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梓「唯先輩・・・ムギ先輩・・・澪先輩・・・///」律「」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 00:49:27.29 ID:BB+OlAVd0 [1/86]
世の中には信じたくない光景というものが、
見てしまったらどうしていいのかわからず固まってしまう光景があると思う。

例えば、一般的には恋人が別の人間と歩いていたとか。

例えば、事故の現場を目撃してしまったとか。


例えば、

部室で後輩が複数のパンツを顔に当てながら友人の名前を連呼している光景とか。

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 00:52:46.43 ID:BB+OlAVd0 [2/86]
梓「ああ・・・唯先輩・・・相変わらず甘い香りがします・・・///」

そう言って後輩はピンクの下着を顔に当てながら呼吸を荒くしていた。

梓「ムギ先輩・・・相変わらず気品漂う高貴な香りです・・・///」

そう言って後輩は白の下着を顔に寄せうっとりしている。

梓「澪先輩・・・私を包んでくれるような穏やかな香り・・・///」

そう言ってやたら見覚えのあるパンツに顔を押し付け鼻をくんくんさせる後輩。

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 00:55:30.37 ID:BB+OlAVd0
・・・こういう場合、私はどうしたらいいんでしょうか。
少なくともりっちゃんの人生にはこういった経験は今までありませんでした。

梓「あぁん・・・先輩方に包まれて私今幸せです・・・///」

何て考えてる間にもこの子は絶好調です。
おそらく恍惚の表情で体を震わせているのではないでしょうか、
複数のパンツに阻まれて顔が見えませんが。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 00:57:15.29 ID:BB+OlAVd0
正直あんまり関わり合いになりたくないし、放置してもいいかなあ、これ。

でもこのまま放置して澪達と鉢合わせさせるのもどうかとは思うんだよな・・・。
いや、自業自得ではあるんだけどさ。

梓「はぁ・・・はぁ・・・先輩方の香りの中でこのまま蕩けてしまいたいです・・・」

溶けてしまえ。
危ない薬でもやってるのかお前は。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 00:59:10.04 ID:BB+OlAVd0
・・・しかし、だ。
この状況、考えればいくつか疑問が湧いてきたりもするな。

①そもそも、それは本当に今名前を挙げた者達のものなのか?
まぁそうだろうけど、そうだったら嫌だけど、そんな気はする。

②だとしたらいつもそれを持ち歩いているのか?
それも問題ありすぎだろ。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:00:13.21 ID:BB+OlAVd0
③何故私のだけは無いのか?
いや、無くていいんだけどね?

④でも、それって私は梓に嫌われてるってことになるのか?
それはそれでちょっと傷つくなあ・・・。

ああ・・・何かどれも確認したくないなあ・・・。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:01:43.00 ID:BB+OlAVd0
でも湧いてしまったこの疑問を放置するのも、
この通報されそうな後輩を放置するのもやっぱり私の性には合わないな。

よし!

ここは部長として、部員と向き合う道をとろう!頑張れ私!

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:04:34.79 ID:BB+OlAVd0
律「あの・・・梓さん?」

梓「にゃっ!?」

梓「り、律先輩ですか・・・。驚かせないで下さいよもう・・・」

この状況でもパンツを手放さず隠そうともしないとは・・・、
本当に大した奴だ・・・。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:05:55.88 ID:BB+OlAVd0
律「あの・・・何やってんの?」

梓「え?見てわかりませんか?」

梓「先輩方の香りに包まれていました」キリッ

あらやだ、この子真顔で何を言ってるのかしら?

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:07:42.65 ID:BB+OlAVd0
律「えーっと・・・それは皆のパンツ・・・か?」

梓「え?はい、そうですよ?」

梓「これがブラジャーとかナプキンに見えますか?」

他の例えに至るまでどうしようも無く最悪です、ふぁっきん。
そして早速の疑問①解決。
間違いなく皆のパンツらしいです。
そしてためらいもなくそれを言い放つとは・・・、
梓ェ・・・。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:09:24.99 ID:BB+OlAVd0
律「ちょっと他にも質問してもいいか?」

梓「はい、何ですか?」

律「何で持ってるの?」

梓「合宿の時や誰かしらの家に泊まった時に入手しました」

私は方法を聴いた訳じゃないんだ、理由を聞いたんだ。
というかきっぱり言ってるがそれ大問題じゃないのか。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:10:56.41 ID:BB+OlAVd0
梓「ちなみに憂と純のは二人を自分の家に泊めた時にしっかり入手しましたよ」エッヘン

この子は無い胸を張って誇らしげに何を言っているんだろうか?

律「ていうかあの二人のも持ってるのかよ!?」

梓「はい。ちなみに憂のは優しい香りがして、純のは瑞々しい香りがしましたよ?」

そんなこと聞いてねえよ、下着泥棒。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:12:48.39 ID:BB+OlAVd0
梓「あ、和先輩のもすごく良い香りでした。ちょっとこう大人な香りというか・・・」

律「え!?和のも持ってんの!?」

梓「え?はい、持ってます」

何で持ってるんだ・・・。
同級生二人は気の毒なことに梓とクラスメイトだからわかる気はするけど、
和と梓って何かしらの接点があったのか・・・?
というかどう考えてもより悪質な犯罪の香りしかしない気が・・・。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:14:22.62 ID:BB+OlAVd0
それにしても・・・あんまりこの流れで香りって言いたくないな。

律「梓、質問」

梓「はい?またですか・・・?何ですか一体」

律「和のはどうやって手に入れたんだよ」

梓「頼んだらくれましたけど?」

律「えええええぇぇぇぇぇ!!?」

い、意外だ・・・!あの真面目な和がくれって言われて渡すなんて・・・。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:16:52.27 ID:BB+OlAVd0
――――――――――――――――――――――――――――――

とある朝、通学路にて。


梓「あ、こんにちは和先輩」

和「あら?おはよう梓ちゃん。珍しいわね、こんなところで会うなんて」

梓「そうですね。・・・というのも、実は和先輩にお願いがありまして・・・」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:18:49.79 ID:BB+OlAVd0
和「あら、何かしら?」

梓「パンツ下さい」土下座

和「はい!?ちょっと梓ちゃん!?何を言ってるの!?」

梓「お願いします!和先輩のパンツ下さい!パンツ下さい!パンツ下さい!」

和「ちょ、ちょっと梓ちゃん!?他の人も通りだしてきたし顔を上げて!!」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:20:28.17 ID:BB+OlAVd0
梓「それはできません!和先輩がパンツくれるって言うまで私はテコでも動きません!」

梓「パンツ下さい!パンツ下さい!パンツ下s

和「わ、わかったから!お願いだから顔を上げて!あと静かにして!」

梓「え!?本当ですか!?やっぱり和先輩は優しいですね!」ガバッ

――――――――――――――――――――――――――――――

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:21:46.06 ID:BB+OlAVd0
梓「・・・とまぁ、こんな感じで」

律「それ完全に脅迫じゃねえか!!」

梓「嫌だなあ律先輩、人聞きの悪いことを言わないで下さいよ」

その状況に陥っても折れない人間なんて居ないだろう。
お前は悪魔か。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:23:31.23 ID:BB+OlAVd0
律「というか通学路でそんなことをするなんて、お前には羞恥心とか世間体ってものは無いのか?」

梓「それらと引き換えに和先輩のパンツが手に入るなら、私にはそんなもの必要ありません」キッパリ

お前のそのパンツにかける執念は何なんだ。
お前はキン肉マンのマスクを狙うネプチューンマンか。

梓「だってあの和先輩のパンツですよ?」

知らねえよ。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:25:03.74 ID:BB+OlAVd0
梓「生徒会長を勤める才色兼備のクールな美人!これはどうしたって私のコレクションに加えたくなるじゃないですか!」

そんなこと熱弁するな。

律「お前は発情期の猫か。何でそんなに盛ってるんだよ」

梓「な!?失礼なことを言わないで下さいよ!」

梓「私は特定の時期にこうなんじゃなく、年中こうなんです!」

梓「私のパンツにかける情熱を!そんな一時期の気の迷いのように言わないで下さい!!」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:26:17.93 ID:BB+OlAVd0
うん、そうだな。
生きとし生ける全ての猫に失礼だった。
全世界の猫さん、こんなのと一緒にして心からごめんなさい。

何かもう色々話すだけ無駄な気がしてきた。
さっさと疑問点解決して帰ろう、うん。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:27:26.85 ID:BB+OlAVd0
さて、そうと決めたらさっさと話題を切り替えよう。
まぁ似たような話題しか無いけど。

律「あーまぁそんなことはどうでもいいや。じゃそれとは別に更に聞くけど」

梓「そんなことってどういうことですか!?」

スルーしよう。ややこしくなるだけだ。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:29:01.70 ID:BB+OlAVd0
律「それ、学校に持ってきて問題無いのか?」

梓「え?」

律「それ、お前の両手のそれ」

梓「ああ、そこは大丈夫です。ちゃんと鮮度を保って香りを損なわないように使わない時は常に真空パックで保存してますから」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:30:12.68 ID:BB+OlAVd0
私が言った問題はそういうことじゃねえ。
かつてここまで言葉のキャッチボールが成立しなかったことは私の人生には無かったな。
ああ、話せば話す程疲れる・・・。

しかし、疑問②は解決してしまったな。
この子、間違いなく常に持ち歩いちゃってるよ・・・。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:31:45.17 ID:BB+OlAVd0
ということで、もう既に私の後輩を見る目が変わりきってしまった訳ですが。
ある意味一番触れたくない話題に触れるとしますか・・・。

律「あー・・・それでさ」

梓「はい」

律「梓って私のこと嫌ってる?」

梓「え!?」

律「いや、私のは無いからそうなのかなーって・・・まぁ私女の子らしくないし当然かもしれないけど」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:33:26.38 ID:BB+OlAVd0
梓「そ、そんなことありません!!」

そう言うと(両手にパンツを握り締めた)梓が私に抱きついてきた。

律「あ、梓・・・?」

梓「律先輩のこと嫌うなんて・・・そんな訳ないじゃないですか・・・。」

梓は私に抱きついたままそう言った。

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:34:40.53 ID:BB+OlAVd0
しかし、梓って小さくて可愛らしくてすごく女の子って感じがする。
唯が梓にいつも抱きつく気持ちもわかっちゃったかもしれない。上の()内が無ければだけど。

梓「私、律先輩のこと大好きですからそんな寂しいこと言わないで下さいよ・・・」

律「梓・・・」

梓が悲しそうに見えたので、いつも唯がやってるように私も頭を撫でてやろうかと両腕を動かそうとして気付く。
ああ梓、腕の上から抱きついちゃったのか。両腕が動かせない。

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:35:46.23 ID:BB+OlAVd0
というか、

抱きつかれた箇所より下の、両手すら動かせない・・・?

あれ?私の両手、何かで縛られてる?

梓「だから・・・律先輩・・・」

恐ろしく嫌な予感が・・・。

梓「律先輩のパンツ下さい///」

謀ったな、梓ァァァァァァ!

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:38:39.18 ID:BB+OlAVd0
そう思った瞬間、私は床に倒された。
手を縛られているので当然起き上がることもできない。

律「ちょ!梓!マジで冗談は辞めろって!」

梓「冗談じゃないですよ。私はいつだって本気です!」

疑問④解決、私は梓に嫌われてた訳じゃない。
ああ、ほっとし・・・てられる展開じゃねえええええ!

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:40:29.60 ID:BB+OlAVd0
梓「ああ、律先輩の真の意味での脱ぎたてのパンツが手に入るなんて・・・///」

そう言って梓は私の足のあたりにしゃがみ込む。
これはマジで洒落にならねえええええ!

律「待て梓!本当に落ち着けって!これは洒落にならないって!」

梓「いつも邪魔されて入手できなかったのにこんなタイミングで手に入れられるなんて」

梓「あ、律先輩のパンツ・・・可愛い///」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:42:43.98 ID:BB+OlAVd0
聞いちゃいねえええええ!
まずい、これは本当に私の貞操の危機だ・・・!

梓「それでは有難く頂戴致しますね」ニコッ

そう言って梓が私に向かって手を伸ばした



その時。

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:44:08.21 ID:BB+OlAVd0
?「待て梓あああああ!」

何者かが音楽準備室のドアを開け放ち現れた。

梓「ちぃっ!やはり、邪魔しに現れたんですね・・・」

梓「―――澪先輩!!」

そこには私の幼馴染で親友である、澪が立っていた。

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:45:59.47 ID:BB+OlAVd0
律「澪ー!」

良かった!澪が来てくれて助かった!
これで私の貞操の危機は去った・・・!



澪「律のパンツは・・・私のものだあああああ!」

前言撤回。
ライオンが2頭に増えただけで、むしろ危機は増大しているようだ。

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:48:38.58 ID:BB+OlAVd0
梓「もういいじゃないですか!澪先輩は律先輩のパンツ、一杯持ってるじゃないですか!」

梓「自分の下着より回収した律先輩の下着の方が多いって、どういうことですか!?」

何か今とんでもない発言が聞こえたような気がする。そういえばこれで疑問③解決だな、嬉しくないけど。
ああ、それにしても今日は曇ってどんよりしてるなあ。まるで私の心みたいだ。

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:49:42.58 ID:BB+OlAVd0
澪「数の問題じゃない!私は律のパンツを他の人には渡したくないんだ!」

澪「律のパンツの匂いを嗅いだり!頬ずりしたり、嘗めたりしていいのは、私だけだ!」

お前もそれをやったら駄目だよね。
だってそれ澪のじゃないし、私のだし。

というかまずその前に、人として。

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:51:16.45 ID:BB+OlAVd0
澪「それにお前は、律のパンツだから欲しいって訳じゃない。可愛い女の子のパンツだったら全部欲しいだけだ」

梓「それがいけないことですか?美少女のパンツは匂いを嗅いで頬擦りして愉しむ為にあるものでしょう?」

だから、パンツはそういうことをするためのものじゃないっつーの。

澪「ああ、許せないな。許せる筈が無い」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:53:29.59 ID:BB+OlAVd0
澪「だから私は、『りっちゃんを応援し隊』隊員番号00000、名誉隊長の秋山澪としてお前を裁く」

梓「人が人を裁くなんてエゴですよ、違いますか?澪先輩」

澪「この私、秋山澪が粛清しようと言うんだ。梓」

何か聴いちゃいけないような妙な組織の名前が聞こえてしまったような気がする。
しかも名誉隊長とか何とか更に訳のわからないこと言ってた気がするな、ははは。

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:55:48.48 ID:BB+OlAVd0
梓「ふふふ、ですが澪先輩?今この状況を把握してから言って下さい」

梓「澪先輩はたった今来たばかりで入口の扉の前に立っていて、律先輩との距離は遠い」

梓「対して私は、手を伸ばせばすぐにでも律先輩のパンツに手が届くという状況ですよ?」

澪「くっ・・・」

いや、でもそれだとお前逃げられないよね?

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:56:49.90 ID:BB+OlAVd0
梓「聡明な、澪先輩ならわかるでしょう?」

梓「いくら入口を背にして私の退路を断っていても」

梓「『私が律先輩のパンツを入手する』」

梓「この時点で、貴女の敗北が決定します。逃げる逃げられないの問題ではありませんよね」

お前本当に大丈夫か?意味がわからないんだけど。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:58:44.59 ID:BB+OlAVd0
澪「確かに、梓の言う通りだ」

認めるのかよ。

梓「それに、はっきり言ってしまえば扉を塞がれているなんて今の私には何の障害にもなりませんよ」

梓「唯先輩、ムギ先輩、澪先輩の香りに包まれた状態の私なら、この窓から飛び降りたところでどうということもありませんしね」

どうということありすぎるだろ。
やっぱりお前危ない薬でもやってるのか。

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:00:07.42 ID:BB+OlAVd0
澪「だけどな、今の距離は私から注意を逸らせば私が一瞬で詰められる距離ではあるぞ?」

おい、本当かよ。結構離れてるぞ。
お前ら上位の深道ランカーか何かかよ。

梓「ええ、そうですね。では根競べといきましょうか」

梓「今の私に、勝てる自身があると言うならばですけどね」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:01:35.87 ID:BB+OlAVd0
そう梓が言い放った瞬間、音楽準備室は静寂に包まれた。



空気が凍っている、とでも表現するべきだろうか。
先程までとは違い、場が凄まじい緊張感に包まれている。

呼吸することすら躊躇われる様な、そんな錯覚に包まれる。

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:03:49.18 ID:BB+OlAVd0
・・・おかしくないか。
私のパンツがどうとか言ってただけなのに何でこんな緊張感溢れる展開になってるんだよ。
正直この場に居るだけで精神的に削られるぞ。

ふと澪を見ると、澪の顔に一筋の汗が伝っていた。

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:09:12.62 ID:BB+OlAVd0
それも当然かもしれない。
実際に向き合っていない私ですらこれ程焦燥しているんだ。
実際に対峙している澪への負担はその比では無いだろう。

それに比べて梓は、余裕の笑みを未だ崩さない。
これもパンツの力か?本当かおい?色んな意味で大丈夫か?
ていうかこの展開の全てが、おかしいところだらけすぎるだろ。

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:12:54.96 ID:BB+OlAVd0
また澪の方に顔を向けると、澪は辛そうな表情をしていた。
そんな辛そうな表情の澪を見て、私の口から思わず言葉が漏れた。

律「―――澪」

澪「安心しろよ、律。お前も、お前のパンツも絶対他の誰にも渡さないからな」

澪はこちらに視線を向けずにそう言った。

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:14:43.30 ID:BB+OlAVd0
途中の一言で全てが台無しになってしまってるな。
こんなに酷い決め台詞は初めて聞いた。

・・・なのに、赤くなるなよ。照れるんじゃねーよ、私。

梓「ふふふ、甘々なことですね。思わず砂吐きそうになっちゃいますよ」ザー

いや、もう吐いてんじゃん。

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:16:13.78 ID:BB+OlAVd0
梓「おっと、漏れてしまっていたようですね。しかし、澪先輩ももう随分と辛そうじゃないですか」ザー

梓「そう決着も遠くないようですね」ザー

澪「・・・・・・」

澪(!)

澪(―――来た、か)

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:17:21.30 ID:BB+OlAVd0
それはきっと、私でなければ気付けないような微妙な変化だった。

―どうした?澪が、何かに気付いた?

澪「ふふ、そうだな。確かに決着はあまり遠くないようだな」

梓「へえ、敗北を認めるんですか?」ザー

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:18:51.80 ID:BB+OlAVd0
澪「おっと、勘違いするなよ」



そう思ったその時、


バタン!


またしても突然、扉が開け放たれた。

梓「!?」ザ・・・

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:20:01.90 ID:BB+OlAVd0
唯「皆、ちょっと遅れちゃったけど来たよー!」

紬「遅れてごめんね、すぐにお茶入れるわ」

唯!ムギ!

梓(唯先輩!?ムギ先輩!?)

私と梓の意識が唯とムギに向かった一瞬、そのほんの一瞬の隙を突いて、

澪の体が爆ぜた。

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:22:19.29 ID:BB+OlAVd0
澪「決着は、お前の敗北でだ。梓」

梓(しまっ、た・・・!)

澪「双、按ッッッ!」

梓「が、はっ・・・!?」

その声を聞いて私の意識が澪と梓の方に戻った瞬間、梓は膝から崩れ落ちていた。

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:24:07.24 ID:BB+OlAVd0
澪「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・!」

澪「い、今ので私の頸を全てお前に打ち込んだ・・・これなら、今のお前にでも通用するだろ?」

梓「流石、ですね澪先輩・・・。最初からこれを狙っていたんですか」

澪「ああ、私は最初から『誰か』が来る、その瞬間を待っていたんだよ」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:26:36.43 ID:BB+OlAVd0
澪「これだけ扉に近くても、僅かにしか足音は聞こえないんだ」

澪「扉からあれだけ離れていれば、誰かが階段を登って来る音なんて聞こえようが無いからな」

梓「どうあがいても、それを知る者と知らない者では、咄嗟の反応に差が出ます、からね・・・」ガクッ

澪「そういうことだ、梓。お前は己の力に、パンツの力に溺れて油断しすぎたんだよ」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:27:46.37 ID:BB+OlAVd0




唯「・・・ねえ、ムギちゃん」

紬「なあに?唯ちゃん」

唯「ちょっと遅れて部室に来たら、澪ちゃんが深道ランカーであずにゃんが倒れててりっちゃんが縛られてるんだけど・・・」

紬「そうね」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:31:59.49 ID:BB+OlAVd0
唯「これは一体、どういうことなんだろうね?」

紬「ごめんなさい唯ちゃん・・・私にもわからないわ」

唯「そっかぁ」

紬「まぁとりあえず、お茶にしないかしら?」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:36:55.07 ID:BB+OlAVd0
唯「そうだねー、細かいことは気にしなくてもいっかー」

紬「うふふ、今日はフルーツタルトを持ってきたのよ」

唯「やったー!ありがとうムギちゃん、早くお茶にしよう?」

紬「そうね、今準備するわね」





85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:38:47.17 ID:BB+OlAVd0
澪が遂に梓を倒した。
けど、ね?

結局、どうやっても話はパンツに戻るのかよ。
何だよパンツの力に溺れるって、意味がわからないよ。
もう嫌だ、せめて少しでも話を変える。

律「それにしても澪、さっきの何なんだ」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:40:57.04 ID:BB+OlAVd0
澪「え?」

律「さっき、梓の体に手を当ててただけなのに梓が膝をついて、倒れたじゃんか。何なんだよあれ」

澪「ああ、あれか。あれは浸透剄だよ」

律「しんとーけい?何だよそれ」

澪「いや、私血とか苦手だしさ」

律「は?」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:44:08.89 ID:BB+OlAVd0
澪「私の方が律より体大きいし、いざという時になるべく相手や自分の血を見ないでも、律のこと守れるようになれないかと思って頑張って身につけたんだ」

律「・・・あっそ」

普段は怖がりで、泣いてばっかりで、私に頼ることが多い癖に、
何でこういうタイミングでそんなことを言えるんだよ。

律「馬鹿澪」

澪「な、何だよ急に!」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:45:23.97 ID:BB+OlAVd0
やっぱり、駄目だ。
人のパンツを平気で持って行って匂いとか嗅ぐような変態でも、
私は澪のことが好きなんだ。

というか、何となく思ってはいたけど澪だって私のこと好きな筈だ。
・・・自分で言うのもすごい恥ずかしいけど。

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:47:08.56 ID:BB+OlAVd0
でも普通、そうじゃなければそんな変態行為に及ばないだろうし。
いや、普通は好きでもそんな行為に及ばないけど。

更に目の前で倒れてる奴は好きでなくてもそういう行為に勤しむmotherfuckerだけど。

律「澪」

澪「何?」

律「お前、人のパンツなんて持って行ってたんだな」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:48:46.27 ID:BB+OlAVd0
澪「う」

律「しかも、梓の話を聞く限り一枚や二枚じゃなく相当な数を」

澪「うう」

律「何でそんなことしたんだ?」

澪「そ、それは・・・」

律「理由も無くそんなことしたのか?」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:49:43.21 ID:BB+OlAVd0
澪「ち、違う!そうじゃない!」

律「じゃあ何でだよ、流石にこれは理由も無しだったら許せないぞ」

澪「う、あう」

律「もし理由があるならはっきりと言え。そうじゃなきゃ絶対許さない」

澪「え、えーっと・・・」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:51:03.10 ID:BB+OlAVd0
というかさっきはあんまりな事態だったから流したけど、私のファンクラブみたいなのに入ってるって堂々と言ってたよな。
そもそもそんなものあったの自体驚きだけど。

しかも人のパンツを持って行ってるとか堂々と言ってたし。
なのに何でこいつは今更その理由を言うのを憚ってるんだよ。
わかっちゃいたけど、へたれめ。

・・・まぁそれは、今まで気持ちを言えないできた私も同じか。
だからこそ、今日は決着をつけてやる。

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:52:09.06 ID:BB+OlAVd0
律「澪、言っておく」

澪「え?」

律「本当の理由さえ話せば、私は絶対に澪のこと許す」

律「だから、本当のことを話してくれ。お願いだ」

澪「・・・」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:53:52.13 ID:BB+OlAVd0
澪「わ、私は・・・あくまで欲しかったのは律のだけで・・・」

律「うん」

澪「な、何で律のだけは欲しかったかと言うと・・・」

律「うん」

澪「・・・律が、昔から私の傍に居てくれて、私のこと守ってくれて、本当に優しくて、」

澪「いつも引っ込み思案な私を引っ張ってくれて・・・」

澪「しかも他のどんな女の子にも負けないくらい可愛くて・・・」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:55:00.70 ID:BB+OlAVd0
・・・聞いてて恥ずかしくなってきた。
確かに私のこと好きな気がするとは思ってたけど、ここまで思われてるとは。

それは私のパンツも欲しがったり・・・しねーよ普通は。

澪「つまり、その、だから・・・」

澪「・・・」

澪が黙り込んだ。
他に散々言ってはいけないようなこと言ってたのに、やっぱりそこは言えないのか。
全く、お前は恥ずかしがるとこ間違えてるよ。

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:57:12.87 ID:BB+OlAVd0
でもまぁ、昔から澪はそうだもんな。
人とずれてて、怖がりで恥ずかしがりで、思い込んだら一途で。

律「そういうとこも含めて、好きになっちゃったんだから仕方ないよなぁ」

澪「え?」

律「えーっとさ、もういいよ。許してやるよ」

澪「え?」

律「澪、好きだよ」

澪「・・・え?」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:58:13.83 ID:BB+OlAVd0
律「私、澪のことが友達としてとかじゃなくて、好きだ」



ブシュウウウウウ

唯「ムギちゃああああん!!」



何か聞こえた気がするけど、今はスルーしておこう。
多分あれも関わり合いになると面倒な類な気がする。

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 02:59:02.42 ID:BB+OlAVd0
律「澪もそうだと思ってたんだけど、違うか?」

澪「・・・」

律「てっきり私は、だからそういうことしたんだと思ってた」

律「澪はそういうこと言えないと思うし、でも気持ちだけは暴走しちゃってそんなことしそうだからな」

澪「違、わない・・・」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:00:15.86 ID:BB+OlAVd0
澪「私も!私も律のことが、一人の女の子として大好きなんだ!」



紬「Excellent!」ドブシュウウウ

唯「うわあああ!?更に!?」



唯、今はそっちは任せた。頑張ってくれ。

律「・・・そっか」

澪「うん!」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:01:41.51 ID:BB+OlAVd0
律「じゃ、改めて許してやるよ。これからは恋人としてよろしくな」

澪「うわぁぁぁん!りつぅぅぅぅぅぅぅ!!」

律「ちょ!待て澪!さっきから言いたかったけどまず解いてくれ!」

澪「あ」

律「私まだ手縛られたままなんだぞ!?」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:02:57.65 ID:BB+OlAVd0
澪「ごめん律、今助けるよ」

心なしか澪の視線が手じゃないところに行ってる気がするんですけど。

律「・・・言っておくけど、そのまま私のパンツに手を伸ばしたらそれは絶対許さないからな」

澪「」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:04:37.23 ID:BB+OlAVd0
澪「ソンナコトシヨウトシテナイヨ?」

律「澪」

やっぱり図星かよ。

澪「ごめんなさい、水色の爽やかな感じが律にすごく合ってると思います」

律「おい澪」

澪「ごめんなさい、つい。今度こそ本当に解くから勘弁して下さい」

全くこいつは・・・。

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:06:27.34 ID:BB+OlAVd0
澪「・・・よし、解けたぞ」

律「あぁやっと解放された・・・」

立ち上がれること自体が何か久しいな。
立ち上がったら立ち上がったで、何か目の前で手をわきわきさせてる奴が一人居るけど。

澪「・・・」ワキワキ

律「そのまま私の胸に手を伸ばしても、私は怒るぞ」

澪「ち、違うよ!恋人同士になった訳だし、律に抱きつきたいなーって思って・・・さ」

律「へ?」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:07:18.80 ID:BB+OlAVd0
・・・何だよ。
変態発言と行動ばかりかと思ってたのに、普通に可愛いところは可愛いじゃないかよ。

律「あ、そ、そういうことか。・・・だったら、いいよ」

澪「本当!?」

律「ほら澪おいでー、なんちゃって・・・」

澪「律!」ダキッ

澪「えへへ、律大好きー///」スリスリ

律「あ、あぁ私も///」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:09:00.58 ID:BB+OlAVd0
くそう、何だかんだでやっぱり澪可愛い。



紬「私、今幸せよ・・・?」ブッシャァァァァァ

唯「うえぇぇぇん!折角止まったのにー!!」



澪「律の匂いがするー」スリスリ

・・・何か、わざと私の胸にばかり顔を摺り寄せてきてる気がするけど、気のせい、だよな。

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:10:15.70 ID:BB+OlAVd0
澪「ここは、天国ですか・・・?」プチン

律「おい!?澪、お前ブラのホック外すな!」

澪「はっ!?ごごご、ごめん!!」スリスリ

澪「律のおっぱいがあまりにも心地良かったからついより上等の快楽を求めて・・・!」スリスリ

律「そう思ったとしてもやめろ馬鹿!」

やっぱり私、早まっちゃったかなあ。

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:11:20.76 ID:BB+OlAVd0




律「で、話は聞こえてたと思うけど」

唯「うん、聞こえてたよー」

紬「私ははっきり聞こえなかったから、もう一回ちゃんと言って!」

ムギ、お前もお前で少しは自重しろ。

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:15:09.24 ID:BB+OlAVd0
律「あーはいはい。澪と私、付き合うことになったからさ」

澪「・・・///」

紬「いよぉぉぉぉぉっしゃぁぁぁ!」ボタボタボタボタ

唯「おめでとー!」パチパチパチパチ

ああ、唯。お前はいい子だなあ。

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:16:50.01 ID:BB+OlAVd0
梓「ふ、相変わらず甘々なことですね・・・」ザー

唯「あずにゃん!?」

澪「意識が戻ったか!」

梓「今回は私の完敗のようですね・・・、さぁどうぞ好きにして下さい」ザー

紬「梓ちゃん・・・」ボタボタ

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:19:56.27 ID:BB+OlAVd0
律「・・・いいよ、別に」

梓「え?」ザ…

律「結局、縛られはしたけどそれ以外何もされなかったし、間接的にお前のおかげでこうなった訳だしな」

唯「りっちゃん・・・」

唯(りっちゃんを縛ったのはあずにゃんだったんだ・・・何でそんなことしたんだろ・・・)

唯(まぁいっかー、細かいことは)

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:21:12.33 ID:BB+OlAVd0
紬「りっちゃん・・・」ボタボタ

紬(そういえば梓ちゃんが何で澪ちゃんに倒されてたかは知らないままだわ・・・)

紬(まぁいいわね、今後は正式に律澪を見れることになったんだからそんな些細なことは)

澪「律・・・」

澪(やっぱり律は可愛いし、すごく優しいんだな・・・)

澪(今後は正式に恋人なんだから(ピー)とか(ピー)とか・・・///)

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:22:21.61 ID:BB+OlAVd0
律「澪」

澪「はい!?」ビクッ

律「・・・?何でそんなに驚いてるんだ?澪も別にいいよな?」

澪「あ、あぁ・・うん、律が良いなら構わないよ」

澪(焦った・・・)

梓「律先輩・・・」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:24:29.76 ID:BB+OlAVd0
梓「じゃあ、二人の仲を取り持ったお代としてパンツ下さい」

律「」

世の中には信じられない展開というものがあると思う。

例えば、部室で後輩が複数のパンツを顔に当てながら友人の名前を連呼しているとか。

例えば、幼馴染の親友が人のパンツを自分のものより多く所持しているとか。


例えば、

人のパンツを奪おうという悪事を見逃した後輩に、この後に及んでパンツを要求されるとか。

fin

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:28:29.12 ID:BB+OlAVd0 [86/86]
支援して下さった方々、ありがとうございます。

現地調達を当てられた時は冷や汗ものでした。
そして途中から意味分からないと言われましたが、こちらの文章力不足ですね。すいません。

あずにゃんはあくまでショーツにしか興味が無いという設定だったのでさわちゃんは出しませんでした。
個人的にさわちゃんはランジェリーのイメージなので。

あと浸透頸に関してはエアマスターでのイメージしかありません。

何にせよ、この時間までお付き合い下さってありがとうございました。
改めて、ご支援に感謝します。ありがとうございました。

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