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紬「皆の血の色を見るのが夢だったの~ぅ♪」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 20:19:51.23 ID:BM1TpcHu0 [1/40]
私はある日、亡くなった祖母の部屋で古い家系図を見つけてしまった…
その家系図には祖母の直系にエリザベート・バートリがいた事が記されていた。
エリザベート・バートリ…その人の話は知っている…
16世紀のハンガリーに実在した女性。
誘拐した近隣の若い女性から搾取した血の風呂に入る趣味を持っていたことから血の伯爵夫と恐れられる…
そんな怖い人が私の血筋にいたなんて…

唯「最近、ムギちゃんの肌スベスベ~♪」

紬「ありがとう、唯ちゃん!」

澪「ホント最近、ムギの肌綺麗だよな?どんな手入れしてるんだよ?」

紬「ふふふっ…それは秘密」

唯「ええーっ、ムギちゃん教えてよ?」

紬「えっと…その…あのね?お父さんの会社で試作してる商品なの…だから詳しく話せないの…」

唯「そうなんだぁ~」

紬「ごめんね、唯ちゃん…試供品が出来たら皆にもあげるね」

唯「うん!欲しい」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 20:23:34.18 ID:BM1TpcHu0
ーその夜ー

紬「血…血が足りない…もっと…新鮮な血が欲しい…斉藤!!」

斉藤「はっ…」

紬「新鮮な血を持って来なさい!!新鮮な処女の血が欲しいの!!」

斉藤「と…言われましても…これ以上、私達使用人から採血するのは命に危険が…」

紬「斉藤!!言い訳は聞きたくないわ!!」

斉藤「申し訳御座いません…」

紬「私がどうにかするしかないわね…」

斉藤「お嬢様…」


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 20:27:45.10 ID:BM1TpcHu0
ー翌日の放課後ー

ガチャ…

梓「お疲れ様です。あれ、ムギ先輩だけですか?」

紬「うん、みんな掃除当番とか日直とかあって…」

梓「そうですか…」

紬「あ、あのね…?梓ちゃんにお願いがあるの?」

梓「へっ?何ですか?」

紬「他の皆には秘密にしておいて欲しいの?約束できる?」

梓「はい!お願いって何ですか?」

紬「今話すと皆が来ら困るから、部活が終わったら二人きりで話したいの?駄目?」

梓「良いですよ!」

紬「わぁぁ…ありがとう!梓ちゃん!」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 20:33:10.17 ID:BM1TpcHu0
ーそして部活後ー

唯「あずにゃ~ん♪一緒に帰ろ?」

梓「ごめんなさい、これからちょっと用事があって…」

唯「ええっ…そんな…」

梓「ごねないで下さい!唯先輩!明日は一緒に帰りますから!」

唯「うううっ…うん…それじゃあ、明日ね」

梓「はい!」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 20:34:11.92 ID:BM1TpcHu0
ー数分後ー

紬「梓ちゃん♪」

梓「あっ、ムギ先輩!」

紬「皆には言ってないよね?」

梓「はい!唯先輩が一緒に帰りたいってごねましたけど…どうにか納得してもらいました」

紬「そう…でね、そのお願いなんだけど…こっちに来てくれるかな?」

梓「はい、どこ行くんですか?」

バチッ、バチッ…

梓「…」



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 20:36:17.42 ID:BM1TpcHu0
ー翌日ー

唯「大変だよ!みんな!憂から聞いたんだけど、あずにゃんが行方不明だよ」

律「はぁ?ちょ、昨日、一緒に帰ったんじゃないのかよ?唯!」

唯「それがね、あずにゃん用事があるからって途中で別れたんだよ…」

澪「そ、そ、そんな…」

律「唯と別れた後に、何か事件に巻き込まれたってことかよ…」

紬「梓ちゃん…ウウウッ」

澪「ちょ…ムギ泣くなよ!梓が死んだって確定したわけじゃないだろ!!」

紬「うん…ご、ゴメンなさい…」

唯「憂の話だと、警察には捜索願は出したみたいなんだけど…」

律「なんだよ??」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 20:38:27.19 ID:BM1TpcHu0
さわ子「あなた達」

律「さわちゃん!梓が行方不明になったのか?どうなってるんだ?」

さわ子「聞きたいのは私も同じなの、今は警察が捜査してるから詳しいことは、まだわからないわ」

律「梓…無事ていてくれよ…」

さわ子「それでね、あなた達に警察の人がお話聞きたいんだって、昨日最後まで一緒にいたのはあなた達でしょ?」

唯「うん…途中までは一緒だっただけど…」

さわ子「それじゃあ、みんな、会議室に行って警察の方に話してきて、私も行くから」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 20:41:28.65 ID:BM1TpcHu0
ーそして放課後の部室ー

律「ちっ…一体…どうなってるんだよ…どうして梓なんだ…」

澪「バカ!梓以外の人でも問題あるだろ…」

律「ごめん…澪…」

唯「あずにゃん…あずにゃん…可哀相だよ…ううううっ」メソメソ

紬「唯ちゃん…うううううっ…」メソメソ

澪「ちょっと…二人共…ううううっ」

律「泣くなよ!みんな!泣いても梓が帰ってくるわけじゃないんだ!」

唯「ううううっ…りっちゃん冷たいよ…」

律「私だって…私だって泣きたいんだ…でも…ううっ…」

唯「りっちゃん…ごめんなさい…」

律「良いんだ…唯…もう、今日は部活中止にしよう…」

澪「ああ…」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 20:45:34.14 ID:BM1TpcHu0
ー琴吹家地下ー

梓「んんん…誰か…助けて…」

紬「あら?梓ちゃん目が覚めたの?」

梓「ム…ムギ先輩?」

紬「大丈夫?梓ちゃん?フフフフッ…」

梓「はっ!?な、なんですかコレ?」

紬「えっとね…今、梓ちゃんの血を抜いてるのよ…ふふっ…」

梓「ど、どうして?えっ?なんで?」

紬「まだ、状況が分かってないのね♪梓ちゃんは私が誘拐したのよ♪そして、私の為に梓ちゃんから血を抜いてるの♪」

梓「やめて下さい!どうして血なんか欲しがるんですか!」

紬「最近、私の肌ツルツルよね?」

梓「はい…」

紬「それはね♪人間の血のお風呂に入ってるからなの♪」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 20:49:26.19 ID:BM1TpcHu0
梓「な、だからってどうして私の血なんですか!」

紬「そんな事はどうでも良いわ!斉藤!!採血の方はどう?」

斉藤「はっ…400mlほど採取しました」

紬「綺麗…梓ちゃんの血…真っ赤で綺麗…これで梓ちゃんの血のお風呂に入ったら私はもっと綺麗になれる…ふふふっ…」

梓「ム、ムギ先輩は狂ってます!」

紬「ふふっ…狂ってる…確かにそうかもね、でも美のためなのよ…」

梓「ううっ…」カクッ

斉藤「どうやら気絶されたようです…」

紬「でしょうね…昨日から1リットルは採血してるから…フフフッ」

斉藤「これ以上は生命が危険かと…」

紬「そうね…それじゃあ、また新しいのがいるわね…」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 20:51:20.84 ID:BM1TpcHu0
ー翌日ー

唯「あずにゃん…見つからないね…」

律「ああ…」

澪「梓…ううううっ…」

紬「梓ちゃん…」

律「い、今は警察に任せるしかないよな…私達は非力だな…」

唯「うん…」

紬(次は澪ちゃんね…どうやって…誘い出そうかしら…)

澪「私…トイレ行ってくる」

紬「あっ!私も!」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 20:52:36.70 ID:BM1TpcHu0
ートイレー

紬「澪ちゃん大丈夫?」

澪「大丈夫じゃないかも…」

紬「あ、あのね…警察の人に話してないことがあるの…」

澪「な、だったら今からでも警察に連絡して…」

紬「待って!澪ちゃん!取り敢えず澪ちゃんに話してから警察の方に話したいの…
それに…この事はまだりっちゃん達に内緒にしてて欲しいの…」

澪「良いけど…どうして?」

紬「みんなに話しちゃうと梓ちゃんに危険が及ぶかもしれないじゃない…だから…」

澪「分かったよムギ…じゃあ、放課後どこかで話そう」

紬「うん」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 20:56:59.11 ID:BM1TpcHu0
ー放課後ー

紬「澪ちゃん!こっちこっち!」

澪「ムギ!」

紬「りっちゃんと唯ちゃんは着いて来てない?」

澪「ああ、律は梓の事があったから心配してたけど大丈夫だ」

紬「そう♪それじゃあ、こっちでお話しましょう♪」

澪「ムギ??」

紬「こっちよ、澪ちゃん…」

バチッ、バチッ…


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:02:07.09 ID:BM1TpcHu0
ー琴吹家地下ー

梓「澪先輩?いや…澪先輩まで…」

紬「ふふふっ…これで…新鮮な血が手に入る…澪ちゃんの血…」

澪「う…ん…ここは…」

紬「お目覚めね!澪ちゃん!」

澪「ん!?なんだよこれ!」

紬「隣、だ~れ~だ?」

澪「あ、梓!梓!大丈夫なのか?」

梓「ううっ…澪先輩…」

紬「これで、梓ちゃんも寂しくないね♪」

澪「なんだよこれ…説明しろよムギ!返事しろ!」

紬「ふふふっ…斉藤!!澪ちゃんから採血を…多めに取って頂戴!!」

斉藤「はっ…」

澪「採血?な?やめろ!いやーーーっ…」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:06:48.59 ID:BM1TpcHu0
ー数時間後ー

紬「綺麗…澪ちゃんの血…とっても綺麗…梓ちゃんの血より濃い赤ね…」

澪「ううううっ…クラクラする…なんだよこれ…ムギ…」

紬「そういう事なの…梓ちゃんも澪ちゃんも私に誘拐されたの…そして私が欲しいのは血なの…」

澪「だ…誰か…助けて…」

澪「…」

梓「澪先輩!しっかりしてください!!澪先輩…」

ーーーーーーーーーー


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:10:33.50 ID:BM1TpcHu0
ー翌日ー

律「なんなんだよ!どうしてなんだよ!澪までって…私達、何か悪いことしたか?なあ、唯!」

唯「りっちゃん、怖いよ…落ち着いてよ…」オロオロ

律「ごめん…唯…でも、澪まで行方不明だなんて…」

唯「あずにゃんも…澪ちゃんも…どうして…」

紬「ううううっ…澪ちゃん…ううううっ…」

律「あっ…さわちゃん…」

さわ子「みんな…」

律「さわちゃん…澪まで…私どうしたら…ううううっ…」

さわ子「りっちゃん…警察が二人を探してるわ…だから、私達は二人が無事で帰ってくることを祈りましょ?」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:11:03.65 ID:BM1TpcHu0
律「ううううっ…澪…」

唯「あずにゃん…澪ちゃん…」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:17:37.80 ID:BM1TpcHu0
ー放課後の部室ー

がちゃ…

唯「憂?どうしたの?」

憂「お姉ちゃんと律さんが心配だったから…」

律「ありがとう…憂ちゃん…」

憂(うっ…部室の中が血の匂いで一杯…みんな気が付かないのかな?それとも、誰か生理なのかな…)

唯「憂…あずにゃん…無事に帰ってきて欲しいよ…」

憂「うん…お姉ちゃん…今日、一緒に帰ろう…」

唯「うん…」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:21:34.39 ID:BM1TpcHu0
ー帰り道ー

憂「あのね、お姉ちゃん…」

唯「ん?どうしたの?憂」

憂「今日、私、部室行ったじゃない…」

唯「うん」

憂「その時に思ったの…部室の中が凄く血の匂いがするなって…」

唯「ええっ!?そう?」

憂「うん…でも、誰か生理なのかなって思ったんだけど…多分、あれは違うと思う…」

唯「そうかな…私は感じないけど…」

憂「多分、お姉ちゃん…鼻が慣れちゃってるんだよ…私…怖い…お姉ちゃんまで…」

唯「憂は心配性だな…私は大丈夫だよ!ずっと、憂のそばにいるよ」

憂「うん」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:30:37.58 ID:BM1TpcHu0
ー琴吹家地下ー

紬「あらあら♪二人共大丈夫?」

澪「大丈夫なわけあるか!私達を開放しろ!それにこのチューブはなんだよ?」

紬「開放することは出来ないわ…この地下で死ぬまで私の為に血を採取され続けるの…」

梓「狂ってます…」

紬「ふふふっ…何とでも言って。そのチューブはね、二人の体に栄養を入れるためよ。
鼻から胃まで続いてるの…気に入ってくれた?」

澪「気にいるわけ無いだろ!!」

斉藤「お嬢様…余り二人から採血すると命の方が…」

紬「分かってるわ斉藤!新しいのが必要ね!」

澪「辞めてくれ…これ以上は…律や唯には手を出さないでくれ…」

紬「無理よ!澪ちゃん!私には血が必要なの!」

澪「ううううっ…二人共逃げてくれ…」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:33:44.67 ID:BM1TpcHu0
ー翌日ー

律「失礼します…さわ子先生いますか…?」

さわ子「あら、りっちゃん、朝早いわね」

律「さわちゃんにさ…澪と梓のこと聞きたくてさ…」

さわ子「そう…ちょっと、廊下に出ましょうか」

律「うん」

ー廊下ー

律「それで…澪と梓わ?」

さわ子「まだ、警察から連絡はないわ、それにこの事はあまり話すなって言われてるの」

律「な、なんでだよ?二人もいなくなってるんだぞ!」

さわ子「ごめんね…他の生徒達に動揺が広がらないようにする為なの。ごめんね…」

律「くっ…分かったよ…さわちゃん」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:38:14.48 ID:BM1TpcHu0
ー部室ー

律「くっ…どうなってるんだよ…どうしてなんだよ…ううううっ…」

ガチャ・・・

紬「りっちゃん?」

律「ん?ムギか…どうしたんだ?」

紬「部室に行くりっちゃんが見えたから…心配になって…」(ホントは嘘…りっちゃんを付けてたの♪)

律「ごめん…なんか心配かけて…」

紬「ううん、いいの…私達友達でしょ…」

律「ムギ…ありがとう…」

紬「あのね…りっちゃん…」

律「ん?どうした?」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:42:30.00 ID:BM1TpcHu0
紬「私…もしかしたら…二人の事なんだけど…」

律「えっ!?分かるのか?」

紬「一応ね…私も怖くて…うちの執事さんとかに調べてもらったの…」

律「ふ、二人は無事なのか?無事なのかよ!」

紬「ま、まだ、分からないけど…今ね、裏門にうちの車が来てるんだけど…二人で行ってみない?」

律「それじゃあ、唯も誘って3人で…」

紬「あっ!ダメ!唯ちゃんまで巻き込みたくない」

律「そうだな…危険かもしれないし…」

紬「他の生徒に見つからないように行きましょう…見つかったら面倒だから」

律「だな」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:45:34.81 ID:BM1TpcHu0
ー裏門ー

律「この車か?」

紬「うん♪この車よ♪りっちゃんから乗って!」

律「ああ、お邪魔します」

紬「りっちゃん!こっち向いて!」

律「ん?」

バチッ、バチッ…

律「…」

紬「斉藤!!りっちゃんを地下に運んでおいて頂戴!!」

斉藤「はっ…」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:52:53.97 ID:BM1TpcHu0
ーホームルームー

さわ子「それでは、出席取ります…ん?誰か、田井中さん知りませんか?」

生徒A「見てませーん!」

さわ子「えっ?だってさっき、職員室に来たのよ?」

唯「先生!私、部室見てくる!」

さわ子「平沢さんお願い!」

ザワザワ…

さわ子「みなさん!静かにしてください!」

~5分後~

唯「さわちゃん!りっちゃん、部室にもいないよ!」

ザワザワ…

さわ子「みなさん静かに!先生は職員室に行ってきます!みなさんはそのままで待っててください!」

紬(これで、今日は休校ね…ふふふっ…早く帰ってりっちゃんの血が欲しいわ…)


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:57:53.43 ID:BM1TpcHu0
ー30分後ー

放送「生徒の皆さん、今日は急遽休校とします。担任の先生の支持に従って下校して下さい」

ザワザワ…

ガチャ…

さわ子「はい!みなさん!今日は休校となります。けして一人で帰らないように!」

紬(ふふふっ…)

唯「りっちゃん…りっちゃん…ううううっ…」

和「唯、帰りましょ?憂も連れてかないと…」

唯「うん…」


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:58:56.14 ID:BM1TpcHu0
ー琴吹家地下ー

紬「りっちゃん…りっちゃん…」

律「うん…ここは…」

紬「うちの地下よ…」

律「ち、地下?」

紬「うん、地下♪」

澪「律!律!」

梓「律先輩…」

律「澪?梓?どうして!?」

紬「そういう事なの…二人を誘拐したのは私なの…」

律「なっ!?」

澪「私達は誘拐されて、毎日毎日…血を抜かれてるんだ!」

律「血?何のために…」


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:01:10.64 ID:BM1TpcHu0
紬「血のお風呂に入るためよ♪」

梓「ううっ…」

律「梓?おい!大丈夫か梓!真っ青じゃないか!」

梓「せ・ん・ぱ・い…」

紬「あらあら、梓ちゃんは限界かもね?こうなったら、可愛い後輩のためにりっちゃんから一杯採血しないとね♪」

律「な、おい、やめろ…」

紬「斉藤!!」

斉藤「はっ…」

~30分後~

紬「凄いわ!凄い…りっちゃんの血…綺麗…」

律「うううっ…」

澪「ムギ!一体、律からいくら血を抜いたんだよ??」

紬「600ミリリットルぐらいかしら…ふふふっ…」


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:03:24.40 ID:BM1TpcHu0
ー平沢家ー

唯「うううっ…りっちゃんまで、いなくなったよぅ…」

憂「お姉ちゃん…けいおん部の人たちばっかり居なくなるなんて可笑しいよ…」

唯「うううっ…でも…誰が…」

憂「最近、変わった事なかった?」

唯「変わった事?うううっ…分からないよぅ…」

憂「お姉ちゃん!思い出してみて!!」

唯「うん……もしかして…」

憂「何?お姉ちゃん」

唯「ムギちゃんが最近ね、肌がスベスベになった事ぐらいしか思い出せない…」


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:05:54.90 ID:BM1TpcHu0
憂「紬さん?もしかして…」

唯「何?憂?」

憂「ううん、何でもない…」

唯「怖いよ…憂…」

憂「大丈夫!お姉ちゃんは私が守るから!」

唯「う、うん…」



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:08:11.09 ID:BM1TpcHu0
ーその夜ー

priririiriri

唯「メール?ムギちゃん?」

紬『明日の朝、唯ちゃんに話したいことがあるの…誰にも秘密の事だから唯ちゃん一人で来て…』

唯『憂に話してもいい?凄く心配してるんだ…』

紬『駄目!!誰かに話しちゃうと梓ちゃんが死んじゃうかも…』

唯『あずにゃん??分かった!誰にも言わない!!どこに行けばいい?』

紬『それじゃあ、マラソンの時の中継地点だった公園に6時に来て…』

唯『うん!!分かった!行くよ!それで、あずにゃんは助かる?』

紬『助かるわ…』



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:15:53.86 ID:BM1TpcHu0
ー翌日ー

唯「はぁはぁ…あれ?ムギちゃんまだ来てない??」

紬「ふふふっ…ここよ…唯ちゃん…」

唯「ムギちゃん!!誰にも言ってないよ!あずにゃんはどこ??」

紬「私に着いて来らわかるわ…」

唯「うん!!」

紬「うちの車に乗って…」

ガチャ・・・

唯「お邪魔します…」

バチッ、バチッ…

紬「斉藤!!早く車を出して!誰にも見られてない?」

斉藤「大丈夫で御座います…お嬢様」

紬「早く出しなさい!!」

斉藤「はっ…」


59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:22:33.43 ID:BM1TpcHu0
ー琴吹家地下ー

紬「みんな!唯ちゃん捕まえて来たわよ♪みんなより簡単だったァ♪」

律「ううう…唯!唯!」

紬「早く準備して!!唯ちゃんの血を早く!!」

斉藤「はっ…」

澪「うううっ…唯…」

梓「唯先輩…しっかりして下さい…」

紬「これで、放課後ティータイム勢揃いね♪」

律「せ、勢揃いなわけあるか…ムギ!お前は退部だ!!もう…私達の友達でも仲間でもない!!」

紬「なっ…ここにいる限り、放課後ティータイムはこの5人よ…斉藤!!早くしなさい!!」

斉藤「畏まりました」


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:24:49.54 ID:BM1TpcHu0
~30分後~

紬「唯ちゃんの血…余り綺麗じゃないわね…唯ちゃん、アイス食べ過ぎよ…でも、これからは私がちゃんと栄養あげるからね」

唯「うううっ…」

律「唯!しっかりしろ!」

澪「唯!返事しろよ!」

紬「多く抜きすぎたかしら♪」

梓「もう、こいつは人間じゃないです…」

紬「あらあら、先輩に対してなんて口聞くのかしら」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:32:24.58 ID:BM1TpcHu0
pririririiri

紬「何?内線?」

斉藤「もしもし…」

紬「何事なの斉藤!!」

斉藤「警察が家宅捜索に来ています」

紬「何で…うまく行ってたのに…どうして…」

ガチャ、ガチャ…

使用人「すいません!!ここは開きません…」

警察「いいから退けて!電気カッター持って来て!!」

紬「チッ…こうなったら…みんな…一緒になりましょ?」

律「一緒??どういう事だ!!」

紬「ふふふっ…上を見て」

澪「上?なんだよあれ?」

紬「ギロチンの刃よ♪このボタンを押すと皆の椅子にギロチンの刃が落ちるようになってるの」

梓「いや…」


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:34:08.44 ID:BM1TpcHu0
バンバン…

紬「そろそろ、ドアも限界のようね…じゃあ、みんなあの世で会いましょう…」

ドン…

警官「開いたぞ!突入!!あっ!待って!」

憂「お、お姉ちゃん!!」

紬「やっぱりお前か!!えい!!」

律「憂ちゃん危ない!!上!!」

梓「憂!!いやーーーーっ!!」

憂「えっ!?」

ドン…スパーン…

紬「へへへへっ…へっ!?」

パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:35:45.37 ID:BM1TpcHu0
・・・・・・・・・・

平沢唯です。
私が目を覚ましたのは、あの日から数日後でした。
目が覚めて周りを見ましたが、憂の姿がありませんでした。
お医者さんにも看護師さんにも聞いても答えてくれません。
翌日、さわちゃんが御見舞いに来てくれました。
さわちゃんに憂の事を聞くとさわちゃんは涙を浮かべて話してくれました。
私はムギちゃんに会った朝、さわちゃんに憂は電話をしていました。
警察に連絡して欲しいと…犯人はムギちゃんだって…
憂は私が車で連れ去られるのを見て自転車で追ったそうです。
そして、警察とともに突入して…

唯「ねぇ…嘘だよね?憂が死んだなんて!嘘だって言ってよ!さわちゃん!!」

さわ子「本当なの…憂ちゃんは上から落ちてきたギロチンで…」

唯「いやーーーーっ…!!憂…憂ーーーーーっ!!」

さわ子「うううっ…」

唯「うううっ…ム…ムギちゃんは…いや…ムギは?」

さわ子「突入した、警官に射殺されたそうよ…」

唯「うううっ…憂の仇は自分で取りたかったよ…」

ーおしまいー


70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:44:08.50 ID:BM1TpcHu0
飽きてないよ。
皆死ぬか、憂が死ぬかで迷ったけど。
憂を殺しちゃった♪
ちゃんと、伏線張ってたでしょ?
お姉ちゃんは私が守るって。



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:48:26.03 ID:BM1TpcHu0 [39/40]
補足
ちなみにこの話は、制速のカルアで企画されたものなんだよね。
テーマが色って事で…まあ、他の人はキャラソンのジャケ写の色とか絡めるんだろうけど。
ここは、奇を狙って血の色にしたんだよ。
向こうじゃ、『唯色』って呼ばれてるけど。
テーマは「色」って事だけなので紬を主人公にしてみただけ。
まあ最近、紬「」で始まるSS無かったし。丁度いいかと。

それじゃあ、さようなら!!また会う日までww

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俺の憂ちゃんになんてことを…

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