2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

純「いや友達でしょ」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 20:33:05.37 ID:y3s8bPLL0 [1/12]
純「ひまだなあ」

関連
梓「平沢憂なんなの」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 20:33:51.87 ID:y3s8bPLL0 [2/12]

純「そうだ梓を観察しよう」

純(ええと梓は…)

純(いましたいました)

純(何かぼそぼそ呟いています)

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 20:34:47.06 ID:y3s8bPLL0 [3/12]


――1時間後…

純「一時間ほどずっとなにかを呟いていました」

純(あの子ちょっとこわいな)

純「さて今度は何かを書いています」

純「手の動きから察するにどうやら絵を書いているようです」

純「なんの絵だろう」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 20:35:44.48 ID:y3s8bPLL0


――1時間後…

純「まだ書いてる」

純「相変わらずひまです」

純「なぜか梓の顔がいやらしい顔に変わりました」

純「さらに監視をつづけます」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 20:36:56.71 ID:y3s8bPLL0


――30分後…

純「まだ書いてる…」

純「しかし次は教室移動です」

純「移動します」

純「梓もそろそろやめるでしょう」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 20:38:39.35 ID:y3s8bPLL0



憂「あれ?純ちゃん梓ちゃんいないね」

純(どうやらまだ教室で作業をしているようです)

純「あーほんとだ。でも大丈夫でしょ。うん」

憂「そうかな…」

純「うんうん」

憂「…」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 20:41:03.97 ID:y3s8bPLL0



憂「あれ?純ちゃん梓ちゃんいないね」

純(どうやらまだ教室で作業をしているようです)

純「あーほんとだ。でも大丈夫でしょ。うん」

憂「そうかな…」

純「うんうん」

憂「…」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 20:44:47.99 ID:y3s8bPLL0

梓「…」

純「ちょっと…」グイッ

純「うわっ!」

純(なにこの顔…形容できない…)

純(そうだ目的を…)

純「…ん?なにその紙?」

梓「ああ、純…ってダメ!見ないで!」グシャ

純(なぜか必死です)

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 20:46:27.02 ID:y3s8bPLL0

純「見られちゃまずいの?というかなんか憂っぽいのが見えた気が…」

梓「気のせい!それに憂は絵じゃないよ!」

純(なにこれ…)

純「わかってるよそんなの…」

純「憂の絵みたいなのが見えたの」

梓「あははそうだね。あっ!もうお昼だ!ご飯ご飯」

純(むむ…)

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 20:50:59.28 ID:y3s8bPLL0



憂「じゃあ食べよっか」

純「うん」

「「いただきまーす」」

憂「梓ちゃん?」

梓「…はっ!な、なんでもない」

純(またなにか様子がおかしい)

梓「…」カキカキ

純(なにかかいてる)

19 名前:>>18紹介ども[] 投稿日:2010/07/22(木) 20:54:33.65 ID:y3s8bPLL0

純「なに書いてんの?」ズイッ

梓「なんでもありません」パタリ

純(うーん…)

梓「…」ジー

純(なぜか憂のお弁当を凝視しています)

憂「…」

憂「あ、梓ちゃん、よかったら食べてね」

梓「ほんと!?食べる!」パクパク

憂「…」

純「…」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 20:57:55.58 ID:y3s8bPLL0 [12/12]



梓「…っぷう…ごちそうさま」パンパン

純「ごちそうさまって梓…」

純「全部食べるなよ…」

純(こいつマジか…)

梓「あっえっ?うそ!ごごごめんね憂!」

憂「ううん。そんなに美味しそうに食べてもらえたらこっちも幸せだよ」

純「でも憂食べるものないでしょ」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:02:06.29 ID:y3s8bPLL0

純(憂がいたたまれない…)

純「あずさ!なにか買ってきなよ!」

憂「い、いいよ。でも代わりに…」

梓「!」

梓「いつでもどうぞ!」ドキドキ

憂「ほんと?じゃあもらうね…」

憂「梓ちゃんのお弁当!」

梓「…」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:03:53.39 ID:y3s8bPLL0

憂「ふふっ…食べてみたいと思ってたんだー。美味しそう!」

梓「あ…はは、どうぞどうぞ…あは…」

純(…)



純「…」

純(どうも梓の様子がおかしい)

純(というか普段からあんな子だったっけ?)

純(引き続き監視を行います)


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:06:06.64 ID:y3s8bPLL0

純(あれは…さっきの紙かな)

梓「…」グチャリ

梓「…」ギリ

純「…っ!」ゾク

純(なぜか悪寒が走りました)

純(なんなんだろう今日)

梓「心配ない!」ガタッ

純(わっ!なにあの子)

梓「……いえなんでもありません先生」

純(けっこう心配です)

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:09:19.13 ID:y3s8bPLL0

―夜。

純「ふー暇だなあ」

純「…ん?」ズンチャズンズンチャ

純「メールか。えーと…憂から」

純「…」

純(プールかあ)

純(よっしゃ!行ったるぜ!梓も心配だし)

純(………………ほんとはすごく嬉しいんだけどね)

純(憂!感謝するぜ!)

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:11:45.50 ID:y3s8bPLL0

―次の日。

梓「プールだ」

純「ああ、プールだ」

憂「どうしたのふたりとも」

梓「ううん。それより早く着替えようよ!」

純(ここはわたしがリードすべきだな。よし)

純「おう!とつげきー!」タタタ

梓「…」

純「ついてきてよ…」

純(まあこんなこともあります)


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:18:00.16 ID:y3s8bPLL0



梓「…」

憂「梓ちゃん?着替えないの?」

梓「気にしなくていいよ」ジー

憂「その…ちょっと着替えづらいかな…」

梓「大丈夫大丈夫」

憂「う、うん」ヌギヌギ

梓「…」ヌヌ

純「梓…」

純(そろそろ本気で心配です)


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:38:11.95 ID:y3s8bPLL0

憂「ちょっと…恥ずかしいよ…」

梓「…」ジー

純(むむ…)



憂「ま、まあ無事に着替えられたことだし」

憂「入ろっか」

梓「うん」

純「…ん?」

憂「あ…」

梓「どうしたの?」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:39:31.01 ID:y3s8bPLL0

憂純「だれ?」

梓「何言って…うわ焼けてる…」

純「なんて早さ…」

憂「さすがに…」

梓「やめて!そんな目で見ないで!」

梓「うわあああああん」ダッ

憂「あっ!梓ちゃん待って!」ダッ


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:45:32.76 ID:y3s8bPLL0

純(ここはわたしも追いかけるべきか)

純「あずさー!待って…」タタ

純「…はやっ…」

純「なんなのあのふたり」

純「…もういいもん!ひとりで入る!」


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:46:31.87 ID:y3s8bPLL0



純(なによもう!おいてきぼりにしちゃってさ!)バチャバチャ

純(…)

純(もしかして梓…)

純(憂のこと好きなのか?)

純(てかそうだな。それしかない)

純(相談してくれてもいいのに…)


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:47:20.63 ID:y3s8bPLL0



純「ブーブー」バチャバチャ

憂「純ちゃ~ん!」

純「!!…憂…」

憂「ごめんね、梓ちゃんもいるから一緒に泳ごう!」

純「!…うん」

純(これなら惚れてもしかたない、うん)


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:48:23.32 ID:y3s8bPLL0



純「あーつっかれた~!」

梓「うるさい」

純「なによ、梓のせいで疲れたっていうのに」

憂「まあまあふたりとも」

梓「でも…楽しかったね」

憂「うん」

純「…まあね」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:50:17.33 ID:y3s8bPLL0

―自宅。

純「さっそく梓にカマかけてみよう」

純「どうせあの絵は憂を書いてたんだろう」

純「よし」ピッピッ

純『いい加減憂で妄想するのやめなよ』

純「…っと、送信っ」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:51:51.01 ID:y3s8bPLL0



純「返事こねえ…」

純「…」

純(べっ別に悲しくないもん!)グスン

純(もうねる!)

―次の日。

梓「純!」

純「ん~?梓か。なに?」

梓「憂にアタックします」

梓「手伝って」

純(どうやら間違ってはいなかったようだ)


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:52:52.20 ID:y3s8bPLL0

純「あんた…昨日の今日で…」

梓「使えるものはなんでもつかうよ」

純「つかうって…」

梓「ほらはやくいい案出してよ」

純「そんな急に…」

梓「ふーん。まあいいやなにか考えておいてね」タタッ

純「そんな…」

純(なにこれ)


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:53:46.46 ID:y3s8bPLL0



梓「やりました」

純「なにを?」

梓「もんできた」

純「はあ?」

梓「憂を」

純(要領を得ないなあ)


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:54:40.39 ID:y3s8bPLL0

純「はあ…で、どうだったの?」

梓「手応えはありました」

純「ふーん。よかったじゃん」

梓「柔らかかったです」ワキワキ

純「いやもんだ感触じゃなくて」

梓「そっちはわかりません」

純「へえ…」

梓「じゃあね」タタッ

純(報告をするためだけに来たのか)

純(まあ少しは信頼されてるのかな)


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:57:12.05 ID:y3s8bPLL0

―帰り道。

純(つーかあのふたり十分仲いいだろ)

純(さっきもふたりで帰ってるの見えたし)

純(まあわたしはひとりだけど)

純「…」

純「さみしくないもん!」

「ウイイイイイイイイイイイ!」

純「…ん?なんだろ今の」

純「…帰ろう」


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 21:59:00.83 ID:y3s8bPLL0

―夜。

純(最近なんなんだろう)

純(この扱い)

純(でも…)

純(ふたりともいい友達だよね)

純「…寝よ」

「アズニャアアアアアアアアアン」

純「わ…今のは…?」

純「…まあいっか」

純「おやすみなさい…」

―この日、偶然にも二つの雄叫びを聞いた彼女が、
知らずのうちにそれぞれ対する想いをもう片方と結びつけ
とにかくいい方向へ持っていったことを知る者は、誰もいませんでしたとさ。

                                      おしまい。


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 22:01:48.06 ID:y3s8bPLL0
終わりです。
もし見てる人いたら次行きま~す。

スレは別


コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)