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神様「お前をちょっぴり幸運に恵まれる男にしてやろう」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:00:46.87 ID:2g6kW+hs0
男「え?」


神「運動神経の並み以下、学校の成績も並み以下、外見も並み以下、生まれた家も並み以下、
ちょっと不憫だからのぅ」


男「ちょっと幸運ってどういうことっすか?」

神「言葉の通りじゃ。どうだ?幸運になるか?」



男「うーん... まあ今までもう少しツイてればマシな人生送れたのにって思うことは
多々あったけど、なんか裏があったりしないの?」


神「ないない。でもちょっと幸運程度だからそれ以上でもそれ以下でもないぞい」


男「おk じゃあやっちゃってください」

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:02:12.68 ID:2g6kW+hs0


ピピピピ ピピピピ


男「...ん...んん」



男「....変な夢だったなぁ」



男「おっと、やべっ 遅刻する」


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:05:13.89 ID:2g6kW+hs0
駅のホーム

ドアが締まりまーす


男「はぁはぁ」


プシュー


男「あぶねえ、間に合った」


男「お、一個席空いてる。ラッキー」


チョコン

男(朝から座れたのって半年振りくらいかな)


男(お しかも隣の子可愛い 良い匂いするわ~)


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:12:34.42 ID:2g6kW+hs0
会社

上司「おい男、今月の成績も相変わらずダメだな」

男「スンマセン...この景気だと先方もなかなか渋くって」


上司「ったく、たまには仕事してくださいよ。頼むよ~」


男「はぁ...すんません」



トゥルルルルル



同僚「男さーん。A社さんから。一番です」

男「おお。ありがとう。まわして」


男(先週提案書もっていった時はボロクソだったからなぁ...何言われるんだろなぁ)



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:13:37.61 ID:2g6kW+hs0
ガチャッ

A社「男さん? この間の件なんだけどさ~」


男「あ はい。今練り直してる所でして、来週には提案書をお持ちできるかと」


A社「いや、それが事情変わってね~ 今すぐ来てくれる?」



男「!! い、いきます!行きます! じゃあ30分後にそちらに伺います!」

A社「急ぎなんでね~ 契約者もってきてもらえます?」



男「は、はい!」


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:18:37.87 ID:2g6kW+hs0
4時間後


上司「みな、ちょっと手を止めて聞いてくれ」


上司「えー、今期に入ってから目標達成できなかった我が営業三課ですが、今月は

あと一週間も残ってるのに見事に達成できました」


同僚 オオオオォォ!!


上司「男くんがA社から一括受注。しかも納品の状況次第では複数年独占契約も検討して
くださるそうです」


同僚 オオオ!!


上司「みなも、男くんに負けないように。 じゃあ仕事続けて」



男(こ、こんな大きな仕事決まったのは初めてだ。ツイてるなぁ)


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:28:13.35 ID:2g6kW+hs0
女「お疲れさまです」

男「お、お疲れさまです」


女「ホント今月もキツかったから助かりましたよ~」

男「ははは まぐれまぐれ」

女「そんな事ないですよーいつもコツコツやってきた成果ですって」

男「いやいや、ほんとツイてただけだって」


女「男さん、今月はもう達成したし飲みに行きません?」

男「え? いいの俺?」

女「もっちろん。お祝いしないとですよ~」



男(おお 初めて飲みに誘われた)


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:32:54.51 ID:2g6kW+hs0
帰路

終電


男(今日はほんと良かった。いつも五月蝿い上司は褒めてくれるし、冷たい同僚は
声かけてくれるし)


男(もしかしてホントに幸運に恵まれるようになったのかな...帰りも座れたし)


男(お 向かいの人。朝の綺麗な人だ)


男(やっぱりツイてる....のかな)


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:40:48.61 ID:2g6kW+hs0
翌日


女「男さーん」

男「あ 昨日はども御馳走様でした」


女「昨日話した子、覚えてます?」

男「彼氏できないって友達のこと?」

女「そうそう。その子なんだけどさ、今度一回会ってみません?」

男「えええ! お、俺なんて」

女「その子ね、女子校女子大で来てるから男慣れしてないんですよー」

男「あぁなるほど。俺なら変に意識しないで済むもんね」

女「まあ平たく言うとそういう事ですけど、アタシはお似合いだと思うし」

男(お似合いかぁ....すんごい人が来そうだ..)



女「じゃあ明後日の夜ご飯ってことで」

男「うん おk」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:45:46.29 ID:2g6kW+hs0
男「うーん やっべえな」

男「今度はさすがに奢らないとマズいんだけど... 今月はもう金ないよ」



男「残り1万か....」



男「俺はどうやらツイてるらしいから...ここは..」



男「CRエヴァンゲリオンしかないっ!」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:48:16.66 ID:2g6kW+hs0
30分後


男「....全然ダメじゃん」


男「なにが暴走モードだよふざけんな。もうこっちの財布は活動限界超えてるってちゅうねん」


男「はぁ...どうしよ」



男「もうアコムしかないか...」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:52:10.05 ID:2g6kW+hs0
男「とりあえず5万くらいで足りるかな」


男「まあ、俺がツイてるらしいし、こんくらい借りても平気っしょ」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:56:31.69 ID:2g6kW+hs0
明後日

女「この子がこの前話してた子ですよ」

男「あ、ども男です」


女友「は、初めまして」

男(うっわぁ 全然綺麗じゃん...)


女友「あ、もしかして..」

男「はい?」

女友「電車、たまに一緒になりませんか?」

男「あ! あの綺麗な人!」


女「むふふ 綺麗な人とか言っちゃって。なかなかやるんですね男さん」

男「あ、いや、その」

女友「...///」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:59:59.36 ID:2g6kW+hs0
~~~~

女「アタシ、ちょっとトイレ」

タッタッタ



男「でもほんとビックリしましたよ」

女友「私です」


男「....」

女友「....」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 12:01:09.91 ID:2g6kW+hs0

男(ここは次の約束とかするべきなんだだろうが.... 彼女居ない歴=年齢の俺には勇気がっ)


女友「男さん.. 今度良かったら美術館でも行きませんか?」

男「えっ」

女友「男さんが良かったらですけど...」


男「い、行きます!行きます!是非に!」


男(ツイてるマジついてるわ)


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 12:07:11.18 ID:2g6kW+hs0
女友「じゃあ、連絡先を」

男「うんうん。じゃあ赤外線で」


ピローン


男「これで おk」


女友「帰ったらメールしますね」

男「はい。俺もします!」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 12:10:01.86 ID:2g6kW+hs0
~~~~


女「じゃあ今日はご馳走様」

女友「い、いいんですかホントに」


男「女さんには、この前御馳走になってるし今日は俺ってことで」


女友「じゃあ今度は私に奢らせてくださいね」


女「お もう次の約束したんだ~仲いいじゃん~」

女友「そんなんじゃないって もう」



男(リア充だ いつの間にかリア充にジョブチェンジしてる俺)


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 12:20:08.34 ID:2g6kW+hs0
数日後

女「やっほ-」

男「あ 女さん」

女「その後女友とはどう?」


男「毎日メールしてるよ。来週美術館行く約束した」


女「...へえ  上手くいってるんだね」


男「これも女様のおかげです マジで」

女「....  まあ感謝の気持ちは現金で」

男「金とるってか」

女「ははは 冗談冗談。 ...う、うまくいくといいね」

男「おお ありがとう」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 12:25:07.17 ID:2g6kW+hs0


女友「ははは」

男「いや、ほんとなんだって」

女友「面白いですよね男さんて」

男「そ、そう?あんまり言われないけど...」

女友「もっと喋ってたいって思います」

男「女友ちゃん...」

女友「じゃ、じゃあそろそろ遅いからまた明日」

男「う、うん。おやすみ」

女友「おやすみなさい」

プチッ



男「かわいいいなぁ女友ちゃん。性格もすごい良いし」

男「デートがたのしみだ」



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 12:26:57.94 ID:2g6kW+hs0
デート前日

男「よし、給料出たから財布の中身はバッチリだ」

男「アコムで借りたのもちゃんと返したし」


男「い、、、一応ゴムも用意したし」



男「計画的だぜ俺」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 12:33:55.21 ID:2g6kW+hs0
デート当日

男「あ 女友さーん」

女友「男さん。お待たせしちゃいましたか?」

男「ううん 今きたところ」

女友「よかったぁ。何着ていくかギリギリまで悩んじゃって///」


男(か、かわいい)


男「で、行きたい美術館があるって言ってたけど、どこなんですか?」

女友「私の知り合いがやってる画廊で個展があるんです」

男「へえ なんかすごいね。じゃあ行こうか」

女友「はいっ」


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 12:42:07.07 ID:2g6kW+hs0
女友「絵画とか興味あります?」

男「うーん。正直あんまりないw」


女友「私は結構好きなんですよ。なんか見てると癒されるっていうか」


男「へえ。絵以外も好きなの?」

女友「そうですね。骨董品とかも好きですよ。壺とか」

男「なんかすごそうだね...俺、そういうの見て理解できるかなぁ」


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 12:45:54.81 ID:2g6kW+hs0
女友「大丈夫ですよっ あまり深く考えず、ね?」

男「うん、でもそういうの見るの初めてだから楽しみだよ」

女友「そう言ってもらえると嬉しいです。 あ そろそろ着きますよ」


男「ここ? 綺麗なビルだなぁ」

女友「行きましょ♪」


ギュウ

男(!!!!??? 手、手を繋いでいる! この俺が!!

中学校の時のフォークダンスの時ですら女子から手を握ってもらえなかった俺がっ!)


女友(....///)

男 か、かわいい....


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 12:57:39.27 ID:2g6kW+hs0
画廊内


女友「すっごい... 油絵でなんでこんな色出せるのかしら」

男(夢中になってるな女友ちゃん... 俺はやっぱ全然分からないや)


男(お こ、これは...)

ズーーン


男(この肖像画のおっさん。大工の源さんにそっくりだぜ)

女友「こんなに力強い表情の絵って目を引くわよね」


男「う、うん。なんか良いよね」

男(ん... 値段がついてる..... 買ったりもできるのかここは)


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:03:25.11 ID:2g6kW+hs0
画廊の男「さすがお目が高いですね」


男「え? いや、まあ...」


画廊の男「こちらは故・波珍個画伯の代表作です」


男「はぁ なんかすごい名前ですね」


画廊の男「レプリカですが一部に熱烈なファンがいましてね。良い絵ですよこれは」


男(..... よ、よんじゅうごまん....だと....)




女友「ねえ、男さん」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:12:11.00 ID:2g6kW+hs0
男「ん? なに?」

女友「ちょっとこっち来てください」



タッタッタ


男「どうしたの?」

女友「あの絵、気に入ったんですか?」


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:17:24.38 ID:2g6kW+hs0
男「ううん、あのおじさんが声かけてきただけ」

女友「ここの画廊の人、皆すごく良い人なんですけど、あの人だけ...」

男「なんかマズい人なの?」



女友「すっごい語り出すんです 1人でw」

男「そうなんだw」

女友「私も最初知らない時に二時間くらい捕まっちゃいました」

男「それはヤバいね」



女友「あーあ もう少しゆっくり見たかったけど出ましょうか」

男「うん おk」


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:20:20.59 ID:2g6kW+hs0
ありがとうございましたー

ウィーン


女友「あーぁ 残念」

男「でも危ないところだったね」

女友「男さん、楽しんでもらえました?」

男「うん なんか芸術に触れたせいか気持ちが高まった気がするよ」

女友「よかったぁ」

男「ありがと女友ちゃん。またこういうの見に行こうね」

女友「うん!」


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:25:42.25 ID:2g6kW+hs0
女友「これからどうします?」

男「一応、レストラン予約してあるんだけど」

女友「男さん、あんまり高い所とかじゃなくていいですよ?」

男「うっ なんか逆にプレッシャー感じる...」


女友「そ、そういう意味じゃいんです! 私、結構貧乏性っていうか、高いお店とか落ち着かなくって」


男「うん。実は俺も。 予約したのは普通の所だから」

女友「良かったぁ」


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:29:19.39 ID:2g6kW+hs0
~~~~~


女「で? 仲良くご飯食べてさよならってか?」

男「うん 楽しかったよ」

女「キスもなし?」

男「えっ しちゃってもよかですか?」


女「まあ、その流れならしても良かったんじゃないの~キスくらい~」

男「まじですか」

女「....もしかしてあんまりそういう経験ないとか?」


男「ない 驚きの白さを超える白帯だもん」


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:30:10.83 ID:2g6kW+hs0
女「.... 練習してみる?」


男「え?」


女「じょ、冗談冗談! まあ頑張ってね~」


男「なんだ冗談か」


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:31:44.91 ID:2g6kW+hs0

~~~

その後、男と女友は順調に交際を重ねてお互い結婚を意識するようになる。
結婚を考えだした男は一層仕事にも精を出すようになり、公私ともに充実した毎日を過ごす

~~~


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:35:02.67 ID:2g6kW+hs0
半年後

女友「ねえ、式はどうする?」

男「この前言ってたヤツでいいよ。任せる」

女友「じゃあ式場やってる友達に頼んでおくね」

男「お金は?」

女友「えっとねぇ... この前出してもらった予算だと300万かな」

男「全部こみで?」

女友「うん、ハワイに家族呼ぶのと、ハワイの教会と、そのままハネムーン。全部こみで」

男(よし、それくらいなら貯金でなんとかなるぞ)


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:38:25.75 ID:2g6kW+hs0
男「じゃあお金渡しておくから、進めておいて」

女友「えっ 男くん明日お休みでしょ?一緒に打ち合わせ行こうよ」


男「ごめん、明日休日出勤なんだ」

女友「ええええ! ドレスも見てほしいのにぃ」


男「お仕事頑張って良いドレス着れるようにしますから許して」

女友「んー じゃあ許す」


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:43:34.48 ID:2g6kW+hs0
翌日

会社


A社「ちょっと男さんどうなってんのこれー!!」

男「スンマセン。なんかコンテナ船が海賊に襲われちゃったみたいで立ち往生してるんです」

A社「知らないよそんなことはー。納期間に合わないとこっちがオープンできないでしょうが」

男「スンマセン。ウチの会社の他の貨物をまわせないかアレンジしてみるんで」

A社「こっちはオープンの日に合わせて広告もうってるんだよ!!」

男「スンマセン」

A社「間に合わなかったらそっちに払ってもらうからね ったく」


ガチャンッッ


男「あわわ 大変だこりゃ」


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:47:06.74 ID:2g6kW+hs0
二時間後

男「ダメだ...どこからも調達できない...」

男「こんなので穴が空いたらシャレにならないぞ... マジでクビが飛ぶレベルだ」



男「とりあえずウチの課だけじゃどうにもならん。明日朝一で2課の人に頭下げて

お願いするしかないっか」



男「はぁ..最悪だ....   帰ろう」


77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:48:25.71 ID:2g6kW+hs0
トボトボ

男「はぁ ただいまー」


ガチャッ


男「あれ まだ帰ってきてないのかな」


ガラガラ


男「あれ あれ あれ」



男「部屋が空っぽだ」


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:52:56.81 ID:2g6kW+hs0
トゥルルルル

男「電話も出ない...」


ガサゴソ


男「つ、通帳もないお...」




男「うーん。。。」



男「式の打ち合わせが立て込んでるのかなぁ...」


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:55:29.65 ID:2g6kW+hs0
神様「おいおい いい加減現実みろよ」


男「おまえ、あの時の」


神様「金もって出てったんだろ。どう見ても」


男「....み、認めたくない」


神様「そりゃお前の勝手だ。でも女も金も戻っては来ない」


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:58:13.15 ID:2g6kW+hs0
神様「女を信用しすぎたな。それに仕事も大ブレーキ。自業自得ってもんだなこりゃ」


男「おい、俺はちょっぴり幸運じゃなかったのかよ」


神様「そだよ」


男「じゃあ、この現状はいったいなんなんだよ」


神様「おいおい俺のせいって言いたいのか?」


男「少しも幸運じゃねえよ」


86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 14:01:46.28 ID:2g6kW+hs0
神様「うーん、じゃあお前はなにが幸運だと思うわけ?」

男「なにって、、、仕事が上手く行ってたり、彼女が出来たりだよ」


神様「それは俺の力じゃねえよ。お前が自分で引き寄せたもんだ」


男「は?」


神様「俺が幸運にしてやったおかげでお前はパチンコ行って負けたんだよ」


男「は?」


神様「あの日、パチンコで勝ってたら帰りにDQNに身ぐるみ持って行かれてた
負けてすぐ帰ったから助かったんだよお前は」


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 14:04:21.52 ID:2g6kW+hs0
男「な、なんだと、、、」


神様「それに女だってそうさ。俺はお前にあの女との縁を作ってやったんだぞ」


男「女と?」


神様「それをスルーしやがって。自分で不幸に飛び込んでいったんじゃねえか」


男「マジかよ」


神様「運だの言ってるヤツほど現実見れてないんだよなぁ人間って。自分から運を逃がす」


男「.....」


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 14:05:58.92 ID:2g6kW+hs0
神様「まあ、ちょっぴり幸運はまだ続いてるから適当に頑張れや」


男「おいマジふざけんな」


神様「はいはーい じゃあね」


97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 14:08:21.19 ID:2g6kW+hs0
トゥルルルル

男「...もしもし」


女「男!? ちょっと聞いて今警察の人から連絡あって!」


男「!?」


女「女友...アタシ、友達の友達に紹介されて知り合った子だったんだけど、あの子詐欺師

だったみたいなの! 聞いてる?今警察の人がね」


男「ああ 聞いてるよ」





神様(おれは最初っから別になーんもしてねえんだけどなぁ、人間っておもしろ)


おわり


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 14:11:03.96 ID:2g6kW+hs0
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