XulO [54/54]
とりあえず終わらせた
カップリングについては俺は初心者だからよくわからないんだ
まあ秀吉は正義ってことを言いたかっただけなんだ
ごめんな
明久「そうだよ、スタッフはなにを考えてんだろうね、漫画版ではかなり早い段階でポニーテールを披露してたのにさ」
秀吉「いや、しかしワシとしてはアニメ版のほうが楽じゃったの」
明久「どうして?」
秀吉「姉上との絡みが少ないでな、どめすてぃっくばいおれんすな描写が少なかろう」
明久「うーん…たしかに。 アニメ版はテレビ放送なだけあって暴力シーンやグロテスクな表現が含まれていますという注意書きも付かないし」
秀吉「それは原作にも付いてなかったはずじゃが」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 17:56:16.49 ID:aDNH1XulO
明久「でも最近の優子さんは凄く秀吉にべったりだよね?」
秀吉「そうなのじゃ、以前ワシがアカマムシを飲んでしまい大騒ぎになってしまったろう?」
明久「ああ、あの時の秀吉も可愛かったよね。 そういえば姉上に開発されたとかなんとか……」
秀吉「それからというもの、姉上の部屋の薄っぺらい本が姉×弟の同人誌に早変わり。 さらには月刊“わぁい!”も購読しておるようで、いつかの秀吉特集を切り抜いてファイルn…」
明久「ちょっと待って、それ以上は現実世界との区別が付かなくなるから」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 17:58:23.84 ID:aDNH1XulO
秀吉「現実? いま話していたのがワシの直面している現実なのじゃが?」
明久「いやその……、でも、そのほうが前よりはいいんじゃないの? 暴力はなくなったんでしょ?」
秀吉「虐待はなくなったのじゃが、今度は圧倒的な腕力を武器にワシに性的な虐待を」
明久「はいちょっと待って、それ以上言うとさっきから後ろで聞き耳を立ててる既に出血多量で倒れそうなムッツリーニにトドメを刺すことになっちゃうから」
康太「……姉萌え……男の娘……時代はハイブリッド………!」ドバドバ
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:00:23.15 ID:aDNH1XulO
雄二「よう、朝から景気いいじゃねえか。 血の跡を辿ってきたら案の定おまえらか」
明久「雄二、おはよう! あ、そうだ雄二、今日泊めてよ」
雄二「今日? またなんかあったのか?」
明久「そんな、僕と雄二の仲なんだから一緒に寝る理由なんていらないじゃない! それとも……こんな恥ずかしいこと、僕の口から言えっていうの?」
翔子「…雄二、ちょっと来て」
明久「こないだのテストの点数が悪すぎてさ、姉さんが今夜身も心もとろけるようなお仕置きをするって言い出したん……………ってあれ? 雄二は?」
秀吉「とっくに連行されていったぞい。 後で保健室に行けば会えるんじゃないかの?」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:07:38.69 ID:aDNH1XulO
~廊下~
秀吉「おぬしも大変じゃの、身も心もとろけるようなお仕置きとは」
明久「うん、だからなんとかして今夜を生き延びないとね。 幸い、姉さんは明日の昼から2日間ほど出かけるらしいから」
秀吉「ふぅむ、ならばワシも雄二の家に泊めてもらえるよう頼もうかのう。 ここのところ毎日のように続く姉上の性的虐待がさらに過激になってきとるでな、いよいよ身の危険を感じるようになってきたのじゃ」
康太「…2人の家に泊まりに行きたい」カチャ
秀吉「おお、お客様がおれば姉上も遠慮するかもしれんのう」
康太「遠慮はいらない、存分に虐待されてくれ」ボタボタ
明久「そうだね、僕らの貞操なんてその程度の物なんだね」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:11:57.94 ID:aDNH1XulO
ガラッ
~教室~
雄二「…」
明久「あ、雄二、さっきの話なんだけど」
雄二「明久、そこに座れ」
明久「え? なんで?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:16:24.16 ID:aDNH1XulO
雄二「理由は自分の胸に手をあててよく考えればわかるはずだ」
明久「……………わかんないや☆」
雄二「そうか、なら俺がおまえのシワの少なそうな脳味噌えぐり出して直接聞き出してやる!」
明久「ふっ、僕の黒い脳細胞を雄二なんかに渡すもんか!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/09(月) 18:17:36.85 ID:aDNH1XulO
ドドドドド………
秀吉「……それを言うなら“灰色の脳細胞”だと思うのじゃが」
康太「……黒い脳細胞……つまり腐ってる」
美波「相変わらず賑やかねーこのクラスは」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:18:51.91 ID:aDNH1XulO
雄二「どうだ畳に顔を擦られる感触は! 俺はさっきこれを小一時間やられたんだ! 顔も削れて少しは男前になるんじゃないのかああああ!?」
明久「あだだだだだ!! こ、この感触! 美波の薄板もびっくりの洗濯板ああああ!!」
美波「木下、ちょっとカバン持ってて、人間オロシ作ってくるから」
秀吉「了解じゃ、しかし人間オロシとはタンパク質も多すぎて大根おろしのような爽やかさを微塵も感じないのじゃが」
瑞希「人間オロシは美波ちゃんの爽やかな汗が混じって完成するんですよ」
秀吉「ふむ、これは18禁じゃのう」
康太「………見え……もう少し……!」
明久「おおおおお削れる! 削れるうううぅぅ!!」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/09(月) 18:20:05.49 ID:aDNH1XulO
~18禁~
~昼休み~
明久「なぜだろう、お弁当が鉄の味しかしないや」
秀吉「人間オロシは鉄の味、じゃな」
雄二「さらっとグロテスクなことを言うな、食事中だ」
明久「うぅ…、僕の自慢の頬っぺたが畳に汚された……」
康太「…いい写真が撮れた、感謝する」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:22:14.43 ID:aDNH1XulO
明久「頬っぺたといえば………」ジー…
秀吉「む? なんじゃ?」
明久「…」
ムニュ
秀吉「うにゅ?」
明久「秀吉の頬っぺた……柔らかい……」
雄二「どれどれ」
ムニュ
雄二「おふぅ…」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:25:32.54 ID:aDNH1XulO
康太「…」パシャ
秀吉「おぬひら、はやくたへんとひうやふみがおわっへひまうほ?」
明久「そんなこと言ったって、」
雄二「うん、これは癖になるな」
明久「美波の胸もこれくらい弾力があれば膝が逆方向に曲がってるううううぅぅぅぅ!!」
美波「アキってば体固いわねー…、ウチが柔らかくしてあげる☆」
明久「おほー!? 後頭部と踵が当たってるうー!? なんかこのまま車輪みたいに転がっていけそうな勢いだよ!」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:27:17.66 ID:aDNH1XulO
瑞希「たしかに……柔らかいです…」ムニムニ
秀吉「おぬひまで…」
優子「柔らかいでしょ? これも私がいつも揉んでるおかげね」
明久「あ、優子さん!」
バキッ
明久「」
秀吉「姉上…」ガクブル
愛子「やっほー木下くん、僕にも触らせてー!」ムニムニ
秀吉「おぬひらいいはへんに……!」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:29:16.25 ID:aDNH1XulO
優子「あら、もう食べちゃったの? 一緒に食べようと思ったのに」
秀吉「残念じゃの、もう食べてしもうた」
瑞希「では食後のデザートを…」
秀吉「わしは先に教室に戻るぞい」
優子「私も行くわ、ちょっと用事あるし」
愛子「ばいばーい土屋くん!」
康太「…俺も戻る」
愛子「わーい、ついに土屋くんがデレたー!」
康太「…断じて違う、命の危険を感じたからだ」
雄二「さて、俺も翔子に呼ばれた気がするし戻るか」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:31:19.48 ID:aDNH1XulO
明久「……はっ!」
瑞希「大丈夫ですか? 吉井くん…?」
明久「うん……、あれ? 姫路さん何持ってるの?」
瑞希「その、食後のデザートを……」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:41:15.83 ID:aDNH1XulO
~教室~
優子「さて、秀吉」
秀吉「ビクッ…」
優子「まさか逃げようとは思ってないでしょうね?」
秀吉「そそそそそそんなことはないぞ? 別に親しい友人の家に逃げ込もうなどとは…!」
優子「ふーん…」
ギロッ
キーン……
(Fクラス内が凍り付く音)
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:42:54.15 ID:aDNH1XulO
優子「身の程わきまえてないと怪我するわよ☆ ってね、じゃ」
ガチャ
…バタン
秀吉「……のう、雄二」
雄二「なんだ?」
秀吉「頼む、助けてくれ」
雄二「却下」
秀吉「頼む! この通りじゃ!」
雄二「土下座でもだめだ!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:45:02.19 ID:aDNH1XulO
秀吉「雄二ぃ……」
雄二「色目を使ってもだめだ! 不覚にも息子が反応しそうになったぞ!」
翔子「…切り取る」
雄二「やめてくれ! 俺はまだ死にたくない!」
バチィッ
雄二「あふぅん!」
ガラッ
明久「うぅ…身も心もボロボロだよ…」
秀吉「明久、どうやらワシらは今日までの命らしい」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:47:13.85 ID:aDNH1XulO
明久「えぇ!? 頼むよ雄二!」
雄二「おまえらと関わってるとこっちの命が危険にさらされるんだ!」
明久「お願い! この通り!」
雄二「土下座でもだめだ!」
明久「雄二ぃ……」
雄二「色目を使うな! 気持ち悪い!」
翔子「やっぱりそういう関係……」
雄二「うああああああ!!」
バチィッ
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:49:31.65 ID:aDNH1XulO
明久「どうしよう秀吉!」
秀吉「むぅ……今夜一晩どこかに逃げるか……」
明久「秀吉と一晩逃避行!? そうだね、駆け落ちしようか!」
秀吉「いろいろとツッコミを入れたいが……、しかしそうするのが無難かのう……」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:53:49.20 ID:aDNH1XulO
~放課後~
明久「逃げるにしても、一度家に帰らなきゃ」
秀吉「自分の家に帰るというのに、まるで敵地に赴くかのようじゃのう」
明久「まったくね……、ん? あれは…」
秀吉「姉上じゃ…」
明久「でも方向が…、僕ん家に向かってる?」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:56:13.80 ID:aDNH1XulO
~吉井宅~
優子「おじゃまします」
カサ
明久「やっぱり僕ん家に…」
秀吉「最近家を空けることが多かったのはこういうことじゃったのか…」
玲「どうですか? 秀吉くんの様子は?」
優子「最近は私を見て怯えるように……、ああ、でもあの怯えきった顔もたまんない…!」ゾクゾク
玲「まああなたと同じ顔なんですけどね」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:59:16.05 ID:aDNH1XulO
優子「……で、例のブツは?」
玲「フフ……ちゃんと今日のために間に合わせました」
優子「……効果は?」
玲「…前のアカマムシの3倍です」
優子「フフフ………」
玲「ふふ…」
「「ハーッハッハッハッハッ!!」」
秀吉「…」ガクブル
明久「3倍……だと………?」ガクブル
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:01:52.03 ID:aDNH1XulO
ガチャ
明久「! また誰か来た! 秀吉、隠れて!」
ササッ
翔子「…おじゃまします」
玲「あら、遅かったですね」
翔子「…雄二を監禁してくるのに手間取った」
美春「私もいますよう」
玲「清水さんも来たんですね、では全員集まりましたし、例の物を配りましょうか」
明久(霧島さんに清水さんも…!?)
秀吉(とびきり嫌な予感がするのじゃ…)
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:04:21.33 ID:aDNH1XulO
~~~~
明久「3人ともアカマムシ(呪)を持って帰ってった……」
秀吉「霧島は雄二に、清水は島田にといったとこかの……」
明久「まずいよ、あれを飲まされたら人生終わっちゃう!」
秀吉「こんなにも早く人生の峠に差し掛かろうとは…!」
明久「すぐに飲まされることはないだろうし、自然な振る舞いで荷物をとってくるよ」
玲「あら? 微かにアキくんの匂いがしたような…」
明久「…」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:09:00.01 ID:aDNH1XulO
秀吉「…」
玲「それに混じってさっきの3人とは違う女の子の匂いが……」
明久「…」
玲「まさかアキくん、私がいるのを知っていながら隠れて女の子を連れ込んでいるのでしょうか…?」
秀吉「ワシは男じゃー!」
明久「ひ、秀吉!?」
玲「見つけましたよ、アキくん…!」
秀吉「しもうた! ワシとしたことがつい…!」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:12:27.21 ID:aDNH1XulO
玲「さあアキくん、なにも言わずにこれを飲んで下さい…」
明久「この人すぐにでも始める気だー!!」
秀吉「ワシは先に逃げるぞい! とぅっ!」
バッ
秀吉「む? なんじゃこの怪獣さながらの巨大な影は…?」
優子「やっぱりここにいたのね、秀吉」
秀吉「ああああ姉上!?」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:14:55.91 ID:aDNH1XulO
優子「さあ、健康食品の代表、漢方薬よ。 さっさと飲みなさい…!」
ジリ…
秀吉「嘘じゃ! それはたしかに漢方薬なれど、健康とは正反対に一人の人間の人生を奈落の底に突き落とした揚句、上から硫酸を浴びせるかのような呪われた薬じゃ!」
優子「会話文だけのSSで長ったらしい説明文付けてんじゃないわよ」
ガシッ
秀吉「ひぃぃっ!」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:20:26.72 ID:aDNH1XulO
康太「……虐待はまだか」
明久「ムッツリーニ! 助けて!」
康太「……世の中ギブアンドテイク」
明久「僕が持ってるエロ本全部あげるからああ!」
康太「…エロ本など貰わなくとも、これから世紀のポルノショーが始まる」
玲「あら? おかしいですね、いまアキくんの口から不健全な言葉が吐かれたような……」
グギギ
明久「折れちゃう! 折れちゃうううぅぅ!!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:26:39.66 ID:aDNH1XulO
秀吉「ワシの持っているもの必要ならば全部持って行くがいい! じゃから早く助けてくれ!」
康太「乗った!」
ボンッ
優子「くっ…! これは……煙幕……!!?」
玲「ああ、アキくんにも逃げられてしまいました…」
優子「覚えときなさいよー!! 土屋ぁー!!」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:31:37.26 ID:aDNH1XulO
~~~~~~
翔子「…雄二」
雄二「ん? なんだ、翔子?」
翔子「今日は買い物に付き合ってくれて嬉しい」
雄二「脅迫されて来たんだがな」
翔子「これ…、感謝の気持ち、受け取って」スッ
雄二「おお、珍しいな、翔子から」
ブーン…ブーン…
雄二「おっとメールだ」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:35:05.16 ID:aDNH1XulO
from 吉井明久
『姉さんを中心にアカマムシ爆弾によるテロリスト軍団が結成された模様! メンバーは優子さん、清水さん、霧島さん、気をつけて!』
雄二「………翔子、一応聞いておきたいんだが、これ、中身は?」
翔子「…漢方薬」
雄二「………」
翔子「…雄二、目を紡って」
雄二「…へ?」
ドスッ
雄二「おおああああ目が!! 目が燃えるように痛いいいああああ!!」ゴロゴロ
翔子「多少強引だけど……この際口移しで……!!」
ガシッ
雄二「まだだ! まだ終わらんよ!」バッ
翔子「逃がさない……!」
ドドドドド……
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:40:05.62 ID:aDNH1XulO
~~~~~~
美波「最近アキって木下と仲いいのよねー」
瑞希「そうですね…、まるで恋人同士のような雰囲気まで…」
美波「あれ? 瑞希それ何持ってんの?」
瑞希「あ、これは漢方薬です、食生活の悪い吉井君にあげようかと……うふふ……」
美波「な、なんか笑顔が黒いんだけど…」
ブーン…ブーン…
美波「ありゃアキからメール……」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:43:59.36 ID:aDNH1XulO
from アキ
『姉さんを中心にアカマムシ爆弾によるテロリスト軍団が結成された模様! メンバーは優子さん、清水さん、霧島さん、気をつけて!』
美波「……ウチちょっと用事思い出したから帰るね」
瑞希「そうですか、ではまた明日」
美春「逃がしませんよ! お姉様!!」
美波「うわ! 出た!」
美春「ああ、この日をどんなに待ち侘びたことか……! お姉様とひとつになれるこの日を! 大丈夫ですわお姉様、お互い初めてでも、この日のために勉強してきたこの美春が手取り足取り胸取り股も取って先導いたしますから…………!」
美春「…………ってお姉様? お姉様!? どこに行ってしまったんですかー!?」
52 名前:書き溜めはここまで[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:51:57.67 ID:aDNH1XulO
~~~~~~
『覚えときなさいよー!! 土屋ぁー!!』
康太「…とんでもないものを敵に回してしまった」
秀吉「ふふふ、こうなったからには一蓮托生、運命共同体じゃ!」
明久「はあ…、これからどうしよう…」
康太「…とりあえずあそこの公園で計画を」
雄二「お?」
美波「あ?」
秀吉「おお」
明久「みんな! 無事だったんだね!」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 19:57:08.20 ID:aDNH1XulO
~~~~~~
雄二「これからどうするか…」
明久「とりあえず逃げ回るしか…」
秀吉「目標時間は明日の夜明け、それまで逃げて逃げて逃げ回ってやるのじゃ」
康太「夜明けまであとちょうど10時間」
美波「それまでは全員で行動するの? それとも個別?」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:03:15.11 ID:aDNH1XulO
雄二「……これは戦争だ」
秀吉「ワシらが一方的に追いかけられるんじゃがな」
明久「個別に行動すると相手が複数で来た時に圧倒的に不利、かといって一緒にいると目立ってしまう」
美波「駆け引き、ね!」
雄二「とりあえずは団体行動だ、行くぞ! 今日を生き延びるんだ!」
「「「「おぉー!!」」」」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:05:00.05 ID:aDNH1XulO
>>53
俺の中では雄二は絶対的攻めである
絶対だ
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:11:40.73 ID:aDNH1XulO
~~~~~
康太「偵察した結果、相手は清水が一人、霧島が一人、吉井玲と木下優子が一緒に行動している」
秀吉「この4人は結託しており、誰かに発見されると自分の敵に報告される」
美波「誰に見つかってもアウトってことね…」
明久「姉さんと優子さんは一緒か……」
雄二「よし、明久と秀吉、俺と島田、ムッツリーニは……」
康太「一人のほうが動きやすい」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:15:48.56 ID:aDNH1XulO
康太「もうひとつ報告が」
雄二「ん? なんだ?」
翔子「…」ガシッ
康太「霧島と清水は雄二と島田の携帯に発信器を付けているようで…」
美春「…」ガシッ
康太「逃げ切るのはほぼ不可能……」
「「うわあああああ!!」」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:21:50.58 ID:aDNH1XulO
明久「もともと優子×秀吉の予定だったらしいんだけどね」
秀吉「なんの話じゃ?」
明久「思ってた以上に過疎ってるから変更したみたい」
秀吉「それで2人がはやくも敗走したのじゃな」
康太「…出来るだけ短くまとめるつもりらしい、早くしないと危険」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:38:35.64 ID:aDNH1XulO
明久「さて、秀吉」
秀吉「うむ、普通に逃げていて姉上達から逃げられるわけがない」
康太「ひとつだけ手はある」
秀吉「ほう、こういう時のムッツリーニは頼もしいのう」
康太「しかしこれは自分の命も危険にさらす、先の約束の確認を」
秀吉「もちろんじゃワシに出来ることならなんでもするぞい!」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:43:23.25 ID:aDNH1XulO
秀吉「…つまり飲む直前でアカマムシを取り替えると」
康太「予備は持っていないようだった」
明久「あれ? なんか忘れてる気が」
康太「タイミングが大事、これがダミー」スッ
秀吉「ほう、即席にしてはいい出来じゃ」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:46:01.88 ID:aDNH1XulO
優子「薬飲ませたら何しよう…、あれやこれや…ああ楽しみ…」ゾクゾク
玲「最近の優子さんには畏敬の念さえ湧いてきます」
ブーン…ブーン…
優子「あれ、メール…」
玲「私にも…」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:50:34.41 ID:aDNH1XulO
~木下宅~
優子「ただいま」
秀吉「待っておったぞ! さあそのアカマムシとやらを飲んでやろうぞ!」ビシッ
優子「…」ユラリ
秀吉「さあアカマムシをこちらに…」
優子「…」ガシッ
秀吉「あ、姉上……謝るのじゃ、謝るから………」ダラダラ
優子「………飲め!」
ガボッ
秀吉「むぐー!?」ゴキュゴキュ
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:56:03.20 ID:aDNH1XulO
秀吉「うぅ……熱い……体がぁ……」
優子「ふふ、焦らしたぶんだけの対価は払ってもらうわよ、カラダで」シュルシュル
秀吉「お、鬼! 悪魔!」
優子「ふふふ、悪魔がFクラスの天使とも言われる秀吉を蹂躙する……いいじゃない……」ジュルリ
秀吉「あっ……! 姉上…! ダメじゃあ…!」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 21:01:05.47 ID:aDNH1XulO
愛子「結局、渡したのはダミーなんかじゃなくて盗聴器だったと」
康太「…失礼な、カメラも付いている」
愛子「あ、ほら吉井くん、女装させられてるよ、かーわいー」
康太「…自分が危険を犯すよりはこっちのほうが現実的だった、すまない2人とも」
愛子「うわぁ優子……鬼畜……、ぼく自信なくしちゃいそうだよ」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 21:07:35.34 ID:aDNH1XulO
~翌日~
雄二「」
美波「」
明久「おはよう…」ガラッ
秀吉「…おお、おはよう明久、どうじゃった?」
明久「なんとか一線は越えなくて済んだよ、ただその線までのことはすべてヤリ尽くされた感じかな」
秀吉「そうか…それはよかったの、ワシはもう婿にいけんカラダになってしもうたわい…」
明久「秀吉…」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 21:10:28.98 ID:aDNH1XulO
明久「大丈夫だよ秀吉、秀吉は僕がちゃんとお嫁に貰ってあげるから」
秀吉「今回ばかりはそれも嬉しいぞい…」
瑞希「あ、吉井くん、これ、飲みませんか?」スッ
完
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 21:14:13.08 ID:aDNH1XulO [54/54]
とりあえず終わらせた
カップリングについては俺は初心者だからよくわからないんだ
まあ秀吉は正義ってことを言いたかっただけなんだ
ごめんな
<<唯「え?みんなお風呂でおしっこしないの?」 | ホーム | 純憂梓「私たちが主役!」2>>
コメント
No title
・・・このSSは面白い・・・!
コメントの投稿
トラックバック
| ホーム |